JP4647185B2 - イグナイタ用トランス - Google Patents

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Description

この発明は、自動車等の車両の前照灯として用いられる放電灯などに用いられ、高電圧パルスを発生させるイグナイタ用トランスに関するものである。
放電灯の中でも、メタルハライドランプ、高圧ナトリュームランプ、水銀ランプ等の高輝度放電灯(HID)は光速が大きく、ランプ効率が高く、更に寿命が長いなどの利点を有していることから、従来から屋内外施設、倉庫、工場等における照明灯や街灯等として用いられている。特に近年では、自動車等の車両用の前照灯としても利用されつつある。この種の放電灯を点灯させるためには、起動時に高電圧の起動電圧を印加する必要があり放電灯を安定に点灯させるための安定器に加えて起動電圧を発生するための起動装置(イグナイタ)を備えている。
特開平3−136938号公報
図1は特開平3−136938号公報に開示されている従来の自動車用HIDヘッドランプの車両側面方向縦断面図である。
ハウジング1内には光軸を集束制御するための反射鏡としての機能を有するリフレクタ2が装着されており、その内面には反射面がコーテイングされている。
前記リフレクタ2の略中心部にはバルブソケット3によって保持されたHIDバルブ4が装着されている。
HIDバルブ4を点灯させるための、例えば30KVもの高電圧を発生させるイグナイタ5はHID灯具内に格納されている。なおHID点灯装置の点灯制御は電源制御回路(バラスト)7によって行われる。このように構成されたHID点灯装置はHIDバルブ4へ高電圧を瞬時に印加しHIDバルブ4の高電圧放電を誘起することによりバルブ内に充填されたガスが放電現象を起こし点灯する。8はレンズでありHIDバルブの光束はこのレンズ8を介して所定範囲に拡散し車両前方方向を照射することで暗間走行時の車両の安全を確保している。
このようなHIDヘッドランプはバンパー9とエンジンフード10との間のスペースに装着されている。11は灯具とバラスト7とを電気的に接続するハーネスである。
また、12はリフレクタ2に装着され、HIDバルブ4が組付けられた基板、13は一次コイルおよび二次コイルが回巻されHIDの起動電圧を発生させるためのトランス、14は起動エネルギをチャージするためのコンデンサ、15は放電ギャップ素子でありコンデンサ14にチャージされた電位差が放電ギャップ素子15の両端に生ずることにより、素子内部に封入されたガスがその絶縁破壊によって瞬時に放電を開始しトランス13の一次コイルに通電される。
これによりトランス13の二次コイルに20KVから30KVの高電圧パルスが発生し、HIDバルブ4を放電発光させる。なお16はキャップである。ここでイグナイタ5は、基板12、トランス13、コンデンサ14、放電ギャップ素子15、等で構成された起動装置を総称したものである。
上述したような従来例においては、トランス50を構成するボビン51への巻線作業に手間がかかり、巻線作業の安定化、巻線の折損防止、巻線皮膜保護、小形化、さらには巻線作業の自動化に適したものではなかった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、巻線作業を自動化すると共に信頼性の高いトランス50を提供するための具体的なボビン51の形状を提供するものである。
この発明に係るイグナイタ用トランスは、自動車用前照灯のHIDバルブにバッテリー電源から交流電源を供給し、前記HIDバルブの放電を開始させるための高電圧パルスを発生させるイグナイタを備える前照灯制御装置に用いるイグナイタ用トランスであって、前記トランスは前記HIDバルブの高電圧側プラグに対して挟み込んで当接する複数の接触子を備えた高電圧側端子と、前記HIDバルブの低電圧側プラグに対して周方向の離れた位置から当接する複数の接触子を備えた低電圧側端子と、前記HIDバルブを保持するためのバルブソケットとを一体に備えるイグナイタに組み入れられ、前記高電圧側端子の一対の接触子を対向して配設する対称軸線と、前記低電圧側端子の一対の接触子を結ぶ直線が略直交するように端子及び接触子を配置し、前記低電圧側端子の一対の接触子と前記高電圧側端子の一対の接触子の中心点とを結ぶ2つの直線が前記対象軸線となすそれぞれの角は、略均等であり且つ90度以外の角度であるので、HIDバルブのプラグ部分を前記高電圧側および低電圧側の全接触子で保持する際に両者の力の向きが同方向または直交方向に偏らず、より安定した保持が可能となる。
