JP4673131B2 - アミン化合物、電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 - Google Patents

アミン化合物、電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4673131B2
JP4673131B2 JP2005152489A JP2005152489A JP4673131B2 JP 4673131 B2 JP4673131 B2 JP 4673131B2 JP 2005152489 A JP2005152489 A JP 2005152489A JP 2005152489 A JP2005152489 A JP 2005152489A JP 4673131 B2 JP4673131 B2 JP 4673131B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
layer
photosensitive member
amine compound
structure represented
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005152489A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006104183A (ja
Inventor
由香 石塚
正人 田中
正樹 野中
淳史 藤井
正隆 川原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2005152489A priority Critical patent/JP4673131B2/ja
Publication of JP2006104183A publication Critical patent/JP2006104183A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4673131B2 publication Critical patent/JP4673131B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Furan Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

本発明は、新規のアミン化合物、該アミン化合物を含有する電子写真感光体、ならびに、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置に関する。
近年、複写機やプリンターなどの電子写真装置には、有機の電荷発生物質および電荷輸送物質を含有する感光層を有する電子写真感光体(有機電子写真感光体)が広く用いられている。
電子写真感光体の電位特性(感度や残留電位など)は、感光層に用いる材料の種類に依存する。例えば、電荷発生物質に関しては電荷発生効率に優れる材料を選択し、また、電荷輸送物質に関しては電荷発生物質からの電荷注入効率に優れ、さらに感光層内における電荷移動度の大きい材料を選択することが、電子写真感光体の電位特性の向上につながる。
電子写真感光体全体の電荷移動度を大きくする手法としては、電荷輸送物質としてトリアリールアミン構造のような電荷移動度の大きい構造を有する化合物を選択すること、および、感光層中の電荷輸送物質の比率(以下「濃度」ともいう。)を高めることが挙げられる。
電荷輸送物質の電荷移動度および電荷移動度の濃度依存性は、使用する電荷輸送物質の構造によって異なることが知られている。したがって、電荷移動度が高く、電荷移動度の濃度依存性が大きく、さらには溶解性が十分な電荷輸送物質を採用すれば、電子写真感光体全体の電荷移動度を大きくすることができる。
電荷移動度が比較的高い電荷輸送物質の1つとして、2つのトリアリールアミン構造を有するビストリアリールアミン化合物が知られている(特開昭51−093224号公報:特許文献1)。
ところが、ビストリアリールアミン化合物の中には、電荷移動度や電荷移動度の濃度依存性が小さく、感光層中の濃度を高めても高電荷移動度が達成されない材料や、溶解性が不十分で、感光層中の濃度を上げることができず、高電荷移動度が達成されない材料がある。
例えば、特開2003−146950号公報(特許文献2)には、構造の一部にビフェニル構造を導入したビストリアリールアミン化合物が開示されているが、これに開示された化合物は溶解性が不十分で、感光層中の濃度を上げることができず、高電荷移動度を達成することができない。
また、特開昭52−004242号公報(特許文献3)には、トリアリールアミン構造同士を酸素原子または特定のアルキレン基で結んだ構造のビストリアリールアミン化合物が開示されており、特開平02−190864号公報(特許文献4)には、トリアリールアミン構造同士を特定のアルキレン基で結んだ構造のビストリアリールアミン化合物が開示されており、特開平05−119489号公報(特許文献5)や特開平08−095270号公報(特許文献6)には、トリアリールアミン構造同士を−酸素原子−2価の炭化水素基−酸素原子−で結んだ構造のビストリアリールアミン化合物が開示されているが、これらに開示された化合物は溶解性が不十分で、感光層中の濃度を上げることができず、高電荷移動度を達成することができない上に、耐析出性も不十分である。特開2005−010257号公報(特許文献7)にも、トリアリールアミン構造同士を特定のアルキレン基で結んだ構造のビストリアリールアミン化合物が開示されているが、なお溶解性が不十分である。
また、特開平11−035532号公報(特許文献8)には、トリアリールアミン構造同士をアリーレン基またはアルケニレン基で結んだ、あるいは、基を介さずに直接結んだ(単結合)、かつ、側鎖の基が置換もしくは無置換のフルオレニル基である構造のビストリアリールアミン化合物が開示されているが、これに開示された化合物は溶解性が不十分で、感光層中の濃度を上げることができず、高電荷移動度を達成することができない上に、9位が無置換のフルオレニル基は酸化劣化を受けやすく、耐久安定性が不十分である。
また、特開2004−168726号公報(特許文献9)には、側鎖に3環以上が縮合してなる複素環を有するビストリアリールアミン化合物が開示されているが、これに開示された化合物は溶解性が不十分で、感光層中の濃度を上げることができず、高電荷移動度を達成することができない。また、9位が無置換のフルオレニル基が置換基として開示されているが、この骨格は酸化劣化を受けやすく、耐久安定性が不十分である。
特に、昨今の電子写真装置の高速化(プロセススピ−ドの高速化)に伴い、電子写真感光体全体の高電荷移動度化がさらに重要になってきている。また、電子写真装置の高速化は、繰り返し使用によって電子写真感光体の電位特性の不安定化を引き起こし、ひいては出力画像の不安定化を引き起こしがちであるため、繰り返し使用した際の電位特性の安定性がより高い電子写真感光体が求められている。
特開昭51−093224号公報 特開2003−146950号公報 特開昭52−004242号公報 特開平02−190864号公報 特開平05−119489号公報 特開平08−095270号公報 特開2005−010257号公報 特開平11−035532号公報 特開2004−168726号公報
本発明の目的は、高電荷移動度を示し、かつ、十分な溶解性・耐析出性を有するアミン化合物(ビストリアリールアミン化合物)を提供することにある。
また、本発明の目的は、上記アミン化合物を用いた電子写真感光体であって、高電荷移動度が達成され、電位特性に優れた電子写真感光体を提供することにある。
また、本発明の目的は、上記電子写真感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置を提供することにある。
本発明は、下記式(1)で示される構造を有することを特徴とするアミン化合物である。
Figure 0004673131
(式(1)中、A11およびA12は、フェニレン基を示す。A13〜A16は、それぞれ独立に、トリル基、キシリル基、または、9,9−ジメチルフルオレニル基を示すが、A13〜A16のうち1または2つ、9,9−ジメチルフルオレニル基である。X11は、シクロヘキシリデン基、エチリデン基、1−フェニルエチリデン基、または、2,2−ジメチルプロピリデン基を示す。
た、本発明は、支持体ならびに該支持体上に設けられた電荷発生物質および電荷輸送物質を含有する感光層を有する電子写真感光体において、該電荷輸送物質の少なくとも1種が上記アミン化合物であることを特徴とする電子写真感光体である。
また、本発明は、上記電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段およびクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセスカートリッジである。
また、本発明は、上記電子写真感光体、帯電手段、露光手段、現像手段および転写手段を有することを特徴とする電子写真装置である。
本発明によれば、高電荷移動度を示し、かつ、十分な溶解性・耐析出性を有するアミン化合物(ビストリアリールアミン化合物)を提供することができる。
また、本発明によれば、上記アミン化合物を用いた電子写真感光体であって、高電荷移動度が達成され、電位特性に優れた電子写真感光体を提供することができる。
また、本発明によれば、上記電子写真感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置を提供することができる。
本発明のアミン化合物のうち、まず、下記式(1)で示される構造を有するアミン化合物について説明する。
Figure 0004673131
上記式(1)中のA11およびA12は、それぞれ独立に、置換もしくは無置換のアリーレン基を示す。
上記アリーレン基としては、例えば、フェニレン基やナフタレン基などが挙げられる。
上記アリーレン基が有してもよい置換基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基(n−プロピル基、i−プロピル基)、ブチル基(n−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基)などのアルキル基や、フェニル基などのアリール基などが挙げられる。ただし、アミン化合物の溶解性の観点からは、上記アリーレン基は無置換であることが好ましい。
また、アミン化合物の溶解性の観点からは、A11およびA12のうち少なくとも一方は置換もしくは無置換のフェニレン基であることが好ましい。
上記式(1)中のA13〜A16は、それぞれ独立に、置換もしくは無置換のフェニル基、置換もしくは無置換の9,9−ジアルキルフルオレニル基、置換もしくは無置換のジベンゾフラニル基、または、置換もしくは無置換のジベンゾチオフェニル基を示し、ただし、A13〜A16のうち少なくとも1つは、置換もしくは無置換の9,9−ジアルキルフルオレニル基、置換もしくは無置換のジベンゾフラニル基、または、置換もしくは無置換のジベンゾチオフェニル基である。9,9−ジアルキルフルオレニル基としては、例えば、9,9−ジメチルフルオレニル基や9,9−ジエチルフルオレニル基などが挙げられる。なお、本発明においては、9,9−ジアルキルフルオレニル基の「ジアルキル」には、2つのアルキル基が結合して形成されるシクロアルキリデン基も含まれ、そのような9,9−ジアルキルフルオレニル基の例としては、9,9−シクロヘキシリデンフルオレニル基などが挙げられる。
上記フェニル基が有してもよい置換基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基(n−プロピル基、i−プロピル基)、ブチル基(n−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基)などのアルキル基や、フェニル基などのアリール基などが挙げられる。アミン化合物の耐析出性および電荷移動度の観点からは、また、電子写真感光体に用いた際の電位安定性の観点からは、上記フェニル基はメチル基を有するフェニル基が好ましい。また、メチル基を有するフェニル基の中でも、4−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、3,4−ジメチルフェニル基がより好ましい。
上記9,9−ジアルキルフルオレニル基、ジベンゾフラニル基およびジベンゾチオフェニル基が有してもよい置換基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基(n−プロピル基、i−プロピル基)、ブチル基(n−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基)などのアルキル基や、フェニル基などのアリール基などが挙げられる。ただし、溶解性の観点からは、上記9,9−ジアルキルフルオレニル基、ジベンゾフラニル基およびジベンゾチオフェニル基は無置換であることが好ましい。
また、アミン化合物の溶解性、耐析出性および電荷移動度の観点からは、また、電子写真感光体に用いた際の電位特性の観点からは、A13〜A16のうち少なくとも1つが9,9−ジメチルフルオレニル基であることが好ましく、特にはA13およびA15が9,9−ジメチルフルオレニル基であることがより好ましい。
上記式(1)中のX11は、酸素原子、置換もしくは無置換の2価の飽和炭化水素基、または、酸素原子1つ以上と置換もしくは無置換の2価の飽和炭化水素基1つ以上とを組み合わせてなる2価の基を示す。
上記2価の飽和炭化水素基としては、例えば、メチレン基、エチレン基などのアルキレン基や、エチリデン基、シクロヘキシリデン基などのアルキリデン基が挙げられる。
また、アミン化合物の溶解性および耐析出性の観点からは、X11は、下記式(2)で示される構造を有する2価の基、下記式(3)で示される構造を有する2価の基、または、下記式(4)で示される構造を有する2価の基であることが好ましい。
Figure 0004673131
上記式(2)中、R21およびR22は、それぞれ独立に、水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、または、置換もしくは無置換のアリール基を示す、あるいは、R21とR22とが結合して形成される環状の2価の基を示す。
上記アルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基(n−プロピル基、i−プロピル基)、ブチル基(n−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基)などが挙げられる。上記アリール基としては、フェニル基などが挙げられる。上記R21とR22とが結合して形成される環状の2価の基としては、シクロヘキシリデン基などのシクロアルキリデン基などが挙げられる。
Figure 0004673131
上記式(3)中、R31は、置換もしくは無置換の2価の飽和炭化水素基を示す。
上記2価の飽和炭化水素基としては、メチレン基、エチレン基などのアルキレン基や、エチリデン基、シクロヘキシリデン基などのアルキリデン基が挙げられる。
Figure 0004673131
上記式(4)中、R41およびR42は、それぞれ独立に、置換もしくは無置換の2価の飽和炭化水素基を示す。
上記2価の飽和炭化水素基としては、メチレン基、エチレン基などのアルキレン基や、エチリデン基、シクロヘキシリデン基などのアルキリデン基が挙げられる。
また、アミン化合物の溶解性、耐析出性および電荷移動度の観点からは、また、電子写真感光体に用いた際の電位特性の観点からは、上記式(1)で示される構造が、下記式(5)で示される構造であることがより好ましい。
Figure 0004673131
上記式(5)中、R51およびR52は、それぞれ独立に、水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、または、置換もしくは無置換のアリール基を示す、あるいは、R51とR52とが結合して形成される環状の2価の基を示す。R53〜R56は、それぞれ独立に、水素原子、または、置換もしくは無置換のアルキル基を示す。
上記アルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基(n−プロピル基、i−プロピル基)、ブチル基(n−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基)などが挙げられる。上記アリール基としては、フェニル基などが挙げられる。上記R51とR52とが結合して形成される環状の2価の基としては、シクロヘキシリデン基などのシクロアルキリデン基などが挙げられる。
以下に、上記式(1)で示される構造を有するアミン化合物の具体例を示すが、本発明は、これら具体例に限定されるものではない。
Figure 0004673131
Figure 0004673131
Figure 0004673131
Figure 0004673131
Figure 0004673131
Figure 0004673131
Figure 0004673131
Figure 0004673131
Figure 0004673131
これらの中でも、(1−1)、(1−2)、(1−3)、(1−5)、(1−6)、(1−7)、(1−8)、(1−9)、(1−12)、(1−14)、(1−15)、(1−19)、(1−20)および(1−21)が好ましく、特には(1−1)、(1−2)、(1−3)、(1−5)、(1−9)、(1−14)、および(1−15)がより好ましく、さらには高い電荷移動度ならびに優れた溶解性、耐析出性および電位安定性という観点から、(1−1)、(1−2)および(1−3)がより一層好ましい。
次に、下記式(9)で示される構造を有するアミン化合物について説明する。
Figure 0004673131
上記式(9)中、A91およびA92は、それぞれ独立に、置換もしくは無置換のアリーレン基を示す。R91およびR92は、それぞれ独立に、メチル基、または、エチル基を示す。
上記アリーレン基としては、例えば、フェニレン基やナフタレン基などが挙げられる。
上記アリーレン基が有してもよい置換基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基(n−プロピル基、i−プロピル基)、ブチル基(n−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基)などのアルキル基や、フェニル基などのアリール基などが挙げられる。ただし、アミン化合物の溶解性の観点からは、R91およびR92の少なくとも一方は、無置換のアリーレン基であることが好ましく、特には無置換のフェニレン基であることがより好ましく、さらには無置換のp−フェニレン基であることがより一層好ましい。
91およびR92は、上記のとおり、それぞれ独立に、メチル基またはエチル基を示し、その置換位置としては、2位置換、3位置換および4位置換が挙げられるが、アミン化合物の溶解性および耐析出性の観点からは、3位置換(3−メチル基、3−エチル基)が好ましい。
以下に、上記式(9)で示される構造を有するアミン化合物の具体例を示すが、本発明は、これら具体例に限定されるものではない。
Figure 0004673131
上記式(1)で示される構造を有するアミン化合物および上記式(9)で示される構造を有するアミン化合物が溶解性および耐析出性に優れる理由の詳細は不明であるが、本発明者らは、上記式(1)で示される構造を有するアミン化合物および上記式(9)で示される構造を有するアミン化合物は分子間の相互作用が小さい化合物であるからではないかと推測している。
また、上記式(1)で示される構造を有するアミン化合物および上記式(9)で示される構造を有するアミン化合物が電荷移動度に優れる理由の詳細もまた不明であるが、本発明者らは、アミン化合物分子内の中心構造と側鎖との相互作用によって、電荷の移動がスムーズになっているからではないかと推測している。
本発明のアミン化合物は、電子写真感光体の電荷輸送物質として用いることができる。
上述のとおり、本発明の電子写真感光体は、支持体および該支持体上に設けられた感光層を有する電子写真感光体であって、該感光層が上記式(1)で示される構造を有するアミン化合物を含有する電子写真感光体である。
