JP3691611B2 - 看護支援装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、病院内に設置されて、患者とナースステーション間の音声通信の用に供されるインターホン装置(ナースコール装置と通称されている)であって、患者側からナースステーションへの呼び出し(以下患者起呼という)が、その呼び出しの行われる病院内の場所(以下起呼場所という)としてのベッドに対応させて、その呼び出しを行った患者(以下起呼患者という)を特定するものの拡張改良に関連し、とりわけ、ナースステーションにおける起呼患者の表示に際して、看護婦による看護活動の個別的指針を与えるような起呼患者個有の看護情報(以下、個人看護情報という)を同時的に表示可能とした看護支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
病院内に設置されて、主として起呼場所としてのベッド対応の起呼患者からの患者起呼に対して、ナースステーション側の操作者(主として看護婦)が被呼者として応答し、又は逆にナースステーション側の操作者からの起呼に対して、操作者により被呼者として指定された患者(以下被呼患者という)が応答し、起呼患者と被呼者としての操作者との間、又は起呼者としての操作者と被呼患者との間に電気的通話路を確立し、両者間の通話を可能にするようなナースコール装置に関しては従前から種々のものが実用化されて多用されている。これら従前のナースコール装置は、専ら、通信装置としての機能、即ち、通話路の確立を含めた通話機能の達成を主眼とするものであった。従って、かかる従前装置にあっては、起呼患者又は被呼患者の個人看護情報に関しては、ナースコール装置とは別個独立に備えられた看護記録台帳などに帳簿形式で纏めて記録されていて、その一部分の情報、例えば、介護区分情報(担送、護送、独歩)、看護婦担当情報(看護婦チーム)、担当医師情報などがそこから抽出されて、ナースステーション内のボード上に起呼患者又は被呼患者との対応関係の特定を欠いたまま、一覧表形式で包括的に表示されるのが普通である。そして、ナースコール装置による通話路確立機能を看護記録台帳などからの個人看護情報の検索表示機能に対して連係させることで、起呼患者又は被呼患者との対応関係の下で個人看護情報を個別的に検索表示するような機能はいまだ達成されていない。近時、看護記録台帳などの個人看護情報の記録媒体自体が、コンピュータ内のファイルとして形成される場合もしばしばあるが、その場合でも、ナースコール装置による通話路確立機能と、個人看護情報の起呼患者又は被呼患者対応の個別的な検索表示機能との連係は達成されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従前のナースコール装置にあっては、ベッド対応の起呼患者からの患者起呼情報が、ナースステーション側の操作者である看護婦に対して発せられた場合に、ナースステーション側の看護婦はそのたびに、看護活動の個別的な指針を与える起呼患者に個有の個人看護情報、例えば、介護区分情報(担送、護送、独歩)、看護区分情報(看護度)、看護担当情報(看護婦チーム)、疾患情報(病名+付記)、医師担当情報、患者状況情報(在室、外泊中、外出)を即座に参照して適切な看護行動を起すのに、ナースコール装置とは別個独立に備えられた看護記録台帳などをいちいち捲って、又は、それに対応してコンピュータ内に形成されている看護記録ファイルをキーボード操作で検索して対処する作業は、煩雑に耐えないし、そのことに起因する看護情報の錯綜も避け難いという問題点があった。
この場合、個人看護情報中の所定部分を予めナースステーション内のボード上に表示しておくにしても、通常的なボード上で表示可能な情報量(文字数)は相当に制約されたものにならざるを得ず、しかも、個人看護情報は変動性の情報であるので、ボード上での表示の書き直しなどの更新処理作業に混乱を生じ、そのことも看護情報の錯綜の原因になり易いという問題点があった。そして、このような問題点は、ナースステーション側の操作者である看護婦からの起呼情報が、ベッド対応の被呼患者に対して発せられる場合にも全く同様に妥当する。さらに、従前のナースコール装置に患者起呼情報手段として採用されている押ボタンなどは、ベッド上での起呼患者の起呼操作に応動して、患者起呼情報を発し、起呼場所としてのベッドに関係付けて、即ち、ベッド対応で、起呼患者を特定するものであるので、ベッド以外の場所、例えば、トイレ、浴室、洗面所、洗濯室、汚物室、処置室、休憩室などからの起呼情報(以下、場所起呼情報という)に関しては、起呼場所と起呼患者とを一義的に関係付けることができないので、場所起呼情報のみに基づいて、個人看護情報を参照することはできない。従って、このような場所起呼情報は、ベッド対応の患者起呼情報から区別して情報処理されない限り、個人看護情報の処理に錯綜を生じてしまうという問題点もあった。そして、上述のような場所起呼情報が発せられた場合には、ナースステーション側の操作者である看護婦は、場所起呼情報に対しても場所起呼情報が発せられた場所において、場所起呼情報を発した患者との通話を即刻開始することで、患者の状況を把握したうえで、ベッド対応の関係付けを離れて、場所起呼情報を発した患者を特定しなければならず、さもなくば、場所起呼情報を発した患者の個人看護情報を参照することができないという問題点もあった。さらに、ナースステーション側の操作者である看護婦が1つの患者起呼情報又は1つの場所起呼情報を受けてから、この起呼情報に対処すべく、起呼患者又は起呼場所(そこで、場所起呼情報を発した患者)との通話を開始する以前に、1つ又はそれ以上の数の患者起呼情報又は場所起呼情報が発せられた場合(以下、重複起呼情報の場合という)には、どの起呼情報に対してどのような通話優先順位で対処して、優先通話起呼患者又は優先通話起呼場所を特定すべきかを個人看護情報に基づいて適切に判断するのに、いちいち看護記録台帳を捲ったり、コンピュータ内の看護記録ファイルをキーボード操作で検索したりするのは煩雑に耐えないという問題点もあった。
【0004】
それに加えて、ベッド対応の患者起呼情報とベッド以外の場所対応の場所起呼情報との併存を前提とするナースコール装置にあっては、とりわけ、患者起呼情報の通話優先順位との関係で、場所起呼情報のそれが適切に設定されていない限り、トイレや浴室などのように、急性病状への緊急の対応が必要とされる可能性の高い場所からの場所起呼情報に対して適切な通話優先順位を確保して、優先通話起呼場所を特定することができないという問題点もあった。
【0005】
以上の諸問題点を解消するような看護支援装置を提供することが発明の課題である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記従前装置における個人看護情報の検索処理作業の煩雑さやそれに伴う情報の錯綜の問題点に鑑み、起呼患者ごとの個人看護情報表示部位に起呼患者の個人看護情報を検索して表示することにより、上記問題点を解消し、起呼患者の確認と同時平行的に当該起呼患者の個人看護情報の確認をも可能にするものである。
