JP2002151237A - カーボンヒータ - Google Patents
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Abstract
降温が可能であり低コストで製造できるカーボンヒータ
を提供する。 【解決手段】 複数本のカーボンファイバーを束ねたカ
ーボンファイバー束を複数本用いてワイヤー状もしくは
テープ形状の長細形状に編み込んだヒータ部材であっ
て、かつ、含有不純物量が灰分で10ppm以下である
ヒータ部材を具備するカーボンヒータ。カーボンファイ
バーを複数本束ねたカーボンファイバー束を複数本用い
てワイヤー形状やテープ形状の縦長形状に編み込んだヒ
ータ部材が、石英ガラス支持体からなる密封形部材内に
支持され封入されているカーボンヒータ。
Description
に関し、特に半導体製造装置に用いるのに好適なカーボ
ンヒータに関するものである。
ウエハの種々の加熱処理が行われる。このように何かし
らの加熱を伴う半導体の製造工程では、厳密な温度管理
が求められる。また、加熱処理雰囲気をクリーンに保つ
ことも重要である。
れ、汚染物質を放出しない高性能の半導体製造装置用ヒ
ータの開発、製品化が強く望まれている。
加熱装置において樹脂を用いて固化し、一体化した黒鉛
−炭素繊維複合材(以下C/Cと記す)をヒーター部材
に用いた電極構造を開示している。
き型のSiCヒータ部材もしくは溶接処理を行なった複
雑形状のMo−Siヒータ部材などが用いられてきた。
/Cヒーター部材においては、その構造上薄肉でも2次
元において各々の長さが充分に採れる形状であれば、極
めて高い機械的強度を有するが、例えば1次元の長さつ
まり幅が5mm以下の縦長形状とした場合には、充分な
機械的強度が得られず、また、半導体製造装置用のヒー
タとして用いた場合には長さ方向の両端を端子に固定す
ると、C/Cの熱膨張に伴い、特にこの端子固定部近傍
において、熱的負荷が生じ破損し易いといった問題があ
った。
値が小さくなり、所定の発熱を行うためには、電流値を
大幅にアップしなければならず、また、熱容量が大きく
なり急速加熱が困難であった。
図3の如き略渦巻き形状のような複雑形状を得ようとす
ると、均熱構造とするためのスリット加工が難しく、ま
た上述のように高抵抗とするためには、同部材の幅を狭
くする必要があるが、このような加工が難しく、コスト
の増大をまねき、もしくはコストにみあう加工を行う
と、均熱性がけっして充分なものとはなっていないのが
現状であった。
iヒーター部材においては昇華に伴う劣化を抑制するた
めに電気負荷密度を約20W/cm2 程度とすることし
かできず、その結果、昇温速度の短縮化に限界があっ
た。また、これらのヒーター部材においても、屈曲部を
要するような複雑形状においては充分な耐熱強度が得ら
れていなかった。
しては、金属ヒータが用いられることもあった。しか
し、金属ヒータは金属汚染を生じ易く、また、品質が不
安定になり易い問題があった。
急速昇降温の可能なヒータが必要となる。しかし、金属
ヒータは熱容量が大きいため、昇降温特性の向上には限
界があった。
帯設備や金属ヒータ自体の熱容量が大きいので、急速昇
降温が難しいという不具合もあった。
での耐高温性に優れるカーボン材がヒータとして利用さ
れるようになってきた。
ーボン材は、柔軟性の面で問題があり、形状設計のネッ
クとなっていた。
して用いるカーボンヒータでは、酸化防止のため、非酸
化性雰囲気に保った容器内にカーボンワイヤを配置す
る。そして、カーボンワイヤは発熱時に非常に高温にな
るため、カーボンワイヤを複数本束ねたものを端子線と
して用いている。
トによる含浸+焼成によって固定していた。また、比較
的細いカーボンワイヤの場合には、ねじ止めによって固
定することもあった。
固定法では、カーボンペースト焼成体が剥離し、ダスト
発生の原因となることがあった。
ワイヤ束のワイヤ本数が多い場合にねじ止め作業が繁雑
であった。また、太めのカーボンワイヤの場合には、し
っかりと固定できないこともあった。
るヒータでは、カーボンヒータ束からなる端子線と金属
製の端子線とを接続するための端子装置も必要となる。
易に接続できる端子装置は未だ提供されていない。
気を非酸化性雰囲気に保つためには、カーボン発熱体の
封着技術が重要となる。
ラス板で挟み、外周を溶接する従来の封着方式では、部
分的な加熱により接触面に歪みや変形が生じ、溶接固定
部に応力が集中して石英ガラス板が破損する恐れが大で
あった。
に優れ、急昇降温が可能であり低コストで製造できるカ
ーボンヒータを提供することを目的としている。
ボンファイバーを束ねたカーボンファイバー束を複数本
用いてワイヤー状もしくはテープ形状の長細形状に編み
込んだヒータ部材であって、かつ、含有不純物量が灰分
で10ppm以下であるヒータ部材を具備するカーボン
ヒータを1つの好適な解決手段としている。
が5〜15μmであるカーボンファイバーを複数本束ね
たカーボンファイバー束を複数本用いてワイヤー形状や
テープ形状のような縦長形状に編み込み,その含有不純
物量を灰分で10ppm以下としたヒータ部材を具備す
る。
石英ガラス製もしくはアルミナ製の密封形部材内に封入
することができる。
は、好ましくは1〜20Ω/m・本である。
状、環状管形状から選んだ形状であり、複数個組み合わ
せて所定形状のヒーティングゾーンを形成することがで
きる。上記密封形部材内に形成される空間には、非酸化
性ガスを流入させる構成とすることができる。
torr以下の真空にすることができる。
体によって実質的に一体化されており、この石英ガラス
支持体中の上記ヒータ部材の周辺部には、中空の空間が
形成されている構成にすることができる。
ス板の各々の接合面全体を融着により一体化したもので
あり、少なくとも一枚の石英ガラス板の接合面に配線用
溝を形成し、そこに上記ヒータ部材を配置した構成にす
ることができる。
板を融着したものであり、少なくとも1枚の石英ガラス
板の接合面に所定深さの配線用溝が形成されており、上
記深さ分を含まない各々の石英ガラス板の厚さが略同一
である構成にすることができる。
の石英ガラス板を融着したものであり、少なくとも1枚
の石英ガラス板の接合面に所定深さの配線用溝が形成さ
れており、上記深さ分を含まない一方の石英ガラス板の
厚さを他方の厚さの1/2以下にすることができる。
面形状の少なくとも下方側に湾曲形状を有し、かつ、つ
や出し処理されていることが好ましい。
面形状が全体的に「凸」の字状に形成できる。
第2の石英ガラス板に配線用溝と対になる幅狭の挿入用
溝もしくは貫通スリットを形成し、第1・第2石英ガラ
ス板を溝同士が対向するように接合し、第2石英ガラス
板の表面を研磨又は研削して挿入用溝もしくは貫通スリ
ットの底部を削除することによりこれを挿入用窓として
露出させ、そこから第1の石英ガラス板の配線用溝内に
ヒータ部材を押し込み、研磨面又は研削面に第3の石英
ガラス板を合わせ、しかる後に3枚の石英ガラス板を融
着させ溝以外の部分全面を実質的に一体化させることに
より、上記配線用溝を、その長さ方向に垂直な断面形状
が全体的に「凸」の字状にすることができる。さらに、
第1の石英ガラス板に凸形状の溝加工をほどこし、第3
の石英を融着しても同様の構造を得ることが出来る。
雰囲気に保った状態で融着させたものであることが好ま
しい。
を備えていても良い。
透明石英ガラス板にすることができる。
のカーボン製反射板とが、板状の石英ガラス支持体に封
入されている構成にすることができる。
英ガラス板の2つの接合面に設けた配線用溝と反射板設
定座ぐりに、それぞれヒータ部材と少なくとも片面が鏡
面のカーボン製反射板を配置し、各石英ガラス板の接合
部を融着により一体化することができる。
くとも片面が鏡面のカーボン製反射板が封入されて反射
板状体を上記密封形部材に隣接配置することができる。
の外表面に、断面半円状もしくは台形状の凸部が形成さ
れており、この外表面がつや出し処理された構成にする
ことができる。
ラス製の設定部材及び石英ガラス製の蓋部材からなり、
上記配線溝に上記ヒータ部材を配置することができる。
くは両者の外周部に防炎堤を形成し、この防炎堤以外の
対向面が0.2〜1.0mmの間隔において配置され、
両部材を石英ガラスの肉盛り法によって、一体化するこ
とができる。
ルを配置し、カーボンターミナルに電極を接続し、この
電極のカーボンターミナル側の部分に石英ガラスパイプ
を被せた構成にすることができる。
ガスを導入し、電極に被せた石英ガラスパイプからガス
を排出することができる。
分で10ppm以下にすることが好ましい。
粉の焼結体によってヒータ部材を支持することができ
る。
以下であることが好ましい。
に接続された端子部が、ヒータ部材の形成するヒータ面
に対して実質的に垂直に引き出される構成にすることが
できる。
出させ、突出したヒータ部材を石英ガラス支持板に当接
する石英ガラス筒内に配列された複数のもしくは少なく
とも一方の端部が複数に分割されたワイヤー状カーボン
により固定し、上記石英ガラス筒に石英ガラス管を被せ
て上記密閉形部材を密封することができる。
部が形成されその内側に中子部材を有する第2のワイヤ
ー状カーボン接続部材に、この中子部材での押圧によっ
て接続し、割型中子を利用する金属線接続部材により金
属製の内接線を接続し、両接続部材を任意の接続部材に
よって接続することができる。
端子部本体にテーパ面と係合するテーパ部を形成し、割
型中子に形成した支持部で金属製の内接線を挟み込み、
これを押圧しつつ任意の接続部材に接続することができ
る。
配置し、その対称軸上にガス導入・排出口を形成し、容
器の溶接時にガス導入・排出口から非酸化性ガスを導入
し、容器の封着時にガス導入・排出口から排気を行う構
成にすることができる。
ヤー状カーボンを石英ガラス筒内に配列された複数のも
しくは少なくとも端部が複数に分割されたワイヤー状カ
ーボンにより固定し、前記ワイヤー状カーボンと電源側
の金属製の内接線を第2の端子装置で接続する構成に
し、第2の端子装置が、複数のもしくは端部が複数に分
割されたワイヤー状カーボンを接続するための第2のワ
イヤー状カーボン接続部材を備え、割型中子を利用して
金属製の内接線を接続する構成の金属線接続部材を備
え、第2のワイヤー状カーボン接続部材と金属線接続部
材を接続するための端子部本体を備え、両接続部材を端
子部本体の一端側と他端側に接続する構成にすることが
できる。
も端部が複数に分割されたワイヤー状カーボンが内部に
配列された石英ガラス筒及び第2端子装置が石英ガラス
管内に封入された構成にすることができる。
製の内接線と電源側の外接線をMo箔を介して接続し、
Mo箔を石英ガラス製のピンチシール部で封着した構成
の第3の端子装置を有するようにすることがより好まし
い。
ータ面の反対側に突出させ、端子部材に石英ガラス管を
被せて石英ガラス部材を密封した構成にすることができ
る。上記石英ガラス管の自由端側に端子部本体を配置
し、端子部材と端子部本体を複数本のもしくは少なくと
も一方の端部が複数に分割されたワイヤー状カーボンで
接続した構成にすることができる。
配置し、その対称軸上にガス導入・排出口を形成し、容
器の溶接時にガス導入・排出口から非酸化性ガスを導入
し、容器の封着時にガス導入・排出口から排気を行う構
成にすることができる。
で中心部に切欠きを有する割型になっており、これを2
個組み合わせて円形平板ヒータを形成して、その中心部
に治具を貫通できる構成にすることが好しい。
本のワイヤー状カーボンを接続するものであり、その一
端側にヒータ部材接続部を形成してヒータ部材を接続
し、複数のもしくは端部が複数に分割されたワイヤー状
カーボンを一括して接続するための第1のワイヤー状カ
ーボン接続部材を設け、端子部材の他端側に第1のワイ
ヤー状カーボン接続部材を接続する構成にし、第1のワ
イヤー状カーボン接続部材を中空に形成してその内側に
中子部材を配置し、上記複数のワイヤー状カーボンを中
子部材で押圧して接続することが好しい。
接続部材の相方の接続端側に夫々めねじ部を形成し、中
間部材に各めねじ部に対応するおねじ部を形成し、中間
部材を介して両部材を接続することが好しい。
部が形成されその内側に中子部材を有する第2のワイヤ
ー状カーボン接続部材に、この中子部材での押圧によっ
て接続し、割型中子を利用する金属線接続部材により金
属製の内接線を接続し、両接続部材をこの中間に位置す
る端子部本体によって接続することが好しい。
端子部本体にテーパ面と係合するテーパ部を形成し、割
型中子に形成した支持部で金属製の内接線を挟み込
み、、これを押圧しつつ端子部本体に接続することが好
しい。
ことが好しい。
本体、及び、端子部本体と金属線接続部材を、それぞれ
ネジ式で接続することが好しい。
ヤー状カーボンを第1の端子装置で接続し、前記ワイヤ
ー状カーボンと電源側の金属製の内接線を第2の端子装
置で接続する構成にし、第1の端子装置が、端子部材を
備え、その一端側に形成したヒータ部材接続部にヒータ
部材を接続するようになっており、複数のもしくは端部
が複数に分割されたワイヤー状カーボンを接続するため
の第1のワイヤー状カーボン接続部材を備え、端子部材
の他端側に第1のワイヤー状カーボン接続部材を接続す
るようになっており、第1のワイヤー状カーボン接続部
材を中空に形成してその内側に中子部材を配置し、分割
したワイヤー状カーボンを中子部材で押圧して接続する
構成になっており、第2の端子装置が、複数のもしくは
端部が複数に分割されたワイヤー状カーボンを接続する
ための第2のワイヤー状カーボン接続部材を備え、割型
中子を利用して金属製の内接線を接続する構成の金属線
接続部材を備え、第2のワイヤー状カーボン接続部材と
金属線接続部材を接続するための端子部本体を備え、両
接続部材を端子部本体の一端側と他端側に接続する構成
にすることができる。
装置が石英ガラス管内に封入され、石英ガラス管の内側
に配置された金属製の内接線と電源側の外接線をMo箔
を介して接続し、Mo箔を石英ガラス製のピンチシール
部で封着した構成の第3の端子装置を備えることがより
好ましい。
石英ガラス製もしくはアルミナ製平板状容器で形成でき
る。
ヤー支え治具によって上記平板状容器内に非接触で支持
されて封入した構成にできる。
み用の略円筒状の穴部が形成されており、かつ少なくと
もこの穴部を貫通する略円筒状横穴が形成されており、
該横穴に上記ヒータ部材を差し込み、該穴部に少なくと
も該横穴の下端に達する長さを有するボルトを回転挿入
する構造にすることができる。
を上記略円筒状横穴の径より大きくし、該横穴に差し込
まれた上記ヒータ部材が、上記ボルトによって加圧さ
れ、該穴部に達するように偏平に変形された構成にする
ことが好しい。
黒鉛シートを介在させることが好しい。
体もしくは、高純度カーボン及び透光性アルミナの組立
部材から成ることが好ましい。
が、高純度カーボン材料から成り、上記組立部材の、平
板状容器に配置接続する部分が、透光性アルミナ材料か
ら成ることが好ましい。
を配置することができる。
しくは台形状の凸部が形成されており、この表面につや
出し処理を施すことができる。
湾曲形であっても良い。
部材を封入し、ヒータ部材の周辺部以外の石英ガラス支
持体を実質的に一体化した板状のカーボンヒータを、所
定形状の断面を有するカーボン製下型と、それと対にな
るカーボン製上型との間で押圧して、板状のカーボンヒ
ータを所定形状に湾曲させることができる。
形状を有しており、実質的に半円筒形のカーボンヒータ
にすることができる。
一面が鏡面のカーボン製反射板を、上記ヒータ部材とは
独立して封入することができる。
る。
シビリティーに優れ、低コストで製造できる特に半導体
製造装置用として有効なカーボンヒータを提供すること
を目的としている。
直径が5〜15μmであるカーボンファイバーを複数本
束ねたカーボンファイバー束を複数本用いてワイヤー形
状やテープ形状のような縦長形状に編み込み、その含有
不純物量を灰分で10ppm以下としたヒータ部材を具
備している。
の引張強度が確保され、またカーボンファイバーの密着
性がその長さ方向において均一になり、よって長さ方向
での発熱ムラが低減される。
の各々の直径を5〜15μmとしたのは、5μm未満で
は1本1本のファイバーが弱く、これを束ねて所定の縦
長形状に編み込んだヒータ部材とすることが困難とな
る。また、ファイバーが細いため、所定の抵抗値を得る
ためのファイバー本数が多くなり実用的でない。また、
15μmを超える場合には、柔軟性が悪く複数本束ねた
カーボンファイバー束を編み込むことが困難なばかり
か、カーボンファイバーが切断され、強度が著しく低下
する、といった不具合が生ずるためである。
0ppm以下に制限したのは、不純物が10ppmを超
えると、微量の酸素でも酸化され易くなり、このために
異常発熱を起し易くなるからである。
