JP5136388B2 - 緑化瓦 - Google Patents

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Description

この発明は、戸建住宅等の勾配屋根に並設される緑化瓦に関する。
近年、都市部においては、建物自体や街並みの美観向上、住居者や近隣への癒し効果、建物内の温度環境の改善、CO2の削減(固定化)やヒートアイランド現象の緩和等を目的として、建物の緑化対策が進められている。この建物の緑化対策としては、建物の屋上面において植物を植栽した屋上緑化、建物の外壁面において植物を植栽した壁面緑化が一般であり、また戸建住宅の勾配屋根において植物を植栽する勾配屋根緑化も見受けられる。
勾配屋根緑化に際しては、勾配屋根の屋根下地面上に、植栽マットを直接設置する場合と、勾配屋根の屋根下地面上に、下地材に植栽マットを設置してなる緑化瓦を順次並設する場合がある。いずれの場合においても、勾配方向への植栽マットの滑り、或いは、強風や激しい降雨、施工時やメンテナンス時の踏み付け等による植栽マットの局部的な盛り上がりや捲れ上がりを防止するために、植栽マットの安定した止め付けが必要不可欠となる。
前者(植栽マット直付け)の場合、例えば特許文献1に開示されているように、屋根下地面上に植栽マットを設置して、その植栽マットの上方から差し込んだ複数のビスを屋根下地面にねじ込むことで、植栽マットを屋根下地面に止め付けたり、また特許文献2に開示されているように、屋根下地面上に複数のボルトを立設して、それらボルトを植栽マットに挿通させながら植栽マットを屋根下地面に設置して、植栽マットの上面から突出したボルトの先端部分にナットを螺合して植栽マットの上面を押さえ付けることで、植栽マットを屋根下地面に止め付けるようにしている。
ところが、特許文献1に開示されているように、屋根下地面にビスをねじ込むと、屋根下地面の防水層を傷付けてしまうといった不具合があった。特に、屋根下地面の広範囲に亘って植栽マットを止め付ける場合、屋根下地面にねじ込むビスの本数が増大することから、屋根下地面の防水層の損傷が激しくなり、雨漏りの原因となる恐れがあった。
また、特許文献2に開示されているように、屋根下地面にボルトを立設するには、屋根下地面に対してナットを埋め込むといったような面倒な加工が必要となり、屋根下地面の防水層を傷付けてしまうだけでなく、構造が複雑になって施工費の高騰を招くといった不具合があった。
これに対して、後者(緑化瓦使用)の場合には、下地材に植栽マットを設置してなる緑化瓦を屋根下地面上に並設していることから、上記のようにビスやボルトを用いて、屋根下地面ではなく下地材に対して植栽マットを止め付けるようにすることで、屋根下地面の防水層を傷付けたり、屋根下地面に面倒な加工を施すことなく、植栽マットを止め付けることができる。
特開2003−225016号公報 特開2004−124543号公報
しかしながら、後者(緑化瓦使用)の場合において、下地材に植栽マットを設置して、その植栽マットの上方から差し込んだ複数のビスを下地材に単にねじ込むようにすると、下地材に貫通孔が形成されて、この貫通孔部分に植栽マットに含まれる水分が浸透し易くなる。このような状況において、特に下地材とビスとが異種金属(例えば下地材が鋼材、ビスがステンレス)からなる場合、これら異種金属同士が接触する貫通孔部分に水分が浸透すると、異種金属接触腐食が生じて、ビスがぐらついたり、場合によって下地材から抜け出てしまうといった不具合があった。しかも、植栽マットへのビスの差し込みに際して、ビスの螺子部分に植栽マットに含まれる砂利や定着用繊維、植物の根等が噛み込んで、その後のビスのねじ込みに支障をきたすことが多く、作業性が悪いといった不具合もあった。
