JP2008206903A - フック装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数を少なくして、フレームに簡単に取付けることができると共に、衝撃力を吸収しやすいフック装置を提供する。
【解決手段】このフック装置1は、パイプ状をなすフレーム3に取付けられる樹脂製のフものであって、フック60を回動可能に取付けた本体部10と、この本体部10との間にフレーム3を挟持して本体部10に組付けられるホルダ部40とを有しており、本体部10には嵌合突起35が形成され、ホルダ部40には嵌合爪47が形成され、これらが互いに嵌合して、本体部10とホルダ部40とを組付けるようになっており、更に、ホルダ部40にはフレーム係合部48が形成されていて、これがフレーム3の係合孔3aに挿入されるように構成されている。
【選択図】図1
【解決手段】このフック装置1は、パイプ状をなすフレーム3に取付けられる樹脂製のフものであって、フック60を回動可能に取付けた本体部10と、この本体部10との間にフレーム3を挟持して本体部10に組付けられるホルダ部40とを有しており、本体部10には嵌合突起35が形成され、ホルダ部40には嵌合爪47が形成され、これらが互いに嵌合して、本体部10とホルダ部40とを組付けるようになっており、更に、ホルダ部40にはフレーム係合部48が形成されていて、これがフレーム3の係合孔3aに挿入されるように構成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば、車両室内に取付けられて、買物袋等を引き掛けることができるフック装置に関する。
例えば、車両室内のシートの背面や側方には、買物袋等を引き掛けるためのフック装置が設けられている。
従来のこの種のフック装置として、下記特許文献1には、フックと、該フックを回動可能に収容するフック本体とを備えたフック装置が開示されている。このフック装置は、シート内部のシートバックフレームの上部に、予め固着されたフック取付けブラケットに、取付けビスを介して締め付け固定することにより、シートに取付けられるようになっている。
特開平11−28133号公報
上記特許文献1の場合、シートバックフレームに予めフック取付けブラケットを固着させる必要があり、かつ、該フック取付けブラケットにフック装置を締め付け固定するための取付けビスが必要であるので、部品点数が多くコストが増加すると共に、取付け作業が煩雑であるという不都合があった。
また、前記ブラケットが金属製である場合には、シートバックフレームに溶接により固着させることとなるため、これによっても取付け作業が煩雑となる。更に、金属製のブラケットは比較的硬いので、外部から過度の衝撃力が加わった際に、その衝撃力を吸収しにくかった。
したがって、本発明の目的は、部品点数を少なくして、フレームに簡単に取付けることができると共に、衝撃力を吸収しやすいフック装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1は、フレームに取付けられる樹脂製のフック装置において、フックが取付けられた本体部と、この本体部との間に前記フレームを挟持して前記本体部に組付けられるホルダ部と、前記本体部と前記ホルダ部とを組付け状態で嵌合させる第1嵌合部と、前記本体部又は前記ホルダ部と前記フレームとの間に設けられたフレーム係合部とを備えていることを特徴とするフック装置を提供するものである。
上記発明によれば、本体部及びホルダ部の間にフレームを配置し、フレーム係合部を係合させ、本体部とホルダ部とを第1嵌合部で嵌合させることにより、本体部及びホルダ部をフレームに固定することができる。このように金属ブラケットを必要とせず、本体部及びホルダ部でフレームを挟み込むだけの簡単な操作で、フック装置をフレームに取付けることができ、取付け作業性を向上させることができる。また、金属ブラケットを用いない樹脂製のフック装置であるため、外部からの衝撃力を金属よりも吸収しやすく、車両の衝突時等において、乗員がフック装置にぶつかったときに、その安全性をより向上させることができる。
本発明の第2は、前記第1の発明において、前記フレームは、丸パイプ又は丸棒で構成され、前記フック装置が取付けられる部分に係合孔を有しており、前記フレーム係合部は、前記フレームに設けられた前記係合孔に挿入される突起で構成されているフック装置を提供するものである。
