JP6137810B2 - 駆動装置及びこの駆動装置を備えた画像機器 - Google Patents

駆動装置及びこの駆動装置を備えた画像機器 Download PDF

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Description

本発明は、画像のブレを補正するためレンズや撮像素子を光軸と直交する方向に駆動する駆動装置、およびこの駆動装置を備えたカメラなどの画像機器に関する。
近年、静止画のみならず動画の撮影が可能なデジタルカメラが製品化されている。この種のデジタルカメラには、撮影レンズを構成する一部のレンズや撮像素子を保持している移動枠を、撮影レンズの光軸と直交する方向に駆動することにより、カメラの手ブレを補正する、いわゆるブレ補正機能を備えたものがある。
移動枠を駆動する駆動装置は、ブレ補正を正確に行うため、精密に安定して駆動することが望ましい。一方、ブレ補正は、カメラが起動した状態で常に作動するため、駆動装置は低消費電力であることが望ましい。さらには、カメラを小型軽量にするため、駆動装置も小型軽量であることが望ましい。
駆動装置の一例として、移動枠と固定枠の間に挟んだ3つのボール、これら3つのボールを押圧するように移動枠を固定枠に向けて引っ張る複数の引っ張りバネ、および移動枠を固定枠に対して光軸と直交する方向に駆動する2組のボイスコイルモータ(VCM)を備えたものが知られている。
特開2009−169359号公報
しかし、上述した従来の駆動装置は、3つのボールの中心を結んだ三角形の外側に複数の引っ張りバネを配置しているため、特に、各引っ張りバネの復元力が製造バラツキや組立てのバラツキによって異なる場合、3つのボールが移動枠および固定枠から受ける押圧力のバランスが崩れ、移動枠の保持状態が不安定になり易い。最悪の場合、引っ張りバネのバラツキが大きくなると、移動枠の一部が浮き上がって精密な駆動制御が困難になる可能性がある。
また、上述した従来の駆動装置では、3つのボールの中心を結んだ三角形の外側に複数の引っ張りバネを設置するためのスペースが必要であり、その分、装置構成が大きくなる。当然、装置の大型化に伴い、移動枠の質量が大きくなり、移動枠の駆動のための消費電力も大きくなる。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、移動枠の安定した精密な駆動が可能で、装置構成を小型化でき、消費電力を少なくできる駆動装置およびこの駆動装置を搭載した画像機器を提供することを目的とする。
実施形態の駆動装置は、被写体の像を撮像部へ結像する光学系に含まれる少なくとも1つの光学部材を保持した第1部材と、上記光学系の光軸に沿って上記第1部材に隣接して対向した第2部材と、上記第1部材が上記少なくとも1つの光学部材を保持した保持領域の外側で該第1部材と上記第2部材との間に配置された3つの転動体と、上記保持領域の外側で且つ上記3つの転動体の中心を結ぶ三角形の1つの角の内側に力の作用点を有して配置され、上記3つの転動体を押圧するように上記第1および第2部材を互いに近付く方向に付勢する単一の付勢部材と、上記第1部材を上記第2部材に対して上記光軸と直交する面方向に相対的に移動させる駆動部と、を有する。
また、実施形態に係る画像機器は、被写体の像を電気信号に変換する撮像素子と、上記被写体の像を上記撮像素子へ結像する光学レンズと、この光学レンズを保持した第1部材と、上記光学レンズの光軸に沿って上記第1部材に隣接して対向した第2部材と、上記第1部材が上記光学レンズを保持した保持領域の外側で該第1部材と上記第2部材との間に配置された3つの転動体と、上記保持領域の外側で且つ上記3つの転動体の中心を結ぶ三角形の1つの角の内側に力の作用点を有して配置され、上記3つの転動体を押圧するように上記第1および第2部材を互いに近付く方向に付勢する単一の付勢部材と、上記第1部材を上記第2部材に対して上記光軸と直交する面方向に相対的に移動させる駆動部と、を有する。
本発明の駆動装置およびこの駆動装置を備えた画像機器によれば、移動枠の安定した精密な駆動が可能で、装置構成を小型化でき、消費電力を少なくできる。
図1は、実施形態に係るカメラシステムのブロック図である。 図2は、図1のカメラシステムの交換式レンズに組み込まれた可動レンズを光軸と直交する面方向に駆動する第1の実施形態に係る駆動装置の正面図である。 図3は、図2のF3−F3に沿って駆動装置を切断した断面図である。 図4は、図2のF4−F4に沿って駆動装置を切断した断面図である。 図5は、図2のF5−F5に沿って駆動装置を切断した断面図である。 図6は、図2の駆動装置の動作原理を説明するための図である。 図7は、図1のカメラシステムの動作を説明するためのフローチャートである。 図8は、ブレ補正動作を説明するためのフローチャートである。 図9は、図2の駆動装置にかかる力のバランスについて説明するための図である。 図10は、第2の実施形態に係る駆動装置の正面図である。 図11は、図10の駆動装置をF11−F11に沿って切断した断面図である。 図12は、図10の駆動装置をF12−F12に沿って切断した断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
なお、以下の説明に用いる各図において、各構成要素を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、構成要素毎に縮尺を異ならせてある場合もある。また、本発明は、これらの図に記載された構成要素の数量、構成要素の形状、構成要素の大きさの比率、及び各構成要素の相対的な位置関係に限定されない場合がある。
また、以下の説明において、カメラ本体200から被写体(図示せず)に向かう方向(図1で右から左に向かう方向)を前方と称し、その反対を後方と称する。さらに、交換式レンズ100が構成する光学系の光軸Oと一致する軸をZ軸とし、Z軸に直交する平面に沿って互いに直交する2つの軸をX軸及びY軸とする。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態に係るカメラシステム10のブロック図である。ここでは、画像機器の一例としてデジタルカメラに本発明を適用した場合について説明する。このカメラシステム10は、図1に示すように、カメラ本体200と、このカメラ本体200に対して着脱可能な交換式レンズ100と、を有する。交換式レンズ100は、カメラ本体200に装着した状態(図1の状態)で、インターフェース(I/F)219を介して、カメラ本体200と通信可能に接続される。
交換式レンズ100は、図示しない被写体の像を形成する撮影レンズ110を有する。撮影レンズ110は、光軸Oに沿って、フォーカスレンズ101、変倍レンズ102、および可動レンズ103(光学部材、光学レンズ)を同軸に有する。また、交換式レンズ100は、絞り104を有するとともに、3つのドライバ105、106、107、レンズ制御用マイクロコンピュータ108(以下、Lμcom108と称する)、およびFlashメモリ109を有する。
ドライバ105は、焦点合わせのためフォーカスレンズ101を光軸O方向に駆動制御する。ドライバ106は、絞り104の絞りハネを駆動制御する。ドライバ107は、変倍レンズ102を光軸O方向に駆動制御する。Lμcom108は、カメラ本体200内に設けられたボディ制御用マイクロコンピュータ214(以下、Bμcom214と称する)との間でI/F219を介して通信して、交換レンズ100内の各種制御回路を制御する。Flashメモリ109は、制御回路の制御に必要な情報を記憶している。
可動レンズ103は、その周辺部を移動枠111(第1部材)によって保持されている。光軸Oに沿って移動枠111の後方に隣接して対向する位置には、固定枠112(第2部材)が配置されている。移動枠111と固定枠112との間には、スペーサとして機能する3つのボール113a、113b、113c(転動体)(総称してボール113とする場合もある)が配置されている。移動枠111と固定枠112との間には、3つのボール113を押圧するように移動枠111を固定枠112に向けて付勢する単一の引っ張りバネ114(付勢部材)が取り付けられている。
移動枠111および固定枠112には、光軸Oと直交する面(XY平面)に沿って移動枠111を固定枠112に対して相対的に移動させるための駆動部として機能する2組のボイスコイルモータ(VCM)115、116が取り付けられている。一方のVCM115は移動枠111を固定枠112に対してX軸方向に移動させるためのX軸アクチュエータ115であり、他方のVCM116は移動枠111を固定枠112に対してY軸方向に移動させるためのY軸アクチュエータ116である。
すなわち、移動枠111、固定枠112、3つのボール113、引っ張りバネ114、X軸アクチュエータ115、およびY軸アクチュエータ116は、可動レンズ103を光軸Oと直交する面方向に移動させる駆動装置120として機能する。
さらに、交換式レンズ100は、上記駆動装置120を動作させて手ブレを補正するためのブレ補正装置130を備えている。ブレ補正装置130は、カメラシステム10のブレ量を検出するためのX軸ジャイロ121およびY軸ジャイロ122、可動レンズ103のXY平面に沿った位置を検出するための位置センサ123、検出したブレ量と面方向の位置および撮影レンズ110の光学的情報からブレ補正量を演算する防振制御回路124、および演算したブレ補正量に応じてX軸アクチュエータ115およびY軸アクチュエータ116に駆動信号を出力するアクチュエータ駆動回路125を有する。
