JP2003146770A - セラミック接合体 - Google Patents

セラミック接合体

Info

Publication number
JP2003146770A
JP2003146770A JP2002198924A JP2002198924A JP2003146770A JP 2003146770 A JP2003146770 A JP 2003146770A JP 2002198924 A JP2002198924 A JP 2002198924A JP 2002198924 A JP2002198924 A JP 2002198924A JP 2003146770 A JP2003146770 A JP 2003146770A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ceramic
ceramic substrate
substrate
cylindrical
center
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002198924A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasutaka Ito
康隆 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ibiden Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ibiden Co Ltd filed Critical Ibiden Co Ltd
Priority to JP2002198924A priority Critical patent/JP2003146770A/ja
Publication of JP2003146770A publication Critical patent/JP2003146770A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Resistance Heating (AREA)
  • Ceramic Products (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 セラミック体と円板状のセラミックとの接合
界面において、昇温と降温とが繰り返された場合であっ
ても、熱疲労が生じず、界面にクラック等が発生するこ
とがない気密性に優れたセラミック接合体を提供する。 【解決手段】 その内部に導電体が設けられた円板形状
のセラミック基板の底面に、セラミック体が接合された
セラミック接合体であって、前記セラミック体と前記セ
ラミック基板との界面により包囲される領域または前記
セラミック体と前記セラミック基板との界面により包囲
される領域の中心と、前記セラミック基板の底面の中心
とが、3〜200μm離れていることを特徴とするセラ
ミック接合体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホットプレート
(セラミックヒータ)、静電チャック、サセプタなどに
用いられ、その内部に導電体が設けられたセラミック基
板の底面にセラミック体が接合されたセラミック接合体
に関する。
【0002】
【従来の技術】エッチング装置や、化学的気相成長装置
等を含む半導体製造・検査装置等においては、従来、ス
テンレス鋼やアルミニウム合金などの金属製基材を用い
たヒータや静電チャック等が用いられてきた。
【0003】ところが、このような金属製のヒータは、
以下のような問題があった。まず、金属製であるため、
ヒータ板の厚みは、15mm程度と厚くしなければなら
ない。なぜなら、薄い金属板では、加熱に起因する熱膨
張により、反り、歪み等が発生していまい、金属板上に
載置したシリコンウエハが破損したり傾いたりしてしま
うからである。しかしながら、ヒータ板の厚みを厚くす
ると、ヒータの重量が重くなり、また、嵩張ってしまう
という問題があった。
【0004】また、抵抗発熱体に印加する電圧や電流量
を変えることにより、シリコンウエハ等の被加熱物を加
熱する面(以下、加熱面という)の温度を制御するので
あるが、金属板が厚いために、電圧や電流量の変化に対
してヒータ板の温度が迅速に追従せず、温度制御しにく
いという問題もあった。
【0005】そこで、特開平4−324276号公報で
は、基板として、熱伝導率が高く、強度も大きい非酸化
物セラミックである窒化アルミニウムを使用し、この窒
化アルミニウム基板中に抵抗発熱体とタングステンから
なるスルーホールとが形成され、これらに外部端子とし
てニクロム線がろう付けされたホットプレートが提案さ
れている。
【0006】このようなホットプレートでは、高温にお
いても機械的な強度の大きいセラミック基板を用いてい
るため、セラミック基板の厚さを薄くして熱容量を小さ
くすることができ、その結果、電圧や電流量の変化に対
してセラミック基板の温度を迅速に追従させることがで
きる。
【0007】また、このようなホットプレートでは、特
許第2525974号公報、特許第2783980号公
報、特開2000−114355号公報等に記載のよう
に、円筒状のセラミックと円板状のセラミックとを接合
させ、半導体製造工程に用いる反応性ガスやハロゲンガ
ス等から外部端子等の配線を保護する手段がとられてい
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特許第25
25974号公報に記載されたホットプレートを用いた
場合、長期間反応性ガスやハロゲンガス等に曝された
り、また、円筒状のセラミックと円板状のセラミックと
の接合界面(以下、界面ともいう)に熱応力が集中し、
昇温と降温とを繰り返すことによって熱疲労が生じたり
することにより、界面にクラック等が発生し、界面の気
密性が損なわれ、外部端子等の配線が腐食されるという
問題が発生した。
【0009】また、特許第2783980号公報に記載
されたホットプレートでは、その界面において、セラミ
ック粒子が界面の両側に延びるように粒成長すること
で、円筒状のセラミックと円板状のセラミックとの接合
が行われていることから、界面の接合強度は強いもの
の、局所的に熱応力が集中し、昇温と降温とが繰り返さ
れることによって熱疲労が生じてしまい、界面や、円筒
状のセラミックや、円板状のセラミックに、クラック等
が生じることがあった。
【0010】また、近年の半導体製品においては、スル
ープットに要する時間の短縮化が要求されており、昇温
時間や、降温時間の短縮化への強い要請があるが、特許
2525974号公報や、特開2000−114355
号公報等に記載されたホットプレートでは、円筒状のセ
ラミックにフランジ部が設けられているため、熱容量が
増大し、昇温速度が低下してしまうという問題もあっ
た。
【0011】さらに、昇温時間を短縮するためには、昇
温速度を上げる必要があり、また、降温時間を短縮する
ためには、降温速度を上げる必要がある。しかしなが
ら、そのように、ホットプレートを急激に昇温させた
り、降温させたりすると、界面等に、より大きな熱応力
が発生することになり、上述したようなクラック等が益
々発生しやすくなる。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述した
問題に鑑み、単に、界面の接合強度を向上させることに
より、クラック等の発生を防止するのではなく、局所的
に、熱応力が集中することを防止することにより、クラ
ック等の発生を防止するために鋭意研究した結果、その
内部に導電体が設けられた円板形状のセラミック基板の
底面にセラミック体を接合する際、上記セラミック体と
上記セラミック基板との界面により包囲される領域また
は上記セラミック体と上記セラミック基板との界面によ
り包囲される領域の中心と、上記セラミック基板の底面
の中心とを、特定の距離以上、離間させることにより、
局所的に熱応力が集中することを抑制し、クラック等の
発生を防止することできることを見出し、本発明を完成
するに至った。
【0013】すなわち、本発明のセラミック接合体は、
その内部に導電体が設けられた円板形状のセラミック基
板の底面に、セラミック体が接合されたセラミック接合
体であって、上記セラミック体と上記セラミック基板と
の界面により包囲される領域または上記セラミック体と
上記セラミック基板との界面により包囲される領域の中
心と、上記セラミック基板の底面の中心とが、3〜20
0μm離れていることを特徴とするものである。
【0014】本発明のセラミック接合体において、セラ
ミック体は、柱状体や板状体であってもよく、筒状体の
ような中空体であってもよく、内部に空洞が存在せず、
セラミックが充填された構造の充実体であってもよい。
【0015】図12は、充実体からなるセラミック体4
81を用いたセラミック接合体400を模式的に示した
断面図であり、充実体からなるセラミック体481の内
部にソケット485を有する外部端子483及び導電線
430が埋設されるとともに、測温素子180のリード
線290も埋設されている。また、図13は、板状体か
らなるセラミック体581を用いたセラミック接合体5
00を模式的に示した断面図であり、板状の充実体から
なるセラミック体581の内部にソケット585を有す
る外部端子583及び導電線530が埋設されるととも
に、測温素子180のリード線290も埋設されてい
る。柱状体の場合、図14(a)〜(c)に示すよう
に、三角柱状体150や四角柱状体160であってもよ
く、それ以上の多角柱状体170であってもよい。
【0016】本発明で、セラミック体とセラミック基板
との界面により包囲される領域またはセラミック体とセ
ラミック基板との界面により構成される領域の中心と
は、界面で包囲されて構成される図形、または、界面そ
れ自体で構成される図形の重心をいうものとする。ま
た、重心とは、図形の面積を二等分する直線の交点とし
て定義される。円の場合は、円の中心が中心点となる。
