JP4623059B2 - プロジェクタ - Google Patents
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Description
特許文献1に記載のプロジェクタでは、画像出力装置(DVD(Digital Versatile Disk)プレーヤー)の上に、プロジェクタ本体が区画部材を介して載置されている。そして、DVDプレーヤーの背面には、DVDを投入するためのDVD投入部や、音声を出力するスピーカなどが設けられている。
このような構成によれば、連結機構は、板状部材と、回転部材とを備えるので、プロジェクタ本体と、画像出力装置とを回転自在とさせることができる。すなわち、例えば、プロジェクタ本体を上方側、画像出力装置を下方側に対向して配置し、板状部材をプロジェクタ本体に固定し、回転部材を画像出力装置に取り付けることで、プロジェクタを設置した状態において、上方側に配置されたプロジェクタ本体を下方側に配置された画像出力装置に対して回転させることができる。
さらに、回転部材は、回転部材本体と、延出部とを備え、複数の分割円環部材は、回転部材が取付側開口部に挿通された状態において、互いに組み合わされることで回転部材本体に当接し、取付側開口部の周縁に固定されるので、回転部材を、取付側開口部への挿通方向とは反対側に引き出した際に、回転部材における延出部は、分割円環部材に当接する。したがって、回転部材の取付側開口部からの抜けを防止することができる。さらに、回転部材本体は、板状部材に固定されるとともに、分割円環部材にて挟持されるので、板状部材を、分割円環部材に沿って回転自在とさせることができる。
〔プロジェクタの概略構成〕
図1は、プロジェクタ1を前方側から見た斜視図であり、図2は、プロジェクタ1を後方側から見た斜視図である。なお、図1〜図2では、説明の便宜上、プロジェクタ1の後方側から前方側に向かう方向をX軸とし、このX軸に直交する2軸をそれぞれY軸(水平軸)およびZ軸(垂直軸)とする。以下の図面についても同様である。
プロジェクタ1は、図1〜図2に示すように、光源から射出された光を、入力される画像情報に応じて変調して光学像を形成し、形成した光学像を拡大投射するプロジェクタ本体2と、プロジェクタ本体2に画像情報を出力するDVDプレーヤー3と、プロジェクタ本体2およびDVDプレーヤー3を回転自在に連結させる連結機構4と、プロジェクタ本体2およびDVDプレーヤー3の回転を規制する回転規制機構5とを備える。
DVD動作表示部33は、DVDプレーヤー3の再生・停止等の状態を表示する部分であり、使用者は、このDVD動作表示部33を見ることで記録媒体の再生・停止等の状態を確認することができる。
インレットコネクタ35は、AC電源ケーブルを外部から接続するためのコネクタであり、インタフェースカバー34に覆われることなく露出している。
すなわち、各種インタフェースコネクタおよびインレットコネクタ35は、下方側のDVDプレーヤー3に設けられている。
プロジェクタ本体2は、図3に示すように、画像投射手段6と、冷却装置7と、電源装置8とを備える。
画像投射手段6は、平面視略L字形状を有し、入力される画像情報に基づく光学像を形成して拡大投射するものである。この画像投射手段6は、光源装置61と、照明光学装置62と、色分離光学装置63と、リレー光学装置64と、光学装置65と、投射レンズ22とを備える。
光源ランプ611から放射された光束は、主反射鏡612により光源装置61の前方側に射出方向を揃えて集束光として射出される。そして、主反射鏡612により射出された集束光は、平行化レンズ613によって平行化され、照明光学装置62に向けて射出される。
なお、本実施形態では、主反射鏡612を楕円面リフレクタとして構成しているが、光源ランプ611から射出された光束を略平行化して反射するパラボラリフレクタとして構成してもよい。この場合には、平行化レンズ613を省略した構成とすることができる。
リレー光学装置64は、入射側レンズ641、リレーレンズ643、および反射ミラー642,644を備え、色分離光学装置63で分離された色光、例えば、赤色光を光学装置65の後述する赤色光側の液晶パネル651Rまで導く。
3つの液晶パネル651は、一対の透明なガラス基板に電気光学物質である液晶が密閉封入された構成を有し、入力される画像情報に応じて液晶の配向状態が制御されることで、入射側偏光板652から射出された偏光光束の偏光方向を変調する。
