JP2004288510A - 昇降温ユニット及びこのユニットを用いた昇降温装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】小径管2と、前記小径管2内に封入された発熱体3と、前記発熱体3に電力を供給する封止端子部4と、前記小径管2の外周囲に前記小径管2と軸線を同一にして形成された大径管5と、前記大径管5と小径管2の間隙に形成された冷却媒体流路6と、前記冷却媒体流路6に冷却媒体を導入するための導入口7と、前記冷却媒体流路6に導入された冷却媒体を排出するための排出口8とを備える。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、昇降温ユニット及びこの昇降温ユニットを用いた昇降温装置に関し、より詳細には、加熱手段と冷却手段の両方を備える昇降温ユニット及びこの昇降温ユニットを用いた昇降温装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から各種分野において、加熱処理等の熱処理が行われているが、一般的に、加熱処理はヒータによって行われる。このような加熱処理装置に用いられるヒータとして、既に、本願出願人は特許公報第3372515号公報で提案している。
このヒータの概略構成を図11に基づいて説明すると、このヒータは、石英ガラス管50と、前記石英ガラス管50内に封入されたカーボンワイヤー発熱体51と、カーボンワイヤー発熱体51に電力を供給する接続線54を有する封止端子部52とから構成されている。
このヒータは、両端に形成された封止端子部52の接続線54に電力を供給することで、カーボンワイヤー発熱体51を発熱させる。特に、このヒータは、カーボンワイヤー発熱体51を石英ガラス管50で覆うことにより、より急速な昇温を可能とし、かつ均一な発熱を可能にしている。
【0003】
ところで、前記ヒータを用いて所定温度h1まで加熱する場合、図12に示すように急激(時間t1で)に加熱すると、所定温度h1を超えた加熱状態、いわゆるオーバーシュートの状態となり、その後所定の温度に近づいていく傾向がある。
このようなオーバーシュートの状態になると、加熱する対象物を必要以上に加熱することとなり、ダメージを与えることととなる。そのため、オーバーシュートを極力抑制するために、徐々に加熱する必要があった。
一方、温度をh0まで低下させる場合には、一般的に自然冷却となるため、温度低下のための時間(時間t3−t2)が長くかかるという問題があった。また、自然冷却の場合、外気が導入されるため、対象物が汚染する虞もあった。
【0004】
【特許文献1】
特許公報第3372515号(第5欄第43行乃至第6欄3行、第14頁第27欄第47行乃至第28欄8行)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
かかる問題を解決する方法として、加熱処理装置(昇降温装置)内に前記したヒータのような加熱手段と別に冷却手段を設け、両者を制御することにより、オーバーシュートの抑制、温度の昇降時間の短縮を図ることができる。
しかしながら、前記加熱手段及び冷却手段を昇降温室内に別々に配置し、両者を用いて温度制御すると、昇降温室内の温度が均一な温度にならないという技術的課題があった。即ち、加熱手段の近傍は温度の高い領域となり、また冷却手段の近傍は温度の低い領域になり、均一な温度を得ることできなかった。
【0006】
本発明は、昇降温室の昇降温を迅速になすことができると共に、温度制御を高精度に行うことができ、しかも昇降温室内の温度をより均一になすことができる昇降温ユニット及びこの昇降温ユニットを用いた昇降温装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決するためになされた本発明にかかる昇降温ユニットは、小径管と、前記小径管内に封入された発熱体と、前記発熱体に電力を供給する封止端子部と、前記小径管の外周囲に前記小径管と軸線を同一にして形成された大径管と、前記大径管と小径管の間隙に形成された冷却媒体流路と、前記冷却媒体流路に冷却媒体を導入するための導入口と、前記冷却媒体流路に導入された冷却媒体を排出するための排出口とを備えることを特徴としている。
【0008】
このように、本発明にかかる昇降温ユニットは、発熱体を小径管内に封入し、小径管の外周囲に前記小径管と軸線を同一する大径管を設け、前記小径管と大径管との間に冷却媒体を供給するように構成されているため、発熱体及び冷却媒体を制御することにより、オーバーシュートを抑制でき、温度の昇降時間の短縮を図ることができる。
また、発熱体を覆うように冷却媒体が流通するため、言い換えれば、加熱手段が冷却手段に一体に形成されているため、昇降温ユニットを均一の温度状態になすことができる。その結果、昇降温室内の温度をより均一な温度になすことができる。
【0009】
ここで、前記大径管の外周囲に所定の間隔をもって、複数のフィンが形成されていることが望ましい。
このように、大径管の外周囲に所定の間隔をもって軸線方向に、複数のフィンが形成されている場合には、熱伝達効率が向上するため、昇降温室内の温度を急激に昇降させることができる。
【0010】
また、前記発熱体としては、カーボンワイヤー発熱体あるいはニクロム線を用いることができるが、好ましくは、昇降温の高速化、また、昇降温室の汚染抑制の観点から、前記小径管及び大径管が石英ガラス管であり、かつ発熱体がカーボンワイヤー発熱体であることが好ましい。
【0011】
また、上記技術的課題を解決するためになされた本発明にかかる昇降温ユニットを用いた昇降温装置は、前記昇降温ユニットを用いた昇降温装置であって、昇降温をさせる対象物を収容する昇降温室と、前記昇降温室に配置される前記昇降温ユニットと、前記昇降温室の温度を測定する温度センサーと、前記昇降温ユニットに冷却媒体を供給する冷却媒体供給装置と、前記昇降温ユニットの発熱体に電力を供給する電力供給装置と、前記温度センサーで測定された温度に基づいて、前記昇降温ユニットの発熱体の発熱量、および冷却媒体の供給量あるいは温度を制御する制御装置を備えていることを特徴としている。
【0012】
このように、前記昇降温室に昇降温ユニットを配置し、前記昇降温室の温度を測定する温度センサーの測定温度に基づいて、前記昇降温ユニットの発熱体の発熱量、および冷却媒体の供給量あるいは温度を制御するように構成されているため、オーバーシュートを抑制しつつ、温度の昇降時間の短縮を図ることができる。
また、昇降温ユニットの発熱体を覆うように冷却媒体の流路が形成されているため、昇降室内の温度をより均一になすことができる。
なお、冷却媒体の供給量、温度のいずれか一方を制御しても良いが、好ましくは、冷却媒体の供給量および温度を制御するのが良い。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明にかかる昇降温ユニットについて図1乃至図5に基づいて説明する。なお、図1は、本発明にかかる昇降温ユニットの第1の実施形態を示す一部断面図であり、図2は、図1の封止端子部分を示す断面図、図3は、接続線とカーボンワイヤー発熱体の接続部分を示す断面図、図4は、封止端子部の終端部分を示す斜視図、図5はカーボンワイヤー発熱体を示す図である。
【0014】
図1に示されている昇降温ユニット1は、小径管2と、前記小径管2の内部に封入されたカーボンワイヤー発熱体3と、前記カーボンワイヤー発熱体3に電力を供給する封止端子部4と、前記小径管2の外周囲に前記小径管2と軸線を同一にして形成された大径管5と、前記大径管5と小径管2の間隙に形成された冷却媒体流路6と、前記冷却媒体流路6に冷却媒体を導入するための導入口7と、前記前記冷却媒体流路6に導入された冷却媒体を排出するための排出口8とを備えている。なお、図中、符号9はこの昇降ユニット1を固定する基台である。
【0015】
前記小径管2は、両端に封止端子部4が形成されたU字状の小径の石英ガラス管であって、その内部に発熱体3を収納している。
また、大径管5は、前記小径管2と軸線を同一にして形成されたU字状の大径の石英ガラス管であって、前記小径管2と大径管5とはいわゆる二重管を構成している。そして、小径管2の外側と大径管の内側によって形成される間隙は、冷却媒体流路6として形成されている。
また、大径管5の一の端子部4の近傍に、冷却媒体流路6に冷却媒体を導入する導入口7が形成され、また他の端子部4の近傍に冷却媒体流路6から冷却媒体を排出する排出口8が形成されている。
【0016】
また、前記冷却媒体流路6の導入口7および排出口8の封止端子4側には、冷却媒体の溜り部6aが形成されている。この溜り部6aは、封止端子4の後端部に対する急冷緩衝層となるものであって、熱膨張係数が異なる接続線13と結合する小径管2のクラックの発生をより抑制することができる。
前記溜り部6aの長さ(終端部から導入口7あるいは排出口8)は、大径管5の直径の50%〜150%であることが好ましい。前記溜り部6aの長さが、大径管5の直径の50%未満では緩衝効果が発揮されず、150%を超えると冷却効果が劣るため好ましくない。
【0017】
更に、図2に示すように、前記溜り部6aは接続線13よりも先方に形成されていることが好ましい。
即ち、接続線13を冷却すると、電気抵抗値が減少する。一方、カーボンワイヤー発熱体3、後述するワイヤーカーボン部材12の電気抵抗値は増大する。したがって、接続線13をなるべく冷却せず、電気抵抗値の減少を抑制することが、オーバーシュートをより抑制できる点から好ましい。
【0018】
前記カーボンワイヤー発熱体3の代わりに、ニクロム線を用いることができるが、カーボンワイヤー発熱体を用いる方が好ましい。これは、ニクロム線ヒータに比べて、カーボンワイヤー発熱体の方が、熱容量が小さいため急速昇温させることができるためである。
特に、小径管2及び大径管5が石英ガラスで構成されている場合には、ヒートショックによる割れが生じ難いため、急速昇温が可能である。また、ニクロム線ヒータに比べて、カーボンワイヤー発熱体の方が、熱容量が小さく、電力の供給を遮断すると短時間で温度が下がるため、好ましい。
また、冷却媒体としては、液体、気体を用いることができる。例えば、液体窒素を用いることができる。
【0019】
次に、図2、図3、図4に基づいて封止端子部4について詳しく説明する。
なお、図3は封止端子部4の先端部分を示し、図4は封止端子部4の後端部分を示している。
図2、3に示すように、カーボンワイヤー発熱体3の端部を収容する石英ガラス管11と、前記ガラス管11に圧縮されて収容され、前記カーボンワイヤー発熱体3の端部を挟持するワイヤーカーボン部材12とを備えている。この石英ガラス管11は小径管2の内部に収納されている。
なお、カーボンワイヤー発熱体3の端部を挟持するワイヤーカーボン部材12は、カーボンワイヤー発熱体3と同質のものが用いられ、後述するカーボンワイヤー発熱体3を2乃至4の複数本まとめて束にし、更にこの束を三束用いてワイヤーカーボン部材12としている。前記カーボンワイヤー発熱体3は、この三つの均等なワイヤーカーボン束の間であって、かつ前記石英ガラス管11のほぼ中心に位置するように配設される。
【0020】
また、封止端子部4の後端部分(終端部分)は、図4に示すように、ピンチングシールされている。すなわち、封止端子部4の後端部分にはピンチシール部2dが形成され、接続線13を構成するタングステン(W)の熱膨張係数に近いタングステン(W)ガラス(タングステン(W)ガラス部2c)で形成すると共に、小径管2との融着側を石英ガラス(石英ガラス部2a)で形成している。
このように、ピンチシール部2dを、接続線13を構成するタングステン(W)の熱膨張係数に近いタングステン(W)ガラスで形成したため、接続線13の高温時熱膨張に伴うガラス部(ピンチシール部2d)の破損を防止することができる。
また小径管2に融着される石英ガラス部2aを、小径管2と同等あるいは同一の石英ガラスとすることで、熱膨張に伴う破損をより防止することができる。
更に、石英ガラス部2aとタングステン(W)ガラス部2cとを間にグレイデッド(Graded)シール部2bが形成されている。すなわち、前記石英ガラス部2aと接する側を石英ガラス組成もしくは、これと熱膨張係数が近似する材料とし、前記Wガラス部2cと接する側に向け、SiO2成分とWガラス成分が徐々に変化し、上記熱膨張係数をWガラスのそれにより近似するように傾斜分布させた材料からなるグレイデッド(Graded)シール部2bを石英ガラス部2aとタングステン(W)ガラス部2cとを間に設けることにより、高温時熱膨張に伴うガラス管21の破損を防止することができる。
【0021】
更に、このカーボンワイヤー発熱体3について図5に基づいて説明すると、図5に示すように、前記カーボンワイヤー発熱体3は、カーボン繊維を束ねた繊維束を複数本編み上げてなる編紐または組紐から構成されている。
カーボンワイヤー発熱体3としては、直径5乃至15μm程度のカーボン単繊維、例えば直径7μmのカーボン単繊維を約3000乃至3500本程度束ねた繊維束を9束程度用いて直径2mmの編紐、あるいは組紐形状に編み込んだものが好適である。
