JP4222277B2 - プロジェクタ - Google Patents
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Description
両者を一体化するための配置に工夫が必要とされ、効率よい冷却ができないことに加えて、プロジェクタの小型化が困難となるという問題があった。
ここで、画像再生装置としては、例えば、DVDプレーヤー、ビデオカセットレコーダーなどが挙げられる。
また、プロジェクタ本体が上になるようにしているので、上方への投写に適することになる。更には、プロジェクタ本体は画像再生装置と比較して大きな熱を発生するので、プロジェクタ本体を上に配置することにより、プロジェクタ本体の熱により画像再生装置に悪影響を及ぼすことを抑制することができる。
更に、この周状リブは区画部材と一体化された側面部と一体化されているので、部材点数を少なくすることができ、更なるコストの削減を図ることができる。
この本発明によれば、プロジェクタ本体と画像再生装置の間に形成される区画部材にプロジェクタ本体及び/または画像再生装置におけるダクトの一部または全部が一体化して形成されているので、このプロジェクタ本体や画像再生装置の吸気や排気が良好に行われることになる。また、ダクトを別途配設する必要がなくなるので、部材点数の削減となり、これによりコストの削減を図ることができる。
この本発明によれば、プロジェクタ本体と画像再生装置の間に形成される区画部材には、画像再生装置からの熱を導入する導入口が形成されているので、区画部材の下部に存在する画像再生装置の熱を、区画部材の上部に存在するプロジェクタ側に送り出すことができ、画像再生装置の冷却を効率的に実施することができる。
この本発明によれば、画像再生装置における発熱部分を区画部材に形成された導入口の直下又はその周囲に配置するようにしているので、画像再生装置で発生した熱はこの導入口を通過するようになり、また、区画部材のプロジェクタ本体側には、当該導入口と連通したダクトが配設されているので、導入口を通過した熱はダクトを介して外部に排出されることとなり、放熱をより一層効率的に行うことができる。
ここで、画像再生装置の発熱部分としては、例えば、画像再生装置であるDVDプレーヤーの駆動ユニットや、投入されたDVDに記録されているデジタルビデオ信号を読み取る光学部品であるピックアップなどが挙げられる。
この本発明によれば、プロジェクタ本体に形成される排気部と、画像再生装置の排気部とが隣接して配設されているので、両者の排気を同一方向に行うことができ、装置の排気の効率化を図ることができる。
この本発明によれば、プロジェクタに配設される画像再生装置としてDVDプレーヤーを採用することにより、前記した効果を奏するプロジェクタ本体−DVDプレーヤー一体型のプロジェクタを提供することができる。
[第1実施形態]
(I)プロジェクタの外観構成:
図1は、本実施形態に係るプロジェクタ10を前方側から見た斜視図であり、また、図2は、プロジェクタ10を後方側から見た斜視図である。
そして、これも詳しくは後記するが、外装ケース15内部において、プロジェクタ本体1とDVDプレーヤー30の間には区画部材50が形成され、当該区画部材50の上面にプロジェクタ本体1が載置されている。
細長い略矩形状の空隙が縦に数本並んで形成されており、この右側面部の2つの吸気口のうち、上のものはプロジェクタ本体1の吸気部72、下のものはDVDプレーヤー30の吸気部74とそれぞれ連通している。この吸気口は、外装ケース15の内部に配設されるプロジェクタ本体1を冷却するために、外部の空気を入れ込むための開口部である。
なお、この放音口は、外装ケースの背面部15Cの左右下部に各1つずつ(計2つ)形成されており、この2つの放音口を、カバー部材20が覆うことになる。
また、本実施形態のプロジェクタ10を構成するスピーカーは、ステレオタイプのスピーカーであり、図示しないが、外装ケース15の背面部15Cの左右に形成された放音口にそれぞれ1つずつ配設されている。
図3は、本実施形態のプロジェクタ本体1の光学系4の模式図を示す。
本実施形態のプロジェクタ本体1は、インテグレータ照明光学系41と、色分離光学系42と、リレー光学系43と、光変調光学装置および色合成光学系を一体化した光学装置44と、投写光学装置としての投写レンズ3とを備えているものである。
る照度を均一にするための光学系であり、光源装置411、第1レンズアレイ412、第
2レンズアレイ413、偏光変換素子414、および重畳レンズ415を備えて構成され
る。
がマトリクス状に配列された構成を具備している。各小レンズは、光源ランプ416から
射出された光束を部分光束に分割して、照明光軸方向に射出する。各小レンズの輪郭形状は、後述する液晶パネル441の画像形成領域の形状とほぼ相似形をなすように設定される。
がマトリクス状に配列された構成を具備する。この第2レンズアレイ413は、重畳レン
ズ415とともに、第1レンズアレイ412の各小レンズの像を液晶パネル441上に結
像させる機能を有する。
ものであり、これにより、光学装置44での光の利用率が高められている。
具体的に、偏光変換素子414によって1種類の偏光光に変換された各部分光束は、重
畳レンズ415によって最終的に光学装置44の液晶パネル441上にほぼ重畳され
る。偏光光を変調するタイプの液晶パネル441を用いたプロジェクタでは、1種類の偏
光しか利用できないため、ランダムな偏光光を発する光源ランプ416からの光束の略
半分が利用されない。
このため、偏光変換素子414を用いることにより、光源ランプ416から射出された光束を略1種類の偏光光に変換し、光学装置44における光の利用効率を高めている。なお、このような偏光変換素子414は、例えば、特開平8−304739号公報に紹介されている。
2,434とを備え、色分離光学系42で分離された色光である赤色光を液晶パネル44
1Rまで導く機能を有している。
イクロイックミラー422によって反射し、フィールドレンズ418を通って、緑色用の
液晶パネル441Gに到達する。一方、赤色光は、ダイクロイックミラー422を透過し
てリレー光学系43を通り、さらにフィールドレンズ418を通って、赤色光用の液晶パ
ネル441Rに到達する。
光の光路長さよりも長いため、光の発散等による光の利用効率の低下を防止するためであ
る。すなわち、入射側レンズ431に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ418に伝えるためである。なお、リレー光学系43には、3つの色光のうちの赤色光を通
す構成としたが、これに限らず、例えば、青色光を通す構成としてもよい。
るものであり、色分離光学系42で分離された各色光が入射される3つの入射側偏光板4
42と、各入射側偏光板442の後段に配置される光変調素子としての液晶パネル441
(441R、441G、441B)と、各液晶パネル441R、441G、441Bの後
段に配置される射出側偏光板443と、色合成光学系としてのクロスダイクロイックプリ
ズム444を備えている。
光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものであり、サファイアガラス等の基板に偏光
膜が貼付されたものである。また、基板を用いずに、偏光膜をフィールドレンズ418に
貼り付けてもよい。
これらの入射側偏光板442および射出側偏光板443は、互いの偏光軸の方向が直交
するように設定されている。
変調された光学像を合成してカラー画像を形成するものである。
クロスダイクロイックプリズム444には、赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を
反射する誘電体多層膜とが、4つの直角プリズムの界面に沿って略X字状に設けられ、こ
れら誘電体多層膜により3つの色光が合成される。
そして、かかる構成からなる光学系は、例えば、平面略L字状の形状からなる、図4及び図5に示す光学部品用筐体45に収納されることになる。
図4及び図5は、プロジェクタ10の内部構成を示した斜視図であり、図4は前方から見た斜視図、図5は後方から見た斜視図であり、いずれも、プロジェクタ10から外装ケース15を取り外した状態を示している。
また、図6は、プロジェクタ本体1の平面図であり、図7は、DVDプレーヤー30の平面図を示している。
図4〜図6に示すように、区画部材50を介して上に配置されるプロジェクタ本体1は、平面略L字状の形状からなる光学部品用筐体45に収納されている。この光学部品用筐体45は、射出成形等による合成樹脂製品であり、光学部品が収納される箱状の部品収納部材47Bと、この部品収納部材の上面の開口部分を塞ぐ蓋状の蓋状部材47Aとを備えている。具体的には、この光学部品用筐体45は、光源装置411が収納される光源収納部48と、光源装置411を除く他の光学部品が収納される容器状に形成された部品収納部49とを備えている。
部品収納部49には、ここでは、具体的な図示は省略するが、光学部品412〜415,419,421〜423,431〜435を上方からスライド式に嵌め込むための複数の溝部が形成されている。また、この部品収納部49の投写レンズ3に隣接する部分には、光学装置44が設置される。
この回路基板5は、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置が実装され
た回路基板として構成され、プロジェクタ本体1全体を制御する。この回路基板5は、図示しないインターフェイス基板から出力される信号に基づいて、液晶パネル441R,441G,441Bを駆動制御する。そして、液晶パネル441R,441G,441Bは、光変調を実施して光学像が形成される。
また、この回路基板5は、図示しない操作パネルの回路基板、および図示しないリモコン受光モジュールから出力される操作信号を入力し、この操作信号に基づいてプロジェクタ10の構成部材に適宜、制御指令を出力する。
また、投写レンズ3の側方に配設されたプロジェクタ本体1の吸気部72である吸気用ファン721は、区画部材50の側面部502に形成された吸気口722からプロジェクタ本体1の外部の空気を導入して、各光学部品等の冷却を実施する。
プロジェクタ10を構成するDVDプレーヤー30は、区画部材50を介して下に配置されており、図4に示すように、プロジェクタ10の正面側(投写レンズ3が配置されている側)には、図1にも示したように、電源を投入するための電源スイッチ301と、AC電源コードのインレットコネクタ302が設けられている。
なお、このDVD駆動ユニット320には、投入されたDVDに記録されているデジタルビデオ信号を読み取る光学部品である図示しないピックアップが搭載されている。
図4〜図6に示したように、これらプロジェクタ本体1とDVDプレーヤー30は、プロジェクタ本体1が上になるように上下一体に配置され、また、プロジェクタ本体1とDVDプレーヤー30との間には区画部材50が形成され、当該区画部材50の上面にプロジェクタ本体1が載置されている。
この区画部材50は、合成樹脂製の一体成形品であり、プロジェクタ本体1を載置する平面部501と、プロジェクタ本体1を取り囲む側面部502とが一体となって形成されている。
また、この区画部材50の平面部501にはダクト520が一体化されて形成されており、これにより、かかる導入口510とダクト520は空気的に連通されている状態(空気が導入口510からダクト520まで自由に行き来できる状態)になっている。このように、区画部材50にプロジェクタ本体1やDVDプレーヤー30におけるダクト520が一体化して形成されていることにより、プロジェクタ本体1やDVDプレーヤー30の吸気や排気が良好に行われることになる。
なお、図4に示すように、本実施形態のプロジェクタ10において、区画部材50にプロジェクタ本体1を載置した場合にあっては、このダクト520に隣接するようにして、ファン530が配設されている。
DVDプレーヤー30の外部であるプロジェクタ本体1側に排出されることとなり、DVDプレーヤー30の放熱を効率的に行うことができる。
更には、ダクト520に隣接されて配設されているファン530を運転させれば、プロジェクタ本体1側に送り出されたこの熱は、このファン530により好適に放散されることになる。
ここで、発熱部分としては、DVDプレーヤー30の駆動ユニット320や、具体的には、投入されたDVDに記録されているデジタルビデオ信号を読み取る光学部品であるピックアップなどが挙げられる。
図9においては、区画部材50に形成された略矩形状の導入口510の直下には、区画部材50の下部に配設されたDVDプレーヤー30の駆動ユニット320(DVDプレーヤー30の発熱部分)が存在する。
前記した第1実施形態のプロジェクタによれば、下記の効果を好適に奏することができる。
(1)プロジェクタ本体1と、画像再生装置であるDVDプレーヤー30とを備えたプロジェクタ10において、プロジェクタ本体1とDVDプレーヤー30が、プロジェクタ本体1が上になるように上下一体に配置されているので、製品全体の専有面積が小さくなり、プロジェクタ10の小型化を図ることができる。
プロジェクタ本体1やDVDプレーヤー30におけるダクト520が一体化して形成されているので、このプロジェクタ本体1やDVDプレーヤー30の吸気や排気が良好に行われることになる。
また、ダクト520を別途配設する必要がなくなるので、部材点数の削減となり、これによりコストの削減を図ることができる。
なお、以上説明した態様は、本発明の一態様を示したものであって、本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的及び効果を達成できる範囲内での変形や改良が、本発明の内容に含まれるものであることはいうまでもない。また、本発明を実施する際における具体的な構造及び形状等は、本発明の目的及び効果を達成できる範囲内において、他の構造や形状等としても問題はない。
一方、この側面部502において、投写光学装置である投写レンズ3の先端に相当する部分は平坦であったが、かかる部分に投写レンズ3の先端を取り囲む周状リブ540が形成されているようにしてもよい。
なお、以下の説明では、前記第1実施形態と同様の構造および同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明は省略または簡略化する。
なお、図10及び図11にあっては、画像再生装置であるDVDプレーヤーは取り外した状態を示している。
また、この周状リブ540は、区画部材50の側面部502と一体化されているので、部材点数を少なくすることができ、更なるコストの削減を図ることができる。
従って、例えば、DVDプレーヤー30等の画像再生装置の発熱部分が存在する位置の直上あるいはその周囲に、この熱が導入される導入口510を形成すればよいし、また、当該直上や周囲から離れた位置に導入口510を形成しても構わない。更には、導入口510の形状も矩形状には限定されず、最適な形状を適宜決定すればよい。
Claims (6)
- 光源と、前記光源から射出された光束を複数の色光に分離する色分離光学装置と、分離された色光を画像情報に応じて変調する複数の光変調装置と、前記各光変調装置で変調された光を合成する色合成光学装置と、前記色合成光学装置にて合成された画像光を拡大投写する投写光学装置とを備えるプロジェクタ本体、および、前記画像光に関連する画像を再生する画像再生装置を備えたプロジェクタであって、
前記プロジェクタ本体と前記画像再生装置とは、前記プロジェクタ本体が上になるように上下一体に配置され、
前記プロジェクタ本体と前記画像再生装置との間には区画部材が形成され、当該区画部材の上面に前記プロジェクタ本体が載置され、
前記区画部材は、前記プロジェクタ本体を取り囲む側面部と一体となっており、
当該側面部には、前記投写光学装置の先端を囲む周状リブが形成されていることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
前記区画部材に前記プロジェクタ本体及び/または前記画像再生装置におけるダクトの一部または全部が一体化して形成されていることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1または請求項2に記載のプロジェクタにおいて、
前記区画部材には、前記画像再生装置からの熱を導入する導入口が形成されていることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項3に記載のプロジェクタにおいて、
前記画像再生装置における発熱部分を前記導入口の直下又はその周囲に配置し、
前記区画部材の前記プロジェクタ本体側には、前記導入口と空気的に連通したダクトが配設されていることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1ないし請求項4の何れかに記載のプロジェクタにおいて、
前記プロジェクタ本体の排気部と前記画像再生装置の排気部とが隣接して配設されていることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1ないし請求項5の何れかに記載のプロジェクタにおいて、
前記画像再生装置がDVD(Digital Versatile Disc)プレーヤーであることを特徴とするプロジェクタ。
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