JP2003337379A - リアプロジェクタ - Google Patents

リアプロジェクタ

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JP2003337379A
JP2003337379A JP2002379572A JP2002379572A JP2003337379A JP 2003337379 A JP2003337379 A JP 2003337379A JP 2002379572 A JP2002379572 A JP 2002379572A JP 2002379572 A JP2002379572 A JP 2002379572A JP 2003337379 A JP2003337379 A JP 2003337379A
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optical system
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screen
image forming
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JP2002379572A
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Haruyoshi Yamada
晴良 山田
Atsushi Arai
淳 荒井
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクリーン上への画像の表示位置調整を容
易にするとともに、部品公差による画郭のスクリーン上
への投写ばらつきを該表示位置調整により最適化するこ
とができるリアプロジェクタを提供する。 【解決手段】支持部材200は、上記内部ユニットの支
持板上に対向配置して取り付けられる平面位置調整機構
としての左右位置調整部材202と、この左右位置調整
部材202から垂設する傾斜位置調整機構としての傾斜
調整部材203と、この傾斜調整部材203に後方側に
下り勾配となるように取り付けられる回転位置調整機構
としての回転位置調整部材204とを備えて構成されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透過型スクリーン
に画像を表示するリアプロジェクタに関する。
【0002】
【背景技術】従来より、大型画面を有する表示装置とし
て、スクリーン上に画像を拡大投写して表示するリアプ
ロジェクタが知られている(例えば、特許文献1、2参
照)。このようなリアプロジェクタは、光源からの光束
を透過型液晶パネルに照射し、この透過型液晶パネルに
よって画像情報に応じて変調された光束を投写レンズに
より拡大して、反射ミラーにより光路を変換させ、スク
リーンの背面に導く構造を有している。この構造によ
り、これら部材は全て筐体内に収納され、移動可能とな
り、かつ明るい室内であってもスクリーン上の画像を観
賞することができる。このようなリアプロジェクタは、
スクリーンに表示される画像の位置を調整するために、
位置調整機構が必要であり、通常、投写レンズを左右ま
たは上下に調整することにより行われている。
【0003】
【特許文献1】特開2001−94905号公報
【0004】
【特許文献2】特開2002−107663号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように画像の位置調整を行う際に、位置調整構造を簡素
化して、投写レンズを左右または上下に位置調整する調
整機構を利用した場合には、画像の表示位置調整に限界
がある。そして、スクリーンには、投写レンズの位置調
整を行っても、画像を表示することができない表示不可
能範囲が形成されてしまう。また、製品によっては、背
面投写表示装置の筐体形状の公差、およびこの筐体内に
実装される構成部品の部品公差に違いがあり、この部品
公差により表示画像の画郭(画像のアスペクト比)が異
なり、スクリーン上に表示される画像に投写ばらつきが
発生する。したがって、このような投写ばらつきを調整
により最適化するには、微小な調整が必要となる。そし
て、上記のような表示位置調整機構では、表示不可能範
囲が形成されるために、スクリーン全体に画像を表示す
ることができず、さらに、この表示不可能範囲が大きい
場合には、表示される画像がスクリーンからはみ出し、
観察者は、スクリーン枠内に表示される画像しか認識で
きない、という問題がある。
【0006】本発明の目的は、スクリーン上への画像の
表示位置調整を容易にするとともに、部品公差による画
郭のスクリーン上への投写ばらつきを該表示位置調整に
より最適化することができるリアプロジェクタを提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のリアプロジェク
タは、光源から射出された光束を変調し、画像情報に応
じて光学像を形成する電気光学装置、および該光学像を
拡大投写する投写光学系を含む画像形成部と、前記画像
形成部を収納する箱状の筐体と、この筐体の箱状側面の
いずれかに露出して設けられ、前記画像形成部で形成さ
れた光学像を投影するスクリーンとを備えたリアプロジ
ェクタであって、前記筐体には、前記画像形成部を支持
する支持板が設けられ、前記画像形成部は、支持面が前
記支持板に対して傾斜した支持台上に設置され、この支
持台には、前記支持板に対する前記画像形成部の傾斜位
置を調整する傾斜位置調整機構が設けられていることを
特徴とするものである。ここで、支持板としては、筐体
とは別体とした部材を採用してもよく、筐体の上面、側
面、底面のいずれかを支持板とする構成を採用してもよ
い。
【0008】本発明では、筐体には、支持板が設けら
れ、画像形成部は、支持面がこの支持板に対して傾斜し
た支持台上に設置され、この支持台には、傾斜位置調整
機構が設けられている。そして、傾斜位置調整機構によ
り、形成した画像光を投写する画像形成部を姿勢調整す
る。このことにより、スクリーン上における表示画像の
歪みを姿勢調整により最適化することができるととも
に、画像形成部から投写される画像のスクリーン上にお
ける表示位置を調整する際に、スクリーンに対して投写
画像の表示不可能範囲を狭めることができる。したがっ
て、背面投写表示装置の筐体形状の公差、およびこの筐
体内に実装される構成部品の部品公差の違いにより、表
示画像の画郭が変化し、スクリーン上に表示される画像
に投写ばらつきが発生した場合であっても、傾斜位置調
整機構による画像形成部の姿勢調整によって最適化し、
スクリーン全体に画像を表示できる。また、画像形成部
は、支持面が支持板に対して傾斜した支持台上に設置さ
れることにより、スクリーンから離間する方向、すなわ
ち、リアプロジェクタの厚み方向の寸法を減少させるこ
とができ、装置を薄型化することができる。
【0009】本発明のリアプロジェクタでは、前記支持
台は、前記支持板上に傾斜して設置されていることが好
ましい。このような構成では、画像形成部の自重を支持
台および支持板にて確実に受けることができ、画像形成
部の姿勢調整に対応して確実に該画像形成部を支持でき
る。
【0010】本発明のリアプロジェクタでは、前記支持
台は、前記支持板の下面に傾斜して設置されていること
が好ましい。このような構成では、画像形成部は、支持
板および支持台の間に位置し、筐体内において、該支持
板および支持台にてスクリーン等の他の構成部材と隔離
された状態となる。このことにより、例えば、画像形成
部に熱が発生した場合であっても、支持板および支持台
に沿って冷却空気を流通させれば、スクリーン等の他の
構成部材に熱が伝達されることを回避できる。
【0011】本発明のリアプロジェクタでは、前記支持
台には、前記スクリーン面に対する前記画像形成部の平
面位置を調整する平面位置調整機構が設けられているこ
とが好ましい。このような構成では、支持台には平面位
置調整機構が設けられていることにより、スクリーン面
に対する画像形成部の平面位置を調整することができ、
スクリーン上に表示される画像のフォーカスまたは表示
位置を調整することができる。したがって、背面投写表
示装置の筐体形状の公差、およびこの筐体内に実装され
る構成部品の部品公差の違いにより、表示画像の画郭が
変化し、スクリーン上に表示される画像がスクリーン枠
からはみだして表示されている場合であっても、平面位
置調整機構により、表示不可能範囲を狭め、スクリーン
全体に画像を表示することができる。
【0012】本発明のリアプロジェクタでは、前記平面
位置調整機構は、前記スクリーンに沿った方向およびス
クリーンの法線方向に前記画像形成部を位置調整するス
ライド調整部を備えていることが好ましい。このような
構成では、平面位置調整機構がスライド調整部を備えて
いることにより、スライド調整部を移動させることによ
り、画像形成部の平面位置調整を行うことができ、画像
形成部の平面位置調整を容易に行うことができる。
【0013】本発明のリアプロジェクタでは、前記支持
台には、前記スクリーン面に対する回転位置を調整する
回転位置調整機構が設けられていることが好ましい。こ
のような構成では、支持台が回転位置調整機構を備えて
いることにより、形成した画像光を投写する画像形成部
を回転位置調整機構により回転調整することができる。
これにより、スクリーン上における表示画像の歪みや回
転によるスクリーン上における位置ずれを回転調整によ
り、最適化することができる。
【0014】本発明のリアプロジェクタでは、前記回転
位置調整機構は、前記投写光学系から射出される光軸の
平面位置を中心として前記画像形成部を回転調整するこ
とが好ましい。スクリーン上に表示される表示画像が、
スクリーン枠に対して回転している場合には、表示画像
の回転調整が必要となる。この回転調整において、表示
画像の回転中心が表示画像から離れた位置にある場合に
回転調整を行うと、表示画像はスクリーン面内で回転す
るとともに、平面移動をも引き起こす。ここで、回転位
置調整機構は、投写光学系から射出される光軸の平面位
置を中心として画像形成部を回転調整することにより、
画像形成部を回転調整した際には、画像形成部は、射出
される主光軸上を回転中心として回転することができ
る。すなわち、スクリーン上に表示される表示画像は、
表示画像内の照明光軸上を回転中心として回転すること
ができ、スクリーン上に表示される画像の平面移動を抑
制し、容易に表示画像の回転調整を行うことができる。
したがって、画像形成部の回転調整を行った後に、画像
形成部の平面位置調整を行う必要がなく、作業効率を向
上することができる。
【0015】本発明のリアプロジェクタでは、前記支持
板および前記支持台は、対向する前記支持板または前記
支持台に向けて延びる螺合構造を備え、前記傾斜位置調
整機構は、一端で前記支持板の螺合構造と螺合し、他端
で前記支持台の螺合構造と螺合する螺合部材であること
が好ましい。このような構成では、支持板および支持台
は、螺合構造を備え、傾斜位置調整機構はこの螺合構造
と螺合する螺合部材であることにより、簡単な構造で支
持板に対する支持台の傾斜状態を変更できる。すなわ
ち、容易に画像形成部の傾斜位置を調整できる。
【0016】本発明のリアプロジェクタでは、前記支持
板および前記支持台のいずれか一方は、対向する前記支
持板または前記支持台に向けて延びる螺合構造を備え、
前記傾斜位置調整機構は、一端で前記支持板および前記
支持台のうちの一方が具備する螺合構造と螺合する螺合
部材と、この螺合部材の他端に設けられ、前記支持板お
よび前記支持台のうちの他方に形成された凹部に遊嵌さ
れる凸状部材とを備えていることが好ましい。このよう
な構成では、支持板および支持台のいずれか一方は螺合
構造を備え、支持板および支持台のいずれか他方には凹
部が形成され、傾斜位置調整機構が、螺合部材と凸状部
材とを備えていることにより、該螺合部材の進退移動で
支持板に対して支持台を螺合状態の進退方向に移動させ
ることができ、画像形成部の傾斜位置調整を実施でき
る。また、傾斜位置調整機構が、複数箇所に配置されて
