JP4719051B2 - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

基板処理装置および基板処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4719051B2
JP4719051B2 JP2006095552A JP2006095552A JP4719051B2 JP 4719051 B2 JP4719051 B2 JP 4719051B2 JP 2006095552 A JP2006095552 A JP 2006095552A JP 2006095552 A JP2006095552 A JP 2006095552A JP 4719051 B2 JP4719051 B2 JP 4719051B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brush
substrate
wafer
cleaning
peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006095552A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007273610A (ja
Inventor
肇 宇賀神
伸康 平岡
剛 奥村
彰義 仲野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Screen Holdings Co Ltd
Sony Corp
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Screen Holdings Co Ltd
Sony Corp
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Screen Holdings Co Ltd, Sony Corp, Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Screen Holdings Co Ltd
Priority to JP2006095552A priority Critical patent/JP4719051B2/ja
Priority to KR1020070030358A priority patent/KR100892809B1/ko
Priority to US11/694,333 priority patent/US7979942B2/en
Priority to CN2007100936223A priority patent/CN101045232B/zh
Priority to TW096111285A priority patent/TWI360154B/zh
Publication of JP2007273610A publication Critical patent/JP2007273610A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4719051B2 publication Critical patent/JP4719051B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)
  • Cleaning In General (AREA)
  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

