以下、本発明のナースコールシステムを適用した最良の実施の形態例について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施例によるナースコールシステムの構成を示すシステム説明図である。
図1のシステム説明図に示すナースコールシステムは、病院や老人福祉施設等の看護施設内、ここでは、病院内において、「A号室」、「B号室」、「C号室」のようなそれぞれの病室内のベッド毎に設置され個別の子機IDが割り当てられており、被看護者、例えば、個別の患者IDが割り当てられた患者(入院患者と同意。)が看護者であるナースステーション内に在室中の看護師(以下、在室看護師という。)や後述する無線端末12a、12b、・・・をそれぞれ携行しながら病院内を巡回中の看護師(以下、巡回看護師という。)に対して、例えば、通常のナースコール呼び出し、トイレ介助を必要とするトイレ介助呼び出し、点滴等の投与に関する不具合や終了を知らせる等の呼出種別毎で異なる呼出操作を行い通話を成立させるための(複数の)ナースコール子機、ここでは、病床の患者により取り扱われる病室毎1台ずつのナースコール子機1a、1b、1cと、病室毎に設置、例えば、各病室の出入口近傍や廊下先にそれぞれ設置され個別の廊下灯IDが割り当てられており、子機ラインL1a、L1b、L1cを介してそれぞれ接続されたナースコール子機1a、1b、1cからの呼び出しを呼出種別毎に検出するとともに、通話を成立させるための通話路を形成する(複数の)廊下灯10a、10b、10cと、ナースステーション(ナースセンターと同意。)内に設置されており、呼出元のナースコール子機1a、1b、1cを特定して子機IDを記憶するとともに、患者からの呼び出しがあることを呼出種別毎異なるパターンで報知(表示、放音)し、この報知を確認した在室看護師が応答して通話を成立させるための親機11と、病院内を巡回中である個別の看護師IDが割り当てられた巡回看護師によりそれぞれ携行され、呼出元のナースコール子機1a、1b、1cを特定し、患者からの呼び出しがあることを呼出種別毎異なるパターンで報知(表示、放音)し、この報知を確認した巡回看護師、例えば、呼出元の患者を受け持つ担当の巡回看護師が応答して通話を成立させるためのPHS(Personal Handyphone system)等の(複数の)無線端末12a、12b、・・・と、無線端末12a、12b、・・・との間で無線による通信を行うための基地局(無線基地局と同意。)13と、基地局ラインL13に接続された基地局13を介して無線端末12a、12b、・・・をそれぞれ制御(回線制御)するためのPBX(Private Branch Exchange)等の交換機14と、廊下灯ラインL10を介して(複数の)廊下灯10a、10b、10c、親機ラインL11を介して親機11、交換機ラインL12を介して交換機14をそれぞれ接続するための中継器として、ナースステーション内や病院内の共用部に設置されており、これら接続された各種機器を制御する制御装置15とを備えている。
また、親機11は、後述する呼出報知の動作や通話路の形成等の各種制御を行うための制御部を構成するCPU(Central Processing Unit、以下、親機CPUという。)110と、呼出元であるナースコール子機1a、1b、1cの子機IDを記憶するとともに、患者の患者IDと予め設定されている担当の巡回看護師の看護師IDとを関連付けて記憶し、また無線端末12a、12b、・・・における患者からの呼び出しに対する応答の回数を、日勤帯、夜勤帯(準夜勤帯を含む。)のような勤務帯毎に患者IDに関連付けて記憶し、さらに巡回看護師毎に一度の勤務帯において対応できる呼び出しの割合を設定し、受け持ち優先度として記憶するための記憶部を構成するRAM(Random Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等のメモリ(以下、親機メモリという。)111と、患者からの呼び出しがあることを呼出種別毎異なるパターンの呼出音(音声メッセージを含む。)を放音させて報知するとともに、在室看護師が患者(または巡回看護師)との間で通話を成立させるための音声を送受信(入出力)するスピーカ、ハンドセット等の呼出通話部(以下、親機呼出通話部という。)112と、患者からの呼び出しがあることを呼出種別毎異なるパターンで表示するためのLCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の表示部(以下、親機表示部という。)113と、在室看護師による呼出応答のための操作や各種データの入力操作等が行われるタッチパネル、キーボード、マウス等の操作部(以下、親機操作部という。)114と、親機CPU110および親機ラインL11の間の信号伝送路を形成するための通信部を構成するインターフェース(以下、親機I/Fという。)115とを有している。
また、制御装置15は、後述する呼出報知の動作や通話路の形成等の各種制御を行うための制御部を構成するCPU(以下、制御装置CPUという。)150と、患者の患者IDと予め設定されている担当の巡回看護師の看護師IDとを関連付けて記憶するとともに、無線端末12a、12b、・・・における患者からの呼び出しに対する応答の回数を、日勤帯、夜勤帯(準夜勤帯を含む。)のような勤務帯毎に患者IDに関連付けて記憶し、また巡回看護師毎に一度の勤務帯において対応できる呼び出しの割合を設定し、受け持ち優先度として記憶するための記憶部を構成するRAM、EEPROM等のメモリ(以下、制御装置メモリという。)151と、制御装置CPU150および廊下灯ラインL10の間の信号伝送路を形成するための通信部を構成するインターフェース(以下、廊下灯側制御装置I/Fという。)152と、制御装置CPU150および親機ラインL11の間の信号伝送路を形成するための通信部を構成するインターフェース(以下、親機側制御装置I/Fという。)153と、制御装置CPU150および交換機ラインL12の間の信号伝送路を形成するための通信部を構成するインターフェース(以下、交換機側制御装置I/Fという。)154とを有している。
このように構成された本発明の実施例によるナースコールシステムにおいて、以下、具体的な動作について説明する。
