JPH06239070A - 携帯可能記憶媒体とその処理装置 - Google Patents

携帯可能記憶媒体とその処理装置

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JPH06239070A
JPH06239070A JP5029103A JP2910393A JPH06239070A JP H06239070 A JPH06239070 A JP H06239070A JP 5029103 A JP5029103 A JP 5029103A JP 2910393 A JP2910393 A JP 2910393A JP H06239070 A JPH06239070 A JP H06239070A
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Shinichi Ito
進一 伊藤
Tadayoshi Ono
忠義 大野
Takashi Yamaguchi
隆 山口
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】可視像を表示させるための電源および専用回路
などを設ける必要がなくなり、携帯性を損なうことがな
くなるとともに、製造行程の簡略化などが可能になり、
低コスト化が図れるICカードなどの携帯可能記憶媒体
を提供する。 【構成】プラスチック製のカード基板2には、磁気スト
ライプ3、ICメモリ4、および、外部コンタクト部5
が設けられているとともに、与える加熱温度により繰返
し可視像の書換表示が可能な記録媒体を用いた可視像表
示部6が設けられている。ICメモリ4は、カード基板
2に埋設されていて、取引時の内容に応じた取引情報を
不可視情報として記憶、書換えが可能であり、カード処
理装置内のICメモリ読み書き制御部により、記憶内容
を電気的に読み書きするようになっている。可視像表示
部6は、カード処理装置の熱表示書換部により不可視情
報の記憶、書換内容に基づいた可視像の書換表示が行な
われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば、クレジット
カード、キャッシュカード、IDカード、プリペイドカ
ードなどと称され、磁気記録部、ICメモリ、光メモリ
などの記憶手段に取引情報などを不可視情報として記憶
する携帯可能記憶媒体、およびび、その携帯可能記憶媒
体を処理する携帯可能記憶媒体処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、クレジットカードやキャッシュカ
ードなどは、プラスチック製のカードに磁気ストライプ
を設けた磁気カードとして普及している。また、同じく
磁気記録を利用したプリペードカードなども広く利用さ
れている。
【0003】さらに、最近では、これらに代わってカー
ドにICチップを内蔵し、ICメモリに取引情報などを
記憶させるICカード、あるいは、半導体レーザ光によ
り、情報を光学的に読み書きする光カードなども登場
し、大容量の携帯可能な記憶媒体として注目されてい
る。
【0004】これらの大容量の携帯可能記憶媒体の登場
により、取引の多様化が可能になってきている。たとえ
ば、取引後に銀行口座から取引金額を引落とすクレジッ
ト機能、チケットの予約機能、特定の場所に入退場する
際のID照合機能などを1枚のカードで実現する、いわ
ゆる多機能形カード、および、その処理装置が可能とな
ってきた。
【0005】しかし、取引が多様化するとともに、その
取引内容をユーザが確認するため、カードに取引に応じ
た内容表示をする必要性が生じてきている。これらのカ
ードでは、携帯することを前提としているため、表示面
積も限られているとともに、取引の都度、表示内容が変
わるため、表示内容が迅速に書換可能でなければならな
い。
【0006】これらの必要性を満足すべく種々の提案が
なされている。たとえば、残額が一目でわかるように液
晶表示部を設けたキャッシュカード(たとえば、実開平
2−22877号公報参照)、あるいは、ICカードに
液晶パネルの表示部と表示切換キーを設け、切換キーの
操作により、可視像の表示とバーコードの表示を切換え
るようにしたもの(たとえば、特開平2−286398
号公報参照)などが挙げられる。
【0007】また、ICカードに液晶表示部とキーボー
