JP4822227B2 - 勾配屋根の緑化構造 - Google Patents

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Description

この発明は、戸建て住宅等の勾配屋根を緑化してなる緑化構造に関する。
近年、都市部においては、建物自体や街並みの美観向上、居住者や近隣への癒し効果、建物内の温度環境の改善、CO2の削減やヒートアイランド現象の緩和等を目的として、建物の緑化対策が進められている。この建物の緑化対策としては、建物の屋上面において植物を植栽した屋上緑化、建物の外壁面において植物を植栽した壁面緑化が一般的であり、また戸建て住宅の勾配屋根において植物を植栽する勾配屋根緑化も見受けられる。
勾配屋根緑化に際しては、植栽部分の勾配方向への滑りを防止するといった対策が必要となる。例えば特許文献1には、植栽マットの滑りを防止するアングルを備えた複数の下地材を、勾配屋根の屋根下地面上にその勾配方向及び桁行方向に沿って順次並設して、それら下地材上に植栽マットを設置した勾配屋根の緑化構造が開示されている。
特開2004−150139号公報
しかしながら、従来の勾配屋根の緑化構造においては、下地材上に植栽マットを単に載置しているだけであって、植栽マットの勾配方向への滑りはアングルによって防止することができるものの、下地材に対する植栽マットの固定が十分になされておらず、例えば強風や激しい降雨、施工時やメンテナンス時の踏み付け等によって植栽マットがずれ動いて局部的に盛り上がったり、場合によっては部分的にめくれ上がることがあった。
また、特許文献1においては、下地材に設けた突起物に、植栽マットに植え付けた植物の根を絡み付かせることで、下地材に対して植栽マットを定着させることも提案されているが、この場合でも植栽マットの固定強度としては十分と言えるものではなく、依然として上記のような不具合が生じる恐れがあった。
さらに、下地材に形成した方形枠内に、植栽マットを嵌め込むようにすることで、植栽マットのずれ動きを防止することも考えられるが、この場合には、勾配屋根の屋根面において、植栽マットが下地材の方形枠によって区画された状態で碁盤目のように表れることになり、勾配屋根としての意匠性が損なわれるといった不具合が生じる恐れがあった。
この発明は、上記不具合を解消して、植栽マットを下地材に安定して固定しながらも、勾配屋根の意匠性の向上を図ることができる勾配屋根の緑化構造の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、この発明の勾配屋根の緑化構造は、勾配屋根の屋根下地面1上に、その勾配方向及び桁行方向に沿って複数の下地材2・・を並設するとともに、これら下地材2・・上に植栽マット3・・(例えば、苔を植え付けた苔マット3・・)を設置したものであって、前記下地材2は、勾配方向に隣接する軒側下地材2の棟側端部11に係合する軒側端部10と、勾配方向に隣接する棟側下地材2の軒側端部10に係合する棟側端部11と、これら軒側端部10と棟側端部11を連結する植栽マット設置部12とを備え、前記植栽マット設置部12は、その勾配方向に沿った両側端が側壁等の立ち上がりのない開放状態となっていて、前記植栽マット3は、その軒側端部が前記下地材2の軒側端部10に沿って取り付けた止付具40によって保持された状態で、複数の固定具41・・によって前記下地材2の植栽マット設置部12の上面に固定され、桁行方向に隣接する前記植栽マット3・・の勾配方向に沿った側端面同士が、互いに当接若しくは僅かな隙間をあけて対向配置され、勾配方向に隣接する前記植栽マット3・・の上面同士が、互いに段差状に配置されていることを特徴とする。
具体的に、前記止付具40は、前記植栽マット3の軒側端面に当接する立ち上がり部43と、この立ち上がり部43の上端から棟側へ向かって延設されて、前記植栽マット3の軒側上面を押さえ付ける押し付け部44とを備え、前記立ち上がり部43に複数の水抜き孔45・・が桁行方向に間隔をあけて形成されるとともに、前記押し付け部44に複数の切欠溝46・・が桁行方向に間隔をあけて形成されている。
また、前記固定具41は、前記下地材2及び植栽マット3を貫通する軸部50と、この軸部50に取り付けられて、前記下地材2及び植栽マット3を上下から挟み込む挟持部51、53とを備え、前記下地材2の軸部貫通部位に防水処理が施されている。
この発明の勾配屋根の緑化構造では、下地材上に植栽マットを設置するにあたって、止付具によって植栽マットの軒側端部を保持した状態で、複数の固定具によって下地材の上面に植栽マットを固定しているので、植栽マットを下地材に安定して固定することができ、例えば強風や激しい降雨、施工時やメンテナンス時の踏み付け等によって、植栽マットがずれ動いて局部的に盛り上がったり、部分的にめくれ上がるといった不具合を防止することができる。
