JP4691326B2 - 像ブレ補正装置 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像装置における像ブレ補正装置に関し、特に像ブレ補正のために移動した撮像素子などの可動部の駆動装置に関する。
従来、カメラなどの撮像装置において撮像中に生じた手ブレ量に応じて、像ブレ補正レンズまたは撮像素子を光軸と垂直な平面上を移動させることにより結像面上での像ブレを抑制する像ブレ補正装置が提案されている。
特許文献1は、像ブレ補正レンズを含む可動部について磁石とコイルによって移動を行い、ホール素子と磁石によって位置検出を行い、並進運動によるブレと回転運動によるブレを補正する装置を開示する。
特開昭63−099680号公報
しかし、特許文献1の装置は、並進運動のブレ抑制のための移動手段と、回転運動のブレ抑制のための移動手段が別々に構成され装置が大型化していた。
したがって本発明の目的は、並進運動のブレ抑制のための移動手段と、回転運動のブレ抑制のための移動手段とを一体に構成する像ブレ補正装置を提供することである。
本発明に係る撮像装置の像ブレ補正装置は、撮像素子、像ブレ補正レンズいずれか一方を有し、撮影レンズの光軸に直交する第1方向と、光軸及び第1方向に直交する第2方向に回転を含む移動が可能な可動部と、可動部を第1、第2方向に回転を含む移動が可能な状態で支持する固定部と、可動部の移動量を制御する制御手段とを備え、可動部、固定部は、第2方向上の1以上の点において第1方向に可動部を移動させる力を及ぼし、第1方向上の2以上の点において第2方向及び回転方向に可動部を移動させる力を及ぼす移動手段を有する。
これにより、2以上の点での同一方向に移動させる力の向きや量を制御することにより、可動部を直線的に移動させるだけでなく、回転制御することが可能になる。また、直線的な移動のための手段と、回転移動させるための手段を一体化することにより装置の小型化を図ることができる。
好ましくは、可動部、固定部のいずれか一方は、移動手段として、可動部の第1方向の移動に使用されるコイルを1個以上と、可動部の第2方向の移動に使用されるコイルを2個以上有するコイル部を有し、可動部、固定部のいずれか他方は、移動手段として、可動部の第1方向の移動に使用される駆動用磁石を第1方向の移動に使用されるコイルと同じ個数有し、可動部の第2方向の移動に使用される駆動用磁石を前記第2方向の移動に使用されるコイルと同じ個数有する駆動用磁石部を有する。
さらに好ましくは、可動部の第1方向の移動に使用されるコイルは、第2方向に平行な線分を巻線の一部として有し、可動部の第2方向に移動させるコイルは、第1方向に平行な線分を巻線の一部として有し、可動部の第1方向の移動に使用される駆動用磁石は、第1方向にN極とS極が並べて配置され、可動部の第2方向の移動に使用される駆動用磁石は、第2方向にN極とS極が並べて配置される。
また、さらに好ましくは、コイル部は、可動部の第2方向の移動に使用される第1、第2コイルと、可動部の第1方向の移動に使用される第3コイルとを有し、駆動用磁石部は、第1〜第3コイルに光軸方向に対向する位置に第1〜第3駆動用磁石を有する。
さらに好ましくは、第1コイルと第2コイルとは、第1方向で光軸を挟む位置関係にあり、撮像素子、像ブレ補正レンズいずれか一方の中心と第1コイルの中心近傍の距離と、撮像素子、像ブレ補正レンズいずれか一方の中心と第2コイルの中心近傍の距離とが等しい位置関係にある。
る。
さらに好ましくは、制御手段は、可動部について第2方向の移動をさせる場合は、第1コイルと第1駆動用磁石との間で発生する第1電磁力と、第2コイルと第2駆動用磁石との間で発生する第2電磁力とが同方向で且つ同じ量になるように制御し、可動部について回転をさせる場合は、第1電磁力と第2電磁力とが逆方向で且つ同じ量になるように制御し、可動部について第2方向の移動と回転をさせる場合は、第1電磁力と第2電磁力とが同方向で且つ異なる量になるように制御する。
また、さらに好ましくは、コイル部は、可動部の第1方向の移動に使用される第4コイルをさらに有し、駆動用磁石部は、第4コイルに光軸方向に対向する位置に第4駆動用磁石をさらに有する。
さらに好ましくは、第1コイルと第2コイルとは、第1方向で光軸を挟む位置関係にあり、第3コイルと第4コイルとは、第2方向で光軸を挟む位置関係にあり、撮像素子、像ブレ補正レンズいずれか一方の中心と第1コイルの中心近傍の距離と、撮像素子、像ブレ補正レンズいずれか一方の中心と第2コイルの中心近傍の距離とが等しい位置関係にあり、撮像素子、像ブレ補正レンズいずれか一方の中心と第3コイルの中心近傍の距離と、撮像素子、像ブレ補正レンズいずれか一方の中心と第4コイルの中心近傍の距離とが等しい位置関係にある。
さらに好ましくは、制御手段は、可動部について第2方向の移動をさせる場合は、第1コイルと第1駆動用磁石との間で発生する第1電磁力と、第2コイルと第2駆動用磁石との間で発生する第2電磁力とが同方向で且つ同じ量になるように制御し、可動部について第1方向の移動をさせる場合は、第3コイルと第3駆動用磁石との間で発生する第3電磁力と、第4コイルと第4駆動用磁石との間で発生する第4電磁力とが同方向で且つ同じ量になるように制御し、可動部について回転をさせる場合は、第1電磁力と第2電磁力とが逆方向で且つ同じ量になるか、第3電磁力と第4電磁力とが逆方向で且つ同じ量になるかの少なくとも一方が実現するように制御し、可動部について第2方向の移動と回転をさせる場合は、第1電磁力と第2電磁力とが同方向で且つ異なる量になるように制御し、可動部について第1方向の移動と回転をさせる場合は、第3電磁力と第4電磁力とが同方向で且つ異なる量になるように制御する。
また、好ましくは、可動部は、可動部と固定部の両方に接触する回転自在のボールを3個以上有し、固定部は、3個以上のボールと接触する3個以上のボール受け部とを有し、像ブレ補正装置は、可動部を第1、第2方向に回転を含む移動が可能な状態で維持しながら光軸方向に付勢する付勢部材を備える。
また、好ましくは、可動部、固定部は、1以上の点において可動部の第1、第2方向いずれか一方の位置を検出し、2以上の点において可動部の第1、第2方向いずれか他方の位置を検出する位置検出手段を有する。
さらに好ましくは、可動部、固定部のいずれか一方は、位置検出手段として、可動部の第1、第2方向いずれか一方の位置検出に使用される磁界変化検出素子を1個以上と、可動部の第1、第2方向いずれか他方の位置検出に使用される磁界変化検出素子を2個以上有する磁界変化検出素子部を有し、可動部、固定部のいずれか他方は、位置検出手段として、可動部の第1、第2方向いずれか一方の位置検出に使用される位置検出用磁石を第1、第2方向いずれか一方の位置検出に使用される磁界変化検出素子と同じ個数有し、可動部の第1、第2方向いずれか他方の位置検出に使用される位置検出用磁石を第1、第2方向いずれか他方の位置検出に使用される磁界変化検出素子と同じ個数有する位置検出用磁石部を有する。
さらに好ましくは、磁界変化検出素子のそれぞれは、ホール素子、MIセンサ、または磁気共鳴型磁界検出素子、またはMR素子である。
また、好ましくは、像ブレ補正部を有し、撮影レンズの光軸に直交する第1方向に回転を含む移動が可能な可動部と、可動部を第1方向に回転を含む移動が可能な状態で支持する固定部と、可動部の移動量を制御する制御手段とを備え、可動部または固定部は、光軸及び第1方向に垂直な第2方向に沿って光軸を中心に対称な位置に複数の移動手段を有し、複数の移動手段はそれぞれ可動部を第1方向及び回転方向に移動させる力を及ぼし、複数の移動手段は制御手段により独立して制御される。
以上のように本発明によれば、並進運動のブレ抑制のための移動手段と、回転運動のブレ抑制のための移動手段とを一体に構成する像ブレ補正装置を提供することができる。
以下、本発明の第1の実施形態について、図1〜6を用いて説明する。撮像装置1はデジタルカメラであるとして説明する。なお、方向を説明するために、撮像装置1において光軸LXと直交する水平方向を第1方向x、光軸LXと直交する鉛直方向を第2方向y、光軸LXと平行な水平方向を第3方向zとして説明する。また、図5は、図4のa−a線の断面における構成図を示す。
撮像装置1の撮像に関する部分は、主電源のオンオフ切り替えを行うPonボタン11、レリーズボタン13、LCDモニタ17、CPU21、撮像ブロック22、AE部23、AF部24、像ブレ補正装置30の撮像部39a、及び撮影レンズ67から構成される。Ponボタン11の押下に対応してPonスイッチ11aのオンオフ状態が切り替えられ、これにより撮像装置1の主電源のオンオフ状態が切り替えられる。被写体像は、撮像部39aを駆動する撮像ブロック22によって撮影レンズ67を介した光学像として撮像され、LCDモニタ17によって撮像された画像が表示される。また被写体像は光学ファインダ(不図示)によって光学的に観察することも可能である。
