JP6387317B2 - ナースコールシステム - Google Patents

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Description

本発明は、ナースコールシステムに関する。
近年、社会の高齢化が進むにつれて、病院では患者数が増加する一方であり、ベッド不足や看護師の人数不足の問題は深刻である。そこで、医療サービスの品質維持や業務負担の分散の観点から、病院内の各部門間(医療科間)におけるスムーズな業務連携を支援することが可能なシステムに対するニーズが高まっている。例えば、下記特許文献1〜2には、診療科ごとの患者の一時的な増減に対応が可能なナースコールシステムが開示されている。
特開2013−207644号公報 特開2006−34711号公報
しかしながら、従来のナースコールシステムでは、ベッド不足により、例えば隣の診療科のベッドを一時的に借りて患者を入院させた場合、その患者は、そのベッドに設置されたナースコール子機からでは、その患者の本来の診療科のナースコール親機や担当看護師の携帯端末を直接的に呼び出すことができない場合があった。この場合、患者は自分の担当看護師を呼び出すのに時間がかかってしまう。また、夜間勤務等で看護師の人数が少ない看護体制の場合には、ナースコール親機が設置されているナースステーションに看護師が不在となり、患者からの呼出への応対が遅れてしまうことがあった。
本発明は、複数の部門間における業務連携を支援して、患者からの呼出に対して迅速に応対することが可能なナースコールシステムを提供することを目的とする。
本発明にかかるナースコールシステムは、
第一ナースコール子機と、第一ナースコール親機と、前記第一ナースコール子機及び前記第一ナースコール親機と通信可能に接続された第一制御機と、第二ナースコール子機と、第二ナースコール親機と、前記第二ナースコール子機、前記第二ナースコール親機及び前記第一制御機と通信可能に接続された第二制御機と、を備えるナースコールシステムであって、
前記第一制御機は、
前記第一ナースコール子機からの呼出信号を受信する第一受信部と、
前記呼出信号に含まれる呼出元特定情報と前記呼出信号の転送先とが関連づけられた第一転送設定テーブルが記憶された第一記憶部と、
前記呼出元特定情報と前記第一転送設定テーブルとに基づいて前記呼出信号の転送先を確認し、確認された前記転送先が前記第二制御機に接続される機器である場合、前記呼出信号を前記第二制御機に送信する第一送信部と、を有し、
前記第二制御機は、
前記第一送信部から送信された前記呼出信号を受信する第二受信部と、
前記呼出信号に含まれる呼出元特定情報と前記呼出信号の転送先とが関連づけられた第二転送設定テーブルが記憶された第二記憶部と、
前記呼出元特定情報と前記第二転送設定テーブルとに基づいて前記呼出信号の転送先を確認し、確認された前記転送先が前記第二制御機に接続される機器である場合、前記呼出信号を前記第二ナースコール親機に送信する第二送信部と、を有する。
この構成によれば、第一ナースコール子機からの呼出信号を第一制御機の第一受信部が受信すると、呼出信号に含まれる呼出元特定情報と第一転送設定テーブルとに基づいて転送先が確認され、例えば、呼出信号が第二制御機に接続される機器に送信される。同様に、第二ナースコール子機からの呼出信号を第二制御機の第二受信部が受信すると、呼出信号に含まれる呼出元特定情報と第二転送設定テーブルとに基づいて転送先が確認され、例えば、呼出信号が第一制御機に接続される機器に送信される。
これにより、各制御機間において、第一ナースコール子機または第二ナースコール子機からの呼出信号を必要に応じて的確に転送させることができ、複数の診療科間における業務連携を支援して、患者からの呼出に対して迅速に応対することができる。
また、本発明のナースコールシステムにおいて、
前記呼出信号に含まれる前記呼出元特定情報は、ナースコール子機を特定可能な子機特定情報であり、
前記第一制御機は、患者を特定可能な患者特定情報と前記患者が使用するナースコール子機の子機特定情報とが対応づけられた患者情報テーブルが記憶された第一患者情報記憶部を有し、
前記第二制御機は、前記患者情報テーブルが記憶された第二患者情報記憶部を有し、
前記第一制御機は、前記第一患者情報記憶部に記憶された前記患者情報テーブルが更新されたとき、更新された前記患者情報テーブルの子機特定情報に基づいて前記第一転送設定テーブルを更新し、
前記第二制御機は、前記第二患者情報記憶部に記憶された前記患者情報テーブルが更新されたとき、更新された前記患者情報テーブルの子機特定情報に基づいて前記第二転送設定テーブルを更新するものでもよい。
この構成によれば、患者が異なるベッドへ移動されると、患者を特定可能な患者特定情報と患者が使用するナースコール子機の子機特定情報とが対応づけられた患者情報テーブルが更新される。すると、第一転送設定テーブルまたは第二転送設定テーブルは、患者特定情報と子機特定情報とが対応づけられた患者情報テーブルの更新に基づいて例えば自動的に更新される。
したがって、ベッド不足により、例えば、制御機が異なる隣の診療科のベッドを一時的に借りて患者を入院させた場合であっても、その患者のベッドに設置されたナースコール子機の呼出を転送させ、その患者の本来の診療科のナースコール親機を直接的に呼び出すことが可能となる。これにより、異なる隣の診療科間などで患者の移動先のベッドのナースコール子機からの呼出に対して、担当看護師が迅速かつ的確に応対することができる。
このように、患者情報を利用して、転送設定テーブルが更新されるので、患者ベースでの呼出情報の管理が実現できる。このため、プライマリーナースやチームナースなどの専門の看護師による専門的な医療サービスの品質維持を支援することができる。
また、本発明のナースコールシステムにおいて、
前記第一記憶部には、勤務体系毎の前記第一転送設定テーブルが記憶され、
前記第一制御機は、前記第一ナースコール親機で勤務体系が変更されたとき、呼出信号の転送時に使用する前記第一転送設定テーブルを、変更後の勤務体系に対応する前記第一転送設定テーブルに変更し、
前記第二記憶部には、勤務体系毎の前記第二転送設定テーブルが記憶され、