本発明の実施例による第1の動作として、(ナースステーション内に在室中の)在室看護師は、図1のシステム説明図に示す親機11の親機表示部113および親機操作部114を使用して、(複数の)ナースコール子機1a、1b、1cがそれぞれ設置された各病床の患者の患者IDと(複数の)無線端末12a、12b、・・・をそれぞれ携行している巡回看護師の看護師IDとを関連付け、この関連付けられた情報(以下、患者/看護師関連付け情報という。)を親機メモリ111に予め記憶させておくことができる。
なお、親機11の親機メモリ111に予め記憶させた前述の患者/看護師関連付け情報は、親機CPU110の制御により親機メモリ111から読み出された後、親機I/F115、親機ラインL11、制御装置15の親機側制御装置I/F153を介して制御装置CPU150へと伝送され、制御装置CPU150の制御により制御装置メモリ151に記憶させることができる。
前述の患者/看護師関連付け情報が、親機11の親機メモリ111および制御装置15の制御装置メモリ151のうち少なくも一方の当該メモリに予め記憶されている場合において、「A号室」、「B号室」、「C号室」のような(複数の)病室内の病床毎の患者のうち、ここでは、「A号室」内でナースコール子機1aが設置された病床の患者が、(ナースステーション内に在室中の)在室看護師や無線端末12a、12b、・・・をそれぞれ携行している複数の巡回看護師のうち受け持ちの(担当)巡回看護師を呼び出す、例えば、通常のナースコール呼び出し、トイレ介助が必要とされるトイレ介助呼び出し、点滴等の投与に関する不具合や終了を知らせる等を行うために、これら呼出種別毎で操作が異なるナースコール子機1aの呼出機能(詳述せず)を能動にする、ここでは、トイレ介助呼び出しのための呼出機能(詳述せず)を能動にすると、呼出元のナースコール子機1aに子機ラインL1aを介して接続されている廊下灯10aでは、ナースコール子機1aの子機ID、自廊下灯の廊下灯IDおよびトイレ介助呼び出しを示す呼出種別データを付加させた呼出信号(以下、第1の呼出信号という。)を生成する。この第1の呼出信号は、廊下灯10aから廊下灯ラインL10を介して(廊下灯10aを除く)他の廊下灯10b、10cと、廊下灯10aから廊下灯ラインL10、制御装置15の廊下灯側制御装置I/F152を介して制御装置CPU150とにそれぞれ伝送される。
なお、(廊下灯10aを除く)他の廊下灯10b、10cでは、伝送されてきた第1の呼出信号が制御装置15(の制御装置CPU150)からの出力信号でないことから、通常、第1の呼出信号を無効であると判断する。
制御装置15の制御装置CPU150は、廊下灯10aからの第1の呼出信号に付加されている廊下灯ID、子機IDおよび呼出種別データをもとに、「A号室」内でナースコール子機1aが設置された病床の患者によりトイレ介助呼び出しがあったことを検出し、廊下灯IDに関連付けられて制御装置メモリ151に予め記憶されている「A号室」の部屋番号および同様に付加された子機IDに関連付けられて制御装置メモリ151に予め記憶されている呼出元である患者の患者IDと呼出報知させる当該無線端末の端末ID、ここでは、同一のグループとして設定(詳述せず)されたナースコール子機1a、1b、1cのグループIDに予め関連付けられている無線端末12a、12bの各端末IDを読み出す。また、制御装置CPU150は、制御装置メモリ151から読み出された部屋番号、ナースコール子機1aの子機IDおよび呼出種別データを付加させた呼出報知信号(以下、第1の親機用呼出報知信号という。)を生成するとともに、同様に読み出された呼出元である患者の患者ID、無線端末12a、12bの各端末IDおよび呼出種別データを付加させた呼出報知信号(以下、第1の無線端末用呼出報知信号という。)を生成する。
これら第1の親機用呼出報知信号および第1の無線端末用呼出報知信号のうち、第1の親機用呼出報知信号は、制御装置CPU150から親機側制御装置I/F153、親機ラインL11、親機11の親機I/F115を介して親機CPU110へと伝送される。一方、第1の無線端末用呼出報知信号は、制御装置CPU150から交換機側制御装置I/F154、交換機ラインL12、交換機14、基地局ラインL13、基地局13を介して適宜、信号処理された無線信号として、全ての無線端末12a、12b、・・・へとそれぞれ伝送される。
親機11の親機CPU110は、制御装置15(の制御装置CPU150)からの第1の親機用呼出報知信号に付加されている部屋番号、子機IDおよび呼出種別データをもとに、「A号室」内でナースコール子機1aが設置された病床の患者によりトイレ介助呼び出しがあったことを検出し、その旨の報知(放音、表示)を親機呼出通話部112および親機表示部113を使用して行う(詳述せず)とともに、呼出元であるナースコール子機1aの子機IDを親機メモリ111に記憶する。
全ての無線端末12a、12b、・・・は、それぞれ制御装置15(の制御装置CPU150)からの第1の無線端末用呼出報知信号に付加されている患者ID、各端末IDおよび呼出種別データのうち、各端末IDと自無線端末の端末IDとを照合し、当該端末IDが一致した場合にのみ「A号室」内でナースコール子機1aが設置された病床の患者によりトイレ介助呼び出しがあったことを検出し、その旨の報知(放音、表示)を行う(詳述せず)。ここでは、無線端末12a、12bにて当該端末IDがそれぞれ一致し、前述の呼出報知が行われる。
前述の呼出報知を確認した(ナースステーション内に在室中の)在室看護師および無線端末12a、12bをそれぞれ携行している各巡回看護師のうち、最先に応答操作を行った看護師、ここでは、無線端末12aを携行している巡回看護師が自無線端末にて所定の応答操作を行うと、この無線端末12aの通話機能(詳述せず)が能動となるばかりでなく、自無線端末の端末IDを付加させた呼出応答信号(以下、第1の呼出応答信号という。)が生成される。この第1の呼出応答信号は、前述の第1の無線端末用呼出報知信号と逆の経路を介して制御装置15の制御装置CPU150へと伝送される。
