JP5963596B2 - 移動体を保持するための保持機構、およびこの保持機構を備えた撮像装置 - Google Patents

移動体を保持するための保持機構、およびこの保持機構を備えた撮像装置 Download PDF

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Description

本発明は、例えば、電磁モータを利用して移動体を面方向に移動させる装置において、この移動体を所定位置に位置決めして固定するための保持機構、およびこの保持機構を備えた撮像装置に関する。
従来、直交座標系の3つの軸をX軸、Y軸、Z軸としたときに、X軸、Y軸方向への移動とZ軸回りの回転(すなわちXY面内での移動)が可能な電動のステージが様々なところで用いられている。
具体例として、カメラのブレ補正機構が知られている。ブレ補正機構は、カメラのピッチ方向(左右に延びたX軸を中心とした回転方向)のブレ振動と、カメラのヨー方向(上下に延びたY軸を中心とした回転方向)のブレ振動と、X方向(左右方向)のブレ振動と、Y方向(上下方向)のブレ振動と、Z軸(前後方向に延びた軸)周りの回転ブレ振動と、を角速度センサ、加速度センサ等のブレ検出手段を用いて検出し、検出したブレ信号に基づいて、ブレを打ち消す方向に撮像光学系の一部若しくは撮像素子(以下、駆動対象物と称する)を撮影光軸に直交する平面に沿って変位させることで、撮像素子の撮像面上での像のブレを補正する。
このようなブレ補正機構は、手ブレを補正するために駆動対象物を撮影光軸に直交する平面に沿って水平方向および垂直方向に移動する駆動手段を有する。この駆動手段は、手ブレに追随して動作したときに、駆動対象物を精密に駆動(微小駆動)する必要がある。また、この駆動手段は、駆動対象物をカメラの光軸に対して正確に位置決めする必要がある。また、この駆動手段には、駆動対象物の重力に打ち勝って制御に必要な加速度を得るために大きな駆動力が求められる。
一方、ブレ補正をしていない場合には、駆動対象物をホーム位置に固定する必要がある。この場合、電源を切っても駆動対象物の位置が保持される自己保持性を有することが望ましい。そして、当然であるが、このような固定機構は、複雑な機構を持たず、小型で安価な機構であることが求められる。
例えば、特開2008−129326には、撮像素子を保持した基板を2枚のヨーク板の間に挟んで摩擦力で保持し、この基板をボイスコイルモータで駆動して手ブレを補正する装置について開示されている。
また、特開2010−282028には、圧電素子を用いて、レンズを保持した可動子を固定子に対して固定および固定解除するレンズユニットについて開示されている。
特開2008−129326号公報 特開2010−282028号公報
部材間の摩擦力を利用して移動体を保持する方法を採用した場合、移動体を移動させる際に摩擦力に打ち勝つ大きなエネルギーが必要となり、駆動装置の出力が低下する。特に、摩擦力を大きくして移動体の保持力を大きくした場合、この問題はより大きくなり、移動体を所望する位置に精密に位置決めすることが難しくなる。
また、圧電素子を用いて移動体を固定および固定解除する方法を採用した場合、例えば固定解除状態を維持するために圧電素子に通電し続ける必要があり、消費電力が多くなってしまう。
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決し、簡単で安価な構成によって移動体を機械的に位置決めして保持することができる保持機構、およびこの保持機構を備えた撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係る保持機構は、固定部材と、第1の係合部と上記第1の係合部から離れた位置に形成された第2の係合部とが設けられ、3つのボールを挟んで上記固定部材に対して所定の平面上を移動可能な移動体と、上記固定部材から上記移動体の一部へ延設する延設部を有し、当該延設部には上記第1の係合部及び上記第2の係合部のそれぞれに対向する位置に設けられた第3の係合部及び第4の係合部が配置され、当該第3の係合部及び当該第4の係合部が上記第1の係合部及び上記第2の係合部と係合する第1の位置と係合が解除される第2の位置とに移動可能な被押圧手段と、上記固定部材に配置されていて、上記被押圧手段に設けられた延設部を上記所定の平面に垂直な方向から押圧して当該延設部を上記第2の位置から上記第1の位置へ移動させて上記移動体を相対的に上記固定部材の所定位置に保持させ、上記移動体を上記固定部材の所定位置に保持するのを解除する際には当該延設部を押圧しない位置へ退避して当該延設部が上記第1の位置から上記第2の位置へ移動するのを可能にする押圧機構と、を具備し、上記被押圧手段に設けられた上記第3の係合部及び上記第4の係合部が、上記第1の係合部及び上記第2の係合部と係合する係合位置は、上記3つのボールが上記移動体と接触する3点で仮想的に形成される仮想三角形の内側に位置していることを特徴とする。
本発明の実施形態に係る撮像装置は、ブレを検出する検出部と、撮像素子と、第1の係合部と、上記第1の係合部から離れた位置に形成された第2の係合部とが設けられ、3つのボールを挟んで固定部材に対して所定の平面上を移動可能な移動体と、上記検出部で検出したブレ情報に基づいて、上記所定の平面上で上記移動体を移動させてブレを補正する駆動機構と、上記固定部材から上記移動体の一部へ延設する延設部を有し、当該延設部には上記第1の係合部及び上記第2の係合部のそれぞれに対向する位置に設けられた第3の係合部及び第4の係合部が配置され、当該第3の係合部及び当該第4の係合部が上記第1の係合部及び上記第2の係合部と係合する第1の位置と係合が解除される第2の位置とに移動可能な被押圧手段と、上記固定部材に配置されていて、上記被押圧手段に設けられた延設部を上記所定の平面に垂直な方向から押圧して当該延設部を上記第2の位置から上記第1の位置へ移動させて上記移動体を相対的に上記固定部材の所定位置に保持させ、上記移動体を上記固定部材の所定位置に保持するのを解除する際には当該延設部を押圧しない位置へ退避して当該延設部を上記第1の位置から上記第2の位置へ移動させて、上記駆動機構によるブレ補正を可能にする押圧機構と、を具備し、上記被押圧手段に設けられた上記第3の係合部及び上記第4の係合部が、上記第1の係合部及び上記第2の係合部と係合する係合位置は、上記3つのボールが上記移動体と接触する3点で仮想的に形成される仮想三角形の内側に位置していることを特徴とする。
本発明の実施形態に係る保持機構、およびこの保持機構を備えた撮像装置によれば、簡単で安価な構成によって移動体を機械的に位置決めして保持することができる。
図1は、本発明の実施形態に係るカメラシステムの主に電気的なシステム構成を概略的に示すブロック図である。 図2は、図3の撮像部移動機構部の要部縦断側面図(CC断面図)である。 図3は、図1のカメラシステムに組み込まれた撮像部移動機構部の要部を簡略化して示す概略正面図である。 図4は、図3の撮像部移動機構部の要部縦断側面図(AA断面図)である。 図5は、図3の撮像部移動機構部の要部横断下面図(BB断面図)である。 図6は、図3の位置決め機構の要部横断下面図(DD断面図)である。 図7(a)は、図3のボイスコイルモータ(VCM)の要部の構造を示す部分正面図であり、図7(b)は、図7(a)のVCMの部分縦断側面図(EE断面図)である。 図8は、図1のカメラシステムに組み込まれた撮像部移動機構部の押圧機構の要部の構造を示す正面図である。 図9は、図8の押圧機構と図3の位置決め機構の要部縦断側面図(FF断面図)である。 図10は、図9の押圧機構の要部構造を示す部分断面正面図(GG断面図)である。 図11は、図9の押圧機構を非押圧状態にした時の要部縦断側面図(FF断面図)である。 図12は、図11の押圧機構と位置決め機構の要部横段下面図(HH断面図)である。 図13は、図1のカメラシステムの基本動作を説明するためのフローチャートである。 図14は、図13の中立保持動作を説明するためのフローチャートである。 図15は、図13の中立保持の解除動作を説明するためのフローチャートである。 図16は、図3の撮像部移動機構部の固定機構による撮像部の位置調整を説明するための動作説明図である。 図17は、図16の固定機構による保持力と外力の関係を説明するための部分横断面下面図(JJ断面図)である。 図18は、本実施形態の押圧機構の変形例を示す要部分解斜視図である。 図19は、本実施形態の他の変形例に係る位置決め機構による撮像部の位置調整動作を説明するための動作説明図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態の撮像装置は、光電変換によって画像信号を得る撮像素子を含む撮像ユニットを光軸と直交する面(以下、この面を移動面と称する)内で移動することで手ブレを補正する手ブレ補正機能を有する。ここでは、撮像装置の一例として、レンズ交換可能な一眼式電子カメラ(デジタルカメラ)へ本発明を適用した場合について説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態に限らず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば、種々の変形が可能である。
図1に示すように、本実施形態のカメラシステム10は、レンズユニット200とボディユニット100を有する。レンズユニット200は、被写体の光学像を結像するための撮影レンズである。ボディユニット100は、例えば電荷結合素子(CCD)やCMOSセンサ等の撮像素子を具備してなる撮像部117を有する。
以下の説明において、ボディユニット100から被写体に向かう方向を前方と称し、その反対を後方と称する。この場合、カメラシステム10は、水平方向から横向きに被写体を撮像する姿勢に配置されていることを前提とする。また、この場合、レンズユニット200が構成する光学系の光軸Oと一致する軸をZ軸(前後方向の軸)とし、Z軸に直交する平面上において互いに直交する2つの軸をX軸(水平方向の軸)及びY軸(垂直方向の軸)とする。
まず、このカメラシステム10の詳細な構成について説明する。
図1に示すように、レンズユニット200は、被写体の光学像を結像するための撮影レンズ202を有する。撮影レンズ202の結像位置には、例えば電荷結合素子(CCD)やCMOSセンサ等の撮像素子と称される撮像部117が配置される。撮像部117は、ボディユニット100内に配置されている。レンズユニット200は、ボディユニット100に着脱可能に取り付けられる。
レンズユニット200は、レンズユニット200に配設されたレンズ制御用マイクロコンピュータ(以下、“Lμcom”と称する)201によって動作制御される。また、ボディユニット100は、ボディユニット100に配設されたボディ制御用マイクロコンピュータ(以下、“Bμcom”と称する)101によって動作制御される。Bμcom101は、中立保持検出手段および判定手段として機能する。
ボディユニット100にレンズユニット200を装着した図示の状態において、Bμcom101とLμcom201は、通信コネクタ102を介して互いに通信可能に電気的に接続される。そして、Lμcom201は、Bμcom101に従って動作する。ボディユニット100に必要な電力は、ボディユニット100に設置された電源回路135からBμcom101へ供給され、レンズユニット200に必要な電力は、通信コネクタ102を介して電源回路135からLμcom201へ供給される。
