JPH0982786A - 半導体処理装置およびその製造方法 - Google Patents
半導体処理装置およびその製造方法Info
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- JPH0982786A JPH0982786A JP26367395A JP26367395A JPH0982786A JP H0982786 A JPH0982786 A JP H0982786A JP 26367395 A JP26367395 A JP 26367395A JP 26367395 A JP26367395 A JP 26367395A JP H0982786 A JPH0982786 A JP H0982786A
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Abstract
高温で繰り返して使用したときにも、抵抗発熱体等の抵
抗値の上昇や断線を防止し、セラミック基材の接合強度
の低下を防止できるようにすること。 【解決手段】半導体処理装置は、緻密質セラミックスか
らなり、内部に密閉空間が形成されている基材6と、こ
の密閉空間内7に設置されている金属製のバルク材4
と、このバルク材4に対して電気的に接続されている端
子とを備えている。基材6が緻密質セラミックスの固相
接合体からなる。
Description
導体材料を加熱し、エッチング、半導体膜形成等の処理
を行うための処理装置およびその製造方法に関するもの
である。
粉末を含有するペーストをセラミックグリーンシートの
表面に印刷し、焼結することによって発熱性の抵抗膜を
セラミックス基盤上に形成する方法が知られている。し
かし、こうした、いわゆる厚膜手法によって抵抗体を形
成したセラミックスヒーターは、長期間繰り返して使用
するうちに抵抗体の電気抵抗値が上昇したり、あるいは
600℃といった高温では安定して使用できないという
問題があった。このため、特に半導体製造用の熱CVD
装置、プラズマCVD装置、プラズマエッチング装置等
においては使用できなかった。
いては、窒化物系セラミック体中に溝を形成し、この溝
の中に発熱抵抗線を挿入したセラミックスヒーターが開
示されている。このセラミックスヒーターにおいては、
抵抗発熱線とセラミックスとの反応を防止することはで
きる。しかし、これを製造するために一対の窒化物セラ
ミック焼結体を接合する必要があるが、この際には各焼
結体の加工面に、この焼結体と同材質からなるペースト
を塗布して各焼結体を重ね合わせ、この各焼結体の間の
ペーストを焼結させることによって両者を接合してい
る。
に研究を進めた結果、この接合面における接合強度を向
上させることは困難であることがわかった。特に窒化ア
ルミニウム、窒化珪素といった窒化物系セラミックスの
場合には、半導体製造装置内の600℃以上の高温領域
で繰り返して使用したときに、焼結体同士の接合強度を
長期間にわたって維持することは困難であった。また、
セラミック体中の溝に設置された抵抗発熱線が溝中の雰
囲気に触れるが、装置を繰り返して使用するうちに、こ
の雰囲気内の酸素と抵抗発熱線とが反応し、抵抗発熱線
が劣化してその抵抗値が上昇する傾向が見られた。更
に、半導体製造装置内においてはハロゲン系腐食性ガス
を使用するが、長期間使用するうちに、この腐食性ガス
によって抵抗発熱線が腐食を受けることも見られた。
ター等の問題点を改善することである。具体的には、半
導体製造装置内でセラミックスヒーター等を高温で繰り
返して使用したときにも、抵抗発熱体等の抵抗値の上昇
や断線、劣化を防止し、セラミック基材の接合強度の低
下、特にクラックを防止できるようにし、またハロゲン
系腐食性ガスを使用する環境下でも、抵抗発熱体等が腐
食を受けないようにすることである。
装置は、緻密質セラミックスからなり、内部に密閉空間
が形成されている基材と、この密閉空間内に設置されて
いる金属製のバルク材と、このバルク材に対して電気的
に接続されている端子とを備えており、基材が緻密質セ
ラミックスの固相接合体からなることを特徴とする。
方法は、緻密質セラミックスからなる第一の部材と、緻
密質セラミックスからなり、凹部が形成されている第二
の部材とを準備し、第一の部材と第二の部材との各表面
を研磨加工して各加工面を形成すると共に凹部内に金属
製のバルク材を収容し、これらの加工面のうち少なくと
も一方の上に接合助剤の溶液を塗布し、次いで各加工面
を当接させた状態で第一の部材と第二の部材とを熱処理
することによって固相接合体からなる基材を製造し、こ
の基材中に凹部からなる密閉空間を形成し、この密閉空
間中にバルク材を収容することを特徴とする。
材との各表面を研磨加工して各加工面を形成し、凹部内
に金属製のバルク材を収容し、これらの加工面のうち少
なくとも一方の上に接合助剤の溶液を塗布し、各加工面
を当接させた状態で第一の部材と第二の部材とを熱処理
することで、バルク材の収容された密閉空間を緻密質セ
ラミックス基材の中に形成することに成功した。そし
て、この基材を高温で繰り返して使用したときにも、第
一の基材の部分と第二の基材の部分とが分離したり、こ
れらの接合界面にクラックが入ったりせず、バルク体の
酸化や腐食を防止できることを確認し、本発明を完成し
た。
クスヒーターにおいては、埋設した抵抗発熱体が断線し
た場合に、セラミックスヒーターの基材は既に焼成され
ているので、修理が不可能である。しかし、本願発明を
セラミックスヒーター等に適用した場合には、若干の修
正加工および再接合を行うことによって、修理が可能で
ある。
クスヒーターにおいては、抵抵抗発熱体を埋設したとき
に抵抗発熱体の位置ずれが生じ、期待した均熱性が得ら
れない場合があった。本願発明をセラミックスヒーター
等に適用した場合には、上記のヒーターに比べて抵抗発
熱体等の位置ズレという問題は少ない。特に、例えば後
述する図1に示すように、例えばラセン状の抵抗発熱体
