JP2003143939A - 緑化屋根構造 - Google Patents

緑化屋根構造

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JP2003143939A JP2001341563A JP2001341563A JP2003143939A JP 2003143939 A JP2003143939 A JP 2003143939A JP 2001341563 A JP2001341563 A JP 2001341563A JP 2001341563 A JP2001341563 A JP 2001341563A JP 2003143939 A JP2003143939 A JP 2003143939A
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Toshiyuki Kawazoe
俊之 川添
Takumi Mizobuchi
匠 溝渕
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B80/00Architectural or constructional elements improving the thermal performance of buildings
    • Y02B80/32Roof garden systems

Landscapes

  • Cultivation Of Plants (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡素な汎用の構造体を採用して、より防水効
果が高く、施工も容易で、緑化層の屋根構造材への堅固
な設置を可能とした、低コストな緑化屋根構造を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 屋根構造部材1の上部に緑化層4を設置
した緑化屋根構造において、前記屋根構造部材1の上部
に設置した波形部材2の波形頂部に、下地ボード4A、
空気層4C、保水層4D、覆土層4Eおよび植生マット
4Fを順次積層してなる緑化層4を固着具6により設置
するとともに、前記下地ボード4Aと空気層4Cとの間
に防水シート4Bを介設したことを特徴とするもので、
第1段目の防水手段である防水シート4Bの存在と第2
段目の防水手段である波形部材2の存在とによって二重
に防水がなされて、漏水の虞れが半減し、特段の材質選
定によることなく汎用の簡素な防水シート4Bの介設と
波形部材2の採用にて、低コストで熟練を要せずに広い
取付スペースの確保の下で施工できて、工期短縮と建設
コストの大幅な削減が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋根構造部材の上
部に緑化層を設置した緑化屋根構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建造物における屋根構造部材の上
部に緑化層を設置することは、個人の趣味・趣向によっ
て一部の個人住宅等に散見されていた。ところが、近年
では、植物の気化熱特性により建造物が冷却されるヒー
トアイランド現象の抑止効果や二酸化炭素の削減効果等
の観点から、特に都市部において、行政レベルにて緑化
屋根の推奨がなされつつある。例えば、国土交通省の外
郭団体である日本建築センターでは、2001年11月
を目処に、屋上緑化を施工する企業の認定事業を始め、
施工に必要な植栽や防水等の技術が所定の基準を満たす
企業を認定することにより、緑化屋根構造技術開発を促
進することを目指している。
【0003】前記認定事業にて認定する基準は、植栽
用の水が建造物側に漏れない防水層を整備できるか、
排水溝が土で目詰まりを起こさない管理体制を整備でき
るか、ビル等の立地に適した植物を選定するノウハウ
があるか、ネットを張ったり、土壌成分を工夫した
り、土ぼこりを周囲に飛散させない仕組みを整備できる
か、等が基準項目の軸となっている。本件出願人は、こ
のような基準に適合する緑化屋根構造についての技術開
発を鋭意推進しており、既にいくつかの提案を行ってい
る。
【0004】本件出願人による提案として、例えば、屋
