JP2003008754A - ナースコール装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】看護婦の操作による携帯端末からの入力データ
に基づいて看護婦の勤務帯を変更可能とし、勤務帯変更
の際に必要な時間を抑制させる。 【解決手段】ナースコール装置の制御を行なうためのナ
ースコール制御機１５には、ＣＰＵ２０の制御によりナ
ースコール子機毎に携帯端末の呼出先を設定するための
携帯端末チーム割り当てテーブルおよび携帯端末を携帯
している看護婦の勤務帯に応じて設定された子機割り当
てテーブルを記憶しておく記憶部２２と、携帯端末から
の入力データに基づいて子機割り当てテーブルにおける
看護婦の勤務帯を変更させるための勤務帯変更コマンド
をＣＰＵの制御により保持する勤務帯変更データ保持部
２３とを備え、携帯端末には、勤務帯が変更されたとき
ＣＰＵから送信される確認信号により確認音を鳴動する
ためのスピーカを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はナースコール装置に
係り、特に、看護婦によって携帯されている携帯端末の
操作に基づいて、看護婦の勤務帯を変更することができ
るナースコール装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から、この種のナースコール装置と
して、図４のシステム構成図に示すナースコール装置が
提案されている。

【０００３】同図に示す従来例のナースコール装置は、
各病室ａ、ｂ、・・・内の所定の位置、例えば、ベッドサ
イド毎に設置されている（複数の）ナースコール子機、
ここでは、病室ａ、ｂ、・・・毎、３台づつのナースコー
ル子機５１ａ〜５３ａ、５１ｂ〜５３ｂ、・・・と、ナー
スステーション内に設置されているナースコール親機６
０と、看護婦、ここでは、病院内を巡回中の看護婦によ
って携帯されている（複数の）携帯端末６１ａ、６１
ｂ、６１ｃ、・・・と、各病室ａ、ｂ、・・・の出入口近傍に
設置されている廊下灯６２ａ、６２ｂ、・・・と、携帯端
末６１ａ、６１ｂ、６１ｃ、・・・をそれぞれ無線制御
（信号処理、通話路の選択等）するための無線基地局６
３と、無線基地局６３を制御（回路制御等）するための
デジタル方式の交換機６４と、ナースコール親機６０、
廊下灯６２ａ、６２ｂ、・・・、交換機６４をそれぞれ制
御（信号処理、通話路の選択等）するための中継器とし
て設置されているナースコール制御機６５とで構成され
ており、ナースコール制御機６５には、図５のブロック
図に示すように、ＣＰＵ７０、呼出検出回路７１、記憶
部７２、インターフェース回路（以下、Ｉ／Ｆと称す）
７３、７４、７５が備えられている。

【０００４】このように構成された従来例のナースコー
ル装置において、図５のブロック図に示すナースコール
制御機６５の記憶部７２には、当該ナースコール装置の
出荷・設置時における病院側からの要望に基づいて、図
６のテーブル構成図に示すように、ナースコール子機５
１ａ〜５３ａ、５１ｂ〜５３ｂ、・・・毎に携帯端末６
１、６１ｂ、６１ｃ、・・・の呼出先を設定するための携
帯端末チーム割り当てテーブルＴＢ51および看護婦の勤
務帯、すなわち、日勤帯、夜勤帯、準夜勤帯にぞれぞれ
応じて設定された各テーブルで構成された子機割り当て
テーブルＴＢ52が記憶されているものとする。

【０００５】また、ナースコール制御機６５の記憶部７
２に記憶されている子機割り当てテーブルＴＢ52をなす
日勤帯、夜勤帯、準夜勤帯の各テーブル（図６のテーブ
ル構成図を参照）は、ナースステーション内に居る看護
婦がナースコール親機６０の各勤務帯に該当した勤務帯
ボタン（図示せず）を操作することにより、ナースコー
ル親機６０からＩ／Ｆ７３を伝送されてきた勤務帯変更
信号を検出したＣＰＵ７０の制御に基づいて変更するこ
とができる。

【０００６】なお、従来例において、以下、動作を説明
するにあたり、ナースコール制御機６５の記憶部７２に
記憶されている子機割り当てテーブルＴＢ52には、図６
のテーブル構成図に示す日勤帯テーブルが予め選択され
ているものとする。

【０００７】ここで、看護婦の勤務帯をなす日勤帯にお
いて、図４のシステム構成図に示す各病室ａ、ｂ、・・・
内に居る患者のうち、ここでは、病室ａ内でナースコー
ル子機５１ａがベッドサイドに設置されている患者が、
ナースステーションに居る看護婦または病院内を巡回中
の看護婦を呼び出して通話を成立させるために、ナース
コール子機５１ａの呼出機能（図示せず）を能動とする
と、ナースコール子機５１ａの子機アドレスデータを付
加した呼出信号が、廊下灯６２ａ、図５のブロック図に
示すナースコール制御機６５のＩ／Ｆ７４を介して呼出
検出回路７１に伝送され、呼出検出回路７１は、ナース
コール子機５１ａからの呼出信号に付加されている子機
アドレスデータを検出してＣＰＵ７０に送出する。

【０００８】ナースコール制御機６５のＣＰＵ７０は、
記憶部７２に記憶されている図６のテーブル構成図に示
す子機割り当てテーブルＴＢ52の日勤帯テーブルを参照
し、呼出検出回路７１からの子機アドレスデータに該当
した看護婦の勤務形態をなすチーム情報、ここでは、チ
ーム１、チーム２を読み出すとともに、このチーム情報
に基づいて携帯端末チーム割り当てテーブルＴＢ51から
呼出先の携帯端末アドレスデータ、ここでは、携帯端末
６１ａ、６１ｂの各携帯端末アドレスデータを読み出し
て、読み出された携帯端末アドレスデータおよび上述の
子機アドレスデータを付加した呼出報知信号を、Ｉ／Ｆ
７３を介してナースコール親機６０と、Ｉ／Ｆ７５、交
換機５４、無線基地局６３を介して携帯端末６１ａ、６
１ｂ、６１ｃ、・・・とにそれぞれ送出する。

【０００９】また、ナースコール親機６０は、ナースコ
ール制御機６５のＣＰＵ７０からの呼出報知信号に付加
されている子機アドレスデータに基づいて病室ａ内でナ
ースコール子機５１ａがベッドサイドに設置されている
患者からの呼び出しを検出して呼出報知機能（詳述せ
ず）を能動とする。

【００１０】また、各携帯端末６１ａ、６１ｂ、６１
ｃ、・・・では、ナースコール制御機６５のＣＰＵ７０か
らの呼出報知信号に付加されている携帯端末アドレスデ
ータと自端末に予め割り当てられている自端末アドレス
データとを照合し、当該アドレスデータが一致していれ
ば、子機アドレスデータに基づいて病室ａ内でナースコ
ール子機５１ａがベッドサイドに設置されている患者か
らの呼び出しを検出して呼出報知機能（詳述せず）を能
動とする。

【００１１】さらに、上述の呼出報知を確認したナース
ステーション内に居る看護婦および病院内を巡回中の看
護婦のうち、最先に応答した看護婦は、病室ａ内でナー
スコール子機５１ａがベッドサイドに設置されている患
者との通話を成立させることができる（詳述せず）。

【００１２】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ナースコール装置において、図５のブロック図に示すナ
ースコール制御機６５の記憶部７２に記憶されている子
機割り当てテーブルＴＢ52の日勤帯、夜勤帯、準夜勤帯
の各テーブル（図６のテーブル構成図を参照）を変更さ
せるため手段は、ナースステーション内に居る看護婦が
ナースコール親機６０の各勤務帯に該当した勤務帯ボタ
ン（図示せず）を操作する手段に限定されており、勤務
帯を変更させるためには、多大な時間が必要とされる難
点があった。

【００１３】本発明は、上述の難点を解消するためにな
されたもので、看護婦の操作による携帯端末からの入力
データに基づいて看護婦の勤務帯を変更可能とし、勤務
帯変更の際に必要な時間を抑制させることにより、看護
業務の能率性が向上さされたナースコール装置を提供す
ることを目的としている。

【００１４】

【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明によるナースコール装置は、各病室に設置さ
れているナースコール子機からの呼び出しに対し、ナー
スステーションに設置されているナースコール親機およ
び看護婦によって携帯されている携帯端末で応答、通話
を行なうナースコール装置であって、ナースコール装置
の制御を行なうためのナースコール制御機には、ＣＰＵ
の制御によりナースコール子機毎に携帯端末の呼出先を
設定するための携帯端末チーム割り当てテーブルおよび
携帯端末を携帯している看護婦の勤務帯に応じて設定さ
れた子機割り当てテーブルを記憶しておく記憶部を備え
たことを特徴としている。

【００１５】また、本発明によるナースコール装置をな
すナースコール制御機には、携帯端末からの入力データ
に基づいて子機割り当てテーブルにおける看護婦の勤務
帯を変更させるための勤務帯変更コマンドをＣＰＵの制
御により保持する勤務帯変更データ保持部を備えたこと
を特徴としている。

【００１６】また、本発明によるナースコール装置をな
す携帯端末には、勤務帯が変更されたときＣＰＵから送
信される確認信号により確認音を鳴動するためのスピー
カを備えたことを特徴としている。

【００１７】このようなナースコール装置によれば、当
該ナースコール装置の制御を行なうナースコール制御機
の記憶部に記憶されている子機割り当てテーブルにおけ
る看護婦の勤務帯を、看護婦の操作による携帯端末から
の入力データに基づいて変更することが可能となるとと
もに、変更操作を行なった看護婦は、携帯端末のスピー
カにて鳴動される確認音に基づいて勤務帯が変更された
ことを確認することができる。

【００１８】

【発明の実施の形態】以下、本発明によるナースコール
装置を適用した好ましい形態の実施例について、図面を
参照して説明する。

【００１９】図１は、本発明の一実施例によるナースコ
ール装置のシステム構成図であり、各病室Ａ、Ｂ、・・・
内の所定の位置、例えば、ベッドサイド毎に設置されて
いる（複数の）ナースコール子機、ここでは、病室Ａ、
Ｂ、・・・毎、３台づつのナースコール子機１ａ〜３ａ、
１ｂ〜３ｂ、・・・と、ナースステーション内に設置され
ているナースコール親機１０と、看護婦、ここでは、病
院内を巡回中の看護婦によって携帯されており、スピー
カ３０、３０、３０、・・・がそれぞれ備えられた（複数
の）携帯端末１１ａ、１１ｂ、１１ｃ、・・・と、各病室
Ａ、Ｂ、・・・の出入口近傍に設置され、ペア線の子機接
続ラインＬ1a〜Ｌ3a、Ｌ1b〜Ｌ3b、・・・を介して接続さ
れたナースコール子機１ａ〜３ａ、１ｂ〜３ｂ、・・・を
それぞれ制御（信号処理、通話路の選択等）するための
廊下灯１２ａ、１２ｂ、・・・と、携帯端末１１ａ、１１
ｂ、１１ｃをそれぞれ無線制御（信号処理、通話路の選
択等）するための無線基地局１３と、ペア線の基地局接
続ラインＬ13を介して接続された無線基地局１３を制御
（回路制御等）するためのデジタル方式の交換機１４
と、ペア線の親機接続ラインＬ10を介してナースコール
親機１０、ペア線の廊下灯接続幹線Ｌ11を介して廊下灯
１２ａ、１２ｂ、・・・、ペア線の交換機接続ラインＬ12
を介して交換機１４をそれぞれ接続する中継器として設
置され、ナースコール親機１０、廊下灯１２ａ、１２
ｂ、・・・、交換機１４をそれぞれ制御（信号処理、通話
路の選択等）するためのナースコール制御機１５とで構
成されている。

【００２０】また、ナースコール制御機１５は、図２の
ブロック図に示すように、当該ナースコール制御機内の
動作を制御するためのＣＰＵ２０と、ナースコール子機
１ａ〜３ａ、１ｂ〜３ｂ、・・・からの呼び出しを個別に
検出するための呼出検出回路２１と、ＣＰＵ２０の制御
により、ナースコール子機１ａ〜３ａ、１ｂ〜３ｂ、・・
・毎に携帯端末１１ａ、１１ｂ、１１ｃ、・・・の呼出先を
設定するための携帯端末チーム割り当てテーブルＴＢ1
（後述する図３のテーブル構成図を参照）および看護婦
の勤務帯、ここでは、日勤帯、夜勤帯、準夜勤帯にそれ
ぞれ応じて設定された子機割り当てテーブルＴＢ2（後
述する図３のテーブル構成図を参照）を記憶しておく記
憶部２２と、ナースコール親機１０または携帯端末１１
ａ、１１ｂ、１１ｃ、・・・からの入力データに基づい
て、記憶部２２に記憶されている子機割り当てテーブル
ＴＢ2の勤務帯、すなわち、日勤帯、夜勤帯、準夜勤帯
の各テーブル（後述する図３のテーブル構成図を参照）
を変更させるための勤務帯変更コマンドをＣＰＵ２０の
制御により保持する勤務帯変更データ保持部２３と、Ｃ
ＰＵ２０と親機接続ラインＬ10との間で送受信される各
種信号の伝送路を形成するためのインターフェース回路
（以下、同様のインターフェース回路をＩ／Ｆと称す）
２４と、ＣＰＵ２０および呼出検出回路２１と廊下灯接
続幹線Ｌ11との間で送受信される各種信号の伝送路を形
成するためのＩ／Ｆ２５と、ＣＰＵ２０と交換機接続ラ
インＬ12との間で送受信される各種信号の伝送路を形成
するためのＩ／Ｆ２６とが備えられている。

【００２１】なお、図２のブロック図に示すナースコー
ル制御機１５の記憶部２２に記憶されている携帯端末チ
ーム割り当てテーブルＴＢ1には、当該ナースコール装
置の出荷・設置時における病院側からの要望に基づい
て、図３のテーブル構成図に示すように、看護婦の勤務
形態をなすチーム１に割り当てられた携帯端末１１ａ、
チーム２に割り当てられた携帯端末１１ｂ、チーム３に
割り当てられた携帯端末１１ｃ、・・・が設定されている
とともに、子機割り当てテーブルＴＢ2も同様、当該ナ
ースコール装置の出荷・設置時における病院側からの要
望に基づいて、図３のテーブル構成図に示すように、チ
ーム１にはナースコール子機１ａ、２ａ、・・・、チーム
２にはナースコール子機１ａ、３ａ、・・・、チーム３に
はナースコール子機３ａ、・・・、・・・がそれぞれ割り当て
られた日勤帯テーブルと、チーム１にはナースコール子
機１ａ、２ａ、・・・、チーム２にはナースコール子機１
ａ、３ａ、・・・、チーム３にはナースコール子機２ａ、
３ａ、・・・、・・・がそれぞれ割り当てられた夜勤帯テーブ
ルと、チーム１にはナースコール子機１ａ、３ａ、・・
・、チーム２にはナースコール子機２ａ、３ａ、・・・、チ
ーム３にはナースコール子機３ａ、・・・、・・・がそれぞれ
割り当てられた準夜勤帯テーブルとが設定されているも
のとする。

【００２２】このように構成された本発明の一実施例に
よるナースコール装置において、以下、その動作を具体
的に説明する。

【００２３】なお、図２のブロック図に示すナースコー
ル制御機１５の記憶部２２に記憶されている子機割り当
てテーブルＴＢ2の日勤帯、夜勤帯、準夜勤帯の各テー
ブル（図３のテーブル構成図を参照）を変更するにあた
り、ナースステーション内に居る看護婦の操作によるナ
ースコール親機１０からの入力データに基づいた変更
は、従来例の該当操作と同様であることから、その説明
は省略する。

【００２４】また、本発明の一実施例において、ナース
コール制御機１５の記憶部２２に記憶されている子機割
り当てテーブルＴＢ2には、看護婦の勤務帯をなす日勤
帯、夜勤帯、準夜勤帯にぞれぞれ応じて設定された各テ
ーブルのうち、図３のテーブル構成図に示す日勤帯テー
ブルが予め選択されているものとする。

【００２５】ここで、図１のシステム構成図に示すよう
に、携帯端末１１ａ、１１ｂ、１１ｃ、・・・を携帯しな
がら病院内を巡回中の看護婦のうち、任意の携帯端末、
ここでは、携帯端末１１ａを携帯しながら病院内を巡回
中の看護婦が、看護婦の勤務帯を日勤帯から夜勤帯に変
更、すなわち、図２のブロック図に示すナースコール制
御機１５の記憶部２２に記憶されている図３のテーブ構
成図に示す子機割り当てテーブルＴＢ2のテーブルを、
予め選択されている日勤帯テーブルから夜勤帯テーブル
に変更させるために、携帯端末１１ａの勤務帯変更起動
ボタン（図示せず）を操作すると、携帯端末１１ａの携
帯端末アドレスデータを付加した勤務帯変更起動信号
が、無線基地局１３、基地局接続ラインＬ13、交換機１
４、交換機接続ラインＬ12、図２のブロック図に示すナ
ースコール制御機１５のＩ／Ｆ２６を介してＣＰＵ２０
に伝送される。