前記第二制御機は、前記第二ナースコール親機で勤務体系が変更されたとき、呼出信号の転送時に使用する前記第二転送設定テーブルを、変更後の勤務体系に対応する前記第二転送設定テーブルに変更するものでもよい。
この構成によれば、呼出信号の転送時に使用する第一転送設定テーブル及び第二転送設定テーブルが勤務体系の変更にともなって例えば自動的に変更される。これにより、夜間勤務等で看護師の人数が少ない看護体制の場合であっても、看護師が確実に待機しているナースステーションのナースコール親機へ患者からの呼出を転送させ、患者からの呼出に対する迅速かつ確実な応対が可能となる。
また、本発明のナースコールシステムにおいて、
前記第二制御機は、前記第一制御機から転送された前記呼出信号に基づいて前記第二ナースコール親機が呼び出された場合において、前記呼出信号への応対が所定時間なされなかったときは、応対がなされなかった旨を示す不応対信号を前記第一制御機へ送信し、
前記第一制御機は、前記不応対信号に基づいて、前記第一ナースコール親機を呼び出すものでもよい。
この構成によれば、呼出信号の転送先で応対されなかったとしても、転送元のナースコール親機で応対させることが可能となる。
また、本発明のナースコールシステムにおいて、
前記第二送信部は、前記呼出元特定情報と前記第二転送設定テーブルとに基づいて前記呼出信号の転送先を確認し、確認された前記転送先が前記第二制御機に接続される機器である場合、前記呼出信号を、前記第二ナースコール親機及び担当看護師の携帯する携帯端末へ送信するものでもよい。
この構成によれば、呼出信号が転送されると、転送先のナースコール親機だけでなく、担当看護師の携帯する携帯端末にも呼出信号が送信されるので、ナースコール親機が設置されたナースステーションから離れた担当看護師に応対させることが可能となる。
また、本発明のナースコールシステムにおいて、
前記第二送信部が、前記第一制御機から転送された前記呼出信号を前記第二ナースコール親機に転送するとき、前記第二ナースコール親機の表示画面には、前記第一制御機の支配下のナースコール子機からの呼出信号であることを示す表示態様で前記呼出信号の着信が表示されるものでもよい。
この構成によれば、呼出信号が転送されると、転送先のナースコール親機の表示画面に、転送された呼出信号であることが示される。これにより、ナースコール親機で呼出に応対する看護師は、その呼出が転送されたものであることを把握し、その後の処置を円滑に行うことができる。
本発明のナースコールシステムは、
第一ナースコール子機と、第一ナースコール親機と、第二ナースコール子機と、第二ナースコール親機と、前記第一ナースコール子機及び前記第一ナースコール親機と通信可能に接続されるとともに、前記第二ナースコール子機及び前記第二ナースコール親機と通信可能に接続される制御機と、を備えるナースコールシステムであって、
前記制御機は、
前記第一ナースコール子機及び前記第二ナースコール子機からの呼出信号を受信する受信部と、
患者を特定可能な患者特定情報と前記患者が使用するナースコール子機の子機特定情報とが対応づけられた患者情報テーブルが記憶された患者情報記憶部と、
前記呼出信号に含まれる子機特定情報と前記呼出信号の転送先とが関連づけられた転送設定テーブルが記憶された記憶部と、
前記子機特定情報と前記転送設定テーブルとに基づいて前記呼出信号の転送先を確認し、確認された前記転送先に前記呼出信号を送信する送信部と、を有し、
患者がベッドを移動したことに伴って前記患者情報テーブルの前記子機特定情報が更新されたとき、更新された前記患者情報テーブルの子機特定情報に基づいて、前記転送設定テーブルが更新される。
この構成によれば、複数の診療科のナースコールを一つの制御機で制御するシステムにおいて、ベッド不足により、例えば、異なる隣の診療科のベッドを一時的に借りて患者を入院させた場合であっても、その患者のベッドに設置されたナースコール子機の呼出を転送させ、その患者の本来の診療科のナースコール親機を直接的に呼び出すことが可能となる。これにより、異なる隣の診療科間などで患者の移動先のベッドのナースコール子機からの呼出に対して、担当看護師が迅速かつ的確に応対することができる。
本発明によれば、複数の部門間における業務連携を支援して、患者からの呼出に対して迅速に応対することが可能なナースコールシステムを提供することができる。
第1実施形態に係るナースコールシステムの構成図である。 図1に示すナースコールシステムにおける制御機の機能ブロック図である。 図1に示すナースコールシステムにおけるナースコール親機の機能ブロック図である。 第3実施形態に係るナースコールシステムの構成図である。
以下、本発明に係るナースコールシステムの実施形態の一例について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係るナースコールシステム1の構成図である。
図1に示すように、ナースコールシステム1は、複数の(本例では2つの)部門である診療科10A,10Bに設置されている。ナースコールシステム1は、例えば患者を収容する病院等の医療,介護施設内に設置されている。例えば、診療科10Aは、外科であり、診療科10Bは、内科である。
診療科10Aは、複数の(本例では4つの)第一ナースコール子機2Aと、第一ナースコール親機3Aと、複数の(本例では2つの)第一廊下灯4Aと、第一制御機5Aと、複数の(本例では4つの)第一携帯端末6Aと、を備えている。
診療科10Bは、複数の(本例では4つの)第二ナースコール子機2Bと、第二ナースコール親機3Bと、複数の(本例では2つの)第二廊下灯4Bと、第二制御機5Bと、複数の(本例では4つの)第二携帯端末6Bと、を備えている。
以下、ナースコールシステム1の各構成について説明する。
なお、診療科10Aの第一ナースコール子機2A、第一ナースコール親機3A、第一廊下灯4A、第一制御機5A及び第一携帯端末6Aと、診療科10Bの第二ナースコール子機2B、第二ナースコール親機3B、第二廊下灯4B、第二制御機5B及び第二携帯端末6Bとは、構成が同一であるので、診療科10Bの各構成については異なる構成以外の説明を省略する。