場合には、800℃の大気中で10分間で異常発熱を起
こし、窒素中に100ppmの酸素が存在する雰囲気に
おいては800℃で10時間使用すると異常発熱を起こ
すことが確認されている。
合には、窒素中に100ppmの酸素が存在する雰囲気
において800℃で50時間以上使用しても異常発熱を
起こさないこと、及び、800℃の大気中においては1
0分未満であれば異常発熱を起こさないことが確認され
ている。
より好ましい。この場合には、特に異常発熱を抑える効
果が大きくなり、より長寿命化を達成できる。
ーボンファイバーを100〜800本を束ねて、この束
を3本以上、好ましくは6〜12本束ねてワイヤー形状
やテープ形状のような縦長形状に編み込んだものである
ことが好ましい。
未満では所定の強度と抵抗値を得るために6〜12束で
は足りなくなり、編み込みが困難である。また、本数が
少ないために部分的な破断に対して編み込みがほぐれ、
形状を維持することが困難となる。また、前記本数が8
00本を超えると、所定の抵抗値を得るために束ねる本
数が少なくなり、編み込みによるワイヤー形状の維持が
困難となる。
の抵抗値を1〜20Ω/m・本とすることが好ましい。
その理由は、一般的な半導体製造装置用加熱装置におい
て、従来からのトランス容量にマッチングさせる必要が
あるからである。
る場合には、抵抗が大きいためヒータ長を長くとること
ができず、端子間で熱が奪われて温度むらが生じ易くな
る。一方、抵抗値が1Ω/m・本未満の場合には、反対
に抵抗が低いためヒータ長を必要以上に長くとらなけれ
ばならず、カーボンワイヤーやカーボンテープのような
細長のヒータ部材の組織むらや雰囲気のむらにより温度
のばらつきが生じる恐れが大きくなる。
抵抗値は、上記特性をより高い信頼性で得るためには、
2〜10Ω/m・本とすることがより好ましい。
とによって、断面形状がほぼ円形であるヒータ部材の径
を、その長さ方向において一定化することができ、結
果、発熱量を長さ方向で安定化させることができる。さ
らに、この編み込みによって、後述するヒータ部材表面
でのカーボンファイバーによる毛羽立ち状態を形成する
ことを可能せしめる。また、このヒータ部材は、発熱さ
れることによって、これ自身熱膨張を起こし、例えば2
本の端子間に張られた同ヒータ部材は、もし編み込みの
ないものであったとしたら、たれが生じ、発熱むらを起
こすが、編み込まれていることによってこのような問題
が生ずることがない。
ータ材料となるカーボンファイバーは従来のC/Cとは
異なり、樹脂で固化し一体化したものでないことが好ま
しい。これはカーボンファイバーのもつフレキシビリテ
ィーが損なわれ、また樹脂の熱収縮に伴い、該ファイバ
ーの切断などが生ずるからである。
置し、石英ガラス製または透光性アルミナ製の密封形部
材に封入し、例えば半導体製造装置用のカーボンヒータ
を構成することが好ましい。
囲気、高温雰囲気等の種々の条件での使用可能せしめる
ことができる。
より高い高純度化を達成することができ、半導体製造装
置用として有効なものとすることができる。
部材内に封入するときには、これらを並列に配置するこ
とが好ましい。この場合、ヒータ部材を複数本並列に配
置するというのは、ヒータ部材の全長に渡って2本以上
が、隣接し略平行して、配置することを意味する。これ
によって、カーボンヒータ全体での電気抵抗値を容易に
調整することができるとともに、複数本のヒータ部材が
隣接している、つまり長さ方向の多数の箇所で接触した
状態が形成されることによって、例え、1本のヒータ部
材が所定の部分で部分的な切断等の不具合が生じた場合
でも、その近傍で、上記接触する部分が存在することで
上記不具合に伴う発熱ムラを防止することができる。
ータ部材を石英ガラス製または、透光性アルミナ製材料
で物理的に密封する部材を意味することは、もちろんで
あるが、後述するように、同部材内に、窒素等の非酸化
性ガスを流入・流出する構造を付加し、結果、上記ヒー
タ部材が、外気(空気)と接することを防止した実質的
に密封された部材をも意味するものである。
管形状、環状管形状等から選ぶことができる。
は透光性アルミナ容器を組み合わせて所定形状のヒーテ
ィングゾーンを形成することにより、その形状に合致し
た被処理物を均一に加熱することができる。
性ガスを流入したり、容器内を20torr以下の真空
にすることが好ましい。これによって、上記カーボンヒ
ータの劣化を防止し、長寿命化及び均熱性の長時間の持
続を可能せしめるからである。
ラが少なく、例えば半導体(ウエハ)等の被加熱体を均
一に熱処理することができ、長時間の高温強度を維持で
き、高い耐用寿命が得られるカーボンヒータを提供する
ことである。
ンファイバーを複数本束ねたカーボンファイバー束を複
数本用いてワイヤー形状やテープ形状のような縦長形状
に編み込んだヒータ部材を支持する密封形部材を構成す
る石英ガラス支持体への応力集中が生じない形態で、封
入を確実に実施でき、しかも、上記ヒータ部材を支持す
る石英ガラス支持体の厚さを自由に設定できるカーボン
ヒータを提供することである。
上記ヒータ部材を1本もしくは複数本封入した密封形部
材が、板状の石英ガラス支持体によって実質的に一体化
されたものであって、この石英ガラス支持体中の上記ヒ
ータ部材の周辺部には中空の空間が形成された構成にな
っている。
後述するように複数の石英ガラス板の接合面を融着させ
て、本発明のカーボンヒータを接合剤を用いないで製造
した場合に、カーボンヒータ内部のヒータ部材を配置し
た溝や端子部などの空間が、外部(大気や炉内雰囲気)
と融着部で縁切られるようにカーボンヒータ周辺部が融
着されており、さらに内部の石英ガラス接触面が全面に
わたり融着されている状態を示す。ただし、融着の効果
に支障のない程度で未融着部が接触面積に対し30%以
下程度ならば存在してもよい。また、この30%以下程
度としたのは、ヒーター部材からの放射光が不均一にな
ることを防止するためである。
石英ガラス支持体への応力集中が生じない形態で密着を
確実に実施でき、また厚さが5mm以下の低強度の石英
ガラス板を用いた場合でも、減圧環境下で石英ガラスに
破損が生ずることがない。
は、後述するようなヒータ部材表面に形成されるカーボ
ンファイバーの毛羽立ち部分が存在する空間となる。
上記石英ガラス支持体が複数枚の石英ガラス板の各々の
接合面全体を融着により実質的に一体化したものであ
り、少なくとも一枚の石英ガラス板の接合面に配線用溝
を形成し、そこに上記ヒータ部材を配置することが好ま
しい。
板の接合面に配線用溝を形成し、この配線用溝内に直径
が5〜15μmであるカーボンファイバーを複数本束ね
たカーボンファイバー束を複数本用いてワイヤー形状や
テープ形状のような縦長形状に編み込み、その含有不純
物量を灰分で10ppm以下としたヒータ部材を配置す
る構成とすることによって、このカーボン質のヒータ部
材が、ワイヤー形状やテープ形状のヒータ部材の表面で
毛羽立った多数の直径が5〜15μmのカーボンファイ
バーによって、石英ガラス製の密封形部材と接触する構
造となるため、ヒータ部材に通電を行い高温に発熱させ
た状態にしたとしても、カーボンと石英ガラスの反応が
進行し、結果、カーボン質のヒータ部材が劣化するのを
防止することができる。(ヒータ部材の表面に毛羽立っ
たカーボンファイバーは、石英ガラス製の密封形部材と
接触するため、接触した部分から珪化が進むが、この径
が極めて微細であり、体積が小さいことから、この珪化
反応がヒータ部材全体に進行するのを抑制するものと推
測される。)つまり、このことは発熱ムラが生ずること
を防止し、また耐用寿命の長期化を図れることを意味す
る。
いは品質を安定化するために、1本もしくは2本さらに
それ以上の本数を並列に配置することも可能である。そ
の場合、配線用溝の底部に、この本数に対応する二段溝
をさらに設けることが好ましい。
上記ヒータ部材を1本もしくは複数本封入した密封形部
材が、板状の石英ガラス支持体によって実質的に一体化
されたものであって、この石英ガラス支持体の上記ヒー
タ部材の周辺部には中空の空間が形成された構成になっ
ているカーボンヒータであって、上記石英ガラス支持体
が2枚の石英ガラス板を融着したものであり、少なくと
も1枚の石英ガラス板の接合面に所定深さの配線用溝が
形成されており、上記深さ分を含まない各々の石英ガラ
ス板の厚さが略同一となる構成になっている。これによ
って、均等に放熱することができる。
ヒータは、上記ヒータ部材を1本もしくは複数本封入し
た密封形部材が、板状の石英ガラス支持体によって実質
的に一体化されたものであって、この石英ガラス支持体
の上記ヒータ部材の周辺部には中空の空間が形成された
構成になっているカーボンヒータであって、上記石英ガ
ラス支持体が厚さの異なる2枚の石英ガラス板を融着し
たものであり、少なくとも1枚の石英ガラス板の接合面
に所定深さの配線用溝が形成されており、上記深さ分を
含まない一方の石英ガラス板の厚さが他方の厚さの1/
2以下となる構成になっている。これによって、一方に
対しての放熱を大きくすることができる。上記2つの形
態のカーボンヒータは、これを配置する場所によって、
適宜、いずれかを選択することができる。
タは上記配線用溝が、その長さ方向に垂直な断面形状の
少なくとも下方側に湾曲形状を有し、かつ、つや出し処
理されていることがより好ましい。もちろん、横断面全
体を湾曲形状にしても良い。これにより、複数枚の石英
ガラス板を融着一体化する際に、配線用溝の横断面形状
が熱変形しカーボンワイヤと面接触するのを極力防止す
ることができ、石英ガラスとカーボンの反応に伴うカー
ボンワイヤの劣化を防止することができる。これは、上
記湾曲形状によって、溝内部に湾曲形状の曲率を持つこ
とにより応力を分散することができ、溝内部の変形がお
さえられることに起因する。
内部歪みの蓄積を抑制することができ、この割れ等の不
具合を防止することができる。さらには、この面接触に
伴うヒータ部材からの発熱量の吸収による、当該カーボ
ンヒータとしての発熱ムラを防止することができる。
によって所定時間あぶることによってつや出し処理する
のは、石英ガラス板に配線用溝を機械加工によって形成
したままの多少の凹凸が多数存在する通常の状態では、
当該カーボンヒータを発熱させ配線用溝が加熱された場
合に、上記凹凸のうち、特に凸部において、極部加熱状
態となり、まばらにつや出し処理がなされたような構造
となってしまい、当該カーボンヒータによる加熱ムラが
生じてしまうことから、これを防止することを意図して
いる。
記配線用溝内部を減圧又は非酸化性ガス雰囲気に保った
状態で融着させたものであることが好ましい。これは、
カーボンワイヤの製造時における酸化劣化を防止するた
めである。
は、上記ヒータ部材を1本もしくは複数本封入した密封
形部材が、板状の石英ガラス支持体によって実質的に一
体化されたものであって、この石英ガラス支持体の上記
ヒータ部材の周辺部には中空の空間が形成された構成に
なっているカーボンヒータであって、上記配線用溝が、
その長さ方向に垂直な断面形状が全体的に「凸」の字状
となる構成になっている。
配置する際に、同ワイヤが上方に浮き上がるのを防止す
ることができ、作業性を良好とすることができる。ま
た、溝周囲に、特に溝の上辺(上板)のたわみによる熱
歪を緩和することが可能となる。
の上辺のほぼ中央部上方に、この上辺よりも一辺の長さ
が短い正方形もしくは、この上辺よりも上辺が短い縦長
の長方形を結合したような形状を意味する。
タは、第1の石英ガラス板に配線用溝を形成し、第2の
石英ガラス板に配線用溝と対になる幅狭の挿入用溝もし
くは貫通スリットを形成し、第1・第2石英ガラス板を
溝同士が対向するように接合し、第2石英ガラス板の表
面を研磨又は研削して挿入用溝もしくは貫通スリットの
底部を削除することによりこれを挿入用窓として露出さ
せ、そこから第1の石英ガラス板の配線用溝内にヒータ
部材を押し込み、研磨面又は研削面に第3の石英ガラス
板を合わせ、しかる後に3枚の石英ガラス板を融着させ
溝以外の部分全面を実質的に一体化させることにより、
上記配線用溝をその長さ方向に垂直な断面形状が全体的
に「凸」の字状にしていることが好ましい。
記熱歪の緩和をより確実にせしめることができる。
は、上記ヒータ部材を1本もしくは複数本封入した密封
形部材が、板状の石英ガラス支持体によって実質的に一
体化されたものであって、この石英ガラス支持体の上記
ヒータ部材の周辺部には中空の空間が形成された構成に
なっているカーボンヒータであって、石英ガラス支持体
が、不透明石英ガラス層を有する構成になっている。
の1枚が不透明石英ガラス板であってもよい。
くない側への放熱を上記不透明石英ガラス層によって防
止することができる。
は、上記ヒータ部材と、少なくとも片面が鏡面のカーボ
ン製反射板とが、板状の石英ガラス支持体に封入されて
いる構成になっている。
部材と対向する側の面が鏡面となっていることが好まし
い。
には、石英ガラス板の2つの接合面に設けた配線用溝と
反射板設定座ぐりに、それぞれヒータ部材と少なくとも
片面が鏡面のカーボン製反射板を配置し、石英ガラス板
の接合部を融着により実質的に一体化することが好まし
い。
とおりである。つまり、第1の石英ガラス板の上面に反
射板設定座ぐりを形成し、この座ぐり部に少なくとも上
面が鏡面のカーボン製反射板を配置し、また第2の石英
ガラス板の上面に上記配線用溝を形成し、この溝部に上
記ヒータ部材を配置し、上記第1の石英ガラス板の上に
上記第2の石英ガラス板を重ね、さらに、その上に第3
の石英ガラス板を重ね合せた後、各々接する部分を融着
により、実質的に一体化させたものである。
え、一方向の面に放熱を多くすることができる。さらに
反射板の存在により放熱される熱が均一に畜熱分散さ
れ、ヒータ面内の温度分布を均一にすることができる。
材が純化処理が容易であり、その高純度化されたカーボ
ン材を用いることによって不純物の拡散によるヒータ部
材及び被処理物への金属汚染を防止することができるか
らである。
タは、上記ヒータ部材を1本もしくは複数本封入した密
封形部材が、板状の石英ガラス支持体によって実質的に
一体化されたものであって、この石英ガラス支持体の上
記ヒータ部材の周辺部には中空の空間が形成された構成
になっているカーボンヒータであって、全体的に板状の
石英ガラス支持体に少なくとも片面が鏡面のカーボン製
反射板が封入されている反射板状体を、上記密封形部材
に隣接配置する構成になっている。
えぎり、および反射させることにより加熱させたくない
部分を保護することが極めて容易に達成できる。
いては、上述のいずれの形態においても、板状の石英ガ
ラス支持体の少なくとも一つの外表面に、断面半円状も
しくは台形状の凸部が形成されており、この外表面がつ
や出し処理されていることが好ましい。尚、上記凸部
は、ヒータ面上方から見た場合には、これがストライプ
状もしくは同心部状に形成されているか、あるいは、こ
れが格子状に多数形成された状態となっている。これに
より本発明のヒータ部材の如き線状発熱体によるヒータ
面上方への発熱を、光の散乱によって均一化せしめると
いったプリズム効果が得られる。
をサンドブラスト処理する方法が採用されるが、この場
合には、表面が砂目状となっており、この表面からの放
熱が抑制され、石英ガラス自身に熱を蓄積してしまいエ
ネルギー効率が低下してしまう。この意味で、上記つや
出し処理されていることは、重要な事項である。
ータにおいては、ヒータ部材もしくはヒータ部材の両端
に接続された端子部が、ヒータ部材の形成するヒータ面
に対して実質的に垂直に引き出すことが好ましい。端子
部をヒータ面と垂直に引き出すことにより、石英ガラス
支持体の融着面を大きくすることができ、強度の点で有
利となる。また、この構成によれば、下方側もしくは上
方側から被処理物である一枚もしくは複数枚の半導体ウ
エハを加熱する半導体製造装置に、上記カーボンヒータ
を容易に配置することができる。尚、この第2グループ
の発明のカーボンヒータの端子部における具体的構成に
ついては、後述する第4グループの発明を適用すること
ができる。
は、上記ヒータ部材を1本もしくは複数本封入した密封
形部材が、板状の石英ガラス支持体によって実質的に一
体化されたものであって、この石英ガラス支持体の上記
ヒータ部材の周辺部には中空の空間が形成された構成に
なっているカーボンヒータであって、上記密閉形部材
が、湾曲形である構成となっている。
高温強度を維持でき、高い耐用寿命が得られ、かつ例え
ば、半導体(ウエハ)等の被加熱体を配列したロッドを
均一に熱処理することのできる例えば円筒の2分割形状
である湾曲形カーボンヒータを提供することができる。
上記板状の石英ガラス支持体に上記ヒータ部材を封入
し、ヒータ部材の周辺部以外の石英ガラス支持体を実質
