JP2000173944A - 円筒状ヒ−タ及びその製造方法 - Google Patents
円筒状ヒ−タ及びその製造方法Info
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Abstract
量を低減化し、かつヒ−タ寿命を向上せしめた高純度な
半導体ウエハの加熱処理を可能とし、更にまた加熱用ヒ
−タ及び管状体を一体化することで簡素化した円筒状ヒ
−タを提供する。 【解決手段】 円筒状ヒ−タは、側壁の外周面に形成さ
れた溝内に発熱体を配設する円筒形状の第1の石英ガラ
ス体2aと、前記第1の石英ガラス体の側壁外周面に密
着可能に形成された側壁内周面を備える円筒形状の第2
の石英ガラス体2bと、前記第1の石英ガラス体の溝内
4に配設されるカーボンワイヤー発熱体3とを備える。
カーボンワイヤー発熱体3は、直径5乃至15μmのカ
ーボンファイバーを束ねたファイバー束を複数束編み上
げてなる編紐形状、あるいは組紐形状に形成されてい
る。
Description
その製造方法に関し、より詳細には、カーボンワイヤー
発熱体を備えた円筒状ヒ−タであって、半導体製造プロ
セスにおけるウエハ等の熱処理用に好適に使用される円
筒状ヒ−タ及びその製造方法に関する。
半導体ウエハの熱処理においては、石英ガラスあるいは
炭化珪素からなる管状体の外周に、モリブデンシリサイ
ト(ス−パ−カンタル)からなるヒ−タあるいは加熱用
ランプを配置し、管状体内部の半導体ウエハを熱処理す
る方法が、従来採用されていた。
法では、いずれにおいても、石英ガラスあるいは炭化珪
素からなる管状体が間接的に加熱されることとなるた
め、管内の迅速な昇降温が困難であり、また、ヒ−タの
発熱に相当の電力を要していた。また、モリブデンシリ
サイト(ス−パ−カンタル)からなるヒ−タを用いた場
合には、当該ヒ−タから銅あるいはアルカリ金属等の不
純物が上記管状体内に熱拡散し、半動体ウエハに悪影響
を及ぼしたり、また前記ヒ−タは通常酸化性雰囲気にお
かれるため、その劣化が生じ易いといった技術的課題が
あった。
なされたものであり、より迅速な昇降温制御を可能と
し、消費電力量を低減化し、かつヒ−タ寿命を向上せし
め、また高純度な半導体ウエハの加熱処理を可能とし、
更にまた加熱用ヒ−タ及び管状体を一体化することで、
簡素化した円筒状ヒ−タを提供することを目的とするも
のである。
−タは、側壁の外周面に形成された溝内に発熱体を配設
する円筒形状の第1の石英ガラス体と、前記第1の石英
ガラス体の側壁外周面に密着可能に形成された側壁内周
面を備える円筒形状の第2の石英ガラス体と、前記第1
の石英ガラス体の溝内に配設されるカーボンワイヤー発
熱体とを備えることを特徴としている。このように、全
体として円筒形状の石英ガラス体の内部にカーボンワイ
ヤー発熱体を配置した構造であるため、迅速な昇降温制
御が可能となり、かつ発熱体の寿命を長くすることがで
きる。またこれを半導体ウエハの加熱処理に用いた場合
には、高純度な半導体ウエハの加熱処理が可能となり、
また構造的簡素化も図ることができる。なお、本発明の
円筒状ヒ−タは、両端が開口したもののみならず、一体
に形成されたド−ム状石英ガラス蓋体で一端が封じられ
たものにも適用することができる。
直径5乃至15μmのカーボンファイバーを束ねたファ
イバー束を複数束編み上げてなる編紐形状、あるいは組
紐形状のカーボンワイヤー発熱体であることが望まし
い。このようなカーボンワイヤー発熱体である場合に
は、従来のような、むくのカーボン材からなる発熱体と
比べ、フレキシビリティに富み、種々の構造、形状に容
易に加工することができ、また溝内に容易に配置するこ
とができる。
径5乃至15μmのカーボンファイバーを束ねたファイ
バー束を複数束編み上げてなる編紐形状、あるいは組紐
形状の構成とすることによって、カーボンワイヤー(発