一方、後者(緑化瓦使用)の場合において、下地材上に複数のボルトを立設して、それらボルトを植栽マットに挿通させながら植栽マットを下地材に設置して、植栽マットの上面から突出したボルトの先端部分にナットを螺合して植栽マットの上面を押さえ付けるようにすると、ボルトを立設するためには、ボルトを下地材に溶接したり、下地材に形成した挿通孔へ下地材の裏面側からボルトを差し込むといったように、依然として面倒な溶接作業や下孔加工が必要であった。しかも、立設したボルトの植栽マットへの挿通に際して、ボルトの螺子部分に植栽マットに含まれる砂利や定着用繊維、植物の根等が噛み込んで、その後のナットの螺合に支障をきたすことが多く、作業性が悪いといった不具合もあった。さらに、下地材に形成した挿通孔へボルトを差し込んで立設させる場合には、上記のような異種金属接触腐食の問題が生じるだけでなく、植栽マットの止め付けに際して、下地材の表裏面の両側からの作業を伴うことから、作業効率の悪化を招くとともに、予め工場等において下地材に植栽マットを止め付けておくことが基本となり、屋根下地面上に下地材を先に設置して、後から植栽マットを止め付けるといった状況に応じた現場施工も困難となるといった不具合もあった。
この発明は、上記不具合を解消して、勾配屋根の屋根下地面に並設する緑化瓦において、その下地材への植栽マットの止め付け作業を簡単に効率良く行うとともに、耐久性の向上及び現場での施工性の向上を図ることを目的とする。
上記課題を解決するため、この発明の緑化瓦2は、勾配屋根の屋根下地面1上に、その勾配方向及び桁行方向に沿って並設するものであって、前記屋根下地面1上に設置する金属製又は合成樹脂製の下地材3に、植栽マット4・・を固定具5・・によって止め付けてなり、前記固定具5は、前記下地材3に下孔加工無しでねじ込み可能とした螺子部52と、この螺子部52のねじ込みによって生じる前記下地材3の貫通孔53部分を止水する止水部54と、前記螺子部52のねじ込みによって前記下地材3の上面から立ち上がって、前記下地材3の上面に設置する前記植栽マット4に挿通させる棒状部55とを一体化してなるマット装着部材50と、このマット装着部材50の棒状部55における前記植栽マット4の上面から突出した先端部分に係合して、前記植栽マット4の上面を押さえ付けるマット抜止部材51とを備えたことを特徴としている。
また、前記マット装着部材50の螺子部52は、その基端側に回転操作用の工具を係合する係合体56を有している。
さらに、前記マット装着部材50の止水部54は、前記螺子部52に外嵌固定されて、前記螺子部52のねじ込みによって前記下地材3に圧縮状態で当接するパッキン57と、このパッキン57に被せられて、前記螺子部52のねじ込みによって前記下地材3に当接することで前記パッキン57の圧縮量を規制するカバー58とを備えている。
さらにまた、前記マット装着部材50の棒状部55は、外周面が平滑で、先細り状の先端部分を有し、前記マット抜止部材51は、前記棒状部55の先端部分に外嵌するプッシュナットからなっている。
また、前記下地材3は、勾配方向に隣接する軒側下地材3の棟側端部21に係合する軒側端部20と、勾配方向に隣接する棟側下地材3の軒側端部20に係合する棟側端部21と、これら軒側端部20と棟側端部21を連結するマット設置部22とを備え、前記屋根下地面1と前記マット設置部22との間に隙間をあけるようにして、前記屋根下地面1上に設置される。さらに、前記植栽マット4は、苔を植え付けた苔マットからなっている。
この発明の緑化瓦では、上記構成の固定具を用いて植栽マットを下地材に止め付けていることから、予め下地材に下孔加工を施す必要が無く、また、下地材の上面側からの作業だけで植栽マットを止め付けることができ、止め付け作業の効率化を図ることができる。しかも、工場等で予め下地材に植栽マットを止め付けておく必要は無く、屋根下地面上に下地材を先に設置して、後から植栽マットを止め付けるといった状況に応じた現場施工も可能となり、例えば隅棟やケラバ等の特殊な位置における緑化瓦の施工も容易となる。
