JP2000228270A - 円盤状ヒータ及び温度制御装置 - Google Patents

円盤状ヒータ及び温度制御装置

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JP2000228270A JP11293363A JP29336399A JP2000228270A JP 2000228270 A JP2000228270 A JP 2000228270A JP 11293363 A JP11293363 A JP 11293363A JP 29336399 A JP29336399 A JP 29336399A JP 2000228270 A JP2000228270 A JP 2000228270A
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B3/00Ohmic-resistance heating
    • H05B3/68Heating arrangements specially adapted for cooking plates or analogous hot-plates

Abstract

(57)【要約】 【課題】肉薄のプレート表面の加熱面の全てにおいて均
一な発熱がなされ、しかも局部的な過熱部を極力少なく
することができた理想的な配置パターンを有する円盤状
ヒータを提供する。 【解決手段】 少なくとも一表面にて被処理体の温度制
御を行う温度制御装置に適用され、プレート表面に発熱
抵抗線状体(30)を所要のパターンをもって敷設すると共
に、同発熱抵抗線状体(30)の端部に給電部(31,32) が配
された円盤状ヒータ(10)にあって、前記発熱抵抗線状体
(30)による前記パターンが、多数の同心円上に配される
多数の円弧部分(30a) を含んでおり、その円弧部分(30
a) の表面積が全パターンの表面積の70%以上、好ま
しくは85〜95%とすることにより、過熱部が効果的
に減少でき、しかも加熱表面の全体を均等に発熱でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体の製造工程や
液晶表示ディスプレイのガラスプレートに対する各種薄
膜や電極パターンの形成工程における加熱と冷却とを交
互に繰り返す温度制御装置に組み込まれる円盤状ヒータ
と、同ヒータを備えた温度制御装置とに関し、具体的に
は発熱抵抗線状体を一筆書き状のパターン配置にてプレ
ート表面に敷設した円盤状ヒータの発熱面における均熱
性を確保すると共に、局部的な過熱部を減少させた円盤
状ヒータと、同ヒータを備えた温度制御装置とに関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の円盤状ヒータは、例えば半導体
の製造における成膜工程、エッチング工程やフォトレジ
スト塗布工程、或いは液晶表示ディスプレイの製造にお
ける露光工程などに使われる各種の処理装置に適用が可
能であり、例えば特開平7−183281号公報に開示
されているごとく、冷却の円滑な制御のためにこの種の
円盤状ヒータが使われている。
【0003】前記公報に開示された円盤状ヒータは、半
導体ウエハの冷熱処理時において冷却温度を制御するた
めに用いられる温調用ヒータであって、この温調用ヒー
タが適用される従来の低温処理装置は被処理体を載置す
る載置台の中心部に高周波電力供給、或いはヒータや給
電などに用いられる給電パイプが配置されているため、
冷却ジャケットからの冷熱が載置台の中心領域には伝熱
しにくく、また前記ヒータからの伝熱も周辺部において
活発に行われるため、たとえヒータの発熱面からの発熱
量が均一となるように設計されているにしても、ヒータ
の発熱面の全ての領域において均一な発熱が確保でき
ず、ヒータの中心部の温度が周辺部よりも高くなる傾向
にあるとの前提に立っている。そのため、前記温調用ヒ
ータの線状発熱体の配置パターンを周辺よりも中心を粗
にして、中心部の過熱を防止すると同時に発熱面の全体
にわたって均熱性を確保しようとしている。
【0004】しかして、この種の装置にあっても、例え
ば本発明者等が特願平10−40765号として先に提
案した温度制御装置では、必ずしも前述の給電パイプな
どを基台の中央部に集約することを要せず、この場合に
は、この種の円盤状ヒータは相変わらずその発熱面の全
体にて均一な発熱がなされることが好ましい。
【0005】一方、従来の円盤状ヒータは、例えば特開
平5−21308号公報や特開平7−183281号公
報にも開示されているように、発熱体と被処理体との間
に肉厚で熱容量の大きい金属板が介装されており、この
金属板の介装により局部的な発熱体による熱量を前記金
属板を介して被処理体に均一に伝達することができ、発
熱体の配置パターンに格別の配慮をする必要がない。
【0006】しかし、特に被処理体に加熱と冷却とを交
互に繰り返す処理装置にあっては、図16に示すように
予め設定された処理温度まで速やかに昇温させて被処理
体を一定時間加熱した後、予め設定された冷却温度へと
速やかに降温させることが望ましく、前述のように発熱
体と被処理体との間に肉厚で熱容量の大きい金属板を介
装する場合には、熱伝達も遅れがちでその制御が難し
く、これを実現しようとすれば発熱体を直接被処理物に
接触させて加熱と冷却とをすることが理想的である。
【0007】実際には、被処理体への影響を考えて発熱
体を被処理体に直接接触させることをせず、極めて肉薄
で熱伝導率の大きな金属箔、例えば0.5mmのアルミ
箔で発熱体表面を被覆している。しかし、こうして熱伝
導率の大きな金属箔をもって発熱体を被覆する場合に
は、被処理体は発熱体の配置パターンに大きく影響され
るため、発熱面の均熱性が益々求められるようになり、
発熱体の配置パターンが重要な意義をもつようになる。
【0008】図17〜図19は市販されている均一な発
熱量を得ようとして設計された線状発熱体の配置パター
ン例とその局部的な過熱状態とを示している。これらの
図からも理解できるように、発熱抵抗線状体40による
配置パターンは、円盤状ヒータの中央部の径が略1/2
の領域では1/2に分離された平行な弦部分からなる多
数の直線部40bの隣り合う直線部同士を順次円弧部4
0a又は短い直線部40′bにより連結し、全体がジグ
ザグ状の繰り返しにより連続的に形成されており、その
中央領域の周辺の領域にあっては径方向の2領域に区画
され、その中心寄りの領域では同心円上に配された長短
様々な多数の円弧部40aの径方向に隣り合う円弧部の
端部同士が直線部40′bにより連結された配置パター
ンを呈し、外周寄りの領域にあっては前記領域における
端部同士の連結部位の径方向への延長線上で同じく径方
向に隣り合う円弧部40aの端部同士が直線部40′b
により連結された配置パターンを呈している。かかる複
雑な配置パターンは、可能な限り発熱面の均熱性を確保
しようとするがために創作されたものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】これらの図中、黒く描
かれた部分は過熱による焼損部40cを示している。こ
の焼損部40cの分布を見ると、発熱抵抗線状体の屈曲
部に集中しており、しかもその隣り合う発熱抵抗線状体
との間に放熱のしにくい閉鎖領域が生じている部分に多
く存在していることが理解できる。これは、加熱電流が
屈曲部においてショートカットし、その屈曲部の内側に
集中することから発生するものであり、これらの焼損部
40cの存在は、同部分における発熱量が集中し、他の
部分に較べて著しく発熱量が増加し、被処理体が局部的