上記発明によれば、フレームが係合孔を設けた丸パイプ又は丸棒であるので、フレームの加工が容易となる。また、フレーム係合部が係合孔に挿入される突起からなるので、突起を係合孔に挿入しつつ、本体部及びホルダ部でフレームを挟み込めばよく、フレームに対するフック装置の取付け作業性を向上させることができる。また、フレームが丸パイプ又は丸棒からなるので、過度な衝撃力が作用した場合には、突起が係合孔から抜け外れ、フック装置がフレームに対して回動して、衝撃力を吸収することができる。
本発明の第3は、前記第1又は第2の発明において、前記本体部は、前記ホルダ部との間に前記フレームを挟持するベース部と、このベース部に第2嵌合部を介して取付けられる枠状部材とで構成され、前記ベース部及び前記枠状部材の一方には、前記フックの両側部を回動可能に支持する一対の弾性片が設けられており、前記ベース部及び前記枠状部材の他方は、前記弾性片の外側への撓みを規制するように前記弾性片の外側に配置された壁部を有しているフック装置を提供するものである。
上記発明によれば、フックを一対の弾性片の間に挿入して取付けるとき、弾性片が撓むので装着が容易となり、ベース部と枠状部材とを組付けた後は、いずれかが弾性片の外側に配置された壁部を有しているので、弾性片の外側への撓みを規制して、フックの外れを防止することができる。また、枠状部材によって、被取付面の表皮に形成された開口部周縁が覆われるので、見栄えを向上させることができる。
本発明の第4は、前記第3の発明において、前記ベース部と前記ホルダ部との間に前記第1嵌合部が形成されており、前記枠状部材には、前記第1嵌合部を押さえて外れを抑制する押え片が設けられているフック装置を提供するものである。
上記発明によれば、ベース部とホルダ部との間にフレームを挟持させて第1嵌合部により互いに嵌合させた状態で、第1嵌合部の外側に枠状部材の押え片が位置するようになっているので、フックに大きな荷重が作用しても、押え片によって第1嵌合部が外れることを抑制することができる。
本発明のフック装置によれば、フレームにフレーム係合部を係合させた後、本体部及びホルダ部でフレームを挟み込んで第1嵌合部で嵌合させるだけの簡単な操作で、フック装置をフレームに固定することができ、取付け作業性を向上させる。また、金属ブラケットを用いない樹脂製のフック装置であるため、外部からの衝撃力を金属よりも吸収しやすく、車両の衝突時等において、乗員がフック装置にぶつかったときに、その安全性をより向上させることができる。
以下、図1〜8を参照して本発明のフック装置の一実施形態について説明する。
例えば、車両にはシートが配設されている。一般的に、このようなシートは、所定形状をなす金属製のパイプ状のフレーム3と、その外周を覆うカバー5と、それらの間に充填された軟質のクッション部材とから構成されている。本発明のフック装置1は、上記フレーム3に取付けられ、買物袋等を引き掛けるために用いられるものであって、図1に示すように、フック60が取付けられた本体部10と、この本体部10との間にフレーム3を挟持して本体部10に組付けられるホルダ部40とを有している。
また、この実施形態においては、前記本体部10は、ベース部20と、このベース部20に取付けられる枠状部材50とからなっていて、更に前記ベース部20にヒンジ部43(図2参照)を介してホルダ部40が一体的に形成されている。なお、この実施形態においては、前記パイプ状のフレーム3は、円形の係合孔3aが形成された丸パイプとなっており、また、カバー5には長方形状の開口部5aが形成されている。また、前記フレーム3は、この実施形態では丸パイプ状をなしているが、丸棒や、角柱、或いは、角パイプのような形状でもよく、特に限定されるものではない。
図2及び図3を併せて参照して、本体部10を構成するベース部20について説明すると、このベース部20は、略長方形状の基板21と、該基板21の長手方向両側の周縁から立設した一対の側壁22,22と、前記基板21の下辺周縁から立設して、前記側壁22,22に連結した底壁23とを有していて、上方及び正面側が開口した箱形状をなしており、その内部にフック60を収容可能となっている。また、各壁部22,23の開口縁部にはフランジ部24が形成されている。このフランジ部24は、後述する切欠溝25,25を除く全周に亘っており、ベース部20の上方開口部においては、フランジ部24のみが左右の側壁22,22を連結する形状をなしている。このフランジ部24は、カバー5の開口部5aの裏側周縁に当接するようになっている(図8参照)。
