JP2005026120A - セラミックヒータ - Google Patents

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JP2005026120A
JP2005026120A JP2003191411A JP2003191411A JP2005026120A JP 2005026120 A JP2005026120 A JP 2005026120A JP 2003191411 A JP2003191411 A JP 2003191411A JP 2003191411 A JP2003191411 A JP 2003191411A JP 2005026120 A JP2005026120 A JP 2005026120A
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Yasutaka Ito
康隆 伊藤
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Abstract

【課題】セラミックヒータを長期間繰り返し使用することで加熱、冷却が繰り返された場合であっても、抵抗発熱体と外部端子との電気的導通を確実に確保することができ、抵抗発熱体に電力を安定して供給することができるセラミックヒータを提供すること。
【解決手段】セラミック基板の内部に、抵抗発熱体、および、該抵抗発熱体の端部の直下にその一部が外部に露出したねじ孔を有するスルーホールが形成され、ねじ部と本体部とからなる外部端子の前記ねじ部が前記ねじ孔に螺合され、前記抵抗発熱体と前記外部端子との電気的導通が図られたセラミックヒータであって、前記ねじ部のねじ山部の直径は、前記本体部の直径よりも小さく、かつ、前記ねじ部の前記本体部近傍は、前記ねじ部のねじ溝部の直径より小さい直径となるように、くびれ構造が形成されてなることを特徴とするセラミックヒータ。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、その内部に抵抗発熱体が設けられたセラミック製のセラミック基板を有するセラミックヒータに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、従来から用いられた金属ヒータに代わって、基板として、熱伝導率が高く、強度も大きい非酸化物セラミックである窒化アルミニウムを使用し、この窒化アルミニウム基板中に抵抗発熱体とタングステンからなるスルーホールとが形成され、これらに外部端子として二クロム線がろう付けされたセラミックヒータが提案されている。
【0003】
このようなセラミックヒータでは、高温においても機械的な強度の大きいセラミック基板を用いているため、セラミック基板の厚さを薄くして熱容量を小さくすることができ、その結果、電圧や電流量の変化に対してセラミック基板の温度を迅速に追従させることができる。
【0004】
ところで、半導体製造・検査工程においてセラミックヒータを使用する際には、エッチングガス、クリーニング用ガスとして、塩素系ガスやフッ素系ガス等の腐食性ガスが使用されているため、上記スルーホールにろう付けされたニクロム線が腐食されやすく、脱落しやすいという問題があった。
【0005】
そこで、特許文献2には、セラミック基板の内部に埋設された抵抗発熱体と電気的に接続された端子の先端部に雌ねじを切り、電極部材に雄ねじを切りこれらをねじ止め結合させることにより、上記抵抗発熱体と電極部材とを電気的に導通させたセラミックヒータが開示されている。
【0006】
図12は、このようなセラミックヒータの一部を模式的に示す部分拡大断面図である。
図12に示すように、従来のセラミックヒータは、セラミック基板91の内部にコイル状の抵抗発熱体92、および、抵抗発熱体92の端部と接続され、その一部がセラミック基板91の底面91bに露出したねじ孔(雌ねじ)93aを有するスルーホール(端子)93が形成されており、外部端子(電極部材)80は、円柱状の本体部82の上面にねじ部(雄ねじ)81が設けられており、このねじ部81がねじ孔93aに螺合されるようになっている。
このようなセラミックヒータは、スルーホール93と外部端子80とがねじにより結合されているため、特許文献1に開示のセラミックヒータに比べて、腐食性ガスにより腐食されにくいものであった。
【0007】
【特許文献1】
特開平4−324276号公報
【特許文献2】
特許第02518962号明細書
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このようなスルーホールと外部端子とがねじにより結合されたセラミックヒータにおける外部端子は、図13(a)に示すように、本体部82の上面に設けられたねじ部81の本体部82近傍には、ねじ溝部81aおよびねじ山部81bが形成されていない根元部83が僅かに残っており、この根元部83の直径は、ねじ溝部81aの直径と同じか、それよりも大きなものであった。
そのため、外部端子80のねじ部81をセラミックヒータのスルーホール93に形成されたねじ孔93aに螺合させると、図13(b)に示すように、ねじ孔93aのセラミック基板91の底面91b側端部が、ねじ部81の根元部83に衝突してしまい、ねじ部81を完全にねじ孔93aに螺合させることができなかった。そのため、従来のセラミックヒータでは、外部端子80の本体部82とセラミック基板91の底面91b(スルーホール93の露出部分)との間に僅かに空間が形成されるのを防止することが難しかった。
【0009】
即ち、従来のセラミックヒータでは、スルーホールと外部端子とは、外部端子のねじ部のねじ溝部およびねじ山部が形成された部分のみで接続されていた。
しかしながら、スルーホールと外部端子とがこのような状態で接続されていると、セラミックヒータを長期間繰り返し使用することで加熱、冷却が繰り返されると、スルーホールや外部端子の熱膨張、収縮によりスルーホールのねじ孔と外部端子のねじ部との間に隙間が生じて抵抗発熱体への供給電力量が変化したり、スルーホールと外部端子との電気的導通が途絶えたりすることがあり、抵抗発熱体に安定して電力を供給することができなくなるという問題があった。
【0010】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、セラミックヒータを長期間繰り返し使用することで加熱、冷却が繰り返された場合であっても、抵抗発熱体と外部端子との電気的導通を確実に確保することができ、抵抗発熱体に電力を安定して供給することができるセラミックヒータを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明のセラミックヒータは、セラミック基板の内部に、抵抗発熱体、および、該抵抗発熱体の端部の直下にその一部が外部に露出したねじ孔を有するスルーホールが形成され、ねじ部と本体部とからなる外部端子の上記ねじ部が上記ねじ孔に螺合され、上記抵抗発熱体と上記外部端子との電気的導通が図られたセラミックヒータであって、上記ねじ部のねじ山部の直径は、上記本体部の直径よりも小さく、かつ、上記ねじ部の上記本体部近傍は、上記ねじ部のねじ溝部の直径より小さい直径となるように、くびれ構造が形成されてなることを特徴とするものである。
【0012】
本発明のセラミックヒータにおける外部端子は、本体部とねじ部とからなり、上記ねじ部のねじ山部の直径が上記本体部の直径よりも小さく、かつ、上記ねじ部の本体部近傍には、ねじ部のねじ溝部の直径より小さい直径となるように、くびれ構造が形成されてなる。
そのため、上記外部端子のねじ部をスルーホールに形成されたねじ孔に螺合させると、上記ねじ孔のセラミック基板の底面側端部と外部端子のねじ部の根元部分のくびれ部とが衝突することがなく、上記外部端子の本体部の上面とスルーホールのセラミック基板の底面から外部に露出した部分とが接触するまで、外部端子のねじ部をスルーホールのねじ孔に螺合させることができる。
【0013】
即ち、本発明のセラミックヒータでは、スルーホールと外部端子とは、外部端子のねじ部のねじ溝部およびねじ山部が形成された部分で接続されるとともに、外部端子の本体部の上面とスルーホールのセラミック基板の底面から外部に露出した部分とでも接続されており、スルーホールと外部端子との接続面積が大きなものとなる。
従って、本発明のセラミックヒータを長期間繰り返し使用することで加熱、冷却が繰り返された場合であっても、スルーホールと外部端子との導通を確実に確保することができ、抵抗発熱体に安定して電力を供給することができる。
【0014】
また、本発明のセラミックヒータでは、外部端子のねじ部をスルーホールのねじ孔に螺合させることで、上記外部端子とスルーホールとを接続させているため、セラミック基板から外部端子を容易に取り外すことができ、例えば、長期間の使用により外部端子の交換が必要となった場合、該当する外部端子のみを交換して、新たなセラミックヒータとして使用することが可能である。
【0015】
本発明のセラミックヒータでは、上記スルーホールは、パッド部を介して抵抗発熱体と電気的導通が図られていることが望ましい。
