JP4619326B2 - ウエハ支持部材 - Google Patents

ウエハ支持部材 Download PDF

Info

Publication number
JP4619326B2
JP4619326B2 JP2006187833A JP2006187833A JP4619326B2 JP 4619326 B2 JP4619326 B2 JP 4619326B2 JP 2006187833 A JP2006187833 A JP 2006187833A JP 2006187833 A JP2006187833 A JP 2006187833A JP 4619326 B2 JP4619326 B2 JP 4619326B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductor film
plate
wafer
ceramic
support member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006187833A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007005816A (ja
Inventor
政生 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2006187833A priority Critical patent/JP4619326B2/ja
Publication of JP2007005816A publication Critical patent/JP2007005816A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4619326B2 publication Critical patent/JP4619326B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

本発明は、主に、プラズマCVD、減圧CVD、光CVD、PVD等の成膜装置や、プラズマエッチング、光エッチング等のエッチング装置に用いられるウエハ支持部材に関するものである。
従来、半導体装置の製造工程で使用されるプラズマCVD、減圧CVD、光CVD、PVD等の成膜装置や、プラズマエッチング、光エッチング等のエッチング装置においては、シリコンウエハ等のウエハを支持するためにウエハ支持部材が使用されている。
図4に一般的なウエハ支持部材の構造を示すように、このウエハ支持部材31は、板状セラミック体32の一方の主面を、ウエハWを載せる載置面33としたもので、板状セラミック体32中の同一深さには、内部電極34としての導体膜35を埋設してあり、板状セラミック体32の他方の主面に備える給電端子36より内部電極34へ通電するようになっていた。
そして、このウエハ支持部材31をヒータとして用いる場合には、導体膜35に電圧を印加して発熱させることにより、載置面33に載せたウエハWを加熱することができるようになっており、また、静電チャックとして用いる場合には、導体膜35に電圧を印加し、内部電極35とウエハWとの間に静電吸着力を発現させることにより、ウエハWを載置面33に強制的に固定することができるようになっており、さらに、プラズマ発生用サセプタとして用いる場合には、内部電極34と載置面33の上方に設けた別の電極(不図示)との間に高周波電力を印加してプラズマを発生させることにより、載置面33に載せたウエハWに対してプラズマを照射することができるようになっていた。
ところで、このようなウエハ支持部材31を構成する板状セラミック体32中に埋設する内部電極34としては、内部電極35がヒータ用である場合、例えば、図5(a)に示すように、円弧形状をした帯状の導体膜35aを同心円状に配置するとともに、隣り合う導体膜35a間を直線形状をした帯状の導体膜35bで結んだパターン形状を有するものが用いられており、また、内部電極35が静電チャック用やプラズマ発生用である場合、例えば、図5(b)に示すように、櫛歯形状をした二つの導体膜35aを互いの歯部が交互に位置するように配置したパターン形状をしたものや図5(c)に示すように、半円形状をした二つの導体膜35aを円を構成するように配置したパターン形状をしたものが用いられていた。
そして、内部電極34がヒータ用である場合、ウエハWを均一に加熱するためには隣り合う導体膜35a,35b間をできるだけ短くする必要があり、また、内部電極34が静電チャック用やプラズマ発生用である場合、ウエハWに均一な静電吸着力を発現させたり、均一なプラズマを発生させたりするためには二つの導体膜35a,35b間をできるだけ短くする必要があり、いずれのパターン形状を有する内部電極34も隣り合う導体膜35a,35b間はできるだけ狭くするように設計されていた。