一方、カメラ本体200は、撮像時にシャッタハネをシャッタ駆動機構220により駆動制御して露出制御するシャッタ201、防塵フィルタ制御回路222により超音波振動させて画像に写る塵埃を除去する防塵フィルタ221、撮影レンズが作る光学像の空間周波数の高い成分を除去する光学ローパスフィルタ223、撮影レンズが作る光学像を電気信号に変換する撮像素子202(光学部材、撮像部)、撮像素子202の電気信号のノイズ除去等のアナログ処理をするアナログ処理部203、アナログ処理部203のアナログ出力をデジタル画像信号に変換するアナログ/デジタル変換部(以下「A/D変換部」という)204、被写体からの光を測光して撮影時の画像の露出を制御する情報を出力するAE処理部205、撮影された画像に画像処理をして最終出力される画像情報を出力する画像処理部206、撮影レンズが作る光学像の合焦点位置を検出してフォーカスを制御する情報を出力するAF処理部207、撮影された画像の情報を圧縮したり、圧縮されたものをもとの情報に戻したりする画像圧縮展開部208、撮影された画像や撮影時の情報等を表示する液晶ディスプレイ(LCD)210を制御するLCDドライバ209、撮影された画像や撮影時の情報を記録媒体212に記録したり、呼び出したりするメモリインターフェース(以下「メモリI/F」という)211、撮影された画像等の情報を一次的に記憶するためのSDRAM213、カメラシステムの電気回路を、バス217等を通して制御するBμcom214、制御用の情報等を記憶するFlashメモリ215、レリーズやダイヤル、ボタン等のカメラ本体200を操作するための操作部216、及び、電池224、電源回路218を含む。
また、カメラ本体200内には、内蔵のストロボ225、およびBμcom214の指示に従いストロボ225の発光を制御するストロボ制御回路226が配置されている。しかし、ここでは、このストロボについての詳細な説明は省略する。
以下、図1のカメラシステム10の各部の機能についてより詳細に説明する。
フォーカスレンズ101は、光軸方向に移動することにより、被写体の光学像を撮像素子202の受光面に集光するようにピントを合わせる。変倍レンズ102は、撮影レンズ110の焦点距離を変えることにより、被写体の光学像の倍率を変える。フォーカスレンズ101は、光学像を変倍するときに、動作されても良い。撮影レンズ110の光学像の光軸と直交する面内位置を変位させるために移動する光学部材は、本実施形態のように可動レンズ103でなくとも良く、フォーカスレンズ101や変倍レンズ102や、それらのレンズを構成するレンズの1つであっても良い。また、フォーカスレンズ101、変倍レンズ102、可動レンズ103は、単一のレンズとして図示されているが、それぞれ、複数のレンズを有する構成であっても良く、光学的なフィルタ等の光学素子を含んでいても勿論良い。
Lμcom108は、ドライバ105、106、107、I/F219、Flashメモリ109、防振制御回路124と接続されている。Lμcom108は、Flashメモリ109に記憶されている情報の読み込み・書き込みを行うとともに、ドライバ105、106、107、防振制御回路124を制御する。Lμcom108は、また、I/F219を介して、Bμcom214と通信することができ、様々な情報をBμcom214へ送信し、また、Bμcom214から様々な情報を受信する。
例えば、Lμcom108は、レンズの操作部材(不図示)の状態に応じた情報や位置センサ123の出力信号(検出信号)や、フォーカスレンズ101、変倍レンズ102、絞り104の位置や状態信号に応じた情報をBμcom214へ送信する。また、例えば、Lμcom108は、防振制御回路124の制御情報をBμcom214から受信する。Lμcom108は、さらに、Bμcom214から受信した制御情報に基づいて、防振制御回路124を制御する。
ドライバ105は、Lμcom108の指示を受けて、フォーカスレンズ101を駆動させて焦点位置の変更を行う。また、ドライバ106は、Lμcom108の指示を受けて、変倍レンズ102を駆動させて焦点距離の変更を行い、ドライバ107は、Lμcom108の指示により、絞り104を駆動して被写体の光量を調節する。より具体的には、フォーカスレンズ101は、ドライバ105内に設けられた図示しないステッピングモータやVCMや超音波モータ等のアクチュエータによって駆動される。また、変倍レンズ102は、ドライバ106内に設けられた図示しないステッピングモータやVCMや超音波モータ等のアクチュエータによって駆動される。さらに、絞り104は、ドライバ107内の図示しないステッピングモータ等で駆動される。
防振制御回路124は、Lμcom108の制御の下、アクチュエータ駆動回路125を制御する。X軸アクチュエータ115およびY軸アクチュエータ116は、防振制御回路124からのブレ補正量に対応したアクチュエータの駆動量の制御信号をアクチュエータ駆動回路125から受けて、可動レンズ103を保持した移動枠111を駆動し、ブレ補正をする。ここで、X軸アクチュエータ115およびY軸アクチュエータ116は、後に詳述するようなVCM等で構成されるが、このような駆動部は、ステッピングモータや、超音波モータ、あるいは、圧電素子などで構成しても良い。
位置センサ123は、可動レンズ103の光軸Oに直交する面方向の2次元位置を検出し、その検出信号を防振制御回路124へ出力する。なお、位置センサ123は、可動レンズ103に求められる検出範囲や精度を有するものである。詳しくは後述するように、例えば、固定枠112に設けた磁石22x、22yに対向して、移動枠111に設けたホール素子123x、123y(図2および図3参照)により構成される。勿論、可動レンズ103の位置検出に、GMR(巨大磁気抵抗素子)を用いたり、光学的なものや静電的なものを用いたりしても良い。また、図示されていないが、フォーカスレンズ101、変倍レンズ102、絞り104には可動機構が用いられており、可動部材の位置を検出するための位置検出機構を夫々もっている。
シャッタ201は、Bμcom214の指示を受けて駆動し、撮像素子202に被写体の像を露光する時間を制御する。例えば、シャッタ201は先幕と後幕の2つのシャッタ幕をもち、2つの幕が形成するスリットを撮像素子202の短辺側あるいは長辺側に走らせることで露光をする。なお、シャッタ201は、交換式レンズ100の絞り104の前後にあっても良く、絞り機能とシャッタ機能を有する絞りシャッタでも良い。
撮像素子202は、例えば、各画素を構成するフォトダイオードの前面に、ベイヤー配列等のカラーフィルタが配置された構造を有する。ベイヤー配列は、水平方向にR画素とG(Gr)画素が交互に配置されたラインと、G(Gb)画素とB画素が交互に配置されたラインとを有し、さらにその2つのラインを垂直方向にも交互に配置することで構成されている。この撮像素子202は、フォーカスレンズ101、変倍レンズ102、および可動レンズ103により集光された光を、画素を構成するフォトダイオードで受光して光電変換することで、光の量を電荷量としてアナログ処理部203へ出力する。なお、撮像素子202は、CMOS方式のものでもCCD方式のものでも良い。
アナログ処理部203は、撮像素子202から読み出された電気信号(アナログ画像信号)に対し、リセットノイズ等を低減した上で波形整形を行い、さらに目的の明るさとなるように、ゲインアップを行う。A/D変換部204は、アナログ処理部203から出力されたアナログ画像信号をデジタル画像信号(以後、画像データという)に変換する。
バス217は、デジタルカメラ内部で発生した各種データをデジタルカメラ内の各部に転送するための転送路である。バス217は、AE処理部205、画像処理部206、AF処理部207、画像圧縮展開部208、LCDドライバ209、メモリI/F211、SDRAM213、およびBμcom214を接続している。
A/D変換部204から出力される画像データは、バス217を介して一旦SDRAM213に記憶される。SDRAM213は、A/D変換部204において得られた画像データや、画像処理部206、画像圧縮展開部208において処理された画像データ等の各種データが一時的に記憶される記憶部である。
画像処理部206は、SDRAM213から読み出した画像データに対して様々な画像処理を施す。画像処理部206によって各処理が行われた後の画像データは、SDRAM213に記憶される。
AE処理部205は、画像データから被写体の輝度を算出する。被写体輝度を算出するためのデータは、専用の測光センサの出力であってもよい。
AF処理部207は、画像データから高周波成分の信号を取り出し、AF(オートフォーカス)積算処理により、合焦評価値を取得する。この時、撮影レンズ110を構成する一部のレンズが光軸方向に振動的に駆動しており、焦点位置が被写体に近づいた位置と離れた位置近傍で撮影した画像を用いてこのAF処理することにより、合焦評価値を比較することで焦点位置のある方向を判定することが可能となっている。焦点位置がある方向が分かることにより、より高速でAF駆動をすることが出来る。