セラミック基板の内部に形成された抵抗発熱体は、高抵抗値および発熱効率の向上を図るとともに、セラミックヒータの加熱面における温度分布が発生することを防止するために、通常、その厚さが数μm〜数十μm程度と比較的薄い。このような抵抗発熱体に、スルーホールを直接接続すると、抵抗発熱体の端部とスルーホールとの接続面積が小さくなり、セラミックヒータの使用中に生じる僅かな熱衝撃や、抵抗発熱体の熱膨張率とスルーホールの熱膨張率との相違に起因する歪等により抵抗発熱体とスルーホールとの導通が途絶えたり、抵抗発熱体に断線が生じたりするおそれがある。しかしながら、上記スルーホールがパッド部を介して抵抗発熱体と電気的導通が図られていると、上記パッド部は、抵抗発熱体の端部の面積を広くするとともに、抵抗発熱体の熱膨張率とスルーホールの熱膨張率との相違を緩和する緩衝材としても機能するため、セラミックヒータの使用中に生じる僅かな熱衝撃や、抵抗発熱体の熱膨張率とスルーホールの熱膨張率との相違に起因する歪等により抵抗発熱体とスルーホールとの導通が途絶えたり、抵抗発熱体に断線が生じたりすることを確実に防止することができる。
【0016】
なお、本発明でいうスルーホールとは、セラミック基板の内部に形成された抵抗発熱体や電極と、外部端子とを接続するために貫通孔等に嵌合または挿入された導電体をいう。この導電体は、セラミック基板を製造する際、導電性粒子を用いて内部に埋設し、セラミック基板と同時に形成してもよい。上記導電体は、内部が完全に充填されている必要はなく、空洞部分が存在してもよい。
【0017】
また、本発明のセラミックヒータおいて、セラミック基板の底面には、セラミックからなる筒状保護セラミック体が形成され、上記筒状保護セラミック体の内部に上記外部端子が収納されていることが望ましい。
本発明のセラミックヒータがこのような構造であると、本発明のセラミックヒータの周囲が反応性ガスやハロゲンガス等を含む雰囲気となっている状態であっても、上記筒状保護セラミック体の内部に上記反応性ガスやハロゲンガス等が侵入することはなく、外部端子や該外部端子に接続される配線等が腐食することをより確実に防止することができる。
【0018】
さらに、本発明のセラミックヒータのセラミック基板には、静電電極が形成されており、本発明のセラミックヒータは、加熱手段を備えた静電チャックとして機能することが望ましい。
静電チャックは、腐食性の雰囲気で使用されることが多く、上記静電チャックが、上述したような構造であれば、半導体製造・検査工程において、好適に使用することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施の形態に則して説明する。なお、本発明は、この記載に限定されることはない。
【0020】
本発明のセラミックヒータは、セラミック基板の内部に、抵抗発熱体、および、該抵抗発熱体の端部の直下にその一部が外部に露出したねじ孔を有するスルーホールが形成され、ねじ部と本体部とからなる外部端子の上記ねじ部が上記ねじ孔に螺合され、上記抵抗発熱体と上記外部端子との電気的導通が図られたセラミックヒータであって、上記ねじ部のねじ山部の直径は、上記本体部の直径よりも小さく、かつ、上記ねじ部の上記本体部近傍は、上記ねじ部のねじ溝部の直径より小さい直径となるように、くびれ構造が形成されてなることを特徴とする。
【0021】
図1は、本発明のセラミックヒータの一例を模式的に示す断面図であり、図2(a)は、外部端子をセラミック基板に取り付ける前の本発明のセラミックヒータの一部を模式的に示す部分拡大断面図であり、(b)は、本発明に係る外部端子の一例を模式的に示す部分拡大正面図であり、図3は、本発明のセラミックヒータの一部を拡大した部分拡大正面図である。
【0022】
図1に示すように、本発明のセラミックヒータ10は、セラミック基板11の内部に抵抗発熱体12、および、抵抗発熱体12の端部の直下に形成され、その一部がセラミック基板11の底面11bに露出したスルーホール13が形成されており、セラミック基板11の底面には、セラミック基板11の温度を測定するためのリード線290が接続された測温素子280が埋設された有底孔14が形成されている。
【0023】
また、図2(a)に示すように、セラミック基板11の内部に形成されたスルーホール13は、パッド部16を介して抵抗発熱体12の端部との電気的導通が図られており、その内部にセラミック基板11の底面11b側に開口した雌ねじ状のねじ孔13aが形成され、その外周に雄ねじ状のねじ部13bが形成されており、スルーホール13の底面とセラミック基板11の底面11bとが同一平面を形成している。
本発明のセラミックヒータ10では、上記構造のスルーホール13のねじ孔13aに、ねじ部21と本体部22とからなる外部端子20のねじ部21が螺合されており、外部端子20がソケット25を介して導電線230に接続され、この導電線230が図示しない外部電源に接続されて抵抗発熱体12に電力が供給されるようになっている。
【0024】
外部端子20は、円柱状の本体部22とその上面に設けられたねじ部21とから構成されており、さらに、図2(b)に示すように、ねじ部21には、本体部22の反対側端部から本体部22に向かって連続するねじ溝部21aおよびねじ山部21bが形成されるとともに、本体部22の近傍にくびれ部23が形成されている。
また、ねじ部21のねじ山部21bの直径は、本体部22の直径よりも小さく、かつ、くびれ部23の直径は、ねじ溝部21aの直径より小さくなっている。
従って、図3に示すように、本発明のセラミックヒータ10では、外部端子20のねじ部21をスルーホール13のねじ孔13aに螺合させた場合、ねじ孔13aのセラミック基板11の底面11b側端部が外部端子20のくびれ部23に衝突することがなく、外部端子20の本体部22の上面がスルーホール13のセラミック基板11の底面11b側に露出した部分と接触するまで、外部端子20をスルーホール13に螺合させることができ、スルーホール13と外部端子20との接続面積を大きなものとすることができる。
【0025】
本発明のセラミックヒータにおいて、外部端子のねじ部のねじ山部の直径は、本体部の直径よりも小さくなるように形成されている。上記ねじ山部の直径が本体部の直径と同じかそれよりも大きい場合、外部端子のねじ部をスルーホールのねじ孔に螺合させた際、上記本体部の上面とスルーホールのセラミック基板の底面に露出した部分とが接触しにくくなってしまう。その結果、上記スルーホールと上記外部端子との接続面積を大きなものとすることができず、本発明のセラミックヒータを長期間繰り返し使用することで加熱、冷却が繰り返されると、上記スルーホールのねじ孔と上記外部端子のねじ部との間に隙間が生じやすくなり、これに起因して、抵抗発熱体への供給電力量が変化したり、スルーホールと外部端子との電気的導通が途絶えたりしてしまい、抵抗発熱体に安定して電力を供給することができなくなる。
【0026】
上記ねじ部のねじ山部の直径は、上記本体部の直径の30〜90%程度であることが望ましい。上記ねじ山部の直径が上記本体部の直径の30%未満であると、上記本体部の上面とスルーホールのセラミック基板の底面に露出した部分とが接触する面積を充分に確保することができるものの、上記ねじ山部の直径が非常に小さなものとなるか、または、上記本体部の直径が非常に大きなものとなる。上記ねじ山部の直径が非常に小さなものである場合、外部端子の着脱の際に生じる機械的衝撃や本発明のセラミックヒータの使用時に生じる熱衝撃等により、ねじ部と本体部との間にクラックが生じることがある。また、上記本体部の直径が非常に大きなものである場合、外部端子同士が接触して短絡が発生することを防止するために、セラミック基板に取り付ける外部端子の間隔を大きくする必要があるため、上記セラミック基板の内部に形成され、抵抗発熱体の端部の直下に形成されたスルーホールの間隔も大きくする必要あり、抵抗発熱体パターンの設計の自由度が低くなるとともに、装置の大型化を招くことともなる。
一方、上記ねじ山部の直径が上記本体部の直径の90%を超えると、上記本体部の上面におけるスルーホールのセラミック基板の底面に露出した部分と接触する面積が小さくなり、上述したスルーホールと外部端子との接続面積を大きなものとすることにより得られる本発明の効果を充分に享受ことができないことがある。
【0027】
また、本発明のセラミックヒータにおいて、外部端子のねじ部の本体部の近傍に形成されたくびれ部の直径は、ねじ溝部の直径より小さくなるように形成されている。上記くびれ部の直径がねじ溝部の直径よりも大きい場合、上記外部端子のねじ部をスルーホールのねじ孔に螺合させた際、上記ねじ孔のセラミック基板の底面側端部が上記したくびれ部となる部分と衝突してしまい、上記外部端子の本体部の上面とスルーホールのセラミック基板の底面に露出した部分とが接触するまで、上記外部端子をスルーホールのねじ孔に螺合させることができず、上記外部端子の本体部とセラミック基板の底面との間に隙間が生じる。その結果、上記スルーホールと上記外部端子との接続面積を大きなものとすることができず、本発明のセラミックヒータを長期間繰り返し使用することで加熱、冷却が繰り返されると、上記スルーホールのねじ孔と上記外部端子のねじ部との間に隙間が生じてしまい、抵抗発熱体への供給電力量が変化したり、スルーホールと外部端子との電気的導通が途絶えたりしてしまい、抵抗発熱体に安定して電力を供給することができなくなる。
【0028】
図2(b)に示したくびれ部23は、その底面がなだらかに湾曲した曲面となっているが、本発明のセラミックヒータにおいて、外部端子のねじ部に形成されたくびれ部の底面の形状は、その直径がねじ溝部の直径よりも小さいものであれば上述した形状に限定されず、例えば、V字形状や、平面等任意の形状が挙げられる。
【0029】
上記くびれ部の直径は、上記ねじ溝部の直径より小さいものであれば特に限定されず、上記ねじ溝部の直径および外部端子のねじ部の機械的強度等を考慮して適宜決定される。
【0030】
上記本体部およびねじ部からなる外部端子を構成する材料としては、導電性を有する材料であれば特に限定されず、例えば、金、銀、白金、パラジウム等の貴金属、タングステン、モリブデン、ニッケル等の金属材料や、これらの合金等が挙げられる。