と同様の軌跡をセラミックス基材に加工によって設ける
ことで、抵抗発熱体の位置ズレは皆無にできる。更に、
セラミックスヒーターの場合には、用途によっては、リ
フトピンを通すための貫通孔を基材に設ける必要がある
が、一体焼成型のセラミックスヒーターにおいては、焼
成の後に、焼成体の中の抵抗発熱体の位置をX線撮影に
よって検出し、この抵抗発熱体を避けるように基材に加
工を施す必要がある。しかし、本願発明を適用した場合
には、抵抗発熱体の位置は正確に判っているので、この
ような処置は不要になる。
は、第一の部材の加工面と第二の部材の加工面との中心
線平均粗さ(Ra)を0.2μm以下とし、平面度を
0.2μm以下とする。また、更に第一の部材と第二の
部材とを、これらを構成するセラミックス粒子が成長す
る温度以上で熱処理することによって、第一の部材と第
二の部材との接合界面の両側に延びるようにセラミック
ス粒子を成長させる。こうした接合の具体的態様につい
ては、後述する。
部の密封性を顕著に向上させることができる。このた
め、基材中でバルク材を収容する密閉空間中の雰囲気を
不活性ガスとすることによって、特に半導体処理装置を
高温で使用するときにも、バルク材の酸化防止をきわめ
て有効に長期間にわたって維持することができる。
ラズマCVD装置、プラズマエッチング装置におけるエ
ッチングガス、クリーニングガスのように、ハロゲン系
腐食性ガスを使用する用途において、特に好適である。
なぜなら、半導体処理装置の密閉空間中のバルク材が、
気密に封止されており、ハロゲン系腐食性ガスに対する
接触が防止される。
ク材に対して電力を供給できるようにする必要があり、
このために端子をバルク材に対して電気的に接続する必
要がある。このためには、基材に密閉空間に達する貫通
孔を形成し、この貫通孔に端子を挿入する必要がある。
このときに、密閉空間中のバルク材に対する高度の気密
性を維持するためには、端子の基材に対する気密性を確
保する必要がある。このためには、端子と基材との間を
ロウ材によって気密に接合することが好ましい。この場
合、特に高度の気密性を維持するという観点からは、端
子と基材との接合面積を大きくすることが必要である
が、このためには端子にフランジ部を設け、このフラン
ジ部を基材の背面に対してロウ材によって接合すること
が好ましい。
スとするためには、熱処理を不活性雰囲気中で実施する
ことができる。また、密閉空間中を真空状態とすること
によって、この中のバルク材の酸化を防止することもで
きる。この場合には、密閉空間の真空度を10- 2 トー
ル以下とすることが好ましい。
とができるが、こちらにもバルク材を収容するための凹
部を形成してよい。
圧焼結法、ホットプレス法、ホットアイソスタティック
プレス法等によって製造することができる。第一の部材
と第二の部材とを接合させる際には、両者の積層体に対
して圧力を加えることができるが、この圧力は必ずしも
必要ない。
ては、第二の部材において、接合面に対して垂直方向に
見た凹部の寸法よりも前記バルク材の寸法を大きくし、
熱処理の際に第一の部材と第二の部材とに対して圧力を
加えることによってバルク材を変形させる。この変形の
過程で、バルク材の形状が、密閉空間の形状に対して追
従する。これによって、バルク材と密閉空間との間の隙
間をほぼ完全に無くすることができ、これによってバル
ク材と密閉空間との間の熱伝達を顕著に向上させること
ができる。これは、特に半導体処理装置を加熱装置とし
て使用するときに、応答性が顕著に向上するという作用
効果をもたらす。しかも、従来のようにバルク材と基材
との間には反応層が生じない。
の体積と同じになるようにしておけば、バルク材の変形
によって密閉空間をほぼ完全に充填することができる。
つまり、バルク材の形態から見れば、バルク材をセラミ
ックス粉末中に埋設してセラミックス粉末と一体焼結さ
せたときと同様に、バルク材を隙間無くセラミックス基
材中に埋設することができ、しかも両者の間における反
応層が生じないようにすることができる。
ルク材として高融点金属からなる抵抗発熱体を使用した
セラミックスヒーター、バルク材として静電チャック電
極を使用した静電チャックを例示することができる。ま
た、バルク材として高周波電極を使用した、プラズマを
発生させるためのプラズマ発生電極装置を例示すること
ができる。このプラズマ発生電極装置は本出願時には未
公開の研究であるため、更に後述する。
食性ガスを使用する半導体製造装置内に設置する場合に
は、ハロゲン系腐食性ガスのイオンのアタックによって
緻密質セラミックス基材の表面に反応生成物が生ずる
が、この反応生成物層の厚さは数〜数十μmに達する。
従って、十分な絶縁性を維持するために、バルク材と表
面との間の厚さの最小値を0.1mm以上にすることが
好ましく、その平均値を0.5mm以上にすることが好
ましい。
ムによって基材をを形成した場合には、ハロゲン系腐食
性ガスと基材との反応生成物層として、AlF3からな
るパッシベーション層が生成し、この層が耐蝕作用を有
しているので、この層の内部へと腐食が進行するのを防
止することができる。特に99%以上の相対密度を有し
た常圧焼結、ホットプレス焼成又は熱CVDにより製造
した緻密な窒化アルミニウムが好ましい。
る必要があるが、特に高密度化の進展によって、重金属
の排除に対する要求が極めて高度になってきている。こ
の観点からは、窒化アルミニウムにおける不純物の含有
量を1%以下に抑制することが好ましい。
用する場合には、バルク材からなる高周波電極と基材の
プラズマ発生側の表面との間に、緻密質セラミックスか
らなる電磁波透過層が設けられる。
極としては、例えばアルマイト電極が知られているが、
この表面上でプラズマシースが安定して生成しないこと
を発見した。通常の常識に従えば、電極の表面を絶縁物
で被覆すると、絶縁物の表面はマイナス電位になるの
で、プラズマシースの領域が大きくなり、安定するはず
である。しかし、アルマイト薄膜の場合には、高温に加
