JP4656206B2 - 車両用自動変速機の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、一方向クラッチの係合により成立させられる変速段を含む複数の変速段が選択的に成立させられる車両用自動変速機の制御装置に係り、特に、一方向クラッチが同期するときのショックを抑制する技術に関するものである。
複数の摩擦係合装置及び一方向クラッチの何れかが選択的に係合されることにより変速比が異なる複数の変速段が成立させられる自動変速機を介して駆動力源例えばエンジンの動力を駆動輪側へ伝達する車両が良く知られている。そして、このような車両において、一方向クラッチが同期する(空転状態から係合(締結)状態となる)ときには、エンジントルク伝達がステップ的に行われることによる急激なトルクの立ち上がりと駆動系のねじり振動に起因したトルク振動によりショック(以下、同期ショックと称する)が発生することがある。
上述した一方向クラッチの同期ショックを低減する為に、例えば特許文献1に記載された車両用自動変速機の制御装置では、再加速時に一方向クラッチの同期直前状態が検出されるとエンジン出力を低減するエンジントルクダウンを行って、一方向クラッチの同期時点で発生する急激なトルクの立ち上がりとトルク振動とを抑制している。
ところで、一方向クラッチの係合により成立させられる変速段において一方向クラッチが空転状態であるときには、自動変速機内は動力伝達経路が解放された所謂ニュートラル状態とされており、このような状態となり得る例えばアクセルオフの惰性走行(コースト走行)中にアクセルオンとなる加速要求がなされたとしてもエンジン回転速度が上昇して一方向クラッチが同期するまで駆動輪には駆動力が発生させられない。
そこで、アクセルオンから一方向クラッチが同期するまでの時間を短くしてアクセルオンに対する駆動力発生の応答(以下、駆動力レスポンスと称する)を向上する為に、すなわち一方向クラッチの同期を促進する為に、アクセル開度に応じて通常出力されるエンジントルクよりもエンジントルクを上昇させる所謂エンジントルクアップを行うことが考えられる。
図12は、一方向クラッチの係合により成立させられる変速段において一方向クラッチが空転状態であるときに加速要求がなされた際の従来の制御作動を説明するタイムチャートである。図12において、t時点にてアクセルオンとされると、一方向クラッチの同期に先だってその同期を促進する為にt時点からエンジントルクアップが実行される。続いて、一方向クラッチが同期する直前のt時点からは一方向クラッチの同期ショックを低減する為にエンジントルクアップに換えてエンジントルクダウンが実行される。そして、一方向クラッチが同期したt時点から自動変速機の出力トルク(アウトプットトルク)がトルク振動を含みつつ立ち上がる。
特開平5−1589号公報
しかしながら、図12に示したような制御作動では、駆動力レスポンスの向上と同期ショックの低減との双方がエンジンの出力制御にて行われそれら双方を各々独立して制御できないことから、エンジントルクアップからエンジントルクダウンへの瞬時の切り換えが要求され、エンジントルク変化の応答性によっては駆動力レスポンスの向上と同期ショックの低減との両立が困難である可能性があった。例えば、駆動力レスポンスをより向上しようとしてエンジントルクアップ分を大きくするとエンジントルクダウンへの切換えを早くしなければならず、エンジントルク変化の応答性によっては同期ショックの低減が良好なものとならない恐れがあった。また、同期ショックをより低減しようとしてエンジントルクダウン分を大きくすると駆動力レスポンスが低下する恐れがあった。尚、上述したような課題は未公知である。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、一方向クラッチの係合により成立させられる変速段において一方向クラッチが空転状態であるときに加速要求がなされた際に、駆動力レスポンスの向上と同期ショックの低減とを両立することができる車両用自動変速機の制御装置を提供することにある。
前記目的を達成するための本発明の要旨とするところは、(a) 複数の摩擦係合装置及び一方向クラッチの何れかが選択的に係合されることにより変速比が異なる複数の変速段が成立させられる車両用自動変速機の制御装置であって、(b) 1所定変速段を成立させる前記一方向クラッチの空転状態にて車両に対する加速要求が発生した場合にはその一方向クラッチの空転状態が維持される第2所定変速段を成立させる為の摩擦係合装置にトルク容量を生じさせる一方で、前記一方向クラッチの空転状態にて前記加速要求がない場合には、前記第2所定変速段を成立させる為の摩擦係合装置にトルク容量を生じさせない同期前制御手段を含むことにある。
また、前記同期前制御手段は、前記第1所定変速段を成立させる前記一方向クラッチの空転状態にて車両に対する加速要求が発生した場合には、その加速要求に伴ってその一方向クラッチが同期させられる回転方向に向かうことは継続させつつその一方向クラッチの空転状態が維持される第2所定変速段を成立させる為の摩擦係合装置にトルク容量を生じさせる。
また、前記車両に対する加速要求の有無を判定する加速要求判定手段を更に含むことにある。
また、前記一方向クラッチの係合により成立させられる第1所定変速段においてその一方向クラッチが係合状態とされているか否かを判定する係合状態判定手段を更に含むことにある。
このようにすれば、前記第1所定変速段における前記一方向クラッチの空転状態にて前記加速要求が発生した場合には、同期前制御手段により一方向クラッチの空転状態が維持される第2所定変速段を成立させる為の摩擦係合装置にトルク容量が生じさせられるので、第1所定変速段における一方向クラッチの空転状態ではあるがすなわち一方向クラッチの同期前ではあるが自動変速機の出力トルク(ここでは駆動力、駆動トルクも同義)が発生させられる。この際、同期前制御手段により、第2所定変速段が成立させられわけではなく加速要求に伴って一方向クラッチが同期させられる回転方向に向かうことは継続させられるので、一方向クラッチは確実に同期させられて第1所定変速段が成立させられる。これにより、一方向クラッチの同期前に出力トルクが発生させられて駆動力レスポンスが向上する。加えて、一方向クラッチの同期時には既に出力トルクが発生していることから出力トルクの立ち上がりが生じず同期ショックが抑制される。
別の見方をすれば、第2所定変速段を成立させる為の摩擦係合装置にトルク容量を生じさせることで、単に加速要求に伴って一方向クラッチが同期させられる回転方向へ向かうことに比較して緩やかな速度で同期させられる回転方向へ向かわせることもでき、それにより同期ショックを抑制することが可能になる。この際、単に加速要求に伴って一方向クラッチが同期させられることに比較して一方向クラッチの同期は遅延させられるが、同期前から出力トルクが発生させられていることから、駆動力レスポンスは向上させられるものの低下させられることはない。
従って、一方向クラッチの係合により成立させられる変速段において一方向クラッチが空転状態であるときに加速要求がなされた際に、駆動力レスポンスの向上と同期ショックの低減とを両立することができる車両用自動変速機の制御装置が提供される。
