JP4736411B2 - 画像形成方法 - Google Patents
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Description
通常の印刷のように版やスクリーンを必要としないため、他品種少部数の画像形成や、コンピュータからの画像信号を受けて画像を作成するいわゆる「オンデマンド印刷」などに非常に好適で、多くの利用法が提案されている。
そのため、電子写真法において従来より高画質化の要求が高い。
小粒径トナーは現像像の潜像再現性が高く、細かな線画や文字画像を高品位に形成することに適している。つまり細線再現性の改善が期待できる。さらに画像の色や濃度によるトナー画像の高さ(以後パイルハイトと称する)の差が小さくなるため、得られる画像は均質性の高い高品位のものとなる。パイルハイト差が画像の色や濃度によって大きく異なる場合は、例えばフルカラー画像内部で特定の色や濃度の部分だけが盛り上がったり他の部分よりもくぼんでいたり、光沢が異なっていたりするため、同一画像内部での統一感に欠け画質の品位を低下させることになる。このように小粒径トナーを用いた画像形成方法は初期的にはこのように高品位の画像を得るのに適している。
粗大粒子の発生制御は例えばトナーを分級し粗大粉を除去したものをトナー補給装置に添加する方法(特許文献1,2)が記載されているが、発生するトナー粗大粒子の抑制には効果がないものであった。
本発明の画像形成方法は、静電潜像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成工程と、トナーを含む静電潜像現像剤により静電潜像担持体上の該静電潜像を現像してトナー画像を形成するトナー画像工程と、該トナー画像を転写する転写工程と、該トナー画像を定着する定着工程と、現像に伴い消費されたトナーを逐次もしくは随時に補給するトナー補給工程とを有する画像形成方法であって、該トナー補給工程が、トナー投入口およびトナー排出口を有し、かつ、該トナー投入口と該トナー投入口を閉塞する部材との間にシーリング材を注入したトナー補給装置から該補給装置に接続された現像装置にトナーを補給する工程であり、該トナーは形状係数SF1が110〜140であり、体積平均粒径が3〜7μmであることを特徴とする。
本発明の画像形成方法は、適当な粒径、形状を有するトナーを用いた場合、トナー投入部分にシーリング材を注入したトナー補給装置を用いたトナー補給工程を有する。
より具体的には、静電潜像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成工程と、トナーを含む静電潜像現像剤により静電潜像担持体上の該静電潜像を現像してトナー画像を形成するトナー画像工程と、該トナー画像を転写する転写工程と、該トナー画像を定着する定着工程と、現像に伴い消費されたトナーを逐次もしくは随時に補給するトナー補給工程とを有する画像形成方法であって、該トナーの形状係数が110〜140、トナーの体積平均粒径が3〜7μmであり、該トナー補給工程が、トナー投入口およびトナー排出口を有し、かつ、トナー投入口から該トナーを投入した後、該トナー投入口とトナー投入口を閉塞する部材との間にシーリング材を注入したトナー補給装置から該補給装置に接続された現像装置にトナーを補給する工程である画像形成方法である。
より具体的には、静電潜像担持体と、該静電潜像担持体の表面を帯電させる帯電手段と、該帯電手段により帯電させられた該担持体の表面に、画像情報に応じて露光することにより静電潜像を形成する露光手段と、該静電潜像をトナーにより現像してトナー像とする現像手段と、該トナー像を該像担持体の表面から被転写体に静電的に転写させる転写手段と、定着基材上のトナー像を定着する定着手段と、現像に伴い消費されたトナーを逐次もしくは随時に補給するトナー補給手段とを有する画像形成装置であって、該トナー補給手段が、トナー投入口およびトナー排出口を有し、かつ、該トナー投入口と該トナー投入口を閉塞する部材との間にシーリング材を注入したトナー補給装置であり、該トナーの形状係数SF1が110〜140であり、体積平均粒径が3〜7μmであることを特徴とする画像形成装置である。
本発明のトナー補給工程は、現像に伴い消費されたトナーを逐次もしくは随時に補給する工程であって、トナー投入口およびトナー排出口を有し、かつ、該トナー投入口と該トナー投入口を閉塞する部材との間にシーリング材を注入したトナー補給装置から該補給装置に接続された現像装置にトナーを補給する工程である。
「逐次にトナーを補給する」とは、所定の動作に連動し、所定のタイミングでトナーを補給するという意味である。
「随時にトナーを補給する」とは、トナーの消費に応じ、その都度消費した分のトナーを補給するという意味である。なお、トナーの消費は、トナーの量を直接検知しても、印刷量や画像量等を検知し、トナー消費量としてもよい。検知方法としては、特に制限はなく、公知の方法を用いることができる。
本発明で用いるトナー補給装置は、現像装置に接続されており、トナー排出口から現像装置に逐次もしくは随時にトナーを補給する公知の機構を有し、かつ、該トナー投入口とトナー投入口を閉塞する部材との間にシーリング材を注入したトナー補給装置である。
現像装置に逐次もしくは随時にトナーを補給する機構としては、公知のトナー補給機構を用いることができ、例えば、特開平1−109379号公報や特開2000−250298号公報に記載されたトナー検知手段及びそれに連動して動作するトナー搬送手段を有する機構や、特開2001−296731号公報に記載された所定のタイミングでトナーを補給する機構等が挙げられる。本発明のトナー補給装置としては、上記のようなトナー補給機構を備えた公知のトナー補給装置またはトナー供給装置を、好適に用いることができる。
トナー補給装置にはトナーの他に、キャリアや研磨剤や滑剤など、目的に応じて任意の物質を入れてもかまわない。トナー補給装置にトナー以外の物質を入れても、本発明の構成を採用する限り高品質な画像をいかなる環境でも長期間にわたって安定して得ることが可能になる。
図2は、本発明のトナー補給装置の一例におけるトナー補給口部分の拡大断面図である。
本発明の画像形成方法は、図2に示すようにトナー投入口20とトナー投入口閉塞部材30の間に、シーリング材60を注入したトナー補給装置10を用いたトナー補給工程を有する画像形成方法である。
シーリング材60を注入することによって、図1に示すような従来のトナー補給装置にみられるトナー投入口20とトナー投入口閉塞部材30の間にある隙間(死領域50)を抑制し、凝集しやすく粗大粉の生じやすい小粒径トナーや球形のトナーを用いた場合でも、トナー凝集体の発生を防ぐことができる。
さらにシーリング材60を注入することによって、トナー投入口20からのトナー漏れを防ぐという効果や、トナー補給装置10に衝撃を与えてもトナー投入口閉塞部材30が外れにくく、トナーこぼれが発生しにくいという副次的な効果もある。
用いる接着剤としては、トナー補給装置や、トナー投入口閉塞部材の材質やトナー補給装置の製造工程によって適切な接着剤が選択される。例えば、シリコーン系、ユリア系、メラミン系、フェノール系、エマルジョン系、シアノアクリレート系、エポキシ系、ゴム系ラテックス型、ゴム溶剤系、ポリウレタン系など、公知のものから任意に選択できる。
シール剤としては、シリコーン系、エポキシ系、ポリウレタン系及びゴム系等のシール剤、さらにパテ及びグリース等を代表的なものとして例示することができる。
またさらに、接着剤やシール剤を注入した部分を、ビニールテープやポリテトラフルオロエチレンテープ等のシール材を用い、表面を覆うように貼り付けても良い。
高品質な画質を得るためには小粒径トナーや球形トナーを用いることが有効である。本発明の画像形成方法では、トナーの体積平均粒径としては3〜7μmであり、トナーの形状係数SF1が110〜140であるとき、画像内が均質で細線再現性が高い高品位な画像が得られるだけでなく、形状係数SF1が110〜140の範囲内、又トナーの体積平均粒径は3〜7μmであれば前述の微小な振動によっても外添剤は埋め込みや、飛散が生じにくい。振動によるトナー表面への偏った過度のストレスは適度に変形したトナーほど生じにくく、また適度に小粒径トナーであるほど外添剤に対するストレスが少なく、トナー表面の付着状態の変化が少ないためであろうと推定される。