また、固定具の螺子部を下地材にねじ込んでも、そのねじ込みによって生じる下地材の貫通孔部分を止水部によって止水することから、螺子部と下地材とが異種金属からなる場合であっても、これら異種金属同士が接触する貫通孔部分への水分の浸透を阻止して、異種金属接触腐食を防止することができる。これにより、固定具の取付強度を良好に維持して、長期間に亘って植栽マットを安定して止め付けることができる。
さらに、下地材の上面への植栽マットの設置に際して、螺子部ではなくて、下地材の上面から立ち上がった棒状部を植栽マットに挿通させるようにしていることから、特に外周面が平滑で、先細り状の先端部分を有する棒状部とすることによって、従来のような異物の噛み込みをなくして、植栽マットに容易に挿通させることができ、その後の棒状部の先端部分へのプッシュナット等からなるマット抜止部材の係合も支障無く行うことができる。
また、螺子部の基端側に回転操作用の工具を係合する係合体を備えていることによって、工具を用いて螺子部を下地材に容易にねじ込むことができ、作業効率をより一層向上することができる。
さらに、止水部をパッキンとカバーとから構成して、螺子部のねじ込みに伴うパッキンの圧縮量を、カバーによって規制することによって、螺子部の過度のねじ込みによるパッキンの損傷を防止することができる。
また、屋根下地面上への下地材の設置状態において、屋根下地面と下地材のマット設置部との間に隙間を設けることによって、螺子部の下地材へのねじ込みに際して、下地材を貫通した螺子部の屋根下地面への干渉を防ぐことができ、従って屋根下地面の防水層を傷付けることがない。
さらに、植栽マットとして、苔を植え付けた苔マットを使用することで、現場施工の省力化、屋根荷重の軽量化を図ることができるとともに、灌水、施肥、刈り込み等の施工後のメンテナンスをほとんど不要とすることができる。
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。この発明の一実施形態に係る緑化瓦2は、図1及び図2に示すように、勾配屋根の屋根下地面1上に、その勾配方向及び桁行方向に沿って並設されるものであって、屋根下地面1上に設置される下地材3と、この下地材3の上面に止め付けられる植栽マットとして苔マット4・・とを備えている。苔は、空気中から水分や養分を摂取して生育するため、生育に際して土壌が不要であり、また水分が供給されない状態では仮死状態となり、雨水等が供給されると即座に再生するといったように乾燥に強い特性を有している。このため、苔マット4・・を使用した緑化においては、現場施工の省力化、屋根荷重の軽量化を図ることができるとともに、灌水、施肥、刈り込み等の施工後のメンテナンスをほとんど不要とすることができる。
屋根下地面1は、図2に示すように、野地板10上にアスファルトルーフィング11及びルーフテープ12を敷設することによって構成された防水面である。
下地材3は、例えば軽量な鋼板を折曲形成してなり、図2及び図3に示すように、勾配方向に隣接する軒側下地材3に係合するための軒側端部20と、勾配方向に隣接する棟側下地材3に係合するための棟側端部21と、これら軒側端部20と棟側端部21を連結するマット設置部22とを備えている。この下地材3は、勾配方向に沿った働き寸法の水平投影が約250mmとされ、桁行方向に沿った幅寸法の水平投影が約2500mmとされていて、1ユニットを大型化している。なお、下地材3としては、鋼板製に限らず、合成樹脂製であっても良い。
マット設置部22は、軒側先端が下向きにやや湾曲した略平板状に形成されていて、その勾配方向に沿った両側端においては側壁等が立ち上がっておらず開放した状態となっている。このマット設置部22の裏面には、図2乃至図4に示すように、例えば合成樹脂製の発泡体からなる肉厚の断熱材13が取り付けられている。この断熱材13は、下地材3を屋根下地面1上に設置したときに、屋根下地面1とマット設置部22の裏面との間の隙間を埋めるような形状となっている。