ところが、図5(a)〜(c)に示すようなパタ―ン形状を有する内部電極34を埋設してなり、隣り合う導体膜35a,35b間の間隔が狭いウエハ支持部材31を熱サイクルが加わる環境下で使用すると、板状セラミック体32中に、導体膜35a,35bのコーナー部を起点としたクラックが発生し、酷いときには板状セラミック体32が破損するといった課題があった。
また、このような課題はウエハ支持部材31の使用中だけに限らず、ウエハ支持部材31の製造工程中でも発生していた。即ち、導体膜35a,35bを埋設したセラミック成形体を焼成して板状セラミック体32を製作する過程においても熱サイクルが加わるため、焼成を終えた板状セラミック体32中には導体膜35a,35bのコーナー部を起点としたクラックが発生し、破損するといった課題があった。
そして、板状セラミック体32内にクラックが発生したウエハ支持部材31をヒータとして用いると、クラックがあるセラミック部とクラックのないセラミック部とでは熱の伝わり方に差ができるため、ウエハWを均一に加熱することができず、また、静電チャックとして用いると、クラックがあるセラミック部とクラックのないセラミック部とでは静電吸着力に差ができ、ウエハWを均一な吸着力でもって載置面33に固定することができず、また、ウエハWの離脱時には、クラックがあるセラミック部の電荷が逃げ難いため、ウエハWの離脱応答性が損なわれるといった課題があり、さらに、プラズマ発生用のサセプタとして用いると、クラックがあるセラミック部とクラックのないセラミック部とではプラズマ密度に差ができ、ウエハWに対して均一なプラズマを照射することができないといった課題があった。
そこで、本発明は上記課題に鑑み、請求項1に係る発明は、板状セラミック体の一方の主面を、ウエハを載せる載置面とするとともに、上記板状セラミック体中に帯状の導体膜を埋設したウエハ支持部材であって、上記帯状の導体膜は発熱用であり、該導体膜は同心円状に配置された複数の円弧形状の導体膜と、同心円間で上記円弧形状の導体膜の端同士
を連結する直線形状の導体膜とを備え、該直線形状の導体膜とそれにより連結された上記円弧形状の導体膜とでコーナー部を形成しており、上記同心円の同じ円上で外側同士が相対向する一方の上記コーナー部と他方の上記コーナー部との最短距離が25mm以下であるとともに、一方の上記コーナー部および他方の上記コーナー部は曲率半径が0.2mm〜15mmの円弧状であることを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、板状セラミック体の一方の主面を、ウエハを載せる載置面とするとともに、上記板状セラミック体中に帯状の導体膜を埋設したウエハ支持部材であって、上記帯状の導体膜は発熱用であり、該導体膜は同心円状に配置された複数の円弧形状の導体膜と、同心円間で上記円弧形状の導体膜の端同士を連結する直線形状の導体膜とを備え、該直線形状の導体膜とそれにより連結された上記円弧形状の導体膜とでコーナー部を形成しており、上記同心円の同じ円上で外側同士が相対向する一方の上記コーナー部と他方の上記コーナー部との最短距離が25mm以下であるとともに、一方の上記コーナー部および他方の上記コーナー部を曲率半径が0.2mm〜15mmの円弧状としたことによって、上記導体膜のコーナー部近傍におけるセラミック部の強度低下を抑制することができるため、繰り返し熱サイクルが加わる環境下で使用したとしても板状セラミック体にクラックが発生したり、破損したりすることを防止することができるため、長期間にわたって使用することができる。
その為、本発明のウエハ支持部材をヒータとして用いれば、ウエハを均一に加熱することができ、また、静電チャックとして用いれば、ウエハを均一な静電吸着力によって吸着固定することができ、また、プラズマ発生用サセプタとして用いれば、ウエハに対して均一なプラズマを照射することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明に係るウエハ支持部材の一例であるヒータを示す図で、(a)はその斜視図、(b)は(a)のX−X線断面図、(c)は内部電極のパターン形状を示す平面図である。
このヒータとしてのウエハ支持部材1は、円盤状をした板状セラミック体2の上面を、ウエハWを載せる載置面3とするとともに、板状セラミック体2中には、同図(c)に示すような、円弧形状をした帯状の導体膜5aを同心円状に配置するとともに、隣り合う帯状の導体膜5a同士を直線形状をした帯状の導体膜5bで結んだパターン形状を有する内部電極4を同一深さに埋設したもので、上記板状セラミック体2の下面には上記導体膜5a,5bと電気的に接続される給電端子6をそれぞれ接合してある。