第一ナースコール子機2Aは、患者が看護師を呼び出して通話を行うためのものであり、病室内の病床(ベッド)毎に設置されている。第一ナースコール子機2Aは、プレート子機21と、握り子機22と、を有している。プレート子機21は、マイクとスピーカを備え、各患者のベッドの上方の壁面に設置されている。マイク及びスピーカは患者が看護師との間で相互に通話を行うためのものである。握り子機22は、呼出ボタンを備え、プレート子機21にケーブルで接続されている。呼出ボタンは病室内の患者が看護師を呼び出すためのボタンである。第一ナースコール子機2Aは、通信ケーブルを通じて第一廊下灯4Aに接続されている。
第一廊下灯4Aは、各患者からの呼出を検出してその呼出を病室外へ報知するものであり、病室の入口付近に設置されている。本例の第一廊下灯4Aは、ハブ15を経由して第一制御機5Aと接続されている。本例の第一廊下灯4Aには、液晶表示部41が設けられていて、第一ナースコール子機2Aから呼び出しがあると、呼び出しをした患者の名前等の患者情報が液晶表示部41に表示されるように構成されている。さらに、第一ナースコール子機2Aから呼び出しがあると、第一廊下灯4Aに設けられた表示ランプ42が例えば点滅するように構成されている。
第一ナースコール親機3Aは、患者からの呼び出しに看護師が応答して通話を行ったり、患者や看護師等の情報を表示する機能を有するものである。第一ナースコール親機3Aは、スタッフステーション等の施設内共用部に設置されている。第一ナースコール親機3Aは、大型モニタ31と、小型モニタ32と、通話部33と、を有している。
大型モニタ31は、例えば24型の縦長のタッチパネル画面で構成されており、ナースコール親機3の操作部としても機能することが可能である。小型モニタ32は、例えば7型の横長のタッチパネル画面で構成されている。小型モニタ32は、例えば、ナースコール子機2によって患者から呼び出しが有った場合、その呼び出しをした患者のベッド番号や名前等を含む患者情報を表示する。通話部33は、患者からの呼出音および患者の音声を出力するスピーカと、患者の呼び出しに看護師が応答して通話を行うための送受話機と、を有している。
第一制御機5Aは、中継器として設置されており、接続されている各機器の呼出制御あるいは通話制御等を行なうものである。第一制御機5Aは、ハブ15及び通信ケーブルを介して、第一廊下灯4A、第一ナースコール親機3A、他の第二制御機5B、後述する交換機(例えばIP PBX)62及びオーダリングシステム7と接続されている。
第一携帯端末6Aは、第一ナースコール子機2Aからの呼び出しを通知するとともに呼び出しに応答して患者と通話するためのものであり、各看護師によって携帯されている。第一携帯端末6Aには表示画面が設けられており、第一ナースコール子機2Aからの呼び出しが有ると、呼出元である患者の病室番号、ベッド番号、名前等が表示される。第一携帯端末6Aとしては、例えばPHSやスマート端末等が用いられ、各第一携帯端末6Aは個別の携帯端末IDを有している。
ナースコールシステム1は、基地局61と、交換機62と、を備えている。ナースコールシステム1にはハブ(HUB)15を介してオーダリングシステム7が接続されている。
基地局61は、第一携帯端末6A,6Bとの間で無線通信を行うためのものであり、ナースステーションの近辺、および施設内でナーステーションから離れた場所に所定の間隔で設置されている。交換機62は、第一携帯端末6Aと第一ナースコール子機2Aとの接続及び第二携帯端末6Bと第二ナースコール子機2Bとの接続を行うためのものであり、ナースステーション内または施設内の共用部に設置されている。交換機62は、ハブ15を経由して第一制御機5A及び第二制御機5Bに接続されている。また、交換機62は、ハブ15を経由して第一ナースコール子機2A及び第二ナースコール子機2Bにも接続されている。
オーダリングシステム7は、各患者の患者情報を含む病院に関する情報を一括して管理するものであり、例えば施設の管理室等の所定の場所に設置されている。
図2は、第一制御機5Aの機能ブロック図である。
図2に示すように、第一制御機5Aは、CPU51と、CPU51に接続された記憶部52、廊下灯インターフェース回路(以下、インターフェース回路を「I/F」と称す)53、親機I/F54、交換機I/F55、オーダリングI/F56、制御機I/F57、受信部58及び送信部59と、を備えている。
廊下灯I/F53は、第一廊下灯4Aと信号伝送路を形成するための通信部を構成している。親機I/F54は、第一ナースコール親機3Aと信号伝送路を形成するための通信部を構成している。交換機I/F55は、交換機62と信号伝送路を形成するための通信部を構成している。オーダリングI/F56は、オーダリングシステム7と信号伝送路を形成するための通信部を構成するとともに、オーダリングシステム7で管理されている情報を受信するための回路である。制御機I/F57は、他の制御機である第二制御機5Bと信号伝送路を形成するための通信部を構成している。
記憶部52には、患者情報記憶部(第一患者情報記憶部の一例)52aと、勤務情報記憶部52bと、レイアウト情報記憶部52cと、転送設定記憶部(第一記憶部の一例)52dと、が設けられている。
患者情報記憶部52aには、現在入院している患者の入院日、退院予定日、氏名、性別、年齢、主担当看護師と副担当看護師を含む担当情報、担当医師、病室番号、ベッド番号、感染症情報、救護区分、食事制限の有無、看護必要度、投薬情報などを含んで構成される患者情報が記憶されている。また、患者情報記憶部52aには、現在入院している患者だけでなく入院予定の患者の患者情報も含まれる。本例では、患者情報は、オーダリングシステム7から例えば定期的に送信されてきて患者情報記憶部52aに記憶されている。患者情報記憶部52aには、患者情報テーブルが記憶されている。第一ナースコール子機2Aからの呼出信号には、子機特定情報(呼出元特定情報)が含まれており、患者情報テーブルは、この呼出信号に含まれた子機特定情報(呼出元特定情報)と、患者を特定可能な患者特定情報とが対応づけられたテーブルである。