感光層は、電荷輸送物質と電荷発生物質を同一の層に含有する単層型感光層であっても、電荷発生物質を含有する電荷発生層と電荷輸送物質を含有する電荷輸送層とに分離した積層型(機能分離型)感光層であってもよいが、電子写真特性の観点からは積層型感光層が好ましい。また、積層型感光層には、支持体側から電荷発生層、電荷輸送層の順に積層した順層型感光層と、支持体側から電荷輸送層、電荷発生層の順に積層した逆層型感光層があるが、電子写真特性の観点からは順層型感光層が好ましい。また、電荷発生層を積層構造としてもよく、また、電荷輸送層を積層構成としてもよい。
感光層が複数の層から構成された層である場合、本発明のアミン化合物は、感光層を構成する層のうち少なくとも1層に含有されていればよい。
支持体としては、導電性を有していればよく(導電性支持体)、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレスなどの金属製(合金製)の支持体を用いることができる。また、アルミニウム、アルミニウム合金、酸化インジウム−酸化スズ合金などを真空蒸着によって被膜形成した層を有する上記金属製支持体やプラスチック製支持体を用いることもできる。また、カーボンブラック、酸化スズ粒子、酸化チタン粒子、銀粒子などの導電性粒子を適当な結着樹脂と共にプラスチックや紙に含浸した支持体や、導電性結着樹脂を有するプラスチック製の支持体などを用いることもできる。また、支持体の形状としては、円筒状、ベルト状などが挙げられるが、円筒状が好ましい。
また、支持体の表面は、レーザー光などの散乱による干渉縞の防止などを目的として、切削処理、粗面化処理、アルマイト処理などを施してもよい。
支持体と感光層(電荷発生層、電荷輸送層)または後述の中間層との間には、レーザー光などの散乱による干渉縞の防止や、支持体の傷の被覆を目的とした導電層を設けてもよい。
導電層は、カーボンブラック、金属粒子、金属酸化物粒子などの導電性粒子を結着樹脂に分散させて形成することができる。
導電層の膜厚は5〜40μmであることが好ましく、特には10〜30μmであることがより好ましい。
また、支持体または導電層と感光層(電荷発生層、電荷輸送層)との間には、バリア機能や接着機能を有する中間層を設けてもよい。中間層は、感光層の接着性改良、塗工性改良、支持体からの電荷注入性改良、感光層の電気的破壊に対する保護などのために形成される。
中間層は、アクリル樹脂、アリル樹脂、アルキッド樹脂、エチルセルロース樹脂、エチレン−アクリル酸コポリマー、エポキシ樹脂、カゼイン樹脂、シリコーン樹脂、ゼラチン樹脂、ナイロン、フェノール樹脂、ブチラール樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアリルエーテル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ユリア樹脂などの樹脂や、酸化アルミニウムなどの材料を用いて形成することができる。
中間層の膜厚は0.05〜5μmであることが好ましく、特には0.3〜1μmであることがより好ましい。
本発明の電子写真感光体に用いられる電荷発生物質としては、例えば、モノアゾ、ジスアゾ、トリスアゾなどのアゾ顔料や、金属フタロシアニン、非金属フタロシアニンなどのフタロシアニン顔料や、インジゴ、チオインジゴなどのインジゴ顔料や、ペリレン酸無水物、ペリレン酸イミドなどのペリレン顔料や、アンスラキノン、ピレンキノン、ジベンズピレンキノンなどの多環キノン顔料や、スクワリリウム色素や、ピリリウム塩およびチアピリリウム塩や、トリフェニルメタン色素や、セレン、セレン−テルル、アモルファスシリコンなどの無機物質や、キナクリドン顔料や、アズレニウム塩顔料や、キノシアニンなどのシアニン染料や、アントアントロン顔料や、ピラントロン顔料や、キサンテン色素や、キノンイミン色素や、スチリル色素や、硫化カドミウムや、酸化亜鉛などが挙げられる。これら電荷発生物質は1種のみ用いてもよく、2種以上用いてもよい。
また、これら電荷発生物質の中でも、感度の観点から、フタロシアニン顔料やアゾ顔料が好ましい。
また、フタロシアニン顔料の中でも、電位特性の安定性の観点から、ヒドロキシガリウムフタロシアニンが好ましく、特にはCuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の7.5°、9.9°、16.3°、18.6°、25.1°および28.3°に強いピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニンがより好ましい。
また、アゾ顔料の中でも、電位特性の安定性の観点から、ジスアゾ顔料が好ましく、特には下記式(10)で示される構造を有するアゾ顔料がより好ましい。
Figure 0004673131
上記式(10)中、A101は、下記式(10A−1)で示される構造を有する基、下記式(10A−2)で示される構造を有する基、下記式(10A−3)で示される構造を有する基、または、下記式(10A−4)で示される構造を有する基を示す。
Figure 0004673131
Ar101およびAr102は、それぞれ独立に、置換もしくは無置換のフェニル基を示す。mおよびnは、それぞれ独立に、1または2である。
上記式(10)中のAr101およびAr101のフェニル基が有してもよい置換基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのアルキル基や、メトキシ基、エトキシ基、トリフルオロメチルオキシなどのアルコキシ基や、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基などのアルキルアミノ基や、フェニルアミノ基、ジフェニルアミノ基などのアリールアミノ基や、フッ素原子、塩素原子、臭素原子などのハロゲン原子や、ヒドロキシ基や、ニトロ基や、シアノ基や、アセチル基や、ベンゾイル基や、トリフルオロメチルなどのハロメチル基などが挙げられる。
感光層が積層型感光層である場合、電荷発生層に用いられる結着樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、アリル樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂、ジアリルフタレート樹脂、シリコーン樹脂、スチレン−ブタジエンコポリマー、ナイロン、フェノール樹脂、ブチラール樹脂、ベンザール樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアリルエーテル樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリイミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリプロピレン樹脂、メタクリル樹脂、ユリア樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂などが挙げられる。特には、ブチラール樹脂などが好ましい。これらは単独、混合または共重合体として1種または2種以上用いることができる。
電荷発生層は、電荷発生物質を結着樹脂および溶剤と共に分散して得られる電荷発生層用塗布液を塗布し、これを乾燥させることによって形成することができる。分散方法としては、ホモジナイザー、超音波分散機、ボールミル、サンドミル、ロールミル、振動ミル、アトライター、液衝突型高速分散機などを用いた方法が挙げられる。電荷発生物質と結着樹脂との割合は、0.3:1〜1:1(質量比)の範囲が好ましい。
電荷発生層用塗布液に用いられる溶剤は、使用する結着樹脂や電荷発生物質の溶解性や分散安定性から選択されるが、有機溶剤としてはアルコール、スルホキシド、ケトン、エーテル、エステル、脂肪族ハロゲン化炭化水素、芳香族化合物などが挙げられる。
電荷発生層の膜厚は5μm以下であることが好ましく、特には0.1〜2μmであることがより好ましい。
また、電荷発生層には、種々の増感剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤などを必要に応じて添加することもできる。
本発明の電子写真感光体に用いられる電荷輸送物質の少なくとも1種は、本発明のアミン化合物、すなわち上記式(1)で示される構造を有するアミン化合物または上記式(9)で示される構造を有するアミン化合物である。本発明のアミン化合物は1種だけ用いてもよいし、2種以上併用してもよい。また、本発明の効果を損なわない範囲で、本発明のアミン化合物以外の電荷輸送物質を併用してもよい。
本発明のアミン化合物以外の電荷輸送物質としては、本発明のアミン化合物以外のトリアリールアミン化合物、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、スチルベン化合物、ピラゾリン化合物、オキサゾール化合物、チアゾール化合物、トリアリールメタン化合物、ブタジエン化合物などが挙げられる。これらの中でも、本発明のアミン化合物以外のトリアリールアミン化合物が、特には下記式(11)で示される構造を有するアミン化合物(ビストリアリールアミン化合物)が、本発明のアミン化合物と併用する電荷輸送物質として好ましい。
Figure 0004673131
上記式(11)中、R111およびR112は、それぞれ独立に、水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、または、置換もしくは無置換のアリール基を示す、あるいは、R51とR52とが結合して形成される環状の2価の基を示す。R113〜R120は、それぞれ独立に、水素原子、メチル基、エチル基、または、フェニル基を示す。ただし、上記式(11)で示される構造が上記式(2)で示される構造である場合を除く。
以下に、本発明のアミン化合物と併用することができる電荷輸送物質の具体例を示すが、本発明は、これら具体例に限定されるものではない。
Figure 0004673131
Figure 0004673131
Figure 0004673131
Figure 0004673131
これらの中でも、(11−1)、(11−4)、(11−6)、(11−7)が好ましい。
感光層(電荷輸送層)に本発明のアミン化合物とそれ以外の電荷輸送物質とを併せて含有させる場合、本発明のアミン化合物の割合は、感光層(電荷輸送層)中の電荷輸送物質全質量に対して20質量%以上であることが好ましい。