的に一体化した板状のカーボンヒータを、所定形状の断
面を有するカーボン製下型と、それと対になるカーボン
製上型との間で押圧して、板状のカーボンヒータを所定
形状に湾曲させたものであることが好ましい。
支持体に密封されており、上記ヒータ部材の周辺部以外
の石英ガラス支持体が実質的に一体化した湾曲形カーボ
ンヒータが得られ、これによって、上記ヒータ部材を支
持する石英ガラス支持体への応力集中が生じない形態で
封着を確実に実施でき、また厚さが5mm以下の低強度
の石英ガラス板を用いた場合でも、減圧環境下で石英ガ
ラスに破損が生ずることがない。
形状を有しており、実質的に半円筒形のカーボンヒータ
とすることが好ましく、さらに、上記板状の石英ガラス
支持体に少なくとも一面が鏡面のカーボン製反射板を、
上記ヒータ部材とは独立して封入することがより好まし
い。これは非加熱部を保護するためであり、輻射を食い
止めることができるためである。
タは、半導体の酸化、拡散、CVDなどの熱処理装置の
みならず、洗浄装置などにおいても何かしらの加熱を伴
う半導体製造装置であれば、あらゆるものに適応可能で
ある。
る。
ァイバーを編み込んだ柔軟なカーボンワイヤを用いてカ
ーボンヒータを構成するものである。このように、カー
ボンワイヤを用いることにより、ヒータの形状に自由度
が生れ、設計面や取り扱い上の利点を享受できる。
持つカーボンワイヤ状のヒータ部材を用い、耐用寿命を
大幅に向上でき、また急速昇降温が可能な例えば半導体
製造装置用のカーボンヒータを提供することを目的とし
ている。
直径が5〜15μmであるカーボンファイバーを複数本
束ねたカーボンファイバー束を複数本用いてワイヤー形
状やテープ形状のような縦長形状に編み込み、その含有
不純物量を灰分で10ppm以下としたヒータ部材を1
本もしくは複数本封入した密封形部材が、板状の石英ガ
ラス支持体によって実質的に一体化されたものであっ
て、この石英ガラス支持体中の上記ヒータ部材の周辺部
には中空の空間が形成された構成になっているカーボン
ヒータであって、上記密閉形部材が配線用溝を有する石
英ガラス製の設定部材及び石英ガラス製の蓋部材からな
り、上記配線溝に上記ヒータ部材を配置した構成からな
っている。
り被加熱体である半導体(ウエハ)を均一に熱処理する
ことができ、かつ長時間の高温強度を維持でき、高い耐
用寿命が得られる。
ねたカーボンファイバー束を複数本用いてワイヤー状に
編み込んだヒータ部材の表面を直径5〜15μmのカー
ボンファイバーでも毛羽立った構造とすることによっ
て、石英ガラスとカーボンの実質的接触面積が極端に少
なくなり(実質的には、ヒータ部材のうち石英がラスと
接しているのは、この毛羽立ったカーボンファイバー部
分のみである)、その結果1350℃程度でも相当長時
間使用できることが確認されている。
上記設定部材及び蓋部材のいずれかもしくは両者の外周
部に防炎堤を形成し、この防炎堤以外の対向面が0.2
〜1.0mmの間隔において配置され、両部材を石英ガ
ラスの肉盛り法によって、一体化していることが好まし
い。
の被せにあたっては、両部材を所定の間隔で略平行に離
した状態で石英ガラスの肉盛り溶着法によって隙間のな
いよう固定することが好ましい。これは、両部材を、例
えば略全域で当接させた状態で外周部を溶着もしくは肉
盛り溶着すると、この際の外周部加熱に伴い、両部材も
しくはいずれかの部材に亀裂やクラックが生ずるのに対
し、上記固定によれば、このような問題が生ずることな
く強固な被せが可能となる。これは、加工時の部分加熱
による熱応力の集中及び、設定部材及び蓋部材の温度差
による反り発生を緩和したことによると考えられる。
存在することで、加熱源である酸水素バーナーの炎が両
部材間に入り込み、内部のカーボンヒータを酸化するの
を極力防止することができる。また、設定部材及び蓋部
材の間隔を全域にわたって均一にすることができ、さら
には設定部材及び蓋部材の外周部にSiO2 微粉による
白色の曇りが発生するのを防止し、本カーボンヒータの
均熱性を向上せしめることができる。
全面において加熱・溶着されていることが重要である。
溶着されないで単に面接触している部分が存在すると上
記のような亀裂やクラックが溶着時に生じてしまうから
である。
成する際に一体的に設けてもよく、各々の外周部に後か
ら溶接して設けてもよい。
は0.2〜1.0mmの間隔において配置されることが
好ましい。これは0.2mm未満では両部材の亀裂やク
ラックを十分に防止することができず、また1mmを超
える場合には、溶着用火炎が入り込み易くカーボンヒー
タが酸化される恐れが大きくなるからである。
タにおいては、上記ヒータ部材の両端にカーボンターミ
ナルを配置し、カーボンターミナルに電極を接続し、こ
の電極のカーボンターミナル側の部分に石英ガラスパイ
プを被せた構成とすることが好ましい。
カーボンターミナルをヒータ部材より低温にして、若干
の酸素が入り込んでも、酸化防止することができる。特
に、カーボンターミナルの周辺から非酸化性ガスを導入
すれば、酸化防止をより徹底することができる。
触していると、金属汚染によりヒータ部材のライフが著
しく低下する。カーボンターミナルを介在させること
は、ヒータ部材と金属電極との接触をなくす意味からも
役立つ。
側の部分には、石英ガラスパイプを被せることが好まし
い。そして、金属電極や端子の露出部は、炉外に配置す
る。このように、金属電極の炉内部分を石英ガラスで覆
うことによって、金属電極からのFeやAl等の不純物
汚染を低減することができる。
灰分で10ppm以下であることが好ましい。これによ
りヒータ部材の劣化をおさえ、長寿命にすることができ
るからである。
性ガスを導入する構成にすることが好ましい。このよう
に非酸化性ガスを導入することによって、ヒータ部材の
酸化を防止することができる。
高温になると不純物を発生する可能性があるが、金属電
極を収容する石英ガラスパイプから非酸化性ガスを排出
すれば、不純物の発生を防止できる。
デン(Mo)を用いることが好ましい。これはMoの熱
膨張係数がカーボン材のそれと近似し、カーボンターミ
ルとの良好な接合が高温時でも維持されるからである。
で述べたヒータ部材を用いることが好ましい。
能である。
タにおいては、カーボン製のヒータ部材と石英ガラス製
の設定部材との反応をより確実に抑制するためには、配
置用溝にアルミナ粉を配置し、アルミナ粉の焼結体によ
ってヒータ部材を支持することが好ましい。
度をより確実に1350℃程度まで引き上げることがで
きる。
ルミナ粉及び上記ヒータ部材を設置した後に1300℃
程度の熱処理を行うことによって形成される。
染によってカーボン質のヒータ部材のライフが低下しな
いように、5ppm以下に抑えることが好ましい。
タは、半導体の酸化、拡散、CVDなどの熱処理装置の
みならず、洗浄装置などにおいても何かしらの加熱を伴
う半導体製造装置であれば、あらゆるものに適応可能で
ある。
る。
を持つカーボンワイヤ状のヒータ部材を用い、耐用寿命
を大幅に向上でき、また急速昇降温が可能な例えば半導
体製造装置用のカーボンヒータを提供することを目的と
している。
部材とワイヤー状カーボンからなる端子線とを、さらに
は、ワイヤー状カーボンからなる端子線と金属製の端子
線とを確実にかつ容易に接続できるシンプルな構造のカ
ーボンヒータを提供することを目的としている。
上記ヒータ部材を1本もしくは複数本封入した密封形部
材が、板状の石英ガラス支持体によって実質的に一体化
されたものであって、この石英ガラス支持体の上記ヒー
タ部材の周辺部には中空の空間が形成された構成になっ
ているカーボンヒータであって、上記ヒータ部材もしく
はヒータ部材の端子部が、ヒータ部材の形成するヒータ
面に対して実質的に垂直に引き出される構成となってい
る。
上方側から被処理物である半導体ウエハを加熱する半導
体製造装置に、上記カーボンヒータを容易に配置するこ
とができ、かつ面内均熱性に優れ、耐用寿命が長いヒー
タとすることができる。
グループの発明で述べたとおりである。
の1つの形態は、上記ヒータ部材自身がヒータ部材の形
成するヒータ面に対して実質的に垂直に引き出される構
造のものである(以下、これを第4−1グループの発明
として詳述する)が、この場合には、ヒータ部材の両端
をヒータ面の反対側に突出させ、突出したヒータ部材を
石英ガラス支持板に当接する石英ガラス筒内に配列され
た複数のもしくは少なくとも端部が複数に分割されたワ
イヤー状カーボンにより固定し、上記石英ガラス筒に石
英ガラス管を被せて上記密閉形部材を密封した構成とす
ることが好ましい。
カーボンからなる端子線に強固にかつ確実に接線するこ
とができる。また上記ヒータ部材が同種の複数本のワイ
ヤー状カーボンに接し、電気的接触抵抗を下げるため、
スパーク等の不具合を防止することができる。
するようなヒータ部材の端部を上記石英ガラス製密閉形
部材内において端子部材を配置し、端子線に接続する方
法に比べ、同密閉形部材内にヒータ部材以外の異物が存
在しない分だけ、ヒータ面上方への発熱ムラがより低減
される傾向にある。
においては、端子線となる上記ワイヤー状カーボンの他
端側を、中空部が形成されその内側に中子部材を有する
第2のワイヤー状カーボン接続部材に、この中子部材で
の押圧によって接続し、割型中子を利用する金属線接続
部材により金属製の内接線を接続し、両接続部材を任意
の接続部材によって接続することがより好ましい。
数のワイヤー状カーボン接続方法によって、電気的接触
抵抗をおさえスパーク発生を防止することができる。ま
た上記割型中子を用いた内接線の接続方法によって、広
い面で金属製内接線とカーボン端子部材を接触させるこ
とができ、スパーク発生を防止することができる。
の内接線を接続する方法としては、特に、上記割型中子
の外側にテーパ面を形成し、端子部本体にテーパ面と係
合するテーパ部を形成し、割型中子に形成した支持部で
金属製の内接線を挟み込み、これを押圧しつつ任意の接
続部材に接続する構成にすることが好ましい。これによ
り、接触抵抗を押え、スパーク発生を防止することがで
きる。
材を線対称に配置し、その対称軸上にガス導入・排出口
を形成し、容器の溶接時にガス導入・排出口から非酸化
性ガスを導入し、容器の封着時にガス導入・排出口から
排気を行う構成にすることが好ましい。これにより、ヒ
ータ内部で均一に非酸化ガスを導入することが可能とな
り、カーボンの酸化防止とヒータ面内温度分布を均一に
することができる。
1グループの発明のカーボンヒータにおいては、カーボ
ンワイヤからなるヒータ部材とワイヤー状カーボンを石
英ガラス筒内に配列された複数のもしくは少なくとも端
部が複数に分割されたワイヤー状カーボンにより固定
し、前記ワイヤー状カーボンと電源側の金属製の内接線
を第2の端子装置で接続する構成にし、第2の端子装置
が、複数のもしくは端部が複数に分割されたワイヤー状
カーボンを接続するための第2のワイヤー状カーボン接
続部材を備え、割型中子を利用して金属製の内接線を接
続する構成の金属線接続部材を備え、第2のワイヤー状
カーボン接続部材と金属線接続部材を接続するための端
子部本体を備え、両接続部材を任意の接続部材に接続す
る構成になっていることが、より好ましいことは明らか
である。
ヒータ部材が複数のもしくは少なくとも端部が複数に分
割されたワイヤー状カーボンが内部に配列された石英ガ
ラス筒及び第2端子装置が石英ガラス管内に封入する構
成によって、石英ガラス密閉形部材に配置されるヒータ
部材から複数のワイヤー状カーボンからなる端子線、第
2のワイヤー状カーボン接続部材・端子部本体・金属線
接続部材及び金属製の内接線を接続する一連の電気的接
続系をすべて、外気から遮断することができ、結果、上
記一連の電気的接続系を構成する部材すべての酸化を防
止でき、長寿命かつ安定した均熱性を確保したカーボン
ヒータとすることができる。
外周にネジ部を有する円筒中子を採用することができ
る。
ンヒータを最適なものとするためには、さらに、上記石
英ガラス管の内側に配置された金属製の内接線と電源側
の外接線をMo箔を介して接続し、Mo箔を石英ガラス
製のピンチシール部で封着した構成とすることが重要と
なる。
られた(キャップ)石英ガラス管のキャップ部を、高温
化でカーボン製平板状治具ではさみ込んで、平板状に密
着・溶接したような構造を意味する。
の外に出してピンチした場合には、Moと石英の熱膨脹
係数差によって石英ガラス製のピンチシールに亀裂等が
発生し、密閉性が阻害されてしまう不具合が生じる。こ
のような不具合を解消するために、Moの箔体を介在さ
せ、石英ガラスでピンチして密封するのである。
においては、石英ガラス容器を、中心部に開口を有する
平板ドーナツ形状とすることができ、また、全体的に、
平板半円形状で中心部に切欠きを有する割型にして、こ
れを組み合わせてドーナツ状平板ヒータを形成すること
もできる。これは、ドーナツ形状の中心部開口に被処理
物をささえるための軸を、挿入する構造にするためであ
る。
に配置し、その対称軸上にガス導入・排出口を形成し、
ガス導入・排出口から非酸化性ガスを導入しながら容器
を溶接により組立て、さらに、ガス導入・排出口から排
気しながら容器内を常温で減圧封着することが好まし
い。
の減圧あるいは非酸化性ガス雰囲気にして封着すること
が好ましい。
つの形態は、上記ヒータ部材の両端に接続された端子部
がヒータ部材の形成するヒータ面に対して垂直に引き出
される構成のものである(以下、これを第4−2グルー
プの発明として、詳述する)が、この場合には、ヒータ
部材の両端に端子部材を接続してヒータ面の反対側に突
出させ、端子部材に石英ガラス管を被せて石英ガラス部
材を密封した構成とすることが好ましい。
は上記形態にさらに上記石英ガラス管の自由端側に端子
部本体を配置し、端子部材と端子部本体を複数本のもし
くは少なくとも一方の端部が複数に分割されたワイヤー
状カーボンで接続した構成にすることがより好ましい。
これによって、端子線部での電気抵抗を下げ、この部分
の発熱をおさえることができる。また熱伝導が小さいた
めに伝熱により下部封止端子への熱伝達をおさえること
ができる。
線対称に配置し、その対称軸上にガス導入・排出口を形
成し、容器の溶接時にガス導入・排出口から非酸化性ガ
スを導入し、容器の封着時にガス導入・排出口から排気
を行う構成にすることが好ましい。これにより、ヒータ
内部で均一に非酸化性ガスを導入することが可能とな
り、カーボンの酸化防止とヒータ面内温度分布を均一に
することができる。
ヒータにおいては、上記端子部材が上記ヒータ部材と上
記複数本のワイヤー状カーボンを接続するものであり、
その一端側にヒータ部材接続部を形成してヒータ部材を
接続し、複数のもしくは一方の端部が複数に分割された
ワイヤー状カーボンを一括して接続するための第1のワ
イヤー状カーボン接続部材を設け、端子部材の他端側に
第1のワイヤー状カーボン接続部材を接続する構成に
し、第1のワイヤー状カーボン接続部材を中空に形成し
てその内側に中子部材を配置し、上記複数のワイヤー状
カーボンを中子部材で押圧して接続する構成にすること
が好ましく、さらに上記端子部材と第1のワイヤー状カ
ーボン接続部材の相方の接続端側に夫々めねじ部を形成
し、中間部材に各めねじ部に対応するおねじ部を形成
し、中間部材を介して両部材を接続する構成にすること
がより好ましい。
記ワイヤー状カーボンの他端側を、中空部が形成されそ
の内側に中子部材を有する第2のワイヤー状カーボン接
続部材に、この中子部材での押圧によって接続し、割型
中子を利用する金属線接続部材により金属製の内接線を
接続し、両接続部材をこの中間に位置する端子部本体に
よって接続し、端子部本体にテーパ面と係合するテーパ
部を形成し、割型中子に形成した支持部で金属製の内接
線を挟み込み、これを押圧しつつ端子部本体に接続する
上記金属製の内接線をMo製金属棒とする構成、上記ワ
イヤー状カーボン接続部材と端子部本体及び、端子部本
体と金属線接続部材を、それぞれネジ式で接続する構成
がある。
ヒータは、カーボンワイヤからなるヒータ部材とワイヤ
ー状カーボンを第1の端子装置で接続し、前記ワイヤー
状カーボンと電源側の金属製の内接線を第2の端子装置
で接続する構成にし、第1の端子装置が、端子部材を備
え、その一端側に形成したヒータ部材接続部にヒータ部
材を接続するようになっており、複数のもしくは端部が
複数に分割されたワイヤー状カーボンを接続するための
第1のワイヤー状カーボン接続部材を備え、端子部材の
他端側に第1のワイヤー状カーボン接続部材を接続する
ようになっており、第1のワイヤー状カーボン接続部材
を接続するようになっており、第1のワイヤー状カーボ
ン接続部材を中空に形成してその内側に中子部材を配置
し、分割したワイヤー状カーボンを中子部材で押圧して
接続する構成になっており、第2の端子装置が、複数の
もしくは端部が複数に分割されたワイヤー状カーボンを
接続するための第2のワイヤー状カーボン接続部材を備
え、割型中子を利用して金属製の内接線を接続する構成
の金属線接続部材を備え、第2のワイヤー状カーボン接
続部材と金属線接続部材を接続するための端子部本体を
備え、両接続部材を端子部本体の一端側と他端側に接続
する構成になっていることが好ましく、最適例として
は、さらに、上記ヒータ部材と上記第1及び第2の端子
装置が石英ガラス管内に封入され、石英ガラス管の内側
に配置された金属製の内接線と電源側の外接線をMo箔
を介して接続し、Mo箔を石英ガラス製のピンチシール
部で封着した構成の第3の端子装置を有する構成とした
ものである。なお、上記ピンチシール部とは、上述の第
4−1グループの発明の説明で記載したものと同等のも
のである。
ンヒータは、上述の第4−1グループの発明のカーボン
ヒータと、第1のワイヤー状カーボン接続部材が存在す
る点において相違するものであり、その他の構成におい
ては、実質的に同一の作用効果が成り立つ。
シビリティーに優れ、低コストで製造できる例えば半導
体製造装置用のカーボンヒータを提供することを目的と
している。
し、また耐用寿命を向上せしめたカーボンヒータを提供
することにある。
直径が5〜15μmであるカーボンファイバーを複数本
束ねたカーボンファイバー束を複数本用いてワイヤー形
状やテープ形状のような縦長形状に編み込み、その含有
不純物量を灰分で10ppm以下としたヒータ部材を1
本もしくは複数本を並列に石英ガラス製の密封形部材内
に封入したカーボンヒータであって上記ヒータ部材を封
入した密閉形部材が、石英ガラス製もしくはアルミナ製
平板状容器である構成となっている。
びワイヤー支え治具によって上記平板状容器内に非接触
で支持されて封入した構成とすることが好ましい。
英ガラス質の平板状容器の高温下での反応に伴うヒータ
部材の劣化を極力防止するためである。
ボルト差し込み用の略円筒状の穴部が形成されており、
かつ少なくともこの穴部を貫通する略円筒状横穴が形成
されており、該横穴に上記ヒータ部材を差し込み、該穴
部に少なくとも該横穴の下端に達する長さを有するボル
トを回転挿入する構成とすることが好ましい。これによ
って、前記長細形状のヒータ部材を取付容易にかつ確実
に保持することができる。
込み用の略円筒状穴部の径を前記略円筒状横穴の幅より
大きくし、該横穴に差し込まれた前記ヒータ部材が、前
記ボルトによって加圧され、該穴部に達するように偏平
に変形されていることが好ましい。これによって、前記
長細形状のヒータ部材を前記棒状端子部材に強固にかつ
電気的ロスのない接続とすることができる。なお、前記
構造において、前記ボルトと前記ヒータ部材の間に膨張
黒鉛シートを介在させることが、より好ましい。これに
よって、前記ボルト締め付け時にヒータ部材を形成する
カーボンファイバーの切断を極力低減できる。
単体もしくは、高純度カーボン及び透光性アルミナの組
立部材により形成することが好ましく、更に前記組立部
材においては、ヒータ部材に接する部分を高純度カーボ
ン材料とし、かつ前記組立部材を平板状容器に配置接続
する部分を透光性アルミナ材料とすることがより好まし
い。透光性アルミナによれば、高温カーボン材との非反
応性及び電気的絶縁性が高レベルで達成される。特に後
者の組立部材によれば、前記発熱体の急激な温度変化が
あっても、ワイヤー支え治具にクラックや破損が生ずる
ことなく、部品寿命が拡大される。
カーボン製反射板を配置した構成を付加したものとす
る。
ことによって、該カーボンヒータの下側への熱の放出を
低減し、該カーボンヒータ上方の均熱性及び昇温速度の
大幅なアップを図ることができる。
びワイヤー支え治具を密閉形の石英ガラス製容器または
透光性アルミナ製容器に封入することによって、特に半
導体製造装置用としての有効なカーボンヒータを構成す
ることができる。
け、枝管から窒素等の非酸化性ガスを流入したり、容器
内を20torr以下の真空にすることが好ましい。こ
れによって、上記ヒータ部材の劣化を防止し、長寿命化
及び均熱性の長時間の持続が可能になるからである。
ータは、上記平板状容器のヒータ面に、断面半円状もし
くは台形状の凸部が形成されており、この表面がつや出
し処理されている構成にすることが好ましく、これによ
ってカーボンワイヤの如き線状発熱体によるヒータ面上
方への発熱を、光の散乱によって均一化せしめるといっ
たプリズム効果が得られる。
には、これがストライプ状もしくは同心部状に形成され
ているか、あるいはこれが格子状に多数形成された状態
となっている。
をサンドプラスト処理する方法が採用されるが、この場
合には、表面が砂目状となっており、この表面からの放
熱が抑制され、石英ガラス自身に熱を蓄積してしまいエ
ネルギー効率が低下してしまう。この意味で、上記つや
出し処理されていることは、重要な事項である。
理物よりも大径にすることができる。カーボン材は、熱
容量が小さいので、このようにヒータ面を大径にするこ
とによって昇温速度をさらに大きくすることができ、被
処理物への均熱性を向上せしめることができる。
プの発明の好適な実施例を説明する。
ボンヒータの第1実施例を示す立体図である。(同図面
は、編み込んだ状態を最も簡略して記載できるように、
カーボンファイバー束を3本用いた場合を示したもので
ある。)この実施例では、ヒータ部材111は直径7μ
mのカーボンファイバーを330本束ねたカーボンファ
イバー束を3本用いて、ワイヤー形状に編み込んだもの
である。カーボンワイヤーの直径は、約1.2mmであ
る。
編み込んだヒータ部材は、編み込みスパン(長さ方向
で、1本のワイヤー束が他の2本と規則的にからみ込ん
で、元の位置に戻ってくるまでの距離をいう)が5〜7
mmである。
バーが途中で切断されたとしても、この切断の影響は、
上記編み込みスパンの5〜7mmの長さのみに制限され
ることとなり、ヒータ部材の全長に影響を及ぼすことが
なく、結果、ヒータ部材の長さ方向での電気抵抗値のバ
ラツキ、ひいては、発熱ムラを生ずることを効果的に抑
制する。
ファイバー束を3本編み込む際に、330×3本のカー
ボンファイバーのうち、相当数のものが、ところどころ
で切断されることによって、全体的に見た場合、3〜6
mmの多数の毛羽立ち115が表面に形成された状態と
なる。
ボンヒータの第2実施例を示す斜視図である。
ボンワイヤーで形成されている。カーボンワイヤーは、
直径7μmのカーボンファイバーを300本束ねたカー
ボンファイバー束を9本用いて、ワイヤー形状に編み込
んだものである。カーボンワイヤーの直径は例えば2m
m程度である。また、上記編み込みスパンは、約3mm
であり、カーボンファイバーによる毛羽立ちは、各々
0.5〜2.5mm程度である。
極112が接続されている。ヒータ部材111は、複数
のアルミナ製支持部材113に支持され、同一平面内で
何度も屈曲している。この実施例では、ヒーティング
(均一加熱)ゾーンは面状となる。
で10ppm以下である。また、ヒータ部材111の1
000℃での抵抗値は1〜10Ω/m・本である。
示す斜視図である。図31は、図30のカーボンヒータ
におけるカーボン電極122付近の様子を示す断面図で
ある。
ボンテープで形成されている。カーボンテープは複数本
のカーボンファイバーを束ねたカーボンファイバー束を
複数本用いて、テープ形状に編み込んだものである。カ
ーボンテープの幅は例えば10mm程度であり、厚さは
例えば1mm程度である。この場合も、カーボンファイ
バーによる毛羽立ちは、上記カーボンワイヤとした場合
と同等である。
3,124を介して直列に連結され、その両端にはカー
ボン電極122が配置されている。支持部材123,1
24は2枚の平板であり、ヒータ部材121を挟み込ん
で固定する。下側(土台側)の支持部材124は石英製
であり、上側の支持部材123はカーボン製である。こ
の実施例でもヒーティングゾーンは面状である。
で10ppm以下である。また、ヒータ部材121の1
000℃での抵抗値は1〜20Ω/m・本である。
効なカーボンヒータの第4実施例を示す斜視図である。
英ガラス製二重管136内に螺旋状に配置されている。
の失透を防止するため、不純物濃度が灰分で10ppm
以下になっている。
下板から成る密閉構造になっており、内部に窒素ガスを
導入するか又は20torr以下の真空状態にすること
ができる。
ミナ製の小さな突起部133で支持されている。この突
起部133は線状であっても良い。ヒータ部材131
は、突起でなく溝で支持することも可能である。
純度の透光性アルミナにすることが好しく、また透光性
アルミナにおいても、急速昇温の度合いを高めようとす
ると、熱衝撃のため、上記突起部にクラックや破損が生
ずるおそれがあるので、上記突起部を高純度カーボン及
び透光性アルミナの組立部材とすることが好しい。その
場合、ヒータ部材と接する部分は高純度カーボンとす
る。さらには、透光性アルミナにかわって石英ガラスと
してもかまわない。
が内筒の周りに螺旋状に巻かれており、3つのヒーティ
ングゾーンが連続で形成されている。このように2つ以
上のヒーティングゾーンを形成することによって、加熱
領域の温度バランスをとることが容易となる。ゾーン幅
とゾーンの個数は、任意に決めることができる。ゾーン
の個数は、経済的な観点からは、3〜5個が有利であ
る。
4を介して外筒を貫通しており、黒鉛電極132を経
て、電源135に接続されている。
効なカーボンヒータの第5実施例を示す斜視図である。
ニット149で形成されている。
ガラス製直管に上述のカーボンワイヤーから成るヒータ
部材141を配置した構成になっている。多数のヒータ
ユニット149が筒状に配置され、全体として筒型のカ
ーボンヒータ140が形成されている。
ングゾーンを有している。ウエハの加熱処理にはこのよ
うな円筒形が良いが、被加熱物によっては、もしくは、
加熱条件の認定の観点から、箱形にすることもできる。
する場合には、炉体上下の温度バランスを良好にするた
めに、カーボンヒータ140を複数個(例えば3〜5ゾ
ーン)使用することができる。その際、形状や構成の異
なるカーボンヒータを用いても良い。
るカーボンヒータユニットを管状体とした場合について
記載したが、これに限定されず、カーボンヒータユニッ
トを、ヒータ部材の周辺部以外の石英ガラス部材が実質
的に一体化された棒状体とすることができる。
となるヒータユニット149の一例が示されている。
管146の両端を石英フランジ162と金属フランジ1
61で密封した構成になっている。両フランジ161,
162を貫通して金属電極144が設けられており、そ
の内側には炭素電極142が接続されている。2つの炭
素電極142の間には、ヒータ部材141が張られてい
る。
N2 導入及び真空吸引に用いる出入口147,148が
形成されている。
あっても良いが、真空状態を維持するためには金属製で
あることが好ましい。
0の一部となるヒータユニット149の変形例が示され
ている。
ガラス製直管46の側面からの突出部に金属電極44と
炭素電極142が挿入されている。
ガラス製直管の端面にワイヤー支持突起143が形成さ
れていて、ヒータ部材141は支持突起143を経て他
端に向う構成になっている。このため、ヒータ長を最大
にすることができ、炉内の均熱性向上に役立てることが
できる。
装置用として有効なカーボンヒータの第6実施例を示し
ている。
状ヒータユニット159で形成されている。
性アルミナ製の環状管156にカーボンワイヤー製のヒ
ータ部材151を配置した構成になっている。多数の略
環状ヒータユニット150が筒状に重ねられて、全体と
して筒型のヒータ150が形成されている。
(A),(C)及び(B),(D)に示されている。
59は、環の両端が同一面上に配置されている。一方、
図38(B),(D)のヒータユニット159は、環の
両端が上下に重ね合わされている。
製環状管156の両端をフランジ163で密封した構成
になっている。フランジ163は透光性アルミナと金属
を張り合わせた構造になっている。フランジ163には
金属電極154が貫通しており、その内側には炭素電極
142が接続されている。2つの炭素電極の間には、ヒ
ータ部材151が接続されている。
は、電極154の位置が縦方向で揃っており、電極端子
位置に位相が生じる。一方、図37(B)のカーボンヒ
ータ150では、図示のように電極154の位置を自由
に設定できる。
任意に調整可能である。また、各ヒータユニットをパワ
ーコントロールすることで、より一層均熱性を向上する
ことが可能となる。
透光性アルミナ製環状管156の両端が当接されてお
り、電極154は管の断面中央部から放射方向に突出し
ている。このタイプのヒータユニット159では、ヒー
タ長を最大にすることができ、炉体の均熱性を向上でき
る。
アルミナ製環状管156においても両端部に配管系を設
け、管内に窒素ガスを導入したり、管内を真空にしたり
できる。
の一部となるカーボンヒータユニットを環状管形状もし
くは環状の管体とした場合について記載したが、これに
限定されず、いずれもヒータ部材の周辺部以上の石英ガ
ラス部材が実質的に一体化された棒状体とすることがで
きる。また、この例は、環状管156として石英ガラス
製のものを用いても同等の作用をなすことができる。
持され断熱材容器166中に図示されない任意の構成に
よって封入されている。ヒータ部材161の両端には、
電極が設置される。
から成る。支持電極部162は、金属製又はカーボン製
のいずれでも良いが、不純物汚染を防ぐために、好まし
くはヒータと接触する先端部は高純度カーボン製とす
る。
ナや石英ガラスのような非導電性物質で構成される。
と炉芯管167の空隙は、密閉形であり、内部に窒素を
導入したり、真空状態にすることができ、真空度は例え
ば20又は10torr以下に設定できる。
筒状のヒータヒーティングゾーンを形成とすることがで
きる。
より、中央部の温度分布の均一性を向上できる。例え
ば、単一ユニットでは、1000℃で中央ヒータユニッ
トの温度差が50℃以上あったのに対し、ヒータユニッ
トを三重にした場合には、5℃以下になることが確認で
きた。
ンファイバーを束ねたカーボンファイバー束を複数本用
いて編み込んだヒータ部材は、C/Cのものと比べた場
合、熱容量を小さくできるので、急速急冷のスループッ
トを格段に向上できた。
ーボンファイバーのみの場合に比べ発熱ムラが削減でき
た。
荷密度を10W/cm2 までしか上げることができなか
ったのに対し、前記カーボンワイヤーを用いた場合には
電気負荷密度を30W/cm2 まで上げることができ、
その結果、約3倍の高速昇温が可能となった。
ールすることでより一層の均熱性を向上することが可能
となる。
用として有効なカーボンヒータは、均熱性及びフレキシ
ビリティーに優れ、低コストで製造できる。
に限定されない。図示したカーボンヒータの形状は、あ
くまで例示的なものであり、様々な変形が可能である。
図30の第3実施例では、ワイヤー状のヒータ部材の替
わりに、テープ状のヒータ部材を用いることもできる。
好適な実施例を説明する。
部材11と密封形部材12中の該ヒータ部材の周辺部が
接触した簡略図面となっているが、実際上は、該ヒータ
部材の周辺部には(該ヒータ部材表面に形成されたカー
ボンファイバーの毛羽立ちによって)中空の空間が形成
されているものである。
の発明の第1実施例を説明する。
板状のヒータであり、石英ガラス支持体12にヒータ部
材11が封入された構造になっている。そして、石英ガ
ラス支持体12は、図2に示されているように、上記ヒ
ータ部材11の周辺部に実質的に中空の空間が形成され
ており、この空間部を除いて、実質的に一体化された構
造となっている。
て最も好ましい形態は、複数枚の石英ガラス板を融着さ
せて本発明のカーボンヒータを製造した場合に、各石英
ガラス板の接合面において、融着されずに離間している
部分や半融着状態で組織的に不均一な部分が存在しない
状態のものである。
ンファイバーを束ねたカーボンファイバー束を複数本用
いてワイヤー形状に編み込んだものを用いる。
のほぼ中心面上でジグザグ状に配置されている。配線形
態は、渦巻状やその他の形状でも良い。
のカーボンファイバーを約330本束ねたカーボンファ
イバー束を9本(計2970本)用いて、直径約2mm
のワイヤ形状に編み込んだものである。また、上記編み
込みスパンは、3mmであり、カーボンファイバーによ
る表面の毛羽立ちは、各々0.5〜2.5mm程度であ
る。このようなヒータ部材を2、3本或いはそれ以上用
いることもできる。複数本用いると、発熱特性に関わる
品質を安定させることができる。
に、ワイヤが中心に位置する厚さの2枚の石英ガラス板
12a、12bを融着して実質的に一体化したものであ
る。一方の石英ガラス板12bの接合面には、ヒータ部
材11を収容するための配線用溝14が断面矩形状に形
