JP6290650B2 - 加熱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、半導体ウェハ等を加熱するための加熱装置に関する。
従来、半導体製造装置では、半導体ウェハ(例えばシリコンウェハ)に対し、CVD等の方法を用いてシランガス等の原料ガスから半導体薄膜を形成する工程が行われる。そのため、半導体製造装置は、半導体薄膜を形成する際にその基板となる半導体ウェハを加熱する加熱装置を備えている。
加熱装置としては、例えば、半導体ウェハ(被加熱物)を載置する載置面を有する本体部と、その本体部を支持する中空の支持部とを備えたものがある(特許文献1、2参照)。本体部の内部には、半導体ウェハを加熱するためのヒータが設けられている。また、支持部内には、本体部のヒータに接続された金属製のヒータ端子が配設されている。
特開2003−133195号公報 特開2004−171834号公報
前述の加熱装置では、CVD等の方法を用いて半導体ウェハに半導体薄膜を精度良く形成するため、半導体ウェハを加熱する際、半導体ウェハを載置する本体部の載置面の温度分布のばらつきをできるだけ小さくし、載置面の温度を全体的に均一にすることが求められている。
しかしながら、従来の加熱装置の構造では、ヒータの発熱時にヒータの熱が支持部内の金属製のヒータ端子へと逃げてしまう、いわゆる熱引きが生じ、半導体ウェハを載置する本体部の載置面(ヒータ端子直上部分)に、周囲よりも温度が低い領域(温度特異点)が発生してしまう。
また、従来の加熱装置の構造では、ヒータの発熱時に支持部内の大気が加熱され、支持部内の雰囲気温度が高くなった場合に、半導体ウェハを載置する本体部の載置面のうち、支持部直上部分の温度がその外周部分よりも高くなり、載置面の温度ばらつき(温度ムラ)が生じてしまう。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、被加熱物を載置する載置面における、温度特異点発生の防止及び温度ばらつきの抑制が可能であり、被加熱物をより均一に加熱することができる加熱装置を提供しようとするものである。
本発明の加熱装置は、被加熱物を載置する載置面を有し、前記被加熱物を加熱するためのヒータ部が設けられた本体部と、該本体部よりも外径が小さく、前記本体部の前記載置面とは反対側において前記本体部を支持する中空の支持部とを備え、前記ヒータ部は、内側ヒータと該内側ヒータよりも径方向の外側に配置された外側ヒータとを有しており、前記内側ヒータと前記外側ヒータとは、互いに独立して制御可能に構成されており、前記支持部内には、前記内側ヒータに接続された内側ヒータ端子と前記外側ヒータに接続された
外側ヒータ端子とが配設されており、前記本体部の内部には、該本体部の厚み方向において前記内側ヒータと前記支持部との間に配置され、前記本体部よりも熱伝導率が低い断熱層が設けられており、前記外側ヒータの少なくとも一部は、前記断熱層よりも径方向の外側に配置されていることを特徴とする。
本発明の加熱装置において、本体部の内部には、その本体部の厚み方向において内側ヒータと支持部との間に配置され、本体部よりも熱伝導率が低い断熱層が設けられている。すなわち、内側ヒータと支持部内に配設された内側ヒータ端子及び外側ヒータ端子との間に、断熱層が配置されている。
そのため、ヒータ部の発熱時に、ヒータ部(内側ヒータ)から支持部内の内側ヒータ端子及び外側ヒータ端子への直接的な熱引きを断熱層によって抑制することができる。これにより、被加熱物を載置する本体部の載置面(内側ヒータ端子及び外側ヒータ端子直上部分)における温度特異点の発生を防止することができる。
また、ヒータ部の発熱時に支持部内の大気が加熱され、支持部内の雰囲気温度が高くなった場合でも、本体部に設けた断熱層によって載置面への影響、つまり載置面における支持部直上部分の温度がその外周部分よりも高くなることを抑制することができる。これにより、本体部の載置面における温度ばらつき(温度ムラ)を抑制することができる。