レンズユニット200は、ボディユニット100の前側(被写体側)に設けられた不図示のボディマウントとレンズユニット200の後ろ側(撮像子側)に設けられた不図示のレンズマウントを介して、ボディユニット100に対して着脱自在である。この着脱機構はいわゆるバヨネット形式であり、この構成により、カメラシステム10は、レンズユニット200を様々に交換して装着することができる。
撮影レンズ202は、変倍レンズ202bを光軸方向へ変位することによって焦点距離を変更することが可能なズームレンズである。変倍レンズ202bは、レンズ駆動機構204内に設けられた図示しないステッピングモータ等のアクチュエータによって光軸に沿って変位される。
また、レンズユニット200には、絞り203が配設されている。絞り203は、絞り駆動機構205内に設けられた図示しないステッピングモータ等のアクチュエータによって駆動される。撮影レンズ202の合焦距離、焦点距離、及び絞り値等のレンズユニット200の情報は、位置検出センサ204a、204bや図示されていないエンコーダ等によって検出され、Lμcom201及び通信コネクタ102を介してBμcom101に入力される。
ボディユニット100に設けられた撮像部117は、撮像部を移動する後述する撮像部移動機構部159を介してボディユニット100内に保持されている。撮像部117は、CCDやCMOS等の光電変換素子で構成されている。なお、撮像部117の前側には、光学ローパスフィルタや赤外線カットフィルタ等の光学フィルタ118、及び防塵フィルタ119が配設されている。これら撮像部117、光学フィルタ118、および防塵フィルタ119が、撮像ユニット116を構成している。
防塵フィルタ119の周縁部には、圧電素子120が取り付けられている。圧電素子120は、防塵フィルタ制御回路121によって、防塵フィルタ119をその寸法や材質によって定まる周波数で振動させる。圧電素子120の振動によって、防塵フィルタ119に付着した塵埃を除去することができる。
防塵フィルタ119の前側には、一般にフォーカルプレーンシャッタと称されるシャッタ108が配設されている。また、ボディユニット100内には、シャッタ108の先幕と後幕を駆動するばねをチャージするシャッターチャージ機構112と、これら先幕と後幕の動きを制御するシャッタ制御回路113が設けられている。なお、光学フィルタ118、防塵フィルタ119及びシャッタ108は、必要に応じて適宜に配設されるものであり、カメラシステム10はこれらを具備しない構成であってもよい。
撮像部117は、撮像部117の動作を制御する撮像部インターフェース回路122を介して、画像処理部126に電気的に接続されている。画像処理部126は、SDRAM124やFlashメモリ125等の記憶領域を使用して、撮像部117から出力されて撮像部インターフェース回路122で処理された画像信号に基づいて画像を生成する。
一方、画像処理部126は、自動露出とオートフォーカスに関わる制御も行なっている。自動露出は、像画処理部126で生成された画像の所定領域の輝度値を検出し、適正な露光量になるように絞り203の開口の大きさや、シャッタ108のシャッタ速度を制御するものである。また、オートフォーカスは、いわゆるコントラスト検出方式によるものである。フォーカスレンズ202aを光軸方向に所定の振幅で振動(ウォブリングの動作)させて、異なる光軸上の位置での複数の画像を生成し、それらの画像の所定の領域(フォーカスエリア)におけるコントラスト値を算出して、遠距離側、近距離側のいずれに焦点位置があるのか検出している。そして、ウォブリング動作をしながら焦点のある方向にフォーカスレンズ202aを移動させつつ、画像を取り込む(撮影する)と、それらの画像から最大コントラストの状態(焦点位置)を検出することができ、その位置でフォーカスレンズ202aを停止することにより、オートフォーカスをする。この自動露出制御回路やオートフォーカス制御回路は、画像処理部126に全てを設けなくても良く、Bμcom101等の別の回路部に設けることも可能である。
また、画像処理部126は、ボディユニット100の後方に配設された液晶表示装置や有機エレクトロルミネッセンス表示装置(有機EL表示装置)等の画像表示装置123に接続されており、画像表示装置123を介して画像を表示することができる。画像表示装置123は、カメラシステム10による撮影画像をリアルタイムに表示する、いわゆる電子ビューファインダとしても機能する。また、本実施形態のカメラシステム10は、光学式のファインダを持たない構成となっているが、いわゆる一眼レフ形式の光学式ファインダを設けても良い。
記録メディア127は、フラッシュメモリやHDD等の記録媒体であり、ボディユニット100内に着脱可能に設けられている。記録メディア127は、カメラシステム10で撮像された画像等(動画の場合は音声も含む)のデータを記録する。撮影画像のデータは、そのままでは情報量が大きいので、圧縮して情報量を少なくしてから記録メディア127に記録される。この画像データの圧縮は、画像処理部126でなされる。また、逆に記録メディア127に記録された圧縮データを元の画像データに伸張して、画像表示装置123に表示させる場合の画像伸張処理も画像処理部126でなされている。
不揮発性メモリ128は、カメラシステム10の制御に必要な所定の制御パラメータを記憶する、例えばEEPROMからなる記憶部である。不揮発性メモリ128は、Bμcom101からアクセス可能に設けられている。
Bμcom101には、カメラシステム10の動作状態を表示してユーザへ告知するための動作表示用LCD129および動作表示用LED130と、カメラ操作部131と、内蔵ストロボ132及び図示しない外部ストロボを駆動するストロボ制御回路133と、が接続されている。カメラ操作部131は、例えばレリーズSW、モード変更SW、及びパワーSWなど、カメラシステム10を操作するために必要な操作釦を含むスイッチ群である。
さらに、該ボディユニット100内には、電源としての電池134と、該電池134の電圧を、当該カメラシステム10を構成する各回路ユニットが必要とする電圧に変換して供給する電源回路135と、が設けられている。また、ボディユニット100内には、外部電源から不図示のジャックを介して電流が供給されたときの電圧変化を検知する電圧検出回路(図示せず)も設けられている。
本実施形態のカメラシステム10は、手ブレを補正するために、撮像部117をX軸方向、Y軸方向、及びZ軸回りの回転方向に移動させるとともに、撮像部117を所定位置に固定するための撮像部移動機構部159を具備している。すなわち、撮像部移動機構部159を介して撮像部117を保持することによって、撮像部117をXY平面に沿って機械的に移動させることができるとともに、撮像部117を所定位置に機械的に固定することができる。なお、ここで言う手ブレ補正とは、必ずしもカメラを手で持った状態でのブレのみを意味するものではなく、三脚やロボットアームに取り付けた状態でのブレの補正などを含む。
撮像部移動機構部159は、X軸ジャイロ160、Y軸ジャイロ161、Z軸回転検出器170、防振制御回路162、X軸アクチュエータ163(駆動機構)、Y軸アクチュエータ164(駆動機構)、撮像部117を保持したホルダ166(移動体)、固定フレーム167(固定部材)、ホルダ166を所定位置に位置決めして固定する固定機構110、位置検出センサ168、及びアクチュエータ駆動回路169(駆動機構制御手段)を具備している。固定機構110は、位置決め機構180(被押圧手段)および押圧機構190を有する。
以下、図2乃至図12を参照して、電磁方式のVCM(ボイスコイルモータ)をアクチュエータとして用いた駆動装置300を含む撮像部移動機構部159について詳細に説明する。
図3は、撮像部移動機構部159の要部の構造を示す概略正面図であり、図2は図3の構造をCC線で断面をとり、側面から見た側断面図である。図4は図3の構造をAA線で断面をとり、側面から見た側断面図である。図5は図3の構造をBB線で断面をとり、下方から見た下断面図である。図6は図3の構造をDD線で断面をとり、下方から見た下断面図である。図7(a)はVCMの概略構成を示す正面図であり、図7(b)は、図7(a)のVCMをEE線で断面をとり、側面から見た側断面図である。
フレーム167は、ボディユニット100に固定されている。撮像部117を保持するホルダ166は、フレーム167によってX軸方向、Y軸方向、Z軸回りの回転方向に移動可能に支持されている。つまり、ホルダ166は、フレーム167に配置された3つの凹部の摺動面315(315a、315b、315c)に夫々接して置かれた3つのボール314(314a、314b、314c)を、ホルダ166に設置された凹部の摺動面316(316a、316b、316c)により受けることによりフレーム167によって支持される。
言い換えると、フレーム167の前面、すなわちホルダ166に対向する面には、図3に破線で示す3つの矩形の凹部315a、315b、315cが形成されている。3つの凹部315a、315b、315cは、撮像ユニット116の周りに互いに離れた位置関係で分散して配置されている。また、ホルダ166がフレーム167に対向する面にも、上述した3つの凹部315a、315b、315cに対向する3つの矩形の凹部316a、316b、316cが形成されている。そして、フレーム167側の各凹部315a、315b、315cとホルダ166側の各凹部316a、316b、316cの間にそれぞれボール314a、314b、314cが配置される。各凹部が同じ形状を有するとともに各ボールが同じ径を有する球体であるため、ボール314を挟んでフレーム167にホルダ166を対向させると、フレーム167とホルダ166が互いに対向する面同士が平行に配置される。
また、ホルダ166及びフレーム167の外周部に対向して設けられた夫々3つの突起に引張コイルバネである押えバネ313(313a、313b、313c)を装着した。各突起は、それぞれ、凹部にできるだけ近い位置に設けられている。これにより、ホルダ166とフレーム167の間に挟まれた3つのボール314a、314b、314cが押圧されて、各ボール314a、314b、314cが対応する一対の凹部によってそれぞれ保持される。
上述した構成によって、3つのボール314a、314b、314cとホルダ166の凹部316a、316b、316cの底にある摺動面とが接触する3点を含む平面(基準面)に沿ってホルダ166は自由に動くことが可能となる。つまり、ホルダ166には、フレーム167からXY平面に沿った方向の摩擦力が殆ど作用しない構造となる。この時、Z軸方向のホルダ166の位置は、3つのボール314a、314b、314cが、ホルダ166の各凹部の摺動面と接触する3点を含む平面位置となる。この平面はXY面に平行である。言い換えると、ホルダ166は、XY面に沿って移動可能である一方で、Z軸方向への移動が規制される。従って、以下に述べるVCMが動作していない場合は、例えば重力などの外力がXY面方向に加わると、ホルダ166は、フレーム167に対してXY面方向に自由に動いてしまう。