【0031】
本発明のセラミックヒータにおいて、上述した構造の外部端子は、ソケットを介して導電線と接続されており、この導電線が外部電源と接続されることで、上記外部端子からセラミック基板中の抵抗発熱体に電力を供給することができるようになっている。
上記導電線は、他の導電線との間の短絡等を防止するために、耐熱性の絶縁部材で被覆されていることが望ましい。
このような絶縁性部材としては、窒化アルミニウムや、その他、アルミナ、シリカ、ムライト、コージェライト等の酸化物セラミック、窒化ケイ素、および、炭化ケイ素等が挙げられる。
【0032】
スルーホール13の内部に形成されたねじ孔13aは、外部端子20のねじ部21をちょうど螺合させることができる大きさに適宜調整される。
また、スルーホール13の外周は、図2(a)に示したように、雄ねじ状にねじ部が形成されていることが望ましい。スルーホール13の取り替えが容易となるとともに、セラミック基板11からスルーホール13が脱落しにくくなるからである。
【0033】
スルーホール13を構成する材料としては特に限定されず、例えば、金、銀、白金、パラジウム等の貴金属、鉛、タングステン、モリブデン、ニッケル等の金属またはこれらの合金、タングステン、モリブデンの炭化物等の導電性セラミック等が挙げられる。
【0034】
スルーホール13と抵抗発熱体12の端部との間に形成されたパッド部16は、導電性を有する材料であれば特に限定されず、例えば、抵抗発熱体12と同様の材料やスルーホール13と同様の材料等が挙げられ、さらに、これらの材料の混合物(合金)等であってもよい。
【0035】
図4は、本発明のセラミックヒータ10の水平断面図である。
図4に示したように、本発明のセラミックヒータ10において、セラミック基板11の内部に形成された抵抗発熱体12は、略扇型の抵抗発熱体12a〜12eに分割されており、これらの略扇型の抵抗発熱体12a〜12eは、セラミック基板11の円周方向に等間隔で配置されている。
【0036】
また、各抵抗発熱体12a〜12eは、それぞれセラミック基板11の中心付近から外周に向かって形成された大きさの異なる複数の屈曲線の繰り返しパターンにより略扇型となっており、各略扇型の抵抗発熱体12a〜12e内で隣り合う屈曲線の繰り返しパターンは、それぞれ接続されて一の回路を形成し、抵抗発熱体12a〜12eの端部は、セラミック基板11の中心付近に形成されている。
【0037】
また、図5は、本発明のセラミックヒータの別の一例を模式的に示す平面図である。
図5に示すセラミックヒータ30では、セラミック基板31の内部に複数の回路からなる抵抗発熱体32が埋設されており、抵抗発熱体32は、セラミック基板31の最外周に、円周方向に分割された屈曲線の繰り返しパターンからなる抵抗発熱体32a〜32hが形成され、その内周に、同様の屈曲線の繰り返しパターンからなる抵抗発熱体32i〜32lが形成されており、さらに、その内周に、同心円形状からなる抵抗発熱体32m〜32pが形成されている。
また、各抵抗発熱体32a〜32pの端部は、セラミック基板31の全体に広がって形成されている。
【0038】
本発明のセラミックヒータにおいて、抵抗発熱体のパターンは、図4に示した抵抗発熱体12(12a〜12e)であってもよく、図5に示した抵抗発熱体32(32a〜32p)であってもよい。
本発明のセラミックヒータにおける抵抗発熱体が、図4に示した抵抗発熱体12のようなパターンである場合、抵抗発熱体の端部がセラミック基板の中心付近に形成されているため、抵抗発熱体の端部の直下に形成されたスルーホールおよび該スルーホールに螺合された外部端子もセラミック基板の中心付近に形成されている。
一方、本発明のセラミックヒータにおける抵抗発熱体が、図5に示した抵抗発熱体32のようなパターンである場合、抵抗発熱体の端部がセラミック基板の全体に広がって形成されているため、抵抗発熱体の端部の直下に形成されたスルーホールおよび該スルーホールに螺合された外部端子もセラミック基板の全体に広がって形成されている。
【0039】
また、本発明のセラミックヒータの抵抗発熱体が図4に示したような抵抗発熱体12であると、その端部に接続された外部端子がセラミック基板の中心付近に集まっているため、本発明のセラミックヒータの底面に後述する筒状保護セラミック体を設けた場合、外部端子を容易に上記筒状保護セラミック体の内部に収納することができる。
一方、本発明のセラミックヒータの加熱面を均一に加熱するためには、抵抗発熱体は、複数の回路に分割されていることが望ましい。本発明のセラミックヒータの抵抗発熱体が図5に示したような抵抗発熱体32であると、抵抗発熱体が非常に多くの回路に分割されているため、本発明のセラミックヒータの加熱面を均一に加熱することが容易となる。
【0040】
本発明のセラミックヒータにおいて、抵抗発熱体の厚さは、1〜50μmが望ましく、その幅は、5〜20μmが望ましい。上記抵抗発熱体は、その厚さや幅を変化させることにより、その抵抗値を変化させることができるが、この範囲が最も実用的だからである。上記抵抗発熱体の抵抗値は、その厚さが薄く、また、その幅が狭くなるほど大きくなる。
【0041】
上記抵抗発熱体は、断面が方形、楕円形、紡錘形、蒲鉾形状のいずれでもよいが、偏平なものであることが望ましい。偏平の方が加熱面に向かって放熱しやすいため、上記加熱面への熱伝搬量を多くすることができ、加熱面の温度分布ができにくいからである。なお、上記抵抗発熱体は螺旋形状でもよい。
【0042】
上記抵抗発熱体を、セラミック基板の内部に形成する際、その形成位置は特に限定されないが、セラミック基板の底面からその厚さの60%までの位置に少なくとも1層形成されていることが好ましい。加熱面まで熱が伝搬する間に拡散し、加熱面での温度が均一になりやすいからである。
【0043】
上記セラミック基板の内部に抵抗発熱体を形成する際には、金属や導電性セラミックからなる導体ペーストを用いることが好ましい。
即ち、セラミック基板の内部に抵抗発熱体を形成する際には、グリーンシート上に導体ペースト層を形成した後、グリーンシートを積層、焼成することにより、内部に抵抗発熱体を作製する。
【0044】
上記導体ペーストとしては特に限定されないが、導電性を確保するため金属粒子または導電性セラミックが含有されているほか、樹脂、溶剤、増粘剤などを含むものが好ましい。
【0045】
上記金属粒子としては、例えば、貴金属(金、銀、白金、パラジウム)、鉛、タングステン、モリブデン、ニッケル等が好ましい。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの金属は、比較的酸化しにくく、発熱するに充分な抵抗値を有するからである。
【0046】
上記導電性セラミックとしては、例えば、タングステン、モリブデンの炭化物などが挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これら金属粒子または導電性セラミック粒子の粒径は、0.1〜100μmが好ましい。0.1μm未満と微細すぎると、酸化されやすく、一方、100μmを超えると、焼結しにくくなり、抵抗値が大きくなるからである。
【0047】
上記金属粒子の形状は、球状であっても、リン片状であってもよい。これらの金属粒子を用いる場合、上記球状物と上記リン片状物との混合物であってよい。
上記金属粒子がリン片状物、または、球状物とリン片状物との混合物の場合は、金属粒子間の金属酸化物を保持しやすくなり、抵抗発熱体とセラミック基板との密着性を確実にし、かつ、抵抗値を大きくすることができるため有利である。
【0048】
導体ペーストに使用される樹脂としては特に限定されず、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。また、上記溶剤としては特に限定されず、例えば、イソプロピルアルコール等が挙げられる。上記増粘剤としては特に限定されず、例えば、セルロース等が挙げられる。
【0049】
また、本発明のセラミックヒータにおいて、抵抗発熱体のパターンとしては、図4に示した略扇型のパターンからなる回路がセラミック基板の円周方向に等間隔に配置されたものや、図5に示した同心円形状と屈曲線状とを組み合わせたもののほか、渦巻き形状、偏心円形状、これらを組み合わせたもの等が挙げられる。
【0050】
本発明のセラミックヒータにおいて、セラミック基板の形状は、図4や図5に示したような円板形状が好ましく、その直径は、200mm以上が好ましく、250mm以上が最適である。
上記セラミックヒータを半導体製造・検査装置用セラミックヒータとして用いた場合、このような大きな直径を持つセラミック基板は、大口径の半導体ウエハを載置することができるからである。
【0051】
上記セラミック基板の厚さの望ましい上限は25mmであり、望ましい下限は0.5mmである。上記セラミック基板の厚さが25mmを超えると温度追従性が低下することがあり、一方、その厚さが0.5mm未満であると、セラミック基板の強度自体が低下するため破損しやすくなる。より望ましい上限は5mmであり、より望ましい下限は1.5mmを超えるものである。上記セラミック基板の厚さが5mmを超えると、該セラミック基板中を熱が伝搬しにくくなり、加熱の効率が低下する傾向が生じ、一方、厚さが1.5mm以下であると、セラミック基板中を伝搬する熱が充分に拡散しないため加熱面に温度のばらつきが発生することがあり、また、セラミック基板の強度が低下して破損する場合がある。
【0052】
また、上記セラミック基板の気孔率は、0または5%以下が好ましい。高温での熱伝導率の低下、反りの発生を抑制することができるからである。
上記気孔率はアルキメデス法により測定することができる。