熱体)の表面で毛羽立った多数の直径5乃至15μmの
カーボンファイバーによって第1、2の石英ガラス体と
接触する構造となるため、発熱体に通電を行い、高温に
発熱させた状態にしたとして、カ−ボンと石英ガラスの
反応が進行し、結果、カ−ボン質の発熱体が劣化するの
を防止することができる。(発熱体の表面に毛羽立った
カ−ボンファイバーは、石英ガラス体と接触するため、
接触した部分から珪化が進むが、この径が極めて微細で
あり、体積が小さいことから、この珪化反応が発熱体全
体に進行するのを抑制するものと推測される。)つま
り、このことは発熱ムラが生ずることを防止し、また耐
用寿命の長期化が図れることを意味する。
物量が灰分重量として10ppm以下であることが望ま
しい。これによれば、前記カ−ボンワイヤ−発熱体の局
部的異常発熱を防止することができ、かつ半導体ウエハ
の熱処理用として用いた場合には、ウエハの金属汚染を
極力防止することができる。この場合、不純物量が灰分
重量として3ppm以下であることがより好ましい。
℃における粘度が3.0×1010ポイズ以上、かつ、前
記第2の石英ガラス体の粘性が、前記第1の石英ガラス
体の粘性の0.05乃至0.85倍であることが望まし
く、特に、前記第2の石英ガラス体の粘性が、前記第1
の石英ガラス体の粘性の0.35乃至0.55倍である
ことが望ましい。このように、第1の石英ガラス体の高
粘性石英ガラスに、第2の石英ガラス体の特定低粘性石
英ガラスを組み合わせることにより、両者の融着時に過
度の変形が生ずることなく、しかも接合面に未融着部分
が生ずることなく所定形状に一体化することができる。
また、未融着部分の存在が極力抑制されるため、急激な
温度変化による割れが防止される。
の厚さ(深さ)を含まない厚さが1乃至15mmの石英
ガラス体であって、側壁外周面から厚さ(深さ)1mm
乃至5mmの溝が形成された石英ガラス体であることが
望ましく、前記溝は断面形状が凸字形状を有しているこ
とが望ましい。前記第1の石英ガラス体の前記溝の厚さ
を含まない厚さが15mmを越えると熱容量が大きくな
るため伝熱応答が遅くなり、また第1の石英ガラス体の
前記溝の厚さを含まない厚さが1mmより小さいと機械
的強度が不足するためである。なお、前記第1の石英ガ
ラス体の全体としての厚さは、2〜20mmであること
が好ましい。前記第1の石英ガラス体の厚さが20mm
を越えると熱容量が大きくなるため伝熱応答が遅くな
り、また第1の石英ガラス体の厚さが2mmより小さい
と機械的強度が不足するためである。
乃至5mmの薄肉体からなることが望ましい。前記肉厚
が、1mm未満では、前記第1の石英ガラス体と融着し
た際、この溝部に第2の石英ガラス体が垂れ、中のカ−
ボンワイヤ−発熱体と面接触することとなり、結果石英
ガラスとの反応で当該発熱体が劣化し、発熱ムラや耐用
寿命の低下につながってしまう。
−タ全体として熱容量が大きくなるため、伝熱応答性が
遅くなり、また製造時において第2の石英ガラス体の外
側から加熱する際に、充分な融着が行われず、その結
果、その後石英ガラス体にクラックが発生し易い。
は、円筒形状を有する第1の石英ガラス体の側壁の外周
面に形成された溝内にカーボンワイヤー発熱体を配設す
る工程と、円筒形状を有する第2の石英ガラス体の内部
に前記第1の石英ガラス体を収容する工程と、前記第1
の石英ガラス体と第2の石英ガラス体との間の空隙を減
圧すると共に、第2の石英ガラス体の側壁の外周面から
酸水素火炎で第2の石英ガラス体を第1の石英ガラス体
に融着する工程とからなること特徴としている。
面から、酸水素火炎で第2の石英ガラス体を第1の石英
ガラス体に融着する際、第1の石英ガラス体及び第2の
石英ガラス体は、酸水素火炎に対して、15rpm乃至
50rpmで回転することが望ましく、また前記第1の
石英ガラス体と第2の石英ガラス体との間の空隙を10
