JP7487073B2 - ナースコールシステム - Google Patents

ナースコールシステム Download PDF

Info

Publication number
JP7487073B2
JP7487073B2 JP2020186609A JP2020186609A JP7487073B2 JP 7487073 B2 JP7487073 B2 JP 7487073B2 JP 2020186609 A JP2020186609 A JP 2020186609A JP 2020186609 A JP2020186609 A JP 2020186609A JP 7487073 B2 JP7487073 B2 JP 7487073B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
call
nurse call
nurse
unit
handset
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020186609A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022076268A (ja
Inventor
健太郎 ▲高▼田
雅人 吉田
剛 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aiphone Co Ltd
Original Assignee
Aiphone Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aiphone Co Ltd filed Critical Aiphone Co Ltd
Priority to JP2020186609A priority Critical patent/JP7487073B2/ja
Publication of JP2022076268A publication Critical patent/JP2022076268A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7487073B2 publication Critical patent/JP7487073B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Accommodation For Nursing Or Treatment Tables (AREA)
  • Interconnected Communication Systems, Intercoms, And Interphones (AREA)

Description

本発明はナースコールシステムに関し、特にナースコール子機が呼出すナースコール親機の設定を変更するときに、ナースコールシステムの呼出機能を停止することなくナースコール子機が呼出すナースコール親機の設定を変更することができるナースコールシステムに関する。
従来から病院では、患者が看護師を呼出すためにベッドごとに設置される複数のナースコール子機と、患者からの呼出に応答するためにナースステーションに設置される複数のナースコール親機と、ナースコール子機とナースコール親機との間の通信を制御するナースコール制御機と、を含むナースコールシステムが導入されている。
患者が看護師を呼出す場合は、まず、患者がナースコール子機を操作する。ナースコール子機は患者によって操作されると、ナースコール子機は呼出信号をナースコール制御機に送信する。ナースコール制御機は、ナースコール制御機が備える記憶部に記憶されたナースコール子機に紐づくナースコール親機および看護師の携行する携帯端末に、呼出信号を送信する。呼出信号を受信したナースコール親機または看護師の携行する携帯端末のうちの最初に応答したナースコール親機または携帯端末が、呼出操作を行ったナースコール子機との間で通話できる。
一般に、病院では、季節によって診療科ごとに患者数の増減があり、各診療科のベッドの空き状況が変わることが多い。例えば、冬は内科・呼吸器科の患者数が増加するが、夏になると減少する。一方、夏は整形外科の患者数が増加するが、冬になると減少する。病院経営の観点から、空きベッド数が少ない診療科の患者数が増加した場合に、空きベッド数が少ない診療科は空きベッド数が多い診療科の空きベッドを利用できるようにして、ベッドの回転率を上げたいという要望がある。
このような要望に対応することを目的として、例えば、特許文献1や特許文献2などのナースコールシステムが提案されている。特許文献1のナースコールシステムは、他の病棟から患者を受け入れた場合に、担当看護師がいる他の病棟のナースコール親機を主ナースコール親機、患者がいる病棟のナースコール親機を副ナースコール親機としてナースコール子機ごとに登録し、患者がナースコール子機を使用して呼出操作を行うと、主ナースコール親機と副ナースコール親機とを呼出すように構成されている。
また、特許文献2のナースコールシステムは、一時的に特定のナースコール親機が呼出を受付けるナースコール子機の設定を変更したい場合に、ナースコール親機において、ナースコール子機からの呼出をいずれのナースコール親機で受付けるかを設定し、その呼出設定情報(呼出対象テーブル)をナースコール制御機の記憶部に格納し、患者がナースコール子機を使用して呼出操作を行うと、呼出設定情報(呼出対象テーブル)において設定されたナースコール親機を呼出すように構成されている。
特開2015-39551号公報 特開2006-34711号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2などの従来のナースコールシステムは、ナースコール子機から呼出があったときに、ナースコール制御機の記憶部に記憶された呼出先を参照して呼出信号を送信するため、ナースコール子機が呼出すナースコール親機を変更する場合は、ナースコール制御機の記憶部に記憶された呼出設定情報(呼出対象テーブル)を変更する必要がある。当該呼出設定情報(呼出対象テーブル)を変更するためには、ナースコール制御機の呼出機能の制限する必要があり、作業を行う時間帯に制約があった。
また、特許文献2のナースコールシステムでは、ナースコール制御機の記憶部に記憶された呼出設定情報(呼出対象テーブル)をナースコール親機で設定を変更するように構成されているが、複数のナースコール親機がナースコール制御機に接続されていると、例えば、第1のナースコール親機で設定した呼出先が、別のナースコール親機で設定した呼出先に上書きされてしまう可能性があり、第1のナースコール親機で設定した情報と不整合が生じ、現場の対応において混乱を生ずる恐れがあるという問題があった。
それゆえに、本発明の目的は、ナースコール子機が呼出すナースコール親機の設定を変更するときに、ナースコールシステムの呼出機能を停止することなくナースコール子機が呼出すナースコール親機の設定を変更することができるナースコールシステムを提供することである。
本発明に係るナースコールシステムは、患者が看護師を呼出すためにベッドごとに設置される複数のナースコール子機と、患者からの呼出に応答するためにナースステーションに設置される複数のナースコール親機と、ナースコール子機とナースコール親機との間の通信を制御するナースコール制御機と、を含むナースコールシステムであって、ナースコール制御機は、各ナースコール子機について呼出対象となるすべてのナースコール親機が設定された呼出対象テーブルを格納する記憶部を備え、呼出対象テーブルの設定に基づいてナースコール子機とナースコール親機との間の通信を制御するように構成され、各ナースコール子機について呼出先となるナースコール親機を指定して呼出先以外のナースコール親機をマスクするためのマスキングテーブルを生成する機能を有する呼出先変更装置を独立して備え、呼出先変更装置は、呼出先変更装置の表示画面に備えられた変更ボタンが押下されたときに、生成されたマスキングテーブルをナースコール制御機に送信するように構成され、ナースコール制御機は、呼出先変更装置からマスキングテーブルを受信すると、受信されたマスキングテーブルをナースコール制御機の記憶部に格納し、ナースコール子機からの呼出を受付けた際に、ナースコール制御機の記憶部に格納されている呼出対象テーブルにおいて呼出対象として設定されているすべてのナースコール親機のうちマスキングテーブルにおいて呼出先として指定されていないナースコール親機をマスクして、呼出先として指定されたナースコール親機を呼出すように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、ナースコール子機が呼出すナースコール親機の設定を変更するときに、ナースコール制御機の記憶部に格納されている呼出対象テーブルの設定を変更することなく、ナースコール制御機と独立して備えられる呼出先変更装置において生成されたマスキングテーブルによって、ナースコール子機が呼出すナースコール親機を変更するようにしているので、ナースコールシステムの呼出機能を停止することなくナースコール子機が呼出すナースコール親機の設定を変更することができる。