【００２６】また、携帯端末１１ａからの勤務帯変更起
動信号を検出したナースコール制御機１５のＣＰＵ２０
は、勤務帯変更データ保持部２３をデータ入力待ち状態
となるように制御する。

【００２７】この後、携帯端末１１ａを携帯しながら病
院内を巡回中の看護婦が、変更させたい看護婦の勤務
帯、すなわち、夜勤帯に該当した勤務帯ボタン（詳述せ
ず）を操作すると、上述の勤務帯変更起動信号と同様な
経路を介してナースコール制御機１５のＣＰＵ２０に勤
務帯変更信号が伝送され、この勤務帯変更信号を検出し
たＣＰＵ２０は、看護婦の勤務帯を日勤帯から夜勤帯に
変更させるための勤務帯変更コマンドを勤務帯変更デー
タ保持部２３に送出する。

【００２８】ナースコール制御機１５の勤務帯変更デー
タ保持部２３は、ＣＰＵ２０からの勤務帯変更コマンド
を保持した後、記憶部２２に記憶されている子機割り当
てテーブルＴＢ2の勤務帯のデーブルを、図３のテーブ
ル構成図に示すように、予め選択されている日勤帯テー
ブルから夜勤帯テーブルに変更させる。

【００２９】また、上述の変更を確認したナースコール
制御機１５のＣＰＵ２０は、携帯端末１１ａの携帯端末
アドレスデータと当該携帯端末のスピーカ３０にて確認
音を鳴動させるための確認音データとを付加した確認信
号を、Ｉ／Ｆ２６、交換機接続ラインＬ12、交換機１
４、基地局接続ラインＬ13、無線基地局１３を介して携
帯端末１１ａ、１１ｂ、１１ｃ、・・・にそれぞれ送出す
る。

【００３０】さらに、各携帯端末１１ａ、１１ｂ、１１
ｃ、・・・では、ナースコール制御機１５のＣＰＵ２０か
らの確認信号に付加されている携帯端末アドレスデータ
と自端末に予め割り当てられている自端末アドレスデー
タとを照合し、当該アドレスデータが一致していれば、
ナースコール制御機１５の記憶部２２に記憶されている
子機割り当てテーブルＴＢ2における看護婦の勤務帯が
日勤帯から夜勤帯に変更されたことを検出して、確認音
データに基づいてスピーカ３０、３０、３０、・・・にて
確認音を鳴動させる。ここでは、携帯端末１１ａ、１１
ｂ、１１ｃ、・・・のうち、携帯端末１１ａのスピーカ３
０にて確認音が鳴動される。

【００３１】一方、携帯端末１１ａを携帯しながら病院
内を巡回中の看護婦の操作に基づいてナースコール制御
機１５のＣＰＵ２０に伝送されてくる勤務帯変更信号が
エラー入力であった場合には、これを検出したＣＰＵ２
０の制御に基づいて勤務帯変更データ保持部２３に勤務
帯変更コマンドは保持されず、記憶部２２に記憶されて
いる子機割り当てテーブルＴＢ2の勤務帯のデーブルの
変更も行なわれないとともに、携帯端末１１ａの携帯端
末アドレスデータと当該携帯端末のスピーカ３０にてエ
ラー音を鳴動させるためのエラー音データとを付加した
エラー信号が、上述の確認信号と同様な経路を介して携
帯端末１１ａ、１１ｂ、１１ｃ、・・・にそれぞれ伝送さ
れ、上述の確認信号伝送時と同様、携帯端末１１ａ、１
１ｂ、１１ｃ、・・・のうち、携帯端末１１ａのスピーカ
３０にてエラー音が鳴動される。

【００３２】なお、上述の説明では、ナースコール制御
機１５の記憶部２２に記憶されている子機割り当てテー
ブルＴＢ2における看護婦の勤務帯の変更を、日勤帯か
ら夜勤帯に変更させる場合の動作についてのみ説明した
が、同様な手段に基づいて日勤帯から準夜勤帯、夜勤帯
から日勤帯、準夜勤帯から日勤帯、夜勤帯から準夜勤
帯、準夜勤帯から夜勤帯と適宜に変更することができる
（詳述せず）。

【００３３】次に、上述のように、図２のブロック図に
示すナースコール制御機１５の記憶部２２に記憶されて
いる子機割り当てテーブルＴＢ2における看護婦の勤務
帯が、日勤帯から変更された夜勤帯において、図１のシ
ステム構成図に示す各病室Ａ、Ｂ、・・・内に居る患者の
うち、ここでは、病室Ａ内でナースコール子機３ａがベ
ッドサイドに設置されている患者が、ナースステーショ
ンに居る看護婦または病院内を巡回中の看護婦を呼び出
して通話を成立させるために、ナースコール子機３ａの
呼出機能、例えば、呼出ボタン（図示せず）を操作する
と、ナースコール子機３ａの子機アドレスデータを付加
した呼出信号が、子機接続ラインＬ3a、廊下灯１２ａ、
廊下灯接続幹線Ｌ11、図２のブロック図に示すナースコ
ール制御機１５のＩ／Ｆ２５を介して呼出検出回路２１
に伝送され、呼出検出回路２１は、ナースコール子機３
ａからの呼出信号に付加されている子機アドレスデータ
を検出してＣＰＵ２０に送出する。

【００３４】ナースコール制御機１５のＣＰＵ２０は、
記憶部２２に記憶されている図３のテーブル構成図に示
す子機割り当てテーブルＴＢ2の夜勤帯テーブルを参照
し、呼出検出回路２１からの子機アドレスデータに該当
した看護婦の勤務形態をなすチーム情報、ここでは、チ
ーム２、チーム３を読み出すとともに、このチーム情報
に基づいて携帯端末チーム割り当てテーブルＴＢ1から
携帯端末アドレス、ここでは、携帯端末１１ｂ、１１ｃ
の各携帯端末アドレスデータを読み出して、読み出され
た携帯端末アドレスデータおよび上述の子機アドレスデ
ータを付加した呼出報知信号を、Ｉ／Ｆ２４、親機接続
ラインＬ10を介してナースコール親機１０と、Ｉ／Ｆ２
６、交換機接続ラインＬ12、交換機１４、基地局接続ラ
インＬ13、無線基地局１３を介して携帯端末１１ａ、１
１ｂ、１１ｃ、・・・とにそれぞれ送出する。

【００３５】また、ナースコール親機１０は、ナースコ
ール制御機１５のＣＰＵ２０からの呼出報知信号に付加
されている子機アドレスデータに基づいて病室Ａ内でナ
ースコール子機３ａがベッドサイドに設置されている患
者からの呼び出しを検出し、スピーカ（図示せず）にて
呼出音を鳴動させ、ナースコール子機３ａに該当した表
示灯（図示せず）を点灯／点滅させる。

【００３６】また、各携帯端末１１ａ、１１ｂ、１１
ｃ、・・・では、ナースコール制御機１５のＣＰＵ２０か
らの呼出報知信号をなす携帯端末アドレスデータと自端
末に予め割り当てられている自端末アドレスデータとを
照合し、当該アドレスデータが一致していれば、子機ア
ドレスデータに基づいて病室Ａ内でナースコール子機３
ａがベッドサイドに設置されている患者からの呼び出し
を検出し、スピーカ３０、３０、３０、・・・にて呼出音
を鳴動させ、ナースコール子機３ａに該当した子機番
号、例えば、子機番号「３」を表示部（図示せず）に表
示させる。ここでは、携帯端末１１ａ、１１ｂ、１１
ｃ、・・・のうち、携帯端末１１ｂ、１１ｃにて上述の鳴
動／表示が行なわれる。

【００３７】さらに、上述の呼出報知に基づいて、病室
Ａ内でナースコール子機３ａがベッドサイドに設置され
た患者からの呼び出しを確認したナースステーション内
に居る看護婦および携帯端末１１ｂ、１１ｃを携帯しな
がら病院内を巡回中の看護婦のうち、最先に応答した看
護婦、先ず、ナーステーション内に居る看護婦がナース
コール親機１０にて応答、例えば、ハンドセット（図示
せず）を取り上げると、このハンドセットとナースコー
ル子機３ａのマイクおよびスピーカ（図示せず）との間
の通話路（詳述せず）が形成され、ナースステーション
内に居る看護婦と病室Ａ内でナースコール子機３ａがベ
ッドサイドに設置された患者との通話を成立させること
ができるとともに、各携帯端末１１ｂ、１１ｃでの呼出
報知、すなわち、スピーカ（図示せず）からの呼出音の
鳴動および表示部（図示せず）での子機番号「３」の表
示は停止される。