感光層が積層型感光層である場合、電荷輸送層に用いられる結着樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、アクリロニトリル樹脂、アリル樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ナイロン、フェノール樹脂、フェノキシ樹脂、ブチラール樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアリルエーテル樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリイミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリフェニレンオキシド樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリプロピレン樹脂、メタクリル樹脂、ユリア樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂などが挙げられる。特には、ポリアリレート樹脂、ポリカーボネート樹脂などが好ましい。これらは単独、混合または共重合体として1種または2種以上用いることができる。
電荷輸送層は、電荷輸送物質と結着樹脂を溶剤に溶解させることによって得られる電荷輸送層用塗布液を塗布し、これを乾燥させることによって形成することができる。電荷輸送物質と結着樹脂との割合は、0.3:1〜10:1(質量比)の範囲が好ましい。また、クラックを防ぐ観点から、乾燥温度は60〜150℃が好ましく、特には60℃〜130℃がより好ましい。
電荷輸送層用塗布液に用いられる溶剤としては、プロパノール、ブタノールなどのアルコール(特に炭素原子数3以上のアルコール)、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン、酢酸メチル、酢酸エチルなどのエステル、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル、クロロベンゼン、クロロホルム、四塩化炭素などのハロゲン原子で置換された炭化水素などが用いられる。
また、電荷輸送層を積層構成とする場合は、電子写真感光体の支持体側の電荷輸送層を上記式(1)で示される構造を有するアミン化合物を含有する電荷輸送層とし、電子写真感光体の表面側の電荷輸送層については、電子写真感光体の機械的強度を高めるために、連鎖重合性官能基を有する電荷輸送物質を重合および/または架橋させることによって硬化させてなる層とすることが好ましい。連鎖重合性官能基としては、例えば、アクリル基、アルコキシシリル基、エポキシ基などが挙げられる。連鎖重合性官能基を有する電荷輸送物質を重合および/または架橋させるためには、熱、光、電子線などを用いることができる。
電子写真感光体の感光層が積層型感光層であって、積層型感光層を構成する電荷輸送層が1層である場合、その電荷輸送層の膜厚は5〜40μmであることが好ましく、特には8〜30μmであることがより好ましい。
電子写真感光体の感光層が積層型感光層であって、積層型感光層を構成する電荷輸送層が1層である場合、その電荷輸送層の膜厚は5〜40μmであることが好ましく、特には8〜30μmであることがより好ましい。
また、電荷輸送層には、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤などを必要に応じて添加することもできる。
感光層が単層型感光層である場合、該単層型感光層は、上記電荷発生物質および上記電荷輸送物質を上記結着樹脂および上記溶剤と共に分散して得られる単層型感光層用塗布液を塗布し、これを乾燥させることによって形成することができる。
また、感光層上には、該感光層を保護することを目的とした保護層を設けてもよい。保護層は、上述した各種結着樹脂を溶剤に溶解させることによって得られる保護層用塗布液を塗布し、これを乾燥させることによって形成することができる。また、結着樹脂のモノマー・オリゴマーを溶剤に溶解させることによって得られる保護層用塗布液を塗布し、これを硬化および/または乾燥させることによって保護層を形成してもよい。硬化には、光、熱または放射線(電子線など)を用いることができる。
保護層の結着樹脂としては、上記の各種樹脂を用いることができる。
保護層の膜厚は0.5〜10μmであることが好ましく、特には1〜5μmであることが好ましい。
また、保護層には、導電性粒子などを必要に応じて添加することもできる。
上記各層の塗布液を塗布する際には、例えば、浸漬塗布法(浸漬コーティング法)、スプレーコーティング法、スピンナーコーティング法、ローラーコーティング法、マイヤーバーコーティング法、ブレードコーティング法などの塗布方法を用いることができる。
また、電子写真感光体の最表面の層(表面層)には、シリコンオイル、ワックス、ポリテトラフルオロエチレン粒子、シリカ粒子、アルミナ粒子などの潤滑剤を含有させてもよい。
図1に、本発明の電子写真感光体を有するプロセスカートリッジを備えた電子写真装置の概略構成の一例を示す。
図1において、1は円筒状の電子写真感光体であり、軸2を中心に矢印方向に所定の周速度で回転駆動される。
回転駆動される電子写真感光体1の表面は、帯電手段(一次帯電手段:帯電ローラーなど)3により、正または負の所定電位に均一に帯電され、次いで、スリット露光やレーザービーム走査露光などの露光手段(不図示)から出力される露光光(画像露光光)4を受ける。こうして電子写真感光体1の表面に、目的の画像に対応した静電潜像が順次形成されていく。
電子写真感光体1の表面に形成された静電潜像は、現像手段5の現像剤に含まれるトナーにより現像されてトナー像となる。次いで、電子写真感光体1の表面に形成担持されているトナー像が、転写手段(転写ローラーなど)6からの転写バイアスによって、転写材供給手段(不図示)から電子写真感光体1と転写手段6との間(当接部)に電子写真感光体1の回転と同期して取り出されて給送された転写材(紙など)Pに順次転写されていく。
トナー像の転写を受けた転写材Pは、電子写真感光体1の表面から分離されて定着手段8へ導入されて像定着を受けることにより画像形成物(プリント、コピー)として装置外へプリントアウトされる。
トナー像転写後の電子写真感光体1の表面は、クリーニング手段(クリーニングブレードなど)7によって転写残りの現像剤(トナー)の除去を受けて清浄面化され、さらに前露光手段(不図示)からの前露光光(不図示)により除電処理された後、繰り返し画像形成に使用される。なお、図1に示すように、帯電手段3が帯電ローラーなどを用いた接触帯電手段である場合は、前露光は必ずしも必要ではない。
上述の電子写真感光体1、帯電手段3、現像手段5、転写手段6およびクリーニング手段7などの構成要素のうち、複数のものを容器に納めてプロセスカートリッジとして一体に結合して構成し、このプロセスカートリッジを複写機やレーザービームプリンターなどの電子写真装置本体に対して着脱自在に構成してもよい。図1では、電子写真感光体1と、帯電手段3、現像手段5およびクリーニング手段7とを一体に支持してカートリッジ化して、電子写真装置本体のレールなどの案内手段10を用いて電子写真装置本体に着脱自在なプロセスカートリッジ9としている。
なお、本発明において、X線回折の測定は、CuKα線を用いて次の条件で行った。
使用測定機:マック・サイエンス社製、全自動X線回折装置MXP18
X線管球:Cu
管電圧:50kV
管電流:300mA
スキャン方法:2θ/θスキャン
スキャン速度:2deg./min
サンプリング間隔:0.020deg.
スタート角度(2θ):5deg.
ストップ角度(2θ):40deg.
ダイバージェンススリット:0.5deg.
スキャッタリングスリット:0.5deg.
レシービングスリット:0.3deg.
湾曲モノクロメーター使用
以下に、具体的な実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。ただし、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例中の「部」は「質量部」を意味する。また、上記式(1−1)、(1−2)、(1−3)、(1−5)、(1−9)、(1−10)、(1−19)、(1−22)、(1−23)で示される構造を有するアミン化合物を用いていない実施例は参考例である。
(合成例1)
上記式(1−1)で示される構造を有するアミン化合物を以下のとおりにして合成した。
・工程1
1,1−ビス(4−アミノフェニル)シクロヘキサン125g(470mmol)、4−メチルブロモベンゼン500g(3.4mol)、酢酸パラジウム5.3g(23.5mmol)およびナトリウム−t−ブトキシド500g(5.2mol)を混合し、o−キシレン700ml中で攪拌しながら113℃まで昇温させ、反応終了後に濾過し、活性白土処理を行って残留物を得た。この残留物をシリカゲルカラムクロマトにてトルエン/n−へキサン=1/2で展開させて精製を行い、粗中間体を得た。さらに、アセトン/n−へキサン=1/10の比率の溶剤330mlを用いて再結晶化を行い、中間体である下記式(Int−1)で示される構造を有する化合物(1,1−ビス(4−(4−トリルアミノ)フェニル)シクロヘキサン)を得た。収量120g、収率57%であった。
Figure 0004673131
・工程2
1,1−ビス(4−(4−トリルアミノ)フェニル)シクロヘキサン57g(127.6mmol)、9,9−ジメチル−2−ヨードフルオレン102g(318mmol)、炭酸カリウム44g(318.8mmol)および銅触媒25g(393.7mmol)を混合し、o−ジクロロベンゼン300ml中で攪拌しながら195℃まで昇温させて還流した。8時間反応させた後、銅触媒を15g追加し、さらに16時間反応させた。反応終了後、トルエン400mlを加えて熱時濾過し、洗浄した後、溶剤を減圧留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトにてトルエン/n−へキサン=1/2で展開させて精製を行い、粗生成物を得た。さらに、ジメチルホルムアミド/アセトン/メタノール=120g/120g/40gの混合溶剤を用いて加熱溶解後、冷却し、再結晶化させた。この再結晶化を2回繰り返し、生成物である上記式(1−1)で示される構造を有するアミン化合物を得た。収量80g、収率75.4%、HPLC純度99.6%であった。