【0007】
この発明は、上記従前装置におけるベッド以外の場所対応の場所起呼情報の取扱いに起因する個人看護情報処理上の錯綜の問題点に鑑み、場所起呼情報をベッド対応の患者起呼情報から区別して情報処理することにより、上記問題点を解消し、場所起呼情報に関しては、起呼場所に関係付けるような個人看護情報の検索表示処理を行わないようにするものである。
【0008】
この発明は、上記従前装置におけるベッド以外の場所対応の場所起呼情報を発した患者の個人看護情報の検索表示処理の問題点に鑑み、場所起呼情報が発せられた場所に居る起呼者の患者とナースステーション側の被呼者との間にも通話路を確立することにより、上記問題点を解消し、被呼者が起呼者の患者の状況を把握しながら起呼患者を特定して当該患者の個人看護情報を即座に参照可能とするものである。
【0009】
この発明は、上記従前装置における重複起呼情報の場合の優先通話起呼患者と優先通話起呼場所の特定の煩雑さの問題点に鑑み、各起呼患者の個人看護情報対応の通話優先順位情報に基づいて、優先通話起呼患者を特定し、各起呼場所対応の通話優先順位情報に基づいて、優先通話起呼場所を特定することによって、上記問題点を解消し、重複起呼情報に対処して、優先通話起呼患者と優先通話起呼場所とを即座に自動的に特定できるようにするものである。
【0010】
この発明は、上記従前装置における被呼患者についての個人看護情報の検索処理作業の煩雑さやそれに伴う情報の錯綜の問題点に鑑み、ナースステーション側の操作者である看護婦からの起呼情報が被呼患者に対して発せられる場合でも、ベッド対応で被呼患者の個人看護情報を検索して表示することにより、上記問題点を解消し、被呼者の確認と同時平行的に当該被呼患者の個人看護情報を確認することをも可能にするものである。
【作用】
この発明の構成は、病院内の所定の起呼場所としてのベッドに設置された患者起呼情報手段が患者による起呼操作に応動して、患者起呼情報を発すると、これに応答して、起呼患者特定手段が起呼場所としてのベッド対応で起呼患者を特定し、そこで特定された起呼患者の患者起呼情報を患者起呼表示手段が当該起呼患者の患者起呼情報表示部位に表示し、これに連動して、個人看護情報表示手段が当該特定された起呼患者の個人看護情報、例えば患者状況情報(在室、外泊中、外出)、介護区分情報(担送、護送、独歩)、看護区分情報(看護度)、看護婦担当情報(看護婦チーム)、疾患情報(病名+付記)、医師担当情報などを個人看護情報記憶手段Eから読み出して、当該起呼患者の個人看護情報表示部位に表示するように作用する。
【0011】
とりわけ、この発明の構成は、個人看護情報のうちの患者状況情報、介護区分情報、看護婦担当情報などの第1群個人看護情報を患者起呼情報表示部位と画面上の同一頁に形成された第1群個人看護情報表示部位に表示し、個人看護情報のうちの看護区分情報、疾患情報、医師担当情報などの第2群個人看護情報を患者起呼情報表示部位の画面上の頁に後続する画面上の頁に形成された第2群個人看護情報表示部位に表示するように作用する。
【0012】
この発明の構成は、病院内の所定の起呼場所としてのベッド以外の場所、例えば、トイレ、浴室、洗面所、洗濯室、汚物室、処置室、休憩室などに設置された場所起呼情報手段がそこで患者による起呼操作に応動して場所起呼情報を発すると、これに応答して、起呼場所特定手段がベッド以外の場所対応で起呼場所を特定し、そこで特定された起呼場所の場所起呼情報を場所起呼表示手段が該当の場所起呼情報表示部位に表示し、その際、個人看護情報表示手段の表示動作をこれに自動的に連動させないように作用する。
【0013】
この発明の構成は、患者起呼情報又は場所起呼情報を確認して、ナースステーション側の操作者が被呼通話操作を行うと、それに応動して、被呼通話信号生成手段が被呼通話信号を生成し、これに応答して、インターホンなどの電気的通話手段が起呼患者特定手段により特定された起呼患者又は起呼場所特定手段により特定された起呼場所とナースステーション側の操作者との間に電気的通話路を確立し、起呼患者又は起呼場所と操作者とを通話可能にするように作用する。
【0014】
この発明の構成は、優先通話起呼患者・場所特定手段が被呼通話信号生成手段からの被呼通話信号の生成以前における患者起呼情報手段からの患者起呼情報又は場所起呼情報手段からの場所起呼情報の発生が2以上であること、即ち、重複起呼情報であることを検出した場合には、当該検出された2以上の各患者起呼情報又は各場所起呼情報を発した各起呼患者又は各起呼場所を起呼患者特定手段又は起呼場所特定手段により特定し、当該特定されたベッド対応の各起呼患者の通話優先順位情報又は起呼場所としてのベッド以外の場所の通話優先順位情報を通話優先順位情報記憶手段から読み出して、当該読み出された通話優先順位情報に基づいて、当該重複起呼情報を発した各起呼患者又は各起呼場所の中から優先通話起呼患者又は優先通話起呼場所を特定し、電気通話手段が被呼通話信号生成手段からの被呼通話信号に応答して、優先通話起呼患者又は優先通話起呼場所とナースステーション側の操作者との間に電気的通話路を確立し、優先通話起呼患者又は優先通話起呼場所と操作者とを通話可能にするように作用する。
【0015】
この発明の構成は、ナースステーション側の操作者がベッド対応で被呼患者指定操作を行うと、これに応動して、被呼患者指定手段が被呼患者を指定し、次いで操作者が起呼通話操作を行うと、これに応動して、起呼通話信号生成手段がナースステーション側からの起呼信号を生成し、これに応答して、電気的通話手段が指定された被呼患者とナースステーション側の操作者との間に電気的通話路を確立し、被呼患者と操作者とを通話可能にするように作用する。
【0016】
【実施の形態】
この発明の実施の形態について、図1以下の図面を参照しつつ説明すれば以下のとおりである。
【0017】
図2は、1つの実施の形態としての装置全体のハードウエア上の構成を示すブロック図であり、病院内の病室などに設置された多数のナースコール押ボタン1のうちの1つと、これに対応して設置されたインターホン子機2とが途中分岐で、病院内に布設された通信線3に接続されていて、この通信線3経由でナースステーションに設置された通信制御装置4に接続されている。
【0018】
ナースステーションでは、通信制御装置4の近傍に、インターホン親機5のほか、マイクロコンピュータを含みサーバなどの記憶装置を備えたデータ処理装置6が設置されていて、その上部には、さらにタッチパネル7を備えたCRTディスプレイ8が設置されていて、データ処理装置6に対して電気的に接続されている。
【0019】
さらに好適には、通信制御装置4に対して無線制御機9を介して、接続無線機10が電気的に接続されていて、複数の携帯用無線電話機11をインターホン親機5との代替でインターホン子機2に対して通話可能にしている。図2に示されるハードウエア上の構成の動作について図1のクレーム対応図と対比しつつ以下に説明を進める。
