JP2925583B2 - ディジタル位相変調装置 - Google Patents
ディジタル位相変調装置Info
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- JP2925583B2 JP2925583B2 JP15049589A JP15049589A JP2925583B2 JP 2925583 B2 JP2925583 B2 JP 2925583B2 JP 15049589 A JP15049589 A JP 15049589A JP 15049589 A JP15049589 A JP 15049589A JP 2925583 B2 JP2925583 B2 JP 2925583B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、搬送波をディジタル信号で位相変調する、
ディジタル位相変調装置に関するものである。
ディジタル位相変調装置に関するものである。
[発明の概要] 帯域制限された位相変調信号は位相の変化だけではな
く振幅も変化する。この帯域制限された位相変調波を飽
和増幅器で増幅すると、振幅変化に対して非線形動作と
なるため、帯域が広がってしまう。この対策として、振
幅が一定で位相のみがデータ1ビット中に180゜互いに
逆方向に変化する信号を各々飽和増幅器で増幅した後、
合成して2相位相変調波を得るという方法がある。
く振幅も変化する。この帯域制限された位相変調波を飽
和増幅器で増幅すると、振幅変化に対して非線形動作と
なるため、帯域が広がってしまう。この対策として、振
幅が一定で位相のみがデータ1ビット中に180゜互いに
逆方向に変化する信号を各々飽和増幅器で増幅した後、
合成して2相位相変調波を得るという方法がある。
本発明に係るディジタル位相変調装置は、上記方法を
前提として、周波数が同じで位相のみがデータ1ビット
中に180゜互いに逆方向に変化する信号を得るために、
電圧可変周波数発振器(以下、VCOという)をディジタ
ル信号で周波数変調し、得られた周波数変調波と高安定
発振器の出力を掛算器により掛算して、掛算の結果得ら
れた2つの信号の和の周波数成分と差の周波数成分とを
分離し、各々遅延線を通して位相変化を生じさせ、その
位相変化量を調節した後、再び前記VCOの出力と掛算し
ている。
前提として、周波数が同じで位相のみがデータ1ビット
中に180゜互いに逆方向に変化する信号を得るために、
電圧可変周波数発振器(以下、VCOという)をディジタ
ル信号で周波数変調し、得られた周波数変調波と高安定
発振器の出力を掛算器により掛算して、掛算の結果得ら
れた2つの信号の和の周波数成分と差の周波数成分とを
分離し、各々遅延線を通して位相変化を生じさせ、その
位相変化量を調節した後、再び前記VCOの出力と掛算し
ている。
[従来の技術] 従来、周波数が同じで位相のみが互いに逆方向に変化
する信号を得る方法として、変調器にダブルバランスド
ミキサーを用い、搬送波をSIN波で平衡変調をしたもの
とCOS波で平衡変調したものとの合成と、搬送波を−SIN
波とCOS波で平衡変調したものとの合成により得る方法
がある。
する信号を得る方法として、変調器にダブルバランスド
ミキサーを用い、搬送波をSIN波で平衡変調をしたもの
とCOS波で平衡変調したものとの合成と、搬送波を−SIN
波とCOS波で平衡変調したものとの合成により得る方法
がある。
また、別の方法として位相同期回路を構成する発振器
をディジタル信号によって一方は位相が進むように、も
う一方は位相が遅れるように制御する方法がある。
をディジタル信号によって一方は位相が進むように、も
う一方は位相が遅れるように制御する方法がある。
[発明が解決しようとする課題] 搬送波をSIN波,COS波または−SIN波,COS波で平衡変調
し合成する方法は、変調器にダブルバランスドミキサー
を用いているが、広い動作範囲ではアンバランス分を生
ずるため、ミキサーの出力は直線的に比例しない部分を
持ち、SIN波,COS波で平衡変調し、合成した信号は振幅
一定,位相変化速度一定にはならない。したがって、そ
れらを合成して得られる2相位相変調信号は、帯域幅が
広がるという欠点がある。
し合成する方法は、変調器にダブルバランスドミキサー
を用いているが、広い動作範囲ではアンバランス分を生
ずるため、ミキサーの出力は直線的に比例しない部分を
持ち、SIN波,COS波で平衡変調し、合成した信号は振幅
一定,位相変化速度一定にはならない。したがって、そ
れらを合成して得られる2相位相変調信号は、帯域幅が
広がるという欠点がある。
また、位相同期回路を構成する発振器を制御する方法
は、動作の安定度が良くないという欠点がある。
は、動作の安定度が良くないという欠点がある。
よって本発明の目的は、伝送に必要とされる帯域幅の
増加を抑えたディジタル位相変調装置を提供することに
ある。
増加を抑えたディジタル位相変調装置を提供することに
ある。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために、本発明に係るディジタ
ル位相変調装置は、第1の発振信号を入力してディジタ
ル信号により周波数変調を行う変調手段と、前記変調手
段から出力された周波数変調波と第2の発振信号との掛
算を行う第1乗算手段と、前記第1乗算手段から得られ
た和の周波数成分と差の周波数成分の位相変化量を調節
する一対の遅延手段と、前記遅延手段の出力と前記変調
手段の出力との掛算を行う一対の第2乗算手段と、前記
第2乗算手段から得られた和の周波数成分と差の周波数
成分とからなる一対の出力を合成する合成手段とを備
え、2相位相変調信号を得ることを特徴とするものであ
る。
ル位相変調装置は、第1の発振信号を入力してディジタ
ル信号により周波数変調を行う変調手段と、前記変調手
段から出力された周波数変調波と第2の発振信号との掛
算を行う第1乗算手段と、前記第1乗算手段から得られ
た和の周波数成分と差の周波数成分の位相変化量を調節
する一対の遅延手段と、前記遅延手段の出力と前記変調
手段の出力との掛算を行う一対の第2乗算手段と、前記
第2乗算手段から得られた和の周波数成分と差の周波数
成分とからなる一対の出力を合成する合成手段とを備
え、2相位相変調信号を得ることを特徴とするものであ
る。
[作 用] 上記構成により、本発明は、ディジタル信号でVCOに
周波数変調を行い高安定発振器の出力と掛算し、得られ
た和の周波数成分と差の周波数成分により、振幅が一定
で位相のみが互いに逆方向に変化する信号を発生させて
いる。
周波数変調を行い高安定発振器の出力と掛算し、得られ
た和の周波数成分と差の周波数成分により、振幅が一定
で位相のみが互いに逆方向に変化する信号を発生させて
いる。
[実施例] 以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明す
る。
る。
第1図は、本発明を適用したディジタル位相変調装置
の一実施例を示すブロック線図である。
の一実施例を示すブロック線図である。
ディジタル信号入力端子1より入力されたディジタル
信号は、波形変換器19により三角波に変えられ、VCO2に
入力される。VCO2は入力信号に応じて周波数変調波を発
生する。
信号は、波形変換器19により三角波に変えられ、VCO2に
入力される。VCO2は入力信号に応じて周波数変調波を発
生する。
発生された周波数変調波は掛算器5で高安定発振器4
の出力と掛算され、2分配器6により2分配される。
の出力と掛算され、2分配器6により2分配される。
分配された一方の信号は第1のBPF7を通し和の周波数
成分が取り出される。同様に第2のBPF8からは差の周波
数成分が取り出される。
成分が取り出される。同様に第2のBPF8からは差の周波
数成分が取り出される。
すなわち、高安定発信器4の出力をV0、VCO2の出力を
3分配したものの1つをV1とすると、 V0=COSω0t V1=COSω1t と表わせる。ただし、 ω0は高安定発信器4の発振角周波数 ω1=kt+ωc kはVCO2の角周波数変化率 ωcはVCO2の中心周波数 である。
3分配したものの1つをV1とすると、 V0=COSω0t V1=COSω1t と表わせる。ただし、 ω0は高安定発信器4の発振角周波数 ω1=kt+ωc kはVCO2の角周波数変化率 ωcはVCO2の中心周波数 である。
ここで、V0とV1を掛け合わせると V0.V1=COSω0t・cosω1t =1/2・COS(ω0+ω1)t ……和の周波数成分 +1/2・COS(ω0−ω1)t ……差の周波数成分 和の周波数成分は遅延線9を通って掛算器11でVCO2の
出力と再び掛け算され、BPF13で差の周波数成分のみが
取り出される。つまり、遅延線9の遅延時間をτとする
と、 1/2・COS{ω0(t−τ)+k(t−τ)2+ωc(t−τ)}・COS(kt+
ωc)t =3/4・COS(ω0t−2kτt−Φ1) 同様に、BPF8の出力は遅延線10を通って掛算器12でVC
O2の出力と再び掛け算され、BPF14で和の周波数成分の
みが取り出される。すなわち、BPF14の出力は、 3/4・COS(ω0t+2kτt−Φ2) である。ただし、 Φ1=(ω0+ωc−kτ)τ Φ2=(ω0−ωc+kτ)τ である。
出力と再び掛け算され、BPF13で差の周波数成分のみが
取り出される。つまり、遅延線9の遅延時間をτとする
と、 1/2・COS{ω0(t−τ)+k(t−τ)2+ωc(t−τ)}・COS(kt+
ωc)t =3/4・COS(ω0t−2kτt−Φ1) 同様に、BPF8の出力は遅延線10を通って掛算器12でVC
O2の出力と再び掛け算され、BPF14で和の周波数成分の