画像圧縮展開部208は、所定の圧縮方式による画像データの圧縮、及び、所定の圧縮方式により圧縮された画像データの展開(伸長)を行う。例えば、取り扱う画像データが静止画である場合にはJPEG方式等による圧縮及び展開を行い、取り扱う画像データが動画である場合にはMotion−JPEG方式やH.264方式等による圧縮及び展開を行う。静止画に係る画像データを記録する場合、画像圧縮展開部208は、SDRAM213から画像データを読み出し、読み出した画像データを例えばJPEG圧縮方式に従って圧縮して、圧縮したJPEG画像データを、SDRAM213に一旦記憶する。
Bμcom214は、SDRAM213に記憶されたJPEG画像データに対して、JPEGファイルを構成するために必要なJPEGヘッダを付加してJPEGファイルを作成し、作成したJPEGファイルを、メモリI/F211を介して記録媒体212に記録する。記録媒体212は、例えばカメラ本体200に着脱可能なメモリカードからなる記録媒体であるが、これに限定されるものではない。
LCDドライバ209は、LCD210に画像を表示させる。画像の表示には、撮影直後の画像データを短時間だけ表示するレックビュー表示、記録媒体212に記録されたJPEGファイルの再生表示、および、ライブビュー表示等の動画の表示が含まれる。記録媒体212に記録されたJPEGファイルを再生する場合、画像圧縮展開部208は、記録媒体212に記録されているJPEGファイルを読み出して伸張処理(展開処理)を施した上で、伸張した画像データを一旦SDRAM213に記憶させる。LCDドライバ209は、伸張された画像データをSDRAM213から読み出し、読み出した画像データを映像信号へ変換した後でLCD210へ出力して、画像を表示する。
Bμcom214は、カメラ本体200の各種シーケンスを統括的に制御する。Bμcom214には、操作部216およびFlashメモリ215が接続されている。
操作部216は、電源ボタン、レリーズボタン、再生ボタン、メニューボタン、動画ボタン、各種入力キー等の操作要素を含む。ユーザによって、操作部216の何れかの操作要素が操作されることにより、Bμcom214は、ユーザの操作に応じた各種シーケンスを実行する。
電源ボタンは、当該デジタルカメラの電源のオン/オフ指示を行うための操作要素である。電源ボタンが押されたときに、Bμcom214は、当該デジタルカメラの電源をオン又はオフする。
レリーズボタンは、ファーストレリーズスイッチとセカンドレリーズスイッチの2段スイッチを有して構成されている。レリーズボタンが半押しされて、ファーストレリーズスイッチがオンされた場合に、Bμcom214は、AE処理やAF処理等の撮影準備シーケンスを行う。また、レリーズボタンが全押しされて、セカンドレリーズスイッチがオンされた場合に、Bμcom214は、撮影シーケンスを実行して撮影を行う。
再生ボタンは、記録媒体212に記録されているファイルの再生指示を行うための操作要素である。再生ボタンが押されたときに、Bμcom214は、再生シーケンスを実行して再生を行う。
メニューボタンは、カメラ設定を変更可能にするメニューの表示指示を行うための操作要素である。メニューボタンが押されたときに、Bμcom214は、カメラ設定シーケンスを実行してメニュー表示等を行う。
動画ボタンは、動画撮影指示を行うための操作要素である。動画ボタンが押されたときに、Bμcom214は、動画撮影シーケンスを実行して動画撮影を行う。
Flashメモリ215は、ホワイトバランスモードに応じたホワイトバランスゲインやローパスフィルタ係数等のデジタルカメラの動作に必要な各種パラメータ、銀塩粒子による粒状感に似せた粒状パターンの画像データ、および、デジタルスチルカメラを特定するための製造番号などを記憶している。また、Flashメモリ215は、Bμcom214にて実行する各種プログラムも記憶している。Bμcom214は、Flashメモリ215に記憶されているプログラムに従い、またFlashメモリ215から各種シーケンスに必要なパラメータを読み込み、各処理を実行する。
次に、交換式レンズ100に組み込まれた可動レンズ103を保持した移動枠111を光軸Oと直交する面方向に駆動する第1の実施形態に係る駆動装置120について、図2から図5を用いて詳細に説明する。
図2は、駆動装置120を前方(図示しない被写体側)から見た正面図である。図3は、Y軸アクチュエータ116の中心を通る図2のF3−F3に沿って駆動装置120を切断した断面図である。図4は、後述する退避機構140の回転軸30を通る図2のF4−F4に沿って駆動装置120を切断した断面図である。図5は、引っ張りバネ114を通る図2のF5−F5に沿って駆動装置120を切断した断面図である。
この駆動装置120は、上述したように、移動枠111、固定枠112、3つのボール113a、113b、113c、引っ張りバネ114、X軸アクチュエータ115、およびY軸アクチュエータ116を有する。すなわち、この駆動装置120は、X軸アクチュエータ115および/或いはY軸アクチュエータ116に通電して、移動枠111を固定枠112に対して相対的に移動することで、可動レンズ103を光軸Oと直交する面方向に移動させる装置である。なお、ここでは、Y軸アクチュエータ116について代表して説明してX軸アクチュエータ115の詳細な説明を省略するが、X軸アクチュエータ115もY軸アクチュエータ116と同様の構造を有して同様に機能することは言うまでもない。
図2に示すように、移動枠111および固定枠112は、その中心に略円形の開口111a、112aを有する略円環状の板状体である。これら、移動枠111および固定枠112は、それぞれの開口111a、112aの中心が交換式レンズ100の光軸Oと重なるように、互いに光軸O方向に僅かに離間して、光軸Oと直交するXY平面と平行な姿勢でそれぞれ配置されている。図3乃至図5に示すように、本実施形態では、移動枠111は、固定枠112より前方に配置されている。また、本実施形態では、移動枠111の開口111aおよび固定枠112の開口112aは、同じ開口径を有する。
図3乃至図5に示すように、移動枠111のさらに前方で開口111aに重なる位置には、可動レンズ103の周辺部を保持した略円環板状のレンズ枠141が設けられている。レンズ枠141は、移動枠111の開口111aより僅かに小さい外径を有する。つまり、レンズ枠141の外周縁と開口111aの周縁との間には、正面から見た状態で、円環状の隙間(図2参照)が形成されている。
レンズ枠141は、可動レンズ103を面方向に移動させて光軸Oから外れた位置へ退避可能なように、移動枠111に対して取り付けられている。レンズ枠141は、移動枠111の開口111aに重なる位置(図2に実線で示す位置)に配置された状態で移動枠111と一体化され、移動枠111とともに移動可能となる。つまり、本実施形態では、可動レンズ103は移動枠111によって直接保持されておらず、レンズ枠141を介して移動枠111に保持されていることになる。なお、レンズ枠141は、後述する退避機構140によって面方向に移動されて光軸Oから外れた位置(図2に破線で示す位置)へ退避される。
移動枠111と固定枠112の間には、同じ直径を有する3つのボール113a、113b、113cが配置されている。移動枠111の開口111aは可動レンズ103を配置するための空間(保持領域)であるため、3つのボール113a、113b、113cは、必然的に、この開口111aの外側に外れた位置に配置される。なお、これら3つのボール113a、113b、113cは、移動枠111と固定枠112との間に隙間を形成するとともに、固定枠112に対する移動枠111の光軸O方向の位置を安定させる機能を担っている。
すなわち、移動枠111および固定枠112が互いに対向した内側面111b、112bには、3つのボール113a、113b、113cをそれぞれ収容配置するための、それぞれ3つの矩形の凹所11a、11b、11c、12a、12b、12cが設けられている。移動枠111の3つの凹所11a、11b、11cは、それぞれ、固定枠112の3つの凹所12a、12b、12cに対向する位置に設けられている。
移動枠111の内側面111bから各凹所11a、11b、11cの底までの深さ、および固定枠112の内側面112bから各凹所12a、12b、12cの底までの深さは、全て同じ値に設計されている。このため、各凹所に収容したボール113a、113b、113cを押圧するように移動枠111と固定枠112を対向配置すると、それぞれの内側面111b、112b同士が平行になる。この際、移動枠111の内側面111bと固定枠112の内側面112bとの間の隙間は、凹所の深さの2倍からボールの直径を差し引いた大きさとなる。
また、移動枠111の凹所11a、11b、11cおよび固定枠112の凹所12a、12b、12cには、それぞれ、ボール113a、113b、113cが遊びを有して収容配置されている。このため、移動枠111を固定枠112に対して面方向へ相対的に移動可能となっており、ボール113a、113b、113cも凹所内で面方向に移動可能となっている。つまり、凹所内に配置したボール113a、113b、113cの中心位置は、XY平面に沿って移動するが、光軸Oと直交する面内で三角形の頂点に配置されるため、移動枠111の内側面111bと固定枠112の内側面112bとの間の平行状態が安定的に維持される。