【0053】
上記セラミック基板を構成するセラミック材料としては特に限定されず、例えば、窒化物セラミック、炭化物セラミック、酸化物セラミック等が挙げられる。
【0054】
上記窒化物セラミックとしては、例えば、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、窒化ホウ素、窒化チタン等が挙げられ、上記炭化物セラミックとしては、例えば、炭化ケイ素、炭化ジルコニウム、炭化ホウ素、炭化チタン、炭化タンタル、炭化タングステン等が挙げられる。また、上記酸化物セラミックとしては、例えば、アルミナ、シリカ、コージェライト、ムライト、ジルコニア、ベリリア等が挙げられる。
これらのセラミック材料は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0055】
これらのなかで、窒化物セラミックや炭化物セラミックは、熱膨張係数が金属より小さく、機械的な強度が金属に比べて格段に高いため、セラミック基板の厚さを薄くしても、加熱により反ったり歪んだりしない。そのため、セラミック基板を薄くて軽いものとすることができる。さらに、セラミック基板の熱伝導率が高く、セラミック基板自体薄いため、セラミック基板の表面温度が抵抗発熱体の温度変化に迅速に追従し、電圧、電流量を変えて抵抗発熱体の温度を変化させることにより、ヒータの表面温度を制御することができる。
これらのなかでは、窒化アルミニウムまたは炭化珪素であることが望ましい。耐熱性や機械的特性に優れるとともに、熱伝導率も高いからである。
さらに、窒化アルミニウムであることが最も望ましい。熱膨張率が180W/m・Kと最も高く、セラミック基板の温度追従性が最も優れたものとなるからである。
【0056】
また、上記セラミック材料は、焼結助剤を含有していてもよい。上記焼結助剤としては、例えば、アルカリ金属酸化物、アルカリ土類金属酸化物、希土類酸化物等が挙げられる。これらの焼結助剤のなかでは、CaO、Y、NaO、LiO、RbOが望ましい。これらの含有量としては、0.1〜20重量%が望ましい。また、アルミナを含有していてもよい。また、炭化ケイ素である場合は、焼結助剤としては、BC、C、AlNが望ましい。
【0057】
上記セラミック基板は、明度がJIS Z 8721の規定に基づく値でN6以下のものであることが望ましい。このような明度を有するものが輻射熱量、隠蔽性に優れるからである。また、このようなセラミック基板から構成されるセラミックヒータは、サーモビュアにより、正確な表面温度測定が可能となる。
【0058】
ここで、明度のNは、理想的な黒の明度を0とし、理想的な白の明度を10とし、これらの黒の明度と白の明度との間で、その色の明るさの知覚が等歩度となるように各色を10分割し、N0〜N10の記号で表示したものである。
そして、実際の測定は、N0〜N10に対応する色票と比較して行う。この場合の小数点1位は0または5とする。
【0059】
このような特性を有するセラミック基板は、セラミック基板中にカーボンを100〜5000ppm含有させることにより得られる。上記カーボンには、非晶質のものと結晶質のものとがあり、非晶質のカーボンは、セラミック基板の高温における体積抵抗率の低下を抑制することでき、結晶質のカーボンは、セラミック基板の高温における熱伝導率の低下を抑制することができるため、製造するセラミック基板の目的等に応じて適宜カーボンの種類を選択することができる。
【0060】
上記非晶質のカーボンは、例えば、C、H、Oだけからなる炭化水素、望ましくは、糖類を空気中で焼成することにより得ることができ、上記結晶質のカーボンとしては、グラファイト粉末等を用いることができる。
また、アクリル系樹脂を不活性雰囲気下で熱分解させた後、加熱加圧することによりカーボンを得ることができるが、このアクリル系樹脂の酸価を変化させることにより、結晶性(非晶性)の程度を調整することもできる。
【0061】
また、本発明のセラミックヒータのセラミック基板の底面には、図1に示すように、セラミック基板の底面から、被加熱物を載置する加熱面に向けて有底孔を設けるとともに、該有底孔の底を抵抗発熱体よりも相対的に加熱面に近く形成し、この有底孔に熱電対等の測温素子を設けることが望ましい。
上記測温素子により抵抗発熱体の温度を測定し、そのデータをもとに電圧、電流量を変えて、温度を制御することができるからである。
【0062】
また、本発明のセラミックヒータにおいて、上記有底孔の底とセラミック基板の加熱面との距離は、0.1mm〜セラミック基板の厚さの1/2であることが望ましい。
これにより、測温場所が抵抗発熱体よりも加熱面に近くなり、より正確な半導体ウエハ等の被加熱物の温度測定が可能となるからである。
【0063】
上記有底孔の底とセラミック基板の加熱面との距離が0.1mm未満では、放熱してしまい、加熱面に温度分布が形成されることがあり、厚さの1/2を超えると、抵抗発熱体の温度の影響を受けやすくなり、温度制御できなくなり、やはり加熱面に温度分布が形成されてしまうことがあるからである。
【0064】
上記有底孔の直径は、0.3〜5mmであることが望ましい。これは、大きすぎると放熱性が大きくなり、また小さすぎると加工性が低下して加熱面との距離を均等にすることができなくなるからである。
【0065】
このような有底孔は、セラミック基板の中心に対して対称で、かつ、十字を形成するように複数配列することが望ましい。これは、加熱面全体の温度を測定することができるからである。
【0066】
上記測温素子としては、例えば、熱電対、白金測温抵抗体、サーミスタ等が挙げられる。
また、上記熱電対としては、例えば、JIS−C−1602(1980)に挙げられるように、K型、R型、B型、S型、E型、J型、T型熱電対等が挙げられるが、これらのなかでは、K型熱電対が好ましい。
【0067】
上記熱電対の接合部の大きさは、素線の径と同じか、または、それよりも大きく、0.5mm以下であることが望ましい。これは、接合部が大きい場合は、熱容量が大きくなって応答性が低下してしまうからである。なお、素線の径より小さくすることは困難である。
【0068】
上記測温素子は、金ろう、銀ろうなどを使用して、有底孔の底に接着してもよく、有底孔に挿入した後、耐熱性樹脂、セラミック(シリカゲル等)等で封止してもよく、両者を併用してもよい。
上記耐熱性樹脂としては、例えば、熱硬化性樹脂、特にはエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ビスマレイミド−トリアジン樹脂などが挙げられる。これらの樹脂は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0069】
上記金ろうとしては、37〜80.5重量%:Au−63〜19.5重量%:Cu合金、81.5〜82.5重量%:Au−18.5〜17.5重量%:Ni合金から選ばれる少なくとも1種が望ましい。これらは、溶融温度が、900℃以上であり、高温領域でも溶融しにくいためである。
銀ろうとしては、例えば、Ag−Cu系のものを使用することができる。
【0070】
さらに、本発明に係るセラミックヒータの測温手段として、サーモビュア等の光学的な手段を用いた測温手段を用いることも可能である。
上記サーモビュアを用いた場合には、セラミック基板の加熱面の温度を測定することができるほか、シリコンウエハ等の被加熱物表面の温度を直接測定することができるため、被加熱物の温度制御の精度が向上する。
【0071】
また、本発明のセラミックヒータにおいて、セラミック基板の中央に近い部分には、図1や図4に示すように、リフターピン(図示せず)を挿通するための貫通孔15が設けられていることが望ましい。
【0072】
上記リフターピンは、その上に半導体ウエハ等の被加熱物を載置して上下させることができるようになっており、これにより、上記半導体ウエハを図示しない搬送機に渡したり、搬送機から半導体ウエハを受け取ったりするとともに、半導体ウエハをセラミック基板の加熱面に載置して加熱したり、半導体ウエハを加熱面から10〜2000μm程度離間させた状態で支持し、加熱することができるようになる。
【0073】
また、上記セラミック基板に貫通孔を設けたり、加熱面に凹部を設けたりし、この貫通孔または凹部に先端が尖塔状または半球状の支持ピンを挿入した後、支持ピンをセラミック基板よりわずかに突出させた状態で固定し、上記支持ピンで半導体ウエハを支持することにより、加熱面から10〜2000μm離間させた状態で加熱してもよい。
【0074】
図6は、本発明のセラミックヒータのさらに別の一例を模式的に示す断面図である。
図6に示すセラミックヒータ40では、セラミック基板11の底面に筒状保護セラミック体45が形成され、この筒状保護セラミック体の内部に外部端子20、ソケット25および導電線230が収納されている。
なお、セラミックヒータ40を構成するセラミック基板11、その内部に形成された抵抗発熱体12、スルーホール13、および、スルーホール13に螺合された外部端子20、外部端子20に接続されたソケット25、導電線230等は、図1〜図3を用いて説明したものと同様であるため、ここでは、その詳細な説明を省略する。
【0075】
図6に示すセラミックヒータ40では、外部端子20、ソケット25および導電線230が筒状保護セラミック体45の内部に収納されており、この筒状保護セラミック体45は、後述するセラミック基板11を支持する支持容器の底板(図示せず)に密着するように形成されているため、筒状保護セラミック体45の内側と外側とは完全に隔離されている。従って、セラミックヒータ40の周囲が反応性ガスやハロゲンガス等を含む雰囲気となっている状態であっても、筒状保護セラミック体45の内部の外部端子20等が腐食することはない。
なお、筒状保護セラミック体45の内部には、不活性ガス等をゆっくり流し込んで、反応性ガスやハロゲンガス等が筒状体の内部に流れ込まないようにすることが望ましい。これにより、一層確実に外部端子20等の腐食を防止することができる。
【0076】
また、筒状保護セラミック体45は、セラミック基板11をしっかりと支持する働きも有するので、セラミック基板11が高温に加熱された際にも、自重により反るのを防止することができ、その結果、半導体ウエハ等の被加熱物の破損を防止するとともに、該被加熱物を均一な温度になるように加熱することもできる。
【0077】
図6に示すように、筒状保護セラミック体45は筒状であるが、その水平断面形状としては特に限定されず、例えば、円形、楕円形、多角形等の形状を挙げることができる。これらの中では円形であることが望ましい。
筒状保護セラミック体45の形状が円筒状であると、その外周に角部がないため、熱や衝撃による応力集中が発生しにくく、また、通常、セラミック基板11は円板形状であるため、セラミック基板11を安定して支持することができるからである。
【0078】
筒状保護セラミック体45が円筒状である場合、内径は30mm以上であることが望ましい。30mm未満であると、セラミック基板11をしっかりと支持することが困難になり、セラミック基板11が高温に加熱された際、セラミック基板11が自重によって反ってしまうおそれがある。
【0079】
また、筒状保護セラミック体45の厚さは、3〜20mmであることが望ましい。3mm未満であると、筒状保護セラミック体45の厚さが薄すぎるため、機械的強度が乏しくなり、昇温と降温とを繰り返すことによって、筒状保護セラミック体45が破損してしまうおそれがあり、一方、20mmを超えると、筒状保護セラミック体45の厚さが厚すぎるため、熱容量が大きくなり、昇温速度が低下するおそれがある。
【0080】
筒状保護セラミック体45を構成するセラミックとしては特に限定されず、種々のセラミック材料が挙げられる。なお、筒状保護セラミック体とセラミック基板とを接合する方法については、後で詳述することにする。
【0081】
上記セラミック材料としては特に限定されず、例えば、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、窒化ホウ素、窒化チタン等の窒化物セラミック、炭化ケイ素、炭化ジルコニウム、炭化チタン、炭化タンタル、炭化タングステン等の炭化物セラミック、アルミナ、ジルコニア、コージュライト、ムライト等の酸化物セラミック等が挙げられる。これらのなかでは、窒化アルミニウムが最も好ましい。熱伝導率が180W/m・Kと最も高く、温度追従性に優れるからである。
【0082】
また、筒状保護セラミック体45は、焼結助剤を含有していてもよい。上記焼結助剤としては、例えば、アルカリ金属酸化物、アルカリ土類金属酸化物、希土類酸化物等が挙げられる。これらの焼結助剤のなかでは、CaO、Y、NaO、LiO、RbOが好ましい。これらの含有量としては、0.1〜20重量%が好ましい。また、アルミナを含有していてもよい。
【0083】
このような筒状保護セラミック体45が形成されたセラミックヒータ40において、抵抗発熱体12は、そのパターンが図4に示した通りであり、この抵抗発熱体12の端部は、セラミック基板11の中心付近に形成されているため、スルーホール13を抵抗発熱体12の端部に直接またはパッド部を介して接続し、スルーホール13に形成されたねじ孔に外部端子20のねじ部を螺合させることで、筒状保護セラミック体45の内部に外部端子20等を収納することができる。
【0084】
一方、筒状保護セラミック体が形成されたセラミックヒータにおいて、セラミック基板の内部に形成された抵抗発熱体が、図5に示した抵抗発熱体32である場合、上述したように抵抗発熱体の端部は、セラミック基板の全面に広がって形成されているため、このままではセラミック基板の中央付近に形成された筒状保護セラミック体の内部に、全ての外部端子等を収納することができない。
そこで、この場合、筒状保護セラミック体の内部領域の上方に形成されていない抵抗発熱体の端部にバイアホールを介して導体回路等を接続し、該導体回路を上記筒状保護セラミック体の内部領域の上方にまで延設する。そして、この筒状保護セラミック体の内部領域の上方にまで延設された導体回路の端部の直下にスルーホールを形成し、該スルーホールのねじ孔に外部端子のねじ部を螺合させることにより、全ての外部端子等を筒状保護セラミック体の内部に収納することができる。
【0085】
なお、セラミックヒータ40のセラミック基板の底面には、セラミック基板11の温度を測定するためのリード線290が接続された測温素子280が埋設された有底孔24が形成されており、この測温素子280からのリード線290も、碍子等により保護されていることが望ましい。セラミックヒータ40の周囲が反応性ガスやハロゲンガス等を含む雰囲気となっている状態であっても、リード線290が腐食することがないようにするためである。
【0086】
本発明のセラミックヒータは、100℃で以上使用することが望ましく、200℃以上で使用することがより望ましい。本発明のセラミックヒータを繰り返し高温に加熱することで、スルーホールと外部端子との導通を確実に確保することができ、抵抗発熱体に安定して電力を供給することができるという本発明の効果がより顕著になるからである。
【0087】
上述した本発明のセラミックヒータは、セラミック基板の内部に抵抗発熱体のみが設けられた装置であり、これにより、半導体ウエハ等の被加熱物をセラミック基板の表面に載置または離間させて保持し、所定の温度に加熱したり洗浄を行ったりすることができ、半導体の製造や半導体の検査を行うための装置として好適に用いることができる。
この際、本発明のセラミックヒータは、所定の支持容器に載置される。
【0088】
上記支持容器としては特に限定されず、例えば、その内側上部に円環形状の基板支持部を有する有底円筒状の容器であり、上記基板支持部上に断熱リング等を介して本発明のセラミックヒータを載置、固定するものや、その内部の底板上または内壁に支持部材が設けられた有底円筒状の容器であり、本発明のセラミックヒータが壁面と非接触な状態で、上記支持部材によりセラミック基板の底面を支持、固定するもの等が挙げられる。
【0089】
本発明のセラミックヒータのセラミック基板の内部に、さらに静電電極が形成されている場合には、本発明のセラミックヒータは、加熱手段を備えた静電チャックとして機能する。
図7は、本発明に係る静電チャックを模式的に示す縦断面図であり、図8は、図7に示した静電チャックを構成するセラミック基板に形成された静電電極付近を模式的に示す水平断面図である。
【0090】
この静電チャック50では、セラミック基板11の内部にチャック正負極静電層52a、52bからなる静電電極52が埋設され、それぞれスルーホール53と接続され、静電電極52上にセラミック誘電体膜54が形成されている。また、セラミック基板11の内部には、抵抗発熱体12およびその一部がセラミック基板11の底面11bに露出し、抵抗発熱体12の端部の直下に外部端子20が螺合されたスルーホール13が形成されており、セラミック基板11の底面には、セラミック基板11の温度を測定するためのリード線290が接続された測温素子280が埋設された有底孔24が形成されている。
さらに、外部端子20は、ソケット25を介して導電線230に接続され図示しない外部電源に接続されており、抵抗発熱体12に電力を供給することで、半導体ウエハ等の被加熱物を加熱することができるようになっている。なお、セラミック基板11には、必要に応じて、RF電極が埋設されていてもよい。
【0091】
図7に示した静電チャック50では、セラミック基板11の内部に静電電極52(チャック正負極静電層52a、52b)および静電電極52に接続されたスルーホール53が形成されているほかは、上述した本発明のセラミックヒータ10と略同様に構成されている。従って、ここでは、静電電極52およびスルーホール53以外についての詳細な説明は省略することとする。
【0092】
セラミック基板11の内部に形成された静電電極52は、図8に示すように半円状のチャック正極静電層52aとチャック負極静電層52bとが対向して配設されており、これらチャック正負極静電層52a、52bは、それぞれその一部がセラミック基板11の底面11bに露出したスルーホール53に接続さている。
【0093】
静電電極52を構成する材料としては特に限定されないが、例えば、貴金属(金、銀、白金、パラジウム)、鉛、タングステン、モリブデン、ニッケル等の金属、または、タングステン、モリブデンの炭化物等の導電性セラミックからなるものであることが好ましい。また、これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0094】
また、静電電極52に接続されたスルーホール53は、その接続される対象が異なるほかは、本発明のセラミックヒータにおいて説明した抵抗発熱体に接続されたスルーホールと同様の構造および材料のものを挙げることができる。なお、セラミック基板11の内部において、静電電極52は、抵抗発熱体12の上方に形成されているため、静電電極52に接続されたスルーホール53の長さは、抵抗発熱体12に接続されたスルーホール13よりも長いものとなる。
【0095】
本発明に係る静電チャックでは、上述した本発明のセラミックヒータにおける抵抗発熱体に接続されたスルーホールに外部端子を螺合させた場合と同様に、セラミック基板の内部に形成された静電電極に接続されたスルーホールに外部端子を螺合させると、外部端子の本体部の上面とスルーホールのセラミック基板の底面に露出した部分とが接触するまで完全に螺合させることができ、上記静電電極に接続されたスルーホールと該スルーホールに螺合された外部端子との接続面積を大きなものとすることができる。
【0096】
このような静電チャックを作動させる場合には、チャック正極静電層、チャック負極静電層、および、抵抗発熱体に接続された外部端子をそれぞれ直流電源の+側と−側とに接続して電圧を印加する。これにより、静電チャック上に載置された半導体ウエハ等の被加熱物が所定温度に加熱されるとともに、静電的にセラミック基板に吸着されることになる。
【0097】
図9は、他の静電チャックのセラミック基板に形成された静電電極を模式的に示す水平断面図である。
図9に示す静電チャック60では、セラミック基板11の内部に半円弧状部62aと櫛歯部62bとからなるチャック正極静電層62と、同じく半円弧状部63aと櫛歯部63bとからなるチャック負極静電層63とが、互いに櫛歯部62b、63bを交差するように対向して配置されている。
【0098】
また、図10は、さらに別の静電チャックのセラミック基板に形成された静電電極を模式的に示す水平断面図である。
図10に示す静電チャック70では、セラミック基板11の内部に円を4分割した扇型のチャック正極静電層72a、72bとチャック負極静電層73a、73bとが形成されている。また、2枚のチャック正極静電層72a、72bおよび2枚のチャック負極静電層73a、73bは、それぞれ交差するように形成されている。
【0099】
なお、本発明に係る静電チャックにおいて、静電電極が円形等の電極が分割された形態である場合、その分割数は特に限定されず、5分割以上であってもよく、その形状も扇形に限定されない。
また、本発明に係る静電チャックのセラミック基板の底面には、本発明のセラミックヒータにおいて説明したような筒状保護セラミック体が形成されており、該筒状保護セラミック体の内部に全ての外部端子等が収納されていてもよい。
【0100】
次に、本発明のセラミックヒータの製造方法の一例として、図1に示したセラミックヒータ10の製造方法について、図11を参照しながら説明する。
図11(a)〜(d)は、本発明のセラミックヒータ10の製造方法の一部を模式的に示す断面図である。
【0101】
(1)グリーンシートの作製工程
まず、セラミック粉末をバインダ、溶剤等と混合してペーストを調製し、これを用いてグリーンシート110を作製する。
【0102】
上記セラミック粉末としては、窒化アルミニウム等を使用することができ、必要に応じて、イットリア等の焼結助剤、Na、Caを含む化合物等を加えてもよい。
【0103】
また、上記バインダとしては、アクリル系バインダ、エチルセルロース、ブチルセロソルブ、ポリビニルアルコールから選ばれる少なくとも1種が望ましい。
【0104】
さらに上記溶媒としては、α−テルピネオール、グリコールから選ばれる少なくとも1種が望ましい。
これらを混合して得られるペーストをドクターブレード法でシート状に成形してグリーンシート110を作製する。
グリーンシート110の厚さは、0.1〜5mmが望ましい。
また、所定のグリーンシート110にパッド部となる部分を形成する。
なお、このパッド部となる部分を形成する工程は、必須の工程ではなく、必要に応じて行えばよい。
【0105】
さらに、必要に応じて、グリーンシート110に半導体ウエハ等の被加熱物を運搬するためのリフターピンを挿入する貫通孔となる部分、半導体ウエハ等の被加熱物を支持するための支持ピンを挿入する貫通孔や凹部となる部分、熱電対等の測温素子を埋め込むための有底孔となる部分等を形成する。なお、貫通孔や有底孔は、後述するグリーンシート積層体を作製した後、または、上記積層体を作製し、焼成した後に形成してもよい。
【0106】
(2)グリーンシート上に導体ペーストを印刷する工程
グリーンシート110上に金属ペーストまたは導電性セラミックを含む導体ペーストを印刷し、パッド部16となる部分に導体ペーストを充填して導体ペースト充填層160を形成し、さらに、パッド部となる部分を形成したグリーンシート110上に抵抗発熱体12となる導体ペースト層120を形成する。
このとき、抵抗発熱体12となる導体ペースト層120は、その端部とパッド部となる部分に充填した導体ペースト充填層160とが重なるように印刷する。
これらの導体ペースト中には、金属粒子または導電性セラミック粒子が含まれている。
【0107】
上記金属粒子であるタングステン粒子またはモリブデン粒子等の平均粒径は、0.1〜5μmが望ましい。平均粒径が0.1μm未満であるか、5μmを超えると、導体ペーストを印刷しにくいからである。
【0108】
このような導体ペーストとしては、例えば、金属粒子または導電性セラミック粒子85〜87重量部;アクリル系、エチルセルロース、ブチルセロソルブ、ポリビニルアルコールから選ばれる少なくとも1種のバインダ1.5〜10重量部;および、α−テルピネオール、グリコールから選ばれる少なくとも1種の溶媒1.5〜10重量部を混合した組成物(ペースト)等が挙げられる。
【0109】
なお、パッド部となる部分に充填した導体ペースト充填層160、および、導体ペースト層120を印刷する際に使用する導体ペーストは、同じ組成であってもよく、異なる組成であってもよい。
【0110】
(3)グリーンシートの積層工程
導体ペースト層120を形成したグリーンシート110の上に、導体ペースト層120を形成していないグリーンシート110を積層し、導体ペースト層120を形成したグリーンシート110の下側に、さらに何も印刷していないグリーンシート110を積層する(図11(a))。
【0111】
このとき、導体ペースト層120を形成したグリーンシート110の上側に積層するグリーンシート110の数を下側に積層するグリーンシート110の数よりも多くして、製造する抵抗発熱体の形成位置を底面側の方向に偏芯させる。
具体的には、上側のグリーンシート110の積層数は20〜50枚が、下側のグリーンシート110の積層数は5〜20枚が好ましい。
【0112】
(4)グリーンシート積層体の焼成工程
次に、グリーンシート積層体の加熱、加圧を行い、グリーンシート110および内部の導体ペースト層120等を焼結させ、セラミック基板11、抵抗発熱体12およびパッド部16等を製造する。
加熱温度は、1000〜2000℃が好ましく、加圧の圧力は、10〜20MPaが好ましい。加熱は、不活性ガス雰囲気中または真空中で行う。不活性ガスとしては、例えば、アルゴン、窒素等を使用することができる。
【0113】
なお、予めグリーンシート110に半導体ウエハ等の被加熱物を運搬するためのリフターピンを挿入する貫通孔となる部分、半導体ウエハ等の被加熱物を支持するための支持ピンを挿入する貫通孔や凹部となる部分、熱電対等の測温素子を埋め込むための有底孔となる部分を形成しなかった場合、上記貫通孔や有底孔等は、セラミック基板11に表面研磨等の処理を施した後、ドリル加工やサンドブラスト等のブラスト処理等を行うことにより形成することができる。
【0114】
(5)スルーホールの形成
次に、ドリル加工やサンドブラスト等のブラスト処理により、セラミック基板11の底面11bからパッド部16がその底面に露出した有底孔を作製した後、この有底孔の壁面に、その直径が有底孔の直径よりも小さなグラインダを当てて移動させ、ネジ溝を切ることにより、ねじ孔を形成することができる(図11(b))。
なお、スルーホール用有底孔130の壁面に形成されたねじ溝は、必ずしもスルーホール用有底孔130の底面部分にまで形成されている必要はない。
【0115】
そして、所定の金属や合金、または、導電性セラミックからなり、スルーホール用有底孔130にちょうど螺合することができる大きさの部材に加工処理を施し、その外周にねじ部が形成されるとともに、内部にねじ孔13aが形成されたスルーホール13を作製する。そして、このスルーホール13をスルーホール用有底孔130に螺合し、その先端部をパッド部16に接続することにより、セラミック基板11にスルーホール13を形成する(図11(c))。
これにより、スルーホール13がパッド部16を介して抵抗発熱体12の端部と接続されることとなる。
【0116】
本発明のセラミックヒータを製造する際において、セラミック基板にスルーホールを形成する方法としては、上述した方法に限定されることはなく、例えば、所定の数のグリーンシートにスルーホール用貫通孔を設け、このスルーホール用貫通孔にスルーホールとなる導体ペーストを充填しておき、このグリーンシートを積層し、焼成することでその一部がセラミック基板の底面に露出した柱状のスルーホール用金属層を形成し、該スルーホール用金属層のセラミック基板の底面に露出した部分からねじ孔を設けることで形成してもよく、グリーンシート積層体を作製した後、スルーホールとなる部分に有底孔を設け、該有底孔に所定の導体ペーストを充填した後焼成することでその一部がセラミック基板の底面に露出した柱状のスルーホール用金属層を形成し、その後、スルーホール用金属層のセラミック基板の底面に露出した部分からねじ孔を設けることにより形成してもよい。
なお、本発明のセラミックヒータを製造する際において、スルーホールの外周には、ねじ部が形成されていてもよく、形成されていなくてもよい。
【0117】
(6)外部端子の作製および取り付け
所定の金属材料または合金からなる棒状体の一方の端部をねじ切りによりねじ切ることでねじ部を作製し、その後、ねじ部の根元部分に切削加工を施すことにより、図2(b)に示すように、所定の大きさのねじ溝部およびねじ山部が形成されるとともに、その根元部分にくびれ部が形成されたねじ部と、本体部とからなる外部端子20を作製する。
【0118】
外部端子20のねじ部をスルーホール13のねじ孔13aに螺合することにより、外部端子20をスルーホール13に取り付ける(図11(d))。これにより、外部端子20は、スルーホール13と接続され、外部端子20がスルーホール13およびパッド部16を介して抵抗発熱体12の端部と接続されることとなる。
【0119】
その後、外部端子20にソケット25を介して外部電源に接続される導電線230を接続し(図1参照)、セラミック基板の底面に形成した有底孔に測温素子としての熱電対(図示せず)等の測温素子を挿入し、ポリイミド等の耐熱性樹脂で封止することで、その内部に抵抗発熱体、パッド部およびスルーホール等が形成された本発明のセラミックヒータの製造を終了する。
【0120】
上記セラミックヒータを製造する際に、セラミック基板の内部に静電電極を設けることにより静電チャックを製造することができる。ただし、この場合は、静電電極と外部端子とを接続するためのスルーホールを形成する必要があるが、支持ピンを挿入するための貫通孔を形成する必要はない。
セラミック基板の内部に静電電極を設ける場合には、抵抗発熱体を形成する場合と同様にグリーンシートの表面に静電電極となる導体ペースト層を形成すればよい。
【0121】
また、セラミック基板の底面にセラミックからなる筒状保護セラミック体を形成するには、まず、窒化アルミニウム粉末等を円筒形状の成形型に入れて成形し、必要に応じて切断加工する。これを加熱温度1000〜2000℃、常圧で焼結させて筒状保護セラミック体を製造する。上記焼結は、不活性ガス雰囲気中で行う。不活性ガスとしては、例えば、アルゴン、窒素等を使用することができる。また、筒状保護セラミック体の大きさは、セラミック基板の内部に形成したスルーホールがその内側に収まるように調整する。
次いで、筒状保護セラミック体の端面を研磨して平坦化する。
【0122】
そして、セラミック基板の底面の中央付近と筒状保護セラミック体の端面とを接触させた状態で、セラミック基板と筒状保護セラミック体とを加熱して、これらを接合する。このとき、筒状保護セラミック体の内径の内側にセラミック基板内のスルーホールが収まるようにする。
上記セラミック基板と筒状保護セラミック体とを接合する方法としては、例えば、金ろう、銀ろう等を用いてろう付けする方法、酸化物系ガラス等の接着剤を用いて接合する方法等を用いることができる。
【0123】
また、筒状保護セラミック体がセラミック基板と同様のセラミック材料からなる場合、セラミック基板および筒状保護セラミック体を構成するセラミックと主成分が同じセラミックペーストを塗布し、これを焼結させる方法、セラミック基板や筒状保護セラミック体の接合面に焼結助剤を含有する溶液を塗布する方法によっても、セラミック基板と筒状保護セラミック体とを接合することができる。
【0124】
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
【実施例】
【0125】
(実施例1) セラミックヒータの製造(図1〜4、図6、図11参照)
(1)窒化アルミニウム粉末(トクヤマ社製、平均粒径1.1μm)100重量部、酸化イットリウム(Y:イットリア、平均粒径0.4μm)4重量部、アクリル系樹脂バインダ11.5重量部、分散剤0.5重量部および1−ブタノールとエタノールとからなるアルコール53重量部を混合したペーストを用い、ドクターブレード法により成形を行って、厚さ0.47mmのグリーンシートを作製した。
【0126】
(2)次に、このグリーンシートを80℃で5時間乾燥させた後、何も加工を施していないグリーンシートと、パンチングを行い、パッド部を形成するためのパッド部用貫通孔を設けたグリーンシートとを作製した。
【0127】
(3)平均粒径1μmのタングステンカーバイト粒子100重量部、アクリル系バインダ3.0重量部、α−テルピネオール溶媒3.5重量部および分散剤0.3重量部を混合して導体ペーストAを調製した。
また、平均粒径3μmのタングステン粒子100重量部、アクリル系バインダ1.9重量部、α−テルピネオール溶媒3.7重量部および分散剤0.2重量部を混合して導体ペーストBを調製した。
【0128】
(4)導体ペーストBをパッド部となる部分にスクリーン印刷で印刷し、パッド部となる導体ペースト充填層130を形成した後、導体ペーストAを導体ペースト充填層130を形成したグリーンシート上にスクリーン印刷で印刷し、図4に示す回路パターンの抵抗発熱体となる導体ペースト層120を形成した。導体ペースト層120の幅は10mm、厚さは12μmであった。
導体ペースト層120は、その端部と導体ペースト充填層130とが接続するように形成した。
【0129】
上記処理の終わった導体ペースト層120を印刷したグリーンシート110の上に、何も加工していないグリーンシートを37枚重ね、その下に、何も加工していないグリーンシートを12枚重ねて、130℃、8MPaの圧力で積層した。
【0130】
(5)次に、得られた積層体を窒素ガス中、600℃で5時間脱脂し、1890℃、圧力15MPaで10時間ホットプレスし、厚さ3mmの窒化アルミニウム板状体を得た。
これを230mmの円板状に切り出し、内部に厚さ6μm、幅10mmの抵抗発熱体12、直径3mmのパッド部16およびスルーホール13を有するセラミック基板11とした。
【0131】
(6)次に、(5)で得られたセラミック基板11を、ダイヤモンド砥石で研磨した後、マスクを載置し、SiC等によるブラスト処理で表面に測温素子のための有底孔14を形成した。
さらに、セラミック基板11の底面11bに、ブラスト処理により、パッド部16を露出させるための有底孔を形成したあと、この有底孔の内壁面にねじ溝を切ることにより、スルーホール用貫通孔130を形成した。
【0132】
(7)タングステン製で、その外周にねじ部が形成されるとともに、その内部にねじ孔13aが形成されたスルーホール13の上記外周に形成されたねじ部を(6)でセラミック基板の底面に形成したスルーホール用有底孔130に螺合することにより、スルーホール13とパッド部16とを接続した。
【0133】
(8)次に、ニッケル製の外部端子(ねじ溝部21aの直径:2.1mm、ねじ山部21bの直径:3mm、本体部22の直径:4mm、くびれ部23の直径:2.0mm)20のねじ部21をスルーホール13のねじ孔13aに螺合することにより、外部端子20とスルーホール13とを接続した。なお、外部端子20のくびれ部23は、NC旋盤で加工することにより形成した。図14は、外部端子20とスルーホール13との接続部分の断面を示す写真である。
【0134】
(9)窒化アルミニウム粉末(トクヤマ社製、平均粒径1.1μm)100重量部、Y(平均粒径0.4μm)4重量部、アクリル系樹脂バインダ11.5重量部、分散剤0.5重量部および1−ブタノールとエタノールとからなるアルコール53重量部を混合した組成物を用い、スプレードライ法により顆粒を製造し、この顆粒を円筒状の金型に入れ、常圧、1890℃で焼結させ、筒状保護セラミック体45を製造した。
【0135】
(10)セラミック基板11および筒状保護セラミック体45の接合面に硝酸イットリウム(2.61×10−1mol/L)水溶液を塗布した後、セラミック基板11の底面11bであって、外部端子20がその内径の内側に収まるような位置に、筒状保護セラミック体45の端面を接触させ、1890℃に加熱することで、セラミック基板11と筒状保護セラミック体45とを接合した。
【0136】
(11)そして、温度制御のための熱電対を有底孔14に挿入し、シリカゾルを充填し、190℃で2時間硬化、ゲル化させることで、その内部に抵抗発熱体、スルーホールおよびパッド部が形成されセラミック基板の底面に、筒状保護セラミック体が接合されたセラミックヒータを製造した。
【0137】
(実施例2) 静電チャックの製造(図2b、図4、図6参照)
(1)窒化アルミニウム粉末(トクヤマ社製、平均粒径1.1μm)100重量部、Y(平均粒径0.4μm)4重量部、アクリル系樹脂バインダ12重量部、分散剤0.5重量部および1−ブタノールとエタノールとからなるアルコール53重量部を混合した組成物を用い、ドクターブレード法を用いて成形することにより厚さ0.47mmのグリーンシートを得た。
【0138】
(2)次に、このグリーンシートを80℃で5時間乾燥した後、何も加工を施していないグリーンシートと、パンチングを行い、パッド部を形成するためのパッド部用貫通孔が設けられたグリーンシートとを作製した。
【0139】
(3)平均粒子径1μmのタングステンカーバイド粒子100重量部、アクリル系バインダ3.0重量部、α−テルピネオール溶媒3.5重量部、分散剤0.3重量部を混合して導体ペーストAを調製した。
また、平均粒子径3μmのタングステン粒子100重量部、アクリル系バインダ1.9重量部、α−テルピネオール溶媒3.7重量部、分散剤0.2重量部を混合して導体ペーストBを調製した。
【0140】
(4)導体ペーストBをパッド部となる部分にスクリーン印刷で印刷し、パッド部となる導体ペースト充填層を形成した後、該導体ペースト充填層を形成したグリーンシートの表面に、導体ペーストAをスクリーン印刷法により印刷して図4に示した回路パターンからなる抵抗発熱体となる導体ペースト層を印刷した。更に、何も加工を施していないグリーンシートに図8に示した形状の静電電極パターンからなる導体ペースト層を形成した。
上記抵抗発熱体となる導体ペースト層は、その端部がパッド部となる導体ペースト充填層と接続するように形成した。
【0141】
次に、上記処理の終わった各グリーンシートを積層した。
まず、抵抗発熱体となる導体ペースト層が印刷されたグリーンシートの上側(加熱面側)に、何の加工もしていないグリーンシートを34枚積層し、そのすぐ下側(底面側)に何の加工もしていないグリーンシートを12枚積層した。
このように積層したグリーンシートの最上部に、静電電極パターンからなる導体ペースト層を印刷したグリーンシートを積層し、さらにその上に何の加工もしていないグリーンシートを2枚積層し、これらを130℃、8MPaの圧力で圧着して積層体を形成した。
【0142】
(5)次に、得られた積層体を窒素ガス中、600℃で5時間脱脂し、その後、1890℃、圧力15MPaの条件で3時間ホットプレスし、厚さ3mmの窒化アルミニウム板状体を得た。
これを直径230mmの円板状に切り出し、内部に、厚さが5μm、幅が2.4mmの抵抗発熱体、直径3mmのパッド部、スルーホールおよび厚さ6μmのチャック正極静電層、チャック負極静電層を有するセラミック基板とした。
【0143】
(6)次に、(5)で得られたセラミック基板を、ダイヤモンド砥石で研磨した後、マスクを載置し、SiC等によるブラスト処理で表面に測温素子のための有底孔を形成した。
さらに、セラミック基板の底面に、ブラスト処理により、パッド部および静電電極を露出させるための有底孔を形成した後、この有底孔の内壁面にねじ溝を切ることにより、スルーホール用有底孔を形成した。
【0144】
(7)タングステン製で、その外周にねじ部が形成されるとともに、その内部にねじ孔が形成されたスルーホールの上記外周に形成されたねじ部を(6)でセラミック基板の底面に形成したスルーホール用有底孔に螺合することにより、スルーホールとパッド部および静電電極とを接続した。なお、パッド部に接続させたスルーホールと、静電電極に接続させたスルーホールとは、その長軸方向の長さが異なるほかは、同様の構造であった。
【0145】
(8)次に、図2(b)に示した外部端子20と同様の構造のニッケル製の外部端子(ねじ溝部の直径:4mm、ねじ山部の直径:5mm、本体部の直径:6mm、くびれ部の直径:3.0mm)のねじ部をスルーホールのねじ孔に螺合することにより、外部端子とスルーホールとを接続した。なお、外部端子20のくびれ部23は、NC旋盤で加工することにより形成した。
【0146】
(9)窒化アルミニウム粉末(トクヤマ社製、平均粒径1.1μm)100重量部、イットリア(平均粒径0.4μm)4重量部、アクリル系樹脂バインダ11.5重量部、分散剤0.5重量部および1−ブタノールとエタノールとからなるアルコール53重量部を混合した組成物を用い、スプレードライ法により顆粒を製造し、この顆粒をパイプ状の金型に入れ、常圧、1890℃で焼結させ、長さ200mm、外径45mm、内径35mmの筒状保護セラミック体を製造した。
【0147】
(10)窒化アルミニウム粉末(トクヤマ社製、平均粒径1.1μm)100重量部、イットリア(平均粒径0.4μm)4重量部、アクリル系樹脂バインダ11.5重量部、分散剤0.5重量部および1−ブタノールとエタノールとからなるアルコール53重量部を混合した液状体を上記セラミック基板および筒状保護セラミック体の接合面に塗布した後、上記セラミック基板の底面であって、外部端子がその内径の内側に収まるような位置に、筒状保護セラミック体の端面を接触させ、1890℃に加熱することでセラミック基板と筒状保護セラミック体とを接合した。
【0148】
(11)そして、温度制御のための熱電対をセラミック基板に形成した有底孔に挿入し、シリカゾルを充填し、190℃で2時間硬化、ゲル化させることで、その内部に静電電極、抵抗発熱体およびスルーホールが設けられたセラミック基板の底面に、筒状保護セラミック体が接合された静電チャックとして機能するセラミックヒータを製造した。
【0149】
(比較例1)
実施例1の(8)の工程で、ニッケル製の外部端子の構造を図13(a)に示した構造の外部端子(ねじ溝部81aの直径:5mm、ねじ山部81bの直径:6mm、本体部82の直径:8mm、根元部83の直径:5mm)80を用い、外部端子80とスルーホール13とを接続したほかは、実施例1と同様にしてセラミックヒータを製造した。
【0150】
実施例1、2および比較例1に係るセラミックヒータについて、以下の評価試験を行った。
【0151】
(1)セラミック基板の底面と外部端子との隙間の有無
実施例および比較例に係るセラミックヒータのスルーホールに接続した外部端子の本体部の上面と、セラミック基板の底面(スルーホールの露出部分)との間に隙間の有無を目視により観察し、隙間がある場合、その大きさを測定した。
その結果を表1に示す。
【0152】
(2)ヒートサイクル試験
実施例および比較例に係るセラミックヒータの外部端子をソケットおよび導電線を介して外部電源に接続し、各セラミックヒータを25℃に保持した後、500℃に加熱する過程を繰り返すヒートサイクル試験を500回行った後、外部端子とスルーホールとの電気的導通を調べた。
その結果を表1に示す。
【0153】
【表1】
Figure 2005026120
【0154】
表1に示した結果より明らかなように、実施例に係るセラミックヒータでは、セラミック基板の底面と外部端子の本体部の上面との間には隙間は形成されておらずしっかりと接続されていた。また、ヒートサイクル試験後に外部端子とスルーホールとの電気的導通が変化したり、途絶えたりしたものはなく、抵抗発熱体を構成する全ての回路に安定して電力を供給することができるものであった。
一方、比較例に係るセラミックヒータでは、セラミック基板の底面と外部端子の本体部の上面との間には、100μm(0.1mm)の隙間が形成されており、ヒートサイクル試験後に外部端子とスルーホールとの電気的導通が変化したものがあり、抵抗発熱体を構成する全ての回路に安定して電力を供給することができなかった。
【0155】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のセラミックヒータによれば、長期間繰り返し使用することで加熱、冷却が繰り返された場合であっても、抵抗発熱体と外部端子との電気的導通を確実に確保することができ、抵抗発熱体に電力を安定して供給することができるセラミックヒータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセラミックヒータの一例を模式的に示す断面図である。
【図2】(a)は、外部端子をスルーホールに取り付ける前の本発明のセラミックヒータの一部を模式的に示す部分拡大断面図であり、(b)は、本発明のセラミックヒータに係る外部端子の一例を模式的に示す拡大正面図である。
【図3】本発明のセラミックヒータの一部を拡大した部分拡大断面図である。
【図4】図1に示した本発明のセラミックヒータの水平断面図である。
【図5】本発明のセラミックヒータの別の一例を模式的に示す水平断面図である。
【図6】本発明のセラミックヒータのさらに別の一例を模式的に示す断面図である。
【図7】本発明のセラミックヒータを静電チャックとして機能させる場合の一例を模式的に示す断面図である。
【図8】セラミック基板に埋設されている静電電極の一例を模式的に示す水平断面図である。
【図9】セラミック基板に埋設されている静電電極の別の一例を模式的に示す水平断面図である。
【図10】セラミック基板に埋設されている静電電極のさらに別の一例を模式的に示す水平断面図である。
【図11】(a)〜(d)は、本発明のセラミックヒータの製造方法の一例を模式的に示す断面図である。
【図12】外部端子をスルーホールに取り付ける前の従来のセラミックヒータの一部を模式的に示す部分拡大断面図である。
【図13】(a)は、従来のセラミックヒータに係る外部端子の一例を模式的に示す拡大正面図であり、(b)は、従来のセラミックヒータの一部を模式的に示す部分拡大断面図である。
【図14】外部端子とスルーホールとの接続部分の断面を示す写真である。
【符号の説明】
10、30、40 セラミックヒータ
11、31 セラミック基板
11a 加熱面
11b 底面
12、32 抵抗発熱体
13 スルーホール
13a ねじ孔
15、35 貫通孔
16 パッド部
20 外部端子
21 ねじ部
21a ねじ溝部
21b ねじ山部
22 本体部
23 くびれ部
24、34 有底孔
25 ソケット
45 筒状保護セラミック体
50 静電チャック
230 導電線
280 測温素子
290 リード線

Claims (4)

  1. セラミック基板の内部に、抵抗発熱体、および、該抵抗発熱体の端部の直下にその一部が外部に露出したねじ孔を有するスルーホールが形成され、ねじ部と本体部とからなる外部端子の前記ねじ部が前記ねじ孔に螺合され、前記抵抗発熱体と前記外部端子との電気的導通が図られたセラミックヒータであって、
    前記ねじ部のねじ山部の直径は、前記本体部の直径よりも小さく、かつ、前記ねじ部の前記本体部近傍は、前記ねじ部のねじ溝部の直径より小さい直径となるように、くびれ構造が形成されてなることを特徴とするセラミックヒータ。
  2. 前記スルーホールは、パッド部を介して前記抵抗発熱体と電気的導通が図られている請求項1に記載のセラミックヒータ。
  3. 前記セラミック基板の底面には、セラミックからなる筒状保護セラミック体が形成され、前記筒状保護セラミック体の内部に前記外部端子が収納されている請求項1または2に記載のセラミックヒータ。
  4. 前記セラミック基板には、さらに、静電電極が形成されており、加熱手段を備えた静電チャックとして機能する請求項1〜3のいずれか1に記載のセラミックヒータ。
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