レリーズボタン13は、半押しすることにより測光スイッチ12aがオン状態にされ測光や測距及び合焦動作が行われ、全押しすることによりレリーズスイッチ13aがオン状態にされ撮像が行われ、撮影像がメモリされる。
CPU21は、撮像に関する各部の制御、後述する像ブレ補正に関する各部の制御を行う。
撮像ブロック22は、撮像部39aを駆動する。AE部23は、被写体の測光動作を実行して露光値を演算し、この露光値に基づき撮影に必要となる絞り値及び露光時間を演算する。AF部24は、測距を行い、この測距結果に基づき撮影レンズ67を光軸方向に変位させ焦点調節を行う。
撮像装置1の像ブレ補正に関する部分は、像ブレ補正ボタン14、CPU21、角速度検出部25、駆動用ドライバ回路29、像ブレ補正装置30、ホール素子信号処理回路45、及び撮影レンズ67から構成される。
像ブレ補正ボタン14は、押下することにより像ブレ補正スイッチ14aがオン状態にされ、測光など他の動作と独立して、一定時間ごとに、角速度検出部25、及び像ブレ補正装置30が駆動されて像ブレ補正が行われる。
これらのスイッチの入力信号に対応する各種の出力はCPU21によって制御される。測光スイッチ12a、レリーズスイッチ13a、像ブレ補正スイッチ14aのオン/オフ情報は、それぞれ1ビットのデジタル信号としてCPU21のポートP12、P13、P14に入力される。撮像ブロック22、AE部23、及びAF部24は、それぞれポートP3、P4、P5で信号の入出力が行われる。
次に、角速度検出部25、駆動用ドライバ回路29、像ブレ補正装置30、ホール素子信号処理回路45についての詳細、及びCPU21との入出力関係について説明する。
角速度検出部25は、第1、第2角速度センサ26a、26bとアンプ・ハイパスフィルタ回路28とを有する。第1、第2角速度センサ26a、26bは、撮像装置1の一定時間(1ms)ごとの第1方向x及び第2方向yの角速度を検出する。第1角速度センサ26aは、第1方向xの角速度を、第2角速度センサ26bは第2方向yの角速度を検出する。アンプ・ハイパスフィルタ回路28は、角速度に関する信号を増幅した後、第1、第2角速度センサ26a、26bのヌル電圧やパンニングをカットし、第1、第2角速度vx、vyとしてアナログ信号をCPU21のA/D0、A/D1に入力する。
また、角速度検出部25は、第3角速度センサ26cを有する。第3角速度センサ26cは、撮像装置1の一定時間(1ms)ごとの第3方向zに垂直な平面上(以下xy平面上とする)における回転角速度を検出する。アンプ・ハイパスフィルタ回路28は、回転角速度に関する信号を増幅した後、第3角速度センサ26cのヌル電圧やパンニングをカットし、第3角速度vθとしてアナログ信号をCPU21のA/D2に入力する。
CPU21は、A/D0、A/D1、A/D2に入力された第1、第2、第3角速度vx、vy、vθをA/D変換した後、焦点距離などを考慮した変換係数によって一定時間(1ms)に生じた像ブレ量を演算する。この像ブレ量は、第1方向x、第2方向yの変位量だけでなく、回転角度も含まれる。従って、角速度検出部25とCPU21は、像ブレ量演算機能を有する。
CPU21は、演算により求められた像ブレ量に応じた撮像部39aの移動すべき位置Sを演算する。この演算では、第1方向x、第2方向yの直線的な移動だけでなく、xy平面上の回転角度も考慮される。位置Sの第1方向x成分をsx、第2方向y成分をsy、xy平面上の回転角度成分をsθとする。撮像部39aを含む可動部30aの移動は、後述する電磁力によって行われる。可動部30aをこの位置Sまで回転を含めて移動させるために駆動用ドライバ回路29を駆動する駆動力Dについて1つの第1方向x成分を水平方向PWMデューティdx、2つの第2方向y成分を第1、第2鉛直方向PWMデューティdy1、dy2とする。
像ブレ補正装置30は、CPU21が演算した移動すべき位置Sに撮像部39aを、回転を含めて移動させることによって、回転を含むxy平面上のブレによって生じた被写体像の結像面における光軸LXのずれを無くし、被写体像と結像面位置を一定に保ち、像ブレを補正する装置であり、撮像部39aを含み移動可能領域をもつ可動部30aと、固定部30bとを有する。また、像ブレ補正装置30は、コイルに流れる電流の方向と磁石の磁界の向きにより生じた電磁力により可動部30aを移動させる駆動用部分と、可動部30aの位置を検出する位置検出部分とに分けて考えることもできる。
像ブレ補正装置30の可動部30aの駆動は、CPU21のPWM0から水平方向PWMデューティdx、PWM1から第1鉛直方向PWMデューティdy1、PWM2から第2鉛直方向PWMデューティdy2の出力を受けた駆動用ドライバ回路29により行われる。駆動用ドライバ回路29による可動部30aの移動前または移動後の位置Pはホール素子部44a、ホール素子信号処理回路45によって検出される。検出された位置Pの情報は、水平方向検出位置信号pxが第1方向x成分として、2つの第1、第2鉛直方向検出位置信号py1、py2が第2方向y成分としてそれぞれCPU21のA/D3、A/D4、A/D5に入力される。水平方向検出位置信号px、第1、第2鉛直方向検出位置信号py1、py2はA/D3〜A/D5を介してA/D変換される。
水平方向検出位置信号px、第1、第2鉛直方向検出位置信号py1、py2に対してA/D変換後の位置Pの1つの第1方向x成分、2つの第2方向y成分のデータをそれぞれpdx、pdy1、pdy2とする。水平方向検出位置信号px、及び第1、第2鉛直方向検出位置信号py1、py2をA/D変換したデータpdx、pdy1、pdy2から、可動部30aの位置Pの第1方向x成分pxx、第2方向y成分pyy、回転角度pθが演算される。演算された位置P(pxx、pyy、pθ)のデータと移動すべき位置S(sx、sy、sθ)のデータによりPID制御が行われる。
可動部30aは、水平方向駆動用コイル32a、第1、第2鉛直方向駆動用コイル31a1、31a2、撮像部39a、ホール素子部44a、可動基板49a、第1〜第3移動用ボール50a1〜50a3、第1〜第3移動用ボール受け部51a〜53a、及びプレート64aを有する。
固定部30bは、水平方向位置検出及び駆動用磁石34b、第1、第2鉛直方向位置検出及び駆動用磁石33b1、33b2、水平方向位置検出及び駆動用ヨーク36b、第1、第2鉛直方向位置検出及び駆動用ヨーク35b1、35b2、及びベース板65bを有する。
可動部30aと固定部30bとは、第1〜第3移動用ボール50a1〜50a3で接触する。第1〜第3移動用ボール50a1〜50a3は、それぞれ第1〜第3移動用ボール受け部51a〜53aと固定部30bのベース板65bの間で転動自在なボールである。可動部30aと固定部30bとは、第1〜第3移動用ボール50a1〜50a3を介して接触を維持する。ボールは3個以上であってもよい。
可動部30aは、像ブレ補正装置30に固定されたバネ等の付勢部材(不図示)で第3方向zに付勢される。付勢部材は、可動部30aのxy平面上での回転を含む移動可能な状態を維持する。
撮像素子39a1の撮像範囲を最大限活用するために、撮影レンズ67の光軸LXが撮像素子39a1の中心近傍を通る位置関係にある時に、第1方向x、第2方向yともに可動部30aが移動範囲の中心に位置する(移動中心位置にある)ように可動部30aと固定部30bの位置関係を設定する。また、可動部30aが第1方向x、第2方向yへの直線的な移動、及び回転をする前の初期状態においては、可動部30aが移動範囲の中心に位置し、さらに、撮像素子39a1の撮像面を構成する矩形の4辺のそれぞれは、第1方向x、第2方向yのいずれかに平行な状態にあるように可動部30aと固定部30bの位置関係を設定する。撮像素子39a1の中心とは、撮像素子39a1の撮像面を形成する矩形が有する2つの対角線の交点をいう。
可動部30aは、撮影レンズ67の方向からみて光軸方向に撮像部39a、プレート64a、可動基板49aが取り付けられる。撮像部39aは、撮像素子39a1、ステージ39a2、押さえ部39a3、光学ローパスフィルタ39a4とを有し、ステージ39a2とプレート64aとで撮像素子39a1、押さえ部39a3、光学ローパスフィルタ39a4を挟み付勢する。第1〜第3移動用ボール受け部51a〜53aは、ステージ39a2に取り付けられる。プレート64aは、撮像素子39a1が取り付けられることにより、撮像素子39a1が撮影レンズ67の光軸LXに垂直になるように位置決めを行う。またプレート64aが金属材料で出来ている場合には、撮像素子39a1と接触することによりさらに放熱効果も有する。