【0017】本発明で、その最も好適な例は、その内部
に導電体が設けられた円板形状のセラミック基板の底面
に、円筒形状の筒状セラミック体が接合されたセラミッ
ク接合体であって、上記筒状セラミック体と上記セラミ
ック基板との界面により包囲される円の中心と、上記セ
ラミック基板の底面の中心とが、3〜200μm離れて
いることを特徴とするセラミック接合体であり、以下に
おいては、このセラミック接合体について説明していく
ことにする。
【0018】例えば、筒状セラミック体とセラミック基
板との界面により包囲される円の中心(以下、中心Aと
もいう)、および、上記セラミック基板の底面の中心
(以下、中心Bともいう)が合致するセラミック接合体
を加熱した場合、上記界面において、上記筒状セラミッ
ク体が膨張する方向と、上記セラミック基板が膨張する
方向が合致することになる。その結果、局所的に熱応力
が集中し、熱疲労が生じてしまい、クラック等が発生す
ることになる。
【0019】しかし、本発明のセラミック接合体、すな
わち、中心Aと中心Bとの距離(以下、距離Lともい
う)が、3〜200μm離れているセラミック接合体に
よれば、加熱した場合、上記筒状セラミック体が膨張す
る方向と、上記セラミック基板が膨張する方向が異なる
ことになる。その結果、熱応力を分散させることがで
き、クラック等の発生を防止することができる。なお、
距離Lが3μm未満のセラミック接合体では、熱応力を
充分に分散させることが困難となる。また、距離Lが2
00μmを超えると、逆に熱応力が集中してクラックが
発生しやすくなる。さらに、半導体ウエハを加熱する面
の温度分布が大きくなる。このことは、距離Lを変化さ
せた種々のセラミック接合体を450℃に加熱して最高
温度と最低温度との差を測定した結果を示す図15から
も理解される。
【0020】また、上記導電体は、発熱体であり、上記
セラミック接合体は、ホットプレートとして機能するこ
とが望ましい。上記セラミック接合体は、上述したよう
に、熱応力を分散させることができる構造を有してお
り、局所的に熱応力が集中せず、昇温と降温とを繰り返
しても熱疲労が生じることがなく、また、上記セラミッ
ク接合体では、セラミック体のセラミック基板との接合
面に、フランジ部を形成しなくてもよいため、熱容量が
増大することがなく、昇温速度が低下することがないた
め、ホットプレートとして好適に用いることができるか
らである。上記発熱体は、抵抗発熱体であってもよく、
ペルチェ素子のような発熱素子であってもよい。なお、
上記発熱体が抵抗発熱体である場合、上記抵抗発熱体
は、層状に形成されていてもよく、線条体で形成されて
いてもよい。
【0021】さらに、上記導電体は、静電電極であり、
上記セラミック接合体は、静電チャックとして機能する
ことが望ましい。静電チャックは、腐食性の雰囲気で使
用されることが多く、上記セラミック基板と上記筒状セ
ラミック体とが、上述したように接合された構造が最適
だからである。
【0022】さらに、前記セラミック基板の直径は、2
00mm以上が望ましく、250mm以上がより望まし
い。セラミック基板の直径が250mm以上であると、
熱応力を分散させ、クラック等の発生を防止するという
第三の本発明の効果が大きくなるからである。このこと
は、実施例の結果を示した図16からも容易に理解する
ことができる。すなわち、距離L=0では、直径が大き
くなるにつれて、割れの発生率が高くなり、直径250
mmを超えるところで急速に大きくなっているが、L=
3μmまたは200μmとすることにより、割れの発生
率を低く抑えることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態に則し
て説明する。なお、本発明は、この記載に限定されるこ
とはない。以下の説明では、セラミック体を円筒状のセ
ラミック体として説明するが、セラミック体は、円柱状
の充実体であってもよく、三角柱や四角柱の中空体や充
実体であってもよい。
【0024】初めに実施の形態に係るセラミック接合体
について説明する。実施の形態に係るセラミック接合体
は、その内部に導電体が設けられた円板形状のセラミッ
ク基板の底面に、円筒形状の筒状セラミック体が接合さ
れたセラミック接合体であって、上記筒状セラミック体
と上記セラミック基板との界面により包囲される円の中
心、および、上記セラミック基板の底面の中心が、3〜
200μm離れていることを特徴とするセラミック接合
体である。
【0025】図1(a)は、本発明のセラミック接合体
を模式的に示した平面図であり、(b)は、上記セラミ
ック接合体を模式的に示した部分拡大断面図である。な
お、図1は、セラミック基板および筒状セラミック体の
みを示しており、上記セラミック基板の内部に設けられ
る導電体等は図示していない。
【0026】セラミック接合体1は、円板形状のセラミ
ック基板2の底面に、円筒形状の筒状セラミック体7が
接合されることにより構成されている。このとき、セラ
ミック基板2と筒状セラミック体7とが接合されている
面が、界面6である。そして、セラミック接合体1で
は、界面6により包囲される円の中心Aと、セラミック
基板2の底面の中心Bとの距離Lが、3〜200μm離
れている。なお、上記セラミック基板と上記筒状セラミ
ック体とを接合する方法については、後で詳述すること
にする。
【0027】また、本発明のセラミック接合体を半導体
製造・検査装置に応用する場合は、その内部に導電体が
設けられたセラミック基板が、底板を備えた支持容器の
上部に固定され、さらに、上記セラミック基板の底面に
接合された筒状セラミック体に、上記導電体からの配線
が格納されていることが望ましい。上記配線が、腐食性
のガス等に曝されることにより、腐食してしまうことを
防止するためである。
【0028】本発明のセラミック接合体を構成するセラ
ミック基板の内部に形成された導電体が抵抗発熱体およ
び導体回路である場合には、上記セラミック接合体は、
ホットプレートとして機能する。
【0029】図2は、本発明のセラミック接合体を構成
するセラミック基板の一例であるホットプレートを模式
的に示した平面図であり、図3は、その断面図であり、
図4は、図3に示した筒状セラミック体近傍の部分拡大
断面図である。
【0030】図3に示すように、このホットプレート1
0では、円板形状のセラミック基板11の底面11bの
中央付近に直接筒状セラミック体17が接合されてい
る。このとき、上述したように、筒状セラミック体17
とセラミック基板11との界面により包囲される円の中
心、および、セラミック基板11の底面の中心が、3〜
200μm離れている。また、筒状セラミック体17
は、支持容器の底板(図示せず)に密着するように形成
されているため、筒状セラミック体17の内側と外側と
は完全に隔離されている。
【0031】セラミック基板11の内部には、図2に示
すように、同心円形状の回路からなる抵抗発熱体12が
形成されており、これら抵抗発熱体12は、互いに近い
二重の同心円同士が1組の回路として、1本の線になる
ように接続されている。
【0032】また、図3に示すように、抵抗発熱体12
と底面11bとの間には、セラミック基板11の中心方
向に向かって延びる導体回路18が形成されており、抵
抗発熱体端部12aと導体回路18の一端とはバイアホ
ール130を介して接続されている。
【0033】この導体回路18は、抵抗発熱体端部12
aを中央部に延設するために形成されたものであり、セ
ラミック基板11の内部において、筒状セラミック体1
7の内側の近傍にまで延びた導体回路18の他端の直下
にはスルーホール13′およびこのスルーホール13′
を露出させる袋孔19が形成され、このスルーホール1
3′は、半田層(図示せず)を介して先端がT字形状の
外部端子23と接続されている。
【0034】抵抗発熱体端部12aが筒状セラミック体
17の内側にある場合には、バイアホールや導体回路は
必要がないので、抵抗発熱体の端部に直接スルーホール
13が形成され、半田層を介して外部端子23と接続さ
れている。
【0035】そして、これらの外部端子23には導電線
230を有するソケット25が取り付けられ、この導電
線230は、底板(図示せず)に形成された貫通孔から
外部に引き出され、電源等(図示せず)と接続されてい
る。
【0036】一方、セラミック基板11の底面11bに
形成された有底孔14には、リード線290を有する熱
電対等の測温素子180が挿入され、耐熱性樹脂、セラ
ミック(シリカゲル等)等を用いて封止されている。こ
のリード線290は、碍子(図示せず)の内部を挿通し
ており、支持容器の底板に形成された貫通孔(図示せ
ず)を通して外部に引き出されており、碍子の内部も外
部と隔離されている。さらに、セラミック基板11の中
央に近い部分には、リフターピン(図示せず)を挿通す
るための貫通孔15が設けられている。
【0037】上記リフターピンは、その上にシリコンウ
エハ等の被処理物を載置して上下させることができるよ
うになっており、これにより、シリコンウエハを図示し
ない搬送機に渡したり、搬送機からシリコンウエハを受
け取ったりするとともに、シリコンウエハをセラミック
基板11の加熱面11aに載置して加熱したり、シリコ
ンウエハを加熱面11aから50〜2000μm離間さ
せた状態で支持し、加熱することができるようになって
いる。
【0038】また、セラミック基板11に貫通孔や凹部
を設け、この貫通孔または凹部に先端が尖塔状または半
球状の支持ピンを挿入した後、支持ピンをセラミック基
板11よりわずかに突出させた状態で固定し、上記支持
ピンでシリコンウエハを支持することにより、加熱面1
1aから50〜2000μm離間させた状態で加熱して
もよい。
【0039】なお、支持容器の底板には、冷媒導入管等
を設けてもよい。この場合、この冷媒導入管に、配管を
介して冷媒を導入することより、セラミック基板11の
温度や冷却速度等を制御することができる。
【0040】上述したように、このホットプレート10