ここで、好適には、前記車両用自動変速機は、駆動力源から出力された動力を駆動輪側へ伝達する動力伝達装置であり、前記一方向クラッチは、前記加速要求に伴って前記車両用自動変速機の入力回転速度が上昇させられることで同期させられる回転方向に向かい、前記第2所定変速段は、前記第1所定変速段よりも前記車両用自動変速機の入力回転速度を低下させる高速段側の変速段であり、前記同期前制御手段は、前記加速要求時の要求量が大きい程大きくされた前記車両用自動変速機の出力トルクの目標値が得られるように且つ前記一方向クラッチを同期させる回転方向へ向かわせる為の前記車両用自動変速機の入力回転速度の目標値に沿ってその入力回転速度が上昇させられるように、前記第2所定変速段を成立させる為の摩擦係合装置のトルク容量を発生させること及び前記駆動力源の出力トルクを前記加速要求時の要求量に応じた要求出力トルクよりも上昇させることを実行する。このようにすれば、車両用自動変速機の出力トルクの目標値が得られるので、一方向クラッチの同期前から自動変速機の出力トルクが適切に発生させられる。加えて、前記一方向クラッチを同期させる回転方向へ向かわせるように前記車両用自動変速機の入力回転速度が上昇させられるので、前記一方向クラッチは確実に同期させられる。
また、好適には、前記車両用自動変速機の出力トルクは、前記第2所定変速段を成立させる為の摩擦係合装置のトルク容量が大きくされる程大きくされ且つ前記駆動力源の出力トルクの上昇分が大きくされる程大きくされる第1の所定の関係式に基づいて算出され、前記車両用自動変速機の入力回転速度の上昇分は、前記第2所定変速段を成立させる為の摩擦係合装置のトルク容量が大きくされる程小さくされ且つ前記駆動力源の出力トルクの上昇分が大きくされる程大きくされる第2の所定の関係式に基づいて算出されるものであり、前記同期前制御手段は、前記車両用自動変速機の出力トルクが運転者の操作に基づき求められた目標値となるように前記第1の所定の関係式及び前記第2の所定の関係式に基づいて前記トルク容量を発生させ且つ前記駆動力源の出力トルクを上昇させる。このようにすれば、前記車両用自動変速機の出力トルクの目標値が得られ且つ前記車両用自動変速機の入力回転速度が目標値に沿って上昇させられるように、第1の所定の関係式及び第2の所定の関係式に基づいて前記第2所定変速段を成立させる為の摩擦係合装置のトルク容量と前記駆動力源の出力トルクの上昇分とが算出され、その算出結果に基づいて摩擦係合装置の作動と駆動力源の出力とが適切に制御される。
また、好適には、前記一方向クラッチの同期後は、前記同期前制御手段による制御に替えて、前記駆動力源の要求出力トルクのみで前記車両用自動変速機の出力トルクの目標値が得られるように、前記第2所定変速段を成立させる為の摩擦係合装置のトルク容量を減少させ且つ前記駆動力源の出力トルクの上昇分を減少させる同期後制御手段を更に備える。このようにすれば、一方向クラッチの同期後は、前記同期前制御手段により発生させられた摩擦係合装置のトルク容量や駆動力源の出力トルクの上昇分が速やかに解除させられ、前記駆動力源の要求出力トルクのみで前記車両用自動変速機の出力トルクの目標値を得るという通常状態の制御に速やかに戻される。
また、好適には、前記一方向クラッチの同期後の前記車両用自動変速機の出力トルクは、前記第2所定変速段を成立させる為の摩擦係合装置のトルク容量が大きくされる程小さくされ且つ前記駆動力源の出力トルクの上昇分が大きくされる程大きくされる第3の所定の関係式に基づいて算出されるものであり、前記同期後制御手段は、前記一方向クラッチの同期後の所定時間内に前記駆動力源の出力トルクの上昇分を零に向かって逓減させ、前記第2所定変速段を成立させる為の摩擦係合装置のトルク容量を前記第3の所定の関係式に従って逓減させる。このようにすれば、第3の所定の関係式に基づいて前記一方向クラッチの同期後の所定時間内に前記同期前制御手段により発生させられた摩擦係合装置のトルク容量や駆動力源の出力トルクの上昇分が解除させられる。
また、好適には、前記車両用自動変速機は、複数組の遊星歯車装置の回転要素が摩擦係合装置によって選択的に連結されることにより複数のギヤ段(変速段)が択一的に達成される例えば前進4段、前進5段、前進6段、更にはそれ以上の変速段を有する等の種々の遊星歯車式多段変速機により構成される。この遊星歯車式多段変速機における摩擦係合装置としては、油圧アクチュエータによって係合させられる多板式、単板式のクラッチやブレーキ、或いはベルト式のブレーキ等の油圧式摩擦係合装置が広く用いられる。この油圧式摩擦係合装置を係合させるための作動油を供給するオイルポンプは、例えば走行用の駆動力源により駆動されて作動油を吐出するものでも良いが、駆動力源とは別に配設された専用の電動モータなどで駆動されるものでも良い。また、クラッチ或いはブレーキは、油圧式摩擦係合装置以外に電磁式係合装置例えば電磁クラッチや磁粉式クラッチ等であってもよい。
また、好適には、上記油圧式摩擦係合装置を含む油圧制御回路は、例えばリニアソレノイドバルブの出力油圧を直接油圧式摩擦係合装置の油圧アクチュエータ(油圧シリンダ)にそれぞれ供給することが応答性の点で望ましいが、そのリニアソレノイドバルブの出力油圧をパイロット油圧として用いることによりシフトコントロールバルブを制御して、そのコントロールバルブから油圧アクチュエータに作動油を供給するように構成することもできる。
また、好適には、上記リニアソレノイドバルブは、例えば複数の油圧式摩擦係合装置の各々に対応して1つずつ設けられるが、同時に係合したり係合、解放制御したりすることがない複数の油圧式摩擦係合装置が存在する場合には、それ等に共通のリニアソレノイドバルブを設けることもできるなど、種々の態様が可能である。また、必ずしも全ての油圧式摩擦係合装置の油圧制御をリニアソレノイドバルブで行う必要はなく、一部乃至全ての油圧制御をON−OFFソレノイドバルブのデューティ制御など、リニアソレノイドバルブ以外の調圧手段で行っても良い。
また、好適には、前記走行用駆動力源としては、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関であるエンジンが広く用いられる。さらに、補助的な走行用動力源として、電動機等がこのエンジンに加えて用いられても良い。或いは、走行用駆動力源として電動機のみが用いられても良い。
尚、この明細書で「油圧を供給する」という場合は、「油圧を作用させ」或いは「その油圧に制御された作動油を供給する」ことを意味する。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明が適用された車両用自動変速機(以下、自動変速機と表す)10の構成を説明する骨子図である。この自動変速機10は、車体に取り付けられる非回転部材としてのトランスミッションケース(以下、ケースと表す)12内において、ダブルピニオン型の第1遊星歯車装置14を主体として構成されている第1変速部16と、シングルピニオン型の第2遊星歯車装置18及びダブルピニオン型の第3遊星歯車装置20を主体として構成されている第2変速部22とを共通の軸心C上に備え、入力軸24の回転を変速して出力軸26から出力する。入力軸24は入力側回転部材に相当するものであり、本実施例では走行用の駆動力源であるエンジン28によって回転駆動されるトルクコンバータ30のタービン軸である。出力軸26は出力側回転部材に相当するものであり、例えば図4に示すように差動歯車装置(終減速機)34や一対の車軸36等を順次介して左右の駆動輪38を回転駆動する。
尚、上記入力側回転部材は、自動変速機10により変速される前の回転部材であり、入力軸24の他にエンジン28のクランク軸32等が相当する。また、上記出力側回転部材は、自動変速機10により変速された入力側回転部材の回転が伝達される回転部材であり、出力軸26の他に差動歯車装置34や車軸36や駆動輪38等が相当する。また、この自動変速機10は中心線(軸心)Cに対して略対称的に構成されており、図1の骨子図においてはその軸心Cの下半分が省略されている。
第1遊星歯車装置14はダブルピニオン型の遊星歯車装置であり、サンギヤS1、互いに噛み合う複数対のピニオンギヤP1、そのピニオンギヤP1を自転及び公転可能に支持するキャリヤCA1、ピニオンギヤP1を介してサンギヤS1と噛み合うリングギヤR1を備え、サンギヤS1、キャリアCA1、及びリングギヤR1によって3つの回転要素が構成されている。キャリヤCA1は入力軸24に連結されて回転駆動され、サンギヤS1は回転不能にケース12に一体的に固定されている。リングギヤR1は中間出力部材として機能し、入力軸24に対して減速回転させられて、回転を第2変速部22へ伝達する。
第2遊星歯車装置18はシングルピニオン型の遊星歯車装置であり、サンギヤS2、ピニオンギヤP2、そのピニオンギヤP2を自転及び公転可能に支持するキャリヤCA2、ピニオンギヤP2を介してサンギヤS2と噛み合うリングギヤR2を備えている。また、第3遊星歯車装置20はダブルピニオン型の遊星歯車装置であり、サンギヤS3、互いに噛み合う複数対のピニオンギヤP2及びP3、そのピニオンギヤP2及びP3を自転及び公転可能に支持するキャリヤCA3、ピニオンギヤP2及びP3を介してサンギヤS3と噛み合うリングギヤR3を備えている。
第2遊星歯車装置18及び第3遊星歯車装置20では、一部が互いに連結されることによって4つの回転要素RM1〜RM4が構成されている。具体的には、第2遊星歯車装置18のサンギヤS2によって第1回転要素RM1が構成され、第2遊星歯車装置18のキャリヤCA2及び第3遊星歯車装置のキャリヤCA3が互いに一体的に連結されて第2回転要素RM2が構成され、第2遊星歯車装置18のリングギヤR2及び第3遊星歯車装置20のリングギヤR3が互いに一体的に連結されて第3回転要素RM3が構成され、第3遊星歯車装置20のサンギヤS3によって第4回転要素RM4が構成されている。この第2遊星歯車装置18及び第3遊星歯車装置20は、キャリアCA2及びCA3が共通の部材にて構成されているとともに、リングギヤR2及びR3が共通の部材にて構成されており、且つ第2遊星歯車装置18のピニオンギヤP2が第3遊星歯車装置20の第2ピニオンギヤを兼ねているラビニヨ型の遊星歯車列とされている。
第1回転要素RM1(サンギヤS2)は、第1ブレーキB1を介してケース12に選択的に連結されて回転停止され、第3クラッチC3を介して中間出力部材である第1遊星歯車装置14のリングギヤR1に選択的に連結され、さらに第4クラッチC4を介して第1遊星歯車装置14のキャリヤCA1に選択的に連結されている。第2回転要素RM2(キャリヤCA2及びCA3)は、第2ブレーキB2を介してケース12に選択的に連結されて回転停止させられるとともに、第2クラッチC2を介して入力軸24に選択的に連結されている。第3回転要素RM3(リングギヤR2及びR3)は、出力軸26に一体的に連結されて回転を出力するようになっている。第4回転要素RM4(サンギヤS3)は、第1クラッチC1を介してリングギヤR1に連結されている。尚、第2回転要素RM2とケース12との間には、第2回転要素RM2の正回転(入力軸24と同じ回転方向)を許容しつつ逆回転を阻止する一方向クラッチF1が第2ブレーキB2と並列に設けられている。
図2は、自動変速機10の複数のギヤ段(変速段)を成立させる際の係合装置(係合要素)の作動の組み合わせを説明する作動図表(係合作動表)であり、「○」はクラッチC1〜C4、ブレーキB1、B2の作動状態が係合状態を表し、「(○)」はエンジンブレーキ時のみ係合状態を表し、空欄は解放状態をそれぞれ表している。自動変速機10においては、クラッチC1〜C4、ブレーキB1、B2を選択的に係合することによりギヤ比γ(=入力軸24の回転速度/出力軸26の回転速度)が異なる複数のギヤ段例えば前進8段及び後進2段の多段変速が達成される。また、特に、第2ブレーキB2と並列に一方向クラッチF1が設けられていることから、第1速ギヤ段(1st)を成立させる際に、第2ブレーキB2はエンジンブレーキ時には係合させられる一方、駆動時には解放させられる。
また、各ギヤ段毎に異なるギヤ比γは、第1遊星歯車装置14、第2遊星歯車装置18、第3遊星歯車装置20の各ギヤ比(=サンギヤの歯数/リングギヤの歯数)ρ1〜ρ3によって適宜定められる。また、図2から明らかなように、クラッチC1〜C4及びブレーキB1、B2の何れか2つを掴み替える所謂クラッチツウクラッチ変速により各ギヤ段の変速が行われており、変速制御が容易で変速ショックの発生が抑制される。
また、クラッチC1〜C4、及びブレーキB1、B2(以下、特に区別しない場合は単にクラッチC、ブレーキBと表す)は、多板式のクラッチやブレーキなど油圧アクチュエータによって係合制御される油圧式摩擦係合装置(以下、係合装置という)であり、油圧制御回路40(図4参照)内のリニアソレノイドバルブSL1〜SL6の励磁、非励磁や電流制御により、係合、解放状態が切り換えられるとともに係合、解放時の過渡油圧などが制御される。
図3は、第1変速部16及び第2変速部22の各回転要素の回転速度を直線で表すことができる共線図であり、下の横線が回転速度「0」を示し、上の横線が回転速度「1.0」すなわち入力軸24と同じ回転速度を示している。また、第1変速部16の各縦線は、左側から順番にサンギヤS1、リングギヤR1、キャリヤCA1を表しており、それ等の間隔は第1遊星歯車装置14のギヤ比ρ1に応じて定められる。第2変速部22の4本の縦線は、左側から順番に第1回転要素RM1(サンギヤS2)、第2回転要素RM2(キャリヤCA2及びキャリヤCA3)、第3回転要素RM3(リングギヤR2及びリングギヤR3)、第4回転要素RM4(サンギヤS3)を表しており、それ等の間隔は第2遊星歯車装置18のギヤ比ρ2及び第3遊星歯車装置20のギヤ比ρ3に応じて定められる。
そして、この共線図から明らかなように、第1クラッチC1及び一方向クラッチF1(或いはエンジンブレーキ時は第2ブレーキB2)が係合させられて、第4回転要素RM4が第1変速部16を介して入力軸24に対して減速回転させられるとともに、第2回転要素RM2が回転停止させられると、出力軸26に連結された第3回転要素RM3は「1st」で示す回転速度で回転させられ、最も大きいギヤ比(変速比)γ1の第1速ギヤ段(第1変速段)「1st」が成立させられる。他の変速段も同様にクラッチC及びブレーキBの何れかが選択的に係合されることにより成立させられる。
図4は、図1の自動変速機10などを含むエンジン28から駆動輪38までの動力伝達経路の概略構成を説明する図であると共に、その自動変速機10などを制御するために車両に設けられた制御系統の要部を説明するブロック線図である。電子制御装置100は、例えばCPU、RAM、ROM、入出力インターフェース等を備えた所謂マイクロコンピュータを含んで構成されており、CPUはRAMの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことにより、基本的にはエンジン28の出力制御や自動変速機10のギヤ段を自動的に切り換える変速制御等を実行するようになっており、必要に応じてエンジン制御用やリニアソレノイドバルブSL1〜SL6を制御する変速制御用等に分けて構成される。