しかも、桁行方向に隣接する植栽マットの勾配方向に沿った側端面同士を、互いに当接若しくは僅かな隙間をあけて対向配置しているので、植栽マットが桁行方向に連続して一体感を持たせることができ、また勾配方向に隣接する植栽マットの上面同士を、互いに段差状に配置しているので、桁行方向に沿った複数列の水平ラインが屋根面に表れて、瓦を葺設したような外観を呈することになり、これによって勾配屋根の意匠性を高めることができる。
また、植栽マットの軒側端面に当接する止付具の立ち上がり部に水抜き孔を形成することで、植栽マットに溜まった過剰な雨水を勾配を利用しながら良好に排水することができ、また植栽マットの軒側上面を押さえ付ける止付具の押し付け部に切欠溝を形成することで、植栽マットの植物が切欠溝を介して延び出て押し付け部の殆どを覆い隠すことから、押し付け部が目立ち難くなって植栽面の外観を良好に維持することができる。
さらに、固定具においては、下地材及び植栽マットを貫通する軸部に取り付けた挟持部によって、下地材及び植栽マットを上下から挟み込むようにしていることから、上側の挟持部を軸部から取り外すだけで、植栽マットを下地材から簡単に取り外して交換等を行うことができ、メンテナンス性を高めることができる。しかも、下地材の軸部貫通部位に防水処理を施すことによって、植栽マットにおいて保水される水分が貫通部位から漏れ出ないようにして、防水性を高めることができる。
さらにまた、植栽マットとして、苔を植え付けた苔マットを使用することで、現場施工の省力化、屋根荷重の軽量化を図ることができるとともに、灌水、施肥、刈り込み等の施工後のメンテナンスをほとんど不要とすることができる。
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。この発明の一実施形態に係る勾配屋根の緑化構造は、図1に示すように、勾配屋根の屋根下地面1上に、その勾配方向及び桁行方向に沿って複数の下地材2・・を並設するとともに、これら下地材2・・上に植栽マットとしての苔マット3・・を設置することによって構成されている。苔は、空気中から水分や養分を摂取して生育するため、生育に際して土壌が不要であり、また水分が供給されない状態では仮死状態となり、雨水等が供給されると即座に再生するといったように乾燥に強い特性を有している。このため苔マット3・・を使用した緑化においては、現場施工の省力化、屋根荷重の軽量化を図ることができるとともに、灌水、施肥、刈り込み等の施工後のメンテナンスをほとんど不要とすることができる。
屋根下地面1は、図1、図5乃至図7に示すように、野地板5上にアスファルトルーフィング6及びルーフテープ7を敷設することによって構成された防水面である。また、図1中、Aは勾配方向、Bは桁行方向を示している。
下地板2は、例えば軽量な鋼板を折曲形成してなり、図2及び図3に示すように、勾配方向に隣接する軒側下地材2に係合するための軒側端部10と、勾配方向に隣接する棟側下地材2に係合するための棟側端部11と、これら軒側端部10と棟側端部11を連結する苔マット設置部12とを備えている。この下地板2は、勾配方向に沿った働き寸法の水平投影が約250mmとされ、桁行方向に沿った幅寸法の水平投影が約2500mmとされていて、1ユニットを大型化している。
苔マット設置部12は、軒側先端が下向きにやや湾曲した略平板状に形成されていて、その勾配方向に沿った両側端においては側壁等が立ち上がっておらず開放した状態となっている。この苔マット設置部12の裏面には、図2及び図3に示すように、例えば合成樹脂製の発泡体からなる厚肉の断熱材13が取り付けられている。この断熱材13は、下地材2を屋根下地面1上に設置したときに、屋根下地面1と苔マット設置部12の裏面との間の隙間を埋めるような形状となっている。
また、軒側端部10は、苔マット設置部12の軒側先端から下向きに延びる垂下片20と、この垂下片20の下端を棟側に折り返してなる係合片21とを備えている。棟側端部11は、苔マット設置部12の棟側先端から棟側に延びる軒側開放の略U字形の係合溝片22と、この係合溝片22の先端を棟側に折り返してなる略Z字形の固定片23とを備えている。
苔マット3は、例えば合成樹脂製の複数の線材を絡み合わせた網状体の空隙部分に紙や不織布等の苔定着材を充填してなる基盤部30と、この基盤部30に例えばスナゴケやハイゴケ等を植え付けてなる苔部31とからなる。なお、苔マット3としては、このような構造のものだけに限定されるものではなく、苔を植え付けたマット状のものであればどのような構造のものであっても良い。
このような苔マット3・・は、下地材2の苔マット設置部12のほぼ全面を覆うように、苔マット設置部12上に横並びに設置され、その軒側端部が下地材2の軒側端部10に沿って取り付けた止付具40によって保持された状態で、複数の固定具としてのリベット41・・によって下地材2の苔マット設置部12の上面に固定されていて、例えば強風や激しい降雨、施工時やメンテナンス時の踏み付け等によって、苔マット3・・がずれ動いて局部的に盛り上がったり、部分的にめくれ上がるといった不具合を防止している。
止付具40は、図2及び図3に示すように、例えば金属製の帯板を略L字状に折曲形成してなり、下地材2における軒側端部10の垂下片20にリベット42・・によって取り付けられて、苔マット3・・の桁行方向に沿った軒側端面に当接して苔マット3・・の勾配方向への滑りを防止する立ち上がり部43と、この立ち上がり部43の上端から棟側に延出して、苔マット3・・の桁行方向に沿った軒側上面を押さえ付ける押し付け部44とを備えている。
また、止付具40の立ち上がり部43には、複数の水抜き孔45・・が桁行方向に間隔をあけて形成されるとともに、押し付け部44には、棟側開放の複数の切欠溝46・・が桁行方向に間隔をあけて形成されている。このように、苔マット3・・の軒側端面に当接する立ち上がり部43に水抜き孔45・・を形成することで、苔マット3・・に溜まった過剰な雨水を勾配を利用しながら良好に排水することができる。また、苔マット3・・の軒側上面を押さえ付ける押し付け部44に切欠溝46・・を形成することで、苔マット3の苔部31が切欠溝46・・を介して延び出て押し付け部44の殆どが覆い隠されることから、押し付け部44が目立ち難くなって苔面の外観を良好に維持することができる。なお、立ち上がり部43の水抜き孔45・・と押し付け部44の切欠溝46・・とを、連続させて一体に形成しても良い。
リベット41は、図3及び図4に示すように、下地材2及び苔マット3を貫通する軸部50と、この軸部50に取り付けられた第1、第2、第3挟持部51、52、53とを備えている。
軸部50は、その一端部に第1挟持部としてのフランジ51が一体的に設けられ、そのフランジ51を下地材2の苔マット設置部12の下面に当接させるようにして、苔マット設置部12に形成した貫通孔12a及び苔マット3を貫通している。第2、第3挟持部52、53は、中央部分に挿入孔52a、53aを有する略円盤状に形成されている。そして、第2挟持部52の挿入孔52aに軸部50を圧入させた状態で、第2挟持部52を下地材2の苔マット設置部12の上面に当接させることで、フランジ51と第2挟持部52とによって苔マット設置部12を上下から挟み込むようにしている。また、第3挟持部53の挿入孔53aに軸部50を圧入させた状態で、第3挟持部53を苔マット3の上面に当接させることで、フランジ51と第3挟持部53とによって下地材2の苔マット設置部12及び苔マット3を上下から挟み込むようにしている。従って、第3挟持部53を軸部50から取り外せば、苔マット3を簡単に取り外すことができ、下地材2を取り外すような面倒な作業を強いられることなく、苔マット3の交換等を容易に行うことができる。
さらに、フランジ51の上面には、例えばゴム製の防水材55が取り付けられており、この防水材55によって苔マット設置部12の貫通孔12a付近をシールしている。すなわち、下地材2の軸部貫通部位に防水処理が施されており、これによって苔マット3において保水される水分が貫通孔12aから漏れ出ないようにしている。なお、防水材55は、フランジ51の上面だけでなく、第2挟持部52の下面に取り付けるようにしても良い。
このようなリベット41・・による止め付け箇所は、1枚の苔マット3に対して6箇所設けているが、苔マット3のずれやめくれが生じないように有効に設ければ良い。また、このようなリベット41・・による止め付けにあたって、苔マット3の上面には、軸部50の他端部及び第3挟持部53が表れることになるが、これらは苔マット3の上面に対して非常に小さく、しかも苔マット3の苔部31の成長によりその殆どが覆い隠されることから、苔面の外観を損なうことはない。
上記のような下地材2への苔マット3の設置は、基本的には予め工場等で済ませておくが、現場施工に際しての足場の確保等から、勾配屋根の要所要所に設けられる下地材2に対しては現場でなされることもある。
図5乃至図7は、苔マット3を設置した下地材2の施工状態を示している。施工に際しては、下地材2・・を、桁行方向に沿って敷設しながら、軒側から棟側に向かって順次葺いていく。
このとき、最も軒側に位置する下地材2Aにおいては、図5に示すように、その軒側端部10の係合片21を勾配屋根の屋根下地面1の軒先に取り付けた軒先スタータ60に係合して、棟側端部11の固定片23を屋根下地面1にビス61止めすることによって、屋根下地面1上に設置している。この下地材2Aの棟側に位置する下地材2Bにおいては、図6に示すように、その軒側端部10の係合片21を下地材2Aの棟側端部11の係合溝片22に係合して、棟側端部11の固定片23を屋根下地面1にビス61止めすることによって、屋根下地面1上に設置している。そして、同様にして下地材2B・・を棟近くまで葺いていき、最も棟側に位置する下地材2Cにおいては、図7に示すように、その軒側端部10の係合片21を下地材2Bの棟側端部11の係合溝片22に係合して、棟側端部11の係合溝片22に換気棟包み62下側の瓦桟63に取り付けた係止片64を係合させることで、屋根下地面1上に設置している。なお、屋根下地面1のケラバ端部に位置する下地材2のケラバ側端部は、図示しないケラバ水切りによって覆われていて、見栄えを良好にしている。
この施工状態において、桁行方向に隣接する下地材2・・の苔マット設置部12・・上に設置した苔マット3・・の勾配方向に沿った側端面同士が、互いに当接若しくは僅かな隙間をあけて対向配置されている。また、勾配方向に隣接する下地材2・・の植栽マット設置部12・・上に設置した苔マット3・・の上面同士が、見付け25mm程度の段差状に配置されている。これにより、苔マット3・・が、桁行方向に連続性を維持しながら、勾配方向に段差状に配された状態となり、全体に亘って一体感を持たせながらも、桁行方向に沿って表れる複数列の水平ラインが外観を引き立てて、勾配屋根の意匠性を高めている。
この発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正及び変更を加え得ることは勿論である。例えば、上記実施形態の緑化構造においては、植栽マットとして苔マットを用いていたが、必ずしも苔マットに限らず、芝生やその他植物を植栽した植栽マット、さらには保水性を有する人工緑化物をマット状に成形したものを用いるようにしても良い。
この発明の一実施形態に係る勾配屋根の緑化構造における部分破断正面図である。 苔マットを設置した下地材の斜視図である。 苔マット及び下地材を分解して示す斜視図である。 リベットによる苔マットの固定状態を示す縦断面図である。 勾配屋根の軒側付近の縦断面図である。 勾配屋根の軒側と棟側との間の中間付近の縦断面図である。 勾配屋根の棟側付近の縦断面図である。
符号の説明
1・・屋根下地面、2・・下地材、3・・植栽マット(苔マット)、10・・軒側端部、11・・棟側端部、12・・植栽マット設置部、40・・止付具、41・・固定具、43・・立ち上がり部、44・・押し付け部、45・・水抜き孔、46・・切欠溝、50・・軸部、51、53・・挟持部

Claims (4)

  1. 勾配屋根の屋根下地面(1)上に、その勾配方向及び桁行方向に沿って複数の下地材(2)を並設するとともに、これら下地材(2)上に植栽マット(3)を設置した勾配屋根の緑化構造であって、前記下地材(2)は、勾配方向に隣接する軒側下地材(2)の棟側端部(11)に係合する軒側端部(10)と、勾配方向に隣接する棟側下地材(2)の軒側端部(10)に係合する棟側端部(11)と、これら軒側端部(10)と棟側端部(11)を連結する植栽マット設置部(12)とを備え、前記植栽マット設置部(12)は、その勾配方向に沿った両側端が側壁等の立ち上がりのない開放状態となっていて、前記植栽マット(3)は、その軒側端部が前記下地材(2)の軒側端部(10)に沿って取り付けた止付具(40)によって保持された状態で、複数の固定具(41)によって前記下地材(2)の植栽マット設置部(12)の上面に固定され、桁行方向に隣接する前記植栽マット(3)の勾配方向に沿った側端面同士が、互いに当接若しくは僅かな隙間をあけて対向配置され、勾配方向に隣接する前記植栽マット(3)の上面同士が、互いに段差状に配置されていることを特徴とする勾配屋根の緑化構造。
  2. 前記止付具(40)は、前記植栽マット(3)の軒側端面に当接する立ち上がり部(43)と、この立ち上がり部(43)の上端から棟側へ向かって延設されて、前記植栽マット(3)の軒側上面を押さえ付ける押し付け部(44)とを備え、前記立ち上がり部(43)に複数の水抜き孔(45)が桁行方向に間隔をあけて形成されるとともに、前記押し付け部(44)に複数の切欠溝(46)が桁行方向に間隔をあけて形成されている請求項1記載の勾配屋根の緑化構造。
  3. 前記固定具(41)は、前記下地材(2)及び植栽マット(3)を貫通する軸部(50)と、この軸部(50)に取り付けられて、前記下地材(2)及び植栽マット(3)を上下から挟み込む挟持部(51)(53)とを備え、前記下地材(2)の軸部貫通部位に防水処理が施されている請求項1又は2記載の勾配屋根の緑化構造。
  4. 前記植栽マットは、苔を植え付けた苔マット(3)からなる請求項1乃至3のいずれかに記載の勾配屋根の緑化構造。
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