また、図5に示すように、移動枠111と固定枠112との間には、単一の引っ張りバネ114が取り付けられている。この引っ張りバネ114は、図2に示すように、上述した3つのボール113a、113b、113cの中心を結んだ三角形の内側に配置されている。言い換えると、引っ張りバネ114による力の作用点は、3つのボール113a、113b、113cの中心を結んだ三角形の内側にある。
当然のことながら、引っ張りバネ114は、移動枠111の開口111aの外側(且つ固定枠112の開口112aの外側)に取り付けられる。このため、現実的には、引っ張りバネ114は、図2に示すように、上述した三角形の1つの角の内側に配置される。なお、3つのボール113a、113b、113cは、上述したように凹所内で面方向に転動可能であるが、3つのボールが面方向のいかなる位置に移動した状態であっても、引っ張りバネ114は上述した三角形の内側に配置されるものとする。
より具体的には、図2および図5に示すように、移動枠111の開口111aの縁には、引っ張りバネ114の一端を引っ掛けるためのフック13が移動枠111と一体に前方に向けて突出した状態で設けられている。一方、固定枠112の開口112aの縁にも、移動枠111側のフック13に対向するフック14が後方に向けて突設されている。これら2つのフック13、14の面方向に沿った位置は、引っ張りバネ114の配置位置に相当する。このため、上述した三角形の1つの角を形成するボール113aの近傍にこれら2つのフック13、14が設けられる。
また、2つのフック13、14それぞれの上述した逆向きの突出高さは、引っ張りバネ114を僅かに引き伸ばした状態で装着可能な高さに設計されており、引っ張りバネ114の復元力が移動枠111を固定枠112に近付ける方向に引っ張る力となる。言い換えると、引っ張りバネ114は、両端を引き伸ばした状態でフック13、14に引っ掛けて取り付けられる。
なお、本実施形態では、引っ張りバネ114の取り付けを容易にするため、2つのフック13、14を開口の中心に向けて内側に突出させている。このため、フック13、14の先端に取り付けた引っ張りバネ114は、図2に示すように、移動枠111の開口111aの外側に配置されておらず、厳密には、移動枠111の開口111aおよび固定枠112の開口112aの縁部に一部が重なっている。そして、この重なり部分を少なくするため、移動枠111の開口111aおよび固定枠112の開口112aの縁部もフック13、14の取り付け位置において外側に僅かに後退した形状を有する。
一方、可動レンズ103を保持したレンズ枠141の外周縁部も、引っ張りバネ114との干渉を避けるように、引っ張りバネ114に対向する部位が、円弧状に内側に向けて切り欠かれている。このため、可動レンズ103の保持領域をレンズ枠141の外周縁部で規定するものと仮定すると、引っ張りバネ114は、可動レンズ103の保持領域の外側に配置されていることになる。
いずれにしても、本実施形態では、3つのボール113a、113b、113cの中心を結んだ三角形の内側に引っ張りバネ114を取り付けたため、単一の引っ張りバネ114による引っ張り力を3つのボール113a、113b、113cに分散させて作用させることができ、引っ張りバネ114の力と引っ張りバネ114の力によるモーメントが釣り合った状態となる。このため、複数のバネを三角形の外側に配置した場合と比較して、3つのボール113a、113b、113cに作用する押圧力のバラツキを抑えることができ、移動枠111を固定枠112に対して安定して保持できる。
しかしながら、本実施形態のように、移動枠111の中央に比較的大きな領域を占有する可動レンズ103を配置したレイアウトの場合、移動枠111の中心近くに引っ張りバネ114を配置することは難しい。一方で、引っ張りバネ114を移動枠111の重心(正確には後述する移動体70の重心G)の近くに配置することで、移動枠111のより安定した保持が可能となることも分かっている。したがって、本実施形態では、後述するように、引っ張りバネ114をできるだけ移動枠111の中心近くに配置している。
また、本実施形態のように、三角形の内側に単一の引っ張りバネ114を配置することにより、三角形の外側に複数の引っ張りバネを配置する必要がなくなり、引っ張りバネの数を減らすことができる。また、三角形の外側に引っ張りバネを配置しないため、移動枠111および固定枠112の面方向に沿った径を小さくすることができる。つまり、本実施形態によると、移動枠111を安定して保持できることに加えて、駆動装置120を小型軽量にでき、その分、消費電力を少なくできる。
図2および図3に示すように、Y軸アクチュエータ116は、コイル21y、磁石22y、2つのヨーク23y、24yを含む。コイル21yは、絶縁被覆された導電性の細線を長円形に複数回巻いたものであり、移動枠111に対して接着等により固定されている。磁石22yは、矩形板状の構造を有し、固定枠112に接着等により固定されている。2つのヨーク23y、24yは、コイル21yや磁石22yで発生する磁力線の通り道に配置されて磁場回路を形成する磁性体である。一方のヨーク23yは、コイル21yの前方に離間して移動枠111の前面側に取り付けられている。もう一方のヨーク24yは、磁石22yの裏面に接触して固定枠112の後面側に取り付けられている。
ここで、VCMの動作原理について、図6を参照して説明する。図6(a)には、Y軸アクチュエータ116として機能するVCMの正面図を示してある。また、図6(b)は、図6(a)のVCMのE−E側断面図を示す。磁石22Yは、図中下側がN極、上側がS極となるようにY軸方向に着磁されている。
磁石22yによる磁場に置かれたコイル21yに電流を流すと、磁力線の向きと電流の向きに応じてフレミングの法則によって決まる方向に力が作用し、コイル21yを保持した移動枠111が固定枠112に対して相対的に移動される。Y軸アクチュエータ116の磁石22yは、上述したようにY軸方向に沿って分極されており、且つコイル21yが各磁極の上を通るレイアウトであるため、コイル21yに電流を流すと、移動枠111は、Y軸方向に力を受けて移動する。なお、電流の向きを変えると、移動枠111の移動方向が反転する。また、電流の大きさを変えると、移動枠111に作用する力の大きさを変えることができる。
X軸アクチュエータ115は、XY平面内においてY軸アクチュエータ116と90度位相を異ならせて配置した以外、同様の構造を有し同様に機能する。つまり、X軸アクチュエータ115のコイル21x(図2)に電流を流すと、移動枠111にX軸方向の力が作用することになる。
この他に、移動枠111には、上述したブレ補正装置130の位置センサ123が取り付けられている。図1では、位置センサ123を移動枠111と別体に図示したが、実際には、位置センサ123として機能するホール素子123x、123yが駆動装置120の移動枠111に取り付けられている。
ホール素子123x、123yは、固定枠112に固設した2つのアクチュエータ115、116の磁石22x、22yにそれぞれ対向して、コイル21x、21yの中心に配置されている。つまり、駆動装置120のVCMの磁石22x、22yは、位置検出のための磁石と兼用にされている。本実施形態では、2セットの磁石22x、22yおよびホール素子123x、123yを用いたが、どちらか一方のセットのみを設けても良い。或いは、高い検出精度が必要ではない場合には、このようなホール素子を使用しないでオープンループでの制御をしても良い。また、本実施形態では、VCMの磁石を兼用としたが、位置検出用の独立した磁石を設けても良い。
ここで、上述したレンズ枠141の退避機構140について、図2および図4を参照して、詳細に説明する。
退避機構140は、交換式レンズ100の沈胴動作に連動して、可動レンズ103を保持したレンズ枠141を移動枠111に対して光軸Oと直交する面方向に移動させて、光軸Oから外れた位置へ退避させる。これにより、レンズ枠141が退避した後の移動枠111および固定枠112の開口111a、112a内に、移動枠111の前方に配置された図示しない別のレンズ等を収容することができ、その分、交換式レンズ100の光軸O方向に沿ったサイズを小さくすることができる。
本実施形態のように、交換式レンズ100の場合、カメラ本体200に取り付けた状態のまま交換式レンズ100を沈胴させて縮めると、カメラを持ち運ぶ際にコンパクトにでき、携帯性を向上させることができ、利便性を高めることができる。また、交換式レンズ100をカメラ本体200から取り外した状態で交換式レンズ100を沈胴させて縮めると、交換式レンズ100を保管する際の収納スペースを小さくでき、持ち運びも便利になる。
退避機構140は、レンズ枠141の外周部から一体に突設されて光軸Oから離れる方向に伸びたアーム142を有する。レンズ枠141から離れたアーム142の端部には、回転軸30を受け入れる孔143を有する略円筒形の軸受部144が一体に設けられている。この孔143は、Z軸方向に延設される。軸受部144のアーム142とは反対側には、レバー145(図2参照)が延設されている。つまり、レンズ枠141、アーム142、軸受部144、およびレバー145は、一体に形成されている。
レンズ枠141を移動枠111に取り付けるための回転軸30は、軸受部144の孔143に挿通される軸部31、軸部31の基端に設けられた頭部32、および軸部31の先端に設けられたネジ部33を一体に有する。この回転軸30は、レンズ枠141の前方から軸受部144の孔143に挿通され、ネジ部33が移動枠111のネジ穴35に螺合されて固定される。この状態で、頭部32がレンズ枠141の前方面の移動を規制し、軸受部144の孔143が軸部31に対して回転可能となる。つまり、この状態で、レンズ枠141は、図2に実線で示す位置と破線で示す位置の間で回転可能な状態となる。
