JP2024084950A - 保持装置 - Google Patents

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JP2024084950A
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智也 池田
光慶 川鍋
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Niterra Co Ltd
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NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

Figure 2024084950000001
【課題】温度調整が行いやすく、測温抵抗体の設計自由度が高い保持装置を提供する。
【解決手段】保持装置は、第1方向に直交し、対象物が保持される第1表面S1と、第1表面S1の反対側に位置する第2表面S2と、を有する板状部材10と、板状部材10の内部に形成される測温抵抗体60と、板状部材10の内部に形成され、測温抵抗体60よりも第2表面S2側に配されるヒータ50と、を備え、板状部材10には、第1表面S1に平行な第2方向に延びる第1ガス流路14と、第1ガス流路14と連通し、第1ガス流路14から第1表面S1に至るまで第1方向に延びる複数のガス噴出孔15と、が形成されており、第1ガス流路14は、測温抵抗体60よりも第1表面S1側に配されている。
【選択図】図3

Description

本開示は、保持装置に関する。
ウェハ等の対象物を保持面に保持しつつ加熱する保持装置として、特開2020-77652号公報(下記特許文献1)に記載の加熱装置が用いられる。この加熱装置は、セラミックスにより構成される保持体と、保持体の内部に設けられるヒータ電極及びRTD(Resistance Temperature Detector)電極と、を備えている。ここで、RTD電極は、抵抗値の変化によりRTD電極の周囲の温度を測定することが可能な測温用の抵抗体である。保持体の内部には、さらに、保持面に平行な方向に延びるガス流路が形成されている。ガス流路は、ヒータ電極よりも保持面側(上側)に配され、RTD電極よりも保持面と反対側(下側)に配されている。保持体には、上下方向に延びて、ガス流路と保持面に設けられる複数のガス排出孔とを連通させる複数の流通経路が設けられている。
特開2020-77652号公報
上記の構成では、ヒータ電極とRTD電極との間にガス流路が設けられるから、ヒータ電極とRTD電極とが互いに離れて配置されている。よって、ヒータ電極による加熱と、RTD電極による温度測定と、を連携させにくく、精密な温度調整が困難になるおそれがある。また、RTD電極はガス流路よりも保持面側に配されるから、複数の流通経路を避けるような形態でRTD電極を形成しなければならず、RTD電極の設計が制限される場合がある。
本開示は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、温度調整が行いやすく、測温抵抗体の設計自由度が高い保持装置を提供することを目的とする。
本開示の保持装置は、第1方向に直交し、対象物が保持される第1表面と、前記第1表面の反対側に位置する第2表面と、を有する板状部材と、前記板状部材の内部に形成される測温抵抗体と、前記板状部材の内部に形成され、前記測温抵抗体よりも前記第2表面側に配されるヒータと、を備え、前記板状部材には、前記第1表面に平行な第2方向に延びる第1ガス流路と、前記第1ガス流路と連通し、前記第1ガス流路から前記第1表面に至るまで前記第1方向に延びる複数のガス噴出孔と、が形成されており、前記第1ガス流路は、前記測温抵抗体よりも前記第1表面側に配されている、保持装置である。
本開示によれば、温度調整が行いやすく、測温抵抗体の設計自由度が高い保持装置を提供することができる。