熱したときなどに、表面電位を、十分な大きさの均一な
マイナス電位に保持することができず、均一で十分に安
定したプラズマシースを生成させることができないこと
が判明した。
すると、プラズマ領域と電極との距離がその分大きくな
り、プラズマ中のイオンの加速が不十分になって、プラ
ズマの放電安定性が損なわれると考えられていた。
ラミックス基材の密閉空間中に設置し、この基材のプラ
ズマ発生側の部分からなる電磁波透過層の厚さの最小値
を0.1mm以上と厚くすると、プラズマシースの領域
が拡大し、均一で安定なプラズマを生成させることがで
きた。しかも、このように電磁波透過層を厚くしても、
この電磁波透過層が緻密質セラミックスからなってお
り、電磁波透過層の誘電率εは、真空の誘電率に比べて
数倍以上大きい。この結果、電極間の電界強度の低下も
なく、プラズマ中のイオンをプラズマシースにおいて十
分に加速することができ、プラズマ放電が安定すること
を確認した。
には、この装置の密閉空間内の電極とほぼ平行に対向電
極を設置し、これらの各電極に高周波電力を供給するこ
とができる。この際、基材内の電極に対して高周波電力
を供給し、対向電極をアースすることもできるし、対向
電極に対して高周波電力を供給し、基材内の電極をアー
スすることもできる。
ミックスの誘電率は一般に大きいが、電磁波透過層の厚
さの平均値が大きくなりすぎると、電磁波透過層の誘電
体損失による自己発熱量が大きくなり、プラズマパワー
の効率が低下してくる傾向があった。この観点から、電
磁波透過層の厚さの平均値は、特に5.0mm以下とす
ることが好ましい。
金属バルク体を使用することが好ましい。ここで、面状
の金属バルク材とは、例えば、線体あるいは板体をらせ
ん状、蛇行状に配置することなく、一体の面状として形
成したものをいう。この点に関して更に説明する。現
在、半導体ウエハーの大型化が進行している。この一
方、充分に高周波を伝えるためには、装置のリアクタン
ス成分を低減する必要があり、好ましくは電極の抵抗値
を1Ω以下とする必要がある。このためには、電極の厚
さを十分に大きくすることが必要である。しかし、印刷
電極においては、これは困難である。
とによって、電極の抵抗値を小さくすることが容易であ
る。例えば、スクリーン印刷電極は、厚さが高々数十μ
m程度なので、抵抗値が必然的に大きくなる。例えば電
極がタングステンであり、周波数が13.56MHzの
場合、電極の厚さは20μm以上が望ましい。しかし、
この厚さの電極を、スクリーン印刷法で形成することは
容易ではない。
気密に封入されているので、高真空等の放電し易い条件
下においても、接合面からの放電、絶縁破壊は生じ得な
い。従って、プラズマ発生電極装置の信頼性が飛躍的に
向上する。
構成するセラミックスとしては、窒化珪素、窒化アルミ
ニウム、窒化ホウ素、サイアロン等の窒化物系セラミッ
クス、アルミナ−炭化珪素複合材料が好ましい。本発明
者の研究によれば、耐熱衝撃性の観点からは、窒化珪素
が特に好ましく、ハロゲン系腐食性ガス等に対する耐蝕
性の点では、前述したように、密度99%以上の窒化ア
ルミニウムが特に好ましい。
C以上の高温にまで温度が上昇する用途に使用するとき
には、電極を高融点金属で形成することが好ましい。こ
うした高融点金属としては、タンタル,タングステン,
モリブデン,白金,レニウム、ハフニウム及びこれらの
合金を例示できる。また、こうした電極や抵抗発熱体を
構成する高融点金属に対して、TiNやTiC等の窒化
物や炭化物をコーティングすることが更に好ましく、こ
れによって加熱サイクルに対する耐久性が向上し、即ち
加熱サイクルを加えても断線や抵抗値の上昇が生じにく
くなる。
他、多数の小孔を有する板状体からなる面状の電極や、
網状の電極を含む。電極が、多数の小孔を有する板状体
である場合、網状である場合には、これらの多数の小孔
や編み目にセラミックス粉末が流動して回り込むので、
面状の電極の両側におけるセラミックスの接合力が大き
くなり、基体の強度が向上する。
ル、金網を例示できる。ただし、電極が高融点金属から
なり、かつパンチングメタルである場合には、金属の硬
度が高いので、高融点金属からなる板に多数の小孔をパ
ンチによって開けることは困難であり、加工コストも非
常に高くなる。
高融点金属からなる線材が容易に入手できるので、この
線材を編組すれば網状電極を製造できる。従って、電極
の製造が容易である。
電極と基体との熱膨張係数の差によって、電極の周縁部
分に特に大きな応力が加わり、この応力のために基体が
破損することがあった。しかし、電極が、多数の小孔を
有する板状体である場合や網状である場合には、この応
力が多数の小孔によって分散される。更に、網状電極で
は、線材を使用するために、線材の断面が円形となるの
で、この線材の周囲における応力分散の効果が大きい。
定しない。しかし、網状電極の線幅が0.8mm以下で
あり、1インチ当たり8本以上の線交差を有しているこ
とが好ましい。即ち、線幅が0.8mmを越えると、対
向電極で構成したプラズマ発生用空間における電界強度
分布が乱れるため、プラズマの分布が悪化し易い。ま
た、プラズマ発生電極装置を長時間使用したときに,セ
ラミックス中に異物として存在する線体による応力場が
セラミックスの強度を越えることにより、セラミックス
の破損が生じやすい傾向があった。また,1インチ当た
りの線交差が8本未満であると、網状電極全体に均一な
電流が流れにくくなった。
の線幅は0.1mm以上とすることが好ましく、1イン
チ当たりの線交差の数は100本以下とすることが好ま
しい。
は、円形の他、楕円形、長方形等、種々の圧延形状であ
ってよい。
過層を透過する電磁波の周波数領域は、300GHz以
下である。このうち、前記した電磁波透過層が特に有用
であるのは、マイクロ波領域である。マイクロ波の周波
数領域は、300MHz〜300GHzである。しか
し、窒化アルミニウムの特性は、1MHzの領域でも、