また、ナースコール制御機において、各ナースコール子機について呼出対象となるすべてのナースコール親機が設定される呼出対象テーブルを備え、呼出対象テーブルにおいて呼出対象として設定されているすべてのナースコール親機のうち呼出先変更装置から受信されたマスキングテーブルにおいて呼出先として指定されていないナースコール親機をマスクして、呼出先として指定されたナースコール親機を呼出すようにしているので、本来呼出す必要のないナースコール親機を誤って呼出すことによって現場の対応に混乱を生じさせることを的確に防止することができる。
本発明に係るナースコールシステムの呼出先変更装置は、生成されたマスキングテーブルのパターンを呼出先変更装置の記憶部に格納する機能を有し、複数のマスキングテーブルのパターンを呼出先変更装置の記憶部に格納して、事前に登録されたマスキングテーブルのパターンの1つをマスキングテーブルとして選択できるように構成されていることが好ましい。
このような構成を有することにより、事前に呼出を正しく行えることが確認されているマスキングテーブルを選択することができるので、設定誤りを抑制することができる。
本発明に係るナースコールシステムの呼出先変更装置は、呼出先変更装置の表示画面に備えられた呼出先変更ボタンが押下されたときに、呼出対象テーブルにおいて呼出対象として設定されているすべてのナースコール親機に対してマスキングテーブルにおいて呼出先として指定されていないナースコール親機をマスクして、呼出先として指定されているナースコール親機を呼出先変更装置の表示画面に表示するように構成されていることが好ましい。
このような構成を有することにより、現在の各ナースコール子機の呼出先として指定されているナースコール親機の正確な情報を得ることができるので、設定誤りを予防し、かつ、少数のナースコール子機の呼出先として指定されているナースコール親機の呼出先を変更したい場合に、設定負荷を低減することができる。
本発明に係るナースコールシステムの呼出先変更装置は、各ナースコール子機が呼出すナースコール親機を変更する際に、変更前のマスキングテーブルが呼出先変更装置の記憶部に格納され、変更前のマスキングテーブルに戻すことができるようにしてもよい。
このような構成を有することにより、誤ってナースコール子機の呼出先として指定されているナースコール親機を変更してしまった場合においても、変更前の呼出先として指定されているナースコール親機の設定にすぐに戻すことができ、現場の混乱を最小限に抑えることができる。
また、本発明に係るナースコールシステムのナースコール親機は、制御部と表示部と記憶部とを有し、ナースコール親機は、ナースコール親機の記憶部に格納された病棟の配置情報およびナースコール子機に紐づく患者情報から生成される病棟レイアウトを表示部に表示する機能を有し、ナースコール親機は、呼出対象テーブルとマスキングテーブルとを参照して、当該ナースコール親機が呼出を受付けない患者情報の表示態様と当該ナースコール親機が呼出を受付ける患者情報の表示態様とを異なる表示態様とし、当該ナースコール親機が呼出を受付ける患者情報を病棟レイアウト表示において判別できるように構成されていることが好ましい。
このような構成を有することにより、ナースコール親機を確認する看護師は、病棟のうちどの病室が自分の担当エリアであるかを的確に判別することができる。特に、看護師が所属する診療科に空いているベッドがなく、別の診療科のベッドを利用して看護をする場合、患者のベッドが自分の担当エリアから離れていても、自分の担当エリアの患者と自分の担当エリア外の患者とを的確に判別することができる。
さらに、本発明に係るナースコールシステムのナースコール親機は、呼出対象テーブルとマスキングテーブルとに基づいて、当該ナースコール親機を呼出すナースコール子機が設置されているフロアの病棟レイアウトをナースコール親機の表示部に一括表示することができるようにしてもよい。
このような構成を有することにより、ナースコール親機を確認する看護師は、自分の担当エリアを一括表示画面により確認することができ、迅速に対応することができる。
さらに、本発明に係るナースコールシステムのナースコール親機は、当該ナースコール親機を呼出すナースコール子機からの呼出を受付けたときに、当該ナースコール親機の表示部に表示された病棟レイアウトにおいて呼出を受付けたナースコール子機の表示を点滅または点灯させ、呼出を受付けたナースコール子機の場所を判別できるようにしてもよい。
このような構成を有することにより、呼出を受付ているナースコール子機(ベッド)の場所が病棟レイアウトに表示されるので、ナースコール親機を確認する看護師は、呼出を受付ているナースコール子機(ベッド)の場所を的確に判別することができ、迅速に対応することができる。
本発明によれば、ナースコール子機が呼出すナースコール親機の設定を変更するときに、ナースコールシステムの呼出機能を停止することなくナースコール子機が呼出すナースコール親機の設定を変更することができるナースコールシステムを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るナースコールシステムの機器構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係るナースコール制御機の概略構成図である。 本発明の一実施形態に係るナースコール親機の概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る呼出先変更装置の概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る呼出先変更装置のログイン画面を示す図である。 本発明の一実施形態に係る呼出先変更装置の病棟選択画面を示す図である。 本発明の一実施形態に係る呼出先変更装置の呼出先変更画面を示す図である。 図7に係る呼出先変更画面の呼出先変更設定画面を示す図である。 本発明の一実施形態に係るナースコール制御機の呼出対象テーブルを示す図である。 本発明の一実施形態に係る呼出先変更装置において呼出先となるナースコール親機を変更するときのデータフロー図である。 本発明の一実施形態に係る呼出先変更装置において呼出先となるナースコール親機のマスキングテーブルをパターンとして登録し、登録したマスキングテーブルから呼出先となるナースコール親機を変更するときのデータフロー図である。 本発明の一実施形態に係るナースコール親機に表示される病棟レイアウトの画面を示す図である。 本発明の一実施形態に係るナースコール親機に表示される病棟レイアウトにおいてナースコール親機が呼出対象として指定されているナースコール子機の表示態様を変更するときのデータフロー図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に示す実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
1.ナースコールシステムの構成
本発明の一実施形態に係るナースコールシステム10について、図1を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るナースコールシステムの機器構成を示す図である。
