JP6730861B2 - 保持装置 - Google Patents

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Description

本明細書に開示される技術は、対象物を保持する保持装置に関する。
例えば半導体製造装置において、ウェハを保持する保持装置として、静電チャックが用いられる。静電チャックは、例えば、板状のセラミックス板と、セラミックス板の内部に設けられたチャック電極とを備えており、チャック電極に電圧が印加されることにより発生する静電引力を利用して、セラミックス板の表面(以下、「吸着面」という)にウェハを吸着して保持する。
静電チャックに保持されたウェハの温度分布が不均一になると、ウェハに対する各処理(成膜、エッチング、露光等)の精度が低下するおそれがあるため、静電チャックにはウェハの温度分布を均一にする性能が求められる。そのため、静電チャックには、導電性の抵抗発熱体であるヒータと、ヒータに電気的に接続される複数の給電端子とが設けられている。複数の給電端子に電力が供給されるとヒータが発熱し、発熱したヒータによる加熱によってセラミックス板の吸着面の温度制御が行われる。
また、ヒータとして、複数のヒータ線を備える静電チャックが知られている(例えば、特許文献1参照)。この複数のヒータ線を備える静電チャックでは、1つのヒータ線に電気的に接続される単線接続の給電端子と、2つのヒータ線に電気的に接続される複線接続の給電端子とが設けられている。
特開2016−76646号公報
上記複数のヒータ線を備える静電チャックにおいて、電気的に接続されるヒータ線の数が多い給電端子ほど、大きな電流が流れる。すなわち、上述の従来の静電チャックにおいて、複数接続の給電端子には、単線接続の給電端子より大きい電流が流れる。しかし、上述の従来の静電チャックでは、単線接続の給電端子の電流の流れ方向に直交する断面積と複線接続の給電端子の電流の流れ方向に直交する断面積とは同じである。このため、複線接続の給電端子の発熱量は、単線接続の給電端子の発熱量より多くなる。この結果、セラミックス板の吸着面の温度分布がばらつくことによってウェハの温度分布が不均一になるおそれがある。
なお、このような課題は、静電引力を利用してウェハを保持する静電チャックに限らず、例えばポリイミドヒータなど、絶縁板の表面側で対象物を保持する保持装置に共通の課題である。
本明細書では、上述した課題を解決することが可能な技術を開示する。
本明細書に開示される技術は、例えば、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本明細書に開示される保持装置は、第1の表面と、前記第1の表面とは反対側の第2の表面とを有し、絶縁材料で形成された板状の絶縁板と、前記絶縁板の内部、または、前記絶縁板の前記第2の表面側に配置されたヒータと、前記ヒータに電気的に接続される複数の給電端子とを備え、前記絶縁板の前記第1の表面側で対象物を保持する保持装置において、前記ヒータは、複数のヒータ線を含み、前記複数の給電端子は、前記複数のヒータ線の少なくとも1つに電気的に接続される第1の給電端子と、前記第1の給電端子より多い数の前記ヒータ線に電気的に接続される第2の給電端子とを含み、前記第2の給電端子の電流の流れ方向に直交する断面積は、前記第1の給電端子の電流の流れ方向に直交する断面積より大きい。本保持装置によれば、電気的に接続されるヒータ線の数(以下、「ヒータ線の接続数」という)が相対的に多い第2の給電端子の電流の流れ方向に直交する断面積は、ヒータ線の接続数が相対的に少ない第1の給電端子の電流の流れ方向に直交する断面積より大きいので、ヒータ線の接続数が異なる給電端子間での発熱量の差を抑制することによって、ウェハの温度分布が不均一になることを抑制することができる。
(2)上記保持装置において、前記第1の給電端子と前記第2の給電端子とに電気的に接続されている全ての前記ヒータ線は、前記第1の表面に平行な単一仮想平面上に配置されていることを特徴とする構成としてもよい。本保持装置によれば、特に絶縁板の同一平面上における発熱量の差を抑制することによって、ウェハの温度分布が不均一になることを抑制することができる。