成されている。配線用溝14を含まない石英ガラス板1
2a、12bの厚さt1 ,t2 は同一であり、ヒータ部
材11は支持体12の中心に位置する。
mmの穴21からヒータ面13と垂直に引き出されてい
る。
ーボン製下部材27の上に石英ガラス板12a、12b
を配置し、その上にカーボン製上部材28を載せさらに
その上にカーボン材からなる重り29を載せて熱処理炉
内にセッティングする。
は、鏡面加工が施されている。また、これらのカーボン
部材は全て、不純物5ppm以下の純化品である。
材の周辺部以外の石英ガラス支持体が実質的に一体化さ
れた構成を採るためには、特に上記カーボン部材の均質
性と石英ガラス支持体と接する部分の表面粗さが重要で
ある。この表面粗さと均質性を適切なものとするために
は、上記カーボン部材として開気孔率を15%以下と
し、かつ1.8〜2.0g/cm3 の嵩密度特性を有す
るものを用いこれをバフ研磨ないし鏡面研磨した表面粗
さ状態とすることが重要である。これによってカーボン
部材による石英ガラス支持体全面への均一な加圧が可能
となり、また石英ガラスとカーボンの熱膨脹係数の違い
に伴う製造時の石英ガラス中への熱歪の残留を防止する
ことが可能となる。
00〜1600℃で0.5〜5時間熱処理して、2枚の
石英ガラス板12a、12bの接合面を融着する。この
熱処理は、温度が低いときは長く、高いときは短くし、
状況により変更して行う。ヒータ部材11の雰囲気、す
なわち配線用溝内の雰囲気が、減圧又は非酸化性雰囲気
になるようにして接合する。
る1100℃付近での冷却を穏やかに行う。1100℃
付近での冷却速度は、例えば50〜150℃/時間程度
に設定する。
支持体12、すなわち2枚の石英ガラス板12a、12
bの接合面全体を融着して実質的に一体化することがで
きる。すなわち、上記ヒータ部材11の周辺部に実質的
に中空の空間が形成されており、この空間部を除いて実
質的に一体化された構造となっている。
する方法、つまり、外部からの加熱手段を採用している
が、これのみならず、所定炉内で石英ガラス板をカーボ
ン部材によってはさみ、石英ガラス板中のカーボンワイ
ヤを通電発熱させ、石英ガラス板を融着する方法や、も
しくは、例えばカーボン部材のかわりにAlN等の部材
によってはさみ、高周波誘導加熱によって石英ガラス板
中のヒータ部材を発熱させる方法を採用することもでき
る。
英ガラス板の外周からではなく、中心側より融着が進む
ため、石英ガラス板間に存在するガスを融着時に内部に
取り込んで、気泡を残存させることが極力少なくなる。
示している。ヒータ部材11の端部が、ヒータ部材11
からヒータ面13に対してほぼ垂直に引き出され、カー
ボン端子61を介してMo端子線62に接続されてい
る。これらは石英ガラス管内に配置されている。そし
て、Mo端子線62は、Mo箔63を介して2本のMo
外接線64に接続されている。Mo箔63はピンチシー
ルされている。
のカーボンヒータを説明する。これ以降の実施例につい
ては、第1実施例との相違点を中心に説明する。
ス支持体12の厚さ方向で見てヒータ面13に近い側に
ヒータ部材11が配置されている。
うに、厚さの異なる2枚の石英ガラス板12c、12d
を用いて形成される。例えば、一方の石英ガラス板12
cの厚さt1 は、他方12dの厚さt2 の1/2以下に
設定することができる。カーボン発熱体11を収容する
溝14は、厚い方の石英ガラス板12dに形成される。
ただし、石英ガラス板の厚さとは、配線用溝の部分を含
まない厚さである。
×100×3、下部の石英ガラス12dは例えば100
×100×7の寸法で形成できる。
例のカーボンヒータを説明する。
気孔を有する不透明(又は発泡)石英ガラス層12eを
有している。
対側に配置され、ヒータ下部に輻射熱が伝達するのを防
止する。
した石英ガラス板12dの上下に、薄手の石英ガラス板
12cと不透明石英ガラス板12eを配置し、前述の融
着処理を施す。これにより、図9に示すように、不透明
石英ガラス層12eを含み、ヒータ部材11を1本封入
した板状の石英ガラス支持体12によって実質的に一体
化されたものであって、この石英ガラス支持体12中の
上記ヒータ部材の周辺部には中空の空間が形成された構
造を得ることができる。
形例である。このカーボンヒータ10では、不透明石英
ガラス層12eが、石英ガラス支持体12の全厚の約1
/2を占めている。また、ヒータ部材11は、不透明石
英ガラス層12eと透明石英ガラス層の間に跨って配置
されている。
厚くすることにより、ヒータ下方への輻射熱の伝達防止
作用を大きくすることができる。
施例を説明する。
イバーからなるヒータ部材11と、少なくともヒータ部
材11と対向する側の片面が鏡面のカーボン製反射板1
5とを板状の石英ガラス支持体12に封入した構成にな
っている。そして、石英ガラス支持体12は、上記ヒー
タ部材11の周辺部には、中空の空間が形成され、それ
以外の部分においては実質的に一体化されている。
2d、ヒータ部材11、カーボン反射板15、及び、石
英ガラス下板12eとを図11に示すように組み立て、
前述の融着処理を施すことにより、石英ガラス支持体1
2(12c、12d、12e)を実質的に一体化させ
る。
用座ぐり16が設けられているが、座ぐり16は熱膨張
差を吸収するために反射板より少し大きめに形成されて
いる。
ボン製反射板を設けることによって、ヒータ下方への輻
射熱の伝達防止作用を大きくすることができ、また、ヒ
ータ上方への熱輻射をより良好なものとすることができ
る。
施例を説明する。
20であり、前述の反射板を備えたカーボンヒータ10
(図11〜図13)から、反射板の部分を単独で取り出
したものに相当する。
0は、少なくとも片面が鏡面のカーボン製反射板15
を、板状の石英ガラス支持体22に封入した構成になっ
ている。
ーボン製反射板15と、反射板用設定座ぐりを有する石
英ガラス下板22bとを、図14に示す配置で組み立
て、前記融着処理を施すことにより、石英ガラス支持体
22(22a、22b)を一体化させる。
止した石英ガラス支持体22は、図17に示すように例
えば、図7のカーボンヒータの下面に重ねて配置するこ
とによって、本発明のカーボンヒータの一つの形態とす
ることができる。
りは、熱膨張差を吸収するために反射板より大きめであ
り、図15に示すようにそのための空間が形成される。
も熱膨張黒鉛シート、カプトン焼成体シート、ガラス状
カーボンシート等で形成し、厚さは20〜2000μm
とする。
りコンパクト化するために及び、低熱容量化を図るため
に、20〜200μmの薄い厚さの構造とすることが好
ましいが、このようなものをより簡易に低コストで得る
ためには、カプトンシートを焼成することで製造するカ
プトン焼成シートが最も好ましい。
明は、本発明で記載するカーボン製反射板状体に共通す
るものである。
リーンで耐熱性に優れており、低熱容量であるため、ヒ
ータの下側や外側に配置する熱反射板として好適であ
る。
板状体20の変形例である。このカーボンヒータ用反射
板状体20では、石英ガラス支持体22内に2枚のカー
ボン製反射板15a、15bが封着されている。このよ
うに小面積をもつカーボン製反射板を複数枚並べて構成
することによって、同カーボン材の熱膨脹に伴うクラッ
ク発生をより効果的に抑制することが可能となる。尚、
図16では、2枚のカーボン製反射板を1部のみを重複
させた構造としているが、上記2枚のカーボン製反射板
を全体を重複させた構造としてもよい。この場合には、
より効果的な断熱性が得られる。
イバーからなるヒータ部材11が配線用溝14内に2本
(3本以上も可)が並列に配置されている。配線用溝1
4の底部には、ヒータ部材の本数に合わせて2本の補助
溝14cが形成されている。これにより、ヒータ部材を
例えば3ヶ所の線接触で支持することができ、面接触に
伴う発熱ムラ等の不具合を解消することができる。
断面の底部14d及び全体14d,14eが断面湾曲形
状になっている。これにより、複数枚の石英ガラス板を
融着一体化する際に、配線用溝の横断面形状が熱変形し
ヒータ部材と面接触するのを極力防止することができ、
石英ガラスとカーボンの反応に伴うヒータ部材の劣化を
防止することができる。また、同熱変形に伴う石英ガラ
ス支持体の内部歪みの蓄積を抑制することができ、この
割れ等の不具合を防止することができる。さらには、こ
の面接触に伴うヒータ部材からの発熱量の吸収による、
当該ヒータ部材としての発熱ムラを防止することができ
る。
表面)に断面半円状又は台形状の凸部13a又は13b
が形成されている。図22は、ヒータ面上方から見て、
ストライプ状に、また図23は同心円状に凸部が形成さ
れたものであり、図24は格子状に多数の凸部が形成さ
れたものである。これらの凸部13a及び13bの表面
は、酸水素バーナでの加熱によるつや出し処理されてい
る。
上記ヒータ部材の如き線状ヒータ部材によるヒータ面上
方への面状発熱を、光の散乱によって均一化せしめると
いったプリズム効果が得られる。
をサンドブラスト処理する方法が採用されるが、この場
合には、表面が砂目状となっており、この表面からの放
熱が抑制され、石英ガラス自身に熱を蓄積してしまいエ
ネルギー効率が低下してしまう。この意味で、上記つや
出し処理されていることは、重要な事項である。
生を防止することができる。
は、いずれも0.5〜5mmが好ましい。0.5mm未
満では、微細な加工のため製造コストが多大となる。ま
た、充分なつや出し処理が施せない。さらに、充分なプ
リズム効果も得られない。反対に5mmを超えると、発
熱ムラが生じる恐れがある。
mに設定できる。
他のカーボンヒータの製造方法の一例を説明する。
4a(溝幅:2〜4mm)を形成しこの溝部を酸水素バ
ーナーにより、所定時間あぶることでつや出し処理した
第1石英ガラス板32aと、この溝14aと対になる挿
入用溝14b(溝幅:14aの幅より小さく1.5〜
2.5mm)を形成した第2石英ガラス板32bとを、
溝同士14a、14bが対向(連通)するように接合す
る。この接合は、2枚の石英ガラス板32a、32bを
一体化させる融着でも良いし、次の研磨又は研削工程に
耐え得る程度の固着でも良い。なお、挿入用溝14b
は、配線用溝の一種と見ることもできる。
ガラス板32bの表層32dを研磨又は研削によって削
除し、挿入用溝14bを露出させる。これにより、挿入
用溝14bは、ヒータ部材11を挿入するための挿入窓
となる。その挿入窓から、ヒータ部材11を入れ、内側
の配線用溝14aまで押し込む。
ヒータ部材11を挿入した後で、ヒータ部材11が溝か
ら盛り上がって飛び出すことを確実に防止できる。ま
た、これによって、石英ガラス板の融着を接合面全般に
わたって均一かつ確実に行うことができる。
を除去し、図25(C)のように、第2石英ガラス板3
2bの研磨面33の上に第3石英ガラス板32cを載
せ、融着処理を行う。
合面が溶接され、図25(D)に示すように、溝14
(14a、14b)以外の部分が実質的に一体化され
る。
a,14bが全体的に「凸」の字状となっている。融着
後には上記「凸」の字状は変形して多少つぶれた形状と
なる。このように融着前の配線用溝を「凸」の字状にす
ることにより、溝周囲部の自重によるたわみなどによる
熱歪を緩和できる。この自重によるたわみは、特に溝の
上辺で大きくなるので、溝を「凸」の字状にすることに
よって、残留する熱歪を少なくできるのである。それゆ
え、本実施例では、使用中の熱履歴によって上板に生じ
る亀裂やクラックの発生確率を大幅に低減できる。
と、Lが0.5〜1.5mm、Mが2mm程度、Nが3
mm程度である。
m程度のものを平行して1〜3本配線することができ
る。カーボンヒータの全体の厚さは、例えば5〜10m
mにすることができる。
するカーボンヒータ又はカーボンヒータ用反射板の製造
方法を説明する。
0を所定形状に湾曲させる方法である。
面を有するカーボン製下型41と、これと対応した凹型
半円断面を有するカーボン製上型42の間に挿入する。
上型42は、カーボン荷重として機能する。もちろん、
上型42と別体のカーボン荷重を用いても良い。
カーボン型43が配置される。ズレ防止用型43は、上
型42が真下に移動するようにガイドする。
理炉内に挿入し、1500〜1600℃で1〜5時間加
熱することにより、厚さ5〜15mm程度の平板状のカ
ーボンヒータ10を断面円弧状に変形させることができ
る。
/2円弧があり、図27のカーボンヒータ40は断面半
円形(1/2円弧)である。
のカーボンヒータ40を2個組み合わせた円筒ヒータで
あり、ほぼ円筒形のヒータ面を形成している。端子線に
は、石英ガラス管19が被せてある。
変形をするシート状の上述したようなカーボン製反射板
のものを用いればカーボンヒータと同様にして円弧状に
変形することができる。図26では、括弧付きの符号で
それを示した。
製反射板は、上記の同様に変形させたカーボンヒータ
に、隣接配置して一体的に使用することができる。
を準備し、融着面に鏡面仕上げを施した。また、ピッチ
ング防止のためC0.2の面取りを行った。
ラス板を準備し、深さ4mm、幅2mmの配線用溝を加
工しその後、この溝部を酸水素バーナーによるつや出し
処理を行った。また、融着面を鏡面加工し、C0.2の
面取りを行った。
出しを行っても良い。
ンファイバーから成るヒータ部材を下部石英ガラス板の
配線用溝に配置し、この際に下部石英ガラス板表面に付
着したカーボンファイバーくずを完全に除去した後、そ
の上に上部石英ガラス板を載せ、これらをガラス状カー
ボン鏡面板の上にセットした。その上に、10kgのカ
ーボンブロック重りを置いた。
物5ppm以下の純化品を用いた。カーボン材が未純化
であると、石英ガラス表面が失透する恐れがあり、石英
ガラスに不純物がついて半導体製造装置内で拡散する可
能性があるからである。
1450℃で3時間の熱処理を実施した。冷却に際して
は、石英ガラスの歪み点である1100℃付近では穏や
かに冷却を行った。すなわち、1450〜1000℃で
の冷却速度は100℃/時間に設定した。それ以外の温
度領域での冷却速度は、特に制御しなかった。
ス板の接触部分は、完全に融着され、外観上は一体の石
英ガラス内部に上記ヒータ部材が配線された構造になっ
た。上記ヒータ部材は、荷重により多少圧迫されてい
た。
際に変形して圧迫され、溝幅と、溝深さが共に小さくな
った。
のように端子部カーボンワイヤを石英ガラスパイプ中に
通して電源に接続し、昇温試験を行った。
題なく加熱することができた。
降温を繰り返したが、クラック発生等の問題はなかっ
た。
板の全接触面積中の5%の未融着部を有するものを製造
し、上記評価を行なったが同等の結果であった。(この
未融着部は、ヒータ部材を配線用溝に配置した際に下部
石英ガラス板表面に付着したカーボンファイバーくずの
除去が完全に行なわれない場合に生ずるものである。)
さらにまた、これら2つのカーボンヒータを用いて、各
々についてリング状サセプタにより外周部を支持したφ
200mm半導体ウエハを、真空中の炉内で約50mm
下方から1000℃に加熱する試験を行なったが、いず
れの場合においても上記半導体ウエハの上面内の温度ム
ラを±0.5℃の範囲以内に抑制することができた。
中のヒータ部材の温度を1300℃に設定し、これを長
時間持続することで、石英ガラスとカーボン製ヒータ部
材との反応評価試験を行なったが、2500時間経過し
た現在においても、上記いずれのカーボンヒータにおい
て何ら問題が生じていないことが確認されている。
いては、石英ガラス支持体が融着によって一体化されて
いるため、応力集中が生じず、長寿命を享受できる。
支持体がヒータ部材の周辺以外で一体化されているの
で、石英ガラス支持体を薄くして熱容量を小さくでき
る。それゆえ、急速昇降温に対応できる。
射板状体は、クリーンで耐熱性に優れているため、ヒー
タの下側や外側に配置する熱反射板として好適である。
また、前述の理由により肉薄化・低熱容量化できるの
で、特に半導体熱処理装置のヒータ用として好適であ
る。
それ用の反射板の製造方法によれば、前述のような効果
を有する高品質のカーボンヒータ及び反射板を低コスト
で効率良く製造することができる。
に限定されない。例えば、カーボンヒータや反射板の形
状は、矩形に限らず円形や他の様々な形状を採用でき
る。また、ヒータ部材は石英ガラス支持体内において、
2段以上に配置することもできる。
好適な実施例を説明する。
体製造装置用として有効なカーボンヒータを示す概略図
である。
に形成されている。
設定部材412の設定凹所413に、発熱体としてカー
ボンファイバーからなるヒータ部材411を配置し、石
英ガラス製の蓋部材414を被せた構成になっている。
従って、ヒータ部材411は、石英ガラスに挟み込まれ
る格好となる。
7μmのカーボンファイバーを400本束ねたカーボン
ファイバー束を9本用いて、直径約2mmのワイヤ形状
に編み込んだものがある。また、上記編み込みのスパン
は約3.2mmであり、カーボンファイバーによる毛羽
立ちは各々1.0〜3.0mm程度である。
い。図示の例ではジグザグ状であるが、渦巻状やその他
の形状でも良い。また、複数のゾーンに分割することも
可能である。その場合には、端子は複数個必要となる。
412は、全体的に矩形の石英ガラス板である。設定部
材412には、ヒータ部材411の設定凹所となる蛇行
した溝413が形成されている。溝413の両端には、
幅広のターミナル設定部421が設けられている。カー
ボンターミナル設定部421からは、金属電極通し溝4
22が外部まで伸びている。
するためのガス導入溝423も形成されている。
には、それぞれ金属電極用石英ガラス管428とガス導
入用石英ガラス管429が接続されている。石英ガラス
管428、429は設定部材412に溶接され、溶接後
に、クラック発生を防ぐためのアニール処理が施されて
いる。
補強棒431によって補強することができる。
2をダイヤモンドドリルを用いた機械加工によって堀削
し、加工表面を平滑化して形成する。切削加工表面には
無数のチッピングが存在するが、これは熱衝撃によるク
ラック発生の原因になるので、鏡面研磨もしくはつや出
し処理での平滑化を行う。特に上述ように発熱ムラを防
止するためには、酸水素バーナでの加熱によるつや出し
処理を行うことが最適である。但し、後述するように、
溝内にアルミナ粉415を充填する場合には、上記平滑
化は必ずしも必要ではない。
高さJIS B0601−1982に基づく。)が1μ
m以下の面をいう。
mより大きい場合には、ヒータ部材との局部的な接触が
生じ、その領域で反応性が高まりヒータ部材の寿命が短
くなる。すなわち、石英ガラスとカーボンがSiO2 +
3C→SiC+2COやSiO2 +2C→SiC+CO
2 の反応を起し、ヒータ部材411がダメージを受ける
ことになる。例えば、1200℃、300時間で珪化に
よる10%抵抗増加が確認された。
部材411を配置することができるが、溝413の深さ
はこれらの正味の太さよりも深くすることが好ましい。
また、ヒータ部材411と蓋部材414が面接触しない
ようにすることも大切である。
2と蓋部材414は、酸水素バーナを用いた溶接427
によって密封固定されている。設定部材412と蓋部材
414の対向面はLの距離をおいて対向している。距離
Lは、0.2〜1mmである。
合には、設定部材412と蓋部材414の対向面を鏡面
加工することが好ましい。これは、つや出しで面ダレが
発生した時に、対向面が接してしまい、破損を招く可能
性があるからである。距離Lが0.2mm未満では、破
損の可能性が大きくなる。
は、面接触の恐れがないので鏡面加工の必要はない。距
離Lが1mmを超える場合には、溶接用火炎が入り込
み、発熱体411が酸化される恐れが大きくなる。
は、開先が設けてある。これにより、設定部材412と
蓋部材414の溶接強度を飛躍的に向上できる。開先を
設けずに直角コーナのみを溶接すると、辺溶接となって
十分な溶接強度を得ることができない。
肉厚が6mmの場合には、開先の面取りをC5とする。
一般には、Cの幅:yは、y≦t−1mm(tは肉厚)
によって選定されることが好ましい。これは設定部材4
12と蓋部材414の上端及び下端を1mm程残すこと
によって、これらのチッピングを防止するためである。
また、溶接は開先部だけでなく、符号427で示すよう
に1mm程度肉盛り溶接することが好ましく、その場合
にはさらに強度を向上できる。
隔を開けることは、溶接時の局部的な温度差による破損
を防止するのにも役立つ。
けて、これらを溶接するためには、図69の場合には、
厚さが0.2〜1mmのスペーサを介在させ、設定部材
412と蓋部材414の外周部を3〜4点肉盛溶接し、
スペーサを取り除いた後に、外周部全域を肉盛り溶接す
ればよい。また、図68のように蓋部材414の外周側
全域にあらかじめ高さ0.2〜1mmで幅0.1〜9m
m程度の防炎堤434を蓋部材414に一体成形もしく
は溶接により形成したおき、この設定部材412と蓋部
材414を重ね合わせた後、所定の石英ガラス棒を開先
部にあてがいながら酸水素バーナーで加熱することによ
って防炎堤部を溶着させ、さらに肉盛部427を形成し
て溶接することができる。
よるヒータ部材の酸化を極力防止することができ、設
定部材と蓋部材の間隔寸法をより均一化することがで
き、さらに設定部材と蓋部材の外周部にSiO2 微粉
による白色の曇りが発生するのを防止でき、本カーボン
ヒータの均熱性を向上せしめることができる。
2〜1mmの高さで設けてもよく、さらには、設定部材
412及び蓋部材414いずれにも、トータル高さが
0.2〜1mmとなるように設けてもよい。
ミナ粉415を充填し、そのアルミナ粉415でヒータ
部材411を支持すると有利である。アルミナ粉415
は、設定部413にアルミナ粉415及びヒータ部材4
11を配置した後で、1300℃程度の熱処理を行って
焼結させる。
度をより確実に1350℃程度まで引き上げることがで
きる。
する。石英ガラス管428、429を溶接しアニールし
た後で、設定部材412の溝413にアルミナ粉末を純
水で解いたペーストを流し込み、ヒータ部材411を設
定した後で、ヒータ部材の上部にもアルミナペーストを
流し込む。そして、200℃、3時間乾燥機で水分を除
去する。
ボンターミナル416が配置してあり、そこにヒータ部
材411の両端が各々接続されている。
411はカーボンターミナル416の穴に差し込まれ、
ネジ425によって固定されている。
o製の金属電極417も接続されている。金属電極41
7の先端にはネジ426が切ってあり、カーボンターミ
ナル416のネジ穴にネジ込み固定されている。
って外側に引き出され、電極432に接続されている。
部材414を溶接し密封固定した後に、石英ガラスの歪
みを1150℃の熱処理によって解消する。この熱処理
によって乾燥されたアルミナ粉末は仮焼状態となるが、
これをさらに1300℃の熱処理を施すことによって焼
結体とすることができる。設定部材412と蓋部材41
4の間には、0.2〜1.0mmの隙間が開いている。
ブ433が接続され、そこから窒素ガス等の非酸化性ガ
スが吹き込まれる(矢印G)。吹き込まれたガスは、ガ
ス導入通路423を通り、カーボンターミナル周辺部に
流れる。そして、金属電極用石英管428を通って排出
される。
るようにできるが、その際には、温度ムラが生じ易くな
るため注意が必要である。
タを作成した。
がら加熱試験を行ったところ、カーボンワイヤヒータ部
の温度が850℃で51V10.6Aであった。100
時間使用しても抵抗変化はなく、安定した加熱を行うこ
とができた。更に、カーボンヒータの温度を1300℃
にしても2000時間以上問題なく使用可能であった。
エグザンプル3−1と同様にして、カーボンヒータを作
成した。
1350℃のヒータ温度(アルミナ粉表面温度)で20
0時間連続使用したが、抵抗増加等の不具合は無かっ
た。その後、さらに温度を上昇させたところ、アルミナ
粉表面が1550℃でヒータ部材が断線した。
用として有効なカーボンヒータは、従来のヒータに比べ
て耐用寿命が大幅に長く、また急速昇降温が可能であ
る。
に限定されない。例えば、ヒータの全体的形状は矩形平
板に限らず、円形板や円筒形でも良い。また、設定部材
だけでなく、蓋部材にも溝を形成することができる。
プの発明の好適な実施例を説明する。
に半導体熱処理装置用として有効なカーボンヒータの使
用状態を示す斜視図である。また、図90はカーボンヒ
ータの詳細を示す上面図、図91は一部分を省略した側
面図、また図87は図91の一部分の拡大図である。
610では、複数本のカーボンファイバーを束ねたカー
ボンファイバー束を複数本編み込んでワイヤ状にしたヒ
ータ部材612を使用する。
イヤの具体例としては、例えば、直径7μmのカーボン
ファイバーを300本束ねたカーボンファイバー束を9
本用いて、直径約2mmのワイヤ形状に編み込んだもの
がある。また、上記編み込みのスパンは約3mmであ
り、カーボンファイバーによる表面の毛羽立ちは各々
0.5〜2.5mm程度である。
2のほぼ中心面上で同心円状にジグザグに配置されてい
る。配線形態は、渦巻状やその他の形状でも良い。
3mmの穴21からヒータ面13と垂直に引き出されて
いる。
る。
2、すなわち2枚の石英ガラス板の接合面全体を融着し
て実質的に一体化されている。すなわち、このカーボン
ヒータはヒータ部材612を2本封入した板状の石英ガ
ラス支持体602によって実質的に一体化されたもので
あって、この板状の石英ガラス支持体602中の上記ヒ
ータ部材612の周辺部には、該ヒータ部材612の表
面に形成されたカーボンファイバーの毛羽立ちによって
中空の空間が形成された構造となっている。
9mm)の石英透明パイプ603を平板状石英容器に溶
接する。割れ防止のため適宜アニール処理(例えば11
50℃、1hrで除冷)を行う。
プ661中にヒモを用いて複数のワイヤー状カーボンを
引張り込む。そして、この石英パイプを石英容器の設定
穴に挿入する。なお、ワイヤーは小径の石英パイプ66
1中にきつめに配置される。 3)各部材を図87のように配置して、接続部材640
を組み立てる。その際、カラ迴り用カーボン材662の
作用で、カーボンワイヤの切断を防止できる。 4)予め溶接により接合されていた不透明パイプ603
aの下部に、透明パイプを溶接する。その際、枝パイプ
664からN2 ガスを導入してヒータ部材の酸化を防
ぐ。
下側に封止端子を取り付ける。
部を減圧する。その後、技管664のつけ根664aを
火炎で丸めて封着し、枝管664を取る。
らヒータ面に対してほぼ垂直に引き出され、カーボン端
子を介してMo端子線641に接続されている。これら
はガラス管内に配置されている。そして、Mo端子線6
41は、Mo箔655を介して2本のMo外接線653
に接続されている。Mo箔655はピンチシールされて
いる。
ンヒータは、上記の端子部以外は上述の第2グループの
発明のカーボンヒータと同一の構成であり、また同等の
製造方法によって製造される。
ヒータは、上記端子部及び石英ガラス支持体(融着方
法)以外の構造は、後述する第4−2グループの発明の
カーボンヒータと同じ構成にすることができる。
ボンヒータの上方に約100mm離間し配置した半導体
ウエハ面上での温度ムラを±0.5℃以下に保つことが
できる。また、コンパクト化が可能であり、製造が容易
でコスト的にもメリットが大である。
した不透明石英ガラスパイプ603aは、ヒータ部から
伝わる石英透明ガラスパイプ603の内部の熱幅射及び
これ自身による熱伝導を遮断する効果がある。これによ
り、Moロッド641、653の酸化を防止でき、さら
に石英ピンチ部656の破損を効果的に防止できる。ま
た、この実験例では、中子635と円筒中子648の間
にカラ迴り用カーボン材662を介在させているので、
中子によってワイヤー状カーボンを押圧する際に、中子
が回転してカーボンワイヤが切断される不具合を解消す
ることができる。
明の好適な実施例を説明する。
に半導体熱処理装置用として有効なカーボンヒータの使
用状態を示す斜視図、図71はカーボンヒータ単体を示
す斜視図である。また、図72は図71のカーボンヒー
タの詳細を示す上面図、図73は一部分を省略した側面
図である。
510では、複数本のカーボンファイバーを束ねたカー
ボンファイバー束を複数本編み込んでワイヤ状にしたヒ
ータ部材515を使用する。ヒータ部材515の断面
は、円形に限らず偏平した形状でも良い。
ば、直径7μmのカーボンファイバーを300本束ねた
カーボンファイバー束を9本用いて、直径約2mmのワ
イヤ形状に編み込んだものがある。また、上記編み込み
のスパンは約3mmであり、カーボンファイバーによる
表面の毛羽立ちは、各々0.5〜2.5mm程度であ
る。
により、電流負荷密度を従来のMo−Si線に比べて
1.5倍程度に向上でき、急速加熱が可能となる。
下容器511の設定凹所516内に配置され、そこに上
容器512が被せられる。ヒータ部材515は、石英ガ
ラス平板容器の下容器511と上容器512の間に挟ま
れる格好で、容器内に封じ込まれる。
るが、この実施例ではヒータ面512は半円形の平面で
ある。
に配置されており、その対称線上にガスを導くためのガ
ス通路517とガス導入・排出口518が形成されてい
る。ヒータ部材515の配線形態、すなわち設定凹所5
16の形状は任意で良い。図示の例ではジグザグ状であ
るが、渦巻状やその他の形状でも良い。
状で中心部に半円形の切欠きを有する割型になってい
る。それゆえ、図70に示すように、2個組み合わせれ
ばドーナツ状ヒータ520を形成できる。
部519が形成してあり、棒状端子521がヒータ面5
31と垂直に配置されている。棒状端子521には、ヒ
ータ部材515の端部が接続されている。上容器512
の対応位置にも、棒状端子用の溝が形成されている。
13が接続されている。石英ガラス管513は、下容器
511の下面にヒータ面531と垂直に密封固定されて
いる。
使用することができる。この場合、ヒータ側からの光に
よる熱伝達及び熱伝導を抑えることができる。そして、
それより下部に配置する部材の温度上昇を抑制し、当該
部材を保護すると共に熱ロスを防止することができる。
本体523と棒状端子521は、複数のワイヤー状カー
ボンからなる端子線522によって接続されている。端
子部本体523からはMo製の内接線524が下方に導
き出されている。このように、導電線として複数のワイ
ヤー状カーボンからなる端子線522を使用することに
より、電気抵抗を下げ発熱を抑えることができる。
ラス製のキャップ526が接続されている。内接線52
4はキャップ526を通って下方に引き出されている。
製の箔体528の上部に接続されている。箔体528の
下部にはMo製の外接線529が接続されている。外接
線529は、図73では二極であるが一極の場合もあ
る。Mo製の箔体528は石英封止端子527によって
密封されている。この石英封止端子527は、石英製の
キャップ526の先端部を加熱軟化させピンチして(は
さみ込んで)密封している。
プの外に出してピンチした場合には、Moと石英の熱膨
張係数差によって石英封止端子527に亀裂等が発生
し、密封性が阻害されてしまう不具合が生じる。このよ
うな不具合を解消するために、箔体528を介在させ、
石英封止端子527でピンチして密封するのである。
2と下容器511の対向面はLの距離をおいて対向して
いる。距離Lは、0.2〜1mmである。
合には、上下容器511、512の対向面を鏡面加工す
ることが好ましい。これは、つや出しで面ダレが発生し
た時に、対向面が接してしまい、破損を招く可能性があ
るからである。距離Lが0.2mm未満では、破損の可
能性が大きくなる。
は、面接触の恐れがないので鏡面加工の必要はない。距
離Lが1mmを超える場合には、溶接用火炎が入り込
み、発熱体515が酸化される恐れが大きくなる。
が設けてある。これにより、上下容器511、512の
溶接強度を飛躍的に向上できる。開先を設けずに直角コ
ーナのみを溶接すると、辺溶接となって十分な溶接強度
を得ることができない。
6mmの場合には、開先の面取りをC5とする。一般に
は、Cの幅:yは、y≦t−1mm(tは肉厚)によっ
て選定されることが好ましい。これは上下容器511、
512の上端及び下端を1mm程残すことによって、こ
れらのチッピングを防止するためである。また、溶接は
開先部だけでなく、符号532で示すように1mm程度
肉盛り溶接することが好ましく、その場合にはさらに強
度を向上できる。
けることは、溶接時の局部的な温度差による破損を防止
するのにも役立つ。
これらを溶接するためには、図75の場合には、厚さが
0.2〜1mmのスペーサを介在させ、上下容器51
1、512の外周部を3〜4点肉盛溶接し、スペーサを
取り除いた後に、外周部全域を肉盛り溶接すればよい。
また、図74のように、上容器512の外周側全域にあ
らかじめ高さ0.2〜1mmで幅0.1〜9mm程度の
防炎堤534を上容器512に一体成形もしくは溶接に
より形成したおき、この上容器512と下容器511を
重ね合わせた後、所定の石英ガラス棒を開先部にあてが
いながら酸水素バーナーで加熱することによって防炎堤
部を溶着させ、さらに肉盛部532を形成して溶接する
ことができる。
よるヒータ部材の酸化を極力防止することができ、上
下容器の間隔寸法をより均一化することができ、さらに
上下容器の外周部にSiO2 微粉による白色の曇りが
発生するのを防止でき、本カーボンヒータの均熱性を向
上せしめることができる。
2〜1mmの高さで設けてもよく、さらには、上容器5
12及び下容器511いずれにも、トータル高さが0.