また、各側壁22,22の長手方向中間より底壁23寄りの位置には、枠状部材50に形成された撓み規制壁54,54(図1参照)が入り込む、切欠溝25,25がそれぞれ形成されている。そして、基板21の側壁22,22の内側には、この切欠溝25,25によって分離された、撓み可能な一対の弾性片26,26がそれぞれ立設されている。また、各弾性片26,26には、フック60の各軸部61(図1参照)が挿通される軸孔26a,26aがそれぞれ形成されており、フック60を回動可能に支持できるようになっている。更に、基板21の各弾性片26,26の内側には、一対の突起からなるストッパ27が突設している。このストッパ27は、フック60が最大限下方に回動したときに、その後端部に当接するものであって、これによりフック60の回動角度の規制が図られている。
図3(b)に示すように、各側壁22,22の、切欠溝25を挟んで上下2箇所には、第1溝部22aと、第2溝部22bとが形成されており、これらに後述する枠状部材50の第1突部56及び第2突部57が係合して、ベース部20に枠状部材50が取付けられるようになっている。
また、底壁23の下面からは所定長さで突出すると共に、更にその先端部が背面側である基板21側へ屈曲して、略L字状をなす傾き防止部28が設けられている(図3(b)参照)。この傾き防止部28の内側には、複数の肉抜き溝28aが形成されており、軽量化及び成形時のひけ等の防止が図られている。この傾き防止部28は、フック装置1がフレーム3に取付けられ、フック60等を介して下方に大きな荷重が加わった場合等に、傾き防止部28の先端部がフレーム3の外周に当接して、フック装置1の傾きを防止する役割をなしている。
次にベース部20の背面側の形状について説明すると、基板21の背面には、所定高さで挟持部30が隆起しており、該挟持部30の上部には、挟持すべきフレーム3の外周形状に適合して、凹部31が所定深さで形成されている。この実施形態では、フレーム3は丸形パイプであるので、凹部31は円筒状に湾曲した形状をなしている。また、図2に示すように、挟持部30の長手方向一側部の下半分の位置には、空隙32を介して、後述するホルダ部40の嵌合爪47が嵌合する嵌合突起35が形成されている。図7の拡大図に示すように、この嵌合突起35の外側面には、挟持部30の先端部から基板21側へ向かって次第に外側に突出するテーパ部35aと、該テーパ部35aの最も外側へ突出した頂部から、基板21側へ向かって次第に高さが低くなるように形成されて、嵌合爪47の段部47b(後述する)に係合する段部35bとが設けられている。
また、図5に示すように、挟持部30の前記嵌合突起35とは反対側の他側部から、外方に向かって突出すると共に、その途中が基板21から離れる方向に屈曲して、略L字状をなす連結壁部33が形成されている。この連結壁部33の先端部内側には、後述するホルダ部40の係合爪45に係合する係合突起34が突設されている。
ホルダ部40は、丸パイプであるフレーム3の外周形状に適合すべく、半円筒形状をなすアーム部41を有している。そして、アーム部41の一側は、ヒンジ部43を介して、上記ベース部20の連結壁部33に回動可能に連結され、挟持部30に対してアーム部41が開閉可能となっている(図2参照)。なお、この実施形態では、ホルダ部40が、ベース部20にヒンジ部43を介して一体的に連結されているが、ベース部20とは別体でホルダ部40を設けてもよく、特に限定されるものではない。
また、アーム部41の一側の下方部分には、延出片44が設けられており、この延出片44の先端部外側に、前記連結壁部33の係合突起34に係合する係合爪45が突設している。一方、アーム部41の他側の下方部分からは、突出片46が突出しており、この突出片46の先端部内側には、前記挟持部30の嵌合突起35に嵌合する、嵌合爪47が突設されている。すなわち、このホルダ部40に設けた嵌合爪47と、ベース部20に設けた前記嵌合突起35とが、本発明における第1嵌合部をなしている。
また、図7に示すように、嵌合爪47の内側面には、突出片46の基部側に向かうほど次第に高く突出するテーパ部47aと、該テーパ部47aの最も高く突出した頂部から、突出片46の基部側に向かって次第に高さが低くなるように形成されて、嵌合突起35の段部35bに係合する段部47bとが設けられている。
また、アーム部41の長手方向中間部の内側からは、突起状をなすフレーム係合部48が突設されており、ホルダ部40及びベース部20でフレーム3を挟持したときに、フレーム3の係合孔3aに挿入されて、丸パイプ状のフレーム3に対する径方向及び軸方向の位置決めがなされるようになっている。図4を併せて参照すると、この突起状のフレーム係合部48は、2枚の板状片48a,48aが直交して、軸方向に見たときに略十字状をなしている。また、各板状片48aの先端部は斜めにカットされて、テーパ面48bがそれぞれ形成されており、フレーム3の係合孔3aに挿入しやすくなっている。なお、フレーム係合部48は、上記のように略十字状の突起でなくとも、円柱状や円筒状、更には角柱状等をなした突起であってもよく、また、突起状をなしていなくとも、フレーム3に対して本体部10又はホルダ部40を係合させる形状であればよく、特に限定されるものではない。