(3)上記保持装置において、前記ヒータが前記絶縁板の内部に配置され、前記第2の表面側には、前記第1の給電端子が接合される第1の端子パッドと、前記第2の給電端子が接合される第2の端子パッドと、が配置され、前記絶縁板の内部には、一端が前記第1の給電端子に電気的に接続される各前記ヒータ線に電気的に接続されるとともに他端が前記第1の端子パッドと直接接続される第1の中間導電体と、一端が前記第2の給電端子に電気的に接続される各前記ヒータ線に電気的に接続されるとともに他端が前記第2の端子パッドと直接接続される第2の中間導電体と、が配置され、前記第2の中間導電体の電流の流れ方向に直交する断面積は、前記第1の中間導電体の電流の流れ方向に直交する断面積より大きい構成としてもよい。本保持装置によれば、各ヒータ線に接続される端子パッドと給電端子との間に電気的に接続される中間導電体について、ヒータ線の接続数が多いものほど電流の流れ方向に直交する断面積が大きい。これにより、ヒータ線の接続数が異なる給電端子間での発熱量の差を、より効果的に抑制することによって、ウェハの温度分布が不均一になることを、より確実に抑制することができる。
(4)上記保持装置において、前記第1の給電端子と前記第2の給電端子とは、前記絶縁板の前記第2の表面側から前記第1の表面とは反対側に突出するように延びており、前記保持装置は、さらに、前記絶縁板の前記第2の表面側に配置され、内部に冷媒流路が形成されたベース板を備え、前記ベース板には、前記第1の給電端子の少なくとも一部を収容する第1の収容空間と、前記第2の給電端子の少なくとも一部を収容する第2の収容空間とが形成されており、前記第1の収容空間の前記第1の給電端子の延びる方向に直交する断面積は、前記第2の収容空間の前記第2の給電端子の延びる方向に直交する断面積より小さいことを特徴とする構成としてもよい。ベース板の収容空間が形成されている部分には、冷媒流路が形成できないため、その分だけ冷却効果が低減する。これに対して、本保持装置によれば、断面積が小さい給電端子を収容する収容空間ほど、該収容空間の断面積が小さい。これにより、ベース板の収容空間の形成範囲が抑制されることによって、収容空間によるベース板の冷却効果の低減を抑制することができる。
なお、本明細書に開示される技術は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、保持装置、静電チャック、ヒータ、真空チャック、それらの製造方法等の形態で実現することが可能である。
実施形態における静電チャック10の外観構成を概略的に示す斜視図である。 実施形態における静電チャック10の断面構成(II−IIの位置におけるZ軸に平行な断面構成)を概略的に示す説明図である。 実施形態における静電チャック10の断面構成(III−IIIの位置におけるXY断面構成)を概略的に示す説明図である。
A.実施形態:
A−1.静電チャック10の構成:
図1は、本実施形態における静電チャック10の外観構成を概略的に示す斜視図であり、図2および図3は、本実施形態における静電チャック10の断面構成を概略的に示す説明図である。各図には、方向を特定するための互いに直交するXYZ軸が示されている。本明細書では、便宜的に、Z軸正方向を上方向といい、Z軸負方向を下方向というものとするが、静電チャック10は実際にはそのような向きとは異なる向きで設置されてもよい。図2には、図3のII−IIの位置における静電チャック10のZ軸に平行な断面構成が示されている。図3には、図2のIII−IIIの位置における静電チャック10のXY断面構成が示されている。
図1から図3に示すように、静電チャック10は、対象物(例えばウェハW)を静電引力により吸着して保持する装置であり、例えば半導体製造装置の真空チャンバー内でウェハWを固定するために使用される。静電チャック10は、所定の配列方向(本実施形態では上下方向(Z軸方向))に並べて配置されたセラミックス板100およびベース板200を備える。セラミックス板100とベース板200とは、セラミックス板100の下面(以下、「セラミックス側接着面S2」という)とベース板200の上面(以下、「ベース側接着面S3」という)とが上記配列方向に対向するように配置されている。静電チャック10は、さらに、セラミックス板100のセラミックス側接着面S2とベース板200のベース側接着面S3との間に配置された接着層300を備える。セラミックス板100は、特許請求の範囲における絶縁板に相当し、セラミックス板100のセラミックス側接着面S2は、特許請求の範囲における第2の表面に相当する。
(セラミックス板100の構成):
セラミックス板100は、例えば円形平面の板状部材であり、セラミックスにより形成されている。セラミックス板100の直径は、例えば50mm〜500mm程度(通常は200mm〜350mm程度)であり、セラミックス板100の厚さは、例えば1mm〜10mm程度である。