また、自動車用前照灯のHIDバルブと、バッテリー電源から放電バルブに交流電源を供給するバラストと、前記HIDバルブの放電を開始させるための高電圧パルスを発生させるイグナイタと、前記HIDバルブに高電圧供給する高電圧端子とにより構成される車両の前照灯制御装置に用いられ、前記高電圧端子が前記ボビンの中央部分を貫通し、複数段の回巻溝を有する前記ボビンに一次巻線及び二次巻線が回巻されるイグナイタ用トランスであって、絡げられた高電圧端子先端部の折り曲げ方向に対して直交する方向に、前記二次巻線取り込み用スリットを配設し、巻線後の高電圧端子先端部折り曲げ状態で前記巻線の巻始端に必要以上の弛みもしくは張りが生じ難い位置関係としたものであるので、高電圧端子の折り曲げによる巻線の折損もしくは弛みによる不具合を排除でき、自動巻線であっても信頼性が高く、かつ小型のトランスを提供することができる。
また、高電圧側端子に接続された二次巻線巻始端を回巻溝へ取り込むために切り欠いた巻線取り込み部の全周縁または少なくとも巻線と接する部分に、隔壁の軸方向片側へ突出するリブ状の縁が形成されているものであるので、回巻溝へ巻線を取り込む際の切り欠き部の縁強度を高めることができるため、巻線の引っ張り力による切り欠き部の損傷防止が可能となる。
また、前記巻線取り込み部および巻線渡り部に設けられた前記切り欠き部の縁部は、全縁もしくは少なくとも巻線と接触する角部が曲面または面取りされているものであるので、前記接触部分の巻線被覆を傷つけることがなく、例えば巻線の被覆破壊によるレアヨートなどの不具合を防止する事が出来る。
また、前記隔壁の巻線取り込み部および巻線渡り部に設けられた切り欠き部の深さは、ボビンの回巻溝底部に達することなく、かつ隔壁の何れか一方の側壁面に厚さ方向に窪んだ巻線逃がし溝によって前記回巻溝底面と前記切り欠き部とが結ばれているものであるので、一つの回巻溝に二次巻線を回巻した後次ぎの回巻溝に巻き始める際、巻線の渡り部が前記巻線逃がし溝内に押し込まれるため、巻線渡り部の巻線の影響を受けることなく、回巻溝全体に均一に巻線することが可能となる。従って巻線のずれがなく常に安定した巻数で生産することが容易となり、しかも信頼性に富むイグナイタ用トランスを提供できる。
また、前隔壁の何れか一方の側壁面に設けられた巻線逃がし溝と前記切り欠き部とは、略直線状に結ばれたおり、その方向がボビンの回巻溝底部に対して略接線方向であるので、巻線逃がし溝と前記切り欠き部とを略直線状に結び、しかもその方向をボビンの回巻溝底部に対して略接線方向とでき、巻線の渡り部が前記巻線逃がし溝内にさらに押し込まれ易くなるため、巻線渡り部の巻線の影響を受けることなく、回巻溝全体に均一に巻線することが可能となり、巻線のずれがなく常に安定した巻数で生産することが容易となり、しかも信頼性に富むイグナイタ用トランスを提供できる。
また、ボビンに一次巻線及び二次巻線が回巻されているイグナイタ用トランスであって、前記複数段の巻線回巻溝に回巻された二次巻線の巻終端、二次巻線の外周に回巻される一次巻線の巻始端、および巻終端をそれぞれ絡げるための突起部を前記ボビンの低電圧側端部壁の最外周、もしくはその近傍の任意の点から接線方向両側に突出させ、かつ前記突出部両端の合計長を前記低電圧側端部壁の直径と同等またはそれ以下としたものであるので、ボビンケースを大きくする事なく巻線絡げ部の長さを最大限に確保することが可能である。従って小型化と巻線カラゲ作業の容易性を両立させることができる。
また、ボビンに一次巻線及び二次巻線が回巻されているイグナイタ用トランスであって、一次巻線の巻始端および巻終端に位置する回巻溝の両側隔壁の少なくとも何れか一方の隔壁に、前記一次巻線の巻始端および巻終端を引掛けるための突出部を設けたものであるので、一次巻線の巻乱れが防止できしかも巻き始めおよび巻き終わり部分の巻線位置を確実に固定することが出来る。従って一次巻線の外側に巻く二次巻線作業が非常に安定するため生産自動化を容易にすることが出来る。