勤務情報記憶部52bには、各看護師の勤務情報が記憶されている。勤務情報は、例えば一か月単位で、各看護師の勤務日(勤務予定日を含む)、勤務帯(例えば3勤制であれば、日勤、夜勤、準夜勤のいずれか)、休暇日(休暇予定日を含む)等の勤怠に関する情報で構成されている。本例では、勤務情報は、オーダリングシステム7から例えば定期的に送信されてきて勤務情報記憶部52bに記憶されている。
レイアウト情報記憶部52cには、病院の所定のエリア(特定の病棟やフロアなど)における各病室の配置関係を示すレイアウト情報が記憶されている。レイアウト情報には、各病室の病室番号や各患者のベッド番号を特定するための情報も含まれており、患者情報に含まれる各患者の病室情報やベッド番号と対応づけることで、所定のエリアでどの位置にあるどの病室にどの患者が入院しているかを対応づけることができるものである。
転送設定記憶部52dには、転送設定テーブル(第一転送設定テーブルの一例)が格納されている。転送設定テーブルは、第一ナースコール子機2Aからの呼出信号に含まれた子機特定情報(呼出元特定情報)と、呼出信号の転送先とが関連づけられたテーブルである。
CPU51は、例えば、記憶部52に記憶される情報の送受信等の管理、第一ナースコール子機2Aからの呼び出しに対する第一携帯端末6Aの特定等を行っている。第一携帯端末6Aを特定する際には、担当看護師とその看護師が携帯する第一携帯端末6Aとの対応テーブルが用いられる。
受信部(第一受信部の一例)58は、呼出信号を受信し、送信部(第一送信部の一例)59は、呼出信号を送信する。
第二制御機5Bも第一制御機5Aと同様に、CPU51と、CPU51に接続された記憶部52、廊下灯I/F53、親機I/F54、交換機I/F55、オーダリングI/F56、制御機I/F57、受信部58及び送信部59と、を備えている。
廊下灯I/F53は、第二廊下灯4Bと信号伝送路を形成するための通信部を構成している。親機I/F54は、第二ナースコール親機3Bと信号伝送路を形成するための通信部を構成している。交換機I/F55は、交換機62と信号伝送路を形成するための通信部を構成している。オーダリングI/F56は、オーダリングシステム7と信号伝送路を形成するための通信部を構成するとともに、オーダリングシステム7で管理されている情報を受信するための回路である。制御機I/F57は、他の制御機である第一制御機5Aと信号伝送路を形成するための通信部を構成している。
記憶部52には、患者情報記憶部(第二患者情報記憶部の一例)52aと、勤務情報記憶部52bと、レイアウト情報記憶部52cと、転送設定記憶部(第二記憶部の一例)52dと、が設けられている。
患者情報記憶部52aには、患者情報及び患者情報テーブルが記憶されている。患者情報テーブルは、第二ナースコール子機2Bの呼出信号に含まれた子機特定情報(呼出元特定情報)と、患者を特定可能な患者特定情報とが対応づけられたテーブルである。
転送設定記憶部52dには、転送設定テーブル(第二転送設定テーブルの一例)が格納されている。転送設定テーブルは、第二ナースコール子機2Bからの呼出信号に含まれた子機特定情報(呼出元特定情報)と、呼出信号の転送先とが関連づけられたテーブルである。
CPU51は、例えば、記憶部52に記憶される情報の送受信等の管理、第二ナースコール子機2Bからの呼び出しに対する第二携帯端末6Bの特定等を行っている。第二携帯端末6Bを特定する際には、担当看護師とその看護師が携帯する第二携帯端末6Bとの対応テーブルが用いられる。
受信部(第二受信部の一例)58は、呼出信号を受信し、送信部(第二送信部の一例)59は、呼出信号を送信する。
図3は、第一ナースコール親機3Aの機能ブロック図である。
図3に示すように、第一ナースコール親機3Aは、CPU36と、制御機I/F37と、記憶部38と、を備えている。CPU36は、大型モニタ31と、小型モニタ32と、通話部33と接続され、これらの動作を制御する。
制御機I/F37は、第一制御機5Aと信号伝送路を形成するための通信部を構成している。記憶部38には、第一制御機5Aの記憶部52に記憶された患者情報、勤務情報、レイアウト情報が記憶されている。本例では、これらの情報は、第一制御機5Aから例えば定期的に送信されてきて記憶部52に記憶される。
CPU36は、例えば、記憶部38に記憶された患者情報と勤務情報とレイアウト情報とに基づいて、大型モニタ31に表示させる画面を形成する処理を行う。また、CPU36は、例えば、第一ナースコール子機2Aによって患者から呼び出しが有った場合、呼出元の患者の患者情報を小型モニタ32に表示する制御を行なっている。
第二ナースコール親機3Bも、CPU36と、制御機I/F37と、記憶部38と、を備えており、CPU36は、大型モニタ31と、小型モニタ32と、通話部33と接続され、これらの動作を制御する。
制御機I/F37は、第二制御機5Bと信号伝送路を形成するための通信部を構成している。記憶部38には、第二制御機5Bの記憶部52に記憶された患者情報、勤務情報、レイアウト情報が記憶されており、これらの情報は、第二制御機5Bから例えば定期的に送信されてきて記憶部52に記憶される。
次に、ナースコールシステム1における呼出の具体例について説明する。
なお、第一制御機5Aは、制御機番号が「制御機1」に設定され、第二制御機5Bは、制御機番号が「制御機3」に設定されているものとする。
例えば、101−110号室は外科(診療科10A)、501−510号室は内科(診療科10B)とされた病院に、患者ID0001が外科(診療科10A)の101号室の1番ベッド(子機ID101−1)に入院する。
すると、第一制御機5Aの患者情報テーブル(表1)、転送設定テーブル(表2)が更新され、患者ID0001を含んだ下記のように作成される。
Figure 0006387317
Figure 0006387317
ここで、患者ID0001が子機ID101−1の第一ナースコール子機2Aから呼出を行う。すると、第一ナースコール子機2Aは、子機ID101−1を含み患者IDを含まない呼出信号を送信し、第一制御機5Aは、呼出信号に含まれる子機IDと、子機・患者テーブル及び患者・親機テーブルとを参照して、転送の対象となる親機IDを特定する。