セラミックス板100の形成材料としては、種々のセラミックスが用いられ得るが、強度や耐摩耗性、耐プラズマ性等の観点から、例えば、酸化アルミニウム(アルミナ、Al)または窒化アルミニウム(AlN)を主成分とするセラミックスが用いられることが好ましい。なお、ここでいう主成分とは、含有割合(重量割合)の最も多い成分を意味する。
また、図2に示すように、セラミックス板100の内部には、導電性材料(例えば、タングステンやモリブデン等)により形成された一対のチャック電極400が設けられている。一対のチャック電極400に電源(図示せず)から電圧が印加されると、静電引力が発生し、この静電引力によってウェハWがセラミックス板100の上面(以下、「吸着面S1」という)に吸着固定される。セラミックス板100の吸着面S1は、特許請求の範囲における第1の表面に相当する。
また、図2および図3に示すように、セラミックス板100の内部には、導電性材料(例えば、タングステンやモリブデン等)により形成された抵抗発熱体で構成されたヒータ500が設けられている。ヒータ500に電源(図示せず)から電圧が印加されると、ヒータ500が発熱することによってセラミックス板100が温められ、セラミックス板100の吸着面S1に保持されたウェハWが温められる。これにより、ウェハWの温度制御が実現される。なお、図3に示すように、ヒータ500は、セラミックス板100の吸着面S1をできるだけ満遍なく温めるため、Z軸方向視で略同心円状に配置されている。ヒータ500、および、当該ヒータ500への給電部分の詳細な構成については後述する。
(ベース板200の構成):
ベース板200は、例えばセラミックス板100と同径の、または、セラミックス板100より径が大きい円形平面の板状部材であり、例えば金属(例えば、アルミニウムやアルミニウム合金等)により形成されている。ベース板200の直径は、例えば220mm〜550mm程度(通常は220mm〜350mm)であり、ベース板200の厚さは、例えば20mm〜40mm程度である。
ベース板200の内部には冷媒流路210が形成されている。冷媒流路210に冷媒(例えば、フッ素系不活性液体や水等)が流されると、ベース板200が冷却され、接着層300を介したベース板200とセラミックス板100との間の伝熱によりセラミックス板100が冷却され、セラミックス板100の吸着面S1に保持されたウェハWが冷却される。これにより、ウェハWの温度制御が実現される。
接着層300は、例えばシリコーン系樹脂やアクリル系樹脂、エポキシ系樹脂等の接着剤を含んでおり、セラミックス板100とベース板200とを接着している。接着層300の厚さは、例えば0.1mm〜1mm程度である。
A−2.ヒータ500の詳細構成:
図3に示すように、ヒータ500は、第1のヒータ線510と、第2のヒータ線520と、第3のヒータ線530と、第4のヒータ線540とを含む。4つのヒータ線510〜540は、セラミックス板100の吸着面S1に平行な単一仮想平面Q1上に配置されている(図2参照)。また、4つのヒータ線510〜540は、セラミックス板100の内部において、Z軸方向視で、互いに異なる領域に配置されている。具体的には、Z方向視で、セラミックス板100の中心位置で互いに直交する2本の仮想直線Q2によって仕切られる4つの扇形状の領域を、第1の領域R1〜第4の領域R4とする。第1の領域R1に第1のヒータ線510が配置され、第2の領域R2に第2のヒータ線520が配置され、第3の領域R3に第3のヒータ530が配置され、第4の領域R4に第4のヒータ線540が配置されている。
第1のヒータ線510は、互いに異なる給電端子62,64(後述)のそれぞれに電気的に接続される一対の端部511,512と、一方の端部511から他方の端部512まで延びるヒータ本体部513とを含む。一方の端部511は、セラミックス板100の中心側に配置されており、他方の端部512は、セラミックス板100の周縁側に配置されている。以下、一方の端部511を「内側端部511」といい、他方の端部512を「外側端部512」という。
ヒータ本体部513は、第1〜第4の円弧部分514A〜514Dと、第1〜第4の直線部分515A〜515Dとを含む。第1〜第4の円弧部分514A〜514Dは、セラミックス板100の中心位置を中心とし、互いに径が異なる円弧のそれぞれに沿って延びている。第1の直線部分515Aは、内側端部511から、第1の円弧部分514Aの一端までセラミックス板100の径方向に沿って延びている。第2の直線部分515Bは、第1の円弧部分514Aの他端から、第2の円弧部分514Bの一端までセラミックス板100の径方向に沿って延びている。第3の直線部分515Cは、第2の円弧部分514Bの他端から、第3の円弧部分514Cの一端までセラミックス板100の径方向に沿って延びている。第4の直線部分515Dは、第3の円弧部分514Cの他端から、第4の円弧部分514Dの一端までセラミックス板100の径方向に沿って延びている。第4の円弧部分514Dの他端は、外側端部512に繋がっている。