では、セラミック基板11の底面11bに筒状セラミッ
ク体17が接合され、筒状セラミック体17は図示しな
い支持容器の底板(容器壁)まで形成されているので、
筒状セラミック体17の内側とその外側とは、完全に隔
離された状態となっている。
【0041】従って、底板の貫通孔から引き出された導
電線230を管状の部材で保護することにより、ホット
プレート10の周囲が反応性ガスやハロゲンガス等を含
む雰囲気となっており、これら反応性ガス等が支持容器
の内部に入り込み易い状態であっても、筒状セラミック
体17の内部の配線等が腐食することはない。なお、測
温素子180からの配線290も、碍子等により保護さ
れているため、腐食することはない。
【0042】さらに、筒状セラミック体17の内部に不
活性ガス等をゆっくり流し込んで、反応性ガスやハロゲ
ンガス等が筒状セラミック体17の内部に流れ込まない
ようにすることにより、一層確実に導電線230の腐食
を防止することができる。
【0043】筒状セラミック体17は、セラミック基板
11をしっかりと支持する働きも有しているので、セラ
ミック基板11が高温に加熱された際にも、自重により
反るのを防止することができ、その結果、シリコンウエ
ハ等の被処理物の破損を防止するとともに、該被処理物
を均一な温度になるように加熱することもできる。
【0044】本発明のセラミック接合体におけるセラミ
ック基板の形状は、図2に示すように、円板形状である
が、その直径は、200mm以上が望ましく、250m
m以上がより望ましい。上記セラミック接合体を、ホッ
トプレートや静電チャックとして用いた場合、このよう
な大きな直径を持つ基板は、大口径の半導体ウエハを載
置することができるからである。また、大きな直径を持
つホットプレートほど、昇温および降温時に発生する熱
応力が大きくなるため、本発明の構成が有効に機能する
からである。
【0045】このことは、セラミック接合体において、
L=0に設定するとともに、セラミック接合体を構成す
るセラミック基板の直径を変化させて、割れの発生率を
測定した結果を示す図16からも容易に理解することが
できる。すなわち、直径が大きくなるにつれて割れの発
生率が高くなり、直径250mmを超えるところで急速
に高くなっている。セラミック基板の直径は、特に12
インチ(300mm)以上であることが望ましい。次世
代の半導体ウエハの主流となるからである。
【0046】また、上記セラミック基板の厚さは、25
mm以下であることが望ましい。上記セラミック基板の
厚さが25mmを超えると温度追従性が低下するからで
ある。また、その厚さは、0.5mm以上であることが
望ましい。0.5mmより薄いと、セラミック基板の強
度自体が低下するため破損しやすくなる。より望ましく
は、1.5を超え5mm以下である。5mmより厚くな
ると、熱が伝搬しにくくなり、加熱の効率が低下する傾
向が生じ、一方、1.5mm以下であると、セラミック
基板中を伝搬する熱が充分に拡散しないため加熱面に温
度ばらつきが発生することがあり、また、セラミック基
板の強度が低下して破損する場合があるからである。
【0047】また、図3に示すように、セラミック基板
11には、被加熱物を載置する加熱面11aの反対側か
ら加熱面11aに向けて有底孔14を設けるとともに、
有底孔14の底を抵抗発熱体12よりも相対的に加熱面
11aに近く形成し、この有底孔14に熱電対等の測温
素子180を設けることが望ましい。測温素子180に
より抵抗発熱体12の温度を測定し、そのデータをもと
に電圧、電流量を変えて、温度を制御することができる
からである。
【0048】また、有底孔14の底と加熱面11aとの
距離は、0.1mm〜セラミック基板の厚さの1/2で
あることが望ましい。これにより、測温場所が抵抗発熱
体12よりも加熱面11aに近くなり、より正確な半導
体ウエハの温度の測定が可能となるからである。
【0049】有底孔14の底と加熱面11aとの距離が
0.1mm未満では、放熱してしまい、加熱面11aに
温度分布が形成され、厚さの1/2を超えると、抵抗発
熱体の温度の影響を受けやすくなり、温度制御できなく
なり、やはり加熱面11aに温度分布が形成されてしま
うからである。
【0050】有底孔14の直径は、0.3mm〜5mm
であることが望ましい。これは、大きすぎると放熱性が
大きくなり、また小さすぎると加工性が低下して加熱面
11aとの距離を均等にすることができなくなるからで
ある。
【0051】有底孔14は、図1に示したように、セラ
ミック基板11の中心に対して対称で、かつ、十字を形
成するように複数配列することが望ましい。これは、加
熱面全体の温度を測定することができるからである。
【0052】上記測温素子としては、例えば、熱電対、
白金測温抵抗体、サーミスタ等が挙げられる。また、上
記熱電対としては、例えば、JIS−C−1602(1
980)に挙げられるように、K型、R型、B型、S
型、E型、J型、T型熱電対等が挙げられるが、これら
のなかでは、K型熱電対が好ましい。
【0053】上記熱電対の接合部の大きさは、素線の径
と同じか、または、それよりも大きく、0.5mm以下
であることが望ましい。これは、接合部が大きい場合
は、熱容量が大きくなって応答性が低下してしまうから
である。なお、素線の径より小さくすることは困難であ
る。
【0054】上記測温素子は、金ろう、銀ろうなどを使
用して、有底孔14の底に接着してもよく、有底孔14
に挿入した後、耐熱性樹脂、セラミック(シリカゲル
等)等で封止してもよく、両者を併用してもよい。上記
耐熱性樹脂としては、例えば、熱硬化性樹脂、特にはエ
ポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ビスマレイミド−トリア
ジン樹脂などが挙げられる。これらの樹脂は、単独で用
いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0055】上記金ろうとしては、37〜80.5重量
%Au−63〜19.5重量%Cu合金、81.5〜8
2.5重量%:Au−18.5〜17.5重量%:Ni
合金から選ばれる少なくとも1種が望ましい。これら
は、溶融温度が、900℃以上であり、高温領域でも溶
融しにくいためである。銀ろうとしては、例えば、Ag
−Cu系のものを使用することができる。
【0056】さらに、本発明に係るホットプレート10
の測温手段として、サーモビュア等の光学的な手段を用
いた測温手段を用いることも可能である。上記サーモビ
ュアを用いた場合には、セラミック基板11の加熱面1
1aの温度を測定することができるほか、シリコンウエ
ハ等の被加熱物表面の温度を直接測定することができる
ため、被加熱物の温度制御の精度が向上する。
【0057】本発明のセラミック接合体において、セラ
ミック基板を形成するセラミックとしては、例えば、窒
化物セラミック、炭化物セラミック、酸化物セラミック
が望ましい。窒化物セラミック、炭化物セラミック、酸
化物セラミックは、熱膨張係数が金属よりも小さく、機
械的な強度が金属に比べて格段に高いため、セラミック
基板の厚さを薄くしても、加熱により反ったり、歪んだ
りしない。そのため、セラミック基板を薄くて軽いもの
とすることができる。さらに、セラミック基板の熱伝導
率が高く、セラミック基板自体が薄いため、セラミック
基板の表面温度が、抵抗発熱体の温度変化に迅速に追従
する。即ち、電圧、電流値を変えて抵抗発熱体の温度を
変化させることにより、セラミック基板の表面温度を制
御することができるのである。
【0058】上記窒化物セラミックとしては、例えば、
窒化アルミニウム、窒化ケイ素、窒化ホウ素、窒化チタ
ン等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2
種以上を併用してもよい。
【0059】また、上記炭化物セラミックとしては、例
えば、炭化ケイ素、炭化ジルコニウム、炭化チタン、炭
化タンタル、炭化タングステン等が挙げられる。これら
は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0060】さらに、上記酸化物セラミックとしては、
例えば、アルミナ、ジルコニア、コージュライト、ムラ
イト等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、
2種以上を併用してもよい。
【0061】これらのなかでは、窒化物セラミックであ
る窒化アルミニウムが最も好ましい。熱伝導率が180
W/m・Kと最も高く、温度追従性に優れるからであ
る。
【0062】また、上記セラミック基板は、焼結助剤を
含有していてもよい。上記焼結助剤としては、例えば、
アルカリ金属酸化物、アルカリ土類金属酸化物、希土類
酸化物等が挙げられる。これらの焼結助剤のなかでは、
CaO、Y、NaO、LiO、RbOが好
ましい。これらの含有量としては、0.1〜20重量%
が好ましい。また、アルミナを含有していてもよい。
【0063】また、本発明のセラミック基板は、カーボ
ンを含有し、その含有量は、200〜5000ppmで
あることが望ましい。電極を隠蔽することができ、また
黒体輻射を利用しやすくなるからである。
【0064】なお、上記セラミック基板は、明度がJI
S Z 8721の規定に基づく値でN6以下のもので
あることが望ましい。この程度の明度を有するものが輻
射熱量、隠蔽性に優れるからである。ここで、明度のN
は、理想的な黒の明度を0とし、理想的な白の明度を1
0とし、これらの黒の明度と白の明度との間で、その色
の明るさの知覚が等歩度となるように各色を10分割
し、N0〜N10の記号で表示したものである。そし
て、実際の測定は、N0〜N10に対応する色票と比較
して行う。この場合の小数点1位は0または5とする。
【0065】このような特性を有するセラミック基板1
1は、基板中にカーボンを100〜5000ppm含有
させることにより得られる。カーボンには、非晶質のも
のと結晶質のものとがあり、非晶質のカーボンは、基板
