JPH09138842A - Icカード内格納情報確認方法 - Google Patents
Icカード内格納情報確認方法Info
- Publication number
- JPH09138842A JPH09138842A JP7295373A JP29537395A JPH09138842A JP H09138842 A JPH09138842 A JP H09138842A JP 7295373 A JP7295373 A JP 7295373A JP 29537395 A JP29537395 A JP 29537395A JP H09138842 A JPH09138842 A JP H09138842A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- information
- card
- output
- segment
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Credit Cards Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 OABCはICカードの印字層2を表し
たものであり、座標系は、O点を原点とし、OA方向を
X軸、OC方向をY軸にとる。リニアサーマルヘッド
(図2内未記入)はX軸方向にあって、ICカード1は
矢印の方向へ搬送され、印字4はOAからCBの方へ行
われるものとする。また、DEFGは一つの印字セグメ
ント3であり、ppで示されるラインまで既に印字は行
われているものとする。 【効果】 ICカードの印字層への出力制御がローカル
に行えるという効果、第2に、セキューリティー上から
出力したくない情報や、常時確認の必要のない利用セグ
メントの情報は印字出力をカットできる
という効果、第3に、利用者がいつでも確認の必要があ
る情報については、その印字出力を指定できる
という効果を奏する。
たものであり、座標系は、O点を原点とし、OA方向を
X軸、OC方向をY軸にとる。リニアサーマルヘッド
(図2内未記入)はX軸方向にあって、ICカード1は
矢印の方向へ搬送され、印字4はOAからCBの方へ行
われるものとする。また、DEFGは一つの印字セグメ
ント3であり、ppで示されるラインまで既に印字は行
われているものとする。 【効果】 ICカードの印字層への出力制御がローカル
に行えるという効果、第2に、セキューリティー上から
出力したくない情報や、常時確認の必要のない利用セグ
メントの情報は印字出力をカットできる
という効果、第3に、利用者がいつでも確認の必要があ
る情報については、その印字出力を指定できる
という効果を奏する。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理システム
において利用されるICカードを用いて、利用者が行う
ICカード内格納情報確認方法に関するものであり、特
に、外部から識別可能なICカードの外観面に設けたリ
ライタブルな印字層に出力する情報を制御する
ようにしたICカード内格納情報確認方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のICカード内格納情報確認方法に
おいては、格納された情報の内容を、次の何れかの方法
によって確認している。第1の方法は、専用のICカー
ド読取装置にICカードを接続し、格納された内容を読
み出す方法である。 【0003】第2の方法は、ICカードに情報を書き込
む際にその内容を印字出力しておき、ICカードととも
に携帯する方法である。 第3の方法は、ICカードに外
部から識別可能な外観面にリライタブルな記録材から成
る印字層を新たに設け、ICカードに情報を書き込む際
に該印字層に該書込情報を印字出力する方法である。 【0004】これらの従来技術については、特開昭63
―57297号公報、特開平−133697号公報等に
示されている。これらは、ICカードに、外部から識別
可能な外観面にリライタブルな記録材から成る印字層を
新たに設け、ICカードに情報を書き込む際に該印字層
に該書込情報を印字出力する方法を示す。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】従来のICカードで
は、ICカードに外部から識別可能な外観面にリライタ
ブルな記録材から成る印字層を新たに設け、ICカード
に情報を書き込む際に該印字層に該書込情報を印字出力
する手段を除いて、ICカード内に格納された情報を確
認することは簡単・容易とは言い難い。 【0006】一方、ICカードに外部から識別可能な外
観面にリライタブルな記録材から成る印字層を設け、I
Cカードに情報を書き込む際に該印字層に該書込情報を
印字出力するという手段は、いつでもICカードの格納
情報の内容を確認できるという利点はあるが、次の三つ
の問題点がある。 【0007】第1の問題点は、1枚のカードで多様な利