本発明の一実施形態に係るナースコールシステム10は、複数のナースコール子機20と、複数のナースコール親機30と、ナースコール制御機40と、ナースコールサーバ50と、構内交換機60と、構内基地局70と、携帯端末80と、呼出先変更装置100とを含む。
ナースコール子機20は、患者が看護師を呼出すためにベッドごとに設置されるものである。ナースコール子機20は、例えば、ハンド型子機、握りボタン、呼出ボタンなどを備える。例えば、ナースコール子機20が握りボタンを備える場合は、ナースコール子機20は、握り子機と、通話するためのマイク及びスピーカを備えたプレート子機とで構成される。
廊下灯22は、病室ごとに設置され、複数のナースコール子機20が接続されている。廊下灯22は、接続されているナースコール子機20から呼出信号を受信したときに点灯する通知灯と、病室の患者情報を表示する患者情報表示部とを備える。廊下灯22は、ナースコール子機20からの呼出信号を受信し、構内LANを介してナースコール制御機40へ呼出信号を送信する。
図1においては、廊下灯22にはナースコール子機20が1つずつ接続されているが、廊下灯22に複数のナースコール子機20が接続されていてもよい。
ナースコール親機30は、患者からの呼出に応答するためにナースステーションに設置される。ナースコール親機30は、呼出に応答するためのハンドセット32とナースコール子機20からの呼出信号等を送受信するナースコール親機インターフェース(以下、ナースコール親機I/Fと記載する)33と制御部34と患者情報等を表示する表示部36と記憶部38とを備える。
ナースコール制御機40は、ナースコール子機20とナースコール親機30と携帯端末80との間の通信を制御する。ナースコール制御機40は、ナースコール子機20から送信された呼出信号を、廊下灯22を経由して受信し、ナースコール親機30および携帯端末80に呼出信号を送信する。
ナースコールサーバ50は、オーダリングシステムや電子カルテシステム(図示省略)から患者情報をリアルタイムに受信し、必要な情報をナースコール制御機40に送信する機能を有する。
ナースコールサーバ50は必ず設ける必要はない。ナースコール制御機40によって通信制御を行うベッド数(患者数)が少ない施設はナースコールサーバ50を設けずに、ナースコール制御機40に直接オーダリングシステムや電子カルテシステム(図示省略)から患者情報を受信することも可能である。
構内交換機60は、ナースコール子機20とナースコール親機30と携帯端末80との間の通信接続を管理するものである。構内交換機60は、通信接続の保留・転送・グループ通話を行う機能を提供するように構成される。構内交換機60は、例えば、インターネットプロトコルに基づいて動作するIP交換機を用いることができる。構内交換機60は、例えば、ナースコール子機20からの呼出信号を携帯端末80に通知して応答するときに使用される。また、構内交換機60は、例えば、ナースコール親機30または他の携帯端末80を介して看護師と内線通話するときに相互接続を行うために使用される。
構内基地局70は、携帯端末80と病院内の構内LANとの間で無線通信するためのアンテナであり、病院内に所定間隔で設置される。
携帯端末80は、患者の呼出に応答するために看護師が携帯して使用される。携帯端末80は、例えばスマートフォンを用いることができ、操作部としてのタッチパネルを有する表示部と、患者情報等を保存する記憶部と、通話部とを有する。携帯端末80は、ナースコール子機20を介して患者と通話したり、ナースコール親機30または他の携帯端末80を介して他の看護師と内線通話をしたりすることができる。
呼出先変更装置100は、各ナースコール子機20が呼出すナースコール親機30を変更するために使用される。呼出先変更装置100は、例えばナースステーション以外の場所に設置される。
呼出先変更装置100は、ナースコール制御機40等と送受信する呼出先変更装置インターフェース(以下、呼出先変更装置I/Fと記載する)102と制御部104と呼出先変更装置の表示画面を表示する表示部106と記憶部108とを備える。
呼出先変更装置100は、各ナースコール子機20について呼出先となるナースコール親機以外のナースコール親機をマスクするマスキングテーブル110を生成する機能を有する。「マスクする」とは、呼出対象として指定されているナースコール親機30を遮蔽し、呼出対象外とすることをいう。
また、呼出先変更装置100は、表示部106に表示された呼出先変更装置の表示画面に備えられた変更ボタンが押下されたときに、生成されたマスキングテーブル110をナースコール制御機40に送信する機能を有する。
さらに、呼出先変更装置100は、生成されたマスキングテーブル110のパターンを呼出先変更装置の記憶部108に格納する機能を有する。呼出先変更装置100は、複数のマスキングテーブル110のパターンを呼出先変更装置の記憶部108に格納して、事前に設定したマスキングテーブルのパターンの1つをマスキングテーブル110として選択できるように構成されている。このような構成を有することにより、事前に呼出を正しく行えることが確認されているマスキングテーブル110を選択することができるので、設定誤りを抑制することができる。
次に、ナースコール制御機40について、図2を参照してより詳細に説明する。図2は、本発明の一実施形態に係るナースコール制御機の概略構成図である。
ナースコール制御機40は、ナースコール子機20からの呼出信号等を送受信するナースコール制御機インターフェース(以下、ナースコール制御機I/Fと記載する)42と、制御部44と、記憶部46とを備える。
ナースコール制御機I/F42は、例えば、ナースコール子機20からの呼出信号を送受信する通信部である。
制御部44は、例えば、記憶部46に記憶される情報の送受信等の管理、ナースコール子機20の呼出に対するナースコール親機30および所定の携帯端末80への接続処理等を行う。
記憶部46は、各ナースコール子機20について呼出対象となるすべてのナースコール親機30が設定された呼出対象テーブル48を格納している。また、記憶部46は、呼出先変更装置100から送信されたマスキングテーブル110を受信して、受信されたマスキングテーブル110を格納している。
本実施形態では、図9に示すように、呼出対象テーブル48において、各ナースコール子機20がナースコール制御機40に接続するすべてのナースコール親機30を呼出すように構成されている。
次に、ナースコール親機30について、図3を参照してより詳細に説明する。図3は、本発明の一実施形態に係るナースコール親機の概略構成図である。
ナースコール親機30は、呼出に応答するためのハンドセット32とナースコール子機20からの呼出信号等を送受信するナースコール親機I/F33と制御部34と患者情報等を表示する表示部36と記憶部38とを備える。
ナースコール親機I/F33は、例えば、ナースコール子機20からの呼出信号を送受信する通信部である。
制御部34は、例えば、記憶部38に記憶される情報の送受信等の管理、ナースコール子機20の呼出に対するナースコール親機30の接続処理等を行う。
表示部36は、患者情報や病棟レイアウト200を表示するモニタである。
記憶部38は、病棟の配置情報38aおよび患者情報38b等を格納している。病棟の配置情報38aは、部屋、ベッド、病院設備の位置を含む情報である。患者情報38bは、患者名、ベッド番号等を含む情報である。
次に、呼出先変更装置100について、図4を参照してより詳細に説明する。図4は、本発明の一実施形態に係る呼出先変更装置の概略構成図である。
呼出先変更装置100は、ナースコール制御機40等と送受信する呼出先変更装置I/F102と制御部104と呼出変更画面を表示する表示部106と記憶部108とを備える。
呼出先変更装置I/F102は、例えば、ナースコール制御機40からナースコール子機20の情報を受信し、ナースコール制御機40へマスキングテーブル110を送信する通信部である。
制御部104は、例えば、記憶部108に記憶されるマスキングテーブル110の送受信等の管理等を行う。
表示部106は、呼出先変更装置の表示画面を表示するモニタである。
記憶部108は、各ナースコール子機20について呼出先となるナースコール親機を指定して呼出先以外のナースコール親機をマスクするマスキングテーブル110を格納している。
