JP2015203751A - レンズ鏡筒および撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】回転ブレ補正機構部を有するレンズ鏡筒および撮像装置の薄型化および省電力化。
【解決手段】レンズ鏡筒は、撮像素子33と、コイル27、ヨーク28と、複数のマグネット29を備える。撮像素子33は回転保持部材25に保持され、ボール部22a,22bに設けた各ボールによって固定部材26に対して回転可能に転動支持される。コイル27およびヨーク28を有するコイルユニット部は、複数のマグネット29とともに電磁駆動部を構成する。光軸に直交する方向において電磁駆動部から撮像素子33を見た場合、電磁駆動部は撮像素子33と重なり合う位置に配置される。複数のマグネット29と対向する位置にヨーク28が配置される。
【選択図】 図1
【解決手段】レンズ鏡筒は、撮像素子33と、コイル27、ヨーク28と、複数のマグネット29を備える。撮像素子33は回転保持部材25に保持され、ボール部22a,22bに設けた各ボールによって固定部材26に対して回転可能に転動支持される。コイル27およびヨーク28を有するコイルユニット部は、複数のマグネット29とともに電磁駆動部を構成する。光軸に直交する方向において電磁駆動部から撮像素子33を見た場合、電磁駆動部は撮像素子33と重なり合う位置に配置される。複数のマグネット29と対向する位置にヨーク28が配置される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、レンズ鏡筒およびレンズ鏡筒を有する撮像装置に関し、特に撮影時の回転ブレを補正する補正機構に関するものである。
撮影時の手ブレを補正する補正機構は、夜間における撮影でのスローシャッター時等の場合に効果がある。静止画撮影時の手ブレ補正機構には、レンズユニットを構成するレンズや、撮像素子を移動制御する方式が知られている。主に撮影レンズの光軸と直交する面内でレンズまたは撮像素子の移動を制御することで画像のブレが補正される。静止画撮影を主とするデジタルカメラにおいても動画撮影機能の向上が進んでいる。歩行中の動画撮影やパンニング操作等での動画撮影の場合、静止画撮影時よりも一般的に像ブレ対策が必要となる。レンズや撮像素子を光軸と直交する面内で移動させる制御に加え、撮像素子を光軸回りに回転させて像ブレを補正する制御技術(以下、回転ブレ補正という)が公知である。
従来の動画撮影時の回転ブレ補正では、撮像素子から読み出した画像信号について回転検知センサ等によって回転角度の手ブレ成分が検出される。読み出した画像信号に対して、回転角度の手ブレ成分の補正処理が実行される。この電子的な回転ブレ補正を静止画撮影に適用する場合を想定し、ユーザがレリーズボタンの操作時に回転力をカメラに加えてしまったものとする。レリーズボタンの操作時(撮影指示時)には動画撮影の場合とは異なり、回転力を加えた瞬間における撮影画像は読み出されないので、電子的な回転ブレ補正を行うことができない。つまり、静止画撮影時には動画撮影時と異なり、機構的な回転ブレ補正技術が必要である。
特許文献1では、光軸を回転軸とする回転方向の傾斜を検出する傾斜検出手段と、光軸を回転軸とする回転方向の傾斜を補正する補正手段とを備え、傾斜検出手段の出力に応じて補正手段を制御するビデオカメラ装置が開示されている。また特許文献2では、回転支持しているシャフトと軸受け部との隙間(ガタ)によって、撮像素子がぶれるのを防ぐ方法が開示されている。これは、2つのアクチュエータ部による駆動力の合力が、シャフトに対して軸受け部を押し付けることでガタによるブレを無くす技術である。
一方、デジタルカメラの高性能化に伴い、レンズの敏感度が向上する傾向にある。そのため、光軸に対するレンズや機構部品の製造誤差や組立誤差が撮像素子の像面に対する結像位置(ピント位置)の変化に影響を及ぼす可能性がある。いわゆるピントが甘い写真や片ボケ写真が撮影された場合、品質低下を招く原因となる。その対策として、レンズの結像位置に対する撮像素子の撮像面(センサ面)の最適な位置を調整するために、撮像素子の傾きを調整する技術があり、近年のデジタルカメラに適用されている。
特許文献1に開示の従来技術では、モータを使用して回転ブレ補正を行うため、カメラが大型化してしまう。また、ビデオカメラを前提とするため、カメラの正位置や縦位置等の姿勢は考慮されていない。また、特許文献2に開示された従来技術では、2つのアクチュエータの出力が回転方向に対して打ち消し合う方向になるため、相当の駆動力が必要である。そのため、駆動装置の大型化や消費電力の増加が問題となる。また、撮像素子の傾き調整機構を装置に搭載する場合には、回転ブレ補正機構部と撮像素子の傾き調整機構とを両立させる技術が必要である。
本発明は、回転ブレ補正機構部を有するレンズ鏡筒および撮像装置の薄型化および省電力化を目的とする。
本発明は、回転ブレ補正機構部を有するレンズ鏡筒および撮像装置の薄型化および省電力化を目的とする。
本発明に係る装置は、撮像素子を保持する保持部材と、該保持部材を回転させる電磁駆動部を備えるレンズ鏡筒であって、前記電磁駆動部は、コイル、ヨーク、および複数のマグネットを有する。光軸に直交する方向において前記電磁駆動部から前記撮像素子を見た場合、前記電磁駆動部および前記撮像素子は重なり合う位置に配置され、光軸に直交する径方向において前記複数のマグネットと対向して前記ヨークが配置されている。
本発明によれば、回転ブレ補正機構部を有するレンズ鏡筒および撮像装置の薄型化および省電力化を実現できる。
以下に、本発明の各実施形態を、添付図面に基づいて詳細に説明する。本発明は、回転ブレ補正機構部を備える装置、例えばデジタル一眼レフカメラやデジタルコンパクトカメラ、監視カメラ、Webカメラ、携帯電話等の撮像装置における像ブレ補正の駆動制御に適用可能である。
[第1実施形態]
図2を参照して、本発明の第1実施形態に係る撮像装置の構成例を説明する。図2は、本発明を適用したカメラ1を示す概略斜視図である。カメラ1は、カメラ筐体10と、レンズ鏡筒20と、レンズバリア部70と、ストロボ40と、ファインダ窓50と、レリーズボタン60とを有する。
カメラ筐体10はシャッター機構等の構成部材を収納する。沈胴式のレンズ鏡筒20は、撮像レンズの焦点距離を変更可能であり、カメラ筐体10の前面に配置される。レンズバリア部70は、レンズ鏡筒20の前面に配置され、カメラ1の電源状態(即ち、ON又はOFF)に応じて撮像レンズの開口部を開閉する。ストロボ40は、被写体に照明光を照射する発光装置の発光部を構成し、カメラ筐体10の前面に配置される。ファインダ窓50は、ストロボ40の近傍に配置される。レリーズボタン60は、カメラ筐体10の上面に配置され、撮像準備動作(焦点調節動作および測光動作)および撮像動作(撮像素子への露光)を開始させるためにユーザが操作する。
図2を参照して、本発明の第1実施形態に係る撮像装置の構成例を説明する。図2は、本発明を適用したカメラ1を示す概略斜視図である。カメラ1は、カメラ筐体10と、レンズ鏡筒20と、レンズバリア部70と、ストロボ40と、ファインダ窓50と、レリーズボタン60とを有する。
カメラ筐体10はシャッター機構等の構成部材を収納する。沈胴式のレンズ鏡筒20は、撮像レンズの焦点距離を変更可能であり、カメラ筐体10の前面に配置される。レンズバリア部70は、レンズ鏡筒20の前面に配置され、カメラ1の電源状態(即ち、ON又はOFF)に応じて撮像レンズの開口部を開閉する。ストロボ40は、被写体に照明光を照射する発光装置の発光部を構成し、カメラ筐体10の前面に配置される。ファインダ窓50は、ストロボ40の近傍に配置される。レリーズボタン60は、カメラ筐体10の上面に配置され、撮像準備動作(焦点調節動作および測光動作)および撮像動作(撮像素子への露光)を開始させるためにユーザが操作する。
次に、レンズ鏡筒20が備える、撮像素子の回転機構部を説明する。回転機構部は撮影時に、撮像素子を有するユニット(以下、撮像素子ユニットという)を回転させる。なお、その他のレンズ鏡筒の機構部については公知の技術で実現されるため説明および図示を省略する。以下では、被写体側を前面側と定義し、レンズ鏡筒20の光軸に近づく方向を内周側と定義して各部の位置関係を説明する。
図3(A)は、撮像素子ユニットを前面側から見た場合の全体斜視図である。撮像素子33はCCD(電荷結合素子)センサやCMOS(相補型金属酸化膜半導体)センサ等であり、撮像レンズにより結像される光像を光電変換して画像信号を出力する。撮像素子33は回転保持部材25により保持される。コイルユニット部21は、回転保持部材25を光軸回りに回転させる電磁駆動部を構成する。コイルユニット部21には、コイルユニットを覆うコイルカバー部材23がビスで締結固定される。複数のボール部22aは、回転保持部材25を固定部材26に取り付けて転動支持するボール(可動支持部材)をそれぞれ有する。
図3(B)は、背面側から見た場合の撮像素子ユニットを示す全体斜視図である。フレキシブルプリント基板24は撮像素子33に接続されるとともに、不図示の電源や基板に接続される。フレキシブルプリント基板24のはんだ部24aは、コイルユニット部21のコイルへの通電を行う部分である。フレキシブルプリント基板24を通して撮像素子ユニットと、はんだ部24aへの電源供給や信号の送受信が行われる。固定部材26は回転保持部材25を回転可能に保持する。固定部材26は不図示のレンズ群を保持しているレンズ鏡筒20に取り付けられる。
図1には、コイルカバー部材23を取り外した状態で前面側から撮像素子ユニットを見た場合の正面図を示す。
コイルユニット部21のコイル27は、図3(B)に示すはんだ部24aにてはんだ付けされており、通電によって磁界を発生する。磁性材料で形成された部材28はコイル27による磁力を伝達する部材(以後、ヨークという)であり、コイル27と一体的に回転保持部材25に取り付けられている。ヨーク28の延在する方向は、光軸方向に直交する面内にてコイル27の中心部を通る径方向と直交する方向である。また、固定部材26には2個のマグネット29が取り付けられている。各マグネット29と対向してヨーク28が配置されている。回転保持部材25と固定部材26との間には、回転時のベアリング機能を有する複数のボール部22aおよびボール部22bが配置されている。これらのボール部は、光軸回り方向にて所定の位相角(例えば、120度)で配置される。
コイルユニット部21のコイル27は、図3(B)に示すはんだ部24aにてはんだ付けされており、通電によって磁界を発生する。磁性材料で形成された部材28はコイル27による磁力を伝達する部材(以後、ヨークという)であり、コイル27と一体的に回転保持部材25に取り付けられている。ヨーク28の延在する方向は、光軸方向に直交する面内にてコイル27の中心部を通る径方向と直交する方向である。また、固定部材26には2個のマグネット29が取り付けられている。各マグネット29と対向してヨーク28が配置されている。回転保持部材25と固定部材26との間には、回転時のベアリング機能を有する複数のボール部22aおよびボール部22bが配置されている。これらのボール部は、光軸回り方向にて所定の位相角(例えば、120度)で配置される。
図4(A)はボール部22aを示す分解斜視図であり、図4(B)はボール部22aを、光軸を含む平面に沿って切断した場合の中央断面図である。複数のボール部22aはいずれも同一の構造であり、本実施形態では、光軸回り方向にて位相が120度異なる位置に2箇所配置されている。ボール部22bは、2箇所のボール部22aに対して光軸回り方向にて位相が120度異なっている。ボール部22aが有するボール30は、回転保持部材25と固定部材26との間に配置され、前面側から板ばね部材31aを用いて取り付けられる。板ばね部材31aは固定部材26に対し、スナップフィット構造にて取り付けられ、光軸中心方向(内周方向)にボール30を付勢している。
回転保持部材25は各ボール30が接触するV溝部25aを有する。つまり、V溝部25aにて回転保持部材25とボール30が2点で接触する構造である。回転保持部材25は、複数のボール30を介して板ばね部材31aによって内周方向に片寄せされている。よってガタがなく、回転保持部材25とボール30との点接触により摩擦係数が小さいので、回転保持部材25を固定部材26に対し、スムーズに相対回転させることができる。またV溝部25aによって、光軸に対する回転保持部材25の位置決めを正確に行える。
次に図5および図6を参照して、ボール部22bの構造を説明する。図5はボール部22bを示す分解斜視図であり、図6はボール部22bを、光軸を含む平面に沿って切断した場合の中央断面図である。
ボール部22bはボール30を有しており、板ばね部材31bによってボール30を円周方向に付勢するように構成されている。円周方向とは光軸回り方向である。また、回転保持部材25にはV溝部25aが形成されており、これにボール30が接触する。つまり、回転時にボール30がV溝部25aにて2点で接触する構造となっている。よって、回転保持部材25と固定部材26は、ボール30との点接触により摩擦係数が小さいので、両者はスムーズに相対回転することができる。
ボール部22bはボール30を有しており、板ばね部材31bによってボール30を円周方向に付勢するように構成されている。円周方向とは光軸回り方向である。また、回転保持部材25にはV溝部25aが形成されており、これにボール30が接触する。つまり、回転時にボール30がV溝部25aにて2点で接触する構造となっている。よって、回転保持部材25と固定部材26は、ボール30との点接触により摩擦係数が小さいので、両者はスムーズに相対回転することができる。
図1において、矢印Aで示すA方向は各ボール部22aから回転保持部材25に作用する力の向きを示しており、これらの合力は矢印Bで示すB方向に作用する。各ボール部22aは、板ばね部材31aによってそれぞれA方向にガタなく付勢される。この時の合力はB方向に働き、ボール部22bに対向する方向、つまり、ボール部22bに対する片寄せ方向である。このため、板ばね部材31bが光軸方向への付勢力をボール部22bのボール30に作用しなくても、回転保持部材25はガタなく固定され、光軸に対して正確に位置決めされる。
図1に示す3箇所の部分32は、回転保持部材25と固定部材26とが落下時の衝撃等で外れないように受け部として構成されるバヨネット機構部である。バヨネット機構部は回転保持部材25と固定部材26との回転を阻害しないように、光軸回り方向に沿って所定の隙間で配置される。本実施形態では、光軸回り方向において、第1から第3の部分32が設けられ、第1の部分と第2の部分との間にコイル27、ヨーク28、マグネット29が配置され、コイル27は光軸を挟んで第3の部分と対向する位置関係となっている。
図7は図1の左側面図であり、説明を容易にするため、回転保持部材25と固定部材26を不図示とする。コイル27、ヨーク28、マグネット29によって構成される電磁駆動部は、光軸に直交する方向において電磁駆動部から撮像素子33を見た場合、撮像素子33と重なり合う位置に配置される。これらの部材およびボール30は、撮像素子33に対して光軸方向と直交する2面、つまり第1の平面(PL1参照)と第2の平面(PL2参照)との間隔Cで示す間の範囲に配置されている。第1の平面上には撮像素子33が位置し、第1の平面に対して平行な第2の平面との間にヨーク28と複数のマグネット29が配置されている。回転保持部材25の電磁駆動部は、光軸に平行な方向における厚みが小さく、コンパクトな配置となっている。なお、電磁駆動部の制御の詳細については後述する。
次に図8を参照して、回転ブレ補正に係る駆動制御部について説明する。図8は本実施形態に関する電気的接続を説明するブロック図である。
振動ジャイロ101は、撮影時において撮像装置に加えられる回転成分を検出する回転検出手段である。振動ジャイロ101の検出信号は中央演算素子102に出力される。中央演算素子102は、撮影時に振動ジャイロ101が検出した回転成分の検出信号を取得し、演算により回転ブレ成分を補正する補正信号を生成する制御部である。中央演算素子102は補正信号に基づく駆動信号をコイル27に出力して通電を制御することによって、回転保持部材25を回転させる。その結果、回転ブレ補正が行われる。
振動ジャイロ101は、撮影時において撮像装置に加えられる回転成分を検出する回転検出手段である。振動ジャイロ101の検出信号は中央演算素子102に出力される。中央演算素子102は、撮影時に振動ジャイロ101が検出した回転成分の検出信号を取得し、演算により回転ブレ成分を補正する補正信号を生成する制御部である。中央演算素子102は補正信号に基づく駆動信号をコイル27に出力して通電を制御することによって、回転保持部材25を回転させる。その結果、回転ブレ補正が行われる。
電源103は中央演算素子102が必要とする電源電圧を供給する。また、回転位置の位置検出部104は回転保持部材25の回転量を検出し、回転検出信号を中央演算素子102に出力する。つまり、中央演算素子102は位置検出部104の回転検出信号が制御目標値に収束するようにコイル27の通電を制御することでフィードバック制御が行われる。なお、その他の電気的構成については公知の技術であるので詳しい説明を省略する。
次に回転ブレ補正機構部の動作を説明する。図9は図1のコイルユニット部21の拡大図であり、コイルカバー部材23を取り外した状態で示す。図9ではカメラの電源がOFFの状態である。マグネット29の着磁方向についてはS極およびN極として図示する。2つのマグネット29のうち、第1のマグネットは内周側がS極であり、第2のマグネットは内周側がN極である。ただし、この着磁方向は例示であって、図9とは逆の着磁方向でも構わない。
コイル27、ヨーク28、マグネット29は、図7で説明したように、光軸に直交する2面にて間隔Cの範囲内に配置されている。ヨーク28は、レンズ鏡筒20の径方向において、マグネット29と対向する位置に配置される。レンズ鏡筒20の径方向とは、光軸に直交する面内において光軸を中心とする半径方向である。このため、ヨーク28およびマグネット29については磁力を十分に効率よく伝達することができる。さらに光軸方向の長さを短くすることにより薄型化が可能である。
図9に示すカメラの電源OFF時には、ヨーク28と各マグネット29との間に矢印Dの方向の磁力が働く。回転保持部材25に取り付けられているヨーク28と、固定部材26に取り付けられているマグネット29により、矢印Dの方向に示す吸引力が作用するので、回転保持部材25は固定部材26に対して位置が固定される。磁力の作用により、回転保持部材25が固定部材26に対して相対的に回転しないので、ユーザがカメラを振る操作を行ったり持ち歩いたりしても音が発生せず、高品位のカメラを提供できる。また、回転保持部材25を静止させて所定の位置に固定させるために、コイル27に対する通電が不要である。よって、カメラの消費電力を低減でき、節電効果が高まる。これはカメラの撮影枚数の向上等に寄与するので、ユーザの利便性が向上する。よって、電源OFF時において、高品位で消費電力の少ないカメラを提供することができる。なお、カメラの電源がONの状態であっても、撮影モード以外の場合には図9の状態となる。例えば、再生モードの場合、カメラ本体部に設けた表示部(LCD等)の画面に再生画像等が表示される。この場合、撮像素子ユニットの駆動制御は不要である。よって、前記と同様の効果が得られる。
次に、図10を参照して、回転ブレ補正時における回転保持部材25の駆動について説明する。図10は、回転保持部材25が時計回り方向(以下、CW方向と記す)に回転する状態を示す。図8の振動ジャイロ101が検出した検出信号を取得して中央演算素子102はコイル27に通電する。通電により、ヨーク28には図10に矢印Eで示す方向の磁力が発生する。固定部材26に取り付けられている各マグネット29の磁力と、ヨーク28の磁力とが反発することによって、回転保持部材25は固定部材26に対してCW方向に回転する。図8の位置検出部104は回転保持部材25の回転量を検出し、中央演算素子102は回転検出信号に応じてコイル27に対する通電量を制御することにより、ヨーク28の磁力を制御する。
コイル27、ヨーク28およびマグネット29は、図7で説明したように、光軸に直交する2面にて間隔Cの範囲内に配置されており、レンズ鏡筒20の径方向において各マグネット29と対向する位置にヨーク28が配置されている。このため、矢印Eに示す方向の磁力を十分に効率よく伝達することができ、しかも薄型化が可能である。コイル27、ヨーク28、およびボール部22bのボール30は図7に示す間隔Cの範囲内に配置されており、回転保持部材25はボール30を基準として回転する。ヨーク28とマグネット29による磁力の発生位置と、回転基準となっているボール30の位置とが同一であるため、光軸に対して平行な方向に不要な力がかからない。つまり、高い駆動効率で回転保持部材25を固定部材26に対して回転させることができる。また、マグネット29とボール30が図7に示す間隔Cの範囲内に配置されているので、回転ブレ補正機構部を薄型化できる。
次に、図11を参照して、回転保持部材25を反時計回り方向(以下、CCW方向と記す)に回転させる場合について説明する。
図8の振動ジャイロ101が検出した検出信号を取得して中央演算素子102はコイル27に通電する。通電により、ヨーク28には図11に矢印Fで示す方向の磁力が発生する。固定部材26に取り付けられている各マグネット29の磁力と、ヨーク28の磁力とが引き合うことによる吸引力が発生し、回転保持部材25は固定部材26に対してCCW方向に回転する。図8の位置検出部104は回転保持部材25の回転量を検出し、中央演算素子102は回転検出信号に応じてコイル27に対する通電量を制御することにより、ヨーク28の磁力を制御する。
図8の振動ジャイロ101が検出した検出信号を取得して中央演算素子102はコイル27に通電する。通電により、ヨーク28には図11に矢印Fで示す方向の磁力が発生する。固定部材26に取り付けられている各マグネット29の磁力と、ヨーク28の磁力とが引き合うことによる吸引力が発生し、回転保持部材25は固定部材26に対してCCW方向に回転する。図8の位置検出部104は回転保持部材25の回転量を検出し、中央演算素子102は回転検出信号に応じてコイル27に対する通電量を制御することにより、ヨーク28の磁力を制御する。
CCW方向の回転制御にて、矢印Fに示す方向の磁力を十分に効率よく伝達することができ、薄型化が可能である。CW方向の回転制御の場合と同様の理由により、回転保持部材25はボール30を基準として回転し、ヨーク28、マグネット29による磁力の発生位置と回転基準となっているボール30の位置が同一である。このため、光軸に対して平行な方向に不要な力がかからず、高い駆動効率で回転保持部材25を固定部材26に対して回転させることができる。
次に、図12(A)および(B)を参照して、撮像素子ユニットをカメラに搭載した場合について説明する。図12(A)は、カメラ1の正位置、つまり撮影者がカメラ1を水平姿勢で構えた状態において、発光装置を構成するストロボ40と撮像素子ユニットとの関係を示す概略図である。また図12(B)は、カメラ1の縦位置、つまり撮影者がカメラ1を垂直姿勢で構えた状態において、ストロボ40と撮像素子ユニットとの関係を示す概略図である。通常、撮影者がストロボ撮影を行う時には、光軸を中心にしてストロボ40が上側に位置する状態で撮影が行われる。これは、被写体に対して発光部からの光が下から照射された状態で撮影される写真が好ましくないという理由による。このため、ストロボ40と撮像素子ユニットとの関係において、カメラ1の正位置での撮影状態は図12(A)に示す状態となり、縦位置での撮影状態は図12(B)に示す状態になる。
図12(A)に示すカメラ1の正位置での撮影時にて、撮像素子ユニットにかかる重力の方向は図中に矢印Gで示す方向である。つまり、撮像素子ユニットには矢印Gの方向への重力が作用した状態となる。図中の矢印Hの方向は、回転保持部材25に作用する力の付勢方向(片寄せ方向)を示しており、矢印Gで示す重力方向に対して所定の角度をなす方向である。前述したように、ヨーク28、マグネット29、および板ばね31a等によって、回転保持部材25は矢印Hに示す片寄せ方向に力が働いている。
一方、カメラ1の縦位置での撮影を行う場合には、撮像素子ユニットにかかる重力の方向は図中に矢印Iで示す方向である。図中の矢印Hの方向は、回転保持部材25に作用する力の付勢方向(片寄せ方向)を示しており、矢印Iで示す重力方向に対して所定の角度をなす方向である。
以上のように、ヨーク28、マグネット29、および板ばね31a等による片寄せ方向は、カメラの撮影姿勢が正位置であっても縦位置であってもガタが少なくなる矢印Hの方向である。つまり、ストロボ40との位置関係において、光軸を挟んでヨーク28およびマグネット29とストロボ40とが対向する配置である。よって、重力の影響を受けたとしても撮像素子ユニットの回転保持部材25をガタなく、しかも精度よく回転駆動することができる。
本実施形態では、装置の薄型化が可能である。これは、マグネット29やボール30等を集約的に配置すること(図7の間隔C参照)が、回転ブレ補正機構部の薄型化に寄与することによる。また、回転ブレ補正を行う必要がない場合、回転保持部材25の所定の位置に固定して保持するための電力を必要としないので省電力化が可能である。本実施形態によれば、高品位の回転ブレ補正機構部、および該回転ブレ補正機構部を有するレンズ鏡筒、撮像装置を提供することができる。
本実施形態では、装置の薄型化が可能である。これは、マグネット29やボール30等を集約的に配置すること(図7の間隔C参照)が、回転ブレ補正機構部の薄型化に寄与することによる。また、回転ブレ補正を行う必要がない場合、回転保持部材25の所定の位置に固定して保持するための電力を必要としないので省電力化が可能である。本実施形態によれば、高品位の回転ブレ補正機構部、および該回転ブレ補正機構部を有するレンズ鏡筒、撮像装置を提供することができる。
[第2実施形態]
次に本発明の第2実施形態を説明する。本実施形態は、撮像素子の傾き調整を可能とした回転ブレ補正機構部を有する点において第1実施形態と相違する。よって、本実施形態において第1実施形態の場合と同様の部分については既に使用した符号を用いることにより、それらの詳細な説明を省略して主に相違点を説明する。
次に本発明の第2実施形態を説明する。本実施形態は、撮像素子の傾き調整を可能とした回転ブレ補正機構部を有する点において第1実施形態と相違する。よって、本実施形態において第1実施形態の場合と同様の部分については既に使用した符号を用いることにより、それらの詳細な説明を省略して主に相違点を説明する。
図14(A)は、本実施形態に関する撮像素子ユニットを前面側から見た場合の全体斜視図である。ボール部22aと複数のボール部22cはそれぞれ、回転保持部材25を固定部材26に取り付けて転動支持するボールを可動支持部材として有する。これらのボール部は、光軸回り方向にて所定の位相角(例えば、120度)で配置される。
図14(B)は、背面側から見た場合の撮像素子ユニットを示す全体斜視図である。複数の調整ねじ34はボール部22cにそれぞれ取り付けられ、ボール30により回転保持部材25を支持する。調整ねじ34は、撮像素子33の傾き調整用の調整部材である。
図14(B)は、背面側から見た場合の撮像素子ユニットを示す全体斜視図である。複数の調整ねじ34はボール部22cにそれぞれ取り付けられ、ボール30により回転保持部材25を支持する。調整ねじ34は、撮像素子33の傾き調整用の調整部材である。
図15は、コイルカバー部材23をとり外した状態での撮像素子ユニットを前面側から見た場合の正面図である。回転保持部材25と固定部材26との間には、回転時にベアリング機能を有するボール部22aおよびボール部22cが配置されている。2箇所のボール部22cはいずれも同一の構造であり、光軸回り方向にて位相が120度異なる位置に配置されている。ボール部22cの一方はコイルユニット部21に近接して固定部材26に設けられる。また、ボール部22aは、2箇所のボール部22cに対して光軸回り方向にて位相が120度異なっている。
図13はボール部22cを、光軸を含む平面に沿って切断した場合の中央断面図である。図16はボール部22cを背面側から見た場合の分解斜視図である。
各ボール部22cには、固定部材26の背面側からボール30と調整ねじ34が組み付けられる。調整ねじ34は、撮像素子33の傾き調整用部材であって、かつ締結部材である。調整ねじ34は固定部材26に嵌合しつつ、先端部に形成されたねじ部により固定部材26に締結される。また、調整ねじ34はその中央部の全周にV溝部34aを有する。調整ねじ34は固定部材26に対して締結されるため、ねじ部が外れない範囲で調整ねじ34を回転させることによって、作業者は光軸方向(矢印Oの方向)にてV溝部34aの位置を変えることができる。
各ボール部22cには、固定部材26の背面側からボール30と調整ねじ34が組み付けられる。調整ねじ34は、撮像素子33の傾き調整用部材であって、かつ締結部材である。調整ねじ34は固定部材26に嵌合しつつ、先端部に形成されたねじ部により固定部材26に締結される。また、調整ねじ34はその中央部の全周にV溝部34aを有する。調整ねじ34は固定部材26に対して締結されるため、ねじ部が外れない範囲で調整ねじ34を回転させることによって、作業者は光軸方向(矢印Oの方向)にてV溝部34aの位置を変えることができる。
ボール30は、回転保持部材25に形成されたV溝部25aと調整ねじ34のV溝部34aとで挟持されており、回転時には2点で各溝部と接触する構造となっている。つまり、回転保持部材25と、固定部材26に取り付けられた調整ねじ34は、ボール30に対して回転時の接触状態が点接触状態であるため、摩擦係数が小さく、スムーズに相対回転することができる。なお、本実施形態では、回転保持部材25のV溝部25aおよび調整ねじ34のV溝部34aを例示する。これに限らず、ボール30と同一の曲率をもった曲面(R面等)で形成した形状部とボール30とを接触させた構成でも同様の効果を奏する。
図15に示すように、ボール部22aは板ばね部材31aにより、内周に向かう矢印Aの方向にて回転保持部材25をガタなく付勢する。矢印Aの方向はボール部22cに対しての片寄せする方向であるため、回転保持部材25はボール30および調整ねじ34を介して固定部材26に対してガタなく固定される。さらに、光軸に対する回転保持部材25の位置決めについてはV溝部25aおよび34aによる効果として、固定部材26に対して正確に行われる。
図15に示すように、ボール部22aは板ばね部材31aにより、内周に向かう矢印Aの方向にて回転保持部材25をガタなく付勢する。矢印Aの方向はボール部22cに対しての片寄せする方向であるため、回転保持部材25はボール30および調整ねじ34を介して固定部材26に対してガタなく固定される。さらに、光軸に対する回転保持部材25の位置決めについてはV溝部25aおよび34aによる効果として、固定部材26に対して正確に行われる。
次に、回転ブレ補正機構部における撮像素子33の傾き調整について説明する。なお、説明の便宜のため、撮影レンズが光学的に焦点を結ぶ位置での面を「結像面」と定義し、撮像素子33の撮像面を「センサ面」と定義する。つまり、合焦状態では、結像面とセンサ面の各位置は一致するが、合焦状態でない状態(デフォーカス状態)では両者の位置が異なる。
図17は撮像素子33のセンサ面を模式的に示す図である。図17(A)は、センサ面を光軸方向から見た場合の図である。図17(B)は上面図であり、図17(C)は左側面図である。光軸方向を図17(B)および(C)にて、矢印Oの方向で示す。なお、中央部の指標はレンズ光軸に対する理想的な結像面の位置を模式的に示し、これを以後原点として説明する。
図17は撮像素子33のセンサ面を模式的に示す図である。図17(A)は、センサ面を光軸方向から見た場合の図である。図17(B)は上面図であり、図17(C)は左側面図である。光軸方向を図17(B)および(C)にて、矢印Oの方向で示す。なお、中央部の指標はレンズ光軸に対する理想的な結像面の位置を模式的に示し、これを以後原点として説明する。
レンズ鏡筒を構成するレンズや機構部品の製造誤差や組立誤差によって焦点位置の精度が変化するため、精度を許容範囲内に調整する作業では、撮影レンズの結像面に対して撮像素子33のセンサ面を一致させるための傾き調整が行われる。以下では、説明を容易にするため、センサ面を図17(B)にて誇張して示す矢印Kの方向に回転させる場合を想定する(回転軸がいかなる方向であっても、本実施形態の適用が可能である。)。
製造誤差や組立誤差の影響を低減するために調整作業が実施される場合、撮像素子33のセンサ面が矢印Kの方向に回転している時に、回転ブレ補正機構部が、例えば光軸を回転中心軸として図17(A)の矢印Mに示す方向へ回転したとする。この場合、以下に示す状態が発生する。
・撮影レンズの結像面の位置は変化しないこと。
・原点に対するセンサ面の位置(図17(C)の距離L参照)が変化すること。
つまり、撮影レンズの結像位置は変化しないため、撮像素子33のセンサ面は所定位置からずれてしまう。これは、撮像素子33のセンサ面が予め調整されたにも関わらず、回転ブレ補正機構部が回転動作した後では最適な調整位置とは異なる位置になるからである。その結果、仮にピントの甘い画像や片ボケの画像が撮影されてしまうと写真品位に影響を及ぼす可能性がある。その対策として、撮像素子33のセンサ面の傾き調整後に、撮像素子33全体を有するユニットの傾きを調整した後で、矢印Jに示す中心軸を基準にして回転ブレ補正機構部を動作させなくてはならない。撮像素子33全体を有するユニットとは、本実施形態の場合、回転保持部材25を含むユニットである。矢印Jに示す中心軸は撮像素子33のセンサ面に垂直な軸であり、この中心軸を基準した場合には、回転ブレ補正機構部が動作してもセンサ面の位置が変化しない。よって、傾き調整後には結像面とセンサ面とを一致させた状態が保持されることになるため、ピントの良好な画像を撮影することができる。
・撮影レンズの結像面の位置は変化しないこと。
・原点に対するセンサ面の位置(図17(C)の距離L参照)が変化すること。
つまり、撮影レンズの結像位置は変化しないため、撮像素子33のセンサ面は所定位置からずれてしまう。これは、撮像素子33のセンサ面が予め調整されたにも関わらず、回転ブレ補正機構部が回転動作した後では最適な調整位置とは異なる位置になるからである。その結果、仮にピントの甘い画像や片ボケの画像が撮影されてしまうと写真品位に影響を及ぼす可能性がある。その対策として、撮像素子33のセンサ面の傾き調整後に、撮像素子33全体を有するユニットの傾きを調整した後で、矢印Jに示す中心軸を基準にして回転ブレ補正機構部を動作させなくてはならない。撮像素子33全体を有するユニットとは、本実施形態の場合、回転保持部材25を含むユニットである。矢印Jに示す中心軸は撮像素子33のセンサ面に垂直な軸であり、この中心軸を基準した場合には、回転ブレ補正機構部が動作してもセンサ面の位置が変化しない。よって、傾き調整後には結像面とセンサ面とを一致させた状態が保持されることになるため、ピントの良好な画像を撮影することができる。
本実施形態では、調整ねじ34がボール部22cにて固定部材26に締結されるが、作業者は複数の調整ねじ34の操作量(締め込み量に相当する)を加減することで、固定部材26に対する光軸方向の位置を自由に変化させることができる。また、調整ねじ34と回転保持部材25との間でボール30が挟持される構造であるため、調整ねじ34の固定部材26に対する光軸方向の位置が変化しても、調整ねじ34とボール30と回転保持部材25との接触状態に変化がない。しかも板ばね部材31aによる片寄せ方向への付勢力がガタの発生を防止する。
回転保持部材25は撮像素子33を保持しているので、調整ねじ34の操作量を調整してその前後方向の位置(深さ)を変化させることによって、撮像素子33を含む回転保持部材25全体を傾けることができる。その結果、撮像素子33のセンサ面の傾きが調整可能となる。また、全体が傾いた回転保持部材25を回転させることができるため、回転ブレ補正機構部は常に図17(B)の矢印Jに示す中心軸を基準として回転可能である。よって、回転ブレ補正機構部が動作しても、撮像素子33のセンサ面が回転中心に対して変化することがなく、良好な画像を得ることが可能である。
また、回転保持部材25の駆動には電磁駆動部による非接触の磁力を用いているので、回転保持部材25の位置が変化しても駆動の動作に影響はない。傾き調整と回転保持については、ボール30、板ばね部材31a、調整ねじ34を用いて行うので、構成部品数が少なく、コスト低減に寄与する。
本実施形態によれば、薄型化および省電力化が可能であり、簡単な構成により、撮像素子の傾き調整が可能な回転ブレ補正機構部を有するレンズ鏡筒および撮像装置を提供できる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
1:カメラ
20:レンズ鏡筒
25:回転保持部材
26:固定部材
27:コイル
28:ヨーク
29:マグネット
30:ボール
33:撮像素子
34:調整ねじ
40:ストロボ
20:レンズ鏡筒
25:回転保持部材
26:固定部材
27:コイル
28:ヨーク
29:マグネット
30:ボール
33:撮像素子
34:調整ねじ
40:ストロボ
Claims (10)
- 撮像素子を保持する保持部材と、該保持部材を回転させる電磁駆動部を備えるレンズ鏡筒であって、
前記電磁駆動部は、コイル、ヨーク、および複数のマグネットを有し、
光軸に直交する方向において前記電磁駆動部から前記撮像素子を見た場合、前記電磁駆動部および前記撮像素子は重なり合う位置に配置され、光軸に直交する径方向において前記複数のマグネットと対向して前記ヨークが配置されていることを特徴とするレンズ鏡筒。 - 前記保持部材を回転し得る状態で支持する固定部材と、
前記保持部材と前記固定部材との間に位置して前記保持部材を転動支持する可動支持部材を備えることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。 - 前記可動支持部材および前記マグネットは、光軸に直交する平面上に配置されることを特徴とする請求項2に記載のレンズ鏡筒。
- 光軸と直交する第1の平面上に前記撮像素子が配置され、前記第1の平面と当該平面に平行な第2の平面との間に前記ヨークおよび前記複数のマグネットが配置されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
- 前記コイルおよび前記ヨークは前記保持部材に取り付けられ、前記複数のマグネットは前記固定部材に取り付けられることを特徴とする請求項2または3に記載のレンズ鏡筒。
- 前記撮像素子の傾き調整用の調整部材をさらに備え、
前記可動支持部材はボールであり、
前記調整部材を前記固定部材に取り付けた状態で、前記ボールは前記調整部材と前記保持部材によって挟持されることを特徴とする請求項2または3に記載のレンズ鏡筒。 - 前記ボールは前記調整部材と前記保持部材によって挟持された状態で、前記調整部材の溝部および前記保持部材の溝部と接触することを特徴とする請求項6に記載のレンズ鏡筒。
- 前記調整部材は前記固定部材に締結される調整ねじであり、前記ボールと接触するV溝部または曲面の形状部を有することを特徴とする請求項7に記載のレンズ鏡筒。
- 請求項1ないし8のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒を備えることを特徴とする撮像装置。
- 請求項5に記載のレンズ鏡筒と、発光装置を備え、
光軸方向から見た場合、前記複数のマグネットは光軸を挟んで前記発光装置の発光部と対向して配置されることを特徴とする撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014082667A JP2015203751A (ja) | 2014-04-14 | 2014-04-14 | レンズ鏡筒および撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2014082667A JP2015203751A (ja) | 2014-04-14 | 2014-04-14 | レンズ鏡筒および撮像装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=54597239
Family Applications (1)
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JP2014082667A Pending JP2015203751A (ja) | 2014-04-14 | 2014-04-14 | レンズ鏡筒および撮像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2015203751A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017116861A (ja) * | 2015-12-25 | 2017-06-29 | Hoya株式会社 | 撮像装置 |
WO2019065891A1 (ja) * | 2017-09-27 | 2019-04-04 | 富士フイルム株式会社 | 像ぶれ補正装置及び撮像装置 |
-
2014
- 2014-04-14 JP JP2014082667A patent/JP2015203751A/ja active Pending
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CN111164505A (zh) * | 2017-09-27 | 2020-05-15 | 富士胶片株式会社 | 图像抖动校正装置及摄像装置 |
JPWO2019065891A1 (ja) * | 2017-09-27 | 2020-10-08 | 富士フイルム株式会社 | 像ぶれ補正装置及び撮像装置 |
US10859848B2 (en) | 2017-09-27 | 2020-12-08 | Fujifilm Corporation | Image shake correction device and imaging device |
CN111164505B (zh) * | 2017-09-27 | 2021-05-07 | 富士胶片株式会社 | 图像抖动校正装置及摄像装置 |
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