図1は、実施形態にかかる静電チャックの外観構成を模式的に示す斜視図である。 図2は、静電チャックの模式的な平面図である。 図3は、静電チャックの模式的な断面図である。 図4は、測温抵抗体のXY面内の構成について模式的に示す図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態を列挙して説明する。
(1)本開示の保持装置は、第1方向に直交し、対象物が保持される第1表面と、前記第1表面の反対側に位置する第2表面と、を有する板状部材と、前記板状部材の内部に形成される測温抵抗体と、前記板状部材の内部に形成され、前記測温抵抗体よりも前記第2表面側に配されるヒータと、を備え、前記板状部材には、前記第1表面に平行な第2方向に延びる第1ガス流路と、前記第1ガス流路と連通し、前記第1ガス流路から前記第1表面に至るまで前記第1方向に延びる複数のガス噴出孔と、が形成されており、前記第1ガス流路は、前記測温抵抗体よりも前記第1表面側に配されている。
このような構成によると、第1ガス流路は測温抵抗体よりも第1表面側に配されているから、第1方向について測温抵抗体をヒータの近くに配置することができる。よって、ヒータ及び測温抵抗体を用いてより精密な温度調整を行いやすくなる。
また、測温抵抗体を貫通する形態で、複数のガス噴出孔を形成する必要がないから、測温抵抗体の設計自由度を向上させることができる。さらに、複数のガス噴出孔の第1方向における長さを短くすることができるから、複数のガス噴出孔の形成が容易になる。
(2)(1)に記載の保持装置は、前記板状部材の内部に前記第2方向に延びて形成される第1ドライバ及び第2ドライバをさらに備え、前記測温抵抗体は、前記第1方向に並べて配され、直列に接続される複数の抵抗体を備え、前記複数の抵抗体のそれぞれの端部にはパッド部が設けられ、前記複数の抵抗体は、前記第1方向について最も前記第1表面側に配される第1抵抗体と、前記第1方向について最も前記第2表面側に配される第2抵抗体と、を含み、前記第1ドライバは、前記第1抵抗体の前記パッド部に電気的に接続され、前記第2ドライバは、前記第2抵抗体の前記パッド部に電気的に接続され、前記測温抵抗体は、前記第1方向について前記第1ドライバと前記第2ドライバとの間に配されていることが好ましい。
このような構成によると、測温抵抗体が第1ドライバと第2ドライバとの間に配されているから、測温抵抗体の各抵抗体の設計自由度を高めることができる。
(3)(1)または(2)に記載の保持装置において、前記板状部材は、本体部と、前記本体部の外周側に広がる鍔部と、を備え、前記第1表面は前記本体部に設けられ、前記鍔部の前記第1表面側に配される第3表面は、前記第1表面よりも前記第2表面側に配され、前記第1表面と平行であり、前記本体部に設けられた前記第1ガス流路は、前記第1方向について前記第3表面よりも前記第1表面側に配されていることが好ましい。
このような構成によると、鍔部の第1方向における寸法を小さくしやすい。また、鍔部の設計自由度を向上させることができる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の実施形態の具体例について、図1から図4を参照しつつ説明する。なお、本開示は、これらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。以下の説明においては、複数の同一部材については、一部の部材にのみ符号を付し、他の部材の符号を省略する場合がある。本明細書では、Z軸正方向を上方向、Z軸負方向を下方向、XY平面方向を水平方向として、保持装置の構成を説明するが、保持装置の実際の使用態様においてはこれと異なる配置であってもよい。また、本明細書において、「直交」は実質的に直交と認識される態様の配置も含まれるものとし、「平行」は実質的に平行と認識される態様の配置も含まれるものとする。
<静電チャック>
本開示の保持装置は、半導体ウェハ、ガラス基板等の対象物(以下「ウェハW」という)を吸着保持できる静電チャック1である。静電チャック1は、例えば、図示しない半導体製造装置の処理チャンバに取り付けられ、プラズマを用いてウェハWに対する各処理(成膜、エッチング等)を行うために用いられる。