可動基板49aは、シート状でかつ渦巻き状のコイルパターンが形成された第1、第2鉛直方向駆動用コイル31a1、31a2、及び水平方向駆動用コイル32aが取り付けられている。
第1鉛直方向駆動用コイル31a1のコイルパターンは、第1鉛直方向駆動用コイル31a1の電流の方向と第1鉛直方向位置検出及び駆動用磁石33b1の磁界の向きから生じる第1電磁力Pw1により第1鉛直方向駆動用コイル31a1を含む可動部30aを第2方向yに移動させるべく、第1方向xと平行な線分を有する。
第2鉛直方向駆動用コイル31a2のコイルパターンは、第2鉛直方向駆動用コイル31a2の電流の方向と第2鉛直方向位置検出及び駆動用磁石33b2の磁界の向きから生じる第2電磁力Pw2により第2鉛直方向駆動用コイル31a2を含む可動部30aを第2方向yに移動させるべく、第1方向xと平行な線分を有する。
第1鉛直方向駆動用コイル31a1と第2鉛直方向駆動用コイル31a2とは、第1方向xで光軸LXを挟む位置関係にある。これにより、第1電磁力Pw1と、第2電磁力Pw2とによって、可動部30aをxy平面と光軸LXの交わる点近傍すなわち撮像素子39a1の中心近傍を軸にして回転させることができる。また、第1電磁力Pw1と、第2電磁力Pw2とが逆方向である場合や、同方向であってもこれらの量が異なる場合に可動部30aを回転させることができる。
撮像素子39a1の中心と第1鉛直方向駆動用コイル31a1の中心近傍との距離と、撮像素子39a1の中心と第2鉛直方向駆動用コイル31a2の中心近傍との距離は等しい位置に、第1、第2鉛直方向駆動用コイル31a1、31a2は配置される。
水平方向駆動用コイル32aは、水平方向駆動用コイル32aの電流の方向と水平方向位置検出及び駆動用磁石34bの磁界の向きから生じる電磁力により水平方向駆動用コイル32aを含む可動部30aを第1方向xに移動させるべく、第2方向yと平行な線分を有する。
これら、第2方向yの移動に2つの駆動用コイルを使用すること、及び可動部30aが固定部30bに対してxy平面上に回転を含む移動が可能であることから、第1、第2鉛直方向駆動用コイル31a1、31a2、水平方向駆動用コイル32aにより、これらを含む回転部30aを固定部30bに対してxy平面上に回転を含んで移動させることが可能になる。
また、水平方向駆動用コイル32a、第1、第2鉛直方向駆動用コイル31a1、31a2は、シートコイルであるので、各コイルの第3方向zの厚さを薄くすることが可能である。また、電磁力を高めるために、第3方向zにシートコイルが複数枚重ねられても、第3方向zの厚さは殆ど増加しない。従って、可動部30aと固定部30bの間隔を狭めて像ブレ補正装置30の小型化を図ることが可能になる。
第1、第2鉛直方向駆動用コイル31a1、31a2、水平方向駆動用コイル32aは、フレキシブル基板(不図示)を介してこれらを駆動する駆動用ドライバ回路29と接続される。駆動用ドライバ回路29は、CPU21のPWM0、PWM1、PWM2から水平方向PWMデューティdx、第1、第2鉛直方向PWMデューティdy1、dy2のそれぞれが入力される。駆動用ドライバ回路29は、入力された水平方向PWMデューティdxの値に応じて水平方向駆動用コイル32aに電力を供給し、可動部30aを第1方向xに移動させる。また、駆動用ドライバ回路29は、入力された第1、第2鉛直方向PWMデューティdy1、dy2の値に応じて第1、第2鉛直方向駆動用コイル31a1、31a2に電力を供給し、可動部30aを第2方向yに移動させ、可動部30aをxy平面上に回転させる。
可動部30aについて第2方向yの平行移動をさせる場合、第1電磁力Pw1と、第2電磁力Pw2とが同方向で且つ同じ量になるように、CPU21は、第1、第2鉛直方向PWMデューティdy1、dy2の値を制御する。
可動部30aについて回転をさせる場合、第1電磁力Pw1と、第2電磁力Pw2とが逆方向で且つ同じ量になるように、CPU21は、第1、第2鉛直方向PWMデューティdy1、dy2の値を制御する。
可動部30aについて第2方向yの移動と回転をさせる場合、第1電磁力Pw1と、第2電磁力Pw2とが同方向で且つ異なる量になるように、CPU21は、第1、第2鉛直方向PWMデューティdy1、dy2の値を制御する。
第1鉛直方向位置検出及び駆動用磁石33b1は、第1鉛直方向駆動用コイル31a1、及び第1鉛直方向ホール素子hv1と対向するように固定部30bの可動部30a側に取り付けられる。第2鉛直方向位置検出及び駆動用磁石33b2は、第2鉛直方向駆動用コイル31a2、及び第2鉛直方向ホール素子hv2と対向するように固定部30bの可動部30a側に取り付けられる。水平方向位置検出及び駆動用磁石34bは、水平方向駆動用コイル32a、及び水平方向ホール素子hh10と対向するように固定部30bの可動部30a側に取り付けられる。
第1鉛直方向位置検出及び駆動用磁石33b1は、第3方向zにおいて固定部30bのベース板65b上で且つ可動部30a側に取り付けられた第1鉛直方向位置検出及び駆動用ヨーク35b1の上であって、第2方向yにN極とS極が並べて取り付けられる。第1鉛直方向位置検出及び駆動用磁石33b1の第1方向xの長さは、可動部30aが第1方向xに移動した際に第1鉛直方向駆動用コイル31a1、及び第1鉛直方向ホール素子hv1に及ぼす磁界が変化しない程度に第1鉛直方向駆動用コイル31a1の第1方向xの第1有効長L1に比べて長めに設定される。
第2鉛直方向位置検出及び駆動用磁石33b2は、第3方向zにおいて固定部30bのベース板65b上で且つ可動部30a側に取り付けられた第2鉛直方向位置検出及び駆動用ヨーク35b2の上であって、第2方向yにN極とS極が並べて取り付けられる。第2鉛直方向位置検出及び駆動用磁石33b2の第1方向xの長さは、可動部30aが第1方向xに移動した際に第2鉛直方向駆動用コイル31a2、及び第2鉛直方向ホール素子hv2に及ぼす磁界が変化しない程度に第2鉛直方向駆動用コイル31a2の第1方向xの第2有効長L2に比べて長めに設定される。
水平方向位置検出及び駆動用磁石34bは、第3方向zにおいて固定部30bのベース板65b上で且つ可動部30a側に取り付けられた水平方向位置検出及び駆動用ヨーク36bの上であって、第1方向xにN極とS極が並べて取り付けられる。水平方向位置検出及び駆動用磁石34bの第2方向yの長さは、可動部30aが第2方向yに移動した際に水平方向駆動用コイル32a、水平方向ホール素子hv1に及ぼす磁界が変化しない程度に水平方向駆動用コイル32aの第2方向yの第3有効長L3に比べて長めに設定される。
第1鉛直方向位置検出及び駆動用ヨーク35b1は、第1方向xから見てコの字型形状を有する多角柱の軟磁性体材料で構成され、第1鉛直方向位置検出及び駆動用磁石33b1、第1鉛直方向駆動用コイル31a1、及び第1鉛直方向ホール素子hv1を第3方向zで挟む形で、固定部30bのベース板65b上に取り付けられる。第1鉛直方向位置検出及び駆動用ヨーク35b1における第1鉛直方向位置検出及び駆動用磁石33b1と接する側の部分は、第1鉛直方向位置検出及び駆動用磁石33b1の磁界が周囲に漏れないようにする役目を果たす。第1鉛直方向位置検出及び駆動用ヨーク35b1における第1鉛直方向位置検出及び駆動用磁石33b1、第1鉛直方向駆動用コイル31a1、及び可動基板49aと対向する側の部分は、第1鉛直方向位置検出及び駆動用磁石33b1と第1鉛直方向駆動用コイル31a1都の間、及び第1鉛直方向位置検出及び駆動用磁石33b1と第1鉛直方向ホール素子hv1との間の磁束密度を高める役目を果たす。
第2鉛直方向位置検出及び駆動用ヨーク35b2は、第1方向xから見てコの字型形状を有する多角柱の軟磁性体材料で構成され、第2鉛直方向位置検出及び駆動用磁石33b2、第2鉛直方向駆動用コイル31a2、及び第2鉛直方向ホール素子hv2を第3方向zで挟む形で、固定部30bのベース板65b上に取り付けられる。第2鉛直方向位置検出及び駆動用ヨーク35b2における第2鉛直方向位置検出及び駆動用磁石33b2と接する側の部分は、第2鉛直方向位置検出及び駆動用磁石33b2の磁界が周囲に漏れないようにする役目を果たす。第2鉛直方向位置検出及び駆動用ヨーク35b2における第2鉛直方向位置検出及び駆動用磁石33b2、第2鉛直方向駆動用コイル31a2、及び可動基板49aと対向する側の部分は、第2鉛直方向位置検出及び駆動用磁石33b2と第2鉛直方向駆動用コイル31a2との間、及び第2鉛直方向位置検出及び駆動用磁石33b2と第2鉛直方向ホール素子hv2との間の磁束密度を高める役目を果たす。
水平方向位置検出及び駆動用ヨーク36bは、第1方向xから見てコの字型形状を有する多角柱の軟磁性体材料で構成され、水平方向位置検出及び駆動用磁石34b、水平方向駆動用コイル32a、及び水平方向ホール素子hh10を第3方向zで挟む形で、固定部30bのベース板65b上に取り付けられる。水平方向位置検出及び駆動用ヨーク36bにおける水平方向位置検出及び駆動用磁石34bと接する側の部分は、水平方向位置検出及び駆動用磁石34bの磁界が周囲に漏れないようにする役目を果たす。水平方向位置検出及び駆動用ヨーク36bにおける水平方向位置検出及び駆動用磁石34b、水平方向駆動用コイル32a、及び可動基板49aと対向する側の部分は、水平方向位置検出及び駆動用磁石34bと水平方向駆動用コイル32aとの間、及び水平方向位置検出及び駆動用磁石34bと水平方向ホール素子hh10との間の磁束密度を高める役目を果たす。
ホール素子部44aは、ホール効果を利用した磁電変換素子であるホール素子を3つ有し、可動部30aの第1方向x、第2方向yの現在位置P(水平方向検出位置信号px、第1、第2鉛直方向検出位置信号py1、py2)を検出する1軸ホール素子である。3つのホール素子のうち第1方向xの位置検出用のホール素子を水平方向ホール素子hh10、第2方向yの位置検出用のホール素子を第1、第2鉛直方向ホール素子hv1、hv2とする。
水平方向ホール素子hh10は、水平方向駆動用コイル32aと、第2方向yに並べて配置されてもよいが、水平方向駆動用コイル32aの巻線内に配置され、特に巻線内の第1方向xの中心近傍に配置されるのが望ましい。水平方向ホール素子hh10は、水平方向駆動用コイル32aと第3方向zに積層される。巻線内配置、及び積層により、位置検出のための磁界発生領域と、可動部30aの駆動のための磁界発生領域を共用できるので、水平方向位置検出及び駆動用磁石34b、水平方向位置検出及び駆動用ヨーク36bの第2方向yの長さを短くすることができる。
第1鉛直方向ホール素子hv1は、第1鉛直方向駆動用コイル31a1と、第1方向xに並べて配置されてもよいが、第1鉛直方向駆動用コイル31a1の巻線内に配置され特に巻線内の第2方向yの中心近傍に配置されるのが望ましい。第1鉛直方向ホール素子hv1は、第1鉛直方向駆動用コイル31a1と第3方向zに積層される。巻線内配置、及び積層により、位置検出のための磁界発生領域と、可動部30aの駆動のための磁界発生領域を共用できるので、第1鉛直方向位置検出及び駆動用磁石33b1、第1鉛直方向位置検出及び駆動用ヨーク35b1の第1方向xの長さを短くすることができる。
第2鉛直方向ホール素子hv2は、第2鉛直方向駆動用コイル31a2と、第1方向xに並べて配置されてもよいが、第2鉛直方向駆動用コイル31a2の巻線内に配置され特に巻線内の第2方向yの中心近傍に配置されるのが望ましい。第2鉛直方向ホール素子hv2は、第2鉛直方向駆動用コイル31a2と第3方向zに積層される。巻線内配置、及び積層により、位置検出のための磁界発生領域と、可動部30aの駆動のための磁界発生領域を共用できるので、第2鉛直方向位置検出及び駆動用磁石33b2、第2鉛直方向位置検出及び駆動用ヨーク35b2の第1方向xの長さを短くすることができる。
直線的な変化量を使って精度の高い位置検出が行える範囲を最大限活用して位置検出を行うため、水平方向ホール素子hh10の第1方向xの位置は、撮像素子39a1の中心近傍が光軸LXを通る位置関係にある時に、水平方向位置検出及び駆動用磁石34bのN極、S極と等距離近傍にあるのが望ましい。同様に、第1鉛直方向ホール素子hv1の第2方向yの位置は、撮像素子39a1の中心近傍が光軸LXを通る位置関係にある時に、第1鉛直方向位置検出及び駆動用磁石33b1のN極、S極と等距離近傍にあるのが望ましい。第2鉛直方向ホール素子hv2の第2方向yの位置は、撮像素子39a1の中心近傍が光軸LXを通る位置関係にある時に、第2鉛直方向位置検出及び駆動用磁石33b2のN極、S極と等距離近傍にあるのが望ましい。
ベース板65bは、固定部30bにおいて水平方向位置検出及び駆動用ヨーク36bなどを取り付けるベースとなる板状部材で、撮像素子39a1の撮像面と平行に配置される。第1の実施形態では、ベース板65bは、第3方向zにおいて、可動基板49aよりも撮影レンズ67に近い側にあるが、可動基板49aの方が撮影レンズ67に近い側にあるような位置関係であってもよい。
ホール素子信号処理回路45は、第1〜第3ホール素子信号処理回路451〜453を有する。
第1ホール素子信号処理回路451は、水平方向ホール素子hh10の出力信号から水平方向ホール素子hh10における出力端子間の電位差を検出し、これから可動部30aの水平方向ホール素子hh10がある部分(点A、図6参照)の第1方向xの位置を特定する水平方向検出位置信号pxをCPU21のA/D3に出力する。第1ホール素子信号処理回路451は、フレキシブル基板(不図示)を介して、水平方向ホール素子hh10と接続される。
第2ホール素子信号処理回路452は、第1鉛直方向ホール素子hv1の出力信号から第1鉛直方向ホール素子hv1における出力端子間の電位差を検出し、これから可動部30aの第1鉛直方向ホール素子hv1がある部分(点B、図6参照)の第2方向yの位置を特定する第1鉛直方向検出位置信号py1をCPU21のA/D4に出力する。第2ホール素子信号処理回路452は、フレキシブル基板(不図示)を介して、第1鉛直方向ホール素子hv1と接続される。
第3ホール素子信号処理回路453は、第2鉛直方向ホール素子hv2の出力信号から第2鉛直方向ホール素子hv2における出力端子間の電位差を検出し、これから可動部30aの第2鉛直方向ホール素子hv2がある部分(点C、図6参照)の第2方向yの位置を特定する第2鉛直方向検出位置信号py2をCPU21のA/D5に出力する。第3ホール素子信号処理回路453は、フレキシブル基板(不図示)を介して、第2鉛直方向ホール素子hv2と接続される。
第1の実施形態では、回転角度を含めた可動部30aの位置を特定するために、3つのホール素子を使う。3つのホール素子のうち、2つのホール素子を使って、可動部30a上の2つの点における第2方向yの位置を、残る1つのホール素子を使って、可動部30a上の1つの点における第1方向xの位置を特定する。これら2つの点における第2方向yの位置情報、1つの点における第1方向xの位置情報に基づいて、可動部30aの回転角度を含む位置を特定することが可能である。
例を図6に示す。点A、点B、点Cの位置情報から、点Pの位置データ(pxx、pyy、pθ)を求める。点Aは水平方向ホール素子hh10の位置、点Bは第1鉛直方向ホール素子hv1の位置、点Cは第2鉛直方向ホール素子hv2の位置である。点Pは、線分BCと直交し、点Aを通る線と線分BCの交点である。
点Pと撮像素子39a1の中心が第3方向zにおいて重なるように、水平方向ホール素子hh10、第1、第2鉛直方向ホール素子hv1、hv2、及び撮像素子39a1を可動部30aに配置する。本例では、計算の簡略化のため、点Pの位置を線分BCの中点に合わせ、線分APの長さと線分BP、線分CPの長さと同じになるように、可動部30a、固定部30bの各部の位置関係を設定する。
点Aは、水平方向ホール素子hh10によって、第1方向xの位置が検出される(水平方向検出位置信号px)。点Bは、第1鉛直方向ホール素子hv1によって、第2方向yの位置が検出される(第1鉛直方向検出位置信号py1)。点Cは、第2鉛直方向ホール素子hv2によって、第2方向yの位置が検出される(第2鉛直方向検出位置信号py2)。
水平方向検出位置信号px、第1、第2鉛直方向検出位置信号py1、py2がA/D変換されたデータpdx、pdy1、pdy2と、線分APの長さd、線分BPの長さd、線分CPの長さdから、位置P(pxx、pyy、pθ)のデータは、pxx=pdx+d×sin(pθ)、pyy=(pdy1+pdy2)/2、pθ=Sin-1{(pdy1−pdy2)/2d}の関係式で求められる。ここで回転角度pθは、図6に示すように、線分BPと第1方向xのなす角度、及び線分APと第2方向yのなす角度をいうものとする。
なお、第1の実施形態において、ホール素子部44aは、水平方向ホール素子を1つ、鉛直方向ホール素子を2つ有するとして説明したが、鉛直方向ホール素子を1つ、水平方向ホール素子を2つ有して位置検出を行ってもよい。
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、駆動用コイル、磁石、ヨーク、ホール素子部の構成、及びホール素子信号処理回路の構成が第1の実施形態と異なる。以下、第1の実施形態と異なる点を中心に第2の実施形態を説明する(図7〜図10参照)。図9は、図8のb−b線の断面における構成図を示す。第1の実施形態と同じ機能を有する部位は同じ符号をつけている。
第2の実施形態における撮像に関する部分は、主電源のオンオフ切り替えを行うPonボタン11、レリーズボタン13、LCDモニタ17、CPU210、撮像ブロック22、AE部23、AF部24、像ブレ補正装置300の撮像部39a、及び撮影レンズ67から構成される。CPU210は、撮像に関する各部の制御、後述する像ブレ補正に関する各部の制御を行う。
第2の実施形態における像ブレ補正に関する部分は、像ブレ補正ボタン14、CPU210、角速度検出部25、駆動用ドライバ回路290、像ブレ補正装置300、ホール素子信号処理回路450、及び撮影レンズ67から構成される。
次に、角速度検出部25、駆動用ドライバ回路290、像ブレ補正装置300、ホール素子信号処理回路450についての詳細、及びCPU210との入出力関係について説明する。
角速度検出部25は、第1の実施形態と同様に、第1、第2角速度vx、vy、及び第3角速度vθをCPU210のA/D0、A/D1、A/D2に入力する。CPU210は、第1〜第3角速度vx、vy、vθから、像ブレ量を演算する。
CPU210は、演算により求められた像ブレ量に応じた撮像部39aの移動すべき位置Sを演算する。この演算では、第1方向x、第2方向yの直線的な移動だけでなく、xy平面上の回転角度も考慮される。位置Sの第1方向x成分をsx、第2方向y成分をsy、xy平面上の回転角度成分をsθとする。撮像部39aを含む可動部300aの移動は、後述する電磁力によって行われる。可動部300aをこの位置Sまで回転を含めて移動させるために駆動用ドライバ回路290を駆動する駆動力Dについて2つの第1方向x成分を第1、第2水平方向PWMデューティdx1、dx2、2つの第2方向y成分を第1、第2鉛直方向PWMデューティdy1、dy2とする。
像ブレ補正装置300は、CPU210が演算した移動すべき位置Sに撮像部39aを、回転を含めて移動させることによって、回転を含むxy平面上のブレによって生じた被写体像の結像面における光軸LXのずれを無くし、被写体像と結像面位置を一定に保ち、像ブレを補正する装置であり、撮像部39aを含み移動可能領域をもつ可動部300aと、固定部300bとを有する。
像ブレ補正装置300の可動部300aの駆動は、CPU210のPWM0から第1水平方向PWMデューティdx1、PWM1から第2水平方向PWMデューティdx2、PWM2から第1鉛直方向PWMデューティdy1、PWM3から第2鉛直方向PWMデューティdy2の出力を受けた駆動用ドライバ回路290により行われる。駆動用ドライバ回路290による可動部300aの移動前または移動後の位置Pはホール素子部440a、ホール素子信号処理回路450によって検出される。検出された位置Pの情報は、2つの第1、第2水平方向検出位置信号px1、px2が第1方向x成分として、2つの第1、第2鉛直方向検出位置信号py1、py2が第2方向y成分としてそれぞれCPU21のA/D3、A/D4、A/D5、A/D6に入力される。第1、第2水平方向検出位置信号px1、px2、第1、第2鉛直方向検出位置信号py1、py2はA/D3〜A/D6を介してA/D変換される。
第1、第2水平方向検出位置信号px1、px2、第1、第2鉛直方向検出位置信号py1、py2に対してA/D変換後の位置Pの2つの第1方向x成分、2つの第2方向y成分のデータをそれぞれpdx1、pdx2、pdy1、pdy2とする。第1m第2水平方向検出位置信号px1、px2、及び第1、第2鉛直方向検出位置信号py1、py2をA/D変換したデータpdx1、pdx2、pdy1、pdy2から、可動部300aの位置Pの第1方向x成分pxx、第2方向y成分pyy、回転角度pθが演算される。演算された位置P(pxx、pyy、pθ)のデータと移動すべき位置S(sx、sy、sθ)のデータによりPID制御が行われる。
可動部300aは、第1、第2水平方向駆動用コイル32a1、32a2、第1、第2鉛直方向駆動用コイル31a1、31a2、撮像部39a、ホール素子部440a、可動基板490a、第1、第2、第4、第5移動用ボール50a1、50a2、50a4、50a5、第1、第2、第4、第5移動用ボール受け部51a、52a、54a、55a、及びプレート64aを有する。
固定部300bは、第1、第2水平方向位置検出及び駆動用磁石34b1、34b2、第1、第2鉛直方向位置検出及び駆動用磁石33b1、33b2、第1、第2水平方向位置検出及び駆動用ヨーク36b1、36b2、第1、第2鉛直方向位置検出及び駆動用ヨーク35b1、35b2、及びベース板650bを有する。
可動部300aと固定部300bとは、第1、第2、第4、第5移動用ボール50a1、50a2、50a4、50a5で接触する。第1、第2、第4、第5移動用ボール50a1、50a2、50a4、50a5は、それぞれ第1、第2、第4、第5移動用ボール受け部51a、52a、54a、55aと固定部300bのベース板650bの間で転動自在なボールである。可動部300aと固定部300bとは、第1、第2、第4、第5移動用ボール50a1、50a2、50a4、50a5を介して接触を維持する。ボールは3個以上であれば特に個数は限定されない。
可動部300aは、像ブレ補正装置300に固定されたバネ等の付勢部材(不図示)で第3方向zに付勢される。付勢部材は、可動部300aのxy平面上での回転を含む移動可能な状態を維持する。
可動部300aと固定部300bとの位置関係は、第1の実施形態における可動部30aと固定部30bとの関係と同じである。
可動部300aは、撮影レンズ67の方向からみて光軸方向に撮像部39a、プレート64a、可動基板49aが取り付けられる。これらの構成は第1の実施形態における可動部30aの構成と同じである。
可動基板490aは、シート状でかつ渦巻き状のコイルパターンが形成された第1、第2鉛直方向駆動用コイル31a1、31a2、及び第1、第2水平方向駆動用コイル32a1、32a2が取り付けられている。
第1、第2鉛直方向駆動用コイル31a1、31a2のコイルパターン、光軸LXとの位置関係は、第1の実施形態と同じである。
第1水平方向駆動用コイル32a1のコイルパターンは、第1水平方向駆動用コイル32a1の電流の方向と第1水平方向位置検出及び駆動用磁石34b1の磁界の向きから生じる第3電磁力Pw3により第1水平方向駆動用コイル32a1を含む可動部300aを第1方向xに移動させるべく、第2方向yと平行な線分を有する。
第2水平方向駆動用コイル32a2のコイルパターンは、第2水平方向駆動用コイル32a2の電流の方向と第2水平方向位置検出及び駆動用磁石34b2の磁界の向きから生じる第4電磁力Pw4により第2水平方向駆動用コイル32a2を含む可動部300aを第1方向xに移動させるべく、第2方向yと平行な線分を有する。
第1水平方向駆動用コイル32a1と第2水平方向駆動用コイル32a2とは、第2方向yで光軸LXを挟む位置関係にある。これにより、第3電磁力Pw3と、第4電磁力Pw4とによって、可動部30aをxy平面と光軸LXの交わる点近傍すなわち撮像素子39a1の中心近傍を軸にして回転させることができる。また、第3電磁力Pw3と、第4電磁力Pw4とが逆方向である場合や、同方向であってもこれらの量が異なる場合に可動部300aを回転させることができる。
撮像素子39a1の中心と第1水平方向駆動用コイル32a1の中心近傍との距離と、撮像素子39a1の中心と第2水平方向駆動用コイル32a2の中心近傍との距離は等しい位置になるように、第1、第2水平方向駆動用コイル32a1、32a2は配置される。
これら、第1方向x、及び第2方向yの移動にそれぞれ2つの駆動用コイルを使用すること、及び可動部300aが固定部300bに対してxy平面上に回転を含む移動が可能であることから、第1、第2鉛直方向駆動用コイル31a1、31a2、第1、第2水平方向駆動用コイル32a1、32a2により、これらを含む回転部300aを固定部300bに対してxy平面上に回転を含んで移動させることが可能になる。
また、第1、第2水平方向駆動用コイル32a1、32a2、第1、第2鉛直方向駆動用コイル31a1、31a2は、シートコイルであるので、各コイルの第3方向zの厚さを薄くすることが可能である。また、電磁力を高めるために、第3方向zにシートコイルが複数枚重ねられても、第3方向zの厚さは殆ど増加しない。従って、可動部300aと固定部300bの間隔を狭めて像ブレ補正装置300の小型化を図ることが可能になる。
第1、第2鉛直方向駆動用コイル31a1、31a2、第1、第2水平方向駆動用コイル32a1、32a2は、フレキシブル基板(不図示)を介してこれらを駆動する駆動用ドライバ回路290と接続される。駆動用ドライバ回路290は、CPU210のPWM0、PWM1、PWM2、PWM3から第1、第2水平方向PWMデューティdx1、dx2、第1、第2鉛直方向PWMデューティdy1、dy2のそれぞれが入力される。駆動用ドライバ回路290は、入力された第1、第2水平方向PWMデューティdx1、dx2の値に応じて第1、第2水平方向駆動用コイル32a1、32a2に電力を供給し、可動部300aを第1方向xに移動させ、可動部300aをxy平面上に回転させる。また、駆動用ドライバ回路29は、入力された第1、第2鉛直方向PWMデューティdy1、dy2の値に応じて第1、第2鉛直方向駆動用コイル31a1、31a2に電力を供給し、可動部300aを第2方向yに移動させ、可動部300aをxy平面上に回転させる。
可動部300aについて第2方向yの平行移動をさせる場合、第1電磁力Pw1と、第2電磁力Pw2とが同方向で且つ同じ量になるように、CPU210は、第1、第2鉛直方向PWMデューティdy1、dy2の値を制御する。
可動部300aについて第1方向xの平行移動をさせる場合、第3電磁力Pw3と、第4電磁力Pw4とが同方向で且つ同じ量になるように、CPU210は、第1、第2水平方向PWMデューティdx1、dx2の値を制御する。
可動部300aについて回転をさせる場合、第1電磁力Pw1と、第2電磁力Pw2とが逆方向で且つ同じ量になるように、CPU210は、第1、第2鉛直方向PWMデューティdy1、dy2の値を制御するか、または第3電磁力Pw3と、第4電磁力Pw4とが逆方向で且つ同じ量になるように、CPU210は、第1、第2水平方向PWMデューティdx1、dx2の値を制御するかの少なくとも一方の制御を行う。
可動部300aについて第2方向yの移動と回転をさせる場合、第1電磁力Pw1と、第2電磁力Pw2とが同方向で且つ異なる量になるように、CPU210は、第1、第2鉛直方向PWMデューティdy1、dy2の値を制御する。
可動部300aについて第1方向xの移動と回転をさせる場合、第3電磁力Pw3と、第4電磁力Pw4とが同方向で且つ異なる量になるように、CPU210は、第1、第2水平方向PWMデューティdx1、dx2の値を制御する。
第1、第2鉛直方向位置検出及び駆動用磁石33b1、33b2の構成は、第1の実施形態と同じである。
第1水平方向位置検出及び駆動用磁石34b1は、第3方向zにおいて固定部300bのベース板650b上で且つ可動部300a側に取り付けられた第1水平方向位置検出及び駆動用ヨーク36b1の上であって、第1方向xにN極とS極が並べて取り付けられる。第1水平方向位置検出及び駆動用磁石34b1の第2方向yの長さは、可動部300aが第2方向yに移動した際に第1水平方向駆動用コイル32a1、第1水平方向ホール素子hv1に及ぼす磁界が変化しない程度に第1水平方向駆動用コイル32a1の第2方向yの第4有効長L4に比べて長めに設定される。
第2水平方向位置検出及び駆動用磁石34b2は、第3方向zにおいて固定部300bのベース板650b上で且つ可動部300a側に取り付けられた第2水平方向位置検出及び駆動用ヨーク36b2の上であって、第1方向xにN極とS極が並べて取り付けられる。第2水平方向位置検出及び駆動用磁石34b2の第2方向yの長さは、可動部300aが第2方向yに移動した際に第2水平方向駆動用コイル32a2、第2水平方向ホール素子hv2に及ぼす磁界が変化しない程度に第2水平方向駆動用コイル32a2の第2方向yの第5有効長L5に比べて長めに設定される。
第1、第2鉛直方向位置検出及び駆動用ヨーク35b1、35b2の構成は、第1の実施形態と同じである。
第1水平方向位置検出及び駆動用ヨーク36b1は、第1方向xから見てコの字型形状を有する多角柱の軟磁性体材料で構成され、第1水平方向位置検出及び駆動用磁石34b1、第1水平方向駆動用コイル32a1、及び第1水平方向ホール素子hh1を第3方向zで挟む形で、固定部300bのベース板650b上に取り付けられる。第1水平方向位置検出及び駆動用ヨーク36b1における第1水平方向位置検出及び駆動用磁石34b1と接する側の部分は、第1水平方向位置検出及び駆動用磁石34b1の磁界が周囲に漏れないようにする役目を果たす。第1水平方向位置検出及び駆動用ヨーク36b1における第1水平方向位置検出及び駆動用磁石34b1、第1水平方向駆動用コイル32a1、及び可動基板490aと対向する側の部分は、第1水平方向位置検出及び駆動用磁石34b1と第1水平方向駆動用コイル32a1との間、及び第1水平方向位置検出及び駆動用磁石34b1と第1水平方向ホール素子hh1との間の磁束密度を高める役目を果たす。
第2水平方向位置検出及び駆動用ヨーク36b2は、第1方向xから見てコの字型形状を有する多角柱の軟磁性体材料で構成され、第2水平方向位置検出及び駆動用磁石34b2、第2水平方向駆動用コイル32a2、及び第2水平方向ホール素子hh2を第3方向zで挟む形で、固定部300bのベース板650b上に取り付けられる。第2水平方向位置検出及び駆動用ヨーク36b2における第2水平方向位置検出及び駆動用磁石34b2と接する側の部分は、第2水平方向位置検出及び駆動用磁石34b2の磁界が周囲に漏れないようにする役目を果たす。第2水平方向位置検出及び駆動用ヨーク36b2における第2水平方向位置検出及び駆動用磁石34b2、第2水平方向駆動用コイル32a2、及び可動基板490aと対向する側の部分は、第2水平方向位置検出及び駆動用磁石34b2と第2水平方向駆動用コイル32a2との間、及び第2水平方向位置検出及び駆動用磁石34b2と第2水平方向ホール素子hh2との間の磁束密度を高める役目を果たす。
ホール素子部440aは、ホール効果を利用した磁電変換素子であるホール素子を4つ有し、可動部30aの第1方向x、第2方向yの現在位置P(第1、第2水平方向検出位置信号px1、px2、第1、第2鉛直方向検出位置信号py1、py2)を検出する1軸ホール素子である。4つのホール素子のうち第1方向xの位置検出用のホール素子を第1、第2水平方向ホール素子hh1、hh2、第2方向yの位置検出用のホール素子を第1、第2鉛直方向ホール素子hv1、hv2とする。
第1水平方向ホール素子hh1は、第1水平方向駆動用コイル32a1と、第2方向yに並べて配置されてもよいが、第1水平方向駆動用コイル32a1の巻線内に配置され、特に巻線内の第1方向xの中心近傍に配置されるのが望ましい。第1水平方向ホール素子hh1は、第1水平方向駆動用コイル32a1と第3方向zに積層される。巻線内配置、及び積層により、位置検出のための磁界発生領域と、可動部300aの駆動のための磁界発生領域を共用できるので、第1水平方向位置検出及び駆動用磁石34b1、第1水平方向位置検出及び駆動用ヨーク36b1の第2方向yの長さを短くすることができる。
第2水平方向ホール素子hh2は、第2水平方向駆動用コイル32a2と、第2方向yに並べて配置されてもよいが、第2水平方向駆動用コイル32a2の巻線内に配置され、特に巻線内の第1方向xの中心近傍に配置されるのが望ましい。第2水平方向ホール素子hh2は、第2水平方向駆動用コイル32a2と第3方向zに積層される。巻線内配置、及び積層により、位置検出のための磁界発生領域と、可動部300aの駆動のための磁界発生領域を共用できるので、第2水平方向位置検出及び駆動用磁石34b2、第2水平方向位置検出及び駆動用ヨーク36b2の第2方向yの長さを短くすることができる。
第1、第2鉛直方向ホール素子hv1、hv2の配置は第1の実施形態と同じである。
直線的な変化量を使って精度の高い位置検出が行える範囲を最大限活用して位置検出を行うため、第1水平方向ホール素子hh1の第1方向xの位置は、撮像素子39a1の中心近傍が光軸LXを通る位置関係にある時に、第1水平方向位置検出及び駆動用磁石34b1のN極、S極と等距離近傍にあるのが望ましい。同様に第2水平方向ホール素子hh2の第1方向xの位置は、撮像素子39a1の中心近傍が光軸LXを通る位置関係にある時に、第2水平方向位置検出及び駆動用磁石34b2のN極、S極と等距離近傍にあるのが望ましい。第1、第2鉛直方向ホール素子hv1、hv2の第2方向yの位置は、第1の実施形態と同じである。
ベース板650bは、固定部300bにおいて第1水平方向位置検出及び駆動用ヨーク36b1などを取り付けるベースとなる板状部材で、撮像素子39a1の撮像面と平行に配置される。第2の実施形態では、ベース板650bは、第3方向zにおいて、可動基板490aよりも撮影レンズ67に近い側にあるが、可動基板490aの方が撮影レンズ67に近い側にあるような位置関係であってもよい。
ホール素子信号処理回路450は、第1〜第4ホール素子信号処理回路4501〜4504を有する。
第1ホール素子信号処理回路4501は、第1水平方向ホール素子hh1の出力信号から第1水平方向ホール素子hh1における出力端子間の電位差を検出し、これから可動部300aの第1水平方向ホール素子hh1がある部分(点A’、図10参照)の第1方向xの位置を特定する第1水平方向検出位置信号px1をCPU210のA/D3に出力する。第1ホール素子信号処理回路4501は、フレキシブル基板(不図示)を介して、第1水平方向ホール素子hh1と接続される。
第2ホール素子信号処理回路4502は、第2水平方向ホール素子hh2の出力信号から第2水平方向ホール素子hh2における出力端子間の電位差を検出し、これから可動部300aの第2水平方向ホール素子hh2がある部分(点B’、図10参照)の第1方向xの位置を特定する第2水平方向検出位置信号px2をCPU210のA/D4に出力する。第2ホール素子信号処理回路4502は、フレキシブル基板(不図示)を介して、第2水平方向ホール素子hh2と接続される。
第3ホール素子信号処理回路4503は、第1鉛直方向ホール素子hv1の出力信号から第1鉛直方向ホール素子hv1における出力端子間の電位差を検出し、これから可動部300aの第1鉛直方向ホール素子hv1がある部分(点C’、図10参照)の第2方向yの位置を特定する第1鉛直方向検出位置信号py1をCPU210のA/D5に出力する。第3ホール素子信号処理回路4503は、フレキシブル基板(不図示)を介して、第1鉛直方向ホール素子hv1と接続される。
第4ホール素子信号処理回路4504は、第2鉛直方向ホール素子hv2の出力信号から第2鉛直方向ホール素子hv2における出力端子間の電位差を検出し、これから可動部300aの第2鉛直方向ホール素子hv2がある部分(点D’、図10参照)の第2方向yの位置を特定する第2鉛直方向検出位置信号py2をCPU210のA/D6に出力する。第4ホール素子信号処理回路4504は、フレキシブル基板(不図示)を介して、第2鉛直方向ホール素子hv2と接続される。
第2の実施形態では、回転角度を含めた可動部300aの位置を特定するために、4つのホール素子を使う。4つのホール素子のうち、2つのホール素子を使って、可動部30a上の2つの点における第2方向yの位置を、残る2つのホール素子を使って、可動部30a上の2つの点における第1方向xの位置を特定する。これら2つの点における第2方向yの位置情報、2つの点における第1方向xの位置情報に基づいて、可動部300aの回転角度を含む位置を特定することが可能である。
例を図10に示す。点A’、点B’、点C’、点D’の位置情報から、点Pの位置データ(pxx、pyy、pθ)を求める。点A’は第1水平方向ホール素子hh1の位置、点B’は第2水平方向ホール素子hh2の位置、点C’は第1鉛直方向ホール素子hv1の位置、点D’は第2鉛直方向ホール素子hv2の位置である。点Pは、互いに直交する線分A’B’と線分C’D’の交点である。
点Pと撮像素子39a1の中心が第3方向zにおいて重なるように、第1、第2水平方向ホール素子hh1、hh2、第1、第2鉛直方向ホール素子hv1、hv2、及び撮像素子39a1を可動部30aに配置する。本例では、計算の簡略化のため、点Pの位置を線分A’B’の中点、且つ線分C’D’に合わせ、線分A’Pの長さと線分B’P、線分C’P、線分D’Pの長さと同じに設定する。
点A’は、第1水平方向ホール素子hh1によって、第1方向xの位置が検出される(第1水平方向検出位置信号px1)。点B’は、第2水平方向ホール素子hh2によって、第1方向xの位置が検出される(第2水平方向検出位置信号px2)。点C’は、第1鉛直方向ホール素子hv1によって、第2方向yの位置が検出される(第1鉛直方向検出位置信号py1)。点D’は、第2鉛直方向ホール素子hv2によって、第2方向yの位置が検出される(第2鉛直方向検出位置信号py2)。
第1、第2水平方向検出位置信号px1、px2、第1、第2鉛直方向検出位置信号py1、py2がA/D変換されたデータpdx1、pdx2、pdy1、pdy2と、線分APの長さd、線分BPの長さd、線分CPの長さd、線分DPの長さdから、位置P(pxx、pyy、pθ)のデータは、pxx=(pdx1+pdx2)/2、pyy=(pdy1+pdy2)/2、pθ=Sin-1{(pdx2−pdx1)/2d}=Sin-1{(pdy1−pdy2)/2d}の関係式で求められる。ここで回転角度pθは、図10に示すように、線分C’Pと第1方向xのなす角度、及び線分A’Pと第2方向yのなす角度をいうものとする。
第1、第2の実施形態では、可動部を第1方向x、第2方向yの移動させるのに使用されるコイル、磁石、ヨークによって、可動部を回転させることもできる。これにより、撮像装置の回転運動によるブレ抑制を行う(像ブレ補正)ために可動部を移動させる手段と、撮像装置の並進運動によるブレ抑制を行うために可動部を移動させる手段とを一体化することができ装置の小型化を図ることができる。
また、第1、第2の実施形態では、可動部の第1方向x、第2方向yの位置検出に使用されるホール素子、磁石、ヨークによって、可動部の回転角度も検出することができる。これにより、撮像装置の回転運動によるブレ抑制を行う(像ブレ補正)ために可動部の位置検出(回転角度検出)を行う手段と、撮像装置の並進運動によるブレ抑制を行うために可動部の位置検出を行う手段とを一体化することができ装置の小型化を図ることができる。
可動部の移動に使用される磁石、及びヨークと、可動部の位置検出に使用される磁石、及びヨークとは、別体であってもよいが、第1、第2実施形態のように共用される構成の方が、装置の小型化を図ることが可能になる。
なお、可動部の移動のために電磁力を及ぼす場所は、第1の実施形態のような3箇所、第2の実施形態のような4箇所に限られない。第1方向x、第2方向yのいずれか一方で2箇所以上、他方で1箇所以上の場所で電磁力を及ぼせばよい。
なお、位置検出を行う場所は、第1の実施形態のような3箇所、第2の実施形態のような4箇所に限られない。第1方向x、第2方向yのいずれか一方で2箇所以上、他方で1箇所以上の場所で位置検出を行えばよい。
また、撮像素子39a1を含む撮像部39aが可動部30aに配置されて移動する形態を説明したが、撮像部39aは固定で、像ブレ補正レンズを可動部30aに配置して移動させる形態でも同様の効果が得られる。
また、駆動用コイルを可動部30aに、駆動用磁石を固定部30bに配置する構成を説明したが、可動部30a、固定部30bの構成を逆、すなわち、可動部30aが駆動用磁石を、固定部30bが駆動用コイルを有する形態でもよい。
また、位置検出用のホール素子部を可動部30aに、位置検出用の磁石を固定部30bに配置する構成を説明したが、可動部30a、固定部30bの構成を逆、すなわち、可動部30aが位置検出用の磁石を、固定部30bがホール素子部を有する形態でもよい。
また、磁界を発生させる装置としての磁石はいずれも、常に磁界を発生させる磁石であっても、必要に応じて磁界を発生させる電磁石であってもよい。
また、磁界変化検出素子としてホール素子を利用した位置検出を説明したが、磁界変化検出素子として別の検出素子を利用してもよい。具体的には、磁界の変化を検出することにより可動部の位置検出情報を求めることが可能なMIセンサ(高周波キャリア型磁界センサ)、または磁気共鳴型磁界検出素子、MR素子(磁気抵抗効果素子)であり、ホール素子を利用した第1、第2実施形態と同様の効果が得られる。
撮像装置の外観を示す背面からみた斜視図である。 撮像装置の正面図である。 第1の実施形態における撮像装置の回路構成図である。 第1の実施形態における像ブレ補正装置の構成図である。 図4のa−a線における断面の構成図である。 2点の第1方向の位置、1点の第2方向の位置から、位置Pを特定する例を示すxy平面図である。 第2の実施形態における撮像装置の回路構成図である。 第2の実施形態における像ブレ補正装置の構成図である。 図8のb−b線における断面の構成図である。 2点の第1方向の位置、2点の第2方向の位置から、位置Pを特定する例を示すxy平面図である。
符号の説明
1 撮像装置
11 Ponボタン
12a 測光スイッチ
13 レリーズボタン
13a レリーズスイッチ
14 像ブレ補正ボタン
14a 像ブレ補正スイッチ
17 LCDモニタ
21 第1の実施形態におけるCPU