以上、ベース部20及びホルダ部40について説明したが、ベース部20には更に第2嵌合部を介して枠状部材50が取付けられるようになっている。この実施形態では、本発明における本体部10が、この枠状部材50と、前記ベース部20とで構成されている。
図1を参照して説明すると、この枠状部材50は、前記ベース部20の各壁部及びフランジ部24の内周形状に適合して、略長方形の枠状をなした枠状壁51と、該枠状壁51の先端部周縁から外方に向かって広がって形成され、カバー5の開口部5aの表側周縁に当接するフランジ部52とを有している。
また、枠状部材50をベース部20に取付けた際には、枠状壁51は、ベース部20の各壁部の内側に位置するが(図8参照)、その一部はベース部20の側壁22,22の外面とほぼ同じ位置となるように、ベース部20の外側に配置される。すなわち、枠状壁51の長手方向両側壁に、一対の弾性片26,26を受け入れるための、U字状をなすU字溝53,53がそれぞれ形成されている。更に、枠状壁51の長手方向両側壁の、U字溝53が形成された部分の外側壁は、撓み規制壁54,54をなしている。これらの撓み規制壁54,54が、ベース部20の切欠溝25,25に入り込んで、ベース部20の外側に露出するように配置され(図7参照)、また、その状態では弾性片26,26の外側に、撓み規制壁54,54が配置されることとなり、それにより弾性片26,26の外側への撓みが規制されるようになっている。
また、枠状部材50をベース部20に取付けたときに、第1嵌合部(嵌合爪47及び嵌合突起35)側に位置する、枠状壁51の長手方向一側壁であって、前記撓み規制壁54の基端部からは板状の押え片55が突設されている。この押え片55は、図7に示すように、枠状部材50をベース部20に取付けたときに、嵌合爪47の外側面に近接又は当接する位置まで伸びており、嵌合爪47及び嵌合突起35からなる第1嵌合部を外側から押えて、その嵌合状態を保持して外れを防止するようになっている。また、押え片55の先端部内面は、先端に向かって次第に肉薄となるよう斜めにカットされて、面取部55aが形成されており、枠状部材50をベース部20に取付けるべく、図6に示すように枠状部材50を押し込む際に、嵌合爪47の空隙32から出っ張った部分に引っ掛かりにくくして、取付け作業性を向上させている。
また、枠状壁51の長手方向両側壁の外面には、撓み規制壁54を挟んで、その上下両側に、ベース部20の第1溝部22a及び第2溝部22bに、それぞれ係合する第1突部56及び第2突部57が突設されている。また、各突部56,57は、フランジ部52の裏面側から所定隙間を介して設けられていて、枠状部材50がベース部20に取付けられたときに、両フランジ部24,32との間で、カバー5が挟持されるようになっている(図1,8参照)。そして、上記の枠状部材50に設けた第1突部56及び第2突部57と、前述したベース部20に設けた第1溝部22a及び第2溝部22bとが、枠状部材50とベース部20とを取付けるための、本発明における第2嵌合部をなしている。
上述したベース部20には、フック60が取付けられるようになっている。このフック60は、図1に示すように、ベース部20及び枠状部材50の内周形状に適合して、略長方形状をなすと共に、その先端部が内側に屈曲しており、更に基端部両側からは一対の軸部61,61がそれぞれ突設している。この一対の軸部61,61を、ベース部20の弾性片26,26の各軸孔26aにそれぞれ挿入することにより、フック60がベース部20に回動可能に取付けられるようになっている。
以上説明したフック装置1の各構成部品は、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリアセタール(ポリオキシメチレン,POM)等の樹脂材料から形成されている。
次に、上記構成からなる本発明のフック装置1の使用方法について説明する。
まず、ベース部20にフック60を取付けるべく、フック60の基端部を、ベース部20の弾性片26,26の間に挿入していく。すると、軸部61,61に弾性片26,26が押圧されて外側に撓み、軸孔26a,26a内に軸部61,61が入り込むと、弾性片26,26が弾性復帰して、各軸部61が各軸孔26aにより支持されて、フック60がベース部20に回動可能に取付けられるようになっている。