3つの射出側偏光板653は、液晶パネル651を介して射出された光束のうち、一定方向の偏光光を透過し、その他の光束を吸収する。
投射レンズ22は、複数のレンズが組み合わされた組レンズとして構成され、クロスダイクロイックプリズム654で形成されたカラー画像を拡大投射する。
各冷却ファン71〜73は、所定の駆動電圧で駆動され、光源装置61および投射レンズ22を含むプロジェクタ本体2の各部を冷却する。
電源装置8は、光源装置61の前方側(+X軸方向側)に取り付けられ、インレットコネクタ35に接続されたAC電源ケーブルを介して供給されるAC電源をDC電源に変換してプロジェクタ本体2およびDVDプレーヤー3に供給する。
連結機構4は、図4に示すように、プロジェクタ本体2の底板24に固定される板状部材41と、この板状部材41に固定されるとともに、DVDプレーヤー3の天板36に回転自在に取り付けられる回転部材42と、この回転部材42を天板36に取り付ける複数の分割円環部材43とを備える。
なお、図4では、上方側筐体21から露出する投射レンズ22(図1参照)や、下方側筐体31に設けられたDVD挿抜口32(図1参照)等の各部については図示を省略している。
また、板状部材41の各端部には、先端側の両端または一端に、複数の孔41Bが形成されている。ここで、上方側筐体21の底板24には、板状部材41の部材側開口部41A(図5参照)と対向する位置に、固定側開口部24Aが形成され、各孔41Bと対向する位置に、板状部材41を固定するための複数の雌ネジ孔(図示略)が形成されている。そして、板状部材41は、各孔41Bを介して底板24の雌ネジ孔に、ネジ(図示略)を螺合することで、上方側筐体21に固定されている。
ここで、下方側筐体31の天板36には、プレス成形等により、上方側に向かって突出する略円盤状の台座361が略中央位置に形成され、台座361における部材側開口部41Aと対向する位置には、略円形の取付側開口部361Aが形成されている。すなわち、部材側開口部41A、取付側開口部361A、固定側開口部24Aは、それぞれ対向して形成されている。
また、取付側開口部361Aの周縁には、分割円環部材43を固定するための雌ネジ孔361Bが4箇所に形成されている。そして、回転部材42は、板状部材41に固定された状態で取付側開口部361Aに上方側から挿通される。
そして、分割円環部材43は、天板36と、取付側延出部423との間隙に回転部材本体421を挟み込むように挿入され、各孔43Aを介して雌ネジ孔361Bに、ネジ431(図6参照)を螺合することで固定されている。すなわち、分割円環部材43は、回転部材42が取付側開口部361Aに挿通された状態において、互いに組み合わされることで回転部材本体421に当接し、取付側開口部361Aの周縁に固定される。
ストッパ部51A,51Bは、板状部材41に当接することで、板状部材41の所定方向への回転を規制する。具体的に、ストッパ部51Aは、プロジェクタ本体2における投射レンズ22と、DVDプレーヤー3におけるDVD挿抜口32とが同側にある状態、すなわち、図1および図4の状態において、板状部材41に当接し、上方側から見て時計回り方向(図4中矢印A)への板状部材41の回転を規制する。また、ストッパ部51Bは、投射レンズ22と、DVD挿抜口32とが反対側にある状態、すなわち、図2の状態において、板状部材41に当接し、反時計回り方向(図4中矢印B)への板状部材41の回転を規制する。
したがって、板状部材41を、ストッパ部51A,51Bから離間させる方向に回転させるためには、クリックバネ52A,52Bにより付加される抗力よりも大きな力を加える必要がある。すなわち、板状部材41は、ストッパ部51A,51Bに当接した状態で仮固定される。なお、本実施形態では、板状部材41がストッパ部51Aに当接した状態の仮固定位置を第1仮固定位置とし、ストッパ部51Bに当接した状態の仮固定位置を第2仮固定位置とする。
図5は、板状部材41および回転部材42の分解斜視図である。
板状部材41の端部411(+Y軸方向側の端部)には、図5に示すように、板状部材41の回転に際して、ストッパ部51A,51Bに当接する当接部411A,411Bが形成されている。
当接部411Aは、端部411の隅部(+X軸方向側の隅部)に設けられ、他の端部における隅部とは異なり、面取りされることなく直線状に形成されている。また、当接部411Bは、端部411の略中央部分に外側に突出して設けられている。なお、端部411は、当接部411Aを形成するために、当接部411Bの両側部分において、Y軸方向に段差が設けられている。