さらに、第一制御機5Aは、親機・制御機・転送先テーブルで、親機IDが制御機番号1の第一制御機5Aの支配下であることを確認して、第一ナースコール子機2Aからの呼出信号を親機ID01の第一ナースコール親機3Aへ転送する。
ところで、近年、医療の専門化が進み、看護師の果たす役割も幅広い専門性が求められており、1つの診療科に属する医療従事者の人数も多くなっている。このため、例えば大学病院等の総合病院では、複数の制御機で構成されたナースコールシステムが導入されている。一方で、社会の高齢化が進むにつれて、病院では患者数が増加する一方であり、ベッド不足や看護師の人数不足の問題は深刻である。
しかし、従来のシステムでは、ナースコール子機からの呼出信号を転送できる範囲が、そのナースコール子機が所属する制御機の支配下に限られており、他の制御機の支配下に所属するナースコール親機やナースコール子機に転送することができなかった。このため、複数の部門間における業務連携を十分に支援できず、ナースコール子機からの呼出への応対が遅れてしまう場合があった。
このため、本実施形態に係るナースコールシステム1では、診療科10A,10B間での呼出転送が可能とされている。
次に、診療科10A,10B間での呼出の転送機能を備えた本実施形態に係るナースコールシステム1による呼出転送の具体例を説明する。
例えば、患者ID0001が、内科(診療科10B)の501号室の2番ベッド(子機501−2)に一時的に移動することになったとする。すると、患者情報テーブルのうち子機IDが下記のように更新され(表3)、さらに、第二制御機5B及び第一制御機5Aの転送設定テーブルも更新される(表4〜5)。
Figure 0006387317
Figure 0006387317
Figure 0006387317
これらの更新後、患者ID0001が内科(診療科10B)の子機ID501−2の第二ナースコール子機2Bから呼出を行う。
すると、第一ナースコール子機2Bは、子機ID501−2を含み患者IDを含まない呼出信号を送信し、この第二ナースコール子機2Bと直接接続される第二制御機5Bは、呼出信号に含まれる子機IDと、子機・患者テーブル及び患者・親機テーブルとを参照して、転送の対象となる親機IDを特定する。さらに、第二制御機5Bは、親機・制御機・転送先テーブルで、親機IDが制御機番号1の第一制御機5Aの支配下であって第一制御機5Aへ転送可能であることを確認して、呼出信号を第一制御機5Aへ転送する。
第一制御機5Aは、その呼出信号を受信して、呼出信号に含まれる子機IDと、子機・患者テーブル及び患者・親機テーブルとを参照して、転送の対象となる親機IDを特定する。さらに、第一制御機5Aは、親機・制御機・転送先テーブルで、親機IDが第一制御機5A(自制御機)であることを確認して、呼出信号を親機ID01の第一ナースコール親機3Aへ送る。
このように、本実施形態に係るナースコールシステム1によれば、診療科10Bを一時的に借りて患者を入院させた場合であっても、その患者のベッドに設置された第二ナースコール子機2Bの呼出を転送させ、その患者の本来の診療科10Aの第一ナースコール親機3Aを直接的に呼び出し、担当看護師に応対させることが可能である。
ここで、診療科10A,10B間での呼出の転送機能のない従来のシステムでの呼出について説明する。
例えば、101−110号室は外科(診療科10A)、501−510号室は内科(診療科10B)の病院に、患者ID0001が外科(診療科10A)の101号室の1番ベッド(子機ID101−1)に入院する。
すると、第一制御機5Aの患者情報テーブルが更新され、患者ID0001を含んだ下記のように作成される(表6)。
Figure 0006387317
ここで、患者ID0001が子機ID101−1の第一ナースコール子機2Aから呼出を行う。第一ナースコール子機2Aは、子機ID101−1を含み患者IDを含まない呼出信号を送信し、すると、第一制御機5Aは、下記の呼出信号に含まれる子機IDと、子機・親機テーブルとを参照して(表7)、転送の対象となる親機IDを特定する。
さらに、第一制御機5Aは、親機・制御機テーブルで、親機IDが制御機番号1の第一制御機5Aで支配可能であることを確認して、第一ナースコール子機2Aからの呼出信号を親機ID01の第一ナースコール親機3Aへ送信する。
Figure 0006387317
ここで、患者ID0001が、内科(診療科10B)の501号室の2番ベッド(子機501−2)に一時的に移動することになった。すると、患者情報テーブルのうち子機IDが下記のように更新される。
Figure 0006387317
患者ID0001が子機ID501−2の第二ナースコール子機2Bから呼出を行う。すると、第二制御機5Bは、下記の転送設定テーブルを参照することとなる。
Figure 0006387317
したがって、第二制御機5Bは、内科(診療科10B)の第二ナースコール親機(親機ID05)3Bを呼ぶこととなり、外科(診療科10A)の第一ナースコール親機(親機ID01)3Aを呼ぶことにはならない。
以上、説明したように、本実施形態に係るナースコールシステム1によれば、第一ナースコール子機2Aからの呼出信号を第一制御機5Aの受信部58が受信すると、呼出信号に含まれる子機特定情報(呼出元特定情報)と第一転送設定テーブルとに基づいて転送先が確認され、送信部59から、例えば、呼出信号が第二制御機5Bに接続される機器に送信される。同様に、第二ナースコール子機2Bからの呼出信号を第二制御機5BのCPU51の受信部58が受信すると、呼出信号に含まれる子機特定情報(呼出元特定情報)と第二転送設定テーブルとに基づいて転送先が確認され、送信部59から、例えば、呼出信号が第一制御機5Aに接続される機器に送信される。
これにより、第一制御機5A及び第二制御機5B間において、第一ナースコール子機2Aまたは第二ナースコール子機2Bからの呼出信号を必要に応じて診療科10A,10Bの間で的確に転送させることができ、複数の診療科10A,10B間における業務連携を支援して、患者からの呼出に対して迅速に応対することができる。
しかも、患者が異なるベッドへ移動されると、患者を特定可能な患者特定情報と患者が使用するナースコール子機の子機特定情報(呼出元特定情報)とが対応づけられた患者情報テーブルが看護師等によって更新される。すると、転送設定テーブルは、患者特定情報と子機特定情報(呼出元特定情報)とが対応づけられた患者情報テーブルの更新に伴って自動的に更新される。
したがって、ベッド不足により、例えば、制御機が異なる隣の診療科のベッドを一時的に借りて患者を入院させた場合であっても、その患者のベッドに設置された第一ナースコール子機2Aまたは第二ナースコール子機2Bの呼出を転送させ、その患者の本来の診療科の第二ナースコール親機3Bまたは第一ナースコール親機3Aを直接的に呼び出すことが可能となる。これにより、異なる隣の診療科間などで患者の移動先のベッドの第一ナースコール子機2Aまたは第二ナースコール子機2Bからの呼出に対して、担当看護師が迅速かつ的確に応対することができる。
このように、本実施形態によれば、患者情報を利用して、転送設定テーブルが更新されるので、患者ベースでの呼出情報の管理が実現できる。このため、プライマリーナースやチームナースなどの専門の看護師による専門的な医療サービスの品質維持を支援することができる。
ところで、各診療科10A,10Bのナースステーションに看護師が不在であると、呼出が転送されても、その呼出に応対されない場合がある。したがって、本実施形態に係るナースコールシステム1では、呼出の転送後に、不応対再転送を行う。
この不応対再転送では、例えば、第二制御機5Bは、第一制御機5Aから転送された呼出信号に基づいて第二ナースコール親機3Bが呼び出された場合において、呼出信号への応対が所定時間なされたかったときは、応対がなされかった旨を示す不応対信号を第一制御機5Aへ送信する。この不応対信号を受信した第一制御機5Aは、不応対信号に基づいて、第一ナースコール親機3Aを呼び出す。
このように、不応対再転送を行う構成とすれば、呼出信号の転送先で応対されなかったとしても、転送元のナースコール親機で応対させることが可能となる。
また、本実施形態に係るナースコールシステム1において、第二制御機5Bの送信部59が、子機特定情報(呼出元特定情報)と転送設定テーブルとに基づいて呼出信号の転送先を確認し、確認された転送先が第二制御機5Bに接続される機器である場合、呼出信号を、第二ナースコール親機3B及び担当看護師の携帯する第二携帯端末6Bへ送信するようにしてもよい。同様に、第一制御機5Aの送信部59が、子機特定情報(呼出元特定情報)と転送設定テーブルとに基づいて呼出信号の転送先を確認し、確認された転送先が第一制御機5Aに接続される機器である場合、呼出信号を、第一ナースコール親機3A及び担当看護師の携帯する第一携帯端末6Aへ送信するようにしてもよい。
この場合、第一制御機5A(第二制御機5B)の転送設定テーブルは、さらに下記の携帯端末IDテーブルを含むこととなる(表10)。
Figure 0006387317
例えば、患者ID0001が、外科(診療科10A)の101号室の1番ベッドから、内科(診療科10B)の501号室の2番ベッド(子機501−2)に一時的に移動することになると、この患者情報のうち子機IDが更新されて、さらに、携帯端末IDテーブルも次のように更新される(表11)。
Figure 0006387317
すると、患者ID0001は、移動先の内科(診療科10B)の501号室の2番ベッド(子機501−2)から、外科(診療科10A)の看護師(看護師ID1259)の第一携帯端末6Aを呼び出せることとなる。
この構成によれば、呼出信号が転送されると、転送先のナースコール親機だけでなく、担当看護師の携帯する携帯端末にも呼出信号が送信されるので、看護師の携帯端末を、制御機の枠組みを超えて呼び出せることとなる。
また、本実施形態に係るナースコールシステム1において、第二制御機5Bの送信部59が、第一制御機5Aから転送された呼出信号を第二ナースコール親機3Bに転送するとき、第二ナースコール親機3Bでは、第一制御機5Aの支配下の第一ナースコール子機2Aからの呼出信号であることを示す表示態様で大型モニタ(表示画面の一例)31または小型モニタ(表示画面の一例)32に呼出信号の着信を表示させるようにしてもよい。
同様に、第一制御機5Aの送信部59が、第二制御機5Bから転送された呼出信号を第一ナースコール親機3Aに転送するとき、第一ナースコール親機3Aでは、第二制御機5Bの支配下の第二ナースコール子機2Bからの呼出信号であることを示す表示態様で大型モニタ(表示画面の一例)31または小型モニタ(表示画面の一例)32に呼出信号の着信を表示させるようにしてもよい。
この構成によれば、呼出信号が転送されると、転送先のナースコール親機に、転送された呼出信号であることが示される。したがって、ナースコール親機で呼出に応対する看護師は、その呼出が転送されたものであることを把握し、その後の処置を円滑に行うことができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係るナースコールシステム1について説明する。
この第2実施形態に係るナースコールシステム1では、第一制御機5Aの記憶部52の転送設定記憶部52dに、勤務体系毎の転送設定テーブルが記憶されている。そして、第一制御機5Aは、第一ナースコール親機3Aで勤務体系が変更されたとき、呼出信号の転送時に使用する転送設定テーブルを、変更後の勤務体系に対応する転送設定テーブルに変更する。
勤務体系毎の転送設定テーブルは、下記に示すように、例えば、日勤、夜勤等のテーブルである(表12〜13)。
Figure 0006387317
Figure 0006387317
上記ナースコールシステム1では、例えば、日勤と夜勤で、転送先が変更される。具体的には、日勤時は、第一ナースコール子機2Aの呼出は各診療科のナースステーションの第一ナースコール親機3Aで受け、夜勤時は、外科(診療科10A)の人不足をヘルプするために、外科(診療科10A)のベッドからの呼出を、他の科のナースコール親機で受ける。つまり、このナースコールシステム1によれば、夜勤になると、子機ID101‐1,103‐4,104‐2からの呼出信号は、親機ID03を支配する制御機番号2の制御機へ転送されて、親機ID03のナースコール親機が呼び出される。
