JP4676524B2 - 火災警報器 - Google Patents
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Description
この発明を実施するための最良の形態に係る火災警報器1は、図1に示すように、火災警報器本体2と取り付けベース3とを備える。
取り付けベース3は、火災警報器1を取り付ける天井などの取り付け箇所にねじなどの取り付け部材で取り付けられる。そして、取り付けベース3は、図2に示すように、有底の高さが低い円筒であり、円板状の底板4と円筒状の側板5とを有する。
底板4には、側板5と同心円状のリブ6が、側板5の内側で略一周に亘り突き出ているとともにねじを通す穴7が開けられている。そして、リブ6の2箇所に刃受け部8が設けられている。
刃受け部8は、底板4との間に所定の隙間を有する平板状の下止部9と、取り付けベース3に取り付けるために火災警報器本体2を回動する方向(以下、取り付け方向と称す)に回動して所定の位置に位置合わせされたとき火災警報器本体2の更なる回動を止めるストッパー部10とを有する。
側板5には、厚さを薄くした薄板部11が設けられ、盗難防止用に火災警報器本体2と取り付けベース3をロックねじとロックナットとで固定するとき、薄板部11を折り欠いて取り除くとロックねじの頭部を内包する切欠部となる。
保護カバー16は、底板16aと側板16bとからなるロート状であり、背面板17とねじ止めするための螺旋穴が設けられた柱18と、背面板17を重ね合わせたときに背面板17に設けられた開口19から異物が煙感知部13、制御板14、スピーカ15などの機能部材に影響しないよう開口19を包囲して閉鎖する包囲壁20が設けられている。
包囲壁20は、側板16bから略直交する方向に延出された2つの側壁部と、2つの側壁部の先端側を連結する内側壁部とを有する。包囲壁20は、ねじなどの異物が開口19から進入したときに、包囲壁20の内側に留まらせて、保護カバー16内部へ脱落することを防止することができる。
一方、電池を電池収納部27に取り付けていないときにはストッパー片23を取り付けベース3の刃受け部8で直上から押し付けたときにストッパー片支持部25が規制片26の頂部の平らな部分に当たるため押し下げられることがなく、これによって火災警報器本体2を取り付け方向に回動させたときに、ストッパー片23が取り付けベース3の刃受け部8の下止部9に引っ掛かることにより、それ以上回動できないため、間違って電池を取り付けていない火災警報器本体2を取り付けベース3に取り付けることを防止できる。
中板30には、制御板14に取り付けられている電池用コネクタ32および移報用コネクタ33に取り付けベース3側から相手となるコネクタを接続できるように開けられた開口34、35と、機器銘板41を貼り付ける位置をガイドするガイド突起(貼付ガイドの一例)36、37と、保護カバー16の螺旋穴付きの柱18に対向する穴38と、ロックナットを保持するナット保持部39と、保護カバー16側に半円筒状に凹む電池収納部27と、電池を電池収納部27に取り付けたとき電池が取り付け位置から外れないように電池を保持する保持部材40と、電池を電池収納部27に取り付けたとき取り付けベース3の刃受け部8の下止部9に当たらない位置にまで退避するストッパー片23を形成されたストッパー部材24とが設けられている。
ストッパー片23は、電池が電池収納部27に取り付けていないとき(以下、電池非装着時と称す)、火災警報器本体2を取り付けベース3に取り付けるときに火災警報器本体2を回動する方向(以下、取り付け方向と称す。なお、火災警報器本体2を取り付けベース3から取り外すときに火災警報器本体2を回動する方向を取り外し方向と称す。)において刃部21のガイド部50の手前に位置し、ストッパー片23の頂部が刃受け部8の下止部9より上に位置する。
そして、電池収納部27に電池を取り付けると円弧状の梁51が保護カバー16に近づく方向に傾くので、自由端48が保護カバー16に近づく方向に沈むとともに側板31の内側面に近づく。このとき自由端48が側板31の内側面に近づいても、側板31の内側面側に逃げ部53が設けられているので側板31に当たらずに変形することができる。
刃部21は、側板31の取り付けベース3側に面する頂部の内所定の長さの頂部から内側へ所定の厚さで延びているガイド部50と、火災警報器本体2を取り付け方向に回動したとき刃受け部8の下止部9が当接して火災警報器本体2が更に回動することを制限する制限部54と、を有する。
電池が未装着であり、ストッパー部材24の片持ち梁47に力が加わっていないので、ストッパー片23の頂部は取り付けベース3の刃受け部8の下止部9より上に位置し、火災警報器本体2を取り付け方向に回動するとストッパー片23の側端面が下止部9に当たる。そのため、火災警報器本体2はそれ以上取り付け方向に回動することができないので火災警報器本体2を取り付けベース3に取り付けることができない。
電池を電池収納部27に取り付けると、片持ち梁47に保護カバー16に向く方向に力が加わり、片持ち梁47の自由端48が保護カバー16に近づく方向に沈むとともに側板31の内側面に近づくように変形する。すると、ストッパー片支持部25は片持ち梁47に接続した位置が一番沈み、反対側の沈みが最も小さくなるように斜めになるように変形する。そのため、ストッパー片23は取り付け方向を下にして傾きながら保護カバー16に近づく。このときは、ストッパー片23の頂部の位置が刃受け部8の下止部9より下になるので、刃受け部8の下止部9がストッパー片23の頂部の上を通過し、刃部21のガイド部50と嵌入し、火災警報器本体2が取り付けベース3に取り付けられる。
上記ストッパー片23は、上記電池収納部27に電池が収納されていない状態では、該ストッパー片23の回動軌跡上に上記刃受け部8が位置して上記刃部21が上記刃受け部8に嵌入することを阻止し、上記電池収納部27に電池が収納された状態では、該ストッパー片23の回動軌跡が下方向に移動して該回動軌跡上に上記刃受け部8が位置せず上記刃部21が上記刃受け部8に嵌入する。このように、電池が未装着の火災警報器本体2を取り付けベース3に取り付けられないように取り付けをロックする電池ロック機構として、取り付けベース3に一体に形成された刃受け部8と、火災警報器本体2の背面板17に一体に形成された刃部21およびストッパー部材24とにより構成されているので、電池ロック機構だけの部品を必要とせず電池ロック機構としての組み立て作業は必要ない。
上記保護カバー16は、上記開口19に対応する脱落防止用包囲壁20が設けられ、上記規制リブ22は、上記脱落防止用包囲壁20に一体として設けられている。このように、刃受け部8の下止部9によって取り付け方向とは逆方向に押されたストッパー片23の下部が、保護カバー16の包囲壁20と一体に設けられた規制リブ22により、取り付け方向とは逆方向への移動が規制されるので、電池未装着時に、ストッパー片23が取り付け方向とは逆方向におされて、破断することが防止できる。
上記保護カバー16は、上記開口19に対応する脱落防止用包囲壁20が設けられ、上記規制片26は、上記脱落防止用包囲壁20に一体として設けられている。このように、
刃受け部8の下止部9によって下方向に押されたストッパー片23は、その下に設けられた保護カバー16の包囲壁20と一体の規制片26の頂部の平らな部分により下方への移動が規制されるので、ストッパー片23が保護カバー16側に逃げることが防がれて電池の未装着の火災警報器本体2が取り付けベース3に誤って取り付けられることを防止できる。
盗難防止を施そうとする場合には、前もって取り付けベース3の薄板部11を折り欠いて切り欠き部を形成してから取り付け箇所に取り付ける。
次に、火災警報器本体2のナット保持部39の保持壁43の間にロックナットを挿入する。それから、上述のように電池を装着した火災警報器本体2を取り付けベース3に取り付ける。
次に、取り付けベース3の切り欠き部、背面板17の切り欠き部42からロックねじを挿入し、保持壁43間に挿入されているロックナットと螺旋止めする。そうすると、ロックねじの頭部は切り欠き部42により止められる。その結果、ロックねじの頭部は取り付けベース3の切り欠き部を内包し、火災警報器本体2を取り外し方向に回動しようとしてもロックねじの頭部が取り付けベース3に当たり、火災警報器本体2を回動することが出来ず、盗難を防止できる。
また、保持壁43のロックナットを挿入する側の壁部に突起44が設けられているので、ロックナットがロックねじにより締め付けられてもロックナットが保持壁43から外れることが防げる。
Claims (7)
- 刃受け部が設けられた取り付けベースに対して刃部が設けられた火災警報器本体を取り付け方向に回動して上記刃部を上記刃受け部に嵌入させることにより上記火災警報器本体を上記取り付けベースに着脱可能に取り付ける火災警報器において、
上記火災警報器本体の背面板に上記取り付けベースの底板に対して離れる方向に陥没して形成された電池収納部と、
電池の側面が接する上記電池収納部の底部から上記刃部近傍に至るように上記背面板に一体に形成されるとともに、上記電池収納部の電池収納状態に応じて回動軌跡が上記取り付けベースの底板に対して遠近する方向に移動して上記刃受け部との位置関係を可変するストッパー片が先端に形成されたストッパー部材と、
を備えることを特徴とする火災警報器。 - 上記ストッパー片は、上記電池収納部に電池が収納されていない状態では、該ストッパー片の回動軌跡上に上記刃受け部が位置して上記刃部が上記刃受け部に嵌入することを阻止し、上記電池収納部に電池が収納された状態では、該ストッパー片の回動軌跡が上記取り付けベースの底板に対して遠ざかる方向に移動して該回動軌跡上に上記刃受け部が位置せず上記刃部が上記刃受け部に嵌入することを特徴とする請求項1に記載の火災警報器。
- 上記火災警報器本体は、上記刃部を有するとともに上記刃部の真下に開口が形成される上記背面板と、上記背面板を覆う保護カバーとを備え、
上記保護カバーは、上記電池収納部に電池が収納されていない状態で上記刃受け部が上記ストッパー片を上記取り付け方向とは逆方向に押したときに上記ストッパー片の上記取り付け方向とは逆方向への移動を規制する規制リブを開口内に設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の火災警報器。 - 上記保護カバーは、上記開口に対応する脱落防止用包囲壁が設けられ、
上記規制リブは、上記脱落防止用包囲壁に一体として設けられることを特徴とする請求項3に記載の火災警報器。 - 上記火災警報器本体は、上記刃部を有する上記背面板と、上記背面板を覆う保護カバーとを備え、
上記保護カバーは、上記電池収納部に電池が収納されていない状態では、上記ストッパー片が直上から押下されても上記取り付けベースの底板に対して遠ざかる方向に移動しないように規制するとともに、上記電池収納部に電池が収納された状態では、上記ストッパー片が傾きながら上記取り付けベースの底板に対して遠ざかる方向に移動することを許す規制片を設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の火災警報器。 - 上記保護カバーは、上記開口に対応する脱落防止用包囲壁が設けられ、
上記規制片は、上記脱落防止用包囲壁に一体として設けられることを特徴とする請求項5に記載の火災警報器。 - 上記ストッパー片は、上記取り付けベースの底板に対して近づくに従って取り付け方向の幅が狭くなることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の火災警報器。
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