また、軒側端部20は、マット設置部22の軒側先端から下向きに伸びる垂下片23と、この垂下片23の下端を棟側に折り返してなる係合片24とを備えている。棟側端部21は、マット設置部22の棟側先端から棟側に延びる軒側開放の略U字形の係合溝片25と、この係合溝片25の先端を棟側に折り返してなる略Z字形の固定片26とを備えている。
苔マット4は、例えば合成樹脂製の複数の線材を絡み合わせた網状体の空隙部分に紙や不織布等の苔定着材を充填してなる基盤部40と、この基盤部40に例えばスナゴケやハイゴケ等を植え付けてなる苔部41とからなる。なお、苔マット4としては、このような構造のものだけに限定されるものではなく、苔を植え付けたマット状のものであればどのような構造のものであっても良い。
そして、苔マット4・・は、下地材3のマット設置部22のほぼ全面を覆うように、マット設置部22上に横並びに設置され、その軒側端部が下地材3の軒側端部20に沿って取り付けられた止付具30によって保持された状態で、複数の固定具5・・によって下地材3のマット設置部22の上面に止め付けられていて、例えば強風や激しい降雨、施工時やメンテナンス時の踏み付け等によって、苔マット4・・がずれ動いて局部的に盛り上がったり、部分的に捲れ上がるといった不具合を防止している。
止付具30は、図3及び図4に示すように、例えば金属製の帯板を略L字状に折曲形成してなり、下地材3における軒側端部20の垂下片23にリベット31・・によって取り付けられて、苔マット4・・の桁行方向に沿った軒側端部に当接して苔マット4・・の勾配方向への滑りを防止する立ち上がり部32と、この立ち上がり部32の上端から棟側に延出して、苔マット4・・の桁行方向に沿った軒側上面を押さえ付ける押し付け部33とを備えている。
また、止付具30には、立ち上がり部32と押し付け部33に跨るようにして、複数の水抜き孔34・・が桁行方向に間隔をあけて形成される。このような水抜き孔34・・を形成することで、苔マット4・・に溜まった過剰な雨水を、勾配を利用しながら良好に排水することができる。
固定具5は、図5及び図6に示すように、苔マット4を装着するためのマット装着部材50と、このマット装着部材50に装着した苔マット4の外れを防止するマット抜止部材51とを備えている。
マット装着部材50は、下地材3のマット設置部22に下孔加工無しでねじ込み可能とされた螺子部52と、この螺子部52のねじ込みによって生じる下地材3のマット設置部22の貫通孔53部分を止水する止水部54と、螺子部52のねじ込みによって下地材3のマット設置部22の上面から立ち上がって、下地材3のマット設置部22の上面に設置する苔マット4に挿通させる棒状部55とを一体化してなる。
螺子部52は、その基端側に、六角インパクトソケット等の回転操作用の工具を係合する例えば六角ナット状の係合体56が一体成型されている。従って、この係合体56に工具を係合して螺子部52を回転操作することで、下地材3のマット設置部22に対して下孔加工無しでねじ込むことができるようになっている。
止水部54は、螺子部52の基端側に外嵌固定された発泡樹脂製又はゴム製の肉厚リング状のパッキン57と、このパッキン57と係合体56とによって挟み込まれた状態で、パッキン57に被せられた例えば金属製の椀状のカバー58とからなる。この止水部54においては、螺子部52を下地材3のマット設置部22に上方からねじ込むと、係合体56及びカバー58の押し付けによってパッキン57が下地材3のマット設置部22の上面に圧縮状態で当接して、螺子部52のねじ込みによって生じたマット設置部22の貫通孔53の上端付近を塞ぐとともに、カバー58の周端部がマット設置部22の上面に当接することで、パッキン57の圧縮量を規制するようになっている。
