以下、本発明のナースコールシステムを適用した最良の実施の形態例について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施例によるナースコールシステムの全体構成を示すシステム説明図である。
図1のシステム説明図に示すナースコールシステムは、病院や老人福祉施設等の施設内において、101号室、102号室、・・・、201号室、202号室、・・・、・・・のような病室毎各ベッドに設置され個別のベッド番号(後述する)が割り当てられており、被看護者、例えば患者が、看護者、例えば複数のナースステーション内や看護部長室内にそれぞれ在室中の看護師(以下、在室看護師という。)および/または後述する携帯端末51a、51b、・・・をそれぞれ携行しながら施設内を巡回中の看護師(以下、巡回看護師という。)に対して通常の呼び出し(ナースコール呼び出し)や点滴の投与に関する不具合、終了を知らせる呼び出しを行い通話を成立させる、またはベッド付近の看護師(以下、病室先看護師という。)が他の看護師(在室看護師および/または巡回看護師)に対して支援を求めるためにスタッフコール等の緊急呼び出しを行い通話を成立させるとともに、在室看護師からの一斉放送が行われるベッド子機、ここでは、病室毎4台ずつのベッド子機11a〜14a、11b〜14b、・・・、21a〜24a、21b〜24b、・・・、・・・と、病室内に設置されたトイレを利用する患者がトイレ呼び出しを行うために用いられ、個別のトイレ番号(詳述せず)が割り当てられたトイレ子機、ここでは、病室毎1台ずつのトイレ子機31a、31b、・・・、32a、32b、・・・、・・・と、病室毎に設置、例えば病室の出入口近傍や廊下先に設置され個別の廊下灯番号(後述する)が割り当てられており、ベッド子機ラインL11a〜L14a、L11b〜L14b、・・・、L21a〜L24a、L21b〜L24b、・・・、・・・をそれぞれ介して接続された自病室内のベッド子機11a〜14a、11b〜14b、・・・、21a〜24b、21b〜24b、・・・、・・・からの呼び出しを呼出種別毎に検出し、検出された呼出情報を第1、第2の各廊下灯ラインL40a、L40b、・・・を介して後述するナースコール制御機54に送信する、またはトイレ子機ラインL31a、L31b、・・・、L32a、L32b、・・・、・・・をそれぞれ介して接続された自病室内のトイレ子機31a、31b、・・・、32a、32b、・・・、・・・からのトイレ呼び出しを検出し、検出された情報(呼出情報)を第1、第2の各廊下灯ラインL40a、L40b、・・・を介して後述するナースコール制御機54に送信するための廊下灯41a、41b、・・・、42a、42b、・・・、・・・と、施設内各階の所定の場所、例えばナースステーション内に設置され個別の親機番号(後述する)が割り当てられており、後述するナースコール制御機54の制御によってベッド子機11a〜14a、11b〜14b、・・・、21a〜24a、21b〜24b、・・・、・・・からの呼出種別毎異なる呼び出しがあること、またはトイレ子機31a、31b、・・・、32a、32b、・・・、・・・からのトイレ呼び出しがあることを報知するにあたり、前述の呼出情報が分担して表示、記憶、通報され、これらの報知を確認した在室看護師が通話を成立させるとともに、在室看護師がベッド子機11a〜14a、11b〜14b、・・・、21a〜24a、21b〜24b、・・・、・・・に対して個別呼び出し(詳述せず)や一斉放送するための複数のナースコール親機、ここでは、1階ナースステーション内に設置され前述の報知機能、個別呼出機能(詳述せず)、一斉放送(起動)機能および通話機能が一体的に構成されたボード型のナースコール親機50aと、ナースコール親機50aの設置場所とは異なる1階の別途のナースステーション内に設置され個別の親機番号(後述する)が割り当てられており、前述の報知機能、個別呼出機能(詳述せず)、一斉放送(起動)機能および通話機能が分離して構成されたパーソナルコンピュータおよびインターホン複合型のナースコール親機50bと、2階ナースステーション内に設置され個別の親機番号(後述する)が割り当てられており、前述のナースコール親機50bと同様な構成のパーソナルコンピュータおよびインターホン複合型のナースコール親機50cと、看護部長室内に設置され個別の親機番号(後述する)が割り当てられており、後述するナースコール制御機54の制御によってベッド子機11a〜14a、11b〜14b、・・・、21a〜24a、21b〜24b、・・・、・・・からの呼出種別毎異なる呼び出しがあること、またはトイレ子機31a、31b、・・・、32a、32b、・・・、・・・からのトイレ呼び出しがあることを報知するにあたり、前述の呼出情報が表示、記憶、通報され、これらの報知を確認した在室看護師が通話を成立させるための前述の呼出報知機能、通話機能が一体的に構成されたインターホン型の集中ナースコール親機50dと、施設内を巡回中の巡回看護師によってそれぞれ携行され個別の端末番号(詳述せず)が割り当てられており、後述するナースコール制御機54の制御によってベッド子機11a〜14a、11b〜14b、・・・、21a〜24a、21b〜24b、・・・、・・・からの呼出種別毎異なる呼び出しがあること、またはトイレ子機31a、31b、・・・、32a、32b、・・・、・・・からのトイレ呼び出しがあることを報知するにあたり、前述の呼出情報が表示、記憶、通報され、これらの報知を確認した巡回看護師が通話を成立させるとともに、巡回看護師が在室看護師を呼び出して通話を成立させるためのPHS(Personal Handyphone System)等の携帯端末51a、51b、・・・と、携帯端末51a、51b、・・・をそれぞれ無線制御するための基地局52と、基地局ラインL41を介して接続された基地局52を制御(回線制御)するためのデジタル方式の交換機53と、第1、第2の各廊下灯ラインL40a、L40b、・・・を介して廊下灯41a、41b、・・・、42a、42b、・・・、・・・、第1の親機ラインL42aを介してナースコール親機50a、第2の親機ラインL42bを介してナースコール親機50b、第3の親機ラインL42cを介してナースコール親機50c、第4の親機ラインL42dを介して集中ナースコール親機50d、交換機ラインL43を介して交換機53をそれぞれ接続する中継器として施設内に設置、例えば施設内の共用部や何れかのナースステーション内に設置されており、これら接続された機器をそれぞれ制御するためのナースコール制御機54とから構成されている。
なお、図1のシステム説明図において、ベッド子機11a〜14a、11b〜14b、・・・、21a〜24a、21b〜24b、・・・、・・・には、「1」〜「4」、「1」〜「4」、・・・、「1」〜「4」、「1」〜「4」、・・・、・・・のようなベッド番号がそれぞれ割り当てられている。また、廊下灯41a、41b、・・・、42a、42b、・・・、・・・には、「11」、「12」、・・・、「21」、「22」、・・・、・・・のような廊下灯番号がそれぞれ割り当てられている。