【0020】
病室内の所定の起呼場所としてのベッドに対して固定的に対応させて設置されたナースコール押ボタン1を患者が押込んで起呼操作を行うと、これに応動して、ナースコール押ボタン1が接点閉成動作などにより、通信制御装置4に対してベッド対応の患者起呼情報を発する。かくて、ナースコール押ボタン1は、図1における患者起呼情報手段A1を構成し、各ベッド対応の各ナースコール押ボタン(図2中での図示が省略されている)は同様に図1における患者起呼情報手段A2以下を構成する。
【0021】
ベッド対応の患者起呼情報を受けた通信制御装置4は、「押された」ナースコール押ボタン1を常法により特定することで、そのナースコール押ボタン1が設置されているベッドを特定し、これにより、間接的にそのベッドに割当てられた患者を起呼患者として特定する。かくて、この場合、通信制御装置4は、図1における起呼患者特定手段Bを構成する。
【0022】
次いで、通信制御装置4で構成される起呼患者特定手段Bから、ベッド対応で特定可能な起呼患者の患者起呼情報を受けたデータ処理装置6は、マイクロコンピュータのプログラム実行により実現される図1中の患者起呼情報表示手段Cを介して、当該起呼患者に対して固定的に割当てられて、CRTディスプレイ8の画面上に地図様に実現される患者起呼情報表示部位Caに該当の起呼患者からの患者起呼情報を表示する。この場合の患者起呼情報のCRTディスプレイ8の画面上での表示形態の一例が図3Aに示されていて、図中において、患者氏名を囲む「患者」枠がベッドに対応(「患者」枠内左上の数字は患者番号である)しているが、患者起呼情報の表示は、該当の「患者」枠内全体を変色させることにより好適に行われる。
【0023】
そして、ここでの患者起呼情報表示手段Cを実現するのに、データ処理装置6内のマイクロコンピュータで実行されるプログラムフローを例示するのが図4である。
【0024】
図4において、マイクロコンピュータがスタート(図4中a)すると、先ず、ナースコール押ボタン1が押されたかどうかを判別し(図4中b)、該押ボタン1が押されて、ここでの判別結果が「Yes」に転ずるのを待つ。判別結果が「Yes」に転じた場合には、マイクロコンピュータは、起呼情報を受信した通信制御装置4において特定済みの「押された」押ボタンのハードウエア上のアドレスと当該押ボタンの「押された」状態とを通信制御装置4から読み込む(図4中c)。次いで、マイクロコンピュータは、「押された」押ボタンのハードウエア上のアドレスに基づいて、「押された」押ボタンがヘッド対応のもの、従って、ここでの起呼情報が患者起呼情報であるのか、或いは、当該押ボタンが「トイレ」などの場所対応のもの、従って、ここでの起呼情報が場所起呼情報であるのかを判別し(図4中d)、起呼情報が場所起呼情報であって、ここでの判別結果が「No」である場合(図4中e)には、後に説明する図5のフローチャートに従う演算処理を実行するのであるが、起呼情報が患者起呼情報であって、ここでの判別結果が「Yes」である場合には、当該押ボタンのハードウエア上のアドレスから、対応のベッド番号をテーブル検索により特定する(図4中f)。続いて、マイクロコンピュータは、CRTディスプレイ8上での患者起呼情報の表示形態を特定するための表示信号を生成して(図4中g)、これをCRTディスプレイ8に対して出力すると、CRTディスプレイ8の画面上には、図3Aに示されるような表示形態の患者起呼情報表示部位Caが形成されて、ここにおいて、「押された」押ボタンに対応する「患者」枠(図3A中Ca)内全体が変色することで、患者起呼の発生が患者を特定して好適に表示される(図4中h)。
【0025】
図2に戻って、多数のナースコール押ボタン1の中には、ベッド対応で図1の患者起呼情報手段A1、A2…を構成するもののほか、病院内の所定の起呼場所としてのベッド以外の場所、例えば、トイレ、浴室、洗面所、洗濯室、汚物室、処置室、休憩室などに設置されていて、それが押し込まれると、それを押し込んだ起呼患者に関係付けられる患者起呼情報を発するのではなく、それが押し込まれた場所のみに関係付けられる場所起呼情報を発するものがある。そのような場所起呼情報を発するナースコール押ボタン1を所定の起呼場所で患者が押し込んで起呼操作を行うと、これに応動して、ナースコール押ボタン1が今度は、通信制御装置4に対してベッド以外の起呼場所対応の場所起呼情報を発する。かくて、この場合のナースコール押ボタン1は、図1における場所起呼情報手段F1を構成し、ベッド以外の各場所対応の各ナースコール押ボタンは同様に図1における場所起呼情報手段F2以下を構成する。
【0026】
場所起呼情報を受けた通信制御装置4は、患者起呼情報の場合と同様に作動し、ナースコール押ボタン1が押し込まれた場所を起呼場所として特定するが、ナースコール押ボタンを押した起呼患者を特定することはしない。かくて、この場合、通信制御装置4は図1における起呼場所特定手段Gを構成する。
【0027】
次いで、起呼場所特定手段Gから場所起呼情報を受けたデータ処理装置6は、マイクロコンピュータのプログラム実行により実現される図1中の場所起呼情報表示手段Hを介して、当該起呼場所に固定的に割当てられて、CRTディスプレイ8の画面上に地図様に実現される場所起呼情報表示部位Haに該当の起呼場所からの場所起呼情報を表示するが、このとき、個人看護情報の表示には関与しない。この場合の場所起呼情報に関してのCRTディスプレイ8の画面上での表示形態例も図3A中に示されていて、図中において、「トイレ」「浴室」「洗面所」「洗濯室」「汚物室」「処置室」「休憩室」の表記を囲む「場所」枠(図3A中Ha)内全体を変色させることで、場所起呼情報の表示が好適に行われる。
【0028】
そして、ここで場所起呼情報表示手段Hを実現するのに、データ処理装置6内のマイクロコンピュータにより実行されるプログラムのフローを例示するのが図5である。
【0029】
図5において、ステップa〜cは、図4におけるステップa〜cと同一のものであり、ステップcの実行に続いて、マイクロコンピュータは、図4におけるステップdと同様のステップを実行して、この場合の起呼情報が場所起呼情報であるのか、或いは、患者起呼情報であるのかを判別し(図5中d)、起呼情報が患者起呼情報であって、ここでの判別結果が「No」である場合(図5中e)には、説明済みの図4のフローチャートに従う演算処理を実行するのであるが、起呼情報が場所起呼情報であって、ここでの判別結果が「Yes」である場合には、「押された」押ボタンのハードウエア上のアドレスに基づいて、対応の場所番号を特定する(図5中f)。続いて、マイクロコンピュータは、図4におけるステップg、hと同様のステップを実行して、CRTディスプレイ8の画面上に形成される図3A例示の表示形態の場所起呼情報表示部位Haにおいて、「押された」押ボタンに対応する「場所」枠(図3A中Ha)内全体を変色させることで、場所起呼の発生を場所ごとに好適に表示する(図5中g、h)。
【0030】
以上の説明は、患者起呼情報、即ち、患者ごとに、患者起呼が発生したかどうかの情報をCRTディスプレイ8の画面上で「押された」押ボタンに対応する患者起呼情報表示部位としての「患者」枠(図3A中Ca)全体の変色により表示し、さらには、これと同時並行的な場所起呼情報、即ち、「トイレ」などの場所ごとに、場所起呼が発生したかどうかの情報を、同様に、「押された」押ボタンに対応する場所起呼情報表示部位としての「場所」枠(図3A中Ha)全体の変色により表示する場合の動作例に関するものであるが、患者ごとの既述の個人看護情報の1部分(第1群個人看護情報)を上述の患者起呼情報との関連付けが容易な表示形態で、CRTディスプレイ8の画面上に経常的に表示し、さらに、当該個人看護情報の他の1部分(第2群個人看護情報)をCRTディスプレイ8の画面上にタッチ操作により随時的に表示し、とりわけ、上述の患者起呼情報の発生時には、これに対処するタッチ操作により、上記第2群個人看護情報を上述の患者起呼情報に対して有効に関連付けて表示可能にする場合の動作例に関して説明を進めると、以下のとおりである。
【0031】
即ち、図2に戻って、データ処理装置6は、プログラムの実行により実現される図1中の個人看護情報表示手段Dを介して、当該起呼患者に対して固定的に割当てられて、CRTディスプレイ8の画面上に実現される個人看護情報表示部位Daにすべての起呼患者の個人看護情報を公知の記憶媒体で成る個人看護情報記憶手段Eから読み出して表示する。この場合の個人看護情報のCRTディスプレイ8の画面上での表示形態の一例が図3Bに示されていて、図中において、患者起呼情報表示部位としての「患者」枠Ca内の右上隅部のドットaを3色に変色させることで、介護区分情報、即ち、担架使用の「担送」と看護婦付添の「護送」と単独移動の「独歩」とを区別する表示が好適に行われる。
【0032】
同様に、図3B中において、「患者」枠内の右上隅部のドットaの左側のマークbを3通り(例えば、「マークなし」「三角」「四角」)に変化させることで、患者状況情報、即ち、「在室」と「外泊中」と「外出」とを区別する表示が好適に行われる。
【0033】
さらに同様に、図3B中において、「患者」枠Ca内の左上隅部の三角マークcを5色に変色させることで、看護婦担当情報、即ち、5個の看護婦チームを区別する表示が好適に行われる。なお、「患者」枠Ca内の文字dは患者氏名を表すものであり、当該文字dの左上部に位置する数字eはベッド番号を表すものである。
【0034】
そして、図3Bに抽出例示された表示形態の場合には、CRTディスプレイ8の画面上に実現される患者起呼情報表示部位Caと個人看護情報表示部位Daとが画面上の同一頁に形成されているが、データ処理装置6により、個人看護情報表示手段Dを介して、個人看護情報の一部分である第1群個人看護情報を患者起呼情報表示部位Caと画面上の同一頁(図示の例では同一部位)に形成された第1群個人看護情報表示部位Daに表示し、一方、個人看護情報の残りの一部分である第2群個人看護情報を患者起呼情報表示部位Caの画面上の頁に後続する画面上の別の頁(図示の例では次頁)に形成された第2群個人看護情報表示部位に表示してもよい。こうすることにより、患者起呼情報表示部位Caと画面上の同一頁において、瞬時的に視認容易に表示可能な情報量に対する表示部位面積上の制約から解放されて、「頁捲り」の電気的操作と瞬時的な視認容易性の若干の減退という代償を払うだけで、表示可能な個人看護情報の情報量を格段に増大させることができる。
この場合の代償の観点からすれば、第1群個人看護情報として「患者状況情報」「介護区分情報」「看護婦担当情報」を選定し、第2群個人看護情報として「看護区分情報」「疾患情報」「医師担当情報」と第1群個人看護情報自体を選定するのが好適である。
【0035】
さらにCRTディスプレイ8の画面上には、公知のタッチパネル(例えば、タッチパネルシステムズ株式会社製タッチモニターMODEL6450TD17/Dとして市販されている)がハードウエア上の構成として組み込まれていて、かかるタッチパネルは画面上に表示された所定の操作部位ないし指令部位に対して操作者が体接触を与えることで、これに応動して、画面自体から直接的に所定の操作信号ないし指令信号を生成可能とするものである。
【0036】
図3Aに戻って、患者起呼情報表示部位Caと同一画面上の頁の右端列、第3行の「個人情報」枠a(「個人看護情報」が略記されたもの)の操作部位に対して操作者が指などを触れて体接触を与えると、当該操作部位からの改頁操作信号を受けたデータ処理装置6は、個人看護情報表示手段Dを介して、図3Cに例示されるような表示形態で第2群個人看護情報の頁をCRTディスプレイ8の画面上に表示する。
【0037】
図3Cの画面表示形態において、上半面(中央の仕切横線の上側)Aは、患者を特定するための書誌的事項であり、下半面(中央の仕切横線の下側)Bの第1行の「科名」(図3C中a)及び「医師」(図3C中b)は医師担当情報であり、同行の「看護婦」(図3C中c)及び「G」(図3C中d)(チームを意味する)は看護婦担当情報であり、第2行の「病名」(右側の合併症記入欄を含む)(図3C中e)及び第3行の「入院日時」(図3C中f)「入院事由」(図3C中g)は疾患情報であり、第4行の「介護区分」(図3C中h)は介護区分情報であり、同行の「看護度」(図3C中i)「重症設定」(図3C中j)は看護度情報であり、第4行の「在室」(図3C中k)は患者状況情報である。
【0038】
ここに言う「看護度」(図3Ci)としては、例えば、「観察の必要程度」と「生活の自由度」の2つの観点からの以下のような等級化に従って、2つの観点から評価された2つの等級の組み合わせによる表現が看護実務上、好適に採用可能である。
【0039】
「観察の必要程度」
A:絶えず観察が必要
B:1〜2時間ごとの観察が必要
C:特段の観察が不必要
「生活の自由度」
1:常に寝たまま
2:ベッドの上で体を起こせる
3:病室内歩行ができる
4:日常生活に不自由がない
そして、上述の第2群個人看護情報を表示する場合の個人看護情報表示手段Dを実現するのに、データ処理装置6内のマイクロコンピュータにより実行されるプログラムフローを例示するのが図6である。
【0040】
図6において、マイクロコンピュータがスタートすると(図6中a)、CRTディスプレイ8の画面上の図3A例示の表示形態での「患者」枠(図3A中Ca)対応のタッチパネル7が操作者により体接触(タッチ)されたかどうかを判別し(図6中b)、当該タッチパネルがタッチされて、ここでの判別結果が「Yes」に転ずるのを待つ。判別結果が「Yes」に転じた場合には、マイクロコンピュータは、さらに、上記図3A例示の表示形態での「個人情報」枠(図3A中a)対応のタッチパネル7が操作者により体接触(タッチ)されたかどうかを判別し(図6中c)、ここでの判別結果が「Yes」に転ずるのを待つ。判別結果が「Yes」に転じた場合には、次いで、マイクロコンピュータは、「タッチされた」「患者」枠Ca対応のタッチパネル7のハードウエア上のアドレスに対応するベッド番号をテーブル検索により特定して(図6中d)から、ここで特定されたベッド番号をキーにして、ベッド番号対応で、個人看護情報記憶手段(図1中E)に形成されている個人看護情報ファイルから、「タッチされた」「患者」枠対応のものを呼び出す(図6中e)。続いて、マイクロコンピュータは、呼び出された個人看護情報ファイルに基づいて、CRTディスプレイ8上での個人看護情報の表示形態を特定するための表示信号を生成して(図6中f)、これをCRTディスプレイ8に対して出力すると、CRTディスプレイ8の画面上には、図3Cに示されるような表示形態の第2群個人看護情報表示部位Daが形成されて、ここにおいて、「タッチされた」「患者」枠対応の第2群個人看護情報が表示される(図6中g)。なお、CRTディスプレイ8の画面上の患者起呼情報表示部位Caに図3B例示の表示形態ですべての患者について経常的に表示されるような第1群個人看護情報に関しては、図6中のステップd〜gを、すべての「患者」枠について巡回的に繰り返し実行することで、患者起呼情報表示部位Caに重畳表示可能である。
【0041】
ここで再び、図2に戻って、CRTディスプレイ8の画面上に地図様に実現された患者起呼情報表示部位Caの「患者」枠又は同様に実現された場所起呼情報表示部位Haの「場所」枠の変色により、記載順序に対応して患者起呼情報又は場所起呼情報を視認し、これと同時的に、通信制御装置4経由の常法によるインターホン親機5からの呼び出し鳴動音を聴取したナースステーション側操作者の看護婦は、CRTディスプレイ8の画面上の患者起呼情報表示部位Ca及び場所起呼情報表示部位Haと同一頁に形成された被呼通話操作部位、即ち、図3Aに示されている表示形態例によれば、画面の右端列最下行の「通話」枠bに対して体接触を与えるようにして、被呼通話操作を行うと、これに応動して、答当該画面上のタッチパネル7の当該部位から直接的に被呼通話信号が生成されて、これが、データ処理装置6を介して、通信制御装置4に伝えられる。かくて、ここでのCRTディスプレイ8のタッチパネル7は図1における被呼通話信号生成手段Iを構成する。
【0042】
このとき、すでに、ナースコール押ボタン1が押込まれて発せられた患者起呼情報又は場所起呼情報を受けた通信制御装置4は、常法により、図1における起呼患者特定手段B又は起呼場所特定手段Gとして作動して、押し込まれたナースコール押ボタン1とインターホン親機5との間の通信線3の接続関係、ひいては、当該ナースコール押ボタンに対応してそこに分岐接続されているインターホン子機2とインターホン親機5との間の通信線3の接続関係を特定しているので、タッチパネル7からの被呼通話信号に応答して、当該ナースコール押ボタン1に対応する起呼患者又は起呼場所に関係付けられたインターホン子機2とナースステーション側のインターホン親機5との間にインターホンシステムとしての電気的通話路を確立することで、起呼患者又は起呼場所とナースステーション側の操作者とを通話可能にする。かくて、ここでの通信制御装置4に制御されるインターホン子機2とインターホン親機5は図1における電気的通話手段JA、JBを構成する。
【0043】
なお、図2に示されている構成では、病院内で移動中の看護婦も、無線制御機9、接続無線機10経由で携帯用無線機11から発せられる患者起呼情報又は場所起呼情報を確認可能であるので、ナースステーション側操作者による被呼通話操作に代えて、病院内で移動中の看護婦が携帯用無線機11に対して被呼通話操作を行うことで、ナースステーション側操作者に代って、当該移動中の看護婦が携帯用無線機11経由で起呼患者又は起呼場所と通話することができる。
【0044】
ところで、上述のような患者起呼情報又は場所起呼情報の確認に基づく被呼通話操作の際に、データ処理装置6は、通信制御装置4で構成される起呼患者特定手段B、起呼場所特定手段Gによる起呼患者特定動作又は起呼場所特定動作に連係して、被呼通話操作による被呼通話信号の生成時点以前に2以上の患者起呼情報又は場所起呼情報を検出した場合、即ち、重複起呼情報の場合には、内蔵のマイクロコンピュータのプログラム実行により実現される優先通話起呼患者・場所特定手段Kが通常的な記憶媒体で成る通話優先順位情報記憶手段Lから、当該検出された重複起呼情報を発した起呼患者又は起呼場所の各々について予め設定された通話優先順位情報を読み出して、これに基づいて優先通話起呼患者又は優先通話起呼場所を特定することで、通信制御装置4により制御されるインターホン子機2とインターホン親機5とで構成される電気的通話路JA、JBにおいて、インターホン親機5又はインターホン子機11と、優先通話起呼患者又は優先通話起呼場所に関係付けられたインターホン子機2との間に電気的通話路を確立させる。
【0045】
そして、ここで優先通話起呼患者・場所特定手段Kを実現するのに、データ処理装置6内蔵のマイクロコンピュータにより実行されるプログラムのフローを例示するのが図7A、図7Bである。
【0046】
図7Aにおいて、先ず、通話優先順位設定のための処理として、マイクロコンピュータがスタートすると(図7A中a)、CRTディスプレイ8の画面上の図3A例示の表示形態での「患者」枠(図3A中Ca)、又は「場所」枠(図3A中Ha)対応のタッチパネル7が操作者により、通話優先順位設定対象の「患者」枠又は「場所」枠として体接触(タッチ)されたかどうかを判別し(図7A中b)、当該タッチパネルがタッチされて、ここでの判別結果が「Yes」に転ずるのを待つ。判別結果が「Yes」に転じた場合には、マイクロコンピュータは、さらに、上記図3A例示の表示形態での「優先順位」枠(図3A中c)対応のタッチパネル7が操作者により体接触(タッチ)されたかどうかを判別し(図7A中c)、ここでの判別結果が「Yes」に転ずるのを待つ。判別結果が「Yes」に転じた場合には、次いで、マイクロコンピュータは、例えば、上記図3A例示の表示形態中に部分的に抽出表示(ポップアップ)される数字キー対応のタッチパネル7に対する体接触(タッチ)によるキー操作を読み込んで、通話優先順位を設定して(図7中d)から、ここで設定された「患者」枠又は「場所」枠ごとの通話優先順位を通話優先順位記憶手段(図2中L)内に、当該「患者」枠対応のベッド番号又は当該「場所」枠対応の場所番号をキーとして読み出し可能に記憶する(図7A中e)。このような通話優先順位設定のための処理の終了後に、設定された通話優先順位に従って、同時的発生の複数の起呼情報対応の複数の起呼患者又は起呼場所のうちの、優先起呼患者又は優先起呼場所のインターホン子機(図2中2)に対してインターホン親機(図2中5)の通話接続を行う場合には、スタート(図7B中a)したマイクロコンピュータが、インターホン親機(図2中5)のフックが上げられ(オフされ)たかどうかを判別し(図7B中b)、ここでの判別結果が「Yes」に転ずるのを待つ。判別結果が「Yes」に転じた場合には、マイクロコンピュータは、起呼情報を受診した通信制御装置4において特定済みの「押された」押ボタンのハードウエア上のアドレスと当該押ボタンの「押された」状態とを通信制御装置4から読み込む(図7B中c)。次いで、マイクロコンピュータは、当該押ボタンのハードウエア上のアドレスから、対応のベッド番号又は対応の場所番号をテーブル検索により特定する(図7B中d)。ここで特定されたベッド番号又は場所番号をキーとして、マイクロコンピュータは、上述の通話優先順位記憶手段(図1中L)内に図7A例示のフローチャートに沿う演算処理により予め記憶されている起呼情報ごとの通話優先順位を同時的発生の複数の起呼情報のすべてについて読み出しておいて(図7B中e)、このような同時的発生の複数の患者起呼情報の中から、ここで読み出された通話優先順位の最上位のもの(同順位のものが複数存在する場合には、例えば、当該同順位のものの中で「押された」押ボタンのハードウエア上のアドレスが最小のもの)を発した起呼患者を優先通話起呼患者として特定し、同様に、同時的発生の複数の場所起呼情報の中から、ここで読み出された通話優先順位の最上位のものを発した起呼場所を優先通話起呼場所として特定し(図7B中f)、現在の優先通話起呼患者又は優先通話起呼場所による通話が終了した場合には、残りの複数の患者起呼情報又は場所起呼情報の中から、同様処理により、次ぎの優先通話起呼患者又は優先通話起呼場所を特定し直す。
【0047】
続いて、マイクロコンピュータは、ここで特定された優先通話起呼患者のベッド番号又は優先通話起呼場所の場所番号を通話制御装置4に転送することで、インターホン親機(図2中5)と優先通話起呼患者又は優先通話起呼場所対応のインターホン子機2との間に電気的通話路を確立する(図7B中g)。
【0048】
ところで、通話優先順位情報記憶手段Lに対して予め設定されるベッド対応の各起呼患者についての通話優先順位情報に関しては、個人看護情報記憶手段Eに予め記憶されている各患者の個人看護情報のうち、とりわけ、看護区分情報を参考にして、評価決定されるのが好適であると言える。
【0049】
一方、同様に通話優先順位情報記憶手段Lに対して予め設定されるベッド以外の場所対応の各起呼場所についての通話優先順位情報に関しては、看護上の経験則に照らして、「トイレ」「浴室」などのように、患者の容態が急変し易い場所に対して高い通話優先順位を割当てるのが好適であると言える。
【0050】
以上に言及されている実施形態の動作例では、起呼情報が患者起呼情報又は場所起呼情報として、ナースコール押ボタン1から発せられているが、逆にナースステーション側の操作者からベッド対応の被呼患者に対して起呼情報を発する場合には、操作者が、CRTディスプレイ8の画面上の患者起呼情報表示部位Ca及び場所起呼情報表示部位Haと同一頁に形成された被呼患者指定部位、即ち、図3Aに示されている表示形態例によれば、患者起呼情報表示部位の「患者」枠Caそのものの上に形成されたベッド対応の所望の被呼患者指定部位に対して体接触を与えるようにして、被呼患者指定操作を行うと、これに応動して、CRTディスプレイ8の画面上のタッチパネル7の当該部位から直接的に生成される被呼患者指定信号がデータ処理装置6を介して、通信制御装置4に伝えられて、ナースステーション側のインターホン親機5に接続されるべきベッド対応のインターホン子機2が指定される。かくて、ここでのCRTディスプレイ8の画面上のタッチパネル7は、図1における被呼患者指定手段Mを構成する。
【0051】
次いで、操作者が、CRTディスプレイ8の画面上の患者起呼情報表示部位Ca及び場所起呼情報表示部位Haと同一頁に形成されたナースステーション側からの通話操作のための起呼通話操作部位、即ち、図3Aに示されている表示形態例によれば、画面の右端列最下行に位置し、既述の被呼通話操作部位そのものである「通話」枠bに対して体接触を与えるようにして、起呼通話操作を行うと、これに応動して、当該画面上のタッチパネル7の当該部位から直接的に起呼通話信号が生成されて、これがデータ処理装置6を介して通信制御装置4に伝えられる。かくて、ここでのタッチパネル7は図1における起呼通話信号生成手段Nを構成する。
【0052】
次いで、ナースステーション側のインターホン親機5とベッド対応のインターホン子機2との間の通話線3の接続関係を常法により特定した通信制御装置4は、タッチパネル7からの起呼通話信号を受けて、インターホン親機5と指定されたインターホン子機2との間にインターホンシステムとしての電気的通話路を確立することで、ナースステーション側の操作者とベッド対応の被呼患者とを通話可能にする。かくて、ここでの通信制御装置4により制御されるインターホン親機5とインターホン子機2は図1における電気的通話手段JAに包含される。続いて、病院内の患者が医療役務上の都合や患者自身の希望などにより、或るベッドから他のベッドに移動する場合の実施形態の動作について以下に説明する。
【0053】
患者のベッド移動に際して、ナースステーション側の操作者が、CRTディスプレイ8の画面上の患者起呼情報表示部位Ca及び場所起呼情報表示部位Haと同一頁に形成された患者移動処理操作部位、即ち、図3Aに示されている表示形態例によれば、画面の右端列下から第4行に位置する「病床移動」枠dに対して体接触を与えるようにして、患者移動処理操作を行うと、これに応動して、当該画面上のタッチパネル7の当該部位から直接的に患者移動処理信号が生成されて、該信号がデータ処理装置6に伝えられる。かくて、ここでのタッチパネル7は図1における患者移動処理信号生成手段Oを構成する。次いで、操作者がCRTディスプレイ8の画面上の患者起呼情報表示部位Ca及び場所起呼情報表示部位Haと同一頁に形成された移動対象患者指定操作部位、即ち、図3Aに示されている表示形態例によれば、患者起呼情報表示部位そのもので或る「患者」枠Caに対して体接触を与えるようにして、移動対象患者指定操作を行うと、これに応動して、当該画面上のタッチパネル7の当該部位から直接的に移動対象患者指定信号が生成されて、これがデータ処理装置6に伝えられる。かくて、ここでのタッチパネル7は、図1における移動対象患者指定信号生成手段Pを構成する。さらに続いて、操作者が、CRTディスプレイ8の画面上の患者起呼情報表示部位Ca及び場所起呼情報表示部位Haと同一頁に形成された移動先指定操作部位、即ち、図3Aに示されている表示形態例によれば、患者起呼情報表示部位そのものである「患者」枠Caに対して体接触を与えるようにして、移動先指定操作を行うと、これに応動して、当該画面上のタッチパネル7の当該部位から直接的に移動先指定信号が生成されて、これがデータ処理装置6に伝えられる。かくて、ここでのタッチパネル7は、図1における移動先指定信号生成手段Qを構成する。そして、このとき、データ処理装置6内のマイクロコンピュータのプログラム実行により実現される図1中の患者移動処理手段Rは、患者移動処理信号生成手段Oからの患者移動処理信号と移動対象患者指定信号生成手段Pからの移動対象患者指定信号と、移動先指定信号生成手段Qからの移動先指定信号とに応答して、移動対象患者の患者起呼情報表示部位を移動先指定部位である移動先の患者起呼情報表示部位に変更する処理を行う。移動処理の場合のCRTディスプレイ8の画面上の表示形態例は、図3Aに示されている患者起呼情報表示部位Caそのものであり、これに対して、移動処理を施して、例えば、移動対象患者指定操作により図3A例示の表示形態における左端列第1行(図3A中e)の「0083綱島一郎」(0083はベッド番号である)を指定し、移動先指定操作により図3A例示の表示形態における左端列第6行(図3A中f)の「0061−」(0061はベッド番号である)を指定すると、図3A中eの「0083綱島一郎」が図3A中fの「0061−」に移動する。その際、かかる患者起呼情報表示部位Ca上の表示変更に連動して、個人看護情報記憶手段Eに記憶されている個人看護情報のうち、移動対象患者、例えば、この動作例における図3A中eの「0083綱島一郎」の個人看護情報のすべてが移動先、例えば、この動作例における図3A中fの「0061−」の個人看護情報として記憶し直される。そして、ここで患者移動処理手段Rを実現するのに、データ処理装置6内のマイクロコンピュータにより実行されるプログラムのフローを例示するのが図8である。
【0054】
図8において、マイクロコンピュータがスタートすると(図8中a)、CRTディスプレイ8の画面上の図3A例示の表示形態において、「患者」枠(図3A中Ca)対応のタッチパネル7が操作者により、移動対象の「患者」枠として体接触(タッチ)されたかどうかを判別し(図8中b)、当該タッチパネルがタッチされて、ここでの判別結果が「Yes」に転ずるのを待つ。判別結果が「Yes」に転じた場合には、マイクロコンピュータは、さらに、上記図3A例示の表示形態において、患者移動処理信号生成用の「病床移動」枠(図3A中d)が操作者により、体接触(タッチ)されたかどうかを判別し(図8中c)、当該タッチパネルがタッチされて、ここでの判別結果が「Yes」に転ずるのを待つ。判別結果が「Yes」に転じた場合には、マイクロコンピュータは、さらに、上記図3A例示の表示形態において、別の「患者」枠(図3A中Ca)(但し、患者名未記入の空ベッド対応のものも含まれる)対応のタッチパネル7が操作者により、移動先の「患者」枠として体接触(タッチ)されたかどうかを判別し(図8中d)、当該タッチパネルがタッチされて、ここでの判別結果が「Yes」に転ずるのを待つ。判別結果が「Yes」に転じた場合には、次いで、マイクロコンピュータは、「タッチ」された移動対象の「患者」枠(図3A中e)対応のタッチパネル7のハードウエア上のアドレスに対応するベッド番号と「タッチ」された移動先の「患者」枠(図3A中f)対応のタッチパネル7のハードウエア上のアドレスに対応するベッド番号とをテーブル検索により特定する(図8中e)。
【0055】
続いて、マイクロコンピュータは、ここで特定された移動対象の「患者」枠に対応するベッド番号をキーにして、ベッド番号対応で、個人看護情報記憶手段(図1中E)内に記憶されている個人看護情報ファイル群から、移動対象の「患者」枠対応のものを呼び出した(図8中f)後、ここで呼び出された移動対象の「患者」枠対応の個人看護情報ファイルを移動先の「患者」枠対応のベッド番号に関係付けて、移動先の「患者」枠対応のものとして、個人看護情報記憶手段(図1中E)内に呼び出し可能に更新記憶する(図8中g)。その際、同時的に移動先の「患者」枠(図3A中f)の患者を逆に移動対象の「患者」枠(図3A中e)の方に移すことで、ベッド交換を行う場合には、マイクロコンピュータは、図8中のステップf、gと同様のステップを実行することにより、先ず、個人看護情報記憶手段(図1中E)内の個人看護情報ファイル群から、移動先の「患者」枠(図3A中f)対応のもの(例示の移動先の「患者」枠は空ベッドであるが、患者対応の個人看護情報ファイルの存在を仮定する)を呼び出した(図8中f相当)後、これを、移動対象の「患者」枠(図3A中e)対応のものとして、個人看護情報記憶手段(図1中E)内に呼び出し可能に更新記憶すれば(図8中g相当)よい。
【0056】
次いで、マイクロコンピュータは、上述の更新記憶済みの個人看護情報群から呼び出されたすべての患者についての個人看護情報ファイルに基づいて、CRTディスプレイ8上での個人看護情報の表示形態を特定するための表示信号を生成して(図8中h)、これをCRTディスプレイ8に対して出力して、CRTディスプレイ8の画面上に、図3Aに示されるような表示形態で第1群個人看護情報を表示する(図8中i)。続いて、病院内全体の入院患者の在室状況数(在室患者数、外泊患者数、外出患者数、空ベット数)を確認する場合の実施形態の動作について以下に説明する。
【0057】
入院患者の在室状況数の確認に際して、ナースステーション側の操作者が、CRTディスプレイ8の画面上の患者起呼情報表示部位Ca及び場所起呼情報表示部位Haと同一頁に形成された在室状況数確認操作部位、即ち、図3Aに示されている表示形態例によれば、画面の右端列下から第5行に位置する「在室状況」枠(図3A中g)に対して体接触を与えるようにして、在室状況数操作を行うと、これに応動して、当該画面上のタッチパネル7の当該部位から直接的に在室状況数確認信号が生成されて、該信号がデータ処理装置6に伝えられる。かくて、ここでのタッチパネル7は、図1における在室状況数確認信号生成手段Sを構成する。そして、このとき、データ処理装置6内のマイクロコンピュータのプログラム実行により実現される図1中の在室状況数計数手段Tは、在室状況数確認信号生成手段Sからの在室状況数確認信号に応答して、個人看護情報記憶手段Eからすべての患者についての個人看護情報中の患者状況情報(在室、外泊中、外出)を読み出し、当該読み出された患者状況情報と予め設定された病院内のベッド定数とに基づいて、在室状況数(在室患者数、外泊患者数、外出患者数、空ベット数)を計数する。そして、ここで計数された在室状況数は、CRTディスプレイ8の画面上に図9例示の表示形態で在室状況数表示手段Uを介して表示される。その際、在室状況数計数手段T及び在室状況数表示手段Uを実現するのに、データ処理装置6内のマイクロコンピュータにより実行されるプログラムフローを例示するのが図10である。
【0058】
図10において、マイクロコンピュータがスタートすると(図10中a)、CRTディスプレイ8の画面上の図3A例示の表示形態において、「在室状況」枠(図3A中g)対応のタッチパネル7が操作者により、体接触(タッチ)されたかどうかを判別し(図10中b)、当該タッチパネルがタッチされて、ここでの判別結果が「Yes」に転ずるのを待つ。判別結果が「Yes」に転じた場合には、マイクロコンピュータは、個人看護情報記憶手段(図1中E)から、すべてのベッドについて個人看護情報ファイルを読み出して(図10中c)おいて、患者ごとのファイル中の「在室」ステータス、「外泊中」ステータス及び「外出」ステータスをすべての患者について累積集計することにより、記載順の対応で「在室患者数」、「外泊患者数」及び「外出患者数」を算出し、さらに、予め設定されている病院内のベッド定数から全患者数(「在室患者数」と「外泊患者数」と「外出患者数」の合計)を減算することにより、空ベッド数を算出する(図10中d)。続いて、マイクロコンピュータは、ここで算出済みの上記在室状況数のCRTディスプレイ8上の表示形態を特定するための表示信号を生成して(図10中e)、これを、CRTディスプレイ8に対して出力すると、CRTディスプレイ8の画面上で、図9に示されるような表示形態で在室状況数が表示される(図10中f)。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の機能ブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態におけるハードウエア上の構成を示すブロック図である。
【図3A】 この発明の実施の形態におけるCRTディスプレイ8の画面上での表示形態の説明図である。
【図3B】 この発明の実施の形態におけるCRTディスプレイ8の画面上での第1群個人看護情報の「患者」枠としての表示形態の説明図である。
【図3C】 この発明の実施の形態におけるCRTディスプレイ8の画面上での第2群個人看護情報の表示形態の説明図である。
【図4】 この発明の実施の形態におけるデータ処理装置6内のマイクロコンピュータで実行されるプログラムのフローチャートであり、患者起呼情報表示手段Cを実現する。
【図5】 この発明の実施の形態におけるデータ処理装置6内のマイクロコンピュータで実行されるプログラムのフローチャートであり、場所起呼情報表示手段Hを実現する。
【図6】 この発明の実施の形態におけるデータ処理装置6内のマイクロコンピュータで実行されるプログラムのフローチャートであり、個人起呼情報表示手段Dを実現する。
【図7A】 この発明の実施の形態におけるデータ処理装置6内のマイクロコンピュータで実行されるプログラムのフローチャートであり、優先通話起呼患者・場所特定手段Kを実現する。
【図7B】 この発明の実施の形態におけるデータ処理装置6内のマイクロコンピュータで実行されるプログラムのフローチャートであり、優先通話起呼患者・場所特定手段Kを実現する。
【図8】 この発明の実施の形態におけるデータ処理装置6内のマイクロコンピュータで実行されるプログラムのフローチャートであり、患者移動処理手段Rを実現する。
【図9】 この発明の実施の形態におけるディスプレイ8の画面上での在室状況数の表示形態の説明図である。
【図10】 この発明の実施の形態におけるデータ処理装置6内のマイクロコンピュータで実行されるプログラムのフローチャートであり、在室状況数計数手段T及び在室状況数表示手段Uを実現する。
【符号の説明】
A1、A2・・・患者起呼情報手段
B・・・起呼患者特定手段
C・・・患者起呼情報表示手段
Ca・・・患者起呼情報表示部位
D・・・個人看護情報表示手段
E・・・個人看護情報記憶手段
F1、F2・・・場所起呼情報手段
G・・・起呼場所特定手段
H・・・場所起呼情報表示手段
Ha・・・場所起呼情報表示部位
I・・・被呼通話信号生成手段
JA、JB・・・電気的通話手段
K・・・優先通話起呼患者・場所特定手段
L・・・通話優先順位情報記憶手段
M・・・被呼患者指定手段
N・・・起呼通話信号生成手段
Claims (2)
- 病院内の所定の起呼場所としてのベッドに設置され、患者による起呼操作に応動して、起呼患者からの患者起呼情報を発する患者起呼情報手段(A1、A2)と、前記患者起呼情報手段からの患者起呼情報に応答して、起呼場所としてのベッド対応の起呼患者を特定する起呼患者特定手段(B)と、患者ごとの患者起呼情報表示部位(Ca)を有し、前記起呼患者特定手段により特定された患者氏名を囲む患者枠を前記ベッドに対応させて前記患者起呼情報表示部位に前記患者枠内を変色させることによって患者起呼情報を表示する患者起呼情報表示手段(C)と、起呼患者ごとの患者状況情報(在室、外泊中、外出)、介護区分情報(担送、護送、独歩)、看護区分情報(看護度)、看護婦担当情報(看護婦チーム)、疾患情報(病名+付記)及び医師担当情報のうち少なくとも一つを含む個人看護情報を読み出し可能に記憶する個人看護情報記憶手段(E)と、前記個人看護情報を前記個人看護情報記憶手段から読み出して前記個人看護情報の一部分を含む第1群個人看護情報を前記患者起呼情報表示部位上に形成される第1群個人看護情報表示部位(Da)においてすべての患者について経常的に表示し、前記個人看護情報の他の一部分を含む第2群個人看護情報を前記患者起呼情報表示部位の画面上の頁に後続する画面上の頁に形成される第2群個人看護情報表示部位において前記患者起呼情報表示部位で選択した患者について随時的に表示する個人看護情報表示手段(D)と、病院内の所定の起呼場所としてのベッド以外の場所に設置され、患者による起呼操作に応動して、起呼場所からの場所起呼情報を発する場所起呼情報手段(F1、F2)と、前記場所起呼情報手段からの場所起呼情報に応答して、起呼場所としてのベッド以外の場所対応の起呼場所を特定する起呼場所特定手段(G)と、場所ごとの場所起呼情報表示部位を有し、前記起呼場所特定手段により特定された起呼場所の場所起呼表示部位(Ha)に場所起呼情報を表示する場所起呼情報表示手段(H)と、起呼患者からの患者起呼情報又は起呼場所からの場所起呼情報を確認した操作者による被呼通話操作に応動して、被呼通話信号を生成する被呼通話信号生成手段(I)と、起呼場所としてのベッド対応の患者又は起呼場所としてのベッド以外の場所について予め設定された通話優先順位情報を読み出し可能に記憶する通話優先順位情報記憶手段(L)と、前記被呼通話信号生成手段からの被呼通話信号の生成以前における前記患者起呼情報手段又は前記場所起呼情報手段からの患者起呼情報又は場所起呼情報の発生が2以上であることを検出した場合には、当該検出された2以上の各患者起呼情報又は各場所起呼情報を発した各起呼患者又は各起呼場所を前記起呼患者特定手段又は前記起呼場所特定手段により特定し、当該特定された各起呼場所としてのベッド対応の各起呼患者の通話優先順位情報又は各起呼場所としてのベッド以外の場所の通話優先順位情報を通話優先順位情報記憶手段から読み出して、当該読み出された通話優先順位情報に基づいて、当該2以上の患者起呼情報又は場所起呼情報を発した各起呼患者又は各起呼場所の中から優先通話起呼患者又は優先通話起呼場所を特定する優先通話起呼患者・場所特定手段(K)と、被呼通話信号生成手段からの被呼通話信号に応答して、前記優先通話起呼患者・場所特定手段により特定された優先通話起呼患者又は優先通話起呼場所及び患者起呼情報又は場所起呼情報を確認した操作者の間に電気的通話路を確立し、優先通話起呼患者又は優先通話起呼場所及び操作者を通話可能にする電気的通話手段(JA、JB)とを設けることを特徴とする看護支援装置。
- 前記第2群個人看護情報は第1群個人看護情報の一部を含むことを特徴とする請求項1記載の看護支援装置。
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