図4において、車両に設けられたセンサやスイッチなどから、例えばクランク角度(位置)ACR(°)及びエンジン28の回転速度Nに対応するクランクポジションを検出するクランクポジションセンサ42、トルクコンバータ30のタービン軸の回転速度Nすなわち自動変速機10の入力軸24の回転速度NINを検出する入力側回転速度センサとしての入力回転速度センサ44、車速Vに対応する出力軸26の回転速度NOUTを検出する出力側回転速度センサとしての出力回転速度センサ46、車両の加速度(減速度)Gを検出するための加速度センサ50、油圧制御回路40内の作動油の温度であるAT油温TOILを検出するためのAT油温センサ52、エンジン28の吸入空気量QAIRを検出する吸入空気量センサ54、吸気配管56に設けられた電子スロットル弁58の開き角すなわちスロットル弁開度θTHを検出するスロットルポジションセンサ60、運転者の要求する車両駆動力(加速要求量)に応じて踏み込み操作される出力操作部材に相当するアクセルペダル62の操作量であるアクセル開度Accを検出するアクセル開度センサ64、常用ブレーキであるフットブレーキ66の操作の有無を表すブレーキ操作信号BONを検出するブレーキスイッチ68、手動変速操作装置としてのシフトレバー70のレバーポジション(操作位置)PSHを検出するシフトポジションセンサ72等から、クランク角度(位置)ACR(°)及びエンジン回転速度N、入力回転速度NIN(=タービン回転速度N)、出力回転速度NOUT、車速V、加速度(減速度)G、AT油温TOIL、吸入空気量QAIR、スロットル弁開度θTH、アクセル開度Acc、ブレーキ操作信号BON、レバーポジションPSHなどを表す信号が電子制御装置100に供給される。
また、電子制御装置100からは、エンジン28の出力制御の為のエンジン出力制御指令信号SE、例えばアクセル開度Accに応じて電子スロットル弁58の開閉を制御するためのスロットルアクチュエータ74への駆動信号や燃料噴射装置76から噴射される燃料の量を制御するための噴射信号やイグナイタ78によるエンジン28の点火時期を制御するための点火時期信号などが出力されている。また、自動変速機10の変速制御の為の変速制御指令信号SP、例えば自動変速機10のギヤ段を切り換えるために油圧制御回路40内のリニアソレノイドバルブSL1〜SL6の励磁、非励磁などを制御するためのバルブ指令信号やライン油圧PLを制御するためのリニアソレノイドバルブSLTへの駆動信号などが出力されている。
図5は、クラッチC及びブレーキBの各油圧アクチュエータ80、82、84、86、88、90の作動を制御するリニアソレノイドバルブSL1〜SL6等に関する回路図であって、油圧制御回路40の要部を示す回路図である。
図5において、クラッチC1、C2、及びブレーキB1、B2の各油圧アクチュエータ(油圧シリンダ)80、82、88、90には、油圧供給装置92から出力されたDレンジ圧(前進レンジ圧、前進油圧)PDがそれぞれリニアソレノイドバルブSL1、SL2、SL5、SL6により調圧されて供給され、クラッチC3及びC4の各油圧アクチュエータ84、86には、油圧供給装置92から出力された第1ライン油圧PL1がそれぞれリニアソレノイドバルブSL3、SL4により調圧されて供給されるようになっている。尚、ブレーキB2の油圧アクチュエータ90には、リニアソレノイドバルブSL6の出力油圧及びリバース圧(後進レンジ圧、後進油圧)PRのうち何れか供給された油圧がシャトル弁94を介して供給される。
油圧供給装置92は、エンジン28によって回転駆動される機械式のオイルポンプ48から発生する油圧を元圧として第1第1ライン油圧PL1を調圧する例えばリリーフ型のプライマリレギュレータバルブ(第1調圧弁)95、第1ライン油圧PL1の調圧のために第1調圧弁95から排出される油圧を元圧として第2ライン油圧PL2を調圧するセカンダリレギュレータバルブ(第2調圧弁)96、アクセル開度Acc或いはスロットル弁開度θTHで表されるエンジン負荷等に応じた第1ライン油圧PL1、第2ライン油圧PL2に調圧されるために第1調圧弁95及び第2調圧弁96へ信号圧PSLTを供給するリニアソレノイドバルブSLT、第1ライン油圧PL1を元圧として一定圧のモジュレータ油圧PMを調圧するモジュレータバルブ97、及びケーブルやリンクなどを介して機械的に連結されるシフトレバー70の操作に伴い機械的に作動させられて油路が切り換えられることにより入力された第1ライン油圧PL1をシフトレバー70が「D」ポジションへ操作されたときにはDレンジ圧PDとして出力し或いは「R」ポジションへ操作されたときにはリバース圧PRとして出力するマニュアルバルブ98等を備えており、第1ライン油圧PL1、第2ライン油圧PL2、モジュレータ油圧PM、Dレンジ圧PD、及びリバース圧PRを供給する。
リニアソレノイドバルブSL1〜SL6は、基本的には何れも同じ構成で、電子制御装置100により独立に励磁、非励磁され、各油圧アクチュエータ80〜90の油圧が独立に調圧制御されてクラッチC1〜C4、ブレーキB1、B2の係合圧が制御される。そして、自動変速機10は、例えば図2の係合作動表に示すように予め定められた係合装置が係合されることによって各ギヤ段が成立させられる。また、自動変速機10の変速制御においては、例えば変速に関与するクラッチCやブレーキBの解放と係合とが同時に制御される所謂クラッチツウクラッチ変速が実行され、変速ショックを抑制するように解放過渡油圧と係合過渡油圧とが適切に制御される。
図6は、電子制御装置100による制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。図6において、エンジン出力制御手段102は、例えばスロットルアクチュエータ74により電子スロットル弁58を開閉制御する他、燃料噴射量制御のために燃料噴射装置76を制御し、点火時期制御のためにイグナイタ78を制御するエンジン出力制御指令信号SEを出力する。例えば、エンジン出力制御手段102は、図7に示すようなスロットル弁開度θTHをパラメータとしてエンジン回転速度Nとエンジントルク推定値TE0との予め実験的に求められて記憶された関係(エンジントルクマップ)から実際のエンジン回転速度Nに基づいて目標エンジントルクT が得られるスロットル弁開度θTHとなるようにスロットルアクチュエータ74により電子スロットル弁58を開閉制御する。上記目標エンジントルクT は、例えば運転者の加速要求量に対応するアクセル開度Accに基づいてそのアクセル開度Accが大きい程大きくされるように電子制御装置100により求められるものであり、ドライバー要求エンジントルクTEDEMに相当する。
変速制御手段104は、例えば図8に示すような車速V及びアクセル開度Accを変数として予め記憶された関係(変速マップ、変速線図)から実際の車速V及びアクセル開度Accに基づいて変速判断を行い、自動変速機10の変速を実行すべきか否かを判断し、例えば自動変速機10の変速すべきギヤ段を判断し、その判断したギヤ段が得られるように自動変速機10の自動変速制御を実行する。このとき、変速制御手段104は、例えば図2に示す係合表に従ってギヤ段が達成されるように、自動変速機10の変速に関与する油圧式摩擦係合装置を係合及び/または解放させる変速制御指令信号SP(変速出力指令、油圧指令)を油圧制御回路40へ出力する。
その指令SPに従って、自動変速機10の変速が実行されるように油圧制御回路40内のリニアソレノイドバルブSL1〜SL6が駆動させられて、その変速に関与する油圧式摩擦係合装置の油圧アクチュエータ80〜90が作動させられる。
図8の変速線図において、実線はアップシフトが判断されるための変速線(アップシフト線)であり、破線はダウンシフトが判断されるための変速線(ダウンシフト線)である。また、この図8の変速線図における変速線は、実際のアクセル開度Acc(%)を示す横線上において実際の車速Vが線を横切ったか否かすなわち変速線上の変速を実行すべき値(変速点車速)VSを越えたか否かを判断するためのものであり、この値VSすなわち変速点車速の連なりとして予め記憶されていることにもなる。尚、図8の変速線図は自動変速機10で変速が実行される第1速ギヤ段乃至第8速ギヤ段のうちで第1速ギヤ段乃至第6速ギヤ段における変速線が例示されている。
例えば、変速制御手段104は、実際の車速Vが2速→3速アップシフトを実行すべき2速→3速アップシフト線を横切ったと判断した場合には、すなわち変速点車速V2−3を越えたと判断した場合には、ブレーキB1を解放させると共にクラッチC3を係合させる指令を油圧制御回路40に出力する、すなわち非励磁によってブレーキB1の係合油圧を排油(ドレン)させる指令をリニアソレノイドバルブSL5に出力すると共に、励磁によってクラッチC3の係合油圧を供給させる指令をリニアソレノイドバルブSL3に出力する。
このように、変速制御手段104は、リニアソレノイドバルブSL1〜SL6の励磁、非励磁をそれぞれ制御することにより、リニアソレノイドバルブSL1〜SL6にそれぞれ対応するクラッチC1〜C4、及びブレーキB1、B2の係合、解放状態を切り換えて何れかのギヤ段を成立させる。また、変速制御手段104は、変速ショックの抑制と変速応答性の向上とが両立するように、タービン回転速度N及び出力回転速度NOUTに基づいて変速過程における係合油圧(解放過渡油圧及び/または係合過渡油圧)をフィードバック制御したり或いは学習制御したりすることによりクラッチツウクラッチ変速を行う。
ところで、本実施例の自動変速機10では、一方向クラッチF1の係合により成立させられる第1速ギヤ段において一方向クラッチF1が空転状態であるときには、例えば図9(a)の共線図に示す実線のようにクラッチC1のみが係合させられて一方向クラッチF1が未だ同期していない状態であるときには、自動変速機10内の動力伝達経路が解放されたすなわち自動変速機10内の動力伝達が遮断された所謂ニュートラル状態(中立状態)とされており、駆動輪38には駆動力が発生させられない。つまり、入力トルクに対して反力がない状態であるので出力トルクが零とされる。
このような一方向クラッチF1が空転状態であるときに例えばアクセルオンとなる加速要求がなされると、エンジン回転速度N(すなわちタービン回転速度Nに相当)の上昇に伴って第4回転要素RM4の回転速度が図9(a)の矢印に示す如く上昇させられ、駆動輪38の回転速度に拘束される第3回転要素RM3の回転速度を示す点Aを支点として(例えば点Aをシーソーの中心として)第2回転要素RM2の回転速度が低下させられて一方向クラッチF1が同期させられる回転方向に向かわさせられる。図9(a)の共線図に示す破線は一方向クラッチF1が同期した状態を示している。尚、図9(a)の共線図に示す一点鎖線はブレーキB1が係合させられて第2速ギヤ段が成立させられた状態を示している。
そして、一方向クラッチF1が同期するときには、エンジントルクTの伝達がステップ的に行われることによる急激なトルクの立ち上がりと駆動系のねじり振動に起因したトルク振動により同期ショックが発生することがある。また、加速要求がなされたとしても一方向クラッチF1が同期するまで駆動力が発生させられない。
そこで、本実施例では駆動力レスポンスを向上しつつ、同期ショックを低減する為に、一方向クラッチF1の係合により成立させられる第1所定変速段としての第1速ギヤ段における一方向クラッチF1の空転状態にて加速要求がなされた際には、図9(b)に示すように、エンジン回転速度Nの上昇に伴って一方向クラッチF1が同期させられる回転方向に向かうことは継続させつつ本来なら一方向クラッチF1の空転状態が維持される第2所定変速段を成立させる為の摩擦係合装置にトルク容量を生じさせる。この第2所定変速段は、本実施例の自動変速機10においては、第1所定変速段(第1速ギヤ段)よりも自動変速機10の入力回転速度NINを低下させる高速段側の変速段であり、例えば第2速ギヤ段が想定される。従って、ここでは第2速ギヤ段を成立させる為のブレーキB1にトルク容量が生じさせられる。
つまり、ブレーキB1を完全係合するのではなく半係合することで所定のトルク容量を生じさせて自動変速機10の出力トルク(アウトプットトルク)TOUTを発生させる。この際、ブレーキB1の半係合により一方向クラッチF1が同期させられる回転方向と反対方向に向かわさせられる力が働くので、一方向クラッチF1が同期させられる回転方向に向かうことが継続されるようにエンジントルクTを加速要求量に応じた要求出力トルクとしてのドライバー要求エンジントルクTEDEMよりも所定値上昇させるエンジントルクアップを実行する。
以下、駆動力レスポンスを向上しつつ同期ショックを低減する為の電子制御装置100による制御機能を具体的に説明する。図6に戻り、電子制御装置100は、係合状態判定手段106と、加速要求判定手段108と、同期前制御手段110と、同期後制御手段112とを更に機能的に備えている。
係合状態判定手段106は、一方向クラッチF1の係合により成立させられる第1速ギヤ段において一方向クラッチF1が係合状態とされているか否かを判定する。例えば、変速制御手段104は、変速マップから一方向クラッチF1でギヤ段を形成する第1速ギヤ段であるか否かを判断する。そして、係合状態判定手段106は、変速制御手段104により第1速ギヤ段であると判断された場合には、例えば実際のタービン回転速度Nが出力回転速度NOUTと第1速ギヤ段のギヤ比γ1とから一意的に決定される第1速ギヤ段におけるタービン回転速度Nの同期回転速度(=ギヤ比γ1×出力回転速度NOUT)に一致したか否かに基づいて、一方向クラッチF1が係合状態(同期状態)とされているか否かを判定する。尚、実回転速度と同期回転速度とが一致したか否かは、例えば実回転速度と同期回転速度とが一致したと判断される回転速度差以内になったことで判断される。
加速要求判定手段108は、車両に対する加速要求の有無を判定する。例えば、加速要求判定手段108は、アクセルペダル62の踏み増し操作が行われたか否か、例えばアクセルオフからアクセルオンとされたか否かに基づいて加速要求の有無を判定する。
同期前制御手段110は、変速制御手段104により一方向クラッチF1でギヤ段を形成する第1速ギヤ段であると判定されたときに、係合状態判定手段106により第1速ギヤ段において一方向クラッチF1が未だ係合状態(同期状態)とされていないと判定されすなわち一方向クラッチF1が空転状態であると判定され、且つ加速要求判定手段108により車両に対する加速要求が発生したと判定された際に、一方向クラッチF1の空転状態が維持される第2所定変速段として第2速ギヤ段を選択する。尚、この第2所定変速段は実際に形成される為に選択されるのではなく、あくまで一方向クラッチF1の空転状態において駆動力を発生させる為に見かけ上選択されるものである。見方を換えれば、同期前制御手段110は、一方向クラッチF1の空転状態において駆動力を発生させる為に係合力(トルク容量)を発生させる摩擦係合装置として一方向クラッチF1の空転状態が維持される第2速ギヤ段を成立させる為のブレーキB1を選択する。そして、同期前制御手段110は、その加速要求に伴って一方向クラッチF1が同期させられる回転方向に向かうことは継続させつつ第2速ギヤ段を成立させる為のブレーキB1にトルク容量を生じさせる。
例えば、同期前制御手段110は、加速要求時の要求量(例えばアクセル開度Acc)が大きい程大きくされた自動変速機10の出力トルクの目標値(目標出力トルク)TOUT が得られ且つ一方向クラッチF1を同期させる回転方向へ向かわせる為のタービン回転速度の目標値(目標タービン回転速度)N に沿ってタービン回転速度Nが上昇させられるように(すなわちエンジン回転速度Nが上昇させられるように)、ブレーキB1のトルク容量を発生させる指令を変速制御手段104へ出力し且つエンジントルクTを加速要求時の要求量に応じたドライバー要求エンジントルクTEDEMよりも上昇させる指令をエンジン出力制御手段102へ出力する。
より具体的には、一方向クラッチF1の同期前の自動変速機10の出力トルクTOUTは、ブレーキB1のトルク容量(クラッチトルク)Tが大きくされる程大きくされ且つエンジントルクTの上昇分(エンジントルクアップ)TUPが大きくされる程大きくされる第1の所定の関係式例えば次式(1)に示す関係式に基づいて算出される。
OUT=0.07×(TEDEM+TUP)+3.11×T ・・・(1)
また、タービン回転速度Nの上昇分(タービン回転速度アップ)ΔNは、ブレーキB1のクラッチトルクTが大きくされる程小さくされ且つエンジントルクアップTUPが大きくされる程大きくされる第2の所定の関係式例えば次式(2)に示す関係式に基づいて算出される。
ΔN=6.39×TEDEM+6.39×TUP−11.1×T ・・・(2)
尚、上記式(1)(2)内の0.07や3.11等の各数値は、例えばギヤ比や回転部材の慣性モーメントなどに基づいて車両や自動変速機10を含む動力伝達装置等で一意的に算出される定数である。
そして、同期前制御手段110は、自動変速機10の出力トルクTOUTが運転者の操作に基づき求められた目標出力トルクTOUT となるように前記(1)式及び前記(2)式に基づいてクラッチトルクTを発生させ且つエンジントルクTをドライバー要求エンジントルクTEDEMよりもエンジントルクアップTUPだけ上昇させる。すなわち、同期前制御手段110は、目標出力トルクTOUT が得られ且つ目標タービン回転速度N に沿ってタービン回転速度Nが上昇させられるように、前記(1)、(2)式を用いてクラッチトルクTとエンジントルクアップTUPとを決定し、ブレーキB1にクラッチトルクTを発生させる指令及びドライバー要求エンジントルクTEDEMにエンジントルクアップTUPを加えたエンジントルクTを発生させる指令を出力する。上記指令に従って、変速制御手段104はブレーキB1にクラッチトルクTを発生させる為のバルブ指令信号(油圧指令値)を油圧制御回路40へ出力する。また、エンジン出力制御手段102は例えばドライバー要求エンジントルクTEDEMにエンジントルクアップTUPを加えたエンジントルクTを発生する為の例えばスロットル弁開度θTHとするエンジン出力制御指令信号SEを出力する。
尚、目標出力トルクTOUT は、一方向クラッチF1の同期後においては例えばアクセル開度Accが大きい程大きくされたドライバー要求エンジントルクTEDEMに対応する値(例えばドライバー要求エンジントルクTEDEMに第1速ギヤ段のギヤ比γ1を乗じた値)である。また、一方向クラッチF1の同期前においては例えばアクセルオンに対して駆動力の発生に遅れ感が生じ難く、駆動力の立ち上がりによるショックが抑制されるように同期後の目標出力トルクTOUT に向かって漸増される値が設定される。
また、目標タービン回転速度N は、一方向クラッチF1の同期後においては第1速ギヤ段におけるタービン回転速度Nの同期回転速度である。また、一方向クラッチF1の同期前においては例えば一方向クラッチF1の同期回転速度に向かう変化速度がブレーキB1のクラッチトルクTを生じさせないときと比較して同等か或いは若干の遅れ程度となるように第1速ギヤ段におけるタービン回転速度Nの同期回転速度に向かって漸増される値が設定される。このように設定するのは、一方向クラッチF1を速やかに同期させて一方向クラッチF1の同期前から駆動力を発生させる為の制御を速やかに終了させたい為でもある。
同期後制御手段112は、一方向クラッチF1の同期後は、例えば係合状態判定手段106により第1速ギヤ段において一方向クラッチF1が係合状態(同期状態)とされたと判定された後は、同期前制御手段110による上述した制御に替えて、ドライバー要求エンジントルクTEDEMのみで目標出力トルクTOUT が得られるように、ブレーキB1のクラッチトルクTを減少させる指令を変速制御手段104へ出力し且つエンジントルクアップTUPを減少させる指令をエンジン出力制御手段102へ出力する。
より具体的には、一方向クラッチF1の同期後の自動変速機10の出力トルクTOUTは、ブレーキB1のクラッチトルクTが大きくされる程小さくされ且つエンジントルクアップTUPが大きくされる程大きくされる第3の所定の関係式例えば次式(3)に示す関係式に基づいて算出される。
OUT=3.92×TEDEM+3.92×TUP−3.99×T ・・・(3)
尚、上記式(3)内の3.92や3.99の各数値も、前記式(1)、(2)と同様に、例えばギヤ比や回転部材の慣性モーメントなどに基づいて車両や自動変速機10を含む動力伝達装置等で一意的に算出される定数である。
そして、同期後制御手段112は、前記(3)式における(3.92×TEDEM)の項で設定されるドライバー要求エンジントルクTEDEMに対応する目標出力トルクTOUT が得られるように、(3.92×TUP−3.99×T)の項を零としながら、すなわち(3.92×TUP=3.99×T)の関係を維持しながら、言い換えればドライバーからは制御していないのと同じように見えるように、所定時間内にエンジントルクアップTUP及びブレーキB1のクラッチトルクTを零に戻す。例えば、同期後制御手段112は、一方向クラッチF1の同期後の所定時間内にエンジントルクアップTUPを零に向かって逓減させる指令及びブレーキB1のクラッチトルクTを前記(3)式に従って逓減させる指令を出力する。上記指令に従って、変速制御手段104はブレーキB1のクラッチトルクTを逓減してブレーキB1を解放させる為のバルブ指令信号(油圧指令値)を油圧制御回路40へ出力する。また、エンジン出力制御手段102は例えばエンジントルクアップTUPを逓減させる為の例えばスロットル弁開度θTHとするエンジン出力制御指令信号SEを出力する。尚、上記所定時間は、一方向クラッチF1が同期した後には一方向クラッチF1の同期前から駆動力を発生させた一連の制御を速やかに終了させる為の予め求められた設定時間である。
図10は、電子制御装置100の制御作動の要部すなわち駆動力レスポンスを向上しつつ同期ショックを低減する為の制御作動を説明するフローチャートであり、例えば数msec乃至数十msec程度の極めて短いサイクルタイムで繰り返し実行される。また、図11は、図10のフローチャートに示す制御作動を説明するタイムチャートである。
図10において、先ず、変速制御手段104に対応するステップ(以下、ステップを省略する)S10において、例えば変速マップから一方向クラッチF1でギヤ段を形成する第1速ギヤ段であるか否かがすなわち一方向クラッチF1の係合により成立させられる第1速ギヤ段であるか否かが判断される。第1速ギヤ段でないと判定されてこのS10の判断が否定される場合は本ルーチンが終了させられるが、第1速ギヤ段であると判定されてこのS10の判断が肯定される場合は係合状態判定手段106に対応するS20において、一方向クラッチF1の係合により成立させられる第1速ギヤ段において一方向クラッチF1が係合状態とされているか否かがすなわち一方向クラッチF1が同期しているか否かが判定される。
一方向クラッチF1が既に同期しており上記S20の判断が肯定される場合は本ルーチンが終了させられるが一方向クラッチF1が未だ同期しておらず上記S20の判断が否定される場合は加速要求判定手段108に対応するS30において、車両に対する加速要求が有るか否かが、例えばアクセルオフからアクセルオンとされたか否かに基づいて判定される。アクセルオンされておらずこのS30の判断が否定される場合は本ルーチンが終了させられるが、アクセルオンされてこのS30の判断が肯定される場合は同期前制御手段110に対応するS40において、一方向クラッチF1の空転状態において駆動力を発生させる為に係合力(トルク容量)を発生させる摩擦係合装置として一方向クラッチF1の空転状態が維持される第2速ギヤ段を成立させる為のブレーキB1が選択される(図11のt時点)。
次いで、同じく同期前制御手段110に対応するS50において、例えば図11に示すt時点から立ち上がる目標出力トルクTOUT が得られ且つ一方向クラッチF1を同期させる回転方向へ向かわせる為の例えば図11に示す目標タービン回転速度N に沿ってタービン回転速度Nが上昇させられるように、前述した式(1)、(2)を用いてクラッチトルクTとエンジントルクアップTUPとが例えば図11に示すように決定される。そして、ブレーキB1にその決定されたクラッチトルクTを発生させる指令が変速制御手段104へ出力される(図11のt時点乃至t時点)。及び、ドライバー要求エンジントルクTEDEMにエンジントルクアップTUPを加えたエンジントルクTを発生させる指令がエンジン出力制御手段102へ出力される(図11のt時点乃至t時点)。
次いで、係合状態判定手段106に対応するS60において、一方向クラッチF1が同期したか否かが判定される。一方向クラッチF1が未だ同期しておらずこのS60の判断が否定される場合は前記S50に戻りこのS50以下が繰り返し実行される。一方、一方向クラッチF1が同期しこのS60の判断が肯定される場合は同期後制御手段112に対応するS70において、前記S50において実行されているブレーキB1にクラッチトルクTを発生させ且つドライバー要求エンジントルクTEDEMにエンジントルクアップTUPを加えたエンジントルクTを発生させる同期前制御に替えて、ドライバー要求エンジントルクTEDEMのみで目標出力トルクTOUT が得られるように、ブレーキB1のクラッチトルクTを減少させ且つエンジントルクアップTUPを減少させる同期後制御が実行される。例えば、一方向クラッチF1の同期後の所定時間内にエンジントルクアップTUPを零に向かって逓減させる指令がエンジン出力制御手段102へ出力され、且つブレーキB1のクラッチトルクTを前述した式(3)に従って逓減させる指令が変速制御手段104へ出力される(図11のt時点乃至t時点)。
上述のように、本実施例によれば、第1所定変速段(第1速ギヤ段)における一方向クラッチF1の空転状態にて例えばアクセルオンの加速要求が発生した場合には、同期前制御手段110により一方向クラッチF1の空転状態が維持される第2所定変速段(第2速ギヤ段)を成立させる為の摩擦係合装置であるブレーキB1にクラッチトルクTが生じさせられるので、第1速ギヤ段における一方向クラッチF1の空転状態ではあるがすなわち一方向クラッチF1の同期前ではあるが自動変速機10の出力トルクTOUTが発生させられる。この際、同期前制御手段110により、第2速ギヤ段が成立させられわけではなく加速要求に伴って一方向クラッチF1が同期させられる回転方向に向かうことは継続させられるので、一方向クラッチF1は確実に同期させられて第1速ギヤ段が成立させられる。これにより、一方向クラッチF1の同期前に出力トルクTOUTが発生させられて駆動力レスポンスが向上する。加えて、一方向クラッチF1の同期時には既に出力トルクTOUTが発生していることからこの同期時に出力トルクTOUTの立ち上がりが生じず同期ショックが抑制される。
別の見方をすれば、第2速ギヤ段を成立させる為のブレーキB1にクラッチトルクTを生じさせることで、単に加速要求に伴って一方向クラッチF1が同期させられる回転方向へ向かうことに比較して緩やかな速度で同期させられる回転方向へ向かわせることもでき、それにより同期ショックを抑制することが可能になる。この際、単に加速要求に伴って一方向クラッチF1が同期させられることに比較して一方向クラッチF1の同期は遅延させられるが、同期前から出力トルクTOUTが発生させられていることから、駆動力レスポンスは向上させられるものの低下させられることはない。
従って、一方向クラッチF1の係合により成立させられる変速段において一方向クラッチF1が空転状態であるときに加速要求がなされた際に、駆動力レスポンスの向上と同期ショックの低減とを両立することができる。
また、本実施例によれば、同期前制御手段110は、加速要求時の要求量が大きい程大きくされた目標出力トルクTOUT が得られ且つ一方向クラッチF1を同期させる回転方向へ向かわせる為の目標タービン回転速度N に沿ってタービン回転速度Nが上昇させられるように、第2速ギヤ段を成立させる為のブレーキB1のクラッチトルクTを発生させ且つエンジントルクTを加速要求時の要求量に応じたドライバー要求エンジントルクTEDEMよりも上昇させるので、一方向クラッチF1の同期前から自動変速機10の出力トルクTOUTが適切に発生させられ、加えて一方向クラッチF1が確実に同期させられる。
また、本実施例によれば、同期前制御手段110は、自動変速機10の出力トルクTOUTが運転者の操作に基づき求められた目標出力トルクTOUT となるように前記(1)式及び前記(2)式に基づいてブレーキB1のクラッチトルクTを発生させ且つエンジントルクTをドライバー要求エンジントルクTEDEMよりもエンジントルクアップTUPだけ上昇させるので、目標出力トルクTOUT となる出力トルクTOUTが得られ且つタービン回転速度Nが目標タービン回転速度N に沿って上昇させられるように、前記(1)及び(2)式に基づいて第2速ギヤ段を成立させる為のブレーキB1のクラッチトルクTとエンジントルクアップTUPとが算出され、その算出結果に基づいてブレーキB1の作動とエンジントルクとが適切に制御される。
また、本実施例によれば、同期後制御手段112は、一方向クラッチF1の同期後は、同期前制御手段110による制御に替えて、ドライバー要求エンジントルクTEDEMのみで目標出力トルクTOUT が得られるように、第2速ギヤ段を成立させる為のブレーキB1のクラッチトルクTを減少させ且つエンジントルクアップTUPを減少させるので、一方向クラッチF1の同期後は同期前制御手段110により発生させられたブレーキB1のクラッチトルクTやエンジントルクアップTUPが速やかに解除させられ、ドライバー要求エンジントルクTEDEMのみで目標出力トルクTOUT を得るという通常状態の制御に速やかに戻される。
また、本実施例によれば、同期後制御手段112は、一方向クラッチF1の同期後の所定時間内にエンジントルクアップTUPを零に向かって逓減させ、第2速ギヤ段を成立させる為のブレーキB1のクラッチトルクTを前記(3)式に従って逓減させるので、前記(3)式に基づいて一方向クラッチF1の同期後の所定時間内に同期前制御手段110により発生させられたブレーキB1のクラッチトルクTやエンジントルクアップTUPが解除させられる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例では、第1所定変速段は第1速ギヤ段であり、第2所定変速段は第2速ギヤ段であったが、例えば第1所定変速段は一方向クラッチの係合により成立させられるギヤ段であれば良く、また第2所定変速段は一方向クラッチの空転状態を維持するギヤ段であれば良く、車両用自動変速機のギヤ段の構成によって各々1つ乃至複数の種々のギヤ段が適用され得る。
また、前述の実施例では、加速要求としてアクセルオフからのアクセルオンを例示したが、例えばアクセルペダル62の一定踏込状態からのアクセルペダル62の踏み増しであっても良いし、良く知られたクルーズコントロール制御における加速要求等であっても良い。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
本発明が適用された車両用自動変速機の構成を例示する骨子図である。 図1の車両用自動変速機の複数のギヤ段を成立させる際の油圧式摩擦係合装置の作動の組み合わせを説明する作動図表である。 図1の車両用自動変速機の作動を説明する共線図である。 図1の車両用自動変速機などを含むエンジンから駆動輪までの動力伝達経路の概略構成を説明する図であると共に、その自動変速機などを制御するために車両に設けられた制御系統の要部を説明するブロック線図である。 クラッチ及びブレーキの各油圧アクチュエータの作動を制御するリニアソレノイドバルブに関する回路図であって、図4に示す油圧制御回路の要部を例示する回路図である。 図4の電子制御装置の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。 スロットル弁開度をパラメータとしてエンジン回転速度とエンジントルク推定値との予め実験的に求められて記憶された関係(エンジントルクマップ)である。 図4の電子制御装置の変速制御において用いられる変速線図の一例を示す図である。 図3に相当する共線図を用いて、駆動輪の回転速度に拘束される第3回転要素の回転速度を示す点Aを支点とした他の回転要素の相対回転速度や発生する出力トルクを説明する概念図である。 電子制御装置の制御作動の要部すなわち駆動力レスポンスを向上しつつ同期ショックを低減する為の制御作動を説明するフローチャートである。 図10のフローチャートに示す制御作動を説明するタイムチャートである。 一方向クラッチの係合により成立させられる変速段において一方向クラッチが空転状態であるときに加速要求がなされた際の従来の制御作動を説明するタイムチャートである。
符号の説明
10:車両用自動変速機
28:エンジン(駆動力源)
38:駆動輪
100:電子制御装置
106:係合状態判定手段
108:加速要求判定手段
110:同期前制御手段
112:同期後制御手段
B1、B2:ブレーキ(摩擦係合装置)
C1〜C4:クラッチ(摩擦係合装置)
F1:一方向クラッチ

Claims (8)

  1. 複数の摩擦係合装置及び一方向クラッチの何れかが選択的に係合されることにより変速比が異なる複数の変速段が成立させられる車両用自動変速機の制御装置であって、
    1所定変速段を成立させる前記一方向クラッチの空転状態にて車両に対する加速要求が発生した場合には一方向クラッチの空転状態が維持される第2所定変速段を成立させる為の摩擦係合装置にトルク容量を生じさせる一方で、前記一方向クラッチの空転状態にて前記加速要求がない場合には、前記第2所定変速段を成立させる為の摩擦係合装置にトルク容量を生じさせない同期前制御手段を含むことを特徴とする車両用自動変速機の制御装置。
  2. 前記同期前制御手段は、前記第1所定変速段を成立させる前記一方向クラッチの空転状態にて車両に対する加速要求が発生した場合には、該加速要求に伴って該一方向クラッチが同期させられる回転方向に向かうことは継続させつつ該一方向クラッチの空転状態が維持される第2所定変速段を成立させる為の摩擦係合装置にトルク容量を生じさせることを特徴とする請求項1に記載の車両用自動変速機の制御装置。
  3. 前記車両用自動変速機は、駆動力源から出力された動力を駆動輪側へ伝達する動力伝達装置であり、
    前記一方向クラッチは、前記加速要求に伴って前記車両用自動変速機の入力回転速度が上昇させられることで同期させられる回転方向に向かい、
    前記第2所定変速段は、前記第1所定変速段よりも前記車両用自動変速機の入力回転速度を低下させる高速段側の変速段であり、
    前記同期前制御手段は、前記加速要求時の要求量が大きい程大きくされた前記車両用自動変速機の出力トルクの目標値が得られるように且つ前記一方向クラッチを同期させる回転方向へ向かわせる為の前記車両用自動変速機の入力回転速度の目標値に沿って該入力回転速度が上昇させられるように、前記第2所定変速段を成立させる為の摩擦係合装置のトルク容量を発生させること及び前記駆動力源の出力トルクを前記加速要求時の要求量に応じた要求出力トルクよりも上昇させることを実行することを特徴とする請求項に記載の車両用自動変速機の制御装置。
  4. 前記車両用自動変速機の出力トルクは、前記第2所定変速段を成立させる為の摩擦係合装置のトルク容量が大きくされる程大きくされ且つ前記駆動力源の出力トルクの上昇分が大きくされる程大きくされる第1の所定の関係式に基づいて算出され、
    前記車両用自動変速機の入力回転速度の上昇分は、前記第2所定変速段を成立させる為の摩擦係合装置のトルク容量が大きくされる程小さくされ且つ前記駆動力源の出力トルクの上昇分が大きくされる程大きくされる第2の所定の関係式に基づいて算出されるものであり、
    前記同期前制御手段は、前記車両用自動変速機の出力トルクが運転者の操作に基づき求められた目標値となるように前記第1の所定の関係式及び前記第2の所定の関係式に基づいて前記トルク容量を発生させ且つ前記駆動力源の出力トルクを上昇させることを特徴とする請求項に記載の車両用自動変速機の制御装置。
  5. 前記一方向クラッチの同期後は、前記同期前制御手段による制御に替えて、前記駆動力源の要求出力トルクのみで前記車両用自動変速機の出力トルクの目標値が得られるように、前記第2所定変速段を成立させる為の摩擦係合装置のトルク容量を減少させ且つ前記駆動力源の出力トルクの上昇分を減少させる同期後制御手段を更に備えることを特徴とする請求項またはに記載の車両用自動変速機の制御装置。
  6. 前記一方向クラッチの同期後の前記車両用自動変速機の出力トルクは、前記第2所定変速段を成立させる為の摩擦係合装置のトルク容量が大きくされる程小さくされ且つ前記駆動力源の出力トルクの上昇分が大きくされる程大きくされる第3の所定の関係式に基づいて算出されるものであり、
    前記同期後制御手段は、前記一方向クラッチの同期後の所定時間内に前記駆動力源の出力トルクの上昇分を零に向かって逓減させ、前記第2所定変速段を成立させる為の摩擦係合装置のトルク容量を前記第3の所定の関係式に従って逓減させることを特徴とする請求項に記載の車両用自動変速機の制御装置。
  7. 前記車両に対する加速要求の有無を判定する加速要求判定手段を更に含むことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の車両用自動変速機の制御装置。
  8. 前記一方向クラッチの係合により成立させられる第1所定変速段において該一方向クラッチが係合状態とされているか否かを判定する係合状態判定手段を更に含むことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の車両用自動変速機の制御装置。
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