JP4705980B2 - 骨盤矯正ベルト - Google Patents

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Description

本発明は、骨盤の歪みを矯正するための骨盤矯正ベルトに関する。
一般に、現代人の大半は、運動不足による筋肉の弱体化と悪い姿勢の多い生活習慣により骨盤が開いて後ろに傾斜しており、これに起因して腰痛をはじめ様々な慢性的病を併発することが指摘されているものである。ところで、かかる骨盤を矯正するベルトとしては、本発明者が先に開示した骨盤矯正ベルト、即ち、弾性を有する布地製でかつ主として腸骨稜および仙腸関節を覆う上段ベルト片と、同弾性を有する布地製でかつ主として股関節を覆う下段ベルト片とを備え、該上下段ベルト片の両端部は各々重合状態に結合されると共に、同中間部分は複数の弾性を有する布地製連結片により互いに連結され、かつ、上下段ベルト片の両端結合部どうしは係着部材を介して着脱自在に連結すべく構成された基本構成を有する骨盤矯正ベルトが知られている(特許文献1、特許文献2参照)。そして、上述のごとく構成された従来例は、上下段ベルト片を各々人体の腸骨稜・仙腸関節・股関節個所に当てがいつつ、上下段ベルト片の両端結合部どうしを係着部材により適度の締付け力でもって連結することにより装着し、骨盤を常に正しい位置に安定せしめて矯正せしめるものである。
特開平11−56887号公報 特開2001−87295号公報
しかし、上記従来例は、単に2本の上下段ベルト片でもって人体の腸骨稜・仙腸関節・股関節個所をサポ−トするものであり、各ベルトの弾発力により傾いた骨盤を正しい位置に戻そうとするものであるが、この弾発力によりベルトの下の皮膚は大きな圧迫力を受け、皮膚の下の毛細血管等の血流阻害を引き起こす要因となっていた。また、各ベルトの弾発力による締め付けのため、立ち座りなどの日常生活に欠かせない動きを過剰に拘束していた。そして、その不快感により習慣的に装着し続けることが困難となる場合があるという問題があった。
さらに、着用者に与える圧迫感を緩和するためにベルトの一部に切り欠きを設けたことにより強度的に弱くなり、着用や洗濯を繰り返すうちにベルトが断裂するなどの問題があった。
本発明はかかる従来例の問題点を解決しようとするもので、着用時に引き起こされる血流阻害を緩和するとともに起立や着座等の日常的な動作に対して過度な拘束をせず、快適な着用感を実現することによって心理的負担を緩和して長い期間の装着を可能とし、それによって骨盤を常に正しい位置に矯正することができる骨盤矯正ベルトを提供することである。さらに、着用時に発生する圧迫感を緩和しつつも強度的に丈夫でありかつ長寿命の骨盤矯正ベルトを提供することも、本発明の解決しようとする課題である。
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、主として腸骨および仙腸関節を覆う上段ベルト片と、主として股関節を覆う下段ベルト片とを備え、前記上段ベルト片の一端と前記下段ベルト片の一端とが重合状態に結合されて第1連結部を構成し、前記上段ベルト片の他端と前記下段ベルト片の他端とが重合状態に結合されて第2連結部を構成し、互いに着脱可能な係合手段が前記第1連結部および第2連結部それぞれに設けられ、前記上段ベルト片と上記下段ベルト片とが弾性を有する連結片により互いに連結され、前記下段ベルト片の下部側辺には所定間隔をおいて一対の大腿部取付け部材が吊設され、前記上段ベルトの長手方向略中央部の内側にポケット部が設けられ、軟質材から成るサポートブロックが前記ポケット部に収容されており、前記上段ベルト片および前記下段ベルト片は長手方向に伸縮可能で弾性を有する弾性帯からなり、前記弾性帯はその長手方向に延設された弾性繊維を備え、前記弾性繊維の線密度は前記弾性帯の幅方向に沿って変化しており、着用時に鼠径部に対向する前記下段ベルト片の部位に切り欠きが設けられ、前記下段ベルト片より薄手に構成され、長手方向および幅方向いずれの方向にも伸縮可能で弾性を有する緩和布が、前記切り欠きを被覆するよう前記下段ベルト片に取り付けられていることを特徴とする骨盤矯正ベルトである。
請求項1に記載の発明によれば、骨盤を正しい位置に矯正しつつも皮膚の下の血流阻害を防止することができ、また装着中の運動を過度に拘束せず、着け心地のよい骨盤矯正ベルトを提供することができ、さらに着用と洗濯とを繰り返しても容易に断裂しない、長寿命の骨盤矯正ベルトを提供することができる。