図1のシステム説明図において、複数のナースコール親機50a、50b、50cのうちナースコール親機50aには親機番号「1」が割り当てられており、前述の呼出情報や後述する各種操作情報を表示するためのLCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electroluminescence)等や前述の呼出種別毎異なるパターンで点滅/点灯される患者毎に割り当てられた複数のLED(Light Emitting Diode)等の表示部500aと、ベッド子機11a〜14a、11b〜14b、・・・、21a〜24a、21b〜24b、・・・、・・・からの呼び出しを受け付けるか否かの呼出受付情報を設定し、表示部500aの表示位置を設定・変更するとともに、当該複数のナースコール親機毎または後述するユニット毎にチーム・担当設定等の各種設定情報、例えば、患者を担当する看護者(在室看護師、巡回看護師)のチーム・担当設定等の各種設定情報を設定するための操作が行われるタッチパネル上の設定・変更ボタン(図示せず)や患者毎に割り当てられた複数の選局ボタン等の設定部501aと、設定部501aにて設定された呼出受付情報で割り当てられている当該ベッド子機に対して一斉放送するための操作が行われるタッチパネル上の一斉放送ボタン(図示せず)等の第1の一斉放送起動部502aと、自ナースコール親機に接続されている全てのベッド子機、ここでは、ベッド子機11a〜14a、11b〜14b、・・・、21a〜24a、21b〜24b、・・・、・・・に対してそれぞれ一斉放送するための操作が行われるタッチパネル上の全局一斉放送ボタン(図示せず)等の第2の一斉放送起動部503aと、当該複数のナースコール親機のうち何れか2台以上のナースコール親機の設定を統合し単一化されたユニットとするためのユニット設定情報を設定する操作が行われるタッチパネル上のユニット設定ボタン(図示せず)等の親機ユニット設定部504aと、親機ユニット設定部504aにて設定された同一ユニット内における当該ナースコール親機への呼出情報を予め設定したナースコール親機に転送するための操作が行われるタッチパネル上の呼出転送ボタン(図示せず)等の呼出転送部505aと、ベッド子機11a〜14a、11b〜14b、・・・、21a〜24a、21b〜24b、・・・、・・・からの呼び出しがあることを呼出種別毎異なるパターンで通報(放音)するとともに、トイレ子機31a、31b、・・・、32a、32b、・・・、・・・からのトイレ呼び出しがあること、または携帯端末51a、51b、・・・からの呼び出しがあることを通報(放音)し、これらの報知を確認した在室看護師が呼出元の患者または病室先看護師、或いは巡回看護師との間で通話を成立させるための音声を送受信するスピーカ、ハンドセット等の呼出通話部506aとを備えている。
また、複数のナースコール親機50a、50b、50cのうちナースコール親機50b、50cは同様な構成で親機番号「2」、「3」がそれぞれ割り当てられており、前述の呼出情報や後述する各種操作情報を表示するためのLCD、有機EL等の表示部500b、500cと、ベッド子機11a〜14a、11b〜14b、・・・、21a〜24a、21b〜24b、・・・、・・・からの呼び出しを受け付けるか否かの呼出受付情報を設定し、表示部500b、500cの表示位置を設定・変更するとともに、当該複数のナースコール親機毎または後述するユニット毎にチーム・担当設定等の各種設定情報、例えば、患者を担当する看護者(在室看護師、巡回看護師)のチーム・担当設定等の各種設定情報を設定するための操作が行われるタッチパネル上の設定・変更ボタン(図示せず)やキーボード、マウス等の設定部501b、501cと、設定部501b、501cにて設定された呼出受付情報で割り当てられている当該ベッド子機に対して一斉放送するための操作が行われるタッチパネル上の一斉放送ボタン(図示せず)やキーボード、マウス等の第1の一斉放送起動部502b、502cと、自ナースコール親機に接続されている全てのベッド子機、ここでは、ベッド子機11a〜14a、11b〜14b、・・・、21a〜24a、21b〜24b、・・・、・・・に対してそれぞれ一斉放送するための操作が行われるタッチパネル上の全局一斉放送ボタン(図示せず)やキーボード、マウス等の第2の一斉放送起動部503b、503cと、当該複数のナースコール親機のうち何れか2台以上のナースコール親機の設定を統合し単一化されたユニットとするためのユニット設定情報を設定する操作が行われるタッチパネル上のユニット設定ボタン(図示せず)やキーボード、マウス等の親機ユニット設定部504b、504cと、親機ユニット設定部504b、504cにて設定された同一ユニット内における当該ナースコール親機への呼出情報を予め設定したナースコール親機に転送するための操作が行われるタッチパネル上の呼出転送ボタン(図示せず)やキーボード、マウス等の呼出転送部505b、505cと、ベッド子機11a〜14a、11b〜14b、・・・、21a〜24a、21b〜24b、・・・、・・・からの呼び出しがあることを呼出種別毎異なるパターンで通報(放音)するとともに、トイレ子機31a、31b、・・・、32a、32b、・・・、・・・からのトイレ呼び出しがあること、または携帯端末51a、51b、・・・からの呼び出しがあることを通報(放音)し、これらの報知を確認した在室看護師が呼出元の患者または病室先看護師、或いは巡回看護師との間で通話を成立させるための音声を送受信するスピーカ、ハンドセット等の呼出通話部506b、506cとを備えている。
また、集中ナースコール親機50dには親機番号「8」が割り当てられており、前述の呼出情報や後述する各種操作情報を表示するためのLCD、有機EL等の表示部500dと、ベッド子機11a〜14a、11b〜14b、・・・、21a〜24a、21b〜24b、・・・、・・・からの呼び出しがあることを呼出種別毎異なるパターンで通報(放音)するとともに、トイレ子機31a、31b、・・・、32a、32b、・・・、・・・からのトイレ呼び出しがあること、または携帯端末51a、51b、・・・からの呼び出しがあることを通報(放音)し、これらの報知を確認した在室看護師が呼出元の患者または病室先看護師、或いは巡回看護師との間で通話を成立させるための音声を送受信するスピーカ、ハンドセット等の呼出通話部501dとを備えている。