回転部材42の取付側延出部423は、部材側開口部41Aおよび取付側開口部361Aの内径よりも小さい外径に形成されている。
そして、回転部材42は、部材側開口部41Aに上方側から挿通され、各孔422Aを介して雌ネジ孔415に、ネジ44を螺合することで固定される。
板状部材41および回転部材42は、図6に示すように、取付側開口部361Aに上方側から挿通される。各スペーサ46は、板状部材41と台座361の間で挟まれるように配置され、板状部材41と台座361の隙間を確保するとともに、プロジェクタ本体2を支持する。また、回転部材42は、部材側開口部41Aおよび取付側開口部361Aに挿通されたときに、天板36と、取付側延出部423との間に間隙Lがあるような長さに形成されている。そして、この間隙Lに分割円環部材43が回転部材本体421を挟み込むように挿入され、ネジ431にて固定されている。
図7は、図1および図4と同様に、プロジェクタ1が第1仮固定位置で仮固定されている状態における回転規制機構5を示す図である。
ストッパ部51Aは、図7に示すように、台座361における右側面側に設けられ、台座361の中央より前面側に位置している。また、ストッパ部51Bは、台座361における左側面側に設けられ、台座361の略中央に位置している。そして、ストッパ部51A,51Bの突出量は、板状部材41を天板36に固定したときに、ストッパ部51A,51Bの先端位置が板状部材41と略同じ高さとなるような突出量とされている。
板バネ部521は、先端側に向かって拡がるように断面略U字状に折り曲げ形成された部分であり、この板バネ部521における一方の平面には、この平面と略直交して延出する固定部522が形成されている。
係止部523は、板バネ部521における回転部材42側の平面に、回転部材42側に突出して形成された略半円筒形状の部分であり、板状部材41が第1仮固定位置または第2仮固定位置にあるときには、ピン45と当接し、かつ、ピン45よりもストッパ部51A側にあるような位置に形成されている。
次に、プロジェクタ1の回転動作について、図8〜図10を参照して説明する。
図8は、プロジェクタ1において、DVDプレーヤー3に対してプロジェクタ本体2を回転させている状態を示す図である。図9は、プロジェクタ1が第2仮固定位置で仮固定されている状態を示す図である。図10は、プロジェクタ1が第2仮固定位置で仮固定されている状態における回転規制機構5を示す図である。
すなわち、板状部材41は、第1仮固定位置にあるときには、上方側から見て時計回り方向の回転がストッパ部51Aにて規制されるとともに、反時計回り方向の回転がクリックバネ52Aにて規制される。プロジェクタ本体2が回転している際には、動摩擦係数の低いスペーサ46が台座361上を摺動する。これにより、回転開始時以外ではプロジェクタ本体2の回転に必要となる力が低減される。
なお、プロジェクタ本体2を、DVDプレーヤー3に対して回転させると、天板36を下方側筐体31に固定するためのネジ362が露出する。
なお、板状部材41は、第2仮固定位置にあるときには、上方側から見て反時計回り方向の回転がストッパ部51Bにて規制されるとともに、時計回り方向の回転がクリックバネ52Bにて規制される。
(1)連結機構4は、板状部材41と、回転部材42とを備えるので、プロジェクタ本体2をDVDプレーヤー3に対して回転させることができる。また、プロジェクタ1は、回転規制機構5を備えるので、板状部材41を、ストッパ部51A,51Bおよびクリックバネ52A,52Bにより所定の位置に仮固定することができる。したがって、プロジェクタ1の使用者は、プロジェクタ1の設置状況に応じてDVD挿抜口32およびDVD動作表示部33の位置を容易、かつ、自由に変更することができる。
(5)各種インタフェースコネクタおよびインレットコネクタ35は、下方側のDVDプレーヤー3に設けられているので、上方側に配置されたプロジェクタ本体2を下方側に配置されたDVDプレーヤー3に対して回転させる際に、ケーブルが絡まることなどなく、スムーズに回転させることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、プロジェクタ本体2は、DVDプレーヤー3の上方側に載置されていたが、これとは逆に、画像出力装置を、プロジェクタ本体の上方側に載置するようにしてもよい。
前記実施形態では、プロジェクタ本体2およびDVDプレーヤー3は、鉛直方向に積層して配置されていたが、例えば、水平方向に隣接して配置されていてもよい。要するに、プロジェクタ本体および画像出力装置は、互いに対向して配置されていればよい。
前記実施形態では、画像出力装置として、DVDプレーヤー3を例示したが、例えば、ビデオプレーヤーなどであってもよく、要するに、プロジェクタ本体に画像情報を出力するものであればよい。
前記実施形態では、回転部材42は、天板36に固定される分割円環部材43にて挟持され、板状部材41を、分割円環部材43に沿って回転自在とさせていたが、例えば、軸受けなどを利用して回転自在とさせてもよい。要するに、板状部材を、プロジェクタ本体および画像出力装置のいずれか他方に対して回転自在とさせることができればよい。
前記実施形態では、回転規制機構5は、ストッパ部51A,51Bと、クリックバネ52A,52Bを備えることにより、板状部材41を、第1仮固定位置または第2仮固定位置に仮固定していたが、回転規制機構は、これ以外の機構を採用してもよい。例えば、クリックバネ52A,52Bには、略半円筒形状の係止部523が回転部材42側に突出して設けられていたが、係止部を回転部材42とは反対側に突出させて設け、この係止部にピン45が嵌まり込むことで仮固定するようにしてもよい。なお、板状部材の回転に制限を設けない場合には、ストッパ部および抗力付加部材は設けなくてもよい。
前記実施形態では、プロジェクタ1は、液晶パネル651を3つ備える三板式のプロジェクタで構成していたが、例えば、液晶パネルを1つ備える単板式のプロジェクタで構成してもよい。また、液晶パネルを2つ備えるプロジェクタや、液晶パネルを4つ以上備えるプロジェクタとして構成してもよい。
前記実施形態では、光入射面と光射出面とが異なる透過型の液晶パネルを用いていたが、光入射面と光射出面とが同一となる反射型の液晶パネルを用いてもよい。
前記実施形態では、液晶パネルを用いて光学像を形成していたが、例えば、マイクロミラーを用いたデバイスなど、液晶パネル以外のデバイスを用いてもよい。なお、この場合には、光束入射側および光束射出側の各偏光板652,653を省略することができる。
Claims (3)
- 光源から射出された光を、入力される画像情報に応じて変調して光学像を形成し、形成した光学像を拡大投射するプロジェクタ本体と、前記プロジェクタ本体に前記画像情報を出力する画像出力装置とを備えるプロジェクタであって、
前記プロジェクタ本体および前記画像出力装置は、互いに対向して配置され、
前記プロジェクタ本体と前記画像出力装置の間に介在して当該プロジェクタ本体および当該画像出力装置を連結させる連結機構を備え、
前記連結機構は、
前記プロジェクタ本体または前記画像出力装置のいずれか一方に固定される板状部材と、
前記板状部材に固定されるとともに、前記プロジェクタ本体または前記画像出力装置のいずれか他方に形成された略円形状の取付側開口部に挿通され、当該板状部材を、前記他方に対して回転自在とさせる断面略円形状の回転部材とを備え、
前記回転部材は、
断面略円形状の回転部材本体と、
前記回転部材本体における前記取付側開口部への挿通方向先端側に、外側に向って延出して設けられる延出部とを備え、
前記連結機構は、
前記回転部材本体の外径と略同じ内径を有する平板状の円環部材が分割された複数の分割円環部材を備え、
前記複数の分割円環部材は、前記回転部材が前記取付側開口部に挿通された状態において、互いに組み合わされることで前記回転部材本体に当接し、当該取付側開口部の周縁に固定されることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
前記回転部材は、略円筒形状を有し、
前記板状部材には、前記取付側開口部と対向する位置に部材側開口部が形成され、
前記一方には、前記取付側開口部と対向する位置に固定側開口部が形成されていることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1または請求項2に記載のプロジェクタにおいて、
前記プロジェクタ本体および前記画像出力装置は、鉛直方向に積層して配置され、
外部からケーブルを接続するためのコネクタを備え、
前記コネクタは、下方側に配置される前記プロジェクタ本体または前記画像出力装置に設けられていることを特徴とするプロジェクタ。
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