また、内部電極4をなす導体膜5a,5bは、載置面3に載せたウエハWを均一に加熱するため、隣り合う導体膜5a間及び隣り合う導体膜5b間の距離ができるだけ狭くなるように設計してあり、少なくとも相対向する一方の導体膜5bのコーナー部から他方の導体膜5bまでの最短距離Lを25mm以下とするとともに、上記最短距離Lが25mm以下である部位に位置する導体膜5bのコーナー部の角部を円弧状Pに形成してある。
そして、このウエハ支持部材1を用いて載置面3に載せたウエハWを加熱するには、給電端子6間に電圧を印加して内部電極4を発熱させ、板状セラミック体2を加熱することにより、ウエハWを加熱するようになっている。
図2は本発明に係るウエハ支持部材の他の例である静電チャックを示す図で、(a)はその斜視図、(b)は(a)のY−Y線断面図、(c)は内部電極のパターン形状を示す平面図である。
この静電チャックとしてのウエハ支持部材11は、円盤状をした板状セラミック体12の上面を、ウエハWを載せる載置面13とするとともに、板状セラミック体12中の載置面13側近傍には、同図(c)に示すような、櫛歯形状をした一対の導体膜15a,15bを互いの歯部が交互に配置されたパターン形状を有する内部電極14を同一深さに埋設したもので、上記板状セラミック体12の下面には上記一対の導体膜15a,15bと電気的に接続される給電端子16をそれぞれ接合してある。
また、内部電極14をなす一対の導体膜15a,15bは、載置面13において均一な静電吸着力を発現させるため、導体膜15a,15b間の距離はできるだけ狭くなるように設計してあり、少なくとも相対向する一方の導体膜15bのコーナー部から他方の導体膜15aまでの最短距離Lを25mm以下とするとともに、上記最短距離Lが25mm以下である部位に位置する導体膜15bのコーナー部の角部を円弧状Pに形成してある。
そして、このウエハ支持部材11を用いてウエハWを載置面13に吸着させるには、給電端子16間に電圧を印加すると、ウエハWと載置面13の間に静電吸着力が発現するため、この静電吸着力によりウエハWを載置面13に強制的に吸着固定するようになっている。
図3は本発明に係るウエハ支持部材の他の例であるプラズマ発生用サセプタを示す図で、(a)はその斜視図、(b)は(a)のZ−Z線断面図、(c)は内部電極のパターン形状を示す平面図である。
このプラズマ発生用サセプタとしてのウエハ支持部材21は、円盤状をした板状セラミック体22の上面を、ウエハWを載せる載置面23とするとともに、板状セラミック体22中の載置面23側近傍には、同図(c)に示すような、半円形状をした一対の導体膜25a,25bを円を構成するように配置したパターン形状を有する内部電極24を同一深さに埋設したもので、上記板状セラミック体22の下面には上記一対の導体膜25a,25bと電気的に接続される給電端子26をそれぞれ接合してある。
また、内部電極24をなす一対の導体膜25a,25bは、載置面23上のウエハWに対して均一なプラズマを照射するため、導体膜25a,25b間の距離はできるだけ狭くなるように設計してあり、少なくとも一方の導体膜25bのコーナー部から他方の導体膜25aまでの最短距離Lを25mm以下とするとともに、上記最短距離Lが25mm以下である部位に位置する導体膜25bのコーナー部の角部を円弧状Pに形成してある。
そして、このウエハ支持部材21を用いてウエハWに対してプラズマを照射するには、載置面23の上方に別に設けた電極(不図示)と内部電極24との間に電圧を印加すると、電極間にプラズマが発生し、ウエハWに対してプラズマを照射することができるようになっている。
そして、これらのウエハ支持部材1,11,21はいずれも内部電極4,14,24を
なす導体膜5a,5b,15a,15b,25a,25bのコーナー部から隣り合う導体膜5a,5b,15a,15b,25a,25bまでの最短距離Lを25mm以下とするとともに、最短距離Lが25mm以下である部位における導体膜5a,5b,15a,15b,25a,25bのコーナー部の角部を円弧状Pに形成してあることから、熱サイクルが加わる環境下で使用時や、板状セラミック体2,12,22の製作時において、上記導体膜5a,5b,15a,15b,25a,25bのコーナー部を起点として板状セラミック体2,12,22にクラックが発生することがないため、長期間にわたり使用することができる。
即ち、本件発明者は板状セラミック体2,12,22にクラックが発生する原因について研究を重ねたところ、内部電極4,14,24を形成する導体膜5a,5b,15a,15b,25a,25bのコーナー部から隣り合う導体膜5a,5b,15a,15b,25a,25bまでの最短距離Lが25mmを超えると、熱応力によって板状セラミック体2,12,22にクラックが発生し易く、また、最短距離Lを25mm以下としてもその部位にある導体膜5a,5b,15a,15b,25a,25bのコーナー部が鋭利な角を有するものである場合、このコーナー部を起点としてクラックが発生し易いことを知見した。
