JP6678458B2 - 静電チャック - Google Patents

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Description

本明細書に開示される技術は、静電チャックに関する。
例えば半導体製造装置において、ウェハを静電引力により吸着して保持する静電チャックが用いられる。静電チャックの種類の1つとして、セラミックスにより形成された板状のセラミックス板を備え、セラミックス板の内部に、ヒータとガス流路とが形成されている静電チャックが知られている(例えば、特許文献1参照)。セラミックス板の一方の面(以下、「吸着面」という)にウェハが配置される。
ヒータによりセラミックス板が温められ、セラミックス板の吸着面に配置されているウェハが温められる。ガス流路は、ヒータと吸着面との間、あるいは、ヒータとセラミックス板の他方の面との間に配置され、吸着面に平行な方向に延びている流路部分と、流路部分と吸着面に形成されたガス流出孔とを接続している接続部分と、流路部分とセラミックス板の他方の面に形成されたガス流入孔とを接続している接続部分とを含む。ガス(例えば、熱伝導率が比較的に高いヘリウムガスなどの不活性ガス)がガス流入孔に流入されると、当該ガスは、ガス流路を流れてガス流出孔から流出し、ウェハとセラミックス板との間に供給される。これにより、ウェハを効率よく冷却することができる。
特開2007−12795号公報
ガス流路の流路部分が、ヒータと吸着面との間、および、ヒータとセラミックス板の他方の面との間のいずれか一方だけに形成された上述の構成では、ガス流入孔から流入したガスがセラミックス板の内部を流れている時間が比較的に短い。このため、ガス流出孔から流出したガスの温度とヒータの温度との差が大きく乖離することに起因して、セラミックス板の吸着面における温度分布の均一性が低下し、ひいては、ウェハの温度分布の均一性が低下するおそれがある。
本明細書では、上述した課題の少なくとも一部を解決することが可能な技術を開示する。
本明細書に開示される技術は、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本明細書に開示される静電チャックは、セラミックスにより形成された板状のセラミックス板を備え、前記セラミックス板の内部に、ヒータと、前記セラミックス板の一方の面に形成されたガス流出孔から前記セラミックス板の他方の面に形成されたガス流入孔まで延びているガス流路と、が形成されている、静電チャックにおいて、前記ガス流路は、前記ヒータと前記一方の面との間に配置され、前記一方の面に平行な方向に延びている第1の流路部分と、前記ヒータと前記他方の面との間に配置され、前記一方の面に平行な方向に延びている第2の流路部分と、前記ガス流出孔と前記第1の流路部分とを接続している第1の接続部分と、前記第1の流路部分と前記第2の流路部分とを接続している第2の接続部分と、前記第2の流路部分と前記ガス流入孔とを接続している第3の接続部分と、を含む。本静電チャックによれば、ガス流入孔に流入したガスは、第3の接続部分を流れ、セラミックス板の他方の面とヒータとの間において一方の面に平行な方向に延びている第2の流路部分を流れつつヒータによって温められる。ヒータに温められたガスは、第2の接続部分を介して、ヒータとセラミックス板の一方の面との間において一方の面に平行な方向に延びている第1の流路部分を流れつつヒータによって温められ、その後、第1の接続部分を介して、ガス流出孔から流出する。従って、例えば、第2の流路部分に相当する部分が無く、ガス流入孔からガス流路内に流入したガスが一方の面に直交する方向に導かれ、直接、第1の流路部分に相当する部分に送られる場合に比べて、ガス流路が長くなり、ガスの温度とヒータの温度との差が小さくなる。このため、ガスの温度とヒータの温度との差に起因してセラミックス板の一方の面における温度分布の均一性が低下することを抑制することができる。
(2)上記静電チャックにおいて、前記第2の流路部分の長さは、前記第1の流路部分の長さより長い構成としてもよい。本静電チャックによれば、第2の流路部分の長さが第1の流路部分の長さより短い場合に比べて、ガスの温度を第2の流路部分でヒータの温度に十分に近づけた後に、そのガスを第1の流路部分に流すことができるため、セラミックス板の一方の面の温度が不均一になることを、より効果的に抑制することができる。