2〜1mmとなるように設けてもよい。
入・排出口518に接続したガス導入用パイプ514か
ら、窒素ガスを導入しながら行う。窒素ガスを導入して
窒素ガスを周囲から流れ出させ、溶接用の酸水素火炎を
押し戻すようにして、設定凹所516に配置した発熱体
515の酸化を防止する。ガス通路517は、このよう
な窒素ガスの作用に適するように配置する必要がある。
また、窒素ガスの導入は、石英ガラスパイプ中の端子や
端子線のワイヤー状カーボンの酸化防止にも役立つ。
を導入しながら作業を進める。
イヤー状カーボン522を石英ガラス管513にセット
し、封着用端子523を取り付ける。
スを導入しながら行う。
ゴン、ネオン等の非酸化性ガスを用いることができる
が、経済性の点からは窒素が妥当である。
容器内の排気を行って容器内を所定の圧力に設定する。
これによって、前述の石英ガラス管513内も、所定の
減圧状態となる。
窒素等の非酸化性ガスを容器内に充填するか又は容器内
を真空にする必要がある。しかし、真空状態では、カー
ボン材と石英ガラスとの反応が促進する傾向があるた
め、本発明では容器内に非酸化性ガスを充填する方法を
採用する。
方法では、窒素ガスラインの設置等により熱処理装置の
構造が複雑になるため、本発明の好ましい態様では容器
内部を密閉型にして若干の窒素ガスを内部に封入する。
封入圧力は、以下のようにして定める。
の圧力が真空と常圧の両方で使用する場合は、ヒータ内
部の圧力は、0〜1atmの中間をとって0.5atm
程度に設定する。1000℃で0.5atmにするため
には、室温20℃では0.5atm×293K/127
3K×760Torr/atm=87Torrとなり、
室温で87Torrになるようにヒータ内部を減圧して
から封じる。ヒータ内部は、例えば0.1気圧程度に設
定する。
て作業を行い、組み立て終了後にガス導入管514から
窒素ガスを抜き、容器内部を所定の圧力に調整する。
の寿命の点でも有利である。コンピュータシミュレーシ
ョンの結果、ヒータ用の石英ガラス容器では、外部から
の圧力より内部からの圧力に対して破損に弱いとの結果
が得られている。窒素ガスを常温で1気圧に封入する
と、ヒータ加熱時には内部の窒素が膨張し、石英ガラス
容器の内部から圧力が作用することになる。
1の下面に近い位置で火炎により封じて除去する。この
ため、ガス導入管514と石英ガラス管513は、閉栓
作業ができる程度の間隔をおいて配置する。
ての有効なカーボンヒータは上述のような熱処理装置の
みならず、半導体を高温化で洗浄を行う洗浄装置などに
も適用することができる。
施し、その後、加工表面に酸水素火炎でつや出し処理を
行って外径240mmの半円形、石英ガラス製下容器を
得た。また、厚さ8.0mmの石英ガラス板を用いて下
容器に対応する上容器を形成した。
子用の石英ガラス管を下容器に溶接した。前者の外径は
6.5mm、後者の外径は25.4mmであった。
タ部材と端子一式を配置して上容器を被せ、ガス導入用
ガラス管から窒素ガスを導入しながら、上下容器の外周
を溶接した。なお、開先はC5とし、溶接肉盛りは1m
mとした。これ以降の工程も、原則として、窒素ガスを
導入しながら行った。
ス管の解放端に配置して封着した。そして、アニール処
理を行った。
素ガスを排気し、容器内圧力を180Torrに設定し
て、ガス導入用管を封着除去した。
ンヒータを用いて、加熱試験を行った。
度計で1100℃になった時点でヒータ内圧力を測定し
たところ、約1気圧であった。また、複数本のカーボン
ワイヤ束部の温度は、105℃であった。
でに要した時間は、約10秒であった。
使用したが、異常は認められなかった。
なく行うことができた。
グループの発明のより好適な実施例を説明する。
装置を適用したカーボンヒータを示す斜視図である。図
77は、その上面図である。
石英ガラス製容器602を有し、その下部に石英ガラス
管603が垂直に接続されている。
部材から構成され、容器本体にはヒータ部材612を配
置するための溝604が形成されている。溝604の両
端には、端子装置を配置するための端子用凹所606が
設けてある。また、容器602内を非酸化性雰囲気にす
るためのガス導入・排出口608とガス通路607も形
成されている。
形のヒータ面を形成し、半導体製造装置用ヒータとして
用いることができる。
内には、本発明における端子装置が配置される。
と複数のワイヤー状カーボン端子線613を接続するた
めの第1の端子装置610及び600、複数のワイヤー
状カーボン端子線613と金属製端子線641を接続す
るための第2の端子装置640、石英ガラス管603の
内側の金属端子線(内接線)641と電源側の金属製端
子線(外接線)653を接続するための第3の端子装置
650の3種類がある。
端子装置について説明する。
用いて端子部材611と端子線接続部材616を接続す
る構成になっている。
柱棒状である。棒状端子部材611の一端側には、ヒー
タ部材612を挿入するための貫通穴614が端面と平
行に形成されている。この貫通穴614に通じるよう
に、ねじ穴623が設けてある。貫通穴614とねじ穴
623は、図80に示すように、貫通穴614の中央で
T字形に交差している。
し、ねじ穴623に固定用ねじ619をねじ込んで発熱
体612を固定する。このようにすれば、確実にしっか
りと固定でき、スパークを発生させずに棒状端子部材6
11からヒータ部材612に電力を供給することができ
る。
ガイド部材616を接続するための大径のめくらねじ穴
615が形成されている。めくらねじ穴は軸線上に配置
される。端子線ガイド部材616は、中間部材633を
介し、端子部材611に連結される。
を有する円筒形の部材である。
に形成される。その貫通穴は、下端部付近で円錐状に狭
くなっている。その反対側の接続端側の内周には、中間
部材633のおねじ部634に対応するめねじ部622
が形成されている。
部材635が挿入される。中子部材635はプレーンな
円筒状であり、端子線側の端部は円錐状に突出してい
る。
線接続部材616の貫通穴内に挿入されるようにするこ
ともできる。そのためには、例えば、中間部材633に
凹所を形成すれば良い。
は、端子線接続部材616と中子部材635の間に挟ま
れて分配された状態で押圧固定される。中子部材635
の外側に浅い溝を複数本設けて、分割したワイヤを案内
するようにしても良い。
に、複数のワイヤー状カーボン端子線613を複数のワ
イヤ613aに適当に分配して中子部材635で軽く押
え、ズレないようにして中間部材635のネジ込みを行
う。
線613を配置した接続部材618と中子部材631の
セットを、中間部材633を介して端子部材611に捩
じ込むことにより、前記溝状領域に配置された端子線6
13aを端子部材611に強く接続することができる。
従って、良好な導通が保証される。
膨張や熱変形に対して、カーボンヒータ内で異常な応力
を生じさせずに接続することが可能となる。
ヒータ部材612と同じ材質である方が良い。また、材
質が異なる場合には、複数本のワイヤー状カーボンの端
子線613の単位長さ当たりの抵抗値を、ヒータ部材6
12のそれより相応に小さくして、端子線の発熱を十分
に抑えるようにする。
部材612の温度は、概ね電気的抵抗値比率となった。
例えば、ヒータ部材612の抵抗値が10Ω/m・本で
端子線613が1Ω/m・本の場合には、ヒータ部材6
12の温度が1000℃であれば端子線は約100℃で
あった。
部材612が同じ材質の場合には、端子線のワイヤ本数
をヒータ本数の5倍以上にすることが好ましい。仮に、
ヒータ1本に対して端子線のワイヤ本数が4本とする
と、通常の半導体処理工程におけるようにヒータ温度が
1100℃となった場合に、端子線温度は約275℃で
あった。275℃は、バイトン等の真空シール材が劣化
する温度である。これに対し、ワイヤ本数を5本にする
ことによって、端子線温度が約220℃となり、耐熱温
度230℃以下にすることができた。
状カーボン端子線613の温度をさげることにより、バ
イトン等の真空シール材の劣化を防止することができ
る。また、ワイヤー状カーボン自体がカーボンファイバ
から構成されているため、ヒータからの熱伝導を抑える
ことができる。例えば、通常の特殊炭素材料の熱伝導率
が100W/mKであるのに対し、ワイヤー状カーボン
では1W/mK以下である。
端子装置について説明する。
ンからなる端子線613と金属製の端子線641とを、
上記ワイヤー状カーボン接続部材643と、端子部本体
642と、金属線接続部材645を用いて接続する構成
になっている。
は、前述した第1の端子装置における端子線接続部材6
16と大体同じ形状であり、その作用も同様である。
であり、その一端側にはワイヤ束ガイド手段643を接
続するための接続部644が設けてある。他端側には金
属線接続部材645を接続するための接続部646が設
けてある。
ねじ穴である。
するためのテーパ部(穴)642bが形成されている。
このテーパ穴と前記大径ねじ穴は貫通している。また、
接続部646の外周には、おねじ部が形成されている。
て構成され、端子部本体642の接続部46に被せてね
じ込むようになっている。
つの割型になっており、合わせると円錐台形状となる。
外周のテーパ面は、端子部本体642のテーパ部642
bに対応している。各割型の対向面には、金属線を保持
するための溝状保持部647aが設けてある。
ワイヤー状カーボン接続部材643の底部(ワイヤ束6
13の反対側)は、外周にネジ部を有する円筒中子64
8を介して接続される。
した状態の端子部本体642の接続部646に、金属線
接続部材645をねじ込むことにより、金属線641を
確実に端子部本体642に接続することができスパーク
発生を防止できる。これは、割型中子647と端子部本
体642のテーパ穴とのテーパ係合作用による。
ブデン)製金属棒641を用いることが好ましいが、タ
ングステンも使用可能である。
を有するため、炭素製端子本体の熱履歴によりクラック
等の割れを防止できる。
であるため、金属不純物の発生を抑えることができる。
それゆえ、Mo製金属棒は、石英製の封着端子の内接線
(ヒータ側の端子線)として好適である。
材で形成することが好ましい。炭素材は、純化し易く、
3000℃の高温まで耐え得るので都合が良い。また、
中子部材647はモリブデンロッドを支持するので、ク
ラック防止のため、モリブデンと近似の熱膨張係数を有
する炭素材が好適である。なお、Moと炭素材の熱膨張
係数は、いずれも4.2〜4.8×10-6/℃である。
置の実施例を説明する。図86は、カーボンヒータの一
部と第1〜第3の端子装置を概略的に示している。
ス管603内で複数のワイヤー状カーボン端子線613
によって接続されている。このように導電線として複数
のワイヤー状カーボン端子線613を用いることによ
り、電気抵抗を下げ発熱を押さえることができる。ま
た、ワイヤー状カーボンは熱伝導も極めて小さい利点を
有している。
ゴンガスをチャージするのが好ましい。これにより、管
内に配置した端子装置の高温時耐酸化性を向上できる。
03の内側に配置された内接線641と電源側の外接線
653を接続するためのものである。
ン棒641である。モリブデン棒641の一端は第2の
端子装置640に接続され、他端はモリブデン箔655
に接続されている。モリブデン棒641は、ヒータ部材
612とは間接的に接続される。
ラス製のキャップが接続されており、モリブデン棒64
1はキャップを通って引き出されている。
の外接線653が外側に引き出されている。外接線65
3は一極でも良い。
まれるように、ピンチシール部656が形成されてい
る。ピンチシール部656は、モリブデン箔655を、
ガラス管3の内部及び大気から遮断している。ピンチシ
ール部656は、石英ガラス製である。
キャップの先端部を加熱軟化させピンチして(はさみ込
んで)密封することにより形成できる。
み込んだヒータ部材612は、内接線641に直接接続
せず、間接的に接続される。つまり、上記ヒータ部材を
熱的に遠ざけて配置することが重要である。
2.0mmのモリブデンロッド2本を用いることができ
る。
2.0mmのモリブデンロッドを使用できる。
以上のパイプを使用できる。
以上で、厚さが0.2mm〜0.5mmのものを使用で
きる。
置し、その間に純化したヒータ部材2本を1mの間隔で
固定した。この時の電気抵抗値は5Ωであった。次に、
中子部材と端子線接続部材を用いて端子部材に18本の
ヒータ部材を固定し、図78の端子装置を製作した。そ
して、このヒータ部材からヒータに電力を供給した。1
0分後にヒータの温度が1100℃になり、電気抵抗値
は2.5Ωになった。また、この時のカーボンワイヤ1
8本の温度を測定したところ105℃であった。
抵抗の変化は確認されなかった。
他の炭素部材は、灰分で5ppm以下に純化したもので
ある。
ろ、16時間で断線した。断線後のカーボンワイヤヒー
タ部をEPMAで観察したところ、鉄による劣化が認め
られた。
部材は、配分で5ppm以下とするのが好ましい。ま
た、純化した炭素材の鉄濃度は、0.1ppm以下とす
るのが良い。
4の端子装置を製作した。石英ガラス製容器にカーボン
ワイヤヒータを配置して容器内を窒素雰囲気に保ち、エ
グザンプル4−2−2の端子装置、及びエグザンプル4
−2−3の端子装置を接続した。
した。ヒータの抵抗値は、室温では5Ωであり、110
0℃の加熱時に2.5Ωであった。ヒータが1100℃
の時、ワイヤー状カーボン端子線(18本)の温度は、
105℃であった。また、Mo製金属端子部は、55℃
であった。
た結果、端子本体にクラック等の損傷は発生せず、その
他の問題も生じなかった。
子装置の炭素部材も、エグザンプル4−2−2と同様に
純化処理したものを用いた。
5mmの石英パイプ、また幅8mmのMo箔を使用し、
図86に示す第3の端子装置を製作した。この端子装置
に30Aの電流を流したところ封着部にクラック等の破
損が生ずることがないことが確認された。
ヒータ用端子装置によれば、ヒータ部材と複数のワイヤ
ー状カーボンからなる端子線とを確実に且つ容易に接続
することができる。また、この端子装置はシンプルな構
造を有し、寿命も充分に良い。
ヒータ用端子装置によれば、複数のワイヤー状カーボン
からなる端子線と金属製の端子線とを確実に且つ容易に
接続することができる。また、この端子装置はシンプル
な構造を有し、寿命も充分に良い。
ヒータ用端子装置によれば、30A程度の大電流で使用
しても長寿命を享受できる。
施例に限定されない。例えば、各部材のめねじとおねじ
の関係や凹凸の関係を逆にすることは自在にできる。そ
のような設計変更は、本明細書の記載に基づいて当業者
が容易に成し得ることなので、ここでは詳述しない。
好適な実施例を説明する。
の発明を半導体製造装置に用いた第1実施例と第2実施
例を示す概略図である。
211を備え、その外側にヒータ部材212が巻かれて
いる。図41の(A)に示す第1実施例では、ヒータ部
材212は縦方向に往復するように巻かれているが、図
41の(B)に示す第2実施例では、ヒータ部材212
は螺旋状に巻かれている。
ータ部材212は、複数のゾーンに分割して別個に制御
すれば、炉内上下の温度分布を均一に制御し易くなる。
pm以下の高純度カーボンワイヤーが適している。この
ような高純度カーボンワイヤーを用いることによって、
不純物汚染を防止でき、また、熱伝導が小さく熱容量も
少ないので急速昇降温が可能となる。
カーボンファイバーを束ねたカーボンファイバー束を複
数本用いてワイヤー状の長細形状に編み込んだヒータ部
材222とする平板容器状のカーボンヒータ220が配
置されている。なお、ヒータ部材222としては、長細
形状であれば、テープ形状のようなものでも使用でき
る。また、上記ヒータ部材の具体例としては直径3μm
のカーボンファイバーを330本束ねたカーボンファイ
バー束を9本用いて、直径約2mmのワイヤー形状に編
み込んだものである。
示す上面図及び断面図である。
器221内で、高純度カーボン製棒状端子部材223及
び透光性アルミナ単体からなるワイヤー支え治具224
により前記ヒータ部材222を支持した構成になってい
る。
でき、容器本体247とベース248からなる。容器本
体247とベース248は、磨りガラスによって接合さ
れる。
面となる上面は断面半円状もしくは台形状の凸部が全体
としてストライプ状に、もしくは同心円状に、さらにも
しくは格子状に形成されており、この外表面がつや出し
処理されていることが好ましい。これにより本発明のヒ
ータ部材の如き線状ヒータ部材によるヒータ面上方への
発熱を、光の散乱によって均一化せしめるといったプリ
ズム効果が得られる。通常、同様の効果を得るために、
ヒータ面をサンドプラスト処理する方法が採用される
が、この場合には、表面が砂目状となっており、この表
面からの放熱が抑制され、石英ガラス自身に熱を蓄積し
てしまいエネルギー効率が低下してしまう。この意味
で、上記つや出し処理されていることは、重要な事項で
ある。
気孔が内在する不透明石英で構成することもできる。
33が接続されている。ヒータ部材であるカーボンの酸
化を防止するために、この枝管233から不活性ガスや
窒素ガス等を導入できる。また、容器内の排気を行い、
例えば10torr以下の真空にする場合にも枝管23
3を利用できる。
ー支持部材224を設定する多数の挿入穴と、棒状端子
部材223を通すための2つの貫通穴が設けてある。
下方への熱の逃げを防止するために、不透明石英ガラス
で構成される。ベースの上面又は上方には、ガラス状カ
ーボンからなるカーボン製反射板225が配置される。
このように、ヒータ部材222の下方に反射板225を
置くことにより、下方への熱放射を低減することができ
る。反射板225の表面には中心線平均粗さRaで0.