制御装置15の制御装置CPU150は、無線端末12aからの第1の呼出応答信号を検出すると、無線端末12aにおける患者からの呼び出しに対する応答の回数について、日勤帯、夜勤帯(準夜勤帯を含む。)等の勤務帯毎に「A号室」内でナースコール子機1aが設置された病床の患者の患者IDに関連付け、この関連付けられた情報(以下、患者/応答回数関連付け情報という。)を制御装置メモリ151に記憶する。
また、無線端末12aからの第1の呼出応答信号を検出した制御装置15の制御装置CPU150は、廊下灯側制御装置I/F152および交換機側制御装置I/F154の間の通話路を形成するとともに、子機ラインL1aに接続された呼出元であるナースコール子機1aの通話機能(詳述せず)および廊下灯ラインL10の間の通話路を形成するための制御信号として、廊下灯10aの廊下灯IDを付加させた制御信号(以下、第1の廊下灯用制御信号という。)と、親機11にて行われている呼出報知の動作を停止させるための制御データおよび制御装置メモリ151に記憶された前述の患者/応答回数関連付け情報を付加させた制御信号(以下、第1の親機用制御信号という。)とを生成する。これら第1の廊下灯用制御信号および第1の親機用制御信号のうち、第1の廊下灯用制御信号は、制御装置CPU150から廊下灯側制御装置I/F152、廊下灯ラインL10を介して全ての廊下灯10a、10b、10cへと伝送される。一方、第1の親機用制御信号は、前述の第1の親機用呼出報知信号と同様な経路を介して親機11の親機CPU110へと伝送される。
全ての廊下灯10a、10b、10cは、それぞれ制御装置15(の制御装置CPU150)からの第1の廊下灯用制御信号に付加されている廊下灯IDと自廊下灯の廊下灯IDとを照合する。ここでは、廊下灯10aのみ当該廊下灯IDが一致し、子機ラインL1aに接続された呼出元であるナースコール子機1aの通話機能(詳述せず)および廊下灯ラインL10の間の通話路を形成することにより、呼出元の患者が使用するナースコール子機1aの通話機能(詳述せず)と、子機ラインL1a、廊下灯10a、廊下灯ラインL10、制御装置15の廊下灯側制御装置I/F152、制御装置CPU150、交換機側制御装置I/F154、交換機ラインL12、交換機14、基地局ラインL13、基地局13、応答先の巡回看護師が使用する無線端末12aの通話機能(詳述せず)との間の通話路が形成され、通話を成立させることができる。
また、親機11の親機CPU110は、制御装置15(の制御装置CPU150)からの第1の親機用制御信号を検出すると、呼出報知のための動作を停止させるとともに、当該第1の親機用制御信号に付加されていた前述の患者/応答回数関連付け情報を親機メモリ111に記憶させることができる。
前述までの説明から明らかなように、親機11の親機メモリ111および制御装置15の制御装置メモリ151のうち少なくとも一方の当該メモリには、患者/応答回数関連付け情報として、無線端末12aにおける患者からの呼び出しに対する応答の回数が、日勤帯、夜勤帯(準夜勤帯を含む。)等の勤務帯毎に「A号室」内でナースコール子機1aが設置された病床の患者の患者IDに関連付けられて記憶されるように、無線端末12bにおける患者からの呼び出しに対する応答の回数についても、日勤帯、夜勤帯(準夜勤帯を含む。)等の勤務帯毎に各患者の患者IDに関連付けて記憶させることができる。
また、前述の患者/応答回数関連付け情報として、無線端末12a、12bにおける各患者からの呼び出しに対する応答の回数が、日勤帯、夜勤帯(準夜勤帯を含む。)等の勤務帯毎に各患者の患者IDに関連付けて親機11の親機メモリ111および制御装置15の制御装置メモリ151のうち少なくとも一方の当該メモリに予め記憶されている場合、先ず、親機11の親機メモリ111のみに予め記憶されている場合において、(ナースステーション内に在室中の)在室看護師が親機表示部113および親機操作部114を使用して所定の情報要求操作を行うと、この操作を検出した親機CPU110は、親機メモリ111から読み出した患者/応答回数関連付け情報、すなわち、日勤帯、夜勤帯(準夜勤帯を含む。)等の勤務帯毎に関連付けさせた無線端末12a、12bにおける各患者からの呼び出しに対する応答の回数を親機表示部113に表示させることができる。
一方、前述の患者/応答回数関連付け情報が制御装置15の制御装置メモリ151のみに予め記憶されている場合において、(ナースステーション内に在室中の)在室看護師が親機操作部114にて所定の情報要求操作を行うと、この操作を検出した親機CPU110は、制御装置15の制御装置メモリ151から患者/応答回数関連付け情報を読み出すための制御信号(以下、第1の制御装置用読出制御信号という。)を生成する。この第1の制御装置用読出制御信号は、前述の第1の親機用呼出報知信号と逆の経路を介して制御装置15の制御装置CPU150へと伝送される。
制御装置15の制御装置CPU150は、親機11(の親機CPU110)からの第1の制御装置用読出制御信号を検出すると、制御装置メモリ151から読み出した患者/応答回数関連付け情報、すなわち、日勤帯、夜勤帯(準夜勤帯を含む。)等の勤務帯毎に関連付けさせた無線端末12a、12bにおける各患者からの呼び出しに対する応答の回数の情報を前述の第1の親機用呼出報知信号と同様な経路を介して親機CPU110に伝送し、親機CPU110の制御により親機表示部113に表示させることができる。
これにより、患者/応答回数関連付け情報である日勤帯、夜勤帯(準夜勤帯を含む。)等の過去の勤務帯毎に関連付けさせた無線端末12a、12bにおける各患者からの呼び出しに対する応答の回数として、例えば、「A号室」内でナースコール子機1aが設置された病床の患者からの呼出回数が「2回」、「B号室」内でナースコール子機1bが設置された病床の患者からの呼出回数が「6回」、「C号室」内でナースコール子機1cが設置された病床の患者からの呼出回数が「8回」あり、これら16回の呼び出しに無線端末12aが10回応答し、無線端末12bが6回応答したとすると、巡回看護師毎によって応答した回数が異なっていることがわかる。
次に、本発明の実施例による第2の動作について説明する。