【００３８】一方、携帯端末１１ｂ、１１ｃを携帯しな
がら病院内を巡回中の看護婦のうち、携帯端末１１ｂを
携帯しながら病院内を巡回中の看護婦が、携帯端末１１
ａにて応答、例えば、応答ボタン（図示せず）を操作す
ると、携帯端末１１ｂのマイクおよびスピーカ（図示せ
ず）とナースコール子機３ａのマイクおよびスピーカ
（図示せず）との間の通話路が形成され、携帯端末１１
ｂを携帯しながら病院内を巡回中の看護婦と病室Ａ内で
ナースコール子機３ａがベッドサイドに設置されている
患者との通話を成立させることができるとともに、ナー
スコール親機１０での呼出報知、すなわち、スピーカ
（図示せず）からの呼出音の鳴動および表示灯（図示せ
ず）の点灯／点滅は停止され、かつ、他の携帯端末１１
ｃでの呼出報知、すなわち、スピーカ（図示せず）から
の呼出音の報音および表示部（図示せず）での子機番号
「３」の表示も停止される。

【００３９】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のナースコール装置によれば、当該ナースコール装置の
制御を行なうナースコール制御機の記憶部に記憶されて
いる子機割り当てテーブルにおける看護婦の勤務帯を、
ナースコール親機からの入力データだけではなく、看護
婦の操作による携帯端末からの入力データに基づいて変
更することが可能となるため、勤務帯変更の際に必要な
時間が抑制されるとともに、変更操作を行なった看護婦
は、携帯端末のスピーカにて鳴動される確認音に基づい
て勤務帯が変更されたことの確認が可能となるため、看
護業務の能率性を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例によるナースコールコール装
置のシステム構成図である。

【図２】本発明の一実施例によるナースコール装置をな
すナースコール制御機の具体的な構成を示すブロック図
である。

【図３】本発明の一実施例によるナースコール装置をな
すナースコール制御機の記憶部に記憶されている携帯端
末チーム割り当てテーブルおよび子機割り当てテーブル
のテーブル構成図である。

【図４】従来のナースコール装置のシステム構成図であ
る。

【図５】従来のナースコール装置をなすナースコール制
御機の具体的な構成を示すブロック図である。

【図６】従来のナースコール装置をなすナースコール制
御機の記憶部に記憶されている携帯端末チーム割り当て
テーブルおよび子機割り当てテーブルのテーブル構成図
である。

【符号の説明】

１ａ〜３ａ、１ｂ〜３ｂ、・・・ ・・・・・ナースコール子機 １０・・・・・ナースコール親機 １１ａ、１１ｂ、１１ｃ、・・・ ・・・・・携帯端末 １５・・・・・ナースコール制御機 ２０・・・・・ＣＰＵ ２２・・・・・記憶部 ２３・・・・・勤務帯変更データ保持部 ３０、３０、３０、・・・ ・・・・・スピーカ ＴＢ1・・・・・携帯端末チーム割当てテーブル ＴＢ2・・・・・子機割り当てテーブル

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】各病室内に設置されているナースコール子
   機（１ａ〜３ａ、１ｂ〜３ｂ、・・・）からの呼び出しに
   対し、ナースステーション内に設置されているナースコ
   ール親機（１０）および看護婦によって携帯されている
   携帯端末（１１ａ、１１ｂ、１１ｃ、・・・）にて応答、
   通話を行なうナースコール装置であって、 前記ナースコール装置の制御を行なうためのナースコー
   ル制御機（１５）には、ＣＰＵ（２０）の制御により前
   記ナースコール子機毎に前記携帯端末の呼出先を設定す
   るための携帯端末チーム割り当てテーブル（ＴＢ1）お
   よび前記携帯端末を携帯している看護婦の勤務帯に応じ
   て設定された子機割り当てテーブル（ＴＢ2）を記憶し
   ておく記憶部（２２）を備えたことを特徴とするナース
   コール装置。
2. 【請求項２】前記ナースコール制御機には、前記携帯端
   末からの入力データに基づいて前記子機割り当てテーブ
   ルにおける前記看護婦の勤務帯を変更させるための勤務
   帯変更コマンドを前記ＣＰＵの制御により保持する勤務
   帯変更データ保持部（２３）を備えたことを特徴とする
   請求項１記載のナースコール装置。
3. 【請求項３】前記携帯端末には、前記勤務帯が変更され
   たとき前記ＣＰＵから送信される確認信号により確認音
   を鳴動するためのスピーカ（３０、３０、３０、・・・）
   を備えたことを特徴とする請求項２記載のナースコール
   装置。