またトナーの体積平均粒径が7μmよりも大きい場合は、前述の振動により外添剤の付着状態が変化するために、粗大粉の発生を抑制できない。また細線再現性が低下し、細かい文字や細い線画などの画像を忠実に再現することはできない。トナーの体積平均粒径としてより好ましい範囲は4.5〜6.5μmが挙げられる。
各物性値の測定は以下の方法にて行った。
(トナー形状係数SF1)
下記式で計算された値を意味し、真球の場合、SF1=100となる。
形状係数を求める為の具体的な手法として、トナー画像を光学顕微鏡から画像解析装置(LUZEXIII、ニレコ社製)に取り込み、100個のトナーについて、円相当径を測定して、最大長ML及び面積Aから、個々の粒子について上記式のSF1の値を求め、平均値を得たものである。
マルチサイザー(ベックマン−コールター社製)を用い、アパーチャー径100μmのもので測定した。
本発明に用いられるトナーは、上記の形状係数と粒径を満足する範囲のものであれば特に製造方法により限定されるものではなく、例えば結着樹脂と着色剤、離型剤、必要に応じて帯電制御剤等を混練、粉砕、分級する混練粉砕法、混練粉砕法にて得られた粒子を機械的衝撃力または熱エネルギーにて形状を変化させる方法、結着樹脂の重合性単量体を乳化重合させ、形成された分散液と、着色剤、離型剤、必要に応じて帯電制御剤等の分散液とを混合し、凝集、加熱融着させ、トナー粒子を得る乳化重合凝集法、結着樹脂を得るための重合性単量体と着色剤、離型剤、必要に応じて帯電制御剤等の溶液を水系溶媒に懸濁させて重合する懸濁重合法、結着樹脂と着色剤、離型剤、必要に応じて帯電制御剤等の溶液を水系溶媒に懸濁させて造粒する溶解懸濁法等が使用できる。また上記方法で得られたトナーをコアにして、さらに凝集粒子を付着、加熱融合してコアシェル構造をもたせる製造方法など、公知の方法を使用することができるが、形状制御、粒度分布制御の観点から水系溶媒にて製造する懸濁重合法、乳化重合凝集法、溶解懸濁法が好ましく、乳化重合凝集法が特に好ましい。トナー母材は結着樹脂と着色剤、離型剤とからなり、必要であれば、シリカや帯電制御剤を用いてもよい。
上記界面活性剤としては、例えば硫酸エステル塩系、スルホン酸塩系、リン酸エステル系、せっけん系等のアニオン界面活性剤;アミン塩型、4級アンモニウム塩型等のカチオン界面活性剤;ポリエチレングリコール系、アルキルフェノールエチレンオキサイド付加物系、多価アルコール系等の非イオン系界面活性剤などが挙げられる。これらの中でもイオン性界面活性剤が好ましく、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤がより好ましい。
非イオン系界面活性剤は、前記アニオン系界面活性剤又はカチオン系界面活性剤と併用するのが好ましい。前記界面活性剤は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用して使用してもよい。
本発明に用いるトナーは上記トナー粒子及び上記外添剤をヘンシェルミキサーあるいはVブレンダー等で混合することによって製造することができる。また、トナー粒子を湿式にて製造する場合は、湿式にて外添することも可能である。
本発明のトナーはキャリアと混合して使用しても、また、トナー単独で使用してもかまわない。
本発明の画像形成方法は、静電荷像(静電潜像ともいう。)担持体表面に静電荷像を形成する静電荷像形成工程と、前記静電荷担持体表面に形成された静電荷像をトナーを含む現像剤により現像してトナー像を形成する現像工程と、前記静電荷像担持体表面に形成されたトナー像を被転写体表面に転写する転写工程と、前記被転写体表面に転写されたトナー像を定着する定着工程と、現像に伴い消費されたトナーを逐次もしくは随時に補給するトナー補給工程とを含む。転写工程には中間転写体を用いて、2回以上の転写工程を含んでも良い。
