JPH0785298A - 文書レイアウト編集装置 - Google Patents

文書レイアウト編集装置

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JPH0785298A
JPH0785298A JP18542393A JP18542393A JPH0785298A JP H0785298 A JPH0785298 A JP H0785298A JP 18542393 A JP18542393 A JP 18542393A JP 18542393 A JP18542393 A JP 18542393A JP H0785298 A JPH0785298 A JP H0785298A
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JP
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Application number
JP18542393A
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English (en)
Inventor
Masakazu Fujimoto
正和 藤本
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 校正や加筆に好適であるように、元の文字の
大きさを維持した儘、ビットマップデータレベルで文書
のレイアウトを変更可能な装置を提供。 【構成】 ユーザは、追加すべき要素(校正欄CP、コ
メントCCM欄など)をキー等で指示。編集対象文書5
1の画像はスキャナーやFAXを介して入力される。そ
の画像が、領域分割手段3により、文字の領域CA、罫
線の領域LA、図表の領域DAなどの各個別領域に分割
される。各個別領域の属性と追加すべき要素の種類に基
づき、レイアウトパラメータ決定手段2が、編集後文書
81の版面の大きさ、各個別領域の幅と高さ、字間など
決定。このレイアウトパラメータに基づいて文書画像生
成手段4が各個別領域再配置。これにより校正欄、コメ
ント欄などユーザが指定した要素を追加した文書81を
生成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は文書レイアウト編集装置
に関し、特に紙などの上に表現された文書について、画
像レベルでレイアウトを変更し、校正やコメント書き込
みの為のスペース等を生成可能とした文書レイアウト編
集装置に関する。なお「文書」とは、本来、紙の上に可
視的に表現されたものをいう。従って上記「紙などの上
に表現された文書」という表現は、屋上屋を重ねるもの
である。しかし近年は、ワードプロセッサやDTPの普
及で、文字コードやベクトルデータから成るものも「文
書」と言う場合がある。本発明は、このような広義のも
のでなく、紙などの上に可視的に表現された、いわば本
来の文書について画像レベルでの編集を行なおうとする
ものである。この点を明確にする為、屋上屋を重ねるこ
とを承知で、上記のように表現した。なおこの表現はこ
の後も必要に応じ使用する。但し表現媒体、布、フィル
ムなど紙以外のものも考えられるが、ここでは「紙」で
代表する。
【0002】
【従来の技術】さて前述のようにワードプロセッサやD
TPの発達で、文書の作成、編集が大いに便利になって
来た。しかしこれらで作成した文書について校正をする
となると、未だ紙の上に表現された文書で、という例が
多い。文書作成とは関係なく、例えば集めた資料に目を
通し必要な加筆をする(コメントを書き込む)というよ
うな場合にも、紙の上に表現された文書で、という例は
多い。理由は色々ある。例えば校正の場合、LCDやC
RTでは見づらいということもあるであろうし、また文
書全体を把握しづらい(特に文書量が多いとき)、とい
うこともある。このような不都合は無くとも、目的地へ
移動する途中の時間を利用したい、という場合もあるで
あろうし、作成、編集が別の場所で行なわれていて、紙
に表現されたもの、或いはFAX等で出力されたものが
届けられるという場合もあるだろう。
【0003】文書に対する加筆をする場面では、その傾
向が一層強い。何故なら、これら作業は文書の作成、編
集と拘わり無く行なわれることも多く、そのような場
合、その文書のデータが身近に存在しない、ということ