この発明は、基板を洗浄処理するための基板処理装置および基板処理方法に関する。処理対象となる基板には、たとえば、半導体ウエハ、液晶表示装置用基板、プラズマディスプレイ用基板、FED(Field Emission Display)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板などが含まれる。
半導体装置の製造工程において、半導体ウエハの周縁部の汚染が、半導体ウエハの処理品質に対して無視できない影響を与える場合がある。具体的には、いわゆるバッチ処理工程では、複数枚の半導体ウエハが鉛直姿勢で処理液中に浸漬されるため、半導体ウエハの周縁部に汚染物質が付着していると、その汚染物質が、処理液中に拡散し、半導体ウエハの表面のデバイス形成領域に再付着するおそれがある。
そのため、最近では、半導体ウエハなどの基板の周縁部の洗浄に対する要求が高まっている。
基板の周縁部の洗浄に関する先行技術として、たとえば、特許文献1〜3で提案されている構成を挙げることができる。
特許文献1では、円筒状のブラシを設けて、基板を回転させつつ、その基板の周端面にブラシの外周面を当接させることにより、基板の周端面の汚染を除去する構成が提案されている。
特許文献2では、特許文献1で提案されている構成と同様な構成において、基板の周端面の形状にかかわらず、基板の周端面の汚染をより良好に除去することができるように、基板の周端面に円筒状のブラシを押し付けて、ブラシの外周面に基板の周端面を食い込ませたり、ブラシの外周面に基板の周端面の形状に応じた溝を形成して、その溝に基板の周端面を嵌合させたりすることが提案されている。
また、特許文献3では、円筒状のブラシの外周面に基板の周縁部を嵌合可能な溝を形成し、この溝に基板の周縁部を嵌合させた状態で、基板を回転させるとともに、ブラシをその中心軸線まわりに回転させることにより、基板の表面および裏面の各周縁領域(基板の表面および裏面における各周端縁から所定幅の環状領域)および周端面を洗浄する構成が提案されている。
特開2003−197592号公報 特開2003−151943号公報 米国特許第6550091号明細書
ところが、特許文献1,2で提案されている構成では、基板の周端面の汚染を除去することができても、基板の表面および裏面の各周縁領域にブラシが接触しないため、それらの各周縁領域の汚染を除去することはできない。
一方、特許文献3で提案されている構成では、基板の表面および裏面の各周縁領域を洗浄することができる。しかし、基板の表面および裏面の各周縁領域における洗浄幅(ブラシの接触幅)を容易に変更することはできない。ブラシの溝に対する基板の周縁部の入り込み量を変更することにより、基板の表面および裏面の各周縁領域における洗浄幅を変更することが考えられるが、ブラシの溝に対する基板の周縁部の入り込み量が少ないと、基板の周端面にブラシが接触せず、基板の周端面を洗浄することができないので、この手法を採用することはできない。そのため、各周縁領域における洗浄幅を変更する場合には、ブラシを溝の深さが異なるものと交換せざるを得ず、たいへん手間がかかってしまう。
また、基板に反り変形が生じていると、基板の反り上がっている部分と下がっている部分とで、ブラシから受ける押し圧に違いが生じるため、洗浄度にむらができたり、洗浄幅が不均一になったりするという別の問題も予想される。
そこで、この発明の目的は、基板の少なくとも一方表面の周縁領域および周端面を良好に洗浄することができ、かつ、その周縁領域における洗浄幅を容易に変更することができる、基板処理装置および基板処理方法を提供することである。
前記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、基板(W)を保持する基板保持機構(3)と、弾性変形可能な材料を用いて形成され、前記基板保持機構に保持された基板の一方表面に垂直な垂線方向に対して傾斜する洗浄面(28)を有するブラシ(16)と、前記基板保持機構に保持された基板に対して前記ブラシを移動させるブラシ移動機構(18,19)と、このブラシ移動機構を制御して、前記洗浄面を前記基板保持機構に保持された基板の前記一方表面の周縁領域(13)および周端面(15)と、当該基板の前記一方表面と反対側の他方表面の周縁領域(14)および周端面(15)とに当接させるための制御部(67)と、基板の前記一方表面の周縁領域に対する前記垂線方向の前記ブラシの押し圧を予め設定された押し圧に保持する押し圧保持機構(33)とを含み、前記洗浄面は、前記垂線方向の一方側に向けて狭まる形状の第1洗浄面(28)と、この第1洗浄面の前記一方側の端縁から前記垂線方向の前記一方側に向けて拡がる形状の第2洗浄面(29)とを含み、前記制御部は、前記ブラシ移動機構を制御して、前記第2洗浄面を前記基板保持機構に保持された基板の前記他方表面の周縁領域および周端面に当接させ、その後に、前記第1洗浄面を前記基板保持機構に保持された基板の前記一方表面の周縁領域および周端面に当接させることを特徴とする、基板処理装置(1)である。
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
この構成によれば、ブラシを移動させるブラシ移動機構が制御されて、ブラシの洗浄面が基板の一方表面の周縁領域および周端面に当接される。このとき、押し圧保持機構の働きにより、基板の反り変形の有無などに関係なく、基板の一方表面の周縁領域に対する洗浄面の押し圧が予め設定された押し圧に保持される。すなわち、ブラシの洗浄面が基板の一方表面の周縁領域および周端面に当接している間、たとえ基板に反り変形が生じていても、ブラシは、常に、基板の一方表面の周縁領域に対して予め設定された押し圧で押し付けられる。そのため、基板の一方表面の周縁領域における洗浄むらや洗浄幅の不均一を生じることなく、基板の一方表面の周縁領域および周端面を良好に洗浄することができる。しかも、ブラシの押し圧を変更し、洗浄面と基板の一方表面の周縁領域との有効接触幅を変更することにより、基板の一方表面の周縁領域における洗浄幅を容易に変更することができる。
また、この発明では、ブラシ移動機構が制御されて、ブラシの第2洗浄面が基板の他方表面の周縁領域および周端面に当接され、その後に、ブラシの第1洗浄面が基板の一方表面の周縁領域および周端面に当接される。これにより、基板の両面(一方表面および他方表面)の周縁領域ならびに周端面を洗浄することができる。
基板の他方表面の周縁領域における洗浄幅は、基板に対する第2洗浄面の押し付け量を変更し、第2洗浄面と基板の他方表面の周縁領域との有効接触幅を変更することによって、容易に変更することができる。
請求項2記載の発明は、前記ブラシは、前記垂線方向に延びる中心軸線まわりに回転対称な形状を有しており、前記ブラシを前記中心軸線を中心に回転させるブラシ回転機構(32)をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の基板処理装置である。
この構成によれば、ブラシの洗浄面が基板の一方表面の周縁領域および周端面に押し付けられた状態で、ブラシ回転機構によりブラシを回転させることによって、基板の一方表面の周縁領域および周端面をスクラブすることができる。そのため、基板の一方表面の周縁領域および周端面を一層良好に洗浄することができる。
請求項3記載の発明は、前記基板保持機構に保持された基板と前記ブラシとを、前記ブラシが当該基板の周方向に移動するように相対移動させるブラシ相対移動機構(3,9)をさらに含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の基板処理装置である。
この構成によれば、ブラシと基板との相対移動により、基板の一方表面の周縁領域および周端面を効率的に洗浄することができる。
請求項記載の発明は、前記基板保持機構に保持された基板の少なくとも前記一方表面の周縁領域よりも内方の領域に処理液を供給する処理液供給機構(4,5,10,11,12)をさらに含むことを特徴とする、請求項1ないしのいずれかに記載の基板処理装置である。
この構成によれば、処理液により、基板の一方表面の周縁領域よりも内方の領域の汚染を洗い流すことができる。
請求項記載の発明は、基板保持機構(3)によって基板(W)を保持する基板保持工程と、前記基板保持機構に保持された基板の一方表面に垂直な垂線方向に対して傾斜する洗浄面(28)を有するブラシ(16)を移動させて、当該ブラシの洗浄面を前記基板保持機構に保持された基板の前記一方表面の周縁領域(13)および周端面(15)に当接させる一方側当接工程(S6)と、この一方側当接工程において、基板の前記一方表面の周縁領域に対する前記垂線方向の前記ブラシの押し圧を予め設定された押し圧に保持する一方側押し圧保持工程(S6)、前記一方側当接工程の前に行われ、前記ブラシを移動させて、前記ブラシの洗浄面を前記基板保持機構に保持された基板の前記一方表面と反対側の他方表面の周縁領域(14)および周端面(15)に当接させる他方側当接工程(S5)とを含み、前記ブラシの洗浄面は、前記垂線方向の一方側に向けて狭まる形状の第1洗浄面(28)と、この第1洗浄面の前記一方側の端縁から前記垂線方向の前記一方側に向けて拡がる形状の第2洗浄面(29)とを含み、前記一方側当接工程は、前記第1洗浄面を前記基板保持機構に保持された基板の前記一方表面の周縁領域および周端面に当接させる工程であり、前記他方側当接工程は、前記第2洗浄面を前記基板保持機構に保持された基板の前記他方表面の周縁領域および周端面に当接させる工程であることを特徴とする、基板処理方法である。
この方法によれば、一方側当接工程では、ブラシの洗浄面が基板の一方表面の周縁領域および周端面に当接される。このとき、基板の一方表面の周縁領域に対する垂線方向のブラシの押し圧が予め設定された押し圧に保持される。すなわち、第1洗浄面が基板の一方表面の周縁領域および周端面に当接している間、ブラシは、常に、基板の一方表面の周縁領域に対して予め設定された押し圧で押し付けられる。そのため、基板の一方表面の周縁領域における洗浄むらや洗浄幅の不均一を生じることなく、基板の一方表面の周縁領域および周端面を良好に洗浄することができる。しかも、ブラシの押し圧を変更し、洗浄面と基板の一方表面の周縁領域との有効接触幅を変更することにより、基板の一方表面の周縁領域における洗浄幅を容易に変更することができる。
また、この発明によれば、一方側当接工程では、ブラシの第1洗浄面が基板の一方表面の周縁領域および周端面に当接され、それに先だって行われる他方側当接工程では、ブラシの第2洗浄面が基板の他方表面の周縁領域および周端面に当接される。これにより、基板の両面(一方表面および他方表面)の周縁領域ならびに周端面を洗浄することができる
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る基板処理装置の概略構成を示す平面図である。また、図2は、図1に示す基板処理装置の内部の図解的な側面図である。