一方、本体部において、内側ヒータと支持部との間に断熱層を配置したことにより、ヒータ部の熱が断熱層の径方向外側、つまり本体部の外周部分を経由して支持部に伝わり、載置面の内側と外側で温度ばらつきが生じるおそれがある。そこで、ヒータ部は、互いに独立して制御可能に構成された内側ヒータ及び外側ヒータを有している。
そのため、例えば、本体部から支持部への熱引きが大きくなる本体部の外周部分において、その部分に対応する外側ヒータの発熱量を大きくしたり、本体部の載置面の温度分布に合わせて内側ヒータ及び外側ヒータの発熱温度、発熱量、ワット密度等を制御したりすることができる。これにより、本体部の載置面の温度を精度良く調整することができ、載置面における温度ばらつきを抑制することができる。
このように、本発明によれば、被加熱物を載置する載置面における、温度特異点発生の防止及び温度ばらつきの抑制が可能であり、被加熱物をより均一に加熱することができる加熱装置を提供することができる。
ここで、前記加熱装置において、前記支持部は、前記本体部よりも外径が小さい。これは、支持部において、本体部を支持している部分の外径が本体部の外径よりも小さいことをいう。
また、前記断熱層は、前記本体部よりも熱伝導率が低い。すなわち、本体部は、断熱層よりも熱伝導率が高い。これは、本体部を構成する部材が全て断熱層よりも熱伝導率が高いということではなく、例えば、本体部を構成する主要な部分(例えば、後述する実施形態において、本体部を構成するセラミック製の第1層及び第2層)が断熱層よりも熱伝導率が高いことをいう。
また、前記断熱層の外径は、前記支持部の外径よりも大きいことが好ましい。この場合には、本体部に断熱層を設けたことによる効果、特に本体部の載置面における支持部直上部分の温度上昇を抑制する効果をより一層高めることができる。なお、ここでの支持部の外径も、前述と同様に、本体部を支持している部分の外径をいう。
また、前記断熱層の外径は、前記内側ヒータの外径よりも大きいことが好ましい。この場合には、本体部に断熱層を設けたことによる効果、特にヒータ部(内側ヒータ)から支持部内の内側ヒータ端子及び外側ヒータ端子への熱引きを抑制する効果をより一層高めることができる。
また、前記断熱層は、空間により形成されていてもよい。この場合には、本体部に比べて断熱層の熱伝導率をより小さくすることが可能となる。これにより、本体部に断熱層を設けたことによる効果、すなわちヒータ部(内側ヒータ)から支持部内の内側ヒータ端子及び外側ヒータ端子への熱引き、本体部の載置面における支持部直上部分の温度上昇を抑制する効果をより一層高めることができる。
また、前記断熱層は、空間により形成されている場合、その空間が真空状態であることが好ましい。この場合には、断熱層を設けたことによる前述の効果をより一層高めることができる。なお、断熱層は、空間により形成されていてもよいし、本体部よりも熱伝導率が低い材料により形成されていてもよい。この場合、断熱層を構成する材料としては、例えば、アルミナ等の多孔質セラミック、アルミナやシリカ等のセラミックファイバー等を用いることができる。
また、前記本体部には、該本体部の厚み方向に突出して形成され、かつ前記載置面を有する突出凸部が設けられており、該突出凸部には、前記内側ヒータが設けられていてもよい。この場合には、被加熱物を載置する載置面を有し、内側ヒータが設けられた突出凸部に対して、本体部から支持部への熱引きが大きくなる本体部の外周部分の温度ばらつきの影響が及ぶことを抑制することができる。
また、前記本体部の厚みは、15mm以下であることが好ましい。すなわち、本体部の厚みが小さいほど、ヒータ部(内側ヒータ)から支持部内の内側ヒータ端子及び外側ヒータ端子への熱引きが大きくなり、本体部の載置面における支持部直上部分の温度が上昇しやすくなる。よって、この場合には、本体部に断熱層を設けたことによる前述の効果をより有効に発揮することができる。