も多いからである。例えば、あるテーマについて研究を
するという場面を想定してみる。この場合、そのテーマ
に関連する資料を集め、その内容を検討する、というこ
とになるであろうが、このような場面で集められる資料
は、書籍、文献その他、その多くが紙の上に表現された
ものである。従ってこれらについて検討を加えるとなれ
ば、通常は、コピーをとって、それに対してコメント等
を書き込む、という形で作業が行なわれることになる。
また例えば会議という場面を想定してみる。この場合
も、その前後に会議資料に目を通したり、問題点をメモ
したり、修正案を書いたりすることが多いが、これら
も、紙の上に表現されたものが手渡され、それに対して
加筆をする、という例が多い。従来、このような場面で
は、例えば校正の場合、仕上りイメージその儘のものを
使用し、またコメント書き込みの場合であれば、元の文
献を単に複写したものを使用して来た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし作業効率、その
後の読み易さ等を考えると、例えば校正では、その為の
スペースが行間に設けられているのが好ましく、またコ
メント等の書き込みでは、その為のスペースがページの
右側に設けられているのが好ましい。しかし従来、特に
紙の上に表現された文書について、その行間を変化させ
たり、ページの右側に余白を生成したりすることが出来
るものは無かった。尤も、拡大コピー、縮小コピーとい
う手段はある。例えば拡大コピーをすれば物理的に行間
を拡大することができ、これで校正欄は作れる。しかし
これでは、文書全体も大きくなってしまうから、取り扱
い、読み取りが不便になる。文書の大きさ次第では、拡
大で紙面の一部が欠けてしまうこともあり得る。逆に縮
小コピーをするか、元の文書より大きな用紙にコピーを
すれば、コメント書き込みの為の余白を作ることが出来
る。しかしこれとても、縮小で文字や図形が読みにくく
なったり、用紙が大きくなったりして取り扱いが不便に
なることことも多い。
【0005】また校正の場面では、そこに文書データが
存在するから、これを一時的に書式変更して、行間を広
くしたり、ページの右側にスペースを設けたりすること
が出来る。しかしこれとても、その都度書式変更をし、
しかも終ったらまた元に戻すという処理を必要とする。
従ってこれも操作が簡単とはいえず、また文書データそ
のものが無い場合、この手法は使えない。更に図表に関
しては、特開昭62−89172号公報、特開平1−2
30168号公報等に記載された技術がある。前者は図
表を決められた枠に縮小または拡大して収める為のも
の、後者は本文と対応する位置に図表を縮小または拡大
して収める為のものである。しかしこれらは、大きさの
異なる領域への図表等の嵌め込みに関する技術なので、
これで以て校正用の行間やコメント用スペースを設ける
というのは難かしく、またこれらは、紙の上に表現され
た文書に対しては全く適用することが出来ない。本発明
の目的は、上記従来技術の欠点を解消し、特に紙の上に
表現された文書について、元の文字の大きさを維持した
儘で、校正や加筆に好適なるように、文書のレイアウト
変更を可能にする文書レイアウト編集装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため本発
明では、編集対象文書に追加すべき要素を指示する追加
要素指示手段と、前記編集対象文書の画像を個別領域に
分割する領域分割手段と、前記指示された追加すべき要
素の種類と前記分割された個別領域の属性とに基づいて
編集後の文書のレイアウトパラメータを決定するレイア
ウトパラメータ決定手段と、前記レイアウトパラメータ
に基づいて前記各個別領域を編集後文書の版面に再配置
し編集後の文書画像を生成する文書画像生成手段とを備
える。
【0007】
【作用】編集対象文書に追加すべき要素としては、例え
ば校正をする為の行間のスペース、コメント書き込みを
する為のページの右側のスペース等が考えられる。ユー
ザは、操作パネルのボタン等の追加要素指示手段を使用
して、追加すべき要素を指示する。編集対象文書の画像
はスキャナーやFAXを介して取り込まれる。領域分割
手段は、この画像を、例えば文字領域、罫線領域、図表
領域などの各個別領域に分割する。レイアウトパラメー
タ決定手段は、前記指示された追加すべき要素の種類と
前記分割された個別領域の属性(文字、罫線、図表など
の別)とに基づいて、編集後の文書のレイアウトパラメ
ータ、例えばその版面(文字、図表、罫線等の展開領
域)の大きさ、各個別領域の幅と高さ、文字の字間など
を決定する。文書画像生成手段は、このレイアウトパラ
メータに基づいて前記各個別領域を編集後の文書の版面
に再配置し、編集後の文書画像、即ち校正用、加筆用等
の文書の画像を生成する。
【0008】
【実施例】以下本発明の詳細を説明する。基本構成を図
1に示す。図に於て1は追加要素指示手段で、操作パネ
ル上に配置された各ボタン(図3)で実現される。各ボ
タンが押されると、それに応じた指示内容がレイアウト
パラメータ決定手段2に供給される。3は領域分割手段
で、入力された編集対象文書の画像を、各個別領域、即
ち文字領域、罫線領域、図表領域及びその他の領域(余
白)に分割する。この処理は、文書認識技術の中の領域
分割処理といわれるもので、公知の技術によって実現さ
れる(例えば特開昭64−15889号公報、特公昭6
1−32712公報参照)。上記各個別領域に関するデ
ータは、レイアウトパラメータ決定手段2及び文書画像
生成手段4に供給される。なお必要なら、この分割処理
を行う前に傾き補正、ノイズ除去などの前処理を行なっ
ても良い。レイアウトパラメータ決定手段2は、各個別
領域の属性及び座標情報、並びに指示された追加要素の
種類に基づいて、編集後の文書を生成する為のレイアウ
トパラメータを決定する。レイアウトパラメータとは、
例えば編集後の文書の版面の大きさ、文字領域の高さ、
字間等をいう。文書画像生成手段4は、このレイアウト
パラメータに基づいて、前記分割された各個別領域のビ
ットマップデータを編集後文書の版面に再配置し、編集
後の文書の画像を生成する。
【0009】実施例の構成を図2に示す。この実施例は
本発明をデジタル複写機100に適用したものである。
追加要素指示モジュール11、レイアウトパラメータ決
定モジュール21、領域分割モジュール31、文書画像
生成モジュール41は、夫々、図1の追加要素指示手段
1、レイアウトパラメータ決定手段2、領域分割手段
3、文書画像生成手段4に相当する。内容的には同じな
ので説明を略す。61は文書画像入力モジュールで、イ
メージスキャナなどで構成され、編集対象文書51を画
像レベル、即ちビットマップデータで取り込む。71は
プリントアウトモジュールで、文書画像生成モジュール
41から供給されたビットマップデータを用紙の上に印
刷し、編集後文書81(校正欄、コメント欄付き文書)
を生成する。追加要素指示モジュール11の詳細を図3
に示す。図に於て111はテンキーで、これで複写枚数
を設定する。設定した枚数は表示部112に表示され
る。113,114はモード選択ボタンで、ボタン11
3を押すと通常複写モードになり、ボタン114を押す
と書き込み欄追加モード(指定された要素を追加するモ
ード)になる。
【0010】モード選択ボタン114を押して書き込み
欄追加モードにしたときは、追加要素選択部115によ
り、追加すべき要素を指定する。本実施例では追加要素
として、校正欄(行間に追加するスペース)とコメント
欄(ページの右側などに追加するスペース)を想定して
おり、要素選択部115の追加要素指示ボタン116〜
119を選択押下して、これらの追加を指示する。追加
要素選択部115は、液晶表示装置とタッチパネルとが
積層されたもので、ボタンが選択されると、そのボタン
が高輝度状態になる(図では太線で囲って高輝度状態を
示す)。なおどのような要素を追加可能にするかは任意
である。ここで示したもの以外の要素を追加可能にして
も良いし、逆に1種類の要素だけを追加可能としても良
い。また要素の追加を指示する際、コメント欄の設定位
置などをユーザが選択可能とするのも良い(例えば、紙
面左側や下側など)。最後に120はスタートボタン
で、これにより通常の複写の処理または本発明の要素を
追加する処理が開始される。
【0011】実施例の処理手順を図4に示す。これを引
用して動作を説明する。まず、編集対象の文書51を原
稿画像入力モジュール61の原稿載置面に置く。通常の
複写をしたい場合はボタン113「複写」を押す。これ
が押されたときは通常の複写を行なう(ステップS11
「YES」→ステップS12)。なお「ステップ」の語
は以後省略する。校正欄、コメント欄を追加したい場合
は、書き込み欄追加のボタン114を押す。S11の答
が「NO」となり、各追加要素指示ボタン116〜11
9の押下待ちとなる(S13)。ユーザが追加要素指示
ボタン116〜119を押下して追加すべき要素を指示
すると、次にスタートボタン120の押下待ちとなる
(S14)。スタートボタン120が押されると、文書
画像入力モジュール61により編集対象文書51の画像
がビットマップデータの形で読み取られ、領域分割モジ
ュール31により各個別領域に分割される(S15)。
このS15の分割処理について説明する。例えば編集対
象文書51の内容が図5に示されるものであったとす
る。これが図6に示すように、各個別領域(文字領域C
Amn、罫線領域LAmn、図表領域DAmn)及びそ
れ以外の領域(余白)に分割される。ここでは各個別領
域を矩形とした。矩形の各辺は編集対象文書51のx,
y軸に平行で、夫々の文字、罫線、図表を囲む最小の大
きさとする。一つの個別領域は、「その領域のビットマ
ップデータ」と「属性(文字、図表、罫線の別)、左上
点Pcのx,y各座標、幅w、高さh」の各データの組
合せで表現される(図7)。なお上記符号の後の添字m
及びnはその領域の位置を表わもので、mは行番号、n
は列番号である。但しこれら番号「m、n」及び各個別
領域を表わす符号「CA、DA、LA」をいちいち羅列
するのも冗長なので、以後は必要があるとき以外これら
を略す。他の符号についても同様とする。
【0012】図4に戻る。続いてレイアウトパラメータ
決定モジュール21がレイアウトパラメータ決定処理を
行って、版面の幅、文字領域の高さ、字間などを決定す
る(S16)。このS16の詳細を、図8〜図11に示
す。即ちレイアウトパラメータ決定モジュール21は、
各領域についてのデータと追加要素についての指示内容
とを受け取ると、このレイアウトパラメータ決定処理を
開始する(図8「START」)。 (1)最初に変更前のレイアウトパラメータ、即ち編集
対象文書51のレイアウトパラメータを求める(S2
1)。ここではパラメータとして、版面HMの位置(^
x,^y)及び大きさ(^w,^h)(以上は図12参
照)、並びにその中の文字領域の行ピッチdym、行間
gm、及び字間dxmnを求める)(以上は図13参
照)。なお版面HMの位置(^x,^y)は、版面左上
の点Phの座標である(図12)。又、明細書では各文
字の上に記号「^」を配置することが出来ない。そこ
で、この記号「^」は各文字の前に配置する。
【0013】上記版面HMは、編集対象文書51の紙面
上にある全部の文字領域に外接する矩形とする(図1
2)。ここでm行n番目の文字領域CAmnの位置、
幅、及び高さを、(xmn,ymn,wmn,hmn
(但しxmn,ymnはその文字領域CAmnの左上の
点Pcmnの座標))とすると、上記版面HMの位置
(Ph(^x,^y)及び大きさ(^w,^h)は、図
12に示すように、 ^x=min(xmn) ^y=min(ymn) ^w=max(xmn+Wmn)−^x ^h=max(ymn+hmn)−^y と表わされる。但しmin()、max()は、()内
の変数の最小値又は最大値を求める関数で、例えば、関
数min(xmn)は、版面HM内の各文字領域CAの
x座標(xmn)の中で、最小の値のものを表わす(図
12の文書51の場合は、左上の文字領域CA11のx座
標x11)。また行ピッチdym、行間gm、及び字間d
xmnは、図13に示す各文字領域の位置関係から求め
られ、 dym =y(m+1)n−ymn gm =dym−hmn dxmn=x(m+1)−(xmn+wmn) と表わされる。
【0014】(2)以上で図8のS21の処理が終り、
次の22に進む。ここで校正欄追加の指示の有無を検査
する。追加が指示されていれば、校正欄追加の処理を行
なう(S23)。これにより、文字領域CAの高さは、
hmnからh´mnへと変更される(図14(A)→
(B))。これが編集後の文書81の版面(HM又はH
M´)に割り付けられる。これで例えば図21に示す校
正欄CPmが生成される(但し同図に於て、校正欄CP
mは各行にあるが、符号CPmは一箇所のみ表示)。こ
の校正欄追加処理(図8 S23)の詳細を図9に示
す。追加する校正欄CPmの高さは任意で、書き込みが
出来る程度であれば良い。本実施例では校正欄CPmの
高さに相当する値を文字領域の高さhmnに加える。加
える値は、原則として、その行mと次の行m+1行との
間の行ピッチdymとする(図9 S33、S35)。
