JP2023167107A - 光学機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】像振れを補正するための鏡筒を2つ有し、小型化が可能な光学機器を提供する。
【解決手段】光学機器において、像振れを補正するための第1の光学系を保持する第1の鏡筒と、像振れを補正するための第2の光学系を保持する第2の鏡筒と、前記第1の鏡筒と前記第2の鏡筒の間に配置され、前記第1の鏡筒及び前記第2の鏡筒を支持するベース部材と、前記第1の鏡筒を光軸に直交する方向に移動させる第1の駆動部と、前記第2の鏡筒を光軸に直交する方向に移動させる第2の駆動部と、前記第1の鏡筒と前記ベース部材の間に配置される第1のダンパ部材と、前記第2の鏡筒と前記ベース部材の間に配置される第2のダンパ部材とを備え、前記第1のダンパ部材と前記第2のダンパ部材は、光軸方向から見て少なくとも一部が重なった位置に配置されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、光学機器に関し、特に像振れ補正が可能な光学機器に関するものである。
従来、手振れなどによる像振れを防止する為に、カメラやレンズ装置の振れ情報を振れ検出手段によって検出し、その検出結果に応じて光学的もしくは電子的にその振れをキャンセルすることで像振れ補正を実現する装置が種々提案されている。更に近年のデジタルカメラ、ビデオカメラ及び交換レンズ等の光学機器では、動画撮影機会の増加に伴い、像振れ補正性能のさらなる向上が求められている。その中で、像振れ補正の効果を向上させるために、像振れ補正用レンズを2つ搭載し、補正角の拡大や光学性能向上する従来技術があった。
例えば、特許文献1では、第1と第2の像振れ補正用レンズがあって、第1の像振れ補正用レンズを光軸直交方向に移動させる際に発生する結像位置ズレを修正するように、第2の像振れ補正用レンズを光軸直交方向に移動させる技術が開示されている。
特開2009-258389号公報
しかしながら、特許文献1に開示された従来技術では、回転防止機構やダンパ機構が非搭載の為、移動群の重心と、移動群を移動させる駆動装置の推力と、移動群を中心保持するバネ部材のバネ力との相対関係によって、移動群が回転し発振する場合がある。この発振の対策としては、1つ目として回転防止機構を搭載する対策がある。
しかし、像振れ補正用レンズを2つ搭載した構成において、回転防止機構を搭載する場合は、像振れ補正用レンズが2つある分と、回転防止機構を重ねた分を考慮すると、像振れ補正装置が光軸方向に大型化してしまう。2つ目の対策として、ダンパ機構を搭載し簡易的に発振防止する対策がある。この対策の場合、従来技術を踏襲すると2つのダンパ機構を径方向に位相をずらして配置する必要があり、像振れ補正装置が大径化する懸念がある。
そこで、本発明の目的は、像振れを補正するための鏡筒を2つ有し、小型化が可能な光学機器を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の1側面の光学機器は、
像振れを補正するための第1の光学系を保持する第1の鏡筒と、
像振れを補正するための第2の光学系を保持する第2の鏡筒と、
前記第1の鏡筒と前記第2の鏡筒の間に配置され、前記第1の鏡筒及び前記第2の鏡筒を支持するベース部材と、
前記第1の鏡筒を光軸に直交する方向に移動させる第1の駆動部と、
前記第2の鏡筒を光軸に直交する方向に移動させる第2の駆動部と、
前記第1の鏡筒と前記ベース部材の間に配置される第1のダンパ部材と、
前記第2の鏡筒と前記ベース部材の間に配置される第2のダンパ部材とを備え、
前記第1のダンパ部材と前記第2のダンパ部材は、光軸方向から見て少なくとも一部が重なった位置に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、像振れを補正するための鏡筒を2つ有し、小型化が可能な光学機器を提供することができる。
実施例1における交換レンズ200と、交換レンズ200が着脱可能に装着されるデジタルカメラ(以下、カメラ本体100という)の電気的及び光学的な構成を示すブロック図である。 実施例1におけるシフト鏡筒303a及びシフト鏡筒303aに搭載される構成部品を像面側(カメラ側)から見た図である。 実施例1におけるシフト鏡筒303b及びシフト鏡筒303bに搭載される構成部品を被写体側(物体側)から見た図である。 実施例1におけるベース部材302と、ベース部材302に搭載される構成部品を被写体側から見た図である。 図4における像振れ補正ユニット300のゲル304ab、ゲル304bb付近のA-A断面図である。 図4における像振れ補正ユニット300のコイル301aa、コイル301ba付近のB-B断面図である。 図4における像振れ補正ユニット300のホール素子311aa、ホール素子311ba付近のC-C断面図である。 実施例2における像振れ補正ユニット300のゲル304ab、ゲル304bb付近の断面図である。 図8におけるゲル304abのUV照射に関して説明するための図である。 図8を像面側(カメラ側)から見た図である。 実施例2におけるコイル301aa、コイル301ba付近の断面図である。 実施例2における像振れ補正ユニット300のホールIC311ac、ホールIC311bc付近の断面図である。 実施例3に係る像振れ補正ユニット300のゲル304ab、ゲル304bb付近の断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を、実施例を用いて説明する。ただし、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。なお、各図において、同一の部材または要素については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略または簡略化する。