0torr以下に減圧し、第2の石英ガラス体が酸水素
火炎で1300乃至1800℃に加熱する。
ガラス体及び第2の石英ガラス体を容易に融着すること
ができ、しかも前記カーボンワイヤー発熱体を完全確実
に封入することができ、第1の石英ガラス体及び第2の
石英ガラス体を一体化した円筒状ヒ−タを得ることがで
きる。このようにして構成された円筒状ヒ−タは、第1
の石英ガラス体及び第2の石英ガラス体を融着、一体化
しているため、円筒状ヒ−タは十分な機械的強度を有す
る。
1乃至図5に基づいて説明する。なお、図1は一実施形
態にかかる円筒状ヒ−タの概略斜視図、図2は、一実施
形態にかかる円筒状ヒ−タの縦断面の一部を示した図、
図3は一実施形態にかかる円筒状ヒ−タの横断面の一部
を示した図、図4は、円筒状ヒ−タに用いられるカーボ
ンワイヤー発熱体を示す図、図5は製造方法を説明する
ための該略図である。円筒状ヒ−タ1は、その円筒側壁
の内周面に加熱面1aが形成されており、円筒側壁を構
成する石英ガラス体2の内部にカーボンワイヤー発熱体
3が封入された構造になっている。前記石英ガラス体2
は、図2、3に示されているように、第1の石英ガラス
体2aと第2の石英ガラス体2bとが融着、一体化した
構造となっている。すなわち、前記カーボンワイヤー発
熱体3が収容される断面凸字形状の溝部(空間部)4を
除いて、一体化された構造となっている。前記断面凸字
形状の溝部は、第1の石英ガラス体2aの一表面側にお
いて、複数回のドリル加工により同形状の形成すること
ができ、このような形状にすることによって、製造時に
おいて溝部にカーボンワイヤー発熱体3を配置する際
に、この発熱体3が上方に浮き上がることを防止し、第
2の石英ガラス体2bと第1の石英ガラス体2aの融着
をより容易にすることができる。
図4に示すように複数本のカーボンファイバーを束ねた
ファイバー束を複数束用いてワイヤー状に編み込んだも
の等が用いられる。なお、カーボンワイヤー発熱体3の
表面には、カーボンファイバーによる毛羽立ち3aが形
成されている。前記毛羽立ち3aとはカーボンファイバ
ーが切断されたものの一部が、カーボンワイヤーの外周
面から突出したものである。また、前記カーボンワイヤ
ー発熱体3は、図1に示すように円筒状ヒ−タ1の側壁
に、いわゆるジグザグ形状に配置されている。
しては、直径5乃至15μmのカーボンファイバー、例
えば、直径7μmのカーボンファイバーを約300乃至
350本程度束ねたファイバー束を9束程度用いて直径
約2mmの編紐、あるいは組紐形状に編み込んだもの等
が用いられる。前記の場合において、ワイヤーの編み込
みスパンは2乃至5mm程度、カーボンファイバーによ
る表面の毛羽立ち3aは0.5乃至2.5mm程度であ
る。
に示すように、このようなカーボンワイヤー発熱体3を
複数本用いても良く、複数本用いた場合は、発熱特性に
関わる品質をより安定させることができる。発熱性状の
均質性、耐久安定性等の観点及びダスト発生回避上の観
点から、前記カーボンファイバーは、高純度であること
が好ましく、特に、カーボンファイバー中に含まれる不
純物量が灰分重量として10ppm以下であることが好
ましい。
前の組立状態を示す断面図である図3に示すように、カ
ーボンワイヤー発熱体3が内部に収容される溝4を上面
に形成した第1の石英ガラス体2aと、前記溝4を上か
ら封止するための蓋部を構成する第2の石英ガラス体2
bとから形成される。すなわち、石英ガラス体2は、第
1の石英ガラス体2aと蓋部を構成する第2の石英ガラ
ス体2bとを、カーボンワイヤー発熱体3を前記溝4内
に配設し、前記溝4内を非酸化雰囲気とした後、両部材
の接合面で融着して作製したものである。
体2aを構成する石英ガラス材として、その溶融軟化温
度、即ち、1430℃における粘性が3.0×1010ポ
イズ以上、より好ましくは3.1×1010乃至3.4×
1010ポイズ、の高粘性石英ガラスを選択して使用す
る。前記第1の石英ガラス体2aを構成する石英ガラス
には、円筒状ヒ−タとして、高温での安定した形状保持
性、即ち所定温度での耐熱変形性を備えることが必要と
されるからである。また、第2の石英ガラス体2bを構
成する石英ガラス材として、その粘性が、前記第2の石
英ガラス体2bの粘性の0.05乃至0.85倍、特に
好ましくは、0.35乃至0.55倍、の範囲にある低
粘性石英ガラスを使用する。
粘性石英ガラスに、第2の石英ガラス体2bの特定低粘
性石英ガラスを組み合わせることにより、両者の融着時
に過度の変形が生ずることなく、しかも接合面に未融着
部分が生ずることなく所定形状に一体化することができ
る。また、未融着部分の存在が極力抑制されるため、急
激な温度変化による割れを防止することができる。
石英ガラスの粘性が、第1の石英ガラス体2aに用いる
石英ガラスの粘性の0.05倍より小さい場合は、融着
時の粘性が低すぎるため、第2の石英ガラス体2bが撓
んで、第2の石英ガラス体2bが溝4の上面から内部に
垂れ下がってしまい、溝4内に収容配置されているカー
ボンワイヤー発熱体3と接触する。そして、この接触部
において、石英ガラス(SiO2 )とカーボンワイヤー
発熱体3の炭素(C)とが高温で反応して発熱体自体や
溝4の石英ガラスの劣化を招き、この結果、カーボンワ
イヤー発熱体3の発熱ムラを生じさせたり、その耐久性
を低下させる。したがって、第2の石英ガラス体2bに
用いる石英ガラスの粘性が、第1の石英ガラス体2aに
用いる石英ガラスの粘性の0.05倍以上が好ましく、
特に、第1の石英ガラス体2aに用いる石英ガラスの粘
性の0.35倍以上が好ましい。
溝4の内部において第1の石英ガラス体2aとも接触し
ている。しかし、カーボンワイヤー発熱体3のカーボン
ワイヤー外周面には毛羽立ち3aが存在する。この毛羽
立ち3aはカーボンワイヤーが切断されたものが外周面
から突出したものであり、溝4の内部において、毛羽立
ち3aのみが第2の石英ガラス体2bと接触し、カーボ
ンワイヤー発熱体3の本体は接触していない。そのた
め、前記したような石英ガラス(SiO2 )とカーボン
ワイヤー発熱体3の炭素(C)との高温での反応が極力
抑えられ、石英ガラスの劣化、カーボンワイヤーの耐久
性の低下は抑制されている。
性が低すぎると、前記したように第2の石英ガラス体2
bが発熱体を収容する溝4の上面から内部に垂れ下がっ
てしまい、溝4内に収容配置されているカーボンワイヤ
ー発熱体3の本体と接触しするため、カーボンワイヤー
発熱体3の寿命を短くする。
英ガラスの粘性が、第1の石英ガラス体2aに用いる石
英ガラスの粘性の0.85倍より大きい場合は、既に述
べたように両部材に同質の石英ガラスを用いるのと同じ
状態となり、石英ガラス体2の形状を所定に維持して接
合部を完全に融着することが困難となる。したがって、
第2の石英ガラス体2bに用いる石英ガラスの粘性が、
第1の石英ガラス体2aに用いる石英ガラスの粘性の
0.85倍以下が好ましく、特に第1の石英ガラス体2
aに用いる石英ガラスの粘性の0.55倍以下が好まし
い。
ガラス体2a及び第2の石英ガラス体2b、特に、第2
の石英ガラス体2bは、肉厚t2 が1乃至5mmの範囲
にある薄肉体であることが好ましい。前記肉厚t2 が、
1mm未満では、前記第1の石英ガラス体と融着した
際、この溝部に第2の石英ガラス体が垂れ、溝部内のカ
−ボンワイヤ−発熱体と面接触することとなり、結果石
英ガラスとの反応で当該発熱体が劣化し、発熱ムラや耐
用寿命の低下につながってしまう。一方、肉厚t2 が、
5mmを越えると、円筒状ヒ−タ全体として熱容量が大
きくなるため、伝熱応答性が遅くなり、また製造時にお
いて第2の石英ガラス体の外側から加熱する際に、充分