の高温における体積抵抗率の低下を抑制することでき、
結晶質のカーボンは、基板の高温における熱伝導率の低
下を抑制することができるため、その製造する基板の目
的等に応じて適宜カーボンの種類を選択することができ
る。
【0066】非晶質のカーボンは、例えば、C、H、O
だけからなる炭化水素、好ましくは、糖類を、空気中で
焼成することにより得ることができ、結晶質のカーボン
としては、グラファイト粉末等を用いることができる。
また、アクリル系樹脂を不活性雰囲気下で熱分解させた
後、加熱加圧することによりカーボンを得ることができ
るが、このアクリル系樹脂の酸価を変化させることによ
り、結晶性(非晶性)の程度を調整することもできる。
【0067】また、セラミック基板の気孔率は、0また
は5%以下が好ましい。上記気孔率はアルキメデス法に
より測定する。高温での熱伝導率の低下、反りの発生を
抑制することができるからである。
【0068】本発明のセラミック接合体における筒状セ
ラミック体の形状は、図3に示すように、円筒形状であ
るが、その内径は、30mm以上であることが望まし
い。30mm未満であると、セラミック基板をしっかり
と支持することが困難になり、セラミック基板が高温に
加熱された際、セラミック基板が自重によって反ってし
まうおそれがあるからである。
【0069】また、上記筒状セラミック体の厚さは、3
〜20mmであることが望ましい。3mm未満である
と、筒状セラミック体の厚さが薄すぎるため、機械的強
度が乏しくなり、昇温と降温とを繰り返すことによっ
て、上記筒状セラミック体が破損してしまうおそれがあ
り、20mmを超えると、筒状セラミック体の厚さが厚
すぎるため、熱容量が大きくなり、昇温速度が低下する
おそれがあるからである。
【0070】また、上記筒状セラミック体を形成するセ
ラミックとしては、上述したセラミック基板と同様のも
のを用いることができる。なお、上記筒状セラミック体
と上記セラミック基板とを接合する方法については、後
で詳述することにする。
【0071】また、セラミック基板の内部に形成される
抵抗発熱体のパターンとしては、図2に示した同心円形
状のほか、渦巻き形状、偏心円形状、同心円形状と屈曲
線形状との組み合わせなどを挙げることができる。ま
た、抵抗発熱体12の厚さは、1〜50μmが望まし
く、その幅は、5〜20μmが望ましい。
【0072】抵抗発熱体12の厚さや幅を変化させるこ
とにより、その抵抗値を変化させることができるが、こ
の範囲が最も実用的だからである。抵抗発熱体12の抵
抗値は、その厚さが薄く、また、その幅が狭くなるほど
大きくなる。
【0073】抵抗発熱体12は、断面が方形、楕円形、
紡錘形、蒲鉾形状のいずれでもよいが、偏平なものであ
ることが望ましい。偏平の方が加熱面11aに向かって
放熱しやすいため、加熱面11aへの熱伝搬量を多くす
ることができ、加熱面11aの温度分布ができにくいか
らである。なお、抵抗発熱体12は螺旋形状でもよい。
【0074】ホットプレート10において、抵抗発熱体
12からなる回路の数は1以上であれば特に限定されな
いが、加熱面11aを均一に加熱するためには、複数の
回路が形成されていることが望ましい。
【0075】また、抵抗発熱体12の形成位置は、セラ
ミック基板11の内部であれば、特に限定されないが、
セラミック基板11の底面11bからその厚さの60%
までの位置に少なくとも1層形成されていることが好ま
しい。加熱面11aまで熱が伝搬する間に拡散し、加熱
面11aでの温度が均一になりやすいからである。
【0076】また、抵抗発熱体12を形成する際には、
金属や導電性セラミックからなる導体ペーストを用いる
ことが好ましい。即ち、セラミック基板11の内部に抵
抗発熱体12を形成する際には、グリーンシート上に導
体ペースト層を形成した後、グリーンシートを積層、焼
成することにより、内部に抵抗発熱体12を作製する。
【0077】上記導体ペーストとしては特に限定されな
いが、導電性を確保するため金属粒子または導電性セラ
ミックが含有されているほか、樹脂、溶剤、増粘剤など
を含むものが好ましい。
【0078】上記金属粒子としては、例えば、貴金属
(金、銀、白金、パラジウム)、鉛、タングステン、モ
リブデン、ニッケル等が好ましい。これらは、単独で用
いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの金属
は、比較的酸化しにくく、発熱するに充分な抵抗値を有
するからである。
【0079】上記導電性セラミックとしては、例えば、
タングステン、モリブデンの炭化物などが挙げられる。
これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用しても
よい。これら金属粒子または導電性セラミック粒子の粒
径は、0.1〜100μmが好ましい。0.1μm未満
と微細すぎると、酸化されやすく、一方、100μmを
超えると、焼結しにくくなり、抵抗値が大きくなるから
である。
【0080】上記金属粒子の形状は、球状であっても、
リン片状であってもよい。これらの金属粒子を用いる場
合、上記球状物と上記リン片状物との混合物であってよ
い。上記金属粒子がリン片状物、または、球状物とリン
片状物との混合物の場合は、金属粒子間の金属酸化物を
保持しやすくなり、抵抗発熱体12とセラミック基板1
1との密着性を確実にし、かつ、抵抗値を大きくするこ
とができるため有利である。
【0081】導体ペーストに使用される樹脂としては、
例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等が挙げられ
る。また、溶剤としては、例えば、イソプロピルアルコ
ール等が挙げられる。増粘剤としては、セルロース等が
挙げられる。
【0082】また、基板の内部に導体回路18を形成す
る際には、上述した抵抗発熱体12を形成する際に使用
した金属や導電性セラミックからなる導体ペーストを用
いることができるほか、電極等を形成する際に通常に用
いられる導体ペースト等を用いることができる。
【0083】導体回路18の大きさは特に限定されず、
幅は0.1〜50mm、厚さは0.1〜500μmが好
ましく、長さは、抵抗発熱体12の端部からセラミック
基板11の中央付近に接合された筒状セラミック体17
の内側までの距離に合わせて適宜調整される。
【0084】本発明では、ソケット25を介して外部端
子23と接続されている導電線230は、他の導電線2
30との間の短絡等を防止するために、耐熱性の絶縁部
材で被覆されていることが望ましい。このような絶縁性
部材としては、筒状セラミック体17と同様の窒化アル
ミニウムや、その他、アルミナ、シリカ、ムライト、コ
ージェライト等の酸化物セラミック、窒化珪素、およ
び、炭化珪素等が挙げられる。
【0085】また、図2、3および4に示したホットプ
レート10では、通常、セラミック基板11が支持容器
(図示せず)の上部に嵌合されているが、他の実施の形
態においては、基板が上端に基板受け部を有する支持容
器の上面に載置され、ボルト等の固定部材により固定さ
れていてもよい。
【0086】なお、上述した本発明に係るホットプレー
ト10は、100℃以上で使用することが望ましく、2
00℃以上で使用することがより望ましい。
【0087】本発明のセラミック接合体を構成するセラ
ミック基板は、半導体の製造や半導体の検査を行うため
に用いられるものであり、具体的には、例えば、静電チ
ャック、サセプタ、ホットプレート(セラミックヒー
タ)等が挙げられる。
【0088】上述したホットプレートは、セラミック基
板の内部に抵抗発熱体のみが設けられた装置であり、こ
れにより、シリコンウエハ等の被処理物をセラミック基
板の表面に載置または離間させて保持し、所定の温度に
加熱したり洗浄を行うことができる。
【0089】本発明のセラミック接合体を構成するセラ
ミック基板の内部に形成された導電体が静電電極および
導体回路である場合には、上記セラミック接合体は、静
電チャックとして機能する。図5は、このような静電チ
ャックを模式的に示す縦断面図であり、図6は、その部
分拡大断面図であり、図7は、静電チャックを構成する
基板に形成された静電電極付近を模式的に示す水平断面
図である。
【0090】この静電チャック30を構成するセラミッ
ク基板31の内部には、半円形状のチャック正負極静電
層32a、32bが対向して配設され、これらの静電電
極上にセラミック誘電体膜34が形成されている。ま
た、セラミック基板31の内部には、抵抗発熱体320
が設けられ、シリコンウエハ等の被処理物を加熱するこ
とができるようになっている。なお、セラミック基板3
1には、必要に応じて、RF電極が埋設されていてもよ
い。
【0091】上記静電電極は、貴金属(金、銀、白金、
パラジウム)、鉛、タングステン、モリブデン、ニッケ
ル等の金属、または、タングステン、モリブデンの炭化
物等の導電性セラミックからなるものであることが好ま
しい。また、これらは、単独で用いてもよく、2種以上
を併用してもよい。
【0092】この静電チャック30は、図5、図6に示
した通り、セラミック基板31中に静電電極32a、3
2bが形成され、静電電極32a、32bの端部の直下
にスルーホール33が形成され、静電電極32上にセラ
ミック誘電体膜34が形成されている以外は、上述した
ホットプレート10と同様に構成されている。
【0093】すなわち、セラミック基板31の底面の中
央付近には筒状セラミック体37が接合されている。こ
のとき、上述したように、筒状セラミック体37とセラ
ミック基板31との界面により包囲される円の中心、お
よび、セラミック基板31の底面の中心が、3〜200
μm離れている。また、筒状セラミック体37の内側の
上方には、スルーホール33、330が形成されてお
り、これらのスルーホール33、330は、静電電極3
2a、32b、抵抗発熱体320に接続されるととも
に、袋孔390に挿入された外部端子360に接続さ
れ、この外部端子360の一端には、導電線331を有
するソケット350が接続されている。そして、この導
電線331が貫通孔(図示せず)より外部に引き出され
ている。
【0094】また、筒状セラミック体37の外側に端部
を有する抵抗発熱体320の場合には、図2〜4に示し
たホットプレート10の場合と同様に、バイアホール3
9、導体回路380およびスルーホール330′を形成
することより、抵抗発熱体320の端部を筒状セラミッ
ク体37の内側に延設している(図6参照)。従って、
スルーホール330′を露出させる袋孔390に外部端
子360を挿入して接続することにより、筒状セラミッ
ク体37の内側に外部端子360を格納することができ
る。
【0095】このような静電チャック30を作動させる
場合には、抵抗発熱体320および静電電極32に、そ
れぞれ電圧を印加する。これにより、静電チャック30
上に載置されたシリコンウエハが所定温度に加熱される
とともに、静電的にセラミック基板31に吸着されるこ
とになる。なお、この静電チャックは、必ずしも、抵抗
発熱体320を備えていなくてもよい。
【0096】図8は、他の静電チャックの基板に形成さ
れた静電電極を模式的に示した水平断面図である。基板
71の内部に半円弧状部72aと櫛歯部72bとからな
るチャック正極静電層72と、同じく半円弧状部73a
と櫛歯部73bとからなるチャック負極静電層73と
が、互いに櫛歯部72b、73bを交差するように対向
して配置されている。
【0097】また、図9は、更に別の静電チャックの基
板に形成された静電電極を模式的に示した水平断面図で
ある。この静電チャックでは、基板81の内部に円を4
分割した形状のチャック正極静電層82a、82bとチ
ャック負極静電層83a、83bが形成されている。ま
た、2枚のチャック正極静電層82a、82bおよび2
枚のチャック負極静電層83a、83bは、それぞれ交
差するように形成されている。なお、円形等の電極が分
割された形態の電極を形成する場合、その分割数は特に
限定されず、5分割以上であってもよく、その形状も扇
形に限定されない。
【0098】次に、本発明のセラミック接合体の製造方
法の一例として、ホットプレートの製造方法について、
図10を参照しながら説明する。図10(a)〜(d)
は、本発明に係るホットプレートの製造方法の一部を模
式的に示した断面図である。
【0099】(1)グリーンシートの作製工程 まず、窒化物セラミック等のセラミックの粉末をバイン
ダ、溶剤等と混合してペーストを調製し、これを用いて
グリーンシート50を作製する。
【0100】上述した窒化物等のセラミック粉末として
は、窒化アルミニウム等を使用することができ、必要に
応じて、イットリア等の焼結助剤、Na、Caを含む化
合物等を加えてもよい。
【0101】また、バインダとしては、アクリル系バイ
ンダ、エチルセルロース、ブチルセロソルブ、ポリビニ
ルアルコールから選ばれる少なくとも1種が望ましい。
さらに溶媒としては、α−テルピネオール、グリコール
から選ばれる少なくとも1種が望ましい。
【0102】これらを混合して得られるペーストをドク
ターブレード法でシート状に成形してグリーンシート5
0を作製する。グリーンシート50の厚さは、0.1〜
5mmが好ましい。次に、抵抗発熱体の端部と導体回路
とを接続するためのバイアホールとなる部分630を形
成したグリーンシートと、導体回路と外部端子とを接続
するためのスルーホールとなる部分63、63′を形成
したグリーンシートを作製する。
【0103】また、必要に応じて、シリコンウエハを運
搬するためのリフターピンを挿入する貫通孔となる部
分、シリコンウエハを支持するための支持ピンを挿入す
る貫通孔となる部分、熱電対などの測温素子を埋め込む
ための有底孔となる部分等を形成する。なお、貫通孔や
有底孔は、後述するグリーンシート積層体を形成した
後、または、上記積層体を形成し、焼成した後に上記加
工を行ってもよい。
【0104】なお、バイアホールとなる部分630およ
びスルーホールとなる部分63、63′には、上記ペー
スト中にカーボンを加えておいたものを充填してもよ
い。グリーンシート中のカーボンは、スルーホール中に
充填されたタングステンやモリブデンと反応し、これら
の炭化物が形成されるからである。
【0105】(2)グリーンシート上に導体ペーストを
印刷する工程 バイアホールになる部分630を形成したグリーンシー
ト上に、金属ペーストまたは導電性セラミックを含む導
体ペーストを印刷し、導体ペースト層62を形成する。
これらの導体ペースト中には、金属粒子または導電性セ
ラミック粒子が含まれている。
【0106】上記金属粒子であるタングステン粒子また
はモリブデン粒子等の平均粒径は、0.1〜5μmが好
ましい。平均粒子が0.1μm未満であるか、5μmを
超えると、導体ペーストを印刷しにくいからである。
【0107】このような導体ペーストとしては、例え
ば、金属粒子または導電性セラミック粒子85〜87重
量部;アクリル系、エチルセルロース、ブチルセロソル
ブ、ポリビニルアルコールから選ばれる少なくとも1種
のバインダ1.5〜10重量部;および、α−テルピネ
オール、グリコールから選ばれる少なくとも1種の溶媒
を1.5〜10重量部混合した組成物(ペースト)が挙
げられる。
【0108】また、スルーホールとなる部分63、6
3′を形成したグリーンシート上に、静電電極等を形成
するときに通常使用される導体ペーストを印刷して、導
体ペースト層68を形成する。
【0109】(3)グリーンシートの積層工程 導体ペースト層62を印刷したグリーンシート上に、導
体ペーストを印刷していないグリーンシート50を複数
積層し、その下に、導体ペースト層68を形成したグリ
ーンシートを重ねる。そして、このグリーンシートの下
に、更に、何も印刷していないグリーンシート50を複
数積層する(図10(a))。
【0110】このとき、導体ペースト層62を印刷した
グリーンシートの上側に積層するグリーンシート50の
数を下側に積層するグリーンシート50の数よりも多く
して、製造する抵抗発熱体の形成位置を底面側の方向に
偏芯させる。具体的には、上側のグリーンシート50の
積層数は20〜50枚が、下側のグリーンシート50の
積層数は5〜20枚が好ましい。
【0111】(4)グリーンシート積層体の焼成工程 グリーンシート積層体の加熱、加圧を行い、グリーンシ
ート50および内部の導体ペースト層62、68等を焼
結させ、セラミック基板11、抵抗発熱体12および導
体回路18等を製造する(図10(b))。加熱温度
は、1000〜2000℃が好ましく、加圧の圧力は、
10〜20MPaが好ましい。加熱は、不活性ガス雰囲
気中で行う。不活性ガスとしては、例えば、アルゴン、
窒素等を使用することができる。
【0112】次に、セラミック基板11の底面11b
に、測温素子を挿入するための有底孔を設ける(図示せ
ず)。上記有底孔は、表面研磨後に、ドリル加工やサン
ドブラストなどのブラスト処理等を行うことにより形成
することができる。なお、上記有底孔や凹部は、後述す
るセラミック基板11と筒状セラミック体17とを接合
した後に設けてもよく、グリーンシート50に予め有底
孔となる部分を設けておき、グリーンシート50を積
層、焼成すると同時に形成してもよい。また、内部の抵
抗発熱体12と接続するためのスルーホール13、1
3′を露出させるために袋孔19を形成する。この袋孔
19もセラミック基板11と筒状セラミック体17とを
接合した後に設けてもよい。
【0113】(5)筒状セラミック体の製造 窒化アルミニウム粉末等を円筒形状の成形型に入れて成
形し、必要に応じて切断加工する。これを加熱温度10
00〜2000℃、常圧で焼結させて筒状セラミック体
17を製造する。上記焼結は、不活性ガス雰囲気中で行
う。不活性ガスとしては、例えば、アルゴン、窒素等を
使用することができる。また、筒状セラミック体17の
大きさは、セラミック基板の内部に形成したスルーホー
ル13,13′がその内側に収まるように調整する。次
いで、筒状セラミック体17の端面を研磨して平坦化す
る。
【0114】(6)セラミック基板と筒状セラミック体
との接合 セラミック基板11の底面11bの中央付近と筒状セラ
ミック体17の端面とを接触させた状態で、セラミック
基板11と筒状セラミック体17とを加熱して、これら
を接合する。このとき、筒状セラミック体17の内径の
内側にセラミック基板11内のスルーホール13,1
3′が収まるようにし、さらに、筒状セラミック体17
とセラミック基板11との界面により包囲される円の中
心、および、セラミック基板11の底面の中心が、3〜
200μm離れるようにして、筒状セラミック体17を
セラミック基板11の底面11bに接合する(図10
(c))。具体的には、図11に示すような開口91を
設けたマスク90をセラミック基板11の底面に載置し
た後、開口91に筒状セラミック体17を嵌め込み、加
熱することで、セラミック基板11と筒状セラミック体
17とを接合する。なお、開口91の開口径と筒状セラ
ミック体17の外径は同じであるため、開口91の中心
Cとセラミック基板11の底面の中心Bとの距離が、セ
ラミック基板11と筒状セラミック体17との界面によ
り包囲される円の中心と、セラミック基板11の底面の
中心との距離Lとなる。
【0115】なお、セラミック基板11と筒状セラミッ
ク体17とを接合する方法として、金ろう、銀ろう等を
用いてろう付けする方法、酸化物系ガラス等の接着剤を
用いて接合する方法等を用いることができる。また、セ
ラミック基板11および筒状セラミック体17を形成す
るセラミックと主成分が同じセラミックペーストを塗布
し、これを焼結させる方法、セラミック基板や筒状セラ
ミック体の接合面に焼結助剤を含有する溶液を塗布する
方法によっても、セラミック基板11と筒状セラミック
体17とを接合することができる。本発明においては、
いずれの接合方法を用いた場合であっても、接合面にお
ける熱応力を分散させることができるため、セラミック
基板11と筒状セラミック体17との接合部分の気密性
を確保することができる。
【0116】(7)端子等の取り付け 筒状セラミック体17の内径の内側に形成した袋孔19
に、半田やろう材を介して外部端子23を挿入し、加熱
してリフローすることにより、外部端子23をスルーホ
ール13、13′に接続する(図10(d))。上記加
熱温度は、半田処理の場合には90〜450℃が好適で
あり、ろう材での処理の場合には、900〜1100℃
が好適である。
【0117】次に、この外部端子23にソケット25を
介して電源に接続される導電線230に接続する(図3
参照)。更に、測温素子としての熱電対等を、形成した
有底孔に挿入し、耐熱性樹脂等で封止することで、その
底面に筒状セラミック体を備えたホットプレートを製造
することができる。
【0118】このホットプレートでは、その上にシリコ
ンウエハ等の半導体ウエハを載置するか、または、シリ
コンウエハ等をリフターピンや支持ピン等で保持させた
後、シリコンウエハ等の加熱や冷却を行いながら、洗浄
等の操作を行うことができる。
【0119】上記ホットプレートを製造する際に、セラ
ミック基板の内部に静電電極を設けることにより静電チ
ャックを製造することができる。ただし、この場合は、
静電電極と外部端子とを接続するためのスルーホールを
形成する必要があるが、支持ピンを挿入するための貫通
孔を形成する必要はない。
【0120】セラミック基板の内部に電極を設ける場合
には、抵抗発熱体を形成する場合と同様にグリーンシー
トの表面に静電電極となる導体ペースト層を形成すれば
よい。
【0121】以下、本発明をさらに詳細に説明する。
【実施例】(実施例1) 静電チャックの製造(図5〜
6参照) (1)窒化アルミニウム粉末(トクヤマ社製、平均粒径
1.1μm)100重量部、イットリウム(平均粒径
0.4μm)4重量部、アクリル系樹脂バインダ12重
量部、分散剤0.5重量部および1−ブタノールとエタ
ノールとからなるアルコール53重量部を混合した組成
物を用い、ドクターブレード法を用いて成形することに
より厚さ0.47mmのグリーンシートを得た。
【0122】(2)次に、このグリーンシートを80℃
で5時間乾燥した後、何も加工を施していないグリーン
シートと、パンチングを行い、抵抗発熱体と導体回路と
を接続するためのバイアホール用貫通孔を設けたグリー
ンシートと、導体回路と外部端子とを接続するためのバ
イアホール用貫通孔を設けたグリーンシートと、静電電
極と外部端子とを接続するためのスルーホール用貫通孔
を設けたグリーンシートとを作製した。
【0123】(3)平均粒子径1μmのタングステンカ
ーバイド粒子100重量部、アクリル系バインダ3.0
重量部、α−テルピネオール溶媒3.5重量部、分散剤
0.3重量部を混合して導体ペーストAを調製した。ま
た、平均粒子径3μmのタングステン粒子100重量
部、アクリル系バインダ1.9重量部、α−テルピネオ
ール溶媒3.7重量部、分散剤0.2重量部を混合して
導体ペーストBを調製した。
【0124】(4)バイアホール用貫通孔を設けたグリ
ーンシートの表面に、導体ペーストAをスクリーン印刷
法により印刷し、抵抗発熱体となる導体ペースト層を印
刷した。また、導体回路と外部端子とを接続するための
スルーホール用貫通孔を設けたグリーンシートの表面
に、上記導電性ペーストAをスクリーン印刷法により印
刷し、導体回路となる導体ペースト層を印刷した。更
に、何も加工を施していないグリーンシートに図7に示
した形状の静電電極パターンからなる導体ペースト層を
形成した。
【0125】更に、抵抗発熱体と導体回路とを接続する
ためのバイアホール用貫通孔と外部端子を接続するため
のスルーホール用貫通孔に導体ペーストBを充填した。
【0126】次に、上記処理の終わった各グリーンシー
トを積層した。まず、抵抗発熱体となる導体ペースト層
が印刷されたグリーンシートの上側(加熱面側)に、ス
ルーホール33となる部分のみが形成されたグリーンシ
ートを34枚積層し、そのすぐ下側(底面側)に導体回
路となる導体ペースト層が印刷されたグリーンシートを
積層し、さらに、その下側にスルーホール33、33
0、330′となる部分が形成されたグリーンシートを
12枚積層した。このように積層したグリーンシートの
最上部に、静電電極パターンからなる導体ペースト層を
印刷したグリーンシートを積層し、さらにその上に何の
加工もしていないグリーンシートを2枚積層し、これら
を130℃、8MPaの圧力で圧着して積層体を形成し
た。
【0127】(5)次に、得られた積層体を窒素ガス
中、600℃で5時間脱脂し、その後、1890℃、圧
力15MPaの条件で3時間ホットプレスし、厚さ3m
mの窒化アルミニウム板状体を得た。これを直径230
mmの円板状に切り出し、内部に、厚さが5μm、幅が
2.4mmの抵抗発熱体320、厚さが20μm、幅が
10mmの導体回路380および厚さ6μmのチャック
正極静電層32a、チャック負極静電層32bを有する
セラミック基板31とした。
【0128】(6)次に、(5)で得られたセラミック
基板31を、ダイヤモンド砥石で研磨した後、マスクを
載置し、ガラスビーズによるブラスト処理で表面に熱電
対のための有底孔300を設け、セラミック基板31の
底面31bで、スルーホール33、33′が形成されて
いる部分をえぐりとって袋孔390を形成した。
【0129】(7)窒化アルミニウム粉末(トクヤマ社
製、平均粒径1.1μm)100重量部、イットリア
(平均粒径0.4μm)4重量部、アクリル系樹脂バイ
ンダ11.5重量部、分散剤0.5重量部および1−ブ
タノールとエタノールとからなるアルコール53重量部
を混合した組成物を用い、スプレードライ法により顆粒
を製造し、この顆粒をパイプ状の金型に入れ、常圧、1
890℃で焼結させ、長さ200mm、外径45mm、
内径35mmの筒状セラミック体を製造した。
【0130】(8)窒化アルミニウム粉末(トクヤマ社
製、平均粒径1.1μm)100重量部、イットリア
(平均粒径0.4μm)4重量部、アクリル系樹脂バイ
ンダ11.5重量部、分散剤0.5重量部および1−ブ
タノールとエタノールとからなるアルコール53重量部
を混合した液状体をセラミック基板31および筒状セラ
ミック体37の接合面に塗布した後、セラミック基板3
1の底面31bであって、袋孔390がその内径の内側
に収まるような位置に、筒状セラミック体37の端面を
接触させ、1890℃に加熱することで、セラミック基
板31と筒状セラミック体37とを接合した。具体的に
は、図11に示すような開口91を設けたマスク90を
セラミック基板31の底面に載置した後、開口91に筒
状セラミック体37を嵌め込み、加熱することで、セラ
ミック基板31と筒状セラミック体37とを接合した。
なお、セラミック基板31と筒状セラミック体37との
界面により包囲される円の中心と、セラミック基板31
の底面の中心との距離Lは、5μmとした。
【0131】(9)次に、筒状セラミック体37の内部
の袋孔390に、銀ろう(Ag:40重量%、Cu:3
0重量%、Zn:28重量%、Ni:1.8重量%、残
部:その他の元素、リフロー温度:800℃)を用い
て、外部端子360を取り付けた。そして、外部端子3
60にソケット350を介して導電線331を接続し
た。
【0132】(10)そして、温度制御のための熱電対
を有底孔300に挿入し、シリカゾルを充填し、190
℃で2時間硬化、ゲル化させることで、その内部に静電
電極、抵抗発熱体、導体回路、バイアホールおよびスル
ーホールが設けられたセラミック基板の底面に、筒状セ
ラミック体が接合され、上記セラミック基板が静電チャ
ックとして機能するセラミック接合体を製造した。
【0133】(実施例2) ホットプレートの製造(図
2〜3、図10参照) (1)窒化アルミニウム粉末(トクヤマ社製、平均粒径
1.1μm)100重量部、酸化イットリウム(Y
:イットリア、平均粒径0.4μm)4重量部、アク
リル系樹脂バインダ11.5重量部、分散剤0.5重量
部および1−ブタノールとエタノールとからなるアルコ
ール53重量部を混合したペーストを用い、ドクターブ
レード法により成形を行って、厚さ0.47mmのグリ
ーンシートを作製した。
【0134】(2)次に、このグリーンシートを80℃
で5時間乾燥させた後、図2に示すようなシリコンウエ
ハを運搬等するためのリフターピンを挿入するための貫
通孔15となる部分、バイアホールとなる部分630、
および、スルーホールとなる部分63、63′をパンチ
ングにより形成した。
【0135】(3)平均粒径1μmのタングステンカー
バイト粒子100重量部、アクリル系バインダ3.0重
量部、α−テルピネオール溶媒3.5重量部および分散
剤0.3重量部を混合して導体ペーストAを調整した。
【0136】平均粒径3μmのタングステン粒子100
重量部、アクリル系バインダ1.9重量部、α−テルピ
ネオール溶媒3.7重量部および分散剤0.2重量部を
混合して導体ペーストBを調整した。
【0137】この導体ペーストAをバイアホールとなる
部分630を形成したグリーンシート上にスクリーン印
刷で印刷し、抵抗発熱体用の導体ペースト層62を形成
した。印刷パターンは、図2に示したような同心円パタ
ーンとし、導体ペースト層62の幅を10mm、その厚
さを12μmとした。
【0138】続いて、導体ペーストAをスルーホールと
なる部分63′を形成したグリーンシート上にスクリー
ン印刷で印刷し、導体回路用の導体ペースト層68を形
成した。印刷の形状は帯状とした。
【0139】また、導体ペーストBを、バイアホールと
なる部分630およびスルーホールとなる部分63、6
3′に充填した。
【0140】上記処理の終わった導体ペースト層62を
印刷したグリーンシートの上に、導体ペーストを印刷し
ていないグリーンシートを37枚重ね、その下に、導体
ペースト層68を印刷したグリーンシートを重ねた後、
更にその下に、導体ペーストを印刷していないグリーン
シートを12枚重ねて、130℃、8MPaの圧力で積
層した。
【0141】(4)次に、得られた積層体を窒素ガス
中、600℃で5時間脱脂し、1890℃、圧力15M
Paで10時間ホットプレスし、厚さ3mmの窒化アル
ミニウム板状体を得た。これを230mmの円板状に切
り出し、内部に厚さ6μm、幅10mmの抵抗発熱体1
2、厚さ20μm、幅10mmの導体回路18、バイア
ホール130およびスルーホール13、13′を有する
セラミック基板11とした。
【0142】(5)次に、(4)で得られたセラミック
基板11を、ダイヤモンド砥石で研磨した後、マスクを
載置し、ガラスビーズによるブラスト処理で表面に熱電
対のための有底孔14を設け、セラミック基板11の底
面11bで、スルーホール13、13′が形成されてい
る部分をえぐりとって袋孔19を形成した。
【0143】(6)窒化アルミニウム粉末(トクヤマ社
製、平均粒径1.1μm)100重量部、Y(平
均粒径0.4μm)4重量部、アクリル系樹脂バインダ
11.5重量部、分散剤0.5重量部および1−ブタノ
ールとエタノールとからなるアルコール53重量部を混
合した組成物を用い、スプレードライ法により顆粒を製
造し、この顆粒を円筒状の金型に入れ、常圧、1890
℃で焼結させ、筒状セラミック体17を製造した。
【0144】(7)セラミック基板11および筒状セラ
ミック体17の接合面に硝酸イットリウム(2.61×
10−1mol/L)水溶液を塗布した後、セラミック
基板11の底面11bであって、袋孔19がその内径の
内側に収まるような位置に、筒状セラミック体17の端
面を接触させ、1890℃に加熱することで、セラミッ
ク基板11と筒状セラミック体17とを接合した。具体
的には、図11に示すような開口91を設けたマスク9
0をセラミック基板11の底面に載置した後、開口91
に筒状セラミック体17を嵌め込み、加熱することで、
セラミック基板11と筒状セラミック体17とを接合し
た。なお、セラミック基板11と筒状セラミック体17
との界面により包囲される円の中心と、セラミック基板
11の底面の中心との距離Lは、190μmとした。
【0145】(8)次に、筒状セラミック体17の内部
の袋孔19に、銀ろう(Ag:40重量%、Cu:30
重量%、Zn:28重量%、Ni:1.8重量%、残
部:その他の元素、リフロー温度:800℃)を用い
て、外部端子23を取り付けた。そして、外部端子23
にソケット25を介して導電線230を接続した。
【0146】(9)そして、温度制御のための熱電対を
有底孔14に挿入し、シリカゾルを充填し、190℃で
2時間硬化、ゲル化させることで、その内部に抵抗発熱
体、導体回路、バイアホールおよびスルーホールが設け
られたセラミック基板の底面に、筒状セラミック体が接
合され、上記セラミック基板がホットプレートとして機
能するセラミック接合体を製造した。
【0147】(実施例3)以下の工程を実施したほか
は、実施例1と同様の方法で、セラミック接合体を製造
した。まず、セラミック基板を直径300mmとし、
(7)の工程において、窒化アルミニウム粉末100重
量部、イットリア4重量部、アクリル系樹脂バインダ1
1.5重量部、分散剤0.5重量部、アルコール53重
量部を混合し、スプレードライ法により顆粒を製造する
とともに、導電線と外部端子とをソケットで連結して電
力供給線とし、この電力供給線を金型にいれ、顆粒を金
型に充填してプレスし、さらに、1000kg/cm
の圧力で冷間静水圧プレスを行った後、常圧、1890
℃にて焼結させ、さらに、外形加工して長さ200m
m、外径45mmの円柱状の充実体からなるセラミック
体とした。また、セラミック基板の底面の中心と、セラ
ミック体とセラミック基板との界面(円)の中心との距
離L=3μmとした。
【0148】(実施例4)以下の工程を実施したほか
は、実施例2と同様の方法で、セラミック接合体を製造
した。セラミック基板を直径320mmとし、(6)に
おいて、窒化アルミニウム粉末100重量部、イットリ
ア4重量部、アクリル系樹脂バインダ11.5重量部、
分散剤0.5重量部、アルコール53重量部を混合し、
スプレードライ法により顆粒を製造するとともに、導電
線と外部端子とをソケットで連結して電力供給線とし、
この電力供給線を金型にいれ、顆粒を金型に充填してプ
レスし、さらに、1000kg/cmの圧力で冷間静
水圧プレスを行った後、常圧、1890℃にて焼結さ
せ、さらに、外形加工して長さ200mm、外径45m
mの円柱状で充実体のセラミック体とした。また、セラ
ミック基板の底面の中心と、セラミック体とセラミック
基板との界面(円)の中心との距離L=200μmとし
た。
【0149】(実施例5)L=10μmとしたほかは、
実施例1と同様の方法で、セラミック接合体を製造し
た。 (実施例6)L=50μmとしたほかは、実施例2と同
様の方法で、セラミック接合体を製造した。
【0150】(実施例7)L=100μmとしたほか
は、実施例3と同様の方法で、セラミック接合体を製造
した。 (実施例8)L=150μmとしたほかは、実施例4と
同様の方法で、セラミック接合体を製造した。
【0151】(試験例1)L=0〜240μmに変化さ
せて製造したセラミック接合体を450℃に昇温した際
の、加熱面の最高温度と最低温度との温度差ΔTを測定
した。その結果を図15に示す。L=200μmを超え
ると、ΔTが大きくなることが理解される。なお、セラ
ミック接合体は、図2〜3に示したものと同様に構成さ
れている。
【0152】(比較例1)セラミック基板31と筒状セ
ラミック体37との界面により包囲される円の中心と、
セラミック基板31の底面の中心とが同じ位置となるよ
うにセラミック基板31と筒状セラミック体37を接合
した以外は、実施例1と同様の方法で、セラミック接合
体を製造した。
【0153】(比較例2)セラミック基板31と筒状セ
ラミック体37との界面により包囲される円の中心と、
セラミック基板31の底面の中心との距離Lを2μmと
した以外は、実施例1と同様の方法で、セラミック接合
体を製造した。
【0154】(比較例3)セラミック基板11と筒状セ
ラミック体17との界面により包囲される円の中心と、
セラミック基板11の底面の中心との距離Lを2μmと
した以外は、実施例2と同様の方法で、セラミック接合
体を製造した。
【0155】(比較例4)セラミック基板31と筒状セ
ラミック体37との界面により包囲される円の中心と、
セラミック基板31の底面の中心との距離Lを205μ
mとした以外は、実施例1と同様の方法で、セラミック
接合体を製造した。
【0156】(比較例5)セラミック基板11と筒状セ
ラミック体17との界面により包囲される円の中心と、
セラミック基板11の底面の中心との距離Lを205μ
mとした以外は、実施例2と同様の方法で、セラミック
接合体を製造した。
【0157】実施例1〜8および比較例1〜5に係るセ
ラミック接合体について、以下の評価試験を行った。そ
の結果を下記の表1に示す。
【0158】(1)破壊強度の測定 曲げ強度試験を行い、接合面の破壊強度を測定した。
【0159】(2)ヒートサイクル試験 25℃に保持した後、450℃に加熱する過程を繰り返
すヒートサイクル試験を500回行い、筒状セラミック
体とセラミック基板との接合部におけるクラックの発生
の有無を確認した。なお、発生率50%未満ならクラッ
クは発生しないと判断し、50%以上でクラック発生と
判断した。
【0160】(3)配線等の腐食の有無 実施例および比較例に係るセラミック接合体を支持容器
に取り付け、CFガス雰囲気で200℃まで昇温した
後における、セラミック接合体の配線等の腐食状態を目
視により観察した。なお、筒状セラミック体の内部に
は、不活性ガスとして、窒素ガスを導入した。
【0161】
【表1】
【0162】上記表1に示した結果より明らかなよう
に、実施例1〜8に係るセラミック接合体では、破壊強
度試験およびヒートサイクル試験のいずれの場合におい
ても、充分に大きな接合強度を有し、また、これらのセ
ラミック接合体の筒状セラミック体内部に配設された配
線等は、CFガスにより腐食されることはなかった。
一方、比較例1〜5に係るセラミック接合体では、筒状
セラミック体とセラミック基板との接合強度が低く、さ
らに、筒状セラミック体内部に配設された配線等がCF
ガスにより腐食されていた。これは、円筒状のセラミ
ックと円板状のセラミックとの接合界面において、局所
的に熱応力が集中することにより、熱疲労が生じてしま
い、クラック等が発生したためであると考えられた。
【0163】(実施例9、10および比較例6、7)L
=3μm(実施例9)、L=200μm(実施例1
0)、L=0μm(比較例6)、L=205μm(比較
例7)とし、セラミック基板の直径を150mm〜35
0mmに変化させて製造したセラミック接合体の割れの
発生率を調べた。この結果を図16に示す。比較例6、
7より明らかなように、直径が250mmを超えると割
れの発生率が80%近くなり、実用的な耐久性が得られ
ない。一方、実施例9、10では、直径が250mmを
超えても、割れの発生率は、低い値を維持したままであ
る。このように、本発明は直径250mm以上のセラミ
ックヒータで生じる耐久性の低下を解消することができ
るのである。
【0164】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
円筒状や円柱状等からなるセラミック体と円板状のセラ
ミックとの接合界面において、局所的に熱応力が集中す
ることがなく、この部分にクラック等が発生することが
ないため、充分な気密性を確保することができ、セラミ
ック接合体の信頼性を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明のセラミック接合体を模式的
に示す平面図であり、(b)は、(a)に示したセラミ
ック接合体の断面図である。
【図2】本発明のセラミック接合体の一例であるホット
プレートを模式的に示す底面部である。
【図3】図2に示したホットプレートの断面図である。
【図4】図2に示したホットプレートを構成するセラミ
ック基板を模式的に示した部分拡大断面図である。
【図5】本発明のセラミック接合体の一例である静電チ
ャックを構成するセラミック基板を模式的に示す縦断面
図である。
【図6】図5に示した静電チャックを構成するセラミッ
ク基板を模式的に示した部分拡大断面図である。
【図7】セラミック基板に埋設されている静電電極の一
例を模式的に示す水平断面図である。
【図8】セラミック基板に埋設されている静電電極の別
の一例を模式的に示す水平断面図である。
【図9】セラミック基板に埋設されている静電電極の更
に別の一例を模式的に示す水平断面図である。
【図10】(a)〜(d)は、本発明のセラミック接合
体の一例であるホットプレートの製造方法の一例を模式
的に示す断面図である。
【図11】セラミック基板と筒状セラミック体との接合
方法の一例を模式的に示す斜視図である。
【図12】本発明のセラミック接合体の一例を示す断面
図である。
【図13】本発明のセラミック接合体の一例を示す断面
図である。
【図14】(a)〜(c)は、本発明のセラミック接合
体を構成する柱状体の例を示す斜視図である。
【図15】試験例の結果を示すグラフである。
【図16】実施例9、10および比較例6、7の結果を
示すグラフである。
【符号の説明】
10 ホットプレート 11 セラミック基板 11a 加熱面 11b 底面 12 抵抗発熱体 12a 抵抗発熱体端部 13、13′スルーホール 14 有底孔 15 貫通孔 16 界面 17 筒状セラミック体 18 導体回路 19 袋孔 130 バイアホール 180 測温素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K092 PP09 QC03 QC07 QC13 QC33 QC34 QC44 QC49 RF03 RF11 VV09 VV12 VV31 4G026 BA16 BB16 BE03 BF06 BH06 5F031 CA02 HA02 HA16 HA17 HA33 HA37 JA01 JA46

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その内部に導電体が設けられた円板形状
    のセラミック基板の底面に、セラミック体が接合された
    セラミック接合体であって、前記セラミック体と前記セ
    ラミック基板との界面により包囲される領域または前記
    セラミック体と前記セラミック基板との界面により包囲
    される領域の中心と、前記セラミック基板の底面の中心
    とが、3〜200μm離れていることを特徴とするセラ
    ミック接合体。
  2. 【請求項2】 その内部に導電体が設けられた円板形状
    のセラミック基板の底面に、円筒形状の筒状セラミック
    体が接合されたセラミック接合体であって、前記筒状セ
    ラミック体と前記セラミック基板との界面により包囲さ
    れる円の中心と、前記セラミック基板の底面の中心と
    が、3〜200μm離れていることを特徴とするセラミ
    ック接合体。
  3. 【請求項3】 前記導電体は、発熱体であり、ホットプ
    レートとして機能する請求項1または2に記載のセラミ
    ック接合体。
  4. 【請求項4】 前記導電体は、静電電極であり、静電チ
    ャックとして機能する請求項1または2に記載のセラミ
    ック接合体。
  5. 【請求項5】 前記セラミック基板は、直径250mm
    以上である請求の範囲1〜4のいずれか1に記載のセラ
    ミック接合体。
JP2002198924A 2001-07-09 2002-07-08 セラミック接合体 Pending JP2003146770A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002198924A JP2003146770A (ja) 2001-07-09 2002-07-08 セラミック接合体

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001207601 2001-07-09
JP2001-207601 2001-07-09
JP2002198924A JP2003146770A (ja) 2001-07-09 2002-07-08 セラミック接合体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003146770A true JP2003146770A (ja) 2003-05-21

Family

ID=26618356

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002198924A Pending JP2003146770A (ja) 2001-07-09 2002-07-08 セラミック接合体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003146770A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005056881A (ja) * 2003-08-01 2005-03-03 Sumitomo Electric Ind Ltd 半導体製造装置用サセプタおよびそれを搭載した半導体製造装置
WO2015178222A1 (ja) * 2014-05-19 2015-11-26 東京エレクトロン株式会社 ヒータ給電機構
JP2019031434A (ja) * 2012-02-29 2019-02-28 オアシス・マテリアルズ・コーポレーション 過渡液相、窒化アルミニウム製部品の常圧接合

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005056881A (ja) * 2003-08-01 2005-03-03 Sumitomo Electric Ind Ltd 半導体製造装置用サセプタおよびそれを搭載した半導体製造装置
JP2019031434A (ja) * 2012-02-29 2019-02-28 オアシス・マテリアルズ・コーポレーション 過渡液相、窒化アルミニウム製部品の常圧接合
WO2015178222A1 (ja) * 2014-05-19 2015-11-26 東京エレクトロン株式会社 ヒータ給電機構
JP2015220368A (ja) * 2014-05-19 2015-12-07 東京エレクトロン株式会社 ヒータ給電機構
TWI646614B (zh) * 2014-05-19 2019-01-01 日商東京威力科創股份有限公司 Heater power supply mechanism
US11756806B2 (en) 2014-05-19 2023-09-12 Tokyo Electron Limited Heater power feeding mechanism

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6921881B2 (en) Ceramic joint body
TW569643B (en) Ceramic heater and ceramic joined article
EP1418160A1 (en) CERAMIC CONNECTION BODY, METHOD OF CONNECTING THE CERAMIC BODIES, AND CERAMIC STRUCTURAL BODY
WO2001062686A1 (fr) Piece frittee en nitrure d'aluminium, substrat en ceramique, corps chauffant en ceramique et mandrin electrostatique
WO2001063972A1 (fr) Substrat en ceramique et son procede de production
WO2001097264A1 (fr) Plaque chauffante
JP2005026120A (ja) セラミックヒータ
WO2002042241A1 (fr) Corps fritte de nitrure d'aluminium, procede de production d'un corps fritte de nitrure d'aluminium, substrat ceramique et procede de production d'un substrat ceramique
JP2002329567A (ja) セラミック基板および接合体の製造方法
WO2001078455A1 (fr) Plaque ceramique
JP2003059789A (ja) 接続構造体および半導体製造・検査装置
JP2003077783A (ja) 半導体製造・検査装置用セラミックヒータおよびその製造方法
JP2005032842A (ja) 電極構造およびセラミック接合体
JP2001342079A (ja) セラミック接合体
JP2005026585A (ja) セラミック接合体
JP2003300784A (ja) セラミック接合体
JP2003146770A (ja) セラミック接合体
JP2003077781A (ja) 半導体製造・検査装置用セラミックヒータ
JP2002170870A (ja) 半導体製造・検査装置用セラミック基板および静電チャック
JP2003059628A (ja) 半導体製造・検査装置用セラミックヒータ
JP2005026082A (ja) セラミックヒータ
JP2003168724A (ja) 半導体製造・検査装置用セラミック基板およびその製造方法
JP2003292386A (ja) 接合体およびその製造方法
JP2002334820A (ja) 半導体ウエハまたは液晶基板加熱用セラミックヒータ
JP2001332560A (ja) 半導体製造・検査装置