この理由は、導体膜5a,5b,15a,15b,25a,25bが板状セラミック体2,12,22中に埋設されていることにあり、例えば、複数枚のセラミックグリーンシートの間に内部電極4,14,24を挟んで積層することにより板状セラミック体2,12,22を製作する場合、導体膜5a,5b,15a,15b,25a,25b間の距離が狭い部分があると導体膜5a,5b,15a,15b,25a,25bの厚みによってその導体膜5a,5b,5b,15a,15b,25a,25bのコーナー部付近におけるセラミックグリーンシート同士が密着し難く、特にコーナー部外形が鋭利な角を有するものであると、導体膜5a,5b,15a,15b,25a,25bのコーナー部付近におけるセラミックグリーンシート同士の密着性が悪く、導体膜5a,5b,15a,15b,25a,25bのコーナー部付近におけるセラミック部の強度が低下していることに起因するものと思われる。また、セラミック成形体上に内部電極4,14,24を載せ、さらにセラミック粉体を充填して一軸加圧成形することにより板状セラミック体2,12,22を製作する場合、導体膜5a,5b,15a,15b,25a,25b間の距離が狭い部分があると、導体膜5a,5b,15a,15b,25a,25bのコーナー部付近におけるセラミック粉体の充填密度が小さくなり易く、特にコーナー部外形が鋭利な角を有するものであると、導体膜5a,5b,15a,15b,25a,25bのコーナー部付近におけるセラミック粉体の充填密度が小さいため、導体膜5a,5b,15a,15b,25a,25bのコーナー部付近におけるセラミック部の強度が低下していることに起因するものと思われる。しかも、導体膜5a,5b,15a,15b,25a,25bのコーナー部外形が鋭利な角を有するものは形状的にも応力が集中し易いことから繰り返し熱サイクルが加わる環境下で使用すると導体膜5a,5b,15a,15b,25a,25bのコーナー部を起点とするクラックが発生するものと思われる。
そこで、本件発明者は、クラックの発生し難い構造について鋭意研究を重ねたところ、内部電極4,14,24を形成するある導体膜5a,5b,15a,15b,25a,25bのコーナー部から隣り合う導体膜5a,5b,15a,15b,25a,25bまでの最短距離Lを25mm以下とするとともに、この最短距離Lが25mm以下である部位にある導体膜5a,5b,15a,15b,25a,25bのコーナー部外形を曲線Pとすることで、複数枚のセラミックグリーンシートの間に内部電極4,14,24を挟んで積層することにより板状セラミック体2,12,22を製作する場合には、導体膜5a,5b,15a,15b,25a,25bのコーナー部付近におけるセラミックグリーンシート同士の密着性を高めることができ、また、セラミック成形体上に内部電極4,14,24を載せ、さらにセラミック粉体を充填して一軸加圧成形することにより板状セラミック体2,12,22を製作する場合には、導体膜5a,5b,15a,15b,25a,25bのコーナー部付近におけるセラミック粉体の充填密度を高めることができるため、いずれの製法においても導体膜5a,5b,15a,15b,25a,25bのコーナー部付近におけるセラミック部の強度低下を防止することができるため、熱サイクルが加わる環境下で使用したとしても板状セラミック体2,12,22にクラックが発生することを大幅に低減することができる。
かくして、本発明のウエハ支持部材1,11,21をヒータとして用いれば、長期間にわたってウエハWを均一に加熱することができ、また、静電チャックとして用いれば、長期間にわたりウエハWを均一な吸着力でもって吸着固定することができ、さらにプラズマ発生用サセプタとして用いれば、長期間にわたってウエハWに対して均一なプラズマを安定して照射することができる。
なお、クラックの発生を効果的に防止するには、導体膜5a,5b,15a,15b,25a,25bのコーナー部を形成する曲線Pの曲率半径Rを0.2mm〜15mmとすることが好ましい。
なぜなら、この曲率半径Rが0.2mm未満であると、コーナー部外形を曲線Pにした効果が小さく、熱サイクルが加わると板状セラミック体2,12,22にクラックが発生するからであり、逆に曲率半径Pが15mmを超えると、導体膜5a,5b,15a,15b,25a,25bのコーナー部付近における抵抗値が他の部分より小さくなり過ぎ、電流の流れを阻害して異常発熱する恐れがあるからである。
ところで、このようなウエハ支持部材1,11,21を構成する板状セラミック体2,12,22の材質としては、耐摩耗性、耐熱性に優れた、アルミナ、窒化珪素、サイアロン、窒化アルミニウムを主成分とするセラミック焼結体を用いることができ、この中でも特に窒化アルミニウムを主成分とするセラミック焼結体は熱伝導率50W/(m・K)以上、さらには100W/(m・K)以上の高い熱伝導率を有するとともに、フッ素系や塩素系等の腐食性ガスに対する耐蝕性及び耐プラズマ性を有することから、ウエハ支持部材1を構成する板状セラミック体2,12,22の材質として好適に用いることができる。
また、内部電極4,14,24をなす導体層5a,5b,15a,15b,25a,25bは、セラミック焼結体との密着性を高める観点から板状セラミック体2,12,22を形成するセラミック焼結体との熱膨張差が近似した材質により形成することが好ましく、例えば、板状セラミック体2,12,22を形成するセラミック焼結体が窒化珪素、サイアロン、窒化アルミニウムを主成分とするものである場合、タングステン、モリブデン、レニュウム、白金等の高融点金属やこれらの合金、あるいは上記高融点金属の炭化物や窒化物を用いれば良い。
また、導体膜5a,5b,15a,15b,25a,25bの性状としては、金属箔や金属板あるいは金属粒子が焼き固められた膜からなるものなど、どのような性状を有するものでも構わない。
なお、本発明は上記実施形態に示したものだけに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で改良や変更したものでも良いことは言うまでもない。
ここで、導体膜の各コーナー部の角部を円弧状に形成した内部電極と、導体膜の各コーナー部を直角とした内部電極を有し、一方の導体膜のコーナー部から他方の導体膜までの最短距離を異ならせたウエハ支持部材を用意し、熱サイクル試験を繰り返した時の板状セラミック体の破損の有無について調べる実験を行った。
本実験にあたっては、板状セラミック体2を形成するセラミック焼結体に、AlN含有量が99.9重量%の窒化アルミニウム質焼結体を用い、その形状を直径12インチ(約300mm)、厚さ12mmの円板状とした。また、内部電極をなす導体膜には、タングステンを用い、そのパターン形状としては図1(c)に示すものを用いた。
そして、最短距離を異ならせたものをそれぞれ20個ずつ準備し、板状セラミック体の製作時における破損の有無と、各ウエハ支持部材をCVD装置の真空処理室内に気密に設置し、40℃/分の昇温速度で常温から500℃まで加熱した後に冷却する熱サイクル試験を行ない、板状セラミック体にクラックが発生するまでの回数を測定した。
結果は表1に示す通りである。
Figure 0004619326
この結果、一方の導体膜のコーナー部から他方の導体膜までの最短距離を25mm以下とするとともに、この最短距離が25mm以下である部位にある導体膜のコーナー部の角部を円弧状に形成すれば、最短距離が25mmである時に、500回の熱サイクル試験で一つの板状セラミック体に破損が見られたものの、それ以外では板状セラミック体の製作時及び熱サイクル試験において板状セラミック体の破損が全く見られなかった。
このことから、板状セラミック体中に埋設する一方の導体膜のコーナー部から他方の導体膜までの最短距離は25mm以下とするとともに、この最短距離が25mm以下である部位にある導体膜のコーナー部の角部を円弧状とすれば良いことが判る。
なお、本実施例ではヒータとしてのウエハ支持部材を例にとって示したが、静電チャックやプラズマ発生用サセプタとしてのウエハ支持部材でも同様の結果であった。
次に、一方の導体膜のコーナー部から他方の導体膜までの最短距離を15mmとし、この最短距離が15mmである部位に位置する導体膜の円弧状をしたコーナー部の曲率半径を異ならせる以外は実施例1と同様の条件にて熱サイクル試験を繰り返した時の板状セラミック体の破損の有無について調べる実験を行った。
結果は表2に示す通りである。
Figure 0004619326
この結果、導体膜の円弧状をしたコーナー部の曲率半径を0.2mm〜15mmの範囲で設定することにより、板状セラミック体の破損が全く見られず、特に優れていることが判る。
このことから、導体膜の円弧状をしたコーナー部の曲率半径は0.2mm〜15mmの範囲で設定することが好ましい。
本発明に係るウエハ支持部材の一例であるヒータを示す図で、(a)はその斜視図、(b)は(a)のX−X線断面図、(c)は内部電極のパターン形状を示す平面図である。 本発明に係るウエハ支持部材の他の例である静電チャックを示す図で、(a)はその斜視図、(b)は(a)のY−Y線断面図、(c)は内部電極のパターン形状を示す平面図である。 本発明に係るウエハ支持部材の他の例であるプラズマ発生用サセプタを示す図で、(a)はその斜視図、(b)は(a)のZ−Z線断面図、(c)は内部電極のパターン形状を示す平面図である。 従来のウエハ支持部材を示す斜視図である。 (a)〜(c)は従来のウエハ支持部材に備える内部電極のさまざまなパターン形状を示す平面図である。
符号の説明
1,11,21,31:ウエハ支持部材
2,12,22,32:板状セラミック体
3,13,23,33:載置面
4,14,24,34:内部電極
5,5a,5b,15a,15b,25a,25b:導体膜
6,16,26,36:給電端子
W:ウエハ
P:円弧状
R:曲率半径