根構造部材の上部に、取付部材であるALC(通気性の
軽量気泡コンクリート)を介して、金網のトラス上に土
をライニングして植生マットを載置して緑化枠フレーム
を形成した特開2001−214565号公報に開示さ
れたものを提案した。また、本件出願人の提案に係るも
のではないが、盛土により屋根に掛かる負荷に起因した
歪みや漏水を避けるために、屋根の骨格を形成する支持
部材として波形の金属製のタイトフレームを固設し、該
タイトフレームに波形の外囲板を配設して保水機能を持
たせた特開2001−16982号公報に開示されたも
のも提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来例にあって、本件出願人の提案による前記特開
2001−214565号公報に開示されたものでは、
施工性およびコスト面でなお改良の余地があり、また、
後者の特開2001−16982号公報に開示されたも
のでは、防水構造が複雑で専用の構造物としての施工が
必要で、緑化層としての構造も複雑となり、依然として
コスト高が避けられなかった。
【0006】そこで、本発明では、前述した従来の緑化
屋根構造を改良し、あるいは課題を解決し、簡素な汎用
の構造体を採用して、より防水効果が高く、施工も容易
で、緑化層の屋根構造材への堅固な設置を可能とした、
低コストな緑化屋根構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、屋根
構造部材の上部に緑化層を設置した緑化屋根構造におい
て、前記屋根構造部材の上部に設置した波形部材の波形
頂部に、下地ボード、空気層、保水層、覆土層および植
生マットを順次積層してなる緑化層を固着具により設置
するとともに、前記下地ボードと空気層との間に防水シ
ートを介設したことを特徴とする。また本発明は、前記
緑化層が取付ピースを介して波形部材に設置されたこと
を特徴とする。また本発明は、前記緑化層の上部に歩廊
を配設するとともに、該歩廊はレベル調整可能な取付具
により前記波形部材に支持されたことを特徴とするもの
で、これらを課題解決のための手段とするものである。
【0008】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づ
いて詳細に説明する。図1(A)は本発明の緑化屋根構
造の第1実施の形態を示す断面図、図1(B)はその平
面図、図1(C)は図1(A)のA−A断面図、図2は
本発明の緑化屋根構造の第2実施の形態を示す図1の各
図と同様の図、図3(A)は本発明の緑化屋根構造の第
3実施の形態を示すもので歩廊が設置された断面図、図
3(B)は歩廊部の平面図、図3(C)は図3(A)の
B部拡大図、図4は本発明の緑化屋根構造の第1実施の
形態のものに、歩廊が設置された断面図である。第1実
施の形態のものは、図1(A)に示すように、屋根構造
部材1の上部に緑化層4を設置した緑化屋根構造におい
て、前記屋根構造部材1の上部に設置した波形部材2の
波形頂部に、下地ボード4A、空気層4C、保水層4
D、覆土層4Eおよび植生マット4Fを順次積層してな
る緑化層4を固着具6により設置するとともに、前記下
地ボード4Aと空気層4Cとの間に防水シート4Bを介
設したことを特徴とする。
【0009】以下に詳述する。屋根の横方向に適数が配
設されるチャンネル状(図1(C)参照)の屋根構造部
材1、1の上部に、波形スレートや折版あるいは波形鉄
板等からなる波形部材2が多数のフックボルト8、8・
・・により設置される。耐火の要求に応じて屋根構造部
材1と波形部材2との間に耐火性の介設ボード3が介設
されてもよい。波形部材2の波が横方向に進行する形
態、すなわち、波形部材2の溝および山(波形頂部)が
屋根の上下方向に向いた形態(図1(B)の平面図で、
下方が雨樋等が配設される屋根の下縁側、上方が屋根の
頂部稜線側)にて、波形部材2の溝の底部とチャンネル
状の屋根構造部材1の上面とがフックボルト8により連
結固定される。そして、本実施の形態では、前記波形部
材2の波形頂部に、固着具である押えボルト6により緑
化層4が直接に設置固定される。本実施の形態では、緑
化層4の波形部材2への固着具である押えボルト6は多
数の層からなる緑化層4を座金等を介して一纏めに束ね
る機能をも兼用している。
【0010】緑化層4を構成する各部材について説明す
る。下地ボード4Aには耐候性、耐水性に富むフレキシ
ブルボードやケイカル版(珪酸質、石灰質材料、補強繊
維を主原料としたもの)からなり、加工が容易な素材が
使用される。空気層4Cには化学繊維を螺旋状に編んで
空気層を形成したフェルト状のものや、顆粒状の発泡ス
チロールを集合させて空気層を形成したものが使用され
る。保水層(シート)4Dには吸水性に富む素材が使用
され、その上を覆って植物の栄養等を含む覆土層4Eが
設けられる。該覆土層4Eの上部には、植物の種子を埋
めるための窪みや埋込み手段を表面に形成した植生マッ
ト4Fが積層される。植生マット4Fに植えられる植物
としては、セダムやハーブ等の他、緑化屋根に適合する
あらゆるものの植生が可能である。そして、植生マット
4Fの上に最終段階として、玉石および目土5を施して
緑化屋根が完成する。緑化層4を構成する各層は、屋根
全体とほぼ同じ大きさの1枚ものから構成してもよい
し、いくつかに分割されたものを接続テープ等により接
続して構成してもよい。
【0011】そして、緑化層4における、下地ボード4
Aと空気層4Cとの間には、水を通さない樹脂シートや
金属版等から構成された防水シート4Bが介設される。
該防水シート4Bの存在は第1段目の防水手段として機
能し、前記波形スレートや折版あるいは波形鉄板等から
構成される波形部材2自体の有する第2段目の防水機能
のバックアップの下で確実で大きな防水効果が得られ
る。また、防水シート4Bの役割としては、前記第1段
目の防水手段としての防水機能の他、植生された植物の
根の発育をここで止める止根機能も有する。防水シート
4Bは前述したように、適宜のシール手段を施せば金属
版等も採用され得るが、好適には弾力性のある粘着材料
(例えばブチルテープ等)を採用して下地ボード4Aに
貼着すれば、押えボルト6のような固着具の小さな貫通
に対しても防水能力を充分に保持できる性能が確保され
る。
【0012】次に、本発明の特徴点である、波形部材2
による緑化層4の屋根構造部材1への設置について説明
する。緑化層を設置した屋根構造に作用する風の影響に
ついて考察する。屋根形状を陸屋根とする場合、風圧力
は、吹上げ荷重として作用し p=cq ここで、p:風荷重、c:風力係数(陸屋根の場合、−
0.5)、q:速度圧=120h1/4 、h:高さ、であ
り、pの荷重が屋根を上方に押し上げる方向に作用す
る。そこで、風対策として通常の建造物では、釘やビス
等により下部躯体と植生マットを締結している。しか
し、このことが防水の欠陥を生じるため、本件出願人は
前述したように、金網等のネットや、玉石等で植生マッ
トの浮上りを防止するための対策を施していた。しかし
ながら、金網等のネット等の使用による施工は釘やビス
等よりコスト高となることは避けられなかった。
【0013】ところが、本発明による、第1段目の防水
手段である防水シート4Bの存在と第2段目の防水手段
である波形部材2の存在とによって、防水を兼ねる波形
部材2を介して、屋根構造部材1と緑化層4の下地ボー
ド4Aを固着具6等により容易に取り付けることができ
る。これは、緑化層4内に防水シート4Bが存在してい
ることを背景として、防水性能に何ら頓着することなし
に固着具6等による設置が可能なためである。本実施の
形態では、押えボルトを構成する固着具6により、波形
部材2への緑化層4の設置固定と緑化層4の束ねとの両
方を行うものであるが、下地ボード4Aの波形部材2へ
の設置固定と、緑化層4の束ねとを別のボルトにより行
うように構成することもできる。その場合でも、波形部
材2の存在によって、締結ボルト等により植生マット等
の敷設後に、これを貫通して下地ボード4Aに任意の位
置に固定することができ、施工が容易になる。
【0014】図2は本発明の緑化屋根構造の第2実施の
形態を示すもので、本実施の形態では、前記緑化層4が
取付ピース9を介して波形部材2に設置されたことを特
徴とする。図示の例では取付ピースとして、ハット形の
取付ピース9(図2(C)参照)が使用されているが、
ハット形に代えて、軽量溝形鋼やI形鋼等の各種形鋼が
採用され得る。かくして本実施の形態によれば、既設等
の屋根における波形部材2のサイズが小さく、緑化層4
と屋根構造部材1との間隔が狭い場合でも、ハット形の
取付ピース9を介設することで、緑化層4と屋根構造部
材1との間隔を大きくすることが可能となり、緑化層4
の施工が容易に行え、作業の効率化が実現できる。しか
も、緑化層4の支持のために穿設される押えボルト6の
ための孔と、波形部材2へのハット形の取付ピース9の
設置のための取付ボルト7のための孔とをずらせて配設
することができ、漏水の虞れが半減する。図2(B)は
図2(A)の平面図で、ハット形の取付ピース9の配設
形態および押えボルト6、取付ボルト7、フックボルト
8の配設形態が明瞭に示されている。
【0015】図3は本発明の緑化屋根構造の第3実施の
形態を示すもので、前記緑化層4の上部に歩廊10を配
設するとともに、該歩廊10がレベル調整可能な取付具
11、12および13によって前記波形部材2に支持さ
れたことを特徴とする。図示の例では、前記図2の第2
実施の形態のものに歩廊10を設置したものである。建
造物が公共の施設等の場合、緑化屋根は広大であり、屋
根構造部材1上には遊歩道等の歩廊10を設置すること
ができる。建造物が個人住宅等の場合は、緑化層4の保
守・点検や散水、施肥等のために歩廊10が設置され
る。図3(A)および(C)に示すように、ハット形の
取付ピース9上に下地ボード4Aを敷設し、該下地ボー
ド4Aの上に防水シート4Bを載置した後、歩廊取付ベ
ースプレート14を皿ボルト状の歩廊取付ボルト15に
よって、防水シート4Bと下地ボード4Aとを同時にハ
ット形の取付ピース9上に堅固に設置固定する。
【0016】この場合、歩廊取付ベースプレート14は
取付ピース9によって取り付けるように構成される。そ
の後、空気層、保水層、覆土層、植生マットを施工し、
図3(A)(B)に示すようなグレーチング等よりなる
歩廊10を取り付けるもおである。歩廊10の歩廊取付
ベースプレート14への取付けは、歩廊取付ベースプレ
ート14に植設された螺子部材13に上下位置を調整自
在に螺合された特殊ナット12に対して、歩廊10の端
縁に突設されたフランジ17のボルト孔に挿入された取
付具である据付ボルト11を螺合することによりなされ
る。歩廊10の高さおよびレベル調整は、複数の特殊ナ
ット12の回転により簡単に行うことができる。なお、
図3(B)では、フランジ17に対して2つのレベル調
整部が示されているが、いずれか一方を使用して、歩廊
10の固定および特殊ナット12の回転レベル調整が行
われる。また、作業性を高めるために、歩廊取付ベース
プレート14を下地ボード4A上に配置し、取付ピース
9を固定することもある。その時は、防水シート4Bの
施工は後工程となり、歩廊取付ベースプレート14に相
当する部分が切り欠かれるが、皿ボルト15やナット部
分の周辺をブチルテープ等にて防水シート4B部分と接
着する等して漏水対策が図られる。
【0017】図4は前記図1の本発明の緑化屋根構造の
第1実施の形態のものに歩廊を設置したもので、取付ピ
ースとして平板状取付ピース16が採用される。図示は
しないが、波形部材2に直接歩廊取付ベースプレート1
4を歩廊取付ボルト15により取り付けることもある。
【0018】以上、本発明の各実施の形態について説明
してきたが、本発明の趣旨の範囲内で、屋根構造部材の
形状、形式および材質、波形部材の形状、形式および材
質、これら屋根構造部材と波形部材との固定形態、緑化
層を構成する下地ボード、空気層、保水層、覆土層およ
び植生マットならびに防水シートの形状、形式および材
質、取付ピースの形状、形式および素材ならびに取付ピ
ースを介した波形部材と緑化層の固定形態、歩廊の形
状、形式および材質ならびにその取付ピース等屋根構造
部材への固定形態、歩廊の取付ピース等屋根構造部材に
対するレベル調整形態等については適宜選定することが
可能である。
【0019】
【発明の効果】以上、詳細に説明してきたように本発明
によれば、屋根構造部材の上部に緑化層を設置した緑化
屋根構造において、前記屋根構造部材の上部に設置した
波形部材の波形頂部に、下地ボード、空気層、保水層、
覆土層および植生マットを順次積層してなる緑化層を固
着具により設置するとともに、前記下地ボードと空気層
との間に防水シートを介設したことにより、第1段目の
防水手段である防水シートの存在と第2段目の防水手段
である波形部材の存在とによって二重に防水がなされ
て、漏水の虞れが半減し、特段の材質選定によることな
く汎用の簡素な防水シートの介設と波形部材の採用に
て、低コストで熟練を要せずに広い取付スペースの確保
の下で施工できて、工期短縮と建設コストの大幅な削減
が図れる。
【0020】また、前記緑化層が取付ピースを介して波
形部材に設置された場合、特にハット形取付ピースを介
設した場合は、既設の屋根における小さなサイズの波形
部材に後付けにて緑化層を敷設する際に、波形部材と屋
根構造部材との間隔を大きく確保して施工が容易で、作
業の効率化が実現できる。しかも、緑化層の支持のため
に穿設される押えボルトのための孔と、波形部材へのハ
ット形取付ピースの設置のための取付ボルトのための孔
とをずらせて配設することができ、漏水の虞れが半減す
る上、緑化層の束ねと波形部材へのハット形取付ピース
との施工が分離されて、施工順序の自由度が向上する
上、歩廊を波形部材に設置する場合でも堅固な設置固定
が可能となる。そして、植生マット等を座金等を介して
直接下地ボードに固定して、風の吹上げ対策にも有効と
なる。
【0021】さらにまた、前記緑化層の上部に歩廊を配
設するとともに、該歩廊はレベル調整可能な取付具によ
り前記波形部材に支持された場合は、緑化層の保守・点
検や散水、施肥等あるいは散歩のための歩廊を漏水の虞
れなく、堅固に、適切な高さに調整して屋根構造部材上
に設置固定することが可能となる。かくして、簡素な汎
用の構造体を採用して、より防水効果が高く、施工も容
易で、緑化層の屋根構造材への堅固な設置を可能とし
た、低コストな緑化屋根構造が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は本発明の緑化屋根構造の第1実施
の形態を示す断面図、図1(B)はその平面図、図1
(C)は図1(A)のA−A断面図である。
【図2】本発明の緑化屋根構造の第2実施の形態を示す
図1の各図と同様の図である。
【図3】図3(A)は本発明の緑化屋根構造の第3実施
の形態を示すもので歩廊が設置された断面図、図3
(B)は歩廊部の平面図、図3(C)は図3(A)のB
部拡大図である。
【図4】本発明の緑化屋根構造の第1実施の形態のもの
に、歩廊が設置された断面図である。
【符号の説明】
1・・・・屋根構造部材 2・・・・波形部材 3・・・・介設ボード 4・・・・緑化層 4A・・・・下地ボード 4B・・・・防水シート 4C・・・・空気層 4D・・・・保水層 4E・・・・覆土層 4F・・・・植生マット 5・・・・玉石、目土 6・・・・押えボルト(固着具) 7・・・・取付ボルト 8・・・・フックボルト 9・・・・取付ピース 10・・・・歩廊 11・・・・据付ボルト(取付具) 12・・・・特殊ナット 13・・・・螺子部材 14・・・・歩廊取付ベースプレート 15・・・・歩廊取付ボルト 16・・・・平板状取付ピース 17・・・・フランジ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根構造部材の上部に緑化層を設置した
    緑化屋根構造において、前記屋根構造部材の上部に設置
    した波形部材の波形頂部に、下地ボード、空気層、保水
    層、覆土層および植生マットを順次積層してなる緑化層
    を固着具により設置するとともに、前記下地ボードと空
    気層との間に防水シートを介設したことを特徴とする緑
    化屋根構造。
  2. 【請求項2】 前記緑化層が取付ピースを介して波形部
    材に設置されたことを特徴とする請求項1に記載の緑化
    屋根構造。
  3. 【請求項3】 前記緑化層の上部に歩廊を配設するとと
    もに、該歩廊はレベル調整可能な取付具により前記波形
    部材に支持されたことを特徴とする請求項1または2に
    記載の緑化屋根構造。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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