このとき、一対の弾性片26,26は撓み可能であるので、フック60の軸部61を軸孔26aに圧入させる場合に比べて、軽い押込力でフック60をベース部20に装着させることができ、作業性を向上させる。
そして、図5に示すように、ホルダ部40をベース部20に対して開く方向に回動させ、フレーム係合部48をフレーム3の係合孔3aに整合させて、フレーム3に対してホルダ部40を押し付けることにより、係合孔3aにフレーム係合部48を挿入すると共に、アーム部41内周をフレーム3の背面側外周に当接させて、フレーム3にホルダ部40を仮保持する。
その状態で、図5の矢印に示すように、ベース部20をホルダ部40に近接させ、ホルダ部40とベース部20とでフレーム3を挟み込む。すると、嵌合突起35のテーパ部35aに嵌合爪47のテーパ部47aが押圧されて、嵌合爪47が外側に撓み、更にベース部20を押し込んで、嵌合突起35の段部35bが嵌合爪47の段部47bに至ると、嵌合爪47が弾性復帰して段部35b、47bが互いに係合し、その結果、嵌合爪47が嵌合突起35に嵌合して、ホルダ部40にベース部20を組付けることができる(図6参照)。
この状態では、フレーム係合部48によりフレーム3に対して径方向及び軸方向の位置決めがなされた状態で、フレーム3の背面側外周がホルダ部40に保持されると共に、同フレーム3の正面側外周が挟持部30の凹部31に保持されて、フレーム3を挟み込むようにして、ベース部20及びホルダ部40を固定することができる。また、上記状態では、ホルダ部40の基端側の係合爪45が、ベース部20の背面側の係合突起34に係合して、ホルダ部40とベース部20との係合力が高められている。
上記状態で、カバー5の開口部5aをベース部20の正面開口部に整合させて、カバー5を押し付け、ベース部20のフランジ部24を開口部5aの裏側周縁に当接させた後、図6に示すように、枠状部材50を開口部5aの表側から挿入していく。すると、第1突部56及び第2突部57が、第1溝部22a及び第2溝部22bにそれぞれ係合すると共に、図7に示すように、撓み規制壁54,54が切欠溝25,25にそれぞれ入り込み、更に、フランジ部52及びフランジ部24が、開口部5aの表裏周縁に当接して、両フランジ部によりカバー5を挟み込んだ状態で、ベース部20に枠状部材50を組付けることができる(図8参照)。
上記のように、ベース部20と枠状部材50とを組付けた後は、フック60を回動支持する弾性片26,26の外側に、撓み規制壁54,54がそれぞれ配置されるようになっているので、弾性片26の外側への撓みを規制して、フック60の外れを防止することができる。更に、ベース部20に組付けられた枠状部材50によって、カバー5の開口部5aの周縁が覆われるので、シートの見栄えを向上させることができる。
以上のように、このフック装置1においては、ベース部20及びホルダ部40の間にフレーム3を配置し、フレーム係合部48を係合孔3aに挿入しつつ、ベース部20及びホルダ部40でフレーム3を挟み込んだ後、カバー5を介して枠状部材50を組付けることにより、フレーム3にフック装置1を固定することができる。すなわち、フレームに別途固着する必要があった金属製のブラケットが不要で、ベース部20及びホルダ部40でフレーム3を挟み込み、枠状部材50を組付けるだけの簡単な操作で、フック装置1をフレーム3に取付けることができ、取付け作業性を向上させることができる。
上記のようにして、フレーム3に固定されたフック装置1は、シートの背面又は側方に位置することとなる。このように配置されたフック装置1には、車両の衝突時や、車両走行中に急ブレーキをかけた場合に、乗員がぶつかってしまうことがある。本発明は、上述したように、金属ブラケットを用いない樹脂製のフック装置1であるため、外部からの衝撃力を金属よりも吸収しやすくなっている。その結果、前述した車両の衝突時等において、乗員がフック装置にぶつかったときに、それによる衝撃力を効果的に吸収して、乗員の安全性をより向上させることができる。
また、この実施形態においては、フレーム3が丸パイプからなっている。そのため、上記のように、車両衝突時等において、乗員がぶつかる等してフック装置1に過度な衝撃力が作用した場合には、突起状をなすフレーム係合部48が係合孔3aから抜け外れ、フック装置1がフレーム3に対して回動するようになっているため、過度の衝撃力をより効果的に吸収することができ、乗員の安全性をより一層向上させることができる。