10GHzの特性と比べてほとんど変化しないため、1
MHz〜300MHzの周波数領域でも、上記の効果を
奏することができる。
細に説明する。図1(a)は、第一の部材1と第一の部
材3とを固相接合する直前の状態を示す断面図であり、
図1(b)は第二の部材3の凹部に抵抗発熱体を設置し
た状態を示す平面図であり、図2(a)は、これらの各
部材の固相接合によって得られたセラミックスヒーター
20を示す断面図であり、図2(b)はこのセラミック
スヒーターの平面図である。第一の部材1は平板形状を
なしており、この部材1の主面1aに前記溶液の塗布層
2を設けた。部材1の他方の主面1bには塗布層は設け
ていない。第二の部材3も平板形状をなしており、この
部材3の一方の主面側には、所定形状の溝ないし凹部3
aが形成されている。本実施例ではこの凹部の平面形状
は、抵抗発熱体4を収容できる形状となっており、凹部
3の横断面の形状は長方形である。凹部3aの間には突
起部分が残っている。この凹部3aと反対側の主面3c
を、半導体ウエハーの加熱面として使用する。
なる箔状の抵抗体であり、平面的に見ると、3列の互い
に直径の異なる同心円状部分4bと、これらの各列の同
心円状部分の間を連結している直線部分4cとによって
構成されている。これらの各部材1、3の相対向する表
面側を研磨加工し、研磨面1aおよび3bを形成する。
この後は前述した本発明の製造方法に従って、第一の部
材1と第二の部材3とを固相接合し、図2(a)、
(b)のセラミックスヒーター20を得る。
密質セラミックスからなる基材6の内部に密閉空間7が
形成されており、密閉空間7の中に抵抗発熱体4が収容
されている。6aはウエハー加熱面であり、6bは、端
子を接続するための背面である。端子を抵抗発熱体へと
接続するための好ましい構造は後述する。第一の部材1
と第二の部材3との接合界面22では、剥離や気体の漏
れ、クラックといった問題は生じない。密閉空間7中で
は、抵抗発熱体4と密閉空間の壁面との間に隙間8、9
が残っている。つまり、抵抗発熱体は密閉空間7中にリ
ジッドに固定されておらず、この中で変形可能な状態と
なっている。
b側には端子13が露出している。この端子13は、抵
抗発熱体4の外側の末端と内側の末端とにそれぞれ固定
されている。
末端における端子の接合構造を示すものである。抵抗発
熱体4の末端には環状部4aが形成されており、環状部
4aの貫通孔5の中にボルト14が挿入されており、こ
のボルト14にナット11が嵌められている。基材6の
背面6b側に端子挿入孔12が形成されており、この挿
入孔12に端子13の本体が挿入されている。端子13
の雌ねじ13aにボルト14がはめ込まれ、固定されて
いる。この雌ねじ13aと反対側に雌ねじ13bが設け
られており、この雌ねじ13bにボルト10がはめ込ま
れている。端子13の本体には、横方向へと向かって広
がる円環形状のフランジ部13cが形成されており、こ
のフランジ部13cが背面6bにロウ材30によって接
合されている。
の状態について、更に図4および図5を参照しつつ説明
する。ただし、この接合構造は、他の半導体処理装置に
おいても当てはまるので、図4ではこれらをまとめて説
明する。まず、接合後に半導体処理装置の基材を構成す
る第一の部材71(図1においては第一の部材1)と第
二の部材72(図1においては第二の部材3)とを準備
する。第一の部材71と第二の部材72とのうち接合す
べき面(図1においては1aおよび3b)を精密研磨加
工する。この際、加工後において、好ましくは、各加工
面73、74の中心線平均粗さ(Ra)を0.2μm以
下とし、平面度を0.2μm以下とする。次いで、これ
らの各加工面の少なくとも一方の上に、接合助剤を含有
する溶液を塗布し、塗布層を設ける。この際には、この
溶液を、両方の加工面73、74に対して塗布すること
ができ、また一方の加工面のみに塗布することもでき
る。次いで、各加工面を隙間なく接触させる。
断面図として示すような状態になる。即ち、第一の部材
71と第二の部材72との微構造を検討すると、多結晶
構造であり、セラミックス粒子16、17が多数存在し
ており、粒子16、17の間に粒界層18が存在してい
る。ここで、加工面73、74においては、粒子16が
切断され、切断面16aが露出する。ここで、加工面7
3、74において、平面度および中心線平均粗さ(R
a)を前記のように小さくすることで、切断面73と7
4とが完全に密着する。
に介在させて熱処理すると、互いに研磨面で接触してい
た粒子16同士が、接合助剤の拡散に応じて接合し、図
4(b)に示すように成長し、接合粒子21が生成す
る。この接合粒子21は、接合界面22をまたぐよう
に、接合界面22の両側に向かって延びる。これによっ
て固相接合体75が得られる。
面が研磨された粒子16同士を密着させ、接合助剤の拡
散の助けによって、粒子16同士を接合および成長させ
る。この結果、例えば図5に示すように、接合界面22
に沿って接合助剤の豊富な層80が生成すると共に、こ
の接合助剤の豊富な層80において、接合粒子21が発
生して成長し、接合界面22の両側に向かって延びる。
この過程において、接合助剤を多量に含む粒界部分18
が、粒子21の成長によって接合界面から両側へと向か
って排除されてくる。しかし、この接合助剤の豊富な層
80は結果的に残留しており、電子顕微鏡によって、明
瞭に確認することができる。
大きいと、切断された粒子16の切断面の間に微小な隙
間が生じるために、粒子の接合が生じにくいものと思わ
れる。また、平面度が上記の値よりも大きい場合にも、
全体として加工面同士が隙間無く密着しないために、粒
子の接合が生じにくいものと思われる。また、接合助剤
は溶解させることが必要であり、接合助剤の粒子を含む
スラリーを使用した場合には、第一の部材と第二の部材
とを良好に接合させることはできなかった。
断面曲線を中心線から折り返し、その粗さ曲線と中心線
とによって得られた面積(折り返し部分を含む)を、長
さLで除した値である。平面度とは、平面部分の幾何学
的平面からの狂いの大きさを言い、JISでは、平面部
分を2つの平行な幾何学的平面で挟んだとき、これらの
両平面の間隔が最小となるときの、両幾何学的平面の間
隔で表す。中心線平均粗さと平面度とは、表面粗さ計お
よびレーザー干渉計で測定することができる。
m以下とすることが一層好ましく、平面度を0.1μm
以下とすることが一層好ましい。これらは、切断された
粒子同士の接合を更に容易にするためには、できるだけ
小さくすることが好ましいので、下限を限定する必要は
ない。しかし、本出願時点における加工精度は、中心線
平均粗さが0.05μm程度であり、平面度が0.07
μm程度である。加工面の平面度および中心線平均粗さ
を、前記の値の範囲内にするには、各部材の表面を平面
研削盤および高速ラップ盤で加工することが好ましい。
でも、ある程度は生ずる。しかし、第一の部材および第
二の部材の焼結温度をTとしたとき、(T−50)℃以
上の温度で熱処理することが、接合強度を特に高くする
という観点から見て好ましい。これによって、一体焼結
によって製造した焼結体とほぼ同等の強度を備えた接合
体を製造できることを、確認した。
きに、接合体の強度を最大にすることができる。これが
焼結温度よりも高くなると、接合界面における粒子の成
長が十分に行われる間に、他の部分で生ずる異常粒成長
によって、欠陥が発生し、接合界面以外の部分における
強度が低下してくるためである。この意味で、第一およ
び第二の部材の焼結温度をTとしたとき、(T+50)
℃以下の温度で熱処理することが好ましい。
する際に焼結助剤を使用している場合、その焼結助剤と
同一の焼結助剤を使用することが好ましい。
たは窒化珪素からなる場合には、イットリウム化合物お
よびイッテルビウム化合物からなる群より選ばれた一種
以上の接合助剤が好ましく、イットリウム化合物が特に
好ましい。この場合に、特に顕著な接合強度の増大およ
び耐久性の向上を確認することができた。この場合に
は、水溶性の塩化イットリウム、塩化イットリウム水和
物、硫酸イットリウム、酢酸イットリウムの水溶液や、
塩化イットリウム、塩化イットリウム水和物、酢酸イッ
トリウムのエチルアルコール溶液を、使用することが好
ましい。
トプレス法、プラズマ活性化焼結、レーサーによる局部
加熱法等がある。加熱処理の時間は、焼結体の大きさや
熱処理温度等に応じて、変化させることができる。
した実施例を示す。図6(a)は、第一の部材23と第
二の部材24とを接合する直前の状態を示す断面図であ
り、図6(b)は、これらの固相接合体からなる静電チ
ャック26を示す断面図である。部材23、24は平板
形状をなしている。第一の部材23の一対の主面23
a、23bは平坦であり、これらの間に貫通孔12が形
成されている。主面23a上に前記溶液の塗布層2を設
ける。第二の部材24の一方の主面側には、所定形状の
凹部24aが形成されている。本実施例ではこの凹部2
4の平面形状は、半導体ウエハーと同じ形状となってい
る。凹部24aと反対側の主面24cを、半導体ウエハ
ーの吸着面として使用する。
板形状の金属バルク材であり、端子取り付け用の貫通孔
25aが形成されている。これらの各部材23、24の
相対向する表面側を研磨加工し、研磨面23aおよび2
4bを形成する。この後は前述した本発明の製造方法に
従って、部材23と24とを固相接合し、図6(b)の
静電チャック26を得る。
ミックスからなる基材27の内部に密閉空間28が形成
されており、密閉空間28の中にバルク材25が収容さ
れている。27aはウエハー吸着面であり、27bは背
面である。端子13とバルク材25との接続構造は、図
3に示したものである。部材23と24との接合界面2
2では、剥離や気体の漏れ、クラックといった問題は生
じない。密閉空間28中では、電極25と密閉空間28
の壁面との間に隙間8、9が残っている。つまり、電極
25は密閉空間28中にリジッドに固定されておらず、
この中で変形可能な状態となっている。電極25とウエ
ハー吸着面との間には所定厚さの誘電体層29が形成さ
れる。
材31とを接合する直前の状態を示す断面図であり、図
6(b)は、これらの固相接合体からなる静電チャック
33を示す断面図である。部材23は前述したものであ
る。第二の部材31の一方の主面側には、所定形状の凹
部31aが2箇所に形成されている。本実施例ではこの
凹部31dの平面形状は、いずれも略半円形状となって
いる。凹部31aと反対側の主面31cを、半導体ウエ
ハーの吸着面として使用する。
板形状の金属バルク材であり、端子取り付け用の貫通孔
32aが形成されている。各電極32は各凹部31a内
に収容されている。これらの各部材23、31の相対向
する表面側を研磨加工し、研磨面23aおよび31bを
形成する。この後は前述した本発明の製造方法に従っ
て、部材23と31とを固相接合し、図7(b)の静電
チャック33を得る。
ミックスからなる基材35の内部に2箇所に密閉空間3
3が形成されており、密閉空間33の中にバルク材32
が収容されている。35aはウエハー吸着面であり、3
5bは背面である。端子13とバルク材32との接続構
造は、図3に示したものである。密閉空間33中では、
電極32と密閉空間33の壁面との間に隙間8、9が残
っており、電極32は密閉空間33中にリジッドに固定
されておらず、この中で変形可能な状態となっている。
ター付きの静電チャック34を示す断面図である。静電
チャック34においては、緻密質セラミックスからなる
基材36の内部に、前記した抵抗発熱体4と静電チャッ
ク電極25とが収容されている。即ち、基材36の背面
36b側に抵抗発熱体4が収容されており、ウエハー吸
着面36a側に静電チャック電極25が収容されてい
る。22A、22Bはそれぞれ固相接合の接合界面であ
る。
電極装置に適用した実施例を示すものである。図8
(a)は、網状電極37を示す斜視図であり、図8
(b)は、プラズマ発生用の電極装置を切り欠いて示す
斜視図であり、図9(a)は、プラズマ発生電極装置4
1を示す断面図であり、図9(b)は、プラズマ発生電
極装置41をチャンバー51内に設置した状態を模式的
に示す部分断面図である。
おり、円形の線体37bと縦横の線体37aとを編組し
たものである。38は編み目である。基材39は、緻密
質セラミックスからなり、円盤形状の本体39aと、本
体39aの背面39b側で水平方向に延びるように形成
されているフランジ部39cとからなる。基材39の内
部に密閉空間40が形成されており、密閉空間40の中
に網状電極37が収容されている。39dはウエハー設
置面である。基材39の背面39b側には端子13が露
出している。端子13と網状電極7とはネジ14によっ
て接合されている。半導体ウエハー設置面39d側には
電磁波透過層42が形成されている。
プラズマ発生電極装置41が設置されている。この際、
電極37が上面側となるようにプラズマ発生電極装置を
設置し、設置面39dに半導体ウエハーWを載置する。
電力供給用のケーブル52Bの一端を端子13に接続
し、ケーブル52Bの他端をチャンバー51外へと出
し、高周波電源49に接続する。電極37と対向する位
置に、所定間隔を置いて平行に対向電極47を設置す
る。電力供給用のケーブル52Aの一端を対向電極47
に接続し、ケーブル52Aの他端をチャンバー51外へ
と出し、高周波電源49及びアース50へと接続する。
Bを介して高周波電力を供給することにより、半導体ウ
エハーWの上のプラズマ発生領域46に、プラズマを発
生させることができる。この際、プラズマ発生領域46
と設置面39dとの間にプラズマシースが発生する。
きるパンチングメタル54を示す斜視図である。パンチ
ングメタル54は円形をしており、円形の平板55内
に、多数の円形孔56が碁盤目形状に多数形成されてい
る。
きる円形の薄板57を示す斜視図である。図10(c)
は、高周波電極として使用できる薄板58を示す平面図
である。薄板58内には、細長い直線状の切り込み59
b、59cが、互いに平行に合計6列形成されている。
このうち、3列の切り込み59bは、図10(c)にお
いて下側に開口しており、残り3列の切り込み59cは
上側に開口している。切り込み59bと59cとは、交
互に配置されている。こうした形状を採用した結果、薄
板によって細長い導電路が形成されている。従って、こ
の導電路の両端部分59aにそれぞれ端子を接続する。
電チャックを製造するプロセスを説明するための図面で
ある。図11(a)は、第一の部材60と第二の部材2
4とを接合する直前の状態を示す断面図であり、図11
(b)は、これらの各部材の固相接合によって得られた
静電チャック61を示す断面図である。第一の部材60
は平板形状をなしており、この部材60の主面60aに
前記溶液の塗布層2を設け、他方の主面60bには塗布
層を設けていない。第二の部材24も平板形状をなして
おり、この部材24の一方の主面側には、所定形状の凹
部24aが形成されている。この凹部24aと反対側の
主面24cを、半導体ウエハーの吸着面として使用す
る。
を設置する。各部材60、24の相対向する表面側を研
磨加工し、研磨面60aおよび24bを形成する。この
後は前述した本発明の製造方法に従って、部材60と2
4とを固相接合する。ただし、この際に、本実施例で
は、金属板71の高さを凹部24aの深さよりも大きく
し、即ち、金属板71が寸法sだけ凹部24aから突出
するようにした。この代わりに、金属板71と凹部24
の壁面との間に寸法tの隙間を設けた。
能な温度範囲で、部材60と部材24との間で図11
(a)において縦方向に圧力を加えることによって、金
属板71を変形させる。これによって図11(b)に示
す静電チャックが得られる。基材62の内部に密閉空間
28が形成されており、密閉空間28の中に電極63が
収容されている。62aはウエハー設置面であり、62
bは背面である。ここで、密閉空間28の形状に沿って
金属板71を変形させているので、この電極63が壁面
に対して密着する。
材3とを接合する直前の状態を示す断面図であり、図1
2(b)は、これらの各部材の固相接合によって得られ
たセラミックスヒーター65を示す断面図である。第二
の部材3の凹部3aに、抵抗発熱体を構成する金属板6
4を設置する。各部材1、3の相対向する表面側を研磨
加工し、研磨面1aおよび3bを形成する。この後は前
述した本発明の製造方法に従って、部材1と3とを固相
接合する。ただし、この際に、本実施例では、金属板6
4の高さを凹部3aの深さよりも大きくし、即ち、金属
板64が寸法sだけ凹部3aから突出するようにした。
この代わりに、金属板64と凹部3aの壁面との間に寸
法tの隙間を設けた。
能な温度範囲で、部材1と3との間で、図12(a)に
おいて縦方向に圧力を加えることによって、金属板64
を変形させる。これによって、基材6の内部に密閉空間
7が形成され、密閉空間7の中に電極66が収容され
る。6aはウエハー加熱面であり、6bは背面である。
ここで、密閉空間7の形状に沿って金属板64を変形さ
せているので、この電極66が壁面に対して密着する。
板64の幅×金属板64の長さ≦2(t×凹部3aの深
さ×凹部3aの長さ)の関係を満たすようにすることが
好ましい。また、この金属板の形態は、バルク材である
限りは他の形態のものに変更することができる。
る。 〔実施例A〕図1〜図5を参照しつつ前述した方法に従
って、セラミックスヒーターを製造した。第一の部材お
よび第二の部材を窒化アルミニウム焼結体によって製造
し、1900℃で焼結させた。焼結助剤としてイットリ
ウムを使用した。各部材の寸法は、直径200mm、厚
さ10mmの円盤形状とした。この表面を平面研削加工
し、凹部を形成した。この凹部の幅を3mmとし、深さ
を50μmとした。次いで、第一の部材および第二の部
材の接合面側をそれぞれラップ装置を使用して鏡面研磨
加工し、各加工面の中心線平均粗さおよび平面度を0.
