JP2002015849A - ヒータ及びこのヒータの製造方法 - Google Patents

ヒータ及びこのヒータの製造方法

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智浩 永田
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秀幸 横山
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孝規 斎藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒータからの汚染物質拡散、特に、発熱体か
らの不純物金属等の汚染物質の拡散がなく、処理対象物
の汚染が抑制されると共に、発熱量がヒータの場所(位
置)によって異なるヒータ及びこのヒータの製造方法を
提供する。 【解決手段】 石英ガラス管3内に配設された複数のカ
ーボンワイヤー発熱体2a、2bと、前記石英ガラス管
の両端に設けられた封止端子部7a、7bと、前記封止
端子部に設けられた接続端子5a、5bとからなるヒー
タにおいて、少なくとも一のカーボンワイヤー発熱体2
aが、石英ガラス管の両端に設けられた封止端子部7
a、7bにおいて、主として圧縮収容されたワイヤーカ
ーボン部材4a、4bを介して電気的に接続端子5a、
5bに接続されることにより、夫々の封止端子部の接続
端子と電気的に接続され、長さの異なる他のカーボンワ
イヤー発熱体2bが、前記少なくとも一のカーボンワイ
ヤー発熱体2aに電気的に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヒータ及びこのヒー
タの製造方法に関し、より詳細には、カーボンワイヤー
発熱体を石英ガラス管中に封入してなるヒータ及びこの
ヒータの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造プロセスでは、酸化、拡散あ
るいはCVD処理等の各種熱処理工程において夫々の熱
処理雰囲気中における厳密な温度管理が求められる。ま
た、半導体製造プロセスの洗浄あるいは研磨等の工程に
おいて用いられる洗浄液、研磨液等についても、厳密な
温度管理が求められる。このように、半導体製造プロセ
スにおいて、厳密な温度管理が求められることが多い。
また、前記熱処理工程での加熱手段、洗浄あるいは研磨
等の工程での加熱手段は、不純物金属等の半導体性能を
劣化させる物質の発生源とならないことも必須の要件と
され、このことより、従来から、例えば、タングステン
等からなる発熱体の外側を石英ガラス管で覆った棒状、
あるいは板状ヒータ等が多く用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、棒状、板状
ヒータは、例えば、半導体製造プロセス分野等において
使用した場合、タングステン等からなる発熱体を覆って
いる石英ガラス管が万一破損すると、雰囲気あるいは洗
浄液、研磨液等を金属汚染することとなり、ひいてはウ
エハが汚染するという問題があった。また、前記石英ガ
ラス管が破損しなくとも、前記発熱体から前記石英ガラ
ス管を介して、金属汚染するという問題があった。
【0004】本発明者等は、不純物金属汚染防止の観点
から、特に、金属質発熱体に比べて、半導体製造用ヒー
タとして好適に使用することができるカーボンワイヤー
発熱体を用いたヒータを、既に、特願平10ー2545
13号として提案した。このカーボンワイヤー発熱体
は、極細いカーボン繊維を束ねたカーボンファイバー束
を複数束編み上げて作製したものであり、従来の金属発
熱体に比べて、熱容量が小さく昇降温特性に優れ、また
非酸化性雰囲気中では高温耐久性にも優れている。ま
た、細いカーボン繊維の繊維束を複数本編んで作製され
たものであるため、むくのカーボン材からなる発熱体に
比べフレキシビリティに富み、半導体製造用ヒータとし
て種々の構造、形状に容易に加工できるという利点を有
している。
【0005】ところが、最近、特に半導体製造工業分野
においては、半導体回路の大容量集積化のためウエハの
大口径化傾向になり、加えてコスト削減のため歩留まり
向上要求が強くなり、これらの要求に対応するため、従
来より、更に一層厳密な温度調節管理が要求されるよう
になっている。そのため、処理炉等を所望の状態に加熱
できるヒータの出現が望まれていた。
【0006】本発明は上記技術的課題を解決するために
なされたものであり、ヒータからの汚染物質拡散、特
に、発熱体からの不純物金属等の汚染物質の拡散がな
く、処理対象物の汚染が抑制されると共に、棒状のヒー
タにおいて発熱量がその長さ方向の部位によって異なる
ヒータ及びこのヒータの製造方法を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた本発明にかかるヒータは、石英ガラス管内に
配設された複数のカーボンワイヤー発熱体と、前記石英
ガラス管の両端に設けられた封止端子部と、前記封止端
子部に設けられた接続端子とからなるヒータにおいて、
前記カーボンワイヤー発熱体が複数のカーボンファイバ
ーにより形成されるカーボンワイヤーからなると共に、
前記複数のカーボンワイヤー発熱体が並列に配設され、
少なくとも一のカーボンワイヤー発熱体が、石英ガラス
管の両端に設けられた封止端子部において、主として圧
縮収容されたワイヤーカーボン部材を介して電気的に接
続端子に接続されることにより、夫々の封止端子部の接
続端子と電気的に接続され、一のカーボンワイヤー発熱
体に対して、長さの異なる他のカーボンワイヤー発熱体
が、前記少なくとも一のカーボンワイヤー発熱体に電気
的に接続されていることを特徴としている。
【0008】上記したように本発明にかかるヒータは、
石英ガラス管内において複数のカーボンワイヤー発熱体
が設けられ、少なくとも一のカーボンワイヤー発熱体
が、石英ガラス管両端の夫々の封止端子部の接続端子と
電気的に接続され、長さの異なる他のカーボンワイヤー
発熱体が、前記少なくとも一のカーボンワイヤー発熱体
に電気的に接続されている。本発明にかかるヒータは、
長さの異なる複数本のカーボンワイヤーをカーボンワイ
ヤー発熱体とすることにより、該カーボンワイヤー発熱
体の断面積の総和は長さ方向で異なることとなる。すな
わち、カーボンワイヤー発熱体の断面積の総和の大きい
領域にあっては発熱温度が低く、発熱体の断面積の総和
の小さい領域にあっては、発熱温度が高くなる。
【0009】したがって、カーボンワイヤー発熱体を長
さの異なる複数本のカーボンワイヤーとすることによっ
て、所定の発熱を行う領域の長さ(有効発熱長)を調節
することができ、該ヒータを用いることによって、加熱
対象域内を所望の状態に加熱できる。特に、他のカーボ
ンワイヤー発熱体の長さ、あるいは形成する位置を変え
ることにより、封止端子部間の距離を変えることなく、
所望のヒータの有効発熱長さ、位置を得ることができ
る。
【0010】また、ヒータのカーボンワイヤー発熱体
が、複数のカーボンファイバーで形成するカーボンワイ
ヤーであるため、高純度化処理も容易でありヒータから
の汚染物質拡散、特に、発熱体からの不純物金属等の汚
染物質の拡散がなく、処理対象物の汚染が抑制される。
また、前記封止端子部には圧縮収容されたワイヤーカー
ボン部材が配設され、かつ前記カーボンワイヤー発熱体
が、主として封止端子部のワイヤーカーボン部材を介し
て電気的に接続端子に接続されているため、封止端子部
において発熱を極力抑制しつつ、カーボンワイヤー発熱
体に電力を供給することができる。
【0011】なお、「前記の少なくとも一のカーボンワ
イヤー発熱体が、石英ガラス管の両端に設けられた封止
端子部において、主として圧縮収容されたワイヤーカー
ボン部材を介して電気的に接続端子に接続されることに
より、それぞれの封止端子部の接続端子と電気的に接続
する」とは、石英ガラス管の両端に設けられた封止端子
部において、圧縮収容されたワイヤーカーボン部材によ
り圧縮固定されるカーボンワイヤー発熱体は、本ヒータ
の全体的発熱量を大きくすべく2本以上とすることもで
きることを意味し、また、ワイヤーカーボン部材によっ
て圧縮固定されたカーボンワイヤー発熱体は、この固定
位置が封止端子部の略中央部であった場合には、上記ワ
イヤーカーボン部材を介さず直接、接続端子に接する場
合があることを意味する。
【0012】ここで、前記長さの異なる他のカーボンワ
イヤー発熱体が、石英ガラス管の一端に設けられた封止
端子部において圧縮収容されたワイヤーカーボン部材を
介して電気的に接続端子に接続されると共に、他のカー
ボンワイヤー発熱体の少なくとも先端部において、前記
少なくとも一のカーボンワイヤー発熱体と電気的に接続
されていることが望ましい。このように、前記長さの異
なる他のカーボンワイヤー発熱体の先端部において前記
少なくとも一のカーボンワイヤー発熱体と電気的に接続
されているため、他のカーボンワイヤー発熱体の全長部
分において発熱量を小さくでき、それを除く部分におい
て発熱量を大きくすることができる。
【0013】なお、他のカーボンワイヤー発熱体は、そ
の全長において、前記少なくとも一のカーボンワイヤー
発熱体と接触するように並列配置されていることが好ま
しい。これによって、石英ガラス管内でのより安定した
カーボンワイヤー発熱体の固定が可能となり、電気的に
も良好な接続とすることができる。
【0014】また、前記他のカーボンワイヤー発熱体
が、石英ガラス管内にU字状に折返されて収容され、封
止端子部間において前記少なくとも一のカーボンワイヤ
ー発熱体と電気的に接続されていても良い。この場合、
他のカーボンワイヤー発熱体が位置する部分の発熱量を
小さく、それを除く部分の発熱量を大きくすることがで
きる。
【0015】更に、前記封止端子部が、カーボンワイヤ
ー発熱体が配設された石英ガラス管より大径の石英ガラ
ス管によって形成され、該石英ガラス管の端部に前記接
続端子が設けられていることが望ましい。このように、
封止端子部が、カーボンワイヤー発熱体が配設された石
英ガラス管より大径の石英ガラス管によって形成さてい
るため、より多くのワイヤーカーボン部材を封止端子部
に収容することができ、その結果、封止端子部における
発熱を極力抑制することができ、封止端子部の熱による
破損を防止することができる。
【0016】また、前記カーボンワイヤー発熱体が、石
英ガラス管の端部に挿入される束ねパイプ内にワイヤー
カーボン部材によって圧縮固定されていることが望まし
い。このように、石英ガラス管の端部に挿入される束ね
パイプ内に、カーボンワイヤー発熱体がワイヤーカーボ
ン部材によって圧縮固定されるため、前記圧縮固定が簡
易であり、より確実な、信頼性のあるカーボンワイヤー
発熱体の圧縮固定が可能となる。
【0017】特に、束ねパイプを用いない場合、両封止
端子部の内径が同一のため、前記他のカーボンワイヤー
発熱体及び前記少なくとも一のカーボンワイヤー発熱体
が圧縮固定される封止端子部と、前記少なくとも一のカ
ーボンワイヤー発熱体のみが圧縮固定される封止端子部
とでは、同等の圧縮固定状態にするとワイヤーカーボン
部材の本数が異なる。その結果、両封止端子部における
発熱量が異なる。しかし、前記した両端各々の束ねパイ
プにおいて内径が異なるものを用いることによって、両
封止端子部におけるワイヤーカーボン部材の量を調節す
ることにより、発熱量を同一とすることができる。
【0018】即ち、他のカーボンワイヤー発熱体及び前
記少なくとも一のカーボンワイヤー発熱体が圧縮固定さ
れる封止端子部には、内径の小さな束ねパイプを用い、
ワイヤーカーボン部材の本数を少なくする。一方、前記
少なくとも一のカーボンワイヤー発熱体のみが圧縮固定
される封止端子部には、内径の大きな束ねパイプを用
い、ワイヤーカーボン部材の本数を多くする。これによ
り、両封止端子部における発熱量を略同一とすることが
できる。前記したように束ねパイプを用いることによっ
て、封止端子部の内外径を変えることなく、ワイヤーカ
ーボン部材の本数を変えることができる。
【0019】また、前記束ねパイプの内径が、石英ガラ
ス管端部への挿入側方向にゆくにしたがって、徐々に小
さくなることが望ましい。このように、束ねパイプの内
径が、石英ガラス管端部への挿入側方向にゆくにしたが
って、徐々に小さくなるように形成されているため、カ
ーボンワイヤー発熱体が圧縮固定される封止端子部に接
続端子を挿入した際に、束ねパイプからワイヤーカーボ
ン部材及びカーボンワイヤー発熱体が押し出されること
がなく、安定した電気的接続を確保することができる。
【0020】また、前記ワイヤーカーボン部材の挿入側
が、U字状に折返されて封止端子部に圧縮収容されてい
ることが望ましい。このように、ワイヤーカーボン部材
の挿入側がU字状の線材であるため、封止端子部に収容
後、ワイヤーカーボン部材の挿入側端部は、外側に拡が
ろうとする。その結果、カーボンワイヤー発熱体はより
強固に圧縮固定でき、接続端子との安定した電気的接続
を確保することができる。
【0021】また、前記封止端子部に圧縮封入されるワ
イヤーカーボン部材の挿入側がU字状をなしているた
め、ワイヤーカーボン部材からのファイバー屑が、石英
ガラス管の内部(発熱部)に入り込むことを抑制でき
る。即ち、ワイヤーカーボン部材の挿入側が閉じていな
い場合には、ワイヤーカーボン部材のファイバー屑が石
英ガラス管の内部(発熱部)に入り込み、その結果、発
熱にムラが生じる可能性が高くなる。
【0022】また、前記長さの異なる他のカーボンワイ
ヤー発熱体が2本以上のカーボンワイヤー発熱体からな
り、長さの異なるカーボンワイヤー発熱体のうち最短の
カーボンワイヤー発熱体を除いたカーボンワイヤー発熱
体の先端部分と、前記少なくとも一のカーボンワイヤー
発熱体とを保持する保持リングを石英ガラス管内に配設
することが望ましい。
【0023】長さの異なる他のカーボンワイヤー発熱体
が2本以上のカーボンワイヤー発熱体からなる場合、長
さの異なるカーボンワイヤー発熱体のうち最短のカーボ
ンワイヤー発熱体は、石英ガラス管の内径をカーボンワ
イヤー発熱体の総数により調整することで、その先端部
分を安定に固定できる。これに対し、これ以外の長さの
異なる他のカーボンワイヤー発熱体の夫々の先端部は石
英ガラス管の途中に位置する場合、石英ガラス管の内部
において不安定な状態に置かれる。前記保持リングは、
他のカーボンワイヤー発熱体の不安定な状態を回避し、
石英カラス管に固定するものである。
【0024】また、前記封止端子部に圧縮収容されたワ
イヤーカーボン部材の総本数が、前記封止端子部におけ
るカーボンワイヤー発熱体の総本数の5倍以上あること
が望ましい。このように、封止端子部に圧縮収容された
ワイヤーカーボン部材の総本数が、前記封止端子部にお
けるカーボンワイヤー発熱体の総本数の5倍以上ある場
合には、封止端子部における発熱が少なく、封止端子部
の熱による破損を防止することができる。
【0025】なお、ここでいうワイヤーカーボン部材の
総本数とは、ワイヤーカーボン部材の挿入側がU字状を
なして、圧縮固定されている場合には、実際に用いた本
数の2倍を意味する。即ち、断面上の本数がカーボンワ
イヤー発熱体の総本数の5倍以上実質的には6本以上あ
ることを意味する。
【0026】上記目的を達成するためになされた本発明
にかかるヒータの製造方法は、石英ガラス管の両端部に
前記石英ガラス管より大径の石英ガラス管を溶着するこ
とによって大径部を形成する工程と、前記石英ガラス管
の両端部に設けられた大径部間に、少なくとも一のカー
ボンワイヤー発熱体を渡すと共に、長さの異なる他のカ
ーボンワイヤー発熱体を石英ガラス管内に収容する工程
と、前記大径部にワイヤーカーボン部材を圧縮収容する
工程と、前記大径部の開放端部から封止端子の接続端子
を内部に挿入し、前記少なくとも一のカーボンワイヤー
発熱体と接続端子とを電気的に接続する工程と、不活性
ガスを導入しながら、大径部の開放端部と封止端子の端
部とを溶着する工程と、前記不活性ガス導入口から石英
ガラス管内部を脱気し、前記不活性ガス導入口を加熱し
封着する工程とを含むことを特徴としている。このよう
な製造方法によれば、前記大径部からなる封止端子部に
おける複数のワイヤーカーボン部材によるカーボンワイ
ヤー発熱体の固定をより強固なものとすることができ、
かつ本発明にかかるヒータを容易に製造することができ
る。
【0027】また、上記目的を達成するためになされた
本発明にかかるヒータの製造方法は、石英ガラス管の両
端部に前記石英ガラス管より大径の石英ガラス管を溶着
することによって大径部を形成する工程と、前記大径部
が形成された石英ガラス管の大径部が形成されていない
端部に保持リングを挿入し、配設する工程と、前記保持
リングが形成された石英ガラス管の大径部が形成されて
いない端部と、前記保持リングが形成されていない石英
ガラス管の大径部が形成されていない端部とを溶着し、
両者を一体化する工程と、前記石英ガラス管の両端部に
設けられた大径部間に、少なくとも一のカーボンワイヤ
ー発熱体を渡すと共に、前記少なくとも一のカーボンワ
イヤー発熱体及び長さの異なる他のカーボンワイヤー発
熱体の先端部とを保持リングが保持するように、前記少
なくとも一のカーボンワイヤー発熱体及び長さの異なる
他のカーボンワイヤー発熱体を石英ガラス管内に収容す
る工程と、前記大径部にワイヤーカーボン部材を圧縮収
容する工程と、前記大径部の開放端部から、封止端子の
接続端子を内部に挿入する工程と、不活性ガスを導入し
ながら、大径部の開放端部と封止端子端部とを溶着する
工程と、前記不活性ガス導入口から石英ガラス管内部を
脱気し、前記不活性ガス導入口を加熱し封着する工程を
含むことを特徴としている。このような製造方法によ
り、保持リングを備えた本発明にかかるヒータを容易に
製造することができる。
【0028】ここで、前記大径部にワイヤーカーボン部
材を圧縮収容する工程が、束ねパイプに前記カーボンワ
イヤー発熱体を挿通させると共に、ワイヤーカーボン部
材の挿入側がU字状の状態で圧縮収容し、該束ねパイプ
を大径部に挿入することによって行われることが望まし
い。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を図面を参照して
更に詳細に説明する。図1は、本発明にかかるヒータの
一実施形態を示す断面図であり、図2は、他の実施形態
を示す断面図である。なお、図1及び図2に示したヒー
タは、共にヒータの長さ方向に温度勾配を付けた加熱に
適する態様に形成されたヒータである。また、図3は本
発明のヒータで用いられるカーボンワイヤー発熱体の一
例を示す平面図であり、図4は本発明のヒータの封止端
子部の内部構造を示す断面図で、(a)は縦断面図、
(b)は横断面図である。
【0030】図1、図2に示されているように本発明の
ヒータ1は、カーボンワイヤー発熱体2(2a、2b、
2c)と、前記カーボンワイヤー発熱体2を内部に収納
する石英ガラス製の直管(石英ガラス管)3と、直管3
の両端部に形成された大径部3a、3bと前記石英ガラ
ス直管3の両端部の大径部3a、3bに溶着された石英
ガラス製の封止端子6a、6bとからなる封止端子部7
a、7bと、前記封止端子部7a、7b内に圧縮収容さ
れたワイヤーカーボン部材4a、4bと、前記封止端子
部7a、7bに設けられ、前記カーボンワイヤー発熱体
2と電気的に接続する導電性金属からなる接続端子5
a、5bとから構成されている。
【0031】前記カーボンワイヤー発熱体2は、図1、
図2いずれのヒータにおいても、1本のカーボンワイヤ
ー発熱体2aは、封止端子部7a、7b間に配設されて
いる。また、図1のヒータでは他のカーボンワイヤー発
熱体2bが封止端子部7aから石英ガラス製の直管3の
略中間部分まで配設されている。
【0032】また、図2のヒータでは、他のカーボンワ
イヤー発熱体2bが封止端子部7aから封止端子部7
a、7b間の略2/3の部分まで配設され、更にカーボ
ンワイヤー発熱体2cが封止端子部7aから封止端子部
7a、7b間の略1/3の部分まで配設されている。こ
のとき、他のカーボンワイヤー発熱体2bの長さが長い
ため、石英ガラス管3の内部で不安定な状態にあり、移
動する虞がある。かかる他のカーボンワイヤー発熱体2
bの不安定な状態を回避し、石英カラス管3に固定する
ため、保持リング8が設けられている。
【0033】なお、図1、2においてカーボンワイヤー
発熱体2a、2b、2cは、図上、離れて個別に記載さ
れているが、実際はそれぞれが接触している。このとき
少なくとも、カーボンワイヤー発熱体2b、2cの先端
部2b−e、2c−eはカーボンワイヤー発熱体2aと
接触し、また封止端子部において、カーボンワイヤー発
熱体2b、2cはカーボンワイヤー発熱体2aとワイヤ
ーカーボン材を介して電気的に接続されている。
【0034】このように、カーボンワイヤー発熱体2a
のほか、長さの異なるカーボンワイヤー発熱体2b、2
cを発熱体とすることによって、該カーボンワイヤー発
熱体2の断面積(カーボンワイヤー発熱体の断面積の総
和)は長さ方向で異なることとなる。すなわち、カーボ
ンワイヤー発熱体の断面積(カーボンワイヤー発熱体の
断面積の総和)の大きい領域にあっては抵抗が小さいた
め、発熱温度が低くなる。これに対して、発熱体の断面
積(カーボンワイヤー発熱体の断面積の総和)の小さい
領域にあっては、抵抗が大きいため、発熱温度が高くな
る。したがって、長さの異なるカーボンワイヤー発熱体
を適宜配設することにより、所定の発熱を行う領域の長
さ(有効発熱長)を任意に調整することができる。ま
た、ヒータの長さ方向において、発熱温度の温度勾配を
形成することができる。
【0035】図1に基づいて、更に具体的に述べる。ま
ず、カーボンワイヤー発熱体1本からなるヒータの発熱
温度が1000℃になる電圧を求め、これと同じ電圧値
を、図1のヒータに印加する。このとき、カーボンワイ
ヤー発熱体2の断面積(カーボンワイヤー発熱体2a、
2bの断面積の和)は、長さ方向で異なる。そのため、
カーボンワイヤー発熱体2の断面積の大きい領域(カー
ボンワイヤー発熱体2bが配設された領域)にあって
は、他の領域(カーボンワイヤー発熱体2aのみが配設
された領域)に比べて抵抗が小さくなるため、発熱温度
が500℃〜700℃と低くなる。一方、カーボンワイ
ヤー発熱体2の断面積の小さい領域(カーボンワイヤー
発熱体2aのみが配設された領域)にあっては、カーボ
ンワイヤー発熱体1本からなるヒータの抵抗と同じた
め、カーボンワイヤー発熱体2bが配設された領域の発
熱温度よりも高温の1000℃となる。
【0036】このように、発熱温度が1000℃の領域
の長さは、カーボンワイヤー発熱体2bの長さによって
決定され、カーボンワイヤー発熱体2bを変えることに
よって、調節することができる。したがって、前記封止
端子部6a、6bの端子間距離を変えることなくヒータ
発熱有効長を任意に調整することができる。また、ヒー
タの長手方向に温度勾配を形成することができる。
【0037】また、同様に前記電圧を、図2のヒータに
印加した場合、図2のヒータにおけるカーボンワイヤー
発熱体2aのみが配設された領域の発熱温度は1000
℃となり、カーボンワイヤー発熱体2a、2bが配設さ
れた領域の発熱温度は500℃〜700℃となり、カー
ボンワイヤー発熱体2a、2b、2cが配設された領域
の発熱温度は300℃〜500℃となる。このように、
ヒータの長手方向の発熱温度を適宜変化させることがで
き、ヒータの発熱温度に、いわゆる温度勾配を付与する
ことができる。
【0038】前記カーボンワイヤー発熱体2としては、
図3に示すような複数本のカーボンファイバーを束ねた
ファイバー束を複数束用いてワイヤー状に編み込んだも
の等が用いられる。このカーボンワイヤー発熱体2は石
英ガラス製の直管3の内部を挿通させ、図4(a)に示
すように、前記直管3の大径部3a、3bの端部、ある
いは端部近傍まで延設される。
【0039】また、図1、図2のヒータの場合、前記封
止端子6a、6bの石英ガラス管の口径は、前記石英ガ
ラス製の直管3の両端部に形成された大径部3a、3b
と略同径に(石英ガラス製の直管3の口径に比べて大き
く)形成されている。また、封止端子6a、6bと前記
大径部3a、3bとは、溶着等の手段により、一体化さ
れる。更に、前記大径部3a、3bには、図4に示すよ
うな複数本のワイヤーカーボン部材4a、4bが夫々管
内に圧縮収納されている。そのため、図4(a)、
(b)に示すように、前記カーボンワイヤー発熱体2
は、圧縮収納されたワイヤーカーボン部材4a,4bの
中に圧縮された状態で埋設される。
【0040】なお、図4(a)、(b)に示すように、
前記ワイヤーカーボン部材4a、4b及びカーボンワイ
ヤー発熱体2は、石英ガラス製の大径部3a、3bの軸
線方向と略平行に、圧縮された状態で収容されている。
この場合、図示するようにカーボンワイヤー発熱体2で
は、前記大径部3a、3b内において、接続端子5a、
5bと同様に、ほぼ中心位置に配置することが好まし
い。これらが、外周側に位置すると、この大径部での異
常発熱につながるおそれがあるからである。また、図4
においては、便宜上、カーボンワイヤー発熱体2が1本
の場合を示している。
【0041】前記カーボンワイヤー発熱体2の具体例と
しては、直径5乃至15μmのカーボン単繊維ファイバ
ー、例えば、直径7μmのカーボン単繊維ファイバーを
約3000乃至3500本程度束ねたファイバー束を9
束程度用いて直径約2mmの編紐、あるいは組紐形状に
編み込んだ等のカーボンワイヤー発熱体が用いられる。
前記の場合において、ワイヤーの編み込みスパンは2乃
至5mm程度である。なお、前記カーボンワイヤー発熱
体には、例えば図3の符号21に示すような、カーボン
単繊維が切断されたものの一部が、カーボンワイヤー発
熱体の外周面から突出した態様の毛羽立ちが形成されて
いることが好ましい。
【0042】即ち、この態様のカーボンワイヤー発熱体
2では、石英ガラス直管3の内部において、前記毛羽立
ち21のみが石英ガラス直管3の内側壁と接触し、カー
ボンワイヤー発熱体2の本体は接触しないように構成す
ることができる。そのようにすることによって、石英ガ
ラス(SiO2 )とカーボンワイヤー発熱体2の炭素
(C)との高温での反応が極力抑えられ、石英ガラスの
劣化、カーボンワイヤー発熱体の耐久性の低下が抑制さ
れる。
【0043】なお、カーボン単繊維ファイバーによる表
面の毛羽立ちは0.5乃至2.5mm程度が好ましい。
本発明では、前記特有のカーボンワイヤー発熱体を用い
ることが、本ヒータの長さ方向において、特に該発熱体
の本数を変え、結果該発熱体の断面積の異なる領域を形
成したヒータを得るために有効である。何故ならば、特
に上記毛羽立ち構造によって、異なる長さのカーボンワ
イヤー発熱体の機械的あるいは電気的接合状態をより安
定なものとすることができるからである。また、上記の
ような表面毛羽立ちを有するカーボンワイヤー発熱体を
使用した構成とするためには、前記カーボンワイヤー発
熱体の直径及び本数に対し、上記石英ガラス直管の口径
(内径)を適宜選定すれば良い。
【0044】また、該カーボンワイヤー発熱体の酸化消
耗をできる限り抑制し、加えて石英ガラスの失透を防止
する観点から、更には、発熱性状の均質性、耐久安定性
等の観点から、及びダスト発生回避上の観点から、前記
カーボン単繊維は、できる限り高純度であることが好ま
しく、特に、ヒータ1が、半導体製造プロセスにおける
ウエハ等の熱処理用ヒータに用いられるものである場合
には、カーボンファイバー中に含まれる不純物量が灰分
(日本工業規格JIS R 7223−1979)とし
て10ppm以下であることが好ましい。より好ましく
は、カーボンファイバー中に含まれる不純物量が灰分と
して3ppm以下である。
【0045】次に、ワイヤーカーボン部材の具体例につ
いて説明する、この大径部3a、3bの石英ガラス管内
に圧縮収容されるワイヤーカーボン部材は、前記したカ
ーボンワイヤー発熱体と同様な、直径5乃至15μmの
カーボン単繊維ファイバー、例えば、直径7μmのカー
ボン単繊維ファイバーを約3000乃至3500本程度
束ねたファイバー束を9束程度用いて直径約2mmの編
紐、あるいは組紐形状に編み込んだ等のカーボンワイヤ
ー発熱体を複数本用いることがより好ましい。この場合
において、ワイヤーの編み込みスパンは2乃至5mm程
度である。なお、カーボン単繊維ファイバーによる表面
の毛羽立ちは0.5乃至2.5mm程度が好ましい。
【0046】前記ワイヤーカーボン部材は、カーボンワ
イヤー発熱体と同一もしくは、少なくともカーボン単繊
維ファイバーを束ねたファイバー束を複数編み上げてな
る編紐あるいは組紐形状である点において同等の構成材
料からなるのが好ましい。なお、同一の構成材料とは、
カーボンファイバー直径、カーボンファイバーの束ねた
本数、ファイバー束を束ねる束数、編み込み方、編み込
みスパン長さ、毛羽立ち長さ、材質が同一であることが
好ましい。
【0047】なお、カーボンワイヤー発熱体の場合と同
様に、ヒータが半導体製造プロセスにおけるウエハ等の
熱処理用に用いられるものである場合には、ワイヤーカ
ーボン部材のカーボンファイバー中に含まれる不純物量
が灰分として10ppm以下であることが好ましい。よ
り好ましくは、カーボンファイバー中に含まれる不純物
量が灰分として3ppm以下である。
【0048】そして、石英ガラス直管の両端部に形成さ
れた大径部に収容されるワイヤーカーボン部材の本数
は、カーボンワイヤー発熱体の本数以上が収容されるの
が良い。カーボンワイヤー発熱体の本数の5倍以上の本
数が、ワイヤーカーボン部材として収容されているのが
より好ましい。例えば、カーボンワイヤー発熱体の本数
を1とした時、ワイヤーカーボン部材は14、あるいは
カーボンワイヤー発熱体1に対しワイヤーカーボン部材
12等、5倍以上の本数がワイヤーカーボン部材として
用いられるのが好ましい。
【0049】前記のように、カーボンワイヤー発熱体及
びワイヤーカーボン部材として例示した、直径7μmの
カーボンファイバーを約3000乃至3500本程度束
ねたファイバー束を9束程度用いて直径約2mmの編
紐、あるいは組紐形状に編み込んだ等のカーボンワイヤ
ー発熱体の電気抵抗は、室温で略10Ω/1m・1本、
1000℃で5Ω/1m・1本程度である。また、前記
カーボンワイヤー発熱体を10本束ねたときの電気抵抗
は、室温で略1Ω/1m・1本、1000℃で0.5Ω
/1m・1本である。
【0050】従って、ワイヤーカーボン部材として、大
径部3a、3bの石英ガラス管に前記カーボンワイヤー
発熱体が10本、圧縮収容されている場合には、前記し
たように室温で略1Ω/1m・1本、1000℃で0.
5Ω/1m・1本となり、電気抵抗が1/10(1/本
数)となり、低下する。その結果、ワイヤーカーボン部
材による発熱を、カーボンワイヤー発熱体の発熱に比
べ、極端に低下させることができる。
【0051】また、カーボンワイヤー発熱体2と接続端
子5a、5bとの間にワイヤーカーボン部材が介在する
ために、カーボンワイヤー発熱体の高熱が接続端子に極
力伝わらないようにすることができ、通常の金属製の接
続端子の使用を可能とすると共に端子の高温劣化や変形
を防止することができ、また封止端子6a、6b、ある
いは封止端子6a、6bと大径部3a、3bとの接続部
が熱によって破損するのを防止することができる。
【0052】なお、カーボンワイヤー発熱体の場合と同
様に、石英ガラス(SiO2 )とワイヤーカーボン部材
の炭素(C)との高温での反応が極力抑えられ、石英ガ
ラスの劣化、カーボンワイヤー発熱体の耐久性の低下が
抑制される。このように大径部内に収容されるワイヤー
カーボン部材の本数がカーボンワイヤー発熱体を構成す
る本数より多く収容されるのが好ましいことから、該大
径部3a、3bの石英ガラス管の口径は、直管3の口径
より大きく形成されることがより好ましい。
【0053】また、前記大径部3a、3bの封止端子部
のワイヤーカーボン部材内に、その一端部が挿入され、
他端部が封止端子部から突出した接続端子5a、5b
は、通常モリブデン(Mo)、タングステン(W)等の
金属棒からなり、その直径は通常1乃至3mm程度に形
成される。また、前記石英ガラス製の直管3(大径部3
a、3b)は、その両端部に前記封止端子6a、6bが
設けられ、封止密閉される。そして、封止された石英ガ
ラス製の直管3及び封止端子6a、6b(封止端子部7
a、7b)の内部は、カーボンワイヤー発熱体等の酸化
防止のため、例えば、窒素ガス、アルゴンガス、ヘリウ
ムガス等の不活性ガスに置換されるか、あるいは100
torr以下程度の減圧状態に維持される。
【0054】次に図5、図6に基づいて本発明にかかる
製造方法について説明する。 (1)まず、石英ガラス管3の両端部に前記石英ガラス
管より大径の石英ガラス管を溶着することによって大径
部3a、3bを形成する。このとき、図5(a)に示す
ように円板状のフランジ部9を石英ガラス管3の両端部
に溶着する。続いて、図5(b)に示すようにガス導入
口10aが予め設けられた円筒状の大径部本体10を石
英ガラス管の両端部に溶着されたフランジ部9に溶着
し、大径部3a、3bを形成する。 (2)前記石英ガラス管3の両端部に設けられた大径部
3a、3b間に、カーボンワイヤー発熱体2aを渡すと
共に、カーボンワイヤー発熱体2bを石英ガラス管内に
収容する(図5(c))。なお、カーボンワイヤー発熱
体2bは石英ガラス管3の略中間点まで位置する。
【0055】(3)次に、束ねパイプ11に前記カーボ
ンワイヤー発熱体2a、2bを挿通させると共に、ワイ
ヤーカーボン部材4a(4b)の挿入側がU字状の状態
で該束ねパイプ11内部に収容する。このとき、図5
(d)に示すように、導入糸12をワイヤーカーボン部
材挿入側のU字状部に通し、該導入糸12を引くことに
より、束ねパイプ11にワイヤーカーボン部材4a、4
bを圧縮収容することができる。これにより、カーボン
ワイヤー発熱体は強固に固定される。 (4)そして、ワイヤーカーボン部材4a(4b)及び
カーボンワイヤー発熱体2a、(2b)が圧縮封入され
た束ねパイプ11を大径部3a(3b)内部に挿入す
る。そしてその端部からはみ出したワイヤーカーボン部
材及びカーボンワイヤー発熱体を切断する(図6
(a))。
【0056】(5)切断した後、封止端子6a(6b)
の接続端子5a(5b)を内部に挿入し、前記カーボン
ワイヤー発熱体2aと接続端子とを電気的に接続する
(図6(b))。ここで、封止端子の構造について、図
7に基づいて説明する。封止端子6a、6bを構成する
ガラス管は、即ち、石英ガラス管の大径部3a、3bに
溶着されるガラス管は、石英ガラス管の大径部3a、3
bに溶着される側から石英ガラス部13a、グレイデッ
ド(Graded)シール部13b、タングステン(W)ガラ
ス部13cによって構成されている。そして、タングス
テン(W)からなる接続端子は、タングステン(W)ガ
ラス部のピンチシール部13dでピンチシールされる。
【0057】即ち、ピンチシール部を接続端子を構成す
るタングステン(W)の熱膨張係数に近いタングステン
(W)ガラスで形成すると共に、石英ガラス管の大径部
に溶着される側を石英ガラスで構成されている。その結
果、接続端子の高温時熱膨張に伴うガラス部(ピンチシ
ール部)の破損を防止することができる。
【0058】(6)次に、ガス導入口10aから不活性
ガス、例えば窒素ガスを導入しながら、大径部と封止端
子とを溶着し、封止端子部7a、7bを形成する(図6
(c))。なお、上記窒素ガスは、石英ガラス管の大径
部3a(3b)と束ねパイプ11の間隙を通って、前記
大径部まで導入され、加熱によるカーボンワイヤー発熱
体及びワイヤーカーボン部材の劣化を防止する。 (7)前記ガス導入口10aから石英ガラス管内部を、
1torrもしくは2torr以下に減圧した後、ガス
導入口を酸水素バーナーで加熱し封じることによってヒ
ータとして完成する(図6(d))。上記製造方法によ
り、本発明にかかるヒータを容易に製造することができ
る。
【0059】なお、上記製造方法においては束ねパイプ
を用いているが、この束ねパイプの内径が、図8(a)
乃至(c)に示すように、石英ガラス管端部への挿入側
方向にゆくにしたがって、徐々に小さくなることが望ま
しい。このように、束ねパイプの内径が、石英ガラス管
端部への挿入側方向にゆくにしたがって、徐々に小さく
なるように形成されていると、カーボンワイヤー発熱体
が圧縮固定される大径部に接続端子を挿入した際に、束
ねパイプからワイヤーカーボン部材あるいはカーボンワ
イヤー発熱体が押し出されることがなく、安定した電気
的接続を確保することができる。また、この束ねパイプ
の外径が、図8(a)、(b)に示すように、石英ガラ
ス管端部への挿入側方向にゆくにしたがって、徐々に小
さくなっていると、大径部に挿入しやすく、また、前記
した大径部までの窒素ガスの導入が容易となり、より好
ましい。
【0060】また、上記製造方法においては束ねパイプ
を用いているが、図9に示すように、カーボンワイヤー
発熱体2a、2bを石英ガラス管3に挿通させると共
に、ワイヤーカーボン部材4a(4b)の挿入側がU字
状の状態で石英ガラス管の大径部3a(3b)に収容し
ても良い。このとき、図5(d)の場合と同様に、導入
糸12をワイヤーカーボン部材4a、4b挿入側のU字
状部に通し、該導入糸12を引くことにより、大径部に
ワイヤーカーボン部材を圧縮収容するのが良い(図
9)。
【0061】更に、上記製造方法において、石英ガラス
管3の内径をカーボンワイヤー発熱体2a、2bの直径
の総和以上にするのが好ましい。図10に示すように、
2本のカーボンワイヤー発熱体2a、2bが石英ガラス
管3に収容され、これらのカーボンワイヤー発熱体の直
径が2mmである場合、石英ガラス管の内径は3.5m
m〜4.0mmとすることが、カーボンワイヤー発熱体
を安定して配置することができる。
【0062】次に、保持リング8を石英ガラス管3内に
固定配置したヒータの製造方法について図11に基づい
て説明する。なお、前記した製造方法と同一の部分は、
その詳細な説明は省略する。 (1)まず、石英ガラス管3の一端部に前記石英ガラス
管より大径の石英ガラス管を溶着することによって大径
部3bを形成する。同様に、他の石英ガラス管の一端部
に大径部3aを形成する。 (2)封止端子部が形成されていない端部に保持リング
8を挿入し、溶着により固定配置する(図11
(a))。そして、前記保持リング11が形成された石
英ガラス管と保持リング11が形成された石英ガラス管
の、封止端子部が形成されていない端部同士を溶着し、
両者を一体化する(図11(b)(c))。なお、保持
リング8は、図11(b)に示すように石英ガラス管3
の端部より突出するように配置することが好ましい。こ
れによって、前記端部同士の溶着、一体化をより強固と
することができる。
【0063】(3)前記石英ガラス管の両端部に設けら
れた大径部3a、3b間に、カーボンワイヤー発熱体2
aを渡すと共に、カーボンワイヤー発熱体2a及びカー
ボンワイヤー発熱体2bの先端部を保持リング11が保
持するように石英ガラス管内に収容する。そして、大径
部3a、3bにワイヤーカーボン部材4a、4bを圧縮
収容する(図11(d))。 (4)図示しないが、前記した製造方法と同様に、前記
大径部3a、3bの開放端部から、封止端子の接続端子
5a、5bを内部に挿入し、不活性ガスを導入しなが
ら、大径部の開放端部と封止端子端部とを溶着する。そ
の後、ガス導入口10aから石英ガラス管3内部を脱気
し、前記ガス導入口10aを酸水素バーナで加熱し封着
することによって、封止端子部7a、7bを形成すると
共にヒータとして完成する。このような製造方法によ
り、保持リングを備えた本発明にかかるヒータを容易に
製造することができる。
【0064】なお、この製造方法においても、前記した
束ねパイプに前記カーボンワイヤー発熱体を挿通させる
と共に、ワイヤーカーボン部材の挿入側がU字状の状態
で圧縮収容し、該束ねパイプを大径部に挿入することに
よって行われることが望ましい。
【0065】なお、上記実施形態にあっては、ヒータと
して、カーボンワイヤー発熱体が1本、2本、3本のも
のを示したが、特にこの本数に限定されるものではな
く、その本数は必要に応じて適宜変更することができ
る。また、図12(b)に示すように、カーボンワイヤ
ー発熱体2bが、石英ガラス管内にU字状に折返されて
収容され、封止端子部間において封止端子に接続された
カーボンワイヤー発熱体2aと電気的に接続されていて
も良い。この場合、カーボンワイヤー発熱体2bが位置
する部分の発熱量が小さく、それを除く部分が発熱量を
大きすることができる。石英ガラス管3内にU字状に折
返してカーボンワイヤー発熱体2bを収容するには、図
12(a)に示すように導入糸12をU字状のカーボン
ワイヤー発熱体に通し、石英ガラス管3内に引き込むこ
とによってなすことができる。
【0066】
【発明の効果】上述した通り、本発明にかかるヒータに
よれば、封止端子間距離を変えることなく、有効発熱長
さを変えることができ、加熱対象域内を所望の状態に加
熱できる。また、ヒータからの汚染物質拡散、特に、カ
ーボンワイヤー発熱体からの不純物金属等の汚染物質の
拡散がなく、処理対象物の汚染が抑制される。また、本
発明にかかるヒータの製造方法によれば、容易に前記ヒ
ータを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明にかかるヒータの一実施形態を
示す断面図である。
【図2】図2は、本発明にかかるヒータの他の実施形態
を示す断面図である。
【図3】図3は、本発明のヒータで用いられるカーボン
ワイヤー発熱体の一例を示す平面図である。
【図4】図4は、本発明のヒータの封止端子部の内部構
造を示す断面図であって、(a)は縦断面図、(b)は
横断面図である。
【図5】図5は、本発明にかかるヒータの製造方法の各
工程を示す概略図である。
【図6】図6は、図5に示された本発明にかかるヒータ
の製造方法の工程に続く工程を示す概略図である。
【図7】図7は、封止端子を示す斜視図である。
【図8】図8は、束ねパイプの変形例を示す側面であ
る。
【図9】図9は、束ねパイプを用いない場合の製造方法
を示す概略図である。
【図10】図10は、石英ガラス管の内径とカーボン発
熱体の直径の関係を示した断面図である。
【図11】図11は、保持リングを設けたヒータの製造
方法の工程を示す概略図である。
【図12】図12は、U字状に折り返されたカーボン発
熱体が石英ガラス管内部に収容されたヒータ及びその製
造方法を説明するための断面図である。
【符号の説明】
1 ヒータ 2、2a、2b、2c カーボンワイヤー発熱体 3 石英ガラス製の直管 3a、3b 大径部 4a、4b ワイヤーカーボン部材 5a、5b 接続端子 6a、6b 封止端子 7a、7b 封止端子部 8 保持リング 9 フランジ部 10 大径部本体 10a (不活性)ガス導入口 11 束ねパイプ 12 導入糸 21 毛羽立ち
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 3/14 H05B 3/14 F (72)発明者 金 富雄 山形県西置賜郡小国町大字小国町378番地 東芝セラミックス株式会社小国製造所内 (72)発明者 永田 智浩 山形県西置賜郡小国町大字小国町378番地 東芝セラミックス株式会社小国製造所内 (72)発明者 瀬古 順 山形県西置賜郡小国町大字小国町378番地 東芝セラミックス株式会社小国製造所内 (72)発明者 横山 秀幸 山形県西置賜郡小国町大字小国町378番地 東芝セラミックス株式会社小国製造所内 (72)発明者 小林 政和 山形県西置賜郡小国町大字小国町378番地 東芝セラミックス株式会社小国製造所内 (72)発明者 斎藤 孝規 神奈川県津久井郡城山町町屋1−2−41 東京エレクトロン東北株式会社相模事業所 内 (72)発明者 長内 長栄 神奈川県津久井郡城山町町屋1−2−41 東京エレクトロン東北株式会社相模事業所 内 (72)発明者 牧谷 敏幸 神奈川県津久井郡城山町町屋1−2−41 東京エレクトロン東北株式会社相模事業所 内 Fターム(参考) 3K092 QA02 QB14 QB26 QC02 QC09 QC18 QC37 QC42 RA03 RC04 RC17 RD11 RD42 TT07 TT13 TT36 UB04 VV03 VV09

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石英ガラス管内に配設された複数のカー
    ボンワイヤー発熱体と、前記石英ガラス管の両端に設け
    られた封止端子部と、前記封止端子部に設けられた接続
    端子とからなるヒータにおいて、 前記カーボンワイヤー発熱体が複数のカーボンファイバ
    ーにより形成されるカーボンワイヤーからなると共に、
    前記複数のカーボンワイヤー発熱体が並列に配設され、 少なくとも一のカーボンワイヤー発熱体が、石英ガラス
    管の両端に設けられた封止端子部において、主として圧
    縮収容されたワイヤーカーボン部材を介して電気的に接
    続端子に接続されることにより、夫々の封止端子部の接
    続端子と電気的に接続され、 前記一のカーボンワイヤー発熱体に対して、長さの異な
    る他のカーボンワイヤー発熱体が、前記少なくとも一の
    カーボンワイヤー発熱体に電気的に接続されていること
    を特徴とするヒータ。
  2. 【請求項2】 前記他のカーボンワイヤー発熱体が、石
    英ガラス管の一端に設けられた封止端子部において圧縮
    収容されたワイヤーカーボン部材を介して電気的に接続
    端子に接続されると共に、他のカーボンワイヤー発熱体
    の少なくとも先端部において、前記少なくとも一のカー
    ボンワイヤー発熱体と電気的に接続されていることを特
    徴とする請求項1に記載されたヒータ。
  3. 【請求項3】 前記他のカーボンワイヤー発熱体が、石
    英ガラス管内にU字状に折返されて収容され、封止端子
    部間において前記少なくとも一のカーボンワイヤー発熱
    体と電気的に接続されていることを特徴とする請求項1
    に記載されたヒータ。
  4. 【請求項4】 前記封止端子部が、カーボンワイヤー発
    熱体が配設された石英ガラス管より大径の石英ガラス管
    によって形成され、該石英ガラス管の端部に前記接続端
    子が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求
    項3のいずれかに記載されたヒータ。
  5. 【請求項5】 前記カーボンワイヤー発熱体が、石英ガ
    ラス管の端部に挿入される束ねパイプ内にワイヤーカー
    ボン部材によって圧縮固定されていることを特徴とする
    請求項1乃至請求項4のいずれかに記載されたヒータ。
  6. 【請求項6】 前記束ねパイプの内径が、石英ガラス管
    端部への挿入側方向にゆくにしたがって、徐々に小さく
    なることを特徴とする請求項5に記載されたヒータ。
  7. 【請求項7】 前記ワイヤーカーボン部材の挿入側が、
    U字状に折返されて封止端子部に圧縮収容されているこ
    とを特徴とする請求項5に記載されたヒータ。
  8. 【請求項8】 前記長さの異なる他のカーボンワイヤー
    発熱体が2本以上のカーボンワイヤー発熱体からなり、
    長さの異なるカーボンワイヤー発熱体のうち最短のカー
    ボンワイヤー発熱体を除いたカーボンワイヤー発熱体の
    先端部分と、前記少なくとも一のカーボンワイヤー発熱
    体とを保持する保持リングを石英ガラス管内に配設した
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記
    載されたヒータ。
  9. 【請求項9】 前記封止端子部に圧縮収容されたワイヤ
    ーカーボン部材の総本数が、前記封止端子部におけるカ
    ーボンワイヤー発熱体の総本数の5倍以上あることを特
    徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載された
    ヒータ。
  10. 【請求項10】 石英ガラス管の両端部に前記石英ガラ
    ス管より大径の石英ガラス管を溶着することによって大
    径部を形成する工程と、 前記石英ガラス管の両端部に設けられた大径部間に、少
    なくとも一のカーボンワイヤー発熱体を渡すと共に、長
    さの異なる他のカーボンワイヤー発熱体を石英ガラス管
    内に収容する工程と、 前記大径部にワイヤーカーボン部材を圧縮収容する工程
    と、 前記大径部の開放端部から封止端子の接続端子を内部に
    挿入し、前記少なくとも一のカーボンワイヤー発熱体と
    接続端子とを電気的に接続する工程と、 不活性ガスを導入しながら、大径部の開放端部と封止端
    子の端部とを溶着する工程と、 前記不活性ガス導入口から石英ガラス管内部を脱気し、
    前記不活性ガス導入口を加熱し封着する工程とを含むこ
    とを特徴とするヒータの製造方法。
  11. 【請求項11】 石英ガラス管の両端部に前記石英ガラ
    ス管より大径の石英ガラス管を溶着することによって大
    径部を形成する工程と、 前記大径部が形成された石英ガラス管の大径部が形成さ
    れていない端部に保持リングを挿入し、配設する工程
    と、 前記保持リングが形成された石英ガラス管の大径部が形
    成されていない端部と、前記保持リングが形成されてい
    ない石英ガラス管の大径部が形成されていない端部とを
    溶着し、両者を一体化する工程と、 前記石英ガラス管の両端部に設けられた大径部間に、少
    なくとも一のカーボンワイヤー発熱体を渡すと共に、前
    記少なくとも一のカーボンワイヤー発熱体及び長さの異
    なる他のカーボンワイヤー発熱体の先端部とを保持リン
    グが保持するように、前記少なくとも一のカーボンワイ
    ヤー発熱体及び長さの異なる他のカーボンワイヤー発熱
    体を石英ガラス管内に収容する工程と、 前記大径部にワイヤーカーボン部材を圧縮収容する工程
    と、 前記大径部の開放端部から、封止端子の接続端子を内部
    に挿入する工程と、 不活性ガスを導入しながら、大径部の開放端部と封止端
    子端部とを溶着する工程と、 前記不活性ガス導入口から石英ガラス管内部を脱気し、
    前記不活性ガス導入口を加熱し封着する工程を含むこと
    を特徴とするヒータの製造方法。
  12. 【請求項12】 前記大径部にワイヤーカーボン部材を
    圧縮収容する工程が、束ねパイプに前記カーボンワイヤ
    ー発熱体を挿通させると共に、ワイヤーカーボン部材の
    挿入側がU字状の状態で圧縮収容し、該束ねパイプを大
    径部に挿入することによって行われることを特徴とする
    請求項10または請求項11に記載されたヒータの製造
    方法。
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