得られた上記式(1−1)で示される構造を有するアミン化合物のIRスペクトルを図2に、H−NMRスペクトルを図3に示す。
測定装置および条件は以下のとおりである。
・NMR
測定装置:FT NMR装置 JNM−EX400(日本電子(株)製)
測定周波数:400MHz
パルス条件:5.0μS
データポイント:32768
周波数範囲:10500Hz
積算回数:100回
測定温度:25℃
測定用サンプル:測定試料50mgを直径5mmのサンプルチューブに入れ、溶媒としてCDCl3(TMS0.05%)を添加することによって調製した。
・IR
測定装置:FT−IR420(日本分光(株)製)
分解能:4cm−1
積算回数:16回
測定用サンプル:測定試料5mgをKBrに混合することによって調製した。
H−NMRスペクトルより得られたCDCl3中TMS基準の化学シフト(ppm)を以下に示す。
7.60(d):2.0H,
7.53(d):2.0H,
7.36(d):2.0H,
7.29(td):1.7H,
7.21〜7.25(m):3.0H,
7.12〜7.15(m):5.7H,
6.98〜7.06(m):14.0H,
2.32(s):5.5H,
2.23(s):3.4H,
1.54〜1.58(m):10.7H,
1.39(s):12.6H
(合成例2)
上記式(1−2)で示される構造を有するアミン化合物を以下のとおりにして合成した。
・工程1
合成例1の工程1において、4−メチルブロモベンゼン500gを3−メチルブロモベンゼン500g(3.4mol)に変更した以外は、合成例1の工程1と同様の操作を行い、中間体である下記式(Int−2)で示される構造を有する化合物(1,1−ビス(4−(3−トリルアミノ)フェニル)シクロヘキサン)を得た。収量110g、収率52%であった。
Figure 0004673131
・工程2
合成例1の工程2において、1,1−ビス(4−(4−トリルアミノ)フェニル)シクロヘキサン57gを1,1−ビス(4−(3−トリルアミノ)フェニル)シクロヘキサン61g(128.6mmol)に変更した以外は、合成例1の工程2と同様の操作を行い、生成物である上記式(1−2)で示される構造を有するアミン化合物を得た。収量75g、収率67.9%、HPLC純度99.4%であった。
得られた上記式(1−2)で示される構造を有するアミン化合物のIRスペクトルを図4に、H−NMRスペクトルを図5に示す。
H−NMRスペクトルより得られたCDCl3中TMS基準の化学シフト(ppm)を以下に示す。
7.62(d):2.0H,
7.56(d):2.0H,
7.37(d):2.0H,
7.23〜7.32(m):7.0H,
7.11〜7.19(m):8.8H,
6.99〜7.03(m):5.8H,
6.96(s):1.8H,
6.92(d):1.8H,
6.82(d):2.0H,
2.25(s):9.4H,
1.54〜1.59(m):5.4H,
1.40(s):12.2H
(合成例3)
上記式(1−3)で示される構造を有するアミン化合物を以下のとおりにして合成した。
・工程1
合成例1の工程1において、4−メチルブロモベンゼン125gを3,4−ジメチルブロモベンゼン626g(3.4mol)に変更した以外は、合成例1の工程1と同様の操作を行い、中間体である下記式(Int−3)で示される構造を有する化合物(1,1−ビス(4−(3,4−キシリルアミノ)フェニル)シクロヘキサン)を得た。収量120g、収率54%であった。
Figure 0004673131
・工程2
合成例1の工程2において、1,1−ビス(4−(4−トリルアミノ)フェニル)シクロヘキサン57gを1,1−ビス(4−(3,4−キシリルアミノ)フェニル)シクロヘキサン61g(128.6mmol)に変更した以外は、合成例1の工程2と同様の操作を行い、生成物である上記式(1−3)で示される構造を有するアミン化合物を得た。収量70g、収率64%で、HPLC純度99.4%であった。
得られた上記式(1−3)で示される構造を有するアミン化合物のIRスペクトルを図6に、H−NMRスペクトルを図7に示す。
H−NMRスペクトルより得られたCDCl3中TMS基準の化学シフト(ppm)を以下に示す。
7.60(d):2.0H,
7.53(d):2.0H,
7.36(d):2.0H,
7.21〜7.30(m):5.3H,
7.12〜7.16(m):6.1H,
6.94〜7.03(m):10.6H,
6.87(d):1.9H,
2.18〜2.23(m):18.6H,
1.54〜1.57(m):9.8H,
1.39(s):12.9H
上記3種の化合物以外の上記式(1)で示される構造を有するアミン化合物も、それぞれの構造に対応する構造の原料を用いることによって、合成例1〜3と同様にして合成することができる。
(合成例4)
上記式(9−1)で示される構造を有するアミン化合物を以下のとおりにして合成した。
・工程1
1,1−ビス(4−アミノフェニル)シクロヘキサン100g(376mmol)をトルエン1000ml中で攪拌しながら、無水酢酸140g(1.1mol)を滴下した。滴下終了後、110℃まで昇温させて還流し、反応終了後に濾過し、トルエン洗浄を行い、下記式(Int−4)で示される構造を有する化合物(1,1−ビス(4−アセチルアミノフェニル)シクロヘキサン)を得た。収量90g、収率69%、HPLC純度81%であった。
Figure 0004673131
・工程2
1,1−ビス(4−アセチルアミノフェニル)シクロヘキサン70g(200mmol)、3−ヨードトルエン140g(642mmol)、炭酸カリウム55g(398mmol)および銅触媒38g(598mmol)を混合し、o−ジクロロベンゼン250ml中で攪拌しながら190℃まで昇温させて還流した。12時間反応させた。反応終了後、トルエン400mlを加えて熱時濾過し、洗浄した後、溶剤を減圧留去し、下記式(Int−5)で示される構造を有する化合物を得た。収量113g、収率107%(残留o−ジクロロベンゼン含む)、HPLC純度92.6%であった。
Figure 0004673131
・工程3
上記式(Int−5)で示される構造を有する化合物98g(185mmol)とナトリウムメチラート85g(1.57mol)と水9.3g(520mmol)とを混合し、メチルセロソルブ500ml中で攪拌しながら、110℃まで昇温させて5時間還流し、反応終了後、水1.8l中に流し入れ、洗浄し、分液ロートで抽出し、抽出液にトルエンを加え、再抽出した。この処理を3回繰り返し、その後、溶剤を減圧留去し、下記式(Int−6)で示される構造を有する化合物を得た。収量76g、収率85.1%、HPLC純度92.0%であった。
Figure 0004673131
・工程4
上記式(Int−6)で示される構造を有する化合物23g(51mmol)、3、4−ジメチルヨードベンゼン29g(125mmol)、炭酸カリウム19g(128mmol)および銅触媒11g(153mmol)を混合し、o−ジクロロベンゼン85ml中で攪拌しながら190℃まで昇温させて還流した。12時間反応させた。反応終了後、トルエン200mlを加えて熱時濾過し、洗浄した後、溶剤を減圧留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトにてトルエン/n−へキサン=1/3で展開させて精製を行い、粗生成物を得た。さらに、トルエン/n−へキサンの混合溶剤を用いて加熱溶解後、冷却し、再結晶化させた。この再結晶化を2回繰り返し、生成物である上記式(9−1)で示される構造を有するアミン化合物を得た。収量23g、収率69.0%、HPLC純度98.1%であった。
得られた上記式(9−1)で示される構造を有するアミン化合物のIRスペクトルを図8に、H−NMRスペクトルを図9に示す。
H−NMRスペクトルより得られたCDCl3中TMS基準の化学シフト(ppm)を以下に示す。
7.25(d):0.68H,
7.07〜7.10(m):3.14H,
6.99〜7.01(d):1.12H,
6.87〜6.93(m):4.10H,
6.81〜6.84(m):2.13H,
6.75〜6.77(d):1.00H,
2.21〜2.24(m):8.28H,
2.17(s):3.38H,
1.54(s):4.24H
(合成例5)
上記式(9−2)で示される構造を有するアミン化合物を以下のとおりにして合成した。
・工程1
合成例4の工程1と同様にして1,1−ビス(4−アセチルアミノフェニル)シクロヘキサンを得た。
・工程2
合成例4の工程2において、3−ヨードトルエン140gを3、4−ジメチルヨードベンゼン149g(642mmol)に変更した以外は、合成例4の工程2と同様の操作を行い、中間体である下記式(Int−7)で示される構造を有する化合物を得た。収量120g、収率107%(残留o−ジクロロベンゼン含む)、HPLC純度84.5%であった。
Figure 0004673131
・工程3
合成例4の工程3において、上記式(Int−7)で示される構造を有する化合物102g(185mmol)に変更した以外は、合成例4の工程と同様の操作を行い、中間体である上記式(Int−3)で示される構造を有する化合物を得た。収量81g、収率79.5%、HPLC純度81.8%であった。
・工程4
上記式(Int−3)で示される構造を有する化合物24g(51mmol)、3−ブロモエチルベンゼン29.6g(128mmol)、酢酸パラジウム1.4g(5.9mmol)およびナトリウム−t−ブトキシド125g(1.3mol)を混合し、o−キシレン200ml中で攪拌しながら113℃まで昇温させ、反応終了後に濾過し、活性白土処理を行って残留物を得た。
この残留物をシリカゲルカラムクロマトにてトルエン/n−へキサン=1/2で展開させて精製を行い、粗中間体を得た。さらに、アセトン/n−へキサンの混合溶剤を用いて再結晶化を行い、上記式(9−2)で示される構造を有するアミン化合物を得た。収量20g、収率60.6%、HPLC純度97.2%であった。