第2のヒータ線520は、セラミックス板100の中心側に配置される内側端部521と、セラミックス板100の周縁側に配置される外側端部522と、内側端部521から外側端部522まで延びるヒータ本体部523とを含む。第3のヒータ線530は、セラミックス板100の中心側に配置される内側端部531と、セラミックス板100の周縁側に配置される外側端部532と、内側端部531から外側端部532まで延びるヒータ本体部533とを含む。第4のヒータ線540は、セラミックス板100の中心側に配置される内側端部541と、セラミックス板100の周縁側に配置される外側端部542と、内側端部541から外側端部542まで延びるヒータ本体部543とを含む。第2〜第4のヒータ線520〜540のヒータ本体部523〜543の構成は、第1のヒータ線510のヒータ本体部513の構成と同一であるため、説明を省略する。なお、第1〜第4のヒータ線510〜540は、当該ヒータ線の線方向に直交する断面積が同一である抵抗発熱体で構成されているものとする。
A−3.ヒータ500への給電部分の詳細構成:
図2に示すように、セラミックス板100の内部には、1つの内側ドライバ電極516と、4つの外側ドライバ電極526(図2には2つのみ図示)とが設けられている。内側ドライバ電極516は、4つのヒータ線510〜540の内側端部511〜541の下方に配置されている。内側ドライバ電極516は、導電性材料(例えば、タングステンやモリブデン等)により形成されており、柱状の導電体であるビア514を介して、4つのヒータ線510〜540の内側端部511〜541に電気的に接続されている。各外側ドライバ電極526は、各ヒータ線510〜540の外側端部512〜542の下方に配置されている。外側ドライバ電極526は、導電性材料(例えば、タングステンやモリブデン等)により形成されており、柱状の導電体であるビア524を介して、各ヒータ線510〜540の外側端部512〜542に電気的に接続されている。
また、セラミックス板100のセラミックス側接着面S2側には、1つの内側端子パッド61と、4つの外側端子パッド63とが設けられている。内側端子パッド61は、内側ドライバ電極516の下方に位置するように配置されている。内側端子パッド61は、平板状の導電体(メタライズ層)であり、内側端子パッド61の上面は、柱状の導電体であるパッド用の内側ビア518を介して、内側ドライバ電極516の下面に電気的に接続されている。なお、内側端子パッド61は、Z軸方向視で、4つの内側端部511〜541を覆う程度の大きさである。また、パッド用の内側ビア518は、内側端子パッド61の上面に直接接続(接合)されている。内側端子パッド61は、特許請求の範囲における第2の端子バッドに相当し、パッド用の内側ビア518は、特許請求の範囲における第2の中間導電体に相当する。
各外側端子パッド63は、各ヒータ線510〜540の外側端部512〜542の下方に位置するように配置されている。各外側端子パッド63は、平板状の導電体(メタライズ層)であり、各外側端子パッド63の上面は、柱状の導電体であるパッド用の外側ビア528を介して、外側ドライバ電極526の下面に電気的に接続されている。なお、各外側端子パッド63は、Z軸方向視で、各外側端部512〜542を覆う程度の大きさである。また、各パッド用の外側ビア528は、各外側端子パッド63の上面に直接接続されている。外側端子パッド63は、特許請求の範囲における第1の端子バッドに相当し、パッド用の外側ビア528は、特許請求の範囲における第1の中間導電体に相当する。
パッド用の内側ビア518の上下方向(電流の流れ方向)に直交する断面積D5は、パッド用の外側ビア528の上下方向に直交する断面積D6より大きい。なお、パッド用の内側ビア518の断面積D5は、パッド用の外側ビア528の断面積D6に、ヒータ個数比を乗算した値と略同一であることが好ましい。ヒータ個数比は、内側ビア518に電気的に接続されるヒータ線の個数(4つ)を、外側ビア528に電気的に接続されるヒータ線の個数(1つ)で除算した数値(4)である。