(3)上記静電チャックにおいて、前記第2の流路部分のガスの流れ方向に直交する方向の断面積は、前記第1の流路部分のガスの流れ方向に直交する方向の断面積より大きい構成としてもよい。本静電チャックによれば、第2の流路部分でのガスの流速を、第1の流路部分のガスの流速よりも遅くすることにより、ガスの温度を第2の流路部分でヒータの温度に十分に近づけた後に、そのガスを第1の流路部分に流すことができるため、セラミックス板の一方の面の温度が不均一になることを、より効果的に抑制することができる。
なお、本明細書に開示される技術は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、静電チャックおよび静電チャックを備える半導体装置、静電チャックにおけるガスの加熱方法等の形態で実現することが可能である。
第1実施形態における静電チャック10の外観構成を示す斜視図である。 静電チャック10の上側のXY平面構成を示す説明図である。 図2のIII−IIIの位置における静電チャック10のXZ断面構成を示す説明図である。 図3のIV−IVの位置における静電チャック10のXY断面構成を示す説明図である。 図3のV−Vの位置における静電チャック10のXY断面構成を示す説明図である。 図3のVI−VIの位置における静電チャック10のXY断面構成を示す説明図である。 図3のVII−VIIの位置における静電チャック10のXY断面構成を示す説明図である。 図3のVIII−VIIIの位置における静電チャック10のXY断面構成を示す説明図である。 図3のIX−IXの位置における静電チャック10のXY断面構成を示す説明図である。 図3のX−Xの位置における静電チャック10のXY断面構成を示す説明図である。
A.実施形態:
A−1.静電チャック10の構成:
図1は、本実施形態における静電チャック10の外観構成を示す斜視図であり、図2は、静電チャック10の上側のXY平面構成を示す説明図であり、図3は、図2のIII−IIIの位置における静電チャック10のXZ断面構成を示す説明図である。各図には、方向を特定するための互いに直交するXYZ軸が示されている。本明細書では、便宜的に、Z軸正方向を上方向といい、Z軸負方向を下方向というものとするが、静電チャック10は実際にはそのような向きとは異なる向きで設置されてもよい。図4以降についても同様である。
静電チャック10は、対象物(例えばウェハW)を静電引力により吸着して保持する装置である。静電チャック10は、セラミックス板100と、ベース板200と、接着層300とを備える。セラミックス板100とベース板200とは、所定の配列方向(本実施形態では上下方向(Z軸方向))に並べて配置されている。接着層300は、セラミックス板100の下面(以下、「第1の接合面102」という)と、ベース板200の上面(以下、「第2の接合面202」という)との間に配置され、セラミックス板100とベース板200とを接着している。接着層300は、例えば熱硬化型接着剤で形成されている。セラミックス板100のベース板200とは反対側の表面(上面 以下、「吸着面104」という)にウェハWが配置される。以下、ベース板200のセラミックス板100とは反対側の表面(下面)を、「底面204」という。
セラミックス板100は、円形の平板形状部材であり、セラミックス(例えば、アルミナや窒化アルミニウム)により形成されている。セラミックス板100の内部には、電極400と、ヒータ500とが設けられている。電極400は、例えば、タングステンやモリブデン等により形成されている。電極400に電源(図示せず)から電圧が印加されると、電極400に静電引力が発生し、この静電引力によってウェハWが吸着面104に吸着され保持される。ヒータ500は、例えば、タングステンやモリブデン等の抵抗発熱体で構成されており、ヒータ500によりセラミックス板100が温められ、セラミックス板100の吸着面104に配置されているウェハWが温められる。