次に、呼出先変更装置100の表示画面について、図5ないし図7を参照してより詳細に説明する。図5は、本発明の一実施形態に係る呼出先変更装置のログイン画面を示す図である。図6は、本発明の一実施形態に係る呼出先変更装置の病棟選択画面を示す図である。図7は、本発明の一実施形態に係る呼出先変更装置の呼出先変更画面を示す図である。
まず、呼出先変更装置100を起動すると、呼出設定装置100の表示部106に、図5に示すログイン画面120が表示される。ログイン画面120は、パスワードを入力するパスワード入力欄122と、「OK」ボタン124と、呼出先変更操作を終了する「終了」ボタン126とを有する。作業者は、パスワード入力欄122にパスワードを入力して「OK」ボタン124を押下することで、呼出先変更装置100にログインを行う。
次に、図6に示す病棟選択画面130が表示される。病棟選択画面130は、病棟選択欄132と、「呼出先変更」ボタン134と、呼出先変更装置のパスワードを変更する画面を表示するための「パスワード変更」ボタン136とを有する。呼出すナースコール親機を変更したいナースコール子機20が所属する病棟を病棟選択欄132に入力し、「呼出先変更」ボタン134を押下することで、ナースコール制御機40から病棟選択欄132に入力したナースコール子機20の情報を取得するように構成されている。
次に、図7に示す呼出先変更画面140が表示される。呼出先変更画面140は、図8に示す各ナースコール子機20が呼出すナースコール親機30を設定した設定情報142と、パターンが登録されているボタン144と、「変更」ボタン146と、「パターン登録」ボタン148と、「呼出先変更」ボタン150と、呼出先変更装置のパスワードを変更する画面を表示するための「パスワード変更」ボタン152と、呼出先変更操作を終了する「終了」ボタン154とを備える。
ここで、図8に示す各ナースコール子機20が呼出すナースコール親機30を設定した設定情報142は、縦方向に病棟選択画面において入力した病棟に所属するナースコール子機20が並んでいる。また、横方向に呼出先として設定可能なナースコール親機30が並んでいる。
例えば、子機番号が「200」のナースコール子機は、ナースコール親機Aおよびナースコール親機Bに「○」が入力されている。つまり、子機番号が「200」のナースコール子機は、呼出先としてナースコール親機Aおよびナースコール親機Bが設定されている。したがって、子機番号が「200」のナースコール子機を操作すると、ナースコール親機Aおよびナースコール親機Bが呼出されるが、ナースコール親機Cおよびナースコール親機Dは呼出されない。
また、例えば、子機番号が「200」のナースコール子機が呼出すナースコール親機をナースコール親機Aのみにしたい場合は、子機番号が「200」、かつ、ナースコール親機Bの欄の「○」をダブルクリックすることで空白に変更される。子機番号が「200」のナースコール子機はナースコール親機Aのみに「○」が入力されている状態で作業者が「変更」ボタン146を押下することで、子機番号が「200」のナースコール子機が呼出すナースコール親機をナースコール親機Aのみにすることができる。
さらに、例えば、子機番号が「200」のナースコール子機が呼出すナースコール親機にナースコール親機Cを追加したい場合は、子機番号が「200」、かつ、ナースコール親機Cの欄の空白部分をダブルクリックすることで「○」に変更される。子機番号が「200」のナースコール子機はナースコール親機A、B、Cに「○」が入力されている状態で作業者が「変更」ボタン146を押下することで、子機番号が「200」のナースコール子機が呼出すナースコール親機をナースコール親機A、B、Cとすることができる。
また、呼出先変更装置100の呼出先変更画面140には、事前に設定したマスキングテーブル110のパターンを選択するためのボタン144が設けられている。マスキングテーブル110のパターンを選択するためのボタン144を押下することで、事前に登録したマスキングテーブル110のパターンを呼出先変更装置100の呼出先変更画面140に表示して、各ナースコール子機20が呼出すナースコール親機30を変更することができる。
例えば、事前に登録済みのパターン番号を未登録のパターン番号とは異なる表示色にして、登録済みのパターン番号と未登録のパターン番号とを判別できるようにしてもよい。このようにすることで、パターン登録をする際に登録済みのパターンを上書きしてしまうことを予防することができる。
2.ナースコールシステムの動作
A.呼出先変更操作
本発明の一実施形態に係る呼出先変更装置100を使用して、ナースコール子機20が呼出すナースコール親機30の変更を行う操作を、図10を使用して説明する。図10は、本発明の一実施形態に係る呼出先変更装置において呼出先となるナースコール親機を変更するときのデータフロー図である。
まず、ナースコール子機20の設定を変更する作業者は、呼出先変更装置の表示部106に表示されたログイン画面120に備えられたパスワード入力欄122にパスワードを入力し、「OK」ボタン124を押下して、呼出先変更装置100にログインする。
次に、呼出先変更装置の表示部106に病棟選択画面130が表示される。ナースコール子機20の設定を変更する作業者は、設定したいナースコール子機20が所属する病棟を病棟選択欄132に入力し、「呼出先変更」ボタン134を押下する。「呼出先変更」ボタン134を押下すると、病棟選択欄132に入力された病棟に所属するナースコール子機の子機情報を取得するための子機情報取得コマンドを呼出先変更装置100からナースコール制御機40に対して送信する。ナースコール制御機40は子機情報取得コマンドを受信すると、病棟選択欄132に入力された病棟に所属するナースコール子機の子機情報を取得し、病棟選択欄132に入力された病棟に所属するナースコール子機の子機情報を呼出先変更装置100に対して送信する。呼出先変更装置100は病棟選択欄132に入力された病棟に所属するナースコール子機の子機情報を受信すると、呼出先変更装置の表示部106に受信したナースコール子機の子機情報を呼出先変更画面140に表示する。
次に、作業者が呼出先変更装置の表示部106に表示された呼出変更画面140に備える「呼出先変更」ボタン150を押下すると、呼出先変更装置100は呼出情報を取得するための呼出情報取得コマンドをナースコール制御機40に対して送信する。ナースコール制御機40は呼出情報取得コマンドを受信すると、ナースコール制御機40の記憶部46に格納された呼出対象テーブル48において呼出対象として設定されているすべてのナースコール親機30に対してマスキングテーブル110において呼出先として指定されていないナースコール親機30をマスクして、呼出先として指定されているナースコール親機の情報を呼出情報として取得し、呼出情報を呼出先変更装置100に送信する。呼出先変更装置100は呼出情報を受信すると、呼出先変更装置の表示部106に表示された呼出先変更画面140に、各ナースコール子機20の呼出先として指定されているナースコール親機30を表示する。
次に、作業者は呼出先変更装置の表示部106に表示された呼出先変更画面140においてナースコール子機に呼出先として指定されているナースコール親機を変更し、呼出先変更画面140に備えられた「変更」ボタン146を押下する。呼出先変更装置110は呼出先変更画面140に備えられた「変更」ボタン146が押下されたときにマスキングテーブル110を生成し、マスキングテーブル110を呼出情報更新コマンドとともにナースコール制御機40に送信する。ナースコール制御機40は呼出先変更装置100からマスキングテーブル110を受信すると、受信されたマスキングテーブル110をナースコール制御機40の記憶部46に格納する。
以上の操作により、ナースコール子機20が呼出すナースコール親機30の情報が変更される。
呼出先変更装置100は、呼出先変更装置100の呼出先変更画面140に備えられた「呼出先変更」ボタン150が押下されたときに、呼出対象テーブル48において呼出対象として設定されているすべてのナースコール親機30に対してマスキングテーブル110において呼出先として指定されていないナースコール親機30をマスクして、呼出先として指定されているナースコール親機30を呼出先変更装置100の呼出先変更画面に表示するように構成されている。このような構成を有することにより、現在の各ナースコール子機20の呼出先として指定されているナースコール親機30の正確な情報を得ることができるので、設定誤りを予防し、かつ、少数のナースコール子機20の呼出先として指定されているナースコール親機30の呼出先を変更したい場合に、設定負荷を低減することができる。
B.パターン登録操作
本発明の一実施形態に係る呼出先変更装置100を使用して、マスキングテーブル110のパターンを登録する操作について、図11を使用して説明する。図11は本発明の一実施形態に係る呼出先変更装置において呼出先となるナースコール親機のマスキングテーブルをパターンとして登録し、登録したマスキングテーブルから呼出先となるナースコール親機を変更するときのデータフロー図である。
まず、ナースコール子機20の設定を変更する作業者は、呼出先変更装置の表示部106に表示されたログイン画面120に備えられたパスワード入力欄122にパスワードを入力し、「OK」ボタン124を押下して、呼出先変更装置100にログインする。
次に、呼出先変更装置の表示部106に病棟選択画面130が表示される。ナースコール子機20の設定を変更する作業者は、設定したいナースコール子機20が所属する病棟を病棟選択欄132に入力し、「呼出先変更」ボタン134を押下する。「呼出先変更」ボタン134を押下すると、病棟選択欄132に入力された病棟に所属するナースコール子機の子機情報を取得するための子機情報取得コマンドを呼出先変更装置100からナースコール制御機40に対して送信する。ナースコール制御機40は子機情報取得コマンドを受信すると、病棟選択欄132に入力された病棟に所属するナースコール子機の子機情報を取得し、病棟選択欄132に入力された病棟に所属するナースコール子機の子機情報を呼出先変更装置100に対して送信する。呼出先変更装置100は病棟選択欄132に入力された病棟に所属するナースコール子機の子機情報を受信すると、呼出先変更装置の表示部106に受信したナースコール子機の子機情報を呼出先変更画面140に表示する。
次に、作業者が呼出先変更装置の表示部106に表示された呼出変更画面140に備える「呼出先変更」ボタン150を押下すると、呼出先変更装置100は呼出情報を取得するための呼出情報取得コマンドをナースコール制御機40に対して送信する。ナースコール制御機40は呼出情報取得コマンドを受信すると、ナースコール制御機40の記憶部46に格納された呼出対象テーブル48において呼出対象として設定されているすべてのナースコール親機30に対してマスキングテーブル110において呼出先として指定されていないナースコール親機30をマスクして、呼出先として指定されているナースコール親機の情報を呼出情報として取得し、呼出情報を呼出先変更装置100に送信する。呼出先変更装置100は呼出情報を受信すると、呼出先変更装置の表示部106に表示された呼出先変更画面140に、各ナースコール子機20の呼出先として指定されているナースコール親機30を表示する。
次に、作業者は呼出先変更装置の表示部106に表示された呼出先変更画面140においてナースコール子機に呼出先として指定されているナースコール親機を変更し、呼出変更画面140に備える「パターン登録」ボタン148を押下すると、呼出先変更装置100はマスキングテーブル110のパターンを取得するためのパターン登録コマンドと変更済のマスキングテーブル110とを呼出先変更装置の記憶部108に対して送信する。呼出先変更装置の記憶部108はパターン登録コマンドとマスキングテーブル110とを受信すると、受信したマスキングテーブル110を呼出先変更装置の記憶部108に格納する。
以上の操作により、マスキングテーブル110のパターンが呼出先変更装置の記憶部108に登録される。
次に登録したマスキングテーブル110のパターンを使用してナースコール子機20の呼出先のナースコール親機30を変更する場合について説明する。
まず、ナースコール子機20の設定を変更する作業者は、呼出先変更装置の表示部106に表示されたログイン画面120に備えられたパスワード入力欄122にパスワードを入力し、「OK」ボタン124を押下して、呼出先変更装置100にログインする。
次に、呼出先変更装置の表示部106に病棟選択画面130が表示される。ナースコール子機20の設定を変更する作業者は、設定したいナースコール子機20が所属する病棟を病棟選択欄132に入力し、「呼出先変更」ボタン134を押下する。「呼出先変更」ボタン134を押下すると、病棟選択欄132に入力された病棟に所属するナースコール子機の子機情報を取得するための子機情報取得コマンドを呼出先変更装置100からナースコール制御機40に対して送信する。ナースコール制御機40は子機情報取得コマンドを受信すると、病棟選択欄132に入力された病棟に所属するナースコール子機の子機情報を取得し、病棟選択欄132に入力された病棟に所属するナースコール子機の子機情報を呼出先変更装置100に対して送信する。呼出先変更装置100は病棟選択欄132に入力された病棟に所属するナースコール子機の子機情報を受信すると、呼出先変更装置の表示部106に受信したナースコール子機の子機情報が呼出先変更画面140に表示される。
次に、呼出先変更画面140に備えられたパターンの番号144を押下することで、呼出先変更装置100は記憶部108に格納したパターンの番号に紐づくマスキングテーブル110を呼出先変更画面140に表示する。
次に、作業者は呼出先変更装置100の呼出先変更画面140に備えられた「変更」ボタン146を押下する。呼出先変更装置100は呼出先変更画面140に備えられた「変更」ボタン146が押下されたときにマスキングテーブル110を生成し、マスキングテーブル110を呼出情報更新コマンドとともにナースコール制御機40に送信する。ナースコール制御機40は呼出先変更装置100からマスキングテーブル110を受信すると、受信されたマスキングテーブル110をナースコール制御機40の記憶部46に格納する。
以上の操作により、ナースコール子機20が呼出すナースコール親機30の情報が変更される。呼出先変更装置の記憶部108は複数のマスキングテーブル110のパターンが格納されている。事前に登録したマスキングテーブル110のパターンの1つを選択して、マスキングテーブルとして使用することができる。
C.呼出操作
本発明の一実施形態に係るナースコールシステム10の呼出操作について説明する。
まず、患者がナースコール子機20を操作して、呼出信号をナースコール制御機40へ送信する。
ナースコール制御機40は廊下灯22を経由して呼出信号を受信する。ナースコール制御機40は、ナースコール子機20からの呼出信号を受付けた際に、ナースコール制御機40の記憶部46に格納されている呼出対象テーブル48において呼出対象として設定されているすべてのナースコール親機30のうちマスキングテーブル110において呼出先として指定されていないナースコール親機30をマスクして、呼出先として指定されたナースコール親機30に対して呼出信号を送信する。ナースコール制御機40からナースコール親機30へ送信された呼出信号は、ナースコール親機30に受信される。また、ナースコール制御機40は、ナースコール子機20からの呼出信号を受付けた際に、呼出信号に含まれる子機情報に基づいて、子機情報に紐づく患者情報の担当看護師情報から担当看護師の携帯端末80へ呼出信号を送信する。ナースコール制御機40から携帯端末80へ送信された呼出信号は、構内交換機60および構内基地局70を経由して看護師の携帯端末80に受信される。
ナースコール親機30および看護師の携帯端末80は呼出信号を受信すると、音を鳴らして周辺の看護師に知らせる。ナースコール親機30または看護師の携帯端末80のうち最初に応対したナースコール親機30または看護師の携帯端末80と、ナースコール子機20との間で通信経路が確立し、通話が可能となる。
3.ナースコール親機の表示制御
本発明の一実施形態に係るナースコール親機30の表示制御について、図12および図13を使用して説明する。図12は、本発明の一実施形態に係るナースコール親機に表示される病棟レイアウトの画面を示す図である。図13は、本発明の一実施形態に係るナースコール親機に表示される病棟レイアウトにおいてナースコール親機が呼出対象として指定されているナースコール子機の表示態様を変更するときのデータフロー図である。
ナースコール親機30の記憶部38には病棟の配置情報38aおよび患者情報38bが格納されている。
ナースコール親機30は記憶部38に格納されている病棟の配置情報38aおよび患者情報38bに基づいて、図12に示す病棟の配置情報にベッド番号および患者情報が表示された病棟レイアウト200を表示部36に表示する。図12に示すように、ナースコール親機30が呼出を受付けない患者情報の表示態様をグレーの表示210Bとし、ナースコール親機30が呼出を受付ける患者情報の表示態様をホワイトの表示210Aとすることで、ナースコール親機30が呼出を受付ける患者情報を病棟レイアウト200の表示において判別できるように構成することができる。
ナースコール親機30に表示される病棟レイアウト200においてナースコール親機30が呼出先として指定されているナースコール子機20の表示態様を変更する制御フローについて、図13を使用して説明する。
例えば、ナースコール親機30は子機番号が200~219のナースコール子機の呼出先として指定されているとする。
呼出変更装置100において、ナースコール子機20が呼出すナースコール親機30が変更された場合、上述したように呼出先変更装置100からナースコール制御機40へ呼出情報更新コマンドとマスキングデータ110とが送信される。呼出情報更新コマンドとマスキングデータ110とを受信したナースコール制御機40は、呼出対象更新コマンドとともに、呼出対象テーブル48とマスキングデータ110とをナースコール親機30へ送信する。ナースコール親機30は、ナースコール制御機40から呼出対象テーブル48とマスキングデータ110とを受信して、呼出対象テーブル48とマスキングデータ110とを参照して、ナースコール親機30が呼出を受付けるナースコール子機以外のベッド番号および患者情報の表示態様をグレーの表示210Bとし、ナースコール親機30が呼出を受付けるナースコール子機のベッド番号および患者情報の表示態様をホワイトの表示210Aとする。したがって、ナースコール親機30が呼出を受付けない患者情報の表示態様210Bとナースコール親機30が呼出を受付ける患者情報の表示態様210Aとを異なる表示態様とすることで、ナースコール親機30が呼出を受付ける患者情報を病棟レイアウト200の表示において判別できるように構成することができる。
このような構成を有することにより、ナースコール親機30を確認する看護師は、病棟のうちどの病室が自分の担当エリアであるかを的確に判別することができる。特に、看護師が所属する診療科に空いているベッドがなく、別の診療科のベッドを利用して看護をする場合、患者のベッドが自分の担当エリアから離れていても、自分の担当エリアの患者と自分の担当エリア外の患者とを的確に判別することができる。
以上のように、本発明に係るナースコールシステム10は、ナースコール子機20が呼出すナースコール親機30の設定を変更するときに、ナースコール制御機40の記憶部46に格納されている呼出対象テーブル48の設定を変更することなく、ナースコール制御機40と独立して備えられる呼出先変更装置100において生成されたマスキングテーブル110をナースコール制御機40に送信することによって、ナースコール子機20が呼出すナースコール親機30を変更するようにしているので、ナースコールシステム10の呼出機能を停止することなくナースコール子機20が呼出すナースコール親機30の設定を変更することができる。
また、ナースコール制御機40において、各ナースコール子機20について呼出対象となるすべてのナースコール親機30が設定される呼出対象テーブル48を備え、呼出対象テーブル48において呼出対象として設定されているすべてのナースコール親機30のうち呼出先変更装置100から受信されたマスキングテーブル110において呼出先として指定されていないナースコール親機30をマスクして、呼出先として指定されたナースコール親機30を呼出すようにしているので、本来呼出す必要のないナースコール親機30を誤って呼出すことによって現場の対応に混乱を生じさせることを的確に防止することができる。
本発明に係るナースコールシステム10は、呼出先変更装置100が各ナースコール子機20が呼出すナースコール親機30を変更する際に、変更前のマスキングテーブルが呼出先変更装置100の記憶部108に格納され、変更前のマスキングテーブルに戻すことができるように構成されていてもよい。このような構成を有することにより、誤ってナースコール子機の呼出先として指定されているナースコール親機を変更してしまった場合においても、変更前の呼出先として指定されているナースコール親機の設定にすぐに戻すことができ、現場の混乱を最小限に抑えることができる。
本発明に係るナースコールシステム10は、ナースコール親機30が、呼出対象テーブル48とマスキングテーブル110とに基づいて、ナースコール親機30を呼出すナースコール子機20が設置されているフロアの病棟レイアウト200をナースコール親機30の表示部36に一括表示することができるようにしてもよい。このような構成を有することにより、ナースコール親機30を確認する看護師は、自分の担当エリアを一括表示画面により確認することができ、迅速に対応することができる。
本発明に係るナースコールシステム10は、ナースコール親機30が当該ナースコール親機30を呼出すナースコール子機20からの呼出を受付けたときに、当該ナースコール親機30の表示部36に表示された病棟レイアウト200において呼出を受付けたナースコール子機20の表示を点滅または点灯させ、呼出を受付けたナースコール子機20の場所を判別できるようにしてもよい。このような構成を有することにより、呼出を受付ているナースコール子機20の場所が病棟レイアウト200に表示されるので、ナースコール親機30を確認する看護師は、呼出を受付ているナースコール子機20の場所を的確に判別することができ、迅速に対応することができる。
本実施形態では、病棟に所属するナースコール子機の子機情報をナースコール制御機40から取得するように構成されているが、ナースコールサーバ50からナースコール子機20の子機情報を取得してもよい。
また、本実施形態では、呼出対象テーブル48において、各ナースコール子機20がナースコール制御機40に接続するすべてのナースコール親機30を呼出すように呼出対象テーブル48が構成されているが、呼出さないと判明しているナースコール親機は呼出対象から除外するように呼出対象テーブル48を設定しておいてもよい。
以上のように、本発明の実施形態は、上述した記載によって開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上説明した実施形態に対し、機序、形状、材質、数量、位置または配置等に関して、様々の変更を加えることができるものであり、それらは、本発明に含まれるものである。
10 ナースコールシステム
20 ナースコール子機
22 廊下灯
30 ナースコール親機
32 ハンドセット
33 ナースコール親機I/F
34 制御部
36 表示部
38 記憶部
38a 病棟の配置情報
38b 患者情報
40 ナースコール制御機
42 ナースコール制御機I/F
44 制御部
46 記憶部
48 呼出対象テーブル
50 ナースコールサーバ
60 構内交換機
70 構内基地局
80 携帯端末
100 呼出先変更装置
102 呼出先変更装置I/F
104 制御部
106 表示部
108 記憶部
110 マスキングテーブル
120 ログイン画面
122 パスワード入力欄
124 OKボタン
126 終了ボタン
130 病棟選択画面
132 病棟選択欄
134 呼出先変更ボタン
136 パスワード変更ボタン
140 呼出先変更画面
142 設定情報表示部
144 パターン選択ボタン
146 変更ボタン
148 パターン登録ボタン
150 呼出先変更ボタン
152 パスワード変更ボタン
154 終了ボタン
200 病棟レイアウト
210 表示態様