従来のイグナイタ用トランスの用いられたHID点灯装置を示す図である。 HID点灯装置の主要構成図である。 HID点灯装置用イグナイタ一体型バルブソケットの断面図である。 本発明の実施の形態1におけるボビンの断面図である。 本発明の実施の形態1における隔壁の平面図および斜視図である。 本発明の実施の形態1におけるボビンの底部を示す平面図である。 本発明の実施の形態1における隔壁の平面図および斜視図である。 本発明の実施の形態1における隔壁の側面図および平面図である。 本発明の実施の形態1におけるトランスの側面図である。 本発明の実施の形態1におけるトランスの側面図である。 本発明の実施の形態1におけるトランスの側面図である。 本発明の実施の形態1におけるボビンの底部を示す平面図である。 本発明の実施の形態1におけるボビンの上部平面である。 本発明の実施の形態2における隔壁の側面図および平面図である。 本発明の実施の形態3における隔壁の側面図および平面図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図2は、イグナイタ一体型バルブソケット式HID点灯装置の主要部品を説明するための図であり、図3は前記イグナイタ一体型バルブソケットの断面斜視図を示している。
図中、20は電源および制御回路が内蔵されているバラスト本体、30はハーネス、40は前記バラスト20からハーネス30を経由して送られてくる駆動電力を受け、HIDバルブ4の点灯制御を行うイグナイタが一体的に内蔵されたイグナイタ一体型バルブソケットである。
また、40はイグナイタ一体型バルブソケットであり、50はトランス、51は樹脂成形されたボビンである。
次に、図3に示したイグナイタ一体型バルブソケットの構成について説明する。
40は前記バラスト20からハーネスアッシー30を経由して送られてくる駆動電力を受け、HIDバルブ4の点灯制御を行う起動回路が一体的に内蔵されたバルブソケットである。
41はイグナイタ一体型バルブソケットの上部ケース、42は同じく下部ケース、43は後述するトランス50を収容するボビンケースである。50はトランスであり、ボビン51に回巻された二次巻線61、さらにその外側に回巻された一次巻線64、前記ボビンの中央部分に挿入された高電圧端子62、前記ボビンの中穴に挿入され、前記高電圧端子と接触しているコア63および前記ボビンの外周端に配設された低電圧端子65とで構成されている。
なお、前記高電圧端子64と低電圧端子65との間に両者間の電気的絶縁を行うために絶縁部材66が配設されており、また67はコンデンサ14、放電ギャップ素子15他の電子部品を含む制御回路部品である。
上記のように構成されたトランス50は下部ケース42に設けられたボビンケース43内に挿入され、その周辺空間にレジンを注入することで両者間の空間が完全に埋められている。さらに下部ケース42に電子回路部品67を組込んだ後、上部ケース41が被せられる。これにより、イグナイタ一体型のバルブソケット40が完成する。なお4はHIDバルブであり前記イグナイタ一体型バルブソケット40によって保持されている。
図4は、前記トランス50を構成する部品の一つであるボビン51の形状を示している。
図中52a〜52dはそれぞれの隔壁、53a〜53dは前記各隔壁52a〜52dによって構成される回巻溝、54a〜54dは各回巻溝53a〜53dの底面、55a〜55dは前記各隔壁52a〜52dの一部に切り欠かれた切り欠き部、56a〜56dは前記切り欠き部55a〜55dと前記回巻溝底面54a〜54dとの間に配設された巻線逃がし溝、57aは一次巻線61および二次巻線62の巻き始めおよび巻き終わり部分を絡げるための突出部、58a〜58dおよび58aa〜58ddはそれぞれ巻線終了後に巻線部へレジンを浸透させるためのレジン導入溝である。
図5は前記きり欠き部の形状を説明するための図であり、図4中のA−A断面矢視図である。
図中52bは隔壁、54bは回巻溝53bの底部、55bは切り欠き部、56bは巻線逃がし溝である。前記切り欠き部55bは外周から内周に向かってその幅が徐々に狭くなるテーパ形状となっており、L1<L2の関系にある。また前記切り欠き部55bは前記巻線逃がし溝56bに繋がっており、回巻溝53bの底部54bまでは切り欠かれていない。つまり前記切り欠き部の深さは図中のd2−d1である。
図6は高電圧端子62の末端62aに絡げられた二次巻線62をボビン51の回巻溝53dに取り入れるために切り欠かれた巻線取り入れ部としての切り欠き部55dの縁部分に巻線保護と前記切り欠き部の強度確保を目的とした縁部58が設けられている。これにより常に同じ位置から二次巻線62が取り入れる事ができ、また取り入れ部の変形、割れ等の不具合も防止できる。
図7は前記隔壁52bの外周径を部分的に異ならしたものであり、d2>d3としたものである。これは各隔壁全てに適用されており、前記ボビンケース43にボビン51を挿入する際d2がボビンケース43の内径とほぼ等しいか、または若干小さく設定されている。従ってボビンケース43にボビン51が収容された状態では、ボビンケース43との間にd2−d3の分だけ隙間が生じ、この空間からレジンを注入し易くすることができる。