静電チャック1は、図1に示すように、板状部材10と、ベース部材20と、を備える。板状部材10とベース部材20とは、接合部30によって接合されている。接合部30は、例えば、シリコーン系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂等の接着剤によって構成されている。静電チャック1は、ウェハWを静電引力により吸着保持できるようになっている。
ベース部材20は、円盤状の部材であり、例えば、340mm程度の直径と35mm程度の厚みをもった形状に成形することができる。ベース部材20は、アルミニウム、アルミニウム合金等の導電性材料を主成分として構成されている。なお、ここでいう主成分とは、含有割合(重量割合)の最も多い成分を意味する(以下同じ)。図3に示すように、ベース部材20は、板状部材10側に配される第4表面S4と、第4表面S4と反対側に配される第5表面S5と、を有する。第4表面S4はベース部材20の上側に配され、第5表面S5はベース部材20の下側に配されている。ベース部材20の第4表面S4は、接合部30により後述する板状部材10の第2表面S2に接合されている。
ベース部材20の内部には、冷媒流路21が設けられている。冷媒流路21は図示しない冷媒循環装置に接続されている。冷媒循環装置は、フッ素系不活性液体、水等の冷媒を冷媒流路21に循環可能に構成されている。冷媒流路21に冷媒が流されると、ベース部材20が冷却され、接合部30を介したベース部材20と板状部材10との間の伝熱(熱引き)により、板状部材10が冷却され、後述する板状部材10の第1表面S1で保持されたウェハWが冷却される。これにより、ウェハWの温度を制御できる。
<板状部材>
板状部材10は、全体として円盤状をなし、例えば、300mm程度の直径と5mm程度の厚みをもった形状に成形することができる。板状部材10は絶縁性の基板であって、例えば、窒化アルミニウム(AlN)やアルミナ(Al)を主成分とするセラミックスにより形成されている。
図1に示すように、板状部材10は、本体部10Aと、本体部10Aから本体部10Aの外周側に拡径する鍔部10Bと、を備えている。本体部10Aの上面は、Z軸方向(第1方向の一例)に直交する第1表面S1とされている。鍔部10Bの上面は、Z軸方向に直交する第3表面S3とされている。第1表面S1は第3表面S3よりも上方に配されており、第1表面S1と第3表面S3との間には段差が設けられている。第1表面S1はZ軸方向視で円形状の平面であり、ウェハWを保持する吸着面として機能する。第3表面S3には、例えば、フォーカスリングや静電チャック1を固定するための治具(不図示)が係合するようになっている。
図3に示すように、板状部材10において、第1表面S1及び第3表面S3と反対側に配される面(すなわち下面)は第2表面S2とされている。第2表面S2は、接合部30を介してベース部材20と接合されている。
板状部材10の本体部10Aの内部には、導電性材料(例えば、タングステン、モリブデン、白金等)により形成されたチャック電極40が配置されている。チャック電極40は第1表面S1に近い位置に配されている。Z軸方向視でのチャック電極40の形状は、例えば略円形である。チャック電極40に電源(図示しない)から電圧が印加されると、静電引力が発生し、この静電引力によってウェハWが板状部材10の第1表面S1に吸着固定される。
板状部材10の内部には、導電性材料(例えば、タングステン、モリブデン、白金等)により形成されたRF(Radio Frequency)電極41が配置されている。RF電極41は、本体部10A及び鍔部10Bの内部に設けられている。RF電極41はチャック電極40より下側に配されている。RF電極41に高周波電源(図示しない)から電圧を印加することにより、プラズマを発生させることができる。
板状部材10の内部には、それぞれ導電性材料(例えば、タングステン、モリブデン、白金等)により形成された、ヒータ50と、測温抵抗体60と、測温抵抗体用ドライバ70と、各種ビアとが配置されている。本実施形態では、測温抵抗体60はRF電極41より下側に配され、ヒータ50は測温抵抗体60よりも下側に配されている。
