JP4683751B2 - カード処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示情報の書き換えが可能なリサイクルカードを印刷処理するカード処理装置に関し、特に、カード発行後に書き換えない表示情報と書き換えの可能性がある表示情報を混在して印刷するリサイクルカードを印刷処理するカード処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、健康保険被保険者証(以下、健康保険証とする)や企業の社員証等の証明証は、所有者の個人情報や発行者の情報等を印刷表示して容易に確認できるようにしているのが一般的である。例えば、健康保険証の例では、被保険者の個人情報として氏名、生年月日、住所等が印刷されており、発行者の情報として保険者(健康保険組合)の名称、事業所所在地等が印刷されている。このような表示情報には、発行後は変更の必要がない表示情報(所有者の氏名、生年月日等)と発行後に変更される可能性のある表示情報(所有者の住所、保険者の名称、事業所所在地等)が混在するが、従来では、例えば所有者の住所等に変更が生じた時は、証明書を新規に再発行して対応している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、健康保険証に関し、被保険者だけでなく個々の被扶養者も所有するよう個人カード化が提案されている。このような証明証類の個人カード化が実用化された場合には、カードの発行枚数の増加が予想される。また、ICカード化することも考えられる。このような場合、従来のように印刷する表示情報の変更の度にカードを新規に再発行し古いカードを廃棄したのでは、資源の無駄であり、高価なICカードではコストもかかる。
【0004】
このため、個人カード化の実用化においては、発行後に変更の可能性がある表示情報だけを書き換え可能として、表示情報に変更が生じてもリサイクルできるカードが望ましい。また、表示情報を確認する側が、確認すべき内容を容易に判別確認できることが望ましい。
本発明は上記問題点に着目してなされたもので、カード発行後に書き換えない表示情報と書き換えの可能性がある表示情報を混在して印刷するリサイクルカードの印刷処理に好適なカード処理装置を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1の発明のカード処理装置は、カード発行後は書き換えない表示情報を印刷する第1印刷領域と、カード発行後に書き換える可能性のある表示情報を印刷する第2印刷領域とを、共に熱エネルギに感応して状態が変化する感熱材で形成した印刷層を備え、少なくとも前記第2印刷領域を、熱エネルギに感応して可逆的に状態が変化する可逆性感熱材で形成したリサイクルカードを印刷処理するカード処理装置であって、熱エネルギを発生させて前記印刷層に表示情報を印刷する感熱式印刷手段と、挿入された前記リサイクルカードを搬送する搬送手段と、前記印刷層の第1及び第2印刷領域に印刷するそれぞれの表示情報を印刷方法及び印字位置と対応付けて記憶する記憶手段と、前記リサイクルカードの搬送位置を検出する位置検出手段と、前記記憶手段に記憶された印刷方法の情報に基づいて印刷方法に従った熱エネルギ発生状態となるよう感熱式印刷手段を制御すると共に、位置検出手段の検出出力と前記印字位置情報とに基づいて各表示情報が対応付けられた所定の各印刷領域に印刷されるよう前記搬送手段の搬送動作を制御する制御手段とを備える構成とした。
【0011】
かかる構成では、カードが挿入されると搬送手段によりカードが搬送され、カードの搬送位置が位置検出手段で検出される。制御手段は、位置検出手段の検出出力と記憶手段に記憶された印刷層の第1及び第2印刷領域に印刷する表示情報、印刷方法及び印字位置の対応関係情報に基づいて、それぞれの表示情報が記憶されている所定の印字位置且つ印刷方法で印刷されるよう感熱式印刷手段の熱エネルギ発生状態と搬送手段の搬送動作を制御する。
【0012】
具体的には、前記制御手段は、請求項2のように、前記第2印刷領域への印刷時に、表示情報を消去するための熱エネルギを発生した後に、前記記憶手段に記憶された表示情報を印刷するための熱エネルギを発生するよう前記感熱式印刷手段の熱エネルギ発生状態を制御する構成である。
かかる構成では、第2印刷領域に印刷された表示情報を、新たに記憶された表示情報を書き換えるようになる。
【0013】
