JP2010138545A - 屋根緑化構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】植栽領域から非植栽領域への植物の侵入を有効に防ぐことができる屋根緑化構造体を提供する。
【解決手段】屋根緑化構造体10は、屋根Rの上に敷き詰められて屋根Rの上を平坦化する複数のフラット化パネル11と、これら複数のフラット化パネル11の上面に沿って延在してその上面を植栽領域10Aと非植栽領域10Bに仕切る仕切壁部材16と、これら複数のフラット化パネル11および仕切壁部材16を屋根Rに固定するクランプ13を有する。そして、仕切壁部材16は、フラット化パネル11の上面から植栽領域10Aに植栽された植物15の高さ以上の位置まで突出する縦壁部41と、縦壁部41の上端で折曲されて植栽領域10A側に向かって突出する庇部43を有しており、植物15が成長した場合に、庇部43に当接させて非植栽領域10B側への侵入を防ぐように構成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、建物の屋根に設置されて、屋根の上を緑化する屋根緑化構造体に関する。
近年、ヒートアイランド現象の緩和や二酸化炭素排出量の削減による地球温暖化防止の観点から、建物の屋根を植物で覆う屋根緑化工事が盛んに行われている。屋根に設置されて屋根の上を緑化する緑化構造体は、保水排水機能を有する緑化基盤材を屋根の上に敷設し、その上に人工土壌を積層し、人工土壌に植物を植栽することによって構成されている。そして、緑化構造体の上面を、植物が植栽される植栽領域と、作業者の管理通路や太陽光発電パネル等が設けられる非植栽領域に区画することが行われている(例えば特許文献1、2を参照)。
特許文献1には、植物が植栽された箱型の緑化パネルと、通路用の板状部材とを屋根上に並べて、取付金具で固定する構成の緑化屋根が示されている(例えば特許文献1の図17、図18を参照)。そして、特許文献2には、第1の枠内に太陽光発電モジュールが設けられてなる太陽電池パネルと、第2の枠内に緑化植物が植栽された植栽層が設けられてなる植栽パネルとが、建物の屋根面に複数敷設された構成が示されている(例えば特許文献2の図3を参照)。
特開2005−315046号公報 特開2005−282211号公報
しかしながら、上記した特許文献1、2では、いずれも植物の下側で、植栽領域と非植栽領域に区画されているだけである。従って、植栽領域の植物が成長して、植栽領域の上部から非植栽領域に侵入するおそれがある。植物が非植栽領域に侵入すると、例えば非植栽領域に管理通路が設けられている場合には、管理通路の一部を塞いで管理作業を妨げる原因になり、また、非植栽領域に太陽光発電パネルが設けられている場合には、太陽光発電パネルの表面を覆い、その発電効率を低下させることが懸念される。
また、植栽領域から非植栽領域への植物の侵入を防ぐべく、植栽領域と非植栽領域との間に縦壁部を設けて区画しようとすると、植物の成長を考慮して植物よりも遙か上方の高さ位置まで突出する高さの縦壁部を用意する必要がある。従って、非植栽領域に設けられている管理通路の円滑な歩行や植物の管理作業を阻害するおそれがあり、また、太陽光発電パネルに対して広範囲の日陰部分を作り、その発電効率を低下させるおそれがある。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、植栽領域から非植栽領域への植物の侵入を有効に防ぐことができる緑化構造体を提供することである。
上記課題を解決する本発明の緑化構造体は、屋根を緑化する屋根緑化構造体において、屋根の上に敷き詰められて屋根の上を平坦化する複数のパネル部材と、パネル部材の上面に沿って延在して複数のパネル部材の上面を植栽領域と非植栽領域に仕切る仕切壁部材と、複数のパネル部材および仕切壁部材を屋根に固定する固定具とを有し、仕切壁部材は、パネル部材の上面から植栽領域に植栽された植物の高さ以上の位置まで突出する縦壁部と、縦壁部の上端で折曲されて植栽領域側に向かって突出する庇部と、を有することを特徴としている(請求項1)。