Claims (7)

  1. 患者が看護師を呼出すためにベッドごとに設置される複数のナースコール子機と、患者からの呼出に応答するためにナースステーションに設置される複数のナースコール親機と、前記ナースコール子機と前記ナースコール親機との間の通信を制御するナースコール制御機と、を含むナースコールシステムであって、
    前記ナースコール制御機は、各ナースコール子機について呼出対象となるすべてのナースコール親機が設定された呼出対象テーブルを格納する記憶部を備え、前記呼出対象テーブルの設定に基づいて前記ナースコール子機と前記ナースコール親機との間の通信を制御するように構成され、
    各ナースコール子機について呼出先となるナースコール親機を指定して呼出先以外のナースコール親機をマスクするためのマスキングテーブルを生成する機能を有する呼出先変更装置を独立して備え、前記呼出先変更装置は、前記呼出先変更装置の表示画面に備えられた変更ボタンが押下されたときに、前記生成されたマスキングテーブルを前記ナースコール制御機に送信するように構成され、
    前記ナースコール制御機は、前記呼出先変更装置から前記マスキングテーブルを受信すると、前記受信されたマスキングテーブルを前記ナースコール制御機の記憶部に格納し、ナースコール子機からの呼出を受付けた際に、前記ナースコール制御機の記憶部に格納されている前記呼出対象テーブルにおいて呼出対象として設定されているすべてのナースコール親機のうち前記マスキングテーブルにおいて呼出先として指定されていないナースコール親機をマスクして、呼出先として指定されたナースコール親機を呼出すように構成された、
    ナースコールシステム。
  2. 前記呼出先変更装置は、生成された前記マスキングテーブルのパターンを前記呼出先変更装置の記憶部に格納する機能を有し、複数の前記マスキングテーブルのパターンを前記呼出先変更装置の記憶部に格納して、事前に登録された前記マスキングテーブルのパターンの1つを前記マスキングテーブルとして選択できるように構成された、
    請求項1に記載のナースコールシステム。
  3. 前記呼出先変更装置は、前記呼出先変更装置の表示画面に備えられた呼出先変更ボタンが押下されたときに、前記呼出対象テーブルにおいて呼出対象として設定されているすべてのナースコール親機に対して前記マスキングテーブルにおいて呼出先として指定されていないナースコール親機をマスクして、呼出先として指定されているナースコール親機を前記呼出先変更装置の表示画面に表示するように構成された、
    請求項1または請求項2に記載のナースコールシステム。
  4. 前記呼出先変更装置は、各ナースコール子機が呼出すナースコール親機を変更する際に、変更前のマスキングテーブルが前記呼出先変更装置の記憶部に格納され、前記変更前のマスキングテーブルに戻すことができるように構成された、
    請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のナースコールシステム。
  5. 前記ナースコール親機は制御部と表示部と記憶部とを有し、
    前記ナースコール親機は、前記ナースコール親機の記憶部に格納された病棟の配置情報および前記ナースコール子機に紐づく患者情報から生成される病棟レイアウトを表示部に表示する機能を有し、
    前記ナースコール親機は、前記呼出対象テーブルと前記マスキングテーブルとを参照して、当該ナースコール親機が呼出を受付けない患者情報の表示態様と当該ナースコール親機が呼出を受付ける患者情報の表示態様とを異なる表示態様とし、当該ナースコール親機が呼出を受付ける患者情報を前記病棟レイアウト表示において判別できるように構成された、
    請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のナースコールシステム。
  6. 前記ナースコール親機は、前記呼出対象テーブルと前記マスキングテーブルとに基づいて、当該ナースコール親機を呼出すナースコール子機が設置されているフロアの病棟レイアウトを前記ナースコール親機の表示部に一括表示するように構成された、
    請求項5に記載のナースコールシステム。
  7. 前記ナースコール親機は、当該ナースコール親機を呼出すナースコール子機からの呼出を受付けたときに、当該ナースコール親機の表示部に表示された前記病棟レイアウトにおいて呼出を受付けたナースコール子機の表示を点滅または点灯させ、呼出を受付けたナースコール子機の場所を判別できるように構成された、
    請求項5または請求項6に記載のナースコールシステム。
JP2020186609A 2020-11-09 2020-11-09 ナースコールシステム Active JP7487073B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020186609A JP7487073B2 (ja) 2020-11-09 2020-11-09 ナースコールシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020186609A JP7487073B2 (ja) 2020-11-09 2020-11-09 ナースコールシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022076268A JP2022076268A (ja) 2022-05-19
JP7487073B2 true JP7487073B2 (ja) 2024-05-20