2μmとした。厚さ25μmのモリブデン箔をエッチン
グ加工することによって所望の平面的パターンの発熱体
を形成し、この発熱体を凹部中に設置した。
l/ccの硝酸イットリウム溶液水和物:Y(NO3 )
2 ・6H2 O水溶液を、第一の部材および第二の部材の
各加工面に塗布した。所定の治具を使用して第一の部材
と第二の部材とを固定し、電気炉を使用して1900℃
で1時間の間1.5atmで窒素雰囲気下に加熱し、セ
ラミックスヒーターを得た。次いで、図3に示すように
して、端子を基材に対してロウ接合した。
は、欠陥がなく、気密性が良好であった。図13は、接
合体のセラミックス組織の電子顕微鏡写真(二次電子
像)である。図14は、接合界面の近辺におけるセラミ
ックス組織の反射電子像の電子顕微鏡写真である。白い
像は、イットリウムを示している。中央部に接合界面が
あるが、この接合界面に沿って、白い線が存在している
のが判る。これは、接合界面に塗布した接合助剤が、熱
処理後において、接合界面付近に残留した状態を示して
いる。図15は、図14の中央部分を拡大して撮影し
た、反射電子像の電子顕微鏡写真である。写真の中央部
からやや左側に、白い線が連続しているのが見える。こ
れは、接合助剤であるイットリウムが接合界面に沿って
残留しているからである。図16は、図15において、
接合界面付近を更に拡大して撮影した、反射電子像の電
子顕微鏡写真である。
は、窒化アルミニウム粒子と、イットリウムを含む粒界
とからなっている。図16において、白色部分はイット
リウムを示している。粒界には、イットリウム以外の金
属原子は、ほとんど存在していない。濃い灰色に着色し
た粒子は、窒化アルミニウム粒子を示している。窒化ア
ルミニウム粒子の間に、黒色部分が見えるが、これは開
気孔を示している。電子顕微鏡による観察を実施すると
きに、試料の表面を研磨加工したために、試料内部の閉
気孔が、表面に開気孔として現れている。図5に模式的
に示したのは、図16における左下の中央部分である。
このように、図16を見ると、接合助剤を含む粒界層
が、成長した粒子によって、移動し、分断されているの
がわかる。
つつ前述した方法に従って、静電チャックを製造した。
第一の部材および第二の部材を窒化アルミニウム焼結体
によって製造し、1900℃で焼結させた。焼結助剤と
してイットリウムを使用した。各部材の寸法は、直径2
00mm、厚さ10mmの円盤形状とした。この表面を
平面研削加工し、円形の凹部を形成した。この凹部の直
径を190mmとし、深さを1.0mmとした。直径1
89.5mm、厚さ0.8mmのモリブデン板をこの凹
部内に設置した。次いで、第一の部材および第二の部材
の接合面側をそれぞれラップ装置を使用して鏡面研磨加
工し、各加工面の中心線平均粗さおよび平面度を0.2
μmとした。
l/ccの硝酸イットリウム溶液水和物:Y(NO3 )
2 ・6H2 O水溶液を、第一の部材および第二の部材お
き各加工面に塗布した。所定の治具を使用して第一の部
材と第二の部材とを固定し、電気炉を使用して1900
℃で1時間の間1.5atmで窒素雰囲気下に加熱し、
静電チャックを得た。次いで、図3に示すようにして、
端子を基材に対してロウ接合した。
は、欠陥がなく、気密性も保持されていた。
スヒーターについて耐久性を試験した。即ち、室温から
600℃まで10℃/分間の温度上昇速度で温度を上
げ、600℃で1時間維持し、10℃/分間の温度降下
速度で室温まで温度降下させた。これを1サイクルとし
たところ、10サイクルの温度抵抗カーブは変化がなか
った。
ズマ発生電極装置を製造した。セラミックス粉末として
窒化アルミニウム粉末を準備し、焼結助剤としてイット
リウムを使用した。これを1900℃で焼結させること
によって、第一の部材および第二の部材を製造した。各
部材の寸法は、直径200mm、厚さ10mmの円盤形
状とした。この表面を平面研削加工し、円形の凹部を形
成した。この凹部の直径を190mmとし、深さを1.
0mmとした。金属モリブデンからなる網状電極を準備
した。網状電極を構成する線体の線径は、0.35mm
であり、♯24(1インチ当たり24本の交差本数)で
あり、外形はφ190mmであった。この網状電極を凹
部内に収容した。第一の部材および第二の部材の接合面
側をそれぞれラップ装置を使用して鏡面研磨加工し、各
加工面の中心線平均粗さおよび平面度を0.2μmとし
た。
l/ccの硝酸イットリウム溶液水和物:Y(NO3 )
2 ・6H2 O水溶液を、第一の部材および第二の部材お
き各加工面に塗布した。所定の治具を使用して第一の部
材と第二の部材とを固定し、電気炉を使用して1900
℃で1時間の間1.5atmで窒素雰囲気下に加熱し、
プラズマ電極発生装置を得た。図3に示すようにして、
端子を基材に対してロウ接合した。
チウエハーを設置した。チャンバー内にCF4 ガスを導
入し、400mTorrで圧力をコントロールできるよ
うに、ガス供給系及びガス排気系を制御した。高周波電
源として、周波数13.56MHz、2kWのものを使
用した。放電状態を安定にするため、電源と高周波電極
との間のケーブルにはマッチングボックスを挿入した。
この結果、安定したプラズマシースを形成することがで
きた。
セラミックスヒーター等を高温で繰り返して使用したと
きにも、抵抗発熱体等のバルク材の抵抗値の上昇や劣化
を防止し、セラミック基材の接合強度の低下、特にクラ
ックを防止することができた。
相接合する直前の状態を示す断面図であり、(b)は、
第二の部材3の凹部に抵抗発熱体を収容した状態を示す
平面図である。
面図であり、(b)は、セラミックスヒーター20を示
す平面図である。
状態を示す斜視図であり、(b)は、抵抗発熱体の端部
と端子との接合構造の好適例を示す断面図である。
の接合の進展を説明するための模式的断面図である。
ス粒子21の成長によって接合助剤が移動した状態を示
す断面図である。
を接合する直前の状態を示す断面図であり、(b)は、
これによって得られた静電チャック26を示す断面図で
ある。
を接合する直前の状態を示す断面図であり、(b)は、
これによって得られた静電チャック33を示す断面図で
あり、(c)は、ヒーターが一体化された静電チャック
を示す断面図である。
(b)は、網状電極を内蔵したプラズマ発生電極装置を
示す破断斜視図である。
であり、(b)は、プラズマ発生電極装置をプラズマ装
置内に取り付けた状態を示す模式的部分断面図である。
示す斜視図であり、(b)は、平板状の金属バルク材か
らなる電極57を示す斜視図であり、(c)は、切り込
みの入った平板状のバルク材からなる電極58を示す平
面図である。
とを接合する直前の状態を示す断面図であり、(b)
は、これによって得られた静電チャック61を示す断面
図である。
接合する直前の状態を示す断面図であり、(b)は、こ
れによって得られたセラミックスヒーター65を示す断
面図である。
(二次電子像)である。
微鏡写真(反射電子像)である。
た、セラミックス組織の電子顕微鏡写真(反射電子像)
である。
て撮影した、セラミックス組織の電子顕微鏡写真(反射
電子像)である。
の部材 3a、24a、31a 凹部 4、25、32、3
7、54、57、58バルク材 13 端子 15
端子の接続構造 22、22A、22B接合界面
Claims (10)
- 【請求項1】緻密質セラミックスからなり、内部に密閉
空間が形成されている基材と、この密閉空間内に設置さ
れている金属製のバルク材と、このバルク材に対して電
気的に接続されている端子とを備えており、前記基材が
緻密質セラミックスの固相接合体からなることを特徴と
する、半導体処理装置。 - 【請求項2】前記固相接合体の接合界面に沿って接合助
剤の原子の豊富な層が存在しており、前記接合界面の両
側に延びるようにセラミックス粒子が粒成長しているこ
とを特徴とする、請求項1記載の半導体処理装置。 - 【請求項3】前記セラミックス粒子が窒化アルミニウム
または窒化珪素からなり、前記接合助剤がイットリウム
化合物およびイッテルビウム化合物からなる群より選ば
れた一種以上の接合助剤であることを特徴とする、請求
項1または2記載の半導体処理装置。 - 【請求項4】前記密閉空間中の雰囲気が不活性ガスであ
ることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一つの請
求項に記載の半導体処理装置。 - 【請求項5】前記基材に貫通孔が設けられており、前記
端子がこの貫通孔内に固定されており、前記端子と前記
基材との間がロウ材によって気密に接合されていること
を特徴とする、請求項4記載の半導体処理装置。 - 【請求項6】緻密質セラミックスからなる第一の部材
と、緻密質セラミックスからなり、凹部が形成されてい
る第二の部材とを準備し、前記第一の部材と前記第二の
部材との各表面を研磨加工して各加工面を形成すると共
に前記凹部内に金属製のバルク材を収容し、これらの加
工面のうち少なくとも一方の上に接合助剤の溶液を塗布
し、次いで各加工面を当接させた状態で前記第一の部材
と第二の部材とを熱処理することによって固相接合体か
らなる基材を製造し、この基材中に前記凹部からなる密
閉空間を形成し、この密閉空間中に前記バルク材を収容
することを特徴とする、半導体処理装置の製造方法。 - 【請求項7】前記第一の部材の前記加工面と前記第二の
部材の前記加工面との中心線平均粗さ(Ra)を0.2
μm以下とし、平面度を0.2μm以下とすることを特
徴とする、請求項6記載の半導体処理装置の製造方法。 - 【請求項8】前記第一の部材と前記第二の部材とを、こ
れらを構成するセラミックス粒子が成長する温度以上で
熱処理することによって、前記第一の部材と前記第二の
部材との接合界面の両側に延びるように前記セラミック
ス粒子を成長させることを特徴とする、請求項6または
7記載の接合体の製造方法。 - 【請求項9】前記熱処理を不活性雰囲気中で実施するこ
とによって前記密閉空間中の雰囲気を不活性ガスとする
ことを特徴とする、請求項6〜8のいずれか一つの請求
項に記載の半導体処理装置の製造方法。 - 【請求項10】前記加工面に対して垂直方向に見た前記
凹部の寸法よりも前記バルク材の寸法を大きくし、前記
熱処理の際に前記第一の部材と前記第二の部材とに対し
て圧力を加えることによって前記バルク材を変形させ、
このバルク材を前記密閉空間の形状に対して追従させる
ことを特徴とする、請求項6〜9のいずれか一つの請求
項に記載の半導体処理装置の製造方法。
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