本発明の緑化構造体によれば、仕切壁部材の縦壁部は、植栽領域に植栽された植物の高さ以上の位置まで突出し、庇部は、縦壁部の上端で折曲されて植栽領域側に向かって突出しているので、植栽領域に植栽されている植物が成長した場合に、非植栽領域近傍に植栽されている植物を庇部に当接させることができ、非植栽領域側に侵入するのを有効に防ぐことができる。
従って、非植栽領域に設けられた管理通路や太陽光発電パネルが植物によって覆われるのを防ぐことができる。また、庇部を設けることによって、縦壁部の高さを低くすることができ、管理通路の歩行や管理作業が阻害されるのを防ぐことができ、また、太陽光発電パネルに対して日陰部が形成されるのを防ぎ、所期の発電効率を確保することができる。
そして、本発明の緑化構造体によれば、仕切壁部材は、縦壁部の下端で折曲されて非植栽領域側に向かって突出して固定具に固定される固定部を有しており、断面が略Z字形状を有することを特徴としている(請求項2)。
従って、固定部を非植栽領域側に露出させることができ、例えば仕切壁部材を固定具に固定する作業をパネル部材の上方から行う場合に、かかる作業を容易化でき、施工期間を短縮化し、施工コストを安価にすることができる。
そして、非植栽領域には、太陽光発電パネルやデッキ材を敷設することが好ましい(請求項3及び請求項4)。例えば、非植栽領域に太陽光発電パネルを敷設した場合、仕切壁部材によって植栽領域側から非植栽領域側への植物の侵入が有効に防止されているので、植栽領域の植物によってパネル上面に日陰が形成されるのを防ぐことができ、日陰による発電効率の低下を防ぐことができる。
また、例えば非植栽領域にデッキ材を敷設した場合、歩行者が歩行する歩道や、作業者が植栽領域の植物等のメンテナンスを行うための作業用通路を形成することができ、歩行者等が植栽領域に立ち入るのを防いで、植物を保護することができる。
本発明によれば、仕切壁部材は、植栽領域に植栽された植物の高さ以上の位置まで突出する縦壁部と、縦壁部の上端で折曲されて植栽領域側に向かって突出する庇部を有しているので、植栽領域に植栽されている植物が成長した場合に、非植栽領域近傍に植栽されている植物を庇部に当接させることができ、植栽領域の植物が非植栽領域側に侵入するのを有効に防ぐことができる。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施の形態に基づき説明する。本実施の形態では、立ちはぜ折板屋根Rの上に敷設される屋根緑化構造体の構造について説明する。尚、屋根は、立ちはぜ折板屋根に限定されるものではなく、立ちはぜ以外の折板屋根や波板屋根等、他の種類の屋根にも同様に適用することができる。
図1は立ちはぜ折板屋根の一例を示すものであり、図1(a)は、立ちはぜ折板屋根の構成を一部破断により示す斜視図、図1(b)は、立ちはぜ折板屋根を構成する屋根板の断面図である。
立ちはぜ折板屋根Rは、図1に示すように、左右の立ち上がり縁の上端部に互いに係合する湾曲部3a,3b(図1(b)を参照)を形成した長尺状の屋根板3を、隣接する屋根板3,3の湾曲部同士を係合(はぜ継ぎ)しながら、梁5の上に専用の取り付け具6を利用して固定するようにしている。そして、屋根勾配方向であるX方向に走る山形部1が屋根横幅方向であるY方向に所定ピッチPaで連続しており、山形部1の頂部2には屋根板3を連接したときの丸みを持つ立ちはぜ突条4が屋根勾配方向に走っている。
図2は立ちはぜ折板屋根の上に屋根緑化構造体が敷設された状態を示す平面図、図3は屋根緑化構造体の固定状態を説明する断面図、図4は、図3のA部を拡大して示す図、図5は、図3のB部を拡大して示す図、図6はクランプの構成を説明する斜視図である。
屋根緑化構造体10は、図3に示すように、立ちはぜ折板屋根Rの上に敷き詰められて平坦化するフラット化パネル(パネル部材)11と、フラット化パネル11の上に設けられる保水排水基盤材(緑化基盤材)12と、フラット化パネル11及び保水排水基盤材12を立ちはぜ折板屋根Rに固定するためのクランプ(固定具)13と、保水排水基盤材12の上に敷き詰められる軽量土壌14と、軽量土壌14の上に植栽される芝草等の植物15を備えている。
そして、クランプ13に固定された仕切壁部材16によって、屋根緑化構造体10の上面を、植物15が植栽される植栽領域10Aと、管理通路51等として使用する非植栽領域10Bに区画している。
本実施の形態では、図2に示すように、フラット化パネル11の上面に、一対の仕切壁部材16を平行に延在するように配置して、植栽領域10Aの中間位置に非植栽領域10Bを形成し、非植栽領域10Bを管理通路51として使用している。尚、図3で符号18は、屋根緑化構造体10の外周囲を囲む外周用見切り材である。
屋根緑化構造体10は、植栽領域10Aではフラット化パネル11の上に保水排水基盤材12が敷設され、その保水排水基盤材12の上に軽量土壌14が敷設されて、かかる軽量土壌14に植物15が植栽された構成を有し、非植栽領域10Bではフラット化パネル11だけが敷設された構成を有している。
フラット化パネル11は、通路として使用可能な耐荷重性を有する硬質の発泡樹脂製材料からなり、一定の板厚を有する平面視略矩形の平板形状を有している。そして、屋根緑化構造体10に用いられるフラット化パネル11のうち、植栽領域10Aに設けられるフラット化パネル11は、その上面が植物15の根の侵入を防ぐ耐根フィルムによってコーティングされている。そして、非植栽領域10Bに設けられるフラット化パネル11の上面には、例えば連続気泡を有し該気泡内に予め設定された量の水を保持することが可能な保水平板を用いてもよい。
非植栽領域10Bに設けられるフラット化パネル11の上面に保水平板を用いることにより、水分の蒸散による屋根面の温度低下の効果を期待できる。尚、保水排水基盤材12と軽量土壌14との間には、透水シート17が介在されており、軽量土壌14の流出を防止するフィルタとしての役割を有している。
クランプ13は、図6に示すように、一定の横幅を持つ左右一対のクランプ片21,21で構成される。各クランプ片21は、立ちはぜ突条4の下方領域を押さえ付ける挟持先端部22aとその上方の第1の水平部22bとからなる膨出部23と、前記挟持先端部22aの先端位置とほぼ同じ垂直位置において前記第1の水平部22bから立ち上がる垂直部24と、該垂直部24の上端に位置する第2の水平部25とを有し、垂直部24には左右のクランプ片21,21を一体に締め付けるときに用いる締結ボルト用のボルト孔26が形成されている。また、第2の水平部25には保水排水基盤材12や仕切壁部材16等を固定するためのボルト穴27が形成されている。
なお、ボルトナットでなくドリルビス等を用いて左右のクランプ片21,21を一体に締め付けるようにしてもよく、その場合には、ボルト孔26を省略することができる。また、左右のクランプ片21,21のボルト孔26の一方を、ボルト孔に替えてより径の小さい小孔としてもよい。
膨出部23の内面側の形状は、好ましくは立ちはぜ突条4の外郭形状に一致した形状であり、その大きさは、左右のクランプ片21,21を締め付けたときに立ちはぜ突条4をわずかに圧縮して変形させるような大きさとされる。しかし、膨出部23の内面側の形状は、左右のクランプ片21,21を締め付けたときに、その内周面が部分的に突条4に接触するような形状、あるいはまったく接しない形状であっても差し支えない。
挟持先端部22a,22aの先端は、先端が外側に離反し、突条4に当たる面が曲面とされている。図示しないが、立ちはぜ突条4と該突条4を挟持するクランプ片21,21との間にパッキン材を介装してもよい。このようにパッキン材を介装させることにより、立ちはぜ突条4とクランプ13とが直接接触しないようになり、立ちはぜ突条4の防錆処理が剥がれた場合でも、防食電流の流れを効果的に防止することができ、立ちはぜ突条4の腐食による劣化を長期にわたって回避することができる。
クランプ13の立ちはぜ突条4への固定に際しては、図6に示すように、左右のクランプ片21,21の膨出部23の間に立ちはぜ突条4を挟み込んだ姿勢とし、双方の垂直部24に形成したボルト孔26にボルトを通してナットで締め付ける。一定の横幅を持つ挟持先端部22aの先端と膨出部23の内面側とで突条4を両側から押さえ付けた状態で、クランプ13は突条4に固定されるので、クランプ13の固定状態はきわめて安定したものとなる。
クランプ13は、屋根緑化構造体10が取り付けられる範囲に亘って、立ちはぜ突条4の延在方向に所定間隔をおいて適数が取り付けられる。上記のようにクランプ13のクランプ片21は、第1の水平部22b,垂直部24,第2の水平部25で形成される断面コ字状空間を有しており、フラット化パネル11の端部を差し込むことができるようになっている。従って、図3に示すように、互いに対向する一対のクランプ13の断面コ字状空間内に、フラット化パネル11の両端縁を差し込み、保持させることによって、フラット化パネル11を立ちはぜ折板屋根Rの上に敷き詰めた状態で固定することができる。フラット化パネル11の固定によって、フラット化パネル11の上面には、一定間隔をおいてクランプ13の上面、すなわち第2の水平部25が並んで配置された状態とされる。
保水排水基盤材12は、図4に示すように、クランプ13と取付金具31によって立ちはぜ折板屋根Rに固定される。取付金具31は、クランプ13に取り付けられるスタッドボルト32と、スタッドボルト32に螺合される基盤材押さえ金具33とからなる。
スタッドボルト32は、支持板32bのほぼ中央にネジ桿32aが溶接等により立設された構成を有している。そして、第2の水平部25の上面に支持板32bを接面させた状態で、支持板32bの図示していないボルト穴と第2の水平部25のボルト穴27に取付ボルトを通してナットで締め付けることによってクランプ13に取り付けられ、ネジ桿32aが上方に向かって突出する姿勢状態とされる。
ネジ桿32aは、保水排水基盤材12に予め穿設されている固定穴12aに挿通されて、先端が保水排水基盤材12から上方に突出する長さを有しており、基盤材押さえ金具33を螺合させて、基盤材押さえ金具33と支持板32bとの間に保水排水基盤材12を挟持することによって、保水排水基盤材12を固定するようになっている。
仕切壁部材16は、図5に示すように、植栽領域10Aと非植栽領域10Bとの境界部分に沿って位置するように、複数のクランプ13に固定される。仕切壁部材16は、クランプ13に固定される固定部42と、かかる固定状態でフラット化パネル11の上面から上方に向かって突出する縦壁部41と、縦壁部41の上端で折曲されて植栽領域10A側に向かって突出する庇部43を有している。
固定部42は、本実施の形態では、縦壁部41の下端で折曲されて非植栽領域10B側に向かって突出するように形成されており、仕切壁部材16全体の断面形状が略Z字となるように構成されている。固定部42には、クランプ13のボルト穴27に連通するボルト穴44が穿設されており、このボルト穴44にボルトを通してナットで締め付けることにより、仕切壁部材16をクランプ13の上面に固定することができるようになっている。尚、固定部42は、本実施の形態では図7に示すように縦壁部41の全長に亘って延在するように設けられているが、例えば図8に示すように、クランプ13の位置に対応する箇所にのみ設けてもよい。
縦壁部41は、フラット化パネル11の上面から植栽領域10Aに植栽された植物15の高さ以上の位置まで突出する高さ幅を有している。本実施の形態では、植物15の成長を考慮して、植物15の高さ位置よりも若干上方に位置する高さ幅に設定されている。
庇部43は、図7または図8に示すように、縦壁部41の全長に亘って延在しており、植栽領域10Aの植物15のうち、非植栽領域10B近傍に位置する植物15が成長して非植栽領域10B側に向かって伸びた場合に、庇部43の下面に当接させて植栽領域10A側に向かわせることができ、植物15が仕切壁部材16を乗り越えて非植栽領域10Bに侵入するのを抑制することができるように形成されている。庇部43の突出幅は、植栽領域10Aに植栽される植物15の種類に応じて設定されており、背が高くなる種類の場合には幅広に設定され、背が低い種類の場合には幅狭に設定されている。
上記した屋根緑化構造体10の構成によれば、仕切壁部材16が、植栽領域10Aに植栽された植物15の高さ以上の位置まで突出する縦壁部41と、縦壁部41の上端で折曲されて植栽領域10A側に向かって突出する庇部43とを有しているので、植栽領域10Aに植栽されている植物15が成長した場合に、非植栽領域10B近傍に植栽されている植物15を庇部43に当接させることができ、植物15が非植栽領域10B側に侵入するのを有効に防ぐことができる。従って、非植栽領域10Bに設けられた管理通路51が植物によって覆われるのを防ぐことができる。また、仕切壁部材16が庇部43を有することによって、縦壁部41の高さを低くすることができ、管理通路51の歩行や管理作業が阻害されるのを防ぐことができる。
また、上記した屋根緑化構造体10の構成によれば、仕切壁部材16は、縦壁部41の下端で折曲されて非植栽領域10B側に向かって突出してクランプ13に固定される固定部42を有しており、断面が略Z字形状を有しているので、固定部42を非植栽領域10B側に露出させることができる。従って、フラット化パネル11の上方からボルト穴44にボルトを挿入してボルト締めすることができ、仕切壁部材16をクランプ13に容易に固定することができる。従って、施工期間を短縮化し、施工コストを安価にすることができる。
上述の実施の形態では、非植栽領域10Bを管理通路51とする場合を例に説明したが、図9に示すように、非植栽領域10Bに太陽光発電パネル52を設けてもよい。これによれば、例えば植物15によって太陽光発電パネル52が植物15によって覆われるのを防ぎ、また、縦壁部41の高さを低くすることができる。従って、仕切壁部材16によって太陽光発電パネル52に日陰部分が形成されるのを防ぎ、あるいは、日陰部分の大きさを小さくすることができる。従って、太陽光発電パネル52の受光が仕切壁部材16によって妨害されるのを防ぎ、所期の発電効率を確保することができる。
太陽光発電パネル52は、例えば所定の板厚を有する平面視略矩形の平板形状を有しており、図9に示すように、フラット化パネル11の上面に沿って平面状に広がるように配置される。太陽光発電パネル52とクランプ13との間には、太陽光発電パネル52を屋根上に固定するためのアタッチメント61が介在されている。
アタッチメント61は、図9のC部を拡大した図10に示すように、太陽光発電パネル52が載せられる台座部62と、台座部62に太陽光発電パネル52を位置決め固定するための固定部63と、台座部62をクランプ13に取り付けるための取付部64を有している。台座部62は、閉断面形状を有する角パイプ部材を、太陽光発電パネル52の大きさに合わせて枠状に形成することによって構成されている。
固定部63は、断面が略L字状を有しており、水平片63aが台座部62の上面にボルト固定され、垂直片63bが太陽光発電パネル52の側面に接面して溶接されている。取付部64は、固定部63と同様に断面が略L字状を有しており、水平片64aがクランプ片21の水平部25の上面にボルト固定され、垂直片64bが台座部62の側面に接面して溶接されている。