図8は前記隔壁52の側壁面にレジン導入溝55aa、55b、55bbおよび55cを設けているものであり、その溝方向はボビン51の軸心に対して直交していない。好ましくは前記回巻溝53bの底面54bの接線方向に設けることが望まれ、こうすることによりレジン導入溝54の溝長さをより長くすることができるため、巻線内へのレジンの浸透性がさらに向上する。
図9は二次側巻線62の外側に回巻された一次巻線61を絡げるための突起部57を示している。なお図6でも示したとおり、前記突起部57はボビン51の外周部分から接線方向両側へ突出しており、その合計の長さはボビン51の外径と同等かもしくは若干小さく設定している。これにより、一次巻線61の巻き始め部57bおよび巻き終わり部57aを絡げるに充分な突出長さを確保することができるためボビン51の外径を大きくする必要がない。
図10は一次巻線61の巻き始め部分を説明するためのものであり、71は前記一次巻線61の巻き始め部分61aを前記絡げ用突出部57bに絡げた後、回巻溝53aに回巻し始める際に引掛けるための突起部であり、これにより一次巻線61を常に同じ位置から巻き始めることができる。
図11は一次巻線の巻き終わり部を説明するためのものであり、72は前記一次巻線61が回巻溝53cまで回巻された後、その巻き終わり部分を絡げるための突出部57aに絡げ固定される際の位置決め用として用いられる突起部である。これにより一次巻線61の巻き終わり部分を固定することが出来るため、巻線がずれたり弛んだりする不具合を完全に防止することが出来る。
図12は高電圧端子64の末端部64aの処理状態を説明するためのものであり、二次巻線62が高電圧端子64の末端部64aに回巻された後に前記高電圧端子末端部64aを折り曲げることでトランス50の全長をより短くしている。この際、前記高電圧端子末端部64aの折り曲げ方向線に対して、前記二次巻線の取り入れ部を構成する切り欠き部55dが略直交する方向に配置されている。これにより前記高電圧端子先端部64aに二次巻線62が絡げられた状態で折り曲げても、二次巻線に必要以上の張力が加わったり、また不要な弛みが出たりすることを防止できる。
図13は高電圧端子64の接触子64a、64bと低電圧端子65の接触子65a、65bとの一関係について説明するためのものである。図中ラインBBは高電圧端子64の双方接触子の対称軸線、ラインO−Fは高電圧端子の中心点から低電圧端子65の双方接触子65aおよび65bを結ぶ線であり、両者は前記高電圧端子64の双方接触子の対称軸線に対して角度θでほぼ均等に振り分けられている。従って低電圧側端子65の両接触子65a、65bを結ぶ直線はラインB−Bと直交している。このような位置関係に両接触子を配置することによりHIDバルブ4を保持する力が一方向に集中することなく、円周上に分散させることが出来るため、HIDバルブ4の保持安定性が向上する。
実施の形態2.
図14はこの発明の実施の形態2に係わるイグナイタ用トランスの一断面図を示しており、実施の形態1と異なる点は、前記切り欠き部55がテーパ状でない点と巻線逃がし溝がなく前記切り欠き部55bが回巻溝底部54bに達する深さで切り掛れている点である。
この点により、巻線の渡しが容易になる。
実施の形態3.
図15はこの発明の実施の形態3に係わるイグナイタ用トランスの一断面図を示しており、前記切り欠き部の縁をR形状にしている。これにより巻線が前記きり欠き部55bに押し付けられた状態であっても、巻線の被覆を傷つけることがなく、レアショートによる不具合を防止することが出来る。
上記各実施の形態について説明したが、各実施の形態は、次のような特徴も持つものである。
各実施の形態の特徴の一つとして次のことが挙げられる。
自動車用前照灯に配置されたHIDバルブ(放電バルブ)と、バッテリー電源から前記HIDバルブに交流電源を供給するバラスト(駆動電源回路)と、前記HIDバルブの放電を開始させるための高電圧パルスを発生させるイグナイタ(起動回路)等により構成された車両の前照灯制御装置に用いられ、一次巻線が、樹脂製ボビンに回巻された二次巻線の外側に重ねて回巻されているイグナイタ用トランスにおいて、一次巻線および二次巻線を回巻するためのボビンに、径方向全周に突出し複数段の回巻溝を構成するための複数の円盤状隔壁が設けられ、前記隔壁の巻線取り込み部および巻線渡り部にそれぞれ切り欠き部が設けられたイグナイタ用トランスは、二次巻線を回巻するための回巻溝を構成する各隔壁の巻線取り込み部、または巻線を各回巻溝に連続的に回巻するための巻線渡り部に切