請求項3のように、印刷された表示情報の文字方向がカード搬送方向と異なるよう表示情報を印刷する印刷設定と印刷された表示情報の文字方向がカード搬送方向と同じとなるよう表示情報を印刷する印刷設定とを、切換え設定できる構成とすれば、縦型のカードでも横型のカードでも作成できるようになる。
請求項4のように、ICチップからのデータ読み込み及びICチップへのデータ書込みが可能なリード/ライト手段を付加すれば、非接触ICカードにも対応できるようになる。
【0014】
請求項5のように、健康保険証の表示情報を印刷処理する構成とすれば、健康保険証の個人カード化に対応できるようになる。この場合、請求項6のように、健康保険証の表示情報を個人別に記録管理するデータ管理手段を付加すれば健康保険証カードの発行、更新或いは表示情報の変更等が容易となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係るカード処理装置で印刷処理可能なリサイクルカードの第1実施形態の積層状態を示す概略構成図である。
図1において、本実施形態のリサイクルカード1は、ICチップ(図示せず)を埋め込んだIC埋込層2の両面に、カード1の基材となる例えばPET(ポリエチレン・テレフタレート)等からなる基材層3、4が設けられ、カード表面側(図の上側)の基材層3表面上に、印刷層5が積層される。この印刷層5は、カード発行後は書き換えない表示情報を印刷する第1印刷領域5Aとカード発行後に書き換える可能性のある表示情報を印刷する第2印刷領域5Bとを有し、第1印刷領域5Aと第2印刷領域5Bは、熱エネルギに感応して状態が変化する互いに異なる感熱材で形成される。印刷層5上には、例えば通常のオフセット印刷用の印刷層6が積層される。また、カード裏面側(図の下側)の基材層4表面上には、印刷層6と同様のオフセット印刷用印刷層7が積層される。
【0016】
前記印刷層5の第1印刷領域5Aは、熱エネルギに感応して非可逆的に状態が変化する非可逆性感熱材、例えばサーマル印刷用感熱材等で形成され、印刷内容の書き換え(リライト)ができないサーマル印刷領域である。第2印刷領域5Bは、熱エネルギに感応して可逆的に状態が変化する可逆性感熱材、例えばロイコ色素系のロイコリライト印刷用感熱材で形成され、印刷内容のリライト処理が可能なロイコリライト印刷領域である。従って、第1及び第2印刷領域5A,5Bは共に、感熱式印刷機構で印刷処理が可能であり、印刷時の熱エネルギ発生状態をそれぞれの印刷方法に適するよう制御するだけで各印刷領域に表示情報を印刷できる。
【0017】
かかる第1実施形態のリサイクルカード1を、例えば健康保険証や身分証明書等に適用する場合の例について説明する。
この場合、発行するカードに共通の印刷内容(例えば枠線、表示項目、注意事項等)を、最外面の印刷層6、7にカード製造時に予め印刷する。こうすることにより、同種のカードを同時に多数枚製造できると共に、カード発行時に印刷データを少なくでき印刷処理時間を短縮できる利点がある。そして、カード発行時に、発行後は書き換えない表示情報(例えば所有者の氏名、生年月日、交付日等)を第1印刷領域(サーマル印刷領域)5Aに印刷し、発行後に書き換える可能性がある表示情報(例えば所有者の住所、有効期限等)を第2印刷領域(ロイコリライト印刷領域)5Bに印刷する。また、IC埋込層2内のICチップには、表示情報に加えその他の個人管理データ等を書き込むことができる。
【0018】
かかる構成のリサイクルカード1によれば、カード更新時や表示情報の変更が必要になった場合には、第2印刷領域5Bをリライト処理すればよく、新たなカードを使用せずに発行済みのカードをリサイクルできる。また、リライト処理できない第1印刷領域5Aを設けてカード発行後は書き換えない表示情報を印刷するようにしたので、第1印刷領域5Aの表示情報が誤ってリライト処理されることを防止できると共に、不正な表示情報の変更も防止できる。また、非接触ICカードとしての機能も備えているので、高機能及び多機能対応のカードとして使用できる。更には、サーマル印刷領域5Aは印字が黒色となるので、ロイコリライト印刷領域5Bを、印字が黒色以外の例えば青色となるロイコ色素系感熱材で形成すれば、サーマル印刷領域5Aとロイコリライト印刷領域5Bの表示情報の識別性を高められ、表示情報を内容別に容易に判別できるようになる。
【0019】
図2は、本発明に係るカード処理装置で印刷処理可能なリサイクルカードの第2実施形態の積層状態を示す概略構成図である。尚、図1の第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
図2に示す第2実施形態のリサイクルカード1′は、裏面側の基材層4と印刷層7との間に、印刷層5の第2印刷領域(ロイコリライト印刷領域)5Bと同一のロイコ色素系感熱材で形成した印刷層8を設けた構成である。その他の構成は第1実施形態のカード1と同様である。
【0020】
かかる第2実施形態のリサイクルカード1′によれば、カード裏面側にも発行後に書き換える可能性のある表示情報を印刷することができる。尚、印刷層8は、印刷層5の第1印刷領域(サーマル印刷領域)5Aと同一の非可逆性感熱材で形成してもよいが、この場合は、言うまでもなくカード裏面側に印刷する表示情報は、発行後は書き換えない表示情報にする。
【0021】
図3は、本発明に係るカード処理装置で印刷処理可能なリサイクルカードの第3実施形態の積層状態を示す概略構成図である。尚、図2の第2実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
図3の第3実施形態のリサイクルカード1″は、第2実施形態のカード1′の印刷層5の代わりに印刷層9を設け、印刷層8の代わりに印刷層10を設けた構成である。前記印刷層9は、カード発行後は書き換えない表示情報を印刷する第1印刷領域9Aとカード発行後に書き換える可能性のある表示情報を印刷する第2印刷領域9Bを、互いに印刷時の発色が異なるロイコ色素系感熱材で形成したものであり、例えば第1印刷領域9Aは印字が黒色となり、第2印刷領域9Bは印字が青色となるような感熱材で形成する。印刷層10は、印刷層9と同一の構成であり、印字が黒色となる感熱材からなる印刷領域10Aと印字が青色となる感熱材からなる印刷領域10Bを有する。
【0022】
かかる第3実施形態のリサイクルカード1″では、発行後は書き換えない表示情報(例えば所有者の氏名、生年月日、交付日等)を誤って印刷したような場合に、リライト処理により修正することが可能である。
尚、上述の各実施形態では非接触ICカードに印刷する例を示したが、非接触ICカードに限定するものではなく、磁気カードや通常のカード等でもよいことは言うまでもない。
【0023】
図4及び図5に、第2実施形態のリサイクルカード1′を健康保険証に適用した例を示す。
図4は、印刷された表示情報の文字方向がカード搬送方向と異なるよう表示情報を印刷した縦型カードの印刷例を示し、図5は、印刷された表示情報の文字方向がカード搬送方向と同じとなるよう表示情報を印刷した横型カードの印刷例を示す。図4,5の(A)、(B)はそれぞれ表側、裏側を示す。
【0024】
図4及び図5において、カードに共通する印刷内容(枠線、保険者番号、健康保険組名、各表示項目、注意事項等)は、カード製造時に、最外面のオフセット印刷層6、7に例えば印字を緑色等にして印刷する。発行後は書き換えしない表示情報(交付日、所有者の氏名、生年月日、性別、被保険者名、資格取得日等)は、印刷層5の第1印刷領域(サーマル印刷領域)5Aに印刷し、印字は黒色となる。発行後に書き換えの可能性のある表示情報(所有者の住所、記号、番号、有効期限、事業所の所在地及び名称等)は、印刷層5の第2印刷領域(ロイコリライト印刷領域)5Bに印刷し、印字は青色となる。尚、図中の斜線部分は印字される部分を示し、必ずしも図1〜図3で示した第1印刷領域5A及び第2印刷領域を備える印刷層5全体を示すものではない。また、図4及び図5では、カード裏側の印刷層8の印刷領域を便宜的に第2印刷領域5Bとして示してある。
【0025】
尚、図4のように表側に健康保険証データを全て表示するような場合、裏側の印刷領域5Bを、その他の情報を自由に選択表示できる情報表示領域であるフリーエリアとして、健康保険証以外の他の用途、例えば社員証等との併用領域として使用することができる。
図6は、最外面のオフセット印刷層6に前記共通印刷内容を印刷した後のカードの断面状態を模式的に示した図である。
【0026】
次に、上述したリサイクルカードを印刷処理するための本発明に係るカード処理装置について説明する。
図7は、本発明のカード処理装置の一実施形態を備えた健康保険証カード発行管理装置の構成を示すブロック図である。
図7において、健康保険証カード発行管理装置20は、データ等の入力を行う入力部であるキーボード21と、キーボード21から入力されるデータ(被保険者の氏名及び住所、生年月日、被扶養者氏名、記号、番号、事業所所在地及び名称等)を記録管理するためのデータベース22と、カード更新時等のデータ変更の際に後述するカード処理装置30で読み取ったデータを一時的に記憶するメモリ部23と、入力操作のガイダンス等を表示するため表示部24と、データベース22内の指定された表示情報をリサイクルカード1(リサイクルカード1′又は1″でもよい)に印刷処理する本発明のカード処理装置30と、キ−ボード21の入力操作に従ってデータベース22、メモリ部23、表示部24及びカード処理装置30の動作を制御する制御部25とを備える。ここで、キ−ボード21、データベース22、メモリ部23、表示部24及び制御部25でデータ管理手段を構成する。
【0027】
前記カード処理装置30は、図8に示すように、指定された被保険者データをデータベース22から取り込み、予め設定された表示情報と印刷方法と印字位置の対応関係に基づいてカードの実際の印刷レイアウト形式にした後述する表示印刷データテーブルに配置して記憶する記憶手段としてのメモリ部31と、メモリ部31内の表示印刷データテーブルの表示情報を印刷するサーマルヘッドを備えた感熱式印刷手段としての印刷処理部32と、カード1のICチップへのデータ書込み及びICチップ内のデータ消去を行うリード/ライト部33と、カードを搬送する搬送手段としてのカード搬送処理部34と、カードの搬送状態等を検出する位置検出手段としてのカード検出部35と、カードの処理状態やカード発行動作時のガイダンス等を表示する表示部36と、キーボード21からの発行命令操作によりカード検出部35からの検出出力及びメモリ部31の記憶内容に従って前記メモリ部31、印刷処理部32、リード/ライト部33、カード搬送処理部34及び表示部36の動作を制御する制御手段としての制御部37とを備えて構成される。尚、図示しないが、カード処理装置30には、例えば縦型や横型等カードの印刷形態の変更に応じたカード処理装置30の設定等を行うためのキーボードユニットが備えられている。
【0028】
次に、健康保険証カード発行管理装置20による健康保険証カード発行動作を説明する。
まず、新規発行の場合について図9のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1(図中S1とし、以下同様とする。)では、健康保険証カード発行管理装置20の電源をオンすることで入力ガイダンスが表示部24に表示される。
【0029】
ステップ2では、入力ガイダンスに従ってカードを発行してもらう被保険者の健康保険証データとして記号及び番号をキーボード21で入力する。尚、データベース22には、図11に示すように、記号及び番号と対応付けて被保険者データが既にデータベース化されて記録管理されているものとする。
ステップ3では、入力された記号及び番号に基づいてデータベース22内から対応する被保険者に関するデータをカード処理装置30のメモリ部31に伝送する。
【0030】
ステップ4では、カードの挿入を促すガイダンスを両表示部24,36に表示する。
ステップ5では、表示されたガイダンスに従ってカード1をカード処理装置30のカード挿入口(図示せず)に挿入する。
ステップ6では、挿入されたカードが健康保険証用カードか否かを判定し、健康保険証用カードであればステップ7に進む。尚、ICカードや磁気カードであれば予め健康保険証用カードを示すデータを記録しておけばそのデータを読み込むことで判定できる。また、通常のカードの場合は、例えばカードの所定位置にバーコード等を付し、バーコード読取り装置を付加して判定できる。
【0031】
ステップ7では、カードが正しく挿入されたか否かを判定する。即ち、カードの表裏及び挿入方向が正しいかどうかを判定し、正しいと判定されればステップ9に進む。尚、磁気カードであれば記録データが読めないことにより表裏及び挿入方向の判定は可能である。また、ICカードや通常カードでは、例えばカードの所定位置にバーコード等を付すこと等により表裏及び挿入方向の判定が可能である。前記ステップ6、7のいずれかでNOと判定された時は、ステップ8に進みカード搬送処理部34を制御して挿入されたカードを排出し、ステップ4に戻り、カードの再挿入を促すガイダンスを表示する。
【0032】
ステップ9では、ステップ3でメモリ部31に取り込まれたデータをリード/ライト部33でカード1のICチップに書き込む。
ステップ10では、メモリ部31に取り込まれたデータの表示情報、印刷方法及び印字位置の対応関係に基づいてこれらデータを表示印刷データテーブルに配置し、この表示印刷データテーブルに基づいて後述する図10のフローチャートに従ってサーマル印刷領域とロイコリライト印刷領域に分けて印刷処理部32を制御して表示情報の印刷を実行する。
【0033】
ステップ11では、ステップ10の印刷処理終了によりカードを排出する。
前記ステップ10の印刷処理動作の詳細を図10のフローチャートで説明する。
ステップ21では、メモリ部31にデータを取り込む際に図12のような表形式で記憶した表示情報と印刷方法と印字位置の対応関係に基づいてデータを図13のような表示印刷データテーブルに配置する。
【0034】
ステップ22では、表示印刷データテーブルを参照してサーマル印字データがあるか否かを判定し、あればステップ23に進み、なければステップ23を飛び越してステップ24に進む。
ステップ23では、カード検出部35からのカード位置検出出力に基づいてカード搬送処理部34と印刷処理部32を同期させてサーマル印刷領域の所定位置に、印刷処理部32のサーマルヘッドの熱エネルギ発生状態をサーマル印刷用に制御して対応するサーマル印字データを印字する。サーマル印刷動作が終了すると一端カードを印字開始の初期位置に送り返す。
【0035】
ステップ24では、印刷処理部32のサーマルヘッドの熱エネルギ発生状態をロイコリライト印刷用に切換え制御して、ステップ23と同様にしてロイコリライト印刷領域の所定位置に、対応するロイコリライト印字データを印字する。
次に、更新(又は変更)時の場合について図14及び図15のフローチャートを参照して説明する。
【0036】
ステップ31〜35までは、図9の新規発行動作におけるステップ4〜8と同様であるので説明を省略する。ステップ34でカードの挿入が正しいと判定されるとステップ36に進む。
ステップ36では、挿入したカード1のICチップに記録されている記号・番号を読み取る。
【0037】
ステップ37では、読み取った記号・番号データからデータベース内の対応する被保険者データをメモリ部22に取り込む。
ステップ38では、変更するデータをキーボード21で入力する。
ステップ39では、変更されたメモリ部22のデータをデータベースに伝送してデータベースを更新すると共に、カード処理装置30のメモリ部31に伝送する。
【0038】
ステップ40では、図12及び図13の対応関係表及び表示印刷データテーブルに基づいて変更箇所の印字エリアを判別する。印字データでなければステップ41に進み、ロイコリライト印字エリアであればステップ43に進み、サーマル印字エリアであればステップ45に進む。
印字データでなくステップ41に進んだ場合は、ステップ41でICチップの対応するデータを書き換え、ステップ42でカードを排出して終了する。
【0039】
ロイコリライト印字エリアと判定されステップ43に進んだ場合は、ステップ43で、ステップ41と同様にICチップ内のデータ書き換えを実行した後、ステップ44で、ロイコリライト印字エリアの変更された表示情報を書き換え、ステップ42でカードを排出して終了する。
サーマル印字エリアと判定されステップ45に進んだ場合は、データの書き換えができないので、カードの廃棄処理を実行した後、新規にカードを発行する。
【0040】
即ち、ステップ45〜47で、ICチップ内のデータ消去、ロイコリライト印字エリアの表示情報消去、サーマル印字エリアに抹消済みの印字を実行した後、ステップ48でカードを排出する。これにより、カードの廃棄処理が終了する。その後、ステップ49で、カードの新規発行処理が実行される。ステップ49の新規発行処理は図9のフローチャートのステップ4〜11と同様の動作となる。
【0041】
かかる構成によれば、リサイクルカードに印刷する表示情報の内容別に定めた所定領域に、対応する表示情報を一回の処理で印刷できるようになる。また、データベースを設ければ個人の情報を記録管理することで、健康保険証等の発行、更新処理が容易にできる。更には、ICチップに対するデータ処理機能を有するので、ICカードに対しても表示情報の印刷及びデータ処理が同時に可能である。更に加えて、カードの書き換えできないサーマル印刷領域に対する抹消済印字機能を有するので、確実にカードの抹消処理ができ廃棄する無効なカードと有効なカードの混在を確実に防止できるようになる。
【0042】
尚、図4(B)に示したようなフリーエリアは、カード裏側に限らず、カードの表側或いは表裏両面に設けてもよい。また、フリーエリアの表示情報は、印刷情報に限らず写真等を貼り付ける等、使用目的に応じて自由に選択できる。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のカード処理装置によれば、カード発行後に書き換えない表示情報と書き換えの可能性がある表示情報をカード発行時にそれぞれ所定の印刷領域に1回の処理で印刷できる。
【0045】
請求項2の発明によれば、表示情報の変更に伴うカードの更新発行ができる。
請求項3の発明によれば、横型カードや縦型カードの印刷にも対応できる。
【0046】
請求項4の発明によれば、ICカードへの印刷処理に加えてICに対するデータ処理ができる。
請求項5、6の発明によれば、健康保険証の発行、更新が容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカード処理装置で印刷処理するリサイクルカードの第1実施形態の積層状態の概略構成図
【図2】本発明に係るカード処理装置で印刷処理するリサイクルカードの第2実施形態の積層状態の概略構成図
【図3】本発明に係るカード処理装置で印刷処理するリサイクルカードの第3実施形態の積層状態の概略構成図
【図4】健康保険証カードへの適用例を示す図で、(A)は表面、(B)裏面を示す図
【図5】健康保険証カードへの別の適用例を示す図で、(A)は表面、(B)裏面を示す図
【図6】リサイクルカードの第1実施形態のオフセット印刷層に印刷した後のカード断面状態を示す模式図
【図7】本発明に係るカード処理装置の一実施形態を適用した健康保険証カード発行管理装置を示すブロック図
【図8】本発明係るカード処理装置の一実施形態を示すブロック図
【図9】新規発行動作のフローチャート
【図10】図9のフローチャートにおける印刷処理動作のフローチャート
【図11】データベースのデータ管理形態の例を示す図
【図12】表示情報、印刷方法及び印字位置の対応関係表を示す図
【図13】表示印刷データテーブルの例を示す図
【図14】更新発行動作のフローチャート
【図15】図14に続くフローチャート
【符号の説明】
1、1′、1″ リサイクルカード
2 IC埋込層
3、4 基材層
5 印刷層
5A 第1印刷領域
5B 第2印刷領域
30 カード処理装置
31 メモリ部
32 印刷処理部
33 リード/ライト部
34 カード搬送処理部
35 カード検出部
37 制御部
Claims (6)
- カード発行後は書き換えない表示情報を印刷する第1印刷領域と、カード発行後に書き換える可能性のある表示情報を印刷する第2印刷領域とを、共に熱エネルギに感応して状態が変化する感熱材で形成した印刷層を備え、少なくとも前記第2印刷領域を、熱エネルギに感応して可逆的に状態が変化する可逆性感熱材で形成したリサイクルカードを印刷処理するカード処理装置であって、
熱エネルギを発生させて前記印刷層に表示情報を印刷する感熱式印刷手段と、
挿入された前記リサイクルカードを搬送する搬送手段と、
前記印刷層の第1及び第2印刷領域に印刷するそれぞれの表示情報を印刷方法及び印字位置と対応付けて記憶する記憶手段と、
前記リサイクルカードの搬送位置を検出する位置検出手段と、
前記記憶手段に記憶された印刷方法の情報に基づいて印刷方法に従った熱エネルギ発生状態となるよう感熱式印刷手段を制御すると共に、位置検出手段の検出出力と前記印字位置情報とに基づいて各表示情報が対応付けられた所定の各印刷領域に印刷されるよう前記搬送手段の搬送動作を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とするカード処理装置。 - 前記制御手段が、前記第2印刷領域への印刷時は、表示情報を消去するための熱エネルギを発生した後に、前記記憶手段に記憶された表示情報を印刷するための熱エネルギを発生するよう前記感熱式印刷手段の熱エネルギ発生状態を制御する構成である請求項1に記載のカード処理装置。
- 印刷された表示情報の文字方向がカード搬送方向と異なるよう表示情報を印刷する印刷設定と印刷された表示情報の文字方向がカード搬送方向と同じとなるよう表示情報を印刷する印刷設定とを、切換え設定できる構成である請求項1又は2に記載のカード処理装置。
- ICチップからのデータ読み込み及びICチップへのデータ書込みが可能なリード/ライト手段を付加した請求項1〜3のいずれか1つに記載のカード処理装置。
- 健康保険証の表示情報を印刷処理する構成である請求項1〜4のいずれか1つに記載のカード処理装置。
- 健康保険証の表示情報を個人別に記録管理するデータ管理手段を付加した請求項5に記載のカード処理装置。
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