な融着が行われず、その結果、石英ガラス体にクラック
が発生し易い。
(溝の厚さを含まない厚さ)が1mm乃至15mmであ
るのが好ましい。第1の石英ガラス体2aの厚さt1 が
15mmを越えると熱容量が大きくなるため伝熱応答が
遅くなり、また第1の石英ガラス体2aの厚さt1 が1
mmより小さいと機械的強度が不足するためである。な
お、このとき第1の石英ガラス体2aに形成される溝4
の深さdは1mm乃至5mmである。
筒状ヒ−タ1の製造方法、特に、石英ガラス体2a、2
bの融着処理について説明する。図5に示すように、ま
ず、第1の石英ガラス体2aの溝4にカーボンワイヤー
発熱体3を配設する。その後、ガラス製の載置台5の上
に載せ、第1の石英ガラス体2aの下端部と前記載置台
5とを溶接する。そして第1の石英ガラス体2aを収納
するように、第2の石英ガラス体2bを載置台5の上に
載せ、前記第1の石英ガラス体2aと同様、第2の石英
ガラス体2bの下端部と前記載置台5とを溶接する。
ら、第1の石英ガラス体2aと第2の石英ガラス体2b
の間の空隙を、100torr以下に減圧する。減圧
後、酸水素火炎6によって、前記第2の石英ガラス体2
b先端部から下方に向かって、徐々に加熱する。このと
き、第2の石英ガラス体2bは酸水素火炎6で1300
乃至1800℃に加熱されるると共に、第1、2の石英
ガラス体2a、2bは酸水素火炎に対して、15rpm
乃至50rpmで回転し、第1、2の石英ガラス体2
a、2bの全体が完全に融着されるようにする。
る1150℃付近での冷却を穏やかに行う。1150℃
付近での冷却速度は、例えば50乃至150℃/時間程
度の設定する。このような熱処理によって、第1石英ガ
ラス体2a、第2の石英ガラス体2b周面全体を融着し
て実質的に一体化される。即ち、上記カーボンワイヤー
発熱体3の周辺部に実質的に中空の空間(溝)4が形成
されており、この空間部4を除いて実質的に一体化され
た円筒状ヒ−タ1が製造される。
て、図6、図7に基づいて説明する。図6に示した変形
例は、溝4が、第1の石英ガラス体2aの上下部に周方
向に形成された溝部4aと、第1の石英ガラス体2aの
軸線方向に延設されると共に、前記溝4aと連結される
溝部4bとによって構成されている点に特徴がある。図
1に示すように、カーボンワイヤー発熱体3の形成位置
に対応する位置に溝4をジグザグ状に形成することは作
業工程上、時間がかかる。そのため、前記構成とするこ
とによって、形成するための時間を短縮化することがで
きる。すなわち、上下部に形成される溝部4aを切削加
工した後、溝部4bを形成するため、短時間で溝4を形
成することができる。
発熱体3の配置パターンをを螺旋状に形成した点に特徴
がある。すなわち、図1に示したカーボンワイヤー発熱
体3のジグザク状配置パターンを螺旋状に変更したもの
である。特に、カーボンワイヤー発熱体3の配置パター
ンを下側を密に、そして上に行くにしたがって、徐々に
疎になるようにカーボンワイヤー発熱体3を螺旋状に配
置することにより、上下方向の温度管理をより厳密にな
すことができる。
を可能とし、消費電力量を低減化し、かつヒ−タ寿命を
向上せしめた円筒状ヒ−タを得ることができる。また高
純度な半導体ウエハの加熱処理を可能とし、更にまた加
熱用ヒ−タ及び管状体を一体化することで、簡素化した
円筒状ヒ−タを得ることができる。
示す平面図である。
示す図である。
示す図である。
ボンワイヤー発熱体である。
するための概略図である。
斜視図である。
斜視図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 側壁の外周面に形成された溝内に発熱体
を配設する円筒形状の第1の石英ガラス体と、前記第1
の石英ガラス体の側壁外周面に密着可能に形成された側
壁内周面を備える円筒形状の第2の石英ガラス体と、前
記第1の石英ガラス体の溝内に配設されるカーボンワイ
ヤー発熱体とを備えることを特徴とする円筒状ヒ−タ。 - 【請求項2】 前記カーボンワイヤー発熱体が、直径5
乃至15μmのカーボンファイバーを束ねたファイバー
束を複数束編み上げてなる編紐形状、あるいは組紐形状
のカーボンワイヤー発熱体であることを特徴とする請求
項1に記載された円筒状ヒ−タ。 - 【請求項3】 前記カーボンファイバーの含有不純物量
が灰分重量として10ppm以下であることを特徴とす
る請求項2に記載された円筒状ヒ−タ。 - 【請求項4】 前記第1の石英ガラス体の1430℃に
おける粘度が3.0×1010ポイズ以上、かつ、前記第
2の石英ガラス体の粘性が、前記第1の石英ガラス体の
粘性の0.05乃至0.85倍であることを特徴とする
請求項1に記載された円筒状ヒ−タ。 - 【請求項5】 前記第2の石英ガラス体の粘性が、前記
第1の石英ガラス体の粘性の0.35乃至0.55倍で
あることを特徴とする請求項1または請求項4に記載さ
れた円筒状ヒ−タ。 - 【請求項6】 前記第1の石英ガラス体が、溝の厚さ
(深さ)を含まない厚さが、1乃至15mmの石英ガラ
ス体であって、側壁外周面から厚さ(深さ)1乃至5m
mの溝が形成された石英ガラス体であることを特徴とす
る請求項1または請求項4に記載された円筒状ヒ−タ。 - 【請求項7】 前記溝は断面形状が凸字形状を有してい
ることを特徴とする請求項6に記載された円筒状ヒ−
タ。 - 【請求項8】 前記第2の石英ガラス体が、厚さ1乃至
5mmの薄肉体からなることを特徴とする請求項1また
は請求項5に記載された円筒状ヒ−タ。 - 【請求項9】 円筒形状を有する第1の石英ガラス体の
側壁の外周面に形成された溝内にカーボンワイヤー発熱
体を配設する工程と、円筒形状を有する第2の石英ガラ
ス体の内部に前記第1の石英ガラス体を収容する工程
と、前記第1の石英ガラス体と第2の石英ガラス体との
間の空隙を減圧すると共に、第2の石英ガラス体の側壁
の外周面から酸水素火炎で第2の石英ガラス体を第1の
石英ガラス体に融着する工程とからなることを特徴とす
る円筒状ヒ−タの製造方法。 - 【請求項10】 第2の石英ガラス体の側壁の外周面か
ら酸水素火炎で第2の石英ガラス体を第1の石英ガラス
体に融着する際、第1の石英ガラス体及び第2の石英ガ
ラス体は、酸水素火炎に対して、15rpm乃至50r
pmで回転することを特徴とする請求項9に記載された
円筒状ヒ−タの製造方法。 - 【請求項11】 前記第1の石英ガラス体と第2の石英
ガラス体との間の空隙は100torr以下に減圧し、
第2の石英ガラス体が酸水素火炎で1300乃至180
0℃に加熱することを特徴とする請求項9または請求項
10に記載された円筒状ヒ−タの製造方法。
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---|---|---|---|
JP35693698A JP3547040B2 (ja) | 1998-12-01 | 1998-12-01 | 円筒状ヒ−タ及びその製造方法 |
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ID=18451525
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JP35693698A Expired - Fee Related JP3547040B2 (ja) | 1998-12-01 | 1998-12-01 | 円筒状ヒ−タ及びその製造方法 |
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JP (1) | JP3547040B2 (ja) |
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