なお、第一制御機5Aと同様に、第二制御機5Bの記憶部52の転送設定記憶部52dにも、勤務体系毎の転送設定テーブルが記憶されており、第二制御機5Bは、第二ナースコール親機3Bで勤務体系が変更されたとき、呼出信号の転送時に使用する転送設定テーブルを、変更後の勤務体系に対応する転送設定テーブルに変更する。
そして、日勤時は、各診療科の呼出は各診療科のナースステーションの第二ナースコール親機3Bで受け、夜勤時は、内科(診療科10B)の人不足をヘルプするために、内科(診療科10B)のベッドからの呼出を、他の診療科のナースコール親機で受ける。
このように、第2実施形態に係るナースコールシステム1によれば、呼出信号の転送時に使用する転送設定テーブルが勤務体系の変更にともなって変更される。これにより、夜間勤務等で看護師の人数が少ない看護体制の場合であっても、患者からの呼出を看護師が確実に待機しているナースステーションのナースコール親機へ転送させ、患者からの呼出に対する迅速かつ確実な応対が可能となる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態に係るナースコールシステム1について説明する。なお、第1、第2実施形態と同一構成部分は同一符号を付して説明を省略する。
図4は、第3実施形態に係るナースコールシステムの構成図である。
図4に示すように、第3実施形態に係るナースコールシステム1では、一つの制御機5を備えている。制御機5は、図2に示した第一制御機5Aと同様に、CPU51と、CPU51に接続された記憶部52、廊下灯I/F53、親機I/F54、交換機I/F55、オーダリングI/F56、受信部58及び送信部59と、を備えている。受信部58は、呼出信号を受信し、送信部59は、呼出信号を送信する。
診療科10Aの第一ナースコール子機2A、第一ナースコール親機3A、第一廊下灯4A及び第一携帯端末6Aは、制御機5に対して通信可能に接続されている。同様に、診療科10Bの第二ナースコール子機2B、第二ナースコール親機3B、第二廊下灯4B及び第二携帯端末6Bは、制御機5に対して通信可能に接続されている。
記憶部52には、患者情報記憶部52aと、勤務情報記憶部52bと、レイアウト情報記憶部52cと、転送設定記憶部52dと、が設けられている。患者情報記憶部52aには、患者情報及び患者情報テーブルが記憶されている。患者情報テーブルは、第一ナースコール子機2A及び第二ナースコール子機2Bの呼出信号に含まれた子機特定情報(呼出元特定情報)と、患者を特定可能な患者特定情報とが対応づけられたテーブルである。転送設定記憶部52dには、転送設定テーブルが格納されている。転送設定テーブルは、第一ナースコール子機2A及び第二ナースコール子機2Bからの呼出信号に含まれた子機特定情報(呼出元特定情報)と、呼出信号の転送先とが関連づけられたテーブルである。
CPU51は、例えば、記憶部52に記憶される情報の送受信等の管理、第一ナースコール子機2A及び第二ナースコール子機2Bからの呼び出しに対する第一携帯端末6A及び第二携帯端末6Bの特定等を行っている。第一携帯端末6A及び第二携帯端末6Bを特定する際には、担当看護師とその看護師が携帯する第一携帯端末6A及び第二携帯端末6Bとの対応テーブルが用いられる。
そして、この第3実施形態に係るナースコールシステム1では、制御機5の送信部59が、子機特定情報(呼出元特定情報)と転送設定テーブルとに基づいて呼出信号の転送先を確認し、確認された転送先に呼出信号を送信する。
また、転送設定テーブルは、患者がベッドを移動したことに伴って患者情報テーブルの子機特定情報(呼出元特定情報)が更新されたとき、更新された患者情報テーブルの子機特定情報(呼出元特定情報)に基づいて更新される。
第3実施形態に係るナースコールシステム1によれば、複数の診療科10A,10Bのナースコールを一つの制御機5で制御するシステムにおいて、ベッド不足により、例えば、異なる隣の診療科のベッドを一時的に借りて患者を入院させた場合であっても、その患者のベッドに設置された第一ナースコール子機2Aまたは第二ナースコール子機2Bの呼出を転送させ、その患者の本来の診療科の第二ナースコール親機3Bまたは第一ナースコール親機3Aを直接的に呼び出すことが可能となる。これにより、異なる隣の診療科10A,10B間などで患者の移動先のベッドからの呼出に対して、担当看護師が迅速かつ的確に応対することができる。
なお、上記実施形態に係るナースコールシステム1は、二つの診療科10A,10Bを備えた施設に設けた場合を例示したが、ナースコールシステム1は、二つの診療科10A,10Bを備えた施設に限らず、三つ以上の診療科を備えた施設にも適用できる。また、制御機の数も二つに限らず三つ以上の制御機で構成されるナースコールシステムに対しても本発明は適用され得る。
1:ナースコールシステム、2A:第一ナースコール子機、2B:第二ナースコール子機、3A:第一ナースコール親機、3B:第二ナースコール親機、5:制御機、5A:第一制御機、5B:第二制御機、6A:第一携帯端末、6B:第二携帯端末、31:大型モニタ(表示画面の一例)、32:小型モニタ(表示画面の一例)、52a:患者情報記憶部(第一患者情報記憶部の一例,第二患者情報記憶部の一例)、52d:転送設定記憶部(第一記憶部の一例,第二記憶部の一例,記憶部の一例)、58:受信部(第一受信部の一例,第二受信部の一例)、59:送信部(第一送信部の一例,第二送信部の一例)

Claims (6)

  1. 第一ナースコール子機と、第一ナースコール親機と、前記第一ナースコール子機及び前記第一ナースコール親機と通信可能に接続された第一制御機と、第二ナースコール子機と、第二ナースコール親機と、前記第二ナースコール子機、前記第二ナースコール親機及び前記第一制御機と通信可能に接続された第二制御機と、を備えるナースコールシステムであって、
    前記第一制御機は、
    前記第一ナースコール子機からの呼出信号を受信する第一受信部と、
    前記呼出信号に含まれる呼出元特定情報と前記呼出信号の転送先とが関連づけられた第一転送設定テーブルが記憶された第一記憶部と、
    前記呼出元特定情報と前記第一転送設定テーブルとに基づいて前記呼出信号の転送先を確認し、確認された前記転送先が前記第二制御機に接続される機器である場合、前記呼出信号を前記第二制御機に送信する第一送信部と、を有し、
    前記第二制御機は、
    前記第一送信部から送信された前記呼出信号を受信する第二受信部と、
    前記呼出信号に含まれる呼出元特定情報と前記呼出信号の転送先とが関連づけられた第二転送設定テーブルが記憶された第二記憶部と、
    前記呼出元特定情報と前記第二転送設定テーブルとに基づいて前記呼出信号の転送先を確認し、確認された前記転送先が前記第二制御機に接続される機器である場合、前記呼出信号を前記第二ナースコール親機に送信する第二送信部と、を有し、
    前記呼出信号に含まれる前記呼出元特定情報は、ナースコール子機を特定可能な子機特定情報であり、
    前記第一制御機は、患者を特定可能な患者特定情報と前記患者が使用するナースコール子機の子機特定情報とが対応づけられた患者情報テーブルが記憶された第一患者情報記憶部を有し、
    前記第二制御機は、前記患者情報テーブルが記憶された第二患者情報記憶部を有し、
    前記第一制御機は、前記第一患者情報記憶部に記憶された前記患者情報テーブルが更新されたとき、更新された前記患者情報テーブルの子機特定情報に基づいて前記第一転送設定テーブルを更新し、
    前記第二制御機は、前記第二患者情報記憶部に記憶された前記患者情報テーブルが更新されたとき、更新された前記患者情報テーブルの子機特定情報に基づいて前記第二転送設定テーブルを更新する、
    ナースコールシステム。
  2. 前記第一記憶部には、勤務体系毎の前記第一転送設定テーブルが記憶され、
    前記第一制御機は、前記第一ナースコール親機で勤務体系が変更されたとき、呼出信号の転送時に使用する前記第一転送設定テーブルを、変更後の勤務体系に対応する前記第一転送設定テーブルに変更し、
    前記第二記憶部には、勤務体系毎の前記第二転送設定テーブルが記憶され、
    前記第二制御機は、前記第二ナースコール親機で勤務体系が変更されたとき、呼出信号の転送時に使用する前記第二転送設定テーブルを、変更後の勤務体系に対応する前記第二転送設定テーブルに変更する、請求項1に記載のナースコールシステム。
  3. 前記第二制御機は、前記第一制御機から転送された前記呼出信号に基づいて前記第二ナースコール親機が呼び出された場合において、前記呼出信号への応対が所定時間なされなかったときは、応対がなされなかった旨を示す不応対信号を前記第一制御機へ送信し、
    前記第一制御機は、前記不応対信号に基づいて、前記第一ナースコール親機を呼び出す、請求項1または請求項2に記載のナースコールシステム。
  4. 前記第二送信部は、前記呼出元特定情報と前記第二転送設定テーブルとに基づいて前記呼出信号の転送先を確認し、確認された前記転送先が前記第二制御機に接続される機器である場合、前記呼出信号を、前記第二ナースコール親機及び担当看護師の携帯する携帯端末へ送信する、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のナースコールシステム。
  5. 第一ナースコール子機と、第一ナースコール親機と、前記第一ナースコール子機及び前記第一ナースコール親機と通信可能に接続された第一制御機と、第二ナースコール子機と、第二ナースコール親機と、前記第二ナースコール子機、前記第二ナースコール親機及び前記第一制御機と通信可能に接続された第二制御機と、を備えるナースコールシステムであって、
    前記第一制御機は、
    前記第一ナースコール子機からの呼出信号を受信する第一受信部と、
    前記呼出信号に含まれる呼出元特定情報と前記呼出信号の転送先とが関連づけられた第一転送設定テーブルが記憶された第一記憶部と、
    前記呼出元特定情報と前記第一転送設定テーブルとに基づいて前記呼出信号の転送先を確認し、確認された前記転送先が前記第二制御機に接続される機器である場合、前記呼出信号を前記第二制御機に送信する第一送信部と、を有し、
    前記第二制御機は、
    前記第一送信部から送信された前記呼出信号を受信する第二受信部と、
    前記呼出信号に含まれる呼出元特定情報と前記呼出信号の転送先とが関連づけられた第二転送設定テーブルが記憶された第二記憶部と、
    前記呼出元特定情報と前記第二転送設定テーブルとに基づいて前記呼出信号の転送先を確認し、確認された前記転送先が前記第二制御機に接続される機器である場合、前記呼出信号を前記第二ナースコール親機に送信する第二送信部と、を有し、
    前記第二送信部が、前記第一制御機から転送された前記呼出信号を前記第二ナースコール親機に転送するとき、前記第二ナースコール親機の表示画面には、前記第一制御機の支配下のナースコール子機からの呼出信号であることを示す表示態様で前記呼出信号の着信が表示される、
    ナースコールシステム。
  6. 第一ナースコール子機と、第一ナースコール親機と、第二ナースコール子機と、第二ナースコール親機と、前記第一ナースコール子機及び前記第一ナースコール親機と通信可能に接続されるとともに、前記第二ナースコール子機及び前記第二ナースコール親機と通信可能に接続される制御機と、を備えるナースコールシステムであって、
    前記制御機は、
    前記第一ナースコール子機及び前記第二ナースコール子機からの呼出信号を受信する受信部と、
    患者を特定可能な患者特定情報と前記患者が使用するナースコール子機の子機特定情報とが対応づけられた患者情報テーブルが記憶された患者情報記憶部と、
    前記呼出信号に含まれる子機特定情報と前記呼出信号の転送先とが関連づけられた転送設定テーブルが記憶された記憶部と、
    前記子機特定情報と前記転送設定テーブルとに基づいて前記呼出信号の転送先を確認し、確認された前記転送先に前記呼出信号を送信する送信部と、を有し、
    患者がベッドを移動したことに伴って前記患者情報テーブルの前記子機特定情報が更新されたとき、更新された前記患者情報テーブルの子機特定情報に基づいて、前記転送設定テーブルが更新される、ナースコールシステム。
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