棒状部55は、係合体56の上面に突設されて、螺子部52と略同軸上に配されたピンからなり、その外周面が平滑で、先細り状の先端部分を有している。従って、棒状部55としてボルト等を用いる場合のような砂利や定着用繊維、植物の根等の引っ掛かりをなくして、苔マット4に容易に挿通させることができる。なお、棒状部55の長さは、苔マット4の厚さと略同等か若しくは僅かに長くなっている。
マット抜止部材51は、マット装着部材50の棒状部55における苔マット4の上面から突出した先端部分に係合して、苔マット4の上面を押さえ付ける例えば金属製の薄肉リング状のプッシュナットからなる。具体的に、マット抜止部材51は、その中央貫通孔59を棒状部55の先端部分に宛がいながら、下方へ圧入することで、中央貫通孔59周りが変形して棒状部55に外嵌するようになっている。
次に、上記構成の緑化瓦2における固定具5・・を使用した下地材3への苔マット4・・の止め付け作業について説明する。まず、下地材3のマット設置部22に対して、複数の固定具5・・のマット装着部材50を適宜間隔をあけながら取り付ける。この取り付けに際しては、マット装着部材50の螺子部52を下地材3のマット設置部22に上方からねじ込むようにしている。この場合、係合体56に係合した六角インパクトソケットによって、下地材3のマット設置部22の上面に押し付けた螺子部52を回転させることで、下地材3のマット設置部22に下孔を加工することなく直接ねじ込んでいる。この螺子部52のねじ込みと同時に、止水部54のパッキン57が圧縮状態で下地材3のマット設置部22の上面に当接して、螺子部52のねじ込みにより生じた貫通孔53部分を塞ぐ。これにより、螺子部52と下地材3とが異種金属からなる場合であっても、これら異種金属同士が接触する貫通孔53部分への水分の浸透が阻止されて、異種金属接触腐食を防止することができる。また、止水部54のカバー58の周端部が下地材3のマット設置部22の上面に当接して、螺子部52の過度のねじ込みを防いで、パッキン57の圧縮量を規制する。これにより、パッキン57が傷付くことがなく、止水性を良好に維持することができる。
このようにして、複数の固定具5・・のマット装着部材50・・を下地材3に取り付けると、マット装着部材50・・の棒状部55・・が下地材3のマット設置部22の上面から立ち上がった状態となる。続いて、これら棒状部55・・を苔マット4・・に挿通させるようにして、苔マット4・・を下地材3のマット設置部22に設置する。そして、苔マット4・・の上面より突出した棒状部55・・の先端部分に、マット抜止部材51・・を夫々係合して、苔マット4・・の上面を押さえ付けることで、棒状部55・・からの苔マット4・・の抜けを防止して、固定具5・・を使用した止め付け作業が完了する。
このように、上記構成の緑化瓦2においては、苔マット4・・の止め付けを下地材3の上面側からの作業だけで簡単に済ませることができ、止め付け作業の効率化を図ることができる。なお、苔マット4・・の交換等の際は、マット抜止部材51・・を棒状部55・・から取り外せば、簡単に苔マット4・・を取り外すことができ、メンテナンスも容易になっている。
緑化瓦2・・の屋根下地面1への施工に際しては、図2に示すように、一般の瓦葺きと同様に、桁行方向に沿って敷設しながら、軒側から棟側へ向かって順次葺いていく。このとき、勾配方向に隣接する緑化瓦2、2は、それら下地材3、3の軒側端部20と棟側端部21とを互いに係合させることで連結されている。なお、各緑化瓦2・・の下地材3は、屋根下地面にビス止めされている。
この施工状態において、緑化瓦2における下地材3のマット設置部22と屋根下地面1との間の隙間には、断熱材13が介在していて、下地材3のマット設置部22を貫通した固定具5・・の螺子部52・・が屋根下地材1に干渉せず、屋根下地面1の防水層が傷付かないようになっている。なお、緑化瓦2は、基本的には予め工場等において下地材3に苔マット4・・を取り付けた状態で現場に搬入されて施工されるが、上記したように、苔マット4・・の止め付けを下地材3の上面側から行うことができるので、屋根下地面1に下地材3を先に設置して、後から苔マット4・・を止め付けることも可能であり、状況に応じた現場施工を実現できる。