尚、本実施例では光学機器の1例として交換レンズについて説明するが、他にもレンズ一体型カメラや、車両やドローンやロボット等の移動体に搭載されたカメラなどにも適用でき、本発明の光学機器はその要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
以下、図1~図7を参照して、本発明の実施例1に係る像振れ補正装置を有する交換レンズについて説明する。
図1は、実施例1における交換レンズ200と、交換レンズ200が着脱可能に装着されるデジタルカメラ(以下、カメラ本体100という)の電気的及び光学的な構成を示す機能ブロック図である。
尚、図1に示される機能ブロックの一部は、光学機器のカメラ制御部107に含まれる不図示のコンピュータとしてのCPUに、不図示の記憶媒体としてのメモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行させることによって実現されている。しかし、それらの一部又は全部をハードウェアで実現するようにしても構わない。ハードウェアとしては、専用回路(ASIC)やプロセッサ(リコンフィギュラブルプロセッサ、DSP)などを用いることができる。
又、図1に示される夫々の機能ブロックは、同じ筐体に内蔵されていなくても良く、互いに信号路を介して接続された別々の装置により構成しても良い。
又、カメラ制御部107に内蔵されたコンピュータとしてのCPUは、記憶媒体としてのメモリに記憶されたコンピュータプログラムに基づきカメラ本体100と交換レンズ200の各部の動作を制御する制御手段として機能している。
尚、本実施例では、光軸方向をX軸方向とし、これに直交する方向をZ軸方向(水平方向)、及びY軸方向(垂直方向)とする。Z軸周りの回転方向をピッチ(Pitch)方向とし、Y軸周りの回転方向をヨー(Yaw)方向とする。
カメラ本体100は、カメラ本体100及び交換レンズ200に電力を供給する電源部110と、不図示の電源操作部、撮影モード用ダイヤル、レリーズボタン、背面操作部及び表示部105のタッチパネル機能を含む操作部108等を有する。カメラ本体100及び交換レンズ200を含むシステムの制御は、カメラ本体100に設けられたカメラ制御部107と、交換レンズ200に設けられたレンズ制御部203とが互いに連携することによって行われる。
カメラ制御部107は、不図示のレンズマウントに設けられた電気接点204の通信端子を介して、レンズ制御部203と各種制御信号やデータ等の通信を行う。電気接点204は、電源部110からの電力を交換レンズ200に供給する電源端子を含む。
カメラ本体100の詳細については後述する。
交換レンズ200は、不図示のレンズマウントを介して、カメラ本体100側のマウントに機械的及び電気的に接続される。交換レンズ200内には、被写体からの光を結像させて被写体像を形成するレンズ等の撮像光学系が収容されている。
交換レンズ200の外周には、撮像光学系の画角を変更するために、ユーザ操作により光軸を中心として回転可能なズーム操作環201を有する。又、交換レンズ200は、ズーム操作環201の角度を検出するズーム検出部202を有する。ズーム検出部202は、ユーザが操作するズーム操作環201の角度を絶対値として検出するものであり、例えば抵抗式のリニアポテンショメータを用いて構成される。
ズーム操作環201がユーザによって回転操作されると、ズーム検出部202によって検出された画角に関する情報は、レンズ制御部203に送信される。これにより、ズームレンズ群205が光学方向に移動して、広角端からズームレンズ群205の望遠端までの範囲で、ズーム操作環201の角度に対応した所定の仕様位置へと移動する。こうしてユーザは、所望の画角で撮影をすることできる。
又、ズーム検出部202によって検出された画角に関する情報は、カメラ制御部107による各種の制御に反映される。一方で、こうした各種の情報の一部は、撮影画像とともに記憶部113や不図示の記録媒体に記録される。
交換レンズ200は、更に、像振れ補正素子としてのシフトレンズを含む像振れ補正ユニット300と、像振れ補正ユニット300を駆動するための像振れ補正駆動部301を有する。像振れ補正ユニット300は、像振れ補正素子としてのシフトレンズ306a、306bを有し、像振れ補正駆動部301は、これらの像振れ補正素子を、光軸(X軸)に対して直交するY軸、Z軸方向に移動(シフト)することで像振れを低減する。尚、光学系を光軸に対して傾けることによって像振れを低減するように構成しても良い。
又、交換レンズ200は、光量調節動作を行う絞り群400と、絞り群400を駆動する絞り駆動部401を有する。
又、交換レンズ200は、光軸方向に移動して焦点調節を行うフォーカスレンズを含むフォーカス群500を有する。交換レンズ200の外周には、ユーザ操作により光軸を中心として回転可能な不図示のフォーカスリングが設けられている。
フォーカスリングがユーザによって回転操作されると、フォーカスリングの回転量を回転検知部が検知し、レンズ制御部203を介してフォーカス駆動部501を駆動させ、フォーカス群500は光軸方向(X軸方向)に移動する。
フォーカス群500を光軸方向に移動させることで、ピント(焦点)を調節でき、ユーザは所望のピントでの撮影が可能となる。