上記のその他各工程は、いずれも画像形成方法において公知の工程が利用できる。また、本発明の画像形成方法は、上記した工程以外の工程を含むものであってもよい。また、本発明の画像形成方法は上記した工程のうちの複数を同時に行っても良い。前記現像剤は、一成分系、二成分系のいずれの態様であってもよい。
静電荷像形成工程は、レーザー光学系やLEDアレイ等の露光手段で、上記帯電方式により表面が一様に帯電された静電潜像担持体に露光し、静電潜像を形成する工程である。露光方式は特に制限を受けるものではない。
現像工程は、表面に現像剤層を形成させた現像ロールと接触若しくは近接させて、静電荷像にトナーの粒子を付着させ、電子写真感光体上にトナー像を形成する。
転写工程は、トナー画像を被転写体上に転写するものである。被転写体としては、転写紙やカラー画像作成に使用される中間体ドラムや中間転写ベルトが例示できる。
定着工程は、転写紙等に転写されたトナー画像を、定着部材からの加熱で用紙等の定着基材上に定着するものであり、用紙等の定着基材を2つの定着部材の間を通過させる間に定着基材上のトナー画像を加熱溶融して定着する。この定着部材は、ロール又はベルトの形態をなし、少なくとも一方に加熱装置を装着している。定着部材はロールやベルトをそのまま用いるか、その表面に樹脂を被覆して用いる。なお、熱定着の際には、オフセット等を防止するため、前記定着機における定着部材に離型剤を供給しても良い。
定着ベルトは、ポリアミド、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等を単独か又は2種以上を混合して用いる。また、ロールとベルトの被覆樹脂は、例えば、スチレン、パラクロロスチレン、α−メチルスチレン等のスチレン類、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸2−エチルヘキシル等のα−メチレン脂肪酸モノカルボン酸類、ジメチルアミノエチルメタクリレート等の含窒素アクリル類、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のビニルニトリル類、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン等のビニルピリジン類、ビニルメチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル等のビニルエーテル類、ビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、ビニルイソプロペニルケトン等のビニルケトン類、エチレン、プロピレン等のオレフィン類、弗化ビニリデン、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロエチレン等のビニル系フッ素含有モノマー等の単独重合体、又は2種類以上のモノマーからなる共重合体、メチルシリコーン、メチルフェニルシリコーン等のシリコーン類、ビスフェノール、グリコール等を含有するポリエステル類、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、セルロース樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリカーボネート樹脂等が挙げられる。これらの樹脂は、1種単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよい。具体例としては、ポリテトラフルオロエチレン、弗化ビニリデン、弗化エチレン等の含フッ素化合物の単独重合体及び/又はそれらの共重合体、エチレン、プロピレン等の不飽和炭化水素の単独重合体及び/又はそれらの共重合体を用いることができる。