また、前記本体部を構成する材料としては、例えば、アルミナ、窒化アルミニウム、イットリウム等のセラミック等を用いることができる。また、前記ヒータ部(発熱体)を構成する材料としては、例えば、タングステン、モリブデン、タンタル、白金等を用いることができる。また、前記ヒータ部(発熱体)の形態としては、特に限定されるものではなく、従来公知の種々様々な形態(例えば、導体ペーストを焼成して形成したもの等)を採用することができる。
実施形態1における、加熱装置の構造を示す断面説明図である。 図1のA−A線矢視断面説明図である。 図1のB−B線矢視断面説明図である。 実施形態2における、加熱装置の構造を示す断面説明図である。 実施形態3における、加熱装置の構造を示す断面説明図である。 図5のC−C線矢視断面説明図である。 (a)及び(b)は、その他の実施形態における、断熱層の大きさを変更した例を示す断面説明図である。 (a)及び(b)は、その他の実施形態における、外側ヒータの配設位置を変更した例を示す断面説明図である。 ポリイミドヒータを用いた加熱装置の構造を示す断面説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
(実施形態1)
図1〜図3に示すように、本実施形態の加熱装置1は、被加熱物8を載置する載置面201を有し、被加熱物8を加熱するためのヒータ部4が設けられた本体部2と、本体部2よりも外径が小さく、本体部2の載置面201とは反対側において本体部2を支持する中空の支持部3とを備えている。ヒータ部4は、内側ヒータ41と内側ヒータ41よりも径方向の外側に配置された外側ヒータ42とを有しており、内側ヒータ41と外側ヒータ42とは、互いに独立して制御可能に構成されている。
同図に示すように、支持部3内には、内側ヒータ41に接続された内側ヒータ端子412と外側ヒータ42に接続された外側ヒータ端子422とが配設されている。本体部2の内部には、本体部2の厚み方向において内側ヒータ41と支持部3との間に配置され、本体部2よりも熱伝導率が低い断熱層5が設けられている。以下、これを詳説する。
図1に示すように、加熱装置1は、半導体製造装置に用いられ、被加熱物8である半導体ウェハを加熱するためのものである。加熱装置1は、円形板状の本体部2と、その本体部2を支持する円筒状の支持部3とを備えている。以下、説明の便宜上、本体部2側を上側、支持部3側を下側として説明する。
同図に示すように、本体部2は、アルミナを主成分とするアルミナ質焼結体からなる。本体部2の厚みは、15mm以下である。本体部2の一方の主面(上面)は、被加熱物8を載置するための載置面201である。本体部2の他方の主面(下面)は、支持部3の一方の端部(上端部31)に支持される被支持面202である。また、本体部2は、その厚み方向(上下方向)Xに積層された第1層21及び第2層22を有している。
第1層21は、円形板状を呈している。第1層21の上面は、前述の載置面201である。第2層22は、円形板状の底部221と、底部221の外周部から立設された円筒状の立設部222とを有している。立設部222は、第1層21に対してロウ付けにより接合されている。なお、接合方法は、これに限定されるものではなく、他の接合方法により接合されていてもよい。
第1層21と第2層22との間には、円柱状の空間である断熱層5が形成されている。断熱層5は、本体部2(第1層21及び第2層22)よりも熱伝導率が低くなっている。また、断熱層5は、本体部2の厚み方向(上下方向)Xにおいて、後述する内側ヒータ41と支持部3との間に配置されている。
同図に示すように、支持部3は、本体部2と同様に、アルミナを主成分とするアルミナ質焼結体からなる。また、支持部3は、中空状となっており、内部に空間(内部空間30)が形成されている。支持部3の一方の端面(上端面311)は、本体部2の被支持面202に対してロウ付けにより接合されている。なお、接合方法は、これに限定されるものではなく、他の接合方法により接合されていてもよい。
本体部2を支持する支持部3の上端部31の外径D31(図3)は、本体部2の外径D2(図3)よりも小さくなっている。支持部3の他方の端部(下端部32)には、フランジ部321が形成されている。フランジ部321は、半導体製造装置の他の部材(図示略)に対して固定されている。
図1、図2に示すように、本体部2の第1層21の内部には、ヒータ部4が配設されている。ヒータ部4は、第1層21の中央部分(内側領域211)に配設された内側ヒータ41と、内側ヒータ41よりも径方向外側(外側領域212)に配設された外側ヒータ42とを有している。内側ヒータ41及び外側ヒータ42は、略同一平面上において複数の同心円が描かれるように、発熱体を所定のパターンで配設してなる。
図1、図3に示すように、支持部3の上端部31の内側には、2つの内側ヒータ端子412及び2つの外側ヒータ端子422が配設されている。内側ヒータ41の両端部411(図2参照)は、本体部2の第1層21から第2層22(立設部222、底部221)を介して、支持部3内の2つの内側ヒータ端子412に接続されている。また、同様に、外側ヒータ42の両端部421(図2参照)は、本体部2の第1層21から第2層22(立設部222、底部221)を介して、支持部3内の2つの外側ヒータ端子422に接続されている。
また、内側ヒータ端子412は、電源接続部材413を介して内側ヒータ用電源(図示略)に接続されている。また、同様に、外側ヒータ端子422は、電源接続部材423を介して外側ヒータ用電源(図示略)に接続されている。そして、内側ヒータ41と外側ヒータ42とは、互いに独立して制御可能に構成されている。すなわち、投入する電力量等によって発熱温度、発熱量、ワット密度等を制御可能に構成されている。
そして、本実施形態では、図1に示すように、本体部2の内部に設けられた断熱層5の外径D5(図3)は、内側ヒータ41の外径D41よりも大きく、また支持部3(支持部3の上端部31)の外径D31よりも大きい。そして、本体部2の厚み方向(上下方向)Xにおいて、内側ヒータ41全体及び支持部3(支持部3の上端部31)は、断熱層5と重なる位置に配置されている。なお、外側ヒータ42は、断熱層5と重なる位置に配置されていない(断熱層5よりも径方向外側に配置されている)。
また、同図に示すように、内側ヒータ41の外径D41は、本体部2の載置面201に載置される被加熱物8の外径(例えば300mm)よりも大きくなるように設定されている。また、断熱層5の外径D5も、本体部2の載置面201に載置される被加熱物8の外径よりも大きくなるように設定されている。また、外側ヒータ42は、本体部2の載置面201に載置される被加熱物8よりも外側となるように配置されている。
次に、本実施形態の加熱装置1における作用効果について説明する。
本実施形態の加熱装置1において、本体部2の内部には、その本体部2の厚み方向Xにおいて内側ヒータ41と支持部3との間に配置され、本体部2よりも熱伝導率が低い断熱層5が設けられている。すなわち、内側ヒータ41と支持部3内に配設された内側ヒータ端子412及び外側ヒータ端子422との間に、断熱層5が配置されている。
そのため、ヒータ部4の発熱時に、ヒータ部4(内側ヒータ41)から支持部3内の内側ヒータ端子412及び外側ヒータ端子422への直接的な熱引きを断熱層5によって抑制することができる。これにより、被加熱物8を載置する本体部2の載置面201(内側ヒータ端子412及び外側ヒータ端子422直上部分)における温度特異点の発生を防止することができる。
また、ヒータ部4の発熱時に支持部3内(内部空間30)の大気が加熱され、支持部3内(内部空間30)の雰囲気温度が高くなった場合でも、本体部2に設けた断熱層5によって載置面201への影響、つまり載置面201における支持部3直上部分の温度がその外周部分よりも高くなることを抑制することができる。これにより、本体部2の載置面201における温度ばらつき(温度ムラ)を抑制することができる。
一方、本体部2において、内側ヒータ41と支持部3との間に断熱層5を配置したことにより、ヒータ部4の熱が断熱層5の径方向外側、つまり本体部2の外周部分を経由して支持部3に伝わり、載置面201の内側と外側で温度ばらつきが生じるおそれがある。そこで、ヒータ部4は、互いに独立して制御可能に構成された内側ヒータ41及び外側ヒータ42を有している。
そのため、例えば、本体部2から支持部3への熱引きが大きくなる本体部2の外周部分において、その部分に対応する外側ヒータ42の発熱量を大きくしたり、本体部2の載置面201の温度分布に合わせて内側ヒータ41及び外側ヒータ42の発熱温度、発熱量、ワット密度等を制御したりすることができる。これにより、本体部2の載置面201の温度を精度良く調整することができ、載置面201における温度ばらつきを抑制することができる。
また、本実施形態の加熱装置1において、断熱層5の外径D5は、支持部3(支持部3の上端部31)の外径D31よりも大きい。そのため、本体部2に断熱層5を設けたことによる効果、特に本体部2の載置面201における支持部3直上部分の温度上昇を抑制する効果をより一層高めることができる。
また、断熱層5の外径D5は、内側ヒータ41の外径D41よりも大きい。そのため、本体部2に断熱層5を設けたことによる効果、特にヒータ部4(内側ヒータ41)から支持部3内の内側ヒータ端子412及び外側ヒータ端子422への熱引きを抑制する効果をより一層高めることができる。
また、断熱層5は、空間により形成されている。そのため、本体部2に比べて断熱層5の熱伝導率をより小さくすることが可能となる。これにより、本体部2に断熱層5を設けたことによる効果、すなわちヒータ部4(内側ヒータ41)から支持部3内の内側ヒータ端子412及び外側ヒータ端子422への熱引き、本体部2の載置面201における支持部3直上部分の温度上昇を抑制する効果をより一層高めることができる。
また、前記本体部2の厚みは、15mm以下である。すなわち、本体部2の厚みが小さいほど、ヒータ部4(内側ヒータ41)から支持部3内の内側ヒータ端子412及び外側ヒータ端子422への熱引きが大きくなり、本体部2の載置面201における支持部3直上部分の温度が上昇しやすくなる。よって、本体部2に断熱層5を設けたことによる前述の効果をより有効に発揮することができる。
このように、本実施形態によれば、被加熱物8を載置する載置面201における、温度特異点発生の防止及び温度ばらつきの抑制が可能であり、被加熱物8をより均一に加熱することができる加熱装置1を提供することができる。
(実施形態2)
本実施形態は、図4に示すように、加熱装置1における本体部2(第1層21)の形状を変更したものである。
同図に示すように、本体部2の第1層21には、本体部2の厚み方向X(具体的には上方)に突出して形成された突出凸部213が設けられている。突出凸部213の先端面は、被加熱物8を載置するための載置面201である。突出凸部213の外径は、被加熱物8の外径(例えば300mm)と同じ又はそれよりも少し大きく設定されている。また、突出凸部213の内部には、ヒータ部4の内側ヒータ41が配設されている。その他の基本的な構成は、前述の実施形態1と同様である。
本実施形態の場合には、被加熱物8を載置する載置面201を有し、内側ヒータ41が設けられた突出凸部213に対して、本体部2から支持部3への熱引きが大きくなる本体部2の外周部分の温度ばらつきの影響が及ぶことを抑制することができる。その他の基本的な作用効果は、前述の実施形態1と同様である。
(実施形態3)
本実施形態は、図5、図6に示すように、加熱装置1における本体部2(第1層21)の内部に吸着用電極6を設けたものである。
同図に示すように、本体部2の第1層21の内部には、吸着用電極6が配設されている。吸着用電極6の両端部(図示略)は、本体部2の第1層21から第2層22(立設部222、底部221)を介して、支持部3内に配設された2つの吸着用電極端子62に接続されている。吸着用電極端子62は、電源接続部材63を介して電極用電源(図示略)に接続されている。
そして、吸着用電極6は、直流高電圧が印加されることで静電引力を発生し、この静電引力によって被加熱物8を本体部2の載置面201に吸着して固定することができる。吸着用電極6は、タングステンからなる。なお、吸着用電極6を構成する材料は、これに限定されるものではない。その他の基本的な構成は、前述の実施形態1と同様である。
本実施形態の場合には、吸着用電極6によって被加熱物8を本体部2の載置面201に吸着して確実に固定することができる。そのため、例えば、半導体製造装置を用いてCVD等の方法により、被加熱物8である半導体ウェハに対して半導体薄膜等を形成する場合に、その精度を高めることができる。
また、支持部3内には、内側ヒータ端子412及び外側ヒータ端子422に加えて吸着用電極端子62が配設されている。そのため、ヒータ部4の発熱時に、ヒータ部4(内側ヒータ41)から支持部3内の吸着用電極端子62への直接的な熱引きを断熱層5によって抑制することができる。これにより、本体部2の載置面201(吸着用電極端子62直上部分)における温度特異点の発生を防止することができる。その他の基本的な作用効果は、前述の実施形態1と同様である。
(その他の実施形態)
本発明は、前述の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
(1)前述の実施形態では、図1に示すように、本体部2の厚み方向(上下方向)Xにおいて、外側ヒータ42全体が断熱層5と重なる位置に配置されていないが、例えば、図7(a)に示すように、外側ヒータ42の一部が断熱層5と重なる位置に配置されていてもよい。この場合も、内側ヒータ41全体が断熱層5と重なる位置に配置されていることには変わりないため、断熱層5を設けたことによる効果を十分に得ることができる。
(2)前述の実施形態では、図1に示すように、本体部2の厚み方向(上下方向)Xにおいて、内側ヒータ41全体が断熱層5と重なる位置に配置されているが、例えば、図7(b)に示すように、内側ヒータ41の一部が断熱層5と重ならない位置に配置されていてもよい。この場合には、被加熱物8の外径に対して内側ヒータ41の外径41を十分に大きくしてやれば、断熱層5を設けたことによる効果を十分に得ることができる。
(3)前述の実施形態では、図1に示すように、ヒータ部4の外側ヒータ42を本体部2の第1層21(断熱層5よりも上側)に設けたが、例えば、図8(a)に示すように、本体部2の第2層22の立設部222(断熱層5の径方向外側)に設けてもよいし、図8(b)に示すように、本体部2の第2層22の底部221(断熱層5よりも下側)に設けてもよい。
(4)前述の実施形態では、ヒータ部4を内側ヒータ41及び外側ヒータ42の2つの領域(ゾーン)に分け、互いに独立して制御可能に構成されているが、例えば、さらに、内側ヒータ41や外側ヒータ42を複数の領域に分け、各領域が独立して制御可能に構成されていてもよい。この場合には、本体部2の載置面201における温度ばらつきをさらに精度良く抑制することができる。
(5)前述の実施形態では、本体部2は、別体で形成した第1層21及び第2層22を接合して構成されているが、例えば、第1層21及び第2層22を一体焼成等によって一体的に形成してもよい。また、本体部2の第2層22は、一体的に形成された底部221及び立設部222により構成されているが、例えば、底部221と立設部222とを別体で形成し、両者を接合する構成としてもよい。また、本体部2は、第1層21及び第2層22の2つの層により構成されているが、例えば、3つ以上の層により構成されていてもよい。
(6)前述の実施形態では、本体部2に1つの断熱層5が設けられているが、例えば、複数の断熱層5が設けられていてもよい。また、複数の断熱層5が本体部2の厚み方向(上下方向)Xに並んで配置されていてもよいし、本体部2の径方向に並んで配置されていてもよい。また、断熱層5は、空間により形成されているが、例えば、本体部2よりも熱伝導率が低い材料により形成されていてもよい。
(7)前述の実施形態では、本体部2の内部にヒータ部4や吸着用電極6を設けたが、例えば、ヒータ部4や吸着用電極6を本体部2の表面(例えば載置面201等)に設けることもできる。この場合、例えばヒータ部4としては、ポリイミド等からなる絶縁フィルムに発熱体を設けたフィルムヒータ等を用いることができる。
ここで、図9に、ポリイミドヒータ7を用いた加熱装置1の例を示す。本体部2の第1層21と第2層22との間には、円柱状の空間29が形成されている。空間29には、ポリイミドヒータ7が配置されている。ポリイミドヒータ7は、ヒータ部4の内側ヒータ41を内蔵する内側部71と、ヒータ部4の外側ヒータ42を内蔵する外側部72とを有している。内側部71及び外側部72は、本体部2の第1層21の下面に接着材等を用いて貼り付けられている。なお、本体部2の第1層21と第2層22とは、ポリイミドヒータ7を構成するポリイミド樹脂の耐熱性を考慮し、ロウ付けではなく、接着材やネジ止め等により接合する。
ヒータ部4の内側ヒータ41は、リード線414を介して、本体部2の第2層22の上面に配設された端子パッド415に接続されている。リード線414は、端子パッド415に対して半田付けされている。端子パッド415は、支持部3内の内側ヒータ端子412に接続されている。また、外側ヒータ42は、リード線424を介して、本体部2の第2層22の上面に配設された端子パッド425に接続されている。リード線424は、端子パッド425に対して半田付けされている。端子パッド425は、支持部3内の外側ヒータ端子422に接続されている。
そして、断熱層5は、本体部2の厚み方向(上下方向)Xにおいて、ポリイミドヒータ7の内側部71に内蔵されたヒータ部4の内側ヒータ41と支持部3との間に配置されている。すなわち、本体部2の第1層21と第2層22との間に形成された空間29のうち、ポリイミドヒータ7の内側部71の下方部分が断熱層5となる。その他の基本的な構成や作用効果は、前述の実施形態と同様である。
1…加熱装置
2…本体部
201…載置面
3…支持部
4…ヒータ部
41…内側ヒータ
412…内側ヒータ端子
42…外側ヒータ
422…外側ヒータ端子
5…断熱層
8…被加熱物
X…厚み方向(本体部の厚み方向)

Claims (6)

  1. 被加熱物を載置する載置面を有し、前記被加熱物を加熱するためのヒータ部が設けられた本体部と、
    該本体部よりも外径が小さく、前記本体部の前記載置面とは反対側において前記本体部を支持する中空の支持部とを備え、
    前記ヒータ部は、内側ヒータと該内側ヒータよりも径方向の外側に配置された外側ヒータとを有しており、
    前記内側ヒータと前記外側ヒータとは、互いに独立して制御可能に構成されており、
    前記支持部内には、前記内側ヒータに接続された内側ヒータ端子と前記外側ヒータに接続された外側ヒータ端子とが配設されており、
    前記本体部の内部には、該本体部の厚み方向において前記内側ヒータと前記支持部との間に配置され、前記本体部よりも熱伝導率が低い断熱層が設けられており、
    前記外側ヒータの少なくとも一部は、前記断熱層よりも径方向の外側に配置されていることを特徴とする加熱装置。
  2. 前記断熱層の外径は、前記支持部の外径よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の加熱装置。
  3. 前記断熱層の外径は、前記内側ヒータの外径よりも大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載の加熱装置。
  4. 前記断熱層は、空間により形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の加熱装置。
  5. 前記本体部には、該本体部の厚み方向に突出して形成され、かつ前記載置面を有する突出凸部が設けられており、該突出凸部には、前記内側ヒータが設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の加熱装置。
  6. 前記本体部の厚みは、15mm以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の加熱装置。
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