ドを設け、キーボードの入力に基づく表示をさせるとと
もに、いわゆるカード形電卓と兼用させるものも登場し
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記いずれの
場合にも、可視像の表示に液晶表示素子を用いており、
このような液晶表示素子を用いた場合、表示させるため
の電源、および、回路を別途に設けなければならず、カ
ード自体に厚みを持たせ、薄形電池と専用回路を埋込ま
なければならない。
【0009】最近、IC(集積回路)の実装技術の進
歩、電池の薄形化などにより、かなり厚さの薄いカード
が製造可能になっているが、電源を持たない場合に比べ
ると、依然大きな差があり、収納性などが悪くなり、携
帯性が損なわれてしまうといった問題があった。
【0010】さらに、表示を実現するための電源、専用
回路などを設けるため、製造行程が増加し、高度な製造
設備が必要となり、製造コストは非常に大きくなってし
まうといった問題もあった。
【0011】そこで、本発明は、可視像を表示させるた
めの電源および専用回路などを設ける必要がなくなり、
携帯性を損なうことがなくなるとともに、製造行程の簡
略化などが可能になり、低コスト化が図れる携帯可能記
憶媒体を提供することを目的とする。
【0012】また、本発明は、上記携帯可能記憶媒体に
対して、少なくとも取引の都度、更新内容に応じた可視
像、あるいは、指定内容に応じた可視像を表示させるこ
とが可能になり、よって、ユーザが必要とする情報を表
示させることが可能になる携帯可能記憶媒体処理装置を
提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る携帯可
能記憶媒体は、取引情報を不可視情報として記憶可能な
記憶手段と、外部の可視像書換手段により複数の取引分
野の取引情報に係わる可視像の書換表示が可能な可視像
表示手段とを具備している。
【0014】第2の発明に係る携帯可能記憶媒体処理装
置は、取引情報を不可視情報として記憶可能な記憶手段
と、複数の取引分野の取引情報に係わる可視像の書換表
示が可能な可視像表示手段とを具備してなる携帯可能記
憶媒体の前記記憶手段から不可視情報を読出す不可視情
報読出手段と、この不可視情報読出手段で読出した不可
視情報を更新する不可視情報更新手段と、前記携帯可能
記憶媒体の可視像表示手段の表示内容を指定する表示内
容指定手段と、この表示内容指定手段の指定内容あるい
は前記不可視情報更新手段の更新結果に応じて前記携帯
可能記憶媒体の可視像表示手段の表示内容を書換える可
視像書換手段とを具備している。
【0015】第3の発明に係る携帯可能記憶媒体処理装
置は、取引情報を不可視情報として記憶可能な記憶手段
と、複数の取引分野の取引情報に係わる可視像の書換表
示が可能な可視像表示手段とを具備してなる携帯可能記
憶媒体の前記記憶手段から、複数の取引分野の取引に応
じて不可視情報を読出す不可視情報読出手段と、この不
可視情報読出手段で読出した不可視情報の内容を確認、
判定、更新する不可視情報処理手段と、少なくとも取引
の都度、前記携帯可能記憶媒体の可視像表示手段の表示
内容を前記不可視情報処理手段の更新内容に応じた可視
像に書換える可視像書換手段とを具備している。
【0016】
【作用】第1の発明によれば、複数の取引分野の取引情
報を不可視情報として記憶可能な記憶手段を有する携帯
可能記憶媒体に、外部の可視像書換手段により可視像の
書換表示が可能な可視像表示手段を設けることにより、
従来の液晶表示素子を用いた場合に比べ、可視像を表示
させるための電源および専用回路などを設ける必要がな
くなる。したがって、携帯性を損なうことがなくなると
ともに、製造行程の簡略化などが可能になり、低コスト
化が図れる。
【0017】第2の発明によれば、可視像書換手段を設
けることにより、上記携帯可能記憶媒体の可視像表示手
段の表示内容を書換えることが可能になり、また、表示
内容指定手段を設けることにより、この表示内容指定手
段からの入力に応じて上記可視像表示手段の表示内容を
書換えることも可能になる。
【0018】第3の発明によれば、少なくとも取引に応
じて上記携帯可能記憶媒体内の不可視情報の内容を確
認、判定、更新する不可視情報処理手段を設け、少なく
とも取引の都度、上記可視像表示手段の表示内容を上記
不可視情報処理手段の更新内容に応じた可視像に書換え