カメラ本体100は、シャッタユニット101、シャッタ駆動部102、撮像素子103、画像処理部104、表示部105、操作部108、アクセサリシュー109,電源部110、及びカメラ制御部107を有する。更に、ピッチ振れ検出部111,ヨー振れ検出部112,記憶部113を有する。
シャッタユニット101は、交換レンズ200内の撮像光学系を介して撮像素子103に受光される光の量と露光時間を制御する。撮像素子103は、撮像光学系により形成された被写体像を光電変換して撮像信号を出力し、画像処理部104は、撮像信号に対して各種画像処理を行った後、画像信号を生成する。表示部105は、画像処理部104から出力された画像信号(スルー画像)を表示したり、撮影パラメータを表示したり、記憶部113や不図示の記録媒体に記録された撮像画像を再生表示したりする。
カメラ制御部107は、操作部108における撮影準備操作(レリーズボタンの半押し操作など)に応じて、フォーカス駆動部501を制御する。焦点検出部106は画像処理部104で生成された画像信号の例えばコントラストに基づき、撮像素子103で結像される被写体像の焦点状態を判定し、焦点信号を生成してカメラ制御部107に送信する。それとともに、フォーカス駆動部501は、フォーカス群500の現在位置に関する情報をカメラ制御部107に送信する。
カメラ制御部107は、被写体像の焦点状態とフォーカス群500の現在位置とを比較し、そのズレ量からフォーカス駆動量を算出してレンズ制御部203に送信する。そして、レンズ制御部203は、フォーカス駆動部501を介してフォーカス群500を光軸方向に目標位置まで移動させ、被写体像の焦点ズレを補正する。
フォーカス駆動部501は、フォーカスモータと、フォーカス群500の位置を検出する位置検出部を備える。一般的に、フォーカスモータとして、アクチュエータの一種であるステッピングモータが採用されることが多い。その場合には、ステッピングモータは相対的な駆動量しか制御することができないため、フォトインタラプタを用いて、フォーカス群500を原点位置まで移動させて、原点検出処理を実行する。
尚、アクチュエータとして、エンコーダを備えるDCモータや、超音波モータ、ボイスコイルモータを採用しても良い。又、フォトインタラプタは発光部から発せられた光を受光部にて直接受光するモノであるが、これに代わって、反射面からの反射光を受光するフォトリフレクタや、導電パターンに接触して電気的に信号を検出するブラシを用いても良い。
又、カメラ制御部107は、操作部108から受けた絞り値やシャッタ速度の設定値に応じて、絞り駆動部401及びシャッタ駆動部102を介して、絞り群400及びシャッタユニット101の駆動を制御する。例えば、自動露出制御の動作が指示された場合、カメラ制御部107は画像処理部104で生成された輝度信号を受信して測光演算を行う。
この測光演算結果をもとに、カメラ制御部107は、操作部108における撮影指示操作(レリーズボタンの全押し操作など)に応じて、絞り駆動部401を制御する。それとともに、カメラ制御部107は、シャッタ駆動部102を介してシャッタユニット101の駆動を制御し、撮像素子103による露光処理を行う。
ピッチ振れ検出部111と、ヨー振れ検出部112は夫々、角速度センサ(振動ジャイロ)や角加速度センサを用いて、ピッチ方向(Z軸周りの回転方向)及びヨー方向(Y軸周りの回転方向)の像振れを検出して振れ信号を出力する。カメラ制御部107は、ピッチ振れ検出部111からの振れ信号を用いて像振れ補正ユニット300の像振れ補正素子(シフトレンズ306a、シフトレンズ306b)のY軸方向でのシフト位置を算出する。
同様にカメラ制御部107は、ヨー振れ検出部112からの振れ信号を用いて像振れ補正ユニット300の像振れ補正素子(シフトレンズ306a、シフトレンズ306b)のZ軸方向でのシフト位置を算出する。そして、カメラ制御部107は、算出したピッチ/ヨー方向のシフト位置に応じて像振れ補正駆動部301を介して像振れ補正ユニット300の像振れ補正素子(シフトレンズ306a、シフトレンズ306b)をY/Z軸方向の目標位置まで移動させる。像振れ補正素子(シフトレンズ306a、シフトレンズ306b)を目標位置まで移動させることで、露光中のスルー画像表示中の像振れを低減する。
次に、図2~図7を用いて、像振れ補正ユニット300の構成について詳しく説明する。
図2は、実施例1におけるシフト鏡筒303a及びシフト鏡筒303aに搭載される構成部品を像面側(カメラ側)から見た図である。
図3は、実施例1におけるシフト鏡筒303b及びシフト鏡筒303bに搭載される構成部品を被写体側(物体側)から見た図である。
図4は、実施例1におけるベース部材302と、ベース部材302に搭載される構成部品を被写体側から見た図である。
図5は、図4における像振れ補正ユニット300のゲル304ab、ゲル304bb付近のA-A断面図である。
図6は、図4における像振れ補正ユニット300のコイル301aa、コイル301ba付近のB-B断面図である。図7は、図4における像振れ補正ユニット300のホール素子311aa、ホール素子311ba付近のC-C断面図である。
図2~図7のように、本実施例の像振れ補正ユニット300には2つの像振れ補正素子(シフトレンズ306a、シフトレンズ306b)を搭載している。夫々の像振れ補正素子はシフト鏡筒303a、シフト鏡筒303bによって保持されており、シフト鏡筒303a、シフト鏡筒303bをY軸、Z軸方向に移動させることで像振れ補正を行っている。
ここで、シフト鏡筒303aは、像振れを補正するための第1の光学系(シフトレンズ306a)を保持する第1の鏡筒として機能している。又、シフト鏡筒303bは、像振れを補正するための第2の光学系(シフトレンズ306b)を保持する第2の鏡筒として機能している。又、第1の鏡筒と第2の鏡筒の間にはベース部材302が配置され、ベース部材302によって第1の鏡筒及び第2の鏡筒が支持されている。
2つの像振れ補正素子を用いて像振れ補正することで、像振れ補正素子が1つの場合より大きな補正角を得られ、像振れ補正効果を向上させることができる。シフト鏡筒303aの基本構成はシフト鏡筒303bの基本構成は同じなので、主に片側のシフト鏡筒303aについて説明し、シフト鏡筒303bにおける重複する構成についての説明は省略する。
像振れ補正ユニット300は、シフト鏡筒303aとシフト鏡筒303bを夫々移動させる像振れ補正駆動部301と、夫々の位置を検出する位置検出部を有する。像振れ補正駆動部301は、ボイスコイルモータを用いている。シフト鏡筒303aには、コイル301aaとコイル301abが、図2のように、カメラ側からみて90°の角度をなすように配置されており、シフト鏡筒303aに対して2つのコイルは夫々接着固定されている。
具体的には、例えばUV硬化型の接着剤などを用いて、シフト鏡筒303aに対して2つのコイルを固定する。その2つのコイルとX軸(光軸)方向に所定の隙間(ギャップ)を設け、かつ2つのコイルと夫々対向するように、ベース部材302に駆動マグネット301c、駆動マグネット301dと駆動マグネット301e、駆動マグネット301fが配置されている。
従って、例えばコイル301aaに電流を流すと、フレミングの左手の法則により、Y軸方向に推力が発生し、シフト鏡筒303aをY軸方向に移動させることができる。同様にコイル301abに電流を流すとシフト鏡筒303aをZ軸方向にも移動させることができる。シフト鏡筒303bもシフト鏡筒303aと同様に、像振れ補正駆動部301を用いてY軸方向、Z軸方向に移動することができる。
ここで、コイル301aa、コイル301abと、駆動マグネット301c、駆動マグネット301d、駆動マグネット301e、駆動マグネット301fは、第1の鏡筒を光軸に直交する方向に移動させる第1の駆動部として機能している。又、コイル301ba、コイル301bbと、駆動マグネット301c、駆動マグネット301d、駆動マグネット301e、駆動マグネット301fは、第2の鏡筒を光軸に直交する方向に移動させる第2の駆動部として機能している。又、駆動マグネット301c~301fは第1の駆動部と第2の駆動部の共通駆動ユニットとして機能している。
このように、本実施例では、シフト鏡筒303aとシフト鏡筒303bとの間にベース部材302を挟んで配置し、第1の駆動部と第2の駆動部を交換レンズの光軸に沿って見て少なくとも一部が重なるように配置している。従って、図6のように像振れ補正駆動部301の一部(駆動マグネット301c~301f)を兼用することが可能である。即ち、駆動マグネット301c、駆動マグネット301dと、駆動マグネット301e、駆動マグネット301fをベース部材302に配置することで、共通駆動ユニットとして兼用することができるので全体の構成を小型化することができる。
シフト鏡筒303aの移動範囲は、メカ端によって物理的に規制されている。図5に示すように、シフト鏡筒303a側のメカ端303aeと、ベース部材302側のメカ端302aeが当接することで移動範囲が規制されている。シフト鏡筒303bも同様である。このメカ端によって規制されている移動範囲は光学的に必要な移動範囲より広くなっている。
シフト鏡筒303aの移動量は、カメラ制御部107が、手振れ等の振れ量と、交換レンズ200の光学仕様(焦点距離)と、シフトレンズ306aの移動量と像振れ補正量との関係と、シフトレンズ306aのZ軸/Y軸方向の位置の情報から算出する。そして前述した情報から、カメラ制御部107は、ユーザの手振れ等の振れによって発生する像振れを低減するためのシフト鏡筒303aの移動量を算出し、この算出値を目標値と設定する。
尚、手振れ等の振れ量は、前述したように、角速度センサ(振動ジャイロ)や角加速度センサを用いて、ピッチ方向(Z軸周りの回転方向)及びヨー方向(Y軸周りの回転方向)について検出される。又、シフトレンズ306aの移動量と像振れ補正量との関係は、光学設計情報である。
又、シフトレンズ306aのZ軸/Y軸方向の位置は、例えば磁気センサとしてのホール素子とセンサマグネットを用いて検出する。即ち、シフト鏡筒303aにホール素子311aa、ホール素子311ab(図2参照)を配置する。そして、2つのホール素子に対してX軸方向に隙間(ギャップ)を設け、2つのホール素子夫々と対向するように、ベース部材302に4つのセンサマグネットを配置する。
図4に示すように、4つのセンサマグネットは、センサマグネット311c、センサマグネット311dと、センサマグネット311e、センサマグネット311fであり、夫々ベース部材302に接着剤で固定されている。尚、センサマグネットはベース部材302にインサート成形しても良い。
ホール素子311aaはホール素子保持部303aaによって検出方向の所定の位置で保持されていると共に、両持ち梁のホール素子保持部303abで検出方向に位置がズレないよう付勢されている。両持ち梁を片持ち梁に変更し、弱い力で付勢しても良い。又、図2のようにホール素子311abはホール素子311aaに対して90°回転した位相に配置されており、同様な方法でシフト鏡筒303aに保持されている。
又、本実施例では、前述のように、像振れ補正駆動部301の一部である駆動マグネットを共通駆動ユニットとして兼用すると共に、位置検出部の一部(センサマグネット)も第1の鏡筒と第2の鏡筒で兼用しているので更に小型化することができる。
即ち、図7に示すように、センサマグネット311c、311dと、図4に示すセンサマグネット311e、311fがシフト鏡筒303aの磁気センサとしてのホール素子とシフト鏡筒303bの磁気センサとしてのホール素子とで兼用されている。尚、312a、312bはフレキシブル基板である。
カメラ制御部107は、前述した目標値と、シフト鏡筒303aの位置情報の差分からシフト鏡筒303aを移動するための移動量を算出する。その算出された移動量に基づき、レンズ制御部203が像振れ補正駆動部301を介してシフト鏡筒303aを目標位置に移動するように駆動制御する。
尚、ベース部材302とシフト鏡筒303aとの間には図2のように、3つのボール(転動ボール307aa、307ab、307ac)が挟持されており、ベース部材302に対してシフト鏡筒303aのX軸方向の位置や、倒れを決めている。又、シフト鏡筒303aは、ベース部材302に対して図6の引張りバネ308aa、図5の引張りバネ308abで+X軸方向に付勢されており、その引張りバネの付勢力によって3つのボールが挟持されている。
2つの引張りバネ(引張りバネ308aa、引張りバネ308ab)は夫々、シフト鏡筒303aの図2のバネ引掛け部303af、バネ引掛け部303agと、ベース部材302の図4のバネ引掛け部302ac、バネ引掛け部302adに組付けている。引張りバネのバネ付勢力によって、ベース部材302に対してシフト鏡筒303aが離れないように保持されている。尚、図2に示すように、バネ引掛け部303af、バネ引掛け部303agは、光軸とそれぞれのバネ引掛け部を結ぶ線分のなす角度が、180°になるように配置されている。つまり、バネ引掛け部303af、バネ引掛け部303agは、光軸を中心に対極の位相に配置されている。
尚、本実施例では、像振れ補正ユニット300のシフト鏡筒の、制振や回転防止など問題への対策として、シフト鏡筒303aとベース部材302の間、及びシフト鏡筒303bとベース部材302の間にダンパ部材を配置している。又、本実施例ではそのダンパ部材を搭載するための小型化に適した構成を採用している。
即ち、シフト鏡筒303aに、図2のように、ゲル304aa、304abを、光軸を中心に対極の位相に配置し、2つのゲルに夫々固定の、図4に示すゲルピン302aa、302abが挿入されている。ゲルピンはベース部材302から突出するように配置されており、シフト鏡筒303aがZ軸/Y軸に移動するとゲルピンによる反力が発生する。ここで、ゲル304aa、304abは、第1の鏡筒とベース部材の間に配置される第1のダンパ部材として機能している。又、ゲルピン302aa、302abは第1のダンパの受け部として機能している。
又、ベース部材302の被写体側に配置されたゲルピン302aa、302abの像面側(カメラ側)の同じ位相に、夫々不図示のゲルピン302ba、図5のゲルピン302bbがベース部材302から突出するように配置されている。そして、ゲルピン302ba、302bbは夫々ゲル304ba、304bbに挿入されている。ここで、ゲル304ba、304bbは、第2の鏡筒とベース部材の間に配置される第2のダンパ部材として機能している。又、ゲルピン302ba、302bbは第2のダンパの受け部として機能している。
このように、本実施例では、第1のダンパ部材と第2のダンパ部材は夫々第1の鏡筒と第2の鏡筒に搭載されており、第1のダンパの受け部と第2のダンパの受け部はベース部材302に設けられている。
尚、ゲルの配置は、シフト鏡筒303aがZ軸/Y軸に移動する際に、像振れ補正ユニット300の発振やシフト鏡筒303aの回転(ロール)を抑制するために図2のような位置に配置しているが、発振や回転の特性等に応じて異なる位置に配置しても良い。尚、ゲルとしては、光硬化性の樹脂が用いられ、例えばUV硬化型シリコーンゲルを用いる。
又、本実施例では、硬化前のゲルの流出防止のために、シフト鏡筒303aのゲル304aa、ゲル304abに対して夫々不図示のゲルシート305aa、図5のゲルシート305abを設置している。ここで、ゲルシート305aa、ゲルシート305abは第1のダンパシートとして機能している。
ゲル構成や配置については、シフト鏡筒303bもシフト鏡筒303a同様な構成を有している。前述したように、像振れ補正駆動部301と、位置検出部の位相を同じにしているため、図2のゲル304aa、ゲル304abに対して図3のゲル304ba、ゲル304bbは同じ位相にしている。
更に、ゲルの流出防止のためにゲルシート305ba(不図示)、図5のゲルシート305bbも同様に、ゲルシート305aa、ゲルシート305abと同位相になる。ここで、ゲルシート305ba、ゲルシート305bbは第2のダンパシートとして機能しており、第1のダンパシートと、第2のダンパシートは夫々ベース部材302を挟んで反対側に配置されている。
このように、被写体側(X軸方向)から見た場合に、図2のゲル304aaと図3のゲル304baは同じ位相であり、重なっている。同様に、図2のゲル304abと図3のゲル304bbは同じ位相であり、重なっている。即ち、第1のダンパ部材と第2のダンパ部材は、光軸方向から見て少なくとも一部が重なった位置に配置されている。従って、装置を小型化することができる。又、ゲルピン302aa、ゲルピン302abに対して夫々ゲルピン302ba、ゲルピン302bbも同じ位相の裏面側(像面側)に配置されているので装置を更に小型化することができる。
尚、ゲルを硬化するためのUV(紫外線)照射はUV照射器313を用いて、図5に示すように、被写体側と像面側から夫々照射する。ゲルシート(305aa、305ab、305ba、305bb)は、少なくともUV照射器313から照射された紫外線を透過させる。そのため、UV照射器313とゲルの間にはUVの照射経路を妨げる形状はなく、ゲルの未硬化によるアウトガスの発生を抑制することができる。
本実施例によれば、像振れ補正素子を2つ搭載した交換レンズ200において、ベース部材302を挟んで、ゲルを両シフト鏡筒に夫々配置することで、ゲルの配置の自由度を増やすことができ、小型化が実現できる。又、ゲルピンの位相も一致させることで、更に小型化ができる。
又、ゲルを両シフト鏡筒側に配置することで、ゲルへのUV照射時に未硬化を抑制することができ、ゲル未硬化によるアウトガスでレンズが曇ってしまう問題の対策にもなる。そのため、像振れ補正の効果の向上と、小径化を両立できると共に、アウトガスによるレンズ曇り問題の信頼性も高い光学機器を提供できる。
次に、図8~図12を参照して、本発明の実施例2に係る像振れ補正装置を有する交換レンズについて説明する。
図8は、実施例2における像振れ補正ユニット300のゲル304ab、ゲル304bb付近の断面図である。尚、実施例2では、シフト鏡筒303a用のゲルは実施例1と同様に、ゲル304aa、304abと呼び、シフト鏡筒303b用のゲルは実施例1と同様に、ゲル304ba、304bbと呼ぶ。
但し、実施例2では、ゲル304aa、304abはベース部材302の、シフト鏡筒303aに対向する位置に配置されている。又、ゲル304ba、304bbはベース部材302の、シフト鏡筒303bに対向する位置に配置されている。逆に、ゲル304aa、304abに挿入されるゲルピンはシフト鏡筒303a側に設けられ、ゲル304ba、304bbに挿入されるゲルピンはシフト鏡筒303b側に設けられている。
即ち、第1のダンパ部材と第2のダンパ部材は夫々ベース部材302に設けられており、第1のダンパ部材の受け部と第2のダンパ部材の受け部は夫々第1の鏡筒と第2の鏡筒に設けられている。
図9は、図8におけるゲル304abのUV照射に関して説明するための図である。図10は、図8を像面側(カメラ側)から見た図である。図11は、実施例2におけるコイル301aa、コイル301ba付近の断面図である。図12は、実施例2における像振れ補正ユニット300のホールIC311ac、ホールIC311bc付近の断面図である。
実施例2では、図8のように2つの像振れ補正素子(シフトレンズ306a、シフトレンズ306b)の間に、レンズ317が配置された構成を採用している。レンズ317はベース部材302が保持している。保持方法としては熱カシメ、接着、押さえ環保持などがある。
実施例2においては、前述のように、ゲルはベース部材302に配置される。シフト鏡筒303aとシフト鏡筒303b、夫々の発振を抑制するためのゲル304aa、ゲル304abとゲル304ba、ゲル304bbがベース部材302に配置されている。図8のようにゲル304ab、ゲル304bbが光軸方向にずらしてベース部材302に配置されている。また、ゲル304ab、ゲル304bbは、被写体側(X軸方向)から見て同じ位相に配置されており、2つのゲルは重なるように配置されている。
2つのゲル(ゲル304ab、ゲル304bb)の間にはゲルシート305abが設置されており、ゲル304abとゲル304bbの硬化前のゲルの流出を抑制している。2つのゲル(ゲル304ab、ゲル304bb)にはシフト鏡筒303aと、シフト鏡筒303bから夫々ゲルピン303al、ゲルピン303blが挿入されており、シフト鏡筒の移動時にゲル反力を受けることができる。
ベース部材302に2つのゲル(ゲル304ab、ゲル304bb)を光軸方向にずらし、光軸に沿って見たときに同じ位相に配置させることで、ゲルシート1枚を削減でき、像振れ補正ユニット300の光軸方向の全長短縮が可能になる。
実施例2でのゲル硬化については、先ずゲル304abは図9のように、シフト鏡筒303b、ゲル304bbがない状態で、ゲルシート305abとゲル304abを配置しUV照射器313でゲル304abを硬化させる。ゲルシート305abは、少なくともUV照射器313から照射された紫外線を透過させる。従って実施例1同様、ゲルの未硬化の懸念はほぼ無い。
一方、ゲル304bbはシフト鏡筒303bの一部が壁となるので、図10のようにシフト鏡筒303bに切り欠き303bmを3箇所設置し、夫々の切り欠き303bmにUV照射することで、未硬化を抑制することができる。尚、切り欠き303bmの代わりに、透明部を設けても良い。
また、実施例2においては、図11に示すように、像振れ補正駆動部301は、駆動マグネットを対向させ、その間にコイル301aaやコイル301baを配置することで磁力を増加させている。更に、ヨークを設けることで磁気回路の効率を向上させている。
具体的には図11のように、コイル301aaを駆動マグネット301c、駆動マグネット301dと、駆動マグネット301ac、駆動マグネット301adで挟むように配置している。
更に駆動マグネット301ac、駆動マグネット301adにはヨーク314aを磁気吸着させており、ヨーク314aによって漏れ磁束を低減し、磁気回路の効率を向上させている。このような対向したマグネット構成の像振れ補正駆動部301を設けることで、高推力を実現でき、像振れ補正ユニット300の使用電力を低減することができる。或いは、シフトレンズ306aの質量増加に対応できる。
前述した対向したマグネット構成では、例えば駆動マグネット301cと駆動マグネット301acとの間に強い磁気吸着力が働く。その磁気吸着力を樹脂部材のベース部材302ではなく、金属部材の受け部材316で受けるように、ヨーク314aと受け部材316との間にヨークシャフト315aaを配置することで、磁気吸着力によるベース部材302の変形などを防止する。
ヨークシャフト315aaの材質は例えば真鍮を用いる。反対側のヨーク314bも同様にヨークシャフト315baで支持している。ヨークシャフトは、1つのヨークに対して3つをバランス良く配置することで、ヨークが倒れ、マグネットとコイル間の隙間(ギャップ)が変動することを抑制する。
実施例2でのシフト鏡筒の位置検出部はホールICを用いる。具体的には図12のように、ベース部材302にセンサマグネット311cを配置し、シフト鏡筒303aにホールIC311acを配置することで、シフト鏡筒303aのY軸、Z軸方向の位置を検出する。センサマグネット311cは、反対側のシフト鏡筒303bに配置するホールIC311bcにも対向するように配置されているので、ホールIC311bcに対しても兼用することができる。
尚、303ah、303aiはホールIC311acを保持するためのホールIC保持部であり、303bh、303biはホールIC311bcを保持するためのホールIC保持部である。
本実施例によれば、像振れ補正素子を2つ搭載した交換レンズ200において、ベース部材302にゲル304ab、304bbを光軸方向にずらし、光軸に沿って見たときに同じ位相で配置させることで、ゲルシート1枚を削減できる。従って、像振れ補正ユニット300の光軸方向の全長短縮ができる。又、シフト鏡筒303bに切り欠き303bmを設けたことでゲル304bbへUV照射でき未硬化を防止できる。
更に、対向したマグネット構成を採用することで高推力を実現でき、像振れ補正ユニット300の使用電力を低減できる。或いは、シフトレンズ306aの質量増加に対応できる。従って、像振れ補正の効果の向上と、全長短縮を両立できると共に、アウトガスによるレンズ曇り問題も抑制でき信頼性も高い光学機器を提供できる。
次に、図13を参照して、本発明の実施例3に係る像振れ補正装置を有する交換レンズについて説明する。
図13は、実施例3に係る像振れ補正ユニット300のゲル304ab、ゲル304bb付近の断面図であり、実施例3では、実施例1に対して引張りバネの掛ける位置を変更することにより像振れ補正駆動部301を更に小型化している。
図13に示すように、カバー部材310aにバネ引っ掛け部310abを設け、またカバー部材310bにバネ引っ掛け部310bbを設け、両バネ引っ掛け部に引張りバネ308abを掛けるように構成している。それにより、引張りバネ308abが縮まる方向に両カバー部材をバネ付勢している。
シフト鏡筒303aとカバー部材310aの間には3つのボール(転動ボール307ad、転動ボール307ae、転動ボール307af)を配置する。又、シフト鏡筒303bとカバー部材310bの間には3つのボール(転動ボール307bd、転動ボール307be、転動ボール307bf)を配置する。
この構成においてはベース部材302に対してカバー部材310aが離れないように付勢しているので、シフト鏡筒303aも転動ボールを介してベース部材302と離れないようにX軸方向に付勢される。一方、Y軸、Z軸方向には付勢力が働かないので、像振れ補正駆動部301を小型化できる。
尚、不図示のバネ引っ掛け部310aa、引張りバネ308bbは光軸を中心としてバネ引っ掛け部310ab、引張りバネ308abに対して略180°位相ずらした位置に配置する。
本実施例によれば、シフト鏡筒がY軸、Z軸方向に移動(シフト)した時に引張りバネのY軸、Z軸方向へのバネ付勢力は働かないため、そのバネ付勢力分を駆動部の推力に追加する必要はない。そのため、像振れ補正駆動部301の小型化や、使用電力を低減できる。
以上、本発明をその好適な実施例に基づいて詳述してきたが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。又、上記の実施例1~3の構成を適宜組み合わせても良い。
又、本実施形態の開示は、以下を含む
(構成1)
像振れを補正するための第1の光学系を保持する第1の鏡筒と、
像振れを補正するための第2の光学系を保持する第2の鏡筒と、
前記第1の鏡筒と前記第2の鏡筒の間に配置され、前記第1の鏡筒及び前記第2の鏡筒を支持するベース部材と、
前記第1の鏡筒を光軸に直交する方向に移動させる第1の駆動部と、
前記第2の鏡筒を光軸に直交する方向に移動させる第2の駆動部と、
前記第1の鏡筒と前記ベース部材の間に配置される第1のダンパ部材と、
前記第2の鏡筒と前記ベース部材の間に配置される第2のダンパ部材とを備え、
前記第1のダンパ部材と前記第2のダンパ部材は、光軸方向から見て少なくとも一部が重なった位置に配置されていることを特徴とする光学機器。
(構成2)
前記第1のダンパ部材と前記第2のダンパ部材は夫々前記第1の鏡筒と前記第2の鏡筒に搭載されており、
前記第1のダンパ部材の受け部と前記第2のダンパ部材の受け部は前記ベース部材に設けられていることを特徴とする構成1に記載の光学機器。
(構成3)
前記第1のダンパ部材と前記第2のダンパ部材には夫々第1のダンパシートと、第2のダンパシートが配置され、
前記第1のダンパシートと、前記第2のダンパシートは夫々前記ベース部材を挟んで反対側に配置されていることを特徴とする構成1又は2に記載の光学機器。
(構成4)
前記第1の駆動部と前記第2の駆動部は共通駆動ユニットを含み、前記共通駆動ユニットは前記ベース部材に設けられていることを特徴とする構成1乃至3の何れか一つの構成に記載の光学機器。
(構成5)
前記共通駆動ユニットはマグネットであることを特徴とする構成4に記載の光学機器。
(構成6)
前記第1の駆動部と前記第2の駆動部は光軸方向から見て少なくとも一部が重なっていることを特徴とする構成1乃至5の何れか一つの構成に記載の光学機器。
(構成7)
前記第1のダンパ部材と前記第2のダンパ部材は夫々前記ベース部材に設けられており、
前記第1のダンパ部材の受け部と前記第2のダンパ部材の受け部は夫々前記第1の鏡筒と前記第2の鏡筒に設けられていることを特徴とする構成1に記載の光学機器。
(構成8)
前記第1の鏡筒と前記第2の鏡筒には夫々磁気センサが設けられており、
前記ベース部材には、共通のセンサマグネットが設けられていることを特徴とする構成1乃至7の何れか一つの構成に記載の光学機器。
(構成9)
前記第1のダンパ部材と前記第2のダンパ部材は夫々ゲルを含むことを特徴とする構成1乃至8の何れか一つの構成に記載の光学機器。
(構成10)
前記第1のダンパ部材と前記第2のダンパ部材の前記ゲルに夫々挿入されるゲルピンを有することを特徴とする構成9に記載の光学機器。
(構成11)
前記ゲルは光硬化性の樹脂を含むことを特徴とする構成9又は10に記載の光学機器。
100・・・・カメラ本体
103・・・・撮像素子
200・・・・交換レンズ
201・・・・ズーム操作環
301aa・・・・コイル
301ab・・・・コイル
301c・・・・駆動マグネット
301d・・・・駆動マグネット
301e・・・・駆動マグネット
301f・・・・駆動マグネット
301ba・・・・コイル
301bb・・・・コイル
302・・・・ベース部材
303a・・・・シフト鏡筒
303b・・・・シフト鏡筒
304aa・・・・ゲル
304ab・・・・ゲル
304ba・・・・ゲル
304bb・・・・ゲル
306a・・・・シフトレンズ
306b・・・・シフトレンズ

Claims (11)

  1. 像振れを補正するための第1の光学系を保持する第1の鏡筒と、
    像振れを補正するための第2の光学系を保持する第2の鏡筒と、
    前記第1の鏡筒と前記第2の鏡筒の間に配置され、前記第1の鏡筒及び前記第2の鏡筒を支持するベース部材と、
    前記第1の鏡筒を光軸に直交する方向に移動させる第1の駆動部と、
    前記第2の鏡筒を光軸に直交する方向に移動させる第2の駆動部と、
    前記第1の鏡筒と前記ベース部材の間に配置される第1のダンパ部材と、
    前記第2の鏡筒と前記ベース部材の間に配置される第2のダンパ部材とを備え、
    前記第1のダンパ部材と前記第2のダンパ部材は、光軸方向から見て少なくとも一部が重なった位置に配置されていることを特徴とする光学機器。
  2. 前記第1のダンパ部材と前記第2のダンパ部材は夫々前記第1の鏡筒と前記第2の鏡筒に搭載されており、
    前記第1のダンパ部材の受け部と前記第2のダンパ部材の受け部は前記ベース部材に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
  3. 前記第1のダンパ部材と前記第2のダンパ部材には夫々第1のダンパシートと、第2のダンパシートが配置され、
    前記第1のダンパシートと、前記第2のダンパシートは夫々前記ベース部材を挟んで反対側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
  4. 前記第1の駆動部と前記第2の駆動部は共通駆動ユニットを含み、前記共通駆動ユニットは前記ベース部材に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
  5. 前記共通駆動ユニットはマグネットであることを特徴とする請求項4に記載の光学機器。
  6. 前記第1の駆動部と前記第2の駆動部は光軸方向から見て少なくとも一部が重なっていることを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
  7. 前記第1のダンパ部材と前記第2のダンパ部材は夫々前記ベース部材に設けられており、
    前記第1のダンパ部材の受け部と前記第2のダンパ部材の受け部は夫々前記第1の鏡筒と前記第2の鏡筒に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
  8. 前記第1の鏡筒と前記第2の鏡筒には夫々磁気センサが設けられており、
    前記ベース部材には、共通のセンサマグネットが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
  9. 前記第1のダンパ部材と前記第2のダンパ部材は夫々ゲルを含むことを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の光学機器。
  10. 前記第1のダンパ部材と前記第2のダンパ部材の前記ゲルに夫々挿入されるゲルピンを有することを特徴とする請求項9に記載の光学機器。
  11. 前記ゲルは光硬化性の樹脂を含むことを特徴とする請求項9に記載の光学機器。

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