更に、この実施形態においては、突起状のフレーム係合部48は、図4に示すように、略十字状をなして突設されており、円形状の係合孔3aに適合して円柱状に突設したものよりも、剛性が低くなっている。したがって、上記のように、フック装置1に過度な衝撃力が作用した場合には、十字状のフレーム係合部48が破損又は変形等するため、比較的容易に係合孔3aから抜き外すことができるようになっている。
そして、買物袋等を吊り下げたい場合には、フック60を下方に回動させて、本体部10から引き出すことにより使用することができるが、このとき、フック60に大きな荷重が作用する場合がある。そのとき、ホルダ部40の嵌合爪47とベース部20の嵌合突起35との嵌合が外れる可能性が生ずる。しかしながら、この実施形態においては、図7に示すように、枠状部材50から延設された押え片55が、ホルダ部40の嵌合爪47の外側面にほぼ当接するようにして配置されているので、フック60に大きな荷重が作用しても、押え片55によって嵌合爪47と嵌合突起35とが外れることを抑制することができる。
また、この実施形態においては、図7に示したように、第1嵌合部を構成する嵌合爪47及び嵌合突起35に、互いに係合する段部47b,35bをそれぞれ設けて、しかも、嵌合爪47が嵌合突起35に対して開き又は閉じる方向に滑り可能となるように、段部47b,35bの角度が設定されている(図7参照)。そのため、挟持すべきパイプ状のフレーム3の外径が所定径よりも大きかったり小さかったりしても、嵌合爪47と嵌合突起35との係合位置を調整することによって適合でき、その結果、フレーム3の外径バラツキを吸収することができる。更に、その場合でも枠状部材50の押え片55により第1嵌合部の外れが規制されているので、フレーム3にフック装置1をガタツキなくしっかりと固定することができる。
図9〜12には、本発明のフック装置の他の実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
この実施形態のフック装置1aは、横方向に長い板状をなしたベース部20aを有している。このベース部20aの長手方向一側部には、枠状部材50aを組付けるための、長方形状をなした組付孔21aが形成されており、同ベース部20の長手方向他側部の背面側には、フレーム3の正面外周部を保持するための、円弧状の挟持部30aが形成されている。
この挟持部30aの周方向中央であって、かつ、ベース部20の長手方向に直交する幅方向中間に、先細円柱状のフレーム係合部49が突設されている。すなわち、この実施形態においては、枠状部材50aが取付けられる位置と、フレーム係合部49との位置が、所定距離ずれている。また、ベース部20の長手方向他側部の端縁からはヒンジ部43aが延設されており、これがホルダ部40の一側部に接続されて、ベース部20aにホルダ部40が開閉可能に連結されている。また、図11に示すように、ホルダ部40の嵌合爪47の外側面が、枠状部材50aの枠状壁51の長手方向一側壁に当接するように、ホルダ部40が形成されている。
また、フック60はベース部20aではなく、枠状部材50aの枠状壁51の長手方向両側壁に、回動可能に支持されている。この枠状部材50aは、有底箱状をなしており、その枠状壁51の天井壁外面には第1爪部51aが突設されていて、更に同枠状壁51の底壁外面にもコ字状のスリット51bを介して、撓み可能とされた第2爪部51cが突設されている(図12参照)。
そして、このフック装置1aをフレーム3に取付けるには、まず、ベース部20aに設けたフレーム係合部49を係合孔3aに挿入し、ホルダ部40とベース部20aとでフレーム3を挟み込んで、嵌合爪47を嵌合突起35に嵌合させることにより、ホルダ部40にベース部20aを組付ける。
その後、枠状部材50aの第1爪部51aを、ベース部20aの組付孔21a背面の上辺周縁に係合させ、その状態で枠状部材50aを押し込むことにより、組付孔21aの下辺内周に押圧されて第2爪部51cが内側に撓み、該第2爪部51cが組付孔21aを乗り越えると、組付孔21a背面の下辺周縁に第2爪部51cが係合して、ベース部20aに枠状部材50aが組付けられ、フレーム3にフック装置1aを固定することができる(図11及び図12参照)。
そして、この実施形態のフック装置1aにおいては、図11に示すように、枠状部材50aとフレーム係合部49との位置がずれているので、車両衝突時等において、フック装置1aに大きな衝撃力が作用した場合に、フレーム3に対してフック装置1aを容易に回動させることができ、過度の衝撃力を更に効果的に吸収することができるようになっている。
