JPH0733065B2 - 熱収縮性樹脂フイルム - Google Patents

熱収縮性樹脂フイルム

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JPH0733065B2
JPH0733065B2 JP15732489A JP15732489A JPH0733065B2 JP H0733065 B2 JPH0733065 B2 JP H0733065B2 JP 15732489 A JP15732489 A JP 15732489A JP 15732489 A JP15732489 A JP 15732489A JP H0733065 B2 JPH0733065 B2 JP H0733065B2
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脩 袖山
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ジュース、ビールなどの飲料を充てんするボ
トル等の食品容器において、ラベル、キャップシール等
に用いられる収縮性包装材料として好適な紫外線に感応
する熱収縮性樹脂フィルムに関するものである。
(従来の技術) 従来、熱収縮性樹脂フィルムとしては塩化ビニル系樹
脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等を幅方向に延伸し
て筒状に製袋したものがキャップシール等に使用されて
いる。これらの包装材は包装作業の生産性を高めるため
予め平均粒径0.5〜5.0μmの無機質微粉末を少量樹脂中
に添加したり、得られたフィルム表面に帯電防止処理を
施したりした後、加工されて自動包装ラインに供されて
いる。
(発明が解決しようとする課題) ところが、食品容器等にこの包装材を装着する際、屡々
装着ミスを生じ易く、包装材の誤って装着された製品が
そのまま出荷されたりするため、予め人手によって選別
作業をしなければならないという問題があった。
したがって、本発明の目的は、熱収縮性樹脂フィルムか
らなるキャップシール、ラベル等の包装材を、自動包装
ラインにおいて食品容器等に装着するに際し、万一装着
ミスを生じても、これを自動的に検出排除することので
きる包装材を提供するにある。
(課題を解決するための手段) 本発明は、上記目的達成のため鋭意研究の結果見出され
たもので、熱可塑性樹脂100重量部に対し、蛍光漂白剤
を0.001〜0.1重量部添加し延伸してなる熱収縮性樹脂フ
ィルムに係わるものである。
すなわち、本発明は蛍光漂白剤が紫外線に感応して青色
の蛍光を発する機能を持つことを着目して、蛍光漂白剤
を含有する熱収縮性樹脂フィルムを自動包装ラインに供
すると共に、このフィルムの紫外線に感応して発せられ
る青色の蛍光を常時測定しておけば、装着ミスを生じた
場合でも、これを自動的に検出排除できることを見出
し、達成されたものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
まず、本発明において主材として使用する熱可塑性樹脂
にはポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリ
プロピレン系樹脂等が例示されるが、とくにはポリ塩化
ビニル系樹脂が好ましい。
ポリ塩化ビニル系樹脂は塩化ビニルのホモポリマーのほ
か、これと共重合し得るモノマー、例えば酢酸ビニル、
エチレン、プロピレン、塩化ビニリデン、アクリロニト
リル等のアクリル系モノマーとの共重合体も包含され
る。
一方、この熱可塑性樹脂に添加配合される蛍光増白剤と
しては、オキサゾール誘導体、チアゾール誘導体、イミ
タゾール誘導体、ジアミノスチルベンジスルホン酸誘導
体、クマリン誘導体、ピラゾリン誘導体、ベンジジン誘
導体などが例示される。
この蛍光増白剤の添加量は熱可塑性樹脂100重量部に対
し0.001〜0.1重量部の割合であって、これが0.1重量部
を超えると塩化ビニル系樹脂等の熱可塑性樹脂の加工性
が悪くなるほか、蛍光増白剤が高価なため不経済とな
り、また0.001重量部未満では蛍光の発生量が少なすぎ
て検出が困難になる。
本発明の熱可塑性樹脂には、上記のほか熱収縮性フィル
ムの耐衝撃強度を向上させるための強化剤を添加しても
よく、これにはブタジエン−スチレン共重合体、メチル
メタクリレート−ブタジエン−スチレン共重合体、アク
リロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、メチル
メタクリレート−アクリロニトリル−ブタジエン−スチ
レン共重合体などが挙げられている。なお、上記熱可塑
性樹脂として塩化ビニル系樹脂を採用したときは、メチ
ルメタクリレート−ブタジエン−スチレン共重合体を併
用するのがとくに好ましく、これは塩化ビニル系樹脂10
0重量部に対し5〜15重量部の割合とするのがよい。こ
れが5重量部未満では印刷等の二次加工に際しフィルム