制御装置15の制御装置CPU150は、前述の第1の動作から明らかなように、巡回看護師毎によって応答した回数が異なっている場合において、(複数の)ナースコール子機1a、1b、1cからの呼び出しを巡回看護師毎に均一に割り振るように無線端末12a、12bへの呼び出しを制御する機能を有している。
前述のように、(複数の)ナースコール子機1a、1b、1cからの呼び出しを巡回看護師毎に均一に割り振るように無線端末12a、12bへの呼び出しを制御装置15の制御装置CPU150が制御している場合において、例えば、前述の第1の動作と同様、「A号室」内でナースコール子機1aが設置された病床の患者がトイレ介助呼び出しのための呼出機能(詳述せず)を能動にすると、前述と同様な第1の呼出信号が廊下灯12aにて生成され、(廊下灯10aを除く)他の廊下灯10b、10cと制御装置15の制御装置CPU150とにそれぞれ伝送される。
なお、(廊下灯10aを除く)他の廊下灯10b、10cでは、伝送されてきた第1の呼出信号が制御装置15(の制御装置CPU150)からの出力信号でないことから、通常、第1の呼出信号を無効であると判断する。
制御装置15の制御装置CPU150は、廊下灯10aからの第1の呼出信号に付加されている廊下灯ID、子機IDおよび呼出種別データをもとに、「A号室」内でナースコール子機1aが設置された病床の患者によりトイレ介助呼び出しがあったことを検出し、廊下灯IDに関連付けられて制御装置メモリ151に予め記憶されている「A号室」の部屋番号および同様に付加された子機IDに関連付けられて制御装置メモリ151に予め記憶されている呼出元である患者の患者IDと呼出報知させる当該無線端末の端末ID、ここでは、同一のグループとして設定(詳述せず)されたナースコール子機1a、1b、1cのグループIDに予め関連付けられている無線端末12a、12bの各端末IDのうち、前述の第1の動作においてナースコール子機1aからのトイレ介助呼び出しに既に応答済みの無線端末12aの端末IDを除く他の当該端末ID、すなわち、無線端末12bの端末IDを読み出す。また、制御装置CPU150は、制御装置メモリ151から読み出された部屋番号、ナースコール子機1aの子機IDおよび呼出種別データを付加させた第1の動作と同様な第1の親機用呼出報知信号を生成して親機11の親機CPU110へと出力するとともに、同様に読み出された呼出元である患者の患者ID、無線端末12bの端末IDおよび呼出種別データを付加させた呼出報知信号(以下、第2の無線端末用呼出報知信号という。)を生成する。この第2の無線端末用呼出報知信号は、前述の第1の無線端末用呼出報知信号と同様な経路を介して全ての無線端末12a、12b、・・・へとそれぞれ伝送される。
親機11の親機CPU110は、制御装置15(の制御装置CPU150)からの第2の親機用呼出報知信号に付加されている部屋番号、子機IDおよび呼出種別データをもとに、「A号室」内でナースコール子機1aが設置された病床の患者によりトイレ介助呼び出しがあったことを検出し、その旨の報知(放音、表示)を親機呼出通話部112および親機表示部113を使用して行う(詳述せず)とともに、呼出元であるナースコール子機1aの子機IDを親機メモリ111に記憶する。
全ての無線端末12a、12b、・・・は、それぞれ制御装置15(の制御装置CPU150)からの第2の無線端末用呼出報知信号に付加されている患者ID、端末IDおよび呼出種別データのうち、端末IDと自無線端末の端末IDとを照合し、当該端末IDが一致した場合にのみ「A号室」内でナースコール子機1aが設置された病床の患者によりトイレ介助呼び出しがあったことを検出し、その旨の報知(放音、表示)を行う(詳述せず)。ここでは、無線端末12bのみ当該端末IDが一致し、前述の呼出報知が行われる。
前述の呼出報知を確認した(ナースステーション内に在室中の)在室看護師および無線端末12bを携行している巡回看護師のうち、最先に応答操作を行った看護師、ここでは、無線端末12bを携行している巡回看護師が自無線端末にて所定の応答操作を行うと、この無線端末12bの通話機能(詳述せず)が能動となるばかりでなく、自無線端末の端末IDを付加させた呼出応答信号(以下、第2の呼出応答信号という。)が生成される。
この第2の呼出応答信号は、前述の第2の無線端末用呼出報知信号と逆の経路を介して制御装置15の制御装置CPU150へと伝送される。
制御装置15の制御装置CPU150は、無線端末12bからの第2の呼出応答信号を検出すると、無線端末12bにおける患者からの呼び出しに対する応答の回数について、日勤帯、夜勤帯(準夜勤帯を含む。)等の勤務帯毎に「A号室」内でナースコール子機1aが設置された病床の患者の患者IDに関連付け、新たな患者/応答回数関連付け情報として制御装置メモリ151に予め記憶されている当該患者/応答回数関連付け情報を書き換える。
また、無線端末12bからの第2の呼出応答信号を検出した制御装置15の制御装置CPU150は、廊下灯側制御装置I/F152および交換機側制御装置I/F154の間の通話路を形成するとともに、前述の第1の動作と同様な第1の廊下灯用制御信号と、親機11にて行われている呼出報知の動作を停止させるための制御データおよび制御装置メモリ151に書き換えられて記憶された前述の患者/応答回数関連付け情報を付加させた制御信号(以下、第2の親機用制御信号という。)とを生成する。これら第1の廊下灯用制御信号および第2の親機用制御信号のうち、第1の廊下灯用制御信号は、制御装置CPU150から廊下灯側制御装置I/F152、廊下灯ラインL10を介して全ての廊下灯10a、10b、10cへと伝送される。一方、第2の親機用制御信号は、前述の第1の親機用制御信号と同様な経路を介して親機11の親機CPU110へと伝送される。
全ての廊下灯10a、10b、10cは、それぞれ制御装置15(の制御装置CPU150)からの第1の廊下灯用制御信号に付加されている廊下灯IDと自廊下灯の廊下灯IDとを照合する。ここでは、廊下灯10aのみ当該廊下灯IDが一致し、子機ラインL1aに接続された呼出元であるナースコール子機1aの通話機能(詳述せず)および廊下灯ラインL10の間の通話路を形成することにより、呼出元の患者が使用するナースコール子機1aの通話機能(詳述せず)と、子機ラインL1a、廊下灯10a、廊下灯ラインL10、制御装置15の廊下灯側制御装置I/F152、制御装置CPU150、交換機側制御装置I/F154、交換機ラインL12、交換機14、基地局ラインL13、基地局13、応答先の巡回看護師が使用する無線端末12bの通話機能(詳述せず)との間の通話路が形成され、通話を成立させることができる。
また、親機11の親機CPU110は、制御装置15(の制御装置CPU150)からの第2の親機用制御信号を検出すると、呼出報知のための動作を停止させるとともに、当該第2の親機用制御信号に付加されていた(新たに書き換えられた)前述の患者/応答回数関連付け情報を親機メモリ111に記憶し、当該患者/応答回数関連付け情報を書き換えることができる。
前述までの説明から明らかなように、同一の患者からの複数回の呼び出し、ここでは、ナースコール子機1aからの2回のトイレ介助呼び出しを行った同一の患者に対して割り振る巡回看護師について、1回目の呼び出しに無線端末12aを携行している巡回看護師が既に応答済みであった場合には、2回目の呼び出しを報知させる担当の巡回看護師が無線端末12bを携行している巡回看護師となるように、受け持つ患者の呼出回数が均一となるように巡回看護師を割り振ることができる。
また、ナースコール子機1aからの2回のトイレ介助呼び出しを行った同一の患者に対する担当の巡回看護師が前述のように割り振られている場合において、例えば、「C号室」内でナースコール子機1cが設置された病床の患者が通常のナースコール呼び出しを行うための呼出機能(詳述せず)を能動にすると、呼出元のナースコール子機1cに子機ラインL1cを介して接続されている廊下灯10cでは、ナースコール子機1cの子機ID、自廊下灯の廊下灯IDおよび通常のナースコール呼び出しを示す呼出種別データを付加させた呼出信号(以下、第2の呼出信号という。)を生成する。この第2の呼出信号は、廊下灯10cから廊下灯ラインL10を介して(廊下灯10cを除く)他の廊下灯10a、10bと、廊下灯10cから廊下灯ラインL10、制御装置15の廊下灯側制御装置I/F152を介して制御装置CPU150とにそれぞれ伝送される。
なお、(廊下灯10cを除く)他の廊下灯10a、10bでは、伝送されてきた第2の呼出信号が制御装置15(の制御装置CPU150)からの出力信号でないことから、通常、第2の呼出信号を無効であると判断する。
制御装置15の制御装置CPU150は、廊下灯10cからの第2の呼出信号に付加されている廊下灯ID、子機IDおよび呼出種別データをもとに、「C号室」内でナースコール子機1cが設置された病床の患者により通常のナースコール呼び出しがあったことを検出し、廊下灯IDに関連付けられて制御装置メモリ151に予め記憶されている「C号室」の部屋番号および同様に付加された子機IDに関連付けられて制御装置メモリ151に予め記憶されている呼出元である患者の患者IDと呼出報知させる当該無線端末の端末ID、ここでは、同一のグループとして設定(詳述せず)されたナースコール子機1a、1b、1cのグループIDに予め関連付けられている無線端末12a、12bの各端末IDのうち、ナースコール子機1aからの2回のトイレ介助呼び出しに無線端末12a、12bが既に1回ずつ応答済みであることから、例えば、無線端末12a、12bの各端末IDを読み出す。また、制御装置CPU150は、制御装置メモリ151から読み出された部屋番号、ナースコール子機1cの子機IDおよび呼出種別データを付加させた呼出報知信号(以下、第2の親機用呼出報知信号という。)を生成し、前述の第1の呼出信号と同様な経路を介して親機11の親機110に出力するとともに、同様に読み出された呼出元である患者の患者ID、無線端末12a、12bの各端末IDおよび呼出種別データを付加させた呼出報知信号(以下、第3の無線端末用呼出報知信号という。)を生成し、前述の第1(第2)の無線端末用呼出報知信号と同様な経路を介して全ての無線端末12a、12b、・・・へとそれぞれ出力する。
親機11の親機CPU110は、制御装置15(の制御装置CPU150)からの第2の親機用呼出報知信号に付加されている部屋番号、子機IDおよび呼出種別データをもとに、「C号室」内でナースコール子機1cが設置された病床の患者により通常のナースコール呼び出しがあったことを検出し、その旨の報知(放音、表示)を親機呼出通話部112および親機表示部113を使用して行う(詳述せず)とともに、呼出元であるナースコール子機1cの子機IDを親機メモリ111に記憶する。
全ての無線端末12a、12b、・・・は、制御装置15(の制御装置CPU150)からの第3の無線端末用呼出報知信号に付加されている患者ID、各端末IDおよび呼出種別データのうち、各端末IDと自無線端末の端末IDとを照合し、当該端末IDが一致した場合にのみ「C号室」内でナースコール子機1cが設置された病床の患者により通常のナースコール呼び出しがあったことを検出し、その旨の報知(放音、表示)を行う(詳述せず)。ここでは、無線端末12a、12bの当該端末IDがそれぞれ一致し、前述の呼出報知が行われる。
前述のような呼出報知を確認した(ナースステーション内に在室中の)在室看護師および無線端末12a、12bをそれぞれ携行している各巡回看護師のうち、最先に応答操作を行った看護師、ここでは、無線端末12aを携行している巡回看護師が自無線端末にて所定の応答操作を行うと、この無線端末12aの通話機能(詳述せず)が能動となるばかりでなく、自無線端末の端末IDを付加させた前述の第1の動作と同様な第1の呼出応答信号が生成され、制御装置15の制御装置CPU150へと伝送される。
制御装置15の制御装置CPU150は、無線端末12aからの第1の呼出応答信号を検出すると、無線端末12aにおける患者からの呼び出しに対する応答の回数について、日勤帯、夜勤帯(準夜勤帯を含む。)等の勤務帯毎に「C号室」内でナースコール子機1cが設置された病床の患者の患者IDに関連付け、新たな患者/応答回数関連付け情報として制御装置メモリ151に予め記憶されている当該患者/応答回数関連付け情報を書き換える。
また、無線端末12aからの第1の呼出応答信号を検出した制御装置15の制御装置CPU150は、廊下灯側制御装置I/F152および交換機側制御装置I/F154の間の通話路を形成するとともに、子機ラインL1cに接続された呼出元であるナースコール子機1cの通話機能(詳述せず)および廊下灯ラインL10の間の通話路を形成するための制御信号として、廊下灯10cの廊下灯IDを付加させた制御信号(以下、第2の廊下灯用制御信号という。)と、親機11にて行われている呼出報知の動作を停止させるための制御データおよび制御装置メモリ151に書き換えられて記憶された前述の患者/応答回数関連付け情報を付加させた制御信号(以下、第3の親機用制御信号という。)とを生成する。これら第2の廊下灯用制御信号および第3の親機用制御信号のうち、第2の廊下灯用制御信号は、前述の第1の廊下灯用制御信号と同様な経路を介して全ての廊下灯10a、10b、10cへと伝送される。一方、第3の親機用制御信号についても、前述の第1(第2)の親機用制御信号と同様な経路を介して親機11の親機CPU110へと伝送される。
全ての廊下灯10a、10b、10cは、それぞれ制御装置15(の制御装置CPU150)からの第2の廊下灯用制御信号に付加されている廊下灯IDと自廊下灯の廊下灯IDとを照合する。ここでは、廊下灯10cのみ当該廊下灯IDが一致し、子機ラインL1cに接続された呼出元であるナースコール子機1cの通話機能(詳述せず)および廊下灯ラインL10の間の通話路を形成することにより、呼出元の患者が使用するナースコール子機1cの通話機能(詳述せず)と、子機ラインL1c、廊下灯10c、廊下灯ラインL10、制御装置15の廊下灯側制御装置I/F152、制御装置CPU150、交換機側制御装置I/F154、交換機ラインL12、交換機14、基地局ラインL13、基地局13、応答先の巡回看護師が使用する無線端末12aの通話機能(詳述せず)との間の通話路が形成され、通話を成立させることができる。
また、親機11の親機CPU110は、制御装置15(の制御装置CPU150)からの第3の親機用制御信号を検出すると、呼出報知のための動作を停止させるとともに、当該第3の親機用制御信号に付加されていた(新たに書き換えられた)前述の患者/応答回数関連付け情報を親機メモリ111に記憶し、当該患者/応答回数関連付け情報を書き換えることができる。
前述までの説明から明らかなように、ナースコール子機1aにて2回のトイレ介助呼び出しを行った同一の患者に対する担当の巡回看護師が前述のように割り振られている場合において、他の患者からの呼出種別毎で異なる呼び出し、ここでは、ナースコール子機1cからの通常のナースコール呼び出しがあると、この呼び出しを報知させる担当の巡回看護師として、無線端末12a、12bをそれぞれ携行している各巡回看護師を割り振ることができるばかりでなく、ナースコール子機1cからの通常のナースコール呼び出しを無線端末12a、12bのうち何れか一方の当該無線端末にて呼出報知させ、受け持つ患者の呼出回数が巡回看護師毎に均一となるように、各患者からの呼び出しを無線端末12a、12bへと交互に呼出報知することもできる。
次に、本発明の実施例による第3の動作について説明する。
前述の第1、第2の各動作から明らかなように、親機11の親機メモリ111および制御装置15の制御装置メモリ151のうち少なくとも一方の当該メモリに予め記憶されている患者/応答回数関連付け情報、すなわち、日勤帯、夜勤帯(準夜勤帯を含む。)等の過去の勤務帯毎に関連付けさせた無線端末12a、12bにおける各患者からの呼び出しに対する応答の回数として、例えば、「A号室」内でナースコール子機1aが設置された病床の患者からの呼び出し回数が「2回」、「B号室」内でナースコール子機1bが設置された病床の患者からの呼び出し回数が「6回」、「C号室」内でナースコール子機1cが設置された病床の患者からの呼び出し回数が「8回」と、これらの呼び出しに無線端末12aが10回応答し、無線端末12bが6回応答した旨の情報(以下、看護師応答回数情報という。)とを(親機11の)親機表示部113に表示させることにより、(複数の)無線端末12a、12b、・・・のうち、無線端末12a、12bをそれぞれ携行している各巡回看護師の応答能力(呼出対応能力)を把握可能な(ナースステーション内に在室中の)在室看護師は、巡回看護師毎に一度の勤務帯において対応できる呼び出しの割合を当該親機表示部および親機操作部114を使用して予め設定することができる。ここでは、同一のグループとして設定(詳述せず)されたナースコール子機1a、1b、1cからの呼び出しを一度の勤務帯において無線端末12aを携行している巡回看護師が応答できる割合を「6割」、同様なナースコール子機1a、1b、1cからの呼び出しを一度の勤務帯において無線端末12bを携行している巡回看護師が応答できる割合を「4割」として設定することができ、この設定された情報(以下、看護師応答割合情報という。)は、親機CPU110の制御により親機メモリ111へと記憶される。
なお、親機11の親機メモリ111に予め記憶させた前述の看護師応答割合情報は、親機CPU110の制御により親機メモリ111から読み出された後、親機I/F115、親機ラインL11、制御装置15の親機側制御装置I/F153を介して制御装置CPU150へと伝送され、制御装置CPU150の制御により制御装置メモリ151に記憶させることができる。
前述の看護師応答割合情報、患者/看護師関連付け情報および看護師応答回数情報が、親機11の親機メモリ111および制御装置15の制御装置メモリ151のうち少なくも一方の当該メモリに予め記憶されている場合において、例えば、「B号室」内でナースコール子機1bが設置された病床の患者が、点滴等の投与に関する不具合や終了を知らせるための呼出機能(詳述せず)を能動にすると、呼出元のナースコール子機1bに子機ラインL1bを介して接続されている廊下灯10bでは、ナースコール子機1bの子機ID、自廊下灯の廊下灯IDおよび点滴等の投与に関する不具合や終了を知らせる旨の呼出種別データを付加させた呼出信号(以下、第3の呼出信号という。)を生成する。この第3の呼出信号は、廊下灯10bから廊下灯ラインL10を介して(廊下灯10bを除く)他の廊下灯10a、10cと、廊下灯10bから廊下灯ラインL10、制御装置15の廊下灯側制御装置I/F152を介して制御装置CPU150とにそれぞれ伝送される。
なお、(廊下灯10bを除く)他の廊下灯10a、10cでは、伝送されてきた第3の呼出信号が制御装置15(の制御装置CPU150)からの出力信号でないことから、通常、第3の呼出信号を無効であると判断する。
制御装置15の制御装置CPU150は、廊下灯10bからの第3の呼出信号に付加されている廊下灯ID、子機IDおよび呼出種別データをもとに、「B号室」内でナースコール子機1bが設置された病床の患者により点滴等の投与に関する不具合や終了を知らせるための呼び出しがあったことを検出し、廊下灯IDに関連付けられて制御装置メモリ151に予め記憶されている「B号室」の部屋番号および同様に付加された子機IDに関連付けられて制御装置メモリ151に予め記憶されている呼出元である患者の患者IDと呼出報知させる当該無線端末の端末ID、ここでは、同一のグループとして設定(詳述せず)されたナースコール子機1a、1b、1cからの呼び出しを一度の勤務帯において無線端末12aを携行している巡回看護師が応答できる割合が「6割」、無線端末12bを携行している巡回看護師が応答できる割合が「4割」である旨の看護師応答割合情報を参照して、同一のグループとして設定(詳述せず)されたナースコール子機1a、1b、1cからの1回目(初回)の呼び出しであるナースコール子機1bからの点滴等の投与に関する不具合や終了を知らせるための呼び出しを優先的に呼出報知させるべき無線端末12aの端末IDを読み出す。また、制御装置CPU150は、制御装置メモリ151から読み出された部屋番号、ナースコール子機1bの子機IDおよび呼出種別データを付加させた親機用呼出報知信号(以下、第3の親機用呼出報知信号という。)を生成するとともに、同様に読み出された呼出元である患者の患者ID、無線端末12aの端末IDおよび呼出種別データを付加させた呼出報知信号(以下、第4の無線端末用呼出報知信号という。)を生成する。これら第3の親機用呼出報知信号および第4の無線端末用呼出報知信号のうち、第3の親機用呼出報知信号は、前述の第1(第2)の親機用呼出報知信号と同様な経路を介して親機11の親機CPU110へと伝送される。一方、第4の無線端末用呼出報知信号についても、前述の第1(第2、第3)の無線端末用呼出報知信号と同様な経路を介して全ての無線端末12a、12b、・・・へとそれぞれ伝送される。
親機11の親機CPU110は、制御装置15(の制御装置CPU150)からの第3の親機用呼出報知信号に付加されている部屋番号、子機IDおよび呼出種別データをもとに、「B号室」内でナースコール子機1bが設置された病床の患者により点滴等の投与に関する不具合や終了を知らせるための呼び出しがあったことを検出し、その旨の報知(放音、表示)を親機呼出通話部112および親機表示部113を使用して行う(詳述せず)とともに、呼出元であるナースコール子機1bの子機IDを親機メモリ111に記憶する。
全ての無線端末12a、12b、・・・は、それぞれ制御装置15(の制御装置CPU150)からの第4の無線端末用呼出報知信号に付加されている患者ID、端末IDおよび呼出種別データのうち、端末IDと自無線端末の端末IDとを照合し、当該端末IDが一致した場合にのみ「B号室」内でナースコール子機1bが設置された病床の患者により点滴等の投与に関する不具合や終了を知らせるための呼び出しがあったことを検出し、その旨の報知(放音、表示)を行う(詳述せず)。ここでは、無線端末12aのみ当該端末IDが一致し、前述の呼出報知が行われる。
前述の呼出報知を確認した(ナースステーション内に在室中の)在室看護師および無線端末12aを携行している各巡回看護師のうち、最先に応答操作を行った看護師、ここでは、優先的に呼び出された無線端末12aを携行している巡回看護師が自無線端末にて所定の応答操作を行うと、この無線端末12aの通話機能(詳述せず)が能動となるばかりでなく、自無線端末の端末IDを付加させた前述の第1、第2の各動作と同様な第1の呼出応答信号が生成され、制御装置15の制御装置CPU150へと伝送される。
制御装置15の制御装置CPU150は、無線端末12aからの第1の呼出応答信号を検出すると、無線端末12aにおける患者からの呼び出しに対する応答の回数について、日勤帯、夜勤帯(準夜勤帯を含む。)等の勤務帯毎に「B号室」内でナースコール子機1bが設置された病床の患者の患者IDに関連付け、新たな患者/応答回数関連付け情報として制御装置メモリ151に予め記憶されている当該患者/応答回数関連付け情報を書き換える。
また、無線端末12aからの第1の呼出応答信号を検出した制御装置15の制御装置CPU150は、廊下灯側制御装置I/F152および交換機側制御装置I/F154の間の通話路を形成するとともに、子機ラインL1bに接続された呼出元であるナースコール子機1bの通話機能(詳述せず)および廊下灯ラインL10の間の通話路を形成するための制御信号として、廊下灯10bの廊下灯IDを付加させた制御信号(以下、第3の廊下灯用制御信号という。)と、親機11にて行われている呼出報知の動作を停止させるための制御データおよび制御装置メモリ151に書き換えられて記憶された前述の患者/応答回数関連付け情報を付加させた制御信号(以下、第4の親機用制御信号という。)とを生成する。これら第3の廊下灯用制御信号および第4の親機用制御信号のうち、第3の廊下灯用制御信号は、前述の第1、第2の廊下灯用制御信号と同様な経路を介して全ての廊下灯10a、10b、10cへと伝送される。一方、第4の親機用制御信号についても、前述の第1(第2、第3)の親機用制御信号と同様な経路を介して親機11の親機CPU110へと伝送される。
全ての廊下灯10a、10b、10cは、それぞれ制御装置15(の制御装置CPU150)からの第3の廊下灯用制御信号に付加されている廊下灯IDと自廊下灯の廊下灯IDとを照合する。ここでは、廊下灯10bのみ当該廊下灯IDが一致し、子機ラインL1bに接続された呼出元であるナースコール子機1bの通話機能(詳述せず)および廊下灯ラインL10の間の通話路を形成することにより、呼出元の患者が使用するナースコール子機1bの通話機能(詳述せず)と、子機ラインL1b、廊下灯10b、廊下灯ラインL10、制御装置15の廊下灯側制御装置I/F152、制御装置CPU150、交換機側制御装置I/F154、交換機ラインL12、交換機14、基地局ラインL13、基地局13、応答先の巡回看護師が使用する無線端末12aの通話機能(詳述せず)との間の通話路が形成され、通話を成立させることができる。
また、親機11の親機CPU110は、制御装置15(の制御装置CPU150)からの第4の親機用制御信号を検出すると、呼出報知のための動作を停止させるとともに、当該第4の親機用制御信号に付加されていた(新たに書き換えられた)前述の患者/応答回数関連付け情報を親機メモリ111に記憶し、当該患者/応答回数関連付け情報を書き換えることができる。
前述までの説明から明らかなように、同一のグループとして設定(詳述せず)されたナースコール子機1a、1b、1cからの呼び出しを一度の勤務帯において無線端末12aを携行している巡回看護師が応答できる割合が「6割」、同様なナースコール子機1a、1b、1cからの呼び出しを一度の勤務帯において無線端末12bを携行している巡回看護師が応答できる割合が「4割」である旨の看護師応答割合情報を、親機11の親機メモリ111および制御装置15の制御装置メモリ151のうち少なくとも一方の当該メモリに記憶している場合において、(制御装置の)制御装置CPU150は、同一のグループとして設定(詳述せず)されたナースコール子機1a、1b、1cのうち、1回目(初回)の呼び出しであるナースコール子機1bからの点滴等の投与に間する不具合や終了を知らせるための呼び出しを報知させる当該無線端末の端末IDとして、無線端末12aの端末IDを制御装置メモリ151から読み出し、この無線端末12を携行している巡回看護師を優先的に呼び出すことができる。
次に、同一のグループとして設定(詳述せず)されたナースコール子機1a、1b、1cからの呼出種別毎で異なる呼び出しのうち、前述の1回目(初回)の呼び出し以降に行われた、例えば、2回目から5回目までの呼出種別毎で異なる呼び出しがナースコール子機1a、1b、1cにてそれぞれ行われた場合、ここでは、2回目の呼び出しとしてナースコール子機1cにてトイレ介助呼び出し、3回目の呼び出しとしてナースコール子機1aにて通常のナースコール呼び出し、4回目の呼び出しとしてナースコール子機1bにて通常のナースコール呼び出し、5回目の呼び出しとしてナースコール子機1cにて点滴等の投与に関する不具合や終了を知らせるための呼び出しが行われた場合において、2回目の呼び出しであるナースコール子機1cからのトイレ介助呼び出しを検出した制御装置CPU150は、無線端末12a、12bの各端末IDのうち、例えば、無線端末12bの端末IDを制御装置メモリ151から読み出し、この無線端末12bを携行している巡回看護師を優先的に呼び出すことができる。また、3回目の呼び出しであるナースコール子機1aからの通常のナースコール呼び出しを検出した制御装置CPU150は、無線端末12a、12bの各端末IDのうち、例えば、無線端末12aの端末IDを制御装置メモリ151から読み出し、この無線端末12aを携行している巡回看護師を優先的に呼び出すことができる。また、4回目の呼び出しであるナースコール子機1bからの通常のナースコール呼び出しを検出した制御装置CPU150は、無線端末12a、12bの各端末IDのうち、例えば、無線端末12bの端末IDを制御装置メモリ151から読み出し、この無線端末12bを携行している巡回看護師を優先的に呼び出すことができる。さらに、5回目の呼び出しであるナースコール子機1cからの点滴等の投与に関する不具合や終了を知らせるための呼び出しを検出した制御装置CPU150は、無線端末12a、12bの各端末IDのうち、例えば、無線端末12aの端末IDを制御装置メモリ151から読み出し、この無線端末12aを携行している巡回看護師を優先的に呼び出すことができるように、制御装置CPU150は、同一のグループとして設定(詳述せず)されたナースコール子機1a、1b、1cからの呼び出しを一度の勤務帯において無線端末12aを携行している巡回看護師が応答できる割合である「6割」、同様なナースコール子機1a、1b、1cからの呼び出しを一度の勤務帯において無線端末12bを携行している巡回看護師が応答できる割合である「4割」の患者師応答割合情報を参照して、2回目以降の呼び出しを報知させる当該無線端末として、その割合が無線端末12a:12b=3:2となるように制御装置メモリ151からの端末IDの読み出しを制御することができる。
なお、本発明の実施例における第1〜第3の各動作によれば、同一のグループに設定(詳述)されたナースコール子機1a、1b、1cからの呼出種別毎で異なる呼び出しを優先的に巡回看護師に報知させるにあたり、制御装置15の制御装置CPU150は、制御装置メモリ151から読み出される端末IDとして、特定の1台の当該無線端末にて呼出報知させ応答頻度が一定となるような端末IDを読み出したが、2台目以降の呼出開始時間を遅延させることにより同様な効果を奏する。この場合、1台目の当該無線端末にて電池切れ等が発生して呼出報知ができなくとも、2台目以降の当該無線端末にて呼出報知が可能となり、巡回看護師による迅速な応答や看護業務の遂行が図れる。
また、本発明の実施例における第1〜第3の各動作によれば、同一のグループに設定(詳述)されたナースコール子機1a、1b、1cからの呼出種別毎で異なる呼び出しを優先的に巡回看護師に報知させるにあたり、(複数の)無線端末12a、12b、・・・のうち、呼出先である当該無線端末の端末IDは、制御装置15の制御装置CPU150の制御により制御装置メモリ151から読み出され、この読み出された端末IDを付加させた当該無線端末用呼出報知信号を制御装置CPU150にて生成する場合について説明したが、これらの制御手段に限定されず、呼出先である当該無線端末の端末IDは、制御装置15の制御装置CPU150または親機11の親機CPU110の制御により親機メモリ111から読み出することもでき、この読み出された端末IDを付加させた当該無線端末用呼出報知信号についても、制御装置CPU150のみならず親機CPU110にて生成することもできる。