用が考えられるICカードの場合、印字層への出力情報
の編集はローカルに行えることが望ましい。 【0008】第2の問題点は、1枚のカードで2つ以上
の独立した利用(以下それぞれの利用を“利用セグメン
ト”と呼ぶ)を行う場合、一つの印字層に各利用セグメ
ントが独立に印字したのでは、利用者にとって極めて分
かりにくい印字結果となる点である。 【0009】第3の問題点は、セキューリティーを確保
する上から利用者が印字出力したくない情報もあると同
時に、リラタイタブルな記録材から成る印字層はカード
サイズに限定されるため、容量的に印字出力する情報が
制約を受けるので、利用者からみて効果的な印字出力が
求められている点である。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明のICカード
内格納情報確認方法は、外部から識別可能な外観面にリ
ライタブルな記録材から成る印字層を有するICカード
を用い、該印字層に出力する情報を制御する印字制御情
報を前記ICカードの利用セグメントを単位として設
け、前記印字層へ出力を行う利用セグメントか否かを判
定する印字出力選択情報と、前記印字層における前記利
用セグメントの印字エリアを指定する印字セグメント情
報を、前記印字制御情報に含ませることによって、前記
印字層を利用セグメントを単位として分割・利用
するようにしたことを特徴とする。 【0011】本発明のICカードは、外部から識別可能
な外観面にリライタブルな記録材から成る印字層を有す
るICカードにおいて、該印字層に出力する情報を制御
する印字制御情報が格納されることを特徴とする。 【0012】本発明のICカード内格納情報確認方法
は、ICカードに格納されている、利用セグメントに対
応した印字制御情報をICカードから直接読み込む第1
ステップと、ICカードへ新たな情報を書き込む場合、
前記第1ステップで読み込んだ印字制御情報の中の印字
出力選択情報を基にして新たに書き込む情報が印字出力
すべき情報か否かを判定する第2ステップと、前記第2
ステップの判定の結果が印字出力すべき情報なら利用者
が確認可能なレベルまで編集して印字情報を作成する第
3ステップと、この後、印字制御情報の中の印字セグメ
ント情報と印字出力状態情報を基に印字セグメント内に
印字情報を出力すべき印字エリアが存在するか否かを判
定する第4ステップと、前記第4ステップの判定の結
果、印字エリアが存在すると判定された場合に、印字制
御情報の中の印字出力状態情報から定められる印字ポジ
ションに該印字情報を出力する第5ステップと、前記第
4ステップの判定の結果、印字出力エリアが足りない場
合に、印字層を一端消去する第6ステップと、その後、
最初の印字ポジションに該印字情報を出力する第7ステ
ップとを含むことを特徴とする。 【0013】本発明のICカード内格納情報確認方法
は、リライタブルな記録材から成る印字層への出力する
情報を制御する印字制御情報をICカード内へ蓄積する
ことによって、該印字層への出力をローカルに制御する
手段を提供する。 【0014】また、本発明のICカード内格納情報確認
方法では、リライタブルな記録材から成る印字層への出
力を制御する印字制御情報を利用セグメントを単位とし
て設けることによって、印字層を利用セグメントを単位
として分割(以下、利用セグメントを単位として分割さ
れた印字層を“印字セグメント”と呼ぶ)して使用する
ための手段を提供する。 【0015】このため、該印字制御情報には利用セグメ
ントが印字層への出力を行うか否かを判定する印字出力
選択情報を含ませる。 【0016】さらに、該印字制御情報には、全体の印字
層の中で印字セグメントを構成する印字エリアを指定す
る印字セグメント情報を新たに設け、印字セグメント内
の印字ポジションを決定し、印字セグメントを単位とし
て印字層を分割して、消去・書込する手段を提供する。 【0017】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。 【0018】図1は本発明によるICカード内格納情報
確認方法の一実施の形態を示す流れ図である。 図1は
ICカードの情報読み込み/書き込み動作、及び新たに
設けたリライタブルな記録材から成る印字層への出力動
作を行う制御装置が実行すべき印字出力制御手順を示
す。 【0019】図2は図1のICカード内格納情報確認方
法を用いた場合の印字層の分割・使用に関する制御の一
構成例を示す。 【0020】本発明の実施の形態で使用するICカード
は、利用者が印字出力選択情報を図示しない局面で書き
換え可能なものとする。 【0021】リニアサーマルヘッドを用いて、リライタ
ブルな記録材から成る印字層への書込・消去を行う手段
は、既に知られている。一方、リニアサーマルヘッドを
用いたプリンタでは電流を供給する発熱素子の選択と電
流供給タイミングを制御することによって印字ポジショ
ンを制御することは既に知られている。 【0022】一方、ICカードに形成された印字層の場
合には、全印字エリアは一定であり、原点を決めれば印
字ポジションを2次元の座標として決定することがで
き、この座標はヘッド内の発熱素子の選択と電流供給の
タイミングに変換される。 【0023】それ故、印字セグメント情報を2次元の座
標で与えることによって、印字情報を該当する印字エリ
ア内にシフトし、印字することができる。さらに、リラ
イタブルな印字層の消去の場合の基本的な制御は印字動
作の制御と変わりなく、供給する電流の値が異なるだけ
である。 【0024】図1を参照すると、印字制御情報はICカ
ードに格納されているため、制御装置は利用セグメント
に対応した印字制御情報をICカードから直接読み込む
(ステップ11)。 【0025】ICカードへ新たな情報を書き込む場合、
制御装置は、上記のようにして読み込んだ印字制御情報
の中の印字出力選択情報を基にして新たに書き込む情報
が印字出力すべき情報か否かを判定(ステップ12)し
た後、印字出力すべき情報なら利用者が確認可能なレベ
ルまで編集して印字情報を作成する(ステップ13)。 【0026】この後、制御装置は、印字制御情報の中の
印字セグメント情報と印字出力状態情報を基に印字セグ
メント内に印字情報を出力すべき印字エリアが存在する
か否かを判定する(ステップ14)。 【0027】その結果、印字エリアが存在すると判定さ
れた場合には、制御装置は、印字制御情報の中の印字出
力状態情報から定められる印字ポジションに該印字情報
を出力する(ステップ15)。一方、印字出力エリアが
足りない場合には、制御装置 は、印字層を一端消去
(ステップ16)した後、最初の印字ポジションに該印
字情報を出力する(ステップ17)。 【0028】図2を参照すると、OABCはICカード
の印字層2を表したものであり、座標系は、O点を原点
とし、OA方向をX軸、OC方向をY軸にとる。リニア
サーマルヘッド(図2内未記入)はX軸方向にあって、
ICカード1は矢印の方向へ搬送され、印字4はOAか
らCBの方へ行われるものとする。また、DEFGは
一つの印字セグメント3であり、ppで示されるライン
まで既に印字は行われているものとする。 【0029】印字情報のライン数をL、印字セグメント
情報から得られる点D,Fの座標をそれぞれ(Xs ,Y
s)、( Xs +α,Ys +β) とし、印字出力状態情報か
ら得られる印字ポジションppのY座標をYp とすれ
ば、Yp +L+1とYs +βを比較することによって印
字セグメント内の印字エリアの有無を判定できる。すな
わち、Yp +L+1≦Ys +βならば、印字エリアは有
りと判定され、Yp +L+1>Ys +βならば、印字エ
リアは無いと判定される。 【0030】その結果、印字エリアが有ると判定された
場合には、制御装置は、印字ポジションppの次のライ
ンからL行印字し、印字ポジションppのY座標はYp
+Lに更新する。 【0031】一方、印字エリアが無いと判定された場合
には、制御装置は、印字セグメントを一端消去した後、
最初の行からL行印字し、印字ポジションppのY座標
はLに更新する。 【0032】以上説明したように、リライタブルな記録
材から成る印字層を持つICカードにおいて、印字制御
情報を各利用セグメントごとに設けることによって、I
Cカードの格納情報を確認する情報を、利用セグメント
ごとに仕切られた印字エリアへ出力することができる。
この結果、利用者は利用セグメントをICカードの格納
情報を利用セグメントを単位として容易に確認すること
ができる。 【0033】 【発明の効果】以上説明したように、本発明は、リライ
タブルな記録材から成る印字層を持つICカードにおい
て、利用セグメントを単位とした印字制御情報をICカ
ードに設け、該印字制御情報をICカードに格納するこ
とによって、ICカードの多様な利用に対応した格納情
報を確認する手段を提供することができるので、
第1に、ICカードの印字層への出力制御がローカルに
行えるという効果、第2に、セキューリティー上から出
力したくない情報や、常時確認の必要のない利用セグメ
ントの情報は印字出力をカットできる
という効果、第3に、利用者がいつでも確認の必要があ
る情報については、その印字出力を指定できる
という効果を奏する。
において利用されるICカードを用いて、利用者が行う
ICカード内格納情報確認方法に関するものであり、特
に、外部から識別可能なICカードの外観面に設けたリ
ライタブルな印字層に出力する情報を制御する
ようにしたICカード内格納情報確認方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のICカード内格納情報確認方法に
おいては、格納された情報の内容を、次の何れかの方法
によって確認している。第1の方法は、専用のICカー
ド読取装置にICカードを接続し、格納された内容を読
み出す方法である。 【0003】第2の方法は、ICカードに情報を書き込
む際にその内容を印字出力しておき、ICカードととも
に携帯する方法である。 第3の方法は、ICカードに外
部から識別可能な外観面にリライタブルな記録材から成
る印字層を新たに設け、ICカードに情報を書き込む際
に該印字層に該書込情報を印字出力する方法である。 【0004】これらの従来技術については、特開昭63
―57297号公報、特開平−133697号公報等に
示されている。これらは、ICカードに、外部から識別
可能な外観面にリライタブルな記録材から成る印字層を
新たに設け、ICカードに情報を書き込む際に該印字層
に該書込情報を印字出力する方法を示す。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】従来のICカードで
は、ICカードに外部から識別可能な外観面にリライタ
ブルな記録材から成る印字層を新たに設け、ICカード
に情報を書き込む際に該印字層に該書込情報を印字出力
する手段を除いて、ICカード内に格納された情報を確
認することは簡単・容易とは言い難い。 【0006】一方、ICカードに外部から識別可能な外
観面にリライタブルな記録材から成る印字層を設け、I
Cカードに情報を書き込む際に該印字層に該書込情報を
印字出力するという手段は、いつでもICカードの格納
情報の内容を確認できるという利点はあるが、次の三つ
の問題点がある。 【0007】第1の問題点は、1枚のカードで多様な利
用が考えられるICカードの場合、印字層への出力情報
の編集はローカルに行えることが望ましい。 【0008】第2の問題点は、1枚のカードで2つ以上
の独立した利用(以下それぞれの利用を“利用セグメン
ト”と呼ぶ)を行う場合、一つの印字層に各利用セグメ
ントが独立に印字したのでは、利用者にとって極めて分
かりにくい印字結果となる点である。 【0009】第3の問題点は、セキューリティーを確保
する上から利用者が印字出力したくない情報もあると同
時に、リラタイタブルな記録材から成る印字層はカード
サイズに限定されるため、容量的に印字出力する情報が
制約を受けるので、利用者からみて効果的な印字出力が
求められている点である。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明のICカード
内格納情報確認方法は、外部から識別可能な外観面にリ
ライタブルな記録材から成る印字層を有するICカード
を用い、該印字層に出力する情報を制御する印字制御情
報を前記ICカードの利用セグメントを単位として設
け、前記印字層へ出力を行う利用セグメントか否かを判
定する印字出力選択情報と、前記印字層における前記利
用セグメントの印字エリアを指定する印字セグメント情
報を、前記印字制御情報に含ませることによって、前記
印字層を利用セグメントを単位として分割・利用
するようにしたことを特徴とする。 【0011】本発明のICカードは、外部から識別可能
な外観面にリライタブルな記録材から成る印字層を有す
るICカードにおいて、該印字層に出力する情報を制御
する印字制御情報が格納されることを特徴とする。 【0012】本発明のICカード内格納情報確認方法
は、ICカードに格納されている、利用セグメントに対
応した印字制御情報をICカードから直接読み込む第1
ステップと、ICカードへ新たな情報を書き込む場合、
前記第1ステップで読み込んだ印字制御情報の中の印字
出力選択情報を基にして新たに書き込む情報が印字出力
すべき情報か否かを判定する第2ステップと、前記第2
ステップの判定の結果が印字出力すべき情報なら利用者
が確認可能なレベルまで編集して印字情報を作成する第
3ステップと、この後、印字制御情報の中の印字セグメ
ント情報と印字出力状態情報を基に印字セグメント内に
印字情報を出力すべき印字エリアが存在するか否かを判
定する第4ステップと、前記第4ステップの判定の結
果、印字エリアが存在すると判定された場合に、印字制
御情報の中の印字出力状態情報から定められる印字ポジ
ションに該印字情報を出力する第5ステップと、前記第
4ステップの判定の結果、印字出力エリアが足りない場
合に、印字層を一端消去する第6ステップと、その後、
最初の印字ポジションに該印字情報を出力する第7ステ
ップとを含むことを特徴とする。 【0013】本発明のICカード内格納情報確認方法
は、リライタブルな記録材から成る印字層への出力する
情報を制御する印字制御情報をICカード内へ蓄積する
ことによって、該印字層への出力をローカルに制御する
手段を提供する。 【0014】また、本発明のICカード内格納情報確認
方法では、リライタブルな記録材から成る印字層への出
力を制御する印字制御情報を利用セグメントを単位とし
て設けることによって、印字層を利用セグメントを単位
として分割(以下、利用セグメントを単位として分割さ
れた印字層を“印字セグメント”と呼ぶ)して使用する
ための手段を提供する。 【0015】このため、該印字制御情報には利用セグメ