この発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正及び変更を加え得ることは勿論である。例えば、上記実施形態の緑化瓦においては、植栽マットとして苔マットを用いていたが、必ずしも苔マットに限らず芝生やその他植物を植栽した植栽マット、さらには保水性を有する人工緑化物をマット状に形成したものを用いるようにしても良い。
この発明の一実施形態に係る緑化瓦を並設した勾配屋根の部分破断正面図である。 勾配屋根の縦断面図である。 緑化瓦の分解斜視図である。 緑化瓦の斜視図である。 固定具の分解斜視図である。 固定具による苔マットの止め付け状態を示す縦断面図である。
符号の説明
1・・屋根下地面、2・・緑化瓦、3・・下地材、4・・植栽マット(苔マット)、5・・固定具、20・・軒側端部、21・・棟側端部、22・・マット設置部、50・・マット装着部材、51・・マット抜止部材、52・・螺子部、53・・貫通孔、54・・止水部、55・・棒状部、56・・係合体、57・・パッキン、58・・カバー

Claims (7)

  1. 勾配屋根の屋根下地面(1)上に、その勾配方向及び桁行方向に沿って並設する緑化瓦(2)であって、前記屋根下地面(1)上に設置する金属製又は合成樹脂製の下地材(3)に、植栽マット(4)・・を固定具(5)・・によって止め付けてなり、前記固定具(5)は、前記下地材(3)に下孔加工無しでねじ込み可能とした螺子部(52)と、この螺子部(52)のねじ込みによって生じる前記下地材(3)の貫通孔(53)部分を止水する止水部(54)と、前記螺子部(52)のねじ込みによって前記下地材(3)の上面から立ち上がって、前記下地材(3)の上面に設置する前記植栽マット(4)に挿通させる棒状部(55)とを一体化してなるマット装着部材(50)と、このマット装着部材(50)の棒状部(55)における前記植栽マット(4)の上面から突出した先端部分に係合して、前記植栽マット(4)の上面を押さえ付けるマット抜止部材(51)とを備えたことを特徴とする緑化瓦。
  2. 前記マット装着部材(50)の螺子部(52)は、その基端側に回転操作用の工具を係合する係合体(56)を有する請求項1記載の緑化瓦。
  3. 前記マット装着部材(50)の止水部(54)は、前記螺子部(52)に外嵌固定されて、前記螺子部(52)のねじ込みによって前記下地材(3)に圧縮状態で当接するパッキン(57)と、このパッキン(57)に被せられて、前記螺子部(52)のねじ込みによって前記下地材(3)に当接することで前記パッキン(57)の圧縮量を規制するカバー(58)とを備えた請求項1又は2記載の緑化瓦。
  4. 前記マット装着部材(50)の棒状部(55)は、外周面が平滑で、先細り状の先端部分を有する請求項1乃至3のいずれかに記載の緑化瓦。
  5. 前記マット抜止部材(51)は、前記棒状部(55)の先端部分に外嵌するプッシュナットからなる請求項1乃至4のいずれかに記載の緑化瓦。
  6. 前記下地材(3)は、勾配方向に隣接する軒側下地材(3)の棟側端部(21)に係合する軒側端部(20)と、勾配方向に隣接する棟側下地材(3)の軒側端部(20)に係合する棟側端部(21)と、これら軒側端部(20)と棟側端部(21)を連結するマット設置部(22)とを備え、前記屋根下地面(1)と前記マット設置部(22)との間に隙間をあけるようにして、前記屋根下地面(1)上に設置する請求項1乃至5のいずれかに記載の緑化瓦。
  7. 前記植栽マット(4)は、苔を植え付けた苔マットからなる請求項1乃至6のいずれかに記載の緑化瓦。
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