請求項2に記載の発明は、前記弾性帯の幅方向の略中央部における前記弾性繊維の線密度が、前記弾性帯の幅方向の端部における前記弾性繊維の線密度より高いことを特徴とする請求項1記載の骨盤矯正ベルトである。
請求項2に記載の発明によれば、装着中の立ち座り等の日常的な運動を過度に拘束せず、着け心地のよい骨盤矯正ベルトを提供することができる。
請求項3に記載の発明は、前記弾性繊維の線密度が極大となる領域が、前記弾性帯の幅方向に沿って複数設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の骨盤矯正ベルトである。
請求項3に記載の発明によれば、皮膚の下の血流阻害を防止するとともに、動くたびに血流を促進することができる骨盤矯正ベルトを提供することができる。
本発明によれば、骨盤を正しい位置に矯正しつつも皮膚の下の血流阻害を防止することができ、さらに着用中の立ち座り等の運動を過度に拘束せず快適な着け心地の骨盤矯正ベルトを提供することできる。また、着用や洗濯を繰り返しても断裂など生じにくい、長寿命の骨盤矯正ベルトを提供することができる。
以下に、本発明の実施の形態について図面に基づき説明する。図1および図2は本実施の形態にかかる骨盤矯正ベルトを示すものである。図3は、本実施の形態にかかる骨盤矯正ベルトを構成する上段ベルトおよび下段ベルトにおける、長手方向に配向して設けられた弾性繊維の線密度の幅方向の分布を示すものである。
図1および図2において、1は骨盤矯正ベルト、2は骨盤矯正ベルト1を構成する上段ベルト片であり、上段ベルト片2、は長手方向に伸縮性および弾性を有する厚手の弾性帯からなり、腸骨稜および仙腸関節を覆う広さと長さを備えている。3は上記上段ベルト片2の両端部に各々重合状態に縫着して結合された下段ベルト片で、下段ベルト片3は、長手方向に伸縮性および弾性を有する厚手の弾性帯からなり、股関節を覆う広さと長さを備えている。4は上段ベルト片2の一端と下段ベルト片3の一端とを重合状態に結合して構成された第1連結部であり、5は上段ベルト片2の他端と下段ベルト片3の他端とを重合状態に結合して構成された第2連結部である。第1連結部4および第2連結部5には、それぞれ相互に連結するための雄カギホック4aと雌カギホック5aが設けられている。6,6は弾性を有する布地からなり、上段ベルト片2および下段ベルト片3の中間部分を所定間隔でもって連結する両側一対の連結片であり、7,8および9は、装着時の体型にフィットするよう上段ベルト片2の中央部上縁と下段ベルト片3の中央部上下端縁に各々形成されたセンタ−ダ−ツ、10は上段ベルト片2の中央部内側に形成されたポケット部、11はポケット部10に収納されたサポートブロックである。12,12は下段ベルト片3の両端部に各々形成された切り欠きであり、切り欠き12を被覆するように、長手方向および幅方向いずれの方向にも伸縮可能でかつ弾性を有する緩和布13,13が取り付けられている。緩和布13は下段ベルト片3より薄手に構成されている。また、下段ベルト3において切り欠き12と下段ベルト3の下方縁3bとの間に幅狭部3c,3cが存在する。
14,14は着用時における骨盤矯正ベルト1のずり上りを防止するよう下段ベルト片3の両端部に各々結合されている両側一対の大腿部取付け部材で、大腿部取付け部材14が略短尺帯状に形成されると共に、その幅方向上方縁14aが下段ベルト片3に吊設状に縫着され、かつ、端部14bと端部14cとが鉤止突起15とル−プ状繊維糸16より構成された面ファスナーにより係着自在とされている。
次に上段ベルト2および下段ベルト3を構成する弾性帯について、図3を用いて説明する。弾性帯17は、長手方向に弾性繊維が編み込まれることにより、長手方向に伸縮性および弾性を有する。従来の技術において、骨盤矯正ベルトに用いられる伸縮性を備える布は、長手方向の剛性が幅方向に一様な分布を有するものであった。
