JP2005151860A - 植栽装置及びこれを用いた飛散防止方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 植栽層の飛散を防止して、その薄層化、且つ軽量化を図ると共に、植える植物の制限を受けない。
【解決手段】 構造物の屋上11等に固定された防水層13と、防水層13上に敷設され、植物P等を植えるための植栽層14と、植栽層14を覆うように設けられ、植栽層14の飛散を防止するためのネット状の被覆体23と、防水層13に固定され、被覆体23を係止するための固定治具15とを備えた。
【選択図】 図1
Description
本発明は、構造物の屋上等に設置される植栽装置及びこれを用いた飛散防止方法に関するもので、特に、薄層、且つ軽量な植栽層の飛散を防止する植栽装置及びこれを用いた飛散防止方法に関するものである。
近年、都市部におけるヒートアイランド現象を抑制するために、草花や樹木等を構造物の屋上に植栽する屋上緑化が行われている。この屋上緑化は、一部の都市においては、条例により義務づけられている。植栽装置は、このような屋上緑化を目的として、構造物の屋上等に設置されるものである。
図5に、一般的な植栽装置の構成を示す。図5に示すように、植栽装置40は、構造物の屋上41等に固定された防水層42と、防水層42上に敷設された植栽層43とを備えている。植栽層43には、種々の観賞用草花や樹木、あるいは野菜等の植物Pが植えられる。また、植栽層43は、植物Pを植えるためだけでなく、植栽層43自体の重量によって、負圧等の外因(風等)による防水層42の飛散防止の働きを兼ねるのが本来の目的の一つに挙げられる。
このような植栽装置40は、美観に優れるだけでなく、断熱作用を有することから、冷暖房(空調設備)の消費エネルギーの節約にも効果を奏する。そのため、今後、植栽装置40が、広く普及する可能性が高い。このような植栽装置40は、特許文献1、及び特許文献2等にも記載されている。
特許文献1記載の植栽装置においては、植栽層が完全に露出している。即ち、植栽層は、被覆体等により覆われていない。また、特許文献2記載の植栽装置においては、客土層(植栽層)の飛散防止、あるいは植物の客土層(植栽層)への固定確保のための育苗層を備えている。この育苗層は、編み状体もしくは不繊布からなる袋と、袋に充填される麻、椰子殻繊維からなる繊維巣とを備えている。育苗層は、客土層(植栽層)の飛散を防止するという効果を奏する。
従来、構造物の屋上41に植栽装置40を設置するには、植栽層43等の重量が屋上41に負荷されるので、構造物全体が充分な耐荷重性を有する必要があった。しかしながら、植栽装置40の普及と共に、耐荷重性が低い既存構造物にも屋上緑化を薦めるべく、人工土壌開発に伴う植栽層43の薄層化、及び軽量化が進められた。
人工土壌による薄層、且つ軽量な植栽層43による屋上緑化においても、植栽層43の露出を抑えるべく、グラウンドカバーとして、ほふく茎、及び地下茎を有する植物Pを植えていた。しかしながら、台風等の強風で、植物Pを支える植栽層43自体が飛散してしまう虞があった。
特許文献1記載の植栽装置においては、植栽層が完全に露出しており、台風等の強風により、植栽層が飛散するため、植栽層を厚くしなければならず、重量化を招いてしまうという問題があった。また、特許文献2記載の植栽装置においては、客土層(植栽層)の飛散防止のための育苗層を備えているが、袋の編み目が小さいため、育苗層に植えることができる植物の種類に制限があった。即ち、上述の育苗層は、袋の編み目より大きな茎を有する植物を植えることができなかった。
なお、植栽層43の飛散を防止する方法としては、植物Pを含めた植栽層43自体を屋上41に直接固定するのが望ましいため、屋上41に防水層42を機械的な固定工法(アンカー等)により直接固定し、固定強度を高める方法があるが、このような機械的な固定工法によると、防水層42を貫通せざるを得ず、長年に渡り水密性を保持するのが困難となるといった問題もあった。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、植栽層の飛散を防止して、その薄層化、且つ軽量化を図ると共に、植える植物の制限を受けない植栽装置及びこれを用いた飛散防止方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、構造物の屋上等に固定された防水層と、該防水層上に敷設され、植物等を植えるための植栽層と、該植栽層を覆うように設けられ、上記植栽層の飛散を防止するためのネット状の被覆体と、上記防水層に固定され、上記被覆体を係止するための固定治具とを備えたことを特徴とする植栽装置である。
請求項2の発明は、上記固定治具は、上記防水層に固定された固定部と、上記被覆体を係止するための係止部と、上記固定部と上記係止部とを連結するための連結部とを備えた請求項1記載の植栽装置である。
請求項3の発明は、上記防水層及び上記固定部は、熱可塑性樹脂からなり、上記固定部は、上記防水層に熱融着接合により接合される請求項2記載の植栽装置である。
請求項4の発明は、上記植栽層は、土壌である請求項1〜3いずれか記載の植栽装置である。
請求項5の発明は、構造物の屋上等に固定された第一防水層と、該第一防水層上から下方へと延び、上記第一防水層を上記屋上等に固定するための第一固定治具と、該第一固定治具を覆うように上記第一防水層上に設けられた第二防水層と、少なくとも該第二防水層上に敷設され、植物等を植えるための植栽層と、該植栽層を覆うように設けられ、上記植栽層の飛散を防止するためのネット状の被覆体と、上記第二防水層に固定され、上記被覆体を係止するための第二固定治具とを備えたことを特徴とする植栽装置である。
請求項6の発明は、上記第二固定治具は、上記第二防水層に固定された固定部と、上記被覆体を係止するための係止部と、上記固定部と上記係止部とを連結するための連結部とを備えた請求項5記載の植栽装置である。
請求項7の発明は、上記第二防水層及び上記固定部は、熱可塑性樹脂からなり、上記固定部は、上記第二防水層に熱融着接合により接合される請求項6記載の植栽装置である。
請求項8の発明は、上記植栽層は、土壌である請求項5〜7いずれか記載の植栽装置である。
請求項9の発明は、構造物の屋上等に防水層を固定して、該防水層上に固定治具を固定し、上記防水層上に植物等を植えるための植栽層を上記固定治具の係止部が突出するように敷設した後、該植栽層をネット状の被覆体で覆い、該被覆体を上記固定治具の係止部に取り付けることで、上記植栽層の飛散を防止することを特徴とする飛散防止方法である。
請求項10の発明は、構造物の屋上等を第一防水層で覆い、該第一防水層をその上から第一固定治具で上記構造物の屋上等に固定した後、上記第一固定治具を第二防水層で覆い、該第二防水層上に第二固定治具を固定し、少なくとも上記第二防水層上に植物等を植えるための植栽層を上記第二固定治具の係止部が突出するように敷設した後、該植栽層をネット状の被覆体で覆い、該被覆体を上記第二固定治具の係止部に取付けることで、上記植栽層の飛散を防止することを特徴とする飛散防止方法である。
本発明によれば、植栽層の飛散を防止して、その薄層化、且つ軽量化を図ると共に、植える植物の制限を受けないという優れた効果を奏する。
以下、本発明の好適な一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1に示すように、本実施の形態の植栽装置10は、構造物の屋上(駆体)11等に固定された防水層13と、防水層13上に敷設され、植物P等を植えるための植栽層14と、植栽層14を覆うように設けられ、植栽層14の飛散を防止するためのネット状の被覆体23と、防水層13に固定され、被覆体23を係止するための固定治具15とを備えている。
本実施の形態の防水層13は、熱可塑性樹脂からなる防水シートである。熱可塑性樹脂としては、従来から防水シートとして広く汎用されている塩ビ系の熱可塑性樹脂と、環境対応品としてのオレフィン系の熱可塑性樹脂がある。オレフィン系の熱可塑性樹脂としては、ポリエチレンや、ポリプロピレン等が一般に知られている。防水層13は、接着層12(例えば、接着剤、両面テープ等)により、駆体11に接着されている。
防水層13上には、植物P等を植えるための植栽層14が敷設されている。本実施の形態の植栽層14は、土壌である。植栽層(土壌)14は、薄層に形成するものとする。即ち、植栽層(土壌)14は、軽量なものとする。植栽層14の上部には、当該植栽層14を覆うように、植栽層14の飛散を防止するためのネット状の被覆体23が設けられている。この被覆体23の編み目の幅(間隔)は、植栽層14に植える植物P等の大きさによって、決定される。即ち、被覆体23の編み目の幅(間隔)は、植栽層14に植える植物P等が被覆体23の編み目を通過することができる程度の大きさとする。被覆体23の材質は、所定の強度を有し、経年劣化しにくいものであれば良い。また、被覆体23は、柔軟性のあるものからなると良い。
また、防水層13上には、被覆体23を係止するための固定治具15が固定されている。この固定治具15は、防水層13に固定された固定部16と、被覆体23を係止するための係止部17と、固定部16と係止部17とを連結するための連結部18とを備えている。
図2に示すように、本実施の形態の固定治具15の固定部16は、防水層13上に固定された長方形板状の固定ベース19と、固定ベース19上に、固定ベース19の長手方向に延び、所定の間隔を隔てて設けられた複数の山部20とを備えている。山部20内には、固定ベース19の長手方向に延びて貫通し、連結部18を挿入するための挿入孔22が設けられている。山部20間には、係止部17を挿入するための谷部21が形成されている。谷部21の数は、係止部17の数に応じて決定される。
固定治具15の固定部16は、熱可塑性樹脂からなる。固定部16は、熱融着接合により防水層13上に接合(融着)される。熱融着接合に関しては、均一な接合強度を期待するため、熱風温度及び融着速度のバラツキが少ない自動熱風融着機によるのが望ましい。
自動熱風融着機による接合条件は、熱可塑性樹脂の種類や、天候(季節を含む)等の気候条件によって異なるが、塩ビ系の熱可塑性樹脂では、熱風温度を約430℃、融着速度を約1.8m/minとする設定を基本とするのが望ましい。また、塩ビ系の熱可塑性樹脂に比べ、融点の低いポリプロピレン(オレフィン系の熱可塑性樹脂)では、熱風温度を約400℃、融着速度を約3.0m/minとする設定を基本とし、融着不備のないことを充分に確認する。
ここで、防水層13、及び固定治具15の固定部16の材質としては、熱可塑性樹脂、あるいは加硫ゴム等の使用が考えられるが、確実な接合と強固な接合強度を期待するため、熱風による融着接合が可能な熱可塑性樹脂であることが望ましい。
本実施の形態の固定治具15の係止部17は、開口部(図示せず)とヒンジ(図示せず)とが設けられた固定リングである。これにより、係止部(固定リング)17を開口し、被覆体23、及び固定治具15の連結部18と着脱自在に係合する。なお、係止部17は、リング状に限らず、C字状等でも良い。即ち、係止部17は、被覆体23を係止できる形状であれば良い。
本実施の形態の固定治具15の連結部18は、棒状の固定リングステーである。連結部(固定リングステー)18の、固定治具15の固定部16への取付強度を高めるため、連結部(固定リングステー)18は、金属製とするのが望ましい。これは、固定部16が、熱可塑性樹脂からなるためである。連結部(固定リングステー)18は、固定部16の挿入孔22に挿入される。
ここで、固定治具15の係止部(固定リング)17及び連結部(固定リングステー)18の材質は、耐腐食性材料からなることが望ましい。この理由としては、係止部(固定リング)17、及び連結部(固定リングステー)18の一部は、植栽層14に埋設した状態で使用されるからである。
固定治具15は、防水層13上に所定の間隔を隔てて、並行に複数配置される。固定治具15の配置位置及び数については、駆体11と防水層13との固定強度(接着強度)、固定治具15の強度、及び固定治具15の係止部(固定リング)17に取り付けられる被覆体23の強度等を考慮し、負圧計算(風等の影響)に基づいて算出する。
固定治具15の固定部16に形成された谷部21に挿入された係止部(固定リング)17は、固定治具15の固定部16に設けられた挿入孔22に連結部(固定リングステー)18を介在させることによって外れることのないように備えられる。この状態で、防水層13上に植栽層14が敷設される。このとき、固定部16には、山部20が固定部16(固定ベース19)の長手方向に設けられているので、植栽層14を区画する。
防水層13上に敷設された植栽層14、及び植物P等は、固定治具15の係止部(固定リング)17に係止された被覆体23によって覆われる。図3に示すように、係止部(固定リング)17は、植栽層14より一部突出した状態で、被覆体23を係止する。ここで、図3において、固定治具15は、図中の上下方向に延びて、それぞれ配置されているものとする。
次に、本実施の形態の植栽装置10の作用について説明する。
被覆体23は、植栽層14を覆うように設けられていると共に、固定治具15により係止されている。そのため、風雨等により植栽層14が飛散するのを防止することができ、植栽層14の薄層化、且つ軽量化を達成できる。従って、構造物への荷重負担を低減でき、耐荷重性が低い既存構造物への適用も可能となる。
また、固定治具15の固定部16は、熱融着接合により防水層13に接合(固定)されているので、固定治具15を防水層13に確実に固定することができ、固定治具15の係止部(固定リング)17は、被覆体23を確実に係止することができる。即ち、本実施の形態の固定治具15(固定部16)は、充分な接合強度で防水層13に接合(固定)されている。そのため、防水層13の駆体11への固定強度は、植栽層14の重量に依存することはなく、植栽層14を薄層、且つ軽量としても植栽装置10の作用を損なうことはない。
また、駆体11上には、防水層13が接着層12により固定されているので、植栽装置10の水密性を保つことができる。即ち、防水層13には、貫通部がなく、水分が駆体11へと浸み出ることを長年に亘って防止することができる。
また、本実施の形態の固定治具15の固定部16(固定ベース19)は、長方形板状であり、この固定部16(固定ベース19)による防水層13への接合(融着)は、面接合である。そのため、固定治具15の固定部16と防水層13とは、広い接合面を有する。これにより、固定治具15は、防水層13に強固に固定することができると共に、防水層13に作用する力は分散され、防水層13を破損することはない。
また、本実施の形態の固定治具15の固定部16と連結部(固定リングステー)18との接続は、点接続ではなく、線接続であるため、固定部16(固定ベース19)の長手方向であれば、任意の位置に固定治具15の係止部(固定リング)17を取り付けることが可能となる。この場合、あらかじめ固定部16に、谷部21を所定の数だけ設けておけば良い。これにより、植物P等を植栽層14に植えた後の係止部(固定リング)17の確認だけでなく、位置の変更、及び追加なども容易に行うことができる。即ち、被覆体23の固定治具15(係止部17)への取付位置を容易に変更することができる。
ところで、被覆体23が剛体からなると、植栽層14に植える植物P等の成長を妨げる虞がある。本実施の形態の被覆体23は、柔軟性のあるものからなるので、被覆体23は、植物P等の成長に応じて変形することが可能なので、植物P等の成長を妨げることはない。
次に、他の実施の形態について説明する。
図4に、他の実施の形態の植栽装置を示す。図1と同一部材には、同一符号を付す。
図4に示すように、植栽装置30は、構造物の屋上(駆体)11等に固定された第一防水層31と、第一防水層31上から下方へと延び、第一防水層31を屋上(駆体)11等に固定するための第一固定治具32と、第一固定治具32を覆うように第一防水層31上に設けられた第二防水層35と、少なくとも第二防水層35上に敷設され、植物P等を植えるための植栽層14と、植栽層14を覆うように設けられ、植栽層14の飛散を防止するためのネット状の被覆体23と、第二防水層35に固定され、被覆体23を係止するための第二固定治具15とを備えている。
第一防水層31は、第一固定治具32により、駆体11に固定されている。本実施の形態の第一防水層31は、熱可塑性樹脂からなる防水シートである。第一固定治具32は、第一防水層31を貫通して、駆体11に打ち込まれている。第一固定治具32は、所定の間隔を隔てて、所定数配置される。ここで、第一固定治具32は、第二固定治具15の設置方向に複数配置しておくものとする。本実施の形態の第一固定治具32は、第一防水層31上に配置される固定金具33と、固定金具33から下方へと延びる固定アンカー34とからなる。固定金具33は、隣接する固定アンカー34同士を連結するように設けられており、その上部に設けられる第二防水層35と第二固定治具15との接合面積を確保するようになっている。
第一固定治具32を覆うように第一防水層31上には、第二防水層35が敷設されている。本実施の形態の第二防水層35は、熱可塑性樹脂からなる防水シートである。ここで、第二防水層35は、第一防水層31に熱融着接合によって接合(融着)しておくと良い。
第二固定治具15は、第二防水層35に熱融着接合により接合(融着)されている。第二固定治具15の構成は、図2に示す固定治具15と同一のものであるとする。本実施の形態の固定治具15は、所定の間隔を隔てて複数配置された第一固定治具32の上部に位置するように、配置される。
次に、本実施の形態の植栽装置30の作用について説明する。
第一固定治具32(固定アンカー34)は、第一防水層31を貫通しているが、第二防水層35により覆われている。即ち、第二防水層35は、第一防水層31を貫通している第一固定治具32を覆うと共に、第二防水層35を、第一防水層31に接合(融着)しておくことで、植栽装置30の水密性(第一防水層31の防水性)を確実に保つことができる。
ここで、第一防水層31は、第一固定治具32により固定されている。第一固定治具32による固定は、いわゆる機械的な固定工法であり、より強固に第一防水層31を駆体11に固定することができる。
これら実施の形態の植栽装置10、30においては、植栽層14の飛散防止は、植栽層14を被覆体23で覆い、被覆体23を固定治具15及び防水層13を介して、駆体11に固定することで行っている。従って、この植栽層14の飛散防止方法は、防水層13を接着層12によって固定する接着工法と、第一防水層31を第一固定治具32によって固定する機械的な固定工法のいずれにも適用が可能となる。
なお、固定治具(第二固定治具)15の構成は、上述の実施の形態には制限されない。即ち、固定治具(第二固定治具)15は、防水層13(第二防水層35)に強固に固定されると共に、被覆体23を係止することができればよい。
なお、本実施の形態の飛散防止方法は、図1で示した植栽装置10を用いたものであり、構造物の屋上11等に防水層13を固定して、防水層13上に固定治具15を固定し、防水層13上に植物P等を植えるための植栽層(土壌)14を固定治具15の係止部17が突出するように敷設した後、植栽層(土壌)14をネット状の被覆体23で覆い、被覆体23を固定治具15の係止部17に取り付けることで、植栽層(土壌)14の飛散を防止するものである。又は、図4で示した植栽装置30を用いて、構造物の屋上11等を第一防水層31で覆い、第一防水層31をその上から第一固定治具32で構造物の屋上11等に固定した後、第一固定治具32を第二防水層35で覆い、第二防水層35上に第二固定治具15を固定し、少なくとも第二防水層35上に植物P等を植えるための植栽層(土壌)14を第二固定治具15の係止部17が突出するように敷設した後、植栽層(土壌)14をネット状の被覆体23で覆い、被覆体23を第二固定治具15の係止部17に取付けることで、植栽層(土壌)14の飛散を防止しても良い。
10 植栽装置
11 構造物の屋上(駆体)
12 接着層
13 防水層
14 植栽層
15 固定治具
17 係止部(固定リング)
23 被覆体
P 植物
11 構造物の屋上(駆体)
12 接着層
13 防水層
14 植栽層
15 固定治具
17 係止部(固定リング)
23 被覆体
P 植物
Claims (10)
- 構造物の屋上等に固定された防水層と、該防水層上に敷設され、植物等を植えるための植栽層と、該植栽層を覆うように設けられ、上記植栽層の飛散を防止するためのネット状の被覆体と、上記防水層に固定され、上記被覆体を係止するための固定治具とを備えたことを特徴とする植栽装置。
- 上記固定治具は、上記防水層に固定された固定部と、上記被覆体を係止するための係止部と、上記固定部と上記係止部とを連結するための連結部とを備えた請求項1記載の植栽装置。
- 上記防水層及び上記固定部は、熱可塑性樹脂からなり、上記固定部は、上記防水層に熱融着接合により接合される請求項2記載の植栽装置。
- 上記植栽層は、土壌である請求項1〜3いずれか記載の植栽装置。
- 構造物の屋上等に固定された第一防水層と、該第一防水層上から下方へと延び、上記第一防水層を上記屋上等に固定するための第一固定治具と、該第一固定治具を覆うように上記第一防水層上に設けられた第二防水層と、少なくとも該第二防水層上に敷設され、植物等を植えるための植栽層と、該植栽層を覆うように設けられ、上記植栽層の飛散を防止するためのネット状の被覆体と、上記第二防水層に固定され、上記被覆体を係止するための第二固定治具とを備えたことを特徴とする植栽装置。
- 上記第二固定治具は、上記第二防水層に固定された固定部と、上記被覆体を係止するための係止部と、上記固定部と上記係止部とを連結するための連結部とを備えた請求項5記載の植栽装置。
- 上記第二防水層及び上記固定部は、熱可塑性樹脂からなり、上記固定部は、上記第二防水層に熱融着接合により接合される請求項6記載の植栽装置。
- 上記植栽層は、土壌である請求項5〜7いずれか記載の植栽装置。
- 構造物の屋上等に防水層を固定して、該防水層上に固定治具を固定し、上記防水層上に植物等を植えるための植栽層を上記固定治具の係止部が突出するように敷設した後、該植栽層をネット状の被覆体で覆い、該被覆体を上記固定治具の係止部に取り付けることで、上記植栽層の飛散を防止することを特徴とする飛散防止方法。
- 構造物の屋上等を第一防水層で覆い、該第一防水層をその上から第一固定治具で上記構造物の屋上等に固定した後、上記第一固定治具を第二防水層で覆い、該第二防水層上に第二固定治具を固定し、少なくとも上記第二防水層上に植物等を植えるための植栽層を上記第二固定治具の係止部が突出するように敷設した後、該植栽層をネット状の被覆体で覆い、該被覆体を上記第二固定治具の係止部に取付けることで、上記植栽層の飛散を防止することを特徴とする飛散防止方法。
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2003
- 2003-11-25 JP JP2003393930A patent/JP2005151860A/ja active Pending
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