上記構成を有するアタッチメント61を太陽光発電パネル52とクランプ13との間に介在させることによって、太陽光発電パネル52を屋根上に容易且つ確実に固定することができる。そして、メンテナンス作業等を行う場合には簡単に取り外すことができる。
上述の実施の形態では、非植栽領域10Bに太陽光発電パネル52を敷設する場合を例に説明したが、太陽光発電パネル52の代わりに、あるいは太陽光発電パネル52とともに、デッキ材を敷設してもよい。
デッキ材は、木製(ウッドデッキ)、樹脂製、金属製、セラミック製(タイル、煉瓦を含む)等からなり、上記した太陽光発電パネル52の場合と同様に、所定の板厚を有する平板形状を有し、アタッチメント61の上に載置されて固定される。
従って、非植栽領域10Bに、歩行者が歩行可能な歩道や、作業者が植栽領域10Aの植物等のメンテナンスを行うための作業用通路等を形成することができ、歩行者等が植栽領域10Aに立ち入るのを防いで、植物を保護することができる。
本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば上述の実施の形態では、立ちはぜ折板屋根Rの場合を説明したが、屋根緑化構造体10を取り付けることができる屋根であればよく、折板屋根に限定されるものではない。また、上述の実施の形態においては、仕切壁部材16を屋根勾配方向に延在させているが、仕切壁部材16の延在させる方向について限定されるものではない。また、建物の屋上を緑化する屋上緑化構造体に仕切壁部材16を用いて植栽領域10Aと非植栽領域10Bを形成した構成としてもよい。
立ちはぜ折板屋根の一例を示す斜視図(a)、及び屋根板の断面図(b)。 立ちはぜ折板屋根の上に屋根緑化構造体が敷設された状態を示す平面図。 屋根緑化構造体の固定状態を説明する断面図。 図3のA部を拡大して示す図。 図3のB部を拡大して示す図。 クランプの構成を説明する斜視図。 仕切壁部材の一実施例を示す斜視図。 仕切壁部材の他の実施例を示す斜視図。 他の実施の形態における屋根緑化構造体の要部を拡大して示す断面図。 図9のC部を拡大して示す図。
符号の説明
10 屋根緑化構造体
10A 植栽領域
10B 非植栽領域
11 フラット化パネル(パネル部材)
12 保水排水基盤材(緑化基盤材)
13 クランプ(固定具)
14 軽量土壌
15 植物
16 仕切壁部材
17 透水シート
21 クランプ片
31 取付金具
32 スタッドボルト
33 基盤材押さえ金具
41 縦壁部
42 固定部
43 庇部
51 管理通路
52 太陽光発電パネル

Claims (4)

  1. 屋根を緑化する屋根緑化構造体において、
    前記屋根の上に敷き詰められて前記屋根の上を平坦化する複数のパネル部材と、
    前記パネル部材の上面に沿って延在して前記複数のパネル部材の上面を植栽領域と非植栽領域に仕切る仕切壁部材と、
    前記複数のパネル部材および前記仕切壁部材を前記屋根に固定する固定具と、を有し、
    前記仕切壁部材は、
    前記パネル部材の上面から前記植栽領域に植栽された植物の高さ以上の位置まで突出する縦壁部と
    該縦壁部の上端で折曲されて植栽領域側に向かって突出する庇部と、
    を有することを特徴とする屋根緑化構造体。
  2. 前記仕切壁部材は、前記縦壁部の下端で折曲されて前記非植栽領域側に向かって突出し、前記固定具に固定される固定部を有しており、断面が略Z字形状を有することを特徴とする請求項1に記載の屋根緑化構造体。
  3. 前記非植栽領域には、太陽光発電パネルが敷設されることを特徴とする請求項1又は2に記載の屋根緑化構造体。
  4. 前記非植栽領域には、デッキ材が敷設されることを特徴とする請求項1又は2に記載の屋根緑化構造体。
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