図13には、本発明のフック装置の更に他の実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
図13(a),(b)には、その要部のみが示されているが、この実施形態のフック装置1bは、図9〜12に示すフック装置1bに対して、フレーム係合部49の、周囲の形状が異なっている。
すなわち、このフック装置1bは、図13(a)に示すように、ベース部20aの長手方向一側部に、コ字状スリット29を形成し、このコ字状スリット29を介して、撓み可能なフレーム係合部49が設けられている。したがって、このフック装置1bをフレーム3に固定した状態で、大きな衝撃力がフック装置1bに作用すると、図13(b)に示すように、フレーム係合部49が撓んで、係合孔3aから容易に外れるようになっている。
1,1a,1b フック装置
3 フレーム
3a 係合孔
10 本体部
20,20a ベース部
26 弾性片
35 嵌合突起
40 ホルダ部
47 嵌合爪
48,48a フレーム係合部
50,50a 枠状部材
54 撓み規制壁
55 押え片
60 フック
3 フレーム
3a 係合孔
10 本体部
20,20a ベース部
26 弾性片
35 嵌合突起
40 ホルダ部
47 嵌合爪
48,48a フレーム係合部
50,50a 枠状部材
54 撓み規制壁
55 押え片
60 フック
Claims (4)
- フレームに取付けられる樹脂製のフック装置において、
フックが取付けられた本体部と、
この本体部との間に前記フレームを挟持して前記本体部に組付けられるホルダ部と、
前記本体部と前記ホルダ部とを組付け状態で嵌合させる第1嵌合部と、
前記本体部又は前記ホルダ部と前記フレームとの間に設けられたフレーム係合部とを備えていることを特徴とするフック装置。 - 前記フレームは、丸パイプ又は丸棒で構成され、前記フック装置が取付けられる部分に係合孔を有しており、前記フレーム係合部は、前記フレームに設けられた前記係合孔に挿入される突起で構成されている請求項1記載のフック装置。
- 前記本体部は、前記ホルダ部との間に前記フレームを挟持するベース部と、このベース部に第2嵌合部を介して取付けられる枠状部材とで構成され、前記ベース部及び前記枠状部材の一方には、前記フックの両側部を回動可能に支持する一対の弾性片が設けられており、前記ベース部及び前記枠状部材の他方は、前記弾性片の外側への撓みを規制するように前記弾性片の外側に配置された壁部を有している請求項1又は2記載のフック装置。
- 前記ベース部と前記ホルダ部との間に前記第1嵌合部が形成されており、前記枠状部材には、前記第1嵌合部を押さえて外れを抑制する押え片が設けられている請求項3記載のフック装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007048649A JP2008206903A (ja) | 2007-02-28 | 2007-02-28 | フック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007048649A JP2008206903A (ja) | 2007-02-28 | 2007-02-28 | フック装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008206903A true JP2008206903A (ja) | 2008-09-11 |
Family
ID=39783710
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007048649A Pending JP2008206903A (ja) | 2007-02-28 | 2007-02-28 | フック装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008206903A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103253206A (zh) * | 2013-05-15 | 2013-08-21 | 浙江吉利汽车研究院有限公司杭州分公司 | 隐形挂钩 |
-
2007
- 2007-02-28 JP JP2007048649A patent/JP2008206903A/ja active Pending
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