が破断する場合が増大し、15重量部を超えるとコストの
上昇の割には強度の向上が望めなくなる。
上記熱可塑性樹脂には、さらに必要に応じ、可塑性、安
定性、着色性、メチルメタクリレート系コポリマーなど
のアクリル系加工助剤、滑剤、帯電防止剤、充てん剤等
を配合しても差し支えないが、とくに着色剤として染料
系のブルーインク剤を添加した場合には紫外線に感応し
て発せられる青色の蛍光の度合が一層増大する。
本発明による熱収縮性樹脂フィルムは、前述した熱可塑
性樹脂に蛍光増白剤と上記各種添加剤とを混合した後、
成形、延伸して得られるが、この混合に際し、まず蛍光
増白剤に他の添加剤を混合分散させた後、これを熱可塑
性樹脂中に添加するのが好ましい。例えば、熱可塑性樹
脂として塩化ビニル系樹脂を用いる場合、DOPなどの可
塑剤、液状安定剤等に蛍光増白剤を添加、混合、希釈、
分散させた後、この分散物を塩化ビニル樹脂に添加混合
すると、蛍光増白剤の分散性をより一層向上させること
ができる。
また成形手段としてはTダイ法、チューブラー法などに
よる押出し成形、カレンダー成形などを採用することが
でき、これらの方法によって得られたシートは縦1軸延
伸、横1軸延伸、あるいは縦横2軸延伸など、それぞれ
の使用目的に応じた任意の方法により、少なくとも1軸
方向に延伸倍率1.3倍以上で、この樹脂組成物の柔軟温
度より高い温度で延伸されて本発明による熱収縮性フィ
ルムとすることができる。
以下、本発明の具体的態様を実施例により説明するが本
発明はその要旨を逸脱しない範囲において、各実施例の
記載に限定されるものではない。
(実施例) ポリ塩化ビニル樹脂TK−700(信越化学工業(株)製、
商品名)を別表に示す配合処方によりホットミキサーで
120℃まで昇温した後、冷却して実験No.1および2のボ
リ塩化ビニル樹脂コンパウンドを得た。それぞれをフィ
ルム用Tダイを付けた90mmφの押出機で押出し、幅500m
m、厚さ100μmのフィルムとし、さらに横1軸延伸機を
用いて延伸温度90℃で2.5倍に延伸した。この延伸フィ
ルムについて、下記に示す100℃温水中における収縮率
の測定と紫外線に対する青色蛍光の有無の測定とを行
い、その結果を別表に併記した。
1)100℃温水中における収縮率の測定: 延伸フィルムから幅方向(延伸方向)に100mm、流れ方
向に100mmの大きさのフィルムを切り取り、これを100℃
の温水中に30秒浸漬した後、その幅方向の長さ(mm)を
測定し、その値Aから次式により算出した。
2)紫外線に対する青色蛍光の有無の測定: 紫外線ランプ(波長300〜400μm)を照射し、400〜500
μmの蛍光の放射を選択的に感応する光電管を用いて測
定した。
実験No.1のフィルムでは400〜500μmの蛍光を放射した
(O)が、実験No.2のフィルムではこの蛍光の放射は無
かった(×)。
一方、第1図に示すように自動包装ライン上のボトル1
に、実験No.1で得られた本発明による熱収縮性樹脂フィ
ルムによるラベル2を取付け、矢印の位置に紫外線ラン
プによる波長300〜400μmの光を照射して、ラベル2か
ら発する波長400〜500μmの蛍光を光電管検出器(図示
せず)で連続的に検知した。第2図に示すラベル2が誤
って装着されたボトル1では矢印の位置での蛍光が検知
されないため、これを自動的に系外に排除することがで
きた。
(発明の効果) 本発明による熱収縮性フィルムを用いれば、 食品、飲料、薬品等の容器に、自動包装ラインでラベ
ル、キャップシール等を施す場合に、装着ミスがあって
も、人手を使わずに自動的にこれを検出排除することが
できる。
ラベル、キャップシール等が施された商品は、紫外線
で蛍光発光する機能を生かして、劇薬物等の特定用途に
限定した識別用ラベルとして利用できる。
【図面の簡単な説明】
図面はいずれも本発明の実施例に係わり、第1図は正常
な位置にラベルが装着されているボトルの正面図、第2
図はラベルが誤って装着されたボトルの正面図である。 (主要な符号の説明) 1……ボトル、2……ラベル。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂100重量部に対し、蛍光漂白
    剤を0.001〜0.1重量部添加して延伸しなる熱収縮性樹脂
    フィルム。
  2. 【請求項2】請求項1記載の熱可塑性樹脂が、ポリ塩化
    ビニル樹脂である熱収縮性樹脂フィルム。
JP15732489A 1989-06-20 1989-06-20 熱収縮性樹脂フイルム Expired - Fee Related JPH0733065B2 (ja)

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JP4705980B2 (ja) * 2008-11-12 2011-06-22 株式会社ユ− 骨盤矯正ベルト

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