Claims (1)

  1. 板状セラミック体の一方の主面を、ウエハを載せる載置面とするとともに、上記板状セラミック体中に帯状の導体膜を埋設したウエハ支持部材であって、上記帯状の導体膜は発熱用であり、該導体膜は同心円状に配置された複数の円弧形状の導体膜と、同心円間で上記円弧形状の導体膜の端同士を連結する直線形状の導体膜とを備え、該直線形状の導体膜とそれにより連結された上記円弧形状の導体膜とでコーナー部を形成しており、上記同心円の同じ円上で外側同士が相対向する一方の上記コーナー部と他方の上記コーナー部との最短距離が25mm以下であるとともに、一方の上記コーナー部および他方の上記コーナー部は曲率半径が0.2mm〜15mmの円弧状であることを特徴とするウエハ支持部材。
JP2006187833A 2006-07-07 2006-07-07 ウエハ支持部材 Expired - Fee Related JP4619326B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006187833A JP4619326B2 (ja) 2006-07-07 2006-07-07 ウエハ支持部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006187833A JP4619326B2 (ja) 2006-07-07 2006-07-07 ウエハ支持部材

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001024902A Division JP2002231793A (ja) 2001-01-31 2001-01-31 ウエハ支持部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007005816A JP2007005816A (ja) 2007-01-11
JP4619326B2 true JP4619326B2 (ja) 2011-01-26