ることが可能になる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。
【0020】図1は、本発明に係る複数の取引分野の取
引を行なう携帯可能記憶媒体と、その処理装置、および
全体システムの構成図である。図において、1は携帯可
能記憶媒体としてのICカードであり、たとえば、図2
に示すように、プラスチック製のカード基板2には、磁
気ストライプ3、ICメモリ4、および、外部コンタク
ト部5が設けられているとともに、与える加熱温度によ
り繰返し可視像の書換表示が可能な記録媒体を用いた可
視像表示部(可視像表示手段)6が設けられている。
【0021】なお、ICカード1は、それ1枚で複数の
取引分野の取引を行なうことが可能で、取引時の内容に
応じた取引情報を不可視情報として記憶、書換えが可能
なように構成されている。
【0022】10はカード処理装置で、ICカード1の
取引処理などを行なうものであり、取引する分野の数に
応じた種類が用意されている。図3にカード処理装置1
0の構成図を示す。カード処理装置10は、ICカード
1に設けられた磁気ストライプ3の内容を電気信号に変
換する磁気ヘッド11、磁気ヘッド11を駆動制御する
磁気読み書き駆動制御部12、ICメモリ4の内容をコ
ンタクト部5を介して読み書きするICメモリ読み書き
制御部13、可視像表示部6の表示内容を書換えるため
の熱表示書換部14、取引時に入力が必要な指定項目が
ある場合に、その処理を行なう指定入力処理部15、指
定入力処理部15に接続され指定入力を行なうキーボー
ド16、取引時の内容および指定内容などを表示する液
晶表示素子または発光ダイオードなどからなる表示部1
7、表示部17を駆動制御する表示制御部18、これら
全体の制御を司る主制御部としてのCPU(セントラル
・プロセッシング・ユラユニット)19などから構成さ
れている。
【0023】なお、指定入力処理部15およびキーボー
ド16により表示内容指定手段を構成しており、不可視
情報の更新内容に関わらず、可視像表示部6を指定した
表示内容に書換える指定を行なえるようになっている。
【0024】30はホストコンピュータであり、カード
処理装置10が読込んだICカード1の記憶内容が送ら
れ、内容を判断、更新するとともに、ICカード1の表
示内容を更新した内容に書換えるように、カード処理装
置10に対し指示を出す。さらに、複数接続されている
カード処理装置10に対し、それぞれの動作を一括管理
している。
【0025】40は端末装置で、本システムを管理する
管理者が遠隔操作により、カード処理装置10の動作状
況、システムのチェック、変更などを行なうためのもの
であり、ホストコンピュータ30に接続されている。
【0026】これら各ユーザが所有するICカード1に
対し、取引に応じた複数のカード処理装置10、ホスト
コンピュータ30、端末装置40が接続されてシステム
が構成されている。
【0027】次に、図2を用いてICカード1の構成に
ついて詳細に説明する。カード基板2は、携帯する際の
強度および製造コストなどを考慮して、たとえば、厚さ
が0.8mmの塩化ビニル板を用いている。磁気ストラ
イプ3は、カード基板2の長手方向に帯状に設けられ、
コード化されたユーザ登録番号や暗証番号などの情報が
記憶されている。磁気ストライプ3を設けることによ
り、現行の磁気ストライプのみを用いているクレジット
カードなどと互換性を保つことができる。
【0028】カード基板2の内部には、EEPROMな
どのICメモリ4が埋設されていて、カード処理装置1
0内のICメモリ読み書き制御部13により、ICメモ
リ4の記憶内容を電気的に読み書きするようになってい
る。この際の給電および信号伝達のための接点として、
金属性のコンタクト部5がカード基板2の表面所定部位
に設けられている。
【0029】ICメモリ4は、外部からの電源供給と電
気信号の処理により、情報の書換えが可能であるととも
に、取引内容に基づいた取引情報を格納する領域が一定
のフォーマットで設定されている。たとえば、第1格納
領域にはユーザの登録および履歴情報、第2格納領域に
はクレジット取引情報、第3格納領域にはチケット予約
情報というように設定される。
【0030】したがって、カード処理装置10のICメ
モリ読み書き制御部13から、取引に応じた領域のアド
レスが指定されることにより、格納先から必要な記憶情
報を読込み、書換えることが可能になる。以上の磁気ス
トライプ3とICメモリ4とにより、取引の不可視情報
の記憶、書換えが行なわれる。
【0031】可視像表示部6では、後述する与える加熱
温度により繰返し可視像の書換えが可能な記録媒体が用
いられ、カード処理装置10の熱表示書換部14によ
り、不可視情報の記憶、書換内容に基づいた可視像の書
換えが行なわれる。
【0032】次に、ICカード1の可視像表示部6に用
いている、与えられる加熱温度によって繰返し可視像の
書換えが可能な記録媒体について詳細に説明する。図4
は、可視像表示部6の断面層構成図であり、傷や摩耗か
ら記録層8を守るための保護層7、書換可能な記録層
8、可視像形成時にコントラストを得るための着色層9
で構成され、カード基板2上に形成されている。
【0033】記録層8は、与える加熱温度によって透明
状態と白濁状態に繰返し変化する記録媒体で構成されて
おり、たとえば、図5に示すような状態変化が生じる。
図5中に示すT2 〜T3 が透明化温度、T4 〜T5 が白
濁化温度である。このような状態変化を起こす記録媒体
については、学会などでもその特性に関する研究報告が
されている(たとえば、第4回ノンインパクトプリンテ
ィング技術シンポジウム論文集、3−2、p57(昭和
62年))。
【0034】したがって、この記録層8に部分的な領域
を選択的に白濁加熱と透明加熱を与えることにより、白
濁部分と透明部分を作り出すことが可能となり、着色層
9の色が見える透明部分と白濁部分とのコントラストに
よって可視像が形成される。さらに、白濁加熱と透明加
熱を与える領域を変えることによって、繰返し任意の可
視像に書換えることが可能になる。
【0035】このような記録媒体は、主に高分子マトリ
ックス中に低級脂肪分酸を分散させた高分子/低分子複
合膜材料で構成され、透明状態および白濁状態に変化す
る温度は、材料の成分比や添加剤の種類によって変える
ことが可能である。本実施例では、たとえば、熱板を2
秒間押付けたときの条件で、透明化が70〜100℃
(T2 〜T3 )、白濁化が110〜180℃(T4 〜T
5 )の特性を示す材料を使用している。
【0036】次に、図6を用いて、ICカード1の可視
像表示部6の表示内容を書換えるときの、カード処理装
置10に内蔵される熱表示書換部14について詳細に説
明する。熱表示書換部14は、現取引が行なわれる前に
表示されていた可視像を消去する熱消去ヘッド20、新
しい可視像を形成するサーマルヘッド21、ICカード
1を搬送して可視像表示部6を熱消去ヘッド20とサー
マルヘッド21に圧接させるプラテンローラ22、これ
ら熱消去ヘッド20およびサーマルヘッド21をそれぞ
れ駆動する駆動回路23,24からなる。
【0037】熱消去ヘッド20は、通電により発熱する
発熱抵抗体を、熱および電気的に絶縁性の基板上に帯状
に設けてなり、これら発熱抵抗体を駆動回路23によっ
て記録媒体が透明化する温度に通電発熱させ、これらと
接触しながら移動する可視像表示部6に全面消去加熱を
与えることにより、既画像を消去するようになってい
る。
【0038】サーマルヘッド21は、熱消去ヘッド20
によって消去された可視像表示部6が順次送られ、ライ
ン上に並ぶ発熱抵抗体を駆動回路24により画素単位で
選択的に発熱させて、記録媒体が白濁化する加熱を与え
ることにより、新しい可視像が形成される。したがっ
て、カード処理装置10に内蔵される熱表示書換部14
により、取引に応じた可視像表示部6の書換えが実現さ
れる。
【0039】ここで、熱表示書換部14を構成する熱消
去ヘッド20は、特に高価な材料や、特殊な製造技術を
用いることなく構成することができるため、大きなコス
ト高になることもない。また、サーマルヘッド21にお
いては、現存する一般の感熱プリンタと特に変わりな
く、記録媒体の白濁化温度も感熱紙の発色温度と類似し
ているため、感熱記録用のサーマルヘッドの技術をその
まま用いることが可能である。
【0040】さらに、本実施では、熱表示書換部14
を、熱消去ヘッド20とサーマルヘッド21の2つのデ
バイスで構成したが、サーマルヘッド21で画素単位で
選択的に白濁化加熱するのと同時に、それ以外の画素を
透明化温度になるよう駆動制御すれば、熱消去ヘッド2
0を用いずに、サーマルヘッド21単独で熱表示書換部
14を構成することも可能である。
【0041】次に、本実施例のシステムを実際に使用す
るときの具体的な運用例を説明する。カード処理装置1
0は、それぞれ目的とする取引に応じて複数の機能構成
が取られている。
【0042】たとえば、第1のカード処理装置10は、
販売店のレジに設置され、ICカード1を用いて買物を
するときのクレジット取引を行ない、指定した銀行口座
から代金を自動引落し支払いするための処理が行なわれ
る。店員がICカード1を第1のカード処理装置10に
挿入し、品物の金額、支払条件(分割、一括など)をキ
ーボード16によって入力すると、磁気ストライプ3内
に記憶されているユーザ登録番号、ICメモリ4内の第
2格納領域に記憶されている過去の取引履歴、取引有効
期限、取引限度額などを読み込み、取引可能か否かの判
断を行なう。
【0043】また、ホストコンピュータ30との交信に
より、ブラックリストにのっていないかなどのチェック
を行なう。取引の判断結果などは、表示部17に表示さ
れ、即座に確認が可能である。正常に取引が行なわれた
場合、その履歴をICメモリ4内の第2格納領域に記憶
させるとともに、その日付と、店舗名、引落し金額が可
視像表示部6に表示され、ユーザに対し、そのときの取
引結果を残すことが可能となる。なお、バーコードリー
ダなどを付加することにより、キーボード16からの金
額入力を省くことも可能である。
【0044】次に、第2のカード処理装置10は、航空
券チケット、宿泊施設などの予約を行なうときの処理装
置であり、チケット販売所、予約センタなど、市街の要
所に設置される。ユーザがICカード1を第2のカード
処理装置10に挿入し、希望する予約情報をキーボード
16により指定すると、ホストコンピュータ30によっ
て情報が呼び出され、表示部17に表示される。
【0045】ここで、ユーザの希望する空席、あるい
は、空部屋などが確認され、キーボード16により予約
指定を行なうと、ホストコンピュータ30に予約登録さ
れる。さらに、ICカード1のICメモリ4内の第3格
納領域に予約内容が記憶され、可視像表示部6には予約
期間、予約施設などの予約情報が表示され、ユーザに対
して、そのときの予約結果を残す。したがって、予約処
理がユーザ本人で行なうことが可能になる。
【0046】さらに、ユーザは、自分の都合のよいとき
に販売所へ出向き、予約登録されたICカード1を渡せ
ば、販売所に設置してあるチケット発行用の第3のカー
ド処理装置10により、ICメモリ4内の第3格納領域
の内容を確認するとともに、付属されているチケット発
行機によってチケットの発行が行なわれる。このとき、
現金による支払いをしてもよいが、ICカード1のクレ
ジット機能による支払いも可能である。
【0047】次に、第4のカード処理装置10は、特定
の場所に対しての入場券を管理する処理装置である。企
業などで特定の人物しか入れない部所がある場合、IC
カード1を従業員証として用いるとともに、ICカード
1内に記憶されているIDコードを第4のカード処理装
置10によって照合することで、入退出の可不可を判定
する。
【0048】また、第4のカード処理装置10は、出退
勤の時刻管理をも行なうことが可能で、ICメモリ4内
の他の格納領域に出退勤時刻を記憶させるとともに、可
視像表示部6に出退勤時刻を表示させることにより、出
退勤時刻の履歴を残しておくことが可能になる。
【0049】また、上述した第1〜第4のカード処理装
置10で、それぞれの取引を行なった場合、ICカード
1の可視像表示部6には、それぞれの取引内容に対し優
先順位を設け、優先順位に準じた最も新しい取引内容が
表示される。たとえば、第2のカード処理装置10にお
いて、航空券のチケットを予約し、可視像表示部6にそ
の予約情報が表示されているとき、販売所でチケットと
交換されるまではその表示を残し、たとえば、第1のカ
ード処理装置10で買物をしても、その内容には書換え
ないといった処理がなされる。
【0050】なお、優先順位によらない最新の取引内容
を一時的に知りたいときには、それぞれのカード処理装
置10において、キーボード16から指定を行なうこと
により、カード処理装置10の表示部17に内容を表示
することができる。
【0051】さらに、ユーザによっては、過去の取引内
容などをICカード1の可視像表示部6に表示させたい
場合もあるので、それぞれのカード処理装置10の指定
入力処理部15、キーボード16により、そのときの取
引内容に関わらず、希望する可視像を表示する指定が行
なえる。カード処理装置10のキーボード16には、そ
れぞれ表示指定キー、テンキー、実行キー、終了キーな
どが配設されており、各キーは指定入力処理部15を介
してCPU19に接続されている。
【0052】図7は、各キーの入力に基づいた動作を示
すフローチャートである。以下、図7を用いて、希望す
る可視像表示の指定をキーボード16を用いて行なうと
きの動作を説明する。ICカード1がカード処理装置1
0に挿入され、キーボード16内の表示指定キーが押下
されると、表示させたい取引を選択するメニューが表示
部17に表示され、必要な項目を順次選択する。ここ
で、メニューの階層は選択、指定する種類、内容に応じ
て設定されている。
【0053】メニューの選択により最終的な指定情報が
表示されると、内容を確認し、実際に可視像表示を書換
えるか否かを指定する。ここで、書換えの必要がなけれ
ば、表示部17の表示確認だけで終了させることもでき
る。さらに、前述した優先順位の判定を行ない、書換可
能であれば、可視像表示部6の表示内容の書換えを行な
い、指定した表示内容へ書換えられたICカード1が排
出される。
【0054】たとえば、過去の買物取引の累積による口
座からの総引落し額を知りたいとき、カード処理装置1
0にICカード1を挿入し、キーボード16内の表示指
定キーを押下すると、表示部17に表示内容の選択メニ
ューが番号付きで表示される。表示部17に表示された
買物情報の番号を、キーボード16内のテンキーにより
選択すると、次のメニューが表示部17に表示される。
再び、テンキーにより累積引落し額の表示を指定する
と、ICメモリ4内、もしくはホストコンピュータ30
内に記憶されている買物取引の情報が呼び出され、累積
引落し額が表示部17に表示される。
【0055】さらに、ICカード1の可視像表示部6に
その内容を表示させたければ、キーボード16内の実行
キーを押下すると、優先順位の判定が行なわれ、書換可
能であれば、可視像表示部6は累積引落し額に書換えら
れる。実行キーを押下せずに終了キーを押下すれば、表
示の書換えを行なわずにICカード1はそのまま排出さ
れる。したがって、必要に応じて、ユーザは希望する可
視像を表示させることが可能になる。
【0056】また、それぞれのカード処理装置10は、
全てホストコンピュータ30に接続されているので、ど
のカード処理装置10からでも必要な情報が呼び出せ
る。また、ホストコンピュータ30に接続されているこ
とにより、ユーザが登録暗証番号の安全性に不安を感じ
たとき、それぞれのカード処理装置10から暗証番号を
変更させることも可能である。
【0057】以上、説明したように、目的の取引に応じ
たカード処理装置10を構成すれば、他の取引に関して
も同様の処理を行なうことが可能であり、目的に応じた
取引を行なうシステムを構築することが可能になる。
【0058】さらに、システムを管理する管理者が、ユ
ーザの新規登録、抹消、取引分野の増設などの変更を行
ないたいとき、ホストコンピュータ30からだけでな
く、管理者の手元にある端末装置40からも処理ができ
る。端末装置40も複数台接続することが可能であり、
管理者が頻繁に移動できるような場合、その移動先ごと
に端末装置40を設置しておけば、移動先での変更操作
が可能になる。
【0059】以上説明したように上記実施例によれば、
複数の取引分野の取引情報を取扱うICカードにおい
て、可視像を表示させるための電源および専用回路を持
つことなく、可視像の書換表示が可能となる。したがっ
て、携帯性を損なうことが無くなるとともに、製造行程
の簡略化などが可能になるため、低コスト化が可能にな
る。
【0060】また、上記ICカードを処理するカード処
理装置では、取引の都度、取引内容に応じた可視像への
書換え、指定した表示内容への書換えが可能になり、I
Cカードのユーザが必要とする情報を表示させることが
可能になる。
【0061】なお、前記実施例では、可視像表示部の記
録層に用いる、加熱温度により透明状態と白濁状態に繰
り返し変化する記録媒体として、高分子/低分子複合膜
材料を用いたが、本発明を適用できる記録材料としては
前記実施例の材料に限定されず、熱エネルギの制御のみ
で可逆的な色調変化をするロイコ染料を発色源とした記
録材料でも適応できる。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、可
視像を表示させるための電源および専用回路などを設け
る必要がなくなり、携帯性を損なうことがなくなるとと
もに、製造行程の簡略化などが可能になり、低コスト化
が図れる携帯可能記憶媒体を提供できる。
【0063】また、本発明によれば、上記携帯可能記憶
媒体に対して、少なくとも取引の都度、更新内容に応じ
た可視像、あるいは、指定内容に応じた可視像を表示さ
せることが可能になり、よって、ユーザが必要とする情
報を表示させることが可能になる携帯可能記憶媒体処理
装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る複数の取引分野の取引
を行なうICカードと、その処理装置、および全体シス
テムの構成図。
【図2】ICカードの構成を示す平面図。
【図3】カード処理装置の構成を示すブロック図。
【図4】ICカードの可視像表示部の断面層構成図。
【図5】履歴温度により白濁と透明の両状態に変化可能
な記録材料の状態を説明するための図。
【図6】カード処理装置の熱表示書換部の構成図。
【図7】可視像表示の指定を行なうときの動作を説明す
るフローチャート。
【符号の説明】
1……ICカード(携帯可能記憶媒体) 2……カード基板 3……磁気ストライプ 4……ICメモリ(記憶手段) 5……外部コンタクト部 6……可視像表示部(可視像表示手段) 7……保護層 8……記録層 9……着色層 10……カード処理装置 11……磁気ヘッド 12……磁気読み書き駆動制御部 13……ICメモリ読み書き制御部 14……熱表示書換部 15……指定入力処理部 16……キーボード 17……表示部 18……表示駆動制御部 19……CPU 20……熱消去ヘッド 21……サーマルヘッド 22……プラテンローラ 23,24……駆動回路 30……ホストコンピュータ 40……端末装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06K 19/10 19/07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取引情報を不可視情報として記憶可能な
    記憶手段と、 外部の可視像書換手段により複数の取引分野の取引情報
    に係わる可視像の書換表示が可能な可視像表示手段とを
    具備したことを特徴とする携帯可能記憶媒体。
  2. 【請求項2】 取引情報を不可視情報として記憶可能な
    記憶手段と、複数の取引分野の取引情報に係わる可視像
    の書換表示が可能な可視像表示手段とを具備してなる携
    帯可能記憶媒体の前記記憶手段から不可視情報を読出す
    不可視情報読出手段と、 この不可視情報読出手段で読出した不可視情報を更新す
    る不可視情報更新手段と、 前記携帯可能記憶媒体の可視像表示手段の表示内容を指
    定する表示内容指定手段と、 この表示内容指定手段の指定内容あるいは前記不可視情
    報更新手段の更新結果に応じて前記携帯可能記憶媒体の
    可視像表示手段の表示内容を書換える可視像書換手段と
    を具備したことを特徴とする携帯可能記憶媒体処理装
    置。
  3. 【請求項3】 取引情報を不可視情報として記憶可能な
    記憶手段と、複数の取引分野の取引情報に係わる可視像
    の書換表示が可能な可視像表示手段とを具備してなる携
    帯可能記憶媒体の前記記憶手段から、複数の取引分野の
    取引に応じて不可視情報を読出す不可視情報読出手段
    と、 この不可視情報読出手段で読出した不可視情報の内容を
    確認、判定、更新する不可視情報処理手段と、 少なくとも取引の都度、前記携帯可能記憶媒体の可視像
    表示手段の表示内容を前記不可視情報処理手段の更新内
    容に応じた可視像に書換える可視像書換手段とを具備し
    たこと特徴とする携帯可能記憶媒体処理装置。
JP5029103A 1993-02-18 1993-02-18 携帯可能記憶媒体とその処理装置 Pending JPH06239070A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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