このように、ホルダ166はフレーム167に対してXY面に沿って移動可能であるため、ホルダ166側の3つの凹部316a、316b、316cとフレーム167側の3つの凹部315a、315b、315cはXY面方向にずれを生じる。しかし、本実施形態では、撮像素子を保持したホルダ166のXY面に沿った移動距離はミクロン単位であるため、各凹部のサイズがホルダ166の移動距離に対して十分に大きく、ホルダ166の移動によってボール314a、314b、314cが凹部から脱落する心配はない。
図7(a)には、ホルダ166をXY面方向に駆動する上述したX軸アクチュエータ163およびY軸アクチュエータ164として機能するVCMの正面図を示してある。また、図7(b)は、図7(a)のVCMのEE側断面図を示す。
VCMは、ホルダ166に固設されたコイル1、コイル1に対向してフレーム167に固設された磁石2、および磁石2との間でコイル1を挟む位置に配置されたヨーク3を含む。コイル1は、絶縁被服された導電性の細線をトラック形状に巻いた構造を有し、ホルダ166に接着等により固定されている。板状の磁石2は、図7で下側がN極、上側がS極となるようにY方向に着磁され、フレーム167に接着等によって固定されている。また、磁性材で形成された板状のヨーク3は、磁石2に対向する位置でコイル1のZ方向前側に配置されている。そして、フレーム167を鉄等の磁性材料で形成することにより、磁石2あるいはコイル1に電流が流れた時の磁力線が外部に漏れないように磁気回路を形成している。
このVCMのコイル1に電流を流すと、電流の方向が磁石2の磁力線に対して直交するコイル1の部分に電磁力が作用して、ホルダ166が駆動される。コイル1に流す電流の向きを逆転させると、ホルダ166は逆方向に駆動される。また、コイル1に流れる電流の大きさにより、ホルダ166に作用させる力を変えることができる。
本実施形態では、VCMは、図3に示す3箇所にレイアウトされる。具体的には、3つのVCM、すなわちVCM−XA320a、VCM−XB320b、およびVCM−Y321がフレーム167とホルダ166との間に配置されている。VCM−XA320a、およびVCM−XB320bは、X軸方向の駆動力を発生するX軸アクチュエータ163であり、VCM−Y321はY方軸向の駆動力を発生するY軸アクチュエータ164である。また、Z軸回りの回転方向の駆動をする場合は、VCM−XA320aとVCM−XB320bに異なる駆動力(場合によっては反対方向の駆動力)を与える。
ホルダ166のXY面に沿った位置制御は、ホルダ166のX軸方向、Y軸方向、Z軸回りの回転方向を検出する位置検出センサ168と、VCM−XA320a、VCM−XB320b、VCM−Y321の動作を制御するアクチュエータ駆動回路169によって行われる。位置検出センサ168は、より具体的には、ホルダ166に設けられたホール素子と、ホール素子に対向してフレーム167に設けられた磁石からなる磁気式のものが複数設置されている。この位置検出センサ168は、1μm程度の位置検出精度を持っており、精度良くホルダ166の位置を検出することができる。
ところで、VCMは、コイル1に電流を流すと、その電流の方向に応じて、移動対象物(本実施形態ではホルダ166)を一定方向に移動し続けようとする特性を有する。このため、VCMに通電してホルダ166を所定位置に停止させようとする場合、常に、位置検出センサ168で検出した位置にホルダ166を戻すようにコイル1に流す電流の方向を交互に高い周波数で切り替える必要がある。この状態は、見た目ではホルダ166が所定位置に止まっているように見えるが、実際には、高い周波数の交流電流によってホルダ166はその場で微小に振動していることになる。
このように、VCMに通電してホルダ166を停止している状態では、外力によって移動対象物が不所望に移動してしまうことはないが、VCMの電源を切るとホルダ166に対する電磁力が働かなくなり、ホルダ166は小さな外力で簡単に動いてしまうことになる。例えば、カメラシステム10を図1の姿勢に配置した場合、VCMの電源を切ると、ホルダ166は重力によって下に落ちる。特に、カメラの持ち運び時において、振動により「カタカタ」音が鳴る問題が生じ、最悪の場合、落下等により外部から強い衝撃が加えられると、撮像部117にズレを生じてしまうことも考えられる。このため、VCMに通電していないときにホルダ166をホーム位置に固定する機構が必要となる。
ホルダ166をVCMによって所定位置に停止させた後、ホルダ166をホーム位置に位置決め固定するための固定機構110は、位置決め機構180と押圧機構190を含む。押圧機構190は、位置決め機構180を押圧状態(第1の位置)と非押圧状態(第2の位置)にする。押圧機構190については、後に詳述する。位置決め機構180は、押圧板188(支持部材)、第1突起183(第3の係合部)、第2突起184(第4の係合部)、第1凹部185(第1の係合部)、および第2凹部186(第2の係合部)を含む。
ここで、まず、位置決め機構180について説明する。
押圧板188(延設部)は、例えば図4、図5に示すように、第1押圧板181に第2押圧板182を重ねた構造を有する。第1押圧板181は、図3に示すように、略T字形であり、その一端が折り曲げられてフレーム167に固定されてホルダ166と略平行に離間して片持ち梁状態で取り付けられている。第1押圧板181は、押圧方向(Z軸方向)に剛性が低く曲げ変位が容易で、押圧方向と直交する方向(XY平面に沿った方向)に関しては剛性が高くて外力に対して容易に変形しないものであればいかなるものであっても良い。本実施形態では、薄板状弾性体(板ばね)を第1押圧板181として用いた。第2押圧板182は、第1押圧板181の自由端側に重ねて固着され、第1押圧板181よりも曲げ剛性が高く押圧機構190の押圧力が加えられても容易に変形しない矩形の板状体からなる。
押圧板188には、後に詳述する第1突起183と、第2突起184と、が取り付けられている。これら2本の突起183、184は、第2押圧板182が第1押圧板181に重なった位置に配置され、ホルダ166に向けて突設されている。一方、ホルダ166側の各突起183、184に対向する位置には、それぞれ、第1凹部185と第2凹部186が設けられている。これら第1および第2凹部185、186の構造および機能についても後に詳述する。
押圧機構190によって位置決め機構180の押圧板188をホルダ166に向けて押圧すると、押圧板188の第1突起183がホルダ166の第1凹部185に押し込まれて係合し、押圧板188の第2突起184がホルダ166の第2凹部186に押し込まれて係合する。これにより、ホルダ166が押圧板188に対して特にXY面内で精密に位置決めされ、ホルダ166がフレーム167に固定される。
一方、押圧機構190による押圧板188への押圧を解除すると、第1押圧板181の復元力により、第1突起183と第1凹部185、及び、第2突起184と第2凹部186の係合状態が解除される。この状態で、ホルダ166をXY面(X軸とY軸を含む平面)方向に自由に駆動できる。つまり、上述したVCMを動作させてホルダ166をXY面に沿って移動させる手ブレ補正時には、押圧機構190による押圧を解除してホルダ166がXY面に沿って移動可能となる。
ここで、上述した位置決め機構180の構造についてさらに詳細に説明する。
第1押圧板181は、ばね用リン青銅、ばね用ステンレス等からなり、図5に示すように、その固定端側がL字状に略直角に折り曲げられている。そして、この折り曲げられた端部が、フレーム167からZ軸方向に突設された突出壁167aの側面167bに固定される。この際、剛性の高い押え板187で第1押圧板181の端部をフレーム167の突出壁167aの側面167bとの間で挟み込んでネジにより締結固定している。このように第1押圧板181をフレーム167に固定すると、第1押圧板181の固定部から先は、片持ちの梁を形成し、図5のZ方向には曲げの剛性が低く曲がりやすく、XY面に沿った方向には曲げの剛性が高く、変位し難い構造となる。
例えば、第1押圧板181の固定端の折り曲げ角度を90度より僅かに大きい鈍角に設計し、固定端をフレーム167の突出壁167aの側面167bに固定した状態で自由端側が僅かに上方に傾斜する構造(例えば、図12に実線で示す)としても良い。なお、この場合、フレーム167の突出壁167aの側面167bは、ホルダ166の移動面と直交し、突出壁167aの上端面167cは移動面と平行であることが条件となる。この構造を採用した場合、押圧機構190による押圧が解除されて、第1押圧板181の復元力によって、第1突起183と第1凹部185の係合が解除され、且つ第2突起184と第2凹部186の係合が解除された状態で、第1押圧板181が突出壁167aの上端面167cから僅かに離間し、第1突起183の先端および第2突起184の先端がホルダ166に干渉しない位置まで退避することになる。
一方、押圧機構190によって押圧板188を押圧して、第1突起183を第1凹部185に係合し、且つ第2突起184を第2凹部186に係合した状態で、第1押圧板181が突出壁167aの上端面167cに接触し、第2押圧板182がホルダ166の移動面と平行に配置されることになる。この状態を図5に例示する。この状態で、押圧板188がホルダ166の移動面と平行に配置されるとともに、第1突起183の軸183bおよび第2突起184の軸184bがホルダ166の移動面と直交する。なお、ここで言う移動面は、XY面と平行な面であり、ホルダ166が移動する際の基準面となる。
第1押圧板181の他端(自由端)側は、ホルダ166の外周縁の近くでその前側に非接触状態で重なる位置まで延びている。この第1押圧板181がホルダ166に重なる部分の形状は、図3に示すように、Y方向に延びる形状を有する。第2押圧板182は、この第1押圧板181のY方向に延びた部分と略同じ形状を有する。そして、第2押圧板182は、第1押圧板181のY方向に延びた部分のホルダ166に対向する側の面に重ねてネジにより締結固定されている。
従って、第1押圧板181の固定されていない側の自由端部は、第2押圧板182の固着により剛性が高くなり、押圧機構190の押圧力を受けてもほとんど変形しない構造となる。これに対し、第1押圧板181が、Z方向の押圧力を端部に受けると、固定部側と第2押圧板182の間の部分181aが曲がり、第2押圧板182が殆んど変形することが無く、変位する。
本実施形態では、押圧板188は、第1押圧板181と第2押圧板182の2つの部材で構成したが、一体のもので構成しても良いし、樹脂材料で製造しても構わない。また、第1突起183と第2突起184の設置された位置を直接押圧するように押圧機構190を配置するならば、第2押圧板182を省略して第1押圧板181に第1突起183と第2突起184を直に取り付けても良い。
第1および第2突起183、184は、この第2押圧板182が第1押圧板181に重なった部位で押圧板188に取り付けられている。第1突起183は、例えば図3、図4に示すように、Y方向上方に片寄った位置で押圧板188に取り付けられ、第2突起184は、第1突起183に対してY方向下方に離間した位置で押圧板188に取り付けられている。第1突起183と第2突起184の取り付け位置は、互いに離間した位置にする必要があり、その間の距離に応じてホルダ166の後述する回転位置調整時における第2突起184の操作量に対するホルダ166の調整量の割合が決まる。このため、第1および第2突起183、184間の距離は、ホルダ166の調整量を考慮して適当な値に設定することが望ましい。