り欠き部を設けたので、巻線取り込み部に切り欠き部を設けたことで常に同じ位置から巻線を取り込むことができ、また、各回巻溝に巻線渡り部に同様の切り欠き部を設けたことで、常に同じ位置で連続的に二次巻線を次の回巻溝に渡すことが出来るため、巻線渡り部における巻線の鋭角的な曲がりによる巻線損傷が防止される。また、常に同じ位置から巻線を渡すことが出来るため、巻線のずれが防止される。従って巻線の自動化が容易となり、しかも信頼性に富むイグナイタ用トランスを提供できる。
また、他の特徴として、次のことが挙げられる。
前記隔壁の巻線取り込み部および巻線渡り部に設けられた切り欠き部は、ボビンの回巻溝底部に達する深さまで切り込まれているイグナイタ用トランスは、前記切り欠き部が、ボビンの回巻溝底部に達する深さまで切り込まれており、前記切り欠き部をボビンの回巻溝底部に達する深さまで切り込んだ事により、一つの回巻溝に二次巻線を回巻した後、次ぎの回巻溝に巻き始める際、隔壁が回巻溝底部まで切り込まれたいるため、隔壁による巻線の曲がりが極小化され、しかも次ぎの回巻溝の最も端側から回巻することができる。従って巻線のずれがなく常に安定した巻数で生産することが容易となり、しかも信頼性に富むイグナイタ用トランスを提供できる。
また、他の特徴として、次のことが挙げられる。
前記隔壁の巻線取り込み部および巻線渡り部に設けられた切り欠き部は、ボビンの回巻溝底部に対して略接線方向に切り込まれているイグナイタ用トランスは、前記切り欠き部を、ボビンの回巻溝底部に対して略接線方向に切り込み、切り欠き部をボビンの回巻溝底部に対して略接線方向に切り込んだ事により、一つの回巻溝に二次巻線を回巻した後次ぎの回巻溝に巻き始める際、その巻始め位置が回巻溝底部の略接線方向であることから、隔壁による巻線の曲がりはさらに極小化され、しかも次ぎの回巻溝の最も端側から回巻することができる。従って巻線のずれがなく常に安定した巻数で生産することが容易となり、しかも信頼性に富むイグナイタ用トランスを提供できる。
また、他の特徴として、次のことが挙げられる。
隔壁の巻線取り込み部および巻線渡り部に設けられた切り欠き部の深さは、ボビンの回巻溝底部に達することなく、かつ隔壁の何れか一方の側壁面に厚さ方向に窪んだ巻線逃がし溝によって前記回巻溝底面と前記切り欠き部とが結ばれているイグナイタ用トランスは、前記切り欠き部と回巻溝底部とを結ぶ側壁面に厚さ方向に窪んだ巻線逃がし溝を設け、切り欠き部と回巻溝底部とを結ぶ側壁面に厚さ方向に窪んだ巻線逃がし溝を設けたことにより、一つの回巻溝に二次巻線を回巻した後次ぎの回巻溝に巻き始める際、巻線の渡り部が前記巻線逃がし溝内に押し込まれるため、巻線渡り部の巻線の影響を受けることなく、回巻溝全体に均一に巻線することが可能となる。従って巻線のずれがなく常に安定した巻数で生産することが容易となり、しかも信頼性に富むイグナイタ用トランスを提供できる。
また、他の特徴として、次のことが挙げられる。
隔壁の何れか一方の側壁面に設けられた巻線逃がし溝と前記切り欠き部とは、略直線状に結ばれたおり、その方向がボビンの回巻溝底部に対して略接線方向であるイグナイタ用トランスは、巻線逃がし溝と前記切り欠き部とが略直線状に結ばれており、その方向がボビンの回巻溝底部に対して略接線方向であり、巻線逃がし溝と前記切り欠き部とを略直線状に結び、しかもその方向をボビンの回巻溝底部に対して略接線方向とした事により、巻線の渡り部が前記巻線逃がし溝内にさらに押し込まれ易くなるため、巻線渡り部の巻線の影響を受けることなく、回巻溝全体に均一に巻線することが可能となる。従って巻線のずれがなく常に安定した巻数で生産することが容易となり、しかも信頼性に富むイグナイタ用トランスを提供できる。
また、他の特徴として、次のことが挙げられる。
巻線取り込み部および巻線渡り部に設けられた前記切り欠き部は、外向き側が広く、かつ内向き側が徐々に狭くなるテーパ形状であるイグナイタ用トランスは、切り欠き部の外向き側が広く、内向き側が徐々に狭くなるテーパ形状であり、切り欠き部を外向き側が広いテーパ形状としたことから、巻線を前記切り欠き部に確実に案内することができるため、常に安定した巻線渡しが可能となる。
また、他の特徴として、次のことが挙げられる。
高電圧側端子に接続された二次巻線巻始端を前記回巻溝へ取り込むために切り欠いた巻線取り込み部の全周縁もしくは少なくとも巻線と接する部分に、隔壁の軸方向片側へ突出するリブ状の縁が形成されているイグナイタ用トランスは、巻線取り込み部に切り掛れた切り欠き部の全周縁もしくは少なくとも巻線と接する部分に、隔壁の軸方向片側へ突出するリブ状の縁が形成され、巻線取り込み部の切り欠き部にリブ状の縁を設けたことから、回巻溝へ巻線を取り込む際の切り欠き部の縁強度を高めることができるため、巻線の引っ張り力による切り欠き部の損傷防止が可能となる。
また、他の特徴として、次のことが挙げられる。
前記巻線取り込み部および巻線渡り部に設けられた前記切り欠き部の縁部は、全縁もしくは少なくとも巻線と接触する角部が曲面または面取りされているイグナイタ用トランスは、切り欠き部の全縁もしくは少なくとも巻線と接触する角部が曲面または面取りされ、巻線と接触する角部を曲面または面取りしたことにより前記接触部分の巻線被覆を傷つけることがなく、例えば巻線の被覆破壊によるレアヨートなどの不具合を防止する事が出来る。
また、他の特徴として、次のことが挙げられる。
自動車用前照灯に配置されたHIDバルブ(放電バルブ)と、バッテリー電源から前記HIDバルブに交流電源を供給するバラスト(駆動電源回路)と、前記HIDバルブの放電を開始させるための高電圧パルスを発生させるイグナイタ(起動回路)等により構成された車両の前照灯制御装置に用いられ、車両の前照灯制御装置であり、一次巻線が、樹脂製ボビンに回巻された二次巻線の外側に重ねて回巻されているイグナイタ用トランスにおいて、前記二次巻線の低電圧段から高電圧段に至る複数段の巻線回巻溝を構成する各隔壁の側壁面に巻線回巻後の積層部を樹脂で固めるためのレジン導入溝を配設し、回巻溝を構成する各隔壁の側壁面に巻線回巻後の積層部を樹脂で固めるためのレジン導入溝を配設し、各隔壁側面にレジン導入溝を設けたため、巻線密度が高い場合であっても巻線により前記レジン導入溝が塞がれることがなくなる。従って、巻線終了後のレジン浸透作業において、レジン導入溝から侵入したレジンが巻線内部まで浸透し易くなり、巻線部分の信頼性を大幅に向上させる事が出来る。
また、他の特徴として、次のことが挙げられる。
前記レジン導入溝は回巻溝の底部に達し、かつその延長線はボビンの軸線と交差しない方向であるイグナイタ用トランスは、レジン導入溝が回巻溝の底部に達し、かつその延長線はボビンの軸線と交差しない方向としたので、その延長線がボビンの回巻溝底部の接線方向にすることができ、レジン導入溝を回巻溝底部の接線方向に設けた事により、前記レジン導入溝の全長を長くする事ができる。従って、巻線内にレジンがさらに均一に浸透し易くなるため巻線部分の信頼性を大幅に向上させる事が出来る。
また、他の特徴として、次のことが挙げられる。
自動車用前照灯に配置されたHIDバルブ(放電バルブ)と、バッテリー電源から前記HIDバルブに交流電源を供給するバラスト(駆動電源回路)と、前記HIDバルブの放電を開始させるための高電圧パルスを発生させるイグナイタ(起動回路)等により構成された車両の前照灯制御装置に用いられ、一次巻線および二次巻線が回巻された樹脂製ボビンがバルブソケット内に挿入組付けされ、前記ボビン周辺にレジンが注入されたイグナイタ用トランスにおいて、前記二次巻線の低電圧段から高電圧段に至る複数段の巻線回巻溝を構成する隔壁の最外周部径を円周方向に部分的に異ならせたイグナイタ用トランスは、複数段の巻線回巻溝を構成する隔壁の最外周部径を円周方向に部分的に異ならせ、各隔壁の最外周径と略等しいボビンケース内に前記ボビンを収容した場合であっても、隔壁の最外周径部分とボビンケース内壁とは接触するが、隔壁の最外周径より小さい部分とボビンケースとの間には所定の空間を持たせる事ができる。
従ってボビンの最外周部分がボビンケースに接触していることからボビンの半径方向位置ずれを規制出来る。また前記ボビンケース内に挿入組付けされたボビンは電気的絶縁性、防水性、耐振性等の向上を図るためその外周部の空間にレジンを充填する。この際、隔壁の一部分を最外周径より小さくした事によるケースとの空間がレジン導入路として機能し、ボビン外周全体を均一に保護する事が出来る。
また、他の特徴として、次のことが挙げられる。
自動車用前照灯に配置されたHIDバルブ(放電バルブ)と、バッテリー電源から前記HIDバルブに交流電源を供給するバラスト(駆動電源回路)と、前記HIDバルブの放電を開始させるための高電圧パルスを発生させるイグナイタ(起動回路)等により構成された車両の前照灯制御装置に用いられ、一次巻線が、樹脂製ボビンに回巻された二次巻線の外側に重ねて回巻されているイグナイタ用トランスにおいて、前記複数段の巻線回巻溝に回巻された二次巻線の巻終端、二次巻線の外周に回巻される一次巻線の巻始端、および巻終端をそれぞれ絡げるための突起部を前記ボビンの低電圧側端部壁の最外周、もしくはその近傍の任意の点から接線方向両側に突出させ、かつ前記突出部両端の合計長を前記低電圧側端部壁の直径と同等またはそれ以下としたイグナイタ用トランスは、一次巻線の巻始端、および巻終端をそれぞれ絡げるための突起部を前記ボビンの低電圧側端部壁の最外周、もしくはその近傍の任意の点から接線方向両側に突出させ、かつ前記突出部両端の合計長を前記低電圧側端部壁の直径と同等またはそれ以下とし、一次巻線の絡げ部をボビン最外周近傍の位置から接線方向両側に突出させ、その長さの双方合計値がボビン最外周と同等以下にした事により、ボビンケースを大きくする事なく巻線絡げ部の長さを最大限に確保することが可能である。従って、装置の小型化と巻線カラゲ作業の容易化を両立させることができる。