ントが印字層への出力を行うか否かを判定する印字出力
選択情報を含ませる。 【0016】さらに、該印字制御情報には、全体の印字
層の中で印字セグメントを構成する印字エリアを指定す
る印字セグメント情報を新たに設け、印字セグメント内
の印字ポジションを決定し、印字セグメントを単位とし
て印字層を分割して、消去・書込する手段を提供する。 【0017】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。 【0018】図1は本発明によるICカード内格納情報
確認方法の一実施の形態を示す流れ図である。 図1は
ICカードの情報読み込み/書き込み動作、及び新たに
設けたリライタブルな記録材から成る印字層への出力動
作を行う制御装置が実行すべき印字出力制御手順を示
す。 【0019】図2は図1のICカード内格納情報確認方
法を用いた場合の印字層の分割・使用に関する制御の一
構成例を示す。 【0020】本発明の実施の形態で使用するICカード
は、利用者が印字出力選択情報を図示しない局面で書き
換え可能なものとする。 【0021】リニアサーマルヘッドを用いて、リライタ
ブルな記録材から成る印字層への書込・消去を行う手段
は、既に知られている。一方、リニアサーマルヘッドを
用いたプリンタでは電流を供給する発熱素子の選択と電
流供給タイミングを制御することによって印字ポジショ
ンを制御することは既に知られている。 【0022】一方、ICカードに形成された印字層の場
合には、全印字エリアは一定であり、原点を決めれば印
字ポジションを2次元の座標として決定することがで
き、この座標はヘッド内の発熱素子の選択と電流供給の
タイミングに変換される。 【0023】それ故、印字セグメント情報を2次元の座
標で与えることによって、印字情報を該当する印字エリ
ア内にシフトし、印字することができる。さらに、リラ
イタブルな印字層の消去の場合の基本的な制御は印字動
作の制御と変わりなく、供給する電流の値が異なるだけ
である。 【0024】図1を参照すると、印字制御情報はICカ
ードに格納されているため、制御装置は利用セグメント
に対応した印字制御情報をICカードから直接読み込む
(ステップ11)。 【0025】ICカードへ新たな情報を書き込む場合、
制御装置は、上記のようにして読み込んだ印字制御情報
の中の印字出力選択情報を基にして新たに書き込む情報
が印字出力すべき情報か否かを判定(ステップ12)し
た後、印字出力すべき情報なら利用者が確認可能なレベ
ルまで編集して印字情報を作成する(ステップ13)。 【0026】この後、制御装置は、印字制御情報の中の
印字セグメント情報と印字出力状態情報を基に印字セグ
メント内に印字情報を出力すべき印字エリアが存在する
か否かを判定する(ステップ14)。 【0027】その結果、印字エリアが存在すると判定さ
れた場合には、制御装置は、印字制御情報の中の印字出
力状態情報から定められる印字ポジションに該印字情報
を出力する(ステップ15)。一方、印字出力エリアが
足りない場合には、制御装置 は、印字層を一端消去
(ステップ16)した後、最初の印字ポジションに該印
字情報を出力する(ステップ17)。 【0028】図2を参照すると、OABCはICカード
の印字層2を表したものであり、座標系は、O点を原点
とし、OA方向をX軸、OC方向をY軸にとる。リニア
サーマルヘッド(図2内未記入)はX軸方向にあって、
ICカード1は矢印の方向へ搬送され、印字4はOAか
らCBの方へ行われるものとする。また、DEFGは
一つの印字セグメント3であり、ppで示されるライン
まで既に印字は行われているものとする。 【0029】印字情報のライン数をL、印字セグメント
情報から得られる点D,Fの座標をそれぞれ(Xs ,Y
s)、( Xs +α,Ys +β) とし、印字出力状態情報か
ら得られる印字ポジションppのY座標をYp とすれ
ば、Yp +L+1とYs +βを比較することによって印
字セグメント内の印字エリアの有無を判定できる。すな
わち、Yp +L+1≦Ys +βならば、印字エリアは有
りと判定され、Yp +L+1>Ys +βならば、印字エ
リアは無いと判定される。 【0030】その結果、印字エリアが有ると判定された
場合には、制御装置は、印字ポジションppの次のライ
ンからL行印字し、印字ポジションppのY座標はYp
+Lに更新する。 【0031】一方、印字エリアが無いと判定された場合
には、制御装置は、印字セグメントを一端消去した後、
最初の行からL行印字し、印字ポジションppのY座標
はLに更新する。 【0032】以上説明したように、リライタブルな記録
材から成る印字層を持つICカードにおいて、印字制御
情報を各利用セグメントごとに設けることによって、I
Cカードの格納情報を確認する情報を、利用セグメント
ごとに仕切られた印字エリアへ出力することができる。
この結果、利用者は利用セグメントをICカードの格納
情報を利用セグメントを単位として容易に確認すること
ができる。 【0033】 【発明の効果】以上説明したように、本発明は、リライ
タブルな記録材から成る印字層を持つICカードにおい
て、利用セグメントを単位とした印字制御情報をICカ
ードに設け、該印字制御情報をICカードに格納するこ
とによって、ICカードの多様な利用に対応した格納情
報を確認する手段を提供することができるので、
第1に、ICカードの印字層への出力制御がローカルに
行えるという効果、第2に、セキューリティー上から出
力したくない情報や、常時確認の必要のない利用セグメ
ントの情報は印字出力をカットできる
という効果、第3に、利用者がいつでも確認の必要があ
る情報については、その印字出力を指定できる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の流れ図である。
【図2】ICカードの印字層の座標系を表した一構成例
を示す図である。 【符号の説明】 1 ICカード 2 印字層 3 印字セグメント 4 印字 11〜18 ステップ
を示す図である。 【符号の説明】 1 ICカード 2 印字層 3 印字セグメント 4 印字 11〜18 ステップ
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 外部から識別可能な外観面にリライタブ
ルな記録材から成る印字層を有するICカードを用い、
該印字層に出力する情報を制御する印字制御情報を前記
ICカードの利用セグメントを単位として設け、前記印
字層へ出力を行う利用セグメントか否かを判定する印字
出力選択情報と、前記印字層における前記利用セグメン
トの印字エリアを指定する印字セグメント情報を、前記
印字制御情報に含ませることによって、前記印字層を利
用セグメントを単位として分割・利用
するようにしたことを特徴とするICカード
内格納情報確認方法。 【請求項2】 外部から識別可能な外観面にリライタブ
ルな記録材から成る印字層を有するICカードにおい
て、該印字層に出力する情報を制御する印字制御情報が
格納されることを特徴とするICカード。 【請求項3】 ICカードに格納されている、利用セグ
メントに対応した印字制御情報をICカードから直接読
み込む第1ステップと、 ICカードへ新たな情報を書き込む場合、前記第1ステ
ップで読み込んだ印字制御情報の中の印字出力選択情報
を基にして新たに書き込む情報が印字出力すべき情報か
否かを判定する第2ステップと、 前記第2ステップの判定の結果が印字出力すべき情報な
ら利用者が確認可能なレベルまで編集して印字情報を作
成する第3ステップと、 この後、印字制御情報の中の印字セグメント情報と印字
出力状態情報を基に印字セグメント内に印字情報を出力
すべき印字エリアが存在するか否かを判定する第4ステ
ップと、 前記第4ステップの判定の結果、印字エリアが存在する
と判定された場合に、印字制御情報の中の印字出力状態
情報から定められる印字ポジションに該印字情報を出力
する第5ステップと、 前記第4ステップの判定の結果、印字出力エリアが足り
ない場合に、印字層を一端消去する第6ステップと、 その後、最初の印字ポジションに該印字情報を出力する
第7ステップとを含むことを特徴とするICカード内格
納情報確認方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7295373A JPH09138842A (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | Icカード内格納情報確認方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7295373A JPH09138842A (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | Icカード内格納情報確認方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09138842A true JPH09138842A (ja) | 1997-05-27 |
Family
ID=17819794
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7295373A Pending JPH09138842A (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | Icカード内格納情報確認方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09138842A (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6357297A (ja) * | 1986-08-28 | 1988-03-11 | 三菱電機株式会社 | Icカ−ド |
JPH04107190A (ja) * | 1990-08-28 | 1992-04-08 | Ncr Corp | 書換可能な可視情報記録カード及び書込装置 |
JPH06239070A (ja) * | 1993-02-18 | 1994-08-30 | Toshiba Corp | 携帯可能記憶媒体とその処理装置 |
JPH06309533A (ja) * | 1993-04-27 | 1994-11-04 | Hitachi Maxell Ltd | 商用カード及びその製造方法並びにその運用装置 |
JPH0789267A (ja) * | 1993-09-22 | 1995-04-04 | Toshiba Corp | 記憶媒体及びその表示部記録処理方法 |
-
1995
- 1995-11-14 JP JP7295373A patent/JPH09138842A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6357297A (ja) * | 1986-08-28 | 1988-03-11 | 三菱電機株式会社 | Icカ−ド |
JPH04107190A (ja) * | 1990-08-28 | 1992-04-08 | Ncr Corp | 書換可能な可視情報記録カード及び書込装置 |
JPH06239070A (ja) * | 1993-02-18 | 1994-08-30 | Toshiba Corp | 携帯可能記憶媒体とその処理装置 |
JPH06309533A (ja) * | 1993-04-27 | 1994-11-04 | Hitachi Maxell Ltd | 商用カード及びその製造方法並びにその運用装置 |
JPH0789267A (ja) * | 1993-09-22 | 1995-04-04 | Toshiba Corp | 記憶媒体及びその表示部記録処理方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA1183977A (en) | Information processing apparatus | |
US7609913B2 (en) | Image processing apparatus, image processing method and storage medium | |
US7103837B2 (en) | Information processing system and display method | |
JPH07304223A (ja) | 電子的に記憶されたラベルを印刷システムのソースジョブからデスティネーションジョブへ貼付する方法 | |
US6459943B1 (en) | Seal producing apparatus | |
JPH09138842A (ja) | Icカード内格納情報確認方法 | |
US7417761B2 (en) | Information processing apparatus and information processing method for processing document data having a plurality of objects different in attribution | |
JP3679628B2 (ja) | 画像処理方法及びその装置 | |
JPS59206978A (ja) | 文字列・図形・画像合成装置 | |
JP2723241B2 (ja) | 文書管理システム | |
JPH05298172A (ja) | 共通ファイルの管理装置及び管理方法 | |
JP2000076116A (ja) | 電子機器及びその制御方法及び記憶媒体 | |
JPS59135582A (ja) | 文章処理装置におけるプリンタの空送り制御方式 | |
JPH05250014A (ja) | プログラマブルコントローラの周辺装置 | |
JP2998915B2 (ja) | 両面印刷装置 | |
JPH01229651A (ja) | 画像記録装置 | |
JPH06104161A (ja) | レイヤ自動生成装置およびebカット処理装置 | |
JPH0785298A (ja) | 文書レイアウト編集装置 | |
JPH02250166A (ja) | 情報処理装置 | |
JPH0573543A (ja) | 電子化文書の取扱方法及び装置 | |
JP2004167786A (ja) | 印刷装置 | |
JPH0778159A (ja) | 文書処理装置 | |
JP2005339613A (ja) | 画像データ記録装置、画像データ記録方法、プログラムおよび記憶媒体 | |
JPS61148065A (ja) | 記録情報の入出力制御方法 | |
JPH04267165A (ja) | 印刷装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19980324 |