なお、第1および第2突起183、184は、図6に示すように押圧板188に取り付けられる。図6は、第2突起184を第2凹部186に嵌合した状態の断面図を示す。第2突起184は、円錐面184cを有する偏心した圧接部184a(後述する)を有する点で第1突起183と異なる構造を有するが、第1突起183も押圧板188に対して同様に固設される。このため、ここでは、第2突起184の取り付け構造についてのみ代表して説明し、第1突起183の取り付け構造についての詳細な説明は省略する。つまり、第2突起184は、第1押圧板181および第2押圧板182を貫通し、第2押圧板182に設けられた孔188aに第2突起184の軸184bを嵌合することによって押圧板188に取り付けられ、軸184bが接着剤188bによって孔188aに固着される。
特に、第2突起184を接着剤188bで固定する際には、軸184bを所定の回転位置に回転した状態で押圧板188に固定する。また、軸184bは、第2突起184の圧接部184aをホルダ166の第2凹部186に嵌合した図示の状態で、ホルダ166の移動面と直交する姿勢に配置されるような取付角度で押圧板188に取り付けられる。第2突起184の軸184bの図示下端部には、軸184bに対して偏心した円錐面184cを有する圧接部184aが設けられている。
つまり、この圧接部184aは、その円錐面184cの中心軸と軸184bの中心軸が平行で且つ距離δ(図3)だけ離れるように、軸184bに対して偏心して、軸184bの端部に固設されている。このため、軸184bを中心に第2突起184を回転させると、圧接部184aの円錐面184cの中心をXY面方向に移動させることができる。言い換えると、この第2突起184の回転位置を調節して押圧板188に接着固定することによって、後述するように、ホルダ166のフレーム167に対するXY面内における傾きや位置を調整することができる。
一方、第1突起183と第2突起184に対向するホルダ166側には、第1凹部185と第2凹部186が設けられている。
第1凹部185は、第1突起183の圧接部183aの円錐面183cが接触する円錐面185a(円錐状部)を有する。この第1凹部185の円錐面185aは、第1突起183の圧接部183aが第1凹部185に係合した状態で、圧接部183aの円錐面183cと同軸に配置される角度でホルダ166に設けられている。つまり、第1凹部185の円錐面185aは、ホルダ166の移動面と直交する軸を有する。本実施形態では、この第1凹部185の円錐面185aは、第1突起183の圧接部183aの円錐面183cと等しい頂角を有する凹面であり、第1突起183を第1凹部185に嵌合した場合に、圧接部183aの円錐面183cが第1凹部185の円錐面185aにぴったり密着した状態で接触することになる。
より具体的には、本実施形態では、第1突起183の圧接部183aの円錐面183c、および第1凹部185の円錐面185aを、90°〜120°の頂角に設定した。円錐面の頂角は、2つの接触面同士の押圧力、固定機構110によるホルダ166の保持力、および2つの円錐面による後述する求心力に関係する。例えば、円錐面の頂角を90°未満にすると、上述した押圧力に対する保持力が増加するが、反面、ホルダ166の固定を解除する際に、円錐面同士の接触による大きな摩擦力が作用したり、くさびの原理でくいつきを発生することになり、押圧解除のための大きな力が必要となる。一方、円錐面の頂角を120°より大きくすると、押圧力に対する保持力が低下し、外力による位置ズレを生じ易くなってしまう。
また、第2突起184に対向する第2凹部186は、第2突起184の偏心した圧接部184aの円錐面184cが接触するくさび面186a(円錐状部)を有する。上述したように、第2突起184の圧接部184aが軸184bに対して偏心しており、第2凹部186は、円錐面を第1凹部185の方向に延長した形状を有する。つまり、第2凹部186は、開口形状が長円状形であり、突起184の回転位置(押圧板188に対する固定状態)によらず、圧接部184aの円錐面184cを常に密着させた状態で接触せしめることができる凹面形状を有する。第2凹部186の開口形状は長円形に限らず楕円形であっても良い。
図3および図4では説明を分かり易くするため少し誇張して図示してあるが、実際には、第2突起184の圧接部184aの偏心量は画素ピッチレベル(最大で10μm程度)であるため、第2突起184をいかなる回転位置に回転させて押圧板188に固定したとしても、XY面に沿った圧接部184aの軸の移動量は僅かな量になる。このため、この第2突起184の偏心した圧接部184aを受ける第2凹部186のくさび面186aは、実際には、第1凹部185の円錐面185aをY方向に僅かに引き伸ばしたような形状となる。より具体的には、第2凹部186のくさび面186aは、円錐面をその中心を通るXZ面で切断して僅かに離間させて両者をなだらかに接続した形状を有する。
ここで、上述した位置決め機構180の作用について詳細に説明する。
後に詳述する押圧機構190によって位置決め機構180の押圧板188をホルダ166に向けて押圧すると、第1突起183の圧接部183aが第1凹部185に係合するとともに、第2突起184の圧接部184aが第2凹部186に係合する。この際、各突起183、184の圧接部183a、184aが押圧方向先端に向けて収束した円錐面183c、184cを有するとともに、各凹部185、186の円錐面185a(くさび面186a)が各突起に向けて拡開する形状を有するため、ホルダ166がXY面に沿ってずれた位置にあっても、各突起の圧接部183a、184aを対向する凹部185、186に容易に嵌合せしめることができる。
例えば、第1突起183の圧接部183aが第1凹部185に押し込まれる場合、圧接部183aの円錐面183cが第1凹部185の円錐面185aに接触する。このとき、第1突起183の軸と第1凹部185の軸がXY面方向にずれている場合、まず初めに、圧接部183aの円錐面183cが第1凹部185の円錐面185aに部分的に接触(片当り)して、徐々に円錐面同士の接触面積が大きくなり、圧接部183aが第1凹部185に完全に嵌合した状態で円錐面同士がその全面で密着する。このとき、ホルダ166はXY面に沿って移動可能となっているため、このような係合動作が進むに連れて、第1突起183の軸と第1凹部185の軸が一致する方向にホルダ166がXY面に沿って移動(求心)されることになる。なお、第1突起183の圧接部183aを第1凹部185に係合しただけでは、ホルダ166は、この圧接部183aと第1凹部185の係合によって同軸にされた軸(係合位置)を中心に回転可能な状態である。
一方、第2突起184の圧接部184aが第2凹部186に押し込まれると、同様に、圧接部184aの円錐面184cと第2凹部186のくさび面186aの作用により、第2突起184の軸184bに第2凹部186の軸(実際にはY方向に延びた中心線)が重なる方向に、ホルダ166が移動されて上述した係合位置を中心に僅かに回転される。言い換えると、位置決め機構180を動作させた際に、ホルダ166が所望する姿勢(角度)に配置されるように、第2突起184の回転位置を調整すれば良いことになる。カメラシステム10としては、撮像部117の多数の撮像素子がX方向およびY方向に真っ直ぐ並ぶ角度ズレの無い姿勢にホルダ166を配置する必要があり、この姿勢にホルダ166を配置するよう予め第2突起184の回転位置を調節して押圧板188に固定してある。
なお、第1突起183と第1凹部185の相互に接する円錐面183c、185aは、必ずしも円錐面同士でなくとも良く、接触部に押圧力が作用した場合に、それぞれの中心軸が一致する方向にホルダ16を移動させるような、いわゆる求心作用が働くような形状であれば、いかなる形状であっても良い。また、第2突起184と第2凹部186の相互に接する面も、第2凹部186のくさび面186aのY方向に延びた中心線上に第2突起184の円錐面184cの軸線が重なるような調芯作用の働く形状であれば、いかなる形状であっても良い。
例えば、第1突起183および/或いは第2突起184の圧接部183aおよび/或いは184aを円筒形状或いは球状にして第1凹部185の円錐面185aおよび/或いは第2凹部186のくさび面186aに接触させるようにしても良い。或いは、互いに接触する円錐面の頂角を異ならせても良く、突起側の円錐面の頂角を凹部側の円錐面の頂角より僅かに小さくしても良い。さらに、上述した求心作用や調芯作用が働く面形状とした上で、例えば凹部側或いは突起側の接触面に溝等を設けて接触面積を小さくするようにしても良い。
次に、押圧機構190について、図8乃至図12を参照して説明する。
図8は、押圧機構190の正面図であり、図9は、押圧機構190を図8のFF線に沿って切断した断面図であり、図10は、押圧機構190を図9のGG線に沿って切断した断面図である。また、図11は、非押圧状態にした押圧機構190を図8のFF線に沿って切断した断面図である。さらに、図12は、図11のHH線に沿って非押圧時の位置決め機構180を切断した断面図である。
押圧機構190は、図11に示すように、非押圧状態になった際に、位置決め機構180と機械的に分離する。つまり、本実施形態の押圧機構190は、位置決め機構180の押圧板188とは別体に設けられており、押圧機構190からの応力が位置決め機構180に作用することはない。このため、位置決め機構180の押圧板188をフレーム167に片持ち梁状態で取り付けた上述した構造を採用することによって、押圧時における第1および第2突起183、184のXY面に沿った位置精度を高めることができる。
押圧機構190は、フレーム167に固定されて押圧板188の前方に重なる位置に延設されたヨーク305(図5)に対し、ネジで固定された本体14を有する。本体14のZ方向前方には上板13が配置されており、この上板13も本体14とともにヨーク305に締結固定されている。そして、上板13の前方には、台12を介してモータ11が取り付けられている。台12はネジにより上板13に締結固定されている。
モータ11の回転軸11aにはピニオンギヤ11bが固設されている。このピニオンギヤ11bにはギヤ15が噛合している。ギヤ15は、ネジ16(第1のネジ部材)の一端に圧入や接着等で固定されている。本実施形態では、ネジ16の一端を断面D字形にして、この一端をギヤ15の断面D字形の孔15aに挿入して、ネジ16の一端にギヤ15を回転不能に固定した。ネジ16のギヤ15側の軸部はヨーク305の孔に回転自在に嵌合している。また、ギヤ15のフランジ面とネジ16の段部でヨーク305を挟むことにより、ネジ16の軸方向(Z軸方向)の位置が固定されている。
一方、ネジ16の他端は、本体14のZ方向に延びた柱14aの押圧板188側の端部に固定された下板21の孔に回転自在に嵌合している。これにより、ネジ16の脱落を防止するとともに、ネジ16の両端を回転可能に保持することができ、ネジ16を安定した姿勢で回転させることができる。
また、ネジ16にはナット17(第2のネジ部材)が螺合して取り付けられている。ナット17は、ネジ16の両端を上板13或いは下板21に取り付ける前にネジ16に取り付けられる。一方、ネジ16と平行に延びた本体14の柱14aには、ネジ16の軸方向に延びた溝14bが形成されており、ネジ16に螺合したナット17から突出した突起17aがこの溝14bに挿入されて、ナット17の回転が止められている。このため、モータ11によりネジ16を回転させることにより、ナット17を溝14bに沿ってZ方向に移動させることができる。
下板21は、図10に示すように、3箇所で本体14に締結固定されており、ネジ16の端部を嵌合する孔を有する支持片部21aを有する。また、ネジ16の下板21側の端部には、略円筒形の押さえ20が軸方向に移動可能に取り付けられている。下板21の支持片部21aは押さえ20のスリット20aを介して押さえ20の内部に延設されている。そして、ナット17と押さえ20の間には、圧縮コイルバネ18が圧縮した状態で取り付けられている。バネ18は、ナット17と押さえ20との間でネジ16の外側に環装され、その両端がナット17の円筒段部と押さえ20の円筒段部によって係止されている。押さえ20の外周面には、係合部材19のCリング状の部分19aが嵌め込まれる溝20bが形成されている。係合部材19は、Cリング状の部分19aからZ方向に延出した端部にナット17の端面に係る係合部19bを有する。この係合部材19は、バネ18を間に挟むように押さえ20とナット17を連結し、図9の押圧状態から図11の非押圧状態に移行するときに、押圧板188から離れる方向に移動するナット17に追従して押さえ20を押圧板188から離れる方向に移動させるよう機能する。
本実施形態では、固定機構110のZ軸方向のサイズをできるだけ小さくするため、位置決め機構180の押圧板188をXY面に沿って延びる片持ち梁状態とした。よって、位置決め機構180のZ軸方向に重なる押圧機構190もできるだけ小さくすることが望ましく、その押圧力もできるだけ小さくすることが望ましい。このため、本実施形態では、位置決め機構180の押圧板188の第1押圧板181を薄くしてバネ定数を小さくした。具体的には、バネ18の復元力が押圧機構190による押圧力に対して1/10程度になるように、第1押圧板181を選択した。このため、押圧板188の復元力を利用して第1突起183と第1凹部185の係合を解除し、且つ第2突起184と第2凹部186の係合を解除する際に、突起側の円錐面と凹部側の円錐面の分離を促す工夫を加えた。
次に、上述した構造を有する撮像部移動機構部159の動作を説明する。
手ブレ補正モードにおいて、X軸ジャイロ160は、カメラシステム10のX軸回りの回動(ブレ)の角速度を検出し、Y軸ジャイロ161は、カメラシステム10のY軸周りの回動の角速度を検出し、Z軸回転検出器170は、カメラシステム10のXY平面内の回動の角速度と回転中心位置を検出する。また、X軸加速度センサ171は、カメラシステム10のXY平面内におけるX軸方向の加速度を検出し、Y軸加速度センサ172は、カメラシステム10のXY平面内におけるY軸方向の加速度を検出する。これらX軸ジャイロ160、Y軸ジャイロ161、Z軸回転検出器170、X軸加速度センサ171、Y軸加速度センサ172は、この発明の検出部として機能する。防振制御回路162は、この検出部で検出されたカメラシステム10の角速度、回転中心位置から、手ブレ補償量を演算し、撮像部117を、ブレを補償するように駆動装置300により移動させて手ブレを補正する。なお、撮像部移動機構部159において、撮像部117を移動させるアクチュエータの構成は、本実施形態ではVCMを用いているが、回転モータ、リニアモータ、超音波モータ等、特に限定されるものではない。
上述したように、カメラシステム10が手ブレ補正モードで動作する場合、固定機構110は、フレーム167に対するホルダ166の固定を予め解除しておく。一方、カメラシステム10が手ブレ補正モードをOFFにした状態では、固定機構110は、ホルダ166をフレーム167に固定する。本実施形態の固定機構110は、上述したように、撮像部117を保持したホルダ166をXY面に沿ったホーム位置(中立位置)に精密に位置決めして固定することができるため、従来のようにVCMに通電して撮像部117を撮像可能なホーム位置に保持し続ける必要はなく、VCMに通電しない状態での撮影が可能となる。このため、消費電力量を少なくすることができ、1回の充電でカメラシステム10を使用することのできる時間を延長させることができる。
また、本実施形態のカメラシステム10では、上述したように、VCMに通電しない状態で撮影が可能であるため、従来のようにVCMに通電した状態で撮影する場合と比較して、VCMの振動に基づくノイズの影響を考慮する必要がない。そのため、静止画撮影はもとより動画撮影においてもより鮮明な画像の撮影が可能となる。
また、上述した固定機構110のアクチュエータとして機能する押圧機構190も、カメラシステム10の消費電力量を下げることのできる構造を有する。
例えば、押圧機構190によって位置決め機構180の押圧板188を押圧してホルダ166をフレーム167に対して固定する場合、アクチュエータ駆動回路169は、押圧機構190のモータ11を所定方向に回転させる。モータ11を所定方向に回転させると、ギヤ15が回転し、ギヤ15と一体のネジ16が回転する。すると、ギヤ15に螺合しているナット17がネジ16の回転軸方向に移動してバネ18を押し下げ、押さえ20を第1押圧板181に押し付ける。これにより、押圧板188が変位してホルダ166が固定される。
この際、上記のようにナット17が所定量変位すると、その位置を、不図示のフォトインターラプター等の位置検出器で検出してモータ11の回転を停止する。つまり、モータ11への通電をやめる。すると、図9に示すようにバネ18が最も圧縮された状態となり、バネ18が発生する力で、押さえ20は、第1押圧板181を押し、位置決め機構180がホルダ166を所定のホーム位置に保持する。
上述した構造を有する押圧機構190によると、この状態で、モータ11への通電をやめたままにしても、ナット17が移動することはなく、ホルダ166の固定が解除されることはない。つまり、この機構では、ナット17とネジ16の間に大きな摩擦力が働き、ナット17とネジ16を相対的に回転させる力が小さいため、モータ11をOFFにしてもバネ18の復元力によってネジ16が逆方向に回転してしまうことは無く、電力を消費せずにホルダ166をホーム位置に保持することができる。このため、カメラの電源をOFFにして持ち運ぶような場合、従来のように撮像部を保持したホルダが「カタカタ」鳴る不具合を防止することができ、落下等の強い衝撃が加えられた場合であっても、撮像部117に位置ズレ等を生じる不具合も防止することができる。
一方、カメラシステム10の動作モードが手ブレ補正モードに切り替えられてホルダ166の固定を解除する場合、アクチュエータ駆動回路169は、押圧機構190のモータ11を逆方向に回転させる。この際、アクチュエータ駆動回路169は、モータ11を逆回転させる前に、VCMに通電し、電磁力によってホルダ166をホーム位置に保持する。これにより、固定機構110による固定を解除した直後にホルダ166が重力方向に落下する不具合を防止する。
そして、VCMの電磁力によってホルダ166がホーム位置に保持された状態で、モータ11を逆回転させると、ナット17は、ホルダ166から離れる方向に変位して、やがて係合部材19の係合部19bに当接して係合部材19を変位させる。このとき、係合部材19は押さえ20に固着されているので、押さえ20が第1押圧板181から離れる方向に移動して、押圧機構190による押圧が解除される。これにより、第1押圧板181は、自身のバネ力によって、ホルダ166から離れる方向に移動して、第1突起183と第1凹部185、及び、第2突起184と第2凹部186の係合を解除する。
理想的には、上記のように押圧機構190による押圧を解除すると、位置決め機構180の押圧板188は固定を解除する方向に移動する。しかし、第1突起183の圧接部183aと第1凹部185が密着し、第2突起184の圧接部184aと第2凹部186が密着していると、押圧機構190による押圧を解除しても、各圧接部と凹部との間の摩擦力によって係合が解除されない場合が考えられる。特に、本実施形態では、上述したように、押圧機構190のサイズをできるだけ小さくして比較的弱い押圧力で位置決め機構180を動作させるようにしているため、押圧の対象となる押圧板188の第1押圧板181を薄くしてバネ力を小さくしている。このため、押圧板188の復元力も比較的弱いものとなっており、押圧を解除したときに突起と凹部の係合を解除するための力も弱い。このような事情により、上述した問題が生じる可能性が考えられる。
これに対し、本実施形態では、押圧機構190による押圧を解除する前にVCMに通電するため、このような問題を解消できる。つまり、VCMの特性として、上述したように、ホルダ166を定位置に保持しようとした場合、周波数の高い交流電流をコイルに流すことになる。このため、このような状況下では、保持対象となるホルダ166は微小振動されることになる。この際、振動の方向は、概ねXY面に沿った方向となる。このXY面に沿った振動は、突起側の円錐面と凹部側の円錐面との間の接触面で両者を離間させる方向の力に変換される。すなわち、この振動により、上述した圧接部と凹部との間の密着状態が解消され、位置決め機構180の第1および第2突起183、184の圧接部183a、184aが対応する第1および第2凹部185、186から良好に分離されるようになる。なお、このようなVCMの振動における周波数や振幅は、コイルに流す電流の周波数や電流値を変えることで変更することもでき、突起側の円錐面と凹部側の円錐面との間の接触面同士を良好に分離することのできる振動の周波数や振幅を選択しても良い。
ナット17の位置が係合の解除位置に駆動されたことは、不図示のフォトインターラプター等の位置検出器によって検出し、この検出信号に基づいてアクチュエータ駆動回路169がモータ11を停止する。この構成では、係合の解除は、第1押圧板181のバネ力に依存しているが、係合部材19に押圧板188に係合する係合部を設けて、直接、押圧板188を係合部で引き上げて、係合の解除を行なっても勿論良い。
以上のように、押圧機構190による押圧を解除して固定機構110による固定を解除すると、図11に示すように、第1突起183および第2突起184とホルダ166との間に、間隔Zが形成される。この状態で、ホルダ166は、フレーム167に対してXY面に沿って自由に変位可能となる。
以上のような構成を有する撮像部移動機構部159は、カメラシステム10の動きに応じて撮像部117を移動させることによって、カメラシステム10の動きに起因する撮像部117での被写体像のブレを抑制する、いわゆる撮像素子シフト方式の手振れ補正を実現できる。本実施形態では、撮像素子シフト方式の手ブレ補正を実現するための構造に本発明を適用した場合について説明したが、撮影レンズ側を移動させて手ブレを補正するレンズシフト方式に本発明を適用しても勿論良い。
次に、図13に示すフローチャートを用いて、本実施形態におけるカメラシステム10の動作について説明する。
電源ボタンが操作され、電源ONとなると、Bμcom101は、図13に示すメインフローの動作を開始する。
動作を開始すると、まず、Bμcom101は、システム起動時の初期化を行ない、この中で、記録中フラグをOFFに初期化する(ステップS1)。この記録中フラグは、動画の記録中であるか否かを示すフラグであり、ONの場合は動画を記録中であることを示し、OFFであれば動画の記録を行なっていないことを示す。
システム起動時の初期化が終了すると、Bμcom101は、ボディユニット100に接続されているレンズユニット200等のアクセサリを検出し(ステップS2)、再生ボタン等の操作スイッチの状態を検出する(ステップS3)。
次に、Bμcom101は、ブレ補正モードのスイッチがON状態になっているかを判定し(ステップS4)、カメラシステム10の動作モードがブレ補正モードであれば(ステップS4;YES)、固定機構110によって撮像部117が光軸中心位置(ホーム位置)に保持されているか否かを判定し(ステップS5)、中立保持状態になければ(ステップS5;NO)、ブレ補正動作を開始する。一方、ステップS5の判断の結果、ホルダ166が固定機構110によってホーム位置に保持されており、撮像部117が中立保持状態に保持されていた場合、Bμcom101は、固定機構110による固定を解除する中立保持解除動作を行い(ステップS6)、ブレ補正動作を開始する。
一方、ステップ4でブレ補正モードでなかったことを判断した場合(ステップS4;NO)、Bμcom101は、撮像部117が中立保持状態にあるかを判定する(ステップS7)。ステップS7の判断の結果、中立保持状態でなかった場合(ステップS7;NO)、Bμcom101は、固定機構110によってホルダ166をホーム位置に固定する中立保持動作を行い(ステップS8)、中立保持状態であった場合(ステップS7;YES)、そのまま、通常の撮影のためのシーケンスに移行する。
次に、Bμcom101は、ライブビュー表示をする(ステップS9)。ここでは、撮像部117によって画像信号を取得し、ライブビュー表示用に画像処理を行い、画像表示装置123にライブビュー表示を行なう。この状態で、Bμcom101は、再生ボタンが押されたか否かを判定する(ステップS10)。この判定の結果、再生ボタンが押された場合(ステップS10;YES)、Bμcom101は、画像を再生する(ステップS11)。ここでは、記録メディア127から画像データを読み出し、画像表示装置123に表示させる。
上記ステップS11において再生を実行した後、または上記ステップS10において再生ボタンが押されていなかった場合(ステップS10;NO)、Bμcom101は、ステップS3〜ステップS8の処理を実行し、次に、動画ボタンが押されたか否かを判定する(ステップS12)。このステップS12では、カメラ操作部131において、動画ボタンの操作状態を検知し、この検知結果に基づいて判定する。
ステップS12の判定の結果、動画ボタンが押されたことを判断した場合(ステップS12;YES)、Bμcom101は、上記記録中フラグの反転を行なう(ステップS13)。前述したように、動画ボタンは押されるたびに、動画撮影開始と終了を交互に繰り返すので、このステップでは、記録中フラグがOFFであった場合にはONに、また、ONであった場合にはOFFに、記録中フラグを反転させる。
上記ステップS13において記録中フラグを反転させた後、または上記ステップS12における判定の結果、動画ボタンが押されていなかった場合(ステップS12;NO)、Bμcom101は、次に、動画記録中か否かの判定を行なう(ステップS14)。記録フラグがONであれば動画記録中であることから、ここでは、記録フラグがONであるか否かに基づいて判定する。
上記ステップS14における判定の結果、動画記録中でなかった場合(ステップS14;NO)、Bμcom101は、ファーストレリーズが押されたか否か、言いかえると、ファーストレリーズスイッチがOFFからONとなったか否かを判定する(ステップS20)。この判定は、レリーズボタンに連動するファーストレリーズスイッチの状態をカメラ操作部131によって検知し、この検知結果に基づいて行なう。なお、このステップS20では、ファーストレリーズスイッチがOFFからONに変化したかを判定し、ON状態が維持されている場合には、判定結果はNOになる。
上記ステップS20における判定の結果、ファーストレリーズが押された場合(ステップS20;YES)には、ファーストレリーズが押された時点の画像撮影を行ない、AEを行なう(ステップS21)。ここでの画像撮影は、撮像部117によって画像信号を取得し、画像処理を行い、AEに使われる画像データを取得するもので、画像データを記録メディア127に記録することはない。
このAEでは、画像処理部126によって、画像データから被写体輝度を測定し、絞り値やシャッタ速度等の露出制御値を決め、また、画像表示装置123に表示するライブビュー表示を適正露光で行なうための制御値を決める。
こうしてAEを行なうと、次に、AFを行なう(ステップS22)。ここでは、フォーカスレンズ202aをウォブリングさせて、画像処理部126によって、撮像部117によって取得された画像データのコントラストを評価して焦点位置の方向を検出しながら、Lμcom201によりフォーカスレンズ202aを検出方向に移動させ、画像が最高のコントラストになるようにフォーカスレンズ202aが駆動制御される。
また、上記ステップS20における判定の結果、レリーズボタンが押されずにファーストレリーズスイッチがOFFからONに遷移しなかった場合(ステップS20;NO)、Bμcom101は、ステップS3〜ステップS8の処理を実行し、次に、セカンドレリーズが押されたか否か、言いかえると、レリーズボタンが全押しされ、セカンドレリーズスイッチがOFFからONになったか否かを判定する(ステップS23)。このステップS23では、レリーズボタンに連動するセカンドレリーズスイッチの状態をカメラ操作部131によって検知し、この検知結果に基づいて判定を行なう。
上記ステップS23における判定の結果、セカンドレリーズが押された場合(ステップS23;YES)、Bμcom101は、静止画撮影を行なう(ステップS24)。ここでは、撮像部117において露光を行い、被写体像に応じた画像信号を取得して、SDRAM124に一時的に記憶する。こうして静止画撮影を行なうと、次に、画像処理部126により、SDRAM124から画像信号を読み出し、この画像信号に基づく静止画の画像データについて画像処理をし(ステップS25)、さらに、画像圧縮処理を行なった後、記録メディア127に記録する(ステップS26)。
また、上記ステップS14における判定の結果、動画記録中であった場合(ステップS14;YES)、Bμcom101は、次に、上記ステップS21と同様にAE動作を行なう(ステップS15)。続いて、同様にAF動作を行い(ステップS16)、その後、動画撮影を行なう(ステップS17)。ここでは、撮像部117によって動画の画像信号を取得し、この画像データについて画像処理部126で画像処理を行い(ステップS18)、動画の画像圧縮を行なった後、動画の画像データを記録メディア127に記録する(ステップS19)。
そして、上記ステップS22でAF動作が終了した場合、また、上記ステップS23における判定の結果、レリーズボタンの全押しがなされていなかった場合(ステップS23;NO)、あるいは、上記ステップS26で静止画の画像データの記録メディア127への記録が終了した場合、または上記ステップS19で動画の画像データの記録メディア127への記録が終了した場合、Bμcom101は、カメラ操作部131の電源スイッチがOFFされているか否かが判定する(ステップS27)。この判定の結果、電源がOFFでなかった場合(ステップS27;NO)、Bμcom101は、上記ステップS10の処理に戻る。一方、判定の結果、電源がOFFであった場合(ステップS27;YES)、Bμcom101は、メインのフローの終了動作を行なった後に、メインフローを終了する。
図14は、図13のフローチャートにおける中立保持動作(ステップS8)を説明するためのフローチャートである。
ステップS31では、Bμcom101は、撮像部117が中立保持状態であるか否かを判断する。このステップS31において、Bμcom101は、押圧機構190のナット17の位置を位置検出器で検出することで、ホルダ166が固定機構110によってホーム位置に固定されているか否かを判断し、撮像部117が中立保持されているか否かを判定する。このステップS31の判断は、図13のステップS7の判断と同じであり、ここで言う中立保持状態とは、固定機構110によってホルダ166をフレーム167に機械的に固定した状態を指す。
このステップS31の判断の結果、撮像部117が中立保持状態であった場合(ステップS31;YES)、Bμcom101は、さらに、中立位置許容範囲に撮像部117があるか否かを判断する(ステップS32)。このステップS32の判断において、Bμcom101は、ホルダ166の位置を位置検出センサ168で検出して、撮像部117が許容範囲にあるか否かを判定する(ステップS32)。ここで言う中立位置許容範囲とは、そのままの姿勢で撮影が可能な状態に撮像部117が位置決め固定されているか否かを示すものである。撮像部117が中立位置許容範囲にあれば、中立保持動作は終了する。
一方、ステップS32の判断の結果、撮像部117が中立位置許容範囲に無かった場合(ステップS32;NO)、すなわち固定機構110によってホルダ166をホーム位置に固定したにも係らず、撮像部117がそのままの状態で撮影可能な姿勢に配置されていなかった場合、Bμcom101は、固定機構110の押圧機構190を駆動して、ホルダ166の固定を解除して中立保持状態を一旦解除し(ステップS33)、ステップS34に戻る。
一方、ステップS31で中立保持状態ではないと判定された場合(ステップS31;NO)、すなわち固定機構110によるホルダ166の固定が解除されている場合、Bμcom101は、位置検出センサ168でホルダ166の位置を検出しながら、アクチュエータ駆動回路169を制御して、駆動装置300のX軸アクチュエータ163、およびY軸アクチュエータ164を動作させる。このとき、Bμcom101は、ホルダ166に保持された撮像部117が所定の中立位置になるようにアクチュエータ駆動回路169を制御してVCMを動作させる(ステップS34)。
この後、Bμcom101は、撮像部117が中立位置許容範囲にあるかを判断する。この際、Bμcom101は、ホルダ166の位置を位置検出センサ168で検出して撮像部117が中立位置許容範囲にあるか否かを判定する(ステップS35)。このステップS35における判断は、固定機構110の位置決め機構180によりホルダ166の位置決めが可能な位置範囲にホルダ166が配置しているか否かを判断するものである。撮像部117が中立位置の許容範囲にない場合(ステップS35;NO)、Bμcom101は、ステップS34の動作を継続する。一方、撮像部117が中立位置の許容範囲内にある場合(ステップS35;YES)、Bμcom101は、押圧機構190のモータ11を動作させ、位置決め機構180の押圧板188を押圧して、第1突起183と第1凹部185、第2突起184と第2凹部186を押圧係合させる(ステップS36)。
この際、ステップS37で、Bμcom101は、第1突起183と第1凹部185、第2突起184と第2凹部186を押圧係合の押圧力が適正な状態であるかをチェックする。この場合、Bμcom101は、ナット17の位置を位置検出器で検出して、押圧機構190による押圧が正常になされているか否かを判定する(ステップS37)。そして、所定の位置にナット17があれば、Bμcom101は、モータ11を停止することにより、押圧機構190による、位置決め機構180の押圧を停止する(ステップS38)。
一方、ステップS37の判定で、ナット17の位置が所定の位置には無く、適正な押圧位置ではないと判定された場合(ステップS37;NO)、Bμcom101は、ステップS36に戻り、モータ11の駆動を継続する。
ステップS39では、Bμcom101は、上述したステップS32の処理と同様に、撮像部117の位置が中立位置の許容範囲内にあるかを判定し、許容範囲内に無い場合(ステップS39;NO)は、ステップS33に戻って中立保持動作を再度行なう。中立保持のやり直しの回数は図示していないが、所定回数に達したら中立保持動作を停止して、カメラ10の表示装置に警告表示をする。一方、ステップS39で、ホーム位置に固定したホルダ166によって保持された撮像部117が中立保持位置の許容範囲内にあることを判断した場合(ステップS39;YES)、Bμcom101は、駆動装置300の動作を停止して(ステップS40)、中立保持動作を終了する。
図15は、図13のステップS6の中立保持解除動作を説明するためのフローチャートを示している。
ステップS51では、Bμcom101は、駆動装置300のVCM−XA320a、VCM−XA320b、VCM−Y321を駆動して、撮像部117を中立位置に駆動させる。この状態では、押圧機構190が、位置決め機構180を押圧した状態にあるため、撮像部117は殆んど位置を変えることがない。本実施形態では、このとき、上述したように、駆動装置300のVCM−XA320a、VCM−XA320b、VCM−Y321のコイルに高い周波数の交流電流を流す。このため、各VCMは、所定の振幅をもつ正弦波振動動作をして、第1突起183と第1凹部185の係合、および第2突起184と第2凹部186の係合を外れやすくするための動作をする。
このとき、Bμcom101は、ステップS51の処理と略同時に、押圧機構190のモータ11を押圧動作とは逆の方向に回転させ、ナット17の位置を変位させて押圧機構190の位置決め機構180を押圧する力を徐々に小さくする(ステップS52)。
そして、ステップS53で、Bμcom101は、押圧機構190の押さえ20と位置決め機構180の第1押圧板181の位置を検出し、固定機構110の押圧機構190が押圧解除状態になったか否かを判断する。このステップS53の判断では、Bμcom101は、ナット17の位置を検出することで押圧機構190の状態を検出し、押圧が解除された位置であるかの判定を行なう。
ステップS53で、押圧機構190と位置決め機構180の押圧が解除されたと判定されれば(ステップS53;YES)、Bμcom101は、中立保持解除動作を終了する。一方、押圧が解除されていないと判定された場合(ステップS53;NO)、Bμcom101は、ステップS52の処理に戻って、押圧機構190のモータ11の駆動を継続させ、ナット17の位置の変位を継続させる。
次に、図16を参照して、上述した本実施形態の固定機構110によるズレ調整機能について説明する。
本実施形態では、押圧機構190により、第1突起183、第2突起184を、夫々、第1凹部185、第2凹部186に押圧して保持せしめることにより、ホルダ166をホーム位置に固定すると同時に、ホルダ166をフレーム167に対してXY面に沿って位置決めしている。しかしながら、フレーム167とホルダ166の位置精度は、第1突起183、第2突起184と、第1凹部185、第2凹部186との相対的な位置精度により決まり、部品精度や組立の精度を非常に高い精度(具体的には、撮像部の画素ピッチレベル)に保つ必要がある。そこで、本実施形態では、固定機構110において部品や組立のバラツキによる撮像部117の撮像エリアの傾きや位置を調整することで、部品精度や組立の精度を高くする必要が無く、製造がしやすいカメラシステム10を提供している。
そのための構造については既に説明した。つまり、第1突起183と第1凹部185は押圧面が円錐面をなし、押圧されることで、互いに求心作用が働き、図16の求心点Cに夫々の円錐の頂点が重なるようにホルダ166とフレーム167のXY面内の位置が決まる。この時、ホルダ166とフレーム167は求心点Cを通る紙面に垂直な軸(Z軸)周りには相対的に回転可能であるが、同時に円錐面184cを構成する第2突起184とクサビ面186aを構成する第2凹部186も押圧されるので、相対的な回転は規制され、ホルダ166とフレーム167の相互のXY面内での位置は固定される。
例えば、この状態で第2突起184の軸184bを回転させると、軸184bに対して圧接部184aの円錐の軸は偏心しているので、撮像部117の撮影画像が生成可能な撮像エリアのフレーム167に対する傾きθを補正することができる。図16では補正前のホルダ166と補正前の撮像エリアを破線で示してある。この傾きθを補正した状態であると、撮像エリアは、補正前の状態からX方向、Y方向に夫々ΔX、ΔYだけずれてしまう。このΔX、ΔYのズレに関しては、撮像エリアから画像を切り出す位置をずらすことによって、補正が可能で、切り出し範囲の位置を不揮発性メモリ128に記憶しておき、画像処理のときに画像処理部126で指定の切り出し範囲を切り出せば良く、簡単な構成で実現できる。撮像エリアに対する画像切り出し範囲は図中2点鎖線で示してある。手ブレ補正機能を有するカメラシステム10では、画像切り出し領域に対して撮像エリアが大きく設定されており、手ブレ補正のためのマージンが確保されている。一方、撮像部117を構成する画素は、格子状に配列されているので、傾きθを有する撮像エリアから画像を切り出すと、画像の切り出しが複雑になるとともに切り出したエリア周辺で階段状の段差を持ってしまうことになる。このため、本実施形態では、第2突起184の軸184bを回転して圧接部184aの回転位置を調節し、撮像部117の傾きθを精密に補正している。
次に、本実施形態の固定機構110によるホルダ166の保持力と外力の関係を、図16とともに図17を用いて説明する。図17は、図16のJJ線下断面図を示す。
前提条件として、図16に示すように、ホルダ166の重心Gと上述した求心点Cとの間のX方向に沿った距離をL0とし、求心点Cと第2突起184の圧接部184aの円錐面184cの頂点との間の距離をLとし、ホルダ166および撮像部117の質量をmとする。厳密には、距離Lは、第2突起184と第2凹部186の接触点と求心点Cとの間の距離となるが、円錐面184cの直径に対して距離Lが充分に大きいので、距離Lを求心点Cから円錐面184cの頂点までの距離とした。
固定機構110によってホルダ166を固定した状態でホルダ166に振動や衝撃、あるいは重力により、加速度α(図17)が加わると、求心点Cの周りにm×α×L0の慣性モーメントが発生し、ホルダ166を、求心点Cを通り紙面に垂直な軸回りに回転させようとする。この回転を止めているのが第2突起184と第2凹部186の押圧係合であり、その状態を図17に示す。
ホルダ166に加速度αが作用すると、第2突起184と第2凹部186の接触点には、外力F=(m×α×L0)/Lが加わる。摩擦力は無く、かつ、第2突起184には第2凹部186が円錐面184cの片側で接触していると仮定すると、第2突起184には外力Fの反力−Fがフレーム167、押圧板188を介して加わる。このとき、第2突起184には、反力−Fと押圧力Fpが加わり、反力−Fと押圧力Fpの合力F1は、円錐面184cと直交する方向に面圧として加わる。一方、ホルダ166は、外力Fと、ボール134を通して固定枠であるフレーム167から受ける押圧力Fpの反力−Fpと、を受け、それらの合力F2が第2凹部186のクサビ面186aの面圧として加わる。図17では、F1とF2がつり合っている状態を概念的に示してある。図17では、円錐面184cの頂角を90°としてあり、F=Fpであり、外力と同じ力で押圧すれば押圧保持は保たれることになる。実際の設計では、F<Fpとするが、第2突起184の円錐面184cは、片側接触では無く、くさび面186aの第2凹部186の両側で接触することになり、安定な保持が実現される。
(押圧機構190の変形例)
図18は、押圧機構190の変形例を示す要部分解斜視図である。ここでは、主に、この押圧機構の駆動伝達機構の構成要素を分解して示してあり、これらの構成要素を支える構造部品については図示を省略してある。よって、以下の説明では、上述した実施形態の押圧機構190と同様の機能を果たす構造部品については、上述した実施形態と同じ名称で呼ぶこととする。
この変形例に係る押圧機構は、不図示の上板に固定されたモータ31を有する。モータ31の回転軸に固定されたピニオンギヤ32は、ギヤ33と噛合し、ギヤ33は、不図示のヨークに軸35を介して回転自在に保持されている。軸35は、一端にフランジを持ち、他端にヨークの穴と嵌合して溶接やカシメ等でヨークに固定される固定部35aを持つ。ギヤ33は、回転軸方向にカム面を形成されたカム34を備えている。
また、押圧機構は、位置決め機構180の押圧板188を押圧する押圧軸36を有する。押圧軸36の一端に軸方向と直交する方向に突設されたカムピン37は、カム34のカム面に接している。押圧軸36は、中心部に嵌合穴40aを持つ軸受け40と嵌合し、軸方向に移動自在にガイドされている。軸受け40は、固定部40cが不図示のヨークの穴に嵌合し、溶接やカシメ等で固定されている。押圧軸36は、軸受け40内に挿通せしめた後、その溝40bにピン38を通してピン38を押圧軸に設けた穴に圧入して固定することで、その軸周りの回転を止められている。
圧縮コイルバネ41は、軸受け40の保持部40dに環装されている。押圧軸36を軸受け40に挿通した後に、バネ41を圧縮して、押圧軸40にワッシャ42を嵌合させ、押圧軸40の端部に設けた円周溝にCリングを嵌めることにより、バネ41が保持される。位置決め機構180の押圧板188に圧縮したバネ41の力が加わるように押圧部36bの位置を設定しておけば、図9の押圧機構190と同様な状態が実現される。
上述した変形例に係る押圧機構を動作させて位置決め機構180の押圧板188を押圧する場合、ギヤ33を図示の位置に回転させて、バネ41の復元力によって押圧軸36の押圧部36bを押圧板188に向けて突出させる。一方、押圧を解除するには、図示の状態からモータ31を回転させてカム34を180°回転させる。これにより、カム34が押圧軸36を図示上方に押し上げ、バネ41が圧縮される。これにより、押圧部36bは、押圧板188から離れる方向に移動し、非押圧状態が実現される。
この変形例の場合、押圧部36bの変位は、カム34で行なわれるので、カム34のリフト量は自由に設定可能である。また、最低カムリフト部と最大カムリフト部に平坦部を設ければ、カム34からギヤ33を回転する方向の力が加わることが無く、モータ31への通電を止めても安定した押圧状態と非押圧状態を保つことが出来る。同様な理由で、ギヤ33の位置を精密に検知しなくても、押圧状態と非押圧状態を検知することが可能となる。
(位置決め機構180の変形例)
図19は、上述した位置決め機構180の変形例に係る位置決め機構80による位置調節機構について説明するための動作説明図を示す。この位置決め機構80は、第1突起183の軸183bを圧接部183aの円錐面183cの軸から偏心させて、この軸183bを、その回転位置を調節した後、押圧板188に固定した構造を有し、上述した実施形態の第2突起184と同様な構造を採用したことを特徴としている。
この位置決め機構80によると、図19に示すように、第1突起183と第2突起184の回転位置(偏心状態)を調整することによって、撮像部177を保持したホルダ166の傾斜角度θを調整できることに加えて、ホルダ166のX方向、Y方向の位置も所定量調整可能となり、角度調整によってずれる撮像エリアの中心位置も機械的に調整することが可能となる。特に、その際の調整角度範囲θmax1は、上述した実施形態の調整角度範囲θmax2よりも大きなものとすることが出来る。
上記のように偏心した圧接部183aを備えた第1突起183を係合せしめる第1凹部185は、上述した実施形態のように圧接部183aの円錐面183cに接触する円錐面185aを有しても良い。或いは、第1凹部185も、第2凹部186と同様に、円錐面を僅かに引き伸ばしたくさび面としても良い。
以上のように、上述した変形例を含む本実施形態に係るカメラシステム10によると、簡単で安価な構成によって撮像部117を保持したホルダ166を機械的に所望する位置に精密に位置決めして固定することができ、VCMをOFFにしたままでの撮影が可能となる。
上述した実施形態や変形例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態や変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
例えば、上述した実施形態では、第1突起183が第1凹部185に係合する係合位置と第2突起184が第2凹部186に係合する係合位置をY軸方向に並べた場合について説明したが、これに限らず、2つの係合位置が離間していればXY面に沿ったいかなる場所に設定しても良い。
他の実施形態の固定機構は、平らな基準面に沿って移動可能に設けられた移動体を中立位置に所定の姿勢で位置決めして固定するための固定機構であって、上記移動体に設けられた第1の移動側係合部と、上記基準面に沿って上記第1の移動側係合部から離れた位置で上記移動体に設けられた第2の移動側係合部と、上記基準面と直交する方向から上記第1の移動側係合部に係合して、上記移動体を上記中立位置に留めるとともに、この係合位置を中心に上記移動体の上記基準面に沿った回転を許容する第1の固定側係合部と、上記基準面と直交する方向から上記第2の移動側係合部に係合して、上記係合位置を中心とした上記移動体の上記基準面に沿った回転を禁止して、当該移動体を上記所定の姿勢に保持して上記中立位置に位置決めする第2の固定側係合部と、を有する。
また、他の実施形態の位置決め固定方法によると、駆動機構によって移動体を平らな基準面に沿って移動させて中立位置に保持し、上記移動体に設けられた第1の移動側係合部に第1の固定側係合部を係合することで、上記移動体を上記基準面に沿って位置決めし、上記基準面に沿って上記第1の移動側係合部から離れた位置で上記移動体に設けられた第2の移動側係合部に第2の固定側係合部を係合することで、上記移動体の回転を禁止して所定の姿勢に固定し、上記駆動機構に対する通電を止める。
10…カメラシステム、100…カメラボディ、101…ボディ制御用マイクロコンピュータ、110…固定機構、117…撮像部、126…画像処理部、128…不揮発性メモリ、135…電源回路、159…撮像部移動機構部、180…位置決め機構、181…第1押圧板、182…第2押圧板、183…第1突起、183a、184a…圧接部、183b、184b…軸、183c、184c…円錐面、184…第2突起、185…第1凹部、185a…円錐面、186…第2凹部、186a…円錐面、188…押圧板、190…押圧機構、200…レンズユニット、201…レンズ制御用マイクロコンピュータ、202…撮影レンズ、166…ホルダ、167…フレーム、313a、313b、313c…バネ、314a、314b、314c…ボール、320a、320b…VCM−XA、VCM−XB、321…VCM−Y、C…求心点。

Claims (13)

  1. 固定部材と、
    第1の係合部と上記第1の係合部から離れた位置に形成された第2の係合部とが設けられ、3つのボールを挟んで上記固定部材に対して所定の平面上を移動可能な移動体と、
    上記固定部材から上記移動体の一部へ延設する延設部を有し、当該延設部には上記第1の係合部及び上記第2の係合部のそれぞれに対向する位置に設けられた第3の係合部及び第4の係合部が配置され、当該第3の係合部及び当該第4の係合部が上記第1の係合部及び上記第2の係合部と係合する第1の位置と係合が解除される第2の位置とに移動可能な被押圧手段と、
    上記固定部材に配置されていて、上記被押圧手段に設けられた延設部を上記所定の平面に垂直な方向から押圧して当該延設部を上記第2の位置から上記第1の位置へ移動させて上記移動体を相対的に上記固定部材の所定位置に保持させ、上記移動体を上記固定部材の所定位置に保持するのを解除する際には当該延設部を押圧しない位置へ退避して当該延設部が上記第1の位置から上記第2の位置へ移動するのを可能にする押圧機構と、を具備し
    上記被押圧手段に設けられた上記第3の係合部及び上記第4の係合部が、上記第1の係合部及び上記第2の係合部と係合する係合位置は、上記3つのボールが上記移動体と接触する3点で仮想的に形成される仮想三角形の内側に位置していることを特徴とする保持機構。
  2. 上記移動体に形成された上記第1の係合部の形状は断面が円錐状部を有する凹状部であり、上記第2の係合部は断面に円錐状部を有し開口形状が楕円形または長円形をした凹状部であり、上記第3の係合部及び上記第4の係合部のそれぞれは、上記円錐状部に係合可能な突起状をなしていることを特徴とする請求項1記載の保持機構。
  3. 上記延設部は、一端を上記固定部材に固定された片持ち梁状態に配置されたばねを有する支持部材であり、
    上記押圧機構による押圧を解除した際、上記支持部材のばね性による復元力によって、上記第1の係合部と上記第3の係合部の係合を解除するとともに上記第2の係合部と上記第4の係合部との係合を解除することを特徴とする請求項1記載の保持機構。
  4. 上記押圧機構は、押圧のための駆動力を発生するアクチュエータと、この駆動力を伝達する駆動伝達機構と、を有し、
    上記駆動伝達機構は、上記延設部を押圧したまま、上記アクチュエータへの通電を切断しても、上記延設部の押圧状態を維持することのできる構造を有することを特徴とする請求項1または3記載の保持機構。
  5. 上記駆動伝達機構は、上記アクチュエータからの駆動力によって回転するように保持された第1のネジ部材と、この第1のネジ部材の回転を受けて上記所定の平面に垂直な方向へ移動し、上記延設部を押圧する第2のネジ部材を含むことを特徴とする請求項4記載の保持機構。
  6. 上記移動体を上記固定部材に対して上記所定位置へ移動させる駆動機構をさらに有し、
    上記移動体の保持を解除する際、上記駆動機構に通電して上記移動体を振動させ、上記第1の係合部と上記第3の係合部の係合または上記第2の係合部と上記第4の係合部との係合に振動を付与してから、上記押圧機構を駆動し、上記延設部を押圧しない位置へ退避させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の保持機構。
  7. ブレを検出する検出部と、
    撮像素子と、第1の係合部と、上記第1の係合部から離れた位置に形成された第2の係合部とが設けられ、3つのボールを挟んで固定部材に対して所定の平面上を移動可能な移動体と、
    上記検出部で検出したブレ情報に基づいて、上記所定の平面上で上記移動体を移動させてブレを補正する駆動機構と、
    上記固定部材から上記移動体の一部へ延設する延設部を有し、当該延設部には上記第1の係合部及び上記第2の係合部のそれぞれに対向する位置に設けられた第3の係合部及び第4の係合部が配置され、当該第3の係合部及び当該第4の係合部が上記第1の係合部及び上記第2の係合部と係合する第1の位置と係合が解除される第2の位置とに移動可能な被押圧手段と、
    上記固定部材に配置されていて、上記被押圧手段に設けられた延設部を上記所定の平面に垂直な方向から押圧して当該延設部を上記第2の位置から上記第1の位置へ移動させて上記移動体を相対的に上記固定部材の所定位置に保持させ、上記移動体を上記固定部材の所定位置に保持するのを解除する際には当該延設部を押圧しない位置へ退避して当該延設部を上記第1の位置から上記第2の位置へ移動させて、上記駆動機構によるブレ補正を可能にする押圧機構と、を具備し
    上記被押圧手段に設けられた上記第3の係合部及び上記第4の係合部が、上記第1の係合部及び上記第2の係合部と係合する係合位置は、上記3つのボールが上記移動体と接触する3点で仮想的に形成される仮想三角形の内側に位置していることを特徴とする撮像装置。
  8. 上記移動体に形成された上記第1の係合部の形状は断面が円錐状部を有する凹状部であり、上記第2の係合部は断面に円錐状部を有し開口形状が楕円形または長円形をした凹状部であり、上記第3の係合部及び上記第4の係合部のそれぞれは、上記円錐状部に係合可能な突起状をなしていることを特徴とする請求項7記載の撮像装置。
  9. 上記延設部は、一端を上記固定部材に固定された片持ち梁状態に配置されたばねを有する支持部材であり、
    上記押圧機構による押圧を解除した際、上記支持部材のばね性による復元力によって、上記第1の係合部と上記第3の係合部の係合を解除するとともに上記第2の係合部と上記第4の係合部との係合を解除することを特徴とする請求項7記載の撮像装置。
  10. 上記押圧機構は、押圧のための駆動力を発生するアクチュエータと、この駆動力を伝達する駆動伝達機構と、を有し、
    上記駆動伝達機構は、上記延設部を押圧したまま、上記アクチュエータへの通電を切断しても、上記延設部の押圧状態を維持することのできる構造を有することを特徴とする請求項7または9記載の撮像装置。
  11. 上記駆動伝達機構は、上記アクチュエータからの駆動力によって回転するように保持された第1のネジ部材と、この第1のネジ部材の回転を受けて所定の平面に垂直な方向へ移動し、上記延設部を押圧する第2のネジ部材を含むことを特徴とする請求項10記載の撮像装置。
  12. 上記移動体の保持を解除する際、上記駆動機構に通電して上記移動体を振動させ、上記第1の係合部と上記第3の係合部の係合または上記第2の係合部と上記第4の係合部との係合に振動を付与してから、上記押圧機構を駆動し、上記延設部を押圧しない位置へ退避させるようにしたことを特徴とする請求項7記載の撮像装置。
  13. 上記移動体が上記固定部材に対して予め設定された中立位置に保持されているか否かを検出する中立保持検出手段と、
    上記移動体が上記中立位置に保持されていない場合に上記駆動機構を制御して上記移動体を中立位置に駆動させる駆動機構制御手段と、
    上記移動体が許容中立範囲内の位置に保持されているか否かを判定する判定手段と、
    を更に具備していることを特徴とする請求項7記載の撮像装置。
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