軸受部144の前方側の外周部には、回転軸30の頭部32の直径と略同じ径のフランジ部146が設けられている。アーム142およびレバー145は、このフランジ部146から一体に延設されている。言い換えると、軸受部144は、このフランジ部146以外の部分の外周部の径がフランジ部146の径より小さくなっている。そして、このフランジ部146と移動枠111の前方面との間で、軸受部144の小径な外周部に、引っ張りコイルバネ40が環装される。つまり、この引っ張りコイルバネ40は、回転軸30を用いてレンズ枠141を移動枠111に取り付ける際に、事前に、軸受部144に取り付けられる。
図2に示すように、引っ張りコイルバネ40の一端41は、移動枠111の外周部に設けられた突起51に引っ掛けられ、他端42は、アーム142の表面に沿って折り曲げられて、アーム142の途中に引っ掛けられている。引っ張りコイルバネ40には、図2の状態で、アーム142を図示時計回り方向に付勢するような復元力が生じている。また、この状態で、引っ張りコイルバネ40には、軸受部144を移動枠111に向けて押圧する方向(Z軸方向)の復元力が生じている。
つまり、この状態で、引っ張りコイルバネ40の一端41には、突起51を図示反時計回り方向に押圧する方向の復元力が作用しており、引っ張りコイルバネ40の他端42には、アーム142を図示時計回り方向に押圧する方向の復元力が作用している。同時に、引っ張りコイルバネ40の一端41には、突起51を前方に押圧する方向の復元力が作用しており、引っ張りコイルバネ40の他端42には、アーム142を移動枠111に向けて後方に押圧する方向の復元力が作用している。
このため、アーム142、引っ張りコイルバネ40によって、常に、図2で時計回り方向に回転力を受けるが、移動枠111から前方に突出したストッパ52の接触によってアーム142の回転が禁止され、レンズ枠141が図2に実線で示した位置に位置決め配置される。また、アーム142は、引っ張りコイルバネ40によって、常に、移動枠111に向かうZ軸方向の押圧力を受けるが、アーム142の2つのスライド突起53、54が移動枠111の湾曲したレール55の表面に当接することで、Z軸方向の移動が規制され、レンズ枠141がZ軸方向に位置決め配置される。
移動枠111のレール55は、図4に示すように、概ね半円形の断面を有する突状部であり、ドーナツを半分に輪切りにしたような形状を有する。一方、アーム142側の2つのスライド突起53、54は、円柱をアーム142の回転方向に引き伸ばした長円形の断面を有する突起である。このため、各スライド突起53、54がレール55に接触する部位は点接触となる。レール55は、スライド突起53、54の移動経路に沿った円弧状に湾曲されており、2つのスライド突起53、54は、アーム142の移動方向に沿って互いに離間して設けられている。
このため、レンズ枠141を図2の実線で示す位置と破線で示す位置との間で回転移動させる際に、アーム142の2つのスライド突起53、54が移動枠111のレール55に摺接し、レンズ枠141の退避動作をガイドする。この際、アーム142の移動方向に沿って離間した2つのスライド突起53、54は、アーム142の捩れを防止するよう機能する。このため、これら2つのスライド突起53、54は、互いにできるだけ離間することが望ましく、本実施形態では、アーム142の幅方向いっぱいに離間させている。
また、レール55の断面を半円形にすることで、レンズ枠141の移動中にアーム142が撓んだ場合(すなわち、レンズ枠141がZ軸方向にブレた場合)であっても、2つの突起53、54との間の接触を維持することができ、安定した退避動作が可能となる。
さらに、本実施形態では、引っ張りコイルバネ40の他端42を、レール55と2つの突起53、54との間の接触点と、軸受部144と移動枠111との間の接触部位と、の間で、アーム142に引っ掛けているため、アーム142を移動枠111に向けて引っ張る力が軸受部144と2つの突起53、54の間に作用する。これにより、引っ張りコイルバネ40によるZ軸方向の引っ張り力が、軸受部144に対向する位置と2つの突起53、54が接触する位置で移動枠111に対して分散して作用することになり、レンズ枠141のZ軸方向の位置決め精度を高めることができる。
レンズ枠141を退避させるための駆動力は、交換式レンズ100の沈動動作により与えられる。つまり、退避機構140の駆動源は、交換式レンズ100の沈胴動作の際に回転する回転枠60となる。回転枠60は、図2に示すように、回転の途中で退避機構140のレバー145に作用する係合部61を有する。
つまり、交換式レンズ100の沈胴動作の途中で、図2で、回転枠60が反時計周りに回転すると、所定の回転位置で係合部61がレバー145と接触し、さらに回転枠60が回転するとレバー145が引っ張りコイルバネ40の付勢力に抗して反時計方向に回転する。これにより、軸受部144を中心にアーム142が図示反時計回り方向に回転し、レンズ枠141が光軸Oから離れる方向(図示右下方向)に退避する。レンズ枠141が図2の破線で示す退避位置まで退避すると、Lμcom108は、図示しない位置検出センサを介してレンズ枠141が退避位置に配置されたことを判断し、変倍レンズ駆動用のドライバ107内にある沈胴用のアクチュエータ(図示せず)を停止する。
レンズ枠141を図2に破線で示す退避位置から実線で示す位置に復帰させる場合、沈胴動作によって図示反時計回り方向に回転した回転枠60を図2で時計回り方向に回転し、レバー145と係合部61との間の係合を解除する。すると、引っ張りコイルバネ40の復元力により、アーム142が図2で時計回り方向に回転し、レンズ枠141が図2に実線で示す位置に配置される。
ここで、上述した駆動装置120の各構成要素の好適なレイアウトについて説明する。本実施形態の駆動装置120は、中央部に比較的大きな配置領域を占める可動レンズ103を保持した移動枠111を面方向に移動させる装置であるため、固定枠112との間に配置した3つのボール113a、113b、113c、引っ張りバネ114、VCM115、116、移動枠111に取り付けた退避機構140などの構成要素を移動枠111の中央付近に配置することが難しい。反面、移動枠111の動作を安定させるためには、上述した各構成要素を移動枠111に対して面方向に均等に配置することが望ましいことも分かっている。
特に、本実施形態における引っ張りバネ114は、1つだけしか取り付けないため、3つのボール113a、113b、113cに対する押圧力のバランスを考えると、移動枠111の中央に単一の引っ張りバネ114を配置することが望ましい。より好ましくは、移動枠111とともに移動する後述する移動体70の重心Gに引っ張りバネ114を配置することが望ましい。
よって、本実施形態では、まず第1に、引っ張りバネ114を移動枠111の開口111aの縁に配置し、且つ可動レンズ103を保持したレンズ枠141の外周部を部分的に内側に切り欠くことで、引っ張りバネ114を移動枠111の中心にできるだけ近付けるようにした。
一方、3つのボール113a、113b、113cの配置レイアウトから考えると、引っ張りバネ114の設置スペースを確保するため、引っ張りバネ114は、3つの角のうち最も角度が大きい角の内側に配置することが望ましい。よって、本実施形態では、頂角が90度より僅かに小さい二等辺三角形の3つの角に各ボール113の中心が配置されるレイアウトを採用し、最も角度が大きい頂角にあるボール113aの内側に引っ張りバネ114を配置した。
その結果、退避機構140は、レンズ枠141を移動させる途中でレンズ枠141が引っ張りバネ114に干渉しないように、上述した頂角に対向する辺を横切る移動経路となるレイアウトを採用した。言い換えると、退避機構140によるレンズ枠141の移動経路は、3つのボール113a、113b、113cの中心を結ぶ三角形の3辺のうち最も長い辺を横切る経路となる。
なお、ここで言う「最も角度が大きい角」や「最も長い辺」は、いかなる形状の三角形にも当てはまる。例えば、3つのボール113a、113b、113cの中心を結んだ三角形が正三角形である場合、「最も角度が大きい角」は、3つ全ての角を指し、「最も長い辺」は、3辺全てを指す。また、頂角が2つの底角より小さい二等辺三角形では、「最も角度が大きい角」は、2つの底角のうちいずれか一方であり、「最も長い辺」は、2つの斜辺のずれか一方である。
さらに、上述した退避機構140のレイアウトを採用すると、2つのVCM115、116は、退避機構140によるレンズ枠141の移動経路にならない残り2つの辺の外側に配置することになる。言い換えると、2つのVCM115、116は、引っ張りバネ114を配置した角(頂角)で交差する2辺の外側にそれぞれ配置される。
そもそも、2つのVCM115、116は、上述したように、移動枠111をX軸およびY軸に沿って移動可能な位置に配置したため、必然的に、3つのボール113a、113b、113c、および退避機構140のレイアウトは図示の位置に決まる。
見方を変えると、本実施形態のように、2つのVCM115、116を頂角で交差する2辺の外側にそれぞれ配置することで、最も長い辺の外側にVCMを配置する必要がなくなり、退避機構140によりレンズ枠141を最も長い辺の外側に退避させることができるようになる。