また、他の特徴として、次のことが挙げられる。
自動車用前照灯に配置されたHIDバルブ(放電バルブ)と、バッテリー電源から前記HIDバルブに交流電源を供給するバラスト(駆動電源回路)と、前記HIDバルブの放電を開始させるための高電圧パルスを発生させるイグナイタ(起動回路)等により構成された車両の前照灯制御装置に用いられ、一次巻線が、樹脂製ボビンに回巻された二次巻線の外側に重ねて回巻されているイグナイタ用トランスにおいて、一次巻線の巻始端および巻終端に位置する回巻溝の両側隔壁の少なくとも何れか一方の隔壁に、前記一次巻線の巻始端および巻終端を引掛けるための突出部を設けたイグナイタ用トランスは、巻始端および巻終端に位置する回巻溝の両側隔壁の少なくとも何れか一方の隔壁に、前記一次巻線の巻始端および巻終端を引掛けるための突出部を設け、二次巻線の外側に巻かれた一次巻線
の巻き始めまたは巻き終わりに位置する隔壁の一部分に突出部を設けたことにより、一次巻線の巻乱れが防止できしかも巻き始めおよび巻き終わり部分の巻線位置を確実に固定することが出来る。従って一次巻線の外側に巻く二次巻線作業が非常に安定するため生産自動化を容易にすることが出来る。
また、他の特徴として、次のことが挙げられる。
自動車用前照灯に配置されたHIDバルブ(放電バルブ)と、バッテリー電源から前記HIDバルブに交流電源を供給するバラスト(駆動電源回路)と、前記HIDバルブの放電を開始させるための高電圧パルスを発生させるイグナイタ(起動回路)等により構成された車両の前照灯制御装置に用いられ、前記ボビンの中央部分を貫通する高電圧端子を有し、複数段の回巻溝を有する前記ボビンに二次巻線が回巻されるイグナイタ用トランスにおいて、絡げられた高電圧端子先端部の折り曲げ方向に対して直交する方向に、前記二次巻線取り込み用スリットを配設し、巻線後の高電圧端子先端部折り曲げ状態で前記巻線の巻始端に必要以上の弛みもしくは張りが生じ難い位置関係としたイグナイタ用トランスは、高電圧端子先端部の折り曲げ方向に対して直交する方向に、前記二次巻線取り込み用スリットを配設し、前記二次巻線をボビンの回巻溝に取り込むための二次巻線取り込み用スリットを二次巻線が絡げられた高電圧端子の先端部折り曲げ方向に対して直交方向に配置したことから、二次巻線が絡げられた高電圧端子先端部折り曲げの際、二次巻線カラゲ部と取り込み部との間の巻線に必要以上の弛みもしくは張りが生じ難くすることができる。従って、高電圧端子の折り曲げによる巻線の折損もしくは弛みによる不具合を排除でき、自動巻線であっても信頼性が高く、かつ小型のトランスを提供することができる。
また、他の特徴として、次のことが挙げられる。
自動車用前照灯に配置されたHIDバルブ(放電バルブ)と、バッテリー電源から前記HIDバルブに交流電源を供給するバラスト(駆動電源回路)と、前記HIDバルブの放電を開始させるための高電圧パルスを発生させるイグナイタ(起動回路)等により構成された車両の前照灯制御装置に用いられ、車両の前照灯制御装置であり、複数個に分割された高電圧側端子の接触子と、複数個に分割された低電圧側端子の接触子とが配設されHIDバルブを保持するためのバルブソケットにおいて、前記HIDバルブの高電圧側プラグを挟み込む形で配設された一対の高電圧側接触子の対称軸線延長上が、前記HIDバルブの低電圧側プラグと接触するよう周方向に離れた一対の低電圧端子側接触子の双方を結ぶ直線上の略中中央部で略直交するよう配置したイグナイタ用トランスは、一対の高電圧側接触子の対称軸線延長上が、前記HIDバルブの低電圧側プラグと接触するよう周方向に離れた一対の低電圧端子側接触子の双方を結ぶ直線上の略中央付近で略直交するよう配置したので、高電圧側接触子の対称軸線に対して低電圧側接触子の双方を略45度の角度をなす方向の両側に配設することができ、低電圧側接触子間を結ぶ直線が前記高電圧端子側接触子の対称軸線延長上と直交するようにそれぞれの接触子を配置し、低電圧側接触子の方向を前記高電圧端子側接触子の対称軸線に対して略45度とすることにより、HIDバルブのプラグ部分を前記高電圧側および低電圧側の全接触子で保持する際に両者の力の向きが同方向または直交方向に偏らず、より安定した保持が可能となる。