に過熱されることを意味し、またその過熱が進むと焼損
につながり断線してヒータとしての機能を果たすことが
できなくなることをも意味している。
【0010】また、前記配置パターンを詳細に検討する
と、最外周領域に配された発熱抵抗線状体は他の領域の
発熱抵抗線状体よりも幅が広く且つ隣接間隔が狭くされ
ている。これは、上記特開平7−183281号公報に
開示された温調ヒータと同様に、ヒータの中央部の加熱
密度を粗にして、中央部における過熱を回避すると共
に、被処理体の均熱処理を可能にするがためである。し
かし、既述したごとく最新の処理装置によれば、必ずし
もヒータの中央部に高周波電力供給、あるいはヒータや
静電チャックへの給電などに用いられる給電パイプが配
置されるとは限らず、しかも被処理体に対して直接的に
加熱する場合には、相変わらずヒータの加熱面全体が均
等に発熱することが要求される。
【0011】本発明は、これらの課題を一挙に解決すべ
くなされたものであり、その具体的な目的は特に肉薄の
プレート表面の加熱面の全てにおいて均一な発熱がなさ
れ、しかも局部的な過熱部を極力少なくした理想的な配
置パターンを有する円盤状ヒータと、被処理体の均一な
加熱及び冷却が可能となる温度制御装置とを提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段及び作用効果】これらの目
的は、次に述べるごとく本件の請求項1〜13に係る発
明により効果的に達成される。請求項1に係る発明は、
少なくとも一表面にて被処理体の温度制御を行う温度制
御装置に適用され、プレート表面に発熱抵抗線状体を所
要のパターンをもって敷設すると共に、同発熱抵抗線状
体の端部に給電部が配された円盤状ヒータにあって、前
記発熱抵抗線状体による前記パターンが、多数の同心円
上に配される多数の円弧部分を含んでなり、前記円弧部
分の表面積が全パターンの表面積の70%以上であるこ
とを特徴としている。
【0013】発熱抵抗線状体によるパターンにあって、
鋭角に折り返す部分ではその折返点にて過熱することが
多い。そこで本発明は、発熱抵抗線状体によるパターン
の70%以上を多数の同心円上に配される多数の円弧部
分で構成するようにしたため、局部的な過熱部分が減少
し、過熱による焼損や断線がなくなり、耐久性を増加さ
せることができる。しかも、前記円弧部分を同一円周上
で適当に分散しながら、隣接する同心円の円周上の円弧
部分と僅かな直線で連結するようにしたため、均熱性の
付与も容易となる。更に、焼損を少なくするためには、
鋭角に折り返す部分を小さな円弧で連結することが好ま
しく、或いは同折り返し部分にその折り返し形状に沿っ
て数条のスリットを形成すると、同スリットを挟む発熱
抵抗線状体部分に均等に電流が流れ、局部的な過熱が発
生せず焼損もなくなる。
【0014】請求項2に係る発明では、前記円弧部分の
全パターンの表面積に対する面積の割合を均熱性の観点
からより好ましい範囲に規定しているものであり、その
範囲を85〜95%としている。
【0015】請求項3に係る発明にあっては、前記発熱
抵抗線状体による前記パターンが、同心円上に配される
各円弧部分の一端を他の同心円の円周上に配される円弧
部分の一端と連結部とを順次連結することを規定してい
る。かかる連結により連結部を極力短く設定でき、過熱
される限度である折り返し角度であるほぼ90°の範囲
で折り返すことができるため、過熱部の減少につなが
る。
【0016】請求項4に係る発明は、前記連結部分が各
同心円上の異なる直径領域に分散して配されることを規
定している。しかしながら、前記連結部分は各同心円上
の異なる直径領域に分散して配される場合だけではな
く、前記連結部が各同心円上の同一直径領域に並列して
配される場合もある。一般的に連結部分は過熱しやすい
ことから各同心円上の異なる直径領域に分散して配され
ることが望ましいが、各同心円上の同一直径領域に並列
して配しても、上記請求項1に係る発明の構成を満足す
るかぎり、従来のこの種の配置パターンと比較しても格
別に不利となることはない。
【0017】請求項5に係る発明は、前請求項3に係る
発明の前記パターンとして、同請求項3の同心円とは異
なる中心をもつ同心円上の円弧部分とを組合せることの
あること規定している。かかる構成により、特に中心部
のパターンにあって、鋭角の屈曲部を少なくすると共
に、並列接続された各パターンにおける発熱抵抗線状体
の長さを揃える。
【0018】請求項6に係る発明にあって、前記発熱抵
抗線状体の単位長さ当たりの面積が長さ方向でほぼ均等
な表面積を有しており、パターンを構成する発熱抵抗線
状体が同一間隔で配置されていることを規定している。
すなわち、発熱抵抗線状体は長さ方向で均等な発熱量に
なると共に、同発熱抵抗線状体の配列間隔が同一である
ためヒータの発熱面では均熱性が確保される。
【0019】請求項7に係る発明は、前記発熱抵抗線状
体が給電部に並列接続される複数本からなることを規定
しており、発熱抵抗線状体を複数並列させて給電部に接
続することにより、過熱やその他の原因による焼層や破
損による影響を最小限に抑えるようにしている。
【0020】請求項8に係る発明は、発熱抵抗線状体の
全表面積が前記円盤状プレートの前記発熱抵抗線状体が
配された領域の面積の45%以上であることを規定して
いる。発熱抵抗線状体の全表面積を円盤状プレートの前
記発熱抵抗線状体が配された発熱領域の45%以上とす
ることにより、被処理体に対して充分な加熱ができると
共に、均熱性を確保しやすくなる。
【0021】請求項9に係る発明にあっては、前記発熱
抵抗線状体が円盤状の絶縁性樹脂フィルム本体上に金属
薄膜を介して所定のパターンをもって形成されると共
に、前記円盤状の絶縁性樹脂フィルム本体の周縁の一部
から所要の幅と長さをもって絶縁性樹脂フィルムからな
る給電部形成領域が一体に延設されてなり、上記給電部
は同給電部形成領域の略全面にわたり形成され、前記給
電部の前記発熱抵抗線状体側の端縁を前記絶縁性樹脂フ
ィルム本体の周縁を越えた内側まで形成すると共に、そ
の端縁の中間に電流経路に沿って延びるスリット状の給
電部非形成領域を形成している。
【0022】かかる構成を備えた円盤状ヒータは、例え
ばアルミニウム製の薄板円盤上に溶着シートを介して溶
着により固定して使われるが、その溶着に際して前記薄
板円盤上に位置合わせして仮固定したり、或いは溶着後
に絶縁性フィルムに外力が作用することが多くある。仮
に、周方向に所定の幅をもって給電部形成領域に形成さ
れる前記給電部の発熱抵抗線状体側の端縁が円盤状の絶
縁性樹脂フィルム本体の外周よりも外側に配され、発熱
抵抗線状体が鋭角をもって前記給電部の端縁の一部に接
続しているような場合には、その接続部分に何らかの外
力が作用したとき、アルミニウム製の薄板円盤の外周縁
により切断され、断線によるヒータ機能が喪失される場
合が多発する。
【0023】そこで、本発明にあっては、上述のごとく
前記給電部の前記発熱抵抗線状体側の端縁を前記絶縁性
樹脂フィルム本体の周縁を越えた内側まで形成する構成
を採用することにより、給電部の切断を無くしている。
【0024】また、円盤状ヒータをアルミニウム製の薄
板円盤上に溶着シートを介して溶着するには、略200
〜300℃の高温下で溶着がなされる。一方、アルミニ
ウム、絶縁性樹脂フィルム、ステンレス等の金属薄膜及
び給電部の構成材料は、それぞれ熱線膨張率が異なるた
め、その膨張率の差により溶着時に所定の幅と長さをも
つ給電部形成領域のほぼ全域にわたって形成された給電
部の一部が溶着面から浮き上がり、皺の寄った状態とな
り、外観ばかりでなく機能面でも様々な影響が生じる。
【0025】本発明にあっては、前記給電部の前記発熱
抵抗線状体側の端縁の中間に電流経路に沿って延びるス
リット状の給電部非形成領域を形成することで、前述の
ような皺が形成されることがなくなる。
【0026】請求項10に係る発明にあっては、前記円
盤状ヒータの外周部には、前記円盤状ヒータにおける熱
分布を均一化するための前記円盤状ヒータとは異なる発
熱抵抗線状体が敷設された1以上の補助ヒータ部を有し
ている。
【0027】例えば、前記補助ヒータ部は前記円盤状ヒ
ータの全周にわたってリング状に形成されている。円盤
状ヒータは、その中心部分と周縁部分とにおける発熱量
及び放熱量の相違などによって、中心部分では温度が高
くなり周縁部分では温度が低くなるなどの温度勾配が生
じる。しかしながら、円盤状ヒータの全周にわたって補
助ヒータ部を形成することにより、実質的に被処理体の
加熱・ 冷却に関与する円盤状ヒータの中心部分と周縁部
分との間の温度勾配を減少させ、円盤状ヒータの全面に
わたる均熱性を更に向上させている。
【0028】請求項11に係る発明は、上記請求項10
に係る発明にあって、前記補助ヒータ部は前記円盤状ヒ
ータの全外周の一部に間隙を残して形成され、前記円盤
状ヒータの給電部は、前記補助ヒータ部の前記間隙を通
って、前記円盤状ヒータの発熱抵抗線状体の端部に接続
されていることを規定している。ここで間隙とは、発熱
抵抗線状体の敷設されていない領域をいう。
【0029】このように円盤状ヒータの給電部を前記補
助ヒータ部の前記間隙を通すことにより、外周部分から
前記補助ヒータに囲まれている円盤状ヒータに給電を行
うことができる。従って、同ヒータの下部に給電用の配
線を敷設する必要がなく、均熱性が更に向上される。ま
た、前記円盤状ヒータ、補助ヒータ部及びそれらの給電
部を同一平面内に形成できるため、前記円盤状ヒータの
表裏面を平滑な平面とすることができる。なお、円盤状
ヒータと補助ヒータ部とのそれぞれの給電部を近接して
位置させることにより、給電用の配線を一箇所にまとめ
ることができるため、より好ましい。
【0030】或いは請求項12に係る発明では、前記補
助ヒータは実質的に前記円盤状ヒータの全周にわたり形
成され、前記円盤状ヒータの給電部は、前記補助ヒータ
部の表裏いずれかの側に絶縁層を介して配され、前記円
盤状ヒータの発熱抵抗線状体の端部に接続されているこ
とを規定している。上記請求項11に係る発明では、補
助ヒータ部に発熱抵抗線状体の形成されていない前記間
隙を設けるため、その間隙部分において僅かではあるが
均熱性が損なわれることは否めない。しかしながら、請
求項12に係る発明では、補助ヒータ部にそのような間
隙を形成することなく、円盤状ヒータの給電部を外周部
分に配することができ、更なる均熱性が達成される。な
お、給電部は通電しても加熱されることがないため、同
給電部が表裏いずれかの側に配されていても、補助ヒー
タ部の発熱には影響を及ぼすことはない。
【0031】更に請求項13に係る発明は、発熱抵抗線
状体を所要のパターンをもって敷設してなる円盤状ヒー
タが少なくとも一表面に配され、同表面にて被処理体の
温度制御を行う温度制御装置であって、前記円盤状ヒー
タの前記発熱抵抗線状体による前記パターンが、多数の
同心円上に配される多数の円弧部分を含み、同円弧部分
の表面積が全パターンの表面積の70%以上であり、前
記円盤状ヒータの表面側及び/又は背面側に、加熱・冷
却用流体による加熱・冷却部を有してなることを特徴と
する温度制御装置をその主要な構成としている。
【0032】前記温度制御装置は、円盤状ヒータの発熱
抵抗線状体に通電することにより同線状体が発熱し、表
面に載置された被処理体が加熱される。このとき、前記
円盤状ヒータは上述のようなパターンで発熱抵抗線状体
が敷設されているため全面にわたって均一に発熱し、被
処理体は全体が均一に加熱される。前記発熱抵抗線状体
への通電を切って、前記加熱・冷却部に冷却用流体を導
入すると、前記表面に載置された被処理体が速やかに冷
却される。なお冷却プロセスにおける温度制御を精密に
行わなければならない場合には、加熱・冷却部による冷
却時に、前記円盤状ヒータの発熱抵抗線状体へ通電して
冷却温度を微調整することもできる。更には、前記加熱
・冷却部に加熱用流体を導入し、円盤状ヒータによる加
熱の微調整を行うこともできる。なお、前記加熱・冷却
部には加熱用流体と冷却用流体との導入をバルブを設け
て選択的に行い、上述のような加熱及び冷却の両機能を
もたせることができ、或いは加熱又は冷却のいずれかの
機能を持たせる場合もある。
【0033】
【発明の実施形態】一般の半導体の製造工程には、塗布
されたレジスト膜に残存する溶剤を取り除くため、基板
を加熱するベ一ク等の加熱工程や、加熱した基板を室温
レベルまで冷却するクーリング等の冷却工程が含まれて
いる。この半導体の製造工程で用いられる温度制御装置
としては、例えば、本発明者等が先に提案した特願平1
0−40765号に開示した装置がある。
【0034】図1は、前記温度制御装置を模式的に示し
ている。この温度制御装置はユニット化され図示せぬ処
理チャンバの内部に設置される。図示例にあって、この
温度制御装置1は、中空円筒状の密閉容器からなり、被
処理体の載置面に本発明の円盤状ヒータ10が配され、
内部に冷却用流体の給排空間7が形成されている。具体
的には、底壁部の周縁部には冷却用流体の排出口3が形
成され、同排出口3には排出パイプ20′が連結される
と共に、冷却用流体の供給パイプ24′が同底壁部の中
央部を通り、前記給排空間に冷却用流体の導入口4が開
口している。
【0035】図2は前記温度制御装置1と冷却用流体の
回路を示しており、前記排出口3は前記排出パイプ2
0′及び排出通路20を通って蓄熱タンク21の返入口
22に接続される 一方、前記導入口4は供給ポンプ2
3を備える共通の供給通路24及び前記供給パイプ2
4′を通って前記蓄熱タンク21の吐出口25に接続さ
れている。同蓄熱タンク21は、その内部に温度流体、
具体的には、フッ化炭素液、エチレングリコール、オイ
ル、水等の液体や窒素、空気、ヘリウム等の気体の中か
ら制御すべき目標温度に応じて適宜選択したものを貯留
し、かつチラータンク26との間においてこの温度流体
を循環させることにより、温度流体を20℃近傍の温度
に調整維持する。なお、図中の符号27は、供給通路2
4に介在させた開閉バルブである。
【0036】前記円盤状ヒータ10は、例えばポリイミ
ド等の絶縁性樹脂18と一体に構成され、アルミニウム
やアルミニウム合金、或いはアルミナ等の熱伝導率の高
い材質からなる0.5mm程度の円形薄板5,6によ
り、その上下面を水平に挟持固定している。前記円盤状
ヒータ10は、相互に重なることなく、一筆書き状の所
要の配置パターンをもって上下の上記円形薄板5,6の
間に絶縁性樹脂18を介して配置固定された発熱抵抗線
状体30を有している。図示例における発熱抵抗線状体
30は、ニッケルクロム合金や鉄クロム合金等のよう
に、単位長さあたりの電気抵抗が高い金属又は合金によ
って構成され、その外周をポリイミド等の絶縁性樹脂1
8によって被覆し、その発熱領域が等発熱密度となる本
発明に特有の後述する配置パターンを採用している。
【0037】また、下方の前記円形薄板6と前記底壁部
2との間の給排空間7には、多孔性のユニフォーム部材
を介装し、あるいは多数のチューブ状フィンなどの冷却
用流体分散部材9を配設している。図1に示す例では、
前記冷却用流体分散部材9は天井部9a、底部9b及び
周壁部9cとをもつ中空円筒体からなり、前記天井部9
aと底部9bとの間に多数のピン9dを配している。前
記中空円筒体は前述の円形薄板5,6と同様の材質から
なり、前記底部9bに導入口4を開口させている。ま
た、前記天井部9aには多数の冷却用流体噴出口9eを
開口させ、この冷却用流体噴出口9eから噴出する冷却
用流体により、前記円形薄板6に対して冷却用流体を均
等に接触させるようにしている。
【0038】そして、前記円盤状ヒータ10、底壁部2
及び上下円形薄板5,6の各周縁を同様の材質からなる
側壁部8により密閉している。この側壁部8の底壁側の
一部には冷却用流体の上記排出口3と上記蓄熱タンク2
1とを接続する冷却用流体の排出パイプ20′、及び冷
却用流体の上記導入口4と供給ポンプ23とを接続する
供給パイプ24′の挿通開口8a,8bを有している。
【0039】かかる構成を備えた上記温度制御装置1に
おいて、円盤状ヒータ10の上面にレジストを塗布した
ウエハWを載置した状態で発熱抵抗線状体30に所定の
加熱電力を供給し、該発熱抵抗線状体30を発熱させ、
発熱抵抗線状体30から発生する熱量を上部の円形薄板
5を介してウエハWに伝達させ、該ウエハWを速やかに
所定の温度に昇温させ加熱を維持する。この加熱処理が
終了すると、上述した加熱電力の供給を停止するととも
に、開閉バルブ27をONし、蓄熱タンク21に貯留さ
れた20℃近傍の冷却用流体を、供給通路24、冷却用
流体分散部材9及び排出通路20を通じて温度制御装置
1の給排空間7に循環供給させて、上部の円形薄板5、
発熱抵抗線状体30及び下部の円形薄板6を介してウエ
ハWの熱を冷却用流体に放熱して、ウエハWを速やかに
20℃の温度に冷却して維持し、ウエハWに対するクー
リングを行う。
【0040】このように前記温度制御装置1を採用すれ
ば、被処理体の加熱工程と冷却工程とが同一位置にて実
行できるようになり、省スペース化及び作業効率を著し
く向上させることを可能にする。なお、ウエハWのクー
リング温度を精密に制御しなければならない場合には、
前記冷却用流体によるクーリング時にも前記円盤状ヒー
タ10の発熱抵抗線状体30へ電力を供給し、同円盤状
ヒータ10により冷却温度を微調整することができる。
【0041】ここに例示する温度制御装置1は、半導体
製造工程において、プリベーキング+クーリング、また
はポストベーキング+クーリングの際に用いられ、最初
に被処理体であるウエハWを高温に加熱し(べ一キン
グ)、その後、室温まで冷却する(クーリング)という
サイクルをウエハ単位に数十秒間隔で繰り返す制御を行
うためのものである。
【0042】上述した円盤状ヒータ10としては、一般
に、単一の層状に敷設した発熱抵抗線状体30の表裏両
面をポリイミド等の絶縁性樹脂で被覆し、これを溶着シ
ート等の接着手段によってプレートの上面に接着する
か、あるいは溶射や電着によって上記下部の円形薄板6
の上面に直接形成したものが用いられる。被処理体に対
する均熱処理を実現するためと発熱抵抗線状体30の焼
損を回避するためには、前記発熱抵抗線状体30をニッ
ケルクロム合金や鉄クロム合金等のように、単位長さあ
たりの電気抵抗が高い金属、あるいは合金によって構成
し、その全領域が等発熱密度となると共に、局部的な過
熱部を生じさせない配置パターンで敷設することが望ま
しい。
【0043】さて、以上の説明から、前記発熱抵抗線状
体30の配置パターンは、被処理体に対する加熱時の温
度分布を均一化するためと、円盤状ヒータ10の耐久性
を向上させる点で重要な要因をなしていることが理解で
きよう。本発明者等は、かかる観点から理想的な発熱抵
抗線状体30の配置パターンを開発したものである。
【0044】図3は、その代表的な発熱抵抗線状体30
の配置パターンを示している。この配置パターンによる
と、3本の発熱抵抗線状体30(30-1〜30-3) の各回路
の一端と同回路の他端とを同一位置に隣り合って配され
た一方の給電部31と他方の給電部32とに並列して接
続させており、3本の発熱抵抗線状体30(30-1〜30-
3) の一方の端部が単一の給電部31に接続され、3本
が一組となって、3個の同心円の半円上をそれぞれが円
弧状に配され、その折り返し部では各発熱抵抗線状体3
0を同一径方向に平行して折り返し、中心側の3個の同
心円の同じく半円上をそれぞれ円弧状に配され、その折
り返し部では各発熱抵抗線状体30(30-1〜30-3) を同
一径方向に平行して折り返し、これを順次繰り返したの
ち、前記半円側とは反対側の中心に近い3個の半円上を
3本が一組となって円弧状に配され、その折り返し部で
は各発熱抵抗線状体30を同一径方向に平行して折り返
し、これを外径側に順次繰り返しながら、単一の他方の
前記給電部32に3本の発熱抵抗線状体30(30-1〜30
-3) の各出力端を接続させている。
【0045】各発熱抵抗線状体30(30-1〜30-3) の円
弧状をなす部分が、本発明における円弧部分30a(30
a-1 〜30a-3)であり、折り返す部分が本発明における連
結部分30b(30b-1 〜30b-3)である。かかる発熱抵抗
線状体30の配置パターンを採用することにより、従来
のこの種の配置パターンと比較すると、円弧部分(30a-
1 〜30a-3)が占める割合を連結部分30b(30b-1 〜30
b-3)と比較して大幅に増加させることができた。
【0046】既述したように、円弧部分では過熱するこ
とが少なく、連結部分の屈曲部ではその殆どが過熱しや
すく、特に鋭角で屈曲する場合には、その屈曲部の内側
が過熱しやすいことは図17〜図19により明らかであ
るところ、前述のごとく本発明によれば円弧部分30a
(30a-1 〜30a-3)の占める割合を連結部分30b(30b-
1 〜30b-3)よりも大幅に増加させることができること
と、鋭角に屈曲する部分を少なくすることができるた
め、その過熱部位を極端に減少させることが可能となっ
た。
【0047】そして、本発明では前述の鋭角に屈曲する
部分を更に小さな円弧(アール)を形成し、或いはその
屈曲形状に沿って発熱抵抗線状体30に数条のスリット
を形成すると、同屈曲部分を電流が均一に或いは分散し
て流れるようになり、過熱されることがなく焼損部の発
生をなくすことができる。また、図3からも理解できる
ように、各発熱抵抗線状体30の長さ当たりの表面の面
積を均等にすると共に、その平行に配する間隔を全て同
じ間隔とすることにより、円盤状ヒータ10の全発熱面
において均一の発熱量が得られるようになる。
【0048】しかも、上記温度制御装置1にあって、か
かる配置パターンからなる発熱抵抗線状体30を備えた
円盤状ヒータ10により被処理体である半導体ウエハW
に対して上部薄板5を介して直接に加熱・冷却を行う
と、発熱抵抗線状体30の発熱時及び発熱停止時の熱伝
達が迅速になされるようになり、理想的な加熱・冷却処
理が行えるようになる。
【0049】図4は、前記温度制御装置1による円盤状
ヒータ10の上部薄板5の温度変化と、対応する時間内
でのウエハ温度の変化とを示している。前記上部薄板5
は加熱電力の投入により速やかに温度が上昇し、一旦オ
ーバシュートしたのち、所定の設定温度を維持するよう
に制御される。このとき、ウエハ温度もほぼ同時間内に
所望の処理温度まで速やかに上昇し、上部薄板5が所定
の温度に維持されるとほぼ同時に、ウエハWも安定した
処理温度に維持される。このことは、本実施例による円
盤状ヒータ10の上述の構造から、伝熱と放熱が速やか
になされるため、例えば冷却処理にあたっても加熱電力
の投入を停止すると速やかに所望の冷却温度まで降下さ
せることができることを意味しており、既述したこの種
の温度制御として、他に格別の構造を採用することな
く、理想的な制御をなし得ることが理解できよう。
【0050】また、上記発熱抵抗線状体30の配置パタ
ーンにあって、上記円弧部分30aの総面積が発熱抵抗
線状体30の面積の70%、好ましくは85〜95%で
あることが、被処理体に対する加熱効率から望ましい。
70%より低いと、全体の均熱性が損なわれる。更に、
上記配置パターンにあって発熱抵抗線状体30の面積が
発熱面の総面積の45%以上であるとパターン上での発
熱密度が低く抑えられ、均熱性も確保され、前述の効果
的な温度制御が可能となる。
【0051】図5〜図10は、上述した温度制御装置1
に適した本発明の円盤状ヒータにおける発熱抵抗線状体
30の他の配置パターンの例を示している。図5に示す
配置パターン例は、図2に示すごとく円盤状ヒータ10
に形成され、被処理体を下方から支持して昇降させる後
述するサセプタピンの通過孔10aを有する例を示して
おり、同時にこの図示例にあっては前記通過孔10aが
形成されている同一の円周領域上に、上記円弧部分(30
a-1 〜30a-3)同士を連結する連結部分30bの一部を配
している例を示している。
【0052】図6は上記円弧部分(30a-1 〜30a-3)同士
を連結する連結部分30b(30b-1〜30b-3)を同心円の
同一直径領域上に配線せずに、積極的に異なる直径領域
上に分散させた例である。また、同図における配置パタ
ーンでは、図5の配置パターンにおける中心部の連結部
分における鋭角な連結を避けるべく、異なる位置に中心
をもつ2つの円弧部分の連結に分散させて、その各連結
を90°に近づけている。
【0053】図7に示す配置パターンの例は、上記円弧
部分(30a-1 〜30a-3)同士を連結する連結部分30b
(30b-1 〜30b-3)を同心円の同一直径部上に配線せず
に、異なる直径部上に分散させると共に、中心部の配置
パターンを調整して、並列接続された3本の発熱抵抗線
状体30の各全長を揃えている。
【0054】図5〜図7からも理解できるように、この
種のウエハWの加熱・冷却処理にあたっては、処理チャ
ンバ内へのウエハWの出し入れはロボットによりなされ
る。すなわち、被処理体であるウエハWはロボットによ
り処理チャンバ内に搬送され、同チャンバ内に設置され
た前記温度制御装置の上方にて位置決めされる。次い
で、前記温度制御装置1の円盤状ヒータ10を貫通して
3本の図示せぬサセプタピンが上部薄板5から上方に突
出し、搬送位置決めされた前記ウエハWを3点で支持し
てから温度制御装置1の内部に退入して、同ウエハWを
前記上部薄板5の表面に載置する。処理が終了すると、
前記サセプタピンが上部薄板5から再度上方に突出し、
処理済みのウエハWを下方から3点で支持して上昇させ
る。これをロボットが向かい入れ、把持して処理チャン
バ外へと搬出する。
【0055】3本の前記サセスタピンは温度制御装置1
の内部の同一円周上に120°の位相差をもって配され
ている。そのため、この種の円盤状ヒータ10には、図
5〜図7に示すように前記サセプタピンの突出・退入位
置に通過孔10aが形成されており、通常は発熱抵抗線
状体30が前記ピン通過孔10aの周辺を巡るように配
される。
【0056】図8に示す変形例では、前記サセスタピン
の通過孔10aを同心円上の異なる円周上に120°の
位相差をもって形成している。このようにすると、ピン
通過孔10aの周辺で発熱密度が高くなりやすい発熱抵
抗線状体30が径方向にも分散されることになり、発熱
面全体の均熱化を図ると共に、ピン通過孔10aの周辺
における伝熱が速やかになされるようになり、焼損等に
よる発熱抵抗線状体30の破損を減少できる。
【0057】図9は上記図1の温度制御装置に適用され
る本発明の他の実施例である円盤状ヒータ11を示して
おり、この例では2組の発熱抵抗線状体30,30′を
使って配置パターンを形成している。すなわち、1組は
3本の発熱抵抗線状体30が1組の給電部31,32に
並列に接続され、他の1組は2本の発熱抵抗線状体3
0′が他の1組の給電部31′,32′に並列に接続さ
れている。3本の発熱抵抗線状体30は、前記円盤状ヒ
ータ11の中央領域に円盤状ヒータ部11aの配置パタ
ーンを形成しており、前記2本の発熱抵抗線状体30′
は、前記円盤状ヒータ部11aの全外周の一部に、同線
状体30′の敷設されていない領域(間隙)34を残し
て、補助ヒータ部11bを形成している。各発熱抵抗線
状体30,30′の配置パターンは、円弧部分30a,
30′a及び連結部分30b,30′bが上述の実施例と同
様の所定のパターンとして発熱量の均衡を図ると共に、
本実施例にあっては、各組の発熱抵抗線状体30,3
0′を個別に制御することにより、円盤状ヒータ11の
内外領域における発熱量の均衡をも図っている。
【0058】また、この図9に示す実施例の円盤状ヒー
タ11にあっては、前記各発熱抵抗線状体30,30′
と各給電部31,31′;32,32′を、一枚のポリ
イミド樹脂からなる円盤状フィルムの裏面に、例えばス
テンレス製薄膜を接着し、同薄膜の表面にエッチングに
より形成している。かかる構成をもつ円盤状ヒータ11
の各発熱抵抗線状体30,30′が形成された円盤状フ
ィルム本体18aの部分を、例えばアルミニウム製の薄
板円盤Alに溶着シートを介して溶着一体化する。一
方、前記各給電部31,31′;32,32′は、同図
からも理解できるように、前記円盤状フィルム本体18
aの外周の一部から、周方向に所定の幅もち、同じく所
定の長さをもって外径方向に延設された絶縁性樹脂フィ
ルムからなる給電部形成領域18bのほぼ全域にわたっ
て形成され、その各給電部31,31′;32,32′
の発熱抵抗線状体30,30′側の端縁の一部に前記各
発熱抵抗線状体30,30′を接続している。
【0059】このような構成にあって、仮に前記各発熱
抵抗線状体30,30′が前記アルミニウム製の薄板円
盤Alの周縁を鋭角に跨いで前記各給電部31,3
1′;32,32′に接続されている場合には、前記溶
着時に、或いはヒータの取付け時に何らかの外力が作用
して前記各発熱抵抗線状体30,30′の各接続部が切
断し断線することが多くなる。また、前記溶着時には各
部材共に略300℃の高温下におかれることになるが、
アルミニウム、ポリイミド樹脂、ステンレス、及び給電
部31,31′;32,32′の構成材料の間で熱線膨
張率が異なるため、前記高温下では、特に給電部形成領
域18bが浮き上がり、皺が発生する。
【0060】そこで、本実施例では上記構成に加えて、
前記発熱抵抗線状体30,30′を円盤状の絶縁性樹脂
フィルム本体18a上に金属薄膜を介して所定のパター
ンをもって形成すると共に、上記給電部31,31′;
32,32′を前記円盤状の絶縁性樹脂フィルム本体1
8aの周縁の一部から所要の幅と長さをもって一体に延
設された給電部形成領域18bの略全面にわたり形成す
るにあたり、前記給電部31,31′;32,32′の
前記発熱抵抗線状体30,30′側の端縁を前記絶縁性
樹脂フィルム本体18aの周縁を越えて内径側まで伸ば
すと共に、その端縁の中間に外径方向に直線的に延びる
リット状の給電部非形成領域18cを形成している。こ
のことにより、前述のような断線や給電部形成領域18
bに皺が発生することがなくなる。なお、前記給電部非
形成領域18cの形状は径方向に直線的に延びるリット
状に限定されるものではなく、電流の流れる方向、即ち
電流経路に沿って、任意の形状をもつスリット状の給電
部非形成領域を形成することも可能である。
【0061】更に、絶縁性樹脂フィルム本体18aと給
電部形成領域18bとの境界部分の隅部が直線部同士の
交差部である場合には、その隅部でフィルム自体が裂断
されやすい。そこで本実施例では、前記隅部を曲線とす
ると共に、その隅部のフィルム上に発熱抵抗線状体3
0,30′と同様の材料により薄膜33を形成して補強
している。
【0062】また、前記補助ヒータ部11bの発熱抵抗
線状体30′は、前記補助ヒータ部11bにより前記円
盤状ヒータ部11aの全外周を、一部に同線状体30′
の敷設れていない領域である間隙34を残してとり囲む
ような配線パターンで敷設されている。この補助ヒータ
部11bに形成された間隙34を通って前記円盤状ヒー
タ部11aの発熱抵抗線状体30の端部に接続されてい
る。このように、前記間隙34を通して内部の円盤状ヒ
ータ部11aの発熱抵抗線状体30と外周部分の給電部
31,32とを接続することにより、円盤状ヒータ部1
1a、補助ヒータ部11b及び各給電部31,32;3
1′,32′を同一平面内に形成することができ、円盤
状ヒータ11の表裏面を平滑な平面とすることができ
る。
【0063】また、2つのヒータ部11a,11bへの
給電部31,32;31′,32′を外周部分に形成す
ることにより、円盤状ヒータ11の下方に給電用の配線
を敷設する必要がなくなり、前記配線により温度分布が
不均一になるといった不都合を回避できる。更に、この
場合に、前記円盤状ヒータ部11aの給電部31,32
と、前記補助ヒータ部11bの給電部31′,32′と
を同図9に示すように近接させて配すると、2組の給電
部31,32;31′,32′への給電用の配線コード
を一箇所にまとめて敷設することができるため、好まし
い。
【0064】図10は図9に示す円盤状ヒータの変形例
を示す。この円盤状ヒータ11′も図9に示す円盤状ヒ
ータと同様に、中央の円盤状ヒータ部11′aとその外
周の補助ヒータ部11′bとから構成されている。但
し、本変形例による円盤状ヒータ11′では前記補助ヒ
ータ部11′bが実質的に前記円盤状ヒータ部11′a
の全外周に形成されており、間隙34を有していない点
で図9に示す実施例とは異なるものである。
【0065】即ち、本変形例の円盤状ヒータ11′は、
前記円盤状フィルム本体18aの外周の一部から一体に
給電部形成領域18bが延出されたシートを2枚形成
し、1枚には中央の円盤状ヒータ部11′aとその給電
部31,32を敷設すると共に、他方には外周の補助ヒ
ータ部11′bとその給電部31′,32′を敷設し
て、両者を貼り合わせて一枚の円盤状ヒータ11′とし
ている。
【0066】かかる円盤状ヒータ11′にあっては、円
盤状ヒータ部11′aの給電部31,32は、図11に
示すように前記補助ヒータ部11′bの表側に、或いは
図12に示すように前記補助ヒータ部11′bの裏側
に、絶縁層を介して配され、前記円盤状ヒータ部11′
aの発熱抵抗線状体30の端部に接続されている。
【0067】このように、前記円盤状ヒータ部11′a
の給電部31,32を前記補助ヒータ部11′bの表裏
いずれかの側に絶縁層を介して配することにより、図9
に示す実施例のように補助ヒータ部の配線パターンに間
隙34を形成する必要が無く、その間隙部分で僅かに生
じる熱の不均一性も回避できるため、更なる均熱性を達
成することが可能となる。
【0068】なお、本変形例にあっては、円盤状ヒータ
11′の最表層には全面に絶縁性樹脂シート5′を貼着
して、その上面に直接、半導体ウエハWを載置すること
を可能とし、温度制御装置1における上部円形薄板5を
省略可能としている。
【0069】また、上記変形例では前記円盤状ヒータ部
11′aの給電部31,32が前記補助ヒータ部11′
bの表裏いずれかの側に絶縁層を介して配されているこ
とが重要であり、その要件を満たすものであれば、いか
なる変形も可能である。例えば前記円盤状ヒータ部1
1′a、前記補助ヒータ部11′b及び同補助ヒータ部
11′bの給電部31′,32′を一枚の絶縁性樹脂シ
ートに敷設すると共に、円盤状ヒータ部11′aの発熱
抵抗線状体30の端部部分において前記シートに貫通孔
を設け、同発熱抵抗線状体30の端部を裏面側へ挿通さ
せ、異なるシートに敷設された前記円盤状ヒータ部1
1′aの給電部31,32を裏面側から貼りつけてもよ
い。
【0070】図13は本発明の円盤状ヒータが適用され
る半導体ウエハの加熱冷却用の、図1に示す温度制御装
置1とは異なる実施形態例による温度制御装置1′の一
部を破断して示す斜視図である。なお同温度制御装置
1′において上述した図1に示す温度制御装置1と実質
的に同一の部材には同一の符号を付し、その詳細な説明
は省略する。
【0071】この温度制御装置1′は、中空円柱部分
1′aの外周の一部に断面が略矩形の矩形部分1′bが
添設された密閉容器を備えている。この密閉容器の前記
円柱部分1′a及び前記矩形部分1′bの上面に、同密
閉容器の上面形状と略同一形状をなす円盤状ヒータ12
が配されており、同円盤状ヒータ12の前記円柱部分1
aに対応する部分の表面が被処理体 (半導体ウエハW)
の載置面となっている。
【0072】更に、前記円盤状ヒータ12の下方には、
アルミニウムやアルミニウム合金、或いはアルミナ等の
熱伝導率の高い材質からなる0.5mm程度の薄板6が
配されており、前記円盤状ヒータ12及び薄板6の裏面
側には冷却部が形成されている。前記円盤状ヒータ12
と薄板6とを重ねた厚みは5mm以下とすることが好ま
しく、また、本温度制御装置1′全体の厚みは2cm以
下に設定することが好ましい。
【0073】前記冷却部は、前記薄板6と前記円柱部分
1′aの下壁との間に形成された冷却用流体の給排空間
7と、同給排空間7への冷却用流体の導入口4及び排出
口3とを備えており、本実施形態例にあっては図1の温
度制御装置1の冷却用流体分散部材9は有しておらず、
前記給排空間7に前記冷却用流体導入口4から直接、冷
却用流体を供給し、同給排空間7を冷却用流体により充
満させて載置面上の半導体ウエハWを冷却する。この給
排空間への冷却用流体の導入口4及び排出口3は前記矩
形部分1′bが添設されている円柱部分1′aの周壁に
形成されており、前記冷却用流体導入口4及び排出口3
への供給パイプ24′及び排出パイプ20′を前記矩形
部分1′bに配管し、前記給排空間7に冷却用流体を充
満させて同流体を導入及び排出する。
【0074】図14及び図15には、上述した図13に
示す温度制御装置1′に適した本発明の円盤状ヒータ1
2における発熱抵抗線状体30の配置パターンの例を示
す。前記円盤状ヒータ12は上記温度制御装置1′の上
面形状と同一の形状をなしており、円形部分の外周の一
部に矩形部分が添設された形状をなしている。
【0075】図14に示す円盤状ヒータ12は、円盤状
フィルム本体18aの外周の一部から外径方向に矩形領
域18dが延設された一枚の絶縁性樹脂シートに、3組
の発熱抵抗線状体30,30′,30″を使って配置パ
ターンを形成している。すなわち、1組は3本の発熱抵
抗線状体30が1組の給電部31,32に並列に接続さ
れ、他の2組は1本の発熱抵抗線状体30′,30″が
他の2組の給電部31′,32′;31″,32″にそれ
ぞれ接続されている。
【0076】3本の発熱抵抗線状体30は、円盤状フィ
ルム本体18aの中央領域に円盤状ヒータ部12aの配
置パターンを形成している。更に、1本の前記発熱抵抗
線状体30′が前記矩形領域18dに隣接する一部を残
して前記円盤状ヒータ部12aの外周に配置パターンを
形成し第1補助ヒータ部12bを構成すると共に、残っ
た前記一部と前記矩形領域18dとに、他の1本の前記
発熱抵抗線状体30″が配置パターンを形成して第2補
助ヒータ部12cを構成している。各発熱抵抗線状体3
0,30′,30″の配置パターンは、円弧部分30a,
30′a,30″a及び連結部分30b,30′b,30″
bが上述の実施例と同様の所定のパターンとして発熱量
の均衡を図っている。
【0077】円盤状ヒータ部12a及び第2補助ヒータ
部12cの給電部31,32;31″,32″は、前記矩
形領域18dの前記第2補助ヒータ部12cを挟んだ両
側にそれぞれ形成されている。このとき、前記円盤状ヒ
ータ部12aは前記第1補助ヒータ部12bと第2補助
ヒータ部12cとにより外周が囲まれているが、前記第
1補助ヒータ部12bと第2補助ヒータ部12cとの間
に間隙34を形成し、前記円盤状ヒータ部12aの給電
部31,32は、前記間隙34を通って、前記円盤状ヒ
ータ部12aの発熱抵抗線状体30の端部に接続するこ
とができる。また、円盤状フィルム本体18aの前記矩
形領域18dに対して180°変位させた位置に、所定
幅及び所定長さをもって外径方向に給電部形成領域18
bを延設している。この給電部形成領域18bには、前
記第1補助ヒータ部12bの給電部31′,32′が形
成されている。
【0078】そして更に前記円盤状ヒータ12では、各
組の発熱抵抗線状体30,30′,30″を個別に制御
し、前記円形部分では中央領域と周縁領域との放熱量な
どの差異に基づく温度差をなくすべく円盤状ヒータ部1
2aと第1補助ヒータ部12bとを別個に制御すると共
に、更に前記矩形部分の第2補助ヒータ部12cも前記
円盤状ヒータ部12a及び第1補助ヒータ部12bとは
別個に制御して、冷却用流体の導入口近傍における温度
差をなくして、円盤状ヒータ12の全面にわたって発熱
量の均衡を図っている。
【0079】図15は上記円盤状ヒータ12の変形例に
よる円盤状ヒータ12′を分解して示す部分平面図であ
る。本変形例による円盤状ヒータ12′も同様に、3組
の発熱抵抗線状体30,30′,30″を使って、円盤
状ヒータ部12′a、その外周の第1補助ヒータ部1
2′bと矩形部分の第2補助ヒータ部12′cとを構成
し、各発熱抵抗線状体30,30′,30″の配置パタ
ーンは、円弧部分30a,30′a,30″a及び連結
部分30b,30′b,30″bを上述の実施例と同様
の所定のパターンとして発熱量の均衡を図っると共に、
各発熱抵抗線状体30,30′,30″を別個に制御し
て均熱化を図るものである。
【0080】しかしながら、同図15に示す円盤状ヒー
タ12′は、円盤状フィルム本体18aに円盤状ヒータ
部12′aと第1補助ヒータ部12′bとを構成し、同
円盤状フィルム本体18aの外に延設された矩形領域1
8dには、その全面に前記円盤状ヒータ部12′aの給
電部31,32を形成している。そして、更に前記矩形
領域18dと略同一形状の異なる矩形フィルム18e
に、第2補助ヒータ部12′cの発熱抵抗線状体30″
とその給電部31″,32″とを敷設し、前記矩形領域
18dに貼り付けるものである。
【0081】このときも上述した図10に示す変形例と
同様に、図11及び図12に示すように、前記矩形フィ
ルム18eを前記矩形領域18dの下側から取り付けて
もよく、或いは前記矩形領域18dの上側から取り付け
てもよい。但しその場合に、前記矩形領域18dに形成
されている前記円盤状ヒータ部12′aの給電部31,
32と、前記矩形フィルム18eに敷設されている第2
補助ヒータ部12′cの発熱抵抗線状体30″及び給電
部31″,32″との間は、絶縁体を介していなければ
ならない。
【0082】このように、前記円盤状ヒータ部12′a
の給電部31,32を前記第2補助ヒータ部12′cの
表裏いずれかの側に絶縁層を介して配することにより、
図14に示す実施例のように補助ヒータ部の配線パター
ンに間隙を形成する必要が無く、その間隙部分で僅かに
生じる熱の不均一性も回避できるため、更なる均熱性を
達成することが可能となる。
【0083】なお、上記実施形態例による温度制御装置
1,1′にあっては、その表面にのみ円盤状ヒータ1
0,12が配されているが、間に冷却部を介在させて表
裏両面に円盤状ヒータ10,12を配することもでき
る。この場合には、両面にて被処理体の加熱及び冷却を
行うことができ、また、片面のみで被処理体の加熱及び
冷却を行う場合にも、他面を同様に加熱及び冷却するこ
とにより、特に加熱と冷却との切換え時に発生しやすい
温度制御装置1,1′の反りを防止することができる。
【0084】また、側方に冷却用流体の供給パイプ2
4′及び排出パイプ20′を配管した前記温度制御装置
1′にあっては、側壁に冷却用流体の導入口4及び排出
口3を設けており、この導入口4及び排出口3に対応す
る部分でウエハWの加熱が不均一とならないよう、前記
矩形部分1′bの表面にも円盤状ヒータ12を配してい
る。そのため、円盤状ヒータ12は図14及び図15に
示すように円形部分の外周に矩形部分が添設された形状
となっているが、本発明はかかる形状の円盤状ヒータに
限定されるものではない。
【0085】例えば、前記矩形部分1′bを複数設けて
複数箇所に冷却用流体の供給パイプ24′及び排出パイ
プ20′を配することができる。その場合にも、複数の
矩形部分1′bの表面にも円盤状ヒータを配し、この矩
形領域においても個々に加熱を制御する。なお、図1に
示す温度制御装置1では円盤状ヒータ10の上面に上部
薄板5を配しているが、図13に示す温度制御装置1′
にあってはこの上部薄板5を省略しており、この場合
は、円盤状ヒータ12の最表層の絶縁性フィルム5′上
にウエハWが直接載置されることになる。
【0086】更に上述した温度制御装置1,1′にあっ
ては、円盤状ヒータ10,12の裏面側に配された給排
空間7に冷却用流体を給排して表面に載置された被処理
体を冷却するものであるが、冷却用流体に代えて加熱用
流体を前記給排空間7に給排することもでき、その場合
には同加熱用流体を用いて円盤状ヒータ10,12によ
る加熱温度の微調整を行うことができる。或いは、前記
冷却用流体の流路に加えて前記給排空間7への加熱用流
体の流路を更に配すると共に、同給排空間7へ冷却用流
体又は加熱用流体のいずれかを選択的に導入できるよう
バルブを設けることにより、同温度制御装置1,1′に
冷却用流体による冷却機能と加熱用流体による加熱機能
とを兼備させることもできる。また、円盤状ヒータ1
0,12を給排空間7の上面及び下面の両方に設けるこ
とも可能である。
【0087】以上の説明から理解できるように、本発明
の円盤状ヒータ10,12における発熱抵抗線状体3
0,30′,30″の配置パターンを同心円上に幾重に
も配される円弧部分30aを主要なパターンとして、そ
の連結部分30bを極力排除するため、局部的な過熱部
が減少されて耐久性が向上するばかりでなく、発熱面の
全てにおいて発熱量を均等化できるようになり、しかも
被処理体に対する加熱・冷却処理を理想的な処理行程で
制御しやすく、この種の加熱装置に限らず、多様な分野
の加熱装置に適用が可能である。
【0088】なお、上記実施例とその変形例は本発明の
理解に供するための典型的な例を挙げているに過ぎず、
例えば本発明は加熱・冷却を繰り返し行う上述のごとき
処理に限らず、薄板材からなり発熱抵抗線状体がほぼ均
等に配された円盤状ヒータ10,12を熱容量の小さい
上下薄板の間に配して、被処理体に対する加熱と同被処
理体からの放熱とを均等な温度分布の下に効率的に行え
るため、加熱或いは冷却を単独に行う装置にも適用が可
能であり、その他にも当業者であれば本発明の精神を逸
脱しない範囲で多様な変更が可能であることは容易に理
解できるところであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の円盤状ヒータが適用される半導体ウエ
ハの加熱冷却用の温度制御装置の実施形態例を一部を破
断して示す斜視図である。
【図2】前記温度制御装置の制御回路例を概略的に示す
回路図である。
【図3】本発明の代表的な実施例である円盤状ヒータに
おける発熱抵抗線状体の配置パターンを示す平面図であ
る。
【図4】上記円盤状ヒータの上部薄板の温度変化と、対
応する時間内でのウエハ温度の変化とを示す線図であ
る。
【図5】上記実施例の第1変形例を示す発熱抵抗線状体
の配置パターンの平面図である。
【図6】上記実施例の第2変形例を示す発熱抵抗線状体
の配置パターンの平面図である。
【図7】同第3変形例を示す発熱抵抗線状体の配置パタ
ーンの平面図である。
【図8】同第4変形例を示す発熱抵抗線状体の配置パタ
ーンの平面図である。
【図9】本発明の他の実施例を示す円盤状ヒータの平面
図である。
【図10】上記実施例の変形例を示す円盤状ヒータの平
面図である。
【図11】図10に示す円盤状ヒータの一例の要部断面
図である。
【図12】図10に示す円盤状ヒータの他の例の要部断
面図である。
【図13】本発明の円盤状ヒータが適用される半導体ウ
エハの加熱冷却用の温度制御装置の他の実施形態例を一
部を破断して示す斜視図である。
【図14】図13の温度制御装置に適用される代表的な
実施例である円盤状ヒータの平面図である。
【図15】図13の温度制御装置に適用される他の実施
例である円盤状ヒータを分解して示す部分平面図であ
る。
【図16】この種の処理工程における加熱・冷却の温度
サイクルを示す線図である。
【図17】従来の円盤状ヒータにおける発熱抵抗線状体
の配置パターン例を示す平面図である。
【図18】同図の一部拡大図である。
【図19】図18の更に部分拡大図である。
【符号の説明】
1 (1 ′) 温度制御装置 1′a 円柱部分 1′b 矩形部分 2 底壁部 3 冷却用流体排出口 4 冷却用流体導入口 5 上部円形薄板 6 下部円形薄板 7 給排空間 8 側壁部 8a,8b (パイプの)挿通開口 9 冷却用流体分散部材 9a 天井部 9b 底部 9c 周壁部 9d ピン 9e 冷却用流体噴出口 10 円盤状ヒータ 10a ピン通過孔 11 (11′) 円盤状ヒータ 11a 円盤状ヒータ部 11b 補助ヒータ部 12 (12′) 円盤状ヒータ 12a 円盤状ヒータ部 12b 第1補助ヒータ部 12c 第2補助ヒータ部 18 絶縁性樹脂 18a 絶縁性樹脂フィルム本体 18b 給電部形成領域 18c 給電部非形成領域 18d 矩形領域 18e 矩形フィルム 20 (冷却用流体の)排出通路 20′ (冷却用流体の)排出パイプ 21 蓄熱タンク 22 返入口 23 供給ポンプ 24 (冷却用流体の)供給通路 24′ (冷却用流体の)供給パイプ 25 (蓄熱タンクの)吐出口 26 チラータンク 27 開閉バルブ 30 (30′,30″) 発熱抵抗線状体 30a (30′a,30″a) 円弧部分 30b (30′b,30″b) 連結部分 31 (31′, 31″) 給電部 32 (32′, 32″) 給電部 33 薄膜 34 間隙 40 発熱抵抗線状体 40a 円弧部分 40b (40′b) 直線部 40c 焼損部 W 半導体ウエハ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一表面にて被処理体の温度制
    御を行う温度制御装置に適用され、プレート表面に発熱
    抵抗線状体を所要のパターンをもって敷設すると共に、
    同発熱抵抗線状体の端部に給電部が配された円盤状ヒー
    タにあって、 前記発熱抵抗線状体による前記パターンが、多数の同心
    円上に配される多数の円弧部分を含んでなり、 前記円弧部分の表面積が全パターンの表面積の70%以
    上である、ことを特徴とする円盤状ヒータ。
  2. 【請求項2】 前記円弧部分の表面積が全パターンの表
    面積の85〜95%である請求項1記載の円盤状ヒー
    タ。
  3. 【請求項3】 前記発熱抵抗線状体による前記パターン
    が、同心円上に配される各円弧部分の一端を中心に向け
    て配列される円弧部分の一端と順次連結する連結部分と
    からなる請求項1又は2記載の円盤状ヒータ。
  4. 【請求項4】 前記連結部分が各同心円上の異なる直径
    領域に分散して配されてなる請求項3記載の円盤状ヒー
    タ。
  5. 【請求項5】 前記パターンが、前記同心円とは異なる
    同心円の中心をもつ同心円上の円弧部分との組合せから
    なる請求項3記載の円盤状ヒータ。
  6. 【請求項6】 前記発熱抵抗線状体の長さ当たりの面積
    が長さ方向にほぼ均等な表面積を有してなり、パターン
    を構成する発熱抵抗線状体が同一間隔で配されてなる請
    求項1又は2記載の円盤状ヒータ。
  7. 【請求項7】 前記発熱抵抗線状体が上記給電部に並列
    接続される複数本からなる請求項1又は2記載の円盤状
    ヒータ。
  8. 【請求項8】 前記発熱抵抗線状体の全面積が前記プレ
    ートの前記発熱抵抗線状体が配された領域の面積の45
    %以上である請求項1記載の円盤状ヒータ。
  9. 【請求項9】 前記発熱抵抗線状体が円盤状の絶縁性樹
    脂フィルム本体上に金属薄膜を介して所定のパターンを
    もって形成されると共に、前記円盤状の絶縁性樹脂フィ
    ルム本体の周縁の一部から所要の幅と長さをもって絶縁
    性樹脂フィルムからなる給電部形成領域が一体に延設さ
    れてなり、上記給電部は同給電部形成領域の略全面にわ
    たり形成され、前記給電部の前記発熱抵抗線状体側の端
    縁を前記絶縁性樹脂フィルム本体の周縁を越えた内側ま
    で形成すると共に、その端縁の中間に電流経路に沿って
    延びるスリット状の給電部非形成領域を形成してなる請
    求項1記載の円盤状ヒータ。
  10. 【請求項10】 前記円盤状ヒータの外周部には、前記
    円盤状ヒータにおける熱分布を均一化するための前記円
    盤状ヒータとは異なる発熱抵抗線状体が敷設された1以
    上の補助ヒータ部を有してなる請求項1記載の円盤状ヒ
    ータ。
  11. 【請求項11】 前記補助ヒータ部は前記円盤状ヒータ
    の全外周の一部に間隙を残して形成され、前記円盤状ヒ
    ータの給電部は、前記補助ヒータ部の前記間隙を通っ
    て、前記円盤状ヒータの発熱抵抗線状体の端部に接続さ
    れてなる請求項10記載の円盤状ヒータ。
  12. 【請求項12】 前記補助ヒータは実質的に前記円盤状
    ヒータの全周にわたり形成され、前記円盤状ヒータの上
    記給電部は、前記補助ヒータ部の表裏いずれかの側に絶
    縁層を介して配され、前記円盤状ヒータの発熱抵抗線状
    体の端部に接続されてなる請求項10記載の円盤状ヒー
    タ。
  13. 【請求項13】 発熱抵抗線状体を所要のパターンをも
    って敷設してなる円盤状ヒータが少なくとも一表面に配
    され、同表面にて被処理体の温度制御を行う温度制御装
    置であって、 前記円盤状ヒータの前記発熱抵抗線状体による前記パタ
    ーンが、多数の同心円上に配される多数の円弧部分を含
    み、同円弧部分の表面積が全パターンの表面積の70%
    以上であり、 前記円盤状ヒータの表面側及び/又は背面側に、加熱・
    冷却用流体による加熱・冷却部を有してなる、ことを特
    徴とする温度制御装置。
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