また、移動枠111を安定して移動させるためには、可動レンズ103、レンズ枠114、退避機構140、VCM115、116のコイル21x、21y、ヨーク23x、32y、ホール素子123x、123yなどの構成要素を可動枠111に取り付けた移動体70の重心Gが、光軸Oにできるだけ近いことが望ましい。
本実施形態では、比較的重い2つのVCM115、116のコイル21x、21yを取り付けた図示左上に重心Gが僅かにシフトしているが、概ね光軸Oに近付いているのが分かる。なお、本実施形態では、移動体70の重心Gが3つのボール113a、113b、113cの中心を結んだ三角形の内側に配置されるレイアウトとなっている。
以上のように、図2に示すレイアウトを採用したことより、引っ張りバネ114による押圧力を3つのボール113a、113b、113cに分散させて与えることができ、移動枠111を安定して精密に駆動することができる。また、このレイアウトにより、3つのボール113a、113b、113cの中心を結んだ三角形の外側に引っ張りバネ114を配置するためのスペースを確保する必要がなくなり、移動枠111の直径を比較的小さくでき、装置構成を小型軽量化でき、駆動装置120による消費電力量を低く抑えることができる。
また、引っ張りバネ114を移動枠111の開口111aの縁に配置して、退避機構140によってレンズ枠141を引っ張りバネ114から離れる方向に退避させる構成を採用したため、3つのボール113a、113b、113cの中心を結ぶ三角形の内側に引っ張りバネ114を配置したにも拘らず、引っ張りバネ114の取り付け作業を容易にできる。つまり、引っ張りバネ114を取り付ける際には、退避機構140によってレンズ枠141を退避させることができ、開口111aの縁に露出したフックに対して引っ張りバネ114を容易に取り付けできる。
次に、図7に示すフローチャートを用いて、本実施形態におけるカメラシステム10の動作について説明する。
電源ボタンが操作され、電源ONとなると、Bμcom214は、図7に示すメインフローの動作を開始する。
動作を開始すると、まず、Bμcom214は、システム起動時の初期化を行ない、この中で、記録中フラグをOFFに初期化する(ステップS1)。この記録中フラグは、動画の記録中であるか否かを示すフラグであり、ONの場合は動画を記録中であることを示し、OFFであれば動画の記録を行なっていないことを示す。
システム起動時の初期化が終了すると、Bμcom214は、カメラシステム200に接続されている交換式レンズ100等のアクセサリを検出し(ステップS2)、再生ボタン等の操作スイッチの状態を検出する(ステップS3)。
また、このとき、Bμcom214は、沈胴状態の撮影レンズ110の各駆動レンズを光軸O方向前方に移動して、沈胴状態を解除する(ステップS4)。このとき、沈胴解除動作に連動して回転枠60が図2で時計回り方向に回転し、レンズ枠141が移動枠111の開口111aに重ねられて図2に示す位置に配置される。
次に、Bμcom214は、ブレ補正モードのスイッチがON状態になっているか否かを判定する(ステップS5)。判定の結果、カメラシステム10の動作モードがブレ補正モードであれば(ステップS5;YES)、Bμcom214は、Lμcom108を介してブレ補正装置130を制御して駆動装置120を動作させ、ブレ補正動作を開始する(ステップS6)。
ステップS5でカメラシステム10の動作モードがブレ補正モードではないことを判断した場合、またはステップS6でブレ補正動作を開始した後、Bμcom214は、ライブビュー表示をする(ステップS7)。ここでは、撮像素子202によって画像信号を取得し、ライブビュー表示用に画像処理を行い、LCD210を介してライブビュー表示を行なう。
この状態で、Bμcom214は、再生ボタンが押されたか否かを判定する(ステップS8)。この判定の結果、再生ボタンが押された場合(ステップS8;YES)、Bμcom214は、画像を再生する(ステップS14)。ここでは、記録媒体212から画像データを読み出し、LCD210に表示させる。なお、この状態では、ブレ補正モードであっても、ブレ補正動作をする必要はない。
上記ステップS14において再生を実行した後、または上記ステップS8において再生ボタンが押されていなかった場合(ステップS8;NO)、Bμcom214は、次に、動画ボタンが押されたか否かを判定する(ステップS9)。このステップS9では、操作部216において、動画ボタンの操作状態を検知し、この検知結果に基づいて判定する。
この判定の結果、動画ボタンが押されたことを判断した場合(ステップS9;YES)、Bμcom214は、上記記録中フラグの反転を行なう(ステップS15)。前述したように、動画ボタンは押されるたびに、動画撮影開始と終了を交互に繰り返すので、このステップでは、記録中フラグがOFFであった場合にはONに、また、ONであった場合にはOFFに、記録中フラグを反転させる。
上記ステップS15において記録中フラグを反転させた後、または上記ステップS9における判定の結果、動画ボタンが押されていなかった場合(ステップS9;NO)、Bμcom214は、次に、動画記録中か否かの判定を行なう(ステップS10)。記録フラグがONであれば動画記録中であることから、ここでは、記録フラグがONであるか否かに基づいて判定する。
上記ステップS10における判定の結果、動画記録中でなかった場合(ステップS10;NO)、Bμcom214は、ファーストレリーズが押されたか否か、言いかえると、ファーストレリーズスイッチがOFFからONとなったか否かを判定する(ステップS11)。この判定は、レリーズボタンに連動するファーストレリーズスイッチの状態を操作部216によって検知し、この検知結果に基づいて行なう。なお、このステップS11では、ファーストレリーズスイッチがOFFからONに変化したかを判定し、ON状態が維持されている場合には、判定結果はNOになる。
上記ステップS11における判定の結果、ファーストレリーズが押された場合(ステップS11;YES)には、Bμcom214は、ファーストレリーズが押された時点の画像撮影を行ない、AEを行なう(ステップS12)。ここでの画像撮影は、撮像素子202によって画像信号を取得し、画像処理を行い、AEに使われる画像データを取得するもので、画像データを記録媒体212に記録することはない。
このAEでは、AE処理部205によって、被写体輝度を測定し、絞り値やシャッタ速度等の露出制御値を決め、また、LCD210に表示するライブビュー表示を適正露光で行なうための制御値を決める。
こうしてAEを行なうと、次に、AFを行なう(ステップS13)。ここでは、撮影レンズ110の一部のレンズをウォブリング(光軸方向の微小振動動作)させて、撮像素子202によって取得された画像データのコントラストを評価して焦点位置の方向を検出しながら、フォーカスレンズ101を検出方向に移動し、画像が最高のコントラストになるようにフォーカスレンズ101が制御される。
また、上記ステップS11における判定の結果、レリーズボタンが押されずにファーストレリーズスイッチがOFFからONに遷移しなかった場合(ステップS11;NO)、Bμcom214は、次に、セカンドレリーズが押されたか否か、言いかえると、レリーズボタンが全押しされ、セカンドレリーズスイッチがOFFからONになったか否かを判定する(ステップS16)。このステップS16では、レリーズボタンに連動するセカンドレリーズスイッチの状態を操作部216によって検知し、この検知結果に基づいて判定を行なう。
上記ステップS16における判定の結果、セカンドレリーズが押された場合(ステップS16;YES)、Bμcom214は、静止画撮影を行なう(ステップS17)。ここでは、撮像素子202において露光を行い、被写体像に応じた画像信号を取得して、SDRAM213に一時的に記憶する。こうして静止画撮影を行なうと、次に、画像処理部206により、SDRAM213から画像信号を読み出し、この画像信号に基づく静止画の画像データについて画像処理をし(ステップS18)、さらに、画像圧縮処理を行なった後、記録媒体212に記録する(ステップS19)。
また、上記ステップS10における判定の結果、動画記録中であった場合(ステップS10;YES)、Bμcom214は、次に、上記ステップS12と同様にAEを行なう(ステップS20)。続いて、同様にAFを行い(ステップS21)、その後、動画撮影を行なう(ステップS22)。ここでは、撮像素子202によって動画の画像信号を取得し、この画像データについて画像処理部206で画像処理を行い(ステップS23)、画像圧縮展開部208において動画の画像圧縮を行なった後、動画の画像データを記録媒体212に記録する(ステップS24)。
そして、上記ステップS13でAF動作が終了した場合、上記ステップS19で画像記録が終了した場合、また、ステップS16における判定の結果、レリーズボタンの全押しがなされていなかった場合(ステップS16;NO)、あるいは、上記ステップS24で動画の画像データの記録媒体212への記録が終了した場合、Bμcom214は、操作部216の電源スイッチがOFFされているか否かを判定する(ステップS25)。
この判定の結果、電源がOFFでなかった場合(ステップS25;NO)、Bμcom214は、上記ステップS8の処理に戻る。一方、この判定の結果、電源がOFFであった場合(ステップS25;YES)、Bμcom214は、交換式レンズ100の沈胴動作を開始する(ステップS26)。
そして、このステップS26の沈胴動作に連動して、回転枠60が図2で反時計回り方向に回転し、レンズ枠141が図2に破線で示す退避位置へ退避する。その後、Bμcom214は、メインのフローの終了動作を行なった後に、メインフローを終了する。
次に、図8に示すフローチャートを参照して、図7のステップS6のブレ補正動作について説明する。
ブレ補正動作が開始されると、Lμcom108は、X位置センサ123xおよびY位置センサ123yを介して移動枠111の面方向の位置を検出しつつ、2つのVCM115、VCM116を動作させて、可動レンズ103の中心を光軸Oに重ねるように移動枠111を中立位置に駆動制御する(ステップS101)。
次に、Lμcom108は、X軸ジャイロ121およびY軸ジャイロ122を介して、ブレにより発生する角速度を検出し(ステップS102)、X位置センサ123xおよびY位置センサ123yを介して、可動レンズ103の面方向の位置を検出し(ステップS103)、これら角速度と位置情報を防振制御回路124でデジタル信号に変換する。そして、Lμcom108は、その他の撮影レンズ110のフォーカス位置や焦点距離等の状態情報を合わせて可動レンズ103の位置補正量を演算する(ステップS104)。
位置補正量は、防振制御回路124に入力され、防振制御回路124からアクチュエータ駆動回路125にアクチュエータの駆動指示値として出力されて、アクチュエータ駆動回路125により、VCM115とVCM116が駆動指示値に従って駆動され、可動レンズ103がブレを補正するように変位される(ステップS105)。
このステップS102からステップS105の動作は繰り返し行われて継続される(ステップS106)。そして、ブレ補正の動作が継続された状態で、図7のカメラシステム100の動作フローに戻る。ブレ補正の動作が停止されるのは、ブレ補正の必要のないステップS14の再生等のブレ補正をしないモードに切り替わった場合と、電源がOFFされた場合である。
次に、駆動装置120にかかる力のバランスについて、図9を参照して説明する。
図9では、光軸Oを重力方向に合わせた姿勢で駆動装置120を配置した場合に、光軸方向にかかる力と位置を、光軸と直交する平面上に表した概念図である。なお、ここでは、可動レンズ103の重量は、3つのボール113a、113b、113cで受ける状態としてある。各ボール113a、113b、113cの中心は、A、B、Cとする。そして、可動レンズ103にかかる重力をFg、各ボール113a、113b、113cからの反力をFa、Fb、Fc、引っ張りバネ114による引っ張り力をFsとし、力のつり合いを考えると、下式(1)のようになる。
Fg+Fs=Fa+Fb+Fc (1)
また、上述した移動体70の重心をGとして、引っ張りバネ114の力の作用点をSとして、ボール113aの中心および重心Gを通る軸L1を回転軸として発生するモーメントのつり合いを考えると、線BCと軸L1は直交しているので、下式(2)が成り立つ。
BD×Fb=CD×Fc (2)
一方、軸L1と直交し、重心Gを通る軸L2を回転軸として発生するモーメントのつり合いは、下式(3)のようになる。
AG×Fa−SG×Fs=DG×(Fb+Fc) (3)
この式(3)のつり合いは、三角形ABCの中に引っ張りバネ114の作用点Sがある限り、成立し、安定な可動レンズ103の保持が実現できていることがわかる。この状態で唯一バランスが崩れるのは、Fgが負となりFg+Fs<0となる場合であり、この状態では可動レンズ103を保持できなくなるが、当然、Fg+Fs>0となるように引っ張りバネ114のバネ力は設定される。
さらに、力とモーメントのつり合いは、Z軸方向についても考える必要がある。本実施形態では、図3に示すように移動体70の重心Gに対して、VCM115、116による力の作用点がZ軸方向にズレており、これら2点間の光軸方向に沿った距離Zvがアーム142の長さによるモーメントを発生する。このため、引っ張りバネ114による引っ張り力は、このモーメントも考慮して設定する必要がある。
(第2の実施形態)
次に、この発明の第2の実施形態に係る駆動装置300について、図10から図12を用いて説明する。この駆動装置300は、図2から図6に示した第1の実施形態に係る駆動装置120と同様な構成を含むので、ここでは、第1の実施形態と異なる構成について説明し、同様に機能する構成については同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
図10は、駆動装置300を光軸Oに沿って前方から見た正面図であり、図11は、図10のF11−F11に沿って駆動装置300を切断した断面図であり、図12は、図10のF12−F12に沿って駆動装置300を切断した断面図である。
この駆動装置300は、図10に示すように、2つのアクチュエータ115、116をY軸を中心に線対称に配置した構造を有する。図示左側のアクチュエータ115は、XY平面に沿ってX軸と135°の角度をなす方向に沿って移動枠111’を駆動し、図示右側のアクチュエータ116は、XY平面に沿ってX軸と45°の角度をなす方向に沿って移動枠111’を駆動する。つまり、2つのアクチュエータ115、116は、互いに角度を90度異ならせた位置関係でレイアウトされており、これら2つのアクチュエータ115、116による動作を組み合わせることで、移動枠111’をXY平面に沿って所望する方向に移動させることができる。
また、本実施形態では、図11および図12に示すように、第1の実施形態と比較して、可動レンズ103を後方に配置し、移動枠111’の開口111aおよび固定枠112’の開口112a内に可動レンズ103を配置するレイアウトにした。言い換えると、移動体70の重心G、3つのボール113a、113b、113cの中心、および各VCM115、116の力が作用する作用点が、光軸Oと直交する同一面内に位置するように、可動レンズ103を光軸方向に後退させた。これにより、移動体70の重心G周りの光軸方向に力が発生することによるモーメントが発生せず、可動レンズ103のより安定した保持、駆動が可能となっている。また、その上、可動レンズ103を移動枠111’の開口111aと固定枠112’の開口112a内に配置することで、光軸Oに沿った装置構成をコンパクトにできる。
さらに、本実施形態では、図10に示すように、可動レンズ103の図示上部を部分的に切り取ることで、移動体70の重心Gを光軸Oと一致させた。つまり、比較的重いVCM115、116のコイル21を配置した側の可動レンズ103の一部を切除することで、移動体70全体としての重心Gの位置を図示下方にシフトさせた。これにより、2つのVCM115、116の力の作用点を通る中心線が光軸Oで交差することになり、移動枠111’の動作をより安定なものとすることができる。
一方、可動レンズ103を移動枠111’の開口111aおよび固定枠112’の開口112a内に配置すると、レンズ枠141を退避させる際に、移動枠111’の一部および固定枠112’の一部が邪魔になる。このため、本実施形態では、レンズ枠141の退避経路にある移動枠111’の一部および固定枠112’の一部を切除した。
また、退避機構150においては、レンズ枠141を図10に実線で示す位置に配置した状態で、レンズ枠141の一部を移動枠111’の前方に重ね、この重ねた部分の内側に2つの支持突起81、82を設けた。また、レンズ枠141と一体に延びたアーム142の内側には、移動枠111’のレール55に摺接する1つのスライド突起84を設けた。
図示のように、アーム142側のスライド突起84とレンズ枠141側の支持突起81、82を離間させて配置することにより、レンズ枠141をより安定して移動枠111’に対して支持することができる。また、レンズ枠141の2つの支持突起81、82を図示のように互いに離間させることで、アーム142の捩れをより確実に防止できる。つまり、本実施形態によると、3つの突起81、82、84でレンズ枠141を3点支持することができ、安定した支持が可能となる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲、明細書、および図面の記載から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うレンズ、カメラ、及びカメラシステムもまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
例えば、上述した実施形態では、凸レンズである可動レンズ103を保持したレンズ枠141を光軸Oと直交する面方向に移動させる駆動機構120について説明したが、交換式レンズ100の撮影レンズ110によって形成される光学像をXY平面に沿って移動させることができれば、他の光学部材を面方向に移動させる機構を採用しても良い。このような移動可能な光学部材として、例えば、凹レンズや回折格子が考えられる。また、撮影レンズ110側の光学部材を移動させる代わりに、カメラ本体200側の撮像素子202を光軸Oと直交する面方向に移動させる機構を採用しても良い。