但しその後に文字の行が無い場合もある(S32「N
O」)。この場合、dymが求められない。そこで、前
の行(m−1)があれば、それとの間の行ピッチdy
(m−1)をこの値dymとする(S39「YES」→
S40)。前の行(m−1)も無いときは、文字領域の
高さhmnをここで加えるべき値dymとする(S39
「NO」→S41)。このようにして定めた値dymを
文字領域の高さhmnに加え、新たな文字領域の高さh
´mn(図14(A)→(B))とする。但しこのdy
mが小さい場合、校正欄が狭くなる。そこで、これが所
定値Cより小さいときは、所定値Cを加えて新たな高さ
h´mnとする(S34「NO」→S36)。これら処
理を全ての行mについて実行する(S31、S37、S
38)。
【0015】以上、校正欄追加に関する処理(図8 S
22、S23)が終ったら、次はコメント欄の追加が指
示されているか否かを検査する(図8 S24)。それ
が指示されていたら(同「YES」)、コメント欄追加
の処理を実行する(S25)。コメント欄、例えば図1
6CCM、図23CCM等の追加は、本実施例では版面
の幅^w及び字間dxmnの縮小で実現する。版面幅縮
小の例を図15→図16に示す。図15が変更前の状
態、図16が変更後の状態で、版面幅は^wから^w´
に変更されている。なおこの例では字間は変更していな
い。この為、版面幅の縮小に伴って1行の字詰数が22
から12に減少し、その分、各段落の行数が増えてい
る。図8 S25のコメント欄追加処理の詳細は図10
及び図11に示される。図10のフローは版面幅縮小の
処理を示し、変更後の版面の幅^w´は ^w´=^w×k1 で求められる(S51。但しk1は縮小率で、1より小
さい適宜の値。コメント欄が狭くて良ければ、1に近い
値、広くしたいときは0に近い値とする。)。なお縮小
後の版面の幅^w´が所定値^w´maxより大きい
と、コメント欄の幅が不足して、書き込みがしづらくな
る虞れがある。そこで本実施例では、その版面の幅^w
´を所定値^w´maxと比較し、これより大きいとき
は^w´をこの値^w´maxに変更する(S52「Y
ES」→S53)。これにより一定値以上の幅のコメン
ト欄CCMが確保される。このような処理をする例とし
ては、変更前の版面が紙面一杯に設定されており、所定
係数k1で縮小してもその版面の幅^wがまだかなり大
きい、というような場合が考えられる。
【0016】図11は、字間縮小処理を示す。この処理
はコメント欄追加の処理(図8 S25)で実行され、
式 dx´mn=dxmn×k2 で変更後の字間dx´mnが求められる。これにより、
例えば図17(A)の字間dxmnは、同図(B)の字
間dx´mnに変更される。なお係数k2の値の取り方
に関してはk1と同様で、その値は0<k2<1の間で
任意である。この字間の縮小は、基本的には図11 S
62〜S64のフローで実行される。即ち右に領域があ
り(S62「YES」)、それが文字領域CAであった
ら(S63「YES」)、変更後の字間dx´mnを上
記式で求める(S64)。これを全ての文字領域につい
て実行する(S61、S65、S66)。S67〜S7
2では、行の最後の文字に関する処理が行なわれる。行
の最後の文字の形態は二とおりある。一つはそこで改行
になっている場合であり、もう一つは次の行に文字が連
続している場合である。
【0017】「改行」は変更後の文書81でも正しく再
現されていることが望ましい。通常の文書データではデ
ータ中に改行コードが存在する。従ってこれを基に改行
を行なえば良い。しかしビットマップデータで表現され
る文書データには、データ中に改行コードが無い。そこ
で本実施例では、改行の場合に、原則としてその文字の
後に一文字分以上の余白が出来ることに着目し、後述の
手順で編集対象文書51の改行箇所を検出し、そこに改
行の目印となる所定形式のデータを付加する。そして同
じく後述の文字領域再割り付け処理に於て、この目印の
データが出て来たら、そこで改行を行なうようにする。
本実施例では各領域CA、LA、DAのデータを、属
性、位置、幅、高さで表わすこととした。そこで、この
目印のデータもこのデータ構造を踏襲することとする。
具体的には、「領域幅=0、高さ=0」としたものをこ
の改行を表わす目印とし、これを当該改行位置にある文
字のデータの後に付加する。なおこの「改行の目印とな