<第1ガス流路>
板状部材10には、第1ガス流路14と、第1ガス流路14と連通し、第1表面S1に開口する複数のガス噴出孔15と、第1ガス流路14と連通し、第2表面S2に開口する第2ガス流路16と、が形成されている。第1ガス流路14は、第1表面S1に平行な水平方向(第2方向の一例)に延びる空間とされている。第1ガス流路14は、例えば、板状部材10の径方向に延びていてもよく、Z軸方向視で同心円形状をなして延びていてもよい。第1ガス流路14は、測温抵抗体60よりも上方に配されている。第1ガス流路14は、板状部材10の本体部10Aの内部に設けられ、第3表面S3よりも上方に配されている。詳細には、第1ガス流路14のZ軸方向における第2表面S2側の端(下端)は、第3表面S3の高さ位置と一致するか、もしくはこれより高い位置に配されている。
第1ガス流路14は、Z軸方向について、RF電極41と測温抵抗体用ドライバ70との間に配されている。すなわち、第1ガス流路14は、RF電極41と、測温抵抗体60やヒータ50等の電気系統と、を隔てるように配置されている。これにより、測温抵抗体60やヒータ50等の電気系統がRF電極41に近接することによって生じるプラズマのノイズを抑制することができる。
<複数のガス噴出孔>
複数のガス噴出孔15は、第1ガス流路14から上方に延びている。複数のガス噴出孔15は、チャック電極40及びRF電極41を貫通する形態で設けられている。例えば、複数のガス噴出孔15は、チャック電極40及びRF電極41に設けられる貫通孔の内側に配置されている。複数のガス噴出孔15からは、後述する連通孔23から供給される熱伝導性ガス(例えばヘリウムガス)が噴出されるようになっている。これにより、第1表面S1に吸着されたウェハWの温度調整を円滑に行うことができる。
本実施形態とは異なり、第1ガス流路が測温抵抗体よりも下方に設けられる場合、複数のガス噴出孔は測温抵抗体を貫通する形態とする必要がある。また、測温抵抗体の層の分だけガス噴出孔をZ軸方向に長く形成する必要がある。しかし、本実施形態では、第1ガス流路14が測温抵抗体60より上方に設けられている。よって、複数のガス噴出孔15は測温抵抗体60を貫通する必要がないから、測温抵抗体60の設計自由度を向上させることができる。また、複数のガス噴出孔15のZ軸方向の長さを短くすることができるから、複数のガス噴出孔15の形成が容易になる。
第2ガス流路16は、主として上下方向に延びる空間とされている。第2ガス流路16は、ベース部材20及び接合部30を上下方向に貫通して形成される連通孔23と連通している。連通孔23は、ベース部材20の第5表面S5から第4表面S4、さらに接合部30に至るまで延びて形成されている。図示しないが、連通孔23には、熱伝導性ガスを供給するためのガスボンベや真空ポンプ等が配管を介して接続されている。
本実施形態では、測温抵抗体60やヒータ50、測温抵抗体用ドライバ70、図示しない各種ドライバ、各種ビア等は、第2ガス流路16が設けられる高さ領域(Z軸方向の所定の領域)に第2ガス流路16を避けるように配置されている。通常、第2ガス流路16の数はガス噴出孔15の数よりも少ない。このため、本実施形態とは異なり複数のガス噴出孔が設けられる高さ領域に複数のガス噴出孔を避けるように測温抵抗体を配置するよりも、本実施形態のように第2ガス流路16が設けられる高さ領域に第2ガス流路16を避けるように測温抵抗体60を配置する方が容易である場合が多い。すなわち、本実施形態によれば、測温抵抗体60の設計自由度を向上させることができる。
上記構成の板状部材10は、例えば、セラミックスグリーンシートを複数枚作製し、所定のセラミックスグリーンシートにビア孔の形成やメタライズペーストの充填および印刷等の加工を行い、これらのセラミックスグリーンシートを熱圧着し、切断等の加工を行った上で焼成することにより作製することができる。
図2は本実施形態にかかる静電チャック1の模式的な平面図であって、板状部材10のXY面内における仮想的な区画(第1ゾーン11及び第2ゾーン12)について示す図である。なお、図2では、簡単のため、ガス噴出孔15や第1ガス流路14、第2ガス流路16等は図示省略している。なお、第2ガス流路16は、XY平面内において隣接する第1ゾーン11の間に配置してもよく、また第1ゾーン11の内部に配置してもよい。