また、上述した実施形態では、移動枠111(111’)に対して可動レンズ103を保持したレンズ枠141を退避可能な構造を採用したが、必ずしもレンズ枠141や退避機構140(150)は無くても良く、可動レンズ103を移動枠111(111’)に直接保持せしめる構造としても良い。さらに、上述した実施形態では、カメラ本体200に対して交換式レンズ100を交換可能にしたカメラについて説明したが、レンズ交換式ではない一体式のカメラに本発明を適用しても良い。
本発明は、上述の実施形態で説明したデジタルカメラのレンズの形態に限らず、撮影機能を備えた録音機器、携帯電話、PDA、パーソナルコンピューター、ゲーム機、デジタルメディアプレーヤー、テレビ、GPS、時計等の電子機器にも適用可能である。
以下、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
被写体の像を撮像部へ結像する光学系に含まれる少なくとも1つの光学部材を保持した第1部材と、
上記光学系の光軸に沿って上記第1部材に隣接して対向した第2部材と、
上記第1部材が上記少なくとも1つの光学部材を保持した保持領域の外側で該第1部材と上記第2部材との間に配置された3つの転動体と、
上記保持領域の外側で且つ上記3つの転動体の中心を結ぶ三角形の1つの角の内側に配置され、上記3つの転動体を押圧するように上記第1および第2部材を互いに近付く方向に付勢する単一の付勢部材と、
上記第1部材を上記第2部材に対して上記光軸と直交する面方向に相対的に移動させる駆動部と、
を有することを特徴とする駆動装置。
[2]
上記付勢部材は、上記三角形の3つの角のうち最も大きな角度を有する角の内側に配置されていることを特徴とする[1]に記載の駆動装置。
[3]
上記駆動部は、上記付勢部材が配置された角で交差する辺の外側に配置されていることを特徴とする[1]または[2]に記載の駆動装置。
[4]
上記光学部材を保持した上記第1部材に上記駆動部の構成要素を取り付けた移動体の重心が上記三角形の内側にあることを特徴とする[1]乃至[3]のいずれかに記載の駆動装置。
[5]
上記移動体の重心が上記光軸上にあることを特徴とする[4]に記載の駆動装置。
[6]
上記少なくとも1つの光学部材を上記保持領域から外れた位置へ退避させる退避機構をさらに有することを特徴とする[2]または[3]に記載の駆動装置。
[7]
上記退避機構は、上記光学部材を上記面方向に移動させて、上記三角形の3辺のうち最も長い辺を横切って退避させることを特徴とする[6]に記載の駆動装置。
[8]
被写体の像を電気信号に変換する撮像素子と、
上記被写体の像を上記撮像素子へ結像する光学レンズと、
この光学レンズを保持した第1部材と、
上記光学レンズの光軸に沿って上記第1部材に隣接して対向した第2部材と、
上記第1部材が上記光学レンズを保持した保持領域の外側で該第1部材と上記第2部材との間に配置された3つの転動体と、
上記保持領域の外側で且つ上記3つの転動体の中心を結ぶ三角形の1つの角の内側に配置され、上記3つの転動体を押圧するように上記第1および第2部材を互いに近付く方向に付勢する単一の付勢部材と、
上記第1部材を上記第2部材に対して上記光軸と直交する面方向に相対的に移動させる駆動部と、
を有することを特徴とする画像機器。
[9]
上記付勢部材は、上記三角形の3つの角のうち最も大きな角度を有する角の内側に配置されていることを特徴とする[8]に記載の画像機器。
[10]
上記駆動部は、上記付勢部材が配置された角で交差する辺の外側に配置されていることを特徴とする[8]または[9]に記載の画像機器。
[11]
上記光学レンズを保持した上記第1部材に上記駆動部の構成要素を取り付けた移動体の重心が上記三角形の内側にあることを特徴とする[8]乃至[10]のいずれかに記載の画像機器。
[12]
上記移動体の重心が上記光軸上にあることを特徴とする[11]に記載の画像機器。
[13]
上記光学レンズを上記保持領域から外れた位置へ退避させる退避機構をさらに有することを特徴とする[9]または[10]に記載の画像機器。
[14]
上記退避機構は、上記光学レンズを上記面方向に移動させて、上記三角形の3辺のうち最も長い辺を横切って退避させることを特徴とする[13]に記載の画像機器。
10…カメラシステム、100…交換式レンズ、101…フォーカスレンズ、102…変倍レンズ、103…可動レンズ、104…絞り、105…フォーカスレンズ用のドライバ、106…絞り用のドライバ、107…変倍レンズ用のドライバ、108…交換式レンズ制御用マイクロコンピュータ(Lμcom)、109…Flashメモリ、111…固定枠、113a、113b、113c…ボール、114…引っ張りバネ、115…X軸アクチュエータ、116…Y軸アクチュエータ、121…X軸ジャイロ、122…Y軸ジャイロ、123…位置センサ、124…防振制御回路、125…アクチュエータ駆動回路、200…カメラ本体、201…シャッタ、202…撮像素子、203…アナログ処理部、204…A/D変換部、205…AE処理部、206…画像処理部、207…AF処理部、208…画像圧縮展開部、209…LCDドライバ、210…LCD、211…メモリI/F、212…記録媒体、213…SDRAM、214…ボディ制御用マイクロコンピュータ(Bμcom)、215…Flashメモリ、216…操作部、217…バス、218…電源回路、219…I/F、220…シャッタ駆動機構、221…防塵フィルタ、222…防塵フィルタ制御回路、223…光学ローパスフィルタ、224…電池、225…ストロボ、226…ストロボ制御回路。

Claims (14)

  1. 被写体の像を撮像部へ結像する光学系に含まれる少なくとも1つの光学部材を保持した第1部材と、
    上記光学系の光軸に沿って上記第1部材に隣接して対向した第2部材と、
    上記第1部材が上記少なくとも1つの光学部材を保持した保持領域の外側で該第1部材と上記第2部材との間に配置された3つの転動体と、
    上記保持領域の外側で且つ上記3つの転動体の中心を結ぶ三角形の1つの角の内側に力の作用点を有して配置され、上記3つの転動体を押圧するように上記第1および第2部材を互いに近付く方向に付勢する単一の付勢部材と、
    上記第1部材を上記第2部材に対して上記光軸と直交する面方向に相対的に移動させる駆動部と、
    を有することを特徴とする駆動装置。
  2. 上記付勢部材は、上記三角形の3つの角のうち最も大きな角度を有する角の内側に上記作用点を有して配置されていることを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
  3. 上記駆動部は、上記付勢部材が配置された角で交差する辺の外側に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の駆動装置。
  4. 上記光学部材を保持した上記第1部材に上記駆動部の構成要素を取り付けた移動体の重心が上記三角形の内側にあることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の駆動装置。
  5. 上記移動体の重心が上記光軸上にあることを特徴とする請求項4に記載の駆動装置。
  6. 上記少なくとも1つの光学部材を上記保持領域から外れた位置へ退避させる退避機構をさらに有することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の駆動装置。
  7. 上記退避機構は、上記光学部材を上記面方向に移動させて、上記三角形の3辺のうち最も長い辺を横切って退避させることを特徴とする請求項6に記載の駆動装置。
  8. 被写体の像を電気信号に変換する撮像素子と、
    上記被写体の像を上記撮像素子へ結像する光学レンズと、
    この光学レンズを保持した第1部材と、
    上記光学レンズの光軸に沿って上記第1部材に隣接して対向した第2部材と、
    上記第1部材が上記光学レンズを保持した保持領域の外側で該第1部材と上記第2部材との間に配置された3つの転動体と、
    上記保持領域の外側で且つ上記3つの転動体の中心を結ぶ三角形の1つの角の内側に力の作用点を有して配置され、上記3つの転動体を押圧するように上記第1および第2部材を互いに近付く方向に付勢する単一の付勢部材と、
    上記第1部材を上記第2部材に対して上記光軸と直交する面方向に相対的に移動させる駆動部と、
    を有することを特徴とする画像機器。
  9. 上記付勢部材は、上記三角形の3つの角のうち最も大きな角度を有する角の内側に上記作用点を有して配置されていることを特徴とする請求項8に記載の画像機器。
  10. 上記駆動部は、上記付勢部材が配置された角で交差する辺の外側に配置されていることを特徴とする請求項8または請求項9に記載の画像機器。
  11. 上記光学レンズを保持した上記第1部材に上記駆動部の構成要素を取り付けた移動体の重心が上記三角形の内側にあることを特徴とする請求項8乃至請求項10のいずれか1項に記載の画像機器。
  12. 上記移動体の重心が上記光軸上にあることを特徴とする請求項11に記載の画像機器。
  13. 上記光学レンズを上記保持領域から外れた位置へ退避させる退避機構をさらに有することを特徴とする請求項9または請求項10に記載の画像機器。
  14. 上記退避機構は、上記光学レンズを上記面方向に移動させて、上記三角形の3辺のうち最も長い辺を横切って退避させることを特徴とする請求項13に記載の画像機器。
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