本発明の画像形成装置は、静電潜像担持体と、該静電潜像担持体の表面を帯電させる帯電手段と、該帯電手段により帯電させられた該担持体の表面に、画像情報に応じて露光することにより静電潜像を形成する露光手段と、該静電潜像をトナーにより現像してトナー像とする現像手段と、該トナー像を該像担持体の表面から被転写体に静電的に転写させる転写手段と、定着基材上のトナー像を定着する定着手段と、現像に伴い消費されたトナーを逐次もしくは随時に補給するトナー補給手段とを有する。上記転写手段では、中間転写体を用いて2回以上の転写を行ってもよい。
さらに、本発明で用いる画像形成装置は、該トナー補給手段が、トナー投入口およびトナー排出口を有し、かつ、該トナー投入口と該トナー投入口を閉塞する部材との間にシーリング材を注入したトナー補給装置であり、該トナーの形状係数SF1が110〜140であり、体積平均粒径が3〜7μmであることを特徴とする。
上記の各手段は、いずれも画像形成装置において公知の手段が利用できる。また、本発明で用いる画像形成装置は、上記した構成以外の手段や装置等を含むものであってもよい。また、本発明で用いる画像形成装置は上記した手段のうちの複数を同時に行っても良い。
また、画像形成装置が発する振動を検討した結果、もっとも影響の大きいのは内部の機械の作動によるものであり、内部の機械の作動速度を画像記録媒体に画像を形成する速度が10mm/秒〜600mm/秒にすることで、トナー凝集体ができにくくなることが判明した。この範囲よりも画像記録媒体に画像を形成する速度が早い場合は、振動が強くかつ振動が連続的に発生するため、トナーが受けるストレスが大きくてトナー凝集物が発生しやすくなる。この範囲よりも画像記録媒体に画像を形成する速度が遅い場合は、トナーが振動と静置を一定周期で受け続けることになるため、トナーの締まりが高くなり、その結果トナー凝集物が発生しやすくなる。より好ましい画像記録媒体に画像を形成する速度としては35mm/秒〜400mm/秒が挙げられる。
従って、この構成を用いることで、高品質な画像をいかなる環境でも長期間にわたって安定して得ることが可能になる。
スチレン380部、n−ブチルアクリレート25部、アクリル酸5部、ドデカンチオール25部を混合して溶解したものを、非イオン性界面活性剤(ノニポール400:三洋化成(株)製)8部及びアニオン性界面活性剤(ネオゲンSC:第一工業製薬(株)製)9部をイオン交換水550部に溶解したフラスコ中で乳化重合させ、30分間ゆっくり混合しながら、これに過硫酸アンモニウム5部を溶解したイオン交換水50部を投入した。窒素置換を行った後、前記フラスコ内を攪拌しながら内容物が75℃になるまでオイルバスで加熱し、4時間そのまま乳化重合を継続した。その結果、体積平均粒径が129nmであり、Tg=60℃、重量平均分子量Mw=11,000である樹脂微粒子が分散された樹脂微粒子分散液が得られた。この分散液の固形分濃度は40%であった。
シアン顔料(C.I.ピグメント・ブルー15:3)60部、ノニオン性界面活性剤(ノニポール400:三洋化成(株)製)5部、イオン交換水240部を混合して、溶解、ホモジナイザー(ウルトラタラックスT50:IKA社製)を用いて30分間攪拌し、その後、アルティマイザーにて分散処理して体積平均粒径が230nmである着色剤(シアン顔料)粒子が分散された着色剤分散液を調整した。
パラフィンワックス(HNP0190:日本精蝋(株)製、融点85℃)100部、カチオン性界面活性剤(サニゾールB50:花王(株)製)5部、イオン交換水240部を、丸型ステンレス鋼製フラスコ中でホモジナイザー(ウルトラタラックスT50:IKA社製)を用いて30分間分散した後、圧力吐出型ホモジナイザーで分散処理し、体積平均粒径が523nmである離型剤粒子が分散された離型剤分散液を調整した。
樹脂微粒子分散液(複合微粒子調整の時に作成したもの) 240部
着色剤分散液 25部
離型剤分散液 45部
ポリ水酸化アルミニウム(浅田化学社製、Paho2S) 0.8部
イオン交換水 800部
以上の成分を、丸型ステンレス鋼鉄フラスコ中でホモジナイザー(ウルトラタラックスT50:IKA社製)を用いて混合し、分散した。微粒子の凝集のため、加熱用オイルバス中でフラスコ内を攪拌しながら42℃まで加熱し30分保持した後、更に加熱用オイルバスの温度を上げて58℃で60分間保持した。このスラリー中の粒子の大きさを測定したところ、体積平均粒径D50は5.5μmとなった。その後、凝集体粒子の形状を制御するために、この凝集体粒子を含むスラリーに、1N水酸化ナトリウム水溶液を追加して、系のpHを7.2に調整した後ステンレス製フラスコを密閉し、磁気シールを用いて攪拌を継続しながら83℃まで加熱し、4時間保持した。冷却後、このトナー母粒子を濾別し、イオン交換水で4回洗浄した後、凍結乾燥してトナー母粒子を得た。このトナー母粒子100重量部にルチル型酸化チタン(粒径20nm,n−デシルトリメトキシシラン処理)1.0重量部、シリカ(粒径40nm,シリコーンオイル処理,気相酸化法)2.0重量部加え、5Lヘンシェルミキサーで周速30m/s×15分間ブレンドを行った後、45μmの目開きのシーブを用いて粗大粒子を除去し、トナー1を得た。トナー1の体積平均粒径は5.6μm、形状係数SF1は127であった。
微粒子の凝集の条件と、凝集体粒子の形状を制御する条件を変えた以外、トナー1と同様にして、体積平均粒径は6.8μm、形状係数SF1は136であるトナー2を作成した。
微粒子の凝集の条件と、凝集体粒子の形状を制御する条件を変えた以外、トナー1と同様にして、体積平均粒径は3.5μm、形状係数SF1は112であるトナー3を作成した。
微粒子の凝集の条件と、凝集体粒子の形状を制御する条件を変えた以外、トナー1と同様にして、体積平均粒径は2.7μm、形状係数SF1は104であるトナー4を作成した。
線状ポリエステル 90部
(テレフタル酸、ビスフェノールA、グリセリンから得られた線状ポリエステル:Mn=3,200、Mw=11,000)
シアン顔料(C.I.ピグメント・ブルー15:3) 4部
パラフィンワックス 6部
上記材料を予備混合した後、エクストリューダで混練し、得られたスラブを圧延、冷却、破砕後、ジェットミルで粉砕した。さらに、風力式分級機で分級した粗粉と微粉を除去して、トナー母粒子を得た。
このトナー母粒子100重量部にルチル型酸化チタン(体積平均粒径20nm,n−デシルトリメトキシシラン処理)1.0重量部、シリカ(体積平均粒径40nm,シリコーンオイル処理,気相酸化法)2.0重量部加え、5Lヘンシェルミキサーで周速30m/s×15分間ブレンドを行った後、45μmの目開きのシーブを用いて粗大粒子を除去し、トナー5を得た。トナー5の体積平均粒径は8.1μm、形状係数SF1は148であった。
富士ゼロックス社製の複写機DocuCentre Color 400 CPに付属している黒用トナー補給装置を取り外し、トナー投入口の閉塞部材を外して洗浄し、トナー1を450g投入してから、トナー投入口とトナー投入口閉塞部材の隙間にシーリング剤:シーラント72(信越化学社製)を塗り、トナー投入口の閉塞部材を取り付け、一昼夜該補給装置を放置してから、トナー投入口とトナー投入口閉塞部材の合わせ目部分にビニールテープを巻き、トナー補給装置1を作成した。
トナー1をトナー2に変えた以外はトナー補給装置1と同様の方法でトナー補給装置2を作成した。
トナー1をトナー3に変えた以外はトナー補給装置1と同様の方法でトナー補給装置3を作成した。
トナー1をトナー4に変えた以外はトナー補給装置1と同様の方法でトナー補給装置4を作成した。
トナー1をトナー5に変えた以外はトナー補給装置1と同様の方法でトナー補給装置5を作成した。
接着剤を用いなかったこと以外はトナー補給装置1と同様の方法でトナー補給装置6を作成した。
接着剤を用いなかったこと以外はトナー補給装置2と同様の方法でトナー補給装置7を作成した。
接着剤を用いなかったこと以外はトナー補給装置3と同様の方法でトナー補給装置8を作成した。
画像記録媒体に画像を形成する速度を任意に変更できるなどの改造を施したDocuCentre Color 400 CPを用いて実験を行った。表1に、実施例1〜8及び比較例1〜5におけるトナー補給装置、シーリング材の有無、画像形成速度を示す。
DocuCentre Color 400 CP改造機を温度30℃湿度85%に調整した環境室に入れ、評価するトナー補給装置を取り付けた。一昼夜放置した後に、画像を形成する速度を任意の速度に設定してから1,000枚連続で画像を出力した。1,000枚出力完了後、DocuCentre Color 400 CP改造機の電源を切り、一晩放置した。翌日も同様にして1,000枚画像を出力後、DocuCentre Color 400 CP改造機の電源を切り、一晩放置した。これを20日間(計20,000枚出力)繰り返し、それぞれの出力画像の品質を下記の基準により評価した。画像記録媒体は富士ゼロックス社製フルカラー複写機用紙J(A4サイズ)を用いた。評価結果を表1に示す。
◎:非常に優れた画質
○:実使用上問題ないレベルの画質
×:使用に耐えないレベルの低品質の画質
比較例1は初期より筋が発生し、画像を乱していた。
比較例2は初期よりハイライトの均一性が低く、また細線再現性にも劣っていた。
比較例3、4、5は初期画質は優れていたものの、トナーぼた落ちによる画像乱れが評価中に発生し画質の安定性に欠けていた。
20 トナー投入口
30 トナー投入口閉塞部材
40 トナー
50 死領域
60 シーリング剤
70 アジテータ
Claims (2)
- 静電潜像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成工程と、
トナーを含む静電潜像現像剤により静電潜像担持体上の該静電潜像を現像してトナー画像を形成するトナー画像工程と、
該トナー画像を転写する転写工程と、
該トナー画像を定着する定着工程と、
現像に伴い消費されたトナーを逐次もしくは随時に補給するトナー補給工程とを有する画像形成方法であって、
該トナー補給工程が、トナー投入口、トナー排出口および該トナー投入口を閉塞する部材を有するトナー補給装置から該補給装置に接続された現像装置にトナーを補給する工程であり、
該トナー補給装置は、該閉塞する部材が画像形成時において該トナーと接触する位置に該トナー投入口を有し、
該閉塞する部材が、該トナーと接触する側においてテーパーを有しており、
該トナー投入口の周囲を構成する部材と該トナー投入口を閉塞する部材との間にある隙間が、該テーパーを有する部分において、該トナーと接触する側に向かって広くなっており、
該トナー補給装置が、該トナー投入口の周囲を構成する部材と該トナー投入口を閉塞する部材との間にシーリング材を注入し、前記隙間を完全になくしたトナー補給装置であり、
該トナーは形状係数SF1が110〜140であり、体積平均粒径が3〜7μmであることを特徴とする
画像形成方法。 - 静電潜像担持体と、
該静電潜像担持体の表面を帯電させる帯電手段と、
該帯電手段により帯電させられた該担持体の表面に、画像情報に応じて露光することにより静電潜像を形成する露光手段と、
該静電潜像をトナーにより現像してトナー像とする現像手段と、
該トナー像を該像担持体の表面から被転写体に静電的に転写させる転写手段と、
定着基材上のトナー像を定着する定着手段と、
現像に伴い消費されたトナーを逐次もしくは随時に補給するトナー補給手段とを有する画像形成装置であって、
該トナー補給手段が、トナー投入口、トナー排出口および該トナー投入口を閉塞する部材を有するトナー補給装置であり、
該トナー補給装置は、該閉塞する部材が画像形成時において該トナーと接触する位置に該トナー投入口を有し、
該閉塞する部材が、該トナーと接触する側においてテーパーを有しており、
該トナー投入口の周囲を構成する部材と該トナー投入口を閉塞する部材との間にある隙間が、該テーパーを有する部分において、該トナーと接触する側に向かって広くなっており、
該トナー補給装置が、該トナー投入口の周囲を構成する部材と該トナー投入口を閉塞する部材との間にシーリング材を注入し、前記隙間を完全になくしたトナー補給装置であり、
該トナーの形状係数SF1が110〜140であり、体積平均粒径が3〜7μmであることを特徴とする
画像形成装置。
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