みが取り出される。すなわち、BPF14の出力は、 3/4・COS(ω0t+2kτt−Φ2) である。ただし、 Φ1=(ω0+ωc−kτ)τ Φ2=(ω0−ωc+kτ)τ である。
そして、2kτtの項が1ビット中にπだけ変化するよ
うに遅延時間τを調整する。
うに遅延時間τを調整する。
BPF13および14の出力はそれぞれ飽和増幅器15および1
6で所要の電力まで増幅され、2合成器17で合成されBPS
K波となる。
6で所要の電力まで増幅され、2合成器17で合成されBPS
K波となる。
上述した実施例では、2相位相変調器のみを説明した
が、系統の数を増し、その系統の数に見合うだけ高安定
発振器の出力を分配・遅延させて各系統へ供給すること
により、多値位相変調装置を得ることができる。
が、系統の数を増し、その系統の数に見合うだけ高安定
発振器の出力を分配・遅延させて各系統へ供給すること
により、多値位相変調装置を得ることができる。
[発明の効果] 本発明にかかるディジタル位相変調装置によれば、デ
ィジタル信号でVCOに周波数変調を行い高安定発振器の
出力と掛算し、得られた和の周波数成分と差の周波数成
分により振幅が一定で位相のみが互いに逆方向に変化す
る信号を発生させることにより、飽和増幅器が使用可能
となり、この場合でも、出力において伝送に必要とされ
る帯域幅を増加させることなく、増幅器の直線領域を使
用したときと同等にディジタル変調が可能になる。
ィジタル信号でVCOに周波数変調を行い高安定発振器の
出力と掛算し、得られた和の周波数成分と差の周波数成
分により振幅が一定で位相のみが互いに逆方向に変化す
る信号を発生させることにより、飽和増幅器が使用可能
となり、この場合でも、出力において伝送に必要とされ
る帯域幅を増加させることなく、増幅器の直線領域を使
用したときと同等にディジタル変調が可能になる。
第1図は本発明の一実施例を示すブロック線図である。 1……ディジタル信号入力端子、 2……電圧可変周波数発振器(VCO)、 3……3分配器、 4……高安定発振器、 5,11,12……掛算器、 6……2分配器、 7,8,13,14……BPF(帯域通過濾波器)、 9,10……遅延線、 15,16……飽和増幅器、 17……2合成器、 18……BPSK出力端子、 19……波形変換器。
Claims (1)
- 【請求項1】第1の発振信号を入力してディジタル信号
により周波数変調を行う変調手段と、 前記変調手段から出力された周波数変調波と第2の発振
信号との掛算を行う第1乗算手段と、 前記第1乗算手段から得られた和の周波数成分と差の周
波数成分の位相変化量を調節する一対の遅延手段と、 前記遅延手段の出力と前記変調手段の出力との掛算を行
う一対の第2乗算手段と、 前記第2乗算手段から得られた和の周波数成分と差の周
波数成分とからなる一対の出力を合成する合成手段と を備え、2相位相変調信号を得ることを特徴とするディ
ジタル位相変調装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15049589A JP2925583B2 (ja) | 1989-06-15 | 1989-06-15 | ディジタル位相変調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15049589A JP2925583B2 (ja) | 1989-06-15 | 1989-06-15 | ディジタル位相変調装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0318156A JPH0318156A (ja) | 1991-01-25 |
JP2925583B2 true JP2925583B2 (ja) | 1999-07-28 |
Family
ID=15498115
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15049589A Expired - Fee Related JP2925583B2 (ja) | 1989-06-15 | 1989-06-15 | ディジタル位相変調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2925583B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4705980B2 (ja) * | 2008-11-12 | 2011-06-22 | 株式会社ユ− | 骨盤矯正ベルト |
-
1989
- 1989-06-15 JP JP15049589A patent/JP2925583B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0318156A (ja) | 1991-01-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |