JP4690566B2 - 突き固め装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、軌道を突き固めるための突き固め装置に関し、具体的には、駆動装置によって垂直方向に調整自在であり装置の作動方向に関して突き固めユニットの直前に設けられる軌道持ち上げユニットであって、レールの車台が走行し且つ軌道面をなす主軌道をならす(平にする、水平にする)と共に該主軌道を一列に並べるために、車台の間に配置される軌道持ち上げユニットと、主軌道から分岐する転轍機の分岐軌道を持ち上げるための補助持ち上げ装置と、軌道持ち上げユニット及び補助持ち上げ装置に関連する転轍機の持ち上げを制御するための共通測定システム(共通測定システム、common measuring system)とを備えた突き固め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
軌道の直線区域および転轍機区域を突き固めるためのこの種の突き固め装置は、米国特許第4,905,604号により既知である。補助持ち上げ装置によって分岐軌道を制御しながら持ち上げることができるようにするために、特別な測定装置が提供されている。この特別な測定装置は、一方が主軌道上を、他方が隣接する軌道上を転がる2つの測定軸から構成される。両方の測定軸は、横方向の傾斜ゲージに接続されたロッドによって結合される。それをもって、オペレータは、遠隔制御ユニットの助けを借りて補助持ち上げ装置による分岐軌道の持ち上げを実行し、これにより横方向の傾斜ゲージを厳密に観察しながら隣接する軌道の持ち上げを主軌道の昇降に合わせることが可能となる。
【0003】
【発明の要旨】
本発明の目的は、主軌道と、転轍機の分岐軌道との間に正確な垂直方向の調和を達成することが可能な、転轍機区域を突き固めるための特定の種類の突き固め装置を提供することである。
【0004】
本発明によれば、この目的は、共通測定システムが、主軌道に接する測定トランスミッタであってビーム光によって形成され且つ軌道面に対して平行に延在する基準線を形成する測定トランスミッタと、分岐軌道に接し且つ該基準線を記録する測定レシーバとから構成される、特定の種類の突き固め装置で達成される。
【0005】
本発明によるこの解決法により、軌道持ち上げユニットと補助持ち上げ装置との自動的且つ精密な調和が可能となる。これをもって、軌道位置の問題の無い速やかな補正が、弾性継ぎ手を備えた長尺の枕木を有する転轍機区域でも達成可能になる。
【0006】
本発明の他の利点は、従属する請求項および図面から明白となる。
【0007】
【発明の実施の形態】
レール2と枕木3とから構成された軌道4を突き固めるための突き固め装置1は、レール車台5上に支持された機械フレーム6を具備する。モータ7で駆動されるように設計された駆動装置8の支援で、突き固め装置1は、矢印9で示された動作方向に移動可能である。オペレータ室10内に位置する制御装置11は、様々な作業ユニットを作動させるのに設けられる。
【0008】
軌道4を突き固めるべく、転轍機区域での用途に特に設計された突き固めユニット12が、駆動装置13による垂直および横方向の調整のために、機械フレーム6に固定される。前記突き固めユニット12は、押圧装置15によって装置の長手方向に相互方向に押圧可能(押し分けて進むことが可能)でありバラスト(道床)内に沈入可能である突き固め歯14を備えている。
【0009】
動作方向に関して、突き固めユニット12の直前にあるのは、軌道4を水平にし一列に並べるための、駆動装置16によって垂直および横方向に調節可能な、軌道持ち上げユニット17である。2つの補助持ち上げ装置18は、軌道持ち上げユニット17と関連しており、それぞれが機械フレーム6に関節で接続されており、駆動装置19による垂直方向の調節を行うように設計されている。軌道4を制御しながら持ち上げるために、軌道位置測定システム43が設けられている。それは、ここでは、単に、測定コード21及び軌道4上を転がるように設計された測定軸22によって概略的に示されている。
【0010】
図2に示されるように、装置の長手方向に延びる軸を有する継ぎ手(ジョイント)24によって機械フレーム6に固定された補助持ち上げ装置18は、さらなる駆動装置25によって装置の長手方向を横切る方向に延長できるように設計されている。継ぎ手24から離れた方の補助持ち上げ装置18の端部は、持ち上げ機26を備えている。持ち上げ機26は、実質的に、転轍機28の分岐軌道27上を転がることができる二重フランジ付きローラ29と、駆動装置30によって分岐軌道27に適用可能な持ち上げローラ31とから成る。
【0011】
フランジ付きローラ37によって転轍機28の主軌道32上を移動できる軌道持ち上げユニット17は、それぞれの場合において、駆動装置34によって関連するレール2に適用可能である持ち上げローラ33を備えている。
【0012】
転轍機28を制御しながら持ち上げるための、軌道持ち上げユニット17と補助持ち上げ装置18とに共通の、測定システム20は、軌道持ち上げユニット17に接続された測定トランスミッタ23と、これに関連して、補助持ち上げ装置18の持ち上げ機26に固定された測定レシーバ35とから成る。回転式レーザ36として設計された測定トランスミッタ23は、ビーム光で形成され測定システム20の軌道面39に対して平行に延在する基準線38または測定面40を形成する。測定システム20の測定レシーバ35は、レーザセンサ41から成る。先に記述したように、この突き固め装置1は、装置の反対側に位置する転轍区域を処理するべく、簡略化のために単に簡単に示された、第2の補助持ち上げ装置18を備えている。この第2の補助持ち上げ装置18の持ち上げ機26は、測定システム20を形成するために、レーザセンサ41を同じように備えており、このレーザセンサ41は、軌道持ち上げユニット17に固定された第2の測定トランスミッタ23と連絡するようになっている。図2に表された転轍機28の一部において、主軌道32を分岐軌道27に接続するための枕木3は、2部構造になっており、それらの2つの枕木部分は、弾性継ぎ手42で互いに接続されている。
【0013】
この突き固め装置1の動作モードを以下で詳述する。
【0014】
突き固め装置1の動作において、軌道位置の補正は、軌道持ち上げユニット17と軌道位置測定システム43との助けをかりて、軌道4を適切に持ち上げたり横方向に一列に並べることによって行われる。それと並行して、枕木3の下にあるバラスト(道床)が突き固めユニット12の適用によって突き固められる。転轍機28に到達すると、直ちに、分岐軌道27に関連せしめられる補助持ち上げ装置18が駆動装置25の作動で横方向に延ばされ、持ち上げ装置26が分岐軌道27のレールに接触せしめられる。転轍機28の続く軌道位置補正は、駆動装置16の作動で行われ、これによって、測定トランスミッタ23と共に軌道持ち上げ装置17が所望位置まで引き揚げられる。測定トランスミッタ23は、自然に、軌道面39に対応(一致)することになる。
【0015】
軌道持ち上げ装置17の前記持ち上げ過程と並行して、軌道面39と平行に延在する測定面40は、測定トランスミッタ23によって形成され、その測定面40が測定システム20の関連する測定レシーバ35を作動させる。この過程で、例えば、測定レシーバ35のゼロ点に対する測定面40の、図2の「a」で示された、ずれが、記録される。その結果、測定面40が測定レシーバ35の上記ゼロ点に達するまで、駆動装置19が、制御装置11を介して自動的に動作せしめられる。これで、転轍機28の分岐軌道27が主軌道32の軌道面39内に正確に位置付けられる。
【0016】
図3には、本発明に係る実施例の追加的変形例が示されている。測定システム20の測定トランスミッタ23が軌道位置測定システム43の測定軸22上に固定されており、その測定軸がフランジ付きローラ44によってレール2に接している。測定システム20の他の構成は、図1および図2で説明した変形例と同一である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 突き固め装置の概略側面図である。
【図2】 図1の突き固め装置のII線断面拡大図である。
【図3】 図1の突き固め装置の測定軸の概略部分図である。
【符号の説明】
1 突き固め装置
2 レール
3 枕木
4 軌道
5 レール台車
6 機械フレーム
7 モータ
8、13、16、19、25、30、34 駆動装置
9 矢印
10 オペレータ室
11 制御装置
12 突き固めユニット
14 突き固め歯
15 押圧装置
17 軌道持ち上げユニット
18 補助持ち上げ装置
20 測定システム
21 測定コード
22 測定軸
23 測定トランスミッタ
24 継ぎ手
26 持ち上げ機
27 分岐軌道
28 転轍機
29 二重フランジ付きローラ
31、33 持ち上げローラ
32 主軌道
35 測定レシーバ
36 回転式レーザ
37、44 フランジ付きローラ
38 基準線
39 軌道面
40 測定面
41 レーザセンサ
42 弾性継ぎ手
43 軌道位置測定システム

Claims (5)

  1. 軌道(4)を突き固めるための突き固め装置であって、
    レールの車台(5)が走行すると共に軌道面(39)を形成する主軌道(32)を平にし且つ該主軌道(32)を整列させるべく、駆動装置(16)によって垂直方向に調整自在であり動作方向に関して突き固めユニット(12)の直前に設けられる軌道持ち上げユニットであって、車台(5)の間に配置される軌道持ち上げユニット(17)と、
    主軌道(32)から分岐する転轍機(28)の分岐軌道(27)を持ち上げるための補助持ち上げ装置(18)と、
    軌道持ち上げユニット(17)と補助持ち上げ装置(18)とに関係する転轍機(28)の持ち上げを制御するための共通測定システム(20)とを備え、
    上記共通測定システム(20)は、ビーム光により形成され且つ軌道面(39)に平行に延在する基準線(38)を形成する測定トランスミッタであって、主軌道(32)に接する測定トランスミッタ(23)と、
    分岐軌道(27)に接し、基準線(38)を記録する測定レシーバ(35)とからなることを特徴とする突き固め装置。
  2. 前記測定トランスミッタ(23)は、前記軌道面(39)と平行であり且つ前記基準線(38)を含む測定面(40)を形成する回転レーザ(36)によって形成され、
    前記測定レシーバ(35)は、レーザセンサ(41)によって形成されたことを特徴とする請求項1に記載の突き固め装置。
  3. 前記測定トランスミッタ(23)は、前記軌道持ち上げユニット(17)に接続され、
    前記測定レシーバ(35)は、前記補助持ち上げ装置(18)に接続されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の突き固め装置。
  4. 前記測定トランスミッタ(23)は、前記突き固めユニット(12)と前記軌道持ち上げユニット(17)との間に配置された測定軸であって、前記主軌道(32)上で転がすためのフランジ付きローラ(44)を有し垂直方向に調節自在な測定軸(22)上に配置されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の突き固め装置。
  5. 前記測定レシーバ(35)は、制御装置(11)によって、前記補助持ち上げ装置(18)に接続された持ち上げ装置(19)を作動させて、前記分岐軌道(27)を持ち上げるように構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の突き固め装置。
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