Family

ID=81606500

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020186609A Active JP7487073B2 (ja) 2020-11-09 2020-11-09 ナースコールシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7487073B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006034711A (ja) 2004-07-28 2006-02-09 Aiphone Co Ltd ナースコールシステム
JP2006186498A (ja) 2004-12-27 2006-07-13 Keakomu:Kk ナースコールシステム
JP2007268020A (ja) 2006-03-31 2007-10-18 Keakomu:Kk ナースコールシステム
JP2010104595A (ja) 2008-10-30 2010-05-13 Aiphone Co Ltd ナースコールシステム
JP2020005011A (ja) 2018-06-25 2020-01-09 アイホン株式会社 ナースコールシステム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006034711A (ja) 2004-07-28 2006-02-09 Aiphone Co Ltd ナースコールシステム
JP2006186498A (ja) 2004-12-27 2006-07-13 Keakomu:Kk ナースコールシステム
JP2007268020A (ja) 2006-03-31 2007-10-18 Keakomu:Kk ナースコールシステム
JP2010104595A (ja) 2008-10-30 2010-05-13 Aiphone Co Ltd ナースコールシステム
JP2020005011A (ja) 2018-06-25 2020-01-09 アイホン株式会社 ナースコールシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022076268A (ja) 2022-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5027480B2 (ja) ナースコールシステム
US12023286B2 (en) Smart hospital headwall system
JP6904680B2 (ja) 位置情報を利用した看護情報処理システム
US11515034B2 (en) Nurse call system
JP2014103661A (ja) ボード型ナースコール親機及びナースコールシステム
JP6629623B2 (ja) ナースコールシステム
JP6941429B2 (ja) ナースコールシステム
JP7487073B2 (ja) ナースコールシステム
JP6901836B2 (ja) ナースコールシステム
JP2009212813A (ja) ナースコールシステム
JP6535559B2 (ja) ナースコールシステム
JP7049859B2 (ja) ナースコールシステム
JP5936518B2 (ja) ナースコールシステム
JP4481700B2 (ja) ナースコールシステム
JP4713099B2 (ja) ナースコールシステム
JP6387317B2 (ja) ナースコールシステム
JP2014171529A (ja) ナースコールシステム
JP4659397B2 (ja) ナースコールシステム
JP7057724B2 (ja) ナースコールシステム
JP6322595B2 (ja) ナースコールシステム
JP6995638B2 (ja) ナースコールシステム
JP7352457B2 (ja) ナースコールシステム
JP2006134209A (ja) ナースコールシステム
JP6910054B2 (ja) 関連医療従事者報知システム
JP6343578B2 (ja) ナースコールシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230802

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240308

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240430

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240508

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7487073

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150