Family

ID=37691038

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006187833A Expired - Fee Related JP4619326B2 (ja) 2006-07-07 2006-07-07 ウエハ支持部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4619326B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101116845B1 (ko) 2009-11-26 2012-03-06 (주)미래컴퍼니 기판 검사용 테이블

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08274147A (ja) * 1995-03-30 1996-10-18 Kyocera Corp ウェハ保持装置
JPH0982786A (ja) * 1995-09-19 1997-03-28 Ngk Insulators Ltd 半導体処理装置およびその製造方法
JPH0992622A (ja) * 1995-09-21 1997-04-04 Nissin Electric Co Ltd 半導体製造装置
JPH09186112A (ja) * 1995-12-27 1997-07-15 Tokyo Electron Ltd 成膜処理装置
JP2000228270A (ja) * 1998-11-30 2000-08-15 Komatsu Ltd 円盤状ヒータ及び温度制御装置
JP2001223260A (ja) * 2000-02-07 2001-08-17 Ibiden Co Ltd 静電チャック

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08274147A (ja) * 1995-03-30 1996-10-18 Kyocera Corp ウェハ保持装置
JPH0982786A (ja) * 1995-09-19 1997-03-28 Ngk Insulators Ltd 半導体処理装置およびその製造方法
JPH0992622A (ja) * 1995-09-21 1997-04-04 Nissin Electric Co Ltd 半導体製造装置
JPH09186112A (ja) * 1995-12-27 1997-07-15 Tokyo Electron Ltd 成膜処理装置
JP2000228270A (ja) * 1998-11-30 2000-08-15 Komatsu Ltd 円盤状ヒータ及び温度制御装置
JP2001223260A (ja) * 2000-02-07 2001-08-17 Ibiden Co Ltd 静電チャック

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007005816A (ja) 2007-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI540672B (zh) 靜電吸持裝置
JP2006332204A (ja) 静電チャック
TWI480972B (zh) A wafer holding body for improving the connection method of the high-frequency electrode, and a semiconductor manufacturing apparatus comprising the same
KR20040031691A (ko) 세라믹 접합체
JP2001302330A (ja) セラミック基板
JP2003017224A (ja) 抵抗発熱体回路パターンとそれを用いた基板処理装置
JP3145664B2 (ja) ウエハ加熱装置
JPH11204238A (ja) セラミックスヒーター
JP5960800B2 (ja) 流路部材およびこれを備える熱交換器ならびに半導体製造装置
JP2007201068A (ja) 静電チャック
JP4458995B2 (ja) ウェハ支持部材
JP4436575B2 (ja) ウエハ支持部材及びその製造方法
JP2003258065A (ja) ウエハ載置ステージ
JP4596883B2 (ja) 環状ヒータ
JP4619326B2 (ja) ウエハ支持部材
JP3728078B2 (ja) プラズマ発生用部材
JP3359582B2 (ja) 静電チャック
JP2004146566A (ja) 半導体製造装置用セラミックスヒーター
JPH11162620A (ja) セラミックヒーター及びその均熱化方法
JP2005150370A (ja) 静電チャック
JP2002231793A (ja) ウエハ支持部材
JP4879771B2 (ja) 静電チャック
JP3854145B2 (ja) ウエハ支持部材
JP2005072286A (ja) 静電チャック
JP5225043B2 (ja) 静電チャック

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100713

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100907

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100928

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101026

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131105

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4619326

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees