JP4389621B2 - 静電写真用現像剤及び画像形成方法 - Google Patents
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Description
キャリアの帯電設計には従来より様々な手法が提案されている。ガラスビーズやスチールショットなどの材料そのものの帯電特性を利用する方法、あるいはキャリア芯材にシランカップリング処理などの表面処理を行うなどの手法は古くから一般的に用いられている。しかしながら、こうして得られたキャリアは、キャリアの帯電特性や電気抵抗特性が材質で決定してしまうため調整しにくいということや、トナー成分がキャリア表面に移行してキャリア表面を汚染し、キャリアとして所望の帯電特性や電気抵抗特性とはずれが生じやすいなどの問題がある。さらに、これらのキャリアは使用環境の影響が大きいという問題がある。
また、キャリア芯材の表面にキャリア芯材よりも低い抵抗を有する樹脂コート層を有する電子写真現像用キャリアも提案されている(特許文献1参照)。
トナーとキャリアを含有する現像剤において、キャリアは磁性芯材と導電粉を含有する樹脂のコート層を有し、該コート層中には該樹脂とは非相溶な帯電制御剤が存在し、該帯電制御剤の一部はコート層表面に露出しており、該コート層表面上に露出した帯電制御剤のドメインの数平均分散径Daは次の関係を満たす樹脂コートキャリアを用いることを特徴とする静電写真用現像剤およびこの現像剤を用いた画像形成方法。
Dt2/Dc2×400≦Da≦Dt2/Dc2×30000
Da(nm):帯電制御剤のコート層表面ドメインの数平均分散径
Dt(μm):トナーの体積平均粒子径
Dc(μm):キャリアの体積平均粒子径
従来から提案されている帯電制御剤を用いた樹脂コートキャリアを用いたときの問題の原因究明を本発明者らが行った結果、
(1)帯電量の制御効果が小さいのは帯電制御剤の露出ドメインの径が小さいため、
(2)経時による帯電特性の変化はキャリアから帯電制御剤がトナーに移行、もしくはキャリア表面の帯電制御剤露出量が大きく変動したため、
(3)小径トナーを用いたときの帯電分布の悪化は帯電特性が場所によって異なるキャリア表面構造をしているため、
(4)べた画像端部抜けが発生するのはキャリアの電気抵抗が上がったため、という結論を得た。
そのため、トナー粒径とキャリア粒径と樹脂コート層表面に露出する帯電制御剤のドメイン径の関係を鋭意検討した結果、上記の関係を満たす場合にいかなる粒径のトナーを用いた現像剤においても最適な帯電分布を安定して維持できることを見いだした。
本発明の静電写真用現像剤は、トナーとキャリアを含有する現像剤において、キャリアは磁性芯材と導電粉を含有する樹脂のコート層を有し、該コート層中には該樹脂とは非相溶な帯電制御剤が存在し、該帯電制御剤の一部はコート層表面に露出しており、該コート層表面上に露出した帯電制御剤のドメイン径の数平均粒子径Daは次の関係を満たす樹脂コートキャリアを用いることを特徴とする静電写真用現像剤である。
Dt2/Dc2×400≦Da≦Dt2/Dc2×30000
Da(nm):帯電制御剤のコート層表面ドメインの数平均分散径
Dt(μm):トナーの体積平均粒子径
Dc(μm):キャリアの体積平均粒子径
本発明の現像剤に使用するキャリアは、導電粉を含有する樹脂コート層を有する。樹脂コート層中には樹脂とは非相溶な帯電制御剤が存在しており、帯電制御剤の一部はコート層表面に露出している。
帯電制御剤のコート層表面ドメインの数平均分散径(Da、以下、「表面ドメイン径」ともいう。)は(式1)の関係を満たすが、(式2)の関係を満たすことがより好ましい。
(式1) Dt2/Dc2×400≦Da≦Dt2/Dc2×30000
(式2) Dt2/Dc2×600≦Da≦Dt2/Dc2×10000
式中、Da(nm)は帯電制御剤のコート層表面ドメインの数平均分散径を表し、Dt(μm)はトナーの体積平均粒子径を表し、Dc(μm)はキャリアの体積平均粒子径を表す。
(1)重金属を含む帯電制御剤を用いた場合は、キャリアを電子顕微鏡S4100に取り付けたエネルギー分散型X線分析装置EMAX model6923H(HORIBA社製)を用いて加速電圧20kVでマッピングし、画像上にマッピングされた箇所を100箇所程度大きさを測定し、ドメイン径の数平均径を計算して表面ドメイン径を測定した。
(2)帯電制御剤を溶解する溶剤であって、コート樹脂は不溶な溶剤が存在する場合は、キャリアをこの溶剤に一昼夜以上浸漬撹拌したものを、溶剤除去、乾燥後電子顕微鏡S4100(日立製作所社製)で観察撮影し、画像上で観察された帯電制御剤が溶出して抜けた跡を100個程度大きさを測定し、帯電制御剤が溶出して抜けた穴の数平均径を計算して表面ドメイン径を測定した。
前処理:分散助剤を少量含むイオン交換水に10ccにトナーを適量投入し、超音波分散を行ってトナーを水中に分散し、測定サンプルとした。
測定: 100μmのアパチャーをコールタ・マルチサイザIIにセットし、電解液(アイソトンII:ベックマン・コールター株式会社製)に測定サンプルを滴下して50000個のトナーを測定し、体積平均径を計算してトナーの堆積平均粒子径とした。
本発明において、キャリアの体積平均粒子径(Dc(μm))はキャリアを電子顕微鏡S4100(日立製作所社製)で観察撮影後、画像で確認できるキャリアの大きさを直接100個程度測定し、体積平均径を計算してキャリアの体積平均粒子径とした。
また、さらにフッ素樹脂微粒子、シリコーン樹脂微粒子、ナイロン樹脂微粒子、メラミン樹脂微粒子、尿素樹脂微粒子など、公知の樹脂微粒子を添加してもかまわない。
本発明に使用される帯電制御剤としては、例えば、ニグロシン染料、ベンゾイミダゾール系化合物、四級アンモニウム塩化合物、アルコキシ化アミン、アルキルアミド、モリブデン酸キレート顔料、トリフェニルメタン系化合物、サリチル酸金属塩錯体、アゾ系クロム錯体、銅フタロシアニンなど、公知のいかなるものでもかまわない。特に好ましくは四級アンモニウム塩化合物、アルコキシ化アミン、アルキルアミドが挙げられる。これらの帯電制御剤は分散状態の制御がし易く、また、コート樹脂界面との密着性が良いため、キャリアコート膜からの帯電制御剤の脱離が抑制できる。
本発明に使用されるトナーは、結着樹脂と、カーボンブラック等の着色剤の他に、ワックスなどの離型剤、内部添加剤として粘弾性を調整する無機粉や樹脂粉を一つ以上含んで構成してもよい。また、トナーの粉砕性や熱保存性を満足するために石油系樹脂を含んでもよい。石油系樹脂とは石油類のスチームクラッキングによりエチレン、プロピレンなどを製造するエチレンプラントから副生する分解油留分に含まれるジオレフィンおよびモノオレフィンを原料として合成されたものである。
本発明の画像形成方法は、静電潜像担持体上に静電潜像を形成する工程と、トナーを含む静電写真用現像剤により潜電荷像担持体上の前記静電潜像を現像してトナー画像を形成する工程と、前記トナー画像を転写する工程と、前記トナー画像を定着する工程とを有し、現像剤として上記の静電写真用現像剤を用いる画像形成方法である。
定着ベルトは、ポリアミド、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等を単独か又は2種以上を混合して用いる。また、ロールとベルトの被覆樹脂は、例えば、スチレン、パラクロロスチレン、α−メチルスチレン等のスチレン類、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸2−エチルヘキシル等のα−メチレン脂肪酸モノカルボン酸類、ジメチルアミノエチルメタクリレート等の含窒素アクリル類、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のビニルニトリル類、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン等のビニルピリジン類、ビニルメチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル等のビニルエーテル類、ビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、ビニルイソプロペニルケトン等のビニルケトン類、エチレン、プロピレン等のオレフィン類、弗化ビニリデン、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロエチレン等のビニル系フッ素含有モノマー等の単独重合体、又は2種類以上のモノマーからなる共重合体、メチルシリコーン、メチルフェニルシリコーン等のシリコーン類、ビスフェノール、グリコール等を含有するポリエステル類、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、セルロース樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリカーボネート樹脂等が挙げられる。これらの樹脂は、1種単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよい。具体例としては、ポリテトラフルオロエチレン、弗化ビニリデン、弗化エチレン等の含フッ素化合物の単独重合体及び/又はそれらの共重合体、エチレン、プロピレン等の不飽和炭化水素の単独重合体及び/又はそれらの共重合体を用いることができる。
トナーの体積平均粒子径はトナーを分散安定剤水溶液に分散しコールター・マルチサイザII(ベックマンコールター社製)で測定した。
キャリアの体積平均粒子径はキャリアを電子顕微鏡S4100(日立製作所社製)で観察撮影後、キャリア100個の径を測定して求めた。
帯電制御剤の表面露出ドメイン径は帯電制御剤の種類によって、次の2種類を使い分けて行った。
(1)重金属を含む帯電制御剤を用いた場合は、キャリアを電子顕微鏡S4100に取り付けたエネルギー分散型X線分析装置EMAX model6923H(HORIBA社製)を用いて加速電圧20kVでマッピングし、ドメイン径を測定した。
(2)帯電制御剤を溶解する溶剤であって、コート樹脂は不溶な溶剤が存在する場合は、キャリアをこの溶剤に一昼夜以上浸漬撹拌したものを、溶剤除去、乾燥後電子顕微鏡S4100(日立製作所社製)で観察撮影し、帯電制御剤が溶出して抜けた穴の大きさを観察した。
スチレン−アクリル樹脂(スチレン:メチルメタクリレート=50:50、Mw3万)4重量部をトルエン40重量部に投入し、樹脂ラッカーを作成した。この樹脂ラッカーにカーボンブラック0.5重量部、4級アンモニウム塩帯電制御剤(オリエント社製P51)0.4重量部を投入し、この混合液をサンドミルを用いて30分間微分散し、分散液を作成した。この分散液22.5重量部を、粒径70μmのフェライト粒子100重量部と混合した。さらにこの混合物を真空脱気型ニーダーに入れ、80度に加熱しながら30分間撹拌し、さらに減圧しながら撹拌して溶剤を除去した。溶剤除去後、105umのメッシュで篩分を行い凝集物を除去してキャリア1を得た。
このキャリアの帯電制御剤のコート層表面ドメイン径を測定したところ、117nmであった。
このキャリアの体積平均粒子径を測定したところ、72.3μmであった。
キャリア1の作製で使用した帯電制御剤P51の使用量を0.1重量部に、フェライト粒子と混合する分散液の量を22.3重量部に変更した以外は、キャリア1と同様の方法でキャリア2を得た。
このキャリアの帯電制御剤のコート層表面ドメイン径を測定したところ、16.2nmであった。
このキャリアの体積平均粒子径を測定したところ、71.9μmであった。
帯電制御剤P51 0.1重量部をメタノール5重量部に溶解後し、帯電制御剤溶液を作成した。キャリア1と同様にして作成した樹脂ラッカー44重量部にカーボンブラック0.5重量部、先に準備した帯電制御剤溶液5.2重量部を添加し、この混合液をサンドミルを用いて30分間微分散し、分散液を作成した。この分散液24.8重量部を、粒径70μmのフェライトコア100重量部と混合した。さらにこの混合物を真空脱気型ニーダーに入れ、80度に加熱しながら30分間撹拌し、さらに減圧しながら撹拌して溶剤を除去した。溶剤除去後、105umのメッシュで篩分を行い凝集物を除去してキャリア3を得た。
このキャリアの帯電制御剤のコート層表面ドメイン径を測定したところ、3.3nmであった。
このキャリアの体積平均粒子径を測定したところ、72.2μmであった。
キャリア1と同様にして樹脂ラッカーを作成した。この樹脂ラッカーにカーボンブラック0.5重量部、4級アンモニウム塩帯電制御剤P51 0.4重量部を投入し、混合液を作成した。この混合液を22.5重量部を、粒径70μmのフェライト粒子100重量部と混合した。さらにこの混合物を真空脱気型ニーダーに入れ、80度に加熱しながら減圧撹拌して溶剤を除去した。溶剤除去後、105umのメッシュで篩分を行い凝集物を除去してキャリア4を得た。
このキャリアの帯電制御剤のコート層表面ドメイン径を測定したところ、526nmであった。
このキャリアの体積平均粒子径を測定したところ、72.5μmであった。
キャリア1と同様にして樹脂ラッカーを作成した。この樹脂ラッカーにカーボンブラック0.5重量部、4級アンモニウム塩帯電制御剤P51 0.4重量部を投入し、混合液を作成した。この混合液を22.5重量部を、粒径70μmのフェライト粒子100重量部と混合した。この混合物をドラフト内に接地した金属缶に入れ、撹拌混合しながら乾燥した。
このキャリアの帯電制御剤のコート層表面ドメイン径を測定したところ、753nmであった。
このキャリアの体積平均粒子径を測定したところ、73.8μmであった。
35μmのフェライト粒子を用いた以外は、キャリア2と同様の方法でキャリア6を作成した。
このキャリアの帯電制御剤のコート層表面ドメイン径を測定したところ、15.1nmであった。
このキャリアの体積平均粒子径を測定したところ、37.5μmであった。
35μmのフェライト粒子を用いた以外、キャリア4と同様の方法でキャリア7を作成した。
このキャリアの帯電制御剤のコート層表面ドメイン径を測定したところ、493nmであった。
このキャリアの体積平均粒子径を測定したところ、37.8μmであった。
帯電制御剤を用いないこと以外はキャリア1と同様にしてキャリア8を作成した。
このキャリアの体積平均粒子径は71.9μmであった。
カーボンブラックを用いないこと以外はキャリア1と同様にしてキャリア9を作成した。
このキャリアの帯電制御剤のコート層表面ドメイン径を測定したところ、123nmであった。
このキャリアの体積平均粒子径を測定したところ、73.8μmであった。
スチレン−アクリル樹脂(St:MMA=50:50 Mw3万)を400重量部、帯電制御剤P−51を40重量部をバンバリミキサを用いて100℃に加熱し蒸留水10重量部を加えながら10分間混練し、コート用樹脂を作成した。このコート用樹脂を4.4重量部をトルエン40重量部に投入し、樹脂ラッカーを作成した。この樹脂ラッカーにカーボンブラック0.5重量部を投入した後にサンドミルにて30分間微分散し、分散液を作成した。この分散液22.5重量部を、粒径70μmのフェライト粒子100重量部と混合した。さらにこの混合物を真空脱気型ニーダーに入れ、80℃に加熱しながら30分間撹拌し、さらに減圧しながら撹拌して溶剤を除去した。溶剤除去後、105μmのメッシュで篩分を行い凝集物を除去してキャリア10を得た。
このキャリアの帯電制御剤のコート層表面ドメイン径を測定したところ、56nmであった。
線状ポリエステル 93部
(テレフタル酸、ビスフェノールA、グリセリンから得られた線状ポリエステル:
Mn=3500、Mw=12000)
マゼンダ顔料(C.I.ピグメント・レッド57) 3部
パラフィンワックス 4部
上記材料を予備混合した後、エクストリューダで混練し、得られたスラブを圧延、冷却、破砕後、ジェットミルで粉砕した。さらに、風力式分級機で分級した粗粉と微粉を除去し、平均粒子径8.0μmの分級品を得た。
この分級品にHMDS(ヘキサメチルジシラザン)で表面処理を行った数平均粒子径30nmのルチル型チタニア0.5部とシリコーンオイルで表面処理を行った体積平均粒径45nmのシリカ粒子を1.5部を添加して、ヘンシェルミキサにて撹拌混合後、トナー1を得た。
このトナーの体積平均粒子径を測定したところ、10.2μmであった。
スチレン380部、n−ブチルアクリレート25部、アクリル酸5部、ドデカンチオール25部を混合して溶解したものを、非イオン性界面活性剤(ノニポール400:三洋化成(株)製)8部及びアニオン性界面活性剤(ネオゲンSC:第一工業製薬(株)製)9部をイオン交換水550部に溶解したフラスコ中で乳化重合させ、30分間ゆっくり混合しながら、これに過硫酸アンモニウム5部を溶解したイオン交換水50部を投入した。窒素置換を行った後、前記フラスコ内を撹拌しながら内容物が75℃になるまでオイルバスで加熱し、4時間そのまま乳化重合を継続した。その結果、体積平均粒径=129nm、Tg=60℃、重量平均分子量Mw=11000が分散された樹脂微粒子分散液が得られた。
着色剤分散液 25部
離型剤分散液 45部
ポリ水酸化アルミニウム(浅田化学社製、Paho2S) 0.8部
イオン交換水 800部
以上の成分を、丸型ステンレス鋼鉄フラスコ中でホモジナイザー(ウルトラタラックスT50:IKA社製)を用いて混合し、分散した。微粒子の凝集のため、加熱用オイルバス中でフラスコ内を撹拌しながら42℃まで加熱し30分保持した後、更に加熱用オイルバスの温度を上げて58℃で60分間保持した。このスラリー中の粒子の大きさを測定したところ、重量平均粒子径D50は5.5μmとなった。その後、凝集体粒子の形状を制御するために、この凝集体粒子を含むスラリーに、1N水酸化ナトリウムを追加して、系のpHを7.2に調整した後ステンレス製フラスコを密閉し、磁気シールを用いて撹拌を継続しながら83℃まで加熱し、4時間保持した。冷却後、このトナー母粒子を濾別し、イオン交換水で4回洗浄した後、凍結乾燥してトナー母粒子を得た。
テスト結果を表1に示す。
また、実施例2、3、5、7、9、10は特に画質が高品質で優れており、初期から10000枚出力後においてもハイライト部の濃度ムラが無く、複写機内部のトナー汚れが非常に少なく、安定して長期間使用できることが確認できた。
比較例6においては、出力画像は潜像再現性、ソリッド画像内の均質性が良く、さらに、地カブリ、トナーのボタ落ち、複写機内部の汚れなどは発生しなかったが、初期より画像後端部抜けが顕著で、画質としては劣るものであった。
Claims (3)
- トナーとキャリアを含有する現像剤において、
キャリアは磁性芯材と導電粉を含有する樹脂のコート層を有し、
該コート層中には該樹脂とは非相溶な帯電制御剤が存在し、
該帯電制御剤は4級アンモニウム塩化合物であり、
該帯電制御剤の一部はコート層内部に存在し、他の一部はコート層表面に露出しており、
該コート層表面上に露出した帯電制御剤のドメインの数平均分散径Daは次の関係を満たす
樹脂コートキャリアを用いることを特徴とする静電写真用現像剤。
Dt2/Dc2×400≦Da≦Dt2/Dc2×30000
Da(nm):帯電制御剤のコート層表面ドメインの数平均分散径
Dt(μm):トナーの体積平均粒子径
Dc(μm):キャリアの体積平均粒子径 - 静電潜像担持体上に静電潜像を形成する工程と、
トナーを含む静電写真用現像剤により静電潜像担持体上の前記静電潜像を現像してトナー画像を形成する工程と、
前記トナー画像を転写する工程と、
前記トナー画像を定着する工程とを有する画像形成方法であって、
前記静電写真用現像剤として請求項1記載の静電写真用現像剤を用いる
画像形成方法。 - 樹脂コートキャリアのコート層樹脂溶液及び帯電制御剤である4級アンモニウム塩化合物の混合物にメディアを加えて撹拌することにより該帯電制御剤の分散径を制御する工程を含むことを特徴とする、請求項1に記載の静電写真用現像剤の製造方法。
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