以上のように、この発明に係るイグナイタ用トランスは、高電圧パルスを発生させるイグナイタ用トランスであって、自動車等の車両の前照灯として用いられる放電灯に用いられるイグナイタ用トランスなどに適している。

Claims (8)

  1. 自動車用前照灯のHIDバルブにバッテリー電源から交流電源を供給し、前記HIDバルブの放電を開始させるための高電圧パルスを発生させるイグナイタを備える前照灯制御装置に用いるイグナイタ用トランスであって、前記トランスは前記HIDバルブの高電圧側プラグに対して挟み込んで当接する複数の接触子を備えた高電圧側端子と、前記HIDバルブの低電圧側プラグに対して周方向の離れた位置から当接する複数の接触子を備えた低電圧側端子と、前記HIDバルブを保持するためのバルブソケットとを一体に備えるイグナイタに組み入れられ、前記高電圧側端子の一対の接触子を対向して配設する対称軸線と、前記低電圧側端子の一対の接触子を結ぶ直線が略直交するように端子及び接触子を配置し、前記低電圧側端子の一対の接触子と前記高電圧側端子の一対の接触子の中心点とを結ぶ2つの直線が前記対象軸線となすそれぞれの角は、略均等であり且つ90度以外の角度であることを特徴とするイグナイタ用トランス。
  2. HIDバルブに高電圧供給する高電圧端子とにより構成される車両の前照灯制御装置に用いられ、前記高電圧端子がボビンの中央部分を貫通し、複数段の回巻溝を有する前記ボビンに一次巻線及び二次巻線が回巻されるイグナイタ用トランスであって、絡げられた高電圧端子先端部の折り曲げ方向に対して直交する方向に、前記二次巻線取り込み用スリットを配設したことを特徴とする請求の範囲第1項記載のイグナイタ用トランス。
  3. 一次巻線および二次巻線を回巻するためのボビンに、径方向全周に突出し複数段の回巻溝を構成するための複数の円盤状隔壁が設けられ、前記隔壁の巻線取り込み部および巻線渡り部にそれぞれ切り欠き部が設けられ、
    高電圧側端子に接続された二次巻線巻始端を回巻溝へ取り込むために切り欠いた前記巻線取り込み部の全周縁または少なくとも巻線と接する部分に、前記隔壁の軸方向片側へ突出するリブ状の縁が形成されていることを特徴とする請求の範囲第1項記載のイグナイタ用トランス。
  4. 巻線取り込み部および巻線渡り部に設けられた切り欠き部の縁部は、全縁もしくは少なくとも巻線と接触する角部が曲面または面取りされていることを特徴とする請求の範囲第1項記載のイグナイタ用トランス。
  5. ボビンに一次巻線及び二次巻線が回巻されているイグナイタ用トランスであって、
    前記一次巻線および二次巻線を回巻するためのボビンに、径方向全周に突出し複数段の回巻溝を構成するための複数の円盤状隔壁が設けられ、前記隔壁の巻線取り込み部および巻線渡り部にそれぞれ切り欠き部が設けられ、
    前記隔壁の前記巻線取り込み部および前記巻線渡り部に設けられた前記切り欠き部の深さは、ボビンの回巻溝底部に達することなく、かつ前記隔壁の何れか一方の側壁面に厚さ方向に凹設された巻線逃がし溝によって、回巻溝底面と前記切り欠き部とが結ばれていることを特徴とする請求の範囲第1項記載のイグナイタ用トランス。
  6. 隔壁の何れか一方の側壁面に設けられた巻線逃がし溝と切り欠き部とは、略直線状に結ばれており、その方向がボビンの回巻溝底部に対して略接線方向であることを特徴とする請求の範囲第1項記載のイグナイタ用トランス。
  7. ボビンに一次巻線及び二次巻線が回巻されているイグナイタ用トランスであって、
    複数段の巻線回巻溝に回巻された二次巻線の巻終端、二次巻線の外周に回巻される一次巻線の巻始端、および巻終端をそれぞれ絡げるための突起部を前記ボビンの低電圧側端部壁の最外周、もしくはその近傍の任意の点から接線方向両側に突出させ、かつ突出部両端の合計長を前記低電圧側端部壁の直径と同等またはそれ以下としたことを特徴とする請求の範囲第1項記載のイグナイタ用トランス。
  8. 一次巻線の巻始端および巻終端に位置する回巻溝の両側隔壁の少なくとも何れか一方の隔壁に、前記一次巻線の巻始端および巻終端を引掛けるための突出部を設けたことを特徴とする請求の範囲第1項記載のイグナイタ用トランス。
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