また、携帯端末51a、51b、・・・はそれぞれ同様な構成であり、前述の呼出情報や後述する各種操作情報を表示するためのLCD、有機EL等の表示部510a、510b、・・・と、巡回看護師が複数のナースコール親機50a、50b、50cの親機ユニット設定部504a、504b、504cにてそれぞれ設定された同一ユニット内におけるナースコール親機を呼び出すための呼出操作や前述の被看護者または病室内看護者からの呼び出しに応答するための応答操作が行われるテンキー、呼出ボタン、応答ボタン等の操作部511a、511b、・・・と、ベッド子機11a〜14a、11b〜14b、・・・、21a〜24a、21b〜24b、・・・、・・・からの呼び出しがあることを呼出種別毎異なるパターンで通報(放音)するとともに、トイレ子機31a、31b、・・・、32a、32b、・・・、・・・からのトイレ呼び出しがあることを通報(放音)し、これらの報知を確認した巡回看護師が呼出元の患者または病室先看護師、或いは呼出先の在室看護師との間で通話を成立させるための音声を送受信するスピーカ、マイク等の呼出通話部512a、512b、・・・とを備えている。
さらに、ナースコール制御機54は、複数のナースコール親機50a、50b、50cの設定部501a、501b、501cにて設定された前述の呼出受付情報やチーム・担当設定等の各種設定情報、当該ナースコール親機の親機ユニット設定部504a、504b、504cにて設定された前述のユニット設定情報を記憶するための書き換え可能なRAM(Random Access Memory)や、前述の呼出受付情報、各種設定情報およびユニット設置情報が予め記憶されたROM等の記憶部540が備えられており、この記憶部540には、前述の呼出受付情報、各種設定情報およびユニット設定情報の他、通常、廊下灯41a、41b、・・・、42a、42b、・・・、・・・の廊下灯番号「11」、「12」、・・・、「21」、「22」、・・・、・・・にそれぞれ割り当てられた病室の部屋番号(後述する)が予め記憶されている。
このように構成された本発明の実施例によるナースコールシステムにおいて、以下、具体的な動作について説明する。
図1のシステム説明図において、複数のナースコール親機50a、50b、50cがそれぞれ設置されたナースステーション内の在室看護師、先ず、ナースコール親機50aが設置された1階ナースステーション内の在室看護師は、(複数の)ベッド子機11a〜14a、11b〜14b、・・・、21a〜24a、21b〜24b、・・・、・・・のうち自ナースコール親機にて呼び出しを受け付ける当該ベッド子機を設定するにあたり、ここでは、101号室、102号室、・・・のように1階全ての病室内に設置された4台ずつのベッド子機11a〜14a、11b〜14b、・・・のみ呼び出しを受け付ける設定を行うにあたっては、設定部501aを構成するエスカッションの集合による複数の選局ボタンのうち該当する選局ボタンを操作してベッド子機11a〜14a、11b〜14b、・・・をそれぞれ選択・決定する。ここで、設定部501aの操作情報である呼出受付情報は、表示部500aに表示されるばかりでなく、適宜、信号処理された後、第1の親機ラインL42aを介してナースコール制御機54へと伝送され、図2の説明図に示す親機呼出受付テーブルのように、ナースコール親機50aの親機番号「1」に割り当てられて記憶部540に記憶される。
なお、ナースコール親機50aが設置された1階ナースステーション内の在室看護師により行われた前述の呼び出しを受け付ける当該ベッド子機の設定は、101号室、102号室、・・・のように1階全ての病室内に設置された4台ずつのベッド子機11a〜14a、11b〜14b、・・・のみの設定だけでなく、適宜、設定部501aを操作することにより、その設定の内容を変更することができる。
また、ナースコール親機50bが設置された1階ナースステーション内の在室看護師についても前述のナースコール親機50aが設置された1階ナースステーション内の在室看護師と同様、(複数の)ベッド子機11a〜14a、11b〜14b、・・・、21a〜24a、21b〜24b、・・・、・・・のうち自ナースコール親機にて呼び出しを受け付ける当該ベッド子機を設定するにあたり、ここでは、102号室内に設置された4台のベッド子機11b〜14bのみ呼び出しを受け付ける設定を行うにあたっては、設定部501bを構成するタッチパネル上の設定・変更ボタン(図示せず)やキーボード、マウス等を操作してベッド子機11b〜14bの各ベッド番号「1」〜「4」やベッド子機11b〜14bがベッド子機ラインL11b〜L14bを介して接続される廊下灯41bの廊下灯番号「12」を入力した後、表示部500bに表示される4つのベッドの絵やイラスト等(図示せず)をそれぞれ選択・決定する。ここで、設定部501bの操作情報である呼出受付情報は、前述の4つのベッドの絵やイラスト等(図示せず)とともに表示部500bに表示されるばかりでなく、適宜、信号処理された後、第2の親機ラインL42bを介してナースコール制御機54へと伝送され、図2の説明図に示す親機呼出受付テーブルのように、ナースコール親機50bの親機番号「2」に割り当てられて記憶部540に記憶される。
なお、ナースコール親機50bが設置された1階ナースステーション内の在室看護師により行われた前述の呼び出しを受け付ける当該ベッド子機の設定は、102号室内に設置された4台のベッド子機11b〜14bのみの設定だけでなく、適宜、設定部501bを操作することにより、その設定の内容を変更することができる。
さらに、ナースコール親機50cが設置された2階ナースステーション内の在室看護師についても前述のナースコール親機50a、50bがそれぞれ設置された1階で異なる場所のナースステーション内の各在室看護師と同様、(複数の)ベッド子機11a〜14a、11b〜14b、・・・、21a〜24a、21b〜24b、・・・、・・・のうち自ナースコール親機にて呼び出しを受け付ける当該ベッド子機を設定するにあたり、ここでは、202号室内に設置された4台のベッド子機21b〜24bのみ呼び出しを受け付ける設定を行うにあたっては、設定部501cを構成するタッチパネル上の設定・変更ボタン(図示せず)やキーボード、マウス等を操作してベッド子機21b〜24bの各ベッド番号「1」〜「4」やベッド子機21b〜24bがベッド子機ラインL21b〜L24bを介して接続される廊下灯42bの廊下灯番号「22」を入力した後、表示部500cに表示される4つのベッドの絵やイラスト(図示せず)をそれぞれ選択・決定する。ここで、設定部501cの操作情報である呼出受付情報は、前述の4つのベッドの絵やイラスト等(図示せず)とともに表示部500cに表示されるばかりでなく、適宜、信号処理された後、第3の親機ラインL42cを介してナースコール制御機54へと伝送され、図2の説明図に示す親機呼出受付テーブルのように、ナースコール親機50cの親機番号「3」に割り当てられて記憶部540に記憶される。
なお、ナースコール親機50cが設置された2階ナースステーション内の在室看護師により行われた前述の呼び出しを受け付ける当該ベッド子機の設定は、202号室内に設置された4台のベッド子機21b〜24bのみの設定だけでなく、適宜、設定部501cを操作することにより、その設定の内容を変更することができる。
次に、前述のような呼出受付情報の設定が行われたナースコールシステムにおいて、複数のナースコール親機50a、50b、50cがそれぞれ設置されたナースステーション内の在室看護師のうち、ここでは、ナースコール親機50bが設置された1階ナースステーション内の在室看護師が第1の一斉放送起動部502bを構成するタッチパネル上の一斉放送ボタン(図示せず)をタッチ操作する、または当該一斉放送ボタンをキーボード、マウス等を使用して選択すると、自ナースコール親機の親機番号「2」を付加した一斉放送起動情報が生成される。この一斉放送起動情報は、適宜、信号処理された後、第2の親機ラインL42bを介してナースコール制御機54へと伝送される。
ナースコール制御機54は、記憶部540に予め記憶されている図2の説明図に示す親機呼出受付テーブルを参照して、ナースコール親機50bからの一斉放送起動情報に付加されている親機番号「2」と複数のナースコール親機50a、50b、50c毎の呼出受付情報に割り当てられた親機番号とを照合し、当該親機番号が一致したナースコール親機50bにて呼び出しを受け付ける102号室内に設置された4台のベッド子機11b〜14bの各ベッド番号「1」〜「4」と廊下灯41bの廊下灯番号「12」とをそれぞれ検出する。
また、ナースコール制御機54は、前述の検出された各ベッド番号「1」〜「4」および廊下灯番号「12」と一斉放送を可能にするための制御コマンドとを付加させた一斉放送制御情報を生成する。この一斉放送制御情報は、適宜、信号処理された後、第1の廊下ラインL40aを介して1階全ての廊下灯41a、41b、・・・、第2の廊下ラインL40bを介して2階全ての廊下灯42a、42b、・・・、・・・のように全ての廊下灯41a、41b、・・・、42a、42b、・・・、・・・へとそれぞれ伝送される。
全ての廊下灯41a、41b、・・・、42a、42b、・・・、・・・は、それぞれナースコール制御機54からの一斉放送制御情報に付加されている廊下灯番号「12」と自廊下灯の廊下灯番号とを照合し、一致した場合にのみ各ベッド番号「1」〜「4」に該当した自病室内のベッド子機が有する呼出通話機能を能動にする。ここでは、全ての廊下灯41a、41b、・・・、42a、42b、・・・、・・・のうち廊下灯41bのみ当該廊下灯番号が一致し、この廊下灯41bにベッド子機ラインL11b〜L14bを介してそれぞれ接続された102号室内のベッド子機11b〜14bのみ当該ベッド番号が一致することから、ベッド子機11b〜14bが有する呼出通話機能がそれぞれ能動となり、ナースコール親機50bが設置された1階ナースステーション内の在室看護師が呼出通話部506bを構成するハンドセットにて入力した音声をベッド子機11b〜14bが有する呼出通話機能、例えばスピーカ(図示せず)から出力させるように、ナースコール親機50bが設置された1階ナースステーション内の在室看護師は、呼び出しを受け付ける患者にのみ一斉放送の内容を的確に通知することができる。
次に、前述のような呼出受付情報(親機呼出受け付け)の設定が行われたナースコールシステムにおいて、複数のナースコール親機50a、50b、50cがそれぞれ設置されたナースステーション内の在室看護師のうち、ここでは、ナースコール親機50bが設置された1階ナースステーション内の在室看護師が第2の一斉放送起動部503bを構成するタッチパネル上の全局一斉放送ボタン(図示せず)をタッチ操作する、または当該全局一斉放送ボタンをキーボード、マウス等を使用して選択すると、自ナースコール親機の親機番号「2」を付加した全局一斉放送起動情報が生成される。この全局一斉放送起動情報は、適宜、信号処理された後、前述の一斉放送起動情報と同様な経路を介してナースコール制御機54へと伝送される。
ナースコール制御機54は、記憶部540に予め記憶されている図2の説明図に示す親機呼出受付テーブルを参照して、ナースコール親機50bからの全局一斉放送起動情報をもとに、ナースコール親機50bに接続されている全てのベッド子機ベッド子機11a〜14a、11b〜14b、・・・、21a〜24a、21b〜24b、・・・、・・・の各ベッド番号「1」〜「4」、「1」〜「4」、・・・、「1」〜「4」、「1」〜「4」、・・・、・・・と全ての廊下灯41a、41b、・・・、42a、42b、・・・、・・・の各廊下灯番号「11」、「12」、・・・、「21」、「22」、・・・、・・・とをそれぞれ検出する。
また、ナースコール制御機54は、前述の検出された各ベッド番号「1」〜「4」、「1」〜「4」、・・・、「1」〜「4」、「1」〜「4」、・・・、・・・および各廊下灯番号「11」、「12」、・・・、「21」、「22」、・・・、・・・と一斉放送を可能にするための制御コマンドとを付加させた全局一斉放送制御情報を生成する。この全局一斉放送制御情報は、適宜、信号処理された後、前述の一斉放送制御情報と同様な経路を介して全ての廊下灯41a、41b、・・・、42a、42b、・・・、・・・へとそれぞれ伝送される。
全ての廊下灯41a、41b、・・・、42a、42b、・・・、・・・は、それぞれナースコール制御機54からの全局一斉放送制御情報に付加されている各廊下灯番号「11」、「12」、・・・、「21」、「22」、・・・、・・・と自廊下灯の廊下灯番号とを照合し、一致した場合にのみ各ベッド番号「1」〜「4」、「1」〜「4」、・・・、「1」〜「4」、「1」〜「4」、・・・、・・・に該当した自病室内のベッド子機が有する呼出通話機能を能動にする。ここでは、全ての廊下灯41a、41b、・・・、42a、42b、・・・、・・・にて当該廊下灯番号が一致し、これら全ての廊下灯41a、41b、・・・、42a、42b、・・・、・・・にベッド子機ラインL11a〜L14a、L11b〜L14b、・・・、L21a〜L24a、L21b〜L24b、・・・、・・・をそれぞれ介して接続された全てのベッド子機11a〜14a、11b〜14b、・・・、21a〜24a、21b〜24b、・・・にて当該ベッド番号が一致することから、ベッド子機11a〜14a、11b〜14b、21a〜24a、21b〜24b、・・・・・・が有する呼出通話機能がそれぞれ能動となり、ナースコール親機50bが設置された1階ナースステーション内の在室看護師が呼出通話部506bを構成するハンドセットにて入力した音声を全てのベッド子機11a〜14a、11b〜14b、・・・、21a〜24a、21b〜24b、・・・が有する呼出通話機能、例えばスピーカ(図示せず)から出力させるように、ナースコール親機50bが設置された1階ナースステーション内の在室看護師は、呼び出しを受け付ける患者のみならず全ての患者に対して一斉放送の内容を的確に通知することができ、特に、避難誘導時のような緊急を要する場合に適切な指示が可能となる。
なお、前述のような一斉放送(一斉放送、全局一斉放送)の動作は、ナースコール親機50bが設置された1階ナースステーション内の在室看護師のみならず、ナースコール親機50aが設置された1階ナースステーション内の在室看護師、またはナースコール親機50cが設置された2階ナースステーション内の在室看護師についても同様に行うことができる。
次に、前述のような呼出受付情報(親機呼出受け付け)の設定が行われたナースコールシステムにおいて、呼出受付情報(親機呼出受け付け)の設定が行われていない当該ベッド子機がベッドに設置されている患者、ここでは、201号室内でベッド子機21aがベッドに設置されている患者が通常呼び出しのために自ベッド子機の通常呼出機能(詳述せず)を能動にすると、このベッド子機21aにベッド子機ラインL21aを介して接続されている廊下灯42aでは、通常呼び出しを示す呼出種別データ、ベッド子機21aのベッド番号「1」および自廊下灯の廊下灯番号「21」を付加させた呼出情報を生成する。この呼出情報は、適宜、信号処理された後、第2の廊下灯ラインL40bを介してナースコール制御機54と自廊下灯を除く同一階(2階)の他の廊下灯42b、・・・とへそれぞれ伝送される。
なお、(廊下灯42aを除く)2階の他の廊下灯42b、・・・では、廊下灯42aからの呼出情報がナースコール制御機54からの出力でないことにより、当該呼出情報を無効であると判断して何ら動作を行わない。
ナースコール制御機54は、記憶部540に予め記憶されている図2の説明図に示す親機呼出受付テーブルを参照して、廊下灯42aからの呼出情報のうち呼出種別データ、ベッド番号「1」と廊下灯番号「21」に割り当てられている病室の部屋番号「201」をもとに、201号室内でベッド子機21aがベッドに設置されている患者からの通常呼び出しがあることを検出し、このベッド子機21aからの呼び出しを受け付けるか否かの呼出受付情報を読み出す。
ここでは、複数のナースコール親機50a、50b、50cのうちベッド子機21aからの呼び出しを受け付ける当該ナースコール親機がなく設定漏れであるとナースコール制御機54にて判断され、201号室内でベッド子機21aがベッドに設置されている患者からの通常呼び出しを全てのナースコール親機50a、50b、50cおよび集中ナースコール親機50dと全ての携帯端末51a、51b、・・・のうち呼出元の患者を受け持つ巡回看護師、ここでは、携帯端末51aを携行しながら施設内を巡回中の巡回看護師とに報知(表示、記憶、通報)させるため、当該ナースコール制御機は、前述の呼出種別データ、ベッド番号「1」および病室の部屋番号「201」を付加させた親機呼出報知情報と、前述の呼出種別データ、ベッド番号「1」、病室の部屋番号「201」および記憶部540から読み出した携帯端末51aを指定するための端末番号を付加させた端末呼出報知情報とをそれぞれ生成する。これら親機呼出報知情報および端末呼出報知情報のうち、親機呼出報知情報は、適宜、信号処理された後、第1〜第3の各親機ラインL42a、L42b、L42cを介して全てのナースコール親機50a、50b、50cと第4の親機ラインL42dを介して集中ナースコール親機50dとへそれぞれ伝送される。一方、端末呼出報知情報は、適宜、信号処理された後、交換機ラインL43、交換機53、基地局ラインL41、基地局52へと伝送され、無線信号で全ての携帯端末51a、51b、・・・へとそれぞれ伝送される。
複数のナースコール親機50a、50b、50cおよび集中ナースコール親機50dのうちナースコール親機50aは、ナースコール制御機54からの親機呼出報知情報に付加されている呼出種別データ、ベッド番号「1」および病室の部屋番号「201」をもとに、201号室内でベッド子機21aがベッドに設置されている患者からの通常呼び出しがあることを検出し、その旨を報知(表示、記憶、通報)するにあたり、具体的な呼出情報(病室の部屋番号、ベッド番号、通常呼び出しがある旨等)を文字や絵データで表示部500aを構成するLCD、有機EL等に表示させる、および/または表示部500aを構成する複数のLEDのうち呼出元の患者に該当したLEDを通常呼び出しを示すパターンで点滅/点灯させるとともに、通常呼び出しがある旨の呼出音や音声メッセージ等を呼出通話部506aを構成するスピーカから出力させてナースコール親機50aが設置された1階ナースステーション内の在室看護師に対して報知(呼出報知)するばかりでなく、201号室内でベッド子機21aがベッドに設置されている患者からの通常呼び出しがある旨の呼出情報を記憶することにより、呼出受付情報の設定に誤りがあった場合でも的確な報知が可能となる。
また、複数のナースコール親機50a、50b、50cおよび集中ナースコール親機50dのうちナースコール親機50b、50cは、それぞれナースコール制御機54からの親機呼出報知情報に付加されている呼出種別データ、ベッド番号「1」および病室の部屋番号「201」をもとに、201号室内でベッド子機21aがベッドに設置されている患者からの通常呼び出しがあることを検出し、その旨を報知(表示、記憶、通報)するにあたり、具体的な呼出情報(病室の部屋番号、ベッド番号、通常呼び出しがある旨等)を文字や絵データで表示部500b、500cを構成するLCD、有機EL等に表示させるとともに、通常呼び出しがある旨の呼出音や音声メッセージ等を呼出通話部506b、506cを構成するスピーカから出力させてナースコール親機50bが設置された1階ナースステーション内の在室看護師およびナースコール親機50cが設置された2階ナースステーション内の在室看護師に対してそれぞれ報知(呼出報知)するばかりでなく、201号室内でベッド子機21aがベッドに設置されている患者からの通常呼び出しがある旨の呼出情報をそれぞれ記憶することにより、前述のナースコール親機50aと同様、呼出受付情報の設定に誤りがあった場合でも的確な報知が可能となる。
また、複数のナースコール親機50a、50b、50cおよび集中ナースコール親機50dのうち集中ナースコール親機50dは、ナースコール制御機54からの親機呼出報知情報に付加されている呼出種別データ、ベッド番号「1」および病室の部屋番号「201」をもとに、201号室内でベッド子機21aがベッドに設置されている患者からの通常呼び出しがあることを検出し、その旨を報知(表示、記憶、通報)するにあたり、具体的な呼出情報(病室の部屋番号、ベッド番号、通常呼び出しがある旨等)を文字や絵データで表示部500dを構成するLCD、有機EL等に表示させるとともに、通常呼び出しがある旨の呼出音や音声メッセージ等を呼出通話部501dを構成するスピーカから出力させて看護部長室内の在室看護師に対して報知(呼出報知)するばかりでなく、201号室内でベッド子機21aがベッドに設置されている患者からの通常呼び出しがある旨の呼出情報を記憶する。
なお、集中ナースコール親機50dは、複数のナースコール親機50a、50b、50cの設定部501a、501b、501cにて設定された呼出受付情報で割り当てられている当該ベッド子機、ここでは、前述のベッド子機21aに拘わらず、全てのベッド子機11a〜14a、11b〜14b、・・・、21a〜24a、21b〜24b、・・・、・・・からの呼び出しを受け付けるようにナースコール制御機54によって制御されており、この集中ナースコール親機50dが設置された看護部長室内に在室中の看護者は、呼び出しの具体的な内容を把握できるばかりでなく、施設内全体の呼出履歴を一括で記録することができる。
さらに、携帯端末51a、51b、・・・は、それぞれナースコール制御機54からの端末呼出報知情報に付加されている端末番号と自端末の端末番号とを照合し、一致した場合にのみ呼出種別データ、ベッド番号「1」および病室の部屋番号「201」をもとに所定の呼出報知を行う。ここでは、携帯端末51aのみ当該端末番号が一致して201号室内でベッド子機21aがベッドに設置されている患者からの通常呼び出しがあることを検出し、その旨を報知(表示、記憶、通報)するにあたり、具体的な呼出情報(病室の部屋番号、ベッド番号、通常呼び出しがある旨等)を文字や絵データで表示部510aを構成するLCD、有機EL等に表示させるとともに、通常呼び出しがある旨の呼出音や音声メッセージ等を呼出通話部511aを構成するスピーカから出力させて呼出元の患者を受け持つ担当の巡回看護師に対して報知(呼出報知)するばかりでなく、201号室内でベッド子機21aがベッドに設置されている患者からの通常呼び出しがある旨の呼出情報を記憶する。
なお、201号室内でベッド子機21aがベッドに設置されている患者からの通常呼び出しがあることを前述の報知(呼出報知)をもとに確認したそれぞれの在室看護師および携帯端末51aを携行しながら施設内を巡回中の巡回看護師のうち、最先に応答した看護師が呼出元の患者との間で通話を成立させるための動作は、先行技術等で開示されていることから説明は省略する。
次に、前述のような呼出情報(病室の部屋番号、ベッド番号、通常呼び出しがある旨等)が文字や絵データで表示部500a、500b、500cを構成するLCD、有機EL等に表示される複数のナースコール親機50a、50b、50cがそれぞれ設置された1階で異なる場所のナースステーション内の在室看護師および2階のナースステーション内の在室看護師は、設定部501a、501b、501cを操作して表示部500a、500b、500cの表示位置を設定・変更する、例えば呼出元の患者を担当する受け持ちの看護師毎のように表示位置を設定・変更することができレイアウトの自由度が増大する。
次に、複数のナースコール親機50a、50b、50cがそれぞれ設置されたナースステーション内の在室看護師は、何れか2台以上の当該ナースコール親機の設定を統合して単一化されたユニットとするにあたり、ここでは、ナースコール親機50aが設置された1階ナースステーション内の在室看護師が自ナースコール親機50aおよび1階で異なる場所のナースステーション内に設置されたナースコール親機50bの2台の当該ナースコール親機の設定を統合して単一化されたユニットとする、例えば、ユニット番号が「1」のユニットとして設定するにあたっては、親機ユニット設定部504aを構成するタッチパネル上のユニット設定ボタン(図示せず)をタッチ操作して自ナースコール親機50aおよびナースコール親機50bをそれぞれ選択・決定する。ここで、親機ユニット設定部504aの操作情報であるユニット設定情報は、表示部500aを構成するLCD、有機EL等に表示されるばかりでなく、適宜、信号処理された後、第1の親機ラインL42aを介してナースコール制御機54へと伝送され、図2の説明図に示すユニット設定・呼出転送テーブルのように、ナースコール親機50a、50bの各親機番号「1」、「2」に割り当てられて記憶部540に記憶される。
また、図2の説明図に示すユニット設定・呼出転送テーブルをナースコール制御機54の記憶部540に記憶させるにあたり、この記憶部540には、ユニット番号が「1」のユニットとして設定されたナースコール親機50a、50bへとそれぞれ呼び出しを受け付ける当該ベッド子機のベッド番号が、ユニット番号「1」に割り当てられてユニット呼出受付テーブルに示すように記憶される。ここでは、101号室、102号室、・・・のように1階全ての病室内に設置された4台ずつのベッド子機11a〜14a、11b〜14b、・・・のベッド番号「1」〜「4」、「1」〜「4」がユニット番号「1」に割り当てられて記憶される。
なお、前述のような複数のナースコール親機50a、50b、50cのうち何れか2台以上の当該ナースコール親機として、ナースコール親機50a、50bの設定を統合して単一化されたユニット番号が「1」のユニットとして設定するための操作は、ナースコール親機50aが設置された1階ナースステーション内の在室看護師のみならず、ナースコール親機50bが設置された2階ナースステーション内の在室看護師が親機ユニット設定部504bを構成するタッチパネル上のユニット設定ボタン(図示せず)、キーボード、マウス等を使用して選択・決定する場合にも同様な設定を行うことができ、同一ユニット内の何れかのナースコール親機にて行われる設定のみでその他のナースコール親機での設定が不要となることから、それぞれのナースコール親機にて行われる設定内容にずれが生じるような誤りもなくなる。
次に、前述のような複数のナースコール親機50a、50b、50cのうち何れか2台以上の当該ナースコール親機、すなわち、ナースコール親機50a、50bの設定を統合して単一化されたユニット番号が「1」のユニットとするための設定が行われているナースコールシステムにおいて、ナースコール親機50aが設置された1階ナースステーション内の在室看護師が、ユニット番号が「1」である同一ユニット内のナースコール親機50a、50bへのそれぞれの呼び出しを別途のナースコール親機、ここでは、2階ナースステーション内に設置されたナースコール親機50cに転送させるにあたっては、呼出転送部505aを構成するタッチパネル上の呼出転送ボタン(図示せず)を操作してナースコール親機50cを選択・決定する。ここで、呼出転送部505aの操作情報である呼出転送情報は、表示部500aを構成するLCD、有機EL等に表示、例えば「転送中」のように文字や絵データで表示されるばかりでなく、適宜、信号処理された後、第1の親機ラインL42aを介してナースコール制御機54へと伝送され、図2の説明図に示すユニット設定・呼出転送テーブルのように、ユニット番号が「1」の同一ユニットとして設定されているナースコール親機50a、50bの各親機番号「1」、「2」に割り当てられて、転送先であるナースコール親機50cの親機番号「3」が記憶部540に記憶される。
また、ナースコール制御機54は、図2の説明図に示すユニット設定・呼出転送テーブルのように記憶部540に記憶させた呼出転送情報として、ナースコール親機50cが転送先に設定された旨の呼出転送先設定情報を生成する。この呼出転送先設定情報は、適宜、信号処理された後、第3の親機ラインL42cを介してナースコール親機50cへと伝送される。
さらに、ナースコール親機50cは、ナースコール制御機54からの呼出転送先設定情報をもとに自親機が転送先であることを検出し、その旨を表示部500cを構成するLCD、有機EL等に表示、例えば「被転送中」のように表示させる。
なお、前述のような呼出転送の設定が行われたとき、ナースコール親機50aとともにユニット番号が「1」で同一ユニットの当該ナースコール親機として設定されているナースコール親機50bが設置された1階ナースステーション内の在室看護師が呼出転送部505bを構成するタッチパネル上の呼出転送ボタン(図示せず)を操作する、または当該呼出転送ボタンをキーボード、マウス等を使用して選択すると、表示部500bを構成するLCD、有機EL等には、「転送中」のような文字や絵データが表示される。
次に、前述のような呼出受付情報(親機呼出受け付け)の設定、複数のナースコール親機50a、50b、50cのうち何れか2台以上の当該ナースコール親機、すなわち、ナースコール親機50a、50bの設定を統合して単一化されたユニット番号が「1」のユニットとするための設定(ユニット設定、ユニット呼出受け付け)、および呼出転送の設定が行われているナースコールシステムにおいて、ここでは、101号室内でベッド子機11aがベッドに設置されている患者が通常呼び出しのために自ベッド子機の通常呼出機能(詳述せず)を能動にすると、このベッド子機11aにベッド子機ラインL11aを介して接続されている廊下灯41aでは、通常呼び出しを示す呼出種別データ、ベッド子機11aのベッド番号「1」および自廊下灯41aの廊下灯番号「11」を付加させた呼出情報を生成する。この呼出情報は、適宜、信号処理された後、第1の廊下灯ラインL40aを介してナースコール制御機54と自廊下灯を除く同一階(1階)の他の廊下灯41b、・・・とへそれぞれ伝送される。
なお、(廊下灯41aを除く)1階の他の廊下灯41b、・・・では、廊下灯41aからの呼出情報がナースコール制御機54からの出力でないことにより、当該呼出情報を無効であると判断して何ら動作を行わない。
ナースコール制御機54は、記憶部540に予め記憶されている図2の説明図に示す親機呼出受付テーブル、ユニット呼出受付テーブルおよびユニット設定・呼出転送テーブルを参照して、廊下灯41aからの呼出情報のうち呼出種別データ、ベッド番号「1」と廊下灯番号「11」に割り当てられている病室の部屋番号「101」をもとに、101号室内でベッド子機11aがベッドに設置されている患者からの通常呼び出しがあることを検出し、このベッド子機11aからの呼び出しを受け付けるか否かの呼出受付情報を読み出すとともに、読み出された呼出受付情報に該当するナースコール親機にて呼出転送の設定が行われていた場合には、転送先である当該ナースコール親機の親機番号を検出する。ここでは、ベッド子機11aからの呼び出しを受け付ける当該ナースコール親機がナースコール親機50aであり、このナースコール親機50aとともにユニット番号が「1」で同一ユニットとして設定されているナースコール親機50bの転送先として、ナースコール親機50cの親機番号「3」が検出される。
また、ナースコール制御機54は、101号室内でベッド子機11aがベッドに設置されている患者からの通常呼び出しを前述の検出された親機番号「3」に該当するナースコール親機50cおよび集中ナースコール親機50dと全ての携帯端末51a、51b、・・・のうち呼出元の患者を受け持つ巡回看護師、ここでは、携帯端末51aを携行しながら施設内を巡回中の巡回看護師とに報知(表示、記憶、通報)させるため、前述の呼出種別データ、ベッド番号「1」および病室の部屋番号「101」を付加させた親機呼出報知情報と、前述の呼出種別データ、ベッド番号「1」、病室の部屋番号「101」および記憶部540から読み出した携帯端末51aを指定するための端末番号を付加させた端末呼出報知情報とをそれぞれ生成する。これら親機呼出報知情報および端末呼出報知情報のうち、親機呼出報知情報は、適宜、信号処理された後、第1、第2の各親機ラインL42a、L42bを介してユニット番号が「1」である同一ユニット内のナースコール親機50a、50bへは伝送されずに、第3の親機ラインL42cを介してナースコール親機50cと第4の親機ラインL42dを介して集中ナースコール親機50dとへそれぞれ伝送される。一方、端末呼出報知情報は、適宜、信号処理された後、交換機ラインL43、交換機53、基地局ラインL41、基地局52へと伝送され、無線信号で全ての携帯端末51a、51b、・・・へとそれぞれ伝送される。
ナースコール親機50cおよび集中ナースコール親機50dのうちナースコール親機50cは、ナースコール制御機54からの親機呼出報知情報に付加されている呼出種別データ、ベッド番号「1」および病室の部屋番号「101」をもとに、101号室内でベッド子機11aがベッドに設置されている患者からの通常呼び出しがあることを検出し、その旨を呼出報知(表示、記憶、通報)するにあたり、具体的な呼出情報(病室の部屋番号、ベッド番号、通常呼び出しがある旨等)を文字や絵データで表示部500cを構成するLCD、有機EL等に表示させるとともに、通常呼び出しがある旨の呼出音や音声メッセージ等を呼出通話部506cを構成するスピーカから出力させてナースコール親機50cが設置された2階ナースステーション内の在室看護師に対して報知(呼出報知)を行うばかりでなく、101号室内でベッド子機11aがベッドに設置されている患者からの通常呼び出しがある旨の呼出情報を記憶する。一方、ユニット番号が「1」である同一ユニット内のナースコール親機50a、50bがそれぞれ設置された1階で異なる場所のナースステーション内の在室看護師に対しては何ら報知(呼出報知)を行わず、ナースステーション内に在室看護者が不在となる割合が高い夜間時等の呼出転送が容易となり、さらに、複数のナースコール親機50a、50b、50cで共通の患者を受け持つ場合、同一ユニット内の何れかのナースコール親機にて転送設定を行えばよく転送設定が容易となり転送忘れを防ぐことができる。
また、ナースコール親機50cおよび集中ナースコール親機50dのうち集中ナースコール親機50dは、ナースコール制御機54からの親機呼出報知情報に付加されている呼出種別データ、ベッド番号「1」および病室の部屋番号「101」をもとに、101号室内でベッド子機11aがベッドに設置されている患者からの通常呼び出しがあることを検出し、その旨を報知(表示、記憶、通報)するにあたり、具体的な呼出情報(病室の部屋番号、ベッド番号、通常呼び出しがある旨等)を文字や絵データで表示部500dを構成するLCD、有機EL等に表示させるとともに、通常呼び出しがある旨の呼出音や音声メッセージ等を呼出通話部501dを構成するスピーカから出力させて看護部長室内の在室看護師に対して呼出報知を行うばかりでなく、101号室内でベッド子機11aがベッドに設置されている患者からの通常呼び出しがある旨の呼出情報を記憶する。
さらに、携帯端末51a、51b、・・・は、それぞれナースコール制御機54からの端末呼出報知情報に付加されている端末番号と自端末の端末番号とを照合し、一致した場合にのみ呼出種別データ、ベッド番号「1」および病室の部屋番号「101」をもとに所定の呼出報知を行う。ここでは、携帯端末51aのみ当該端末番号が一致して101号室内でベッド子機11aがベッドに設置されている患者からの通常呼び出しがあることを検出し、その旨を報知(表示、記憶、通報)するにあたり、具体的な呼出情報(病室の部屋番号、ベッド番号、通常呼び出しがある旨等)を文字や絵データで表示部510aを構成するLCD、有機EL等に表示させるとともに、通常呼び出しがある旨の呼出音や音声メッセージ等を呼出通話部511aを構成するスピーカから出力させて呼出元の患者を受け持つ担当の巡回看護師に対して報知(呼出報知)を行うばかりでなく、101号室内でベッド子機11aがベッドに設置されている患者からの通常呼び出しがある旨の呼出情報を記憶する。
なお、101号室内でベッド子機11aがベッドに設置されている患者からの通常呼び出しがあることを前述の呼出報知(表示、通報)をもとに確認したそれぞれの在室看護師および携帯端末51aを携行しながら施設内を巡回中の巡回看護師のうち、最先に応答した看護師が呼出元の患者との間で通話を成立させるための動作は、先行技術等で開示されていることから説明は省略する。
次に、前述のような複数のナースコール親機50a、50b、50cのうち何れか2台以上の当該ナースコール親機の設定、すなわち、ナースコール親機50a、50bの設定を統合して単一化されたユニット番号が「1」のユニットとするための設定(ユニット設定、ユニット呼出受け付け)が行われているナースコールシステムにおいて、携帯端末51a、51b、・・・を携行しながら施設内を巡回中の巡回看護師のうち、ここでは、携帯端末51bを携行しながら施設内を巡回中の巡回看護師がナースコール親機50bが設置された1階ナースステーション内の在室看護師を呼び出すために操作部511bを構成するテンキー、呼出ボタンを使用して所定の呼出操作を行うと、この操作情報が表示部510bを構成するLCD、有機EL等に表示されるばかりでなく、ナースコール親機50bを指定するための親機番号「2」、自携帯端末の端末番号を付加した呼出情報が生成される。この呼出情報は、適宜、無線信号に信号処理された後、基地局52へと伝送され、さらに、基地局52にて信号処理された電気信号として基地局ラインL41、交換機53、交換機ラインL43を介してナースコール制御機54へと伝送される。
ナースコール制御機54は、携帯端末51bからの呼出情報のうち親機番号「2」および端末番号をもとに、携帯端末51bを携行しながら施設内を巡回中の巡回看護師からナースコール親機50bが設置された1階ナースステーション内の在室看護師への呼び出しがあることを検出するとともに、記憶部540に予め記憶されている図2の説明図に示すユニット設定・呼出転送テーブルを参照して、ナースコール親機50bとともにユニット番号が「1」の同一ユニットとして設定されているナースコール親機50aの親機番号「1」を検出する。
また、ナースコール制御機54は、携帯端末51bを携行しながら施設内を巡回中の巡回看護師からの呼び出しを、前述の検出された親機番号「1」および携帯端末51bからの呼出情報に付加されている親機番号「2」に該当した各ナースコール親機50a、50bに報知(表示、記憶、通報)させるため、前述の端末番号を付加させた親機呼出報知情報を生成する。この親機呼出報知情報は、第1の親機ラインL42aを介してナースコール親機50aと第2の親機ラインL42bを介してナースコール親機50bとへそれぞれ伝送される。
ナースコール親機50a、50bは、それぞれナースコール制御機54からの親機呼出報知情報に付加されている端末番号をもとに、携帯端末51bを携行しながら施設内を巡回中の巡回看護師からの呼び出しがあることを検出し、その旨を報知(表示、記憶、通報)するにあたり、具体的な呼出情報(端末番号等)を文字や絵データで表示部500a、500bを構成するLCD、有機EL等に表示させるとともに、同様な呼び出しがある旨の呼出音や音声メッセージ等を呼出通話部506a、506bを構成するスピーカから出力させて1階で異なる場所のナースステーション内の各在室看護師に対してそれぞれ報知(呼出報知)を行うばかりでなく、携帯端末51bを携行しながら施設内を巡回中の巡回看護師からの呼び出しがある旨の呼出情報を記憶するように、携帯端末51bを携行しながら施設内を巡回中の巡回看護師は、ナースコール親機50bが設置された1階ナースステーション内の在室看護師を呼び出すための単一の操作により、ナースコール親機50bとともに同一ユニットとして設定されているナースコール親機50aに併せて報知(表示、記憶、通報)させることができ呼出効率が高められる。
なお、携帯端末51bを携行しながら施設内を巡回中の巡回看護師からの呼び出しがあることを確認したそれぞれの在室看護師のうち、最先に応答した在室看護師が呼出元の巡回看護師との間で通話を成立させるための動作は、先行技術等で開示されていることから説明は省略する。
次に、前述のような呼出受付情報の設定(親機呼出受け付け)、または複数のナースコール親機50a、50b、50cのうち何れか2台以上の当該ナースコール親機、すなわち、ナースコール親機50a、50bの設定を統合して単一化されたユニット番号が「1」のユニットとするための設定(ユニット設定、ユニット呼出受け付け)が行われているナースコールシステムにおいて、複数のナースコール親機50a、50b、50cがそれぞれ設置されたナースステーション内の在室看護師は、患者を担当する看護師(在室看護師、巡回看護師)のチーム・担当番号等の各種設定情報を当該ナースコール親機毎またはユニット毎に設定するにあたって、設定部501a、501b、501cを構成するタッチパネル上の設定・変更ボタン(図示せず)やキーボード、マウス等を操作して各種設定情報を入力する。ここで、設定部501a、501b、501cの操作情報である各種呼出受付情報は、表示部500a、500b、500cに表示されるばかりでなく、適宜、信号処理された後、第1〜第3の各親機ラインL42a、L42b、L42cを介してナースコール制御機54へと伝送され、当該ナースコール親機の親機番号「1」、「2」、「3」にそれぞれ割り当てられて記憶部540に記憶される、または図2のユニット設定・呼出転送テーブルに示すように予め設定されているユニット毎に記憶部540に記憶される。
また、ナースコール制御機54は、記憶部540に記憶された各種設定情報をもとに、ベッド子機11a〜14a、11b〜14b、・・・、21a〜24a、21b〜24b、・・・、・・・から複数のナースコール親機50a、50b、50b、集中ナースコール親機50dおよび携帯端末51a、51b、・・・への呼出制御、携帯端末51a、51b、・・・から複数のナースコール親機50a、50b、50bへの呼出制御等を適宜、行うことができる。