る所定形式のデータ」を以下「改行コード」という。
【0018】改行は、具体的にはその文字の右にある余
白の大きさと次の行の先頭の領域の内容とで判断でき
る。例えば図12の文字領域CA0521は、改行位置
にあるが、その後の余白SP5は、この文字領域CA0
521より大きい。従ってこれで改行だと判断できる。
例外として行の右端まで文字が割り付けられ、そこで改
行になっている場合がある。この場合は、その後に一文
字分以上の余白は無い。しかし次の行の先頭文字が空白
にされる。そこでこの場合は、次の行の先頭の領域の属
性を検査する。図11 S67〜S71はこれらの処理
を行なっている。即ち行の最後の文字についてはS62
またはS63の答が「NO」になる。S62で答が「N
O」になるのは、その右側に何も領域が無い場合で、例
えば前に例示した図12の文字領域CA0521のよう
な場合である。この場合はその文字領域と版面右端との
間の余白、例えば上記文字領域CA0521についての
余白SPを求める(S67)。S63の答が「NO」に
なるのは行の右側に罫線領域LAまたは図表領域DAが
存在する場合である。この場合はその領域との間の余白
(不図示)を求める(S68)。
【0019】これらS67またはS68で求めた余白を
その文字領域の幅wと比較する。余白の方が大きければ
(S69「YES」)、その文字領域のところで改行が
行なわれている。また余白が小さくても次の行の先頭が
文字でなければ、その文字は丁度行の最後の位置にあ
り、そこで改行が行なわれている(S70「NO」)。
このようにして改行を検出したときは、前述のように、
その文字領域のデータの後に、「幅=0、高さ=0」と
した改行コードを追加する(S71)。それ以外の場合
は改行では無い(S69「NO」、S70「YE
S」)。しかしこの場合、その文字が行の最後なので、
次の文字との間の字間dxmnが得られない。そこでこ
のような場合、その文字領域と、その一つ前の文字領域
との間の字間を、ここでの字間d´xmnとする(S7
2)。なおこの字間d´xmnは、先にS64で求めら
れているものである。
【0020】以上の処理(図8〜図11の処理→図4の
S16)が終了したら、図2のレイアウトパラメータ決
定モジュール21は、これら処理で得たレイアウトパラ
メータを文書画像生成モジュール41に供給する。供給
されるレイアウトパラメータは、版面の幅、各領域の幅
及び高さ並びに文字領域についての行間及び字間であ
る。また該文書画像生成モジュール41に対しては、領
域分割モジュール31から各領域CA、LA、DAのビ
ットマップデータも供給される。文書画像生成モジュー
ル41は、これら供給されたデータに基づき、出力画像
生成処理を実行する(図4 S17)。この処理の内容
を図18に示す。各領域(文字領域CA、罫線領域L
A、または図表領域DA)のデータは順に取り出され
(S81、S89、S90)、夫々の属性に応じた割り
付けが行なわれる(S82、S84)。
【0021】文字領域CAについては(S82「YE
S」)、文字画像生成処理を行なう(S83)。この処
理の詳細を図19に示す。先ずそのとき処理対象になっ
ている文字領域CAmnについて、そのビットマップデ
ータが高さの分(hmn又はh´mn)揃っているか否
か検査する(S101)。文字領域CAmnのビットマ
ップデータは、文書51からその高さhmnの分取り出
されている。ユーザから校正欄追加の指示がされていな
かった場合、文字領域CAmnの高さは元のhmnの儘
である。従って校正欄の追加が無い場合、S101の答
は「NO」であり、この後は文字流し込み処理(S10
3)を実行する。校正欄追加が指示されていた場合、文
字領域の高さはh´mnに変更されている。この場合、
図20(A)に示すように、その高さが増やされた部分
AAmn(斜線部分)についてのビットマップデータが
無い(S101「YES」)。
【0022】この場合は、同図(B)に示すようにビッ
トマップデータを補完する(S102)。本実施例で
は、補完するビットマップデータを、三つの部分BA1
mn、BA2mn、BA3mnで構成し、文字領域CA
mnの下側にこの順で配置する。BA1mn、BA3m
nは罫線のビットマップデータであり、BA2mnは空
白のビットマップデータである。これら罫線のビットマ
ップデータは、図21に示すように、編集後の文書81
に於て、罫線L1、L2となり、校正欄CPmを表わす
ものになる(符号L1、L2は最初の行についてのみ表
示)。このような罫線L1、L2があれば、校正の際の
字句の書き込みが容易であり、また書き込まれた字句と
本来の文書内容との識別も容易になり、対応する文書デ
ータの修正作業の能率が上がる。S101またはS10
2のあとは、文字流し込み処理S103を実行する。こ
の処理は、指定された幅の版面HM(またはHM´)
に、各文字領域CAmnを順に再配置していく、という
もので、例えば特開平3−122773号公報等に開示
されている技術で実現される。これにより図16、図2
1、図23等のように各文字が再配置される。なお本実
施例では、領域の幅及び高さが0のデータを改行コード
とした。従って、このデータが出てきた場合、次の文字
領域CAは、次の行の版面左端に割り付ける。
【0023】罫線の場合(S82「NO」、S84「Y
ES」)、罫線領域LAが版面をはみ出すかどうかを調
べる(S85)。コメント欄追加が指示されていない場
合、版面の幅は元の^wの儘なので、はみ出しは無い
(S85「NO」)。コメント欄追加が指示されている
と版面が幅^w´に縮小される。この為、元の罫線の長
さによっては、はみ出しが生ずる(S85「YE
S」)。文字と違い、罫線は縮小されても見にくくなる
ことはない。またコメント欄に罫線がはみ出していては
見栄えも悪い。そこでこのような場合、本実施例ではそ
の罫線領域LAの幅を版面の幅^w´に合わせてしまう
こととする(S86)。また罫線は、その儘にしろ或い
は縮小するにしろ、元の罫線領域LAのビットマップデ
ータを使うより、罫線自体を新たに描画した方が手っ取
り早い。そこで本実施例では、上記罫線に関する処理
(S85、S86)が終ったら、このときの罫線領域L
Aに対応する新たな罫線を編集後の文書81の版面に描
画する(S87)。次に図表領域DAの場合、内容によ
っては縮小すると見にくくなることがある。またビット
マップデータの縮小は一般に時間を要する。そこで本実
施例では、図表領域DAについては、編集後の文書81
の版面左端に寄せ、その儘の大きさで割り付けることと
する(S88)。最後に、この文書画像生成モジュール
41で生成された出力画像(編集後の文書81の画像)
を、レーザービームプリンタなどのプリントアウトモジ
ュール71に供給し出力する(図4 S18、図2)。
これで、校正欄やコメント欄の追加された編集後の文書
81、例えば図16、図21、図23に示す編集後の文
書81が得られる。
【0024】なお属性の異なる領域の間に余分な空白が
あった場合、これを標準のマージンに置き換え、紙面の
節約を図っても良い。図23の編集後の文書81はこの
処理をした例で、図22の編集対象文書51では高さh
oであった余白が、高さhnに修正されている。これに
より、本来は次のページに配置される筈のブロックBK
o(図22)が、ブロックBKn(図23)として同じ
ページに配置されることになり、その分紙面が節約さ
れ、読み易くなる。また、本実施例では複写機を例にし
たが、例えばファクシミリで文書を送受する際、或いは
校正用の原稿をプリンタで出力する際などに適用するの
も好適である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では追加す
べき要素を追加要素指示手段で指示すると、領域分割手
段が編集対象文書の画像を個別領域に分割し、指示され
た要素の種類と分割された個別領域の属性とに基づい
て、レイアウトパラメータ決定手段が編集後の文書のレ
イアウトパラメータを決定し、これに基づいて文書画像
生成手段が各個別領域を再配置して編集後の文書画像を
生成するようにした。従ってユーザは、校正欄、コメン
ト欄など、追加すべき要素を指示するだけでそれが追加
された文書を得ることができる。この文書では、これら
が追加されているにも拘わらず文字が元の儘の大きさを
保っている。従って従来のように読み易さを損ねるとい
うことがない。又、これら追加要素は必要な大きさで整
然と追加出来る。従ってそこへの書き込みが容易にな
る。又、書き込み内容が原稿の文字などに重ならない。
従って書き込み後の文書も読み易く、文書データへの反
映も迅速に実施できる。更に、従来のように大サイズの
紙を使うこともない。従って取扱いが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構成を示すブロック図。
【図2】 実施例の構成を示すブロック図。
【図3】 追加要素指示モジュールの構成を示す平面
図。
【図4】 実施例の処理手順を示すフローチャート。
【図5】 編集対象文書の例を示す平面図。
【図6】 個別領域への分割例を示す線図。
【図7】 個別領域を表わす各データの例を示す線
図。
【図8】 レイアウトパラメータ決定モジュールの処
理手順を示すフローチャート。
【図9】 校正欄追加の為の文字領域の高さの変更手
順を示すフローチャート。
【図10】 コメント欄追加処理における版面幅の変更
手順を示すフローチャート。
【図11】 コメント欄追加処理における字間の変更手
順を示すフローチャート。
【図12】 編集対象文書の版面その他を示す線図。
【図13】 編集対象文書の行ピッチ、行間、及び字間
を示す線図。
【図14】 校正欄追加の為の文字領域の高さ変更の例
を示す線図。
【図15】 コメント欄追加処理における元の版面幅の
例を示す平面図。
【図16】 コメント欄追加処理における変更後の版面
幅の例を示す平面図。
【図17】 コメント欄追加処理における字間の変更例
を示す線図。
【図18】 出力画像生成モジュールにおける処理手順
を示すフローチャート。
【図19】 文字領域ビットマップデータ補完処理の手
順を示すフローチャート。
【図20】 罫線を含むビットマップデータを補完する
例を示す線図。
【図21】 文字領域のビットマップデータに罫線を含
むビットマップデータを補完し再配置した編集後の文書
の例を示す線図。
【図22】 領域間の余白削減による紙面節約処理前の
文書例を示す平面図。
【図23】 領域間の余白削減による紙面節約処理後の
文書例を示す平面図。
【符号の説明】
CA,LA,DA…個別領域、 CCM,CP…追
加すべき要素、^W,^W´,dx´mn,hmn,h
´mn…レイアウトパラメータ、11…追加要素指示手
段、 21…レイアウトパラメータ決定手段、
31…領域分割手段、 41…文書画像生
成手段、51…編集対象文書、 81…編
集後の文書、100…文書レイアウト編集装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/387

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 編集対象文書に追加すべき要素を指示す
    る追加要素指示手段と、前記編集対象文書の画像を個別
    領域に分割する領域分割手段と、前記指示された追加す
    べき要素の種類と前記分割された個別領域の属性とに基
    づいて編集後の文書のレイアウトパラメータを決定する
    レイアウトパラメータ決定手段と、前記レイアウトパラ
    メータに基づいて前記各個別領域を編集後文書の版面に
    再配置し編集後の文書画像を生成する文書画像生成手段
    とを備えたことを特徴とする文書レイアウト編集装置。
JP18542393A 1993-06-28 1993-06-28 文書レイアウト編集装置 Pending JPH0785298A (ja)

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JP18542393A JPH0785298A (ja) 1993-06-28 1993-06-28 文書レイアウト編集装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6751779B1 (en) 1999-09-27 2004-06-15 Kabushiki Kaisha Toshiba Apparatus and method for processing document image
JP2006261727A (ja) * 2005-03-15 2006-09-28 Seiko Epson Corp 情報表示装置

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US6751779B1 (en) 1999-09-27 2004-06-15 Kabushiki Kaisha Toshiba Apparatus and method for processing document image
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