また、セラミックス板100の吸着面104には、当該吸着面104とウェハWとの間にガスG(例えばヘリウムガスなどの不活性ガス)を供給するための複数(本実施形態では4つ)の内側ガス流出孔14と複数(本実施形態では4つ)の外側ガス流出孔16とが形成されている。4つの内側ガス流出孔14は、Z方向に平行で静電チャック10の中心位置を通る中心軸を中心とする仮想円上に等間隔で配列されている。4つの外側ガス流出孔16は、上述の中心軸を中心とし、4つの内側ガス流出孔14が配列された仮想円より径が大きい仮想円上に等間隔で配列されている。このように、ガス流出孔を吸着面104の内側と外側とに配置することにより、ウェハWの温度分布のバラツキを抑制しつつウェハWを冷却することができる。
セラミックス板100の第1の接合面102には、2つのガス流入孔17が形成されている(図3には、2つのガス流入孔17のうち1つだけが図示されている)。また、セラミックス板100の内部には、4つの内側ガス流出孔14から一方のガス流入孔17まで延びている内側ガス流路600と、4つの外側ガス流出孔16から他方のガス流入孔17まで延びている外側ガス流路700とが形成されている。一方のガス流入孔17に流入したガスGは、内側ガス流路600を流れ、内側ガス流出孔14から流出し、ウェハWの中央側に供給される。他方のガス流入孔17に流入したガスGは、外側ガス流路700を流れ、外側ガス流出孔16から流出し、ウェハWの周縁側に供給される。内側ガス流路600および外側ガス流路700の構成については後述する。内側ガス流路600および外側ガス流路700は、特許請求の範囲におけるガス流路に相当する。
ベース板200は、セラミックス板100より径が大きい円形の平板形状部材であり、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属により形成されている。ベース板200の内部には冷媒流路210が形成されており、冷媒流路210に冷媒CFが流されることによりベース板200が冷却され、ベース板200から接着層300を介してセラミックス板100に伝熱されることにより、セラミックス板100が冷却される。
A−2.セラミックス板100の詳細構成:
図1から図3に示すように、セラミックス板100は、円盤状の複数(本実施形態では7つ)のセラミックス層110〜170が上記配列方向に並べて配置されたセラミックス焼結体である。以下、7つのセラミックス層110〜170を、上から順に、「第1のセラミックス層110」「第2のセラミックス層120」・・・「第7のセラミックス層170」という。
図4は、図3のIV−IVの位置における静電チャック10のXY断面構成を示す説明図であり、第2のセラミックス層120の上面121が示されている。図5は、図3のV−Vの位置における静電チャック10のXY断面構成を示す説明図であり、第3のセラミックス層130の上面131が示されている。図6は、図3のVI−VIの位置における静電チャック10のXY断面構成を示す説明図である。第4のセラミックス層140の上面141が示されている。図7は、図3のVII−VIIの位置における静電チャック10のXY断面構成を示す説明図であり、第5のセラミックス層150の上面151が示されている。図8は、図3のVIII−VIIIの位置における静電チャック10のXY断面構成を示す説明図であり、第6のセラミックス層160の上面161が示されている。図9は、図3のIX−IXの位置における静電チャック10のXY断面構成を示す説明図であり、第7のセラミックス層170の上面171が示されている。
図4に示すように、第2のセラミックス層120の上面121には、平板形状の電極400が配置されている。電極400は、上述の中心軸を中心とし、4つの内側ガス流出孔14が配列された仮想円より径が大きく、4つの外側ガス流出孔16が配列された仮想円より径が小さい円形状である。また、図3から図8に示すように、電極400の下面には、第2のセラミックス層120から第6のセラミックス層160にわたって上下方向に貫通する電極用ビア132の上端が電気的に接続されている。
図3および図7に示すように、第5のセラミックス層150には、ヒータ500が形成されている。ヒータ500は、例えば、上述の中心軸を中心とし、互いに径が異なる複数の円弧部分510と、セラミックス板100の径方向において互いに隣り合う円弧部分510との一端同士を結合する結合部分520とを含む。なお、このように、ヒータ500は、中心軸を中心とした略点対称の形状に形成されているため、セラミックス板100の吸着面104における温度分布の均一性が低下することが抑制される。ヒータ500の各端には、第5のセラミックス層150から第6のセラミックス層160にわたって上下方向に貫通するヒータ用ビア156の上端が電気的に接続されている(図7および図8参照)。
図3および図9に示すように、第7のセラミックス層170、接着層300およびベース板200の電極用ビア132に対応する位置には、上下方向に貫通する電極用端子孔172が形成されている。電極用端子孔172内には、電極用端子174が収容されており、電極用端子174の上端は、第1のメタライズ層176を介して電極用ビア132の下端に電気的に接続されている。また、第7のセラミックス層170、接着層300およびベース板200のヒータ用ビア156に対応する位置には、上下方向に貫通するヒータ用端子孔182が形成されている。ヒータ用端子孔182内には、ヒータ用端子(図示せず)が収容されており、ヒータ用端子の上端は、第2のメタライズ層(図示せず)を介してヒータ用ビア156の下端に電気的に接続されている。
A−3.ベース板200の詳細構成:
図10は、図3のX−Xの位置における静電チャック10のXY断面構成を示す説明図であり、ベース板200の内部構造が示されている。ベース板200は、第2の接合面202を構成する上壁と、底面204を構成する下壁と、環状の周壁206とを備える。ベース板200の上壁と下壁と周壁206とによって内部空間が形成されている。ベース板200の内部空間には、中心位置に位置する支持部208と、ベース板200に貫通形成された各孔172,182、後述する流入側接続部分650および流入側接続部分750をそれぞれ構成する複数の筒状部209とがベース板200の上壁から下壁にわたって延びている。周壁206と筒状部209とによって形成される空間が、冷媒流路210である。また、ベース板200の下壁には、外部から冷媒流路210内に冷媒CFを供給する冷媒供給孔212と、冷媒流路210内から外部に冷媒CFを排出する冷媒排出孔214とが形成されている。
A−4.内側ガス流路600の詳細構成:
内側ガス流路600は、複数(本実施形態では4つ)の流出側接続部分610と、流出側溝620と、中央接続部分630と、流入側溝640と、流入側接続部分650とを含む。
図2から図5に示すように、内側ガス流路600の各流出側接続部分610は、各内側ガス流出孔14から3つのセラミックス層110〜130にわたって下方向に延びるように形成されている。流出側接続部分610は、特許請求の範囲における第1の接続部分に相当する。
図3および図6に示すように、内側ガス流路600の流出側溝620は、第4のセラミックス層140の上面141において、全体として吸着面104に平行な方向に延びるように形成されている。流出側溝620は、Z方向視で、上述の中心軸を中心とし、互いに径が異なる複数(本実施形態では4つ)の円弧溝部分621と、セラミックス板100の径方向において互いに隣り合う円弧溝部分621の一端同士を連結する連結溝部分622とを含む。4つの円弧溝部分621の内、最も外側に位置する円弧溝部分621は、Z方向視で、4つの流出側接続部分610が配列された仮想円に重なるように形成されており、各流出側接続部分610に連通している(図3参照)。流出側溝620は、特許請求の範囲における第1の流路部分に相当する。
図3、図6および図7に示すように、内側ガス流路600の中央接続部分630は、4つの円弧溝部分621の内、最も内側に位置する円弧溝部分621の一端から、第4のセラミックス層140および第5のセラミックス層150にわたって下方向に延びるように形成されている。中央接続部分630は、特許請求の範囲における第2の接続部分に相当する。
図3および図8に示すように、内側ガス流路600の流入側溝640は、第6のセラミックス層160の上面161において、全体として吸着面104に平行な方向に延びるように形成されている。流入側溝640は、Z方向視で、上述の中心軸を中心とし、互いに径が異なる複数(本実施形態では4つ)の円弧溝部分641と、セラミックス板100の径方向において互いに隣り合う円弧溝部分641の一端同士を連結する連結溝部分642とを含む。4つの円弧溝部分641の内、最も内側に位置する円弧溝部分641は、Z方向視で、中央接続部分630に重なるように形成されており、中央接続部分630に連通している(図3参照)。流入側溝640は、特許請求の範囲における第2の流路部分に相当する。
図3、図8から図10に示すように、内側ガス流路600の流入側接続部分650は、流入側溝640の4つの円弧溝部分641の内、最も外側に位置する円弧溝部分641の一端から、第6のセラミックス層160および第7のセラミックス層170にわたって下方向に延びて一方のガス流入孔17まで延びている。なお、本実施形態では、流入側接続部分650は、さらに、ベース板200を貫通するように下方向に延びるように形成されている。流入側接続部分650は、特許請求の範囲における第3の接続部分に相当する。
A−5.外側ガス流路700の詳細構成:
外側ガス流路700は、複数(本実施形態では4つ)の流出側接続部分710と、流出側溝720と、中央接続部分730と、流入側溝740と、流入側接続部分750とを含む。
図2から図5に示すように、外側ガス流路700の各流出側接続部分710は、各外側ガス流出孔16から3つのセラミックス層110〜130にわたって下方向に延びるように形成されている。流出側接続部分710は、特許請求の範囲における第1の接続部分に相当する。
図3および図6に示すように、外側ガス流路700の流出側溝720は、第4のセラミックス層140の上面141において、全体として吸着面104に平行な方向に延びるように形成されている。流出側溝720は、Z方向視で、上述の中心軸を中心とし、互いに径が異なる複数(本実施形態では4つ)の円弧溝部分721と、セラミックス板100の径方向において互いに隣り合う円弧溝部分721の一端同士を連結する連結溝部分722とを含む。4つの円弧溝部分721は、上述の流出側溝620より径が大きい。4つの円弧溝部分721の内、最も外側に位置する円弧溝部分721は、Z方向視で、4つの流出側接続部分710が配列された仮想円に重なるように形成されており、各流出側接続部分710に連通している(図3参照)。流出側溝720は、特許請求の範囲における第1の流路部分に相当する。
図3、図6および図7に示すように、外側ガス流路700の中央接続部分730は、4つの円弧溝部分721の内、最も内側に位置する円弧溝部分721の一端から、第4のセラミックス層140および第5のセラミックス層150にわたって下方向に延びるように形成されている。中央接続部分730は、特許請求の範囲における第2の接続部分に相当する。
図3および図8に示すように、外側ガス流路700の流入側溝740は、第6のセラミックス層160の上面161において、全体として吸着面104に平行な方向に延びるように形成されている。流入側溝740は、Z方向視で、上述の中心軸を中心とし、互いに径が異なる複数(本実施形態では4つ)の円弧溝部分741と、セラミックス板100の径方向において互いに隣り合う円弧溝部分741の一端同士を連結する連結溝部分742とを含む。4つの円弧溝部分741の内、最も内側に位置する円弧溝部分741は、Z方向視で、中央接続部分730に重なるように形成されており、中央接続部分730に連通している(図3参照)。流入側溝740は、特許請求の範囲における第2の流路部分に相当する。
図3、図8から図10に示すように、外側ガス流路700の流入側接続部分750は、流入側溝740の4つの円弧溝部分741の内、最も外側に位置する円弧溝部分741の一端から、第6のセラミックス層160および第7のセラミックス層170にわたって下方向に延びて他方のガス流入孔17まで延びている。なお、本実施形態では、流入側接続部分750は、さらに、ベース板200を貫通するように下方向に延びるように形成されている。流入側接続部分750は、特許請求の範囲における第3の接続部分に相当する。
A−6.ガスGの流れ:
ガスGは、外部のガス供給源(図示せず)から各ガス流入孔17に供給される。一方のガス流入孔17に流入したガスGは、内側ガス流路600の流入側接続部分650を介して、流入側溝640に供給される。流入側溝640は、ヒータ500の下側においてセラミックス板100の吸着面104(ヒータ500)に平行な方向に延びるように形成されている。このため、流入側溝640を流れるガスGは、ヒータ500によって温められる。流入側溝640を流れたガスGは、中央接続部分630を介して、流出側溝620に供給される。流出側溝620は、ヒータ500の上側においてセラミックス板100の吸着面104(ヒータ500)に平行な方向に延びるように形成されている。このため、流出側溝620を流れるガスGは、ヒータ500によってさらに温められる。流出側溝620を流れたガスGは、流出側接続部分610を介して、各内側ガス流出孔14から吸着面104上へと供給される。
また、他方のガス流入孔17に流入したガスGは、外側ガス流路700の流入側接続部分750を介して、流入側溝740に供給される。流入側溝740は、ヒータ500の下側においてセラミックス板100の吸着面104(ヒータ500)に平行な方向に延びるように形成されている。このため、流入側溝740を流れるガスGは、ヒータ500によって温められる。流入側溝740を流れたガスGは、中央接続部分730を介して、流出側溝720に供給される。流出側溝720は、ヒータ500の上側においてセラミックス板100の吸着面104(ヒータ500)に平行な方向に延びるように形成されている。このため、流出側溝720を流れるガスGは、ヒータ500によってさらに温められる。流出側溝720を流れたガスGは、流出側接続部分710を介して、各外側ガス流出孔16から吸着面104上へと供給される。
A−7.本実施形態の効果:
セラミックス板100の吸着面104に配置されたウェハWの温度分布は、主に、セラミックス板100の温度と、吸着面104から供給されるガスGの温度とに影響を受ける。吸着面104の温度は、セラミックス板100の内部に形成されたヒータ500の温度制御によって調整することが可能である。一方、上述したように、ガスGは、セラミックス板100の外部に設けられたガス供給源から供給されるため、ガスGの温度を調整することは難しい。従って、ヒータ500の温度とガスGの温度との差が大きく乖離することに起因して、セラミックス板100の吸着面104における温度分布の均一性が低下し、ひいては、ウェハWの温度分布の均一性が低下するおそれがある。
本実施形態によれば、ガス流路(内側ガス流路600および外側ガス流路700)において、吸着面104に平行な方向に延びる流路部分(流出側溝620、流出側溝720、流入側溝640、流入側溝740)が、ヒータ500を挟んで上側および下側の両側にそれぞれ配置されている。このため、流路部分が、ヒータ500の上側および下側の一方だけに配置された場合に比べて、流路部分をヒータ500の近傍に配置しつつ長くする確保することができる。流路部分が長くなると、ガスGをヒータ500によって温める時間が長くなるため、セラミックス板100の温度と、吸着面104から供給されるガスGの温度との差が小さくなる。従って、ガスGの温度とヒータ500の温度との差に起因してセラミックス板100の吸着面104における温度分布の均一性が低下することを抑制することができる。
また、上記実施形態では、流出側溝620と流入側溝640とは、Z方向視で、全体的に重なるように形成されている。これにより、流出側溝620と流入側溝640との少なくとも一部が重ならない場合に比べて、例えば、中央接続部分630、電極用ビア132やヒータ用ビア156等の配置構成が複雑になることを抑制することができる。なお、流出側溝720および流入側溝740も、全体的に重なるように形成されている。
また、上記実施形態では、図3に示すように、各流路部分(流入側溝640、流入側溝740、流出側溝620、流出側溝720)のガスGの流れ方向に直交する方向の断面形状について、吸着面104に平行な方向の幅が、吸着面104に直交する方向の幅より大きい。このような構成でよれば、流路部分を流れるガスGに、ヒータ500からの熱を効率よく伝達することができる。
B.変形例:
本明細書で開示される技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
上記実施形態において、第2の流路部分(流入側溝640、流入側溝740)の長さは、第1の流路部分(流出側溝620、流出側溝720)の長さより長くてもよい。このような構成によれば、第2の流路部分の長さが第1の流路部分の長さより短い場合に比べて、ガスGの温度を第2の流路部分でヒータ500の温度に十分に近づけた後に、そのガスGを第1の流路部分に流すことができる。これにより、セラミックス板100の吸着面104の温度が不均一になることを、より効果的に抑制することができる。
また、第2の流路部分(流入側溝640、流入側溝740)のガスGの流れ方向に直交する方向の断面積は、第1の流路部分(流出側溝620、流出側溝720)のガスGの流れ方向に直交する方向の断面積より大きくてもよい。このような構成によれば、第2の流路部分でのガスGの流速が、第1の流路部分のガスGの流速よりも遅くなる。このため、ガスGの温度を第2の流路部分でヒータ500の温度に十分に近づけた後に、そのガスGを第1の流路部分に流すことができる。これにより、セラミックス板100の吸着面104の温度が不均一になることを、より効果的に抑制することができる。
各流路部分(流入側溝640、流入側溝740、流出側溝620、流出側溝720)のガスGの流れ方向に直交する方向の断面形状について、吸着面104に平行な方向の幅は、吸着面104に直交する方向の幅と同じでもよいし、吸着面104に直交する方向の幅より小さくてもよい。
上記実施形態では、流出側溝620および流出側溝720は、1つのセラミックス層(第4のセラミックス層140)に形成されていたが、これに限定されず、複数のセラミックス層に亘って形成されているとしてもよい。例えば、流出側溝620と流出側溝720とが別々のセラミックス層に形成されているとしてもよい。また、各流出側溝620、720は、複数のセラミックス層に亘って形成されているとしてもよい。例えば、流出側溝620は、別々のセラミックス層に形成された複数の流路部分と、各流路部分同士を接続している接続部分とを含むとしてもよい。同様に、流入側溝640および流入側溝740も、複数のセラミックス層に亘って形成されているとしてもよい。例えば、流入側溝640と流入側溝740とが別々のセラミックス層に形成されているとしてもよい。また、各流入側溝640、740は、複数のセラミックス層に亘って形成されているとしてもよい。例えば、流入側溝640は、別々のセラミックス層に形成された複数の流路部分と、各流路部分同士を接続している接続部分とを含むとしてもよい。
上記実施形態では、内側ガス流路600と外側ガス流路700とは互いに独立の経路であったが、これに限定されず、内側ガス流路600と外側ガス流路700とがセラミックス板100の内部で連通しているとしてもよい。また、上記実施形態において、内側ガス流路600および外側ガス流路700のいずれか一方だけ形成されているとしてもよい。
本明細書において、「一方の方向に平行な方向」とは、一方の面(吸着面104)に厳密に平行であることに限定されず、一方の面(吸着面104)との角度差が±10度以内であることも含まれる。
上記実施形態では、静電チャックとして、セラミックス板100に加えて、ベース板200および接着層300を備える静電チャック10を例示したが、これに限定されず、例えば、セラミックス板100のみ備える構成でもよい。
上記実施形態では、セラミックス板100は、単極方式が採用され、1つの電極400を備えるとしているが、双極方式が採用され、一対の電極を備えるとしてもよい。
また、上記実施形態において、セラミックス板100を構成するセラミックス層の個数は、あくまで一例であり、セラミックス層の個数はセラミックス板100に要求される機能等に応じて適宜決められる。
10:静電チャック 14:内側ガス流出孔 16:外側ガス流出孔 17:ガス流入孔 100:セラミックス板 102:接合面 104:吸着面 110〜170:セラミックス層 172:電極用端子孔 174:電極用端子 176:メタライズ層 182:ヒータ用端子孔 200:ベース板 202:接合面 204:底面 206:周壁 208:支持部 209:筒状部 210:冷媒流路 212:冷媒供給孔 214:冷媒排出孔 300:接着層 400:電極 500:ヒータ 510:円弧部分 520:結合部分 600:内側ガス流路 610:流出側接続部分 620:流出側溝 621:円弧溝部分 622:連結溝部分 630:中央接続部分 640:流入側溝 641:円弧溝部分 642:連結溝部分 650:流入側接続部分 700:外側ガス流路 710:流出側接続部分 720:流出側溝 721:円弧溝部分 722:連結溝部分 730:中央接続部分 740:流入側溝 741:円弧溝部分 742:連結溝部分 750:流入側接続部分 CF:冷媒 G:ガス W:ウェハ

Claims (3)

  1. セラミックスにより形成された板状のセラミックス板を備え、前記セラミックス板の内部に、ヒータと、前記セラミックス板の一方の面に形成されたガス流出孔から前記セラミックス板の他方の面に形成されたガス流入孔まで延びているガス流路と、が形成されている、静電チャックにおいて、
    前記ガス流路は、
    前記ヒータと前記一方の面との間に配置され、前記一方の面に平行な方向に延びている第1の流路部分と、
    前記ヒータと前記他方の面との間に配置され、前記一方の面に平行な方向に延びている第2の流路部分と、
    前記ガス流出孔と前記第1の流路部分とを接続している第1の接続部分と、
    前記第1の流路部分と前記第2の流路部分とを接続している第2の接続部分と、
    前記第2の流路部分と前記ガス流入孔とを接続している第3の接続部分と、を含み、
    前記ガス流路を流れるガスは、前記ガス流入孔から前記第3の接続部分を介して前記第2の流路部分を流れ、前記第2の流路部分を流れた前記ガスは前記第2の接続部分を介して前記第1の流路部分を流れ、前記第1の流路部分を流れた前記ガスは前記第1の接続部分を介して前記ガス流出孔から前記セラミックス板の前記一方の面へと流れることを特徴とする静電チャック。
  2. セラミックスにより形成された板状のセラミックス板を備え、前記セラミックス板の内部に、ヒータと、前記セラミックス板の一方の面に形成されたガス流出孔から前記セラミックス板の他方の面に形成されたガス流入孔まで延びているガス流路と、が形成されている、静電チャックにおいて、
    前記ガス流路は、
    前記ヒータと前記一方の面との間に配置され、前記一方の面に平行な方向に延びている第1の流路部分と、
    前記ヒータと前記他方の面との間に配置され、前記一方の面に平行な方向に延びている第2の流路部分と、
    前記ガス流出孔と前記第1の流路部分とを接続している第1の接続部分と、
    前記第1の流路部分と前記第2の流路部分とを接続している第2の接続部分と、
    前記第2の流路部分と前記ガス流入孔とを接続している第3の接続部分と、を含み、
    前記第2の流路部分の長さは、前記第1の流路部分の長さより長い、ことを特徴する静電チャック。
  3. セラミックスにより形成された板状のセラミックス板を備え、前記セラミックス板の内部に、ヒータと、前記セラミックス板の一方の面に形成されたガス流出孔から前記セラミックス板の他方の面に形成されたガス流入孔まで延びているガス流路と、が形成されている、静電チャックにおいて、
    前記ガス流路は、
    前記ヒータと前記一方の面との間に配置され、前記一方の面に平行な方向に延びている第1の流路部分と、
    前記ヒータと前記他方の面との間に配置され、前記一方の面に平行な方向に延びている第2の流路部分と、
    前記ガス流出孔と前記第1の流路部分とを接続している第1の接続部分と、
    前記第1の流路部分と前記第2の流路部分とを接続している第2の接続部分と、
    前記第2の流路部分と前記ガス流入孔とを接続している第3の接続部分と、を含み、
    前記第2の流路部分のガスの流れ方向に直交する方向の断面積は、前記第1の流路部分のガスの流れ方向に直交する方向の断面積より大きい、ことを特徴する静電チャック。
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