この基板処理装置1は、基板の一例としての半導体ウエハW(以下、単に「ウエハW]という。)を1枚ずつ処理する枚葉型の装置である。基板処理装置1は、隔壁で区画された処理室2内に、ウエハWをほぼ水平に保持して回転させるためのスピンチャック3と、ウエハWの表面(デバイスが形成される側の表面)に処理液を供給するための表面ノズル4と、ウエハWの裏面に処理液を供給するための裏面ノズル5と、ウエハWの周縁部を洗浄するためのブラシ機構6とを備えている。
スピンチャック3は、真空吸着式チャックであって、ほぼ鉛直な方向に延びたスピン軸7と、このスピン軸7の上端に取り付けられて、ウエハWをほぼ水平な姿勢でその裏面(下面)を吸着して保持する吸着ベース8と、スピン軸7と同軸に結合された回転軸を有するスピンモータ9とを備えている。これにより、ウエハWの裏面が吸着ベース8に吸着保持された状態で、スピンモータ9が駆動されると、ウエハWがスピン軸7の中心軸線まわりに回転する。
表面ノズル4および裏面ノズル5には、それぞれ処理液供給管10,11が接続されている。これらの処理液供給管10,11には、処理液バルブ12を介して、図示しない処理液供給源からの処理液が供給されるようになっている。表面ノズル4は、処理液供給管10を通して供給される処理液を、スピンチャック3に保持されたウエハWの表面の中央に向けて吐出する。また、裏面ノズル5は、処理液供給管11を通して供給される処理液を、スピンチャック3に保持されたウエハWの裏面の周端縁と吸着ベース8との間に向けて吐出する。
なお、処理液としては、純水が用いられる。また、純水に限らず、炭酸水、イオン水、オゾン水、還元水(水素水)または磁気水などの機能水を用いてもよいし、アンモニア水またはアンモニア水と過酸化水素水との混合液などの薬液を用いることもできる。
ブラシ機構6は、ウエハWの表面および裏面の各周縁領域13,14(たとえば、ウエハWの周端縁から幅1〜4mmの環状領域)ならびに周端面15を洗浄するためのブラシ16と、このブラシ16を先端に保持した揺動アーム17と、この揺動アーム17をウエハWの回転範囲外に設定した鉛直軸線まわりに水平方向に沿って揺動させる揺動駆動機構18と、揺動アーム17を昇降させる昇降駆動機構19とを備えている。
なお、ウエハWの周縁部とは、ウエハWの表面および裏面の各周縁領域13,14ならびに周端面15を含む部分をいう。
図3は、ブラシ16および揺動アーム17の構成を示す断面図である。
ブラシ16は、ブラシホルダ20に保持されて、このブラシホルダ20を介して、後述するホルダ取付部36に取り付けられている。ブラシホルダ20は、略円柱状の樹脂ブロック21と、樹脂ブロック21の中心軸線上に配置され、上端部が樹脂ブロック21の下面に挿入されて固定された芯材22と、この芯材22の下端に取り付けられたプレート23とを備えている。樹脂ブロック21の上面には、周面にねじが切られたねじ部24が一体的に形成されている。また、芯材22の下端部には、ねじ孔が形成されており、このねじ孔にプレート23の中心を貫通するボルト25がねじ込まれることによって、プレート23が芯材22に着脱可能に取り付けられている。
ブラシ16は、たとえば、PVA(ポリビニルアルコール)などのスポンジ材からなり、芯材22に外嵌されて、樹脂ブロック21とプレート23との間に挟持されている。このブラシ16は、ウエハWの表面の周縁領域13および周端面15を洗浄するための第1洗浄部26と、ウエハWの裏面の周縁領域14および周端面15を洗浄するための第2洗浄部27とを上下に一体的に備え、鉛直軸線まわりに回転対称な略鼓状に形成されている。
第1洗浄部26は、その上部26aが略円筒状をなし、下部26bが下方に向けて狭まる略円錐台状をなしている。第1洗浄部26の下部26bの側面は、上端縁が上部26aの側面の下端縁に連続し、その中心軸線に対して45度の傾斜角度を有して、下方ほど中心軸線に近づくように傾斜している。この第1洗浄部26において、下部26bの側面がウエハWの表面の周縁領域13および周端面15に当接する第1洗浄面28となっている。
第2洗浄部27は、第1洗浄部26の下端に一体的に結合されて、第1洗浄部26と中心軸線を共有するように配置されている。この第2洗浄部27は、上部27aが下方に向けて拡がる略円錐台状をなし、下部27bが略円筒状をなしている。第2洗浄部27の上部27aの側面は、上端縁が第1洗浄部26の下部26bの側面の下端縁に連続し、その中心軸線に対して45度の傾斜角度を有して、下方ほど中心軸線から離れるように傾斜している。また、上部27aの側面の下端縁は、下部27bの側面の上端縁に連続している。この第2洗浄部27において、上部27aの側面がウエハWの裏面の周縁領域14および周端面15に当接する第2洗浄面29となっている。
揺動アーム17は、下ケーシング30と、この下ケーシング30に嵌め合わされた上ケーシング31と、下ケーシング30および上ケーシング31によって形成される内部空間内に配置され、ブラシ16を鉛直軸線まわりに回転(自転)させるためのブラシ自転機構32と、下ケーシング30および上ケーシング31によって形成される内部空間内に配置され、ウエハWの表面の周縁領域13に対するブラシ16の押し圧(周縁領域13にブラシ16を押し付けるときの圧力)を予め設定された押し圧に保持するための押し圧保持機構33とを備えている。
下ケーシング30の一端部(基端部)には、鉛直方向に延びるアーム支持軸34の上端部が結合されている。このアーム支持軸34に、揺動駆動機構18(図2参照)の駆動力が入力されるようになっている。揺動駆動機構18の駆動力をアーム支持軸34に入力して、アーム支持軸34を往復回転させることによって、揺動アーム17をアーム支持軸34を支点に揺動させることができる。また、アーム支持軸34に、昇降駆動機構19(図2参照)が結合されており、昇降駆動機構19により、アーム支持軸34を上下動させて、このアーム支持軸34と一体的に揺動アーム17を上下動させることができる。
下ケーシング30の他端部(遊端部)には、鉛直方向に延びる回転軸35が、回転可能かつ上下動可能に設けられている。この回転軸35は、下端が下ケーシング30の他端部から下方に突出し、上端が上ケーシング31の鉛直方向中央付近に達している。
回転軸35の下ケーシング30から突出する下端部には、ブラシホルダ20が取り付けられるホルダ取付部36が設けられている。このホルダ取付部36は、回転軸35が挿通されて、回転軸35に固定された円板状の上面部37と、この上面部37の周縁から下方に向けて延びる円筒状の側面部38とを一体的に備えている。側面部38の内周面には、ねじが切られており、このねじとブラシホルダ20のねじ部24に形成されているねじとを螺合させることによって、ブラシホルダ20をホルダ取付部36に取り付けることができる。
また、回転軸35には、下ガイドローラ支持部材39、上ガイドローラ支持部材40およびばね係止部材41が外嵌されている。
下ガイドローラ支持部材39は、回転軸35の周面との間に微小な間隔を隔てて、回転軸35に非接触状態で外嵌されている。この下ガイドローラ支持部材39は、回転軸35の中心軸線まわりに回転対称な形状を有しており、互いに間隔を隔てて配置された2個のベアリング42を介して、下ケーシング30の他端部に回転自在に支持されている。また、下ガイドローラ支持部材39の上端部は、その下方の部分よりも小径な円筒状に形成されており、この円筒状の上端部には、ブラシ自転機構32の後述するプーリ54が相対回転不能に外嵌されている。
上ガイドローラ支持部材40は、下ガイドローラ支持部材39の上方に設けられている。この上ガイドローラ支持部材40は、回転軸35の周面との間に微小な間隔を隔てて、回転軸35に非接触状態で外嵌され、ボルト43によって、プーリ54と連結されている。
ばね係止部材41は、上ガイドローラ支持部材40の上方に、上ガイドローラ支持部材40と間隔を隔てて設けられ、回転軸35に対して固定されている。このばね係止部材41には、コイルばね44の一端(上端)が係止されている。コイルばね44は、ばね係止部材41と上ガイドローラ支持部材40との間に介在されて、その他端(下端)が上ガイドローラ支持部材40に係止されている。
また、下ガイドローラ支持部材39および上ガイドローラ支持部材40には、それぞれ1対のガイドローラ45,46が支持されている。各ガイドローラ45,46は、回転軸35と直交する方向に延びる軸を支点として回転自在に設けられ、その周面が回転軸35の周面に接するように配置されている。これにより、各ガイドローラ45,46によって、回転軸35の上下動をガイドすることができ、その上下動の際の抵抗を軽減することができる。
一方、回転軸35の上端部には、ベアリング47が外嵌されており、このベアリング47を介して、キャップ状の当接部材48が回転軸35に対して相対回転可能に設けられている。
なお、下ガイドローラ支持部材39の外周面と下ケーシング30との間は、磁性流体シール49によりシールされている。また、下ガイドローラ支持部材39の内周面と回転軸35との間は、ベローズ50によりシールされている。これにより、それらの間を通して、処理液や洗浄液を含む雰囲気が下ケーシング30および上ケーシング31によって形成される内部空間内に浸入したり、その内部空間内で発生するごみが処理室2内に拡散したりすることが防止されている。
ブラシ自転機構32は、上ケーシング31内の基端部寄りの位置に、その出力軸51が鉛直下方に向けて延びるように設けられたブラシモータ52と、このブラシモータ52の出力軸51に固定されたプーリ53と、下ガイドローラ支持部材39に外嵌されたプーリ54と、プーリ53およびプーリ54の周面に共通に巻回されたベルト55とを備えている。これにより、ブラシモータ52が駆動されると、ブラシモータ52からの回転力が、プーリ53およびベルト55を介して、プーリ54に伝達され、プーリ54とともに下ガイドローラ支持部材39および上ガイドローラ支持部材40が回転する。そして、上ガイドローラ支持部材40の回転に伴って、コイルばね44およびばね係止部材41が回転する。この結果、回転軸35が回転し、回転軸35の下端に取り付けられているブラシ16が回転する。
押し圧保持機構33は、当接部材48の上方に配置されたエアシリンダ56を備えている。このエアシリンダ56は、ロッド57を下方に向けて、そのロッド57が鉛直方向に進退するように配置されている。より具体的には、下ケーシング30の底面から上方に向かって、側面視略L字状の支持板58が延びており、この支持板58には、当接部材48の上方に向けて延びるシリンダ取付板59が支持されている。エアシリンダ56は、シリンダ取付板59の上面に固定されて、そのロッド57が、シリンダ取付板59に形成されたロッド挿通孔60に挿通されている。ロッド57の下端は、当接部材48に当接している。
エアシリンダ56の内部は、ロッド57の基端に固定されたピストン(図示せず)によって、ロッド57の進退方向(鉛直方向)に2つの空間に分割されている。そして、ピストンに対してロッド57側の空間には、定量弁(図示せず)が介装された第1エア供給配管61が接続されている。一方、ピストンに対してロッド57と反対側の空間には、リリーフ圧を設定変更可能なリリーフバルブ62(図4参照)が介装された第2エア供給配管63が接続されている。リリーフバルブ62のリリーフ圧を上げると、第2エア供給配管63からエアシリンダ56に供給されるエアの圧力が上がり、ロッド57がエアシリンダ56から進出する。逆に、リリーフバルブ62のリリーフ圧を下げると、第2エア供給配管63からエアシリンダ56に供給されるエアの圧力が下がり、第1エア供給配管61からエアシリンダ56に供給されるエアの圧力およびコイルばね44の付勢力により、ロッド57がエアシリンダ56に退避する。
また、支持板58には、シリンダ取付板59と反対側に向けて延びるセンサ取付板64が支持されている。このセンサ取付板64の上面には、歪みゲージ型の圧力センサ65が取り付けられている。
一方、当接部材48には、押し圧検出用アーム66が固定されている。この押し圧検出用アーム66は、当接部材48から圧力センサ65の上方に向けて延びており、ブラシ16がウエハWに接触していない状態で、圧力センサ65に対して、エアシリンダ56による回転軸35の鉛直方向下方への押し下げ圧(ウエハWの表面の周縁領域13に対する鉛直方向のブラシ16の押し圧に相当する。)で接触する。これにより、圧力センサ65は、エアシリンダ56による回転軸35の鉛直方向下方への押し下げ圧を検出することができる。
図4は、基板処理装置1の電気的構成を説明するためのブロック図である。
基板処理装置1は、マイクロコンピュータを含む制御部67を備えている。この制御部67には、圧力センサ65の検出信号が入力されるようになっている。また、制御部67には、使用者によって処理レシピ(ウエハWの処理のための各種条件)を入力するためのレシピ入力キー68が接続されている。さらに、制御部67には、スピンモータ9、処理液バルブ12、揺動駆動機構18、昇降駆動機構19、ブラシモータ52およびリリーフバルブ62などが制御対象として接続されている。
図5は、基板処理装置1におけるウエハWの処理を説明するための工程図である。また、図6および図7は、ウエハWの処理中におけるブラシ16の状態を示す側面図である。
ウエハWの処理に先立ち、使用者によって、レシピ入力キー68が操作されて、ウエハWの表面の周縁領域13に対するブラシ16の第1洗浄面28の押し圧が入力されている。このレシピ入力キー68からの入力に従って、制御部67により、リリーフバルブ62のリリーフ圧が設定される(ステップS1:押し圧設定)。具体的には、ブラシ16がウエハWに接触していない状態では、押し圧検出用アーム66が圧力センサ65に接触しているので、圧力センサ65によって、エアシリンダ56による回転軸35の鉛直方向下方への押し下げ圧を検出することができる。制御部67は、リリーフバルブ62のリリーフ圧を変化させて、圧力センサ65により検出される押し下げ圧とレシピ入力キー68から入力される押し圧とを比較し、両者が一致した時点で、このときのリリーフ圧をウエハWの処理時のリリーフ圧として設定する。
その後、処理室2内にウエハWが搬入され(ステップS2)、そのウエハWがスピンチャック3に保持されると、制御部67によりスピンモータ9が制御されて、スピンチャック3によるウエハWの回転が開始される(ステップS3)。次いで、制御部67により処理液バルブ12が開かれて、表面ノズル4および裏面ノズル5からそれぞれウエハWの表面および裏面への処理液の供給が開始される(ステップS4)。
また、制御部67によりブラシモータ52が制御されて、ブラシ16がウエハWの回転方向と同方向に回転される。その後、制御部67により揺動駆動機構18および昇降駆動機構19が制御されて、ブラシ16の第2洗浄面29がウエハWの裏面の周縁領域14および周端面15に当接される(ステップS5)。具体的には、まず、昇降駆動機構19が制御されて、ブラシ16がレシピ入力キー68から設定された押し付け量に応じた高さの位置に移動され、ブラシ16の第2洗浄面29がウエハWの周端面15に対向する。次に、揺動駆動機構18が制御されて、揺動アーム17が旋回し、ブラシ16が水平移動することにより、ブラシ16の第2洗浄面29にウエハWの周縁部が食い込み、図6に示すように、ブラシ16の第2洗浄面29がウエハWの裏面の周縁領域14および周端面15に押し付けられる。これにより、ウエハWの裏面の周縁領域14および周端面15が洗浄される。
ブラシ16の第2洗浄面29がウエハWに当接してから所定時間が経過すると、制御部67により昇降駆動機構19が制御されて、ブラシ16が所定の高さまで上昇される。これにより、ブラシ16の第1洗浄面28にウエハWの周縁部が食い込み(ステップS6:第1洗浄面当接)、図7に示すように、ブラシ16の第1洗浄面28がウエハWの表面の周縁領域13および周端面15に押し付けられる。これにより、ウエハWの表面の周縁領域13および周端面15が洗浄される。
このとき、押し圧保持機構33の働きによって、ブラシ16は、レシピ入力キー68から設定された一定の押し圧で、ウエハWの表面の周縁領域13に押し付けられる。たとえば、ウエハWに反り変形が生じている場合、ウエハWの反り上がった部分にブラシ16が接触すると、ブラシ16を上方に押し上げる力が働き、エアシリンダ56内のピストンに対してロッド57と反対側の空間の圧力が高まり、これに伴って第2エア供給配管63内の圧力が高まるが、その第2エア供給配管63内の圧力がリリーフバルブ62のリリーフ圧以上になると、第2エア供給配管63内のエアが逃がされて、第2エア供給配管63内の圧力がリリーフ圧に保持される。したがって、ブラシ16の第1洗浄面28がウエハWの表面の周縁領域13および周端面15に当接している間、ウエハWの表面の周縁領域13に対する鉛直方向のブラシ16の押し圧が予め設定された押し圧に保持される。
また、こうしてウエハWの周縁部が洗浄されている間、ウエハWの表面に供給される処理液により、ウエハWの表面の中央領域(デバイス形成領域)に付着した汚染を洗い流すことができる。
ブラシ16の第1洗浄面28がウエハWに当接してから所定時間が経過すると、制御部67により揺動駆動機構18および昇降駆動機構19が制御されて、ブラシ16が処理開始前のホームポジションに退避される(ステップS7)。また、ブラシ16がホームポジションに戻される間に、ブラシモータ52が停止されて、ブラシ16の回転が停止される。さらに、制御部67により処理液バルブ12が閉じられて、表面ノズル4および裏面ノズル5からの処理液の供給が停止される(ステップS8)。
その後は、制御部67によりスピンモータ9が制御されて、ウエハWが高速(たとえば、3000rpm)で回転される(ステップS9)。これにより、ウエハWに付着している処理液を振り切って、ウエハWを乾燥させることができる。
ウエハWの高速回転が所定時間にわたって続けられると、スピンモータ9が停止されて、スピンチャック3によるウエハWの回転が停止される(ステップS10)。そして、ウエハWが静止した後、その処理済みのウエハWが処理室2から搬出されていく(ステップS11)。
以上のように、ブラシ16の第2洗浄面29をウエハWの裏面の周縁領域14および周端面15に当接させて、その周縁領域14および周端面15を洗浄することができ、また、ブラシ16の第1洗浄面28をウエハWの表面の周縁領域13および周端面15に当接させて、その周縁領域13および周端面15を洗浄することができる。
ブラシ16の第1洗浄面28がウエハWの表面の周縁領域13および周端面15に当接している間は、押し圧保持機構33の働きにより、ウエハWの表面の周縁領域13に対する鉛直方向のブラシ16の押し圧が予め設定された押し圧に保持される。そのため、たとえウエハWに反り変形が生じていても、ウエハWの表面の周縁領域13における洗浄むらや洗浄幅の不均一を生じることなく、ウエハWの表面の周縁領域13および周端面15を良好に洗浄することができる。
しかも、レシピ入力キー68を操作して、ウエハWの表面の周縁領域13に対するブラシ16の押し圧を変更し、第1洗浄面28と周縁領域13との有効接触幅を変更することにより、その周縁領域13における洗浄幅を容易に変更することができる。
なお、ウエハWの裏面の周縁領域14における洗浄幅は、ウエハWに対するブラシ16の押し付け量を変更し、第2洗浄面29と周縁領域14との有効接触幅を変更することによって、容易に変更することができる。
また、第2洗浄面29による洗浄が行われた後に、第1洗浄面28による洗浄が行われることにより、第2洗浄面29による洗浄時に、ウエハWの裏面の周縁領域14や周端面15から除去された汚染物質がウエハWの表面に回り込んで再付着しても、第1洗浄面28による洗浄時に、そのウエハWの表面に再付着した汚染物質を除去することができる。したがって、清浄な表面を有するウエハWを提供することができる。
なお、ウエハWの裏面は、スピンチャック3の吸着ベース8との接触部分の汚染(吸着跡)を除去するため、この基板処理装置1における処理後に、別の基板処理装置(処理チャンバ)で洗浄される。したがって、第1洗浄面28による洗浄時に、ウエハWの表面の周縁領域13や周端面15から除去された汚染物質がウエハWの裏面に回り込んで再付着しても問題にならない。
また、ブラシ16の第1洗浄面28がウエハWに当接されている間、および、ブラシ16の第2洗浄面29がウエハWに当接されている間、スピンチャック3によりウエハWが回転されて、ブラシ16とウエハWの周縁部とが相対的に移動するので、ウエハWの周縁部を効率的に洗浄することができる。
さらに、ブラシ16の第1洗浄面28がウエハWに当接されている間、および、ブラシ16の第2洗浄面29がウエハWに当接されている間、ブラシ16がウエハWと同方向に回転される。これにより、ウエハWの周縁部をスクラブすることができ、ウエハWの周縁部を一層良好に洗浄することができる。なお、ブラシ16の回転方向は、ウエハWの回転方向と逆方向であってもよいが、ウエハWの回転方向と同方向の場合、ウエハWとブラシ16とを互いに擦り合わせることができるので、より高品質な洗浄を達成することができる。
図8は、参考例に係る基板処理装置の概略構成を示す平面図である。また、図9は、図8に示す基板処理装置の内部の図解的な側面図である。図8以降の各図において、図1〜図7に示す各部に相当する部分には、それら各部と同一の参照符号が付されている。
この基板処理装置81は、処理室2内に、ウエハWをほぼ水平に保持して回転させるためのスピンチャック3と、ウエハWの表面に処理液を供給するための表面ノズル4と、ウエハWの裏面に処理液を供給するための裏面ノズル5と、ウエハWの表面の周縁領域13および周端面15を洗浄するための第1ブラシ機構82と、ウエハWの裏面の周縁領域14および周端面15を洗浄するための第2ブラシ機構83とを備えている。
第1ブラシ機構82は、ウエハWの表面の周縁領域13および周端面15を洗浄するための第1ブラシ84と、この第1ブラシ84を先端に保持した第1揺動アーム85と、この第1揺動アーム85をウエハWの回転範囲外に設定した鉛直軸線まわりに水平方向に沿って揺動させる第1揺動駆動機構86と、第1揺動アーム85を昇降させる第1昇降駆動機構87とを備えている。
第2ブラシ機構83は、ウエハWの裏面の周縁領域14および周端面15を洗浄するための第2ブラシ88と、この第2ブラシ88を先端に保持した第2揺動アーム89と、この第2揺動アーム89をウエハWの回転範囲外に設定した鉛直軸線まわりに水平方向に沿って揺動させる第2揺動駆動機構90と、第2揺動アーム89を昇降させる第2昇降駆動機構91とを備えている。
なお、第1揺動アーム85は、前述した揺動アーム17と同じ構成である。また、第2揺動アーム89は、前述した揺動アーム17を天地反転させた構成である。そこで、第1揺動アーム85および第2揺動アーム89についての詳細な説明は省略し、以下の説明において、第1揺動アーム85および第2揺動アーム89における揺動アーム17の各部に相当する部分については、それら各部と同一の参照符号を使用する。
図10は、第1ブラシ84の構成を示す断面図である。
第1ブラシ84および第2ブラシ88は、同じ構成を有しており、互いに天地反転した状態で、それぞれ第1揺動アーム85および第2揺動アーム89に保持されている。なお、以下では、簡便のために、第1ブラシ84の構成を中心に説明し、第2ブラシ88における第1ブラシ84の各部に相当する部分の参照符号を、第1ブラシ84の各部の参照符号に括弧書きで付加する。
第1ブラシ84(第2ブラシ88)は、たとえば、PVA(ポリビニルアルコール)などのスポンジ材からなり、略円板状の基部92(93)と、この基部92(93)の一方面上に設けられ、基部92(93)よりも小径の略円板状(扁平な円柱状)の胴部94(95)と、この胴部94の先端に設けられた略円錐状の先端部96(97)とを一体的に備えている。基部92(93)、胴部94(95)および先端部96(97)は、各中心軸線が一致しており、第1ブラシ84は、その中心軸線まわりに回転対称な形状を有している。そして、先端部96(97)の側面は、胴部94(95)の側面に連続する円錐面をなし、ウエハWの周縁領域13(14)および周端面15に当接する洗浄面98(99)となっている。
第1ブラシ84(第2ブラシ88)は、ブラシホルダ100に保持されて、このブラシホルダ100を介して、第1揺動アーム85(第2揺動アーム89)のホルダ取付部36に取り付けられている。ブラシホルダ100は、略円柱状の樹脂ブロック101と、この樹脂ブロック101に第1ブラシ84(第2ブラシ88)を固定するための固定部材102とを備えている。
樹脂ブロック101の一方端部の周面には、その全周にわたって、断面略矩形状の嵌合溝103が形成されている。また、樹脂ブロック101の一方端部には、嵌合溝103に対して径方向内側に微小な間隔を隔てた位置に、断面略U字状の切込溝104が周方向にわたって形成されている。これにより、嵌合溝103と切込溝104との間の部分は、樹脂の撓み性による弾性が付与された弾性片105となっている。この弾性片105の外周面には、複数の半球状の係合突起106が形成されている。一方、樹脂ブロック101の他方側の端面には、扁平な円柱状のねじ部107が一体的に形成されている。このねじ部107の周面には、ホルダ取付部36に形成されたねじと螺合可能なねじが切られている。
固定部材102は、略円形の外形を有する円板部108と、この円板部108の周縁から一方側に延びる略円筒状の円筒部109とを一体的に備えている。円板部108の中央部には、第1ブラシ84(第2ブラシ88)の胴部94(95)を挿通可能な挿通孔110が形成されている。円筒部109の内径は、第1ブラシ84(第2ブラシ88)の基部92(93)の外径にほぼ一致し、また、弾性片105に外力が作用していない状態で、その弾性片105の外径よりも若干小さく形成されている。さらに、円筒部109の内周面には、各係合突起106と係合可能な複数の係合凹部111が形成されている。
第1ブラシ84(第2ブラシ88)をホルダ取付部36に取り付ける際には、第1ブラシ84(第2ブラシ88)を、固定部材102に対して、胴部94(95)が挿通孔110に挿通され、基部92(93)が円筒部109内に収容されるように装着する。その後、固定部材102の円筒部109を樹脂ブロック101の嵌合溝103に嵌めて、各係合突起106と各係合凹部111とを係合させる。これにより、第1ブラシ84(第2ブラシ88)がブラシホルダ100に保持される。そして、ブラシホルダ100のねじ部107をホルダ取付部36に螺着することにより、第1ブラシ84(第2ブラシ88)のホルダ取付部36への取付けが達成される。
図11は、基板処理装置81の電気的構成を説明するためのブロック図である。
基板処理装置81の制御部67には、スピンモータ9、処理液バルブ12、第1揺動駆動機構86、第1昇降駆動機構87、第2揺動駆動機構90、第2昇降駆動機構91、第1ブラシ機構82および第2ブラシ機構83の各ブラシモータ52、ならびに、第1ブラシ機構82および第2ブラシ機構83の各リリーフバルブ62などが制御対象として接続されている。
図12は、基板処理装置81におけるウエハWの処理を説明するための工程図である。また、図13は、ウエハWの処理中における第1ブラシ84および第2ブラシ88の状態を示す側面図である。
ウエハWの処理に先立ち、使用者によって、レシピ入力キー68が操作されて、ウエハWの表面の周縁領域13に対する鉛直方向の第1ブラシ84の押し圧と、ウエハWの裏面の周縁領域14に対する鉛直方向の第2ブラシ88の押し圧が入力されている。このレシピ入力キー68からの入力に従って、制御部67により、第1ブラシ機構82および第2ブラシ機構83の各リリーフバルブ62のリリーフ圧が設定される(ステップT1:押し圧設定)。
その後、処理室2内にウエハWが搬入され(ステップT2)、そのウエハWがスピンチャック3に保持されると、制御部67によりスピンモータ9が制御されて、スピンチャック3によるウエハWの回転が開始される(ステップT3)。次いで、制御部67により処理液バルブ12が開かれて、表面ノズル4および裏面ノズル5からそれぞれウエハWの表面および裏面への処理液の供給が開始される(ステップT4)。
また、制御部67により第1ブラシ機構82および第2ブラシ機構83の各ブラシモータ52が制御されて、第1ブラシ84および第2ブラシ88がそれぞれウエハWの回転方向と同方向に回転される。
その後、制御部67により第1揺動駆動機構86および第1昇降駆動機構87が制御されて、第1ブラシ84の洗浄面98がウエハWの表面の周縁領域13および周端面15に当接される。また、これと並行して、制御部67により第2揺動駆動機構90および第2昇降駆動機構91が制御されて、第2ブラシ88の洗浄面99がウエハWの裏面の周縁領域14および周端面15に当接される(ステップT5)。第1ブラシ84の洗浄面98と第2ブラシ88の洗浄面99とは、ウエハWに対してその中心を挟んでほぼ対称な位置に当接される。
具体的には、まず、第1昇降駆動機構87が制御されて、第1ブラシ84の洗浄面98がウエハWの周端面15に対向するように、第1ブラシ84が上昇または下降する。次に、第1揺動駆動機構86が制御されて、第1揺動アーム85が旋回し、第1ブラシ84が水平移動することにより、第1ブラシ84の洗浄面98にウエハWの周縁部が食い込み、図13に示すように、第1ブラシ84の洗浄面98がウエハWの表面の周縁領域13および周端面15に押し付けられる。また、この第1ブラシ84の移動と並行して、第2昇降駆動機構91が制御されて、第2ブラシ88の洗浄面99がウエハWの周端面15に対向するように、第2ブラシ88が上昇または下降する。次に、第2揺動駆動機構90が制御されて、第2揺動アーム89が旋回し、第2ブラシ88が水平移動することにより、第2ブラシ88の洗浄面99にウエハWの周縁部が食い込み、図13に示すように、第2ブラシ88の洗浄面99がウエハWの裏面の周縁領域14および周端面15に押し付けられる。これにより、ウエハWの表面および裏面の各周縁領域13,14ならびに周端面15が同時に洗浄される。
このとき、第1揺動アーム85に備えられている押し圧保持機構33の働きによって、第1ブラシ84は、レシピ入力キー68から設定された押し圧で、ウエハWの表面の周縁領域13に押し付けられる。これにより、ウエハWの周端面15を洗浄することができるとともに、ウエハWの表面の周縁領域13を第1ブラシ84の押し圧に応じた洗浄幅で洗浄することができる。また、第2揺動アーム89に備えられている押し圧保持機構33の働きによって、第2ブラシ88は、レシピ入力キー68から設定された押し圧で、ウエハWの裏面の周縁領域14に押し付けられる。これにより、ウエハWの周端面15を洗浄することができるとともに、ウエハWの裏面の周縁領域14を第2ブラシ88の押し圧に応じた洗浄幅で洗浄することができる。
また、こうしてウエハWの周縁部が洗浄されている間、ウエハWの表面に供給される処理液により、ウエハWの表面の中央領域(デバイス形成領域)に付着した汚染を洗い流すことができる。
第1ブラシ84および第2ブラシ88による洗浄開始から所定時間が経過すると、制御部67により、第1揺動駆動機構86、第1昇降駆動機構87、第2揺動駆動機構90および第2昇降駆動機構91が制御されて、第1ブラシ84および第2ブラシ88が処理開始前のホームポジションに退避される(ステップT6)。また、第1ブラシ84および第2ブラシ88がそれぞれホームポジションに戻される間に、第1ブラシ機構82および第2ブラシ機構83の各ブラシモータ52が停止されて、第1ブラシ84および第2ブラシ88の回転が停止される。さらに、制御部67により処理液バルブ12が閉じられて、表面ノズル4および裏面ノズル5からの処理液の供給が停止される(ステップT7)。
その後は、制御部67によりスピンモータ9が制御されて、ウエハWが高速(たとえば、3000rpm)で回転される(ステップT8)。これにより、ウエハWに付着している処理液を振り切って、ウエハWを乾燥させることができる。
ウエハWの高速回転が所定時間にわたって続けられると、スピンモータ9が停止されて、スピンチャック3によるウエハWの回転が停止される(ステップT9)。そして、ウエハWが静止した後、その処理済みのウエハWが処理室2から搬出されていく(ステップT10)。
以上のように、第1ブラシ84の洗浄面98をウエハWの表面の周縁領域13および周端面15に当接させて、その周縁領域13および周端面15を洗浄することができ、また、第2ブラシ88の洗浄面99をウエハWの裏面の周縁領域14および周端面15に当接させて、その周縁領域14および周端面15を洗浄することができる。
第1ブラシ84の洗浄面98がウエハWの表面の周縁領域13および周端面15に当接している間は、第1揺動アーム85に備えられている押し圧保持機構33の働きにより、ウエハWの表面の周縁領域13に対する鉛直方向の第1ブラシ84の押し圧が予め設定された押し圧に保持される。そのため、たとえウエハWに反り変形が生じていても、ウエハWの表面の周縁領域13における洗浄むらや洗浄幅の不均一を生じることなく、ウエハWの表面の周縁領域13および周端面15を良好に洗浄することができる。
また、第2ブラシ88の洗浄面99がウエハWの裏面の周縁領域14および周端面15に当接している間は、第2揺動アーム89に備えられている押し圧保持機構33の働きにより、ウエハWの裏面の周縁領域14に対する鉛直方向の第2ブラシ88の押し圧が予め設定された押し圧に保持される。そのため、たとえウエハWに反り変形が生じていても、ウエハWの裏面の周縁領域14における洗浄むらや洗浄幅の不均一を生じることなく、ウエハWの裏面の周縁領域14および周端面15を良好に洗浄することができる。
しかも、レシピ入力キー68を操作して、ウエハWの表面の周縁領域13に対する第1ブラシ84の押し圧を変更し、洗浄面98と周縁領域13との有効接触幅を変更することにより、その周縁領域13における洗浄幅を容易に変更することができる。また、レシピ入力キー68を操作して、ウエハWの裏面の周縁領域14に対する第2ブラシ88の押し圧を変更し、洗浄面99と周縁領域14との有効接触幅を変更することにより、その周縁領域14における洗浄幅を容易に変更することができる。
また、第1ブラシ84によるウエハWの表面の周縁領域13および周端面15の洗浄と、第2ブラシ88によるウエハWの裏面の周縁領域14および周端面15の洗浄とが並行して行われるので、これらの工程を異なるタイミングで行う場合と比較して、ウエハWの両面の周縁領域13,14および周端面15を短時間で洗浄することができる。
なお、第1ブラシ84によるウエハWの表面の周縁領域13および周端面15の洗浄と、第2ブラシ88によるウエハWの裏面の周縁領域14および周端面15の洗浄とは、別のタイミングで行われてもよい。
また、第1ブラシ84および第2ブラシ88がウエハWに当接している間、スピンチャック3によりウエハWが回転されて、第1ブラシ84および第2ブラシ88とウエハWの周縁部とが相対的に移動するので、ウエハWの周縁部を効率的に洗浄することができる。
さらに、第1ブラシ84および第2ブラシ88がウエハWに当接している間、第1ブラシ84および第2ブラシ88がウエハWと同方向に回転される。これにより、ウエハWの周縁部をスクラブすることができ、ウエハWの周縁部を一層良好に洗浄することができる。なお、第1ブラシ84および第2ブラシ88の回転方向は、ウエハWの回転方向と逆方向であってもよいが、ウエハWの回転方向と同方向の場合、ウエハWと第1ブラシ84および第2ブラシ88とを互いに擦り合わせることができるので、より高品質な洗浄を達成することができる。
<洗浄効果確認試験>
図14は、種々の形状のブラシによる洗浄効果を確認するための試験の結果を示すグラフである。
本願発明者らは、PVAを用いて、5種類の形状のブラシA,B,C,D,Eを作成し、これらのブラシA〜Eを、大日本スクリーン製造株式会社製のブラシスクラバ(商品名「SS−3000」)に選択的に装着して、このブラシスクラバで、各ブラシA〜EによるウエハWの周縁部の洗浄を行った。この洗浄の前後で、ウエハWの表面の周縁領域13、裏面の周縁領域14および周端面15に付着しているパーティクル数を、株式会社レイテックス製のエッジ検査機(商品名「RXW−800」)を用いて計数した。洗浄前の計数結果(Pre)が、図14にハッチング模様の棒グラフで示されており、洗浄後の計数結果(Post)が、図14にクロスハッチング模様の棒グラフで示されている。また、洗浄前後の計数結果から算出したパーティクル除去率(PRE)が、図14に折れ線グラフで示されている。なお、パーティクル除去率(PRE)=(Pre−Post)÷Pre×100(%)の数式により導き出される。
ブラシAは、ウエハWの側方に配置され、ウエハWの表面に直交する軸に平行な中心軸を有する円柱状のブラシであり、ブラシAを用いた洗浄では、ブラシAの側面をウエハWの周端面15に押し付けた。この洗浄によるパーティクル除去率は、20%程度であった。
ブラシBは、下面がウエハWの表面の周縁領域13に対向し、ウエハWの表面とほぼ平行に配置された円板状のブラシであり、ブラシBを用いた洗浄では、ブラシBの下面をウエハWの表面の周縁領域13に対して上方から押し付けた。しかしながら、パーティクルは、ほとんど除去されず、この洗浄によるパーティクル除去率は、ほぼ0%であった。
ブラシCは、ウエハWの側方に配置され、ウエハWを嵌合可能な溝を周面に有する円筒状のブラシであり(特許文献3参照)、ブラシCを用いた洗浄では、ブラシCの溝にウエハWの周縁部を嵌合させた。この洗浄によるパーティクル除去率は、10%程度であった。
ブラシDは、前述の参考例に係る第1ブラシ84および第2ブラシ88とそれぞれ同じ形状を有する2つのブラシであり、これらのブラシDを用いた洗浄では、前記参考例と同様にして、ウエハWの表面の周縁領域13、裏面の周縁領域14および周端面15を洗浄した。この洗浄によるパーティクル除去率は、80%程度であった。
ブラシEは、前述の実施形態に係るブラシ16と同じ形状を有するブラシであり、このブラシDを用いた洗浄では、前記実施形態と同様にして、ウエハWの表面の周縁領域13、裏面の周縁領域14および周端面15を洗浄した。この洗浄によるパーティクル除去率は、80%を超えた。
この結果から、前記実施形態に係るブラシ16に相当するブラシE、ならびに参考例に係る第1ブラシ84および第2ブラシ88に相当するブラシDは、従来の提案に係るブラシA〜Cと比較して、ウエハWの表面の周縁領域13、裏面の周縁領域14および周端面15を洗浄する性能が高いことが理解される。
図15は、ブラシ16および第1ブラシ84の押し圧と、ウエハWの表面の周縁領域13におけるブラシ16の接触幅との関係を示すグラフである。
ブラシ16にフォトレジストを染み込ませ、このウエハWの周縁部にブラシ16を所定の押し圧で押し付けた。そして、ウエハWの表面の周縁領域13に付着したフォトレジストの幅を測定した。また、ブラシ84にフォトレジストを染み込ませ、このウエハWの周縁部に第1ブラシ84を所定の押し圧で押し付けた。そして、ウエハWの表面の周縁領域13に付着したフォトレジストの幅を測定した。なお、ブラシ16の洗浄面28および第1ブラシ84の洗浄面98の傾斜角度はどちらも45度となっているため、両試験の結果は、同じになり、その結果が、図15に折れ線グラフで示されている。
すなわち、ブラシ16および第1ブラシ84の押し圧が1[相対圧力値]のときには、ウエハWの表面の周縁領域13におけるブラシ16および第1ブラシ84の接触幅は、1.2mm程度であった。ブラシ16および第1ブラシ84の押し圧が2[相対圧力値]のときには、ウエハWの表面の周縁領域13におけるブラシ16および第1ブラシ84の接触幅は、1.8mm程度であった。また、ブラシ16および第1ブラシ84の押し圧が3[相対圧力値]のときには、ウエハWの表面の周縁領域13におけるブラシ16および第1ブラシ84の接触幅は、2.4mm程度であった。なお、ここでいう相対圧力値とは、押し圧の所定の圧力値を1とした場合の、相対的な圧力値である。
この結果から、ブラシ16および第1ブラシ84の押し圧とブラシ16および第1ブラシ84の接触幅とは、ほぼ正比例の関係を有していることが理解される。したがって、ブラシ16および第1ブラシ84の押し圧により、ウエハWの表面の周縁領域13における洗浄幅を良好に制御可能なことが理解される。また、この結果から、第2ブラシ88についても、第1ブラシ88と同様に、その押し圧により、ウエハWの裏面の周縁領域14における洗浄幅を良好に制御可能なことが予想される。
以上、この発明の実施形態および参考例について説明したが、これらは、さらに他の形態で実施することもできる。たとえば、ブラシ16、第1ブラシ84および第2ブラシ88がウエハWに当接している間、ブラシ16、第1ブラシ84および第2ブラシ88を回転させずに静止させてもよい。
また、ウエハWを回転させることにより、ブラシ16、第1ブラシ84および第2ブラシ88とウエハWの周縁部とが相対移動させる構成を例にとったが、たとえば、角形基板を処理対象とする場合には、基板を静止させておき、ブラシを基板の周縁部に沿って移動させる構成としてもよい。むろん、基板およびブラシの両方を移動させることによって、ブラシを基板の周縁部に沿って相対移動させてもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
この発明の一実施形態に係る基板処理装置の概略構成を示す平面図である。 図1に示す基板処理装置の内部の図解的な側面図である。 ブラシおよび揺動アームの構成を示す断面図である。 図1に示す基板処理装置の電気的構成を説明するためのブロック図である。 図1に示す基板処理装置における処理を説明するための工程図である。 処理中におけるブラシの状態(第2洗浄面が基板の周縁部に当接した状態)を示す側面図である。 処理中におけるブラシの状態(第1洗浄面が基板の周縁部に当接した状態)を示す側面図である。 参考例に係る基板処理装置の概略構成を示す平面図である。 図8に示す基板処理装置の内部の図解的な側面図である。 第1ブラシの構成を示す断面図である。 図8に示す基板処理装置の電気的構成を説明するためのブロック図である。 図8に示す基板処理装置における処理を説明するための工程図である。 処理中における第1ブラシおよび第2ブラシの状態を示す側面図である。 種々の形状のブラシによる洗浄効果を確認するための試験の結果を示すグラフである。 ブラシの押し圧とウエハの表面の周縁領域におけるブラシの接触幅(洗浄幅)との関係を示すグラフである。
符号の説明
1 基板処理装置
3 スピンチャック
4 表面ノズル
5 裏面ノズル
9 スピンモータ
10 処理液供給管
11 処理液供給管
12 処理液バルブ
13 周縁領域
14 周縁領域
15 周端面
16 ブラシ
18 揺動駆動機構
19 昇降駆動機構
28 第1洗浄面
29 第2洗浄面
32 ブラシ自転機構
33 押し圧保持機構
67 制御部
81 基板処理装置
84 第1ブラシ
86 第1揺動駆動機構
87 第1昇降駆動機構
88 第2ブラシ
90 第2揺動駆動機構
91 第2昇降駆動機構
98 洗浄面
99 洗浄面
W ウエハ

Claims (5)

  1. 基板を保持する基板保持機構と、
    弾性変形可能な材料を用いて形成され、前記基板保持機構に保持された基板の一方表面に垂直な垂線方向に対して傾斜する洗浄面を有するブラシと、
    前記基板保持機構に保持された基板に対して前記ブラシを移動させるブラシ移動機構と、
    のブラシ移動機構を制御して、前記洗浄面を前記基板保持機構に保持された基板の前記一方表面の周縁領域および周端面と、当該基板の前記一方表面と反対側の他方表面の周縁領域および周端面とに当接させるための制御部と、
    基板の前記一方表面の周縁領域に対する前記垂線方向の前記ブラシの押し圧を予め設定された押し圧に保持する押し圧保持機構とを含み、
    前記洗浄面は、前記垂線方向の一方側に向けて狭まる形状の第1洗浄面と、この第1洗浄面の前記一方側の端縁から前記垂線方向の前記一方側に向けて拡がる形状の第2洗浄面とを含み、
    前記制御部は、前記ブラシ移動機構を制御して、前記第2洗浄面を前記基板保持機構に保持された基板の前記他方表面の周縁領域および周端面に当接させ、その後に、前記第1洗浄面を前記基板保持機構に保持された基板の前記一方表面の周縁領域および周端面に当接させることを特徴とする、基板処理装置。
  2. 記ブラシは、前記垂線方向に延びる中心軸線まわりに回転対称な形状を有しており、
    記ブラシを前記中心軸線を中心に回転させるブラシ回転機構をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記基板保持機構に保持された基板と前記ブラシとを、前記ブラシが当該基板の周方向に移動するように相対移動させるブラシ相対移動機構をさらに含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の基板処理装置。
  4. 前記基板保持機構に保持された基板の少なくとも前記一方表面の周縁領域よりも内方の領域に処理液を供給する処理液供給機構をさらに含むことを特徴とする、請求項1ないしのいずれかに記載の基板処理装置。
  5. 基板保持機構によって基板を保持する基板保持工程と、
    前記基板保持機構に保持された基板の一方表面に垂直な垂線方向に対して傾斜する洗浄面を有するブラシを移動させて、当該ブラシの洗浄面を前記基板保持機構に保持された基板の前記一方表面の周縁領域および周端面に当接させる一方側当接工程と、
    この一方側当接工程において、基板の前記一方表面の周縁領域に対する前記垂線方向の前記ブラシの押し圧を予め設定された押し圧に保持する一方側押し圧保持工程と
    前記一方側当接工程の前に行われ、前記ブラシを移動させて、前記ブラシの洗浄面を前記基板保持機構に保持された基板の前記一方表面と反対側の他方表面の周縁領域および周端面に当接させる他方側当接工程とを含み、
    前記ブラシの洗浄面は、前記垂線方向の一方側に向けて狭まる形状の第1洗浄面と、この第1洗浄面の前記一方側の端縁から前記垂線方向の前記一方側に向けて拡がる形状の第2洗浄面とを含み、
    前記一方側当接工程は、前記第1洗浄面を前記基板保持機構に保持された基板の前記一方表面の周縁領域および周端面に当接させる工程であり、
    前記他方側当接工程は、前記第2洗浄面を前記基板保持機構に保持された基板の前記他方表面の周縁領域および周端面に当接させる工程であることを特徴とする、基板処理方法。
JP2006095552A 2006-03-30 2006-03-30 基板処理装置および基板処理方法 Active JP4719051B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006095552A JP4719051B2 (ja) 2006-03-30 2006-03-30 基板処理装置および基板処理方法
KR1020070030358A KR100892809B1 (ko) 2006-03-30 2007-03-28 기판처리장치 및 기판처리방법
US11/694,333 US7979942B2 (en) 2006-03-30 2007-03-30 Substrate treatment apparatus and substrate treatment method
CN2007100936223A CN101045232B (zh) 2006-03-30 2007-03-30 基板处理装置以及基板处理方法
TW096111285A TWI360154B (en) 2006-03-30 2007-03-30 Substrate treatment apparatus and substrate treatm

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006095552A JP4719051B2 (ja) 2006-03-30 2006-03-30 基板処理装置および基板処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007273610A JP2007273610A (ja) 2007-10-18
JP4719051B2 true JP4719051B2 (ja) 2011-07-06

Family

ID=38676127

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006095552A Active JP4719051B2 (ja) 2006-03-30 2006-03-30 基板処理装置および基板処理方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4719051B2 (ja)
CN (1) CN101045232B (ja)

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5039468B2 (ja) 2007-07-26 2012-10-03 株式会社Sokudo 基板洗浄装置およびそれを備えた基板処理装置
JP5031525B2 (ja) * 2007-11-12 2012-09-19 大日本スクリーン製造株式会社 基板処理装置
JP4939376B2 (ja) 2007-11-13 2012-05-23 株式会社Sokudo 基板処理装置
JP5016455B2 (ja) * 2007-11-22 2012-09-05 大日本スクリーン製造株式会社 基板処理装置および基板処理方法
JP5016462B2 (ja) * 2007-12-03 2012-09-05 大日本スクリーン製造株式会社 基板処理装置および基板処理方法
JP5139090B2 (ja) * 2008-01-08 2013-02-06 大日本スクリーン製造株式会社 基板処理装置および基板処理方法
JP5064331B2 (ja) * 2008-08-11 2012-10-31 東京エレクトロン株式会社 洗浄ブラシ、基板洗浄装置及び基板洗浄方法
JP2010114123A (ja) * 2008-11-04 2010-05-20 Tokyo Electron Ltd 基板処理装置及び基板洗浄方法
CN102596434A (zh) * 2009-11-04 2012-07-18 夏普株式会社 擦拭清扫装置和擦拭清扫方法
CN103286084A (zh) * 2013-06-20 2013-09-11 三星高新电机(天津)有限公司 一种自动清扫装置
DE102013219585A1 (de) * 2013-09-27 2015-04-16 Carl Zeiss Smt Gmbh Optische Anordnung, insbesondere Plasma-Lichtquelle oder EUV-Lithographieanlage
JP2015220402A (ja) * 2014-05-20 2015-12-07 株式会社荏原製作所 基板洗浄装置および基板洗浄装置で実行される方法
JP6508721B2 (ja) * 2015-09-28 2019-05-08 株式会社Screenホールディングス 基板処理方法および基板処理装置
KR102410435B1 (ko) * 2017-07-21 2022-06-17 코닝 인코포레이티드 압력 맵핑 장치 및 이를 이용한 유리 기판 세정 방법
JP6905684B2 (ja) * 2017-10-02 2021-07-21 日本電気硝子株式会社 ガラス板の洗浄装置およびガラス板の製造方法
CN108971174A (zh) * 2018-08-30 2018-12-11 山东淄博汉能薄膜太阳能有限公司 清洗装置及方法
CN109461675B (zh) * 2018-10-18 2020-10-16 上海华虹宏力半导体制造有限公司 检测硅片位置异常的清洗设备及其清洗方法
CN109647755A (zh) * 2019-01-22 2019-04-19 上海提牛机电设备有限公司 一种刷片机用手臂模组
CN110435026B (zh) * 2019-08-11 2021-06-04 安徽伟迈信息技术有限公司 一种可实时切割转换及防破裂的光伏切片装置
CN110767536A (zh) * 2019-10-30 2020-02-07 上海华力微电子有限公司 晶圆清洗方法
CN113118088A (zh) * 2019-12-31 2021-07-16 盛美半导体设备(上海)股份有限公司 半导体清洗装置及其刷头压力反馈调节机构

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000049131A (ja) * 1998-07-29 2000-02-18 Shibaura Mechatronics Corp 洗浄ブラシ及び洗浄装置
JP2001212531A (ja) * 2000-02-04 2001-08-07 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 洗浄装置
JP2003151943A (ja) * 2001-11-19 2003-05-23 Speedfam Clean System Co Ltd スクラブ洗浄装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3463908B2 (ja) * 1997-02-17 2003-11-05 大日本スクリーン製造株式会社 基板洗浄方法および基板洗浄装置
JPH10261605A (ja) * 1997-03-18 1998-09-29 Toshiba Corp 半導体処理装置
JPH11625A (ja) * 1997-06-13 1999-01-06 Mitsubishi Materials Corp ウェーハの洗浄装置
JP2001070896A (ja) * 1999-07-06 2001-03-21 Ebara Corp 基板洗浄装置
JP4395012B2 (ja) * 2004-06-09 2010-01-06 三菱電機株式会社 パネル洗浄装置およびパネルの製造方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000049131A (ja) * 1998-07-29 2000-02-18 Shibaura Mechatronics Corp 洗浄ブラシ及び洗浄装置
JP2001212531A (ja) * 2000-02-04 2001-08-07 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 洗浄装置
JP2003151943A (ja) * 2001-11-19 2003-05-23 Speedfam Clean System Co Ltd スクラブ洗浄装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007273610A (ja) 2007-10-18
CN101045232B (zh) 2010-08-25
CN101045232A (zh) 2007-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4719051B2 (ja) 基板処理装置および基板処理方法
KR100892809B1 (ko) 기판처리장치 및 기판처리방법
JP2007273608A (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP4928343B2 (ja) 基板処理装置
JP4755519B2 (ja) 基板処理装置および基板処理方法
US8020240B2 (en) Substrate treatment apparatus
JP4719052B2 (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP2010003739A (ja) 基板洗浄装置
JP2007273611A (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP4589863B2 (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP5139090B2 (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP5031525B2 (ja) 基板処理装置
JP5173517B2 (ja) 基板処理装置および基板処理方法
TWI654036B (zh) Substrate processing method, substrate processing apparatus, and recording medium
JP2009206360A (ja) 基板処理装置
JP5143933B2 (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP2009238938A (ja) 基板処理装置
JP5016455B2 (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP2009170521A (ja) 基板処理装置
JP2009238860A (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP2007273609A (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP5069512B2 (ja) 基板処理装置
JP2010016157A (ja) 基板洗浄装置
JP2009212118A (ja) 基板処理装置
JP4976343B2 (ja) 基板洗浄装置および基板洗浄方法、ならびに記憶媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110303

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110324

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110401

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4719051

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140408

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250