210 第2の実施形態におけるCPU
22 撮像ブロック
23 AE部
24 AF部
25 角速度検出部
26a〜26c 第1〜第3角速度センサ
28 アンプ・ハイパスフィルタ回路
29 第1の実施形態における駆動用ドライバ回路
30 第1の実施形態における像ブレ補正装置
30a 第1の実施形態における可動部
30b 第1の実施形態における固定部
31a1、31a2 第1、第2鉛直方向駆動用コイル
32a 第1の実施形態における水平方向駆動用コイル
32a1、32a2 第2の実施形態における第1、第2水平方向駆動用コイル
33b1、33b2 第1、第2鉛直方向位置検出及び駆動用磁石
34b 第1の実施形態における水平方向位置検出及び駆動用磁石
34b1、34b2 第2の実施形態における第1、第2水平方向位置検出及び駆動用磁石
35b1、35b2 第1、第2鉛直方向位置検出及び駆動用ヨーク
36b 第1の実施形態における水平方向位置検出及び駆動用ヨーク
36b1、36b2 第2の実施形態における第1、第2水平方向位置検出及び駆動用ヨーク
39a 撮像部
39a1 撮像素子
39a2 ステージ
39a3 押さえ部
39a4 光学ローパスフィルタ
44a 第1の実施形態におけるホール素子部
45 第1の実施形態におけるホール素子信号処理回路
49a 第1の実施形態における可動基板
50a1〜50a5 第1〜第5移動用ボール
51a〜55a 第1〜第5移動用ボール受け部
64a プレート
65b ベース板
67 撮影レンズ
290 第2の実施形態における駆動用ドライバ回路
300 第2の実施形態における像ブレ補正装置
300a 第2の実施形態における可動部
300b 第2の実施形態における固定部
440a 第2の実施形態におけるホール素子部
450 第2の実施形態におけるホール素子信号処理回路
451〜453 第1の実施形態における第1〜第3ホール素子信号処理回路
490a 第2の実施形態における可動基板
4501〜4504 第2の実施形態における第1〜第4ホール素子信号処理回路
dx 第1の実施形態における水平方向PWMデューティ
dx1、dx2 第2の実施形態における第1、第2水平方向PWMデューティ
dy1、dy2 第1、第2鉛直方向PWMデューティ
hh10 第1の実施形態における水平方向ホール素子
hh1、hh2 第2の実施形態における第1、第2水平方向ホール素子
hv1、hv2 第1、第2鉛直方向ホール素子
L1〜L5 第1〜第5有効長
LX 撮影レンズの光軸
px 第1の実施形態における水平方向検出位置信号
px1、px2 第2の実施形態における第1、第2水平方向検出位置信号
py1、py2 第1、第2鉛直方向検出位置信号
vx、vy、vθ 第1、第2、第3角速度

Claims (10)

  1. 撮像素子を有し、撮影レンズの光軸に直交するカメラ水平方向に応じた第1方向と、前記光軸及び前記第1方向に直交するカメラ鉛直方向に応じた第2方向に移動可能であって、前記光軸に垂直な平面上において回転可能な可動部と、
    前記可動部を前記第1、第2方向に移動可能な状態で支持し、前記光軸に垂直な平面上で回転可能な状態で支持する固定部と、
    ブレによって生じた被写体像の結像面における光軸のずれを無くして被写体像と結像面位置とを保つように、像ぶれ量に基づいて前記可動部の移動量を演算し、前記可動部の移動を制御する制御手段とを備え、
    前記可動部は、移動および回転のない初期状態において、前記撮像素子の中心近傍を前記撮影レンズの光軸が通る位置に位置決めされ、前記位置を移動中心位置として移動および回転可能であり、
    前記可動部および固定部は、前記可動部を第1、第2方向に沿った移動および回転させる力を及ぼす移動手段を有し、
    前記可動部は、前記移動手段として、前記第1方向に沿って前記撮像素子の中心を間に挟む位置関係にある第1、第2コイルと、前記撮像素子の中心から第2方向に沿った位置にある第3コイルとを有し、
    記固定部は、前記移動手段として、光軸方向に沿って前記第1〜第3コイルの対向する位置に第1〜第3駆動用磁石を有し、
    前記制御手段が前記第1、第2駆動用コイルを駆動することにより、前記第1、第2コイルおよび前記第1、第2駆動用磁石は、それぞれ第2方向に沿った第1電磁力を生じさせ、前記第3コイルおよび前記第3駆動用磁石は、第1方向に沿った第2電磁力を生じさせ、
    前記第1コイルと前記第2コイルとは、前記撮像素子の中心と前記第1コイルの中心近傍の距離と、前記撮像素子の中心と前記第2コイルの中心近傍の距離とが等しい位置関係にあり、
    前記制御手段は、前記可動部について移動中心位置から回転を伴って第2方向に沿った移動をさせる場合は、前記第1電磁力と前記第2電磁力とが同方向で且つ異なる量になるように制御することを特徴とする像ブレ補正装置。
  2. 前記第3コイルは、前記第2方向に平行な線分を巻線の一部として有し、前記第1、第2コイルは、前記第1方向に平行な線分を巻線の一部として有し、
    前記第3駆動用磁石は、前記第1方向にN極とS極が並べて配置され、前記第1、第2駆動用磁石は、前記第2方向にN極とS極が並べて配置されることを特徴とする請求項に記載の像ブレ補正装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記可動部について前記第2方向の移動をさせる場合は、前記第1コイルと前記第1駆動用磁石との間で発生する第1電磁力と、前記第2コイルと前記第2駆動用磁石との間で発生する第2電磁力とが同方向で且つ同じ量になるように制御し、
    前記可動部について前記撮像素子の中心を軸として回転をさせる場合は、前記第1電磁力と前記第2電磁力とが逆方向で且つ同じ量になるように制御することを特徴とする請求項に記載の像ブレ補正装置。
  4. 前記可動部は、前記移動手段として、前記可動部の第1方向の移動に使用される第4コイルをさらに有し、
    前記固定部は、前記移動手段として、前記第4コイルに前記光軸方向に対向する位置に第4駆動用磁石をさらに有することを特徴とする請求項に記載の像ブレ補正装置。
  5. 前記第3コイルと前記第4コイルとは、前記第2方向に沿って前記撮像素子の中心を間に挟む位置関係にあり、
    前記撮像素子の中心と前記第3コイルの中心近傍の距離と、前記撮像素子の中心と前記第4コイルの中心近傍の距離とが等しい位置関係にあることを特徴とする請求項に記載の像ブレ補正装置。
  6. 前記制御手段は、
    前記可動部について前記第1方向の移動と回転をさせる場合は、前記第3電磁力と前記第4電磁力とが同方向で且つ異なる量になるように制御することを特徴とする請求項に記載の像ブレ補正装置。
  7. 前記可動部は、前記可動部と前記固定部の両方に接触する回転自在のボールを3個以上有し、
    前記固定部は、前記3個以上のボールと接触する前記3個以上のボール受け部とを有し、
    前記像ブレ補正装置は、前記可動部を前記第1、第2方向に回転を含む移動が可能な状態で維持しながら前記光軸方向に付勢する付勢部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の像ブレ補正装置。
  8. 前記可動部、固定部は、1以上の点において前記可動部の第1、第2方向いずれか一方の位置を検出し、2以上の点において前記可動部の第1、第2方向いずれか他方の位置を検出する位置検出手段を有することを特徴とする請求項1に記載の像ブレ補正装置。
  9. 前記可動部、固定部のいずれか一方は、前記位置検出手段として、前記可動部の第1、第2方向いずれか一方の位置検出に使用される磁界変化検出素子を1個以上と、前記可動部の第1、第2方向いずれか他方の位置検出に使用される磁界変化検出素子を2個以上有する磁界変化検出素子部を有し、
    前記可動部、固定部のいずれか他方は、前記位置検出手段として、前記可動部の第1、第2方向いずれか一方の位置検出に使用される位置検出用磁石を前記第1、第2方向いずれか一方の位置検出に使用される磁界変化検出素子と同じ個数有し、前記可動部の第1、第2方向いずれか他方の位置検出に使用される位置検出用磁石を前記第1、第2方向いずれか他方の位置検出に使用される磁界変化検出素子と同じ個数有する位置検出用磁石部を有することを特徴とする請求項に記載の像ブレ補正装置。
  10. 前記磁界変化検出素子のそれぞれは、ホール素子、MIセンサ、または磁気共鳴型磁界検出素子、またはMR素子であることを特徴とする請求項に記載の像ブレ補正装置。
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