1μm以下の鏡面加工が施されている。
カーボンファイバーを束ねたカーボンファイバー束を複
数本用いてワイヤ状の長細形状に編み込んだヒータ部材
222をヒータとして使用し、これを複数のワイヤー支
え治具224によって屈曲させ、半導体ウエハのような
略円板状体をその面内温度分布が均一となるように加熱
しようとするものである。
かに均一な張り状態とするかが重要なポイントとなる。
く、まずヒータ部材222を、すべてのワイヤー支え治
具224の貫通孔に通し、また、両端を各々棒状の端子
部材223の横穴237に挿通した後、一方の棒状端子
部材223に、ボルト状の押え部材228でヒータ部材
222を加圧保持し、他の一方側のヒータ部材222を
適度な力で引張りながら、同様にボルト状の押え部材2
28で加圧保持させるのである。
ppm以下のものを用いるのが好ましい。この場合、不
純物汚染を防止でき、また、熱伝導が小さく熱容量も少
ないので急速な昇降温が可能となる。
具224にガイドされ、容器221の面と平行な面上で
複数の屈曲部を有しジグザグに配置される。ヒータ部材
222の両端には、棒状の端子部材223が配置されて
おり、これを介して電力が供給される。
る。端子部材223は、端子本体223aと、押え部材
228と、キャップ229から構成される。端子部材2
23は、露出部の少なくとも一部、好ましくは露出部全
部がSiCでコーティングされる。このようにSiCコ
ーティングを行えば、大気中でも使用可能となる。
体的にボルト型に形成されている。端子本体223aの
軸方向の中間付近には、軸と直交する貫通した横穴23
7が設けてある。端子本体223aの六角状頭部から貫
通した横穴237にかけては、押え部材を収容するため
の軸方向穴236が形成されている。軸方向穴236の
内壁にはネジが切ってある。端子本体223aの脚部に
もネジが切ってある。図44では、端子本体223の頭
部は六角になっているが、スパナ等の工具で回転できる
形状であれば他の形状でも良い。
向穴236に対応したネジ型に形成されている。その頭
部には、マイナスドライバー用の溝235が設けてあ
る。押え部材228は端子本体223の軸方向穴236
にねじ込まれ、貫通穴203に挿入されたヒータ部材2
22を押える。このように、押え部材228を用いてヒ
ータ部材222を端子本体223aにしっかり密着させ
ることにより、ヒータ部材222の抜け落ちとスパーク
発生を防止できる。
部のネジに対応したナット型に形成されている。
英ガラス表面との接触部に膨張黒鉛シート(図示せず)
を挟むことにより、ヒータ内部への空気漏れやダスト発
生を防止できる。
ヤー支え治具224を示す斜視図であり、(B)は、ワ
イヤー支え治具の変形例を示す断面図である。
であり、ヒータ部材222を通すための穴224aが開
けられている。ワイヤー支え治具224の根元部は、石
英ガラス容器221の設定穴内に埋め込まれる。
2を支持することによって、ヒータ部材222が石英ガ
ラス容器に触れないように保つ。このようにすれば、ワ
イヤーの珪化を防ぎ、電気抵抗の変化を防止できる。
まりパイプ状にすると、上方への熱放射を大きくすると
共に、熱容量を小さくできる。熱容量が小さいと、熱応
答が早くなり、サーマルショックに強くなる。
アルミナで形成することができる。この場合、透明部か
らの熱の輻射が多くなるため、被処理物の温度均熱性を
向上できる。
性は、例えば、1300℃程度の高温下でのヒータ部材
222との非反応性であり、また非導電性である。この
両条件を満足するのが透光性アルミナであり、これなら
ば単体で形成することができる。ただし、透光性アルミ
ナにおいても、急速昇温の度合いを高めようとすると、
熱衝撃のため、ワイヤー支え治具にクラックや破損が生
ずるおそれがある。これを解決する構造として、高純度
カーボン及び透光性アルミナの組立部材からなる。特
に、前記組立部材のヒータ部材に接する部分が、高純度
カーボン材料から成り、前記組立部材の、平板状容器2
21に配置接続する部分が、透光性アルミナ材料から成
る構成が最適なものとなる。
は、カーボン部材242とアルミナパイプ部材243を
接続した構成になっている。カーボン部材242には、
ヒータ部材222を貫通させるための横穴244が形成
されている。
変更を加えた実施例を示している。図46はヒータ部材
220の主要部を示す断面図である。棒状端子部材や、
これとのヒータ部材との接続構造は、図42〜44の実
施例と、図46〜60の実施例で、実質的に共通してい
る。以下に、特徴となる構成について説明する。
ァイバーを束ねたカーボンファイバー束を複数本用いて
ワイヤー形状に編み込んだものである。このヒータ部材
222としては、長細形状であれば、テープ形状のよう
なものでも使用できる。ヒータ部材222は、ある厚み
(約2mm)を有する編み込み式のものが好ましい。ね
じり(捩り)ワイヤーは、ほぐれ易く、温度のバラツキ
があり、均熱性に劣る傾向がある。すると、電気抵抗に
バラツキが生じ、ウエハに対する均熱性が低下する。
pm以下のカーボンワイヤーを使用するのが好ましい。
この場合、不純物汚染を防止でき、また、熱伝導が小さ
く熱容量も少ないので急速な昇降温が可能となる。
端子部材223が配置されており、端子部材223を介
して電力が供給される。
部材223は、中間部にフランジ223aを有する。そ
のフランジ223aの一方側にはオネジ223bが形成
されており、他方側には軸方向の穴223cと横方向の
穴223dが形成されている。ワイヤーのヒータ部材2
22を端子部材223の横方向の穴223dに挿入して
から、カーボン製のボルト状押え部材228を端子部材
223の軸方向の穴223cにねじ込んで、ワイヤー2
23を端子部材223に固定する。
ヒータ部材222から下方に離れていて、端子部材22
3のフランジ223aに接して配置してある。これによ
って、ガラス状カーボンからなるカーボン製反射板22
5とカーボン製端子部材223の電気的絶縁を図ってい
る。
3のフランジ223aが設定され、ベース248の下側
に炭素と炭素繊維の複合材(C/C)で作られたスプリ
ング・ワッシャー265が設定されている。ナット26
6を端子本体223のオネジ223bにねじ込むことに
より、端子部材223はベース248に固定される。付
加端子267はその軸方向の穴267bに形成したメネ
ジが端子部材223のオネジ223bにねじ結合されて
固定されている。
の押え部材268がネジ込まれている。付加端子267
は、露出部の少なくとも一部、好ましくは露出部全部が
SiCでコーティングされる。このようにSiCコーテ
ィングを行えば、大気中でも使用可能となる。
軸と直交する貫通した横穴267aが設けてある。付加
端子267の一端部から穴267aにかけては、押え部
材268を収容するための軸方向の穴267bが形成さ
れている。軸方向の穴267bの内壁にはネジが切って
ある。付加端子267の他端部にもネジが切ってある。
向穴267bに対応したネジ型に形成されている。押え
部材268は付加端子267の軸方向穴267bにねじ
込まれ、横穴267aに挿入されたワイヤー状カーボン
からなる端子線270を押える。このように、押え部材
268を用いてワイヤー状カーボンからなる端子線27
0を付加端子267にしっかり密着させることにより、
ワイヤー状カーボンからなる端子線270の抜け落ちと
スパーク発生を防止できる。
は、複数本のカーボンファイバーを束ねて拠ったカーボ
ンファイバー束を複数本(例えば20本)編み込んだも
のである。
の他端は、さらに別の付加端子272に固定されてい
る。この付加端子272の上端には軸方向の穴272a
が形成されており、そこにメネジが切ってある。その穴
272aの底を貫通するように横方向の穴272bが付
加端子272に形成されている。ワイヤー状カーボンか
らなる端子線270の端部をその横方向の穴272bに
挿入してから、止めネジ273を付加端子272の軸方
向の穴272aにねじ込んで、ワイヤー状カーボンから
なる端子線270を付加端子272に固定する。
72cが形成してある。そこにナット274をねじ込ん
で、金属配線275の一端が付加端子272に固定され
る。この金属配線275の他端は、電源(図示せず)に
接続されている。
75を接続するが、この場合には、カーボン製端子本体
223の発熱に伴い、金属配線が酸化され劣化するが、
特に上記ワイヤー状カーボンからなる端子線を設けた構
造によって、このような問題が解消される。
具体例を示している。
具体例を示している。
具体例を示している。
具体例を示している。
具体例を示している。
体例を示している。
型でありヒータ部材222を通すための穴が開けられて
いる。ワイヤー支え治具224の根元部は、石英ガラス
容器221の設定穴内に埋め込まれる。
持することによって、ヒータ部材222が石英ガラス容
器に触れないように保つ。このようにすれば、カーボン
製のヒータ部材の珪化をより確実に防ぎ、電気抵抗の変
化を防止できる。
まりパイプ状にすることにより、上方への熱放射を大き
くすると共に、熱容量を小さくできる。熱容量が小さい
と、熱応答が早くなり、サーマルショックに強くなる。
アルミナで形成することができる。この場合、透明部か
らの熱の輻射が多くなるため、被処理物の温度均熱性を
向上できる。
部材223の長さ方向に、ボルト状押え部材228差し
込み用の略円筒状の穴223cが形成されており、か
つ、少なくともこの穴223cを貫通する略円状横穴2
23dが形成されており、横穴223dにヒータ部材を
差し込み、穴に少なくとも横穴223dの下部に達する
長さを有するボルト状押え部材228を回転挿入する構
造にしているが、そのとき、図60の(A)に示すよう
に、ボルト状押え部材228差し込み用の略円筒状穴2
23cの径を略円筒状横穴223dの径より大きくし、
図60の(B)に示すように、横穴223dに差し込ま
れたヒータ部材が、ボルト状押え部材228によって加
圧され、穴223dの底に達するように偏平に変形され
ているのが好ましい。
ルト状押え部材228で偏平変形させて保持しようとす
ると、ボルト状押え部材228を回転挿入している際
に、ヒータ部材222を構成するカーボンファイバーを
少なからず切断してしまい、その結果、保持強度が低下
してしまうおそれがあるが、ボルト状押え部材228と
ヒータ部材222との間に膨脹黒鉛シート(図示せず)
を介在させる構成とすることによって、このような不具
合を回避することができる。
タは上述の態様のみならず例えば図61に示すような半
導体ウェハの下方にこれを配置し加熱処理を行う半導体
製造装置に適用できる。
に限定されない。例えば、カーボンヒータは円筒形に限
らず、六角形や矩形等でも良い。また、カーボンヒータ
におけるヒータ部材の配置は、渦巻状やその他の形状で
も良い。
体製造装置用として有効なカーボンヒーターを複数本の
カーボンファイバーを束ねたカーボンファイバー束を複
数本用いてワイヤー状の長細形状に編み込んだヒータ部
材を複数の棒状端子部材及びワイヤー支え治具によって
平板状容器内に非接触で支持されて封入した構成にする
ことによって、発熱体の発熱ムラを低減することがで
き、均熱性が向上する。また、急速昇・降温を可能とす
ることができる。
ことができ、低コスト化が図られ、さらにはその詳細な
構造・材質の選択によって、本カーボンヒータ特有の諸
問題を解決することができ、同ユニットの耐用寿命を向
上することができる。
例を示す平面図。
立て状態を示す断面図。
面図。
図。
立て状態を示す断面図。
実施例を示す断面図。
立て状態を示す断面図。
に他の実施例を示す断面図。
に他の実施例を示す断面図。
に他の実施例を示す断面図。
板の一実施例を示す断面図。
板の他の実施例を示す断面図。
板が隣接配置されたカーボンヒータの実施例を示す断面
図。
に他の実施例における融着処理前の状態を示す断面図。
を示す断面図。
に他の実施例における融着処理前の状態を示す断面図。
に他の実施例における融着処理前の状態を示す断面図。
に他の実施例を示す図で、(A)が上面図、(B)が断
面半円状凸部を有する場合のX−X断面図、(C)が断
面台形状凸部を有する場合のX−X断面図。
に他の実施例を示す図で、(A)が上面図、(B)が断
面半円状凸部を有する場合のY−Y断面図、(C)が断
面台形状凸部を有する場合のY−Y断面図。
に他の実施例を示す図で、(A)が上面図、(B)が断
面半円状凸部を有する場合のZ−Z断面図、(C)が断
面台形状凸部を有する場合のZ−Z断面図。
方法の一例を示す工程図。
カーボンヒータ用反射板)の製造方法の他の例を示す工
程図。
(又はカーボンヒータ用反射板)の一例を示す斜視図。
タ用反射板)の使用状態を示す斜視図。
実施例を示す斜視図。
実施例を示す斜視図。
実施例を示す斜視図。
実施例を示す斜視図。
図。
図。
平面図。
実施例を示す斜視図。
一部を示す斜視図、(C),(D)はその側面図。
図。
り、(A)が横断面図、(B)が縦断面図。
発明を半導体熱処理装置に用いた第1実施例と第2実施
例を示す概略図。
図。
視図、(B)はその変形例を示す断面図。
実施例における主要部の概略を示す断面図。
て、端子部材の横方向の穴にワイヤーの発熱体を入れ、
軸方向の穴には押え部材が入っていない状態を示し、
(B)は、そのあと、押え部材を端子部材の軸方向の穴
に十分にねじ込んだ状態をしており、
の配置例を示す説明図。
概略図。
部材を示す上面図。
部材の設定の仕方を示す断面図。
ンターミナルを示す上面図。
ンターミナルを示す断面図。
例における外周部付近を示す断面図。
例における外周部付近の別の態様を示す断面図。
使用状態を示す斜視図。
示す斜視図。
詳細を示す上面図。
一部分を省略した側面図。
外周部を示す部分断面図。
外周部を示す部分断面図。
たカーボンヒータを示す斜視図。
置の実施例を示す部分断面図。
図。
置を示す断面図。
図。
端子装置とそれを適用したカーボンヒータの一部を示す
概略図。
断面図。
例を示しており、カーボンファイバー束3本を3つ編み
にした状態を示しており、
装置用のカーボンヒータの使用状態を示す斜視図。
図。
図。
Claims (9)
- 【請求項1】 複数本のカーボンファイバーを束ねたカ
ーボンファイバー束を複数本用いてワイヤー状もしくは
テープ形状の長細形状に編み込んだヒータ部材であっ
て、かつ、含有不純物量が灰分で10ppm以下である
ヒータ部材を具備するカーボンヒータ。 - 【請求項2】 カーボンファイバーを複数本束ねたカー
ボンファイバー束を複数本用いてワイヤー形状やテープ
形状の縦長形状に編み込んだヒータ部材が、石英ガラス
支持体からなる密封形部材内に支持され封入されている
カーボンヒータ。 - 【請求項3】 上記密封形部材は、板状の石英ガラス支
持体によって実質的に一体化されたものであって、この
石英ガラス支持体中の上記ヒータ部材の周辺部には中空
の空間が形成されている請求項2に記載のカーボンヒー
タ。 - 【請求項4】 上記石英ガラス支持体が2枚の石英ガラ
ス板を融着したものであり、少なくとも1枚の石英ガラ
ス板の接合面に所定深さの配線用溝が形成されており、
上記深さ分を含まない各々の石英ガラス板の厚さが略同
一である請求項3に記載のカーボンヒータ。 - 【請求項5】 上記石英ガラス支持体が厚さの異なる2
枚の石英ガラス板を融着したものであり、少なくとも1
枚の石英ガラス板の接合面に所定深さの配線用溝が形成
されており、上記深さ分を含まない一方の石英ガラス板
の厚さが他方の厚さの1/2以下になっている請求項3
に記載のカーボンヒータ。 - 【請求項6】 上記配線用溝が鏡面研磨もしくはつや出
し処理されている請求項4もしくは5に記載のカーボン
ヒータ。 - 【請求項7】 上記配線用溝が、その長さ方向に垂直な
断面形状が全体的に「凸」の字状になっている請求項3
に記載のカーボンヒータ。 - 【請求項8】 カーボンファイバーを複数本束ねたカー
ボンファイバー束を用いたカーボンヒータ用のヒータ部
材において、カーボンファイバーの含有不純物量が灰分
で10ppm以下であることを特徴とするヒータ部材。 - 【請求項9】 カーボンファイバーの直径が5〜15μ
mである請求項8に記載のヒータ部材。
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