骨盤矯正ベルトは自然状態から一旦伸ばした後装着して、腰部を締め付けることにより骨盤を矯正するものであり、そのため求められる弾発力および骨盤矯正ベルトの剛性は非常に大きい。幅方向に一様な剛性分布を有する骨盤矯正ベルトを使用した場合、上体を反らすなどの局部的な動きに対しても弾発力を作用することになり、そのため体の動きを拘束することになる。また着用中常に同じ場所が締め付けられることにより、血流阻害が引き起こされる場合もある。骨盤の位置を正しい位置に矯正するには、骨盤矯正ベルトを継続して着用することが重要であるが、着用により立ち座り等の日常的な運動が拘束され、また血流阻害が引き起こされると、着用に対する不快感および心理的負担が大きくなり、継続的な着用を阻害する要因となる。
そこで本願発明に係る骨盤矯正ベルト1は、上段ベルト片2および下段ベルト片3を構成する弾性帯17の剛性分布を幅方向に一様な分布とせず、幅方向に沿って変化させている。これによって、骨盤矯正ベルト1全体として骨盤矯正に必要な弾発力を確保しつつも、局部的な運動に対する拘束を弱めることができる。弾性帯17の剛性は、長手方向に延設された弾性繊維の線密度(糸の太さ=一般に、デニール単位で表示される)にほぼ比例し、図3に示すように弾性繊維の線密度を幅方向に沿って変化させることによって所望の剛性分布を実現することができる。
弾性帯の長手方向に延びる弾性繊維を所望の剛性に応じて複数本まとめたものを一単位の経糸とし、これと弾性帯の幅方向に延びる緯糸とを平織りすることによって、長手方向に伸縮可能で弾性を有する弾性帯を構成することができる。このとき、一単位の経糸に含まれる弾性繊維の本数を、幅方向の位置に応じて設定することによって、弾性繊維の線密度が幅方向に沿って変化するような弾性帯を実現することができる。即ち、一定の幅方向の領域に位置する経糸それぞれに含まれる弾性繊維の線密度を変えることによって、幅方向に沿った剛性分布を階段状の分布とすることが可能となり、また同時に弾性帯の製造が容易となる。また、緯糸として弾性を有さない通常の繊維を用いることで、長手方向にのみ伸縮可能で弾性を有し、幅方向には伸縮しない弾性帯を構成することができる。なお、弾性帯の織り方は平織に限定されるものではなく、綾織や朱子織を適用することも可能である。
弾性帯17に含まれる弾性繊維の線密度分布を図3に示す。図3における18は、弾性帯17の幅寸法を160mmとした本実施の形態における弾性繊維の線密度分布形状である。図示するように、弾性繊維の線密度分布18は幅方向に沿って階段状の分布形状を有しており、幅方向両端部の線密度は280デニールで最小であり、幅方向略中央部における線密度は840デニールで最大となっている。この場合、骨盤を元の位置に戻すために作用するベルト片全体としての弾発力は維持しながらも、幅方向中央部における弾発力が大きく、幅方向端部における弾発力が小さい。そのため、ベルトの幅方向端部のみが伸縮するような局部的な動きに対する拘束力は、弾性繊維の線密度分布を幅方向に一様分布とした場合の拘束力よりも小さい。したがって、着用者の運動を過度に拘束することを防止し、また着用者に不快感および心理的負担を与えることがない。
さらに本実施の形態における弾性繊維の線密度分布形状18は、図3に示すように、線密度が840デニールである極大領域18a,18aが、線密度が560デニールである極小領域18bを挟んで2箇所設けられている。このように剛性のピークを有する箇所を複数設けると、最大締め付け力が加わる体の部位が着用者のとる姿勢に応じて異なるため、常に一箇所だけが締め付けられ血流が阻害されるというおそれがなくなり、動くたびに血流を促すことができる。本実施の形態では、弾性繊維の線密度の極大領域18a,18aが2箇所設けられているが、3箇所以上設けることも可能である。さらに、本実施の形態ではそれぞれの極大領域18a,18aで等しい極大値(840デニール)を有するが、それぞれ異なる極大値を有するように、弾性繊維の線密度分布形状18を構成することも可能である。
なお、本実施の形態において、上段ベルト片2および下段ベルト片3を構成する弾性帯17の材質としては、弾性繊維にポリウレタンを用い、その他の繊維に吸水性、拡散性および速乾性に優れたアクリル繊維およびポリエステル繊維を使用している。素肌に直接着用する場合これら吸水性、拡散性および速乾性という特性が有効となる。
次に、下段ベルト片3に設けられている切り欠き12、および切り欠き12を被覆するように取り付けれらている緩和布13について説明する。
この骨盤矯正ベルト1は、下段ベルト片3が体の前面においては鼠径部を覆うように装着される。鼠径部は立位から座位に移行する際の伸縮幅が大きいため、立位において、鼠径部に対向する位置でしわが寄っていなくても、座位に移行すると当該部にしわが寄り、そのしわが鼠径部を圧迫して着用者に不快感を与える。
そのため、従来の骨盤矯正ベルトにおいては、下段ベルトの鼠径部に対向する位置に切り欠き12が備えられ、この切り欠き12によって鼠径部の圧迫感を緩和していた。しかし、鼠径部に対向する位置が切り欠かれたままであると、切り欠き12と下段ベルト3の下方縁3bとの間に、幅狭部3cが残存することになるが、起立と着座とを繰り返すうちに幅狭部3cが大腿部の下方にずれていき、最適な骨盤矯正ベルトの位置から外れるという問題が生じる。また、切り欠き12が応力集中の原因となり、さらに、洗濯のなどの際に局部的に大きな負荷が加わって、幅狭部3cが断裂する可能性が高まる。
そこで、下段ベルト片3の長手方向および幅方向いずれの方向にも伸縮可能で弾性を有する薄手の弾性布を、切り欠き12が被覆されるように取り付けて緩和布13を構成すると、幅狭部3cに対して常時適度な張力が上方向に与えられるため、起立と着座を繰り返しても下方向にずれることがなくなる。また、応力集中が緩和され、さらに幅狭部3cに局部的に大きな負荷が加わることもなくなるため、当該部から断裂するおそれもなくなる。緩和布13の素材として、しわを生じにくい薄手かつ伸縮性に富む弾性布、具体的にはパワーネット素材が好適に使用される。
次に、上段ベルト片2に設けられているサポートブロック11について説明する。上段ベルト片2には、体形にフィットするよう幅方向上方にセンターダーツ7が設けられているが、センターダーツ7の近傍においては着用時に体から浮く領域が発生し、上段ベルト片2の幅方向端部のみが体に接触し局部的な圧迫を引き起こすこと場合がある。そのため、軟質材からなるサポートブロック11をセンターダーツ7の近傍に備えることにより、センターダーツ7のために生じた空間を埋めることができ、局部的な圧迫を防止して快適な着け心地を実現することができる。同時に、当該サポートブロック11は仙腸関節のズレを調整する重要な役割を有するものである。サポートブロック11には、シリコンなどの軟質材が好適に用いられる。サポートブロック11の大きさ、厚さおよび弾性は、着用者の体形に応じて適宜選択することができる。また、サポートブロック11は上段ベルト片2に設けられたポケット部10に収められているため着脱が容易であり、体形等の変化に応じて交換することも可能である。さらに、サポートブロック11の表面に鎮痛消炎剤や経皮吸収型の薬剤を塗布することも可能であり、これによって着用者に対して鎮痛消炎作用や薬剤の効果をもたらすことができる。
次に、本発明による骨盤矯正ベルト1aの使用方法を図4〜6に基づいて説明する。人体Mに骨盤矯正ベルト1を装着した場合の、斜視図を図4に示し、人体Mの側面から見た側面透視図を図5に示し、人体Mの背面から見た背面透視図を図6に示す。まず、上段ベルト片2と上段ベルト片3とを、それぞれ人体Mの腸骨21,21および仙腸関節22,22と股関節23,23とに当てがいつつ(図6参照)、骨盤矯正ベルト1の第1連結部4および第2連結部5を、人体Mの前面において雄カギホック4aおよび雌カギホック5aにより適度の締付け力でもって連結することにより装着させたのち、両側の大腿部取付け部材14,14を各々大腿部28,28の大きさに応じてその外周に適正に巻き付け、端部14bに設けられた鉤止突起15と端部14cに設けられたル−プ状繊維糸16とを係着させる(図4参照)。この際、下段ベルト片3の約1/3が人体Mのヒップと足の境目から足の方にかかるように左右に強く引張り、前に回して掛止めるとよい(図5参照)。そして、人体Mの前では、適度の強さの位置で留め、骨盤矯正ベルト1の第1連結部4および第2連結部5を恥骨(図示略)の上にセットする。こうして、上段ベルト片2により腸骨21,21を後ろから前に押し上げるとともに、仙骨24をサポートする。また仙腸関節22,22および恥骨結合部27のずれを調整する。また、下段ベルト片3により、全体重を受ける大腿骨25,25と骨盤20との接点となっている股関節23,23を後ろから前に押し上げる(図5参照)。なお、骨盤矯正ベルト1の装着により、上段ベルト片2の中央部内側のサポートブロック11が丁度仙骨24の背面に位置するようにする(図5参照)。
この際、下段ベルト片3に吊設状に縫着された大腿部取付け部材14を大腿部に取付けるものであるから、着用時における立ち座り等の動作中においても骨盤矯正ベルト1のずり上りを確実に防止し、骨盤を常に正しい位置に安定して矯正することが出来る。なお、用便時などにおいて、骨盤矯正ベルト1を大腿部28より解放する必要がある場合には、鉤止突起15とル−プ状繊維糸16との係着を解き、大腿部取付け部材14をフリ−状態にするとよい。
なお、上記実施の形態において、大腿部取付け部材14の端部14bと端部14cとの係着は、鉤止突起15とル−プ状繊維糸16とより構成された面ファスナーにより行うものとされているが、これに限定されるものでなく、例えばスナップボタンなど公知の係着部材を採択使用することが出来るものである。また、上下段ベルト片の第1連結部4と第2連結部5との係着部材として、雄カギホック4aおよび雌カギホック5aが示されているが、これに限定されるものでなく、例えば面ファスナ−、スナップボタン、バックルなど公知の係着部材を採択使用することが出来るものである。
本発明の実施の形態にかかる骨盤矯正ベルトを示す正面図である。 本発明の実施の形態にかかる骨盤矯正ベルトの大腿部取付け部材近傍を拡大して見る拡大正面図である。 本発明の実施の形態にかかる骨盤矯正ベルトを構成する上段ベルトおよび下段ベルトの弾性繊維の線密度分布を示す説明図である。 本発明の実施の形態にかかる骨盤矯正ベルトを人体に装着した場合の斜視図である。 本発明の実施の形態にかかる骨盤矯正ベルトを人体に装着した場合の側面透視図である。 本発明の実施の形態にかかる骨盤矯正ベルトを人体に装着した場合の背面透視図である。
符号の説明
1 骨盤矯正ベルト
2 上段ベルト片
2a 上方縁
2b 下方縁
3 下段ベルト片
3a 上方縁
3b 下方縁
3c 幅狭部
4 第1連結部
4a 雄カギホック
5 第2連結部
5a 雌カギホック
6 連結片
7 センターダーツ
8 センターダーツ
9 センターダーツ
10 ポケット部
11 サポートブロック
12 切り欠き
13 緩和布
14 大腿部取り付け部材
14a 上方縁
14b 端部
14c 端部
15 鉤止突起
16 ル−プ状繊維糸
17 弾性帯
18 弾性繊維の線密度分布形状
18a 極大領域
18b 極小領域
20 骨盤
21 腸骨
22 仙腸関節
23 股関節
24 仙骨
25 大腿骨
26 腰椎
27 恥骨結合部
28 大腿部
M 人体

Claims (3)

  1. 主として腸骨および仙腸関節を覆う上段ベルト片と、
    主として股関節を覆う下段ベルト片とを備え、
    前記上段ベルト片の一端と前記下段ベルト片の一端とが重合状態に結合されて第1連結部を構成し、
    前記上段ベルト片の他端と前記下段ベルト片の他端とが重合状態に結合されて第2連結部を構成し、
    互いに着脱可能な係合手段が前記第1連結部および第2連結部それぞれに設けられ、
    前記上段ベルト片と上記下段ベルト片とが弾性を有する連結片により互いに連結され、
    前記下段ベルト片の下部側辺には所定間隔をおいて一対の大腿部取付け部材が吊設され、
    前記上段ベルトの長手方向略中央部の内側にポケット部が設けられ、
    軟質材から成るサポートブロックが前記ポケット部に収容されており、
    前記上段ベルト片および前記下段ベルト片は長手方向に伸縮可能で弾性を有する弾性帯からなり、
    前記弾性帯はその長手方向に延設された弾性繊維を備え、
    前記弾性繊維の線密度は前記弾性帯の幅方向に沿って変化しており、
    着用時に鼠径部に対向する前記下段ベルト片の部位に切り欠きが設けられ、
    前記下段ベルト片より薄手に構成され、長手方向および幅方向いずれの方向にも伸縮可能で弾性を有する緩和布が、前記切り欠きを被覆するよう前記下段ベルト片に取り付けられている
    ことを特徴とする骨盤矯正ベルト。
  2. 前記弾性帯の幅方向の略中央部における前記弾性繊維の線密度が、前記弾性帯の幅方向の端部における前記弾性繊維の線密度より高い
    ことを特徴とする請求項1記載の骨盤矯正ベルト。
  3. 前記弾性繊維の線密度が極大となる領域が、前記弾性帯の幅方向に沿って複数設けられている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の骨盤矯正ベルト。
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