図2に示すように、静電チャック10には、1つの内側収容孔22と、4つ外側収容孔23とが形成されている。内側収容孔22は、内側端子パッド61の配置位置から、接着層300およびベース板200を貫通し、ベース板200の下面S4に達するように上下方向に沿って延びている孔である。内側収容孔22内には、内側給電端子62が収容されている。内側給電端子62は、上下方向に延びた棒状の導電体であり、上端が内側端子パッド61の下面に直接接続されている。内側収容孔22は、特許請求の範囲における第2の収容空間に相当し、内側給電端子62は、特許請求の範囲における第2の給電端子に相当する。
各外側収容孔23は、各外側端子パッド63の配置位置から、接着層300およびベース板200を貫通し、ベース板200の下面S4に達するように上下方向に沿って延びている孔である。各外側収容孔23内には、外側給電端子64が収容されている。外側給電端子64は、上下方向に延びた棒状の導電体であり、上端が外側端子パッド63の下面に直接接続されている。外側収容孔23は、特許請求の範囲における第1の収容空間に相当し、外側給電端子64は、特許請求の範囲における第1の給電端子に相当する。
各外側収容孔23の上下方向(外側給電端子64の延びる方向)に直交する開口面積D4は、内側収容孔22の上下方向(内側給電端子62の延びる方向)に直交する開口面積D3より小さい。なお、内側収容孔22の開口面積D3は、1つの外側収容孔23の開口面積D4に、上述のヒータ個数比を乗算した値と略同一であることが好ましい。また、内側給電端子62の上下方向(電流の流れ方向)に直交する断面積D1は、各外側端子パッド63の上下方向(電流の流れ方向)に直交する断面積D2より大きい。なお、内側給電端子62の断面積D1は、1つの外側給電端子64の断面積D2に、上述のヒータ個数比を乗算した値と略同一であることが好ましい。なお、本明細書において「断面積」は、対象部材(内側給電端子62、外側給電端子64、パッド用の端子パッド518、または、パッド用の外側ビア528)の電流の流れ方向に直交する断面積が最小の部分の面積であることが好ましい。また、本明細書において「開口面積」は、内側収容孔22の内側給電端子62の延びる方向に直交する開口面積が最小の部分の面積や、外側収容孔23の外側給電端子64の延びる方向に直交する開口面積が最小の部分の面積であることが好ましい。
A−4.本実施形態の効果:
以上説明したように、本実施形態の静電チャック10では、ヒータ500は、セラミックス板100において互いに異なる領域に配置され、かつ、互いに独立に温度制御可能な複数のヒータ線510〜540を備えて構成されている。このため、ヒータが単一のヒータ線のみで構成されている場合に比べて、静電チャックに保持されたウェハの温度分布をより精度よく均一にすることができる。
このようにヒータ線の数が多くなると、その分だけ、給電端子等のヒータ線に給電するための構成の部品点数や配置位置の数が多くなる。これに対して、本実施形態の静電チャック10では、4つのヒータ線510〜540の内側端部511〜541は、ビア514を介して、共通の内側ドライバ電極516、パッド用の内側ビア518、内側端子パッド61および内側給電端子62に電気的に接続されている。これにより、ヒータ線に給電するための構成の部品点数や配置位置の数の増加を抑制することができる。
また、内側給電端子62は、4つのヒータ線510〜540に電気的に接続されている一方で、外側給電端子64は、1つのヒータ線510(または520〜540)に電気的に接続されている。このため、内側給電端子62と外側給電端子64とに電源から電圧が印加されると、内側給電端子62には、外側給電端子64に比べて、大きな電流が流れる。ここで、仮に、内側給電端子62と外側給電端子64とで、上下方向に直交する断面積が同じである場合、内側給電端子62の発熱量は、外側給電端子64の発熱量より多くなる。この結果、セラミックス板100の吸着面の温度分布がばらつくことによってウェハWの温度分布が不均一になるおそれがある。これに対して、本実施形態の静電チャック10では、内側給電端子62の上下方向に直交する断面積D1は、各外側給電端子64の上下方向に直交する断面積D2より大きい。このため、内側給電端子62の発熱量と外側給電端子64の発熱量との差を抑制することができる。すなわち、電気的に接続されるヒータ線の数(以下、「ヒータ線の接続数」という)が異なる給電端子62,64間での発熱量の差を抑制することによって、ウェハWの温度分布が不均一になることを抑制することができる。
さらに、パッド用の内側ビア518の上下方向に直交する断面積D5は、パッド用の外側ビア528の上下方向に直交する断面積D6より大きい。すなわち、各ヒータ線510〜540に接続される端子パッド518,528と給電端子62,64との間に電気的に接続されるパッド用のビア518,528について、ヒータ線の接続数が多いものほど電流の流れ方向に直交する断面積が大きい。これにより、ヒータ線の接続数が異なる給電端子62,64間での発熱量の差を、より効果的に抑制することによって、ウェハWの温度分布が不均一になることを、より確実に抑制することができる。
また、4つのヒータ線510〜540は、セラミックス板100の吸着面S1に平行な単一仮想平面Q1上に配置されている(図2参照)。このため、特にセラミックス板100の同一平面(層)上における発熱量の差を抑制することによって、ウェハWの温度分布が不均一になることを抑制することができる。
また、ベース板200の収容空間が形成されている部分には、冷媒流路210が形成できないため、その分だけ冷却効果が低減する。これに対して、本実施形態の静電チャック10では、各外側収容孔23の上下方向(外側給電端子64の延びる方向)に直交する開口面積D4は、内側収容孔22の上下方向(内側給電端子62の延びる方向)に直交する開口面積D3より小さい。すなわち、断面積が小さい給電端子を収容する収容空間ほど、該収容空間の断面積が小さい。これにより、ベース板200の収容空間の形成範囲が抑制されることによって、収容空間によるベース板200の冷却効果の低減を抑制することができる。
B.変形例:
本明細書で開示される技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
上記実施形態における静電チャック10の構成は、あくまで一例であり、種々変形可能である。例えば、上記実施形態において、ヒータ500へ給電するための構成(給電端子62,64、端子パッド61,63、パッド用の内側ビア518,528、ドライバ電極516,526、ビア514,524、収容孔22,23等)の形状や位置、個数等は任意に変更することができる。
また、上記実施形態では、ヒータ500がセラミックス板100の内部に配置されるとしているが、ヒータ500が、セラミックス板100の内部ではなく、セラミックス板100のベース板200側(セラミックス板100と接着層300との間)に配置されるとしてもよい。この場合には、接着層300は、セラミックス板100とヒータ500との少なくとも一方と、ベース板200とを接着することになる。
また、上記実施形態において、ヒータ500に含まれる複数のヒータ線の形状や位置、個数等は任意に変更することができる。例えば、4つのヒータ線510〜540の内の少なくとも1つは、セラミックス板100の吸着面S1に平行で、かつ、仮想平面Q1とは異なる平面上に配置されるとしてもよい。この場合、Z軸方向視で、互いに異なる平面上に配置されたヒータ線同士の少なくとも一部分が重なるとしてもよい。複数のヒータ線は、ヒータ線の線方向に直交する断面積が互いに異なるとしてもよい。
上記実施形態では、1つのパッド用の内側ビア518の上下方向に直交する断面積D5を大きくすることによって、パッド用の外側ビア528の上下方向に直交する断面積D6より大きいとした。しかし、これに限らず、ビアの数を増して総断面積を大きくすることによって、パッド用の外側ビア528の上下方向に直交する断面積D6より大きいとするとしてもよい。
また、上記実施形態では、冷媒流路210がベース板200の内部に形成されるとしているが、冷媒流路210が、ベース板200の内部ではなく、ベース板200の表面(例えばベース板200と接着層300との間)に形成されるとしてもよい。また、上記実施形態では、セラミックス板100の内部に一対のチャック電極400が設けられた双極方式が採用されているが、セラミックス板100の内部に1つのチャック電極400が設けられた単極方式が採用されてもよい。
また、上記実施形態における各部材を形成する材料は、あくまで例示であり、各部材が他の材料により形成されてもよい。
本発明は、静電引力を利用してウェハWを保持する静電チャック10に限らず、セラミックス板とベース板とを備え、セラミックス板の表面上に対象物を保持する他の保持装置(例えば、真空チャック等)にも適用可能であり、さらに、ベース板や接着層を有さず、セラミックス板の表面上に対象物を保持する保持装置(シャフト付きヒータ)にも適用可能である。さらに、保持装置は、例えば、金属箔(銅箔やステンレス箔)のヒータ線をポリイミド樹脂層で挟んで構成されるポリイミドヒータが含まれる。この場合、ポリイミドヒータ自体が、特許請求の範囲における絶縁板に相当する。なお、本明細書において、「絶縁板の第1の表面側で対象物を保持する」には、絶縁板の第1の表面に対象物を直接保持するものに限定されず、絶縁板の第1の表面側で他の部材を介して対象物を保持するものでもよい。例えば、ポリイミドヒータの第1の表面に別途配置されたセラミックス板のポリイミドヒータとは反対側の表面に対象物を保持するものでもよい。
10:静電チャック 22:内側収容孔 23:外側収容孔 61:内側端子パッド 62:内側給電端子 63:外側端子パッド 64:外側給電端子 100:セラミックス板 200:ベース板 210:冷媒流路 300:接着層 400:チャック電極 500:ヒータ 510,520,530,540:ヒータ線 511,521,531,541:内側端部 512,522,532,542:外側端部 513,523,533,534:ヒータ本体部 514,524:ビア 514A〜514D:円弧部分 515A〜515D:直線部分 516:内側ドライバ電極 518,528:パッド用の端子パッド 526:外側ドライバ電極 D1,D2,D5,D6:断面積 D3,D4:開口面積 Q1:単一仮想平面 Q2:仮想直線 R1〜R4:領域 S1:吸着面 S2:セラミックス側接着面 S3:ベース側接着面 S4:下面 W:ウェハ

Claims (5)

  1. 第1の表面と、前記第1の表面とは反対側の第2の表面とを有し、絶縁材料で形成された板状の絶縁板と、前記絶縁板の内部、または、前記絶縁板の前記第2の表面側に配置されたヒータと、前記ヒータに電気的に接続される導電体である、複数の給電端子とを備え、前記絶縁板の前記第1の表面側で対象物を保持する保持装置において、
    前記ヒータは、複数のヒータ線を含み、
    前記複数の給電端子は、前記複数のヒータ線の少なくとも1つに電気的に接続される第1の給電端子と、前記第1の給電端子より多い数の前記ヒータ線に電気的に接続される第2の給電端子とを含み、
    前記第2の給電端子の電流の流れ方向に直交する断面積は、前記第1の給電端子の電流の流れ方向に直交する断面積より大きいことを特徴とする、保持装置。
  2. 請求項1に記載の保持装置において、
    前記第1の給電端子と前記第2の給電端子とに電気的に接続されている全ての前記ヒータ線は、前記第1の表面に平行な単一仮想平面上に配置されていることを特徴とする、保持装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の保持装置において、
    前記ヒータが前記絶縁板の内部に配置され、
    前記第2の表面側には、前記第1の給電端子が接合される第1の端子パッドと、前記第2の給電端子が接合される第2の端子パッドと、が配置され、
    前記絶縁板の内部には、一端が前記第1の給電端子に電気的に接続される各前記ヒータ線に電気的に接続されるとともに他端が前記第1の端子パッドと直接接続される第1の中間導電体と、一端が前記第2の給電端子に電気的に接続される各前記ヒータ線に電気的に接続されるとともに他端が前記第2の端子パッドと直接接続される第2の中間導電体と、が配置され、
    前記第2の中間導電体の電流の流れ方向に直交する断面積は、前記第1の中間導電体の電流の流れ方向に直交する断面積より大きいことを特徴とする、保持装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の保持装置において、
    前記第1の給電端子と前記第2の給電端子とは、前記絶縁板の前記第2の表面側から前記第1の表面とは反対側に突出するように延びており、
    前記保持装置は、さらに、
    前記絶縁板の前記第2の表面側に配置され、内部に冷媒流路が形成されたベース板を備え、
    前記ベース板には、前記第1の給電端子の少なくとも一部を収容する第1の収容空間と、前記第2の給電端子の少なくとも一部を収容する第2の収容空間とが形成されており、
    前記第1の収容空間の前記第1の給電端子の延びる方向に直交する断面積は、前記第2の収容空間の前記第2の給電端子の延びる方向に直交する断面積より小さいことを特徴とする、保持装置。
  5. 請求項4に記載の保持装置において、
    前記絶縁板の内部には、ドライバ電極が配置されており、前記ドライバ電極は、複数のビアを介して、前記第1の給電端子より多い数の前記ヒータ線のそれぞれに電気的に接続されるとともに、単一のビアを介して、前記第2の給電端子に電気的に接続されており、
    前記第1の表面に垂直な方向視で、前記単一のビアの幅寸法は、複数のビア同士の離間距離よりも小さいことを特徴する、保持装置。
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