JP2007327170A - Alc自立塀 - Google Patents

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久夫 前田
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Abstract

【課題】意匠性に優れ、容易に施工することができるALC自立塀を提供すること。
【解決手段】間隔を置いて立設された複数の支柱2の間に軽量発泡コンクリートパネル(以下、ALCパネル3という)を固定してなるALC自立塀1である。支柱2は、施工基準面に固定される基部21と、基部21から上方に立設した外接板22とを有する。外接板22は、隣り合う2枚のALCパネル3の境界部分の少なくとも一部をその外側面から覆うように構成されている。ALCパネル3には、その内側面から外側面に貫通させ突出させたボルト41を、支柱2の外接板22と離隔した位置に複数配設してある。各ボルト41には、それぞれ止め金具42が固定され、止め金具41が外接板22の外側面に当接することによって、ALCパネル3が外接板22に当接した状態で拘束されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、軽量発泡コンクリートを用いた塀の構造に関する。
塀などに軽量発泡コンクリートパネル(以下、ALCパネル)を利用する場合には、曲げ強度や圧縮強度が不十分であることから、自立塀として用いられることはほとんどなかった。しかし、加工性に優れ、乾式施工が可能なALCを自立塀として利用することは有用な手段である。
そこで、コンクリートパネルやALCパネルを塀にする方法として、H型鋼を支柱とし、その間にパネルを差し込んで組み立てる構造が良く知られている。この構造によれば、特にパネル自体を加工することもなく、H型鋼により十分な強度が確保できるため、経済的であり施工も容易である。しかしながら、この場合には、支柱であるH鋼材が相当面で現れ、現場で塗装吹付けや塗りを行う場合、異種素材となり、統一感がなく好ましくない。さらに、意匠面における下地が鋼とALCになることから熱膨張係数等の特性が異なるため、仕上げ状態の経年劣化の差異が著しい。
また、従来のコンクリート塀に比べて作業性や省スペースの点で優れたALCパネルを用いた自立塀構造(特許文献1)が報告されている。この技術では、ALCを用いて自立塀を構築できるものの、裏側から見た意匠性が著しく劣る。すなわち、支柱及びボルトが見えるため、塀としての統一感がない。また、上記特許文献1の構造では、施工時にはパネルに串刺しにするためのボルトの位置あわせを行いながら進めていく必要があるが、非常に困難な作業であり、不陸の多い現場においては、穴にボルトを通すことも容易ではなく、施工性に劣るという問題がある。
また、枠状の金属フレームにALCを目隠しとして留めつける方法として、軽量気泡コンクリートパネル製フェンス(特許文献2)が報告されている。この技術は、塀自体の意匠として外枠フレームが全面に出てしまい、ALCが持つ意匠に統一することができない。また、ALCが持つデザイン性を演出することができない。例えば、規定以外のデザインに対応するためには、金属自体を加工する必要があるため、対応し難い。
また、H型フレームにコンクリートパネルを差し込むコンクリート製パネル及びコンクリート製パネル構造体(特許文献3)が報告されている。この技術は、上述したH型鋼を用いた従来例の一種であるが、H型鋼自体が見える比率が高く、意匠性に乏しい。また、直線部は良いが、コーナー部では柱が2本必要になるため、意匠性だけでなく、施工効率も悪くなる。
特開平10−317734号公報 特開平11−22254号公報 特開2002−317427号公報
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、意匠性に優れ、容易に施工することができ、十分な曲げ強度や圧縮強度を有するALC自立塀を提供しようとするものである。
本発明は、間隔を置いて立設された複数の支柱の間に軽量発泡コンクリートパネル(以下、ALCパネルという)を固定してなるALC自立塀であって、
上記支柱は、施工基準面に固定される基部と、該基部から上方に立設した外接板とを有してなり、該外接板は、隣り合う2枚の上記ALCパネルの境界部分の少なくとも一部をその外側面から覆うように構成されており、
上記ALCパネルには、その内側面から外側面に貫通させ突出させたボルトを、上記支柱の上記外接板と離隔した位置に複数配設してあり、
上記各ボルトには、それぞれ止め金具が固定され、該止め金具が上記外接板の外側面に当接することによって、上記ALCパネルが上記外接板に当接した状態で拘束されていることを特徴とするALC自立塀にある(請求項1)。
本発明のALC自立塀は、上述したように、ALCパネルを上記支柱の外接板が外側面から覆うように当接し、上記ボルトと上記止め金具とを用いて拘束することで固定される。そのため、意匠性に優れ、容易に施工することができ、十分な曲げ強度や圧縮強度を有するALC自立塀を得ることができる。
すなわち、上記ALC自立塀は、上記ALCパネルの上記外側面に、支柱、ボルト、止め金具が存在するように固定され、上記ALCパネルの内側面においては支柱及び止め金具の露出がなく、ALCパネル以外の露出を最低限に抑えられている。そのため、少なくとも内側面においてデザインの統一感を演出することができる。
また、上記ALCパネル自体を容易に加工することが可能であるため、ユーザーニーズに対応した意匠を表現することができる。例えば、住宅用の門袖塀とする場合には、住宅外壁の割り肌調の意匠に合うように、表面加工を施して質感を合わせることができる。また、適度な視認性を確保するための開口部を設けることも容易であり、意匠性に優れている。
また、上述したように、上記ALCパネルの内側面から外側面に貫通させ突出させたボルトに固定した止め金具を、上記外接板の外側面に当接することによって、上記ALCパネルが上記外接板に当接した状態で拘束することができるため、容易に施工することができ、施工性に優れている。
また、上記支柱の外接板が隣り合う2枚の上記ALCパネルの境界部分の少なくとも一部をその外側面から覆うように構成されるため、十分な曲げ強度や圧縮強度を得ることができる。
また、本発明のALC自立塀は、施工性、強度の観点から、特に、縦貼りに適している。そのため、長尺のものでも優れた作業性で施工することができる。
本発明のALC自立塀において、上記支柱は、鋼などの金属材料を用いることが好ましい。
また、上記ALCパネルの内側面にはボルトの座繰り穴を設け、塗り剤等を塗りこむことでボルトの露出もなくすことができ、さらに意匠性を向上させることも可能である。
上記支柱は、上記ALCパネルの直線つなぎの境界部分に配設される上記支柱は、平板状の上記外接板と、その中央部から内側に伸びて2枚の上記ALCパネルの間に挟まれる仕切り板とよりなる断面T形状を有していることが好ましい(請求項2)。
この場合には、隣り合う2枚のALCパネルの境界部分に仕切り板が存在するため、上記支柱と上記ALCパネルとを手際よく適合させることができる。それ故、上記直線つなぎの境界部分を安定、且つ容易に固定することができる。また、上記支柱自体の剛性を高めることができ、塀自体の安定性をさらに高めることができる。ここで、直線つなぎとは、隣り合う2枚の上記ALCパネルを直線状につなぐことである。
また、上記ALCパネルの入隅つなぎの境界部分に配設される上記支柱は、上記外接板が入隅の外側形状に対応した断面L字形状を有していることが好ましい(請求項3)。
この場合には、上記入隅つなぎ部分において、ALCパネル以外の露出を殆どなくすことができるため、優れた意匠性を得ることができる。ここで、入隅つなぎとは、隣り合う2枚の上記ALCパネルの境界部分において、内側面側の角度が直角となるようにL字状につなぐことである。
また、上記ALCパネルの出隅つなぎの境界部分に配設される上記支柱は、上記外接板が出隅の外側形状に対応した断面L字形状を有していることが好ましい(請求項4)。
この場合には、上記出隅つなぎ部分において、内側面における、ALCパネル以外の露出を殆ど抑えることができるため、優れた意匠性を得ることができる。ここで、出隅つなぎとは、隣り合う2枚の上記ALCパネルの境界部分において、外側面側の角度が直角となるようにL字状につなぐことである。
また、上記各止め金具は、1枚の上記ALCパネルの両端に位置する2つの上記外接板に係合可能な形状を有していることが好ましい(請求項5)。
この場合には、止め金具は、ALCパネルの両端に位置する上記外接板と2点で係合し、ALCパネルの幅方向全長に存在するため、止め金具の回りを防いでより安定に支えることができると共に、さらに十分な曲げ強度や圧縮強度を得ることができる。また、上記止め金具を用いることによって、施工時に、ALCパネル1枚毎に固定を完了させることができ、施工性を向上させることができる。
また、上記各止め金具は、上記外接板の外側面をまたがり、その両側の隣り合う2枚の上記ALCパネルから突出した各ボルトに係合可能な形状を有していることが好ましい(請求項6)。
この場合には、止め金具は、隣り合う2枚のALCパネルのボルトと2点で係合し、止め金具の回りを防いでより安定して支えることができると共に、さらに十分な曲げ強度や圧縮強度を得ることができる。
また、上記支柱の高さは、少なくとも300mm以上とすることが好ましい(請求項7)。
この場合には、優れた曲げ強度や圧縮強度を有することができる。
上記ALCパネルが十分な曲げ応力を有するため、必ずしも上記支柱高さをALC自立塀の全長にする必要はない。また、いわゆる根入れに300mm程度が要されるため、上記支柱の高さは少なくとも300mm以上であることが好ましい。
ただし、意匠面上からは、強度特性が得られる範囲で支柱高さを低くすることが好ましい。例えば、上記支柱の高さが300mm程度の場合には、ほぼ土中に埋設されることになり、見かけ上、支柱が存在していないように見え、内側面、外側面の両面ともALCパネルのデザイン性で統一することができるため、さらに意匠性が良くなる。
また、上記ALCパネルは、複数の貫通穴を設ける加工を施してなり、かつ、表面に防水処理を施した後、親水性の塗料あるいは緑化被膜を施してなることが好ましい(請求項8)。
上記貫通穴を設けることによって適度な視認性を確保できると共に、上記貫通穴が通風口となるため、通風や、採光が良好になる。
また、ALCパネルは吸水し凍結融解を繰り返すことで破壊するおそれがあるため、上記防水処理を施すことにより、ALCパネルの破壊を防ぐことができる。
そして、親水性の塗料を塗布する場合には、上記ALC自立塀が冷却壁の役割を果たし、また、上記緑化被膜を施す場合には、上記ALC自立塀が緑化壁の役割を果たす。
近年においては、都市部の狭小住宅においては、樹木による庭造りが困難になっている。そのため、上記冷却壁、上記緑化壁は冷却機能を有し、樹木が創り出す温熱環境を補完する役割を果たすことができる。
上記親水性の塗料としては、例えば、TiO2等の光触媒系の親水性塗料等が挙げられる。
上記緑化被膜としては、例えば、地被植物の植栽が挙げられる。地被植物としては、日射が当たる環境下でも生育が可能なスナゴケやセダム類等が対象となる。また、植栽用の土壌としては、法面用人工土壌等がある。
また、上記ALCパネルの表面には、傾斜面を段差を介して並べてなるルーバー形状を設けるためのルーバー加工を施すことが好ましい(請求項9)。
この場合には、上記緑化被膜を施す際に、緑化被膜を容易に定着させることができる。
また、上記ALCパネルの上方には、該ALCパネルに水を供給するための給水ホースを設けてあることが好ましい(請求項10)。
この場合には、ALC自立塀に冷却塀としての機能を持たせることができる。また、緑化被膜を施している場合には、植栽へ給水することができる。
水の供給方法としては、雨水を地中にて貯蓄し、上記ALC自立塀の上部にポンプアップで引き込んだ後、透水性のパイプにて適時潅水するシステムを構築することが好ましい。また、ポンプアップの動力源としては、省電力化のために、小型の太陽光発電パネルを利用することが好ましい。
(実施例1)
本発明のALC自立塀にかかる実施例について、図1〜図5を用いて説明する。
本例のALC自立塀1は、同図に示すごとく、間隔を置いて立設された複数の支柱2の間にALCパネル3を固定してなるALC自立塀1である。
上記支柱2は、施工基準面に固定される基部21と、該基部21から上方に立設した外接板22とを有してなり、該外接板22は、隣り合う2枚の上記ALCパネル3の境界部分の少なくとも一部をその外側面から覆うように構成されている。
上記ALCパネル3には、その内側面から外側面に貫通させ突出させたボルト41を、上記支柱2の上記外接板22と離隔した位置に複数配設してある。
上記各ボルト41には、それぞれ止め金具42が固定され、該止め金具42が上記外接板22の外側面に当接することによって、上記ALCパネル3が上記外接板22に当接した状態で拘束されている。
以下、さらに詳説する。
図1〜図3に示すごとく、本例のALC自立塀1はL字形状であり、3枚のALCパネル3を、直線つなぎ部11において直線状につなぎ、その一端のALCパネル3と他のALCパネル3を入隅つなぎ部12において直角につないである。
本例のALC自立塀1に用いる支柱2としては、外接板22および仕切り板24となる鋼プレートを溶接にて加工した後、亜鉛メッキをドブ漬けにて塗装処理したものを用いた。
支柱2の下端には、基部21を溶接により接合し、この基部21によって、後述するごとく基礎を固定する。
上記直線つなぎ部11には、図4に示す、平板状の上記外接板22と、その中央部から内側に伸びて2枚の上記ALCパネル3の間に挟まれる仕切り板24とよりなる断面T形状を有している支柱201(201a〜d)を用いた。また、上記入隅つなぎ部12には、図5に示す、上記外接板22が入隅つなぎの外側形状に対応した断面L字形状を有している支柱202を用いた。
上述の3本の支柱201a〜201cをそれぞれの外接板22が直線状に並ぶように等間隔で配置し、その直線上に上述の支柱202を外接板22の一辺が位置するように配置した。1本の支柱201dは、支柱202の外接板22の角部を中心にして、支柱201dの外接板22と他の支柱201a〜201cの外接板22とが直角の関係になる位置に配置した。
また、図4に示すごとく、支柱201の高さHは750mm、支柱201の外接板22のサイズは、厚みDは8mm、幅Wは100mm、仕切り板24のサイズは、厚みD1は5.5mm、幅W1は92mmとした。また、図5に示すごとく、支柱202の高さH2は750mm、外接板22のサイズは、厚みD2は4.5mm、幅W2は155mmとした。
上記ALCパネル3としては、縦貼り用のもの、つまり、高さ方向に分割されていない1枚のものを用いた。各ALCパネル3は、図3に示すごとく、およそ厚みdは100mm、幅はw600mm、高さhは1500mmとした。また、上記入隅つなぎ部12において、直角に配された2枚の上記ALCパネル3には、互いに対面する傾斜小口面31を設けてある。また、内側面の複数箇所にボルト41の座繰り穴43を設け、ボルト41を内側面から外側面に貫通させ突出させたものを用いた。
また、ALC自立塀1がウェーブ形状15を有するように、両端のALCパネル3の上端には、所定位置に加工を施した。また、ALC自立塀1が開口部16を有するように、該当するALCパネル3の所定位置に加工を施した。また、各ALCパネル3は、割り肌調の質感を有するように表面に加工を施した。
次に、施工方法について説明する。
まず、コンクリートにて基礎打ちを行った後、市販のレベラーを用いてレベル出しを行った。レベラーを十分に養生後、支柱2の基部21を施工基準面に所定の位置に合わせてアンカーボルト23を用いて固定した。支柱2の固定にあたっては、支柱2間を枠状にするため、桟(図示略)を用いて仮止めした後、支柱2に大きな倒れがないことを確認した。
図1〜3に示すごとく、全ての支柱2を固定した後、仮固定した桟をはずし、固定した支柱2の外接板の内側面及び仕切り板24にシリコンシーラントを塗布した後、ALCパネル3を支柱2に密接するように縦貼りで立設した。そして、ALCパネル3側に既に固定されているボルト41に、止め金具42としてZ型金物を取り付け、上記支柱2の外接板22の外側面に当接し、ボルト41を締め付けて支柱2とALCパネル3とを固定した。
また、ALC自立塀1の両端には、幅方向中央の複数箇所にボルト41の座繰り穴43を設け、ボルト41を内側面から外側面に貫通させ突出させた、ALCからなる別部材44を取り付けた。上記ALCパネルの固定方法と同様に、ボルト41に止め金具42を取り付け、ALC自立塀1の両端に位置する支柱201a、201dの外接板22の外側面に当接し、ボルト41を締め付けて支柱201a、201dに別部材44を固定した。
また、ALCパネル3同士の間隙を埋めるため、ALCパネル3間の間隙にコーキング処理を施した。
十分に養生した後、ALCを下地として樹脂系塗り材によるクシメ調の塗り仕上げを行った。その際、上記ボルト41の座繰り穴43も同様の塗り剤を用いて埋め込み、平滑な面状とした。
次に、作用効果について説明する。
本発明のALC自立塀1は、上述のごとく、ALCパネル3の上記外側面に、支柱2、ボルト41、止め金具42が存在するように固定され、上記ALCパネル3の内側面においてはALCパネル3以外の露出を最低限に抑えられている。そのため、少なくとも内側面においてデザインの統一感を演出することができた。さらに、内側面にはボルト41の座繰り穴43を設け、塗り剤等を塗りこむことで意匠性が向上した。
また、ALCパネル3は、上記ウェーブ形状15や、上記開口部16を有しているため、適度な視認性を確保することができる。また、表面は、住宅外壁と質感を合わせて割り肌調に加工してあるため、意匠性に優れている。
また、上述したように、上記ALCパネル3の内側面から外側面に貫通させ突出させたボルト41に固定した止め金具42を、上記外接板22の外側面に当接することによって、上記ALCパネル3が上記外接板22に当接した状態で拘束することができるため、容易に施工することができた。
また、ALC自立塀1は、上記支柱201を及び上記支柱202を有している。そのため、直線つなぎ部分11と入隅つなぎ部分12を安定、且つ容易に固定することができ、L字形状のALC自立塀を容易に立設することができた。
また、入隅つなぎ部分12において、内側面における、ALCパネル3以外の露出を殆ど抑えることができるため、優れた意匠性を得ることができる。
また、入隅つなぎ部分12において、直角に配された2枚の上記ALCパネル3には、互いに対面する傾斜小口面31を設けてあるため、入隅つなぎ部分12におけるALCパネル3の当接部の剛性が高く、優れた意匠性を有する。
また、支柱2の外接板22が隣り合う2枚の上記ALCパネル3の境界部分の少なくとも一部をその外側面から覆うように構成されるため、十分な曲げ強度や圧縮強度を得ることができる。
また、根入れにより支柱2はほぼ土中に埋設されることになり、見かけ上、支柱2が存在していないように見え、内側面、外側面の両面ともALCパネル3のデザイン性で統一することができ、さらに意匠性が向上した。
(実施例2)
本例のALC自立塀102は、図6に示すごとく、実施例1における止め金具42を1枚の上記ALCパネル3の両端に位置する2つの上記外接板22に係合可能な形状を有する止め金具5に変えた構造とした例である。他の構造は、実施例1と同様である。
同図より知られるごとく、止め金具5は、ALCパネル3の両端に位置する上記外接板22と2点で係合し、ALCパネル3の幅方向全長に存在する。
本例のALC自立塀102の場合には、上述したように、止め金具5は、ALCパネル3の両端に位置する上記外接板22と2点で係合しているため、止め金具5の回りを防ぎ、上記ALCパネル3と上記外接板22とをより安定に固定することができると共に、さらに十分な曲げ強度や圧縮強度を得ることができた。また、施工時においては、幅方向に1つの止め金具5によって1枚のALCパネルの固定が完了するため、施工効率を向上させることができる。その他、実施例1と同様の効果を得ることができた。
(実施例3)
本例のALC自立塀103は、図7及び図8に示すごとく、実施例1における止め金具42を、上記外接板22の外側面をまたがり、その両側の隣り合う2枚の上記ALCパネル3から突出した各ボルト41に係合可能な形状を有する止め金具7に変えた構造とした例である。他の構造は、実施例1と同様である。
同図より知られるごとく、止め金具7は、隣り合う2枚の上記ALCパネル3のボルト41に係合するよう2点で固定する。
本例のALC自立塀103の場合には、上述したように、止め金具7は隣り合う2枚のALCパネル3のボルト41と2点で係合しているため、止め金具7の回りを防ぎALCパネル3と外接板22とをより安定に固定することができると共に、さらに十分な曲げ強度や圧縮強度を得ることができた。その他、実施例1と同様の効果を得ることができた。
(実施例4)
本例のALC自立塀104は、図9に示すごとく、親水塗膜を施した例である。
同図に示すように、まず、直線つなぎ部11のみを有するALC自立塀104を作製した。施工方法は実施例1と同じである。
本例では、ALCパネル3の表面に複数の貫通穴51を設ける加工を施した。その後、表面に防水処理を施し、さらに、TiO2を含む光触媒系親水塗料の塗装による施した。
また、ALCパネル3へ給水するために、地中に設けた貯水タンク52に貯蓄した雨水を、小型の太陽光発電パネルを動力源とするポンプ53を用いて、ポンプアップでALC自立塀104の上部に塩化ビニルパイプ535を介して引き込んだ後、透水性の給水ホース54にて適時、潅水するシステムを構築した。
給水ホース54としては、全面より水が沁み出し、全長(ALC自立塀104の全幅分)に亘って給水が可能なポーラスパイプ(カクダイ製)を用いた。
本例のALC自立塀104の場合には、上述したように、複数の貫通穴51を有しているため、適度な視認性を確保でき採光が良好になると共に、貫通穴51が通風口となり、通風も良好になる。
また、ALC自立塀104は、給水ホース54を有しているため、冷却塀としての機能を持たせることができる。
(実施例5)
本例のALC自立塀105は、図10及び図11に示すごとく、緑化対応の構造とした例である。
同図に示すように、まず、直線つなぎ部11のみを有するALC自立塀105を作製した。施工方法は実施例1と同じである。
本例では、ALC自立塀105に開口部16及び複数の貫通穴51を設けるよう、ALCパネル3に加工を施した。また、ALCパネル3の表面に、傾斜面59を段差を介して並べてなるルーバー形状を有するよう、ルーバー加工を施した。その後、表面に防水処理を施し、さらに緑化被膜として植栽を行った。
植栽としては、スナゴケを用いた。図11に示すごとく、ALCパネル3のルーバー形状に合わせて、その傾斜面59に2mmの網目のネット55をエポキシ弾性接着剤を用いて接着固定した後、植栽用土壌として、法面用人工土壌を1mm程度塗布し、定着させた後に上記スナゴケのコケシートを付着させた。
植栽へ給水するために、実施例3と同様に潅水するシステムを構築した。
本例のALC自立塀105の場合には、上述したように、開口部16及び複数の貫通穴51を有しているため、適度な視認性を確保でき採光が良好になると共に、開口部16と貫通穴51とが通風口となり、通風も良好になる。
また、表面に上記防水処理を施した後、緑化被膜を施したため、ALC自立塀105が緑化壁としての冷却機能を有し、樹木が創り出す温熱環境を補完する役割を果たすことができる。
また、ALC自立塀105は、給水ホース54を有しているため、冷却塀としての機能を持たせることができ、また、緑化被膜へ給水することができる。
(実施例6)
本例のALC自立塀は、図12に示すごとく、実施例4のALC自立塀に笠木64を設けた構造とした例である。
まず、ALC自立塀において一番上のALCパネル3の上端に、アルミLアングル61を、接着剤を用いて固定し、その上に、笠木受けホルダー62をねじ63を用いて配設する。最後に、給水ホース54を笠木受けホルダー62と笠木64との間隙に納めるようにアルミ製の平型の笠木64を設置した。給水ホース54は前述したごとく、ポーラスパイプを用いているので、全長(ALC自立塀の全幅分)に亘って給水が可能である。
なお、笠木64の末端には、エンドキャップ(図示略)を配設した。
本例のALC自立塀は、笠木64を取り付けることにより、ALCパネル2と笠木64の間の空間を利用して給水ホース54を組み入れることができ、ALC自立塀の意匠性が向上した。
(実施例7)
本例のALC自立塀106は、図13〜15に示すごとく、実施例1の入隅つなぎ部分12を出隅つなぎ部分13に変えた構造とした例である。他の構造は実施例1と同様である。
この出隅つなぎ部分13には、図15に示す、上記外接板22が出隅つなぎの外側形状に対応した断面L字形状を有する支柱203を用いて行った。また、上記出隅つなぎ部13において、直角に配された2枚の上記ALCパネル3は、互いに対面する傾斜小口面31を設けてある。
本例のALC自立塀106の場合には、上記出隅つなぎ部分13において、内側面における、ALCパネル3以外の露出を殆ど抑えることができるため、優れた意匠性を得ることができる。
また、出隅つなぎ部分13において、直角に配された2枚の上記ALCパネル3には、互いに対面する傾斜小口面31を設けてあるため、出隅つなぎ部分13におけるALCパネル3の当接部の剛性が高く、優れた意匠性を有する。その他は、実施例1と同様の効果を得ることができる。
実施例1における、ALC自立塀を示す説明図。 実施例1における、ALC自立塀を示す平面図。 実施例1における、ALC自立塀を示す説明図。 実施例1における、ALC自立塀の支柱を示す説明図。 実施例1における、ALC自立塀の支柱を示す説明図。 実施例2における、ALC自立塀を示す説明図。 実施例3における、ALC自立塀を示す説明図。 実施例3における、ALC自立塀を示す平面図。 実施例4における、ALC自立塀を示す説明図。 実施例5における、ALC自立塀を示す説明図。 実施例5における、ALC自立塀の緑化過程を示す拡大図。 実施例6における、ALC自立塀の笠木の施工方法を示す説明図。 実施例7における、ALC自立塀を示す説明図。 実施例7における、ALC自立塀を示す説明図。 実施例7における、ALC自立塀の支柱を示す説明図。
符号の説明
1 ALC自立塀
2 支柱
21 基部
22 外接板
3 ALCパネル
42 止め金具
41 ボルト

Claims (10)

  1. 間隔を置いて立設された複数の支柱の間に軽量発泡コンクリートパネル(以下、ALCパネルという)を固定してなるALC自立塀であって、
    上記支柱は、施工基準面に固定される基部と、該基部から上方に立設した外接板とを有してなり、該外接板は、隣り合う2枚の上記ALCパネルの境界部分の少なくとも一部をその外側面から覆うように構成されており、
    上記ALCパネルには、その内側面から外側面に貫通させ突出させたボルトを、上記支柱の上記外接板と離隔した位置に複数配設してあり、
    上記各ボルトには、それぞれ止め金具が固定され、該止め金具が上記外接板の外側面に当接することによって、上記ALCパネルが上記外接板に当接した状態で拘束されていることを特徴とするALC自立塀。
  2. 請求項1において、上記ALCパネルの直線つなぎの境界部分に配設される上記支柱は、平板状の上記外接板と、その中央部から内側に伸びて2枚の上記ALCパネルの間に挟まれる仕切り板とよりなる断面T形状を有していることを特徴とするALC自立塀。
  3. 請求項1又は2において、上記ALCパネルの入隅つなぎの境界部分に配設される上記支柱は、上記外接板が入隅の外側形状に対応した断面L字形状を有していることを特徴とするALC自立塀。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項において、上記ALCパネルの出隅つなぎの境界部分に配設される上記支柱は、上記外接板が出隅の外側形状に対応した断面L字形状を有していることを特徴とするALC自立塀。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項において、上記各止め金具は、1枚の上記ALCパネルの両端に位置する2つの上記外接板に係合可能な形状を有していることを特徴とするALC自立塀。
  6. 請求項1〜4のいずれか一項において、上記各止め金具は、上記外接板の外側面をまたがり、その両側の隣り合う2枚の上記ALCパネルから突出した各ボルトに係合可能な形状を有していることを特徴とするALC自立塀。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項において、上記支柱の高さは、少なくとも300mm以上とすることを特徴とするALC自立塀。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項において、上記ALCパネルは、複数の貫通穴を設ける加工を施してなり、かつ、表面に防水処理を施した後、親水性の塗料あるいは緑化被膜を施してなることを特徴とするALC自立塀。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項において、上記ALCパネルの表面には、傾斜面を段差を介して並べてなるルーバー形状を設けるためのルーバー加工を施すことを特徴とするALC自立塀。
  10. 請求項8又は9において、上記ALCパネルの上方には、該ALCパネルに水を供給するための給水ホースを設けてあることを特徴とするALC自立塀。
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