得られた上記式(9−2)で示される構造を有するアミン化合物のIRスペクトルを図10に、H−NMRスペクトルを図11に示す。
H−NMRスペクトルより得られたCDCl3中TMS基準の化学シフト(ppm)を以下に示す。
7.24(s):0.5H,
7.08〜7.13(m):3.79H,
6.98〜7.00(d):1.29H,
6.89〜6.94(m):4.98H,
6.78〜6.84(m):3.77H,
2.50〜2.56(m):2.46H,
2.16〜2.21(d):10.0H,
1.55(s):4.41H,
1.14〜1.18(t):3.77H
上記2種の化合物以外の上記式(9)で示される構造を有するアミン化合物も、それぞれの構造に対応する構造の原料を用いることによって、合成例4および5と同様にして合成することができる。
(実施例1−1)
上記式(1−1)で示される構造を有するアミン化合物75部およびポリカーボネート樹脂(商品名:ユーピロンZ400、三菱ガス化学(株)製)75部を、クロロベンゼン500部/メチラール100部の混合溶剤に溶解させ、これを塗布液1とした。
塗布液1を用いて、上記式(1−1)で示される構造を有するアミン化合物の溶解性および耐析出性について評価した。
まず、塗布液1を調製後、室温にて8時間攪拌後、上記式(1−1)で示される構造を有するアミン化合物の溶解性を目視にて評価した。
また、塗布液1が均一な液になってから、室温に放置し、1日後、3日後、2ヶ月後の塗布液1を目視し、塗布液1中での上記式(1−1)で示される構造を有するアミン化合物の析出の有無を評価した(耐析出性の評価)。評価結果は、均一な液であればAとし、一部析出が発生している場合はBとし、析出が発生して完全に不均一な溶液となっている場合はCとした。
評価結果を表1に示す。
(実施例1−2〜1−71、比較例1−1〜1−15)
実施例1−1において、塗布液に使用するアミン化合物の種類およびその量[部]を表1〜5に示すとおりにした以外は、実施例1−1と同様にして塗布液を調製し、評価した。評価結果を表1〜5に示す。
Figure 0004673131
Figure 0004673131
Figure 0004673131
Figure 0004673131
Figure 0004673131
なお、表5中、(C−1)〜(C−15)は、順に、下記式(C−1)〜(C−15)で示される構造を有するアミン化合物を意味する。
Figure 0004673131
Figure 0004673131
Figure 0004673131
なお、塗布液C13には、一部溶解しなかった上記式(C−1)で示される構造を有するアミン化合物が存在した。
(実施例2−1)
直径30mm、長さ357.5mmのアルミニウムシリンダーを支持体とした。
次に、このアルミニウムシリンダーに対して、湿式(液体)ホーニング装置を用いて、湿式ホーニング処理を行った。湿式ホーニング処理後のアルミニウムシリンダーの表面粗さは、RmaxD=1.1μm、Rz=0.3μm、Ra=0.1μm、Sm=58μmであった。なお、研磨材としては、球状アルミナビーズ(商品名:CB−A30S、昭和電工(株)製、平均粒径:30μm)を用いた。
次に、N−メトキシメチル化ナイロン3部および共重合ナイロン3部をメタノール65部/n−ブタノール30部の混合溶剤に溶解させることによって、中間層用塗布液を調製した。
この中間層用塗布液を支持体上に浸漬塗布し、これを10分間100℃で乾燥させることによって、膜厚が0.4μmの中間層を形成した。
次に、CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の7.5°、9.9°、16.3°、18.6°、25.1°および28.3°に強いピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン4部を、シクロヘキサノン100部にポリビニルブチラール樹脂(商品名:エスレックBX−1.積水化学工業(株)製)2部を溶解させた液に加え、直径1mmのガラスビーズを用いたサンドミル装置で23±3℃雰囲気下1時間分散し、分散後、酢酸エチル100部を加えることによって、電荷発生層用塗布液を調製した。
この電荷発生層用塗布液を中間層上に浸漬塗布し、これを10分間100℃で乾燥させることによって、膜厚が0.22μmの電荷発生層を形成した。
次に、液が均一になってから1日放置した後の上記塗布液1を電荷発生層上に浸漬塗布し、これを1時間120℃で乾燥させることによって、膜厚が20μmの電荷輸送層を形成した。
このようにして、電荷輸送層が表面層である電子写真感光体を作製した(電子写真感光体1とする)。
(実施例2−2〜2−71、比較例2−1〜2−15)
実施例2−1において、電荷輸送層を形成する際に用いた塗布液1を表6に示すとおりにした以外は、実施例2−1と同様にして電子写真感光体を作製した(順に電子写真感光体2〜71、C1〜C15とする)。
(評価I)
・電荷移動度の評価
電子写真感光体1〜71およびC1〜C15の電荷移動度(モビリティー)を測定した。
評価方法は、TOF(Time Of Flight)を用いて、初期電位減衰カーブから電荷移動度を算出した。
測定結果を表6に示す。なお、表6に記載の電荷移動度は電界強度が2.5×10[V/cm]のときの値である。
Figure 0004673131
・耐析出性の評価
電子写真感光体1〜71およびC1〜C15をそれぞれ30分間室温で放置し、その後、電子写真感光体1〜71およびC1〜C15それぞれにキヤノン(株)製複写機GP215用のギアおよびフランジを取り付け、それぞれ同複写機用のプロセスカートリッジに装着した。
これらプロセスカートリッジをそれぞれ45℃/90%RHの環境下で保管し、10日後、1ヶ月後、2ヶ月後に室温に戻し、それぞれキヤノン(株)複写機GP215に装着して画像を出力し、アミン化合物の析出に由来する欠陥が出力画像にあるか否かを目視により観察した。また、画像を出力する前に、アミン化合物の析出に由来する欠陥が電子写真感光体の表面にあるか否かも目視により観察した。
なお、画像出力時の環境は25℃/55%RHであり、また、画像出力に用いたキヤノン(株)複写機GP215は、露光手段を発振波長407nmの半導体レーザー(露出力5mWのGaN系チップ、ビームスポット径30μm、日亜化学工業(株)製)に変更した改造機である。
評価結果は、電子写真感光体の表面に目視によって確認できる欠陥(析出)はなく、出力画像にも欠陥(黒ポチ)が発生しない場合をAとし、電子写真感光体の表面に目視によって確認できる欠陥はないが、出力画像には欠陥がわずかに発生する場合をBとし、出力画像だけでなく、電子写真感光体の表面にも目視によって確認できる欠陥がある場合をCとした。
評価結果を表7に示す。
Figure 0004673131
・初期電位と電位変動の測定I
電子写真感光体1〜71およびC1〜C15の23℃/5%RH環境下における初期電位と繰り返し使用による電位変動を次のように測定した。
すなわち、図12で示す構成のジェンテック(株)製ドラム試験機SYNTHIA90に電子写真感光体1〜71およびC1〜C15をそれぞれ装着し、初期の露光時の電位(明部電位)Vlおよび残留電位Vrを測定した後、帯電−露光−(電位測定)−前露光を500回繰り返し、繰り返し後の明部電位Vl’および残留電位Vr’を測定した。そして、繰り返し後の明部電位Vl’と初期の明部電位Vlとの差を明部電位変動量ΔVl(=|Vl’|−|Vl|)とし、繰り返し後の残留電位Vr’と初期の残留電位Vrとの差を残留電位変動量ΔVr(=|Vr’|−|Vr|)とした。なお、ドラム試験機のプロセススピードは94mm/sとした。また、帯電にはスコロトロンを使用し、帯電電位(暗部電位)Vdが−700Vとなるようにスコロトロンのグリッド電圧を調整した。また、露光には水銀灯を使用して波長404.7nmの輝線を用い、電子写真感光体1の明部電位Vlが−200Vとなるように露光強度を調整し、この露光強度にて、電子写真感光体2〜71およびC1〜C15の明部電位を測定した。また、前露光には豆電球アレイに赤色フィルターをかませたものを使用して波長676nmの光を用いた。
図12において、801は電子写真感光体であり、803は帯電器(スコロトロン)であり、804は露光器(水銀灯)であり、8051は電位測定用のプローブであり、8052は電位計であり、806は前露光器(豆電球アレイに赤色フィルターをかませたもの)である。
測定結果を表8および9に示す。
Figure 0004673131
Figure 0004673131
・初期電位と電位変動の測定II
ジェンテック(株)製ドラム試験機SYNTHIA90のプロセススピードを94mm/sから264mm/sに変更した以外は、上記「初期電位と電位変動の測定I」と同様にして、電子写真感光体1〜71およびC1〜C15の23℃/5%RH環境下における初期電位と繰り返し使用による電位変動を測定した。
測定結果を表10および11に示す。
Figure 0004673131
Figure 0004673131
(実施例3−1)
実施例2−1と同様にして、支持体上に中間層、電荷発生層および電荷輸送層を形成した。ただし、電荷輸送層の膜厚は20μmから15μmに変更した。
次に、下記式で示される構造を有する化合物(連鎖重合性官能基であるアクリル基を有する電荷輸送物質)45部、
Figure 0004673131
ポリテトラフルオロエチレン粒子(商品名:ルブロンL2、ダイキン(株)製)10部およびn−プロパノール55部を超高圧分散機で分散混合することによって、保護層(第2電荷輸送層)用塗布液を調製した。
この保護層(第2電荷輸送層)用塗布液を電荷輸送層上に浸漬塗布し、これを5分間50℃で乾燥させ、乾燥後、加速電圧150kV、吸収線量1.5Mradの条件で電子線を照射することによって硬化させることによって、膜厚が5μmの保護層(第2電荷輸送層)を形成した。引き続き、保護層(第2電荷輸送層)が120℃になる条件で3分間加熱処理を行った。電子線の照射から3分間の加熱処理までの酸素濃度は20ppmであった。
次に、大気中において、保護層(第2電荷輸送層)が100℃になる条件で1時間加熱処理を行った。
このようにして、保護層(第2電荷輸送層)が表面層である電子写真感光体を作製した(電子写真感光体72とする)。