【0022】
このようなカーボンワイヤー発熱体3が用いられるのは、前記したように従来の金属ヒータに比べて、熱容量が小さいため急速昇温させることができるからである。特に、小径管2及び大径管5が石英ガラスで構成されているため、急速昇温が可能である。また、カーボンワイヤー発熱体3の抵抗は金属ヒータと異なり常温で高く、高温になると低くなる傾向がある。その結果、急速昇温した際にも過電流が流れることがなく、ヒューズが切れる等の事故を防止できる。
更に、カーボンワイヤー発熱体3はカーボン単繊維を組み上げたものであるため切断され難く、数本切れても抵抗値に変化がないため、ヒータとしては好適である。
【0023】
次に、図6、図7に基づいて、前記昇降温ユニットの変形例について説明する。図6に示す変形例は、前記大径管5の外周囲に所定の間隔をもって軸線方向に、複数のフィン5aを形成したものである。
このように、大径管5の外周囲に所定の間隔をもって軸線方向に、複数のフィン5aが形成されている場合には、熱伝達効率が向上するため、昇降温室の温度を急激に昇降させることができる。
また、図7に示す変形例は、小径管2と大径管5をU字状からY字状に変更した場合を示している。このように小径管2と大径管5をY字状に変更することにより、昇降温室内の雰囲気との接触面積が増大するため、熱伝達効率が向上するため、温度を急激に昇降させることができる。
【0024】
次に、本発明にかかる昇降温ユニットを用いた昇降温装置について、図8に基づいて説明する。
この昇降温装置20は、昇降温をさせる対象物21を収容する昇降温室22と、前記昇降温室22に配置される前記昇降温ユニット1と、前記昇降温室22の温度を測定する温度センサー23と、前記昇降温ユニット1に冷却媒体を供給する冷却媒体供給装置24と、前記昇降温ユニット1の発熱体に電力を供給する電力供給装置25と、前記温度センサー23で測定された温度に基づいて、前記昇降温ユニット1の発熱体の発熱量、および冷却媒体の供給量あるいは温度を制御する制御装置26を備えている。
なお、図中符号27は切換え弁、30は冷却媒体供給管28、排出管29に設けられた流量計、31は同様に冷却媒体供給管28、排出管29に設けられた温度センサー、32は冷却媒体排出管29に設けられた排出量制御弁である。また、図中、冷却媒体供給装置24が二つも設けられているため、必要に応じて、温度の異なる冷却媒体を供給することができる。
【0025】
次に、この昇降温装置20の動作、作用について、図9、図10に基づいて説明する。ここで、図9は、温度h0からh1に急速に昇降温させた状態を示している。
従来の加熱装置にあっては、ヒータのみで所定温度に昇温させるため、図中点線で示すように、該所定温度h1を超えるオーバーシュート現象が生じる。一方、冷凍装置においても同様に、冷却装置のみで降温させるため、図中の点線で示すように、該所定温度h0を超えるオーバーシュート現象が生じる。
【0026】
これに対して、本発明にかかる昇降温ユニット1には、加熱手段であるカーボンワイヤー発熱体3と冷却手段である冷却媒体流路6を備えている。
したがって、昇降温室22内を急速に所定温度h1まで昇温させる場合、まず前記カーボンワイヤー発熱体3で昇温させる。このとき冷却媒体供給装置24は停止している。そして、温度センサ23の測定結果に基づいて、所定温度h1の手前で、カーボンワイヤー発熱体3への電力の供給を停止する。そして、前記冷却媒体流路6に冷却媒体を供給し、カーボンワイヤー発熱体3の余熱を除去する。このとき、冷却媒体の温度、流量は、カーボンワイヤー発熱体3への電力の供給停止後の昇降温室22の温度上昇、排出された冷却媒体の温度等から決定される。
その結果、図9に示すように、オーバーシュート現象を抑制することができる。
【0027】
また、前記冷却媒体で温度h1からh0に急速に降温させる場合には、所定温度h0の手前で、冷却媒体供給装置24を停止すると共に、前記カーボンワイヤー発熱体3に電力を供給する。その結果、前記場合と同様に、オーバーシュート現象を抑制することができる。
【0028】
なお、本発明にかかる昇降温ユニットには、加熱手段であるカーボンワイヤー発熱体3と冷却手段である冷却媒体流路6を備えているため、図10に示すように、昇降温の領域を拡げることができ、加熱領域のみならず、冷凍領域(温度−h2)における昇降温(h1:1000℃〜h2:−100℃)が可能である。したがって、この昇降温ユニットを用いた昇降温装置20は、加熱装置のみならず、冷凍装置としても用いることができる。
【0029】
以上説明したように、前記昇降温ユニットにあっては、加熱手段と冷却手段とを制御することにより、温度制御を高精度に行うことができる。しかも、加熱手段と冷却手段が一つのユニットに設けられているため、このユニットが設置された昇降室内の温度をより均一になすことができる。
【0030】
本発明にかかる昇降温ユニットおよび昇降温装置は、例えば、微生物の冷凍及び解凍、遺伝子の冷凍及び解凍、臓器の冷凍、解凍等に用いることができる。また、薬品の製造プロセス、化合物の生成プロセス、半導体の製造プロセス等各種製造プロセスで、用いることができる。
【0031】
【発明の効果】
本発明は、昇降温室の昇降温を迅速になすことができると共に、温度制御を高精度に行うことができ、しかも昇降温室内の温度をより均一になすことができる昇降温ユニット及びこの昇降温ユニットを用いた昇降温装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明にかかる昇降温ユニットの第1の実施形態を示す一部断面図である。
【図2】図2は、図1の封止端子部分を示す断面図である。
【図3】図3は、接続線とカーボンワイヤー発熱体の接続部分を示す断面図である。
【図4】図4は、封止端子部の終端部分を示す斜視図である。
【図5】図5はカーボンワイヤー発熱体を示す図である。
【図6】図6は、図1に示した変形例を示す断面図である。
【図7】図7は、図1に示した変形例を示す断面図である。
【図8】図8は、本発明にかかる昇降温装置の実施形態を示す概略構成図である。
【図9】図9は、昇降温装置の温度曲線を示す図である。
【図10】図10は、昇降温装置の温度曲線を示す図である。
【図11】図11は、従来のヒータを示す一部断面図である。
【図12】図12は、従来のヒータを用いた昇降温室の温度曲線である。
【符号の説明】
1 昇降温ユニット
2 小径管
3 発熱体(カーボンワイヤー発熱体)
4 封止端子部
5 大径管
5a フィン
6 冷却媒体流路
7 導入口
8 排出口
9 基台
20 昇降温装置
21 対象物
22 昇降温室
23 温度センサー
24 冷却媒体供給装置
25 電力供給装置
26 制御装置
27 切換え弁
28 冷却媒体供給管
29 冷却媒体供給管
30 流量計
31 温度センサー
32 排出制御弁
Claims (6)
- 小径管と、前記小径管内に封入された発熱体と、前記発熱体に電力を供給する封止端子部と、前記小径管の外周囲に前記小径管と軸線を同一にして形成された大径管と、前記大径管と小径管の間隙に形成された冷却媒体流路と、前記冷却媒体流路に冷却媒体を導入するための導入口と、前記冷却媒体流路に導入された冷却媒体を排出するための排出口とを備えることを特徴とする昇降温ユニット。
- 前記大径管の外周囲に所定の間隔をもって、複数のフィンが形成されていることを特徴とする請求項1に記載された昇降温ユニット。
- 前記発熱体がカーボンワイヤー発熱体あるいはニクロム線であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された昇降温ユニット。
- 前記小径管及び大径管が石英ガラス管であり、かつ発熱体がカーボンワイヤー発熱体であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された昇降温ユニット。
- 前記請求項1乃至請求項4のいずれかの記載された昇降温ユニットを用いた昇降温装置であって、
昇降温をさせる対象物を収容する昇降温室と、前記昇降温室に配置される前記昇降温ユニットと、前記昇降温室の温度を測定する温度センサーと、前記昇降温ユニットに冷却媒体を供給する冷却媒体供給装置と、前記昇降温ユニットの発熱体に電力を供給する電力供給装置と、前記温度センサーで測定された温度に基づいて、前記昇降温ユニットの発熱体の発熱量、および冷却媒体の供給量あるいは温度を制御する制御装置を備えていることを特徴とする昇降温装置。 - 前記制御装置は、冷却媒体の供給量および温度を制御することを特徴とする請求項5に記載された昇降温装置。
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