いる場合には、この螺合部材の他端に支持板および支持
台のうちの他方に形成された凹部に遊嵌される凸状部材
が設けられていることにより、複数箇所の傾斜位置調整
機構のうち、1箇所の傾斜位置調整機構の螺合部材を進
退移動した場合には、螺合部材の他端に形成された凸状
部材と筐体底面に形成された凹部との係合状態を変化さ
せることで、画像形成部のねじれ方向にも対応して画像
形成部の傾斜調整を行うことができる。
【0017】以上において、傾斜位置調整機構、平面位
置調整機構、および回転位置調整機構は、支持台に設け
られていることにより、画像形成部の傾斜位置調整、平
面位置調整、および回転位置調整を容易に行うことがで
きるとともに、画像形成部の位置調整の際に、画像形成
部にかかる外力の影響を緩和し、画像形成部内の各光学
系の相互の位置ずれを防止し、画郭の変化のない安定し
た画像を投写させることができる。
【0018】本発明のリアプロジェクタは、光源から射
出された光束を変調し、画像情報に応じて光学像を形成
する電気光学装置、および該光学像を拡大投写する投写
光学系を含む画像形成部と、前記画像形成部を収納する
箱状の筐体と、この筐体の箱状側面のいずれかに露出し
て設けられ、前記画像形成部で形成された光学像を投影
するスクリーンと、前記投写光学系から射出された光束
の光路中に配置され、該光束を反射して前記スクリーン
に導く反射光学系とを備えたリアプロジェクタであっ
て、前記反射光学系は、その上端および下端を把持する
把持部により、前記筐体内部に取り付けられ、上端側の
把持部には、前記投写光学系から射出された光束に対し
て前記反射光学系の光軸あおり方向位置を調整する姿勢
調整部が設けられていることを特徴とするものである。
【0019】通常、画像形成部、反射光学系、およびス
クリーンを収納する筐体は、射出成形等で形成されてお
り、このような筐体には、微小な寸法公差が発生する。
このような筐体に、ミラーのような反射光学系を固定す
る際には、上記のような微小な寸法公差のために、ミラ
ーが撓み、投写画像の画郭の変化から、スクリーン上に
表示される画像に投写ばらつきが生成する。本発明によ
れば、反射光学系は、把持部により、筐体内部に取り付
けられ、上端側の把持部には、姿勢調整部が設けられて
いることにより、姿勢調整部で反射光学系を姿勢調整す
ることで、反射光学系の光軸あおり方向位置を調整する
ことができる。
【0020】したがって、背面投写表示装置の筐体形状
の公差、およびこの筐体内に実装される構成部品の部品
公差の違いにより、表示画像の画郭が変化し、スクリー
ン上に表示される画像に投写ばらつきが発生した場合で
あっても、姿勢調整部による反射光学系の姿勢調整によ
って、最適化し、スクリーン全体に画像を表示すること
ができる。また、反射光学系は、略台形状のミラーで構
成されていることが好ましく、このような形状では、画
像形成部から投写される画像の画郭に合わせて最低限の
形状とすることができ、反射光学系の機能を十分に果た
しながら、小型化および軽量化を図ることができ、すな
わち、リアプロジェクタの小型、軽量化を促進すること
ができる。
【0021】本発明のリアプロジェクタでは、前記上端
側の把持部は、前記反射光学系の端部が挿入される溝を
備え、前記反射光学系が装着されると、該反射光学系の
端部とこの溝の底部の間に隙間が形成されることが好ま
しい。このような構成では、上端側の把持部は、溝を備
え、反射光学系が装着されると該反射光学系の端部とこ
の溝の底部の間に隙間が形成されることにより、姿勢調
整部により反射光学系の姿勢調整を行った際に、反射光
学系の端部と把持部の溝の底部とが衝突することがな
く、反射光学系の端部に局所的に外力を加えることを回
避することができる。したがって、姿勢調整部による反
射光学系の姿勢調整を円滑に行うことができるととも
に、反射光学系の端部に外力を与えることを回避するこ
とにより、外力による反射光学系の撓みを防止し、スク
リーンに表示される画像の投写ばらつきを緩和すること
ができる。
【0022】本発明のリアプロジェクタでは、前記反射
光学系の反射面とは反対側の面で当接する前記把持部の
面には、弾性部材が介装されていることが好ましい。こ
のような構成では、反射光学系の反射面とは反対側の面
で当接する把持部の面には、弾性部材が介装されている
ことにより、姿勢調整部による反射光学系の姿勢調整に
伴う、把持部と反射光学系との摩擦による反射光学系の
端部の損傷を緩和することができる。また、この弾性部
材の押圧力により、反射光学系の反射面は、把持部の端
面に当接し、この当接状態を保持しながら、反射光学系
の姿勢調整を行うことができる。したがって、姿勢調整
部による反射光学系の姿勢調整によって、反射光学系に
ねじれ等が起こらず、反射光学系の傾斜状態を正確に保
持することができる。
【0023】本発明のリアプロジェクタでは、前記反射
光学系は、さらにその側端を把持する把持部により前記
筐体に取り付けられ、前記反射光学系の反射面で当接す
る側端部分の把持部の面には、弾性部材が介装されてい
ることが好ましい。このような構成では、反射光学系
は、その側端を把持する把持部により筐体に取り付けら
れ、反射光学系の反射面で当接する側端部分の把持部の
面には、弾性部材が介装されていることにより、反射光
学系の自重を把持部によって支持することができ、反射
光学系の自重による反射光学系の撓み等の変形を防止
し、該変形によるスクリーンに表示される画像の画郭の
変化を回避し、投写ばらつきを緩和することができる。
【0024】また、反射光学系と当接する把持部の面に
は、弾性部材が介装されていることにより、姿勢調整部
による反射光学系の姿勢調整の際に、弾性部材の弾性変
形で反射光学系の端部を支持することができる。したが
って、反射光学系の傾斜に対応して弾性部材が弾性変形
することで、反射光学系の端部を支持し、固定状態にあ
る把持部によって、反射光学系の傾斜が制限されること
を回避することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]以下、本発明の第
1実施形態を図面に基づいて説明する。 〔1-1.リアプロジェクタの主な構成〕図1は、本発明
に係るリアプロジェクタ1を前方から見た斜視図であ
る。図2は、このリアプロジェクタ1を後方から見た斜
視図である。図3は、リアプロジェクタ1を後方から見
た分解斜視図であり、具体的には、図2からバックカバ
ー14が取り外された図である。図4は、リアプロジェ
クタ1を下方から見た分解斜視図である。図5は、リア
プロジェクタ1を示す縦断面図である。
【0026】リアプロジェクタ1の主な構成について、
図1〜図5を用いて説明する。リアプロジェクタ1は、
図1〜図5に示すように、光源から射出された光束を画
像情報に応じて変調して光学像を形成し、この光学像を
スクリーンに拡大投写するものであり、筐体を構成する
キャビネット10と、このキャビネット10の下面側に
設けられる脚部20と、キャビネット10内に配置され
る内部ユニット40と、同じくキャビネット10内に配
置される反射光学系としての反射ミラー30(図5)
と、キャビネット10の前面に露出して設けられるスク
リーン50とを備えて構成される。これらのキャビネッ
ト10、内部ユニット40、反射ミラー30、およびス
クリーン50により装置本体が構成されている。なお、
本実施形態では、便宜上、前方から見て左側を左とし、
前方から見て右側を右とする。
【0027】キャビネット10は、内部ユニット40お
よび反射ミラー30を収納する合成樹脂製の筐体であ
り、図2、図3に示すように、内部ユニット40を収納
するとともに、前面側、上下面側および左右側面側のほ
とんどを覆う縦断面コ字状の下部キャビネット13と、
背面側および左右側面側の一部を覆うバックカバー14
と、この下部キャビネット13の上側に配置される縦断
面三角形状の上部キャビネット12とを備えて構成され
る。下部キャビネット13におけるスクリーン50の面
に沿った方向としての左右方向の寸法は、上部キャビネ
ット12におけるスクリーン50の面に沿った方向とし
ての左右方向の寸法よりも小さく形成されている。ま
た、バックカバー14は、下部キャビネット13に対し
て着脱自在に構成されている。
【0028】下部キャビネット13は、図4に示すよう
に、前面部131と、左右の側面部132と、上面部1
33と、下面部134とを備える。図4に示すように、
下部キャビネット13において、前面部131の略中央
には、内部ユニット40を構成する投写レンズの突出分
に応じて前面側に膨出したセンター部131Aが設けら
れ、このセンター部131Aの左右側には、略同寸法の
矩形状の開口部131R,131Lが形成されている。
これらの開口部131R,131Lには、低音域を再生
するスピーカーとしてのウーハーボックス60(60
R,60L)がそれぞれ取り付けられている。これらの
ウーハーボックス60R,60Lは、開口部131R,
131Lに対して前面側からの着脱が可能となってい
る。なお、図面では明確にされていないが、左側の開口
部131Lの下側には、コンピュータ接続用の接続部
や、ビデオ入力端子、オーディオ機器接続端子等の各種
の機器接続用端子が設けられている。
【0029】また、下部キャビネット13において、図
3に示すように、左右の側面部132には、それぞれス
リット状の開口部が形成されている。左側の開口部は、
内部に冷却空気を導入する吸気用開口132Lであり、
右側の開口部は、内部に導入されて内部を冷却した後の
空気を排出する排気用開口132Rである。
【0030】上面部133は、上部キャビネット12に
おける後述する下面部に対向するように構成されてい
る。また、下面部134は、脚部20の後述する受け面
に当接するように配置されている。
【0031】バックカバー14は、図3に示すように、
背面部141と、左右の側面部142とを備えて構成さ
れる。バックカバー14において、背面部141の右側
(後方から見て左側)には、冷却空気を導入するための
第2吸気用開口141Aが形成されている。第2吸気用
開口141Aにはエアフィルタ143が取り付けられ
る。このエアフィルタ143が設けられた第2吸気用開
口141Aには、この開口141Aを塞ぐカバー144
が着脱自在に取り付けられている。また、背面部141
における第2吸気用開口141Aの左側(後方から見て
の右側)にはインレットコネクタ145用の開口が設け
られている。さらに、背面部141の左側(後方から見
て右側)にはコンピュータ接続用の接続部や、ビデオ入
力端子、オーディオ機器接続端子等の各種の機器接続用
端子が設けられており、この背面部141の内側には、
インターフェース基板80が設けられている。
【0032】上部キャビネット12は、図2および図5
を参照すれば、反射ミラー30を収納する縦断面三角形
状の筐体であり、略長方形板状の下面部15と、この下
面部15の両端部から立設された三角形板状の左右の側
面部16と、これらの左右の側面部に跨って形成され、
後方の下側に向かって傾斜する背面部17と、略矩形の
平面状に形成された前面部18とを備える。この平面状
の前面部18には、矩形状の開口部18Aが形成されて
いる。前面部18には、この開口部18Aを覆うスクリ
ーン50が取り付けられている。
【0033】図6は、リアプロジェクタ1の下部キャビ
ネット13側および脚部20を前方から見た縦断面図で
ある。脚部20は、図3,4,6を参照すれば、前記装
置本体を支持するとともに、下部キャビネット13の前
面部131の一部を覆う合成樹脂製の部材であり、下部
キャビネット13の下面部134全体に当接する受け面
21と、この受け面21の裏側を囲み所定の高さ寸法を
有するリブ状の支持部22とを備える。受け面21にお
いて、前後方向の中央部分における左側から中央の位置
には、支持部22の高さ寸法に対応する寸法分凹んだ凹
状溝が形成されている。
【0034】支持部22は、図4に示すように、リアプ
ロジェクタ1が床や机等の上面に設置された場合に、そ
の裏面が床等の上面に当接されるものである。この支持
部22の内側には、合成樹脂製で所定高さ寸法の格子状
の補強リブ22Aが形成されている。この補強リブ22
Aにより、脚部20の剛性が高められるとともに、床等
の上面から位置ずれしないようになっている。ただし、
支持部22の内側の一部には、補強リブ22Aが形成さ
れずに、支持部22の裏面側に、前後方向の中央部分に
おける左側から中央にかけて延びる平面部22Bが形成
されている。この平面部22Bは、受け面21に形成さ
れた前記凹状溝の下面部分となっている。
【0035】図6に示すように、前記凹状溝が形成され
た受け面21に前記装置本体が設置されると、下部キャ
ビネット13の左側の側面部132から中央部分にかけ
て左右方向に延びる空間としての第3ダクト93が構成
される。ただし、第3ダクト93の両端縁には装置本体
の下面が当接されず、左側の側面部132近傍の端縁部
分と略中央部分の端縁部分とが開口される。この左側の
側面部132近傍の開口には、第2ダクト92の一端が
接続されている。この第2ダクト92の他端は、左側の
側面部132に形成された吸気用開口132Lにエアフ
ィルタ135を介して接続されている。また、この中央
部分の端縁部分における開口には、第4ダクト94の一
端が接続されている。この第4ダクト94の他端は、ス
ポンジ等の弾性部材を介して、前記装置本体を構成する
光学装置の下側に配置されている。
【0036】図7は、内部ユニットを後方から見た斜視
図である。内部ユニット40は、詳しくは後述するが、
脚部20の受け面21に設置され、入力された画像情報
に応じて所定の光学像を形成するとともに、この画像情
報に付加される音声信号の増幅等も行い、音声および映
像を出力する装置である。
【0037】図8は、リアプロジェクタ1からスクリー
ン50を外した正面図である。反射ミラー30は、略台
形状に形成された一般的な反射ミラーであり、上部キャ
ビネット12の背面部17の内側に、台形の長辺が上側
となるようにして取り付けられている。上部キャビネッ
ト12の背面部17の内側には、反射ミラー30を所定
位置に保持する把持部としてのミラー保持部31が形成
されている。このミラー保持部31によって、反射ミラ
ー30の長辺部分、短辺部分、斜辺部分が支持され、反
射ミラー30に歪みが生じないようになっている。
【0038】スクリーン50は、図1に示すように、内
部ユニット本体400で拡大投写され、反射ミラー30
で反射された光学像を裏面から投影する透過型スクリー
ンである。このスクリーン50は、スクリーン本体51
と、このスクリーン本体51の前面側が露出した状態で
スクリーン本体51を収納するスクリーンカバー52と
を備える。ここで、図2に示すように、上部キャビネッ
ト12の左右側の側面部16には、それぞれスピーカボ
ックス70が取り付けられており、上部キャビネット1
2とは別体として構成されている。このスピーカボック
ス70は、所定のスピーカとして機能する箱型のもので
ある。これらのスピーカボックス70の前面とスクリー
ン50の前面とは略面一に形成され、これらの面は鉛直
方向に略平行となっている。以上より、スクリーンカバ
ー52は、図1に示すように、スクリーン本体51を収
納した状態で、上部キャビネット12の前面部18とス
ピーカボックス70の前面と覆うように、上部キャビネ
ット12にねじ止め固定されている。
【0039】〔1-2.内部ユニットの構成〕内部ユニッ
ト40は、図7に示すように、内部ユニット本体400
と、該内部ユニット本体400または後述する音声信号
増幅部307(アンプ)に電力を供給する電源ブロック
300と、これら内部ユニット本体400、および電源
ブロック300を支持するベース部材201とを備え
る。内部ユニット本体400は、図7に示すように、左
側部分に配置された光源装置411を含み、この光源装
置411から右側へさらに前方側へと伸びる平面視略L
字状の光学ユニット401と、ベース部材201と接続
し、該光学ユニット401を支持するとともに姿勢調整
を行う支持台としての支持部材200とを備えて構成さ
れる。光学ユニット401は、詳しくは後述するが、図
7に示すように、光源装置411から出射された光束
を、光学的に処理して画像情報に対応した光学像を形成
する画像形成部としての光学ユニット本体401Aと、
この光学ユニット本体401Aの右側部分の一部を覆う
ように跨って配置され、中央から左側(後方から見て右
側)へと延びる制御基板402とを備えている。
【0040】制御基板402は、CPU等を含む制御部
を備え、入力された画像情報に応じて、光学ユニット本
体401Aを構成する光学装置の駆動制御を行ってお
り、光学ユニット本体401Aの右側部分の一部を覆う
ように跨って配置され右側へと延びている。この制御基
板402の周囲には、金属製のシールド部材403によ
って覆われており、該制御基板402は、柱状の部材を
介して光学ユニット本体401Aを跨ぐように、支持部
材200に取り付けられている。
【0041】電源ブロック300は、図7に示すように
後方から見た場合において、光源装置411の前方側に
設けられた第1電源装置301と、仕切板205の左側
の空間に設けられた第2電源装置302とを備えて構成
される。第1電源装置301は、第1電源303と、こ
の第1電源303に隣接配置されたランプ駆動回路(バ
ラスト)304とを含んで構成される。第1電源303
は、インレットコネクタ145に接続された図示しない
電源ケーブルを通して、外部から供給された電力をラン
プ駆動回路304や制御基板402等に供給するもので
ある。
【0042】ランプ駆動回路304は、光学ユニット本
体401Aを構成する光源ランプに第1電源303から
供給された電力を供給するものであり、この光源ランプ
と電気的に接続されている。このようなランプ駆動回路
304は、例えば、図示しない基板に配線されている。
これら第1電源303およびランプ駆動回路304で構
成される第1電源装置301は、左右側が開口された金
属製のシールド部材305によって周囲が覆われ、第1
電源303およびランプ駆動回路304からの電磁ノイ
ズの漏れを防止している。
【0043】このシールド部材305の開口において、
後方から見て右側の開口には、軸流ファン521が取り
付けられている。これにより、第1電源装置301の延
びる方向、すなわち、後方から見て第1電源装置301
の右側から左側方向へと冷却空気を送風している。この
場合には、このシールド部材305は、冷却空気を誘導
するダクトとしての機能を兼ねている。
【0044】第2電源装置302は、第2電源306
と、入力された音声信号を増幅する音声信号増幅部(ア
ンプ)307とを備えて構成される。第2電源306
は、インレットコネクタ145に接続された図示しない
電源ケーブルを通して、外部から供給された電力を音声
信号増幅部307に供給するものである。音声信号増幅
部307は、第2電源306から供給された電力によっ
て駆動され、入力された音声信号を増幅するものであ
り、図8には図示しないスピーカボックスおよびウーハ
ーボックスと電気的に接続されている。このような音声
信号増幅部307は、例えば、図示しない基板に配線さ
れている。
【0045】ベース部材201は、脚部20の受け面2
1に対向配置され、内部ユニット40の構成部材を支持
するものであり、金属製の板状部材から構成されてい
る。図7に示すように、後方側から見て、左側には、左
右の空間で熱を遮断する仕切板205がベース部材20
1上面から垂設している。この仕切板205により、第
1電源装置301および光学ユニット401の光源装置
411と第2電源装置302とを離隔し、左右の空間で
熱を遮断することができ、第1電源装置301および光
源装置411と第2電源装置302との間での熱伝達を
防止している。また、ベース部材201下面は、脚部2
0の受け面21に設けられた図示しないレール部材と係
合する係合溝を備え、前後方向に進退可能に構成されて
いる。すなわち、このベース部材201が進退すること
により、下部キャビネット13から内部ユニット40を
後方側へとスライド式に取り出し可能となっている。
【0046】〔1-3.光学系の詳細な構成〕図9は、光
学ユニット本体401Aを示す斜視図である。図10
は、光学ユニット本体401Aを模式的に示した平面図
である。光学ユニット本体401Aは、図10に示すよ
うに、光源装置を構成する光源ランプから射出された光
束を光学的に処理して画像情報に対応した光学像を形成
し、この光学像を拡大して投写するユニットであり、イ
ンテグレータ照明光学系41と、色分離光学系42と、
リレー光学系43と、光学装置44と、直角プリズム4
8と、投写光学系としての投写レンズ46とを備える。
【0047】インテグレータ照明光学系41は、光学装
置44を構成する3枚の液晶パネル441(赤、緑、青
の色光毎にそれぞれ液晶パネル441R,441G,4
41Bとする)の画像形成領域をほぼ均一に照明するた
めの光学系であり、光源装置411と、第1レンズアレ
イ412と、第2レンズアレイ413と、偏光変換素子
414と、重畳レンズ415とを備えている。
【0048】光源装置411は、放射光源としての光源
ランプ416と、リフレクタ417とを備え、光源ラン
プ416から射出された放射状の光線をリフレクタ41
7で反射して平行光線とし、この平行光線を外部へと射
出する。光源ランプ416としては、ハロゲンランプを
採用している。なお、ハロゲンランプ以外に、メタルハ
ライドランプや高圧水銀ランプ等も採用できる。リフレ
クタ417としては、放物面鏡を採用している。なお、
放物面鏡の代わりに、平行化凹レンズおよび楕円面鏡を
組み合わせたものを採用してもよい。
【0049】第1レンズアレイ412は、光軸方向から
見てほぼ矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状
に配列された構成を有している。各小レンズは、光源ラ
ンプ416から射出される光束を、複数の部分光束に分
割している。各小レンズの輪郭形状は、液晶パネル44
1の画像形成領域の形状とほぼ相似形をなすように設定
されている。たとえば、液晶パネル441の画像形成領
域のアスペクト比(横と縦の寸法の比率)が4:3であ
るならば、各小レンズのアスペクト比も4:3に設定す
る。
【0050】第2レンズアレイ413は、第1レンズア
レイ412と略同様な構成を有しており、小レンズがマ
トリクス状に配列された構成を有している。この第2レ
ンズアレイ413は、重畳レンズ415とともに、第1
レンズアレイ412の各小レンズの像を液晶パネル44
1上に結像させる機能を有する。
【0051】偏光変換素子414は、第2レンズアレイ
413と重畳レンズ415との間に配置されるととも
に、第2レンズアレイ413と一体でユニット化されて
いる。このような偏光変換素子414は、第2レンズア
レイ413からの光を1種類の偏光光に変換するもので
あり、これにより、光学装置44での光の利用効率が高
められている。
【0052】具体的に、偏光変換素子414によって1
種類の偏光光に変換された各部分光は、重畳レンズ41
5によって最終的に光学装置44の液晶パネル441上
にほぼ重畳される。偏光光を変調するタイプの液晶パネ
ル441を用いたリアプロジェクタ1では、1種類の偏
光光しか利用できないため、他種類のランダムな偏光光
を発する光源ランプ416からの光のほぼ半分が利用さ
れない。このため、偏光変換素子414を用いることに
より、光源ランプ416から射出された光束を全て1種
類の偏光光に変換し、光学装置44での光の利用効率を
高めている。なお、このような偏光変換素子414は、
たとえば特開平8−304739号公報に紹介されてい
る。
【0053】色分離光学系42は、2枚のダイクロイッ
クミラー421,422と、反射ミラー423とを備
え、ダイクロイックミラー421、422によりインテ
グレータ照明光学系41から射出された複数の部分光束
を赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離す
る機能を有している。
【0054】リレー光学系43は、入射側レンズ431
と、リレーレンズ433と、反射ミラー432、434
とを備え、色分離光学系42で分離された色光である赤
色光を液晶パネル441Rまで導く機能を有している。
【0055】この際、色分離光学系42のダイクロイッ
クミラー421では、インテグレータ照明光学系41か
ら射出された光束の赤色光成分と緑色光成分とが透過す
るとともに、青色光成分が反射する。ダイクロイックミ
ラー421によって反射した青色光は、反射ミラー42
3で反射し、フィールドレンズ418を通って、青色用
の液晶パネル441Bに到達する。このフィールドレン
ズ418は、第2レンズアレイ413から射出された各
部分光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に
変換する。他の液晶パネル441G、441Bの光入射
側に設けられたフィールドレンズ418も同様である。
【0056】また、ダイクロイックミラー421を透過
した赤色光と緑色光のうちで、緑色光は、ダイクロイッ
クミラー422によって反射し、フィールドレンズ41
8を通って、緑色用の液晶パネル441Gに到達する。
一方、赤色光は、ダイクロイックミラー422を透過し
てリレー光学系43を通り、さらにフィールドレンズ4
18を通って、赤色光用の液晶パネル441Rに到達す
る。なお、赤色光にリレー光学系43が用いられている
のは、赤色光の光路の長さが他の色光の光路長さよりも
長いため、光の発散等による光の利用効率の低下を防止
するためである。すなわち、入射側レンズ431に入射
した部分光束をそのまま、フィールドレンズ418に伝
えるためである。
【0057】光学装置44は、入射された光束を画像情
報に応じて変調してカラー画像を形成するものであり、
色分離光学系42で分離された各色光が入射される3つ
の入射側偏光板442と、各入射側偏光板442の後段
に配置される光変調装置としての液晶パネル441R,
441G,441Bと、各液晶パネル441R,441
G,441Bの後段に配置される射出側偏光板443
と、色合成光学系としてのクロスダイクロイックプリズ
ム444とを備える。
【0058】液晶パネル441R,441G,441B
は、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子と
して用いたものである。光学装置44において、色分離
光学系42で分離された各色光は、これら3枚の液晶パ
ネル441R,441G,441B、入射側偏光板44
2、および射出側偏光板443によって、画像情報に応
じて変調された光学像を形成する。
【0059】入射側偏光板442は、色分離光学系42
で分離された各色光のうち、一定方向の偏光光のみ透過
させ、その他の光束を吸収するものであり、サファイヤ
ガラス等の基板に偏光膜が貼付されたものである。射出
側偏光板443も、入射側偏光板442と略同様に構成
され、液晶パネル441(441R,441G,441
B)から射出された光束のうち、所定方向の偏光光のみ
透過させ、その他の光束を吸収するものである。これら
の入射側偏光板442および射出側偏光板443は、互
いの偏光軸の方向が直交するように設定されている。
【0060】クロスダイクロイックプリズム444は、
射出側偏光板443から射出され、各色光毎に変調され
た光学像を合成してカラー画像を形成するものである。
クロスダイクロイックプリズム444には、赤色光を反
射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜と
が、4つの直角プリズムの界面に沿って略X字状に設け
られ、これらの誘電体多層膜により3つの色光が合成さ
れる。
【0061】以上説明した液晶パネル441、射出側偏
光板443およびクロスダイクロイックプリズム444
は、一体的にユニット化された光学装置本体45として
構成されている。なお、入射側偏光板442は、ライト
ガイド47に形成された図示しない溝部にスライド式に
嵌め込んで取り付けられる。
【0062】光学装置本体45は、具体的な図示を省略
するが、クロスダイクロイックプリズム444と、この
クロスダイクロイックプリズム444を下方から支持す
る金属製の台座と、クロスダイクロイックプリズム44
4の光束入射端面に取り付けられ、射出側偏光板443
を保持する金属製の保持板と、この保持板の光束入射側
に取り付けられた4つのピン部材によって保持される液
晶パネル441(441R,441G,441B)とを
備える。保持板と液晶パネル441との間には所定間隔
の空隙が設けられており、この空隙部分を冷却空気が流
れるようになっている。
【0063】直角プリズム48は、光学装置44のクロ
スダイクロイックプリズム444における光束射出側に
配置され、このクロスダイクロイックプリズム444で
合成されたカラー画像を投写レンズ46の方向、すなわ
ち前方向に射出されたカラー画像を上方向へと折り曲げ
て反射するものである。
【0064】投写レンズ46は、直角プリズム48で反
射されたカラー画像を拡大して、反射ミラー30に投写
するものである。この投写レンズ46は、前述した支持
部材200にねじ止め固定された図示しないヘッド部に
よって支持されている。また、図7に示すように、投写
レンズ46の投写側の周囲には、上側が開口された箱状
のカバー部材49Aが設けられている。上部キャビネッ
ト12の下面部15には、投写される光学像の光路を確
保するために開口部が形成されている。カバー部材49
Aは、この開口部の周囲に対して弾性部材を介して当接
されてこの開口部を塞いでいる。
【0065】以上説明した各光学系41〜44,48
は、図9に示す光学部品用筐体としての合成樹脂製のラ
イトガイド47内に収容されている。このライトガイド
47は、内部側の具体的な図示を省略するが、図9に示
すように、前述した各光学部品412〜415,41
8,421〜423,431〜434,442(図1
0)を上方からスライド式に嵌め込む溝部が形成された
下ライトガイド471と、下ライトガイド471の上部
の開口側を閉塞する蓋状の上ライトガイド472とを備
えて構成される。
【0066】以上説明した光学ユニット本体401A
は、下ライトガイド471外面に設けられた固定用の孔
471A(図9)を介して支持部材200に支持され、
スクリーン50に投写される表示画像の画郭を調整する
ために、該光学ユニット本体401Aの姿勢調整が行わ
れる。
【0067】〔1-4.内部冷却部の構成(冷却構造)〕
図11は、リアプロジェクタ1を示す平面図である。図
12は、図11におけるXII−XIIでの縦断面図であ
る。ここで、リアプロジェクタ1には、図7,11,1
2に示すように、内部ユニット40を構成するこれらの
各部品400,200,301,302と、キャビネッ
ト10の内部とを冷却する内部冷却部500が設けられ
ている。この内部冷却部500は、内部ユニット40を
含む下部キャビネット13内全体を冷却している。
【0068】内部冷却部500は、図11,12に示す
ように、吸気用開口132Lから下部キャビネット13
内に外部の冷却空気を導入して、下部キャビネット13
内の各部品400,200,301,302を冷却し、
右側の排気用開口132Rから冷却後の空気を外部へと
排出するものである。つまり、下部キャビネット13内
には、スクリーン50の前面に沿って左側から右側へと
冷却空気を流す冷却流路が形成されている。内部冷却部
500は、制御基板冷却流路511と、光学装置冷却流
路512と、光源冷却流路513と、電源冷却流路51
4とを備えている。
【0069】内部冷却部500において、図11または
図12に示すように、ファン522,523によって吸
気用開口132Lから導入された外部の冷却空気は、そ
の一部が、制御基板用の軸流ファン522によって吸引
されて、制御基板冷却流路511を流れて制御基板40
2を冷却する。また、冷却空気の残りの一部は、光学装
置用の軸流ファン523およびシロッコファン524に
よって吸引されて、第2〜4ダクト92〜94を含んで
構成される光学装置冷却流路512を流れ、光学装置4
4を冷却する。これらの冷却空気は、光学装置44上方
の近傍で合流する。
【0070】ここで、光源冷却流路513では、仕切板
205の右側の空間に配置され前後方向に延びる第1ダ
クト91が用いられている。前記合流した空気の一部
は、図11に示すように、光学部品冷却用の2つのシロ
ッコファン525,526によって吸引されて、ライト
ガイド47内の光源冷却流路513を流れて前記偏光変
換素子および光源装置を冷却し、その後、第1ダクト9
1を通って、排気用開口132Rから外部へと排出され
る。
【0071】一方、合流した空気の残りの一部は、電源
用の軸流ファン521によって吸引されて、電源冷却流
路514を流れて第1電源装置301および第2電源装
置302を冷却し、排気用開口132Rから外部へと排
出される。このように冷却後の空気の排出流路として2
つの流路が設けられている。そして、光源装置411冷
却後の空気は、他の部品に接触することなく専用の第1
ダクト91から外部へと直接排出され、第2電源装置3
02には干渉しないようになっている。
【0072】〔1-5.光学ユニット本体の姿勢調整構
造〕光学ユニット本体401Aの姿勢調整構造につい
て、以下に説明する。図13は、支持台としての支持部
材200を上方から見た斜視図である。支持部材200
は、光学ユニット本体401Aから投写される光学像を
反射ミラー30を介して、スクリーン50裏面に投写す
るために、光学ユニット本体401Aの投写方向を調整
する。この支持部材200は、内部ユニット40のベー
ス部材201上に対向配置して取り付けられる平面位置
調整機構としての左右位置調整部材202と、この左右
位置調整部材202から垂設する傾斜位置調整機構とし
ての傾斜調整部材203と、この傾斜調整部材203に
後方側に下り勾配となるように取り付けられる回転位置
調整機構としての回転位置調整部材204とを備えて構
成されている。
【0073】左右位置調整部材202は、具体的な図示
は省略するが、傾斜調整部材203および回転位置調整
部材204の基礎となり、支持部材200全体の平面位
置調整を行う。この左右位置調整部材202は、光学ユ
ニット本体401Aの形状に沿って、平面視略F字状の
板状体から構成されている。この板状体には、複数位置
に配置され、左右方向に扁平した形状を有するルーズ孔
202Aと、該板状体の外周部分に折曲した立上片20
2Bとが形成されている。このルーズ孔202Aにねじ
を挿通し、下部キャビネットの下面に形成された図示し
ない孔と固定することにより、光学ユニット本体401
Aの平面位置が固定される。
【0074】光学ユニット本体401Aの平面位置調整
を行う際には、作業者は、ルーズ孔202Aに挿通した
ねじを遊合状態にし、立上片202Bを把持して左右位
置調整部材202をルーズ孔202Aの形状に沿って移
動することにより、光学ユニット本体401Aを左右方
向に移動し、光学ユニット本体401Aの平面位置調整
を行うことができる。なお、本実施形態では、ルーズ孔
202Aが左右方向に扁平した形状を有しているが、こ
の形状に限らず、光学ユニット本体401Aを前後方向
に移動するために、ルーズ孔202Aを前後方向に扁平
した形状に形成し、若しくは、ルーズ孔202Aを左右
方向および前後方向に延びる十字形状に形成したもので
あってもよい。
【0075】傾斜調整部材203は、光学ユニット本体
401Aのスクリーンに対する見上げ方向の傾斜位置を
調整する。この傾斜調整部材203は、左右位置調整部
材202の上面に固定され、該傾斜調整部材203を支
持する脚部203Aと、該脚部203Aに支持され、左
右位置調整部材202の上面から垂設する柱状部材20
3Bと、該柱状部材203Bの先端部と接続し、回転位
置調整部材204に固定される移動金具203Cとを備
えて構成されている。具体的に、図14には、傾斜調整
部材203の断面図が示されている。柱状部材203B
において、基端部には、略球状に形成された球状体20
3B2を備え、該球状体203B2が、脚部203Aと
係合している。また、先端部には、ねじ溝が形成され、
移動金具203Cに螺合する。さらに、中央部分には、
該柱状部材203Bを回転させるための回転つまみ20
3B1が形成されている。脚部203Aには、柱状部材
203Bの球状体203B2の形状に沿った凹部203
A1が形成されている。また、脚部203Aは、左右位
置調整部材202にねじにより固定されている。
【0076】移動金具203Cは、略角柱状部材であ
り、上下に貫通した孔203C1と、該移動金具203
Cの側面から孔203C1に貫通した固定用孔203C
2とが形成されている。孔203C1には、柱状部材2
03Bの先端部が螺合するためのねじ溝が形成されてお
り、柱状部材203Bとの螺合状態により移動金具20
3Cが柱状部材203Bの長手方向に進退移動するよう
になっている。固定用孔203C2には、ねじが挿通さ
れ、移動金具203Cと柱状部材203Bとの螺合状態
を固定し、光学ユニット本体401Aのスクリーン50
に対する見上げ方向の傾斜位置が固定される。以上、説
明した傾斜調整部材203は、具体的な図示を省略する
が、平面視略F字状に形成された左右位置調整部材20
2の各端部および屈曲した角隅部分の4箇所に設置され
る。
【0077】光学ユニット本体401Aの傾斜位置調整
を行う際には、作業者は、傾斜調整部材203の回転つ
まみ203B1を回転させ、柱状部材203Bの先端と
移動金具203Cとの螺合状態を変化させることで、移
動金具203Cを柱状部材203Bの長手方向に進退移
動させる。すなわち、移動金具203Cと固定した回転
位置調整部材204を進退移動させる。このような作業
を左右位置調整部材202に設置された4箇所の傾斜調
整部材203で行うことにより、光学ユニット本体40
1Aが載置固定された回転位置調整部材204の傾斜位
置調整を行うことができ、光学ユニット本体401Aの
スクリーン50に対する見上げ方向の傾斜位置調整が行
われる。
【0078】上述した傾斜位置調整において、4箇所に
設置された傾斜調整部材203のうち、1箇所毎に調整
を行う際には、他の3箇所における未調整の傾斜調整部
材203に対して1箇所のみの移動金具203Cが進退
移動することになるので、左右位置調整部材202に対
する各傾斜調整部材203の角度が可変である必要があ
る。ここでは、上述したように柱状部材203Bの基端
は、略球状に形成された球状体203B2を備え、該球
状体203B2が、脚部203Aの球状体203B2の
形状に沿って形成された凹部203A1と係合した構造
を有している。すなわち、光学ユニット本体401Aの
傾斜位置は、スクリーン50に対する見上げ方向の傾斜
位置のみならず、該傾斜位置のねじれ方向の調整も行う
ことができる。
【0079】回転位置調整部材204は、図13に示す
ように、光学ユニット本体401Aの平面内での回転方
向の位置調整を行う。この回転位置調整部材204は、
光学ユニット本体401Aが載置固定される回転部材2
04Aと、該回転部材204Aと係合するとともに、傾
斜調整部材203と接続する回転ベース部材204B
と、これら回転部材204Aおよび回転ベース部材20
4Bと接続する調整部204Cとを備えて構成されてい
る。
【0080】回転部材204Aは、光学ユニット本体4
01Aを載置し、平面視略L字状の形状を有する光学ユ
ニット本体401Aと略同一に形成された板状部材であ
る。この回転部材204Aは、回転ベース部材204B
と係合し、該回転部材204Aの回転中心となる回転中
心部204A1と、該回転中心部204A1から離れた
位置に形成され、回転ベース部材204Bと係合する回
転案内部204A2を備えている。また、この回転部材
204Aは、光学ユニット本体401Aに冷却空気を送
風するために、略矩形状に形成された切欠部204A3
が形成されている。この切り欠き部204A3には、第
4ダクト94が配置され、光学装置に冷却空気を送風す
る冷却流路となる。ここで、光学ユニット本体401A
は、下ライトガイド471外面に形成された固定用の孔
471A(図9)にねじを挿通し、回転部材204Aに
形成された孔(図示略)に螺合することにより、光学ユ
ニット本体401Aと回転部材204Aとが固定され
る。また、上述したように、回転部材204Aの上面に
は、ボス部がねじ止め固定され、光学ユニット本体40
1Aの投写レンズ46が支持されている。
【0081】回転中心部204A1は、回転部材204
Aの表裏面に貫通した孔であり、該孔と、回転ベース部
材204Bに形成された、図示しない孔とにねじを挿通
することにより、回転部材204Aと回転ベース部材2
04Bとが係合し、回転部材204Aは、該回転中心部
204A1を中心として回転ベース部材204B上を回
転自在となっている。ここで、この回転中心部204A
1は、回転部材204A上に載置固定される光学ユニッ
ト本体401Aの投写レンズ46から出射される光束の
主光軸上に形成されている。
【0082】回転案内部204A2は、回転部材204
Aの表裏面に貫通して回転中心部204A1を中心とし
た回転方向に形成されたトラック孔であり、回転ベース
部材204Bに螺合固定されたねじと係合し、回転部材
204Aの回転を案内する。このように、回転部材20
4Aと回転ベース部材204Bとを、回転中心部204
A1のみの接続でなく、回転案内部204A2を含めて
接続することにより、回転部材204Aにおける回転ベ
ース部材204Bへの支持を確実なものにするととも
に、回転部材204Aにおける回転ベース部材204B
に対する回転を円滑に行うことができる。
【0083】回転ベース部材204Bは、回転部材20
4Aと係合し、該回転部材204Aの回転移動を支持す
るものであり、回転部材204Aの形状よりもやや大き
く形成されている。この回転ベース部材204Bにおい
て、回転部材204Aの回転中心部204A1および回
転案内部204A2に対応して図示しない孔が形成さ
れ、さらに、回転部材204Aの切欠部204A3に対
応して冷却空気の冷却流路となる図示しない切欠部が形
成されている。また、後述する調整部204C位置に対
応して、ここでは図示しない孔が形成されている。な
お、回転ベース部材204Bの下面には、上述した傾斜
調整部材203の移動金具203Cが固定されており、
移動金具203Cの進退移動に対応して、該回転ベース
部材204Bの傾斜位置が変化することになる。
【0084】調整部204Cは、回転ベース部材204
Bに対して回転部材204Aを回転させる。この調整部
204Cは、回転ベース部材204Bおよび回転部材2
04Aの下面に設置されるとともに、投写レンズ46の
設置位置から離隔し、光源装置411の設置位置に延び
る端面に設置されている。具体的に、図15には、調整
部204Cにおける回転調整構造を表す断面図が示され
ている。調整部204Cは、回転ベース部材204Bの
下面に固定された固定部204C1と、回転部材204
Aの下面に固定された可動部204C2と、これら固定
部204C1および可動部204C2とを接続する回転
調整用ねじ204C3とを備えて構成されている。ここ
で、固定部204C1と可動部204C2とは、光学ユ
ニット本体401Aの前後方向に平行に設置されてい
る。また、回転ベース部材204B上に回転部材204
Aを設置した状態では、可動部204C2は、回転ベー
ス部材204Bに形成された孔204B1に挿通された
状態となる。
【0085】固定部204C1は、略角柱形状であり、
光学ユニット本体401Aの前後方向に両端面を貫通し
て段付き形状の孔204C4が形成されている。この孔
204C4には回転調整用ねじ204C3が挿通され、
該孔のねじ受け面204C5と、回転調整用ねじ204
C3の回転端が当接する。可動部204C2は、固定部
204C1と同様に略角柱形状を有し、光学ユニット本
体401Aの前後方向に両端面を貫通して孔204C6
が形成されている。この孔204C6は、回転調整用ね
じ204C3のねじ溝に対応したねじ溝が形成されてお
り、該回転調整用ねじ204C3が螺合する。
【0086】回転調整用ねじ204C3において、該回
転調整用ねじ204C3を固定部204C1の孔204
C4に挿通した際に、該固定部204C1から突出した
部分にねじ溝が形成されている。ここで、回転調整用ね
じ204C3には、該回転調整用ねじ204C3の先端
部分から形成されたねじ溝の終端部分にはナット204
C7が固定されており、該回転調整用ねじ204C3を
固定部204C1に付勢している。このような付勢状態
のために、回転調整用ねじ204C3は、固定部204
C1に対して前後方向に移動を行うことがない。
【0087】光学ユニット本体401Aの回転調整を行
う際には、作業者は、回転位置調整部材204の固定部
204C1に挿通された回転調整用ねじ204C3をド
ライバ等により回転させる。そして、回転調整用ねじ2
04C3と可動部204C2との螺合状態が変化するこ
とで、可動部204C2は、回転調整用ねじ204C3
の長手方向に進退移動する。すなわち、回転部材204
Aが回転中心部204A1を中心として回転ベース部材
204B上を回転する。したがって、光学ユニット本体
401Aは、回転部材204Aと共に、回転ベース部材
204B上を回転することになり、光学ユニット本体4
01Aの回転調整が行われる。
【0088】以上のような支持部材200の構造によ
り、光学ユニット本体401Aは、内部ユニット40の
ベース部材201の上面に対して、左右方向、傾斜方
向、および回転方向を含む姿勢調整が可能となる。
【0089】〔1-6.反射ミラーの保持構造〕次に、本
発明における反射ミラー30の保持構造を説明する。反
射ミラー30は、光学ユニット本体401Aから投写さ
れた光学像をスクリーン50方向に反射させる。この反
射ミラー30は、上部キャビネット12の背面部17に
形成されたミラー保持部31に保持されている。そし
て、この保持状態では、反射ミラー30は、反射面が下
方に傾斜するようになっている。ミラー保持部31は、
図8に示すように、光学ユニット本体401Aの投写レ
ンズ46(図7)からの所定距離離隔して反射ミラー3
0を保持するとともに、スクリーン50に投写される表
示画像の画郭を調整する。このミラー保持部31は、略
台形形状である反射ミラー30の長辺部分を支持するミ
ラー姿勢調整部32と、該反射ミラー30の斜辺部分を
支持するミラー受け部33と、該反射ミラー30の短辺
部分を支持するミラー支持部34とを備えて構成され
る。
【0090】図16には、ミラー姿勢調整部32の分解
斜視図が示されている。図17には、ミラー姿勢調整部
32の断面図が示されている。ミラー姿勢調整部32
は、図16に示すように、反射ミラー30の長辺部分
を、反射面に対して垂直方向に移動自在にする。このミ
ラー姿勢調整部32は、上部キャビネット12の背面部
17に接続された固定部32Aと、該固定部32Aに遊
合し、かつ、反射ミラー30の長辺部分を把持する把持
部32Bとを備えて構成される。固定部32Aは、断面
略L字状に形成されており、一方の端面には、上部キャ
ビネット12の背面部17に形成された図示しない孔と
接続するための孔32A1が形成され、他方の端面に
は、把持部32Bと接続するための孔32A2が形成さ
れている。このうち、把持部32Bと接続するための孔
32A2は、上部キャビネットと離隔する方向に扁平し
たルーズ孔であり、該孔32A2と後述する把持部32
Bに形成された孔とにねじを挿通し、固定部32Aと把
持部32Bが固定される。
【0091】把持部32Bは、板状体32B1と該板状
体32B1から垂設した2つの支持片32B2とから構
成され、断面略F字状に形成されている。この板状体3
2B1には、固定部32Aに形成された孔32A2と接
続するための孔32B3が形成されている。また、図1
7に示すように、支持溝としての2つの支持片32B2
の間には、反射ミラー30の端部が把持され、反射ミラ
ー30の端部と板状体32B1との間には、隙間32B
4が形成されている。この2つの支持片32B2のう
ち、上部キャビネット側に位置する支持片32B2に
は、弾性部材32Cが装着され、反射ミラー30の端部
が該支持片32B2により把持されている状態では、こ
の弾性部材32Cは、反射ミラー30の反射面とは反対
側の端面に当接する。
【0092】上述したようなミラー姿勢調整部32によ
る反射ミラー30の姿勢調整は、固定部32Aの孔32
A2と把持部32Bの孔32B3とに接続されるねじを
遊合状態にし、固定部32Aの孔32A2の扁平方向、
すなわち、反射ミラー30の反射面に垂直方向に、固定
部32Aに対して把持部32Bを移動することにより行
われる。ここで、反射ミラー30の姿勢調整において、
固定部32Aに対して把持部32Bを移動する際に、反
射ミラー30の端部が支持片32B2の端面に当接して
いることで、反射ミラー30のねじれを抑制し、該反射
面のあおり方向の調整のみが行われる。また、反射ミラ
ー30の反射面とは反対側の端面が、弾性部材32Cに
当接していることで、反射ミラー30の傾斜角度と支持
片32B2の板状体32B1からの垂設角度とが異なっ
た場合であっても、弾性部材32Cの物理的変形により
対応し、弾性部材32Cの押圧力により、反射ミラー3
0の端部が支持片32B2に当接した状態を維持する。
このミラー姿勢調整部32は、図8に示すように、反射
ミラー30の長辺部分の3箇所に形成され、反射ミラー
30の姿勢調整を行っている。なお、ここでは、ミラー
姿勢調整部32が、反射ミラー30の長辺部分の3箇所
に形成されているが、1箇所または2箇所でも調整可能
である。
【0093】図18には、ミラー受け部33による反射
ミラー30の保持構造を示す断面図が示されている。ミ
ラー受け部33は、反射ミラー30の自重を保持するも
のであり、反射ミラー30の斜辺部分に位置し、上部キ
ャビネット12の背面部17から突出して形成されたボ
ス部17Aに設置される。ここで、図18中、上下方向
が反射ミラーの傾斜方向を示しており、該反射ミラーの
下面が反射面に対応する。
【0094】ミラー受け部33は、断面略Z字状に形成
されており、一方の端面がボス部17Aに固定され、他
方の端面に反射ミラー30が当接する構造をとってい
る。ここで、ミラー受け部33の反射ミラー30と当接
する端面には、弾性部材33Aが装着され、該ミラー受
け部33と反射ミラーとの間には弾性部材33Aが介在
している。この弾性部材33Aが介在することで、ミラ
ー姿勢調整部32による反射ミラー30の姿勢調整に対
応して、弾性部材33Aは弾性変形を起こし、反射ミラ
ー30の傾斜状態に対応することができる。このミラー
受け部33は、図8に示すように、反射ミラーの斜辺部
分の各2箇所に形成され、反射ミラー30の自重による
歪みを防止している。なお、ここでは、ミラー受け部3
3は、反射ミラーの斜辺部分の各2箇所に形成されてい
るが、各1箇所のみ形成してもよい。
【0095】図19には、ミラー支持部34による反射
ミラー30の保持構造を示す断面図が示されている。ミ
ラー支持部34は、ミラー姿勢調整部32による反射ミ
ラー30の姿勢調整に対応するとともに、反射ミラー3
0の自重を保持する。このミラー支持部34は、上部キ
ャビネット12の背面部17から突出して形成され、反
射ミラー30の端部を支持する第1ボス部17Bと、該
ボス部17Bと接続し、反射ミラー30の反射面を押さ
えるミラー押さえ部材34Aと、上部キャビネット12
の背面部17から突出して形成され、反射ミラー30の
反射面と反対側の端面と当接する第2ボス部17Cとを
備えて構成される。
【0096】第1ボス部17Bは、断面略台形状の形状
を有し、斜辺部分に反射ミラー30の端部が当接されて
いる。ミラー押さえ部材34Aは、反射ミラーの自重ま
たは反射ミラーの姿勢調整によって、該反射ミラーの端
部と第1ボス部17Bの斜辺との当接位置がずれるのを
防止する。このミラー押さえ部材34Aは、断面略Z字
状の形状を有し、一方の屈曲部が第1ボス部17Bの屈
曲部に対応し、他方の屈曲部が第1ボス部17Bの斜辺
と反射ミラーとの成す角部分に対応する。第2ボス部1
7Cは、断面略三角状に形成されており、反射ミラー3
0の姿勢調整によって、該反射ミラー30の端部と第1
ボス部17Bの斜辺との当接位置がずれるのを防止する
ものであり、反射ミラー30との当接面には、弾性部材
34Bが装着されている。この弾性部材34Bにより、
反射ミラー30の姿勢調整に対応して、該弾性部材34
Bは弾性変形を起こすとともに、該弾性部材34Bによ
り反射ミラー30に対する押圧力により、反射ミラー3
0の端部と第1ボス部17Bの斜辺との当接位置がずれ
るのを防止している。
【0097】〔1-7.第1実施形態の効果〕上述のよう
な本実施形態によれば、次のような効果がある。 (1)光学ユニットは、支持部材200を備え、該支持
部材200が、左右位置調整部材202、傾斜調整部材
203、および回転位置調整部材204を備えて構成さ
れていることにより、画像を投写する光学ユニットを3
軸により姿勢調整することができる。これにより、光学
ユニットから投写される画像のスクリーン上における表
示位置を調整する際に、スクリーンに対して投写画像の
表示不可能範囲を狭めることができる。したがって、リ
アプロジェクタ1のキャビネット10形状の交差、およ
びこのキャビネット10内に実装される構成部品の公差
の違いにより、表示画像の画郭が変化し、スクリーン上
に表示される画像に投写ばらつきが発生した場合であっ
ても、支持部材200による光学ユニット本体401A
の姿勢調整によって、最適化し、スクリーン全体に画像
を表示することができる。
【0098】(2)光学ユニット本体401Aが、スク
リーンに対して見上げ方向に傾斜して設置されているこ
とにより、スクリーンから離間する方向、すなわち、リ
アプロジェクタ1の厚み方向の寸法を減少させることが
でき、リアプロジェクタ1を薄型化することができる。 (3)左右位置調整部材202が、内部ユニットの支持
板上に対向配置され、ルーズ孔202Aおよび立上片2
02Bが形成されていることにより、作業者は、ルーズ
孔202Aに挿通されたねじを遊合状態にし、立上片2
02Bを把持し、該支持板に対して、左右位置調整部材
202を移動させることで、光学ユニット本体401A
を支持板の左右方向に移動させることができる。したが
って、光学ユニット本体401Aの平面位置調整を容易
に行うことができるとともに、光学ユニット本体401
Aの平面位置調整の際に、光学ユニット本体401Aに
かかる外力の影響を緩和し、光学ユニット本体401A
内の各光学系の相互の位置ずれを防止し、画郭の変化の
ない安定した画像を投写させることができる。
【0099】(4)回転位置調整部材204が、回転部
材204A、回転ベース部材204B、および調整部2
04Cから構成され、回転部材204Aの回転中心部2
04A1および回転案内部204A2と回転ベース部材
204Bとが係合し、回転中心部204A1を支点とし
て回転ベース部材204B上を回転することにより、光
学ユニット本体401Aを容易に回転調整することがで
き、これにより、スクリーン上に表示される画像の位置
を調整することができる。 (5)回転位置調整部材204が、回転部材204Aお
よび回転ベース部材204Bとの2体構成であることに
より、上記左右位置調整部材202と同様に、回転ベー
ス部材204Bに対して回転部材204Aが回転するこ
とで、光学ユニット本体401Aの回転調整を行ってい
るので、光学ユニット本体401Aの回転位置調整の際
に、光学ユニット本体401Aにかかる外力の影響を緩
和し、光学ユニット本体401A内の各光学系の相互の
位置ずれを防止し、画郭の変化のない安定した画像を投
写することができる。
【0100】(6)回転部材204Aの回転中心部20
4A1が、光学ユニット本体401Aから出射される主
光軸上に形成されていることにより、回転ベース部材2
04Bに対して回転部材204Aが回転した際には、光
学ユニット本体401Aは、出射される主光軸上を回転
中心として回転することができ、すなわち、スクリーン
上に表示される表示画像は、表示画像内の照明光軸上を
回転中心として回転することができ、スクリーン上に表
示される画像の平面移動を抑制し、容易に表示画像の回
転調整を行うことができる。したがって、光学ユニット
本体401Aの回転調整を行った後に、光学ユニット本
体401Aの平面位置調整を行う必要がなく、作業効率
を向上することができる。
【0101】(7)回転部材204Aと回転ベース部材
204Bとが、調整部204Cにより接続されているこ
とにより、調整部204Cの回転調整用ねじ204C3
をドライバ等により回転させることで、回転ベース部材
204Bに対して回転部材204Aを移動させることが
できる。 (8)光学ユニット本体401Aの回転調整を調整部2
04Cにより行っていることにより、光学ユニット本体
401Aの回転調整を微小な範囲で正確に行うことがで
きる。 (9)傾斜調整部材203は、脚部203A、柱状部材
203B、および移動金具203Cとを備え、左右位置
調整部材202と回転位置調整部材204の回転ベース
部材204Bとを接続し、柱状部材203Bの先端と移
動金具203Cとの螺合状態を変化させることにより、
移動金具203Cを柱状部材203Bの長手方向に沿っ
て進退移動させ、すなわち、左右位置調整部材202に
対して回転ベース部材204Bを移動させることができ
る。したがって、柱状部材203Bの先端と移動金具2
03Cとの螺合状態の変化に伴って、光学ユニット本体
401Aの傾斜姿勢調整を行うことができる。
【0102】(10)傾斜調整部材203の柱状部材2
03Bの基端部が球状に形成された球状体203B2を
備え、該球状体203B2が、球状体203B2の形状
に沿って形成された凹部203A1を有する脚部203
Aに係合していることにより、4箇所に設置された傾斜
調整部材203のうち、1箇所の傾斜調整部材203を
調整した場合に、柱状部材203Bの球状体203B2
と脚部203Aとの係合状態を変化させることで、光学
ユニット本体401Aの傾斜位置に対するねじれ方向に
も対応して光学ユニット本体401Aの傾斜調整を行う
ことができる。
【0103】(11)支持部材200は、ベース部材2
01上に傾斜して設置され、光学ユニット本体401A
は、この支持部材200上に支持されることにより、光
学ユニット本体401Aの姿勢調整に対応して確実に光
学ユニット本体401Aを支持できる。
【0104】(12)ミラー保持部31は、ミラー姿勢
調整部32を備えていることにより、ミラー姿勢調整部
32の把持部32Bを固定部32Aに対して移動させる
ことで、反射ミラー30の長辺部分を反射面と直交する
方向、すなわち、反射ミラー30のあおり方向に傾斜移
動させることができる。したがって、リアプロジェクタ
1のキャビネット10形状の公差、およびこのキャビネ
ット10内に実装される構成部品の部品公差の違いによ
り、表示画像の画郭が変化し、スクリーン上に表示され
る画像に投写ばらつきが発生した場合であっても、ミラ
ー姿勢調整部32による反射ミラー30の姿勢調整によ
って、最適化し、スクリーン全体に画像を表示すること
ができる。
【0105】(13)反射ミラー30が、略台形状に形
成され、光学ユニット本体401Aから投写される画像
の画郭に合わせて最低限の形状であることにより、反射
ミラー30の機能を充分に果たしながら、小型化および
軽量化を図ることができ、すなわち、リアプロジェクタ
1の小型、軽量化を促進することができる。 (14)ミラー姿勢調整部32の把持部32Bは、板状
体32B1と該板状体32B1から垂設された2つの支
持片32B2から構成され、反射ミラー30が2つの支
持片32B2に把持された状態では、反射ミラー30と
板状体32B1との間には、隙間32B4が形成されて
いることにより、把持部32Bを固定部32Aに対して
移動させた際に、反射ミラー30端部と把持部32Bの
板状体32B1とが衝突することがなく、反射ミラー3
0の端部に局所的に外力を加えることを回避することが
できる。したがって、ミラー姿勢調整部32による反射
ミラー30の姿勢調整を円滑に行うことができるととも
に、反射ミラー30端部に外力を与えることを回避する
ことにより、外力による反射ミラー30の撓みを防止
し、スクリーンに表示される画像の投写ばらつきを緩和
することができる。
【0106】(15)ミラー姿勢調整部32の把持部3
2Bにおいて、上部キャビネット側に位置する支持片3
2B2には、弾性部材32Cが装着され、該弾性部材3
2Cが、反射ミラー30の反射面と反対側の端面と当接
していることにより、反射ミラー30の姿勢調整に伴
う、支持片32B2と反射ミラー30との摩擦による反
射ミラー30端部の損傷を緩和することができる。 (16)上部キャビネット側に位置する支持片32B2
に弾性部材32Cが装着されていることにより、該弾性
部材32Cが反射ミラー30の反射面とは反対側の端面
を押圧し、反射ミラー30の反射面は、他方の支持片3
2B2に当接し、この当接状態を保持しながら、把持部
32Bの移動に連動して、反射ミラー30の姿勢調整を
行うことができる。したがって、反射ミラー30の姿勢
調整に伴って、反射ミラー30にねじれ等が起こらず、
反射ミラー30の傾斜状態を正確に保持することができ
る。
【0107】(17)ミラー保持部31は、反射ミラー
30の斜辺部分を支持するミラー受け部33を備え、該
ミラー受け部33が、反射ミラー30の反射面を支持し
ていることにより、反射ミラー30の自重をミラー受け
部33によって支持することができ、反射ミラー30の
自重による反射ミラー30の撓み等の変形を防止し、該
変形によるスクリーン上に表示される画像の画郭の変化
を回避し、投写ばらつきを緩和することができる。 (18)ミラー受け部33は、反射ミラー30の反射面
との当接面に、弾性部材33Aが装着されていることに
より、ミラー姿勢調整部32による反射ミラー30の姿
勢調整の際に、弾性部材33Aの弾性変形で反射ミラー
30の端部を支持することができる。したがって、反射
ミラー30の傾斜に対応して弾性部材33Aが弾性変形
することで、反射ミラー30の端部を支持し、固定状態
にあるミラー受け部33によって、反射ミラー30の傾
斜が制限されることを回避することができる。
【0108】(19)ミラー支持部34は、第1ボス部
17Bと、第2ボス部17Cと、ミラー押さえ部材34
Aとを備えていることにより、ミラー姿勢調整部32に
よる反射ミラー30の姿勢調整および反射ミラー30の
自重による反射ミラー30端部の第1ボス部17Bから
の当接位置ずれを回避し、反射ミラー30を確実に支持
することができる。 (20)第2ボス部17Cの反射ミラー30との当接面
に弾性部材34Bが装着していることにより、反射ミラ
ー30の姿勢調整に対応して、弾性部材34Bは弾性変
形を起こすとともに、該弾性部材34Bにより反射ミラ
ー30に対する押圧力により、反射ミラー30の端部と
第1ボス部17Bの斜辺との当接位置がずれるのを防止
することができる。
【0109】[第2実施形態]次に、本発明の第2実施形
態を説明する。以下の説明では、前記第1実施形態と同
様の構造及び同一部材には同一符号を付して、その詳細
な説明は省略または簡略化する。第1実施形態では、ベ
ース部材201は、キャビネット10内に設けられ、脚
部20の受け面21に当接して配置される。支持部材2
00は、このベース部材201上に設置され、光学ユニ
ット本体401Aは、この支持部材200上に支持され
る。これに対して第2実施形態では、ベース部材201
は、キャビネット10内において、脚部20の受け面2
1に対して離隔して設けられる。そして、支持部材20
0は、このベース部材201の下面に設置され、光学ユ
ニット本体401Aは、この支持部材200上に支持さ
れる。
【0110】〔2-1.光学ユニット本体の姿勢調整構
造〕図20は、第2実施形態におけるベース部材20
1、支持部材200および第1実施形態で説明した光学
ユニット401の位置関係を模式的に示す図である。な
お、図20は、リアプロジェクタ1の正面側からベース
部材201、支持部材200を見た図である。また、図
20では、ベース部材201および支持部材200との
配置関係を明確に示すために、光学ユニット401を簡
略化し、該光学ユニット401を構成する投写レンズ4
6のみを破線で示している。ベース部材201は、金属
製の板状部材から構成され、下方に凸となる断面略凸字
状に形成されている。このベース部材201において、
左右両端部分の端面は、図示は略したが、下部キャビネ
ット13の側面部132の端面から略法線方向に突設さ
れるベース部材支持部に当接する。すなわち、このベー
ス部材201は、下部キャビネット13の側面部132
に支持される。
【0111】また、このベース部材201において、凸
字状部分の端面の4つの所定位置には、対向する支持部
材200に向けて延びる第1螺合構造210が設けられ
ている。この第1螺合構造210は、脚部20の受け面
21に略直交する方向に延びて形成されている。なお、
第1螺合構造210としては、種々のものを採用できる
が、本実施形態では、凸字状部分の端面に表裏を貫通す
る孔が形成され、この孔の対応位置に例えば溶接等によ
りナット210Aが固定された構成となっている。さら
に、このベース部材201において、凸字状部分の端面
には、略円弧状の切り欠き201Aが形成されている。
そして、第1実施形態で説明した光学ユニット本体40
1Aが支持部材200に設置された際に、図20に示す
ように、光学ユニット本体401Aの投写レンズ46が
この切り欠き201A位置に対応する。さらにまた、こ
のベース部材201において、凸字状部分の端面は、左
右両端部分の端面に対して、後方側に下り勾配となるよ
うに傾斜している。
【0112】支持部材200は、ベース部材201の下
面に位置し、傾斜調整部材203と、回転位置調整部材
204とを備えている。回転位置調整部材204は、第
1実施形態と同様に、回転部材204Aと、回転ベース
部材204Bと、調整部204Cとを備えている。この
うち、回転ベース部材204Bは、回転部材204Aの
回転案内部204A2に対応する位置にベース部材20
1の第1螺合構造210と略同一方向に延びる第2螺合
構造220が設けられている。なお、この第2螺合構造
としては、種々の構成を採用できるが、本実施形態で
は、第1螺合構造と同様の構成を採用する。すなわち、
本実施形態では、脚部20の受け面21の略法線上に第
1螺合構造と第2螺合構造とがベース部材201および
回転ベース部材204Bの所定位置に4対設けられてい
る。なお、回転位置調整部材204による光学ユニット
本体401Aの回転位置調整は、第1実施形態と同様で
あり、説明を省略する。
【0113】傾斜調整部材203は、略柱状に形成され
ており、一端側にはベース部材201の第1螺合構造2
10のナット210Aに形成されたねじ溝に対応するね
じ溝が形成され、他端側には回転ベース部材204Bの
第2螺合構造220のナット220Aに形成されたねじ
溝に対応するねじ溝が形成されている。これら一端側の
ねじ溝と他端側のねじ溝は、逆ねじとなっており、本実
施形態では、一端側が右ねじで形成され、他端側が左ね
じで形成されている。なお、このようなねじ溝の構成に
限らず、一端側が左ねじ、他端側が右ねじで形成しても
よい。そして、傾斜調整部材203は、一端がベース部
材201の第1螺合構造210と螺合し、他端が回転ベ
ース部材204Bの第2螺合構造220と螺合する。す
なわち、傾斜調整部材203が第1螺合構造210およ
び第2螺合構造220と螺合した状態では、回転部材2
04Aの回転案内部204A2に、傾斜調整部材203
が挿通される。また、このような状態では、ベース部材
201の凸字状部分の端面と、回転位置調整部材204
との端面とは、略平行な状態となっている。また、この
傾斜調整部材203の略中央部分には、第1実施形態と
同様に、回転つまみ203B1が形成されている。
【0114】そして、支持部材200上に設置された光
学ユニット本体401Aの傾斜位置調整を行う際には、
作業者は、傾斜調整部材203の回転つまみ203B1
を回転させ、傾斜調整部材203と第1螺合構造210
および第2螺合構造220との螺合状態を変化させるこ
とで、ベース部材201に対する回転位置調整部材20
4の位置を変更させる。本実施形態では、回転つまみ2
03B1を図20の矢印Aの方向に回転させると、ベー
ス部材201および回転位置調整部材204に対して、
傾斜調整部材203の一端および他端が第1螺合構造2
10および第2螺合構造220から突出する方向に移動
する。すなわち、ベース部材201と回転位置調整部材
204との相互位置が近接する。また、逆に、回転つま
み203B1を図20の矢印Bの方向に回転させると、
ベース部材201と回転位置調整部材204との相互位
置が離隔する。このような作業を4箇所の傾斜調整部材
203で行うことにより、回転位置調整部材204の傾
斜位置調整を実施し、光学ユニット本体401Aのスク
リーン50に対する見上げ方向の傾斜位置調整が実施さ
れる。
【0115】また、4箇所に設置された傾斜調整部材2
03のうち、1箇所毎に調整を実施する際には、他の3
箇所における未調整の傾斜調整部材203に対して1箇
所に対応するベース部材201および回転ベース部材2
04B部分の相対位置が近接隔離する。すなわち、回転
ベース部材204Bは、スクリーン50に対する見上げ
方向の傾斜位置がねじれる状態となる。ここで、本実施
形態では、傾斜調整部材203の一端側および他端側に
形成されたねじ溝と、第1螺合構造210および第2螺
合構造220に形成されたねじ溝とのクリアランスによ
り回転ベース部材204Bのねじれに伴う傾斜調整部材
203の負荷を吸収する。本実施形態では、傾斜調整部
材203による光学ユニット本体401Aの傾斜位置調
整では、ベース部材201の凸字状部分の端面に対して
回転ベース部材204Bを0.5〜1.0°の範囲で角
度を変更する。なお、上述したベース部材201、支持
部材200以外の構成については、第1実施形態と略同
様な構成であり、また、冷却構造に関しても第1実施形
態と略同様な構成とする。
【0116】〔2-2.第2実施形態の効果〕上述した第
2実施形態によれば、前記(1)、(2)、(4)〜
(8)、(12)〜(20)と略同様の効果の他、以下
のような効果がある。 (21)光学ユニット401および電源ブロック300
は、ベース部材201および回転位置調整部材204の
間に位置し、下部キャビネット13内において、該ベー
ス部材201および回転位置調整部材204にてスクリ
ーン50等の他の構成部材と隔離された状態となる。こ
のことにより、ベース部材201および回転位置調整部
材204が内部冷却部500における冷却空気を導くダ
クトとして機能し、光学ユニット401および電源ブロ
ック300内の構成部材を効率的に冷却できる。また、
ベース部材201および回転位置調整部材204に沿っ
て冷却空気が流通するので、上部キャビネット12内に
配置されるスクリーン50等への熱を遮断する部材とし
ても機能する。
【0117】(22)ベース部材201の凸字状部分の
端面が左右両端部分の端面に対して傾斜して形成されて
いるので、支持部材200は、ベース部材201に設置
すると予め傾斜した状態となる。このことにより、傾斜
調整部材203の回転つまみ203B1を微調整すれ
ば、支持部材200に設置される光学ユニット本体40
1Aの傾斜位置調整を実施できる。 (23)ベース部材201および回転ベース部材204
Bには、それぞれ第1螺合構造210および第2螺合構
造220が設けられ、傾斜調整部材203は、これら第
1螺合構造210および第2螺合構造220と螺合する
螺合部材であることにより、簡単な構造でベース部材2
01および回転位置調整部材204を接続するととも
に、簡単な構造でベース部材201に対する回転位置調
整部材204の傾斜状態を変更できる。
【0118】〔3.実施形態の変形〕尚、本発明は、前
述の各実施形態に限定されるものではなく、以下に示す
ような変形をも含むものである。例えば、前記第1実施
形態では、支持部材200は、左右位置調整部材202
を基礎として、その上に傾斜調整部材203および回転
位置調整部材204が接続される構成となっていたが、
このような構成に限らず、回転調整部材を基礎として、
その上に傾斜調整部材および左右位置調整部材が接続さ
れる構成としてもよい。また、前記第1実施形態では、
傾斜調整部材203は、脚部203Aと、柱状部材20
3Bと、移動金具203Cとを備える構成を説明した
が、これに限らない。例えば、脚部203Aを省略し、
移動金具203Cを2つ設ける。また、2つの移動金具
203Cのうち、一方を回転位置調整部材204に固定
し、他方を左右位置調整部材202に固定する。さら
に、柱状部材203Bの両端部にねじ溝を形成する。そ
して、柱状部材203Bと2つの移動金具203Cとを
螺合させる。このような構成では、脚部203Aを設け
ずとも、簡単な構造で傾斜調整部材203による傾斜位
置調整を実施できる。
【0119】さらに、前記第1実施形態において、脚部
203Aと移動金具203Cの位置を逆に構成してもよ
い。すなわち、脚部203Aを回転ベース部材204B
に儲け、移動金具203Cを左右位置調整部材202に
設けてもよい。支持部材200の形状等に応じて傾斜調
整部材203を設計すればよい。さらにまた、前記第1
実施形態では、光学ユニット本体401Aの姿勢調整と
して、左右位置調整部材202、傾斜調整部材203お
よび回転位置調整部材204によって行っていたが、傾
斜調整部材203のみを独立して行う姿勢調整機構であ
ってもよい。
【0120】前記第2実施形態では、支持部材200
は、傾斜調整部材203と、回転位置調整部材204と
を備える構成を説明したが、これに限らない。例えば、
第1実施形態と同様に、左右位置調整部材202をさら
に設けてもよい。また、回転ベース部材204Bと傾斜
調整部材203とを備える構成として、傾斜位置調整の
みを実施する構成としてもよい。また、前記第2実施形
態において、第1実施形態で説明した移動金具203C
のように、傾斜調整部材203における螺合状態を固定
する部材を設けてもよい。このような構成では、光学ユ
ニット本体401Aの傾斜位置を最適な状態で維持でき
る。さらに、前記第2実施形態では、傾斜調整部材20
3は、両端部分にねじ溝が形成された構成を説明したが
これに限らない。例えば、両端部分のいずれか一方にね
じ溝が形成され、他方はベース部材201または回転ベ
ース部材204Bに遊嵌する構成を採用できる。
【0121】前記各実施形態では、筐体としてのキャビ
ネット10(下部キャビネット13)と支持板としての
ベース部材201を別体として構成したが、これに限ら
ず、キャビネット10(下部キャビネット13)の下面
部134、側面部132および上面部133を支持板と
する構成を採用してもよい。すなわち、支持部材200
は、下面部134、側面部132および上面部133に
直接支持される構成となる。このような構成では、部材
の省略からリアプロジェクタ1の製造コストの低減およ
び組み立て時間の削減を図れる。また、前記各実施形態
では、3つの光変調装置を用いたリアプロジェクタの例
のみを挙げたが、本発明は、1つの光変調装置のみを用
いたリアプロジェクタ、2つの光変調装置を用いたリア
プロジェクタ、あるいは、4つ以上の光変調装置を用い
たリアプロジェクタにも適用可能である。
【0122】さらに、前記各実施形態では、光変調装置
として液晶パネルを用いていたが、マイクロミラーを用
いたデバイスなど、液晶以外の光変調装置を用いてもよ
い。この場合は、入出射側の偏光板は省略できる。さら
にまた、前記実施形態では、光入射面と光射出面とが異
なる透過型の光変調装置を用いていたが、光入射面と光
射出面とが同一となる反射型の光変調装置を用いてもよ
い。
【0123】
【発明の効果】本発明のリアプロジェクタによれば、ス
クリーン上への画像の表示位置調整を容易にするととも
に、部品公差による画郭のスクリーン上への投写ばらつ
きを該表示位置調整により最適化することができる、と
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るリアプロジェクタを前方か
ら見た斜視図である。
【図2】前記実施形態に係るリアプロジェクタを後方か
ら見た斜視図である。
【図3】前記実施形態に係るリアプロジェクタを後方か
ら見た分解斜視図であり、具体的には、図2からバック
カバーが取り外された図である。
【図4】前記実施形態に係るリアプロジェクタを下方か
ら見た分解斜視図である。
【図5】前記実施形態に係るリアプロジェクタを示す縦
断面図である。
【図6】前記実施形態に係る下部キャビネットおよび脚
部を前方から見た縦断面図である。
【図7】前記実施形態に係る内部ユニットを後方から見
た斜視図である。
【図8】前記実施形態に係るリアプロジェクタからスク
リーンを外した正面図である。
【図9】前記実施形態に係る光学ユニット本体を示す斜
視図である。
【図10】前記実施形態に係る光学ユニット本体を模式
的に示した平面図である。
【図11】前記実施形態に係るリアプロジェクタを示す
平面図である。
【図12】図11におけるXII−XIIでの縦断面図であ
る。
【図13】前記実施形態に係る姿勢調整機構としての支
持部材を上方から見た斜視図である。
【図14】前記実施形態に係る傾斜位置調整機構として
の傾斜調整部材の断面図である。
【図15】前記実施形態に係る傾斜調整部材の調整部に
おける回転調整構造を表す断面図である。
【図16】前記実施形態に係るミラー姿勢調整部の分解
斜視図である。
【図17】前記実施形態に係るミラー姿勢調整部の断面
図である。
【図18】前記実施形態に係るミラー受け部による反射
ミラーの保持構造を示す断面図である。
【図19】前記実施形態に係るミラー支持部による反射
ミラーの保持構造を示す断面図である。
【図20】第2実施形態に係るベース部材、支持部材お
よび光学ユニットの位置関係を模式的に示す図である。
【符号の説明】
1 リアプロジェクタ 30 反射ミラー(反射光学系) 31 ミラー保持部(把持部) 32 ミラー姿勢調整部(姿勢調整部) 32B4 隙間 32C 弾性部材 33 ミラー受け部 33A 弾性部材 46 投写レンズ(投写光学系) 50 スクリーン 200 支持部材(支持台) 202 左右位置調整部材(平面位置調整機構) 203 傾斜調整部材(傾斜位置調整機構) 203A1凹部 203B 柱状部材(螺合部材) 203B2 球状体(凸状部材) 204 回転位置調整部材(回転位置調整機構) 210 第1螺合構造 220 第2螺合構造 401A 光学ユニット本体(画像形成部)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源から射出された光束を変調し、画像情
    報に応じて光学像を形成する電気光学装置、および該光
    学像を拡大投写する投写光学系を含む画像形成部と、前
    記画像形成部を収納する箱状の筐体と、この筐体の箱状
    側面のいずれかに露出して設けられ、前記画像形成部で
    形成された光学像を投影するスクリーンとを備えたリア
    プロジェクタであって、 前記筐体には、前記画像形成部を支持する支持板が設け
    られ、 前記画像形成部は、支持面が前記支持板に対して傾斜し
    た支持台上に設置され、 この支持台には、前記支持板に対する前記画像形成部の
    傾斜位置を調整する傾斜位置調整機構が設けられている
    ことを特徴とするリアプロジェクタ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のリアプロジェクタにおい
    て、 前記支持台は、前記支持板上に傾斜して設置されている
    ことを特徴とするリアプロジェクタ。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のリアプロジェクタにおい
    て、 前記支持台は、前記支持板の下面に傾斜して設置されて
    いることを特徴とするリアプロジェクタ。
  4. 【請求項4】請求項1から請求項3のいずれかに記載の
    リアプロジェクタにおいて、 前記支持台には、前記スクリーン面に対する前記画像形
    成部の平面位置を調整する平面位置調整機構が設けられ
    ていることを特徴とするリアプロジェクタ。
  5. 【請求項5】請求項4に記載のリアプロジェクタにおい
    て、 前記平面位置調整機構は、前記スクリーンに沿った方向
    およびスクリーンの法線方向に前記画像形成部を位置調
    整するスライド調整部を備えていることを特徴とするリ
    アプロジェクタ。
  6. 【請求項6】請求項1から請求項5のいずれかに記載の
    リアプロジェクタにおいて、 前記支持台には、前記スクリーン面に対する回転位置を
    調整する回転位置調整機構が設けられていることを特徴
    とするリアプロジェクタ。
  7. 【請求項7】請求項6に記載のリアプロジェクタにおい
    て、 前記回転位置調整機構は、前記投写光学系から射出され
    る光軸の平面位置を中心として前記画像形成部を回転調
    整することを特徴とするリアプロジェクタ。
  8. 【請求項8】請求項1から請求項7のいずれかに記載の
    リアプロジェクタにおいて、 前記支持板および前記支持台は、対向する前記支持板ま
    たは前記支持台に向けて延びる螺合構造を備え、 前記傾斜位置調整機構は、一端で前記支持板の螺合構造
    と螺合し、他端で前記支持台の螺合構造と螺合する螺合
    部材であることを特徴とするリアプロジェクタ。
  9. 【請求項9】請求項1から請求項7のいずれかに記載の
    リアプロジェクタにおいて、 前記支持板および前記支持台のいずれか一方は、対向す
    る前記支持板または前記支持台に向けて延びる螺合構造
    を備え、 前記傾斜位置調整機構は、一端で前記支持板および前記
    支持台のうちの一方が具備する螺合構造と螺合する螺合
    部材と、この螺合部材の他端に設けられ、前記支持板お
    よび前記支持台のうちの他方に形成された凹部に遊嵌さ
    れる凸状部材とを備えていることを特徴とするリアプロ
    ジェクタ。
  10. 【請求項10】光源から射出された光束を変調し、画像
    情報に応じて光学像を形成する電気光学装置、および該
    光学像を拡大投写する投写光学系を含む画像形成部と、
    前記画像形成部を収納する箱状の筐体と、この筐体の箱
    状側面のいずれかに露出して設けられ、前記画像形成部
    で形成された光学像を投影するスクリーンと、前記投写
    光学系から射出された光束の光路中に配置され、該光束
    を反射して前記スクリーンに導く反射光学系とを備えた
    リアプロジェクタであって、 前記反射光学系は、その上端および下端を把持する把持
    部により、前記筐体内部に取り付けられ、 上端側の把持部には、前記投写光学系から射出された光
    束に対して前記反射光学系の光軸あおり方向位置を調整
    する姿勢調整部が設けられていることを特徴とするリア
    プロジェクタ。
  11. 【請求項11】請求項10に記載のリアプロジェクタに
    おいて、 前記上端側の把持部は、前記反射光学系の端部が挿入さ
    れる溝を備え、 前記反射光学系が装着されると、該反射光学系の端部と
    この溝の底部の間に隙間が形成されることを特徴とする
    リアプロジェクタ。
  12. 【請求項12】請求項10または請求項11に記載のリ
    アプロジェクタにおいて、 前記反射光学系の反射面とは反対側の面で当接する前記
    把持部の面には、弾性部材が介装されていることを特徴
    とするリアプロジェクタ。
  13. 【請求項13】請求項10から請求項12のいずれかに
    記載のリアプロジェクタにおいて、 前記反射光学系は、さらにその側端を把持する把持部に
    より前記筐体に取り付けられ、 前記反射光学系の反射面で当接する側端部分の把持部の
    面には、弾性部材が介装されていることを特徴とするリ
    アプロジェクタ。
JP2002379572A 2002-03-13 2002-12-27 リアプロジェクタ Withdrawn JP2003337379A (ja)

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