本実施形態では、図2に示すように、板状部材10の本体部10Aが、水平方向に並ぶ複数の第1ゾーン11に仮想的に分割されている。詳細には、Z軸方向視で、板状部材10の本体部10Aが、第1表面S1の中心点P1を中心とする同心円状の複数の第1境界線BL1によって複数の仮想的な環状領域(ただし、中心点P1を含む領域のみは円状領域)に分割され、さらに各環状領域が、第1表面S1の径方向に延びる複数の第2境界線BL2によって第1表面S1の円周方向に並ぶ第1ゾーン11に分割されている。複数の第1ゾーン11は、板状部材10においてウェハWが載置される部分を区画して形成されている。
本実施形態では、鍔部10Bは、水平方向に並ぶ複数の第2ゾーン12に仮想的に分割されている。詳細には、Z軸方向視で、鍔部10Bは環状をなしており、この環状領域が板状部材10の径方向に延びる複数の第3境界線BL3によって板状部材10の円周方向に並ぶ第2ゾーン12に分割されている。
複数の第1ゾーン11及び複数の第2ゾーン12のそれぞれ(以下、各ゾーン11,12という)には、ヒータ50と測温抵抗体60とが配置されている(図4参照)。このような構成によれば、本体部10Aに載置されるウェハW、及び鍔部10Bに載置される部材(例えばフォーカスリング)の温度調節が可能となる。
<測温抵抗体>
測温抵抗体60は各ゾーン11,12に1つ設けられている。図3に示すように、測温抵抗体60は、Z軸方向に並び、直列に接続された複数(本実施形態では2つ)の抵抗体61を備える。図4に示すように、各抵抗体61は、細線状をなす抵抗線部61Aと、抵抗線部61Aの両端部に配されるパッド部61Bと、を備え、水平方向に延在している。パッド部61BはZ軸方向視で略円形状であり、その幅は抵抗線部61Aの線幅と比較して大きくなっている。本実施形態では、各抵抗体61の構成(形状や寸法、XY平面内における位置等)は同一とされている。このため、各抵抗体61はZ軸方向視で重畳して配されている。
図3に示すように、複数の抵抗体61のうち、Z軸方向について最も第1表面S1側に配される抵抗体61は、第1抵抗体62とされている。複数の抵抗体61のうち、Z軸方向について最も第2表面S2側に配される抵抗体61は、第2抵抗体63とされている。
<第1ドライバ、第2ドライバ>
測温抵抗体用ドライバ70は、測温抵抗体60を給電端子13に接続するための構成の一部である。測温抵抗体用ドライバ70は、水平方向に延びる第1ドライバ71及び第2ドライバ72を備える。第1ドライバ71は、第1抵抗体62のパッド部61Bに電気的に接続されている。第2ドライバ72は、第2抵抗体63のパッド部61Bに電気的に接続されている。詳細には、第1ドライバ71及び第2ドライバ72と、各パッド部61Bとは、ビア等を介して接続されている。本実施形態では、Z軸方向について第1ドライバ71と第2ドライバ72との間に測温抵抗体60が配置されている。
上記のような構成によれば、例えば、第1ドライバ71及び第2ドライバ72を測温抵抗体60が設けられる各ゾーン11,12の外側においてZ軸方向に引き回すことにより、各ゾーン11,12内における測温抵抗体60の設計自由度を高めることができる。
測温抵抗体用ドライバ70(第1ドライバ71及び第2ドライバ72)の測温抵抗体60と反対側の端部は、給電側端部とされている。本実施形態では、給電側端部は、板状部材10の鍔部10Bに配されている。給電側端部は、ビアや電極パッドを介して給電端子13と電気的に接続されている。給電端子13は、静電チャック1に設けられる端子孔22内に収容されている。端子孔22は、ベース部材20の第5表面S5から板状部材10の内部に至るまでZ軸方向にのびて形成されている。給電端子13は図示しない電源に接続されている。
<ヒータ>
図4に示す測温抵抗体60と同様に、ヒータ50は各ゾーン11,12に1つ設けられている。詳細な説明は省略するが、ヒータ50は、測温抵抗体60の各抵抗体61と同様に、抵抗線部と、抵抗線部の両端に設けられるパッド部と、を備える。ヒータ50の抵抗線部は、Z軸方向視で、各ゾーン11,12内の各位置をできるだけ偏り無く通るような形状とされている。
静電チャック1は、各ヒータ50への給電のための構成を備えている。具体的には、静電チャック1には、ヒータ用端子孔(図示しない)が形成されており、各ヒータ用端子孔にはヒータ用給電端子(図示しない)が収容されている。ヒータ用給電端子は、ヒータ用ビアや電極パッド(図示しない)等を介して、ヒータ50のパッド部に接続されている。
電源(図示しない)からヒータ50に電圧が印加されると、ヒータ50が発熱する。これにより、ヒータ50が配置された各ゾーン11,12が加熱される。板状部材10の各ゾーン11,12に配置されたヒータ50への印加電圧を個別に制御することにより、各ゾーン11,12の温度を個別に制御することができる。
本実施形態では、第1ガス流路14が測温抵抗体60より上方に位置し、ヒータ50は測温抵抗体60より下方に位置している(図3参照)。よって、本実施形態とは異なり、Z軸方向において測温抵抗体とヒータとの間に第1ガス流路を配置する場合と比較して、本実施形態では、測温抵抗体60とヒータ50とをZ軸方向について近接させることができる。したがって、ヒータ50及び測温抵抗体60を用いてより精密に温度調整を行うことができる。
<実施形態の効果>
以上のように、実施形態の保持装置(静電チャック1)は、第1方向(Z軸方向)に直交し、対象物(ウェハW)が保持される第1表面S1と、第1表面S1の反対側に位置する第2表面S2と、を有する板状部材10と、板状部材10の内部に形成される測温抵抗体60と、板状部材10の内部に形成され、測温抵抗体60よりも第2表面S2側に配されるヒータ50と、を備え、板状部材10には、第1表面S1に平行な第2方向(水平方向)に延びる第1ガス流路14と、第1ガス流路14と連通し、第1ガス流路14から第1表面S1に至るまで第1方向に延びる複数のガス噴出孔15と、が形成されており、第1ガス流路14は、測温抵抗体60よりも第1表面S1側に配されている。
このような構成によると、第1ガス流路14は測温抵抗体60よりも第1表面S1側に配されているから、第1方向について測温抵抗体60をヒータ50の近くに配置することができる。よって、ヒータ50及び測温抵抗体60を用いてより精密な温度調整を行いやすくなる。
また、測温抵抗体60を貫通する形態で、複数のガス噴出孔15を形成する必要がないから、測温抵抗体60の設計自由度を向上させることができる。さらに、複数のガス噴出孔15の第1方向における長さを短くすることができるから、複数のガス噴出孔15の形成が容易になる。
実施形態の保持装置は、板状部材10の内部に第2方向に延びて形成される第1ドライバ71及び第2ドライバ72をさらに備え、測温抵抗体60は、第1方向に並べて配され、直列に接続される複数の抵抗体61を備え、複数の抵抗体61のそれぞれの端部にはパッド部61Bが設けられ、複数の抵抗体61は、第1方向について最も第1表面S1側に配される第1抵抗体62と、第1方向について最も第2表面S2側に配される第2抵抗体63と、を含み、第1ドライバ71は、第1抵抗体62のパッド部61Bに電気的に接続され、第2ドライバ72は、第2抵抗体63のパッド部61Bに電気的に接続され、測温抵抗体60は、第1方向について第1ドライバ71と第2ドライバ72との間に配されている。
このような構成によると、測温抵抗体60が第1ドライバ71と第2ドライバ72との間に配されているから、測温抵抗体60の各抵抗体61の設計自由度を高めることができる。
実施形態では、板状部材10は、本体部10Aと、本体部10Aの外周側に広がる鍔部10Bと、を備え、第1表面S1は本体部10Aに設けられ、鍔部10Bの第1表面S1側に配される第3表面S3は、第1表面S1よりも第2表面S2側に配され、第1表面S1と平行であり、本体部10Aに設けられた第1ガス流路14は、第1方向について第3表面S3よりも第1表面S1側に配されている。
このような構成によると、鍔部10Bの第1方向における寸法を小さくしやすい。また、鍔部10Bの設計自由度を向上させることができる。
<他の実施形態>
(1)実施形態では、測温抵抗体60は、Z軸方向に並ぶ2つの抵抗体61を備えていたが、測温抵抗体が備える抵抗体の数は1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
(2)実施形態では、鍔部10BにRF電極41、測温抵抗体60、ヒータ50等が設けられていたが、鍔部に設ける各種電極、各種抵抗体、各種ドライバ、各種ビア等の部材は適宜選択することができる。例えば、鍔部には、チャック電極、RF電極、測温抵抗体、及びヒータを設けず、各種ドライバと各種ビアのみを設けてもよい。
(3)実施形態では、板状部材10は鍔部10Bを備えていたが、板状部材は鍔部を備えていなくてもよい。
(4)実施形態では、Z軸方向について第1ドライバ71と第2ドライバ72との間に測温抵抗体60が配置されていたが、第1ドライバ、第2ドライバ、及び測温抵抗体の相対的な配置は適宜変更してもよい。
(5)実施形態では、第1ガス流路14の下端は、第3表面S3の高さ位置と一致するか、もしくはこれより高い位置に配されていたが、第1ガス流路の下端は第3表面よりも下方に配されていてもよい。
1…静電チャック
10…板状部材 10A…本体部 10B…鍔部 11…第1ゾーン 12…第2ゾーン 13…給電端子 14…第1ガス流路 15…ガス噴出孔 16…第2ガス流路 S1…第1表面 S2…第2表面 S3…第3表面 BL1…第1境界線 BL2…第2境界線 BL3…第3境界線 P1…中心点
20…ベース部材 21…冷媒流路 22…端子孔 23…連通孔 S4…第4表面 S5…第5表面
30…接合部
40…チャック電極
41…RF電極
50…ヒータ
60…測温抵抗体 61…抵抗体 61A…抵抗線部 61B…パッド部 62…第1抵抗体 63…第2抵抗体
70…測温抵抗体用ドライバ 71…第1ドライバ 72…第2ドライバ
W…ウェハ

Claims (3)

  1. 第1方向に直交し、対象物が保持される第1表面と、前記第1表面の反対側に位置する第2表面と、を有する板状部材と、
    前記板状部材の内部に形成される測温抵抗体と、
    前記板状部材の内部に形成され、前記測温抵抗体よりも前記第2表面側に配されるヒータと、を備え、
    前記板状部材には、前記第1表面に平行な第2方向に延びる第1ガス流路と、前記第1ガス流路と連通し、前記第1ガス流路から前記第1表面に至るまで前記第1方向に延びる複数のガス噴出孔と、が形成されており、
    前記第1ガス流路は、前記測温抵抗体よりも前記第1表面側に配されている、保持装置。
  2. 前記板状部材の内部に前記第2方向に延びて形成される第1ドライバ及び第2ドライバをさらに備え、
    前記測温抵抗体は、前記第1方向に並べて配され、直列に接続される複数の抵抗体を備え、
    前記複数の抵抗体のそれぞれの端部にはパッド部が設けられ、
    前記複数の抵抗体は、前記第1方向について最も前記第1表面側に配される第1抵抗体と、前記第1方向について最も前記第2表面側に配される第2抵抗体と、を含み、
    前記第1ドライバは、前記第1抵抗体の前記パッド部に電気的に接続され、
    前記第2ドライバは、前記第2抵抗体の前記パッド部に電気的に接続され、
    前記測温抵抗体は、前記第1方向について前記第1ドライバと前記第2ドライバとの間に配されている、請求項1に記載の保持装置。
  3. 前記板状部材は、本体部と、前記本体部の外周側に広がる鍔部と、を備え、
    前記第1表面は前記本体部に設けられ、
    前記鍔部の前記第1表面側に配される第3表面は、前記第1表面よりも前記第2表面側に配され、前記第1表面と平行であり、
    前記本体部に設けられた前記第1ガス流路は、前記第1方向について前記第3表面よりも前記第1表面側に配されている、請求項1または請求項2に記載の保持装置。
JP2022199170A 2022-12-14 保持装置 Pending JP2024084950A (ja)

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