(実施例3−2)
実施例2−2と同様にして、支持体上に中間層、電荷発生層および電荷輸送層を形成した。ただし、電荷輸送層の膜厚は20μmから15μmに変更した。
次に、実施例3−1と同様にして電荷輸送層上に保護層(第2電荷輸送層)を形成した。
このようにして、保護層(第2電荷輸送層)が表面層である電子写真感光体を作製した(電子写真感光体73とする)。
(実施例3−3)
実施例2−3と同様にして、支持体上に中間層、電荷発生層および電荷輸送層を形成した。ただし、電荷輸送層の膜厚は20μmから15μmに変更した。
次に、実施例3−1と同様にして電荷輸送層上に保護層(第2電荷輸送層)を形成した。
このようにして、保護層(第2電荷輸送層)が表面層である電子写真感光体を作製した(電子写真感光体74とする)。
(実施例3−4)
実施例2−26と同様にして、支持体上に中間層、電荷発生層および電荷輸送層を形成した。ただし、電荷輸送層の膜厚は20μmから15μmに変更した。
次に、実施例3−1と同様にして電荷輸送層上に保護層(第2電荷輸送層)を形成した。
このようにして、保護層(第2電荷輸送層)が表面層である電子写真感光体を作製した(電子写真感光体75とする)。
(実施例3−5)
実施例2−27と同様にして、支持体上に中間層、電荷発生層および電荷輸送層を形成した。ただし、電荷輸送層の膜厚は20μmから15μmに変更した。
次に、実施例3−1と同様にして電荷輸送層上に保護層(第2電荷輸送層)を形成した。
このようにして、保護層(第2電荷輸送層)が表面層である電子写真感光体を作製した(電子写真感光体76とする)。
(実施例3−6)
実施例2−28と同様にして、支持体上に中間層、電荷発生層および電荷輸送層を形成した。ただし、電荷輸送層の膜厚は20μmから15μmに変更した。
次に、実施例3−1と同様にして電荷輸送層上に保護層(第2電荷輸送層)を形成した。
このようにして、保護層(第2電荷輸送層)が表面層である電子写真感光体を作製した(電子写真感光体77とする)。
(比較例3−1)
比較例2−1と同様にして、支持体上に中間層、電荷発生層および電荷輸送層を形成した。ただし、電荷輸送層の膜厚は20μmから15μmに変更した。
次に、実施例3−1と同様にして電荷輸送層上に保護層(第2電荷輸送層)を形成した。
このようにして、保護層(第2電荷輸送層)が表面層である電子写真感光体を作製した(電子写真感光体C16とする)。
(比較例3−2)
比較例2―8と同様にして、支持体上に中間層、電荷発生層および電荷輸送層を形成した。ただし、電荷輸送層の膜厚は20μmから15μmに変更した。
次に、実施例3−1と同様にして電荷輸送層上に保護層(第2電荷輸送層)を形成した。
このようにして、保護層(第2電荷輸送層)が表面層である電子写真感光体を作製した(電子写真感光体C17とする)。
(評価II)
・初期電位と電位変動の測定
上記「初期電位と電位変動の測定II」と同様にして、電子写真感光体72〜77ならびにC16およびC17の23℃/5%RH環境下における初期電位と繰り返し使用による電位変動を測定した。
測定結果を表12に示す。
Figure 0004673131
(実施例3−7)
実施例3−1において、電荷発生層を以下のように形成した以外は、実施例3−1と同様にして電子写真感光体を作製した(電子写真感光体78とする)。
すなわち、下記式で示される構造を有するアゾ顔料4部
Figure 0004673131
をシクロヘキサノン215部に加え、直径0.8mmのガラスビーズを用いたサンドミル装置で20℃の雰囲気下で20時間分散した。
この分散液に、シクロヘキサノン45部にポリ(ビニル・アセテート−コ−ビニル・アルコール−コ−ビニルベンザール)(ベンザール化度80mol%、重量平均分子量83000)5部を溶解させた液を加え、さらに上記サンドミル装置で20℃の雰囲気下で20時間分散し、分散後、メチルエチルケトン325部を加えることによって、電荷発生層用塗布液を調製した。
この電荷発生層用塗布液を中間層上に浸漬塗布し、これを10分間80℃で乾燥させることによって、膜厚が0.3μmの電荷発生層を形成した。
(実施例3−8)
実施例3−2において、電荷発生層を実施例3−7の電子写真感光体78の電荷発生層と同様にして形成した以外は、実施例3−2と同様にして電子写真感光体を作製した(電子写真感光体79とする)。
(実施例3−9)
実施例3−3において、電荷発生層を実施例3−7の電子写真感光体78の電荷発生層と同様にして形成した以外は、実施例3−3と同様にして電子写真感光体を作製した(電子写真感光体80とする)。
(実施例3−10)
実施例3−4において、電荷発生層を実施例3−7の電子写真感光体78の電荷発生層と同様にして形成した以外は、実施例3−4と同様にして電子写真感光体を作製した(電子写真感光体81とする)。
(実施例3−11)
実施例3−5において、電荷発生層を実施例3−7の電子写真感光体78の電荷発生層と同様にして形成した以外は、実施例3−5と同様にして電子写真感光体を作製した(電子写真感光体82とする)。
(実施例3−12)
実施例3−6において、電荷発生層を実施例3−7の電子写真感光体78の電荷発生層と同様にして形成した以外は、実施例3−6と同様にして電子写真感光体を作製した(電子写真感光体83とする)。
(実施例3−13)
実施例3−7において、電荷輸送層を実施例2−5の電子写真感光体5の電荷輸送層と同様にして形成した(ただし、膜厚は15μmに変更)以外は、実施例3−7と同様にして電子写真感光体を作製した(電子写真感光体84とする)。
(実施例3−14)
実施例3−7において、電荷輸送層を実施例2−38の電子写真感光体38の電荷輸送層と同様にして形成した(ただし、膜厚は15μmに変更)以外は、実施例3−7と同様にして電子写真感光体を作製した(電子写真感光体85とする)。
(実施例3−15)
実施例3−7において、電荷輸送層を実施例2−39の電子写真感光体39の電荷輸送層と同様にして形成した(ただし、膜厚は15μmに変更)以外は、実施例3−7と同様にして電子写真感光体を作製した(電子写真感光体86とする)。
(実施例3−16)
実施例3−7において、電荷輸送層を実施例2−40の電子写真感光体40の電荷輸送層と同様にして形成した(ただし、膜厚は15μmに変更)以外は、実施例3−7と同様にして電子写真感光体を作製した(電子写真感光体87とする)。
(比較例3−3)
比較例3−1において、電荷発生層を実施例3−7の電子写真感光体78の電荷発生層と同様にして形成した以外は、比較例3−1と同様にして電子写真感光体を作製した(電子写真感光体C18とする)。
(比較例3−4)
比較例3−2において、電荷発生層を実施例3−7の電子写真感光体78の電荷発生層と同様にして形成した以外は、比較例3−2と同様にして電子写真感光体を作製した(電子写真感光体C19とする)。
(評価III)
・初期電位と電位変動の測定
上記「初期電位と電位変動の測定II」と同様にして、電子写真感光体78〜87ならびにC18およびC19の23℃/5%RH環境下における初期電位と繰り返し使用による電位変動を測定した。ただし、評価の際、前露光を豆電球アレイに赤色フィルターをかませたもの(波長676nmの光)からLED(波長470nmの光)に変更した。
測定結果を表13に示す。
Figure 0004673131
・出力画像の評価
電子写真感光体78〜87ならびにC18およびC19それぞれにキヤノン(株)製複写機GP215用のギアおよびフランジを取り付け、それぞれ同複写機用のプロセスカートリッジに装着した。
これらプロセスカートリッジをそれぞれキヤノン(株)複写機GP215に装着して画像を出力し、初期および10000枚出力後の電子写真感光体の表面のトナー像を評価した。具体的には、ドット再現性と線画像再現性を観察した。初期および10000枚出力後に、トナーを平均粒径5μmの磁性トナーにして孤立ドットおよび線画像を電子写真感光体の表面に形成させ、これらを光学顕微鏡で観察した。
なお、画像出力時の環境は23℃/5%RHであり、また、画像出力に用いたキヤノン(株)複写機GP215は、露光手段を発振波長407nmの半導体レーザー(露出力5mWのGaN系チップ、ビームスポット径30μm、日亜化学工業(株)製)に変更した改造機である。また、画像出力のモードは、プリント1枚ごとに1回停止する間欠モードとした。
評価結果は、以下のとおりである。
ドット再現性
A:飛び散りが非常に少なく、ドットが鮮明
B:やや飛び散りが見られるが、ドットはほぼ鮮明
C:飛び散りによりドットがやや不鮮明
D:飛び散りが多く、ドットが不鮮明
線画質
A:線がシャープ
B:一部境界領域がはっきりしない部分があるが、線はほぼ鮮明
C:線がやや不鮮明
D:線が不鮮明
評価結果を表14に示す。
Figure 0004673131
本発明の電子写真感光体を有するプロセスカートリッジを備えた電子写真装置の概略構成の一例を示す図である。 上記式(1−1)で示される構造を有するアミン化合物のIRスペクトルである。 上記式(1−1)で示される構造を有するアミン化合物のH−NMRスペクトルである。 上記式(1−2)で示される構造を有するアミン化合物のIRスペクトルである。 上記式(1−2)で示される構造を有するアミン化合物のH−NMRスペクトルである。 上記式(1−3)で示される構造を有するアミン化合物のIRスペクトルである。 上記式(1−3)で示される構造を有するアミン化合物のH−NMRスペクトルである。 上記式(9−1)で示される構造を有するアミン化合物のIRスペクトルである。 上記式(9−1)で示される構造を有するアミン化合物のH−NMRスペクトルである。 上記式(9−2)で示される構造を有するアミン化合物のIRスペクトルである。 上記式(9−2)で示される構造を有するアミン化合物のH−NMRスペクトルである。 実施例で用いたドラム試験機の概略構成を示す図である。
符号の説明
1 電子写真感光体
2 軸
3 帯電手段
4 露光光
5 現像手段
6 転写手段
7 クリーニング手段
8 定着手段
9 プロセスカートリッジ
10 案内手段
P 転写材
801 電子写真感光体
803 帯電器
804 露光器
8051 電位測定用のプローブ
8052 電位計
806 前露光器

Claims (9)

  1. 下記式(1)で示される構造を有することを特徴とするアミン化合物。
    Figure 0004673131

    (式(1)中、A11およびA12は、フェニレン基を示す。A13〜A16は、それぞれ独立に、トリル基、キシリル基、または、9,9−ジメチルフルオレニル基を示すが、A13〜A16のうち1または2つ、9,9−ジメチルフルオレニル基である。X11は、シクロヘキシリデン基、エチリデン基、1−フェニルエチリデン基、または、2,2−ジメチルプロピリデン基を示す。)
  2. 前記式(1)中のA13およびA15が、9,9−ジメチルフルオレニル基である請求項に記載のアミン化合物。
  3. 前記式()で示される構造が、下記式(6)で示される構造、下記式(7)で示される構造または下記式(8)で示される構造である請求項に記載のアミン化合物。
    Figure 0004673131
  4. 前記式(1)で示される構造が、前記式(6)で示される構造である請求項3に記載のアミン化合物。
  5. 支持体ならびに該支持体上に設けられた電荷発生物質および電荷輸送物質を含有する感光層を有する電子写真感光体において、該電荷輸送物質の少なくとも1種が請求項1〜のいずれかに記載のアミン化合物であることを特徴とする電子写真感光体。
  6. 前記感光層が、前記電荷発生物質を含有する電荷発生層および該電荷発生層上に設けられた前記電荷輸送物質を含有する電荷輸送層を有する請求項に記載の電子写真感光体。
  7. 前記電荷発生物質の少なくとも1種が、ヒドロキシガリウムフタロシアニンである請求項またはに記載の電子写真感光体。
  8. 請求項のいずれかに記載の電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段およびクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  9. 請求項のいずれかに記載の電子写真感光体、帯電手段、露光手段、現像手段および転写手段を有することを特徴とする電子写真装置。
JP2005152489A 2004-09-10 2005-05-25 アミン化合物、電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 Expired - Fee Related JP4673131B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005152489A JP4673131B2 (ja) 2004-09-10 2005-05-25 アミン化合物、電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004264223 2004-09-10
JP2004264222 2004-09-10
JP2005152489A JP4673131B2 (ja) 2004-09-10 2005-05-25 アミン化合物、電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006104183A JP2006104183A (ja) 2006-04-20
JP4673131B2 true JP4673131B2 (ja) 2011-04-20

Family

ID=36374308

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005152489A Expired - Fee Related JP4673131B2 (ja) 2004-09-10 2005-05-25 アミン化合物、電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4673131B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5084368B2 (ja) * 2007-06-27 2012-11-28 キヤノン株式会社 アリールアミン組成物の精製方法、および、電子写真感光体の製造方法
JP5217344B2 (ja) * 2007-10-05 2013-06-19 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 電子写真感光体及び画像形成方法
JP5470750B2 (ja) * 2008-06-06 2014-04-16 コニカミノルタ株式会社 アミン化合物、電子写真感光体、画像形成装置
KR101782660B1 (ko) * 2009-10-19 2017-09-27 이 아이 듀폰 디 네모아 앤드 캄파니 전자적 응용을 위한 트라이아릴아민 화합물
JP2011123341A (ja) * 2009-12-11 2011-06-23 Konica Minolta Business Technologies Inc 電荷輸送物質の合成方法と電子写真感光体
JP5540687B2 (ja) 2009-12-18 2014-07-02 コニカミノルタ株式会社 電子写真感光体、画像形成方法及び画像形成装置

Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000066420A (ja) * 1998-08-25 2000-03-03 Mitsubishi Chemicals Corp 電子写真感光体
JP2000105475A (ja) * 1998-07-31 2000-04-11 Canon Inc 電子写真感光体、プロセスカ―トリッジ及び電子写真装置
JP2001064241A (ja) * 1999-08-23 2001-03-13 Mitsui Chemicals Inc アミン化合物
JP2001247525A (ja) * 2000-03-06 2001-09-11 Ricoh Co Ltd 芳香族ポリカーボネート樹脂及び電子写真用感光体
JP2001350282A (ja) * 2000-06-08 2001-12-21 Mitsubishi Chemicals Corp 電子写真感光体
JP2003021921A (ja) * 2001-07-06 2003-01-24 Canon Inc 電子写真感光体、電子写真装置及びプロセスカートリッジ
JP2003146950A (ja) * 2001-11-14 2003-05-21 Hodogaya Chem Co Ltd ビスフェニルシクロヘキサン誘導体
JP2003186214A (ja) * 2001-12-21 2003-07-03 Canon Inc 電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP2003248332A (ja) * 2001-12-21 2003-09-05 Canon Inc 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP2004087363A (ja) * 2002-08-28 2004-03-18 Canon Inc 有機発光素子
JP2004168726A (ja) * 2002-11-21 2004-06-17 Mitsubishi Chemicals Corp ビスアミノフェニルメタン系化合物とこれを用いた電荷輸送材料、有機電界発光素子材料及び有機電界発光素子
JP2005010257A (ja) * 2003-06-17 2005-01-13 Mitsubishi Chemicals Corp 電子写真感光体
JP2005099234A (ja) * 2003-09-24 2005-04-14 Mitsubishi Chemicals Corp 電子写真感光体

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1505409A (en) * 1974-12-20 1978-03-30 Eastman Kodak Co Photoconductive compositions
JPS524242A (en) * 1975-06-28 1977-01-13 Ricoh Co Ltd Electronic photo sensitive agent
JP2692925B2 (ja) * 1989-01-20 1997-12-17 キヤノン株式会社 電子写真感光体
JP3644972B2 (ja) * 1991-05-23 2005-05-11 三菱化学株式会社 電子写真感光体
JP3289049B2 (ja) * 1991-11-27 2002-06-04 株式会社リコー 電子写真用感光体
JPH0895270A (ja) * 1994-09-27 1996-04-12 Mitsubishi Chem Corp 電子写真感光体
JPH08231475A (ja) * 1995-02-28 1996-09-10 Nisshinbo Ind Inc 芳香族ジアミン化合物
JP3508984B2 (ja) * 1997-05-19 2004-03-22 キヤノン株式会社 有機化合物及び該有機化合物を用いた発光素子
JP3981461B2 (ja) * 1998-03-30 2007-09-26 三菱化学株式会社 電子写真感光体
JP3884557B2 (ja) * 1998-04-01 2007-02-21 三井化学株式会社 有機電界発光素子
JPH11352709A (ja) * 1998-06-04 1999-12-24 Mitsubishi Chemical Corp 電子写真感光体

Patent Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000105475A (ja) * 1998-07-31 2000-04-11 Canon Inc 電子写真感光体、プロセスカ―トリッジ及び電子写真装置
JP2000066420A (ja) * 1998-08-25 2000-03-03 Mitsubishi Chemicals Corp 電子写真感光体
JP2001064241A (ja) * 1999-08-23 2001-03-13 Mitsui Chemicals Inc アミン化合物
JP2001247525A (ja) * 2000-03-06 2001-09-11 Ricoh Co Ltd 芳香族ポリカーボネート樹脂及び電子写真用感光体
JP2001350282A (ja) * 2000-06-08 2001-12-21 Mitsubishi Chemicals Corp 電子写真感光体
JP2003021921A (ja) * 2001-07-06 2003-01-24 Canon Inc 電子写真感光体、電子写真装置及びプロセスカートリッジ
JP2003146950A (ja) * 2001-11-14 2003-05-21 Hodogaya Chem Co Ltd ビスフェニルシクロヘキサン誘導体
JP2003186214A (ja) * 2001-12-21 2003-07-03 Canon Inc 電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP2003248332A (ja) * 2001-12-21 2003-09-05 Canon Inc 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP2004087363A (ja) * 2002-08-28 2004-03-18 Canon Inc 有機発光素子
JP2004168726A (ja) * 2002-11-21 2004-06-17 Mitsubishi Chemicals Corp ビスアミノフェニルメタン系化合物とこれを用いた電荷輸送材料、有機電界発光素子材料及び有機電界発光素子
JP2005010257A (ja) * 2003-06-17 2005-01-13 Mitsubishi Chemicals Corp 電子写真感光体
JP2005099234A (ja) * 2003-09-24 2005-04-14 Mitsubishi Chemicals Corp 電子写真感光体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006104183A (ja) 2006-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004334125A (ja) 有機光導電性材料、それを用いた電子写真感光体および画像形成装置
JP4006461B2 (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP2007322518A (ja) 積層型電子写真感光体及び画像形成装置
WO2006129879A1 (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP4316634B2 (ja) エナミン化合物を含有する電子写真感光体とそれを備えた画像形成装置およびエナミン化合物とその製造方法
JP2004151666A (ja) 有機光導電性材料、それを用いた電子写真感光体および画像形成装置
JP2000206716A (ja) 電子写真感光体、プロセスカ―トリッジ及び電子写真装置
JP2000147814A (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP2000147814A5 (ja)
JP4164175B2 (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置、並びに、電子写真感光体の製造方法
JP2005062301A (ja) 電子写真感光体
JP2000147813A5 (ja)
JP4455404B2 (ja) 電子写真感光体の製造方法、電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
JP4673131B2 (ja) アミン化合物、電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
JP2004212959A (ja) 電子写真感光体、電子写真装置及びプロセスカートリッジ
JP4276959B2 (ja) 新規なアミンービスジエン及びービストリエン系化合物並びにそれを用いた電子写真感光体及び画像形成装置
JP2001166517A (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP4641505B2 (ja) 電子写真感光体の製造方法、電子写真感光体、アミン化合物、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
JP2008083105A (ja) 電子写真感光体、画像形成装置用プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP4610637B2 (ja) 電子写真感光体およびそれを備えた画像形成装置
JPH10104861A (ja) 電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP5377367B2 (ja) 電子写真感光体およびそれを用いた画像形成装置
JP2006076894A (ja) ヒドラゾン化合物および該ヒドラゾン化合物を用いた電子写真感光体、ならびに該電子写真感光体を備える画像形成装置
JP5268295B2 (ja) アミン化合物、電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
JP2012220727A (ja) 電子写真感光体およびそれを用いた画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071210

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100201

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20100630

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101006

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101019

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110118

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110120

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4673131

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140128

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees