JP5501741B2 - 角波屋根上を緑化する為の屋根構造及びその施工方法 - Google Patents

角波屋根上を緑化する為の屋根構造及びその施工方法 Download PDF

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Description

この発明は、屋根材として角波板を葺いた上に植生マットを敷設するようにした角波屋根上を緑化する為の屋根構造及びその施工方法に関するものである。
近年、緑地面積の減少によるヒートアイランド現象の防止や、景観の改善ためにあらゆる箇所において緑化計画が推進されるようになってきている。
その一環として、ビルや一般住宅の屋上や、物置や駐車場や駐輪場の屋根も緑化対策の対象となり、現在各種の方法により緑化が行われている。
そして、駐車場や駐輪場の屋根の場合、ビルの屋上のような重い荷重には基本的に耐えるようにできていないので、土壌を敷設するような緑化には適さない。
駐輪場や駐車場の屋根材としては一般的には折板屋根や角波屋根が葺かれている。折板屋根の方が強度はあるが、一方見た目がスマートでないので、マンション内の駐輪場のような場所においては、角波屋根の方が色彩も豊富で見た目もごつくなく、且つ一般的には折板屋根より安価に施工できるので、近年は特に駐輪場においては角波屋根が増えてきている。
しかし、角波板は本来はサイディング材として開発されたものであり、板厚が薄い上に凹凸も折板屋根材と比べると小さいので、基本的には大きな荷重には耐えられないものである。したがって、角波板に直接土壌を載せるようなことはできないのは勿論のこと、植生マットや緑化シートなどを敷いたり、緑化ユニットを載せたりする場合にも角波の変形を防止するためにこれらの荷重を十分に考慮する必要がある。
そこで、特許文献1には角波屋根板の谷部の形状にあわせた植物生育基材を、角波屋根板の上に設置するようにしたものが示されている。
また、特許文献2には折板屋根の谷部に植生マットをセットするようにしたものが示されている。
特開2002−84872号公報 特開2000−166375号公報
しかし、特許文献1に示されるものにあっては、角波板の谷部にしか植物生育基材を設置することができないので角波屋根上全面を連続させては緑化できず、緑化が不十分な屋根としかならない。また、谷部であっても植物生育基材を設置して長期間にわたり直接荷重をかけると角波板は耐荷重が小さいので耐久性に支障が出るおそれがある。
また、特許文献2に示されるものは折板屋根を前提としているので、そもそも強度が大きく違う角波屋根には適用できない。
すなわち、角波板は折板と比べ耐荷重が小さいので、角波板の山部や谷部に直接植生マットなどの荷重を作用させたのでは、角波板が変形してしまい屋根としての機能が損なわれるおそれがある。
また、駐輪施設のような片持ち支柱による屋根に設置するためには、緑化した屋根構造は極力軽量化する必要があるので、工事に使用する材料は少ない方がよく、更に簡単に施工できることが望ましい。さらに、工事中に屋根の変形を防止するためにも、角波板の上に人が直接乗ることなく緑化工事が行えるようにする工夫が必要である。また、屋根全面を連続した植栽で緑化できるようにすることが緑化対策上望ましい。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは角波板の母屋への固定と植生マットとパネルを一体化した緑化パネルの固定を一つの同じコネクターで行うことにより、必要部材を最小限にすると共に緑化屋根の施工を簡単に行うことができるようにし、また緑化パネルの荷重を母屋の上に設置したコネクターで直接受けるようにして、軽量であるが荷重強度がそれほど大きくない角波屋根上を緑化することを可能にした屋根構造を提供することである。また、角波屋根上を連続した植栽で緑化できるようにしたパネル工法を提供することである。
上記の目的を達成するために、この発明に係る角波屋根上を緑化する為の屋根の施工方法は、梁の上に母屋を所望間隔で設置し、その上に角波板を敷き、前記角波板を前記角波板の谷部の上からコネクターで前記母屋に固定し、前記コネクターの上にパネルと植生マットを一体化させた緑化パネルを前記パネル側の面が前記角波板に面するように載置し、前記コネクターで前記緑化パネルの荷重を受けるように前記コネクターに前記緑化パネルを固定するようにし、前記コネクターは、折り曲げた形状を有し、かつ、前記母屋に固定する固定部と、前記固定部を上方に折り曲げた立ち上げ部と、前記立ち上げ部の上端を折り曲げて前記固定部と平行になるように形成した、前記緑化パネルの荷重を受けて固定する受け部とを有するとともに、前記立ち上げ部の高さが前記角波板の角波の高さと略等しくなっていて、前記緑化パネルの荷重を前記コネクターと前記角波板の山とで分散して受けるようにしたことを特徴としている。
また、この発明に係る角波屋根上を緑化する為の屋根構造は、梁の上に母屋が所望間隔で設置され、その上に角波板が敷かれ、前記角波板は前記角波板の谷部の上からコネクターにより前記母屋に固定され、前記コネクターの上にパネルと植生マットが一体化された緑化パネルが前記パネル側の面が前記角波板に面するように載置され、前記コネクターで前記緑化パネルの荷重を受けるように前記コネクターに前記緑化パネルが固定され、前記コネクターは、折り曲げた形状を有し、かつ、前記母屋に固定する固定部と、前記固定部を上方に折り曲げた立ち上げ部と、前記立ち上げ部の上端を折り曲げて前記固定部と平行になるように形成した、前記緑化パネルの荷重を受けて固定する受け部とを有するとともに、前記立ち上げ部の高さが前記角波板の角波の高さと略等しくなっていて、前記緑化パネルの荷重を前記コネクターと前記角波板の山とで分散して受けるようにしたことを特徴としている。
また、この発明に係る角波屋根上を緑化する為の屋根の施工方法は、梁の上に母屋を所望間隔で設置し、その上に角波板を敷き、前記角波板を前記角波板の谷部の上からコネクターで前記母屋に固定し、前記コネクターの上にパネルと植生マットを一体化させた緑化パネルを前記パネル側の面が前記角波板に面するように載置し、前記コネクターで前記緑化パネルの荷重を受けるように前記コネクターに前記緑化パネルを固定するようにし、前記コネクターは、折り曲げた形状を有し、かつ、前記母屋に固定する固定部と、前記固定部を上方に折り曲げた立ち上げ部と、前記立ち上げ部の上端を折り曲げて前記固定部と平行になるように形成した、前記緑化パネルの荷重を受けて固定する受け部とを有するとともに、前記立ち上げ部の高さが前記角波板の角波の高さと略等しくなっており、また前記コネクターは、平板を凹状に折り曲げたような形状を有し、前記凹状に折り曲げたような形状における底の部分が所望長の幅で前記母屋に固定する前記固定部となり、前記固定部の左右を略90度上方に折り曲げた部分が前記立ち上げ部となり、さらに左右の前記立ち上げ部の上端をそれぞれ90度折り曲げて前記固定部と平行になるように形成した部分が前記緑化パネルの荷重を受けて固定する前記受け部となっているとともに、左右の前記立ち上げ部の高さが前記角波板の角波の高さと略等しくなっていることを特徴としている
また、この発明の角波屋根上を緑化する為の屋根の施工方法においては、2枚の前記緑化パネルのそれぞれの端部を突き合わせて隣接させ、前記コネクターにおける前記固定部の左右に設けられている受け部で2枚の前記緑化パネルをそれぞれ固定することが好ましい。
また、この発明の角波屋根上を緑化する為の屋根構造においては、前記梁は、片持支柱により支持されていることが好ましい。
この発明に係る角波屋根上を緑化する為の屋根の施工方法によれば、角波板を母屋に固定するために使用するコネクターで植生マットをパネルと一体化した緑化パネルの固定もできるので、必要部材を最小限にできると共に緑化屋根の施工を簡単に行うことができる。そして、植生マットをパネルと予め一体化しておくことにより、角波板の上に人が直接乗ることなく緑化工事を行うことができる。
また、この発明に係る角波屋根上を緑化する為の屋根構造によれば、緑化パネルにかかる荷重を母屋の上に設置したコネクターで直接受け、またコネクターと角波の山の高さを揃えることで角波の山にかかる荷重を分散できる。そしてコネクターが大部分の荷重を受けるので、軽量であるため荷重強度がそれほど大きくない角波屋根上を緑化でき、全体として軽量化が可能となるため、片持ち支柱の上屋でも施工でき低コストで緑化した屋根構造を提供することができる。また、角波屋根上に緑化パネルを敷設することにより連続した植栽で緑化できる。
さらに、緑化パネルはコネクターにボルトで固定するだけで設置できるので、着脱が可能であり、緑化パネルの交換や角波屋根のメンテナンスが簡単に行える。また、コネクターや角波屋根と緑化パネルの接触部に止水テープを介在させることにより基本的に角波屋根に雨水などが流れることが防止でき、角波屋根の耐久性を高めることもできる。
本発明の角波屋根上を緑化する為の屋根構造を示す正面断面図である。 本発明で使用する緑化パネルの正面断面図である。 本発明で使用する緑化パネルのコネクターを示し、(A)は平面図、(B)は正面図である。 本発明で使用する緑化パネルの固定金具を示し、(A)は平面図、(B)は正面図である。 本発明の角波屋根上を緑化する為の屋根構造を駐輪場に適用した例を示す側面図である。 本発明の角波屋根上を緑化する為の屋根構造の他例を示す正面断面図である。
本発明の角波屋根上を緑化する為の屋根の施工方法においては、梁の上に母屋を所望間隔で設置し、その上に角波板を敷き、角波板を角波板の谷部の上からコネクターで母屋に固定し、コネクターの上にパネルと植生マットを一体化させた緑化パネルをパネル側の面が角波板に面するように載置し、コネクターで緑化パネルの荷重を受けるようにコネクターに緑化パネルを固定するようにしたことに特徴がある。
本発明では角波板を固定する部材を母屋と称したものであり、角波板直下に設けられるものであれば、その名称にはこだわらない。屋根の構造によっては、本発明でいうところの母屋は、梁であっても、垂木であっても、母屋桁であってもよい。また、本発明の梁は、母屋を設置するための横木となるためのものであり、場合によっては駐輪場の片持ち支柱屋根のように、金属製の支柱を折り曲げて支柱と梁部分が物理的に分かれていない構造のものであってもよい。また、梁の上に母屋を設けず、梁に直接角波板を固定したような場合には、この梁が本発明でいうところの梁と母屋を兼ねたものとなる。
パネルは、その上部に設置される植生マットの荷重に耐えうる強度があればその構造はどのようなものでもよく、金属製や合成樹脂製のものが使用可能である。また、パネルと称しているが、板状のものの他、パンチングメタルのようなものや、金網のようなものであってもよい。雨水そのものは角波板で受けるので防水性は不要であるが、後述する実施例2のように防水・止水対策を施す場合は非透水性の板状のパネルを使用する。
植生マットは既に屋上緑化などに使用されているマット状やシート状のものが使用でき幅や長さも適宜選択可能である。地被植物としてはコケ植物、セダム、イワダレソウ、シバなどが使用できるが、緑化できる植栽はこれらに限定されるものではない。
そして、工事の施工性を高めるために、パネルと植生マットは予め緑化パネルとして一体化させておく。一体化させる方法としては、例えばパネルに建材用接着剤を塗布し、不織布を基材とした植生マットを接着させるようにする。なお、施工箇所によっては、パネルを先行して設置し、その後植生マットを敷設することも可能である。また、植生マットをパネルに接着せず、植生マットをパネルと飛散防止ネットで挟み、飛散防止ネットをパネルに固定するようにして、パネルと植生マットを一体化させてもよい。このようにしておくと、飛散防止ネットを取り外すだけでパネルはそのままの状態で植生マットのみを交換することができる。
また好ましくは、コネクターは、折り曲げた形状を有し、かつ、母屋に固定する固定部と、固定部を上方に折り曲げた立ち上げ部と、立ち上げ部の上端を折り曲げて固定部と平行になるように形成した、緑化パネルの荷重を受けて固定する受け部とを有するとともに、立ち上げ部の高さが角波板の角波の高さと略等しくなるようにする。例えば、コネクターは、平板を凹状に折り曲げたような形状を有し、凹状に折り曲げたような形状における底の部分所望長の幅で母屋に固定する固定部となり、固定部の左右を略90度上方に折り曲げた部分が立ち上げ部となり、さらに左右の立ち上げ部の上端をそれぞれ90度折り曲げ固定部と平行になるように形成した部分が緑化パネルの荷重を受けて固定する受け部となるようにするとともに、左右の立ち上げ部の高さ角波板の角波の高さと略等しくなるようにする。
なお、コネクターの立ち上げ部の高さは、後述する実施例2のように止水テープを使用する場合はその厚みを考慮して決定することが好ましい。また、パネルの強化フレーム部分でコネクターに固定される場合は、パネルと強化フレームの厚みの差を考慮してコネクターの立ち上げ部の高さを決定することが好ましい。いずれの場合も、基本的にはコネクターでパネルの荷重の大半を受けるか、あるいはコネクターと角波板の山で略均等にパネルの荷重を受けるように立ち上げ部の高さを決定する。少なくとも、角波板の山には大きな荷重が作用しないようにすることが望ましい。
また好ましくは、2枚の緑化パネルのそれぞれの端部を突き合わせて隣接させ、コネクターにおける固定部の左右に設けられている受け部で2枚の緑化パネルをそれぞれ固定する。一つの固定部の左右に設けられている受け部で2枚のパネルを固定できるので作業効率が高まるとともに、工事に必要な部材を削減でき軽量化を図れる。また、後述する実施例2のように防水・止水対策を施す場合、1枚のパネルの中間部分にはパネルを貫通するボルトがないので、パネルの止水対策を行いやすい。
そして、本発明の角波屋根上を緑化する為の屋根構造においては、梁の上に母屋が所望間隔で設置され、その上に角波板が敷かれ、角波板は前記角波板の谷部の上からコネクターにより母屋に固定され、コネクターの上にパネルと植生マットが一体化された緑化パネルがパネル側の面が角波板に面するように載置され、コネクターで緑化パネルの荷重を受けるようにコネクターに緑化パネルが固定されていることに特徴がある。
本発明の角波屋根上を緑化する為の屋根構造は上記したような施工方法により工事することが可能であるが、施工箇所によっては予め緑化パネルと角波板をコネクターで接続して一体化しておき、その後コネクターにより角波板を母屋にボルトで固定することも可能である。すなわち、結果として緑化パネルの荷重と緑化パネルに作用する風圧などがコネクターを介して母屋で受けるような構造となっていれば本発明の目的は達成される。
また好ましくは、梁は、片持支柱により支持されている。片持ち支柱屋根を緑化する場合は、屋根に不都合が生じないようにするためにも軽量化は重要な要件となる。
次に、本発明の角波屋根上を緑化する為の屋根構造及びその施工方法の一実施例を、図5に示す片持ち支柱の駐輪場を例に図1〜図4に基づいて説明する。
図1に示すように、支柱1により梁2を支持し、その上に母屋3を所望間隔で配設する。そして、その上に角波板4を屋根の傾斜に合わして雨水が流れる方向に向け、ボルト5により角波板4の谷部を母屋3に固定する。ここまでは従来の角波板を使用した片持ち支柱屋根構造と同じである。そして、この上に緑化パネル6を設置する。
緑化パネル6は図2に示すように、パネル7に植生マット8を接着剤で接着して一体化させたものである。接着剤は耐水性を有するものであれば何でもよいが、設置作業時の取り扱い性や、設置後の耐久性などを考慮すると150kN/m2程度以上の接着力を有するものが望ましい。
パネル7としては例えば厚さ0.5〜0.7mm程度のステンレス鋼板、ガルバニウム鋼板やZAM鋼板などの耐食性に優れた鋼板を折り曲げたものを使用する。パネル7の一枚の大きさは工事の便宜と屋根の大きさなどを考慮して決定すればよい。例えば、長さは屋根の奥行きに合わして2000〜2500mmとする。幅は一人でも取り回しが可能な総重量と運搬性から500〜600mm程度とし、取り付けコネクター11の取り付けピッチにより角波板の波長(谷と谷の間隔)の倍数とする。例えば、パネル7の幅を図1に示すように角波板の4波長分とすると、角波板の波長が125mmの場合は幅500mm、130mmの場合は520mmとなり、この寸法から植生マット8の幅が決定される。
このように屋根の奥行きにパネル7を合わしておくと、緑化パネル6を角波板4の上に設置するときに、角波板4の上に人が乗らなくても簡単に設置作業を進められ、屋根に人が乗って作業する場合でも、駐輪場の屋根の高さは2000〜2800mm程度のため、屋根下にいる職人が屋根の高さまで緑化パネル6やパネル7を高く持ち上げ、屋根上にいる職人に渡すことができるため、屋根への荷揚げ作業が簡単で施工の速度が向上する。また、後述するボルト13を通すためのボルト用透孔132がボルト13の位置に対応させて形成されている。
パネル7の外周には補強のために厚さ1.6mmのZAM鋼板製の強化フレーム9が取り付けられている。また、植生マット8は厚さ10mmの不織布にスナゴケが植栽されたものであり、上面には飛散防止ネット10が設けられている。なお、植生マット8の材質や形状、植栽の種類は本実施例で述べるものに限定されるものではなく、各種の植生マットや緑化シートが使用可能である。
そして、コネクター11を緑化パネル6の幅に合わして角波板4の谷部の上にボルト12で母屋3に固定し、その上に緑化パネル6を設置し、ボルト13とナット14により緑化パネル6をコネクター11に固定する。緑化パネル6の長さは角波板4で葺いた屋根の奥行きに合わしてあるので、緑化パネル6は単純に角波板4の上に置いていけばよいので、設置作業を簡単に行うことができる。
コネクター11は例えば図3に示すように、底の部分の幅が角波板4の谷部の幅より若干短くなるように平板を凹状に折り曲げたような形状をしている。そして、凹状に折り曲げたような形状における底の部分が所望長の幅で母屋3に固定する固定部111となり、固定部111の左右略90度上方に折り曲げた部分が立ち上げ部112となり、さらに左右の立ち上げ部112の上それぞれ90度折り曲げて固定部111と平行になるように形成した部分が緑化パネル6の荷重を受けて固定する受け部113となっている。また、左右の立ち上げ部112の高さは角波板4の角波の高さ(山の高さ)と略等しくなっている。また、固定部111にはボルト12を通すためのボルト用透孔121が、固定部111の左右に設けられている受け部113にはボルト13を通すためのボルト用透孔131がそれぞれ形成されている。
また、緑化パネル6のナット14による固定は、ナット14で緑化パネル6を直接固定してもよいが、例えば図4に示すような長方形の固定金具15を使用して固定する。固定金具15には、コネクター11の受け部113のボルト用透孔131と緑化パネル6のボルト用透孔132を通したボルト13を通すためのボルト用透孔133が形成されており、また各角部の片面に突起151が形成されていて、緑化パネル6の上面に食い込むようにしてある。
そして、緑化パネル6をコネクター11に固定するには、相隣接する2枚の緑化パネル6の強化フレーム9が設けられたそれぞれの端部を突き合わせてコネクター11における固定部111の左右に設けられている受け部113にそれぞれの緑化パネル6の端部を載せ、ボルト13をコネクター11のボルト用透孔131,緑化パネル6のボルト用透孔132,固定金具15のボルト用透孔151を挿通させて固定金具132の上からナット14により固定する。なお、実際の作業時においては、ボルト13をコネクター11のボルト用透孔131を挿通させた状態で予め固定しておき、この状態のコネクター11をボルト12で母屋3に固定するようにする。あるいは、コネクター11のボルト用透孔131をボルト13に対応させたネジ孔とし、固定金具132の上からボルト13を挿通させて緑化パネル6をコネクター11に固定するようにしてもよい。
また、パネル7の強化フレーム9が大きい場合は、強化フレーム9をコネクター11の受け部113に位置するように載置して固定するようにしてもよい。この場合、パネル7の面より強化フレーム9の方が出っ張っているのでコネクター11の立ち上げ部112の高さを調整し、角波板4の山がほぼパネル7に接するようにする。
緑化パネル6の荷重は基本的にはコネクター11で受けることになり、コネクター11は母屋3に直接固定されているので、角波板4へは緑化パネル6の荷重が大きくは基本的には作用しないので角波板4が変形するようなことがない。また、コネクター11を固定するボルト12により角波板4も母屋3に固定できるので、場合によっては角波板4を単独で固定しているボルト5による固定作業を省略することも可能である。
図6は、本発明の角波屋根上を緑化する為の屋根構造及びその施工方法の他例を示したものであり、防水・止水対策を施した以外は基本的には上記実施例と同じであるので、異なる部分についてのみ説明する。
緑化パネル6のパネル7を非透水性の板材で形成すると共に、コネクター11を母屋3にボルト12で固定するに際し、間に止水テープ16を介在させる。また、緑化パネル6のパネル7がコネクター11に隣接する角波板4の山と接触する箇所にも止水テープ16を介在させる。なお、止水テープ16としては例えば厚さ1.0mmのブチルゴムテープが使用できるが、その他止水・防水効果が期待できるものであれば何でもよい。
角波板4とパネル7の間を止水することにより、この範囲においてはパネル7の存在により角波板4には雨水が入り込まず止水ゾーンを形成できることになる。コネクター11を固定してある箇所は相隣接する緑化パネル6の接続部分となるのでここには雨水が入り込むことになるが、コネクター11と母屋3の間は止水処理がしてあり防水ゾーンを形成できるので、角波板4の上を流れる雨水が母屋3の方へ浸水することはない。
また、角波板4の中間部分をボルト5で固定している部分は基本的には雨水は入り込まないが、施工中やメンテナンスなどでパネル7が載っていない状態でも止水されるようにボルト5に防水パッキン17を介在させておく。なお、隣接する角波板4の合わせをこの止水ゾーンで行うことで、合わせ目からの浸水を確実に防止することができる。
また、このような箇所を止水テープ16や防水パッキン17で防水することで、毛細管現象による浸水を防ぐこともできる。また、止水テープ16の上面をシリコン製や水膨張性の不織布などの接着をしなくても止水できるテープ状のものを使用することにより、緑化パネル6の着脱性を損なうことがない。
本発明は、片持ち支柱の駐輪場の角波屋根や、バイク置き場やカーポートやバス停などの各種上屋の角波板の屋根について、新設時は勿論のこと、既設の角波板を葺いた屋根についてもコネクターを取り付けるという簡単な改修工事により緑化パネルを取り付けることができ、角波屋根の上を連続した植栽で緑化することが必要とされるあらゆる分野に有用る。
1 支柱
2 梁
3 母屋
4 角波板
5 ボルト
6 緑化パネル
7 パネル
8 植生マット
9 強化フレーム
10 飛散防止ネット
11 コネクター
111 固定部
112 立ち上げ部
113 受け部
12 ボルト
121 ボルト用透孔
13 ボルト
131,132,133 ボルト用透孔
14 ナット
15 固定金具
151 突起
16 止水テープ
17 防水パッキン

Claims (6)

  1. 梁の上に母屋を所望間隔で設置し、その上に角波板を敷き、前記角波板を前記角波板の谷部の上からコネクターで前記母屋に固定し、前記コネクターの上にパネルと植生マットを一体化させた緑化パネルを前記パネル側の面が前記角波板に面するように載置し、前記コネクターで前記緑化パネルの荷重を受けるように前記コネクターに前記緑化パネルを固定するようにし
    前記コネクターは、折り曲げた形状を有し、かつ、前記母屋に固定する固定部と、前記固定部を上方に折り曲げた立ち上げ部と、前記立ち上げ部の上端を折り曲げて前記固定部と平行になるように形成した、前記緑化パネルの荷重を受けて固定する受け部とを有するとともに、前記立ち上げ部の高さが前記角波板の角波の高さと略等しくなっていて、前記緑化パネルの荷重を前記コネクターと前記角波板の山とで分散して受けるようにしたことを特徴とする角波屋根上を緑化する為の屋根の施工方法。
  2. 梁の上に母屋を所望間隔で設置し、その上に角波板を敷き、前記角波板を前記角波板の谷部の上からコネクターで前記母屋に固定し、前記コネクターの上にパネルと植生マットを一体化させた緑化パネルを前記パネル側の面が前記角波板に面するように載置し、前記コネクターで前記緑化パネルの荷重を受けるように前記コネクターに前記緑化パネルを固定するようにし、
    前記コネクターは、平板を凹状に折り曲げたような形状を有し、前記凹状に折り曲げたような形状における底の部分が所望長の幅で前記母屋に固定する固定部となり、前記固定部の左右を略90度上方に折り曲げた部分が立ち上げ部となり、さらに左右の前記立ち上げ部の上端をそれぞれ90度折り曲げて前記固定部と平行になるように形成した部分が前記緑化パネルの荷重を受けて固定する受け部となっているとともに、左右の前記立ち上げ部の高さが前記角波板の角波の高さと略等しくなっていることを特徴とする角波屋根上を緑化する為の屋根の施工方法。
  3. 梁の上に母屋を所望間隔で設置し、その上に角波板を敷き、前記角波板を前記角波板の谷部の上からコネクターで前記母屋に固定し、前記コネクターの上にパネルと植生マットを一体化させた緑化パネルを前記パネル側の面が前記角波板に面するように載置し、前記コネクターで前記緑化パネルの荷重を受けるように前記コネクターに前記緑化パネルを固定するようにし、
    前記コネクターは、折り曲げた形状を有し、かつ、前記母屋に固定する固定部と、前記固定部を上方に折り曲げた立ち上げ部と、前記立ち上げ部の上端を折り曲げて前記固定部と平行になるように形成した、前記緑化パネルの荷重を受けて固定する受け部とを有するとともに、前記立ち上げ部の高さが前記角波板の角波の高さと略等しくなっており、
    また前記コネクターは、平板を凹状に折り曲げたような形状を有し、前記凹状に折り曲げたような形状における底の部分が所望長の幅で前記母屋に固定する前記固定部となり、前記固定部の左右を略90度上方に折り曲げた部分が前記立ち上げ部となり、さらに左右の前記立ち上げ部の上端をそれぞれ90度折り曲げて前記固定部と平行になるように形成した部分が前記緑化パネルの荷重を受けて固定する前記受け部となっているとともに、左右の前記立ち上げ部の高さが前記角波板の角波の高さと略等しくなっていることを特徴とする角波屋根上を緑化する為の屋根の施工方法。
  4. 2枚の前記緑化パネルのそれぞれの端部を突き合わせて隣接させ、前記コネクターにおける前記固定部の左右に設けられている前記受け部で2枚の前記緑化パネルをそれぞれ固定するようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の角波屋根上を緑化する為の屋根の施工方法。
  5. 梁の上に母屋が所望間隔で設置され、その上に角波板が敷かれ、前記角波板は前記角波板の谷部の上からコネクターにより前記母屋に固定され、前記コネクターの上にパネルと植生マットが一体化された緑化パネルが前記パネル側の面が前記角波板に面するように載置され、前記コネクターで前記緑化パネルの荷重を受けるように前記コネクターに前記緑化パネルが固定され
    前記コネクターは、折り曲げた形状を有し、かつ、前記母屋に固定する固定部と、前記固定部を上方に折り曲げた立ち上げ部と、前記立ち上げ部の上端を折り曲げて前記固定部と平行になるように形成した、前記緑化パネルの荷重を受けて固定する受け部とを有するとともに、前記立ち上げ部の高さが前記角波板の角波の高さと略等しくなっていて、前記緑化パネルの荷重を前記コネクターと前記角波板の山とで分散して受けるようにしたことを特徴とする角波屋根上を緑化する為の屋根構造。
  6. 前記梁は、片持支柱により支持されていることを特徴とする請求項に記載の角波屋根上を緑化する為の屋根構造。
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